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  1. 1 : : 2016/07/27(水) 00:02:40
    私は旧多ニ福の上司で恋人...

    なんだけど、ニ福は私の名前を呼んだことがない。

    どうしてーーーー









    主人公は貴女です

    旧多ニ福との切ない恋物語をどうぞお楽しみください。
  2. 2 : : 2016/07/27(水) 00:23:56
    「じょぉかぁーん」


    愛しい人の声。


    「なに?」


    仕事中に色ボケするわけにはいかない、と

    パソコンに向かったまま最大限の素っ気なさで返す。


    「今~、部屋に何人いると思います?」


    「二人ですよ、僕たちだけ」


    ひょいと資料が視界から消え、

    ニ福の顔が度アップにうつる。


    「ちょっとなにする、んむ..?!」


    私の唇は全て言い終わる前に塞がれた。

    吐息が混じりあい、熱が伝わる。

    何回も息を吸いなおし、

    私達は何度も唇を重ね、お互いの感触をたしかめあった。


    「行動して伝えた方が早いでしょう?」


    口角をきゅっとあげて、お人形さんみたく微笑む。


    「なにが...」


    なにが行動よ。これより深い愛は絶対にくれないくせにーーー

    そう言おうとしたけれど、言い直すことにした。


    「ニ福、大好き」


    胸に顔を埋めて言ってみたが、返ってきたのは

    困ったような笑い声と頭を撫でてくれる手だけだった。
  3. 3 : : 2016/07/28(木) 22:17:58
    期待です!
  4. 4 : : 2016/07/29(金) 00:44:17
    >>3

    ありがとうございます!
    嬉しいです!
  5. 5 : : 2016/07/29(金) 00:44:56
    トリップ忘た,,,
  6. 6 : : 2016/07/29(金) 00:45:16
    、、、
  7. 7 : : 2016/07/29(金) 00:46:21
    2のトリップが間違えてました。
    トリップ違いますがスレ主です、ごめんなさい( ノ;_ _)ノ
  8. 8 : : 2016/07/29(金) 01:00:46
    「上官、ひとついいですか」

    頭上から優しい声がする。

    「...ん?」

    「部屋には二人といいましたが、この部屋には窓があります」

    ...前言撤回。ぜんっぜん、やさしくない!
    顔を真っ赤にして離れようとする私を離してくれない。

    「ちょっと!はなし、て、ってば」

    全然ほどけない。
    細い腕なのに筋肉がついててしっかりしてる。

    「離してほしいっておもってます?」

    「思ってるってば!大体さぁ----」

    コンコンとノックが聞こえる。
    その瞬間、ニ福は腕の力を緩め、
    顔もみずまっすぐに扉の方へ
    歩いていってしまった。

    「...なんなのよ...」

    顔ぐらい見てくれたっていいじゃない。
    寂しそうな顔見せてくれたっていいじゃない。
    どうして、そんなに---


    ---そんなに簡単に何もなかったようにできるの?

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