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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

腹ペコ狼と死にたがりの赤ずきん(サシャ人外?チート?2回目)

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  1. 1 : : 2016/12/13(火) 21:45:41
    どうも皆さんサシャスキーです!(・∀・)
    また、人外サシャに手を出しましたw
    そして相手もまた女の子…人外×少女が好きなんです。すみません(´・ω・`)お相手はスレタイを見れば大体分かりますかね?
    では今回の注意点↓*は今回要注意
    学生故の亀更新、誤字脱字、駄文、*キャラの崩壊や捏造、*cp要素
    …以上が大丈夫な神様はどうぞ!
    ps.グロ、エロ注意しておきますが…それっぽい描写がないかもしれません
  2. 2 : : 2016/12/13(火) 21:47:38
    2ゲト!期待です!
  3. 3 : : 2016/12/13(火) 21:48:31
    >>2
    早⁉︎かなたんさんありがとうございます!
    頑張ります(・∀・)b
  4. 4 : : 2016/12/13(火) 21:51:31
    ウォールシーナ北部の牧場

    ヒストリア「(狼が出た)」

    ヒストリア「(その言葉を祖父から聞いた時、私が最初に思い浮かんだのは赤ずきんに出てくるような狼だった)」

    ヒストリア「(実際、狼なんて喋らないし、二本足で立つことなんてないけど、とにかくそれが真っ先に思い浮かんだ)」

    ヒストリア「(そして、家畜に被害が出ない為にも、夜に見回りをすることになった)」
  5. 5 : : 2016/12/13(火) 21:56:58
    人外チートサシャ二回目出ました!オメデトコーラス サン!ハイ! /・ω・)/~~(´∀`*)(´∀`*)(´∀`*)オ〜メ〜
  6. 6 : : 2016/12/13(火) 21:58:48
    >>5
    心の充電器さんありがとうございます!
    (・∀・)<が〜んば〜りま〜す♪
  7. 7 : : 2016/12/13(火) 21:59:02


    ヒストリア「(…暗いなぁ)」

    ヒストリア「(あまり夜に外に出たことのない私にとって昼と違う、夜の牧場は怖くもあったが、それ以上に新鮮さが勝った)」

    ヒストリア「(せっかくだから外で食べようと思って、夕食のパンをこっそり持って、ランタンをかざしながら歩く)」

    ヒストリア「(寒いと思って、赤いフード付きの肩掛けのフードを深くかぶる)」

    ヒストリア「(…今の私って赤ずきんに見えるかな?)」
  8. 8 : : 2016/12/13(火) 22:02:05
    ヒストリア「(狼に食べられるのはいやだけど、もし赤ずきんに出てくるような狼さんに出会ったらそれはそれで素敵かもしれない)」

    ヒストリア「(そんなことを考え、少し吹き出してしまった)」

    ヒストリア「(えっと、あとはこっちの小屋のほうを見て…)」



    ガサッ

    ヒストリア「!」
  9. 9 : : 2016/12/13(火) 22:08:33
    ヒストリア「(近くの雑木林から、明らかに音が聞こえた)」

    ヒストリア「だ、誰かいるの?」

    ヒストリア「(できれば、猫とかであって欲しい…そう思ってた私は雑木林のほうを向いて声をかけた)」

    ヒストリア「(…もしかして)」

    ヒストリア「(本当に狼かもしれない、なら今すぐにでも人を呼ぶべきだと思い、私は大声を出そうと…)」

    ガササッガサッ

    ヒストリア「(…した)」

    ヒストリア「(そう、しただけで、出してはいない)」


    ヒストリア「(なぜなら…)」































    ???「…」

    ヒストリア「(相手の方から出てきたから)」
  10. 10 : : 2016/12/13(火) 22:12:40
    ???「(…まずい、非常にまずい)」

    ???「(…家畜を一匹程いただくつもりが、子供に見つかるとは)」

    ???「(何もしなかったら大声を出されそうだったので慌てて出る)」

    ???「(…二足歩行で)」

    ???「(なぜ、そんなことをわざわざ言うかといえば…)」

























    ヒストリア「…狼、さん?」

    ???「(この少女の言う通り、私が狼だからである)」
  11. 11 : : 2016/12/13(火) 22:15:44
    ヒストリア「(…確かに、私は赤ずきんに出てくるような狼さんに出会えたら素敵かもとは思った…が)」

    ヒストリア「(まさか本当に二足歩行の狼が出てくると思わなかった…それも服を着た)」

    ???「…あー…こんばんは?」

    ヒストリア「!」

    ヒストリア「(…喋った)」

    ヒストリア「…こんばんは」
  12. 12 : : 2016/12/13(火) 22:19:14
    ???「(…一応、挨拶をして見たところ会話は出来そうだ)」

    ???「(これなら悲鳴をあげたりはしないだろうが…さてどうするか)」

    ???「(流石にじゃあこれで、とはならないだろう)」

    ???「(たとえこの場がなんとかなっても…この少女が家の者に言えばどうなるかわかったものではない)」

    ???「(…いっそ)」































    ???「(この少女を食べてしまおうか?)」
  13. 13 : : 2016/12/13(火) 22:24:08
    ???「(残酷とも言えるが、口封じと、私の腹を満たすことを両立できる数少ない手段とも言えた)」

    ???「(迷っている時間はない、か)」

    ???「…こんなところで、どうしたんですか赤ずきんさん?」

    ???「(ふと、少女の見た目が絵本で見たような赤いフードを被っていたのでそう言った)」

    ヒストリア「えっと、狼が出たからって…見回り」

    ???「それはそれは」

    ???「(思いっきり、私のことじゃないですか…)」

    ???「(…話をして、油断させて…それで、それで)」…グゥ

    ???「…」

    ヒストリア「…」

    ???「(ここで鳴らんでよ⁉︎)」
  14. 14 : : 2016/12/13(火) 22:27:06
    ???「あ、えっと…」

    ヒストリア「…お腹空いてるの?」

    ???「…は?」

    ヒストリア「私の夕食のあまりでよかったらあげるよ?」

    ???「狼はパンなんて食べませんよ」

    ヒストリア「じゃあ、私を食べる…?」

    ???「…別に、純粋な狼というわけではないので…ください」

    ???「(…少女からパンを受け取り口に運ぶ…美味い)」

    ヒストリア「美味しい?」

    ???「…ええ、ありがとうございます」
  15. 15 : : 2016/12/13(火) 22:32:56
    ???「(何をしているんだろう?)」

    ???「(早く、この少女の口封じをしなくては、いけないのに)」

    ヒストリア「よかった…私、狼さんと初めてお話したなぁ」

    ???「…そりゃ普通の狼は喋りませんから」

    ???「(…この少女は、なんなんです?)」

    ???「(恐怖心というものを家畜の餌にでもしてしまったのですか?)」

    ヒストリア「狼さんは普通じゃないの?」

    ???「ええ、まぁ…」

    ヒストリア「そっかぁ、お腹膨れた?」
  16. 16 : : 2016/12/13(火) 22:48:45
    ???「…まぁ、今日を乗り切れるくらいには」

    ヒストリア「…よかった」ニコッ

    ???「…貴方、私が怖くないんですか?」

    ヒストリア「…それ以上に、うん、と…嬉しいかな」

    ヒストリア「さっき言ったけど、私、赤ずきんに出てくるみたいな狼さんに会えたら素敵だなあって思ってたの」

    ???「…赤ずきんに出てくる狼さんは赤ずきんを食べてしまいますよ?」

    ヒストリア「うーん、ちょっと怖いなぁ」

    ???「ちょっとって…」

    ヒストリア「私、死んでも悲しんでくれる人あんまり…ううん、全然いないんだ」

    ???「…は?」

    ヒストリア「最近気づいたんだ、お母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも」

    ヒストリア「ここに住んでいる人たち皆、私がいることをあまり嬉しく思ってないって」

    ???「…」
  17. 17 : : 2016/12/13(火) 22:50:26
    なんかメルヘンチックで好きだなw
  18. 18 : : 2016/12/13(火) 22:53:10
    >>17
    文学少女さんお気に入り登録、コメントありがとうございます!
    人外×少女はメルヘンチックにしやすくて好きです(・∀・)
  19. 19 : : 2016/12/13(火) 22:59:04
    ヒストリア「…だからかな?」

    ???「なにがです?」

    ヒストリア「狼さんが私を食べて喜んでくれるなら…ちょっと怖いけどそれもいいかなって」

    ???「…」

    ヒストリア「…あ!そういえば」

    ???「?」

    ヒストリア「さっきのパンじゃ、今日を乗り切れるくらいって言ってたけど…」

    ヒストリア「もう、日が変わっちゃうよ?」

    ???「そうですねぇ」

    ヒストリア「どうする?」

    ヒストリア「私を、食べる?」

    ???「…今はいいです」

    ???「貴方はまだ小さくて食べてもお腹いっぱいになりませんから」
  20. 20 : : 2016/12/13(火) 23:03:31
    ヒストリア「…そっか」

    ???「…ただ」

    ヒストリア「?」

    ???「また、空腹を紛らわせるために、ここに来てお話ししても?」

    ヒストリア「!」パァッ

    ヒストリア「うん!約束!」

    ???「はい、約束です」

    ???「…では、私はそろそろ帰りますね、えっと?」

    ヒストリア「私はヒストリア!ヒストリア・レイス!」

    ヒストリア「狼さんの名前は?」

    ???「私ですか?」
























    サシャ「…サシャ、サシャ・ブラウスですよヒストリア」
  21. 21 : : 2016/12/13(火) 23:13:53
    それから

    サシャ「こんばんは、ヒストリア」

    ヒストリア「サシャ!来てくれたんだ」

    サシャ「ええ」

    〜〜〜〜

    ヒストリア「サシャってどこから来たの?」

    サシャ「…まぁ、ウォールローゼからですよ」

    ヒストリア「壁を超えて来たの⁉︎」

    サシャ「忍び込むのは得意でして」ふふ

    〜〜〜〜

    ヒストリア「サシャはお父さんとかも狼さんなの?」

    サシャ「あー…父は普通の人ですよ」

    サシャ「母が、まぁ私と一緒だったらしいですが…物心つく頃には亡くなってました」

    ヒストリア「…そうなんだ」

    〜〜〜〜

    ヒストリア「サシャ、今日の夕食のパン分けてあげる」

    サシャ「おお!ありがとうございますヒストリア、今日は本当にお腹空いていたので」

    サシャ「もし、ヒストリアがパンを持って来なかったら…ヒストリアを食べてたかもしれませんねぇ」

    ヒストリア「えー」
  22. 22 : : 2016/12/13(火) 23:19:39
    夜ー牧場までの道のり
    サシャ「(…最近、あの子のところばかり行ってしまってますね)」

    サシャ「(…別に、楽しみとかそんなんじゃないですからね)」

    サシャ「(それこそ、空腹になったら私はあの子を迷うことなく食べて…)」

    サシャ「(…でも、ヒストリア小さいですからねぇ…お腹いっぱいにはなりませんし)」

    サシャ「(それに、夜ヒマですし)」

    サシャ「(そう、だから別に今食べる必要はないのであって…)」

    サシャ「(…誰に向かって言い訳しているんでしょう?)」

    サシャ「(ふう、早く向かっt…?)」

    サシャ「(なにか、聞こえる?)」
  23. 23 : : 2016/12/13(火) 23:24:04
    サシャ「(それだけじゃない…気配もいくつかする)」



    「キャアアア!!」


    サシャ「(!…あんまり、したくないんですが)」

    サシャ「(私は四足歩行で走りだし、気配に気づかれないよう遠回りしながら、隠れて様子を見に行くことにした)」

    サシャ「(ヒストリア…!)」
  24. 24 : : 2016/12/13(火) 23:36:05
    茂み

    サシャ「(…あれは、一体)」

    サシャ「(私が見た光景、それはあまりにも異様だった)」

    サシャ「(黒い服を着た男達、その中心には小太りの男と取り押さえられた女、そして)」

    サシャ「(ヒストリア⁉︎)」

    ヒストリア「…お母さん!」

    サシャ「(そう彼女は取り押さえられている女は言った…が)」

    女「違う!!」

    女「私はこの子の母親ではありません!」

    女「私とは何の関係もありません!!」

    サシャ「(…何を、この女は言っている?)」

    サシャ「(私は鼻がいい、耳もいい)」

    サシャ「(香水の匂いがキツイがそれでもかすかな匂いや、声がヒストリアと少し似ている)」

    サシャ「(あの子の母親で間違いないのに)」

    サシャ「(思わず、飛び出て女の喉笛を噛み千切ろうとする自分を抑えた)」

    サシャ「(ここで出ても、場を更にややこしくするだけだ、耐えろ)」ググッ…

    サシャ「(そんな私に今度はヒストリアの父親であろう人物が追い討ちをかける)」

    ロッド「この二人は、私と何の関係もない」

    サシャ「⁉︎」
  25. 25 : : 2016/12/13(火) 23:41:58
    サシャ「(女は話が違うと喚く、周りの男はその女を組み伏せる)」

    サシャ「(唯一ヒストリアだけ、理解が出来ない、といった感じで女に近づいた)」

    ヒストリア「あ…」

    ヒストリア「お母…さん…」

    女「…お前さえ」

    女「お前さえ産まなけれ…」

    サシャ「(女は最後まで言い切ることなく首を切り裂かれた)」

    サシャ「(言い切ることはなくとも、何を伝えようとしたか、それくらいはどんな幼い子でも分かる)」

    サシャ「(何よりも言ってはいけない、自分の子に…)」
  26. 26 : : 2016/12/13(火) 23:47:26
    サシャ「(呆然としていると、今度はヒストリアを殺そうとする男達を見て今度こそ、出ようとした…その時)」

    ロッド「待て」

    サシャ「(ヒストリアの父の提案により、ヒストリアは命だけは助かった…が)」

    サシャ「(ヒストリアは、ヒストリアではなく、クリスタ・レンズとしてこれから生きていくらしい)」

    サシャ「(明日の朝、開拓地に行くことになったヒストリアにどう言えばいいのか阿保な私には分からなかった)」



























    サシャ「(その日、いつもの場所で待っても…ヒストリアは来なかった)」
  27. 27 : : 2016/12/13(火) 23:58:11
    かなたんさんお気に入り登録ありがとうございます!(・∀・)
  28. 28 : : 2016/12/13(火) 23:58:42
    数日後ー開拓地

