このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
願う未来 第三章 エレンチート
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- 1 : 2016/07/02(土) 21:42:06 :
- 願う未来の第三章です!!
遅くなりました。待っていた方は申し訳ありません。
コメやアドバイスをくださると嬉しいです!!
投下します!!
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- 2 : 2016/07/02(土) 21:42:35 :
- ~願う未来~ 第三章
ハンジ「ふぁ……。」グググ・・・
ハンジ「眠い…。」グデー
エレン「安心してください。その時は俺が起こしますから!!」ニコッ
ハンジ「いや別にいいよ……この間エレンに頼んだら寝る三秒前に超強力な拳骨が鳩尾に飛んできたから…。」
エレン「え~…まだ根に持ってるんですか?あんな痛みハンジさんのおかげで犠牲になった巨人達の痛みと比べたらまだまだですよ~。」
ハンジ「怖いって!!てか…呪い殺されたらどうしよっかな~…。」
エレン「そんな事ないと思いますよ~。そんなことより、」ガタッ・・・スタスタ
ハンジ「え、ちょ、なに?殺気がやばいから来ないで?」
エレン「資料整理するか寝る前に拳骨もらうか…どっちがいいですか?」ニゴッ ゴゴゴゴゴ・・・
ハンジ「ごめん!ほら、貸して資料!!やるからさ!!」バッ
エレン「はいはい、そしてもう二度とその資料返さないでくださいね。」ストン
ハンジ「うがぁ~…………。」カキカキ
エレン「ファイト。」ジー
ハンジ「はいはい…ってなんでエレン見学!?」
エレン「ハンジさんに渡した…いや、取られたので最後です。」
ハンジ「返す!!」ボスッ
エレン「ワー!テガスベリマシター!!」ドンッ
ハンジ「椅子ごと資料投げないでよ!!!」ガシッ
エレン「ないすきゃっち、です。」
ハンジ「まぁ、頑張るか………。」ボソッ
エレン「本でも読んどくかぁ~……。」ボソッ
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- 3 : 2016/07/02(土) 23:23:38 :
ハンジ「……。」カキカキ
エレン「……。」ジー
ハンジ「………エレン、」
エレン「なんですか?」ジー
ハンジ「…相手が話すときは目をみようか。本読みたいのはわかるけど目を合わせなさい。」
エレン「…はい。」パタン
ハンジ「よろしい。あのさ、エレンは犬好き?」
エレン「ハンジさんが無駄口叩いてないで資料整理してくれたら好きって答えますよ。」
ハンジ「ウィッス」カキカキ
エレン「………スースー」グデー
ハンジ「…………ん?」チラッ
さっきまで雑談をしていたから気づかなかったが雨が降っていたようだ。
大雨というより霧のような感じの雨だ。
確か霧雨と言うんだったかな…
雨はあまり好きではなかった。
実験が中止されたり、壁外調査では雨が降ると視野が狭くなることもある。
しかし、巨人のいなくなった今は少し物足りないと思う事も確かにあるけどやはり平和が一番、というものもあってかそれなりに雨は好きになってきた。
このまま雨が降り続け、今は資料処理で忙しいけど資料処理さえ終われば順風満帆に………
………………なるわけあるかボケェ!!!!
私は本当の事を言うと資料処理なんてものをやっている暇なんてないのだ。
理由は「エレンの今後」だ。
巨人がいなくなった今、このままだと間違いなくエレンは処刑される。
それを何としてでも止めてやる。
当たり前じゃないか。エレンは今まで頑張ってきたのだ。要らなくなったからといって「ばっちいの、ポイッ!」なんて間違ってる!!
