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365の夜空
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- 1 : 2016/08/27(土) 00:16:09 :
- こんにちは!か弱い乙女*wです!
今回は特に目的はなく、その日その時思ったまま書こうと思います。
では夜空を見上げてみましょうか……。
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- 2 : 2016/08/27(土) 00:37:59 :
- 8月26日(27早朝)の空 アニ
アニ「……」
今はもう夜中の12時過ぎだ。
だから外には誰もいない。
気付けばこんな時間になっていた。
今日の夜空は…
雲がある。空全部を10とするところの2、3が雲だ。
私はこういう空が1番好きだ。
青空でもなく曇りでもない。
中途半端ってのがよく似合うんだろう。
だから、好きなんだ。
とはいえキライでもある。
まるで、
私を見ているようだから。
パッとしない感じ。
曇りの方が似てるだろうと言われればそうだ。
戦士か兵士かハッキリしない。
どちらでいたいかのさえも分からなくなってきてる。
お父さんには会いたい。
またあの家で暮らしたい。
でも、みんなと過ごす日々は楽しいから。
いっそのこと、ライナーみたいに二重人格にでもなれないだろうか。
その方がスッパリ分けられていいんじゃないか。
何度もそんな考え方をしたけど、
なる度胸は無かった。
私は本当に弱い。
物理的な強さなんて、結局なんの役にも立たないのかもね……。
ミカサが羨ましい。
私も、あんなに自分に素直になれたら。
でももう遅いか……。
私はもう……。
もし私に生まれ変わることが許されるのなら……。
壁内で暮らす、普通の少女になりたい。
この世に神様がいるのなら。
……寝よう。
これ以上考えてても、余計に自分を弱くするだけだ。
夜空で輝く星の一体 何百個が、私の所為なんだろう?
……私が死んだとしても、きっとそんなに綺麗に輝くことは許されないだろうね……。
おやすみなさい。
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- 4 : 2016/08/27(土) 23:59:50 :
- 8月27日の空 ミカサ
今は11時半頃。
今日の夜空は8割が雲だ。
薄い雲がなだらかな波を立てて浮かんでいる。
……向こうの方は綺麗な群青色の空だ。
晴天なのか?
シガンシナから見たら、その群青色が見れたかもしれないな…。
カルラおばさんも見てる?
……みんなそろそろ眠りに就いたころだろうか?
私は何故か寝られなくて、外の空気を吸いにテラスに出てきた。
思い出す。目の前のこのグランドで、サシャが入団早々走らされていた事。
椅子に腰掛け、懐かしむ。
ミーナは雌豚以下とか言われてたっけ。
もうあんな日々は戻ってこないのか…
そう思うとこの上なく心が痛む。
世界は、残酷。
一体いつからそんな事を思うようになったのか。
でもあながち間違いではない。
お父さんとお母さんが殺された日?
それともエレンを助ける為に殺人を犯した日?
カルラおばさんが食べられた日?
女型が、アニと分かった日…?
こんなにも心当たりがあるなんて。
自分でも驚いた。
私は、なんて世界に生きているんだろう……
《無邪気》。
その言葉は、子供に当てはまることが多い。
だけど、私は無邪気って言葉が似合うほど楽しい世界には生きていなかった。
それならいっそのこと、巨人の出なかった100年の間の何処かに産まれて、100年の間の何処かで死にたかった。
東洋人、アッカーマン。
私はそんなに凄いところに産まれたくて産まれたワケでも無いのに、
世の大人たちはお母さんを売ろうとした。そしてお父さんも殺して、私にも殺させて…
私の人生の歯車は狂いっぱなしだ。
……東洋には、《七夕》という行事が存在する。
有名なのは羽衣伝説。
働き者だった男女が出会い、それ故仕事を疎かにした結果が一年に一度だけしか逢えない。という罰だった。
その日は《短冊》という本のしおりくらいの大きさの紙に願い事を書いて、笹に結ぶ。すると願いが叶うらしい。
エレンと毎年してたな…。
エレンは確か【外の世界に行きたい】っていつも書いてたね。
外の世界。
私もいつか、みんなと行ける日を願って。
ミカサ「……。
♪笹の葉さーらさら
のきばに揺れる
お星様キラキラ
きん ぎん 砂子
五しきの短冊
私が書いた
お星様キラキラ
空から見てる…♪」
……おやすみなさい。
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- 5 : 2016/08/28(日) 23:52:54 :
- 8月28日の空 ユミル
今は、そろそろ皆んなも眠くなってくるであろう11時半。
今日の夜空は…そうだな。
6割が雲ってとこか……。
こうやって空を見上げたのは久しぶりだな……。
まぁ、この世で縛られてないもんっつったら空ぐらいか。
どこまで行っても果てしない…
終わりが無い……。
永遠に続くんだよな…。
ユミル「……はぁ。」
こうやって私がふんぞり返って見ても変わらない……。
いいなぁお前は。
もう私の憧れだよ。
……壁外で住んでたころは……
海も、山も、空もあった。
なんつーか、もれなくセット、って感じだったんだよな。
…私は地平線を見るのが好きだった。
海と空の境目…。
でもずっと壁内で住んでるヤツ…
エレンとかミカサとかは、もしかしたら【地平線】って言葉さえも知んねーのかな?
