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エレン「先手必勝！！」～シガンシナ高校将棋部～
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1 :
ShauLa
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2016/08/18(木) 00:19:35
- 一度今書いていた初投稿作品を消させていただきました・・・
読んでくれていた方申し訳ないです。
あまり見ないと思いますが、将棋を舞台にした物語です。
俺が将棋好きなもので。
どこまで面白くできるかわかりませんが、お付き合いのほどよろしくおねがいします
感想などはこちらに書いていただいても構いません
http://www.ssnote.net/groups/1978
【語句説明】
・四枚落ち・・・強い方がハンデとして飛・角・香二枚、合計四枚の駒なしで戦うこと。
ちなみに俺は部活の先輩にこれで勝てたことがない。
・三面指し・・・強い人が三人同時に相手をすること。
ちなみに俺が調子に乗ってやってみたところ、指すのを忘れて相手に怒られました。
・持ち時間・・・それぞれの選手が考える時間。使い切ると負けの場合や、使い切ると一手○○秒のように、秒読みの指定がされている場合もある
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1 :
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2 :
ShauLa
:
2016/08/18(木) 00:35:19
「エレン、将棋部に入らないかい？」
エレン「・・・え？」
アルミン「将棋部だよ。ほら、とりあえず行ってみようよ」
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俺は、エレン・イェーガー。
シガンシナ高校についこの前入学したばかりの１年生だ。
ようやく学校生活も落ち着いてきて、部活を選ぶ時期に入る。
しかし、俺は中学の時足に怪我を負い、無理な運動は避けるようにと医者から言われている。
そのため帰宅部にしようと思っていた。しかし・・・
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アルミン「将棋ならエレンにもできるだろ？」
エレン「そうだけど・・・ぴんとこないな」
アルミン「じゃあとりあえず、見に行くだけ、一緒に行こうよ、ね？」
エレン「ああ・・・まあ、いいぞ」
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2 :
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- 3 : : 2016/08/18(木) 01:08:20
- 将棋好きなので期待!!
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5 :
ShauLa
:
2016/08/18(木) 22:01:37
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その日の放課後、将棋部部室に向かうアルミンとエレン、そしてミカサの姿があった。
「お、見学か、ようこそ」
ﾊﾟﾁﾝ・・・ﾊﾟﾁﾝ・・・
・・・ﾊﾟﾁﾝ・・・ﾊﾟﾁﾝ
エルヴィン「ほら、好きなとこに座って見ていくといい。それとも一局指すかい？」ﾊﾊﾊ
いきなり指すなんてとんでもないので、三人で、部員たちの対局を見ていた。
エレン「・・・これは・・・」
エレンは駒の動かし方くらいは知っている。
指したことは何回かあるくらいだ。
しかし、そんなほぼ初心者のエレンにも、ただなんとなく「凄い」と思える将棋が繰り広げられていた。
先手の攻めが入ったのだろうか、後手が随分と攻め込まれていた。
しかし・・・
ﾊﾟﾁﾝ
エレン「え・・・」
その駒はタダに見えた。
当然の如くその駒は取られていく。
・・・・・・・
・・・・・
・・・
エレン「え・・・嘘だろ・・・」
鮮やかだった。
駒を取った瞬間から、鮮やかに、まるで流れるように王手を続け・・・
エレン「詰んだ・・・」
アルミン「そんな・・・」
ミカサ「詰むなんて・・・」
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5 :
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6 :
ShauLa
:
2016/08/19(金) 05:02:21
オルオ「」
リヴァイ「詰めが甘すぎる。いつまでたっても勝てねえぞそんな将棋じゃ」
オルオ「くそ～・・・押してたと思ったのに・・・」
エレン達「 」
エルヴィン「はははっ、鮮やかな詰みだっただろう。あいつはリヴァイだ。」
エレン「鮮やか・・・すぎました・・・」
アルミン「すごい・・・」
ミカサ「ええ・・・」