    クリスタ「…配給、取りに行かないと」

    クリスタ「(あの夜から、私は開拓地に移り住むこととなった)」

    クリスタ「(お母さん、やっぱり私のこと、嫌いだったんだ)」

    クリスタ「(産まなければよかったんだ、そうすれば殺されることはなかった)」

    クリスタ「…ごめんなさい」

    クリスタ「(母に言った言葉でもあったが、それ以上に…)」

    クリスタ「(…サシャ、勝手にいなくなって怒ってるかな?)」

    クリスタ「(…もしかしたら、あの時の男達に?…嫌だ)」

    クリスタ「(嫌だよ…サシャ)」

    ドンッ

    クリスタ「あ、ごめんなs…」

    モブ「ってぇな!気ぃつけろこのクソ餓鬼が!」ガシッ

    クリスタ「きゃっ、あ、あの…本当にごめんn…」

    モブ「ああ⁉︎」

    クリスタ「(ど、どうしよう、だ、誰か)」

    憲兵「…」チラッ

    憲兵「…」フイッ
  29. 29 : : 2016/12/14(水) 00:00:19
    クリスタ「(…だよね)」

    クリスタ「(助けてくれる人なんて、私には…)」


























    サシャ「クリスター!配給のパン取って来ましたよー!」

    クリスタ「…え?」
  30. 30 : : 2016/12/14(水) 00:02:50
    モブ「ああ?んだテメ…」

    サシャ「…あ?」ギロッ

    モブ「⁉︎」ゾクッ

    モブ「…チッ」

    サシャ「ふう、大丈夫ですか?クリスタ」

    クリスタ「え?あ、っと…」

    サシャ「…ふむ、とりあえずあっちで落ち着いて話でもしましょう」グイッ

    クリスタ「あ、ちょっと⁉︎」
  31. 31 : : 2016/12/14(水) 00:07:46
    人気ない場所

    サシャ「うん、ここなら大丈夫ですね」

    サシャ「さて…まず最初に、ヒストリア」

    クリスタ「!」

    サシャ「…無事でよかったです」

    クリスタ「ほ、本当に…サシャ?」

    サシャ「え?分からないんですか?」

    クリスタ「だっ、だって…狼じゃない」

    クリスタ「(私が言った通り、今目の前の彼女は茶色い髪をポニーテールにした普通の女の子で)」

    クリスタ「(いつも会っていたサシャは、確かに茶色い毛並みだったが…)」

    サシャ「…だから、普通の狼じゃないんですって」
    サシャ「むしろ、人と話す時はもっぱらこっちの姿で話すのが普通ですよ」

    サシャ「…やっぱり怖いですか?」

    クリスタ「う、ううん!そうじゃないの!」
  32. 32 : : 2016/12/14(水) 00:14:34
    クリスタ「ただ、その…」

    サシャ「?」

    クリスタ「…いつものサシャに慣れてるから、つい」

    サシャ「ヒストリア、一応言いますが」

    サシャ「二足歩行の喋る狼に慣れてるって…そっちの方がよっぽどですよ?」

    クリスタ「…それもそうだね」ふふ

    サシャ「…やっと笑ってくれた」

    クリスタ「あ…」

    サシャ「ヒストリア…いえ、今はクリスタなんでしたっけ?」

    クリスタ「…」

    サシャ「ごめんなさい、あの夜全部見てました…貴方のお母さんやお父さん達も、全部」

    クリスタ「…そっ、か」

    サシャ「…それで、クリスタは兵士になるんですか?」
  33. 33 : : 2016/12/14(水) 00:17:44
    クリスタ「…うん」

    サシャ「…さいで」

    クリスタ「(きっと、私が考えていること分かるんだろうなぁ)」

    クリスタ「(…いい子に思われて死にたいっていういう、私の考え)」
  34. 34 : : 2016/12/14(水) 07:43:25
    クリスタ「…えっと」

    サシャ「ならば、私も兵士になりましょう」

    クリスタ「え?」

    サシャ「勘違いしてはいけません、貴方は私が食べるんです」

    サシャ「訓練で死んだり、巨人に食べさせるくらいなら私が食べます」

    クリスタ「なら、今ここで…」

    サシャ「貴方は今細過ぎる、これでは私はお腹いっぱいになりません」

    サシャ「兵団なら、安定した食事も取れて、訓練によって余分な脂肪もつきませんし」

    サシャ「私にとって、貴方が美味しくなるのでしたら兵団も悪くないですから」ニヤ
  35. 35 : : 2016/12/14(水) 07:47:27
    クリスタ「…」

    サシャ「だから、クリスタ…」

    サシャ「今は生きてください、ね?」

    クリスタ「(そう言ってサシャは私にパンを手渡した)」

    クリスタ「(…おかしいな)」

    クリスタ「(味のない、固いパンのはずなのに…)」

    クリスタ「…少し、っしょっぱい…や」

    サシャ「…」…ナデナデ

    クリスタ「(泣きながらパンを食べる私の頭を、サシャは食べ終えてからもずっと撫でてくれた)」
  36. 36 : : 2016/12/14(水) 08:01:51
    二年後

    クリスタ「…明日から訓練兵だね」

    サシャ「ですねぇ、出来れば上位10人の内に入りたいものです」

    クリスタ「…憲兵?」

    サシャ「生き残るには、一番いい兵団だとは思いますよ?」

    クリスタ「…」

    サシャ「…クリスタ」

    クリスタ「?」

    サシャ「…なんでもありません」

    サシャ「(言えませんよ、こんなこと)」

    サシャ「(赤ずきんには、薔薇や一角獣は似合いますが、自由の翼は似合いませんよ…なんて)」

    サシャ「(クリスタは、きっと何位になろうが、調査兵団に入ろうとするでしょうし)」

    サシャ「(それ以前に、訓練中にいかに人を助けて死ぬか考えることでしょう)」

    サシャ「…クリスタ」

    クリスタ「今度はなに?」

    サシャ「…私に食べられる前に死んだら許しませんよ」

    クリスタ「!…ど、努力する?」
  37. 37 : : 2016/12/14(水) 08:14:23
    サシャ「なんで疑問形なんですか?」

    クリスタ「う〜ん、サシャに食べられる為の努力…と思うとなんか」

    サシャ「…それもそうでした」ククク

    クリスタ「…サシャこそ」

    サシャ「ん?」

    クリスタ「私を食べる前に狼ってバレて、殺されないようにね?」

    サシャ「…尽力します」

    サシャ「例え狼とバレても、殺される前にクリスタだけは必ず食べてから死にます」

    クリスタ「…うん」

    サシャ「…さて、もう遅いですから寝ましょうか」

    クリスタ「うん」

    クリスタ「…にしてもさ、サシャ、背…伸びた?」

    サシャ「はい?」

    クリスタ「元々私より背が高かったのに最近すごく見上げなきゃいけなくなった気がする」

    サシャ「はぁ、まぁ…そうかもしれませんねぇ」

    クリスタ「ただでさえ狼になると身体が大きくなるのに…服とか大丈夫なの?」

    サシャ「…もういっそ、狼の時は服を脱いでしまいましょうか」

    クリスタ「え?全裸?」

    サシャ「嫌ですけどね、でも元々狼は服を着ないでしょう?」

    クリスタ「もし、急に狼にならなきゃいけなかったら…服破いちゃうかもしれないね」

    サシャ「その時はフォローお願いします」

    クリスタ「じゃあサシャも私のフォローお願いね」ニコッ

    サシャ「それくらいなら」
  38. 38 : : 2016/12/14(水) 08:16:59
    サシャ「ズボンとか履いてると尻尾で破けるんですよね〜」

    クリスタ「あ、だから比較的スカート履いてることが多いんだ」

    サシャ「ええ、ほらもう戻って寝ましょう?明日から嫌という程身体を酷使することになるんですから」

    クリスタ「そうだね、寝よう」
  39. 39 : : 2016/12/14(水) 08:28:25
    クリスタ「(明日から…訓練兵、かぁ)」

    クリスタ「(…仲のいい子とか出来るかな?)」

    クリスタ「(サシャは…きっと、いいお姉さんみたいな立ち位置になるんだろうなぁ)」

    クリスタ「(今までの、私に色々と優しくしてくれたサシャならそうだろうと…)」

    〜〜〜〜

    クリスタ「(思っていたんだけどなぁ)」

    サシャ「それは、何故人は芋を食べるのかという話でしょうか?」

    クリスタ「(なんで、なんで芋を食べているのサシャ?)」

    クリスタ「(その後、予想通り走らされ、御飯抜きになったサシャに食べさせようと明日から訓練が始まるというのにパンを残す私だった)」
  40. 40 : : 2016/12/14(水) 08:32:01





    ユミル「…」




  41. 41 : : 2016/12/14(水) 22:03:09
    クリスタ「サ、サシャァ?」

    サシャ「!」ドォッ

    クリスタ「ってぎゃあああああ⁉︎」

    サシャ「ハッ!…パァン‼︎」

    サシャ「ありがとうございますクリスタァ!」

    クリスタ「はいはい、これお水」

    サシャ「神ぃいい!」

    クリスタ「…もう、なにしてるの?」

    サシャ「…あはは」もぐもぐ

    ユミル「…オイ、なにやってんだ?」

    サシャ「…」ガツガツ

    クリスタ「…えっと、この子はさっきまで走りっぱなしで…」
  42. 42 : : 2016/12/14(水) 22:10:16
    ユミル「芋女じゃなくてお前だ…お前、いい事しようとしてるんだろ?」

    クリスタ「え…」

    ユミル「お前の得た達成感や高揚感はその労力に見合ったのか?なあ?」

    サシャ「…」グーグー

    クリスタ「…」

    クリスタ「…私は」


























    クリスタ「他の子なら、それは多分役に立つ人間と思われたかったからかもしれないけど」

    クリスタ「この子にここまでするのは…」

    クリスタ「この子が私にとって特別だから、かな?」

    ユミル「はあ?」
  43. 43 : : 2016/12/14(水) 22:14:16
    クリスタ「この子はいいの」

    ユミル「…んだよそれ?」

    クリスタ「い・い・の!特別なの!」

    ユミル「…あーはいはい分かった分かった」

    ユミル「(なんだこいつ?ただのいい子ちゃんかと思ったら)」

    ユミル「…とにかく、こいつをベッドまで運ぶぞ、お前じゃしんどいだろ?」

    クリスタ「?なんであなたはいい事するの?」

    ユミル「こいつに貸し作って恩に着せるためだ…こいつの馬鹿さには期待できる」
  44. 44 : : 2016/12/14(水) 22:19:57
    女子寮の部屋

    ユミル「ふぅ…」

    クリスタ「ありがとう」

    ユミル「…フン、それよりお前も風呂入って来たらどうだ?」

    クリスタ「あ!…う、うん!」ダッ

    ユミル「…ったく」

    ユミル「…オイ、いつまで狸寝入りするつもりだ?芋女」

    サシャ「…バレてましたか」ムクリ

    ユミル「さっきの奴、お前の知り合いなのか?」

    サシャ「…まぁ、そんな感じです」

    ユミル「…ふぅん」

    サシャ「先にお礼を言うのを忘れてましたね、部屋に運んでくださりありがとうございます」

    ユミル「けっ、言っておくがきっちり恩に着せてやるからな」

    サシャ「構いませんよ」
  45. 45 : : 2016/12/14(水) 22:30:26
    ユミル「お前といい、あいつといい…なんか調子狂う」ガシガシ

    サシャ「はっはっはっ、こういう奴だと受け止めてくださいよ」

    ユミル「…で、だ」

    ユミル「お前、今こうして話してると、少なくとも芋をあの場で食べる事が実は狙いだったように感じるな」

    サシャ「…おや、鋭い方ですね?」

    ユミル「そう言うってことは…」

    サシャ「…まぁ、狙ってはやりましたが」

    サシャ「なんでかは秘密とさせていただきます」

    ユミル「あ?」

    サシャ「言いません、ご想像におまかせします」

    ユミル「…チッ」

    サシャ「さてと、私もお風呂に入るとしますか」

    サシャ「それでは、えっと?」

    ユミル「…ユミルだ」

    ユミル「お前の自己紹介はいらん、あの時のことはそうそう忘れられないからな」

    サシャ「さいですか、ではユミルまた後で」

    ユミル「…」

    ユミル「(あいつもだが、あの芋女もかなりクセ者って感じだな…)」
  46. 46 : : 2016/12/15(木) 07:12:19
    風呂場

    サシャ「クリスタ〜」

    クリスタ「あ、サシャ」

    クリスタ「大丈夫なの?あんなに走ってたのに」

    サシャ「なぁに、私(狼)からすればあれくらいの距離を走るのは朝飯前です」フフン

    クリスタ「晩御飯が抜きになったけどね」

    サシャ「うぐ…」

    クリスタ「でも、大丈夫そうならよかった」

    サシャ「そういえばさっき、私を運んでくれたユミルと少しお話しました」

    クリスタ「へぇあの子ユミルって言うんだ」
  47. 47 : : 2016/12/15(木) 07:57:05
    サシャ「明日から、彼女とは長い付き合いになりそうですね」