しかしこれが難しく、今までにそんな事例なんてある訳もなく苦戦している。
どうしたらエレンを守れるか…そのことで頭がいっぱいなのだ。
「じゃあなんで資料処理やってんだよ。」話したらそう思われそうだが色々あるのだ。
断ったら地味に嫌な嫌がらせをしてくる。人類最小とか人類最小とか人類最小とか人類最小とかが
そんなんじゃ集中できるわけもなく仕方なくやっているのだ。
角が尖っているものを部屋中に置かれたときは小指がお亡くなりになりそうだった。
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- 4 : 2016/07/02(土) 23:33:21 :
- 人類最小………(´^ω^`)ブフォwww
期待です
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- 5 : 2016/07/13(水) 15:50:13 :
- あれリコチンでてないぞ?てかこんな面白い作品見てる人少ない…
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- 6 : 2016/07/14(木) 15:45:18 :
- ↑それな↑エレミカミカエレの様な糞スレじゃないのにそして面白いのに何故こないんだろ
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- 7 : 2016/07/16(土) 19:33:25 :
- ハンジ「それどころか明日やっていけるかさえ心配だよ…。」カキカキ
ハンジ「調査兵団はもういらない…私の居場所もエレンの居場所もどうなるんだろ…?」カキカキ
エレン「……別にどうだっていいです。」パチ
ハンジ「エエエエ、エレン!大丈夫!資料整理やってるから!!」カキカキカキカキカキカキ
エレン「別にどうだっていいんですよ。明日のことも居場所のことも俺からしたら。」
ハンジ「なんでさー…明日も居場所もないと大変だよ?」
エレン「どこら辺がですか?」
ハンジ「明日は明日の風が吹くって言うでしょ?風がないと蒸し暑いじゃん!今日は今日の風は確かに吹くよ?でも同じ風ばっか被ってたらイライラしない?」
ハンジ「居場所がないとメシが貰えない!!」
エレン「一般的にメシは貰えませんよ。」
ハンジ「マジ!?」
エレン「居場所があればメシを貰えるのは調査兵団及び憲兵団、駐屯兵団だけですよ。」
ハンジ「じゃあ私ホームレスでもいいや。」カキカキ
エレン「そうですか。」
ハンジ「………エレン、エレンは生きたい?死にたい?」
エレン「ハンジさんにシリアスは似合わないので「生きたい」で。」
ハンジ「よーし!!そうだよね!!そうに決まってるよね!!」カキカキ
ハンジ「にしても私シリアス似合わねーな!!」カキカキ
ハンジ「よし!!資料整理オワタ!!」バンッ
ハンジ「遊びに行こう!!」
エレン「丁重にお断りします。」
ハンジ「なんで!?」
オ ニ
エレン「ハンジさんの背後に角の生えた兵長がいるからです。」
リヴァイ「…。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハンジ「やばいって「ゴ」の数がやばいって!!」
エレン「よし、」
ハンジ「え、エレンどこ行くのって…もういない!?」
リヴァイ「おいクソメガネ……終わったら遊びに出て行っていいと言ったか?」
ハンジ「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA☆」ダッ
リヴァイ「おい、」
ハンジ「捕まえれるもんなら捕まえてみろ!!」ダッ
彼女はまだ知らない。
この先近い未来でこの廊下を涙ながらに走ることを。
彼の「生きたい」という言葉を信じながら走り、目の前が涙で霞むことを。
――絶望に呑み込まれることを。
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- 8 : 2016/07/16(土) 19:34:28 :
ハンジ「あ、エレンここにいたんだ!!」
エレン「はい。」ナデナデ
黒猫「にゃ~」ウットリ
ハンジ「ははははっ!その子可愛い~!撫でさせて!!」スタスタ
黒猫「にゃ!?」
ハンジ「ほら~!おいで猫ちゃ~ん!」ジリジリ
黒猫「シャー!!」ガリガリッ
ハンジ「いぎゃあああああああ!!?」バタンッ
ハンジ「引っかかれた!!痛い痛い!!なんで!?」ジタバタ
エレン「この猫人に全く懐かないんですよ。なんででしょうか?」ナデナデ
黒猫「にゃあ」スリスリ
ハンジ「人にって…エレン、民衆の声なんか気にしちゃダメだよ?」ストン
エレン「民衆の声なんかじゃないです。」ナデナデ
黒猫「…にゃあ?」ピタッ ジー…
エレン「ほら、おいで。」
黒猫「にゃあ!」ピョン
ハンジ「んしても懐いてるね~。呼んだら返事したり膝の上に乗ったりって見てて目にとってもいいよ。微笑ましいねぇ。」ニコッ
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- 9 : 2016/08/21(日) 14:37:48 :
- きたい
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- 10 : 2016/08/26(金) 21:54:23 :
- 期待です!!