エルヴィン「あれでも将棋を始めたのは高校からだ。もちろんセンスもあったんだろうが・・・君達も育ちようによってはあんな将棋が指せるようになるかもな」
エレン達「本当ですか！？」
エルヴィン「ああ、本当だ。どうだい？一緒に頑張ってみないか？」
エレン達「将棋部に入りたいです！」
こうして将棋の魅力の片鱗をみたエレン達は、シガンシナ高校将棋部への入部を果たした。
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6 :
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7 :
ShauLa
:
2016/08/20(土) 04:47:02
翌日から、正式に部員として部活に参加した。
エルヴィン「まずはお手並み拝見だね、俺と四枚落ちでやってみよう」
ｶﾞﾀｯ
エルヴィン「三面指しでな」
エレン「・・・！？」
アルミン「三面で四枚落ち・・・」
ミカサ「勝てるかも・・・！」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
エレン「」
アルミン「」
ミカサ「」
エルヴィン「まあ最初はこんなものさ、三人とも筋は悪くない、強くなれるよ」
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7 :
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8 :
ShauLa
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2016/08/20(土) 04:55:49
「こんにちはぁあああああああああああああああ」
エレン「！？」
ハンジ「おお！！君達か！！噂の新入部員は！」
エレン達「あ、えっと、そうです、よろしくお願いします」
リヴァイ「おいクソメガネ、1年がびびってるだろ・・・」
ハンジ「酷くない？一応先輩なんだよ！？副部長なんだよ！？」
リヴァイ「クソメガネはクソメガネじゃねえか」
ハンジ「ッ～～～～！！」
エレン達「あはは・・・ｗｗ」
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9 :
ShauLa
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2016/08/20(土) 05:01:12
ハンジ「で、どうなの？この子達の腕前は」
エルヴィン「四枚落としてまだ勝てるがなかなか筋がいいぞ。基本的な手筋は知ってると見た。」
ハンジ「そうか！三人とも強くなれるよ！ね？リヴァイ」
リヴァイ「どうだかな」
ハンジ「ああ言っててもすごい期待してるからあの人」
リヴァイ「うるせえくそメガネ」
ハンジ「酷（ｒｙ」
エレン（この絡み好きかもｗｗｗ）
アルミン（そうだねｗｗｗｗ）
エレン（こいつ、直接脳内に！？）
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9 :
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10 :
ShauLa
:
2016/08/20(土) 05:27:14
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そんな、意外にもゆるりとした部活生活にも慣れてきたころ
エルヴィン「君達にも得意戦法があると良いんだがな」
エレン「得意戦法・・・ですか？」
エルヴィン「そうだ」
ミカサ「あまり戦法などはよくわからない・・・ので、教えてほしいです。」
エルヴィン「そうだなぁ、まず、居飛車と振り飛車があるのは知っているかい？」
エレン・ミカサ「？？？」
アルミン「居飛車が、飛車をそのままの位置で使う戦法で、
振り飛車は飛車を左へ振って活用する戦法ですよね？」
エルヴィン「その通り、誰かに聞いたのか？」
アルミン「おじいちゃんと将棋を指していたので・・・その時に！」
エルヴィン「そうかそうか、二人もこの二つはわかったかな？」
エレン・ミカサ「はい！」
エルヴィン「よし！それじゃあそれぞれ簡単に説明して行こう。
まず居飛車だが、これは厚い攻めて、相手を押し切るのが主な戦い方だ。
ガンガン攻めたいやつはこれを使うといい。」
ミカサ「ガンガン攻める・・・か、良いかもしれない！」
エルヴィン「さて、次は振り飛車だが、
これは飛車を振る位置によってそれぞれ名前が違うんだ、
まず、ちょうど真ん中に飛車を配置するのが中飛車だ。
中央を突破していくのはなかなか破壊力がある。」
エレン「まさに攻撃は最大の防御って感じだな・・・いいかも！」
エルヴィン「次に、左から四番目のところにくるのが四間飛車だ。
バランスのいい陣形で、守りを固め、相手の攻めに対してカウンターを狙う。
俺はこれが得意戦法だな。
そして、左から三番目の位置に飛車を振る三間飛車だ。
四間飛車ほどバランスは良くないが、飛車、角、桂を使いこなすことができれば、
軽快な指し回しで相手を圧倒できる。」
アルミン「軽快に、か・・・爽やかで楽しそう！」
