この作品は執筆を終了しています。
【エレミカ】 ミカサ「エレンが私を殺そうとした・・・」
-
- 1 : 2017/03/03(金) 20:40:32 :
- お久しぶりのオタ子です。
・エレミカ
・亀更新かも
・終わり方がかなり強引
・ちょいキャラ崩壊
・地の文
コメントは返させて頂きます^^
-
- 2 : 2017/03/03(金) 20:41:16 :
- 「…え…?」
今見えている光景は、まるで夢のよう。
そう思うほどに、信じられないものだった。
―――――エレンが私を殺そうとしている…?
そのことを脳で理解した時にはもうナイフを持ったエレンの手は私から離れていた。
「大丈夫ミカサ!!?怪我は!?」
私を心配する声が聞こえる。
「…ぁ…あぁ…」
自分でも驚くほど声が出なかった。
放心している私の顔は、ポカン、という音が出そうなほどだったと思う。
とにかく何があったのかが分からなかった。
エレンが連れていかれる。何で…?何で…。
-
- 3 : 2017/03/03(金) 20:43:31 :
- その後、皆は「やはり巨人だったんだ」「恐ろしい奴だ」などと言い、
直ぐにでも死刑を執行しようとした。
でも、きっと何か理由があったはず、そう思った。いや、思いたかったのだ。
エレンはその日から毎日尋問にかけられたが、答えは決まって私を黒く染めて行くものばかりであった。
「俺はミカサを殺したかった」―――――と。
何を聞いても早く死刑にしろの一点張り、私が期待するような言葉は出てこない。
いつもエレンの様子を教えてくれた人も、遂には「今日も変わんなかったよ」という一言で済ませてさっさと仕事に戻る始末だ。
その一言を聞くたびに心が締め付けられるようでは、調査兵団は務まらないのかもしれない。
しかし、兵長の言葉を聞いた時ほどに強く悲しんだ時はなかっただろう。
「今夜の尋問で変わらないようなら、俺が処刑する」
淡々とした声だった。小さく、一言言って通り過ぎただけだった。
それでもぽろぽろと流れ出るこの滴は、しばらくは止まりそうにない。
-
- 4 : 2017/03/03(金) 21:12:59 :
「…ん…」
目を覚ました時、そこは地下牢だった。
戸惑わなかった、と言えば噓になるが、落ち着いて深呼吸をした。
ナイフを持ったところからはあまり覚えていない。
覚えているのは、「気持ち良い」という感情だけ。
―――――目を覚ましたことが分かると、直ぐに尋問が開始された。
何を聞かれても答えないでいようと思ったが、自分が思っていたよりも俺は弱いんだな。
今すぐに殺して欲しいと思ってしまった。
罪悪感もあったが、何より楽にしてほしかった。
その日から俺は誰もが呆れるほどに同じ言葉を繰り返した。
そろそろ殺されるのだと思い、そっと覚悟を決めていた。
が、その覚悟があっけなく崩れ去ってしまったのは、地下牢に入れられてから丁度一か月の時だった。
-
- 5 : 2017/03/04(土) 13:41:11 :
- 兵長が通り過ぎた時、言葉と共に紙も落としていった。
細かく織られたその紙を開くと、そこには、
『助けてやれ』
という文字が小さく書かれていた。
これはエレンに会う事さえ許されなかった私が、話すことを許可されたということだ。
喜びしかない。嬉しさしかない。
「…必ず助ける、エレン。待ってて」
そうぼそりと呟いた時、強く拳を握ったせいか、私の手は赤くなっていた。
まるで目の下の様、…と、鏡に映る自分に笑った。
-
- 6 : 2017/03/04(土) 17:49:45 :
- おお!!
オタ子さん帰って来てたのですか
この日をどんなにまちくびれていたことか.....
期待です(*≧∀≦*)
-
- 7 : 2017/03/04(土) 17:51:51 :
- あっ
上のは元、「オタ子応援隊松野色松」です
-
- 8 : 2017/03/04(土) 17:53:32 :
- 期待でーす!!
