このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
魔法の世界へLet`s go!
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- 1 : 2016/11/26(土) 19:21:55 :
- どうも初めまして。ティルです。
注意:この作品は以下の要素を含んでおります
・文才ゼロ
・亀更新
・亀更新
以上の要素が大丈夫という神様はどうぞゆっくりとして言ってください。
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- 2 : 2016/11/26(土) 22:36:34 :
- 僕の名前は天世川 日和(アマヨガワ ヒヨリ)
女みたいな名前と外見だがだが男だ。
そして僕はいま…2人の天使達と女神さまに見られている。
訳が分からない?大丈夫。僕もだから。
「あ、やっと起きた。でもこの人でほんとにだいじょうぶかな?」
そういってトテトテとかわいらしい効果音を出しながら女神さまが近寄ってくる。
そしてなにもないところでコケる。
「うぅ。痛い」ナミダメ
日和「えっと、失礼ですがあなた方は…?」
「あ、すいません。私がテア。こちらの天然ドジ女神が」
「フィリアでーす!って天然ドジって言うな~!」
「事実です!」
「このぉ」
ギャーギャー
「ボクの上司たちがうるさくてごめんネ。ボクはアイ。よろしくネ」
「うん。よろしく」
「さてト。キミはなぜここに呼ばれたか分かるかナ?」
「ううん。わからない」
「じゃあまずそこからだナ。まず最初にお前は死んでル」
「え?マジ?」
「マジなんだナ」
「死因は?」
「トラックに轢かれそうになってた少女をかばってしんだらしいナ」
「え?マジ?(本日二回目)」
うわ何それ。どんな物語の主人公だよ。
「それでナ、そんなかっこいい死に方をしたキミには
・このまま地球で転生する
・天国に行ギャーく
・異世界ギャーに行く
という選択ができる。
で、それを説明して選択をさせるのギャーがボクたちの仕事…」
ここで不意に声が途切れゴゴゴゴという効果音が聞こえる。
それに気づいたフィリアとテアがビクッと震えるとこちらを向く
「なのにお前らは何をやってるのかナ?」ゴゴゴゴ
「だってテアが「言い訳無用!」
そのあとアイは15分も怒り続けた。
アイが怒鳴るたびビクッとしてしまう。アイコワし。
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- 3 : 2016/11/28(月) 15:45:55 :
- 「ところでさ」
「はい」
さっきから疑問に思っていたことがある。
「なんで僕女装させられてるの?」
そうなのだ、僕は現在猫耳メイドになっているのだ。
「ああそれはアイが――」バシッ
「う、上から見てた時はお前が女にしか見えなかったんだナ!で!ここに来るときは服が無くなるからなんだナ!」アセアセ
「…アイってそんな趣味が…」ヒキッ
マジか…。でもこれ使えそう...
「さ、さあ本題に入りましょう!」
「う、うん…。みんなのオススメは?」
「このままちきゅアイテア「異世界なんだナ!/です!」
「いや今フィリアなんか言ったよね!」
「い、言ってないんだナ」アセアセ
「目が泳いでいるし、声震えてるし、説得力ないよ?」
「い、言ってないものは言ってないんです!」
ここで恥ずかしいがアレをやってみようと思う。この見た目ならできるだろう。
アイに近寄っていき少し涙を出す。
「ねぇ、お姉ちゃんはなんでほんとのこと言ってくれないの?僕嘘つきじゃないお姉ちゃんが好きだよ?」ウルウル&ウワメヅカイ
くそ、めっちゃ恥ずかしいがたぶん効果はあった。ほらその証拠に...
「く//」ズッキューン
よしこれなら。さらに続けよう
「僕嘘つきなお姉ちゃん嫌いだよぉ」ウルウル&ウワメヅカイ
「うぅ、分かったんだナ。ほんとのこと言うんだナ」
ここで小さくガッツポーズ。だが...
「これからボクのことはお姉ちゃんって呼ぶんだナ」
くっ、これはきつい、だけどそうしないと情報が...。もうどうにでもなれ...
「ありがとうございます。お姉ちゃん♪」
「「この子あざとい//」」
「えぇ⁉2人まで⁉(ヤバい、これはマズイぞ)」
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- 4 : 2016/12/08(木) 19:58:06 :
- ちょっと待て。なんで二人まで...。もしかするとこの二人もお姉ちゃんって呼ばせられるかも。うわ絶対悩んでる。
「「あの...私たちもお姉ちゃんって呼んでください。」」
「(やっぱりな)う、うん。いいよ。でも、ちゃんと情報ちょうだい」
「もう情報でもなんでもあげれます」
「じゃ、じゃあ、それぞれの世界のことを教えて?」
「地球はいいよね?」
「うん」
なんかこの口調ももう慣れちゃったな。人間の適応能力ってすごいなー。
「じゃあまず天界からですね。天界は魂だけですので特に何もできません。」
「でも、お盆とかは例外なんだナ。お盆は体が実体をもって現世とかにいけるんだナ」
「あ、だからお盆は死んだ人が返ってくるって言われてるんだ。」
「そういう事なんだナ」
「次は異世界ですね。異世界は、えーっと、あ、魔法とか魔物がいるいわばファンタジーものの小説とかゲームとかの世界と思ってくれればいいです。」
「そっか。で、なんで僕をそこに行かせたかったわけ?」
「そのですね...。結構強い力を持っていた神が堕天して異世界に行くちゃいまして」
「キミにはソイツの討伐をして欲しかったんだナ」
「でもなんで僕なの?」
「魔力量が多くて」
「悪い人じゃなくて」
「ボクたちとの適合率が高いからなんだナ」
「魔力はわかるけど適合率ってなに?」
「異世界には魔法というものがあり、その魔法を使うのには神とか...」
