この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
独身エレン
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- 1 : 2016/10/04(火) 01:24:36 :
- 巨人を全滅させてから戦後一年経った今、壁内だけでなく壁外にも存在していた、敵対していた人間と和解した今、平和が訪れ共に暮らしている、だがそんな中ある事を悩んでいる者もいた
「・・・はぁ~…どうしよ…」
「溜息なんか付いてどうしたの、エレン」
「…アルミン、お前俺が何に悩んでるか知っててわざと言ってんのか?それ」
「あはは、ばれた?」
「アルミン、あまりエレンをからかわない方がいい、暴れるから」
「っお前らはいいよな!?結婚してて温かい家庭持ってんだろ!?」
そう、エレンの悩みは結婚、付き合いの事についてだった、エレンの同期は皆結婚しており幸せな家庭を持ち過ごしている
「そう言われてもなぁ~・・・あはは・・・」
「エレンも誰か好きな人を作って結婚すればいい、丁度ヒストリアもエレンと同じく独身だからそれにすれば?」
「っそれにすればって…お前なぁ、あいつはまず今この街に居ねぇんだぞ?しかもあいつ旅に出るとか意味不明な事言って行くしよ、後俺はあいつの事そういう目で見てねえよ、精々親友、家族ぐらいだ」
「エレン、それってある意味恋愛に発展するんじゃ」
「なわけねえだろ、意識した事もねえぞ」
エレンが言う通りもう一人だけ独身者がいた、それは元、壁内の女王、ヒストリアだった、壁外が安全になった事によりヒストリアは冒険してみたいと言い一週間ぐらい前に出て行った
「エレンの場合普通にヒストリアと一緒に暖かい家庭を持った方がいいと思う、理由はエレンと釣り合う人なんて誰もいないから」
「ミカサ、それ言い過ぎだからね・・・」
「お前は相変わらず毒舌だなおい、まぁ、いいか、帰って俺は寝るわ」
「あっ、エレン・・・」
「…エレンは普通に壁内で英雄になった筈なのに何故結婚できないのか私にはわからない」
「あはは…エレンが女の子を好きになるなんて想像できないんだけどね・・・」
行ってしまったエレンを見ながらそんな事を言う二人だった
「…暇だ、何もする事がねぇ…」
家に帰ったエレンだったが一人暮らしの為何もする事がなくただ寝転んでいた、そして暇を潰す為今は街をぶらついている、だが目の前を通りすぎていく人々の光景にエレンは思わず俯く、それは大量の子連れの親子、そして大量のカップル、そんな中一人だけエレンは道の真ん中を歩く
「…こんなんだったら訓練兵の時に戻りてぇって…それはそれで嫌な事を思い出すよな…」
巨人に人々が殺される光景、仲間が殺される光景、仲間だった者、裏切り者から殺されそうになった思い出
「…思い出すだけで最悪じゃねぇか…ん?」
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- 2 : 2016/10/04(火) 02:24:50 :
- そんな事をブツブツと言っていると建物と建物の間に肩までの黒髪ショートの女がいる事に気づいた、特に珍しいわけでもないが何故か脳裏に焼き付く、そしてよく見て見るとどうやら犬にご飯をあげているらしい
「…っ・・・声、かけてみるか」
なんとなく気になったエレンはその女の元へ近寄った、するとエレンが来ている事に気が付いたのかその女は振り返った、そしてエレンはその女の顔を見た時驚愕した、というより思い出した
「・・・?あの?」
「!!あ、わ、悪い、えっと、ちょっとあんたの名前聞いていいか?」
「えっ、あ、はい、エルナと言いますけど」
「!!」
その名を聞いた瞬間エレンの頭は一気に血が上るかの様に覚醒し完全に思い出した、それは地下室の中の引き出しの中に入っていた本の中の写真と同じ女、また同じ名前だった事
「っ…本当にエルナ、なんだな?」
「は、はい、えっと貴方は」
「!お、俺はエレン、エレン・イェーガーって名前だ」
「…!!え、あ、貴方があの壁内の英雄エレン・イェーガーですか!?」
「あ、あぁ、って俺の事知らねえのか」
「っあ、す、すみません、そういう事ではなくて実物を見るのは初めてでして!」
そんな事を言いながら目を輝かせてはエレンを足から顔へとジロジロとエレンの周りを一周しながら見る、その行動にエレンは少し戸惑う
「わぁ~…本当に私の目の前にあの英雄がいるんですね~」
「あ、あぁ、っていきなりで悪いんだがお前に大切な話がある、聞いてくれるか?」
エレンは口内に溜まる唾液を飲み込んではそう言った、そしてそんなエレンにエルナは何かを察し
「えっ、あ、はい、良いですよ、それじゃあ、一旦家に上がってください、お母さんもいますので」
「っえ、あ、あぁ」
お母さん、つまり両親、その言葉を聞きエレンは後ずさりしそうになるがなんとか抑え込んではエルナに案内され家の中へ入った
「あら?エルナもうご飯は上げたの?って、え?」
「お母さん、この人あの英雄エレンさんだよ!」
「っど、どうもこんにちは」
家の中に入ると母親が出てきた、どうやらご飯を作っている途中だったのかエプロンを付けたまま出てきた、そしてその母親、その人はあの本の中に入っていた写真そっくり、つまりご本人だった
「っな、なんでエルナ、この人が・・・?」
