このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
世界が希望を創り希望が絶望を作り絶望が希望を作った話
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- 1 : 2016/09/30(金) 01:09:22 :
- こんばんは。本来なら明日あたりに更新しようと思いましたが今することにしました。
希望編良かったです。ゲームも絶対買いたいと思います。
まぁなんだかんだでこの作品はなんだこりゃってなると思う人がほとんどだと思います。
でもそれでいいんです。それが狙いでもあります。
どうでもいい事が長くなりましたが始めます。
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- 2 : 2016/09/30(金) 01:10:29 :
【暗い部屋】
ジジジジジジ…
ウィーン
狛枝「やぁ!はじめまして。えーっと…カムクライズルクンでいいかな?」ニコニコ
カムクラ「…」
狛枝「ボクの名前は狛枝凪斗。超高校級の幸運だよ。よろしく」ニコッ
カムクラ「…」
狛枝「急で悪いんだけどさ、キミに手伝って欲しいことがあるんだ。」
カムクラ「僕は貴方に用はありません。」
狛枝「……。」
狛枝「カムクライズルプロジェクト。別名希望創造計画。その被験者で創られた希望となった日向創クン。」
狛枝「当然キミなら知ってるよね。希望創造計画と同時に行われていた希望育成計画の事」
カムクラ「ええ。」
狛枝「じゃあボクがその計画の前被験者である事も知ってるよね」
カムクラ「それが何か?」
狛枝「計画は成功したけど希望は絶望を作ってしまった。」
狛枝「第78期生苗木誠。彼がボクらの育てられし希望。そして今その希望は絶望に壊されかけている。ボクはねそれを阻止したいんだ。でもボクの力ではどうしようもない。だからキミに手伝って欲しいんだ。」
カムクラ「…」
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- 3 : 2016/09/30(金) 01:10:55 :
【病院屋上】
苗木「ねぇ…日向さん。」
カムクラ「はい。」
苗木「今回の計画。どう思いますか?」
カムクラ「…繰り返し…ですかね…」
苗木「そっか…。」
カムクラ「気を落とす事はありません。狛枝の方も順調だそうです。」
苗木「ボクは背負おうと思うんだ。盾子の…いやみんなの絶望を…」
苗木「このままだとボクがされた事と同じだ…。絶望が絶望を産む。だからボクが止めないと…。」
カムクラ「…。」
苗木「裁判場の仕掛けに細工をして欲しいんだ。」
カムクラ「細工ですか?」
苗木「このままだと盾子は肉親を失う…。どんなに時間が掛かろうと仲直りして欲しいんだ…。それに盾子が更生できたんだ戦刃さんだって更生できる可能性がある」
カムクラ「彼女を逃がすと?」
苗木「うん。流石に全員は無理でも…ね…。」
カムクラ「…。」
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- 4 : 2016/09/30(金) 01:11:25 :
【墓地】
カムクラ「結局、彼女は更生できませんでしたね。苗木」
カムクラ「ですが僕は貴方の選択は間違っていなかったと思いたいですね。」
<ママーはやくー
<こら!走らないの!
<待ってよぉ!
カムクラ「おや。貴方の愛する人達が来たみたいですね。」
カムクラ「…。狛枝。」
狛枝「あれ?見つかっちゃった?」ニコッ
カムクラ「気配でわかります。何しに来たんですか?」
狛枝「ちょっとね。嫌な予感がしたからかな?」
カムクラ「予感ですか…」スッ…
狛枝「あれ?どこいくの?」
カムクラ「守るためです。」
狛枝「じゃあボクも一緒してもいいかな?」
カムクラ「…。」
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- 5 : 2016/09/30(金) 01:11:57 :
【学園内】
苗木「あのさ…今回の計画なんだけど」
江ノ島「どしたの誠?」
苗木「彼らに動機を渡しても殺し合いが起きなかったら解放したいんだ。」
十神「正気か?あいつらがお前に何をしたか忘れたとは言わせんぞ!」
苗木「だってさ彼らが完全に絶望に染まっているのなら殺し合いは必ず起きる…。でももし殺し合いを行わなかったらまだ更生できるかもしれないじゃないか…。」
不二咲「優しいんだね苗木君は…」
狛枝「だから殺し合いが発生しそうになった時にボクが止めに入るってことか…。」
カムクラ「ですがそれで貴方は救われるのですか?」
苗木「…。」
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- 6 : 2016/09/30(金) 01:12:33 :
【学園屋上】
カムクラ「ここにいましたか。苗木」
苗木「あれ?日向さんどうしました?」
カムクラ「いえ。貴方が見当たらなかったもので。」
