このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
不二咲「コロシアイなんてしなくても・・・」不二咲チート
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- 1 : 2016/09/04(日) 00:23:28 :
- いーたんです。
今回いーたんはちーたんチートを書きます。
ちーたんがただただチートして、コロシアイを解決するだけです。
1未プレイの方はご注意を。
それとキャラ崩壊とか自己満足みたいなのは言わずもがなって感じなんで飛ばします。
時系列はもちろん1が始まった頃。
それとアルターエゴに関する独自の解釈が含まれます。捏造設定なので勘違いなさらぬよう・・・。
ってわけで、留年で察せれるであろう更新速度で頑張っていきます。
短編にするつもりです
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- 2 : 2016/09/04(日) 00:29:06 :
- ーモノクマ劇場ー
モノクマ「やあやあ、留年や安価モノじゃお世話になっているね。」
モノクマ「この作者のssだと、最初にモノクマ劇場を出すっていう形が定番になりつつあるね。まあそんな事どうでもいいんだけどね!!」
モノクマ「とここで、始まって間もないのにも関わらず、ボクはここで全ての秘密を打ち明けちゃいます!!」
モノクマ「例えば何がって?」
モノクマ「そうだなー、どこから説明していいかわからないけど、まあそうだな・・・。」
モノクマ「・・・・・そういえば、物語も進んでいないのに、ネタバレしたって意味不明なだけじゃん。」
モノクマ「やっぱネタバレはやめよ。」
モノクマ「モノクマ劇場でした。」
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- 3 : 2016/09/04(日) 00:34:52 :
「んっ・・・。」
目が覚めると、そこは教室のようなところだった。
というか、教室なんだろうね。この風景は。
ただ、異様なことに、その窓には鉄板が打ち付けられていて、監視カメラやモニターが置いてあった。
試しに弄ってみよう。
そんな軽いノリで、ボクは監視カメラとモニターを分解した。
いや、正確には『分解させた』。
左右田『ご主人タマ!分解終わりましたよ!』
左右田和一、超高校級のメカニックで、ボクより1つ歳上の先輩で、彼と一緒に過ごしているうちに意気投合しちゃって、彼の記憶と思考からアルターエゴを作ったんだっけ・・・。
あれ、でもちょっと、この記憶に自信がないな・・・。
不二咲「ま、いっか。いざって時は、松田先輩のアルターエゴを使えばいいんだし。」
松田『なんか呼んだか、ドブス主人。』
松田夜助、超高校級の神経学者で、ボクのプログラムに凄い興味をもってくれたみたいで、記憶と思考を貰っちゃった・・・んだっけ。
まあでも、その神経学を使えば、記憶が消えようとも、まあ特に問題はないでしょう。
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- 4 : 2016/09/04(日) 00:41:15 :
- そうそう、このアルターエゴ達がどこに保管されているかっていう話だけど・・・
この電子生徒手帳に、ちょっとアプリをインストールさせてね。
ボク自作の、アルターエゴ管理アプリ。
ハッキング用の対策もバッチリしてある、ボクだけの管理アプリなんだよ!
さっき話した左右田先輩のアルターエゴ、松田先輩のアルターエゴも含めて、総勢10人はいるよ!
もちろん、ボクもアルターエゴも作ったよ!いざってときのためにね!
あっ、そうだ、左右田クンに分解してもらった監視カメラとモニター。
特に変わった事はないっぽいね。
じゃあ、この教室にはもう用はないかな。
そう思ってドアを開こうとすると、その下に、奇妙な一枚の紙が落ちていた。
『8時、体育館集合』
たぶんこう書いてある。
さすがに、超高校級の筆跡鑑定とかそういう人はもっていないから、わからないけど・・・。
まあ、ボクの目が悪くなければ、きっとこれはそう書いてあるんだろうね。
そう自分の中で納得させて、時計の方に目をやる。
不二咲「えぇっ!?もう8時?!」
遅刻だ!と、慌てて教室を飛び出した。
あっ、ボクの自己紹介がまだだったね。
ボクの名前は不二咲千尋。
訳ありで、女の制服を着ているけど、ボクは男だよ!