「ボクたちみたいな天使とかと契約しないといけないんだナ。契約した後は契約者のなかに天使とかが入るんだナ」
「でも適合率が低いとそれがうまくいかないんです。ちなみに魔力量が低いと契約した相手に取り込まれます。それか爆発したりとか。」
え?今爆発って言った?なにそれ...超怖ぇ
「つまり僕はその契約に必要な条件を満たしていると」
「Yes」
「えっと、つまり僕はきみt...じゃないや。お姉ちゃんたちと契約して異世界に連れていかれかけたと」
「Correct answer」
「まあ、どこかの誰かさんのせいでできませんでしたけど」
「うっ」グサッ
「あ~あ。せっかくいい人見つかったのにな」ドヨーン
「全くなんだナ」シクシク
「」グスッ
だめだ耐えろ。惑わされるな神和。うわ、そんな目で見ないで。くそっ卑怯な手使いやがって。って僕も使ったからしょうがないのか?もうどうにでもなれ。
「わかった行くよ!」
「!」パァァァ
「!」ニッコリ
「!」ヤッター
「では早速契約をしましょう」
「契約ってどうやってするの?」
「結構簡単です。まずお互いの血を混ぜて契約者の手に相手の名前を書きます。そしたら相手が呪文を唱えるので詠唱が終わって契約者の中に入ったら終わりです。ちなみに契約者は契約した相手の伴侶になります」
今の僕の顔絶対に青い。たぶん真っ青だと思う。
「ほ、ほかの方法はないんですか?」
「あるにはあるケド危険なんだナ」
「例えばどういう?」
「まず見た目が変わります。ひょっとすると性別とかも...。あとは性格が変わる場合もあります。これは最悪の場合ですが、魂そのものが消える可能性も...」
「でもその分メリットもあります。まず契約とは比べ物にならないぐらい魔法が使えるようになります。つぎに能力が使えるようになります。」
「能力とは魔法のようなものですが、魔力を使いません。いるのは想像力だけです」
「そして運がいいと神器も使えるようになります。そういえばまだこれの名前を言ってなかったですね。これは『融合』といいます」
どうする?契約にしてリスクを避けるべきか?でも人生のパートナーは自分でしっかり選びたいし...。よし!
「融合にする!」
「死ぬかもしれないんだゾ?」
「これで死んだらその程度だったってことでしょ。」
勇ましく言ったが実はかなり怖い。けどいったことに嘘もない。
「わかりました。融合は転生と一緒に行います」
「何か注文とかない?」
「できれば何かの教養施設の近くに落としてほしい。そのとき服はぼろい状態で治せる少しの傷がついているといいな。」
「?わかりました。それでは準備ができ次第あちらの魔法陣へ」
フィリアが指さした方向にはさっきまでなかった魔法陣が浮かび上がっていた。特に準備することもないのですぐに魔法陣へ向かう。
魔法陣に乗った瞬間に体が光に包まれ意識が暗転した
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- 5 : 2016/12/11(日) 17:40:49 :
- ―起きてください―
声が聞こえるこれは...フィリアかな?
「うっ」
目が覚めると見慣れない場所だった。森...かな?並び方が不自然なのでおそらく人口の森だろうと思う。
『やっと起きたましたね。しかし、本当に成功するとは思いませんでした』
『しかもシンクロ率97.3%というかなりいい結果です』
よかった。成功したみたいだ。
『でもその分可愛らしくなってるんだナ』
...うん。予想はしてたけどやっぱそうなるよね。お姉ちゃん達どっちかっていうとかわいいの分類だからね。
「!そうだ‼」
慌てて下半身を探る。...まじか...。
あったよ!良かった。マジでよかった!女になってたらマジどうしようと思ってた。
『で、これからのご予定は?ご主人サマ?』
「まず聞きたいことがあるんだけど、お姉ちゃん達と僕ってどうやって話してるの?」
『テレパシーみたいなものですかね』
「そっか。じゃあ教養施設の方向は?」
『十時の方向です』
「まず下見からかな」
とりあえず教養施設に向かう。どんな施設かで計画が変わるからね。
しばらく歩くと人混み特有の騒がしさが耳に入ってくる。だいぶ近いのかな?とか思いながらさらに歩くと水の音も聞こえてきた。さらに歩くと森が途切れ巨大な建物が見えてきた。
「あれがそう?」
「そうなんだナ」
確認を取り、観察を開始する。
建物は3つ。すべて3階建てでコの字に並んでいる。真ん中には巨大なグラウンドがある。角は畑になってるようで緑と水路が見える。建物の裏には大きな川があり、たまに人がバケツをもってそこに来るので水汲み場だろうと思う。見かける人はみんな15歳前後。男も女もいるみたいだ。ちなみに僕は10歳前後の幼女に見えるはず。グラウンドの向こうは下り坂になっていて道が続いている。さらに向こうはうっすらと町らしきものが見える。
川か...。この作戦で行こう。
作戦が決まったので、次は自分のことを知ろうと思う。
いったん森の中に戻り、質問を開始する。
「今の僕のステータスを教えて」
『はい。えっと...言葉で説明するのめんどくさいので表にしますね』
日和
筋力 76
魔力 738941214
速さ 93
体力 63
知能 179
~能力~
超回復
創造
空間支配
身体強化
~神器~
神球
『え!?』
『かなりぶっ壊れ性能みたいですね』
『魔力が億に行ってます。しかも能力4つ持ちという』
「普通の人のステータスは?」
『これです』
一般兵
筋力 50
魔力 100
速さ 50
体力 50
知能 50
~能力~
なし
~神器~
なし
「なにこれ。ま、まあ強いことは悪くないからいいとして、能力試してみよう」
じゃあ被害の少なそうな創造を使ってみよう。創造だけに想像が大事、なんてね。
『寒いです』
こいつ...心を読んだだと!?
っとまあ、それは置いておいて早速試すか。う~ん何がいいかな...。やっぱファンタジーといえば剣だよな。うんイメージはついた。じゃあやるか!
