この作品は執筆を終了しています。
再来の日の直前まで。
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- 1 : 2017/03/07(火) 19:26:46 :
- 書き溜め投下。
俺と、付き合ってください!
そういって、彼は再び頭を下げた。
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- 2 : 2017/03/07(火) 19:27:01 :
- 卒業式が行われ、騒音(にしかきこえなかった)が響く校内で、突然見知らぬ男に声をかけられた。
その男は、顔はととのっているが茶髪だしピアスしてるしでいわゆるチャラ男という奴だった。私はこういった男は苦手なので、丁重にお断りしたのだが、男はしつこくなかなかどかなくて、いらいらして適当に「また後でね」とあしらうも、腰を曲げようとはしなかった。
「ごめんね。あのさ、今日卒業式であんまり時間がないんだよ」
じゃあ、終わったら体育館の裏に来てください!何があるかは来た時のお楽しみで!すいません!ではまた!
彼の背中は小さくなってゆく。言いたい放題言って去る彼に、多少の憤りを感じながら式に戻った。
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- 3 : 2017/03/07(火) 19:27:43 :
- 式が終わり、指定された場所に来ると、先ほど私を不快にさせた彼が待っていた。腕を組み、足は震えているのが遠目からでもわかる。寒いなら春休みでもいいじゃん。と率直に思う。
「あ、あの、俺ぇ……」
予想はできていた。これは告白だろう、って。
「ごめんなさい、それは無理」
「え!?マジかよ……」
彼は顔を歪ませると、頭を抱えた。初対面の人からの告白なんて、他人の玄関に土足で入るようなもので不愉快でしかない。
「実は、今年度の四月からずっとあなたを見ていたんですよ」
唐突なストーカー告白に私は足がすくむ。
「XX棟の2階の校舎、3年生の……。何組かな?まあいいや、そのクラスの端っこで読書するあなたをず」
「あのさ、貴方はそうかもしれないけど、私は貴方のことを知らないの。事実上、初対面だから……」
片方が認識していようが、お互いがお互いを認識していなければ意味はない。
できる限り彼を傷付けないよう発言する。
「……ですよね。無駄な時間使わせてしまってすんませんでした。」
頭を垂れる彼に、頭をあげるよう促す。私は元来た道を引き返した。
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- 4 : 2017/03/07(火) 19:28:03 :
- 先ほどの件を友達に話すと、かなり興味津々だった。
「え!?それで!?OKしたの!?」
「いや、してないよ。さすがに初対面はちょっと、ね」
「だよねー。あ、じゃこっちだから。ばいばい」
手を振るかわりにされた手招きの仕草に応えて、背を向ける。
歩き出すと、また身体が火照ってしまう。数十分前、私は告白されていたという事実に。
さっきまでは「変な人に告白された」ぐらいの印象でしかなかったが、今は「私の顔面はそこまで悪くはない」という自惚れを肯定するための材料になっている。自分が肯定されるような気分がして、悪くはない……。いや、良い気分である。
でもたった一度の告白だ。されている子は他にもごまんといるし、大した数字ではない……か。
もう考えるのはやめよう。一度考え出したら自分の価値を探し出すのに必死になるし、第一、人の価値は告られた人数でも、顔でもない。中身が重要なのだ。八方美人なんてどこにでもいるからね。そう、中身が大事……中身が大事……。
それと、才色兼備に対してのコンプレックス、が、爆発してしまう……から。
いつか、見たことあるような人がいる。
どんな状況で、いつだったっけ?
あまり思い出せない。どうしても記憶がぼやけてしまって、霞んでしまう。思い出せないなんて、何処かの主人公みたいだな……。これはモヤッとボールの出番だな。
アキバのど真ん中にて、ガチャを回す私。そんな私の隣で何かのアニメのガチャを回す、茶髪の男性。
真っ白の肌には血管が浮き出ており、耳にはピアスの痕が伺える。顔は整っており、イケメンというよりかは美形といった方が正しい、ような気がする。横顔でしか判断していないのだけれど……。
そんなハーフっぽい彼が、視線に気付いたのであろう、こちらに顔を向ける。あ、この顔はアレか。あの子か。多分。あー、えっと?
