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ミカサ「エレンのために、我慢…」

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  1. 1 : : 2016/09/09(金) 21:04:47
    ーーーミカサは偉いのね。

    お手伝いもしてくれて、本当、自慢の娘よ。






    ブチッ





    「おかぁさん………」

  2. 2 : : 2016/09/09(金) 21:13:37
    ふと横を見ると、

    そこにはエレンが寝ていて、

    安心した。




    「……」

    寒い。寒いな……

    エレンは、まだ起きないはず。

    …ちょっと。

    ちょっとだけ………


    すっ……

    「…あ。」

    サラサラだ……

    気持ちいい……


  3. 3 : : 2016/09/09(金) 21:17:23
    期待
  4. 4 : : 2016/09/10(土) 15:51:42
    >>3
    期待ありがとうございます!



    わしゎわしゃ……

    エレン「………んっ…」ピクッ

    ミカサ「…あ。」

    ミカサ「……もしかして、起きてたの?」

    エレンは目をつむっている

    ミカサ「……?」

    ミカサ「いつから起きてて…?」

    エレン「………」

    ミカサはほっぺを膨らませた。

    ミカサ「エレンは嘘つき。ので、私がその嘘の真実を知らねばならない…」

    エレン「…」

    ミカサ「なるほど……まだやめないというのなら、私は手加減しない……。」

    ミカサ「…では、いく!!!」

    エレン ゾクッ
  5. 5 : : 2016/09/10(土) 21:45:12
    ミカサ「ミカサ必殺………」

    エレン ゾクッ


    ミカサ「こちょこちょ!!」バッ


    エレン「ぅ、ぅああああああああっっっ!!」

    ミカサ「やっぱり、起きてた。エレンは嘘つき。」

    エレン「……うるせーな…」

    ミカサ「違うエレン。」

    ずいっとミカサの顔がエレンに近づく。

    エレン「は、はぁ?!?!」カァァァ


    ミカサ「朝起きたら、おはよう。分かった?」

    エレン「……」ポカン

    ミカサ「エレン、口をあけてぼーっとしない。みっともない。」

    ミカサ「エレンならそんなことないけど…/////」ボソッ

    エレン「んぁ?何か言ったか?」

    ミカサ「な、なんでもない…!」

    エレン「ふーん?」

    エレン「あ、そうだミカサ。」

    ミカサ「なっなに?!」ドキドキ

    エレン「さっきの顔、赤くなったり青くなったりしててみっともないんじゃねーの?」

    ミカサ「」ガーン

    ミカサ「気を、つける……私は、カルラおばさんと、出掛ける………」



    エレン「まじになんなよ!冗談だって!

    ミカサ、はよ!だろ?」ニカッ



    ミカサ「え、エレン……/////」

    ミカサ「あ、あとはよではなくおはよう……」

    エレン「うっうるせー!」

    ミカサ「……ふふっ」
  6. 6 : : 2016/09/14(水) 21:14:19
    ミカサ「えーれん!」


    エレン「ん?」


    ミカサ「今日はアルミンの家に遊びに行く日。ので、準備をしなければならない。
    私はもう出来た。エレンは?」


    エレン「あっ今日か」


    ミカサ「うん。エレン忘れてたの?」


    エレン「うっうるせー!忘れてたら悪いかよ!」


    ミカサ「別に……けど今日は何かを見せてもらえるって言ってエレンは楽しみにしていたから……」


    エレン「あー、そうだったな!
    そういやお前その『何か』、見たことあるか?」



    ミカサ「…??その『何か』さえ分からない……」ショボーン


    エレン「お、落ち込むなって!まだ教えてなかったから仕方ねーだろ?
    そうだった、今日ミカサに教えてやろうと思ってたんだよ!」


    ミカサ「……本当?」


    エレン「おう!アルミンも話せる人が増えて嬉しいと思うぜ」


    ミカサ「みんな、」


    エレン「ん??」




    ミカサ「私なんかに優しくしてくれる」


    ミカサ「おばさんも、おじさんも」


    ミカサ「家族のエレンも」


    ミカサ「エレンの友達のアルミンも」


    ミカサ「みんな、優しい」




    ミカサ「の、で……」




    ミカサ「大好きだよ……/////」ニコッ




    エレン「/////」きゅん

    カルラ・グリシャ きゅんきゅん 隠れて聞いてた



    ミカサ「?エレン、顔が真っ赤…」


  7. 7 : : 2016/09/16(金) 01:11:12
    エレン「おっはよー!アルミン!」


    ミカサ「おはよう…」


    アルミン「2人ともおはよう!さぁ入って!」


    アルミン「えーっと…ミカサ!」


    ミカサ「?なに?」


    アルミン「僕の部屋はこの階段をのぼって右に曲がったところにあるから中で待ってて!」ニコ


    ミカサ「…??分かった、エレン行こ。」クイッ


    エレン「ん?おう。」


    アルミン「え、エレン…!」コソコソ


    ミカサ(2人は何を…?よく分からないけど、私は1人でアルミンに行った方が良さそう…?)


