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男「タップしてイカせるゲーム?」

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  1. 1 : : 2016/10/25(火) 22:05:25
    こんにちは蒼電と言います
    かなりゆっくりの進行になると思います、でも完成はさせますので長い目で見てください。
    では以下本編
  2. 2 : : 2016/10/25(火) 22:07:31


    「あぁなんかねぇかなあ」

    話は男のこんな一言から始まった。

    会社を先日クビになり暇を持て余していた男はスマホを片手にネットサーフィンを満喫していた。

    「それにしてもこの広告おおいなぁ。タップしてイカせるゲーム?」

    男の目に留まったのは某エロゲー会社の広告だった。

    「最近いいおかずに巡り会ってないしやってみるか」

    広告の絵で元気になった息子をポジション変更のために少しいじりながらそのサイトを開く。

    「利用規約?こんなの見るやつ今時いねぇだろ」

    確認しましたの欄にチェックを入れて契約を完了させる

    「やっと始められるな」

    利用者登録の段階で少ししぼんだ息子を再び元気になり万全の体制
    後は

    『タップしてイカせるゲーム』

    と書いてあるスタートボタンを押すだけ。

    ティッシュを近くに寄せてそのボタンをタップした。

    そしたら

    「ん?なんだこれ画面が光り出して……眩しっ!」

    飲み込んだ光が晴れると男の姿は某有名漫画の敵、『セル』になっていた

    「何だったんだ今の光……って何だこの手!?」

    持ち手の異変に気付き鏡を見に行った男が絶叫を挙げている間、スマートフォンの画面の文字が変化していた。



  3. 3 : : 2016/10/25(火) 22:08:34





    『タップして以下セルゲーム』

  4. 4 : : 2016/10/25(火) 22:10:44
    期待です!!
  5. 5 : : 2016/10/25(火) 22:20:43
    吹いたwww
    期待です!
  6. 6 : : 2016/10/25(火) 22:46:43
    これはツボる笑
  7. 7 : : 2016/10/25(火) 23:00:10
    これはwwwセンスの塊やなw
    釣られたwwwwwログインしたらスター入れるね
  8. 8 : : 2016/11/06(日) 20:22:37


    数分間もの絶叫の後、落ち着いた男は事態の把握に努めた

    「体は……見てのとおりだな、セルだわ」

    付け加えるなら完全体のセルだ。

    「光ったスマホはここか」

    そうして見つけたスマホを手に取ると


    バキッ

    「あ」

    セルの力を持った右手は手に取ったスマホを楽々砕いた。

    「力もセルかよ」

    状況のせいで淡泊な反応だが、壊れたスマホの修理代は無職の男にとって大きな痛手となった。

    そしてその事に男が気づくのはもう少し落ち着いてからだった。



  9. 9 : : 2016/11/16(水) 23:08:57
    こwwwれwwwはwww
  10. 10 : : 2016/11/17(木) 23:27:54



    「とりあえず力加減を覚えるまでなにか触ってよう」

    20分後。

    そこそこに体の使い方に慣れた男はようやく状況の解決に動き出す。

    「まず姿は……まるっきりセルだな」

    鏡の前に立ち、一回転する男は自身がセルと再確認する。

    「そして力もセルまんま」

    右手にあるのは粉々になったスマートフォン、力加減を知るために犠牲になってしまった。



  11. 11 : : 2016/11/17(木) 23:31:58



    ここまで粉々になったら新品を買うしかないかと考えた瞬間男は閃く。

    「力もセルまんまということはもしかして!」

    同じ状況の少年なら誰しも試すだろうあれを、男は今試す。
    自慰を始めるようないそしそしさで窓を開けて周囲に人がいないことを確認する。
    そして両手を花のような形を作り、気を溜める。

    「俺はセルだ、俺はセルだ……」

    そう自分に言い聞かせて掌に気を集めるイメージをする。ソフトボールくらいの大きさの玉になるように
    そして空に向けて放つ!