エルヴィン「お、三人とも得意戦法を見つけたような顔をしてるね、安心安心。
あ、ハンジやリヴァイは今言った戦法じゃなくてちょっと特殊な戦法を使う。
もし別の戦法に興味があるならあいつらに聞くといい。」
エレン達「はい！」
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11 :
ShauLa
:
2016/08/20(土) 05:32:35
- 改行の仕方を見やすいようにやってるんですけど、
逆に見にくいじゃねえかゴルァって意見があれば言ってもらって構いません
あと、俺が振り飛車党(三間、四間、たまに右四間で居飛車指しますが・・・)なのもあり、居飛車の描写に違和感があるかもしれませんが、ご了承ください
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12 :
ShauLa
:
2016/08/21(日) 18:31:56
それからさらにしばらくたったころ
エレン「まただ・・・部長に何回挑んでも勝てない・・・」
エルヴィン「エレン、中飛車を指すようになったな。理由はあるのか？」
エレン「はい！攻撃こそ最大の防御って感じですごく惹かれました！」
エルヴィン「そうか、でも強い相手と戦って、もし攻めが受け止められてしまったら、相手に攻められる。
その時に役に立つのが、『囲い』だ。」
エレン「囲い・・・？ですか？」
エルヴィン「そうだ。この際だから３人とも囲いを覚えておいた方がいいだろう。
おい、ミカサとアルミン！ちょっと今の対局を中断してこっちに来てくれないか」
ミカサ・アルミン「？はい」スタスタ
エルヴィン「よし、まず、囲いというのを聞いたことがあるかな？」
アルミン「確か、守りの陣形のことだったような・・・」
エルヴィン「その通りだ」
エルヴィン「守りというのは攻めとは相反するものに見えるだろう？
だが、守りを強くすることによって、思い切った攻めができるようになるんだ。何故かわかるか？」
ミカサ「・・・もし上手く決まらずに相手が攻めてきたとしてもすぐには崩れないから・・・！！」
エルヴィン「その通り。まず、玉と飛車は逆の方向にいるべきというのが定説だ。
つまり、振り飛車なら右側、居飛車なら左側で玉を守ることになる。」
三人「なるほど・・・！」
エルヴィン「さて、囲いの陣形本体の形だが・・・」
三人「はい！」
エルヴィン「・・・これは宿題にしよう。」
三人「え？」
エルヴィン「各自いつまででもいいから、自分で囲いを覚えて、使って指してみろ。
そして得意な囲いを見つけること。これが宿題だ。」
三人「！！！・・・はいっ！」
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12 :
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13 :
ShauLa
:
2016/08/28(日) 15:24:12
- 全国高専将棋大会で群馬に行ってきました！
藤井猛九段が来てました、サインと握手と一緒に写真全部もらいました！
テンション上がりました！
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13 :
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14 :
ShauLa
:
2016/08/28(日) 18:33:42
- 2日ほどたったあと
エレン「これだ！！」
エルヴィン「ん？」
リヴァイ「あ？」
ハンジ「ん～？」
エレン「この囲い見てください！中飛車に振った後に、左右の銀を寄せれば、左右どこからの攻撃も受けないじゃないですか！
まさに無敵ですよ！」
エルヴィン「これがあの・・・」
ハンジ「無敵囲いか・・・」
リヴァイ「ﾌｯ・・・」
作者「説明しよう！無敵囲いとは、金銀4枚に飛車まで加わった、最高にゴージャスな囲いである。
だが実際は、玉と飛車が接近しており、中央以外がまるで薄いことから、
皮肉を込めて『無敵囲い』と名付けられたのである！（ﾄﾞﾔｯ」
ハンジ「はい、お疲れさまでしたー」
作者「ちょ、俺ｈ リヴァイ「まずあんた誰だよ」
作者「くっ・・・」
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14 :
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15 :
ShauLa
:
2016/08/30(火) 02:20:12
エルヴィン「というわけだ、エレン。そいつはやめておけ」
エレン「はい・・・」ｼｭﾝ
エルヴィン「ははっまあそう落ち込むな。ある程度基本がしっかりして来たら無敵囲いから発展する戦法を教えよう」
エレン「本当ですか！！」
エルヴィン「ああ、だから、今はしっかり基本を覚えること、いいな？」
エレン「はい！」
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15 :
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16 :
