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The last song by Diva.〜この想いをあなたに〜

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  1. 1 : : 2017/01/08(日) 17:28:38
    こんにちは!こんばんは!初めての方ははじめまして!刹那です!

    性懲りも無く現パロの進撃ssを投下します笑
    駄作になるとは思いますがぜひ最後までお楽しみください!

    注意:
    エレクリ
    現パロ
    短編

    それではよろしくお願いします!
  2. 2 : : 2017/01/08(日) 17:30:05

































  3. 3 : : 2017/01/08(日) 17:32:54
    いつからだろう

    彼女の歌を好きになったのは


    いつからだろう

    彼女のファンになったのは


    いつからだろう

    この気持ちが恋心になったのは





  4. 4 : : 2017/01/08(日) 17:33:49













    The last song by Diva〜この想いをあなたに〜











  5. 5 : : 2017/01/08(日) 17:38:25



    俺は坂道を自転車で登っていた

    いつもと同じ道

    でも今日はそのペダルがいつもより重く感じる

    今日が彼女の最後の日

    ステージに彼女が立つ最後のライブだからだ

  6. 6 : : 2017/01/09(月) 02:16:17
    面白そうですね。
    期待してます。
  7. 7 : : 2017/01/09(月) 10:00:01
    期待です!
  8. 8 : : 2017/01/11(水) 14:36:40
    >>6
    ありがとうございます!
    >>7
    頑張ります!
  9. 9 : : 2017/01/11(水) 14:49:42
    俺が彼女を最初に見たのは半年前

    同じ高校の軽音部の友達から校外ライブに出るから来てくれと頼まれて行った

    その時はどうやら他校や一般のバンド、歌い手たちとの合同ライブだったらしく観客も沢山いた

    友達の出番が終わり帰ろうとした時

    転換が終わった友達がそれに待ったをかけた

    「エレン!ここで帰るのは惜しいよ〜!」

    「ん?なんかあるのか?」

    そこで初めて名前を聞いた


    魅惑の歌姫


    クリスタ・レンズの名を

  10. 10 : : 2017/01/13(金) 17:44:04
    その可愛い容姿と澄んだ声で

    彼女は巷のライブハウスで人気の歌い手だった

    かくいう俺もあのライブ以来彼女の虜だった

    容姿はもちろんの事

    彼女の歌は優しく繊細で

    聞く人を感動させた

    でも...
  11. 11 : : 2017/01/13(金) 23:35:49
    期待です!頑張ってくださいね!刹那さん
  12. 12 : : 2017/01/14(土) 01:36:10
    頑張ってください
    期待してます
  13. 13 : : 2017/01/15(日) 09:23:34
    >>11
    ありがとうございます!
    >>12
    頑張ります!
  14. 14 : : 2017/01/15(日) 09:40:51
    ある日週刊誌に大きな記事が出た

    『レイス財閥不正発覚』

    『黒い経営明らかに』

    『ヤクザとも関連が』

    瞬く間にニュースは広まり

    レイス財閥は倒産に追い込まれた

    そして

    どこからか噂は流れた

    クリスタ・レンズはレイス財閥の社長の娘

    ヒストリア・レイスであると

    そして
  15. 15 : : 2017/01/18(水) 20:45:35
    その事実は程なくして記事になった

    勿論巧妙に実名は伏せてはあったが記事の内容は彼女を知っている者なら誰にでもわかるほどお粗末なものであった

    そして

    噂には必ず尾ひれがつく

    いつの間にか彼女の人気は

    泡のように弾け飛んだ

    ''彼女''を見る者はいなくなった
  16. 16 : : 2017/01/28(土) 21:04:32
    無論俺は何度も足を運んだ

    彼女を...''クリスタ・レンズ''を見る為に

    その歌を聴く為に

    彼女が歌う時だけ

    避けるようにフロアの観客が減り

    歌い終わったあとまた増える

    そんな事が当たり前になっても

    俺はいつも一番前で聴いていた

    彼女はそんな状況でも

    笑顔を絶やすことはなかった
  17. 17 : : 2017/01/28(土) 21:09:20
    そして前回のライブで

    彼女は言った

    「次回のライブが私の最後のライブです!是非見に来てください!」

    客が少ないフロアに向かって

    そして...

    今までずっと笑顔でいた彼女が

    それを言った時だけ

    少しさみしそうな顔をしていた

    正直な話俺にショックはなかった

    心のどこかで彼女が歌うのを止めるのは時間の問題だと思っていたんだろう

    だから

    素直に応援したいと思った

    彼女の最後のステージを
  18. 18 : : 2017/01/28(土) 21:14:30
    お金を払って入場する

    もう結構人が入っていた

    今日ステージに立つのは6組

    彼女の出番は最後

    おそらくここにいる全員が最後まで残るわけじゃない

    そう思うとちょっと悔しい

    受付のところで買ったジュースを握りしめて

    俺は次々と登場するバンドの音楽に耳を傾けた
  19. 21 : : 2017/01/30(月) 21:38:10
    ライブでは本当に時が短く感じる

    長いと思っていた時間があっという間に過ぎ

    彼女の出番が回ってきた

    ステージの袖から彼女が出てくる

    それを見ると

    会場の面々は

    その数を一気に減らした

    予想通りの周りの光景にイライラする

    彼女は何もしていないのに

    彼女は...

    ヒストリア・レイスなんかじゃない

    このステージに立っているのは

    魅惑の歌姫...クリスタ・レンズなのに...
  20. 22 : : 2017/01/30(月) 21:50:25
    「今日が私の最後のライブです!是非最後まで聞いていってください!」

    いつものように笑顔で彼女が言った

    もうあまり人は残っていないが...