「ハッ!」
気合の入った掛け声とともに手を伸ばし、強く作りたい剣をイメージすると手の中に光が集まり一瞬で剣が出てきた。
切れ味を確かめるべく近くにある手ごろな大きさの木に狙いを定め横に薙ぐ。すると音すら出さずに木を通り抜てしまった。
「すごい切れ味だな...」
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- 6 : 2016/12/11(日) 17:45:33 :
- 剣はSAOのキリトのレアドロップの剣の刀身が真紅、握りは黒で鍔と柄頭も真紅だと思ってください。
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- 7 : 2016/12/17(土) 19:33:41 :
- 次は空間支配をやろうかな。ワ〇ピースのル〇ム的なのをイメージする。じゃあ位置を入れ替えるアレをやってみよう。創造ですこし遠くに樽を作り、それに狙いを定めて...
「ハッ!」
視界が白く染まり体が引っ張られる感覚、次の瞬間樽と位置が入れ替わっていた。すごいな。これは移動が楽になるぞ。
と思っていると足音が聞こえてきた。右かからかな?音のする間隔からすると結構でかいな。でもその割には音が小さい。飛んでるのかな?そこまで考えた瞬間に目の前に羽の生えた女性が現れた。
『あ、悪魔!?』
「なるほど、つまり敵か」
さきほど作った剣をかまえ迎撃態勢をとる。日本にいたころは剣道をやっていたのである程度は戦えるだろう。
「先手はもらうよ!」
ダッシュで一気に距離を詰めて斬りかかる。心臓があるであろう一に狙いをつけて右下から斬りあげる。しかし、当たる寸前に違和感を感じて剣を止める。
『何故止めるのですか!?』
「この悪魔、様子がおかしい!」
この悪魔、攻撃を避けようとしないのだ。
「タスケ...テ」
そこまで言った後悪魔は倒れてしまった。なにか事情があるのかな?まあいい情報源になるだろうから生かしておこう。
『何故そいつを生かすんダ?』
「うまくいけば情報がたっぷりとれるだろ?」
『それはそうかもしれないが...。というか口調が変わってるんだナ』
「こっちが素だよ」
そう話している間にも創造で作った縄で悪魔をかるく縛る。さて、次は魔法をやってみるか...
「魔法ってどうやって使うんだ?」
『それはですね――
そのあともいろいろと試してみた。魔法も最初はなかなか難しかったが5分もすればできるようになった。ステータスもそうだけどその他の部分も結構チートかもな...
―夜―
「ふぁー」
そろそろ悪魔も起きてるかな
「悪魔、おきてる?」
「アクマチガウ。ユウ」
「それじゃあユウ聞きたいことがあるんだけど、おまえの背中に何かあるだろ?それはなんだ?」
「マサカミタ?」
「そんな勇気ないよ。変な黒っぽいものが流れてるから気づいたんだ」
『それについては私が説明します。それは‘悪魔の刻印’という魔法です。ステータスを下げて戦う意志をなくします』
「でもなぜ彼女に?悪魔の刻印っていうんだから悪魔の魔法だろ」
「ワタシレジスタンス。バレタカラマオウグンノカンブニツケラレタ」
「彼女は嘘をついていないが...どうする?」
『ご主人が望む通りにすればいいと思います』
「そっか。じゃあまずは刻印を消そうか」
ユウの背中に手を当てて治癒の能力を発動する。基本は自分にしか効果がないのだろうがイメージでそれを上書きできれば問題ないだろう。手から刻印を吸い取り除去をするイメージをする。
「くっ」
しかし何も起きない。もっと強くイメージしないと...。集中するんだ。集中、集中、集中。
―五分後―
「ふぅ、疲れた」
「ありがとうございます」
にこっと笑いながらお礼を言われる。悪魔だけどまるで天使だ...。っとそれより
「そんなしゃべり方だったっけ?」
「それも刻印のせいです」
まあ、こっちのほうが話しやすいしいいか。
「このお礼はカラダで払います!」
『え!?』
「カカカカラダで!?」
「ち、ちょっと!考え直しませんか!?」
「ななな何をいいだすんだナ!?」
「?」
「じゃあお願いするね」
「はい!」
「ご主人サマも了承するナ!」
「でもこの羽目立つからな...」
「隠せますよ?」
シュッと音を出して羽が消える。便利だなー
「じゃあ寝るか」
「はい!」
「ホントにヤっちゃうんですか?」
「やっちゃうって何を?」
「何って、ナニじゃないですか!」
「そのナニって何ですか?」
「夜の営みなんだナ!」
「え?そんなんやると思ってたの?」
「いわゆる労働ですよ?ホントハヤリタイデスケド」
「よかったんだナ」
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- 8 : 2016/12/17(土) 19:36:19 :
- フィリアたちの会話は
『』が神和だけで
「」がほかの人にも聞こえる会話だと思ってください。わかりにくくてすいません。
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- 9 : 2016/12/22(木) 20:50:05 :
- 「さて、今度こそ寝ようか」
と思ったが眠気が全くない。いつもこの時間になると眠くたまらなくなるはずなんだが...
「ねえ、まったく眠くないんだけど」
『それは融合の影響です。今のご主人様なら2日に一回、2時間ほどの睡眠でいいと思います』
うわぁ...便利だなぁ。でも寝なくていいのにやることがない。そうだ!
「魔物っている?」
『はい。探せばここらへんにもいると思います』
よし、狩りに行ってくるかな
―朝―
(ユウ視点)
明るい日差しで目が覚める。頭が覚醒していくにつれていろいろな情報が入ってくる。ぱちぱちという火の音や香ばしい肉のにおい。目を開ける。そこにあったのは昨日の少年が料理をしているところだった。そういえば最近は何も食べてなかったな...そう思った瞬間におなかが締め付けられるような感覚、そして盛大におなかが鳴る。
「あ、起きてた?」
おなかの音で気づかれるなんて恥ずかしい
「もうちょっとで完成するから待っててね」
そういえば昨日は料理をするための道具はなかったはず。それに昨日の剣がどこにもない
「完成したよ」
そう声がしたので顔を上げる。すると目の前でさっきまでの疑問の答えがあった。彼が手を広げると小さな光が集まり凝縮、次の瞬間そこにはさっきまでなかったはずの机とテーブルがあった。その上に彼が出来上がった料理を並べる。
「ほら食べよ」
声をかけられたので食卓に着く。
「いい匂い、美味しそう...」
「ありがとう。じゃあいただきます」
心の中で呟いたつもりが口に出ていたらしい。恥ずかしい。
「い、いただき...ます」
肉をひとかけら口に放り込み咀嚼する。すると口の中で肉が解けるように無くなる。肉を飲み込んだ後も口の中にジューシーな味が残る。
「美味しい...」
こんなに美味しい料理は初めてだ。だが、それが少し悔しい。
そのあと、料理をたっぷりと堪能した。
(神和視点)
昨夜捕ってきた肉を使ってハンバーグを作った。日本にいたころから料理は得意だったからね。まあそれも僕が女っぽいって言われてた理由の一つだけど。え?調味料は何処から出したかって?それは秘密だよ。ユウには美味しいとほめられた。ユウに人気だったからまた作ってあげようかな...