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- 5 : 2017/03/07(火) 19:28:27 :
- 「「あっ」」
お互い気付いたようで。やっと思い出した……。(パズルの最後のピースが埋まったような感覚がして、スッキリした)
卒業式でいきなり告白してきた子か。
頭をむしゃむしゃと掻いて、気まずそうに軽くお辞儀をしてくる。
つられてそれに応えると、今度は「どうも、こんにちは」と声を発した。
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- 6 : 2017/03/07(火) 19:28:54 :
- 「あの日以来っすね」
「ええ、そうね。……あの日は卒業式だったから、半年ぶりくらいかな?」
今日は8月。進学し、大学一回生になった私が、特にこれといった関係性もない高校生の彼と、謎の再開を果たした。本当に、謎。
「今は何してらっしゃるんすか?」
「んー、普通に進学して、大学行ってるよ。きみは?」
訊かれたので訊き返すと、んーと唸る。きみは私か。
「そっすね、自分も普通に進級して、つまらない日々送ってますよ」
「んー、そうなんだ。友達とかいないの?」
「進級したらみんな別のクラスになっちゃってですねー……。今はたまに放課後遊ぶぐらいっすね」
「いいじゃん。私なんて、友達あんまりいなかったし放課後遊ぶなんてことなかったよ」
数人いるが、放課後遊んだことなんてない。その点は純粋に彼が羨ましいと思える。
「あ、後ろ」
彼がそう言うので後ろを向くと、数人並んでいることに気付いた。謝罪の言葉を述べて列を外れ、すぐ近くのベンチで彼を待った。
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- 7 : 2017/03/07(火) 19:29:14 :
- この場所から見える交差点は人で渋滞していた。あまりにも人が多いし賑やかだし熱気が凄いしで陰キャの私には見てられなかった。
久しぶりに会った彼は、チャラ男度は卒業式の日に比べてかなり下がっているように感じる。
ピアスってそんなに印象に大きく関与するんかーと思いながら、先ほど買ったガチャのカプセルを開け、うー〇の種類を確認してからバッグにしまう。
ちなみにメタル〇ーぱだった。
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- 8 : 2017/03/07(火) 19:29:34 :
- そういえば、久しぶりに見た彼は結構格好良くなっているなあ。とふと思う。
特に改変されたところは見受けられないのだけれど、前よりかは良い印象を持っていることは確かだ。(自分でふっといて何だって話ではあるけれど。でもしょうがないじゃん!初対面だったし)お互い名前も知らないのによく喋れたもんだなあ、と笑みが零れた。
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- 9 : 2017/03/07(火) 19:29:50 :
- 「あ、お隣良いっすか?時間余ってるんで」
「ん、んん。ご自由にー」
唐突に声をかけられたので動揺して変な声を出してしまったが、平然を装って口を開く。手遅れ感満載ではあったが、彼は気にすることなく隣に腰掛ける。
「ところで、何でこんなところに??」
「んー、大学の帰りについでに来た。きみは?」
「んー、まあ。メイドと戯れに、ですかね」
「ああ、そうなんだ。もう行ったの?」
「一軒行きましたね。もう少し寄る予定です」
「んー、そうなんだぁ。」
「……」
訪れる沈黙。どうすれば良いのかわからなくて、スカートの裾を掴んでいじる。
普段やらないのにやってしまうって、小学生の時の避難訓練を思い出すな。何故かグラウンドに出て何故か先生の話を聞かなければいけないのだけれど、そこで砂をいじって注意されてる子が何人もいた。大抵は男子だった。……気がする。それ以降だったかな?男性に対して常に優越感を感じることになったのは。みんな色気使えば落ちるしね。実践したことはないけど。見てりゃあ大抵察せる。……すごいどうでもいいな、この羅列は。てか私にそんな魅力無い。
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- 10 : 2017/03/07(火) 19:30:11 :
- 「半年ぶりに会った俺たちなんですけど」
沈黙を破ったのは彼の方で、さっきまでヘラヘラとしていた口調が真面目なトーンになる。
「なんか神秘的なもん感じません?」
「んー、多少は感じたよ。あはは。何でだろうね。私達別に大した仲じゃないのにね。」
ふたりとも、手を口に当てて苦笑する。
「いやー本当そうっすね。だって高校なんてここから3時間ぐらいかかりますよね?」
「そうだね。なんでこんなところで、ね」
あまりのおかしさに、再び苦笑する。実際変よなぁー。告白する側と、される側が、半年の期間を置いて再開なんて。どこぞの3流小説にありそうな展開である。果たして、この先は一体どうなるのか?なんて変な紹介文書いてんだろなぁー。
あー、彼のせいで変な気分になってくる。ある程度の間を置いて、口を開く。
「そういえばさ」
「きみ時間あるよね?」
「お姉さんと、遊ぼう!」