海も見たことねぇヤツらだもんな…。
いつの日か、アルミンがなんか言ってたな。
『何かを変えることが出来るのは何かを捨てる事が出来る人』……だったか?
だとしたら人類は、壁を作る代わりに美しい自然の宝を捨てたんだな……。
アルミンの意見も、あながち間違っちゃいねぇ…か。
…大したもんだな。
私は巨人の人生も人間の人生も生きた。
いや、生きてる。
でも、未だにどっちが悪いのか分かんねえなぁ……。
まぁ人間の人生は巨人のときの3分の1も生きてはいねぇが……、
どっちも相手に殺されて、どっちも相手を殺す…。
エンドレスだな。
エレンが巨人を殺したいみたいに、ベルトルさん達も人間を殺したいんだろ?
そんなんじゃキリってもんがない。
頭痛がするぜ全く……。
……なんで壁を壊したりしたんだよ?
人間を滅ぼしたいのは分かるが…、
巨人は別に何も食わなくても生きていけるし、壁外の方が景色が綺麗なんだぜ?
壁内に入ったところでどうなる?
ただ殺して殺されて…、殺人三昧じゃねぇか。
それにどっちにしろ人類は壁内に残るんだろ……?
それならいっそのこと、壁内のど真ん中に爆弾投げ込んだ方が早かったろうに…
っ、いてててて……
マジで頭痛がして来やがった…
もう寝よ……
おやすみ ノ
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- 6 : 2016/08/30(火) 00:28:11 :
- 8月29日の空 サシャ
11時半ぴったりですね…。
今日は1日雨でした。
言うまでもなく一面の雲……。
訓練は午前中はしましたが…午後は雨が酷くなったので中止になり、部屋でゆったりと過ごしました。
たまにはこんな日もいいなぁ。
でも今日は星が見えない。
なんだか残念な感じですね……。
私は昔から、夜になると家の外に出て星を観察するのが好きなんです。
まぁ今となっては、寮の外…、なんですけど。
星を見ていると、他の事は忘れて誠心誠意 星に集中出来るので、嫌なことがあった日とかは特に見たくなります。
そして寮から見ると……、
故郷なことを思い出します。
お父さん、お母さん、近所の人達、私を姉のように慕ってくれた子供達……。
その人達の為に、明日の訓練も頑張ろう!
星を見たことで、何度もそうして思えたんですよ!
きっと、もうクセになっちゃってるんですよね……。
因みに星を見ながら食べる蒸かした芋は格別です!
星って不思議ですよね……
掴めそうで掴めない。
だけど掴みたくなって……
なんで光は届くのに掴めないんだよっ!って昔はよく思いましたけど。
もしかしたら星は、掴めない方がいいのかもしれませんね。
理由を聞かれると困りますけど…なんて言うか……
星が掴めたら、もうなにも綺麗に見えなくなっちゃう気がするから?
……もうこの話はやめましょう。
空って、壁内にいる私達が唯一見られる壁外 の景色ですよね。
……巨人達も、毎日見るのかな?
きっと壁外 には、まだまだ私達が知らない景色が溢れかえっているんでしょうね……。
私達が、また新しい景色を目に出来るようになる日を目指して。
サシャ「明日も訓練、がんばりましょう!」
…おやすみなさい!
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