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- 11 : 2016/08/30(火) 15:01:30 :
- まだですかね?
期待
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- 12 : 2016/10/01(土) 17:01:38 :
黒猫の頭を撫でているエレンがふと口を開く。
エレン「ハンジさん、こんな話知っていますか?」
エレン「廊下を歩いているとどこからかうめき声が聞こえる…。どこを探しても声の主はわからない…。廊下にはある噂があった。廊下を作るとき生き埋めになってしまった人がいると。それからつながり、うめき声は生き埋めになった人のものではないか…?」
エレン「悔しい…苦しい…うらめしい……廊下を通ったものはそんな声を聞くようになった。いつしかその廊下は誰も通らなくった。」
エレン「ある一人の勇敢な少年がその廊下で叫んだ…。」
エレン「『弱虫幽霊!やれるもんなら俺を殺してみろ!弱虫やーい!』」
エレン「その時、まさに言った瞬間……。」
ハンジ「…。」ドキドキ
エレン「背後に鬼の形相をしたリヴァイ兵長がたっていましたとさ!おしまい!」
エレン「どうでしたかハンジさん!怖かったですか?」
笑顔でそう言い放つエレン。
しかし私は彼に言葉も返せないほど震えていた。
私は廊下で確かに聴いたんだ。
『悔しい…苦しい…うらめしい……』
その声の後、
『ごめんなさい…あんなこと言ってごめんなさい…』
私の様子に疑問を抱いたのか顔を覗き込んでくるエレン。
エレン「ハンジさん……?」
エレンの前に私がいて、そのエレンの後ろには窓ガラスがある。
窓ガラスに映る私には青白い手が絡みついていた。
―???―
ノイズおんの響く薄暗い部屋に一人の女が立っている。
ここは病院だろうか?怪しげな薬品や注射器が転がっている。
しかしそこを病院と呼ぶには狭すぎる。それに病院とは不釣合いな凶器が転がっている。
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- 13 : 2016/10/01(土) 17:02:15 :
ここは…どこなのだろうか。
せまい部屋に一際大きいノイズ音が響く。
ジジッ
「……今はまだ動かないようです。」
ジジッ
「…………はい。もちろん待ちます。我々の動く時ではないことは理解しています。」
「しかし時間がありません。今すぐステージ4に移行しなければ間に合いません。」
『時間がない』『ステージ4』…?この女と相手は何を話しているのだろうか。
「仕掛けますか?」
ジジッ
「………了解。刺激を与えないようにですね。」
「少なくとも後三時間以内には、ステージ4に移行させるようにします。」
ジジッ
「もちろん移行する準備は出来ています。」
移行…この人たちは何をする気なのだろう?
眠い…。
瞼が鉛のように重い。
意識が薄れてく……。
「………では、予定を変更して今からステージ3.5『end1』に移行します。」
その声を聴くと同時に私の意識は途切れた。
「さて…今回は前回とどう変わるのか…楽しみだ。」
薄暗い部屋に女の笑い声が響いた。
さあ、最終ENDをみせてみろ。
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- 14 : 2018/08/26(日) 07:04:09 :
- 見てますので頑張ってください応援してます。
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- 15 : 2022/02/11(金) 17:13:59 :
- 放置?
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