第一次神界大戦 〜弥勒菩薩vsゼウス〜
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- 1 : 2016/09/06(火) 17:59:41 :
- そろそろ普通の文章に挑戦してみようかな………と思った次第です。
で、せっかくなので得意な歴史もので書いてみます。
注意)
不定期投稿
その他もろもろの不具合
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- 2 : 2016/09/09(金) 18:09:36 :
- 伝統的に、西方と東方は文化の違いからか、仲が悪い。
そしてそれは、神界でも同じことだった
とはいえ、腐っても神である。今の今まで、特に大きな争いもなく、暮らしていた。
始まりは、とある男が神に昇格されたことだった……………
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- 3 : 2016/09/09(金) 18:18:53 :
- アイアムゴッド!G.O.D!
期待だZE!
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- 4 : 2016/09/09(金) 18:47:03 :
- 期待っす!!
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- 5 : 2016/09/09(金) 19:13:30 :
- >>3・>>4期待ありがとうございます。
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その男の名はカエサル。
彼の後を継いだアウグストゥスから、神へと昇格されたのである。
ところが、神界にはクレオパトラがいた。
クレオパトラは激怒していた。
カエサルとクレオパトラは深い仲になっていたのである。子どもまで産まれていた。
彼の死後、当然彼の後を継ぐのは彼女とカエサルの子どもらだと思っていたのである。
だが、彼女の希望は打ち砕かれた。
アウグストゥスという名の、名も無い青年が後を継いだ。
当然クレオパトラは、欺かれたのだ、と思う。
実際はそんなことはなく、カエサルは純粋に彼女とその子どもの事を想ってそうしたのである。
だが、彼女は分からない。
クレオパトラはカエサルを問い詰めようとする。
カエサルは欺いたつもりがなく、自分の気持ちを酌まないクレオパトラの事が面倒になって逃げる。
そうして焦れてしまったクレオパトラは、頼ってはいけない人に頼ってしまった。
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- 6 : 2016/09/09(金) 19:21:23 :
- カエサルはきっと伝記のあの人かしら?
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- 7 : 2016/09/09(金) 22:03:22 :
- >>6モチのロンです。
〜パルテノン神殿〜
クレオパトラ「お願い致します。カエサルと私との話し合いの場を設けてください。このままでは私は何一つ分からないままです」
ゼウス「だめじゃ」
クレオパトラ「なぜですか!!?」
ゼウス「そのカエサルは、今や神兵を指揮している将軍である。つまりはわしの部下じゃ」
クレオパトラ「ならばなおさら…!!」
ゼウス「だめなものはだめなんじゃ」
クレオパトラ「そんな………」
クレオパトラはゼウスの説得は諦め、他の神たちを説得しに行った。
他の多数の神たちのいうことならば、ゼウスでも言うことを聞くと踏んだのだった。
はたしてそれは失敗だった。
それどころか、鼻先でピシャリと門を閉じられる始末。
クレオパトラの胸中は憎しみで染められた。
彼女は、人間界にいた頃は、こんな対応は決してされることのなかった生き方をしてきた人間である。
その分の反動も大きかった。
憎しみに染まった彼女は、東方の神を説得し、西方の神への雪辱を果たそうと画策し始めた…………。