    クリスタ「うん…そういえば」

    サシャ「?なんです?」

    クリスタ「さっき、サシャにパンあげた時、最初の頃思い出した」ふふ

    サシャ「ああ…あの時ですか」

    クリスタ「思えば、あのパンが始まりだったかもしれないね」

    サシャ「ですね、もし…クリスタがパンを持ってなかったら私は貴方を食べたでしょうから」

    クリスタ「パンよりはお腹膨れたんじゃないかな?」

    サシャ「ですから、食べる以上美味しい時に食べたかったんですよ」

    サシャ「…まぁ、あれから大分経ったはずなのですが…」チラッ

    クリスタ「ま、まだ育つもん…」
  48. 48 : : 2016/12/15(木) 08:30:20
    クリスタ「…そもそもサシャはズルい」

    サシャ「へ?」

    クリスタ「ただでさえ私より背も高いのにスタイルいいし…」ブツブツ

    サシャ「あはは、でも私はクリスタみたいな綺麗な金髪でもなければ水晶のような瞳でもありません」

    サシャ「私からすれば、クリスタだって羨ましいですよ」

    クリスタ「…」

    サシャ「?クリスタ?」

    クリスタ「あ、わ…私!のぼせたから…!さ、先に出てるね!」ザバッ

    サシャ「はい?ちょっとクリスタァァ⁈」

    サシャ「…なんだったんですか?」
  49. 49 : : 2016/12/15(木) 08:32:56
    脱衣所

    クリスタ「…」































    クリスタ「ふ、不意打ちすぎるよ…」ヘタ

    クリスタ「(…やっぱり、サシャはズルい)」

    クリスタ「(こんなにも人を誑かしといて…自覚ないんだもん)」
  50. 50 : : 2016/12/15(木) 16:59:27
    クリスタ「(別に、私はサシャが好きと言うわけじゃない)」

    クリスタ「(ただ、幼い頃の環境が環境だった為、褒められ慣れてないから…)」

    クリスタ「(ああいう風に、急に言われるととても恥ずかしいというか…こそばゆいというか)」

    クリスタ「(よくよく考えれば、今まで誰かに何かを褒められたとなると…全部サシャなきがする)」

    クリスタ「(…他にも、誰かに褒められたような?……うーん、思い出せないや)」
  51. 51 : : 2016/12/15(木) 19:26:48
    サシャ「あれ?クリスタまだいたんですか?」

    クリスタ「うわ⁈サ、サシャ?」

    サシャ「はい、早く服を着た方がいいですよ?湯冷めしちゃいます」

    クリスタ「あ、うん…そうだね、ヘクチッ」

    サシャ「ほら言わんこっちゃない」

    クリスタ「あはは…」

    サシャ「ほら髪拭いて」ゴシゴシ

    クリスタ「わぷっ!」

    サシャ「(…可愛い)」

    クリスタ「じ、自分で出来るよ〜」

    サシャ「…はいはい」クスクス
  52. 52 : : 2016/12/16(金) 19:06:34
    女子寮

    ユミル「随分長風呂だったな?」

    サシャ「あはは」

    クリスタ「待たせてごめんなさい」

    ミーナ「あ、そこのお三方!」

    サシャ「?私達ですか?」

    ミーナ「そうそう!今自己紹介してるの」

    ミーナ「私、ミーナ・カロライナ!よろしくね」

    ハンナ「私はハンナ・ディアマント」

    クリスタ「うん!よろしく!」

    クリスタ「私はクリスタ、クリスタ・レンズっていうの」ニコッ

    サシャユミル「…」

    ミーナ「クリスタね?後ろの…黒髪の子は?」

    ユミル「…ユミルだ」

    サシャ「あれ私は?」

    ユミル「馬っ鹿さっき言ったろ?あんなことしといてもうお前の名前しらねぇ奴の方が少ねぇよ」

    サシャ「なんと…」
  53. 53 : : 2016/12/16(金) 19:25:07
    ハンナ「サシャって言うのよね?よろしく」

    サシャ「はい、よろしくお願いします」ニコッ

    ミーナ「なんで敬語なのよ?」ふふ

    サシャ「これはまぁ、そう言う性分でして…」

    クリスタ「(そういえば、サシャはずっと敬語だなぁ…)」

    ミーナ「ふぅん、ならいっか」

    ミーナ「慣れたら、少しずつ敬語崩していってね」

    サシャ「はい、お気遣いありがとうございます」

    ハンナ「かたいなぁ…さっきのお芋事件からは想像もできない」

    サシャ「ちょっ、それあまりいじらないでくださいよぉ」

    ハンナ「あはは、ごめん」

    ユミル「おい、そろそろ寝なきゃじゃねえのか?」

    クリスタ「あ!そういえば…」

    ミーナ「じゃあ、続きはまた明日ということで!」

    ミーナ「おやすみクリスタ、サシャ、ユミル」

    クリスタ「…うん!おやすみ」

    サシャ「おやすみなさい」

    ユミル「…ん」
  54. 54 : : 2016/12/16(金) 19:28:42
    サシャ「…ってあれクリスタ?」

    クリスタ「?」

    サシャ「ベッド狭いんですか?私のところまで来て…」

    クリスタ「うぅん、なんていうか…サシャ、あったかいからさ」

    サシャ「…さいですか」

    サシャ「…あのミーナとハンナっていう人達と仲良くなれそうでよかったですねクリスタ」

    クリスタ「うん、さっきおやすみって言われた時少し感激しちゃった」

    サシャ「…私もです」

    サシャ「父以外では今までクリスタとしかまともに会話したことなかったですから」
  55. 55 : : 2016/12/16(金) 19:38:44
    クリスタ「…」

    サシャ「気にしないでください」

    サシャ「こうして貴方と会話出来てますし、他の子達とも、これから関わっていけばいいんですから」

    クリスタ「うん、そっか…そうだよね」

    サシャ「(…ああ、でも)」

    クリスタ「(これからは二人で話すことが少なくなっていくのかな?)」

    サシャクリスタ「(それは少し寂しいですね/な)」

    サシャ「(…なに考えてんだか、食べる対象とはそもそも会話なんて不要でしょうに…)」

    サシャ「そろそろホントに寝ましょう?」

    クリスタ「うん…ねぇ、サシャ」

    サシャ「はい、どうしました?」

    クリスタ「抱きしめてもらっていいかな?」

    クリスタ「なんだか、少し寒いんだ」

    サシャ「…いいですよ」ギュッ

    サシャ「やっぱり湯冷めしましたかね?」

    クリスタ「う、ん…そうかも」ウトウト

    サシャ「(眠くなってきたんですかね?)」

    クリスタ「(…あったかい、なぁ)」

    クリスタ「サシャ…お、やす…み」

    サシャ「ええ、おやすみなさい」

    サシャ「(…ヒストリア、と私は彼女にも聞こえないような小さな声で付け足した)」

    サシャ「(…せっかく、あんなバカみたいな真似して、注目集めたんですから)」

    サシャ「(そんな私と一緒にいる彼女が少しでも、周りから優しい子であることを知ってもらえたら…いいんですが、ね)」

    サシャ「…ふぁ、私も寝るとしますか」

    サシャ「(…これからは、彼女に友と言える人が…一人でも多くできますように)」
  56. 56 : : 2016/12/16(金) 21:30:12
    それから…約一年程経ったある日

    クリスタ「…」クルッ

    クリスタ「……ッ」ダッ

    ???「…」ニヤ





























    サシャ「?クリスタ?なにかありましたか?」

    クリスタ「あ…ううん、なんでもないよ」

    サシャ「そうですか?…ならいいですが」

    クリスタ「(サシャには流石に…誰か、他に相談出来そうな人は…)」

    サシャ「⁇」

    女子寮

    ユミルミーナハンナ「クリスタの様子が変?」

    サシャ「多分、なにか悩みがあると思うのですが…私が聞いても分からなくて…」
  57. 57 : : 2016/12/16(金) 21:42:09
    ミーナ「うぅん…クリスタの悩みねぇ」

    ハンナ「ユミルはなにか知らないの?」

    ユミル「知らね、つーか気のせいじゃねぇのか?」
    サシャ「それはありえません」キッパリ

    ハンナ「ず、随分はっきり言うわね?」

    サシャ「そりゃ…長らく一緒にいましたからね」

    ミーナ「え?そうなの?」

    サシャ「…私はウォールローゼ出身でしたが…結構開拓地に父に連れられて来たことがあるんですよ」

    サシャ「その時から…よくクリスタといたんです」
    ユミル「…」

    ミーナ「へぇ…そうだったんだ」

    ハンナ「なんとなく、クリスタといえばユミルと一緒な感じがしていたけど、サシャの方が付き合い長かったんだ」
  58. 58 : : 2016/12/16(金) 21:48:13
    サシャ「ええ…だから、少し心配で」

    ユミル「けっ、付き合い長かったからこそ心配かけたくなかったんじゃねぇの?」

    サシャ「え…」

    ユミル「あのいい子ちゃんが考えそうなことだろ?」

    サシャ「…クリスタ」

    ミーナ「…まぁ!とにかく!」

    ハンナ「私達なりにもなにか力になれないか聞いてみるわ」

    サシャ「あ、ありがとうございます」

    ユミル「…」

    ユミル「(さっきの開拓地うんぬんの話は…かなりの嘘が混じってんな)」

    ユミル「(深く聞く気はないが…)」

    ユミル「(なんつーか、こいつもあいつや私並みの事抱えてんのかね)」
  59. 59 : : 2016/12/16(金) 21:58:30
    ユミル「まぁ…今回も貸しな?」ニヤ

    サシャ「構いませんよ…あの子の為なら」ニコッ

    ミーナハンナユミル「…」

    サシャ「?どうしました?」

    ミーナ「いや…その」

    ハンナ「なんといえば…良いのかしらね?」

    ユミル「随分と…クリスタに献身的なこったな」

    サシャ「そりゃ、クリスタは…」































    サシャ「私の大切な神様(食料)ですから」
  60. 60 : : 2016/12/16(金) 22:53:13
    いじめっこ「オルa…ッ!⊃`∀´)⊃」




    サシャ「フン!」ガス!




    いじめっこ「(__)」チーン
    期待です
  61. 61 : : 2016/12/16(金) 22:53:37
    あとちょっとサシャに違和感が(^_^;)
  62. 62 : : 2016/12/16(金) 23:43:29
    >>60>>61
    名無しさん、コメントありがとうございます!
    に、二次創作ですので…出来る限りキャラを壊さないようにはしているのですが、違和感を感じるようでしたらすみません(´・ω・)
  63. 63 : : 2016/12/17(土) 09:05:33
    雛奈ちゃんさんお気に入り登録ありがとうございます!
  64. 64 : : 2016/12/17(土) 10:33:40
    サシャ「では、私お風呂入って来ますね〜」タタタッ

    ユミル「…神様、ねぇ」

    ミーナ「そういう感じじゃなかったよね、あの時のサシャの顔」

    ハンナ「ええ」

    ミーナ「なんていうか…フランツと話してるハンナ、みたいな?」

    ハンナ「ちょっ、やめてよ〜///」

    ユミル「…ま、どうでもいいが」

    ユミル「とりあえず、クリスタに明日からそれとなく聞いてみるか」


    サシャ「…」

    サシャ「(これでいいんですよ)」

    サシャ「(私が、無理矢理なんとかする事も出来なくはないですが…)」

    サシャ「(少し、私とあの子の関係は希薄にすべきでしょう)」

    サシャ「(食べる時に…辛いだけですし)」

    サシャ「(それに、これをきっかけにもう少し、あの子が他の人に頼れるようになるべきです)」

    サシャ「(…あまり私が言えた口でもないですけどね)」

    サシャ「(今回も、クリスタ関連じゃなければ頼む事はなかったかもしれません…が、ストーカーだったりしたら)」





























    サシャ「(大切な、赤ずきんを他の狼に食べさせるわけにはいけませんから)」クスッ
  65. 65 : : 2016/12/17(土) 10:45:24
    …すいません!ちょっと修正しました!!
  66. 66 : : 2016/12/17(土) 14:45:50
    その翌日

    ミーナ「クーリスタ♪」

    クリスタ「ミーナ?なあに?」

    ミーナ「ふふふ、なんだか最近元気なさそうだから、ね」

    クリスタ「!」

    ハンナ「私も少し気にしてたり」ヒョコ

    クリスタ「ハ、ハンナまで?」

    ミーナ「なにかあった?ユミルのセクハラに嫌気がさしたとか?」

    ユミル「おう、良い度胸だなミーナ」

    ミーナ「ひゃぁ!」

    クリスタ「ユミル…」

    ユミル「おう、ユミルさんだ」

    ユミル「んで?なんかあったのかクリスタ」

    クリスタ「え…っと、その」

    クリスタ「…た、大した事じゃないよ」ニコッ

    ユミル「おいおい、私は悩んだいるのかそうじゃねえのか聞いたんだぜ?」

    ユミル「大した事かどうかは、関係ねえよ」

    クリスタ「あ、ぅ」

    ユミル「あるならサッサッと白状しちまえ」

    クリスタ「いやでも…」

    ミーナ「いいからいいから!言っちゃえ言っちゃえ!」

    ハンナ「言えば楽になるわよ」
  67. 67 : : 2016/12/17(土) 14:53:30
    ケモナーが喜びそうなスレですね・・・・・
    期待です
  68. 68 : : 2016/12/17(土) 16:45:45
    >>67
    提督さんコメントありがとうございます!
    な、なぜ私がケモナーとわk…ゲフンゲフン
  69. 69 : : 2016/12/17(土) 16:54:43
    クリスタ「…」チラッ

    ユミル「(?一体どこ見て…)」チラッ

    サシャ「…だったんですよね〜」

    ミカサ「そう」

    ユミル「(サシャ?)」

    クリスタ「…ここからじゃ聞こえるよね」ボソッ

    ユミル「(はぁ?いやいや、軽く300メートルは離れてるぞ⁉︎)」

    ユミル「(どうなったんだよ、あいつの耳)」
  70. 70 : : 2016/12/17(土) 17:12:38
    クリスタ「(…今から訓練だし、サシャの耳の範囲から逃げるのはほぼ不可能だよね…)」