「さて、そろそろ作戦を実行しますかね」
「作戦?」
ああ、そうだった。ユウは僕のこと知らないんだった。
『ユウに僕のこと話していい?』
『まあ、いいですかね...』
許可が下りたのでユウに自分のことを話す。ユウは最初は驚いた様子だったがすぐに微笑みが戻った。
「私もそれに協力させてもらってもいいですか?」
「もちろんいいよ。じゃあ作戦を変えないとな」
~~~~~~~~~~~~~~~~
-
- 10 : 2016/12/23(金) 22:05:48 :
- 「作戦を言うよ。まず僕たちは記憶がないという事にして向こうにある施設に住めるようにする。それができなくても一時的な保護はしてもらえるようにする。あの施設は対魔王軍用の兵士を育てる施設らしいから運が良ければたくさんの情報が手に入れられるからね」
「でもどうやって潜入するんですか?」
「それもすでに考えてある。あの施設を観察する限りたぶん人はいいても200人程度でうち半分は女性だ。女性ってのは多かれ少なかれ母性本能っていうのがある。それを刺激してやるのさ」
「な、なるほど...」
「うまくいったら助けてもらったお礼という名目で雑用をする。僕は家事スキルは結構高いからね。ユウは?」
「まあ、できますが...」
「よし。で、雑用をしながら施設の人と仲良くなる。保護されてる状態でもちょっと涙出しながら“離れたくないよぉ”か言えば何とかなるでしょ。特にユウなら男に言えばたぶんいけるっしょ?」
「意外とあくどいんですね」
「ありがと」
「褒めてないです」
「そのあとは訓練とかにも参加していって、ゆくゆくは兵士になる」
「で、魔王を倒すと」
「そゆコト」
「まあ、可能性は高いですかね...」
「そうと決まれば実行あるのみ!」
「行きましょう!」
―施設―
今僕たちは川辺で倒れている。川で気絶しているフリをして水汲みに来た人に施設につれていてもらうのだ。おっと、人が来たみたいだ。一人で...女性か。
「!?何でここに子供が!?と、とにかくつれていかなきゃ」
そう言って彼女は僕たちを抱えて施設へと向かった。
揺れが収まりだいぶたってから目を開ける。そこには3人の見知らぬ女性がいた。
「こ、ここは?」
「ここは‟聖士養成校”の医務室だよ」
「せいし...ようせいこう?」
「知らないのかい?」
「うん」
「う、うう。?あなたたちは?」
「もう一人もおきたし、それじゃ、自己紹介でもしましょうかね。私はこの学校の校長のアリス・アリーシャだ」
「俺は実技訓練責任者のネロ・ドニックだ」※女です
「私はアイナ・ライ二ーだよ。君たちをここまで運んだのは私だよ」
「いくつか聞きたいことがあるんだがいいか?」
「は、はい」
「君たちの名前は?」
「名前?僕の名前...わからない」
「私も覚えていません。ごめんなさい」
「名前が分からないか...。となると記憶喪失か。じゃあ何か覚えてることはあるか?」
「...紫色の光がいっぱい来て...それから女の人から赤いのがぶわぁってなって...それからいっぱい走って...うぅ」
ここで頭が痛くなったフリをする
「そうか。君は?」
「私も同じです」
(...この話が本当ならこの子たちは姉妹か...紫色の光はまず間違いなく魔法だろうな。女の人はこの子たちの親、そのあとの赤いのは...血か。だとするとこの子らの親はもういないとみていいな)
「そうか。ありがとう。わかったことがあるんだが聞きたいか?聞くのは結構つらいと思うが...」
「き、聞きたいです」
「わ、私も」
「たぶんだが、君らは姉妹だと思う。そして女の人っていうのは君たちの母親だろう。そして...その人はもう死んでいる...はずだ君たちを守るために魔法をかばって死んだんだと思う」
「そっか。お母さんもう...いないんだ」
「...僕たちはこれからどうすればいいですか?」
「?あまり悲しんでいないように見えるが、どうしてだ?」
「だって、ここで悲しんでいてもお母さんはそれを望まない。そんな気がしますから」
「そうか。で、どうすればいいかだが...」
「あの、僕たちたぶん家事はいろいろとできる...と思います」
「そうか。ならここに住むことを許可しよう」
「「ありがとうお姉ちゃん」」
ここで最高の笑顔を見せるこれでたぶん...
「「「//」」」
よし。うまくいった。っと言い忘れてたな
「それと、僕は男ですよ?」
「「「!?」」」
「そ、その顔でか!?そ、それより名前がないと不便だな」
「名前はともかく苗字がな...」
「私が決めていいですか?」
「ん?まあいいが...」
「ありがとうございます。じゃあ女の子のほうがユイで男の娘がシンでどうでしょうか。苗字は私ので、今度の休日に私の弟と妹として戸籍の変更もしてきます。」
「ありがとうお姉ちゃん♪」
「ありがとうございます♪」
-
- 11 : 2016/12/26(月) 22:49:12 :
- まさかここまでうまくいくなんてなぁ...名前までもらっちゃったよ
「いいだろう。それではお前には明日特別休暇をやる。その時に戸籍変更はもちろんだが、この子たちの生活に必要なもの、例えば服とかを買ってこい。金なら心配するな。後で領収書を渡してくれれば私が払う」
「校長が!?ありがとうございます!ところでこの子たちの住む場所はどうしますか?」
「確かお前の寮は二人しかいなかったよな?」
「はい」
「ではそこにこの二人を住まわせろ」
え!?