「わからないけど何か大切なお話があるんだって」
「?大切な、お話?」
「っはい、結構大切な話です…」
母親に抱き付いているエルナを見てはそう言った、あまり精神的な面で成長をしていないのか止まったのか見た目に反して幼い光景、見た目大体エレンと同じ年のようにも見えるが本当にその年に合っているのかはわからない
「え、えっとそれじゃあ少し準備するから待っててくれるかしら?」
「は、はい」
「エレンさんはここに座ってください」
そう手を引かれては招かれ椅子に座る、そして向かい側にエルナ、そしてもう片側には母親が座った、どうやらエプロンを外す為に行ってきたようだった
「えっと、それじゃあ大切なお話とは何なのでしょうか?あ、もしかしてこの子がなにかやらかしたとか?」
「っお、お母さん私なにもしてないよ?」
「い、いえ話しとは俺の父親の事についてなんです」
「?父親?」
「…はい、実は」
それから長い時間を使ってはエレンは詳しく話しをした、話しをしている最中あまりにも衝撃的だったのか母親は目を大きく見開いては戸惑い、そしてエルナは茫然としたりしていた
「これが俺の知る全ての事です・・・」
「・・・っつ、つまり、貴方は…えっと、言い方が悪くちゃうかもしれないけれど、妾の子、みたいな事になっちゃうのかしら・・・?」
「…はい、血も繋がってると思います…」
「…そ、それじゃあ私はエレンさんと血の繋がりがあって、えっと、私はエレンさんと腹違いの兄姉になるって事、なんですか…?」
「…多分、そうなるんだと思うぞ、俺はあまりそういう事に詳しくねえからな」
あまりにも長い時間話しをしていたせいか外は真っ暗になり何も見えない状態、精々火の灯で見えるぐらい
「…そう、なるほどね、あの人、行方不明になっていたと思ったら壁内にいたのね…」
「私、お父さんは死んじゃってていないと思ったのに…そういう事だったんだ…」
「…俺は親父が壁外から来たってわかった時はすっげえ混乱したけどな、それと同時に何やってんだあのクソ親父ってのも思ったぞ」
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- 3 : 2016/10/04(火) 02:24:59 :
- 「…とりあえず、今はあまり頭が追いついてないから、何か食べていくかしら?話しを聞いてる限りだと今一人暮らしなんでしょ?」
「っは、はい・・・できたらお願いします」
図星をつかれ少々苛立ちを覚えたが何とか抑え頼んだ、そして母親は台所の方へ行った、そして行った所で一息付こうとした所で突然太ももに衝撃が走った事に気づき見て見ると
「…えへへ」
「…お前、なにしてんだ」
ニコニコと笑みを作りながら下から覗いてきたエルナにエレンは溜息を吐いてはそう言った、それに対しエルナは
「私に兄姉がいるなんて知らなかったから、しかも話しを聞いてる限りだとエレンさん、ううんエレンは私と同じ年ぐらいか少し私より下ぐらいなんだよね?」
「…まぁ、そうなるなって、俺はお前に今日あったばかりなんだぞ、退けよ、俺はお前と親しくねえっての」
先程まであんな深刻な話をしていた筈がこんなに密着してくるエルナに違和感と同時に少し妙に含羞を覚え無理やり起き上がらせた、だが離れる事なく余計近づいて来ては膝の上に載ってきた
「…今までお母さんにしか甘えた事ないんだから甘えさせてよ…」
「っ!・・・はぁ、わかったよ」
そんな事を言われたエレンは大人しくした、そしてエルナはそんな優しさに甘えるかのようにエレンに思いきり抱き付いた、その抱き付かれた事に少し抵抗しそうになるもなんとなく腕を回してしまった
「!エレン?」
「…普段はこんな事しねからな、今だけだぞ」
「!うん!ありがとうエレン、って、エレンって凄い体鍛えられてるんだね、お腹カチカチだよ」
そんな事を言いながら服の中に手を伸ばしてはお腹を触るエルナの行動につい微笑んだ
「っエレン?」
「お前のその行動を見てるとお前が本当に俺より年上で姉かどうかわからねえな、この際どっちが兄か姉かなんてなしで同じでいいだろ」
「!うん、それが良いね、特に問題とかもなさそうだしって、そうだ!エレンって今一人暮らしなんでしょ?」
「あぁ、一人暮らしだぞ」
「!うん!それなら私とお母さんと一緒に暮らそうよ!そうすれば寂しい生活もせずに住むし自分で作らなくてもいいし!」
「いや、飯ぐらい手伝ってやれよ…って、う~ん・・・」
ここまで初日で懐いてくれるエルナに内心警戒しつつも特に怪しい部分はない、またエルナが言う通り寂しい生活はコリゴリ、そう思った、そして
「・・・あぁ、いいぞここに住むことにする、お前の言う通りこれから先好きなヤツが現れるとも思えねえし」
「!それじゃあ!」
「ただし、お前に一つ頼みがある」
「ん?」
そしてエレンが頼んだ頼み、それは
「ご飯できたわよ~、って、なにしてるの?」
ご飯を作り終えてはそれを持ってきては机に置いた所でエルナとエレンが正座をしている事に気づきながら座った
「お母さん、実はね、明日からエレン、ここに住みたいんだって」
「っえ?」
「すみませんいきなりで、でも俺誰かとこれから誰かと結婚とかできると思えないんです、それでエルナの提案としてって事で俺をここに一緒に住まわせてもらえませんか?迷惑だって事はわかってるんですが…」
エレンは瞳を揺らしながら母親を見てはそう言う、そして母親は