カムクラ「それとあまり無理をしない方がいいですよ。歩けるようになったと言っても完全じゃないんですから。」
苗木「ボクは…ボク達はどこで間違えちゃったんだろうね…」
カムクラ「僕は正解なんてないと思います。生きていれば後悔をする。喜んだり憎しみあったり。人は弱い生き物です。」
苗木「日向さん…いやカムクライズルさん。」
苗木「貴方は何者なんですか?過去の記憶持ってますよね。」
カムクラ「気づかれてましたか」
苗木「はい。」
カムクラ「彼は才能を欲した。彼は誰よりも希望を信じていた。でも彼は絶望してしまった…。クラスメイトの死によって…。」
カムクラ「事件をきっかけに彼の闇は増幅していった。学園は事件を隠蔽し…真実を隠し。真実に近づいた者を消し…。」
カムクラ「そして彼は徐々に絶望に飲まれていった。」
苗木「……。」
カムクラ「そんな彼は闇から僕を創った。」
カムクラ「彼は深い眠りにつき残ったのは僕でした。」
カムクラ「その後、カムクライズルプロジェクトを経て僕は完全になった。ですが奴等は記憶まですべてを…。彼を殺そうとした。僕はそれに抗っただけです。」
苗木「日向さんは戻れる?」
カムクラ「可能性は低いでしょうね。なにせ彼が目覚めることを拒んでいますから。」
カムクラ「あとは知っているでしょう。学園は僕を恐れ破棄しようとしたところ狛枝が現れ僕は貴方と出会った。」
苗木「そっか…。結局学園は希望なんてつくれなかったんだね。」
カムクラ「頼まれていたものです」スッ…
苗木「ありがとうございます。」チャキッ
カムクラ「それが貴方の答えなら僕は何も言いませんがそれが最良であるかもう1度考えてみてください。」
苗木「はい。」
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- 7 : 2016/09/30(金) 01:13:00 :
【墓地】
カムクラ「間に合いましたかね?」
戦刃「お前は!」
カムクラ「はい。カムクラですが何か?」ギロッ
戦刃「コロス!」
カムクラ「ここは僕が引き受けます。その子達を連れて逃げて」ボソッ
江ノ島「う、うん。」ダッ
戦刃「待て!」ヒュッ
ガキィィィン
カムクラ「貴方の相手は僕ですよ。彼女を追いたければ僕を殺しなさい。」ダッ
戦刃「チッ!」
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- 8 : 2016/09/30(金) 01:13:24 :
【森の中】
カムクラ「ここなら邪魔されないでしょう。」
戦刃「…。」
ブチブチブチブチ
戦刃「!!! 何を…」
カムクラ「貴方程度なら左腕だけで十分です。」
戦刃「舐めるなぁ!!!!!!」ダッ
カムクラ「…。」ヒョイ
戦刃「えっ」
カムクラが避けた先には鋭く尖った木の幹が…
ザクゥ…
戦刃「あっ!がぁ…」ゴフッ
カムクラ「腕すら要らないとは落ちましたね」
カムクラ「サヨナラ絶望…。」
グシャア
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- 9 : 2016/09/30(金) 01:13:50 :
- 【海辺】
ザザァ…ザザァ…
狛枝「…。」
カムクラ「世界には希望も絶望もある。苗木が彼らを希望に戻せた。それはすごいことだと思います。」
狛枝「キミはどうするの?」
カムクラ「世界が見てみたいですね。いろんな希望いろんな絶望引っ括めてすべて。」
狛枝「そっか…ならさボクもついて行っていいかな?」
カムクラ「どうぞお好きに。」
希望も絶望もすべて合わせて人ですか…。
結局のところあなたが求めた才能も希望であり絶望であり何も役に立たなかった…。
才能は絶望を呼び愛は希望を呼ぶ。
あなたもいつか気づく時が来るといいですね。
そうしたらいつでもこの身体お返ししますよ…。
カムクラ「行きましょう。狛枝。そして創。」
その後彼らはどうなったのでしょう…。
どこかでひっそりと暮らしているか…。
またはあっさり野垂れ死んだか…。
それを知る人は誰もいなかったのでした。
終里
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- 10 : 2016/09/30(金) 01:20:52 :
- はい。
ということで私の過去作を読まれていた方はどこか違和感を感じたでしょうか?
そうですね。今作は私の過去作「希望の消えた世界」になります。
http://www.ssnote.net/archives/38466
この作品は昨年7月頃に書き上げたのですがラストのあたりを書き間違え??な部分ができた作品でもあります。
その際私は「補完としての部分を書きたい」と残しました。
だいたいの構想は出来ていたのですがどう書くべきか…で悩んでいました。(だから時系列がわかりずらくなるように場面をバラバラにして書きました。)
自分的には納得しているのでこれにて「希望の消えた世界」完結とさせて頂きます。
ではまた次回作でヾ(・ω・`)
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