    クリスタ「…訓練が終わった後、食堂じゃなくて、一旦女子寮に来れるかな?」

    ミーナ「そしたら話す?」

    クリスタ「うん…」

    ハンナ「なら問題ないわ、ね?ユミル」

    ユミル「まぁ、な」

    ユミル「いいな、いうからには嘘を言うなよ?」

    クリスタ「分かってるよ」ニコッ

    クリスタ「ありがとう、それじゃまた訓練後に」

    ミーナ「これでなんとかなる…かな?」

    ハンナ「うん、相談内容によるけどね」

    ユミル「まぁ…それでも貸しをした以上やる事やるぞ?」

    ミーナハンナ「…」ジーッ

    ユミル「…んだよ?」

    ハンナ「ふふっ、いや」

    ミーナ「ユミルって、思っていた以上に優しいなって」クスクス

    ユミル「ああ?」

    ミーナ「やーいやーい、ツンデレそばかす女子〜」

    ハンナ「やーいやーい!」

    ユミル「おーまーえーらー!」

    ユミル「ていうかハンナ!てめえもそばかすだろうがぁぁぁぁああ!!」

    ミーナハンナ「きゃぁあ!」

    サシャ「…なにやってんですか、アレ」
  71. 71 : : 2016/12/17(土) 20:45:04
    サシャ「(まぁ、聞こえてましたけど)」

    サシャ「(クリスタが言っていたように、私は耳がいい…異常に)」

    サシャ「(狼の時はわかるんですが…人間の時も鼻とかいいんですよねぇ)」

    サシャ「(それでも、狼の姿の時と比べれば可愛いものだ)」

    サシャ「(…昔、犬笛をクリスタがよく分からず吹きまくった時は死にそうになりましたよ)」
  72. 72 : : 2016/12/17(土) 20:50:04
    サシャ「(護身用に渡したきりですが…今でも持ってるんですかね?)」

    サシャ「(…まぁ、もう上げてから三年以上経ってるんですし、失くしたと思うのが妥当ですかね?)」

    サシャ「(さって、考えている暇があるなら訓練に励むとしますか)」
  73. 73 : : 2016/12/18(日) 09:47:16
    訓練後ー女子寮

    クリスタ「お待たせ」

    ミーナ「ううん、全然!」

    ハンナ「私達も今来たばかりよ」

    クリスタ「そう…あれ?ユミルは?」

    ミーナ「あー…なんか教官に頼まれごとされたって」

    クリスタ「そっか」

    ハンナ「その分、私達がしっかり聞いておくから安心してちょうだい」

    クリスタ「うん、ありがとう」ニコッ

    クリスタ「えっと…実はね」
  74. 74 : : 2016/12/18(日) 09:53:50
    サシャ「〜♪…おや?ユミル、どうしたんですか?その荷物」

    ユミル「あ?教官に頼まれたんだよ…ったく、ついてねえ」

    サシャ「少し持ちますよ」ヒョイ

    ユミル「気がきいてて何よりだ」

    ユミル「…クリスタの話なら今頃ミーナ達が聞いてるはずだ」

    サシャ「そうですか」

    ユミル「ああ」

    サシャ「…」

    ユミル「…」

    サシャ「…そういえば、結構珍しくないですか?」

    ユミル「何がだ?」

    サシャ「クリスタがいない状態で、こうして二人で話すこと」

    サシャ「昨日もクリスタがあの場にいませんでしたが、ミーナ達がいましたし」

    ユミル「…そういやそうだな」
  75. 75 : : 2016/12/18(日) 10:07:38
    サシャ「…自分でいうのもなんですが、私達ってなんとなく似てる気がします」

    ユミル「…どこが?」

    サシャ「…どこか、あの子を中心に回ってるところ…でしょうか」

    ユミル「…っけ、私は別にあいつに合わせてるわけじゃねえ」

    サシャ「…そういう事にしておきますか」クス

    ユミル「…」

    サシャ「あと、一応もう一つあるんですが…」

    ユミル「言ってみろよ」

    サシャ「なんだか、クリスタ含め…私達全員」

    サシャ「どこか嘘つきなところです、かね?」

    ユミル「…ふん、勝手に言ってろ」

    ユミル「私は…自分には嫌という程素直だからな?」

    サシャ「…その為に、他の人に嘘をつく…と素直も、大変なんですねぇ」

    ユミル「…私は、自分が何よりも可愛いからな」

    サシャ「私もです…」

    ユミル「(…そう)」

    サシャ「(自分が何よりも可愛いから)」



































    ユミルサシャ「(あの子を手元に置いておきたい欲求には逆らえないし逆らう気もない)」
  76. 76 : : 2016/12/18(日) 10:14:15
    サシャ「やっぱり、似てる気がします」ふふふ

    ユミル「…あーハイハイ、もう似てるって事でいい…そろそろ、荷物を返せ」

    ユミル「ここまででいいからよ」

    サシャ「はい、それでは…」

    ユミル「おう」

    ユミル「…ありがとな」ボソッ

    サシャ「!」

    サシャ「(そんな小さい声で言っても…聞こえてますよ?)」

    サシャ「…ええ、どういたしまして」

    ユミル「!…ホントに聞こえんのな」

    サシャ「耳がいいんですよ、昔から」

    サシャ「では、また食堂で」

    ユミル「ああ」
  77. 77 : : 2016/12/18(日) 10:59:32
    食堂

    サシャ「(あ、クリスタとミーナ達一緒に食べてますね)」

    サシャ「(…多分、ユミルが座るでしょうし、私はコニー達と食べるとしますか)」

    サシャ「コニー!一緒に食べましょう!」

    コニー「おう!」

    クリスタ「…」チラッ

    ミーナ「サシャって男女関係ないって感じの性格だよね」

    ハンナ「誰でも仲良くなるというか…」

    クリスタ「…うん、サシャのすごいところだと思う」

    ミーナ「…ホントにサシャに言わなくていいの?」

    クリスタ「うん…心配かけたくないから」

    ハンナ「…クリスタって、サシャの事大好きなんだね」

    クリスタ「うん、好きだよ」

    ミーナ「うわっサラッと言った」

    クリスタ「…でも、私達の関係は別にそういうのじゃないよ」

    クリスタ「うーん、なんていうのかな?」

    ミーナ「飼い主とペットとか?」

    クリスタ「違うよぉ、そうだね… 狼と赤ずきんかな?」

    ハンナ「はい?」

    クリスタ「…なんでもないよ」クスッ

    クリスタ「でも、本当にこれ以上ないくらいの例えだったと思うよ」

    クリスタ「(…ね?狼さん?)」

    サシャ「へくちっ」

    コニー「うお⁉︎ちゃんと手で口おさえろよ!」

    サシャ「す、すみません」
  78. 78 : : 2016/12/18(日) 11:14:34
    クリスタ「…ふふっ」

    ミーナハンナ「…」

    ミーナ「…えいっ」むにっ

    クリスタ「ふえぁ⁉︎」

    クリスタ「ふぃ、ふぃーな?ほうひたのひゅうひ」(訳ミ、ミーナ?どうしたの急に)

    ミーナ「うぅん、なんとなく?」むにむに

    クリスタ「ひゃめへよぉ〜」(訳やめてよぉ〜)

    ハンナ「次私ね?」

    ミーナ「オーケー」

    クリスタ「ひょっと〜」(訳ちょっと〜)

    モブ「あ、あの…クリスタ」

    ミーナ「?クリスタになにか用事?」パッ

    クリスタ「ど、どうしたの?」

    モブ「さっき食堂に行く時に教官にクリスタを呼ぶように言われててさ」

    クリスタ「え?そ、そうなの?」

    モブ「うん、西の方の馬小屋に来いって」

    クリスタ「そっか、ありがとう」

    モブ「ううん、じゃあね」

    クリスタ「うぅ、なにかしたかな?」
  79. 79 : : 2016/12/18(日) 11:18:40
    ミーナ「流石に違うでしょ?馬小屋って事はなにか頼みがあるんじゃない?」

    ハンナ「そういえば、クリスタって馬術成績いいもんね!」

    クリスタ「動物好きだから」ニコッ

    クリスタ「でも、私以外にも馬術成績がいい子なんているのになぁ」

    クリスタ「…まぁ、とりあえず行ってくるね」

    ミーナ「いってらっしゃ〜い」

    クリスタ「…あ!そうそう」

    クリスタ「余ったのはサシャにあげといて?」

    ハンナ「ハイハイ」

    ミーナ「(完全に旅行に行く飼い主とペットの世話を任された隣人の会話…)」
  80. 80 : : 2016/12/18(日) 13:47:48
    ハンナ「さて…おーいサシャ〜!」

    サシャ「はいなんでしょう?」

    ハンナ「これクリスタがあげるって」

    サシャ「マジですか!…って肝心のクリスタはどこに行ったんですか?」

    サシャ「お礼を言いたいんですが…」もぐもぐ

    ミーナ「そう言いながらも食べるのね、クリスタは教官に呼ばれたって」

    ハンナ「馬小屋に来いって事だったし、クリスタ馬術成績いいから馬関係じゃないかしら?」

    サシャ「はぁ、馬小屋…ですか?」

    ミーナ「うん、西の方の」

    サシャ「…は?」

    ミーナハンナ「⁉︎」ビクッ

    ミーナ「サ、サシャ?」

    ハンナ「どう…したの?」

    サシャ「今…私の聞き間違いでなければ」

    サシャ「西の方、と言いました?」

    ミーナ「う、うん」

    サシャ「さいですか」

    サシャ「…ご馳走様でした、私もう行きますね?」

    ハンナ「あ、うん…」

    サシャ「…」スタスタ

    ミーナ「ど、どうしたんだろ…急に」

    ハンナ「わ、わかんない」
  81. 81 : : 2016/12/18(日) 13:58:24
    馬小屋

    クリスタ「ここだよね?教官まだ来てないのかな?」

    クリスタ「ってあれ?ここ…」







































    クリスタ「馬が…繋がれてない?使われてないってこと?」

    …ジャリ

    クリスタ「!」バッ
  82. 82 : : 2016/12/18(日) 14:04:47
    その頃ー食堂

    ユミル「待たせたな」

    ミーナ「あ!ユミル、遅かったね」

    ユミル「ああ、教官に報告するのに手間取ってよ…ちっ」

    ハンナ「あはは、お疲れ様」

    ユミル「…」キョロキョロ

    ミーナ「クリスタなら教官に呼ばれたよ」

    ユミル「はあ?…ちぇ、ついてねえ」

    ハンナ「まあまあ」

    ユミル「…はぁ、とりあえず飯を食うとするか、座っていいか?」

    ミーナ「もちろん」

    ユミル「…でよ、クリスタはどこに行ったんだ?」

    ミーナ「西の方の馬小屋だって」

    ユミル「?…西?」

    ハンナ「え、うん」

    ユミル「何を…言ってんだ?」

    ユミル「西の方の馬小屋は使われてない」

    ユミル「そんなところに呼び出すなんておかしいだろ?」

    ミーナハンナ「…え」
  83. 83 : : 2016/12/18(日) 14:11:55
    ユミル「…おい、クリスタに教官が呼んでたって言ったバカはどこだ?」

    ミーナ「え?確かあっちの席に…あれ?」

    ハンナ「…いない」

    ユミル「クリスタの悩み…まさかとは思うが」

    ミーナ「…その」




































    ミーナ「…ストーカー、って」

    ユミル「(くそが!!今すぐに…)」

    ミーナ「そ、そういえばサシャも…」

    ユミル「…あ?サシャ?」

    ハンナ「西の方の馬小屋って言ったら、少しおかしかった…なんというか、怒ってるみたいな」

    ユミル「…」

    ユミル「…ふう」ストン

    ミーナ「ちょっとユミル⁉︎クリスタが…!」

    ユミル「いや…もう大丈夫だという確信を得た」

    ミーナハンナ「はぁ⁉︎」

    ユミル「むしろ、心配というか…御愁傷様とクリスタのストーカーに言いたい」

    ミーナハンナ「???」
  84. 84 : : 2016/12/18(日) 14:18:41
    少し時を戻しー馬小屋

    クリスタ「は、離してっ」

    モブ「そんなこと言わないでよ、傷つくじゃあないか…クリスタ」

    クリスタ「っ!こ、こんなことしたら…!」

    モブ「開拓地送りだって?そんな訳ないだろう」

    モブ「ただ愛し合っている二人が少しの間、愛し合う…何もおかしくない」

    クリスタ「私は別にあなたのこと好きじゃない!!今すぐこの手を離して!」

    モブ「いい加減、大人しくしなよ」

    モブ「どうせ、この使われてない馬小屋になんて誰も来ないよ…」

    クリスタ「う…」

    クリスタ「(だ、誰か…)」

    モブ「さあ、クリスt…?!」

    クリスタ「?」
  85. 85 : : 2016/12/18(日) 14:20:39
    クリスタ「(き、急に…こっちを見て固まった?)」

    クリスタ「(…違う、私じゃない)」

    クリスタ「(私の…)」































    クリスタ「(私の後ろだ)」

    サシャ「…これはこれは」
  86. 86 : : 2016/12/18(日) 14:28:57
    クリスタ「(この声…サシャ?)」

    モブ「な、なんだ…こいつ⁉︎」

    クリスタ「(え?サシャを見て、サシャって分からないの?…まさか)」

    サシャ「…もう大丈夫ですよ」ギュ…

    クリスタ「(ああ…やっぱり)」

    クリスタ「(いつのまにか手を離した男子からこっちに引き寄せるように私の肩を抱いた貴方の腕は…獣の腕だった)」

    クリスタ「(もう大丈夫と、私にしか聞こえない声で言う貴方の声は今までに聞いたことないくらいに低くて、怒りに満ちている)」

    クリスタ「(私を助けるためとはいえ、狼の姿で人の前に現れるなんて…)」

    クリスタ「(この後どうするのか頭が混乱している私を置いてサシャは喋りだす)」
  87. 87 : : 2016/12/18(日) 14:34:47
    サシャ「なにやら…美味しそうな匂いがすると思えば」

    サシャ「私の赤ずきんが他の狼に言い寄られてるじゃないですか」

    モブ「ッ⁈」

    サシャ「確かに、この子は美味しそうです、お目が高いと言っておきましょう」

    クリスタ「(褒められてるの…かなぁ?)」

    サシャ「…が」






























    サシャ「調子に乗るんやないぞ…小童が」

    サシャ「こん子はすでに、私の獲物や」

    サシャ「今回は見逃してやる、が…私は人やない」

    サシャ「人でなしと言われようが、悪魔と言われようが関係ない…」

    サシャ「次はないと思え…!」ギロッ

    モブ「ひっ…ば、化け物だぁぁあ!!」ダッ
  88. 88 : : 2016/12/18(日) 14:41:51
    サシャ「…ふう」

    クリスタ「…サシャ、なんで」

    サシャ「…さぁ?」

    サシャ「さっき言った通り、美味しそうな匂いがしたので…来ただけです」

    サシャ「全く、少しはああいうのに警戒してください」

    クリスタ「うん…ごめん」

    サシャ「何を謝るんですか?私は警戒してくれと頼んだだけですよ?」

    クリスタ「でも、心配かけちゃった」

    サシャ「…別に、心配かけたからなんなんですか」

    サシャ「心配かけたらいい子じゃないんですか?」

    クリスタ「…」

    サシャ「…別にいいでしょう?私が貴方を心配するかそうじゃないかは私が決めるんですから」

    クリスタ「サシャ…っ」ギュウッ

    クリスタ「…怖かった」

    サシャ「…そうですか」

    クリスタ「うん…ありがとう」

    サシャ「…どういたしまして」ポリポリ

    クリスタ「ふふっ、なに照れてるの?」

    サシャ「照れてなんていません」
  89. 89 : : 2016/12/18(日) 14:47:05
    クリスタ「…というか、さっきの男子、いいの?ほっといて」