    ミカサ「場所は分かった。ので、待っておく。」トタトタ…


    トントントン……

    あれ…?右に曲がったけど…ここはお風呂場?
    …??左右間違えたのか?
    けど左の部屋がアルミンの部屋じゃなかったら大変……

    しょうがない、ここで待っておこう

    ミカサはお風呂場の前で座り込んだ

  8. 8 : : 2016/09/16(金) 01:25:01
    ……ん?


    『どうして…?』

    『なんで連れてきたのさ』

    『馬鹿にされるよ』

    『エレンのお母さんに言われるんじゃないの?』

    『ついてきたんだ。』

    『だって母さんが連れてけって』

    『本当に教えるの?』

    『何を?』

    『あの事だよ…』

    『あー……』

    『教えても、いいか?』





    『2人だけの秘密って言ったじゃないか…』




    …え、

    そうだった、今日ミカサに教えてやろうと思ってたんだよ!

    って……

    私が落ち込んだから、エレンが気をつかってくれたってこと?

    本当は教える気じゃなかった?

    そもそもアルミンは私を家に呼んでいなかったの?

    エレンも連れてきたくなかった?

    けどおばさんに言われたから仕方なく?

    きっと今の私は邪魔なんだ。

    だからアルミンの部屋には入れてくれないのか…

    やっと理解した。

    私は馬鹿だったの…?

    けど、けど……

    エレンは私が落ち込むと思って、

    まだアルミンを説得して秘密を教えてくれようとしている

    あぁ…

    やっぱり、優しい…

    私はエレンだけがいれば、


    もう、

    何も要らないーーーーー……






    『俺だって言いたくねぇよ…』



    え、え、








    『ミカサなんかに』










    え、エレン……?


    う、そ?

    う、嘘だ

    エレンがそんなこと言うわけない

    ありえない

    今のはアルミンが言ったんだそうに違いない

    けどあの声は絶対エレンの声。

    分からない。

    分からない。

    私はいらない?

    私は邪魔?

    おばさん達には家を追い出されて

    エレンとアルミンは私に秘密を教えたくない

    私は、

    私は、


    要らないんだーーーーー……




  9. 9 : : 2016/09/18(日) 01:30:55
    すごく、ショックだった。

    けど、自然と体は動けた。

    早く、この場から居なくなりたい……


    階段を音を立てずに降りて、

    アルミンとエレンの見えないところを通って

    玄関まで来てくつを履く時…


    勝手に帰るのは駄目かなって思って



    『アルミンへ
    呼ばれてもないのに来てしまってごめんなさい。
    私は別に2人の秘密がそれほど知りたい訳じゃない。ので私に教えなくていい。
    邪魔をしてしまってごめんなさい。
    2人で楽しんで。

    エレンへ
    気を使わせてしまってすまない
    私はまだ家には帰らない。
    6時くらいに帰るからエレンもそれくらいに帰ってきてほしい。
    私はエレンとアルミンと3人で遊んでいたということにしてほしい。
    頼んでしまってすまない。
    2人でそれまで楽しんでほしい

    ミカサより』

    そう置き手紙を残して

    玄関のドアを開けると

    割と大きな音でアルミンとエレンが

    『ん?』『えっ?』

    と声を出した。
    すぐに気付かれそう。
    急ごう…

    バタンっ


    まあ、気付かれたところで
    追いかけられたりするわけないけど…


  10. 10 : : 2016/09/18(日) 11:51:07
    けどエレンとアルミンの視界に入ることさえも嫌だったから

    走ってアルミンの家から逃げ出した。


    これからどうしよう……

    そうだ…薪を拾いに行ったところ…



    トボトボ…


    エレンとアルミンには酷いことをしてしまった…

    けど…私はエレンともアルミンとも仲良くしたい…

    けど、それはもう叶わないことなの…?