そして、ボクの才能は
『超高校級のプログラマー』
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- 5 : 2016/09/04(日) 01:20:46 :
- アルターエゴを作るために必要なのは、記憶と思考。
ボクが希望ヶ峰学園に入る前までは、その記憶と思考っていうのは、ほぼ予想とかで組み立てていた。だから、その分、思った人間像にならなくて困っていたんだよ。
だけど、最初に声をかけてくれたのは、77期生の松田先輩。彼は『超高校級の神経学者』、そんな彼とボクが手を組んで、記憶と思考を渡すという機械を開発することができた。
それのお陰で、ボクはこんなに、アルターエゴを作ることに成功したんだよ!!
でも、その機械はどっかいっちゃったみたい。
というより、なんか楽観視していたけど、今の状況ってどうなっているの?
ボクは、希望ヶ峰学園での生活を楽しんでいるはずなんだけど・・・。
でも、今いるところは、なんか見覚えのあるところだった。
あ、そうそう、希望ヶ峰学園の旧校舎!
なんか大変な事件があって、ここは立ち入り禁止って聞いていたけど、どうしてそんなところで眠らされているんだろう・・・?
でも、いくら考えても、思い当たる事はなかった。
松田クンに、ボクの記憶を見てもらったけど、ココ最近の1年の記憶だけないらしい。
う~ん、ちょっと変だよなぁ・・・。
と、考えては見るけれども、やっぱ思い当たらないものは思い当たらない、と、前向きに考えてみる。
うん、それより、早く体育館にいかないとね!
と、考えている間に体育館についていたようだ。
さて、もう時間も過ぎていることだし、早く入って何が起こっているのか確かめよう。
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- 6 : 2016/09/04(日) 09:34:56 :
- ー体育館ー
石丸「遅いではないかッ!!」
不二咲「あぁ、ごめんね、石丸クン。」
と挨拶をすると、石丸クンは驚いたような表情をした。
石丸「・・・僕は君と面識はないぞ?」
それは衝撃の一言。
同じクラスで過ごした仲であるにも関わらず・・・、しかも、大和田クンと仲良しって事で、何かと一緒に過ごす時間の長かった石丸クンが、ボクの事を覚えていないという。
不二咲「・・・松田クン。彼の記憶は・・・?」
松田『ざっと2年、彼らは入学から記憶がないようだ。』
不二咲「彼ら・・・?」
松田『幸い、ドブス主人は、たった1年しか記憶が抜けていなかった。』
不二咲「・・・?」
松田『・・・。』プイッ
あぁ、なるほど。
記憶や思考という事については松田クンの専門。
ボクの記憶が今にも失われる!って時に、松田クンが反応して、ボクの記憶を一時的に守ってくれたんだね!
不二咲「・・・松田クン、ありがとう!」
松田『ふん・・・。』
苗木「ねえ、あの子一人で喋っているけど大丈夫かな・・・。」
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- 7 : 2016/09/04(日) 09:59:36 :
- 大体挨拶を終えた。
クラスメートから2回も自己紹介をうけるなんて、こんな訳のわからない事はないよね・・・。
さて、最後は霧切さんと挨拶するだけだね!