期待×100000000000000000000000
-
- 10 : 2017/03/04(土) 19:12:21 :
コツ…コツ…。
いつもなら誰も来ないような時間に、足音が響いた。
警備の一人がそっと鍵を開け、誰かが部屋に入ってくる。
「エレン」
見上げると、そこには。
「み、ミカサ…!?」
「エレン、…久しぶり」
何故、ミカサが此処に…?
どういうことなんだ。
「あまり時間がないの、エレン。ちゃんと答えて」
「…何も話すことなんて」
「エレン、なぜ私を殺そうとしたの」
「…」
「理由があるんでしょ…?」
「…」
いつも通りの受け答えをして終わろうと思ったが、また俺の弱さが出てしまった。
「…ねぇエレン。理由を話して…」
「少しで良い…!お願い…ッ」
声は次第に大きくなり、俺がミカサを見ると、涙を流していた。
「みっ、ミカサ…!!」
無意識に席から立ってミカサに触れていた。焦った自分の手に汗が染みる。
「…私は、私はエレンを、信じ、たい…ッ」
頬を伝って流れ落ちるそれはミカサの言葉を途切れさせたが、
一滴一滴に思いが込められているような気がして、手に滴がかかる度に自分まで泣きそうになってしまった。
-
- 11 : 2017/03/04(土) 20:36:30 :
- 大丈夫ですかぁ!?そんな、泣かないで下さいよ....(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
私はいつまで経ってもオタ子さんのファンですよ!!(;_;)
-
- 12 : 2017/03/04(土) 20:44:04 :
- >>11 ありがとうございます!!泣
-
- 13 : 2017/03/04(土) 20:44:56 :
- 「エレン」
私ははっきりとそう言った。
エレンは驚いたように私を見上げたが、直ぐに俯いてしまった。
何を言っても反応のないエレンに悲しみを感じた。
その後泣いてしまったのは、殆ど無意識だった。
ただ、エレンが取った行動が、少しいつものエレンに戻ったような気がして嬉しかった。
私が尋問用の椅子に座ると、エレンも少しして元の椅子に座った。
そして、一か月間待っていた言葉が、エレンの口から話されたのであった。
―――――俺は小さい頃から『自分の大切なもの』を壊すのが好きだった。
自分は大変なことをしているという事が気持ちよかった。
どうしようもない破壊衝動のせいで、何度も怒られた。
でも、どうしてもやめられなかったんだ。
それどころか、大きくなってさらにエスカレートしてしまった…。
壊すものがない時は、自傷行為をすることもあったり。
不思議と痛みは感じなかったし、やっているときの胸の高鳴りはどうしてなのか分からん。
それでも、ここ数ヶ月よりはマシだった。
ミカサを…。
…俺はミカサを…っ!!
-
- 14 : 2017/03/04(土) 20:49:23 :
- エレンはミカサが『自分の大切な物』だから
ついに、ついにミカサを殺そうとしたのか......
エレン!絶対にそんな事やっちゃダメだぁぁぁ!!
-
- 15 : 2017/03/04(土) 20:51:51 :
- >>14 コメありだぁぁぁ!!
-
- 16 : 2017/03/04(土) 20:52:06 :
- 松野色松さんの言っている通りだぁぁぁああ!
やめてぇぇぇえれぇぇんんん(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
-
- 17 : 2017/03/04(土) 20:52:16 :
- 「本当にごめんな…ッ!!!」
地下牢に響き渡ったエレンの声。
座っている私より低い位置に頭があった。
「エレン…」
「…ミカサ…っ」
「落ち着いて、大丈夫だから」
「俺は…っ俺は…っ!」
「そんなに謝らないで、エレン」
傷もないし、とエレンに説明すると、少し顔を上げ、安堵の表情を見せた。
「エレン、だからもうそんなに謝らないで。そんな顔しないで、エレン」
「み、ミカサ…」
「…?でもエレン、何で私を…」
エレンには別に関係ないはず…。
-
- 18 : 2017/03/04(土) 20:53:10 :
- 「…」
「…ミカサ」
「…もう、どうせ死刑だ、全部言わせてくれ」
…?