ShauLa
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2016/08/31(水) 01:02:52
それからしばらく・・・
ハンジ「そういえば一年生は囲い覚えたの？」
エレン「はい、基本的なやつから始めようと思って・・・振り飛車の基本で美濃囲いってあったんで、それを使おうと思って・・・」
アルミン「僕も振り飛車なので同じです」
ミカサ「私は矢倉というやつから始めることにしました」
エルヴィン「決まったようだね、今はまだ基本だが、慣れてきたら自分で違う囲いもどんどん取り入れていくといい。」
エレン「はい！」
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16 :
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17 :
ShauLa
:
2016/08/31(水) 01:16:13
アルミン「そういえば、部長」
エルヴィン「ん？」
アルミン「先輩方の得意戦法をまだ詳しく聞いてなかったもので・・・」
ミカサ「私も気になります」
エレン「あ、俺もです」
エルヴィン「じゃあこの際教えるだけ教えておこうか」
エルヴィン「まず、俺だが、四間美濃が得意だな。オーソドックスでとても指しやすいからな。
次に、ハンジだが、あいつは決まった戦法というものがあまりない・・・玉を囲うところをあまり見たことがないな。」
エレン「囲わずに戦えるんですか？」
エルヴィン「あまり良くないとされてはいるが、ハンジはそれで勝てるんだよ、俺もよくわからんがな」
ハンジ「指してて楽しいことやってるだけだよ」
エルヴィン「と、まあ変わり者なんだよ」
エレン達（知ってた）
エルヴィン「さて、次はリヴァイだが、ひねり飛車をよく使う。」
エレン「ひねり飛車、とは？」
エルヴィン「居飛車の出だしから振り飛車に展開する戦法だよ。リヴァイは特に飛車をさばいてペースを握るのに長けていてな。」
アルミン「それであんなに鮮やかな攻めが・・・」
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17 :
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18 :
ShauLa
:
2016/08/31(水) 23:44:41
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エルヴィン「アルミンは三間だったな、三間はとにかくさばく戦法だから、リヴァイにも聞くと良いだろう。な？リヴァイ」
リヴァイ「おう。俺は別に構わん」
ハンジ「まあ、全員得意じゃない戦法でも基本的なことは教えられるからね～」
エルヴィン「そうだな、今年の一年は呑み込みが早いし、これはなかなか強くなるかもしれん。頑張れよ」
エレン達「頑張ります！」
エルヴィン「そうそう、2週間後に地区大会があるから、覚えておいてくれ。
団体三人は、三将リヴァイ 副将ハンジ 大将は俺で行く。
一年生も個人に出るから、心の準備をしておくといい。」
エレン達「・・・！はい！」
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18 :
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19 :
ShauLa
:
2016/09/02(金) 06:46:03
そして、2週間後・・・
エルヴィン「さて、いよいよだな」
ハンジ「今年こそは勝ちたいよね～」
エルヴィン「そうだな」
エレン達「・・・」
エルヴィン「どうした？緊張か？」ﾊﾊﾊ
エレン「はい・・・」
エルヴィン「俺も最初の頃はそうだったよ、まあ、将棋が始まったら落ち着いてくる。大丈夫だ。ところで、リヴァイ、調子はどうだ？」
リヴァイ「悪くない」
エルヴィン「そうか、行けそうだな」
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19 :
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20 :
ShauLa
:
2016/09/03(土) 01:40:14
■大会概要の説明
今エレン達がいるのは地区大会
ここで、団体戦は優勝、個人戦は2位以上に入れば、全国大会に行くことができます。
大会の方式はトーナメント制
持ち時間は15分
使い切れば30秒の秒読みです。
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20 :
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21 :
ShauLa
:
2016/09/03(土) 02:17:32
エルヴィン「さて、まずは団体戦から始まる。1年生は観戦しておくといい。勉強になるぞ。」
エレン達「はい！」
ぺトラ「頑張ってください！」