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- 8 : 2016/09/10(土) 12:40:08 :
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弥勒菩薩「話は分かりました。我が主に話しておきます」
クレオパトラ「あ、ありがとうございます!!」
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弥勒菩薩「かくかくしかじかでして………」
ブッダ「それは困りました。私は争いが苦手ですからね。はっきり言って私は反対です」
弥勒菩薩「では、阿修羅さんをお借りしてもよろしいでしょうか?」
ブッダ「だめです。彼は今、神兵の訓練中です。帰ってくるのに3世紀はかかるでしょう」
弥勒菩薩「…………」
_________
弥勒菩薩「説得は失敗しました」
クレオパトラ「そんな……!!」
弥勒菩薩「ですが、まだ道はあります」
クレオパトラ「??」
弥勒菩薩「私自身が挙兵します。こう見えて顔が広いので、兵も集まるでしょう」
クレオパトラ「そこまでしてくれるのは嬉しいのですが、一体なぜ……?」
弥勒菩薩「昔いろいろあったのですよ………」
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- 9 : 2016/09/11(日) 14:23:19 :
- 主に東方の神たちに檄文を送った弥勒菩薩の元には、続々と兵が集まってきた。
孫悟空「おう、弥勒なんとか!!暴れられるんだろ?俺も参戦するぜ!!」
…………中には招かれざる客もいたが。
また、日本の神たちからは代表としてアマテラスが1万余の神兵を率いてやってきた。
弥勒菩薩の元に集まってきた神兵たちは50万。それに神獣や将軍たちを加えて総勢60万余の大軍勢である。
〜パルテノン神殿〜
当然西方の神たちは慌てた。
だが、唯一ゼウスだけは冷静であった。
カエサルを総司令官に任命し、30万の軍を率いさせる。
カエサルが敵を抑えている間に、ゼウスは西方の神たちに援助を要請したのである。
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- 10 : 2016/09/12(月) 20:08:22 :
- ゼウスの元に集まった神たち、総勢200。
人数が増えるということは、イコール兵数の増大である。
だが、指揮系統が複雑になるという弊害が出てくる_______
アッラーフ「我が神兵たちは皆強健であり、勇猛である。私に賊の征伐は任せろ」
キリスト「何をいうか。あなた方は仲間内でケンカをしているだけではないか。そんな者たちよりも、我が大天使たちの方が強い!!」
ゼウス「しかし、いくら大天使たちが強いとはいえ、4人だろう?戦力にも入らん」
キリスト「なんですと!!?」
ワイワイガヤガヤ
もはや一致団結など遠い夢である。
10日後
神兵「申し上げます!!カエサル指揮下の神兵30万、ことごとく敗れました!!」
ゼウスたち「なんだと!!?」ガタッ
神兵たちは死なない。ということは、そのほとんどが敵に吸収されたということである。
キリスト「なぜそうも早々に敗れたのだ!!?」
神兵「それが…………」
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- 11 : 2016/09/13(火) 21:07:25 :
- ゼウス「なんだとぉ!!!?」
キリスト「猿の軍団!!?」
神兵「はい」
ゼウス「して、その者の特徴は?」
神兵「体長は大の大人ほど、2メートルを優に超える鋼鉄の棒を持ち、とんでもなく速い雲に乗って現れ、消えました」
アッラーフ「数は!!?」
神兵「およそ3万」
キリスト「一体何者だ!!?そいつは!?」
関羽「おそらくは孫悟空かと」
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- 12 : 2016/09/14(水) 16:44:12 :
- 期待です!
