私の宝物
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- 1 : 2016/08/01(月) 14:12:05 :
- ケータイが壊れ、ログインができてません
知ってる人は少ないと思いますが
エレアニ大好きっ娘です
これは短編のアルアニです
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- 2 : 2016/08/01(月) 14:24:51 :
- 私には恋人がいる
今はもう付き合って五年になる
そんな冬のある日、私の恋人は重い病気にかかってしまった
この話はそんな私と彼の物語
ーーー
ーー
ー
アルミン「え!?この病気はもう治らないんですか!?」
医者「残念ながら…もう手遅れでして…もっと1ヶ月です」
アルミン「そんな、僕はまだ大人になっていないのに…これからしたいことたくさんあるのに…」
医者「すいません……」
アルミン「いや、先生が悪いんじゃないですよ、謝らないでください、むしろ僕が先生に感謝するくらいですよ」
医者「その言葉を聞くだけで救われます」
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- 3 : 2016/08/01(月) 14:26:05 :
- アニ「アルミン!お見舞いに来たよ!」
アルミン「やあ、アニ…」
アニ「?どうしたんだい?元気ないじゃないか」
アルミン「聞いてくれるかい?」
アニ「?……うん」
アルミン「あのね、アニ…僕の命……」
アルミン「もってあと1ヶ月なんだって……
ごめんね」
アニ「!?え、なんで!病気、治るんでしょ!?」
アルミン「もう、手遅れなんだって……」
アニ「そんな……アルミン、アルミンは死ぬのが怖くないの?」
アルミン「どうして?」
アニ「だって、泣かないから」ポロポロ
アルミン「死ぬのは怖いよ、すごく
ほかの何にも例えられないくらい怖い」
アルミン「でもね、それ以上に怖いのが……僕が泣いて君を苦しませることさ」
アルミン「お願いだ、アニ、泣かないで」
アニ「だって、だって」ポロポロ
アルミン「大丈夫、僕はここにいるよ」
アニ「…うん」グスッ
アルミン「ありがとう、アニ」
アニ「うん……ゴメン、アルミン、私今日はもう帰るね……明日からお見舞い毎日くるよ」
アルミン「うん、楽しみにしてるよ、じゃあ気をつけて帰ってね?」
アニ「うん、またね」フリフリ
アルミン「またね」フリフリ
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- 4 : 2016/08/01(月) 19:56:58 :
- アニ「アルミンあと1ヶ月か……」
アニ「え?1ヶ月って…私たちの記念日に近いじゃん……」
アニ「そんなの……ひどいよぉ」ポロポロ
アニ「でも、私は泣かない、アルミンを困らせたくない」ギュッ
私とアルミンの心に少しでも思い出を作らないと……
そうだ、なにかプレゼントをわたそう
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- 5 : 2016/08/01(月) 19:58:20 :
- アニ「アルミン、来たよ!」
アルミン「アニ、本当に来てくれたんだね」
アニ「当たり前じゃない!」
アニ「今日はアルミンにプレゼントがあるんだ」
アルミン「え?何!?」ワクワク
アニ「あと1週間でクリスマスでしょう?
だからはい!小さなクリスマスツリー!」ジャジャーン
↑色はピンクで大きさは10センチくらい
アルミン「わぁ!ありがとうアニ!すごく嬉しいよ!」
アニ「ふふっ、どういたしまして」
アルミン「これは僕のベッドに飾っておくね?」
アニ「うん!」
アニ「あ、ごめん!私今日から5日間、空手の遠征に行かなきゃいけないんだ……」
アニ「だからお見舞いには行けないんだ……ごめんね?でも、終わったらすぐくるよ!」
アルミン「ううん、急がなくてもいいよ、危ないからね、楽しんできてね?」
アニ「うん!じゃあもう準備があるからかえるね?…じゃあ、また5日後!」
アルミン「うん、クリスマスの前日だね!」
アニ「そうだね、じゃあ!またね!」
アルミン「うん、バイバイ!」
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- 6 : 2016/08/01(月) 19:59:32 :
- 〜5日後〜
アルミン「アニ、まだかなぁ…」
アニ「アルミン!ただいま!」
アルミン「!あ、アニおかえり!…うっ!ごほっごほっ…げほっげほっごほっ」ハァハァ
アニ「!アルミン!大丈夫!?」
アルミン「ちょっと……やばいかも…けほっごほっごほ!」
アニ「ちょっとすみません!先生!」
バタバタバタバタ
医者「どうしたんだい!?」
アニ「先生!アルミンが!」
医者「!…これは危険な状態だ…すぐに集中治療室へ!」
看護師「は、はい!」
アルミン「ちょっと待ってください……これだけ持っていかせてください」つツリー
医者「ああ、わかった!早く行こう!」
アニ「私も!」
医者「すまないが、部屋の前の椅子で待っていてくれ……」
アニ「…はい」
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- 7 : 2016/08/01(月) 20:02:30 :
- 2時間後
アニ(アルミン、大丈夫かな?)
アニ(もう、十二時回ってるし……)
アニ(いや!ここで私が弱気になってどうする!アルミンが無事に戻ってくるのを待ってないと!)
ガチャ
医者「……」スタスタスタ
アニ「!先生!アルミンは!?アルミンはどうですか!?」
医者「すまない……最善を尽くしたんだが…」
アニ「そんな……アルミン……」ポロポロ
アニ「うわぁぁぁあぁあぁん!アルミン!なんで!なんで!なんで死んじゃうのよ!」ポロポロ
アニ「まだ、全然遊んでないよ!話足りない、遊び足りない、もっと一緒にいたい!」ポロポロ
アニ「それなのに、なんで!アルミィン!」ポロポロ
看護師「レオンハートさん」
アニ「…はい……」ポロポロ
看護師「アルレルトさんは治療を受けながら最期の最期まであなたがあげたピンクのクリスマスツリーを握り、生きたいと言っていました」
看護師「生きて、アニと一緒にこの世界を探検したい、と」
看護師「これはアルレルトさんが最期まで握っていたツリーです」スッ
アニ「あ、あ、アルミン!ああぁあぁぁぁ!」
アルミンが死んだ今日は12月25日
それはクリスマスイヴであり、私たちの記念日
私は泣いた、たくさん泣いた
涙が枯れるくらいたくさん
でも、私はわからなかった
自分がアルミンが死んで悲しくて泣いているのか
ツリーを最期まで大切にしてくれたことに嬉しくて泣いているのか
私はその後看護師さんからツリーを受取り、家へ帰った
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- 8 : 2016/08/01(月) 20:03:45 :
- あれから7年、私には旦那が降り、子供もいる
子供には「アルミン」という名前を付けた
私の机にはあの時のツリーが飾られている
え?今の私の職業?
そんなの決まってるじゃない
この世界中をたびする『探検家』だよ!
さぁ、アルミン、どこまででも一緒に行こう!
end
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- 9 : 2016/08/01(月) 20:04:11 :
- 終わりです
見てくださった方、ありがとうございます
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