    サシャ「化け物が出たなんて騒いでも、誰も相手になんかしませんよ」

    サシャ「…そもそもどうしてそうなったと言えば、貴方のことも話さなくてはいけなくなる」

    サシャ「放って置いて平気でしょう」

    クリスタ「…サシャって、意外と頭いいよね」

    サシャ「少なくとも貴方よりは、ね?」クスッ

    クリスタ「言わないでよ…もう」

    クリスタ「(ああ、なんて心地いい会話だろう)」

    クリスタ「(こうしてサシャと話してる間だけは、いい子になる必要がない)」






























    ヒストリア「(クリスタじゃない、私でいられる)」
  90. 90 : : 2016/12/18(日) 15:00:01
    ヒストリア「…ふふ」ギュウ

    サシャ「?なんです?」

    ヒストリア「…なんでもない」

    サシャ「はぁ…」

    ヒストリア「ねえサシャ」

    サシャ「はいはい」

    ヒストリア「久しぶりに、ヒストリアって呼んで欲しいな」

    サシャ「…ヒストリア」ギュウ

    ヒストリア「うん」

    サシャ「ヒストリア…貴方は、ここにいますよ」

    ヒストリア「!…うん、ありがとう」

    サシャ「…さて」

    ヒストリア「?」

    サシャ「よいしょっと」スリスリ

    ヒストリア「わっ⁉︎な、なに?」

    サシャ「ちょっと、ああいうのが二度と来ないように、マーキングを」グリグリ

    ヒストリア「いやいや⁉︎」

    ヒストリア「それ効くの動物限定だと思うな⁈」

    サシャ「問・答・無・用」グリグリスリスリ

    ヒストリア「ヒャァァアア!!!?」

    ヒストリア「(あ、でも…もふもふしてて気持ちいい)」
  91. 91 : : 2016/12/18(日) 15:04:12
    キャラ崩壊と言うべきか、革命と言うべきか


    イケメソサシャというカテゴリーができた


    このサシャは巨人みても絶対ビビらないなw
  92. 92 : : 2016/12/18(日) 15:05:48
    >>91
    文学少女さんありがとうございます!
    か、革命⁉︎∑(゚Д゚)
    どうやら私が書く百合はサシャがイケメンになりますw
  93. 93 : : 2016/12/18(日) 15:13:34
    その後ー女子寮

    ミーナ「クリスタ!大丈夫だった⁈」

    ハンナ「なんか酷い事されてない⁈」

    クリスタ「だ、大丈夫だったよ」

    ユミル「全く、気をつけろよ?」

    ユミル「おう、サシャ…今回はよくやったと褒めてつかわす」

    サシャ「ふふん!」

    サシャ「(…てアレ?そもそも私が三人に頼んだような…)」

    サシャ「(…まぁ、こうしてなんとかなったわけですし、良しとしましょう)」

    ユミル「…ん?」

    クリスタ「どうしたの?ユミル?」

    ユミル「なんっか…獣クセェ」

    クリスタサシャ「!!」ビクッ

    ミーナ「え?…そういえば」

    ハンナ「一体どこから…」

    クリスタ「あー!」

    ユミルミーナハンナ「⁈」

    クリスタ「そ、そういえばサシャ!」

    クリスタ「私達!まだお風呂入ってなかったじゃない!大変馬小屋の匂いが染み付いちゃったのかも!」

    サシャ「え?あ、クリスタ?」

    クリスタ「ごめんね皆!私達急いでお風呂入ってくるから!ほらサシャ早く!!」グイグイ

    サシャ「は、はい…」

    ユミルミーナハンナ「…なにあれ?」

    ユミル「(…馬、って匂いじゃあなかった気もするがな?)」
  94. 94 : : 2016/12/18(日) 15:26:48
    お風呂

    クリスタ「もう!やっぱり怪しまれたじゃない!」

    サシャ「あう…」

    クリスタ「そりゃあれだけグリグリしたら獣臭いって言われちゃうよ!」

    サシャ「…獣臭い」シュン…

    クリスタ「…」

    クリスタ「(あれぇ?おっかしいなぁ?)」

    クリスタ「(今のサシャは人の姿なのに明らかに尻尾がシュンってなってるのが見える)」

    クリスタ「(…一応、私が気をつけてればマーキングなんてしなかったもんね…)」

    クリスタ「えっと…ごめん」

    サシャ「いえ…私も今思い返せば何してるんだと思いました…」

    クリスタ「あの、さ」

    クリスタ「あれ自体は…嫌じゃなかったからね?」

    サシャ「え?」

    クリスタ「あ、いや…サシャの毛並み堪能できたから…うん」フイッ

    クリスタ「(なに言ってるんだろ?)」

    サシャ「うーん…そんなに、私の毛並みって良いものですかね?」

    クリスタ「え…うん、もふもふしてて触り心地がいいよ」

    サシャ「さいですか、ふむ」

    サシャ「…よっと」シュルン

    クリスタ「⁉︎」
  95. 95 : : 2016/12/18(日) 15:30:23
    クリスタ「え?え!?」

    サシャ「?なにか?」

    クリスタ「(…サ、サシャに尻尾が⁉︎)」

    クリスタ「ええ⁉︎尻尾だけ出すとか出来たの⁉︎」

    サシャ「え、ええ」

    サシャ「流石に耳は無理ですがね」

    クリスタ「なにそれ初めて知った」

    サシャ「別に尻尾だけ出せてもなにもメリットがないじゃないですか」
  96. 96 : : 2016/12/18(日) 15:37:22
    クリスタ「ああ、確かに」

    サシャ「今は湯を浴びた後ですし、よく分かりませんが…そんなにですかねえ」ゴワゴワ

    クリスタ「…」ザバァ

    サシャ「え?クリスタ?」

    クリスタ「ちょっと待っててね?」

    サシャ「は、はぁ…」

    サシャ「(のぼせそうなんですが…)」
  97. 97 : : 2016/12/18(日) 15:41:16
    十分後

    クリスタ「お待たせ!」

    サシャ「あ、はい…」

    クリスタ「…リアクション薄くない?」

    サシャ「のぼせました」

    クリスタ「ごめん、えっと、これ取りに行ってた」

    サシャ「櫛?ですか?」

    クリスタ「ブラッシングしよう、それで乾かせばかなりいい触り心地なはず」

    サシャ「何がクリスタをそこまで突き動かすのか分かりませんが、分かりました」

    サシャ「とりあえず、せめて、脱衣所に…限界ですので」

    クリスタ「あ、うん」
  98. 98 : : 2016/12/18(日) 15:48:14
    脱衣所

    サシャ「人が来たらどうするんですか?」

    クリスタ「う〜ん、急いで尻尾しまって?」

    サシャ「ええ…まぁ、いいですけど」

    クリスタ「それでは…」シャッ…シャッ…

    サシャ「…」

    クリスタ「どう?痛かったり痒かったりしない?」シャッシャッ

    サシャ「ええ…むしろ、結構心地いいです」

    クリスタ「そっか」ニコニコ

    クリスタ「〜♪」シャッ…シャッ

    サシャ「というより、楽しいですか?」

    クリスタ「うん、すごく」シャシャッ…シャッ

    サシャ「…さいですか」

    サシャ「(やっぱり、貴方のことはよく分かりません)」ふぅ

    クリスタ「〜♪」

    サシャ「…」

    サシャ「(…でも、悪くないかもしれませんね)」クスッ
  99. 99 : : 2016/12/18(日) 15:53:55
    クリスタ「…こんな感じかな?」

    サシャ「お、出来ました?」

    クリスタ「うん、かなりいい仕上がりに」

    サシャ「…ふむ」サワ…

    サシャ「…うぅん?」

    クリスタ「どうしたの?」

    サシャ「いやぁ…やっぱり自分の一部ですから、あんまり分かりません」

    クリスタ「ええ…」サワ…

    サシャ「どうです?」

    クリスタ「…」ギュウ…

    サシャ「?えっと、クリスタ?」

    クリスタ「…抱き枕にしたい」

    サシャ「は?」

    クリスタ「この触り心地が分からないなんて、すごく損してるよサシャ」

    サシャ「そう言われましても…」

    サシャ「というより、せっかく獣臭さ消しにお風呂入ったのにいいんですか?」

    クリスタ「…あ」

    この後もう一回お風呂入った
  100. 100 : : 2016/12/18(日) 16:04:04
    その後ー女子寮

    サシャ「(ようやくベッドについた…で)」

    サシャ「これはどういう状況でしょう?」

    クリスタ「ん〜?」ぴったり

    サシャ「いや、『ん〜?』じゃないですからね?」

    クリスタ「…久しぶりに、ダメ?」

    サシャ「ダメでは、ないんですが…」

    クリスタ「…」ジッ

    サシャ「ぅ…」

    サシャ「ハァ…分かりました」

    サシャ「ただ、ユミル辺りが色々言いそうなので、その時はよろしくお願いしますね?」

    クリスタ「うん」

    サシャ「おやすみなさい」

    クリスタ「おやすみ、サシャ」
  101. 101 : : 2016/12/18(日) 16:44:24
    サシャ「…スゥ…スゥ」

    クリスタ「…」

    クリスタ「(寝た、かな?)」

    クリスタ「(…サシャ、訓練兵になって初日の時もこうしたけど…やっぱりあったかいや)」

    クリスタ「(すごく…安心する)」

    クリスタ「(…横になっていると身長差が気にならないや)」

    クリスタ「(すごく近くにサシャの顔がある…別になにかするってわけじゃないけど)」

    クリスタ「(…狼の時の毛並みもすごく好きだけど…)」スッ

    サシャ「…むにゃ」

    クリスタ「(人の時も、すごく髪がサラサラしてて…綺麗)」

    クリスタ「(分かってる、サシャが私に対しては優しい、けれどそれは自分がいつか食べるから)」

    クリスタ「(好きなものを最後までとっておく感覚に近いくらい…分かってるの)」
  102. 102 : : 2016/12/18(日) 17:04:41
    クリスタ「(…でも、しょうがないじゃな
    い)」

    〜〜〜〜
    サシャ「クリスター!配給のパン取って来ましたよー!」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(誰も助けてくれないって思っていた時に来てくれて)」

    〜〜〜〜
    サシャ「…無事でよかったです」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(『生まれなきゃ良かった』って言われた私の身を案じてくれて)」

    〜〜〜〜
    サシャ「…やっと笑ってくれた」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(笑顔にしてくれて)」

    〜〜〜〜
    サシャ「今は生きてください、ね?」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(生きろって言ってくれて、頭を撫でてくれて)」

    〜〜〜〜
    サシャ「あはは、でも私はクリスタみたいな綺麗な金髪でもなければ水晶のような瞳でもありません」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(あんな風に褒めてくれて)」

    〜〜〜〜
    サシャ「…もう大丈夫ですよ」
    〜〜〜〜

    クリスタ「(今日も、あんな風に助けてくれて)」







































    クリスタ「…好きに、ならないほうがおかしいよ…」ボソッ
  103. 103 : : 2016/12/18(日) 17:09:20
    クリスタ「(…起きないかな?)」

    サシャ「…」

    クリスタ「(…ごめんね、サシャ)」

    クリスタ「(少しだけ、ワガママな私を許してください)」スッ
































    クリスタ「(心の中でそう詫びながら、私は彼女の喉にキスをした)」

    クリスタ「(少しでもいい、私を、そういう対象に見て欲しい)」

    喉へのキス…欲求
  104. 104 : : 2016/12/18(日) 17:45:45
    そして…解散式の夜ー兵舎外

    クリスタ「(解散式が終わって、皆お祝いの準備とかで色々してる中、私は一人に兵舎外にある丸太が積まれた場所に腰掛けていた)」

    クリスタ「(明日から…私も)」

    サシャ「…クリスタ」

    クリスタ「!…サシャ」

    サシャ「こんばんは、10位おめでとうございます」ニコッ

    クリスタ「サシャだって9位じゃない、おめでとう」ニコッ

    サシャ「…どうです?所属兵科は、やっぱり」

    クリスタ「うん、調査兵団にする」

    サシャ「…そうですか」

    クリスタ「サシャは…聞くまでもなかったね」

    サシャ「当たり前です」

    サシャ「貴方が巨人の口に運ばれる前に私が食べると決めてますから」

    クリスタ「…なら、今食べちゃえばいいのに」

    サシャ「…そこはもう少し、貴方の成長期が終わってないことを祈りつつ様子見といきます」

    クリスタ「むぅ…」
  105. 105 : : 2016/12/18(日) 17:56:22
    サシャ「…隣座っても?」

    クリスタ「…うん」横にズレる

    サシャ「…」ストン

    クリスタ「…」

    サシャ「…今日は、大っきな満月ですね、クリスタ」

    クリスタ「うん、そうだね」

    サシャ「覚えてますか?」

    サシャ「私達が最初に出逢った日は今日とは正反対の新月で…」

    クリスタ「…すごく、暗かったよね?」

    サシャ「そうです、あの暗さに乗じて家畜を一匹いただく予定だったのですが…」

    クリスタ「ふふっ、私に見つかった?」

    サシャ「ええ」
  106. 106 : : 2016/12/18(日) 18:02:36
    サシャ「…まぁ、おかげで家畜よりよっぽど美味しそうな赤ずきんに出逢えたのでよしとします」