「ぼ、僕は男ですよ!?」
「そういえばそうだったな。ではシンは男子寮に住んでもらおう」
ふぅ、よかったぁ
「だが、今日と明日はアイナの部屋で寝てくれ。君たちを紹介する前に男子寮に住まわせるのはあまり好ましくないからな」
それなら仕方ないか...
「わかりました」
「むぅ、ずっと一緒だと思ったのにぃ」
「ま、まあ昼間は会えるんだからいいじゃないですか」
「だってせっかくかわいい弟ができたんだよ。いっしょに居たいじゃん」
「わかりました。何かひとつ言うことを聞いてあげるので我慢してください」
「はぁい」
((あれ?どっちが年下だっけ...?))
「アイナ、この子たちを連れてお前の部屋に行け。”アイツ”が来ると厄介なことになるからな」
「わかりました。じゃあこっちに来て」
そう言って連れていかれたのは8畳ほどの部屋だった
「ここがお姉ちゃんの部屋?」
「そうだよ」
そういって彼女は部屋の鍵を閉める。いやな予感が...
「さて、いろいろと説明してもらおうかな。転生者に悪魔さん?」
的中しちゃったよ。とりあえず空間支配で防音する
「なんで気づいたんですか?」
「私の能力のおかげだよ。【心眼】っていうんだ」
「へぇ、君も融合してるんだ。でも、そんな能力あるなら説明なんていらないじゃん。でこれからどうするの?ばらす?それとも脅して言いなりにする?」
「いやいやそんなことしないよ。ただいくつかお願いをきいてほしいだけだよ」
「ふうん。で、どんなお願いなの?」
「信用されてないなぁ。まあいいや。1つ目のお願いは私をお姉ちゃんと呼ぶこと。2つ目がシンになんだけど、たまに女装をしてもらいます。で、3つ目が―
一瞬の静寂そして
―私もその目的に参加させてもらいます」
「はぁ!?一つ目はまだしも2つ目と3つ目はなんなの!?百歩譲って3つ目はいいとしても2つ目は何なの!?」
「口止め料にしては安いと思いますが?それともばらして欲しいんですか?」
「お兄ちゃん覚悟を決めてください。彼女の言うとおりいい条件だと思います」
お兄ちゃん!?って違う違う。そこじゃなくてユイまで!?くそ、もうなんかいいや
「わかったよ。ただし、それ以上はもう受け付けないよ?」
「いいですよ。じゃあさっそく着替えましょうか」
「え!?で、でも服とかないしやめておこうよ」
「【創造】があるので大丈夫だと思いますが...あっ」
ユイィィィィイィィィイィィィィ
「じゃあ着替えましょうか」
「いぃやぁあぁあああぁぁぁあ」
この叫び声は防音してなかったら施設中に響いていただろうと思う
「うぅ」※ゴスロリ
「「か、可愛い」」キュン
「ひどいよぉ」
そのあともいろいろと着替えさせられた。霊夢のコスプレとかもさせられた。結局なぜかエネのコスで終わった。もちろんそのあとに説得(身体強化で思考速度を上げて論破)して元の服に戻してもらったが...
―翌朝―
「おはようございます。ってシンは?」
「おはよう。シンならちゃっちゃと着替えてどっか言ったよ」
「そうですか。じゃあ私たちも行きましょう」
ドアを開けて廊下へ出る。
「「!?ど、どういうこと(ですか)?」」
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- 13 : 2016/12/30(金) 23:25:11 :
- なぜ彼女たちが驚いたのかというと廊下がとてつもなく綺麗になっていたからである。床はもちろんのこと、壁も天井もピカピカという効果音がしてもおかしくないほどに綺麗なのだ。チリひとつない。建材についていた傷もなくなっている。
「と、とりあえず外に行こうか。買い物とかしないとだからね」
「はい」
そう言って彼女たちは歩き出すがおよそ一分後に開いた口が閉まらなくなる。芝生は同じ丈に切り取られ、トラックも真っ平だったのだ。
「...!?」
「!なるほど。そういう事ですか」
「そういう事ってどういう...!なるほどね」
「むやみやたらとその能力使ってたらお姉ちゃん嫌われますよ」
「大丈夫、もう嫌われてるから!」
「なんか...ごめんなさい」
「いいってことよ。それよりシンは何処かな」
「ホント、何処に行ったんでしょうねぇ」
「ホントですよね。ってお兄ちゃん!?」
「僕だよ。ところで、なんでお兄ちゃんなの?ユイの方が年上じゃないの?」
「ステータスがお兄ちゃんのほうが高いからです。それともお兄ちゃんは弟のほうがよかったですか?それとも私が老けていると?」
「いやそこまで言ってないだろ。でもまあ、弟は嫌だな」
「でしょう?」
「それより、どうやってあんなに綺麗にしたの?」
「魔法と能力の練習を兼ねて掃除をしたんだよ。建物の中は水と風で汚れを落として傷は創造で埋めて、磨き上げは身体強化で速度を上げて雑巾でこすった。芝生は風で切り裂いて、トラックは土魔法で整えた。ちなみに朝食も作っておいた。メニューはサンドウィッチと野菜スープだけだけどね」
「ハイスペックですね」
「ありがと」
そう会話している間も歩き続けていたためもう町についている。
「さて、まずは戸籍の変更だね。ついてきて。馬車を借りないと丸一日かかるからね」
「場所を教えてくれる?」
「向こうのほうに見える大きな建物が戸籍の変更ができる場所だけど」
アイナが指さした方向にはうっすらと巨大な建物が見えた。なるほど、遠いな。だが
「いけるか」
驚いた表情の2人は置いておいてサークル(空間支配の力が及ぶ空間)を2つ作る。もちろんこことその巨大な建物の前だ。
「ちょっと失礼」
そう言って2人の手を取り
「転送開始」
と呟く。すると視界が白く染まり体が引っ張られる感覚。そして約二秒後建物の前にいた。
「もう何でもありですね」
そのあと戸籍の変更をして帰ってきた。服とかは作れるからね。
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- 14 : 2017/01/09(月) 10:53:31 :
- アイナの部屋に行くと誰かが話しかけてきた。
「帰ってきたか。で、いくらだ?」
「お金のことなら大丈夫です」
「ん?」