「っえ、べ、別に私はいいのだけれど…気まずくないの・・・?」
「…確かに俺は気まずいって思ってましたけど、案外違ったものでして」
エレンはそう言いながら隣に座っているエルナを見た、その目線に気づいたエルナはエレンを見て微笑んだ、そして
「お母さん」
「!ん、ん?なに?」
「…実はね、もう一つお願いがあるんだけど」
そしてそれから次の日からエレンはエルナとその母が暮らす家に移った、そしてその事はエレンの同期全体にすぐに広まった、そして何より一番早く伝わった情報は
「アルミン、ミカサ、紹介するぜ、こいつがエルナ、俺の、彼女?だ」
「エレン何でそんな疑問気味なの?ちゃんと私はエレンの彼女で、しかも奥さんだよ!」
「っわかったから耳元で叫ぶな!」
「っな、なんというか・・・」
「…凄く普通のそこらにいる子・・・でもどこかエレンと同じ面影のような物があって、目も大きくて、可愛い」
一番の驚きの情報、それはエレンとエルナが親公認の正式に付き合う事になった事、そして正式に今は借りだが、夫婦として認められた事、この事が一番の驚愕の情報だった
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- 4 : 2016/10/04(火) 12:24:58 :
- 普通結婚出来なくね
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- 5 : 2016/10/04(火) 18:46:01 :
- ??何言ってんだお前、アスペ?
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- 6 : 2016/10/05(水) 10:17:05 :
- 姉弟でしかも初めて会った日に夫婦?になるとかどんだけエレンは必死なんだよ(笑)
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- 7 : 2016/10/05(水) 13:44:08 :
- ていうかミカサはエレンの妻なんじゃ?
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- 8 : 2016/10/09(日) 21:09:19 :
- 楽しめてる
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- 9 : 2016/10/09(日) 21:31:02 :
- 期待する
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- 10 : 2016/10/09(日) 22:08:54 :
- エレミカ?そのまま続けてほしい
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- 11 : 2016/10/16(日) 10:00:59 :
- >>7
そりゃそうだよな
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- 12 : 2016/10/16(日) 10:43:23 :
- まあ、こういう事もある。
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- 13 : 2016/10/16(日) 11:28:05 :
- 期待だ
放置しないでくれ
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- 14 : 2016/10/16(日) 12:06:03 :
- エルナの今後だよ
問題は
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- 15 : 2016/10/16(日) 12:28:43 :
- 続きまだなんですかね
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- 16 : 2016/10/16(日) 12:49:54 :
- としはは幾つ?
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- 17 : 2016/10/16(日) 13:13:51 :
- そこかよww
十代じゃない
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- 18 : 2016/10/16(日) 13:42:19 :
- 続き期待
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- 19 : 2016/10/16(日) 14:24:48 :
- エレンって独身だよな,,,
読み直そう
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- 20 : 2016/10/16(日) 15:32:56 :
- いつまで待たせるのよ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
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