    クリスタ「ふふ」

    サシャ「…ははっ」

    サシャ「…」ジッ

    クリスタ「?なぁに?」

    サシャ「いえ…さて、そろそろ行かないとユミル辺りが、手伝えとうるさそうです」

    クリスタ「そうだね、行こうサシャ」

    サシャ「ええ…星が綺麗なことですし」

    クリスタ「?今日はむしろ月明かりがあるから星は見えにくいよ?」

    サシャ「…そうですね」ニコッ

    クリスタ「??」

    サシャ「なんでもありませんよ、ほら行きましょう」

    クリスタ「う、うん」
  107. 107 : : 2016/12/18(日) 18:07:27
    サシャ「…」

    サシャ「(明日から、彼女はもっと死にやすい場所に身を置く)」

    サシャ「(私が出来ることと言えば、ほんの少しだけ、彼女の生存率をあげるくらい)」

    サシャ「(彼女が自分から死に向かえば、吹けば飛ぶくらいの軽いことしか出来ない)」

    サシャ「(…それでも)」

    サシャ「(他の奴には…食べさせてやりませんからね、ヒストリア)」
  108. 108 : : 2016/12/18(日) 18:41:00
    *クリスタ達も補給所に乗り込んだ事にしてください

    翌日ートロスト区、補給所


    サシャ「(そう、そう思ったんや)」

    ベルトルト「サシャとコニーだ!!!」

    巨人「…」ズシン、ズシン

    モブ兵「おい!こっち来るぞ」

    クリスタ「ッ!」

    サシャ「(だから…)」

    サシャ「…ッ!」ズバッ

    ライナー「!脚の腱を…」

    巨人「…」グラ…

    マルコ「巨人がバランスを崩した!!」

    サシャ「(その子を!!)」ダッ

    皆「?!!?」

    サシャ「(私を差し置いて食う気なら!容赦無く殺す!!)」

    サシャ「覚えとけ!こんの!ウスノロがぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」ズバッ

    ベルトルト「バ、バランスの崩れた巨人の背を…」

    アルミン「駆け上がって…」

    ユミル「…なんつう無茶を」

    クリスタ「…サシャ」

    サシャ「ハァ…ハァ…ッ!」ドサッ

    クリスタ「サシャ⁉︎」
  109. 109 : : 2016/12/18(日) 18:52:00
    ミカサ「サシャ!平気⁉︎」

    サシャ「…ぅ、平気…です」

    サシャ「少し、無茶して疲れただけですから」

    サシャ「大丈夫、です…!」ググッ

    ライナー「無理して立とうとするんじゃねえ!」

    クリスタ「サシャ!」ダッ

    サシャ「クリスタ…」

    クリスタ「ッ!バカ!あんな無茶して!」ギュウ…

    サシャ「…あはは、すみません」

    サシャ「…でも、なんとかなりましたね」

    コニー「ああ、本当ありがとなアニ」

    アニ「…別に」

    サシャ「ほら、クリスタ…脱出しましょう?」

    クリスタ「…うん」コクリ

    ライナー「サシャ、動けるか?」

    サシャ「ええ、これくらい平気です」ニコッ

    サシャ「早く行きましょう」
  110. 110 : : 2016/12/18(日) 19:19:17
    そして…

    ボォォオオォオ…パチ、パチッ

    サシャ「(人類は初めて勝った)」

    サシャ「(たくさんの犠牲を踏み台に)」

    サシャ「(ミーナも、ハンナも、マルコも…皆死んだ)」

    コニー「あんなに頑張ったのに…」

    コニー「あんなに…やったのに…」

    コニー「全部…無駄、だったのか…?」

    サシャ「(…違う、そうじゃない)」

    サシャ「(無駄な訳が、ない…する訳がない)」

    サシャ「…コニー」

    コニー「?」

    クリスタ「(サシャ?)」

    サシャ「…皆の頑張りを無駄にするのは、私達次第ですよ」

    サシャ「私は、背負うなんて大した事を言える人じゃありません…」

    サシャ「(そもそも、人ですらない私の言葉が…どれくらい皆に響くかなんて分からない)」

    サシャ「(でも…言うだけ言ってやる)」

    サシャ「それでも、生き残った私達だけでも」

    サシャ「ミーナやハンナ、フランツ、ナック、トーマス、ミリウス…マルコ」

    ジャン「…」

    サシャ「彼等を忘れず」

    サシャ「彼等の想いを…繋げなきゃ」

    サシャ「彼等の死が、本当に無駄になってしまいますよ…!」

    サシャ「(ここだ、ここで彼に)」

    サシャ「…ジャン」

    ジャン「!」

    サシャ「(あの時、狼で、耳のいい私だから聞こえたあの会話を…彼が覚えているのなら)」

    サシャ「今…何を…するべきですか?」

    ジャン「!…決まってる」ギュッ

    サシャ「(彼が、力を振り絞り立ち上がる)」

    サシャ「(誰のかも分からない骨に握りしめ)」

    ジャン「お前ら、所属兵科は何にするか…決めたか?」

    ジャン「俺は決めたぞ、俺は…」

    ジャン「…俺はっ」

    ジャン「調査兵団になる…!」
  111. 111 : : 2016/12/18(日) 19:31:19
    そして、所属兵科を決める日

    クリスタ「非検体の巨人が…殺された?」

    サシャ「ええ、今から全員の立体起動装置をチェックするそうです…行きましょう」

    クリスタ「うん」

    ーーー

    憲兵「最後にシャフトを交換したのはいつだ?」

    サシャ「6日前の掃討作戦の後です」

    憲兵2「全て登録にある」

    憲兵「よし次!お前だ」

    クリスタ「41班所属、クリスタ・レンズです」

    サシャ「…」

    クリスタ「(…?サシャ?)」
  112. 112 : : 2016/12/18(日) 19:44:45
    その後

    クリスタ「ねぇ、サシャ?」

    サシャ「…」

    クリスタ「?…サシャ?」

    サシャ「はっ!…ク、クリスタ?」

    クリスタ「だ、大丈夫?なんだか顔色も良くないけど…」

    サシャ「…クリスタ、私最低です」

    クリスタ「え?な、なにが…」

    サシャ「…仲間を疑うなんて」

    クリスタ「!…誰か、怪しい人物がいるの?」

    サシャ「…その人の立体起動装置」

    サシャ「別の人の匂いがするんです」

    クリスタ「?別の人の?」

    サシャ「…」コクリ

    クリスタ「(サシャの鼻はすごくいい…それに引っかかるのならほぼ間違いなくその人が黒だ)」

    クリスタ「…だから、あの時様子が変だったんだ」

    サシャ「…」

    クリスタ「誰かに言う…訳にはいかないよね?」

    クリスタ「(言ったとしても、誰が信じるのだろうか…)」

    サシャ「…なにかの、間違いかもしれません」

    クリスタ「サシャ…」

    サシャ「(あの子が、そんなこと…するわけない)」

    クリスタ「…そうだね、きっと、気のせいだよ」

    サシャ「クリスタ…」

    クリスタ「あんなにたくさん人がいたんだから…その中の誰かと間違えても、仕方ないよ」

    サシャ「…そう、ですよね?」

    クリスタ「うん!」

    サシャ「…」

    サシャ「(…ごめんなさい、クリスタ)」

    サシャ「(それも…ありえないんですよ)」

    サシャ「(だって、あの子からしたあの懐かしい匂いは)」
































    サシャ「(あの場どころか、もうこの世にすらいない人の物だから…)」
  113. 113 : : 2016/12/18(日) 20:06:35
    そして、調査兵団に入団した夜

    クリスタ「(入団、しちゃった)」

    クリスタ「…はぁ」

    サシャ「後悔してるんですか?」

    クリスタ「ひゃあ⁉︎サ、サシャ⁉︎」

    サシャ「はい私です…ひどい顔してますね」

    クリスタ「…サシャだって、人のこと言えない」

    サシャ「…それもそうですね」ククク

    クリスタ「…その笑い方」

    サシャ「?」

    クリスタ「いや、久しぶりに聞いたなぁって」

    サシャ「いやですか?」

    クリスタ「ううん、なんていうか…」

    クリスタ「まさに赤ずきんを食べる狼みたい」

    サシャ「褒めてるのですか?」
  114. 114 : : 2016/12/18(日) 20:11:58
    クリスタ「狼に狼らしいって言ってるんだから、褒めてるよ」

    サシャ「遠回しに悪者と言われてる気がしなくもないのですが…」

    クリスタ「でも、私食べるんでしょ?」

    サシャ「ぐうの音も出ません」

    サシャ「…クリスタ、この後空いてます?」

    クリスタ「え?まぁ…お風呂も入ったし、あとは寝るだけかな?」

    サシャ「ならちょっと付き合ってください」

    クリスタ「?」
  115. 115 : : 2016/12/18(日) 20:25:04
    兵舎屋根

    クリスタ「ちょっとサシャ?こんなところ登って…!」

    サシャ「平気ですよ」

    サシャ「はいこれ…寒いので毛布を羽織っていた方がいいですよ」ファサ

    クリスタ「あ、ありがとう」

    サシャ「どういたしまして」ニコッ

    サシャ「さっ、私の隣に座ってください」

    クリスタ「う、うん」

    サシャ「…ここ、星が綺麗に見えるので」

    クリスタ「(そう言って、サシャが指差す夜空は確かに星がまるで宝石を散りばめたみたいに綺麗だった)」

    サシャ「今日は三日月ですし、それほど星明かりの邪魔になりません」

    クリスタ「うん、月も、星も…すごく綺麗」

    サシャ「…なら、よかったです」
  116. 116 : : 2016/12/18(日) 20:28:15
    サシャ「…」

    サシャ「(…今ここで)」

    サシャ「(貴方の方が綺麗なんてくさいセリフを言ったら…貴方はどんな顔をするのでしょうね?)」

    サシャ「(ああ…私の愛しい赤ずきん)」

    サシャ「(本当に貴方は…食べてしまいたいくらいに可憐な人だ)」

    サシャ「(…なのに貴方のその柔らかそうな腕も脚も…細い腰の中に詰まってるであろう内臓も)」

    サシャ「(食べてしまいたいのに…貴方の匂いを嗅いでしまうと、貴方の瞳を見てしまうと、貴方の声を聞いてしまうと)」

    サシャ「(自分でも信じられないほど食べる気が失せてしまうのです)」

    サシャ「(食べたら、二度と貴方の匂いも、瞳に宿る光も、声すらも、消えて無くなってしまうのが惜しいのです)」
  117. 117 : : 2016/12/18(日) 20:38:46
    サシャ「(狼が、赤ずきんに恋をする)」

    サシャ「(…こんなこと、おとぎ話の中だけだと…ずっと、思っていました)」

    サシャ「(でも、私は…まだ、この想いを伝える訳にはいかないんです)」

    サシャ「(ここで、この想いを伝えたら…貴方は)」

    サシャ「(私以外に食べられないように、巨人に食べられてしまわないように…生きるということを、やめてしまいそうだから)」

    サシャ「(…それでも)」

    サシャ「…あの」

    クリスタ「ん?なぁに?」

    サシャ「(せめて、これだけは…)」

    サシャ「(伝えても…いいですよね?)」

    サシャ「クリスタ…いえ、ヒストリア」

    サシャ「一歩間違えば…巨人となんら変わらない、化け物の私といてくれて…ありがとう」
  118. 118 : : 2016/12/18(日) 20:45:04
    ヒストリア「…え」

    サシャ「言った通りですよ」

    サシャ「こうして、今はまだ…人を食べていませんが」

    サシャ「私は…人の食べ物が食べられるだけで、巨人と変わらない」

    サシャ「人すら、捕食対象として…認識する」

    ヒストリア「…」

    サシャ「訓練兵団の時、貴方のストーカーさんにも言われましたよね…化け物って」

    ヒストリア「サシャ…」

    サシャ「ああして、面と向かって言われたのは初めてだったんですけど…」

    サシャ「結構、くるものありますね?」ハハ…

    サシャ「…だから、あの時、すごく貴方がいることは…奇跡なんだなって」

    サシャ「…そう、思ったんです」

    サシャ「ヒストリア、ありがとう」

    サシャ「初めて会った時怖がらないでくれて」

    サシャ「ずっと、隣にいてくれて」ニコッ

    ヒストリア「…サシャ」

    サシャ「どうしました?」
  119. 119 : : 2016/12/18(日) 21:17:40
    ヒストリア「…そんなこと、言わないでよ」

    サシャ「え?」

    ヒストリア「…サシャ、サシャには感情があるでしょ?」

    ヒストリア「この星空だって、貴方は綺麗と言ったじゃない」

    サシャ「!」

    ヒストリア「…何も考えず、ただただ人を喰らう巨人なんかと…一歩違えばなんて言わないで」

    ヒストリア「サシャは巨人と違う…全然違うよ」

    サシャ「ヒストリア…」

    サシャ「…ありがとう」ニコッ
  120. 120 : : 2016/12/18(日) 21:57:07
    ヒストリア「…」ポスン

    サシャ「?ヒストリア?」

    サシャ「(不意に、私の肩に頭を乗せる彼女に私は声をかけた)」

    ヒストリア「…なんでもない、少し、こうしていたいだけ」

    ヒストリア「…ダメかな?」

    サシャ「…いいえ、構いませんよ」

    ヒストリア「…本当に綺麗な星空だね」

    サシャ「ええ…星が綺麗ですね」

    ヒストリア「?なんだかそれ…前も言ってなかったっけ?」

    サシャ「さあ、どうでしょうね?」

    ヒストリア「むぅ…意地悪」

    サシャ「あはははは!意地悪で結構ですよ」

    サシャ「…少し、落ち着きましたか?」

    ヒストリア「…うん、ありがとう」

    ヒストリア「もう、大丈夫」

    サシャ「そうですか…じゃあ、戻りましょうか」

    ヒストリア「うん…ねぇサシャ」

    サシャ「なんですか?」

    ヒストリア「もし、また私が不安になってたら…その、えっとね」

    サシャ「…」クスッ

    サシャ「そうですね、また貴方が不安に押しつぶされそうになったのなら…」





































    サシャ「またこうして…星空の下に連れ出してあげます」

    ヒストリア「!」

    サシャ「それくらいしか、出来ないですけどね」

    ヒストリア「…十分過ぎるよ」ニコッ
  121. 121 : : 2016/12/18(日) 22:05:27
    サシャ「(それから…本当に色々あった)」

    クリスタ「(初めての壁外調査で、何度も怖い目にあった)」

    サシャ「(そこで調査兵団の精鋭達を殺した女型の巨人が…あの時、マルコの匂いのする立体起動装置を持ったアニだった)」

    クリスタ「(待機してた私達はそれを知ることもなく、巨人の襲来にあった)」

    サシャ「(…そして、私が子供を助け、父に『ただいま』と言えて、ほんの少しを安息の時間を過ごしていた頃)」

    クリスタ「(私はユミルや皆と近くの古城跡にいて…夜になったらたくさんの巨人達が押し寄せてきた)」

    サシャ「(…そして)」
  122. 122 : : 2016/12/18(日) 22:12:31
    ヒストリア「(ユミルの言葉で、私は自身の名前の呪縛から解放された)」