    いや、きっと何か解決策があるはず……

    ……あの場所で考えよう……


    トボトボ…
  11. 11 : : 2016/09/20(火) 10:58:17
    着いた……けど、誰か居るみたい。


    2人?野原に寝そべって何を見てるんだろう…


    暇してるみたいだし、

    話しかけてもいいかな…?






    ……あの、

    何を、しているの?

    良かったら、

    私も一緒にいても…

    いい?






    …あれ、声が小さかった?

    聞こえなかった?

    それとも……



    私、邪魔?







    じわっ……


    男の子2人はコソコソ話してる。

    私は仲間に入れてくれないのか……



    くるっと振り向いた。

    「どっか行け」って言われるのかな…?


    ……ぽろぽろ……




    今日ミカサに教えてやろうと思ってたんだよ!




    …え、

    それ、エレンが私に言ったーー…




    ミカサ、笑わないでね?



    アルミン…?





    僕達の秘密。







    あ……2人とも………






    外の世界…僕達、外の世界に行きたいんだ。

    異端だって笑うなよ!






    「……外の、世界…?」



    壁の外の世界さ!



    「けど、巨人がいるんじゃ……」


    調査兵団が!巨人を駆逐するんだ!

    俺は調査兵団に入る!


    「そんな、兵団があるの……?…すごい」


    だろ?

    すごいよね!

    「…まるで、英雄……」

    !じゃあ、ミカサも入るかい?!

    俺とアルミンは入るぜ!



    「わ、私も、入りたい…調査兵団に…!」


    うん!じゃあ3人ではいろう!

    おう!
  12. 12 : : 2016/09/20(火) 11:07:23
    2人とも、優しい…



    …あ、

    あの時のこと、聞けるかな……?


    「……あ、の」


    「2人だけの秘密、なのに、」


    「私に教えて良かったの……?」





    え?

    あー


    僕達が言ってた2人だけの秘密は…

    今言った秘密とは違うんだ。



    ーーーけど、

    言おう?エレン?


    …いいのか?


    だってバレるのは時間の問題だろ?


    まあ、そうだな



    「??」



    そのな…俺とアルミンは友達がいないし、

    異端だっていじめられてるんだ…


    「?!なんで…」



    普通は、外の世界に行こうとは思わないだろ?

    それに王様はこの話をすることさえ

    嫌なんだ。


    ……ごめん、外の世界とか調査兵団とか、

    希望を持たせた後に言って…ごめん。


    いじめられてる俺らは…

    嫌だろ?



    ミカサには、いじめられてほしくないから……







    「そんなの、関係ない……

    エレンとアルミンは何も悪いことをしていない。

    エレンとアルミンをいじめる人がおかしい。



    私は、いじめられてもいい。



    2人と一緒にーーーー…

    いたい…」
  13. 13 : : 2016/09/21(水) 23:23:59
    ミカサ……

    いいの?


    「大丈夫。それに私はーー…

    一人ぼっちが1番辛いから……寒いから……」









    「3人でいる時が1番、



    あったかいから…!」ニコッ







    そうだね!

    おう!


    「ふ、ふふっ





    嬉しい……!



    エレン、アルミン、

    大好きだよ…!」






    その日はずっと3人で外の世界の話をしてて、

    また明日って言ってわかれた。
















    明日………



    何が起こるかも知らずに。








    巨人だ………






    あの壁は、
    50mだぞ………?!










    (あ、あ………



    家、が………







    おばさん………!!









    もう家族を、










    失いたくない!!!)





  14. 14 : : 2016/09/25(日) 18:34:04
    「母さん!!」




    ……エレンかい?



    「ミカサ!そっちを持て!!この柱をどかすぞ!!」

    「行くぞ!!せーの!!」




    あ、あ、エレンが…あ、柱?
    どかす?









    ズシン









    !!?うッ…!!



    えれ、ん?