炎天下、夏の日差しが私達を、この街を照らす。たいして大きいというわけでもない胸が、どきどきしていて、彼のことが少しずつ気になってきているという事実に辿り着く。
これで断られたら、正直プライドが崩壊してしまう。断らないでくれよ…。頼みますよ…。
「別にお姉さんってほどでもないでしょうに……。良いですよ。付き合います」
内心ホッとしていると、まあ自分が付き合いますだなんて皮肉ですね。と付け足して、またお互い笑う。とんだ皮肉である。断っておいて、誘うだなんて。
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- 11 : 2017/03/07(火) 19:30:39 :
- 気付けば夕方になっていて、傾いた太陽が夕焼けを披露し、バカップルが記念写真を撮っている姿が目に映る。ちょっと羨ましい。
アレからは適当にメイド行ったり服屋寄ったり食事など、こちらはこちらで出来立てホヤホヤカップルみたいなコースを歩んでいた。本当に何なんだこのコース……。しかも別に出来立てホヤホヤ感そんなにないし。
一緒にぶらぶらして、気になったところに入って、その繰り返しであった。数時間歩いていたのでクタクタである。
「あそこに」
彼がエスコートする。伸ばされた手の先にはベンチがあり、意思を察して頷いた。彼の気遣いには本当に助かってばっかりだ。私の女心を完全に掌握されているな……。
一緒に座ると、脱力感に襲われて今すぐにでも夢の世界に飛び込みそうだった。これから帰るってことを思うと憂鬱で心臓が止まる。ホントに。タクシー考えちゃう。金欠なんで無理だけど。
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- 12 : 2017/03/07(火) 19:31:17 :
- 「疲れたね……は……あぁぁ」
身体を伸ばして欠伸する。
「そうですね、良い時間ですし、帰りますか」
「そうね」
水で喉を潤して、今日の出来事を思い返す。そういえば、ガチャを回してたら会ったのだったか。遠い昔のことのようだ……。最早懐かしいレベル。
そこからぶらぶらして…。特に変わった出来事はないか。あるとすれば彼と偶然会った事ぐらいだな。また会いたいな、と思った。決してつまらなかった事はないから。
「連絡先、交換しない?」
「んんぅ?いいんですか?」
気付けば、告白とも取れる発言をしてしまっていた、恥ずかしい。
でも、今日は本当に楽しかった。もし会うことがなかったら、あのまま家に帰ってゲームと勉強で今日という日を終えていただろう。たまには息抜きも必要なのである。……そう、これは息抜きとか、遊びとかそういうのであって、好きとかそういうのではない。……多分
ありがとう、彼。
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- 13 : 2017/03/07(火) 19:31:40 :
- その日は、雨が降り注いでいた。空は灰色で覆われていて、どことなく不気味さを感じさせる。
ついさっき課題を終わらせたので、今は寝転がってひたすら快感を満喫している。柵がなくなるとスッキリするのだ。
スケジュール帳を開き、用事が詰まっていないことを確認する。あと数日の休みをいかにしてまんべんなく使えるかを考える。
思い付く限り羅列してみることにした。
①彼を誘う
②何か新しい趣味をつくる
③実家に帰る(?)
①から始めることにした。震える指で彼の連絡先をだして電話アイコンをタッチする。
なかなか緊張するな……。最後に電話したのなんて家族を除けば高一で約三年か。なかなか緊張するなあ。ホント。
彼の声を待つ。
噛んだらどうしよう、やっぱ電話切ろうかな、誘った挙句実家帰ろうかな。なんて恋愛初心者みたいなことを思っていた矢先、電話口から声が聞こえた。
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- 14 : 2017/03/07(火) 19:31:57 :
- 「あ、あれ!?もしかし!?もしもして、私さんですか!?」
「て、てんぱってるの?」
慌てすぎて支離滅裂になっている彼の言葉が、スマホを通して伝わってくる。久しぶりの会話なのにミスするって、君さあ……。
「ずっと待ってたんですよ、連絡!最初は携帯拝んで待ってたんすけど、なかなかバイブ鳴らないから一週間あたりで水分抜けてました!!もう干からびて死んでます!ほんと、待ってたんすから!……よかったー嫌われてなかったー……」
「あ、そう……」
次々と繰り出される無邪気な言葉の最後の最後に、心の声が漏れてしまった彼に多少引いてしまっている。返しがわからなくて曖昧な返事をしてしまった。'自分で電話かけたんだから、ちゃんと喋らなきゃ!'と紙に書いて自ら鼓舞する。
「私も暇だったからさ、誰か時間空いてる人いないかなーと思ってさ」
「あれ、そうなんすか!?今度どっか生きましょーよ!ラーメンにでも食いに!」
「ご飯ー?あ、でもこの前はメイドでちょっと食べるぐらいだったもんね。行こうよっ」
「了解っす!……あ、親帰ってきたんで、また後でこっちから電話しますね!すんません!じゃ!」
「あーうん、ばいば……。電話切れた……」
悲しみに包まれ、それを埋めるようにあの日ひいたメタルう〇ぱを手に取り、胸に抱く。
これから折り返しかかってくるであろう彼の電話に、期待で胸が膨らみすぎている。妄想が先走りすぎて、どこを開いても真っ白なスケジュール帳に、初めて筆を走らせた