    ヒストリア「(ようやく、ユミルに名前を名乗れたのに…今度は)」

    ヒストリア「(ライナーとベルトルトが…巨人だった)」

    ヒストリア「(それも、人類の敵と言っていい、鎧の巨人と超大型巨人…)」

    ヒストリア「(私達は攫われたエレンとユミルを助けに行った)」

    ヒストリア「(でも…ユミルは何故かライナー達に付いて行ってしまった…)」

    ヒストリア「(ごめんと、ただ一言残して)」

    ヒストリア「(唯一助けられたのは、エレンだけ…それも多くの犠牲を払って)」

    ヒストリア「(そして、ようやく私達は壁外から帰還した)」
  123. 123 : : 2016/12/18(日) 22:24:07
    サシャ「(…全部)」

    サシャ「(私が少しの幸福に浸っている間に起きた)」

    サシャ「(私は全部を人から聞いた)」

    サシャ「(アニの事も、ユミルの事も、ライナーとベルトルトの事も…)」

    サシャ「(マルコの時もそう…)」

    サシャ「(私は、誰かがいなくなる瞬間に…立ち会うことが一切なかった)」

    サシャ「(人から聞く、実感がわかない報告)」

    サシャ「(たったそれだけで)」

    サシャ「(たまに笑った顔が可愛いアニを)」

    サシャ「(面倒見のよかったライナーを)」

    サシャ「(落ち着いた物腰のベルトルトを)」

    サシャ「(不器用だけど優しいユミルを)」

    サシャ「(…巨人として、敵として認識しなくてはいけなかった)」

    サシャ「(そしていつのまにか私は)」

    サシャ「(なくなった部分を補充するかのように…新しい班、リヴァイ兵長の班に)」

    サシャ「(104期の【最年長】として、全く嬉しくない昇進を果たした)」
  124. 124 : : 2016/12/18(日) 23:35:46
    山荘

    サシャ「…」

    ヒストリア「サシャ、早く寝ないと、明日も大変だよ?」

    サシャ「…ああ、ヒストリア」

    サシャ「そうですね、ありがとうございます」

    ヒストリア「…」

    ヒストリア「…ねえサシャ」

    サシャ「…なんでしょう?」

    ヒストリア「…私、ひどい子だよ」

    サシャ「…急にどうしましたか?」

    ヒストリア「アルミンやジャンが私の身代わりをしてくれて…皆が、貴方が危険な目にあってる時に」

    ヒストリア「…全然、心配とか、そんな感情がわかなかった」

    サシャ「…」

    ヒストリア「…ねえサシャ」

    ヒストリア「今からでも、私を食べてくれない?」

    サシャ「…すみません」

    サシャ「流石にこの状況で、貴方を食べる気にはなれそうにないです」

    ヒストリア「…そっか」

    サシャ「…」

    ヒストリア「…エレンがね」

    ヒストリア「お前は普通だって、言ってくれた」

    ヒストリア「…嬉しかったよ」

    サシャ「…そうですか」

    ヒストリア「…」

    サシャ「…」

    サシャ「…ヒストリア」
  125. 125 : : 2016/12/18(日) 23:50:29
    ヒストリア「なぁに?」

    サシャ「隣に、座ってくれないですか?」

    ヒストリア「いいよ」

    サシャ「…ヒストリア」

    ヒストリア「うん」

    サシャ「私も結構、嫌な性格をしているらしいです」

    サシャ「こうして、また堂々と貴方の名前を呼べることに、少なからずの喜びを感じている」

    ヒストリア「…」

    サシャ「…ふぅ、実感湧きませんね」

    ヒストリア「なにが?」

    サシャ「こうして、今まで普通に話してた貴方が…実は貴族で」

    サシャ「今現在、人類の重要参考人、なんて」

    ヒストリア「…」

    サシャ「危うく私、貴方を食べようとしてたんですよね?」

    サシャ「今思えば、とんでもない事しようとしていたんですね…私」ふふ

    ヒストリア「別に、私は今すぐにでも…」

    サシャ「ダメですよ」

    サシャ「貴方がこの先、どんな風に生きるかは分かりませんが…」

    サシャ「貴方がもう、周りから頑張らなくていいと言われるその日まで、我慢するとします」

    ヒストリア「…おばあちゃんになるかもよ?」

    サシャ「まずそこまで生きられますかね?私達」

    ヒストリア「さあ?」
  126. 126 : : 2016/12/18(日) 23:54:16
    サシャ「…ヒストリア」

    ヒストリア「なぁに?」

    サシャ「…今日は久しぶりに同じベッドで寝ませんか?」

    ヒストリア「…サシャから言うなんて初めてじゃない?」

    サシャ「そうかも知れません」

    サシャ「…でも、なんだか、どうしてもしたい気分なんです」

    サシャ「ダメですか?」

    ヒストリア「ううん、いいよ」

    サシャ「…ありがとう」

    サシャ「じゃあ、もう寝るとしましょうか」

    サシャ「今なら、ぐっすり眠れそうです」

    ヒストリア「そっか」
  127. 127 : : 2016/12/18(日) 23:59:06
    サシャ「ヒストリア」

    ヒストリア「もう、今日は随分と名前を呼ぶね?」

    サシャ「ええ、たくさん呼びますよ」

    サシャ「…これからも」

    ヒストリア「!」

    サシャ「ヘクチッ…うぅ寒っ早くベッドに行きましょう?」

    ヒストリア「…ふふっ、うん」

    ヒストリア「行こ?サシャ」
  128. 128 : : 2016/12/19(月) 00:15:57
    ヒストリア「(それから、私は実は王家の血を引く者だと分かった後も、攫われたり、エレンを食おうとした後も)」

    ヒストリア「(…お父さんを殺して、女王に即位した後も…)」

    ヒストリア「(貴方は変わらず、いてくれた)」

    ヒストリア「(…女王に即位してから二ヶ月経って、孤児院を皆に手伝ってもらった日)」

    ヒストリア「(急にサシャから、今夜部屋に来て欲しい、と言われた)」

    女子が泊まる部屋

    ヒストリア「サシャ、ごめん…待った?」

    サシャ「…全然待ってませんよヒストリア」

    サシャ「急にすみません」

    ヒストリア「ううん、いいのだけど…どうしたの急に?」

    サシャ「…今日は、星よりは…月が綺麗ですね」

    ヒストリア「え…うん、そうだね」

    サシャ「…孤児院の院長の仕事には慣れましたか?」

    ヒストリア「皆元気いっぱいで大変だけどね」

    サシャ「いいじゃないですか、子供は元気が有り余るくらいでちょうどいいでしょう?」

    ヒストリア「うん…ってそういえばサシャ、髪引っ張られてたけど大丈夫?」

    サシャ「…思い出すだけで痛いです」

    ヒストリア「あははっサシャは昔から子供に振り回されるね?」

    サシャ「…それ、貴方自身も含めて言ってますよね?…全く」

    サシャ「そうですね…昔から」

    サシャ「貴方には振り回されて来たかもしれません…けれど」

    サシャ「不思議と嫌ではありませんでしたよ」
  129. 129 : : 2016/12/19(月) 00:19:03
    ヒストリア「…そっか」

    サシャ「はい…本題に移るとしましょうか」

    ヒストリア「(そう言ってサシャは二つのグラスと、ワイン瓶を取り出した)」

    ヒストリア「…え?なにそれ?」

    サシャ「蜂蜜酒です」

    サシャ「この日の為に、なけなしの貯金叩いて買いました」
  130. 130 : : 2016/12/19(月) 00:30:47
    ヒストリア「ちょ…私達未成年だよ?」

    サシャ「まぁまぁ」

    サシャ「ヒストリアの、女王就任祝いにどうしても飲みたかったんですよ」

    ヒストリア「いや…でも」

    サシャ「…ヒストリア」

    サシャ「女王になったのはヒストリアでしょう?」

    ヒストリア「!」

    サシャ「ヒストリアは、別にいい子ではないんでしょう?」

    サシャ「エレンも言ってましたよ?ヒストリアが洞窟で『私は最低最悪の超悪い子だ』って叫んだと」

    ヒストリア「あぅ…」

    サシャ「…今まで、誕生日を迎えてもクリスタとしてしか、祝ってもらってなかったでしょう?」

    ヒストリア「…そうだね」

    サシャ「まだ、ヒストリアの誕生日ではありませんが、これは貴方の女王就任祝いと」

    サシャ「今までの誕生日を祝うつもりで買いました」

    サシャ「少しくらい…悪いことしませんか?」

    ヒストリア「(そう言って彼女がグラスに注いで渡してくれた蜂蜜酒を私はゆっくりと飲み干した)」

    ヒストリア「…甘いね」

    サシャ「そりゃ蜂蜜酒ですから」クスッ

    ヒストリア「…美味しい」

    サシャ「それはよかった」
  131. 131 : : 2016/12/19(月) 00:39:00
    ヒストリア「…そういえば、ミカサは?」

    サシャ「ミカサがいると色々話せない事もあるので、その…男子のところに」

    ヒストリア「え⁉︎」

    サシャ「いやまあ、大丈夫でしょう?エレン達ですから」

    サシャ「少しジャンが心配ですけど、ね」

    ヒストリア「ふはっあはは!」

    サシャ「ヒストリア?」

    ヒストリア「…ごめん、なんだか」

    ヒストリア「すごく、懐かしい感じがしたから…おかしくって」

    サシャ「…そうですね、山荘にいた時も訓練兵時代を思い出しましたが、今の平和な時間が一番…そう感じます」

    ヒストリア「…うん」

    サシャ「…ねえ、ヒストリア?」

    ヒストリア「なに?」

    サシャ「…今日は」








































    サシャ「…月が綺麗ですね」
  132. 132 : : 2016/12/19(月) 00:51:10
    ヒストリア「?さっきも言ってたね?」

    サシャ「…はぁ」

    ヒストリア「え?な、なに?私なんかした?」

    サシャ「いや、ヒストリアはやっぱり」

    サシャ「鈍感な赤ずきんさんだなと」ふぅ…

    ヒストリア「え?ひどくない?」

    サシャ「ひどくないですよ、いいですか?」

    サシャ「そもそも童話の赤ずきん自体、鈍感過ぎでしょう?」

    サシャ「普通狼が近づいて来たら逃げるでしょう?狼がおばあさんに化けてても分かるでしょう?」

    ヒストリア「いや、うん」

    サシャ「特に狼が化けたおばあさんへの質問」

    サシャ「いつものおばあさんより、耳はでかいわ目もでかいわ、手もでかいわ、口もでかいわ」

    サシャ「もうそれおばあさんの原型ないじゃないですか、なんで気づかないんですか?」

    ヒストリア「たかがおとぎ話の主人公にそれを求めるのはどうなの?」
  133. 133 : : 2016/12/19(月) 00:56:36
    サシャ「…私は、別に童話の赤ずきんに鈍感をなんとかしろと思ってるわけじゃないです」

    ヒストリア「?」

    サシャ「…」ジッ

    ヒストリア「!」

    ヒストリア「(ふと、サシャが私の瞳を捉えて離さなかった)」

    ヒストリア「(不思議とその瞳に、不安や緊張が混じっているのが分かって…)」

    ヒストリア「(ただひたすらにどうしたのだろうと思った)」

    サシャ「…貴方ですよ、ヒストリア」

    ヒストリア「え?」






































    サシャ「私が鈍感をどうにかして欲しいのは」

    サシャ「貴方だって、言ってるんです」
  134. 134 : : 2016/12/19(月) 01:01:45
    ヒストリア「サ、シャ?」

    サシャ「ヒストリア、私は自分の立場は分からない程バカじゃないです…が」

    サシャ「いつか貴方が誰かのものになる前に」

    サシャ「…伝えたい」スッ

    ヒストリア「!」

    ヒストリア「(なんだかこれ以上目を合わせるのはマズイ気がして顔をそらそうとしたのに)」

    ヒストリア「(サシャが、私の頰に手を添えて逃げれなかった)」

    サシャ「ヒストリア…どうか逃げず、聞いてください」

    ヒストリア「(サシャは、一呼吸置いて、言葉を紡ぎ始めた)」

    サシャ「…私は」
  135. 135 : : 2016/12/19(月) 01:03:45
    サシャ「貴方が私の名前を呼ぶなら私はそれに応えます」

    サシャ「貴方が私に抱きついて来たら私は強く抱きしめ返します」

    サシャ「貴方が私に親切してくれたら私はありがとうと貴方に言います」

    サシャ「貴方が私にありがとうと言ってくれるなら私はどういたしましてと返します」

    サシャ「貴方が…私にいて欲しいと言ってくれるのなら」

    サシャ「私は貴方にもいて欲しいと言いましょう」

    サシャ「貴方が…」

































    サシャ「貴方が…好きだから」
  136. 136 : : 2016/12/19(月) 01:11:15
    ヒストリア「…え」

    サシャ「…ずっと、言いたかった」

    サシャ「貴方がこの先、きちんと自分の人生を歩んで行けるまでずっと…ずっと我慢してたんです」

    ヒストリア「…」

    サシャ「けれど、貴方は人間で、同性で、女王で…叶わないくらいは分かっています」

    サシャ「…それでも、誰かと結ばれる前くらいには…むぐっ⁉︎」

    ヒストリア「(思わず、彼女の口を私は自分の手で塞いだ)」

    ヒストリア「(もう一つで顔を隠して)」

    ヒストリア「ご、ごめん…ちょっと状況整理させて」

    ヒストリア「私、貴方に告白されたの?」

    サシャ「…」コクリ

    ヒストリア「…ホント?」

    ヒストリア「しかも、聞いた感じだと、結構前から…貴方は、その」

    ヒストリア「…私が好きだった?」

    サシャ「…」コクリ
  137. 137 : : 2016/12/19(月) 01:16:20
    ヒストリア「…」

    サシャ「(先程から私の口と自分の顔をそれぞれの手で覆っているヒストリア)」

    サシャ「(やっぱり、迷惑だったろうか)」

    サシャ「(当たり前、か…そもそも私と彼女じゃ)」

    ヒストリア「…も…よ」ブツブツ

    サシャ「?」

    サシャ「(なにを言っているのだろうと思ったその時、彼女は自分の両手をそれぞれから離した)」
































    ヒストリア「もう!なんなのよ!///」

    サシャ「(さっきまで手で隠されていた彼女の顔は熟れたリンゴのように真っ赤だった)」
  138. 138 : : 2016/12/19(月) 01:25:07
    ヒストリア「じゃあなに?私一人勝手に片想い気分味わってると思ってたら!」