    あ……巨人、が

    すぐそこま、で……


    「ミカサ急げ!!」

    「わかってる」



    手が震える


    「急ぐんだ」

    怖い




    「きょ…巨人が…入ってきたんだろ?」



    死にたくない


    「エレン!!ミカサを連れて逃げなさい!!」

    おばさん…


    もう、逃げたい


    「逃げたいよオレも!!早く出てくれよ!!」

    「早く!!一緒に逃げよう!!」


    エレン…

    「母さんの足は瓦礫に潰されて、ここから出られたとしても走れない…分かるだろ?」

    うそ……


    「オレが担いで走るよ!!」

    そんなの無理…エレンの体力的にも…


    「どうしていつも母さんの言うこと聞かないの!」

    「最期くらい言うこと聞いてよ!!」

    最期…?なんで、そんなこと言うの

    「ミカサ!!」









    逃げ、たいよ







    エレンと一緒に











    けど、けどね










    おばさんも一緒じゃなきゃ、











    「ヤダ…イヤダ…!」







    ズシン




    ズシン









    ズシン…!!
  15. 15 : : 2016/10/02(日) 23:26:29
    おばさんへ


    この手紙をどこかで読んでると信じて書きます。


    まず最初に、


    私を育ててくれてありがとうございました。

    エレンを人殺しにした私と

    人殺しの私、

    そんな子供を育ててくれるのは

    おばさんくらいしかいないよ。


    おばさんは私に色々教えてくれた。

    お父さんとお母さんの死んだ私に

    感情をまた教えてくれた。

    おばさんのおかげで家事もできるようになれた。

    おばさんのおかげでエレンともっともっと
    仲良くなれた。

    色んなありがとうをくれて、ありがとう。


    愛情をこんな私にくれて、ありがとう。


    私おばさんが大好き。



  16. 16 : : 2016/10/02(日) 23:27:28
    あと、あの時



    わがまま言ってごめんなさい



    おばさんに辛い思いをさせてしまった


    反省してます



    本当に本当にごめんなさい



  17. 17 : : 2016/10/05(水) 00:52:35
    私が気にすることじゃないって笑ってくれる?

    けど気にしてしまう。

    それでもね

    『ミカサが気にすることじゃないのよ』

    って、いつもみたいに優しい声で言ってほしい



    もう叶わない願い。




  18. 18 : : 2016/10/09(日) 13:48:58
    ーーーはっ……!



    「どうしたんだミカサ?」


    『なんでも、ない』



    何故だろう、胸が痛いーーー




    『少し眠っていただけ……』



    さっきまでの記憶がない。

    ここは、どこ?



    何も見えない、真っ暗闇ーーー


    座ってる…?

    揺れてる…

    怖い、怖い……


    エレンの声は確かにするのに、

    どこにいるの?



    悪い夢なら


    覚めて早くーーー!!
  19. 19 : : 2016/10/09(日) 16:52:26
    『怖かったな、ミカサ』


    エレン…?


    『もう大丈夫だ』


    なに、が……?


    『…っ…どこが、痛い…?』


    エレン…?



    『答え、ろよ……なぁミカサ……

    生きてる…よな

    なあ!

    ミカサ!!!』



    『………』ビクッ


    な、に…?!エレン……?



    『………胸が、痛い……』



    なにこれ、私の声…?

    こんなに、か細い声だった……?



    『ミカサ……!

    ……胸、か……


    手は…?足は…?……目は………?』



    『……痛く、ないよ』



    『………嘘だ………』ボソッ



    え?エレン…?



    『……大丈夫だ……もうすぐ……』

  20. 20 : : 2016/12/10(土) 17:03:48
    続きをお願いします
  21. 21 : : 2016/12/14(水) 12:10:24
    >>20 はい!
    10月から放置しててすみません…
    これからはちゃんと書いていきます!
  22. 22 : : 2016/12/14(水) 12:43:07
    もうすぐ…?なにが………


    『…っ、着いた。』


    え…どこ……。



    『…ここでさ!初めて話したんだよな、俺とアルミンの秘密。』


    え?


    『俺はお前に感謝してるよ。
    異端でいじめられてる俺らにいじめる方が悪い。俺とアルミンは何も悪くないって。』


    『そんで調査兵団に3人で入ろうなって約束もしたよな。』



    あぁ、そんなこともした……


    『俺、ほんとに、お前に救われた』


    そんなの、私だって、エレンに救われた


    『俺の家族になってくれてありがとなぁっ…』

    私だって、エレンに家族になってもらえて、
    一人ぼっちじゃなかったっ…


    『俺、お前がいなかったら生きていけねぇよぉ……』
  23. 23 : : 2017/01/28(土) 20:41:33
    続き...
  24. 24 : : 2017/02/22(水) 23:40:53
  25. 25 : : 2017/02/22(水) 23:40:57
  26. 26 : : 2017/02/22(水) 23:41:01

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huutaso

香穂

@huutaso

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