「服とかは作れるからね」
「そういえば、朝のあれはお前達か?」
「はい。といってもやったのはシンだけですが」
「勝手にやっちゃいましたけど大丈夫ですか?」
そういえば許可なしで掃除とかしちゃったなと思いながら訪ねる。
「大丈夫どころか大歓迎だよ。そうそう。この後ステータスなどを測るから実技訓練所に来てくれ」
「実技訓練所ですね。わかりました」
「じゃあな」
「ステータス測定か...」
「ん?どうかしたの?」
「あ、ああ。ここの測定は種族も出るんだ。つまり...」
「私の種族がばれるという事ですね」
これはどうする?種族をごまかすのは無理だ。
「手はあるといえばあるけど」
「その方法は?!」
「えっと、例えば私は【半神】っていう種族名なんだけど、これは神と融合してるからなんだよ。で、これを利用するとユイちゃんの種族名を【悪魔】から【半神】に変えることができるんだよね。でも...」
「融合してくれる神はいないだろうし、いたとしても適合できるかわからないと...」
「そういうこと」
僕たちが迷っているとユイがある提案をする
「なら、いっそのこと全部話しちゃったらどうですか?」
「「!?」」
「ダ、ダメですか?」
「「それだよ!」」
なんでこんな簡単な事に気づかなかったんだ。それに魔王討伐にはここの協力は必要になるだろうし、この際全部話せばいいじゃないか。
「そうと決まったら早くいこう!」
―実技訓練所―
「来たか」
「遅くなってすいません」
「いや、かまわないよ」
「それと、測定を始める前に少し話をしてもいいですか?」
「?別にいいぞ」
シン「実は僕たちは...」
そのあと、自分たちのことを話した。最初は驚きと疑いの混じった顔をしていたがアイナがいることで信じてもらえた。
「なるほどな。にしても驚きだな」
「じゃあ、測定を始めます?」
「そうしようか」
そういった後、アリスが案内してくれたのは大きい病院とかにあるX線の機械のようなものがある部屋だった
「じゃあここに寝っ転がってくれ」
そういわれて寝っ転がった台は意外と寝心地が良かった。
―五分後―
「さてと、この子たちのステータスはいかほどかな...!?」
―――――――――――
シン
種族
半神
パラメーター
筋力 79
魔力 738941215
速さ 93
体力 63
知能 182
~能力~
超回復
創造
空間支配
身体強化
~神器~
神球
―――――――――――
「じゃあこっちは...?」
―――――――――――
ユイ
種族
上級悪魔
パラメーター
筋力 247
魔力 192734
速さ 89
体力 153
知能 168
~能力~
武器創造
~神器~
なし
―――――――――――
「」
アリスが固まっちゃったよ。にしても、ユイって結構...いや、かなり強いな。僕はユイに勝てるのかな...。そういえば、
「悪魔にも能力あるんだな」
「はい。通常の悪魔はないんですが、上級悪魔は天使と同じくらいのステータスですから。ちなみに、強い上級悪魔は弱い神なら倒せます」
なるほどね。これはいい情報だな。
-
- 15 : 2017/01/12(木) 19:32:00 :
- ところで、
「いつまで寝てるんですか」
「!あ、ああ、すまん」
「校長、詳細結果も出ましたよ。!?」
「ん?」
――――――――――――――――――――――――――――――――
シン
~種族詳細~ ~契約相手~
聖人(ひじりびと) 〈天使〉
神 38% テア 上級天使
天使 53% アイ 上級天使
悪魔 0%
〈神〉
フィリア 上級神
~得意属性~ ~属性レベル~
火 獄炎 MAX
水 極水 MAX
風 嵐風 MAX
土 大地 MAX
電 巨雷 MAX
闇 邪 MAX
光 聖 MAX
無 無 MAX
~スキル~
融合魔法
魔力感知
テレパシー
――――――――――――――――――――――――――――――――
「ひ、聖...人...」
「し、しかも、適正属性が全属性」
「「シンって何者?」」
一方...
「僕ってこんなに人要素少ないの...?」
「ま、まあまあ。私はお兄ちゃんはとっても人らしいと思いますよ」
「ありがと。じゃあユイのも見てみようか」
――――――――――――――――――――――――――――――――
ユイ
~種族詳細~ ~契約相手~
上級悪魔 〈天使〉
神 0% なし
天使 0%
悪魔 148%
〈神〉
なし
~得意属性~ ~属性レベル~
火 獄炎 MAX
電 雷
闇 邪 MAX
無 無 MAX
~スキル~
融合魔法
魔力感知
――――――――――――――――――――――――――――――――
「【悪魔 148%】って何!?」
「知りませんよ」
100%超えてるっておかしいでしょ。もうなんなの?(←自分もおかしいやつ)
「「」」
固まってる...。!そうだ
『ユイ』
『何ですか?』
『いいこと思いついたんだよ』
『なんですか?』
『この二人のステータス見たくない?』
『み、見たいです』
『じゃあ今のうちにこの二人をスキャンしよう』
『はい』
-
- 16 : 2017/01/20(金) 17:41:57 :
- ―――――――――――
アリス
種族
半神
パラメーター
筋力 151
魔力 533
速さ 89
体力 67
知能 132
~能力~
瞬間移動
~神器~
聖弓
―――――――――――
「いや普通にすごいじゃん」
「ですよね。聖弓ってことは弓使いですか」
「じゃあ次はアイナだね」
―――――――――――
アイナ
種族
半神
パラメーター
筋力 67
魔力 342
速さ 127
体力 97
知能 214
~能力~
覚り
~神器~
風刃の小刀
―――――――――――
「神器持ってんじゃん。何この人速すぎでしょ」
「私より早いなんてすごいです。たぶん高速移動で相手をかく乱してナイフで切り付ける。っていう戦法ですね」
「意外といやらし戦い方だな。でも、二人ともかなり強いな」
「本気で戦ったなら楽勝で勝てるでしょ?」
「いや否定はしないけど...」
「そこは否定するとこだぞ」
アリスさん!?いつのまに...っていうかスキャン中だったよね!?