霧切「私は霧切響子。能力は・・・、まだわからないの。」
不二咲「わからない・・・?霧切さんの能力は、『超高校級の探偵』じゃないのぉ?」
霧切「・・・どうして、私本人がわからないことを、あなたが知っているの?」
そこではっと気付く。
もしかして、霧切さんは、2年間の記憶の他に、特別記憶が抜けているんじゃないかってね。
不二咲「ここだけの話なんだけどねぇ、ボクらって、この学園で2年間は生活していたんだよ。残念だけど、君らはその2年間の生活の記憶を全部失っていて、ボクも少なくとも最近の1年間・・・、2年生だった頃の記憶は抜けているよぉ。」
霧切「そんな事が信用できるとでも?何か証明はできないのかしら。」
不二咲「う~ん、じゃあ、これを見て。」
と、ここでボクは、松田クンアルターエゴを起動。
不二咲「『超高校級の神経学者』。『超高校級』とは言うけど、実際記憶の保護や管理という事に成功した人だよぉ。ボクが1年生の頃、それのお手伝いをしてもらったんだぁ。」
霧切「それが悪用されたと?」
不二咲「まだわからないよぉ。でも、その可能性はあるかもねぇ・・・。」
霧切「そう。でも、入学前の記憶があるなら、私の才能くらいわかっているはずじゃない?」
不二咲「例えば・・・、『探偵』の才能が邪魔だった・・・とか?」
霧切「有り得なくはない話ね。ありがとう。」
不二咲「どういたしまして!」
でも、あの松田先輩を利用するなんて、誰ができるんだろう・・・。
ああ見えて結構慎重で、理由もなく人の記憶を消すなんて事はしないはずなんだけどなぁ・・・。
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- 8 : 2016/09/04(日) 14:05:03 :
- と、考え事をしていると、体育館のステージ側から、声が聞こえてきた。
場違いなくらいに明るく陽気な声。
それは、一瞬恐怖を感じさせるような、底知れぬ恐怖をも感じさせられた。
モノクマ「やあ、ボクはモノクマ。この学園の学園長なのだッ!!」
・・・・・・・ぬいぐるみ?
いや、それよりも、学園長って、霧切さんのお父さんじゃなかったの?
誰なの、そのクマのぬいぐるみは・・・。
モノクマ「さっきから話を聞いてたんだけどさー、勝手にネタバレしないでくれる?!」
う~ん・・・、自動で音声を流しているわけじゃなくて、ちゃんと自我をもって話しているのか・・・。
おそらく、あのぬいぐるみの中にスピーカーが入っていて、犯人が声をかえて喋っているんだろうなぁ・・・。
と、更にここで、もう一つ気付いた。
不二咲「ここってクラスの皆が集まっているんだよね・・・?」
大和田「それ以外に何があるってんだよ。」
霧切「・・・。」
不二咲「いや、戦刃さんがいないなー・・・って。」
苗木「いく・・・さば・・・?」
あっ、覚えていないのか。
ってことは、もしかして、このクラスが15人だってみんな錯覚しちゃっているの?
霧切「詳しく聞かせてちょうだい。」
不二咲「あっ、うん。あのね、戦刃さんっていうのはー」
モノクマ「ちょっとちょっと!!そんな事したら、このゲームが台無しだよ!!さすがに絶望すらできねえよバーカ!!」
必死でボクの言葉をかき消そうとしているけど、結構ボロが出ているんだよね・・・。
どうしよ、ゲームで言うなら、プロローグから6章にきた感じになっているよぉ・・・。
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- 9 : 2016/09/04(日) 14:20:06 :
- と、要らない心配をしながらも、ボクは口を動かす。
不二咲「戦刃さんっていうのは『超高校級の軍人』。ちょうどそこにいる江ノ島さんと双子の姉妹で、一度、朝日奈さんをかばった大神さんと対決をしていたんだけど・・・、ほぼほぼ互角だったよ・・・。」
葉隠「何言ってんだべ!ここにいる奴ら全員初対面のはずだべ!」