オルオ「頑ｂ(噛)ッッッ・・・！！！」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
リヴァイ「（ここだっ・・・！！！）」
ハンジ「（あっぶねぇええ！！）」
エルヴィン「（よし、ここだ・・・）」
・
・・・
・・・・・
・・・・・・・
リヴァイの、まさに鮮烈とも言える軽快な指し回し、
ハンジの、感覚を破壊するような変幻自在の指し回し、
エルヴィンの、確実に相手を追い詰める堅実、かつ熾烈な指し回し。
三人の勢いは止まることなく、全てストレートでの勝利で決勝まで駒を進めた。
■団体戦決勝※団体戦は三人同時に対局を行います。
エレン「決勝か・・・すごい・・・」
アルミン「先輩強すぎる・・・」
ミカサ「全く寄せ付けずに・・・」
ハンジ「エルヴィン、相手はどこだい？」
エルヴィン「マリア東高校・・・今年から新設された部活で3人とも1年生だ。」
リヴァイ「1年か・・・面白い」
エルヴィン「油断は禁物だな、よし、頑張ろう」
ハンジ・リヴァイ「うん！（おう）」
・・・・・・
・・・・
・・
【三将戦】リヴァイ vs アニ・レオンハート（リヴァイ後手）
【副将戦】ハンジ・ゾエ vs ベルトルト ・フーバー（ハンジ先手）
【大将戦】エルヴィン・スミス vs ライナー・ブラウン（エルヴィン後手）
ーーー対局開始！！ーーー
ﾊﾟﾁｯ、ﾊﾟﾁｯ、ﾊﾟﾁｯ・・・
■三将戦
リヴァイ（ほう・・・）
アニ（なるほどね・・・）
リヴァイ（中飛車党か・・・）
アニ（ひねり飛車かい・・・どっちが攻め勝つだろうね）
■副将戦
ハンジ（案外普通の将棋じゃないか・・・ただし無駄がない・・・）
ベルトルト（変わった将棋だな、囲わないなんて・・・）
ハンジ（さあ、私の将棋についてこれるかな？）
ベルトルト（・・・）
■大将戦
エルヴィン（なるほど・・・）
ライナー（ここまで組めればあとは・・・）
エルヴィン（居飛車穴熊・・・か）
ライナー（・・・鉄壁の"鎧"だ・・・）
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21 :
-
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22 :
ShauLa
:
2016/09/03(土) 02:36:21
- ■三将戦
リヴァイ（なかなか鋭い攻めじゃねえか・・・）
アニ（押してる・・・！）
リヴァイ（だが、俺の方がさばけるな・・・）ﾋﾞｼｨｯ
アニ（！？）
リヴァイ（飛車が捌ければ角なんてくれてやる）
アニ（そんな手が・・・でも、まだ勝機はある・・・！）
■副将戦
ハンジ（モロに攻めが入るところだった・・・あっぶねえええええ！！）
？？？「あんた本当に詰みますよ！！？？」
ハンジ（ん・・・？今誰か・・・いや、きっと気のせい）
ベルトルト（これは・・・）
ハンジ（！？）
■大将戦
エルヴィン（一応さばけたが・・・相手もさばいてくる前に決めたいところだな・・・）
ライナー（攻め合えば勝てる・・・！）
エルヴィン（穴熊には安い駒・・・）ﾊﾟﾁｯ
ライナー（そんなところに・・・歩が効くのか・・・）
■三将戦
リヴァイ（これは攻め勝てたな・・・）
アニ「・・・参りました・・・」
■副将戦
ハンジ（うっそー！？！？あの局面から詰みまであっという間に寄せられたー！！！？？）
ベルトルト（なんとか・・・）
ハンジ「・・・参りました、いや君つっよいねー！！！」
ベルトルト「そうですかね・・・」ﾊﾊ
■大将戦
エルヴィン（攻めが間に合ったようだな）
ライナー「・・・負けました」
エルヴィン「ありがとうございました。見たところかなり重厚な受け将棋かな？」
ライナー「はい、受ける方が好きです」
エルヴィン「そうか、いや、かなり攻めづらかったのでな・・・来年以降どうなることやら」
ライナー「ありがとうございます。全国頑張ってください」
エルヴィン「ありがとう、頑張るよ」
-
22 :
-
-
23 :
ShauLa
:
2016/09/04(日) 23:16:04
- 次は個人戦。
個人戦では、上位２名が全国への出場権を獲得する。
エルヴィン「１年、緊張しているか？」
エレン「はい・・・」
エルヴィン「まあ、君たちは負けてもまだ二年あるから、気楽に行けばいい、俺たちはまあ必死で勝ちに行くがな」ﾊﾊ
アルミン「はい・・・！」
ミカサ「わかりました・・・！」
エルヴィン「お、組み合わせが発表されたぞ、お前らも見に行こう」
エレン達「はい！」
――――――――――――――――――――
ハンジ「１年生全員運悪いねぇ・・・」
エレン・イェーガー ―― アニ・レオンハート
アルミン・アルレルト ―― ベルトルト・フーバー
ミカサ・アッカーマン ―― ライナー・ブラウン
エレン「団体の決勝メンバーに・・・」
アルミン「何故・・・」
ミカサ「私たちが・・・」
エルヴィン「まあ、気にするな、もし負けても来年以降勝てるチャンスは回ってくる、あまり気負わず行け」
エレン達「はい」
「では、始めてください」
※将棋の大会では全員同時に対局を開始する。
＼ｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ／
ﾊﾟﾁｯ・・・
先 エレン ―― アニ 後