「それは校長の能力で出たんだよ」
なるほど...。
「二人ともその後ろの黒いオーラを取ろう」
怖い。めっちゃ怖い。あ、しわが...。
「今失礼なことを考えたよね?」
「は、はい」
「否定しないんだ。ま、しても無駄だけどね」
ちょ、指ぽきぽきやめて。こわい。
「あ、あぁ」
「「ふん!」」
「きゃあああぁぁ」
~~~~~~~~~~~~~~~~
「でもさ、なんでそんなに怒ったの?」
「いや、それはだな...」
「校長は閉所恐怖症なんだよ」
「可愛いところあるんですね」
「可愛いって言わないでぇぇ!」
「キャラ変わってますよ」
「あ、ああ。すまない。さてと、アイナ覚悟はいいな?」
「い、いや、あはは...。すいません!」
「死ねぇ!」
「きゃあああぁぁ!」
「だからキャラ変わってるって」
-
- 17 : 2017/01/24(火) 17:14:27 :
- ~翌日~
「ふぁ~」
眠い。とにかく眠い。今何時だと思ってんの?まだ5時だよ?なのに今から紹介とかやってらんないよ。
「眠いのはわかるがしっかりしてくれ」
「誰のせいで眠いと思います?」
「アイナじゃないのか?」
「あなたもですよ!昨日質問攻めにあったせいで寝れなかったんですよ!」
「あれはお前たちのことを紹介するのに少しでも情報が多いほうがいいとだな...」
「紹介される本人が寝ちゃったら本末転倒じゃないですか!しかもなんでこんなに早い時間にやります?8歳の子供がこんな時間にまともに喋れると思いますかっ!」
「わ、分かったから落ち着け」
「だいたい、なんで8歳なんですか!僕はもう16歳ですよ!2倍ですよ2倍!」
「全員集まったぞ」
「ああ。ではお前たち行くぞ」
「チッ」
アリスへの呪詛を飲み込み気持ちを切り替える。ここから僕は8歳の子供だ。ん?ちょっと待て。別に8歳の見た目だからといっても8歳らしく振舞わなくてはいけないなんて誰が決めた。と、いうことで、
『ユイ』
『何?』
『~~~~~~』
『!いいよ』
~~~~~~~~~~~~~~~~
「諸君、朝早くからありがとう。今回集まってもらったのはこの子たちのことで話があるからだ」
そこまで言うとこちらに目で合図を送ってくる。
「僕の名前はシンといいます。皆さん宜しくお願いします」
「私はユイといいます。皆さん宜しくお願いします」
「この子たちは親を悪魔に殺され、身寄りがないためここで預かることになった。適正審査なども通っている。基本雑用だが、たまにに訓練に参加してもらうことになる。先輩として恥ずかしくない姿を見せるように!」
カワイイなどの言葉や男たちの変な目が辛い。なんでだ...!男だって言ってないな!ヤバイ!
「えっと、僕は男ですので間違えないでください」
「さて、簡単な自己紹介はしましたが、私たちについて知らないことはまだ多いと思います。ですので、ここで質問大会を開きます!」
「ルールは簡単。皆さんに手を挙げてもらいこちらで一人ずつ指名していきます。ですが!ただ質問にこたえるのでは面白くないので、あてられた人は僕たちのどちらかと戦ってもらいます。勝負内容はなんでもいいです。勝った場合は最大20問質問可能です。負けた場合は1つまで!さあスタートです!」
さてと、およ?意外と手が挙がってるな...。
「じゃあそこのお姉さん!勝負内容をどうぞ」
そこのお姉さん「じゃあポ-カーで。シン君にお願いするわ」
「ポーカーか。いいですね」
「れでぃすたぁとぉ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
-
- 18 : 2017/01/29(日) 15:45:06 :
- 「やったー!」
これで68連勝!僕ってすごい!
「むぅ。なかなか私の番が来ない」
「僕に言わないでよ...。あ、ユイもやりたいならタッグマッチなら?」
「タッグマッチ...いいですね!」
「でももうゲームは飽きちゃったんだよね」
「むぅ?だったら~~~。どうですか?」
「いいね!せーのっ!」
「「みなさーん!ルールを変更します!」」
「これからは僕たち二人対」
「皆さんの中から二人で」
「「模擬戦をします!」」
さて、乗ってくれ...ファ!?なんか目がメラメラ燃えてるよ!?よし!血で血を洗う戦いの幕開けだ~!
「ではそこのお二人さん」
「俺たちが」
「あなたたちの」
「「相手になってやるよ(あげるわ)」」
おぉ、息ぴったりだね!
「ハイ。ではそこのお二人は私たちと戦ってもらいます」
「でもここではちょっとあれなので場所を移動しましょう」
ぱっと音がして一瞬視界が真っ白に染まる。続いて体が引っ張られて、あらびっくり、グラウンドについちゃいました。
「ぶふっ」
やっべぇ
「どうかしたの?」
「いや、ここの人達が今見せてるバカみたいな顔が面白すぎて」
くそ、こらえきれない
「www」
なにこれ。もうポカーンって効果音が聞こえてきそうだよ。
「「は!」」
「起きちゃいましたか」
「じゃあ、」
「「始めましょうか」」
そう言うと同時に魔力を1割開放する。一回やってみたかったんだよね。うん、やっぱり周りに風が起こってる。しかも若干黄色がかってる。
「っ!」
「そっ、その前に自己紹介をしましょう。私はルナ・トルホーン・エーカートよ」
「俺はサン・トルホーン・エーカートだ」
「じゃあスタート!」
合図と同時にシンがこちらへ向かってくる。
「ハッ!」
サンが剣を握ってこっちに振り下ろしてくる。って剣!?うわあ危な!ていうか、剣は何処から出たの?