舞園「そうですよ!同じ中学だった苗木クンと私とかならまだしも、皆会っているはずがありません!」
霧切「いえ、それならさっき、彼女から話を聞かせてもらったわ。」
不二咲「あっ、彼女ってやめて。ボク男だから。」
と、衝撃的発言をしたけど特に皆気付く様子もなく(というより、ちょっと驚いたけどそれどころじゃなかった?)そのまま話を続けた。
霧切「悪かったわね不二咲クン。それで、彼から話を聞かせてもらったのだけれど、どうやら私達は『学園生活での記憶を消されてしまっている』とか。」
桑田「んな非現実的な事あるわけねえだろ!」
霧切「いえ、希望ヶ峰学園には、『超高校級の神経学者』とかも存在していたらしいの。そういう才能を持った人達なら、少なくとも記憶を操る事はできるはずよ。」
霧切「実際、私も私の才能を思い出せなかった。彼から聞いた話だと、私は『超高校級の探偵』らしいわ。確かに、探偵と言われて、あまり違和感はないの。」
霧切さんに説明は任せるとして、ボクはその間モノクマを分解して遊んでいようっと。
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- 10 : 2016/09/04(日) 14:22:21 :
- 朝日奈「じゃあなんで不二咲ちゃんは記憶があるの?」
不二咲「あ、それは話していなかったね。その神経学者である、松田夜助先輩のアルターエゴが、ボクの記憶を保護してくれていたらしいんだぁ。それと、不二咲ちゃんってやめてほしいな・・・。」
十神「アルターエゴ・・・、別人格か。」
不二咲「うん。人の記憶と思考を少しだけ貰って、それをプログラムにして保存して作られたボクお手製の人工知能なんだぁ!」
大神「人工知能が貴様の記憶を守ったというのか?」
不二咲「うん、人工知能って言っても、人の記憶や思考が入っているから、ちゃんと意識を持って行動してくれるんだぁ!お陰で助かったよ!」
腐川「さっきから、記憶だの思考だのってわけがわからないわよ!そんなファンタジーの世界じゃあるまいし、記憶や思考を受け取れるわけないじゃない!」
不二咲「その神経学者である松田先輩と、あと超高校級のメカニック、左右田先輩の力とボクの力を合わせて、人の記憶や思考の一部をクラウドに保存して、人や人工知能に移せるっていう機械を開発したんだよ。」
セレス「・・・わけがわかりませんわ。」
山田「でも、その神経学者が僕らの記憶を奪ったなら、その松田とかいう奴のアルターエゴを持っている君が一番怪しいですぞ!」
霧切「いや、それはないわ。もし彼が黒幕なら、私に才能を教える意味が無いもの。」
石丸「その才能が、実は偽物で・・・、ホントはもっと凄い才能があるけど隠しているって事ではないのか?!」
霧切「そもそも、彼は自分の手の内を明かしすぎている。もし私が黒幕だったら、みんなと同じように、記憶喪失のフリをしているわ。」
江ノ島「・・・。」
霧切「それよりも、さっきの話から、戦刃さんが一番怪しいのよね?なら、江ノ島さん、双子の姉妹であるあなたなら、何か知っているんじゃないの?」
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- 11 : 2016/09/04(日) 14:30:03 :
- 江ノ島「・・・。」
霧切「あら?シラを切るつもり?あなたももしかして共犯者?」
精神攻撃はどっちかっていうと警察とかがやるんだけどなぁ・・・。
ま、いっか。それより、ようやくモノクマの分解が終わったよぉ。
江ノ島「むくろお姉ちゃんがどこに消えたかなんて、私知らないよ!」
不二咲「それは違うよぉ!」
大和田「いきなり大声出すんじゃねえよ!」
不二咲「あ、ごめんなさぁい・・・。」グスッ
大和田「女には怒鳴りゃしねえが、男だってわかったなら容赦はしねえぞ!」
山田「ダメですぞ大和田紋土殿!男とはいえ、弱い者いじめにかわりはありませんぞッ!」
大和田「・・・言われてみりゃそうだな。すまん不二咲。」