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- 15 : 2017/03/07(火) 19:32:13 :
- 夏休み空け、初の通学だった。講義で席を決める際に、大学で独りぼっちの私みたいなやつが、既に端っこを陣取っていてなかなかイライラするはめになった。最終的に彼等がどこか別のところに行ったので端座れたから良かったけれど。
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- 16 : 2017/03/07(火) 19:32:35 :
- 「ねえ、私ってそんなに魅力ある?」
今朝は、彼と遊ぶことにひどく胸を踊らせていた気がする。ご飯を食べるのも忘れて。妄想が膨らみすぎて書いた、あの初スケジュールが今日だったから。
この前みたいに、探索して、気になったところに入っての繰り返しで。前回と何の変哲もない一日だった。でも、それが至福の一時であったことには変わりない。
「んー、そっすねえ。ないわけが無い……って奴ですよね。……なんでそんな意地悪なこと訊くのかよく分からないっす」
「あぁ、そうか。君は一回私に振られていたんだったね。ごめんごめん」
「酷いなあ……」
疲れたから、公園のベンチで二人揃って肩を組み合っている。
「いつ、私達こんな仲になったっけ?」
「わからないっすけど、ガチャガチャが引き金になったのは間違いないっすね」
「そういえば……そうだったね」
あの時、君は何しにきていたんだっけ?……問おうとして、やめる。
「私さん」
「ん?」
彼がそっぽを向く。
「やっぱり、付き合ってくれないんすかね?」
「……」
言葉が出ない。
彼のことは嫌いではないけれど、いや、むしろ好きではあるのだが、これがどの好きかがわかっていない。友達としての好きのか、それとも真の好きなのか。
「そうっすか……でも、諦めたくないんすよ。どうすればいいですか?」
「はっきり言おう、わからん」
君は、なんて純粋なんだ。そんな質問した人間、日本で君一人なんじゃないのかい。
「そうなんすか……」
夕焼けが、眩しい。
「そうなんだ、まだ私のこと、好きでいてくれてるんだ」
「そりゃ、そうですよ。見るだけで心が躍る女の人、貴女だけですから」
「嬉しいこと言ってくれるなあ」
「でも、私も、君のことが好きだって事はわかるよ」
「エッ?」
「何だその顔……。人が恥を忍んでいっているというのに」
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- 17 : 2017/03/07(火) 19:32:51 :
- 顔が、紅く染まって行くのがわかる。今、真っ赤にして目が潤んでいるのだろう。
「それは、ありがたい話です」
「でもさ、どの好きかっていうのはそう簡単にはわからないんだよね。君は知らないだろうけど、この前私が連絡した時はすごい緊張してて、それで応答してくれたからすごい嬉しくて、君が焦らして電話切るから妄想捗って、すごい興奮したんだよね。知らないでしょ?君は……」
「進学した後だって、実は君の告白断って後悔してたんだよ。久しぶりに人と関われるチャンスだったのにな、って。一ヶ月前にガチャガチャのところで会った時君きいてきたよね?……こんなところで会えて神秘的じゃないですか?って。思ったよ。神秘的だって。再開できて嬉しかったに決まってる……」
どうすればいいのかあんまりわかんなくて、早口で捲し立てたらしい。立てたけれど、涙が溢れ、零れる。あれ、何で?
「私……君と付き合っていいのか、わかんないよ……」
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- 18 : 2017/03/07(火) 19:33:08 :
- あの日以来、彼とは連絡を取っていない。あの時の答えを未だに探し続けている。
スマホを開けば、すぐに彼と連絡は取れることは間違いない。今でも、待ち続けていてくれているのだろうか。受け止めてくれるのだろうか。
数年経った今でも。
OLになった私は、事務服に身を包んで電車を待っていた。
朝の八時と言うのは本当に地獄なのだ。電車内は熱気に包まれてサウナにでもいるかのような気分になるし、比率的に男性の方が多いのも本能的に危機を感じる。良いところじゃない。
大学をトップの成績で卒業できた私はそこそこの企業に就職できた。おかげで大学生活はほとんど勉強に注ぎ込んでしまったから、恋愛なんてまともにしていないし、遊んだりもあまりなかった。少しは遊んどきゃあ良かった感ある。社会に出てからは本当に自分の時間が無いといってもいいほど忙しいから。……そういえば学生時代、ヒトカラとか行った記憶ある。うわ、寂しい。
……また彼に連絡しようかな。久しぶりに、遊ぼうって。
Fin.
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- 19 : 2017/03/07(火) 19:36:01 :
- 雑文すみません。もう少し文に力入れた方が良かった気がするのよネ……。チラ裏というやつです。
前作も良ければ。
http://www.ssnote.net/archives/30064
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