この作品は執筆を終了しています。
Roll with it
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- 1 : 2016/12/16(金) 23:34:26 :
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この度はご閲覧いただきありがとうございます。
当作品はダンガンロンパssになります。舞台設定は78期生が入学し、しばらく経った平和な希望ヶ峰学園になります。
尚、注意点としていくつかのネタバレと文章力の足りなさを挙げさせていただきます。
痛みで視界に彩りが宿っていく中、私は他の感覚に意識を傾けてみると激しい気だるさを全身から感じた。格好のつけようの無い事実、二日酔いの自覚だった。
苦笑いを浮かべながら起き上がり、自分が寝ていたそこが自室であることを確認する。
暫くそのまま呆けていると優しげなリズムでドアが叩かれていることに気付き、「どうぞ」と布団の上から動かないまま外にいる人物を招き入れた。
「あ、あの…戦刃さん、ッ体調はどうですか?」
おどおどという擬音がこれほど似合う人間はいないだろう。彼女は私の顔色を伺いながら恐る恐る入ってきた。
「頭が痛いのと、身体が怠いかな」
妹の盾子ちゃんに最近の私は落ち着きが身に付きつつあることを聞いた。残念であることは変わら無いみたいだけど。その効果もあってか来訪者、罪木さんは表情を和らげた。
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- 2 : 2016/12/17(土) 00:03:57 :
- 「廊下に落ちていたボトルを拾って中身を確認せず飲むなんて戦刃さんらしく無いですよ!どうしたというんですか?」
確かに。傭兵として戦場を渡り歩いてきた私にしてはあり得ない失態。の筈…
絶望を渇望していた最愛の妹は希望ヶ峰学園に入学してクラスメート、先輩たちと交流する中で悟りを拓いてしまったようだ。
本人曰く、「絶望は日常にあり、平和を希望するからこそ見える絶望があるのです…」と入学してひと月後私に語った。
妹の意思になにもかも委ねっぱなしだった私は早くも平和ボケしてしまっていたのだろう。
「まさか高校の校舎に酒を持ってくる人がいるなんて思ってもみなかった」
「スカウトマンの黄桜先生のものでしょう。去年私達の担任でした」
教師が持ち込むのか。才能を育てる気あるのか希望ヶ峰学園。
彼女はすっと薄く息を吐くように笑う私の背に腕を回し横になるよう促す。
「そろそろおいとまさせてもらいますね。超高校級の薬剤師、忌村さんが調合してくださったお薬とお水を机に置いておきますよ」
彼女の気遣いに心が暖かくなる。しかし、今私が欲しているのは…
「もう少しだけ一緒にいてくれないかな?罪木さん」
自分と少し似ている友人の温もりだった。
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- 3 : 2016/12/17(土) 00:08:26 :
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これは、とある平和な日常を続けられることとなった1つの可能性の話。
殺伐とした風景が似合わない、少し残念でただ人より少し早く才能が花開いた高校生たちの物語。
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- 4 : 2016/12/17(土) 00:11:58 :
- これにて終りです。
短い話にしましたが、お楽しみいただけたのなら幸いでございます。
お付き合い頂きありがとうございました!
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- 5 : 2016/12/17(土) 21:45:43 :
- 文章が綺麗ですね。書き方に惹かれました。
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- 6 : 2016/12/18(日) 14:58:46 :
- あげぴよさん、ありがとうございます!
今回は読みやすさとそれにあった表現を意識して書いてみましたので感無量です(>д<)
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希望ヶ峰が機能している世界 シリーズ
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