不二咲「う、うん・・・、それで、ボクの記憶が正しければ・・・なんだけど、江ノ島さんって、戦刃さんの事を『残姉』って読んでいたんだよね。意味は『残念なお姉ちゃん』って事らしいんだけど・・・。」
不二咲「それに、江ノ島さんって、もっと目も結構大きかったし、そばかすとかも見なかったし、何より胸がー」
江ノ島「ああああああああああ!!!!!!」
江ノ島「ももも盛っているんだよ!!」
不二咲「雑誌用に盛るとかならわかるけど、ボクは現実で見ているんだよぉ・・・?」
江ノ島「え、えぇっと・・・、整形!!」
不二咲「つまり、これはボクの記憶頼りで、霧切さんの推理とかとは全然話にならないと思うんだけど・・・。」
不二咲「江ノ島さん、戦刃さんでしょ?」
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- 12 : 2016/09/04(日) 14:41:10 :
- 江ノ島「ななななんでそんな事が言えるのよ!」
不二咲「戦刃さんはそばかすがキュートだよね!」
江ノ島「ありがとう・・・ってあああああ!!!!!」
不二咲「認めたねぇ!」
江ノ島「認めてない!認めてないからああああ!!!!」
全員((やばい・・・。))
不二咲「証明をするんなら、右手の甲、確か、フェンリルっていう軍団のマークが入っているはずだよ!」
葉隠「入ってねえべ?」
霧切「いや、化粧をして隠しているって可能性もあるわ。」
舞園「このウィッグも取りましょう!」
セレス(あ、もしかして、私の本名も、ウィッグ取った姿も、こんな男の娘に晒されちゃうんじゃ・・・。)
戦刃「・・・・・・。」
右手の甲には狼のようなマーク。
黒髪でそばかすがキュート。
そう、目の前にいるのは、間違いなくー
不二咲「戦刃むくろさんだねぇ。」
霧切「つまり、消去法で、これを仕組んだ人間は・・・」
苗木「江ノ島盾子さん・・・だね。」
不二咲「そうそう、さっきモノクマを分解していたんだけど、爆弾とセンサー、あとはスピーカー型動力源の3つが入っているシンプルな作りだったよ!」
大和田「どこがシンプルなんだよ・・・。爆弾が入っている時点でやべえじゃねえか。」
不二咲「おそらく、無理やりぶっ壊されないための最終手段みたいなものだろうね。ボクのアルターエゴは、あくまで人工知能だから、意味はなかったみたいだけど。」
不二咲「それで、このスピーカー型動力源が、どれぐらいの長さで届いているのか、左右田クン(アルターエゴ)が解析しているから、ちょっと待っててね。」
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- 13 : 2016/09/04(日) 16:43:17 :
- 左右田『出ましたよソニ・・・、ご主人タマ!』
不二咲「ボクはソニア先輩じゃないんだけど・・・、まあいいや。それで?」
左右田『無線のスピーカーに繋いで声を出している。単純な感じだったんで、位置までは特定できませんでしたが・・・。』
左右田『希望ヶ峰学園の1階から4階くらいまでは繋げられる程の範囲でした!』
不二咲「ありがとぉ。って事は、江ノ島さんは4階のどこかにいるってことだねぇ・・・。」
桑田「いや、それはいいとしてよぉ、そもそも4階までどうやって行くんだよ?」
不二咲「大丈夫!ハッキングしてシャッターは解除してあるよ!」
桑田「マジかよ・・・、こいつ、マジでやべぇよ・・・。」
山田「チートですな。」
不二咲「ただ、5階のシャッターは手動解除だったから、ハッキングはできなかったんだ・・・。ごめんね・・・。」
石丸「だが、4階までいければ問題はないのだろう?」
大和田「んなら、4階で探索して、江ノ島の場所を突き止めるか。」
大神「我は戦刃を見張っていよう。」
セレス「あ、なら私も・・・。」
戦刃「ちょっ」
不二咲「じゃ、頑張ろうね。」
全員「「おーっ!」」
という感じで、ボクらはみんな、適当なノリで団結をしました・・・。
そして、江ノ島さん、もう君は・・・チェックメイトだよ?