    ヒストリア「実はお相手も私に片想い中でしたってこと?」

    サシャ「え?ヒ、ヒストリア?」

    ヒストリア「もう!私の悩んでた時間はなんだったのよ!」

    ヒストリア「ああああ!!もう!!」バタバタ

    サシャ「ヒストリア、お、落ち着いて…」

    ヒストリア「落ち着いてられないよ!」

    ヒストリア「私もずっと!貴方が好きだったんだもん!」

    サシャ「え?」

    ヒストリア「そんな人物に急に告白されたらさ!」

    ヒストリア「誰だって驚くし!混乱するし!恥ずかしいし!」

    ヒストリア「…う、嬉しい…し///」

    サシャ「(ようやく落ち着いてきたのか、急に口ごもるヒストリア)」

    ヒストリア「いや、そのね?サシャのその気持ちはすごく、嬉しいし…」

    ヒストリア「私、は…貴方が女の子とか気にしないというか…」

    ヒストリア「狼になれるところも…その、貴方の魅力の一つ?みたいな…えっと」

    サシャ「…ああ、もう」ギュウ…
  139. 139 : : 2016/12/19(月) 01:29:21
    ヒストリア「サ、サシャ⁉︎///」

    サシャ「なんで、貴方はこうも可愛らしいのやら」

    ヒストリア「⁉︎///」

    サシャ「…ヒストリア、ちゃんとした返事、聞いても?」

    ヒストリア「さ、さっき…言った」

    サシャ「あれはノーカンですよ、その場の勢いみたいなものでしょう?」

    ヒストリア「…意地悪」

    サシャ「意地悪で結構ですよ」クスクス

    ヒストリア「…サシャ」

    サシャ「ええ…」

    ヒストリア「…」


























    ヒストリア「好き、大好き」

    サシャ「…よく言えました」ニコッ
  140. 140 : : 2016/12/19(月) 01:36:32
    サシャ「…さて、これからどうしましょうか?」

    ヒストリア「え?どうするって?」

    サシャ「流石に、恋人を食べるわけにはいかないでしょう?」

    ヒストリア「あー…」

    サシャ「そりゃ、食べてしまいたいくらい可愛いとは思ってるんですけどね」

    ヒストリア「…なに言ってるのよ」

    サシャ「…惚気?」

    ヒストリア「あってるから何も言えない」

    ヒストリア「…えっと」

    サシャ「?何か案がありましたか?」

    ヒストリア「あるには、あるんだけどさ…」

    サシャ「言ってみてくださいよ」

    ヒストリア「えと…別に、本当に食べなくても…さ」

    ヒストリア「その…」

    ヒストリア「…」































    ヒストリア「…別の意味で食べても、いいよ?」

    サシャ「…は?」
  141. 141 : : 2016/12/19(月) 01:43:57
    ヒストリア「あ、いやその!」

    ヒストリア「えっと!別にもう両想いな訳だし!気にすることないかなというか!」

    ヒストリア「サシャなら、私…平気というか」

    ヒストリア「うぁ…う///」

    サシャ「…」プツン

    サシャ「(据え膳食わぬは狩人の恥と、父が言っていた気がする)」

    サシャ「ヒストリア…」

    ヒストリア「えっ?な…」

    とさっ

    ヒストリア「…に」

    サシャ「…」ニコッ

    ヒストリア「⁉︎」

    ヒストリア「サ、サシャ⁉︎」

    サシャ「ヒストリア、実は結構内緒にしてた事私にもあるんです…言う価値も無いと思ってただけですが」

    ヒストリア「な、なに?」

    サシャ「…」





























    サシャ「実はオスの狼にこれと言った発情期はないのですが…」

    サシャ「メスにはあるんですよ?」ニヤァ
  142. 142 : : 2016/12/19(月) 01:48:16
    ヒストリア「それって…いつ?」

    サシャ「言わせる気ですか?」

    ヒストリア「えっと…」



































    サシャ「今です」ニッコリ

    サシャ「構いませんか?ヒストリア?」

    ヒストリア「(そう言いながら、いつかの時の私とは違って…サシャは私の手首にキスをした)」

    ヒストリア「(そして私は真っ赤な顔で首を縦に振った)」

    手首へのキス…欲望
  143. 143 : : 2016/12/19(月) 07:13:58
    翌日、朝

    サシャ「…ん」パチリ

    サシャ「(朝、ですね…)」

    サシャ「(まだ起きて間もない、少しばかり動きが鈍い頭で思考して最初に認識出来た事だった)」

    サシャ「(確か昨日……あ)」

    サシャ「(ふと、右腕に重さを感じてそちらを向く…そこには私の愛しい人か可愛らしい寝息を立てていた)」

    サシャ「(…夢じゃ、なかった)」

    サシャ「(言葉にしてしまえば、それだけの文字で収まることだが…それが今はなによりも嬉しい事だった)」

    ヒストリア「…スゥ…スゥ…」

    サシャ「…ほんに、可愛い寝顔やな」

    サシャ「(まるで人形のような彼女の髪を撫でる)」

    サシャ「(…昨日はまあ、ちょっとこちらもいっぱいいっぱいだったので、あまり覚えてないが…)」

    サシャ「(やっぱり、サラサラですね)」

    ヒストリア「…それ、楽しい?」

    サシャ「…起こしちゃいましたか?」

    ヒストリア「いや、ちょっと前から起きてた」

    サシャ「…いつから?」

    ヒストリア「…ほんに可愛い寝顔やな」ボソッ

    サシャ「…やられた」
  144. 144 : : 2016/12/19(月) 07:39:34
    ヒストリア「ふふふ、私は気にしないよ?」

    サシャ「…一応、昨日も言っていましたしね」

    ヒストリア「ああ…サシャってもしかして余裕ないと故郷の言葉出ちゃうのかな?」

    サシャ「…かもしれませんね」

    ヒストリア「…ふふ」

    サシャ「あははっ」

    サシャ「(どちらともなく、笑ってしまった)」

    サシャ「(今この瞬間が、あまりにも幸せで)」

    サシャ「…おはようございます、ヒストリア」

    ヒストリア「うん、おはようサシャ」
  145. 145 : : 2016/12/19(月) 07:51:49
    ヒストリア「…もう少し、そっちに行ってもいい?」

    サシャ「いいですよ」

    ヒストリア「よいしょ、っと」

    ヒストリア「…うん、いつも思うけどやっぱりサシャってあったかいよね」

    サシャ「あー…、そうですね、人よりも体温は高いかもしれません」

    ヒストリア「…毛皮」ボソッ

    サシャ「⁉︎お、恐ろしいこと急にボソッと呟かないでください」

    ヒストリア「…ギュッて、してくれたらいいよ」

    サシャ「…それくらい、お安い御用ですよヒストリア」ギュウ…

    ヒストリア「…ねぇサシャ」

    サシャ「はいはい、なんでしょう?」

    ヒストリア「赤ずきんのさ、狼とのやりとり…」

    サシャ「?あの『どうしておばあさんの〜』みたいなやつですか?」

    ヒストリア「うん…しない?」

    サシャ「へ?」

    ヒストリア「貴方だってよく言ってたじゃない?私の事赤ずきんって」

    サシャ「そうですが…まあ、いいですよ」

    ヒストリア「ふふじゃあ…」

    ヒストリア「狼さん狼さん」

    サシャ「(あ、最初から狼ってバレてる設定なんですね…)」

    ヒストリア「狼のお耳はどうしてそんなに大きいの?」

    サシャ「…貴方の声が、どんなに遠くにいてもよ〜く聞こえる為ですよ」

    ヒストリア「狼さん狼さん」

    ヒストリア「狼さんのお目めはどうしてそんなに大きいの?」

    サシャ「…貴方が泣きそうになっているサインを見逃さない為ですよ」

    ヒストリア「狼さん狼さん」

    ヒストリア「狼さんのお手てはどうしてそんなに大きいの?」

    サシャ「…貴方を抱きしめる為ですよ、ヒストリア」

    ヒストリア「…狼さん狼さん」

    ヒストリア「狼さんのお口はどうしてそんなに大きいの?」

    サシャ「…これ、私の言葉の方がいいんですか?それともオリジナル?」

    ヒストリア「…どっちでもいい、かな?」

    サシャ「…なら」































    サシャ「貴方を食べちゃうたm…」

    ガチャ

    ミカサ「二人ともおはよう」

    サシャヒストリア「⁉︎」
  146. 146 : : 2016/12/19(月) 07:56:51
    ミカサ「…」

    サシャ「…」

    ヒストリア「…」

    ミカサ「(…サシャとヒストリアが同じベッドでお話している)」

    ミカサ「(二人共、シーツの下は明らかに…裸だろう)」

    ミカサ「(おまけにサシャがヒストリアに腕枕している…このことから、私のように言語力のないものでも分かることと言えば)」

    サシャ「あ、あの…」

    ヒストリア「ミカs…」

    ミカサ「…昨日はお楽しみ?」

    サシャヒストリア「〜〜ッ!?!?///」
  147. 147 : : 2016/12/19(月) 08:08:57
    ヒストリア「…サシャ、大丈夫?」

    サシャ「ええ…少し、あまりの恥ずかしさに天国の母と再会しかけただけです」トオイメ

    ヒストリア「それ大丈夫って言わないからね⁉︎」

    サシャ「…ヒストリアこそ恥ずかしいと思わなかったんですか?」

    ヒストリア「そりゃ、恥ずかしかったけど…」

    サシャ「(あの後、ミカサにありとあらゆる手を使い、黙ってもらうよう頼んだ)」

    サシャ「(おかげで…昨夜のことをそれはそれは詳細に話さなくてはいけなかったが、背に腹はかえられない)」

    ヒストリア「…あ、兵長」

    リヴァイ「…お前らか」

    サシャヒストリア「おはようございます」敬礼

    リヴァイ「…別に敬礼なんぞしなくていい」

    ヒストリア「…あ、そうだ兵長」

    リヴァイ「なんだ?」

    ヒストリア「少し、頼みと言いますか…」

    サシャリヴァイ「⁇」

    ヒストリア「…私ってこれからはここ以外にも内地の城内でも暮らしたりするんですよね?」

    リヴァイ「そうだが?」

    ヒストリア「孤児院もそうですが…」








































    ヒストリア「城内での狼の飼育許可が欲しいです」

    サシャ「!?」

    …こうして赤ずきんと狼は結ばれて幸せに暮らしましたとさ
  148. 148 : : 2016/12/19(月) 08:16:57
    はい!完結です!
    …なんというか
    どうしてこうなった?(´・ω・`)

    最初はただただ、人狼サシャさんとヒストリアをほのぼのさせたかっただけなのに…
    サシャさん誰だお前状態になっちゃったよ…

    あと、時間を飛ばすの多用しすぎましたね、これが一番の反省と言いますか…以後気をつけます
    このヒスサシャなら、告白はサシャからだけど、プロポーズはヒストリアからな気がしますねw

    女の子同士の恋愛の一番大変なところって、子供が出来ない事かもしれないですが…ヒストリアは孤児院の院長ですから子供がいなくても大丈夫な気がします
    孤児院の子供達皆でヒストリアの事お母さんって呼べばいいよ(`・ω・´)キリッ

    それでは…ここまでお付き合いくださった皆様ありがとうございました!
  149. 149 : : 2016/12/19(月) 15:52:05
    乙です


    これどうやって収集つけるのかと思ってたら
    何というか意外なオチだった。うん
  150. 150 : : 2016/12/19(月) 17:28:42
    >>149
    文学少女さんありがとうございます!
    このss、このオチが一番最初に書いた部分ですw
  151. 151 : : 2016/12/19(月) 20:41:12
    乙です(*´・ω・`)b今回はまた新しいですね!>>149文学少女さん、確かに意外なオチでしたね!とても面白かったです!サシャスキーさん!頑張ってください(^◇^)
  152. 152 : : 2016/12/19(月) 20:43:06
    >>151
    心の充電器さんありがとうございます!
    これからも頑張ります^ ^
  153. 153 : : 2016/12/19(月) 20:44:22
    なんて言うかもう……今回もごちそうさまでした( ̄人 ̄)
  154. 154 : : 2016/12/19(月) 20:45:48
    >>153
    かなたんさんありがとうございます!
    サシャcpは本当どれも美味しいです( ^ω^ )
    お粗末様でしたw
  155. 155 : : 2017/01/21(土) 17:37:50
    えびわらーさんお気に入り登録ありがとうございます!(^^)
  156. 156 : : 2017/04/11(火) 02:11:03
    凛様お気に入り登録ありがとうございます!
  157. 157 : : 2019/02/19(火) 23:12:36
    ミカサ~(* ̄∇ ̄*)
    最後のオチがw
  158. 158 : : 2020/10/28(水) 13:49:23
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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