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- 13 : 2016/09/14(水) 17:46:00 :
- >>12期待ありがとうございます。
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関羽は、東方の神の中では唯一西方についた神である。
弥勒菩薩とはなぜかそりが合わず、犬猿の仲である。
その他の事情もあり、関羽は1万の神獣を率いて参戦していた。
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ゼウス「孫悟空だと!!?奴は東方神界をめちゃくちゃにした罪で天竺へ行く三蔵法師の護衛をしているはずだぞ!!」
関羽「彼等はもう1世紀も前に天竺に着いています」
キリスト「そんな情報は来ていないぞ!!」
関羽「しかし、これが事実ですから……」
アッラーフ「信じられん………」
ゼウス「くそ!!ひとまず奴を止めねばならん!アッラーフ殿!!」
アッラーフ「なんじゃい」
ゼウス「全ての神獣を連れて、孫悟空を食い止めてくださらぬか」
アッラーフ「引き受けるが、お前に命令されるのは気に食わんな」
関羽「言ってる場合ですか!!」
アッラーフ「冗談じゃ」
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- 14 : 2016/09/14(水) 21:41:56 :
- アッラーフは、リヴァイアサンとイフリートの大群を率いて対孫悟空戦線へ送られた。
だが、ここで西方神たちの中で功を急いだ者がいた。
キリストである。
彼は、4大天使と多数の戦闘天使を率いて出陣してしまった。
ゼウスは烈火のごとく怒ったが、キリストは有力な神である。
怒りの言葉は押し込み、ヒュドラとグリフォンを後詰めとして後を追わせた。
関羽「私にはなぜ出陣させぬのですか!!?」
ゼウス「君は戦後処理として、敵を殲滅させるために温存しておくのだ
関羽「そうか。麒麟たちは速いですからね」
ゼウス「そうじゃ」
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- 15 : 2016/09/15(木) 19:34:30 :
- 一方その頃…………
クレオパトラ「もういいでは無いですか!!カエサルは捕まえたのです!!もう戦争は終わりにしましょう!!」
弥勒菩薩「これだから戦を知らん女は嫌いなのです……」
クレオパトラ「な!!?」
弥勒菩薩「いいですか。彼は西方神たちの総司令官です。あのゼウスが見殺しにするハズがありません」
クレオパトラ「だからと言って……!」
弥勒菩薩「異論は認めません」クルリ
____________
弥勒菩薩「悟空!!」
孫悟空「あ?なんだよ」
弥勒菩薩「アッラーフが向こうを発ったらしいです。分かっていますね?」
孫悟空「ああ、アレだな?」ニヤニヤ
弥勒菩薩「頼みますよ」
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- 17 : 2016/09/19(月) 13:56:22 :
ゼウス「………………そろそろ反撃を始めようか」
ゼウス「ヘラ!!アポロン!!ポセイドン!!」
ヘラ・アポロン・ポセイドン「はっ」
ゼウス「神兵10万を率い、弥勒の本陣を奇襲して来てくれい」
ヘラ・アポロン・ポセイドン「御意!!」ザッ
〜弥勒菩薩邸地下深く〜
カエサル「ふう…………」ガチャガチャ
新兵「!!う、動くな!!」
カエサル「逃げはしないさ。捕まった時のことを思い出してな………」
___________________
カエサル「なんだ!!?あの猿の軍団は!!?」
「その」生物は明らかに妙だった。3万ほどの猿全員が伸縮自在の棒を持ち、そしてその顔は皆同じだった。
そして、その後ろには山より遥かに大きな化け猿が仁王立ちしていた。
カエサル「くそ!!なんだ奴は!!」
猿「ギャーギャッギャッ」
カエサルの目の前では、彼子飼いの兵たちが皆殺しになっていた。
カエサル「た、退避!!退h………」
ぐわあああああああああ
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- 18 : 2016/09/21(水) 18:19:11 :
- 〜アマテラス陣営〜
アマテラス「いい加減にしなさい、スサノオ!!」
スサノオ「あんだよ。なんであんな身分の低い野郎の下につかにゃならんのだよ」
アマテラス「あなたが志願したんでしょう!!?」
スサノオ「あんな奴の下につくとは知らんかっただけだ。もしそうと分かってたら志願なんぞするものか」
アマテラス「もう良い!!どこへなりとも消えなさい!!」
スサノオ「へいへい」
〜パルテノン神殿(西神軍本陣)〜
ゼウス「よう来て下さった。あなたが居れば、百人力じゃ!!」
スサノオ「はっ。有難うございまする」
関羽「そういえばあなたはヤマタノオロチを一刀のもとに切り捨てたとか………」
スサノオ「そんなこともありましたな」
他神たち「おおお!!」ザワザワ
ゼウス「何はともあれ朗報じゃ!!」
〜東神本陣〜
弥勒菩薩「なんですと!!?スサノオが寝返った!!?」
神兵「はっ。さらに彼配下の神兵たちおよそ5000も共に寝返りました」
弥勒菩薩「ぬうううう。次の会戦は彼を主力に据えての戦いを計画していたのにも関わらず……!!!」
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