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- 14 : 2016/09/04(日) 16:56:03 :
- 霧切「そこの男子3人、ちょっと手伝ってくれないかしら?」
山田「なんですか?」
霧切「ここ、学園長室なのだけれど、鍵がかかって開かないようなの。3人の力で壊せたりしないかしら?」
大和田「おう、任せろ。」
桑田「俺ら3人の力を合わせればこんなもん簡単だぜ!」
山田「トリプル『田』の力を見せてやりましょうぞッ!!」
霧切「頼んだわ。」
ガコンッという音が4階に響き渡り、何かあったのかも・・・と、急いで音のする方に駆けつけた。
不二咲「・・・。」
どうやら、学園長室の鍵を壊したらしい。
普通、こういう場合って、モノクマとかが出てきて説教をするはずなんだけど、ボクがモノクマを分解してしまったから、余計にスペアを使うと、モノクマは危険な状態に追い込まれるって思っているはずなんだ。
ここで迂闊に動くと、モノクマを失って、江ノ島さん自身も大変な事になるし、かといって、ここで放っておくと、いつか自分の居場所がバレて、何もかもが終わる。
どっちに転んでもボクらの勝ち。
彼女が『超高校級の幸運』じゃない限りね。
霧切「やっぱり、あったわ。」
大和田「ん?何見つけたんだ?」
山田「まさか、エロ本ー」
霧切「マスターキーよ。まだ開放されていない情報処理室と、5階を開放できるわ。」
不二咲「じゃあ、鍵が閉まっている情報処理室に行こうか!」
霧切「えぇ。」
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- 15 : 2016/09/04(日) 17:37:53 :
- すごいチートだ……
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- 16 : 2016/09/04(日) 18:08:07 :
- >>15
これぞチーたんですぞ
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- 17 : 2016/09/04(日) 18:13:09 :
- 期待です!
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- 18 : 2016/09/04(日) 18:13:54 :
- >>17
期待ありがとです!
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- 19 : 2016/09/04(日) 20:05:42 :
- ちーたんすげぇ…
期待ですぅ
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- 20 : 2016/09/04(日) 21:11:57 :
- >>19
期待ありがとうございますぅ。
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- 21 : 2016/09/04(日) 21:49:56 :
- という訳で、とりあえず情報処理室に着きましたぁ。
中に入ると、そこには監視カメラ映像がたくさん!
ここでどこで誰が何をしているかっていうのを把握しようとしていたんだろうけど、ボクのせいでそもそもその段階まで行き着かなかったみたいだね、ごめんねぇ・・・。
と、その奥に、あからさまに怪しい、モノクマの絵の書かれた部屋がある。
霧切「ここだったら、その範囲ともちょうどいいんじゃないかしら?」
不二咲「見ない事にも変わりないし、マスターキーで開けよう。」
大和田「もし開かなかったら、俺らが無理やりこじ開けるぜ。」
そんな大和田クンの心配もよそに
霧切さんは扉を開け、すぐさま中に入る。
江ノ島「は?」
江ノ島さんは呆然としていた。
既に自分の正体がバレ、絶対絶望な状況にあるのに
もう相手が目の前にいて、『殺らなきゃ殺られる』という状況へと変わった。
江ノ島「クソッ!!モノクマッ!!」
不二咲「無駄だよ。この情報処理室の監視カメラ映像、そして、モノクマの操作権利とかは全部ハッキングして、ボクの持っている不二咲アルターエゴに移ったから。」
江ノ島「なんという早業ッ!!痺れる憧れるってレベルじゃあないぜッ!!」
不二咲「無事で良かったよぉ、江ノ島さん。ところで、ボクらの記憶を奪っていたみたいだけど、もしかして、『あの装置』を奪った?」
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- 22 : 2016/09/04(日) 21:56:57 :
- あの装置って言い方、なんか伏線っぽいけど、アルターエゴを作る時に使う、クラウド上に記憶や思考の一部を保管するっていうシステムを持った装置の事だよぉ・・・。
特に伏線があるわけじゃないから、安心してねぇ・・・。
江ノ島「うぐぐっ、確かにその通りだけど、あの装置を『奪った』わけじゃないんだよッ!!」
不二咲「じゃあどうしたのぉ?」
江ノ島「『貰った』んだよぉ!!松田夜助からなぁッ!!!」
!!??