    「それでは1曲目!――」

    彼女が歌い出す

    初めて聞いた時のように

    澄んだ声で

    初めて見た時のように

    素敵な笑顔で

    マイクを通して広がる優しい歌詞は

    空いた会場の寂しさを感じさせないくらい俺の胸に入ってくる

    その歌声だけで

    俺が抱えていたモヤモヤやイライラが

    すっとなくなっていくのを感じた

    この歌が好きだった

    彼女のこの歌声が
  21. 23 : : 2017/01/30(月) 22:14:16
    楽しい時間はあっという間に過ぎ去るもの

    一番楽しい、充実した時間もあと僅か

    一曲を残すのみとなった

    「これが...私の最後の曲です」

    「今までたくさんの人に支えられてきました」

    「演奏してくれる仲間、ライブハウスのスタッフさん、そしてファンの皆さん」

    「たくさんの応援が今私をこの場に立たせてくれているのだと思っています」

    「今日はこの為に新しい曲を作りました」

    「今までの感謝の気持ちを込めて...最後の曲を歌います」

    「『始まり』」


    キーボードが高音を鳴らす

    ゆっくりとしたテンポで優しく入った前奏

    それにギターが合わさる

    穏やかな音楽と

    眩しい光をバックに

    歌姫が口を開け言葉を紡ぐ

    いつもより優しく

    いつもよりパワフルに

    いつもより繊細に

    いつもより美しく

    いつもより荘厳に

    いつもより情熱的に

    彼女が歌う歌詞は

    ただの歌詞じゃなくて

    彼女の本音だと気づく

    「悲しい別れだけどこれが終わりじゃない」

    「ここから始まるんだ」

    観客が減って誰が一番悲しんだのだろう

    紛れもなく彼女自身のはずだ

    それでも笑顔を絶やさずに

    最後まで歌姫らしく歌う

    アンコールはないだろう

    だから俺は...

    この曲を

    彼女の最後の曲を

    一音も漏らさずに聞かないといけないんだ

    「さようならー」

    最後の歌詞が

    ビブラートがかかって会場に広がる

    いつまでも続きそうなその歌声は

    隅々まで広がって

    消えた
  22. 24 : : 2017/01/30(月) 22:18:49
    「ありがとうございました」

    消え入りそうな声で彼女はいい頭を下げる

    そんな歌姫に俺は惜しみない拍手を送った

    最後まで彼女らしい歌だった

    本当に素敵で

    だからこそ

    「くっ...」

    雫が俺の目から零れ落ちる

    それを自覚した途端

    堰ききったように涙が溢れた
  23. 25 : : 2017/01/30(月) 22:26:33
    数十分後

    俺は関係者用の出入り口に立っていた

    何でかはわからない

    でも

    直接言いたかった

    お疲れ様です

    ありがとうございましたと

    俺は彼女に恋をしているんだろう

    歌姫、クリスタ・レンズに

    でも叶わないのは重々承知だ

    だからせめて

    この想いだけは伝えたい

    あなたの歌が本当に好きだったと

    ギィとドアが開く

    ふと見ると

    そこには彼女がいた
  24. 26 : : 2017/01/30(月) 22:45:15
    「あの...」

    俺が声をかけようとすると

    「今日はありがとうございました」

    にっこり笑って彼女が頭を下げた

    「え...?」

    「いつもライブ見に来てくれたよね?」

    確信したような彼女の言葉

    俺が彼女を見ていただけじゃなくて

    彼女も俺を見ていた

    「はい!素敵な歌...本当にありがとうございました!今までお疲れ様でした!」

    俺も頭を下げる

    「ありがとう...本当に嬉しかった」

    「あの記事が出てからみんな離れてっちゃって...辛かったけど」

    「あなたみたいに残ってくれたファンがいたから...私もここまで頑張れた」

    もうあたりはすっかり暗くて

    街頭の光が道を照らしている

    そんな見にくい中でも

    はっきり見えた

    彼女の目元に

    涙のあとがあるのを

    「俺は...あなたが好きでした」

    気づくと言葉が洩れていた

    「あなたの歌が.....歌を歌うあなたが好きでした」

    最初からだったのかもしれない

    『魅惑の歌姫』という存在が

    俺は好きだったんだ

    「そっか」

    彼女は空を見上げた

    街の明かりで星は見えないけど

    大きくて綺麗な月が地上を照らしていた

    「これから時間あるかな?」

    視線を戻して彼女が尋ねてきた

    「電車じゃないので全然大丈夫ですけど...」

    「じゃあさ――」

    彼女は少し道を歩いてこっちを振り返る


    「カラオケ...いかない?」


    そうか...

    ステージに立つことをやめても

    それでも彼女は歌姫なんだ


    俺は...



    「はい!」















    そんな彼女(歌姫)が大好きなんだ































    fin
  25. 27 : : 2017/01/30(月) 22:51:22
    これにて『The last song by Diva.〜この想いをあなたに〜』を終了とします!

    題名の英語は「歌姫の最後の歌」です
    ちょっとオチを無理した感は否めませんがいかがだったでしょうか?

    作品中に登場する歌は完全に適当に作ったもので既存の歌詞等とは一切関係がない事を一応書かせていただきます(笑)


    最後まで読んでいただきありがとうございました!
    よろしければ感想コメント、お気に入り登録等していただければ嬉しいです!
  26. 28 : : 2017/02/06(月) 23:03:03
    面白かった!
  27. 29 : : 2017/02/07(火) 21:40:55
    >>28
    ありがとうございます!

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stardust

刹那

@stardust

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