「まあいいや」
僕も武器を作り出す。今回は...刀でいいか。って、
「うわぁ!」
少しは待ってくれてもいいんじゃないですかサンさん。ん?サンさん...太陽さんさん。なんてね。
「てめぇ、殺す!」
「なんで!?」
左斜め上から迫ってきた剣を刀で迎撃する。一瞬鍔競り合いに持ち込み、サンが力を入れる瞬間を狙って力を抜く。するとサンは体制を崩すので、サンに押された力を上乗せして回転斬りを放つ。当然サンの体は両断される。
「うわぁ!って、え?」
しかし血は出ない。なぜなら、
「僕が斬ったものの切断面は空間を歪ませてあるあらね。死にはしないよ。まぁ、死ぬほど怖い思いはさせてあげるけどねぇ?サンさん、君は半殺しだ」
歪んだ笑顔を見せてそんなことを言う。もちろんだが人差し指を鳴らすのを忘れない。さて、こっちは終わったけど向こうはどうかな。
~~~~~~~~~~~~~~~~
-
- 19 : 2017/01/29(日) 17:04:51 :
- 少し書き方変えました!
-
- 20 : 2017/02/07(火) 16:40:55 :
- 「まったく、これだからサンは...」
この人は戦う気があるのでしょうか。私は一部ではありますがシンに勝るステータスを持っているのですが...まあいいです。
「では、お手合わせ願います」
今、私の手には日本刀(鞘付き)が握られています。悪魔は和風のものを好んで使う傾向があります。これのほかにも太刀や薙刀、弓なども使えます。まあ、洋風な剣やトライデントなども使えますが。
「あなた、私をなめてるの?」
「?」
何故なめているように見えるのでしょうか?もしかして居合を見たことがないのでしょうか。まいいです。
「ルナさん」
「なに?」
「一撃で勝負を決めましょう」
「よほど自信があるみたいね。まあいいわ。うけてあげる」
ルナさんは苛立ったように言いましたが了承してくれました。それと同時に鞘に納めた刀に魔力を流していきます。この鞘は魔力を通さないようになっているので刀の刀身には高密度の魔力が纏われています。これにより切れ味が格段に上がります。
「シッ!」
掛け声とともにルナさんがこちらに走ってきますがまだ動きません。ここで動いたら作戦がだめになるので待ちます。ルナさんが魔力を剣に纏わせますが待ちます。ルナさんがタメを入れますが待ちます。まだです。まだ、まだ、まだ......ココッ!
「ハァッ!」
という掛け声とともに右斜め上から降ろされた両手剣の刀身を刀で根元から断ち切りルナさんの背後に移動。これで戦意は削がれたハズです。
「!?」
「どうしますか?このまま続けますか?」
さてどう出ますかね。降参してくれると嬉しいのですが...。
「ッ...!...はぁ、降参よ」
さてと、シンはどうなってるでしょうか。って、え!?
「お兄ちゃん!?」
お兄ちゃんがサンさんを一口サイズに切り刻んでいます。コワイ。
「?あぁ、コレ見て驚いてたのね。大丈夫だよ死んでないから」
「死んでるとかそういう問題じゃないです!早くソレを戻してください!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
「あー楽しかった。たまにはストレスの発散をしないとね!」
「つ、続いての挑戦者はいませんか?」
おぉ。物音ひとつ聞こえてこない。すごいね、人ってこんなに静かになれるんだ。
「驚きが多すぎて何も言えなかったが、そろそろ終わりにしておけ」
ここでアリスのが止めに来る。
「まあ、十分に楽しめたからいいや。あ、僕、基本は怖くないから気楽に話しかけてね」
「では解散!」
-
- 21 : 2017/02/19(日) 19:59:07 :
- 楽しすぎて本性が出てきちゃったよ。まあ、これでだいぶ発散できたからしばらくは出てこないと思うけど。
「あ、ねぇ」
「?なんだ?」
「人類、もしくは人類に友好的な種族の管理する図書館で一番大きい図書館ってどこ?」
やっぱり情報ないと始まらないからね。
「ダークエルフの管理するユートピア大図書館が一番大きいと思うぞ。だが...」
ユートピアか...。
「あぁ、なんでほかに種族がいるって思ったかについて?」
「ああ。なぜそう思ったか教えてくれないか?」
「理由は簡単。あの集団の中では魔力の種類が3つあったからだよ。それにさ、あなたのケモ耳見えてるしね」
「!?か、完璧に偽装していたのに...」
まさか気づいてなかったとはね。にしても、可愛いよなぁ。
「ごめんね。ソレ、僕が1割の力出したら魔法が解除されたっぽい。つまり...」
「まさか...アリスさんがワービーストだとばれた!?」
「「え!?ユイいたの!?」」
「ひどくないですか!?」
「そんなことは屑籠に捨てておいて、なんで隠してたんですか?」
「ひどいですよ!」
「いや、その、誰にも言うなよ」
「神に誓って」
「お前の存在は半ば神だろう。実はまだ小さいころに素の状態で街を歩いていたら変質者に襲われてな、それ以来怖くなったんだ」
「で、ケモミミ出すことに抵抗があると。今強いから出しててもいいでしょ?それにすごく可愛いし」
「か、かわ!?いやそこじゃない。確かにお前の言うとおりだが...」
「生徒たちの反応を気にしてるの?だったら問題なくない?あなたかなり信頼されてたよ」
「そうか。で、いつ行くんだ?」
「いつ図書館に行くかってことなら」
「今すぐです」
「は?」
「一口大になった人のメンタルケアは任せたよ!それではまたね!」
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