    「破っっっっ!!!」

    男の掌に集まっていた気が特有の音を立てながら光の筋を残しながら空に飛んで行った。
    数秒後その筋は飛行機雲のように霧散するように消え、放った玉は見えなくなった


    「おいおい、まじかよ……」

    男子の夢が今叶った、そんな感動と達成感に浸りながら男は自室に戻った。


  12. 13 : : 2017/01/30(月) 23:58:41


    さてどうするか?



    自室に戻った男が初めに考えたのはこの体の戻し方だ

    いくら全国の少年達の夢が叶ったとしてもこれでは生活が大変過ぎる

    第一、この格好で街を出たら即通報される。……もしかしたらSNSに写真を上げられる方が先かも知れないが。

    「まさか戻らないとかはないよな?」

    鏡で自分の姿を再確認しながら考えるのは今後の生活

    世界を遊び半分で皆殺しにしようとしてたあのセルが人の目を気にして己の体に悩む姿は見ていて少し笑えるものだったが、悩んでるのは自分だったので素直に笑えずに苦笑が漏れ出すばかりであった。

    悩んでも埒が開かないので取り敢えず知恵袋にでも質問しようとした男だったが
  13. 14 : : 2017/01/30(月) 23:59:26


    「あ」

    振り返ると粉々になった見るも無残なスマートフォン、SIMもSDも仲良く砕かれぱっと見それが何か分からない。
    仕方なしにパソコンを起動しようと電源ボタンを押したが

    「知恵袋に聞いても答えが分かるはずがないよな」

    これは2chやgooやokwaveなら分かるというわけではなく、そもそもこんな現実離れした状況に解決策がすぐポンと出る訳がないという意味である。

    コンピューターの画面が起動に向けて準備してる中途方に暮れる男だった

    「解決策なんて知っている奴いないよなぁ」

    エロ広告につられての架空請求ならテレビにも解決策はあるがセルになった時の解決策は誰も知らない。
  14. 15 : : 2017/01/31(火) 00:01:46


    「責任者をだせーー!!」

    そう天井に叫んでみると頭に解決策が落ちてきた

    「そうだ!あのサイト!」

    思わぬ盲点に気付き、画面に焦点を合わせるとコンピューターはログイン画面を映し出していた。
    手慣れた手つきでログインしホーム画面が出るとブラウザのアイコンに照準をあわせてマウスの左を二回叩く

    カチカチ。

    さっき入ったサイトを見れば解決策があるはずという期待を持ち、映し出される検索エンジンに


    『タップしてイカせるゲーム』


    と打ってエンターキーを二回叩く



    タンタン。

    映し出されたサイトの一番上を見てみる
  15. 16 : : 2017/01/31(火) 00:18:29


    「違う、この娘じゃない」

    映し出されたページの女の子がさっき俺が広告で見た女の子じゃなかった。
    またしても行き詰まる男、精神的疲労の中戻るボタンをクリック。
    再び移された多数の検索結果はどれを見ても先程のサイトへのリンクなどで何一つ成果はなかった

    「タップしてイカせるゲーム」

    そうつぶやきながらサイトに入って出てを何度も繰り返す。
    けれども出る結果はどれも同じ。

    「たっぷしていかせるげーむ」

    あまりに繰り返し続けたせいか、この非常事態的な状況からくる疲労のせいか、男の呂律が回らなくなっていた。

    「たっぷしていかせるげーむ」

    あんな広告に踊らされなければこんなことにはならなかっただろうな
    そんな後悔と共に砕けたスマホに目をやる。

  16. 17 : : 2017/01/31(火) 00:18:57


    「ん?」

    ふと思い出した事があった。
    あの時俺は


    『タップしてイカせるゲーム』


    と書かれたスタートボタンを押した後画面が光りだし、光ったあとに自分の手がセルになっていたの驚いてスマホを放り投げた
    でもその時画面の文字も俺の体のように変化していた。

    「!」

    その言葉を思い出し打ち直す
    大した違いではないのに何故かそれが解決策に必ず繋がると俺自身は確信できた
    そうして文字を打ち終える


    『タップして以下セルゲーム』


    変換が完了してゆっくりとエンターキーを1度押す
    そうするとパソコンにあの広告と同じ女の子がいるサイトが映し出された

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oudentt

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