それは、言い表すなら『衝撃』。
松田先輩は、自分の正義感に反するような事はしないような人間だった。
手段を選ばないと言ってしまってはそうだが、こんな人を傷つけるような方法で、自分の実験をしようとかしない!
なのに、なんで松田先輩はこんな事を・・・ッ?!
江ノ島「うぷぷ~、『どうして松田先輩がそんなことを?!』って顔してるね~。うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ・・・・・。」
江ノ島さんの笑い声が、この部屋に響く。
霧切「松田夜助・・・、超高校級の神経学者・・・だったかしら。」
江ノ島「そうそう!そいえばさっき、霧切には不二咲が話していたなぁ!!!」
霧切「確かに、不二咲クンにとっては、その松田って人が裏切ったとなったら、寂しい気持ちもわかるわ。」
霧切「でも、希望は前に進むのよッ!!」
・・・霧切さんが言うと、何か違和感があるけど
ありがとう、霧切さん。
不二咲「うん!」
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- 23 : 2016/09/05(月) 19:42:39 :
- 江ノ島「は?」
江ノ島「いやいやいやいや!!」
江ノ島「自分の友人に裏切られたんだよ?絶望しなよ!!なんで絶望しないのさ!!ねえ?!」
霧切「あなたの目論見も大きく外れたわね。これからどうするのかしら?」
不二咲「なんだか、苗木クンみたいだねぇ・・・。」
苗木「へっくち!」
葉隠「どうしたべ苗木っち。」
苗木「さあ、風邪かなぁ・・・。」
葉隠「誰かが噂したのかもしれねえべ!ちょっと占ってやるべ。」
葉隠「むむ、出たべ!不二咲っちと霧切っちが、苗木っちの事を噂しているべ!」
苗木「当たっているといいね・・・。」
葉隠「俺っちは超高校級の占い師なんだべ?!ちょっとくらい信用してくれよぉ~。」
江ノ島「あーあ、まさか、霧切と不二咲がここまでやるなんてねぇ・・・、私も想定外だったよ。」
江ノ島「そもそも不二咲は、クラスの中じゃぜ~んぜん目立たない人物って印象だったんだけど、まさか、裏でこんなすっごい事をやっているなんてねぇ・・・。」
江ノ島「逆に、霧切こそ、『探偵』という能力はかなり厄介ではあったけれども、真実をすればこそ絶望すると思っていたわ。これはアタシの計算が狂っていたみたいね。」
江ノ島「アタシの負けだよ。ほら、脱出スイッチ。」
江ノ島さんは呆気なくボクらに『脱出スイッチ』を渡してくれた。
そして、情報処理室のアナウンスを使用して、全員を、扉の前に集合させて、脱出ボタンで扉を開ける。
こうして、短いようで短かった、ボクらの学園生活が終わった。
まあ、ボクにとっては、1年分長かったんだけどねぇ・・・。
久しぶりに見た日の光・・・と言っても、たった一日ちょっとしか見ていなかっただけだけどね。
そんなこんなで、この戦いは、幕をおろした。
これで、ようやく外に出られる。
ただそれだけが、嬉しかった。
江ノ島「うぷぷぷ・・・。」
江ノ島「あいつら、アタシの話も聞かずに出ていっちゃったよ。」
江ノ島「ま、仕方ないよね。だって、あいつがチートすぎたせいで、何一つとして説明できていなかったんだもの。」
江ノ島「『外が絶望である』こと。」
江ノ島「『学園は滅びている』こと。」
江ノ島「『超高校級の絶望が生きている』こと。」
江ノ島「詰めが甘すぎるんだよッ!!!」
江ノ島「ぎゃっははははははッ!!」
END
-
- 25 : 2016/09/20(火) 23:46:07 :
- badendなんですかね
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
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