エレン（確かこいつも中飛車だった・・・中飛車同士か・・・）
アニ（ほう、あんたも中飛車かい）
エレン（やっぱりか）
先 アルミン ―― ベルトルト 後
アルミン（自信ないなぁ・・・ハンジさんに勝ったんだろ・・・）
ベルトルト（・・・）
後 ミカサ ―― ライナー 先
ミカサ（とにかく攻める・・・）
ライナー（攻め将棋か・・・受けきって見せる・・・）
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
アルミン（つよ・・・）
エレン（こんなの・・・）
ミカサ（無理だ・・・）
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
先輩たちと互角な戦いを見せる3人に、
まだまだ基礎の基礎の真っただ中にいるエレン達が叶うはずもなく、
勝負はあっさりと決まった。
その後は、ハンジは準々決勝でアニと当たり敗北。
リヴァイは準々決勝でベルトルトを下し、準決勝も勝ち上がった。
エルヴィンは準決勝で再びライナーと当たることとなり、
詰むや詰まざるやの乱戦となったが、
ライナーが終盤で見せたわずかな隙を見逃さず、エルヴィンが押し切り、決勝に進出した。
決勝戦、リヴァイの三間飛車にエルヴィンが四間飛車に構え、
相振り飛車の戦いとなった。
一時は駒を上手く捌いてリヴァイが優勢に思われたが、
エルヴィンの粘り強い受けが光り、エルヴィンが逆転で優勝を手にした。
全国大会出場は、
団体はシガンシナ高校、
個人はエルヴィン、リヴァイとなり、
シガンシナ高校が独占することとなった。
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23 :
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26 :
ShauLa
:
2016/09/20(火) 13:22:14
地区大会を終え、全国を8月に控えたシガンシナ高校将棋部では、
今日も部員たちが集まって将棋を指していた。
ハンジ「エルヴィン、1年生はもう基本的な手筋とかは身に着けたみたいだし、
定跡とか教えても良いんじゃないかな」
エルヴィン「そうだな、そうしようか、
今始めれば新人戦までにはかなりステップアップするだろう。
3人ともちょっといいか？」
1年「はい？」
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26 :
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27 :
ShauLa
:
2016/09/22(木) 01:58:13
エルヴィン「君たちもこれからゆっくりでいいから、定跡を勉強するといい。」
アルミン「定跡、ですか」
エルヴィン「そうだ。将棋にはある程度『こうしておけば問題ない』とされているいわば・・・『道』の様なものがある。
基本的な陣形というのは知っているだけでも知っていないのとはだいぶ違う。」
エレン「そうなんですか」
エルヴィン「たとえば、そうだな・・・
ミカサが最初にやろうとしているのは矢倉だったね、
矢倉というのは将棋の純文学とも例えられる長手数の定跡がある。」
ミカサ「そうなんですか？」
エルヴィン「ああ、定跡が整備されている分、
最初に覚える囲いとしてはベストかもしれないな。
三人とも、あそこにある本を持って帰っても良いから、ゆっくりでも定跡の勉強を始めてみなさい」
三人「ありがとうございます！」
エルヴィン「中飛車、三間、居飛車、全て揃ってるはずだ」
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27 :
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28 :
ShauLa
:
2016/09/22(木) 01:59:01
- あ、そういえば使う戦法をゴキゲン中飛車に変えました。
あの戦法優秀すぎですｗ
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29 :
ShauLa
:
2016/09/24(土) 02:46:45
- https://gyazo.com/b290c50f4054283c0c834609806f7527
将棋ウォーズやってる人いたら友達登録ぜひどうぞ
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32 :
ShauLa
:
2016/12/31(土) 00:35:02
- 新しいスレッドを立てます
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32 :
- 著者情報
-
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- この作品はシリーズ作品です
-
～シガンシナ高校将棋部～ シリーズ
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