「俺は、ミカサが好きだ」
…え?
-
- 19 : 2017/03/04(土) 20:54:40 :
- オタ子さん返信はやっ!?
エレン、ミカサが好き、ならミカサをころさないよね?
期待です(*≧∀≦*)
-
- 22 : 2017/03/04(土) 21:01:47 :
- 「…エレン」
「おう」
「実はね」
「おう」
「……私もなんだ」
「おう………えっ?」
エレンがこっちを二度見して、すごく驚いた顔をしているのが分かる。
「…え、エレンの顔っ!ふふっ!」
「なっ、ミカサだって…!!」
エレンの顔はカァァ、という効果音か蒸気かが出てきそうなほど赤かった。
可愛い。
-
- 25 : 2017/03/04(土) 21:03:23 :
- ミカサが笑う姿....
レア....
-
- 27 : 2017/03/04(土) 21:04:47 :
-
そう思いながら、ふと兵長から貰った紙切れを見ると、裏にさらに小さい文字で言葉が書かれていた。
『エレンは俺がこれからも監視してやる、だから必ずエレンに話をして来い、ミカサ――――――――――』
その後、エレンの破壊衝動は無くなりましたが、
その代わりに、ミカサを貰ったのでした。
―――――今見えている光景は、まるで夢のようね、エレン―――――
-
- 28 : 2017/03/04(土) 21:05:07 :
- 短編でしたが、見て頂きありがとうございました!!!
-
- 29 : 2017/03/04(土) 21:07:21 :
- おお!ミカサ結婚したのか!!
おめでとう㊗️
すごくいいssでしたー!
-
- 30 : 2017/03/04(土) 21:09:09 :
- >>29 見て下さってありがとうございました!!!
本当に嬉しいです^^
-
- 31 : 2017/03/04(土) 21:20:41 :
- 良い作品でした!!
見れて良かったです(*´ω`*)
-
- 34 : 2017/03/04(土) 21:45:38 :
- >>31 ありがとうございます(*^▽^*)
沢山のコメント嬉しかったです!^^
-
- 35 : 2017/03/07(火) 04:11:27 :
- そのまま殺せば良かったのにな^^
-
- 36 : 2017/03/11(土) 14:55:19 :
- 確かにwwwその方が人気出るし面白かったのになww
-
- 37 : 2017/03/11(土) 20:27:28 :
- 35へ
それなんかひどくね?
-
- 38 : 2017/03/16(木) 20:43:16 :
- >>36 まぁエレミカなんで^^
-
- 39 : 2017/03/17(金) 07:25:05 :
- オタ子さん、なんで「ハンジ『リヴァイが、泣いてる?」の
作品を消しちゃったんですか?
-
- 40 : 2017/03/17(金) 07:31:45 :
- >>39 あ、すみません。
ちょっと何日か開けてしまったので、最後まで書き溜めてからスレを立て直そうと思いまして…。
申し訳ありません、次スレをよろしくお願いいたします。
-
- 41 : 2017/03/18(土) 21:18:46 :
- そうだったんですか
次のスレ、楽しみにしてます!
-
- 42 : 2017/03/18(土) 21:22:36 :
- オタ子さん、何か大変そう....
出来るなら手伝いたい..な...
オタ子さん!無理しないで下さいね!(๑>◡<๑)
-
- 44 : 2017/05/28(日) 15:01:31 :
- できれば泣けるような、感動話のバットエントが個人的にはよかったですね
-
- 45 : 2017/08/11(金) 11:42:39 :
- そうか?
私は泣いたぞ?笑笑
-
- 46 : 2017/08/14(月) 23:25:42 :
- 私がきたぁぁぁーー!!ハッピーエンドぉおーー!!!って叫んだのは
言うまでもない。
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場