このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
洞窟の中で
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- 1 : 2016/11/29(火) 19:19:38 :
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ソニー・ビーン 食人一家の進撃バージョン。
鬱&badend それでもよければ。
エロ・グロシーンあり。
近親相姦有り。
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- 2 : 2016/11/29(火) 19:26:07 :
「はぁ……」
エレンは大きなため息を吐いた。
それには訳がある。…その訳とは。
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エレンは世間で言う盗賊である。
生まれながらの腕っ節を頼りに、今まで何人もの人間を遅い、金品を強奪。
が、そんなものいつか足がつくに決まっている。そして、そんな事は初めからわかっていて、対策も考えた。
まぁ、対策と言っても、ただ単に、襲った人間を、女だろうが子供だろうが、誰彼構わずに殺しているだけだ。
だだ、それだけ。
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- 3 : 2016/11/29(火) 19:29:44 :
そんなエレンは、数年前に、強盗に親を殺されてから、ずっと山に篭っている。
____殺す以外の人間との、関わりを持たずに。
だが、そんな生活はつい1年ほど前に終止符が打たれた。
ミカサだ。
ミカサは、エレンが襲って、殺せなかった初めての相手だ。
一目見て…目を、心を奪われた。
だが、こちらも生活がかかっている。
そんな甘い事を言ってはいられないのが現実だった。 が、
_____やはり、何も出来なかった。
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- 4 : 2016/11/29(火) 23:15:17 :
「…ねぇ。どうかしたの?道に、迷ったの?」
しびれを切らしたのか、むこうから話を振られた。
今から貴女を襲って、金品を奪ってから殺すつもりです。大人しくしてて下さい。……なんて言えるわけがない。
言わなくても、殺せばいいのだが、そちらも勿論出来るはずもない。
ナイフを持った右手が震える。
ジロジロと、初めて見た獣を見るかのような視線を送る彼女。
確かに、今の自分の格好は、
あまり清潔とも言えないシャツに、曲がったズボン。 汚れた靴に汚れた靴下。
と、薄汚れた自分自身。
怪しまれて当然だ。まぁ、実際殺そうとした訳だから、怪しくて当然だが。
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- 5 : 2016/11/29(火) 23:17:21 :
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「迷った、訳じゃ、無い。」
震える声、今まで殺してきた相手は、ガリガリに痩せた冴えない男や、小さな子供を連れた髪の長い女。…など、自分1人でも、油断を誘えば何とかなる相手だった。
今回も、多分上手く殺せるだろう。
でも、今になって、手が震える。
「こいつは………殺せな……い、」
「ころ………え?」
先ほどよりは、少し恐怖を交えた顔で、聞き返す少女。
「あぁ……いや、何でも、ない。」
そう言うのが精一杯だった。
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- 6 : 2016/11/29(火) 23:24:43 :
「貴方、一人ぼっちなの?」
手をぱん、と叩いてそう少女は言った。
「……え?」
「…私も、一人ぼっち。」
悲しげな顔をして、手を差し出してくる少女。その手は幾分震えている。
完全に思考が停止した俺は、何も考えないまま、彼女の手を握り返していた。
「一緒なら、怖くない。」
そう、不器用に彼女は微笑んだのだった。
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- 7 : 2016/11/29(火) 23:27:32 :
話を聞くと、どうやら彼女は自分と同じ歳らしい。
親もとうに亡くなって、親戚の家に居たものの、何故か嫌われたらい回しに。
今の家だって、きっともうすぐ追い出されるだろう、との事。
ぽつり、ぽつりと自分の事を教えてくれる彼女に、自分もいつの間にか今までの生活を彼女に伝えていた。
殺そうと、していた事まで、言ってしまった。
彼女は、泣いていた。
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- 8 : 2016/11/29(火) 23:30:07 :
「…ごめん、本当にごめん。」
「…大丈夫。」
鼻をすすって、何とか泣きやもうとするが、後から後から涙が出てくるらしく、「もう今日は帰る」と言って、(エレンの家となっている)洞窟を出ていってしまった。
もう来ないかもしれないな、と、ぼんやりと思った。
「なんで……だろう…なぁ…」
気が付くと、涙が出ていた。
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- 9 : 2016/11/29(火) 23:34:14 :
1週間後、とうとう食料も金も底をついてしまった。(あれから、何となく一度も人を襲っていないからだ。)
このまま死んでしまおうか、とも考えた。
あの一件があってから、自分の中の何かが死んでしまったような気持ちになる。
何をしようにも、体が動かない。
動こうと、思えないのだ。
もう一度、死ぬ前にあの子に会いたい。
そう言えば、名前すらも聞いていない。
外に出れば、もう一度会えるだろうか?
そんな根拠の無い希望に縋って、エレンは立ち上がった。
すると、ぱたぱた、と足音が聞こえた。
誰かに、ここが見つかったか。と、警戒しながらナイフを手に取った。
「エレン!!」
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- 10 : 2016/11/30(水) 17:21:10 :
そこに居たのは、あの、少女だった。
エレンは頭が真っ白になった。
「嘘…だろ……?」
もう一度見ることの出来た安堵からか、一気に体の力が抜けた。
へた、とその場に座り込む程に。
「え、エレン…?」
よく見ると彼女は泣いていた。
それに、顔にはまだ紫がかった生々しい痣が浮かんでいた。
「……どう、したんだよ?」
「……一人、ぼっちになっちゃった……」
涙を零しながら小さく笑った。
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- 11 : 2016/11/30(水) 17:22:08 :
- 期待
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- 12 : 2016/12/01(木) 06:39:46 :
- 小さな洞窟の中でロケットランチャー
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- 13 : 2016/12/02(金) 18:29:56 :
- 小さな洞窟の中でロケットランチャー
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