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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

モノクマ「コロシアイ学園生活が始まるよっー!!」苗木「またかよ」

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  1. 1 : : 2016/07/02(土) 12:07:38
    初ssです!(一応)ダンガンロンパのコロシアイssで78期生が出てきます。本編ネタバレありです。オリジナルキャラも含みます。原作ネタもあると思います。キャラ崩壊してます!
    更新スピードは遅めで短いssになってしまうかもしれませんが、宜しくお願いします!推理は雑な点がありますが、温かく見守って頂けると助かります。
  2. 2 : : 2016/07/02(土) 12:17:52
    苗木「僕の名前は苗木誠だ。僕はコロシアイ生活を終えt」

    モノクマ「何を言ってるの?終わりだって?始まるのさー!!ブヒャヒャヒャヒャー!!」

    苗木「えっ、ちょ、おま…」

    モノクマ「行ってらっしゃーい!あ、後ね、記憶は消してあげるから楽しくコロシアイ生活を送ってねー!!」










    苗木「ここは…?教室?

    確か僕は希望ヶ峰に入った時にめまいがして…。いや、考えていてもしかたがない。」

    そうして教室から出ようとした時、僕は机の上にあった紙を見つけた。
    そこには…

    入学式を開きまーす!!オマエラは10時に集合してくださーい!!あ、午前10時だからね? と書いてあった。

    苗木「オマエラ?まあいっか。で、今は何時かな?」

    現在の時刻 AM 8:50

    苗木「1時間も余ってるよ。寝よ。」

    こうして僕は入学式まで眠った。


  3. 3 : : 2016/07/02(土) 13:24:30
    苗木「ふぁーあぁぁぁ…。よく寝た。今何時だろ?」

    現在の時刻 AM9:50

    苗木「やばい、早く行かなきゃ!」

    体育館

    苗木「間に合ったー!よかったー!」

    と、知らない人達しかいないんだけど…

    ???「君!遅刻なんてダメじゃないか!」

    ???「はあ〜?何言ってんの?今9:59だけど!?」

    ???「…。忘れろ忘れろ忘れろビィィィィィィーム!!」

    ???「いきなり大声を上げてどうしたのかしら?」

    ピピッー!!

    ???「アーアーマイクテスーマイクテスー(棒)」

    ???「いきなりモノクマが現れたぞ!」

    モノクマらしき生物「なんで知ってるのさ…。ショボーン。まあ、正解なのです!僕はモノクマ!この学園の学園長なのです!」

    ???「そりゃそーだろ!お前が俺らと同じ立場なわけがないだろ!」

    モノクマ「」

    ピーポーンパーポーン(コロシアイについて説明中)

    モノクマ「それじゃあ!楽しいコロシアイ生活を送ってねー!!

    消えた。


    苗木「とりあえず皆、自己紹介から始めない?僕は苗木誠。超高校級の幸運として希望ヶ峰にスカウトされたんだ!よろしくね!」


    ヤスヒロ「ヤスヒロたえこですわ。超高校級のギャンブラーとしてスカウトされました。どうぞ、よろしくお願いしますわ!」

    十神「俺は十神白夜だ。超高校級の御曹司としてスカウトされた。俺に出来ることなら協力させてもらう。よろしくな。」

    桑田「おれは桑田レオンだ。超高校級のミュージシャンでアポーディオンを担当してるんだ!よろしくな!」


    苗木「アポーディオン(笑)か…。」

    腐川「私は腐川冬子。超高校級の文学少女よ。ぜひ皆とはお話がしたいわ。よろしくね。」

    苗木(とりあえずキャラが何かしら変わった人達の自己紹介は終わったから次はオリジナルキャラだね。)

    梅風「あ、僕の番だね。僕は梅風結城だよ!超高校級の手品師としてスカウトされたんだー!皆よろしくー!」

    公 「俺は公奏(おおやけ かなで)。超高校級のスキー部としてスカウトされたんだ。力不足だけどとりあえずよろしく。」

    羽衣「私は羽衣小鳥です。超高校級の茶道部として希望ヶ峰学園にご招待頂きました。よろしくお願いしますね。」

    鬼島「俺〜鬼島鷹〜。殺し屋〜。うぃーすこんちゃーよろー」

    甘里「私は甘里リリカです。超高校級のパティシエだよ!よろしく!」

    神寺「私は神寺香云。超高校級の…。あ、ごめんなさい。覚えてないんです。私で力になれるか分からないけどある程度は力を貸すわ。」

    とりあえず自己紹介とフリートークを終えた僕は、頭の中でリストを作った。

    大丈夫…舞園、不二咲、十神、腐川、ヤスヒロ、戦刃、霧切、朝比奈、梅風、公、羽衣、甘里。

    ちょっと怖い…大神、石丸、大和田、山田、桑田

    ヤバイ…江ノ島、鬼島

    謎…神寺

    苗木「自己紹介も終わったところだしそろそろ寝ようかな。明日から探索か…。うん!だるい!」

    こうして訳も分からない状況で眠ることにした。
  4. 4 : : 2016/07/02(土) 13:32:48
    ピーンポーンパーンポーン

    現在の時刻 7:00

    モノクマ「オマエラ起きろー!」

    苗木「短っ!」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「あれ?誰だろ?」

    ガチャ

    不二咲「あ、苗木君おはよお!」

    苗木「おはよう不二咲さん。どうしたの?」

    不二咲「今、皆で朝食会をしててね、モノクマが皆を集めたいらしくて…それで苗木君だけ居なかったら呼びに来たんだ!」

    苗木「そうだったんだ。不二咲さんわざわざ僕の為にありがとう!じゃあ僕たちも行こうか!」

    不二咲「うん…。」

    不二咲(どうしよう…ジャンケンに負けたから罰ゲームとして行かされたなんて口が裂けてもいえない…)


  5. 5 : : 2016/07/02(土) 14:01:45
    食堂

    モノクマ「よし!皆揃ったね!それじゃあ視聴覚室へ行こうか!」

    舞園「え?何でですか?」

    モノクマ「それはね…ズバリ!殺す動機を与える為だよ!」

    戦刃「え!?い、嫌だよ!コロシアイなんてしたくないよ!」

    モノクマ「あ、ちなみに拒否権はないからね。拒否したらおしおきしちゃうからね。と、いうわけで…視聴覚室へレッツラゴー!!」

    視聴覚室

    苗木「苗木誠のDVD?」

    カチャ

    苗木父「誠〜。元気にしてるか〜?お父さんは元気だぞ〜。」

    苗木「聞いてないよ」

    苗木母「…えっーとー。話すこと…他に合ったかしら?」

    こまる「あ、そうだ!私お兄ちゃんに勝ったよ!お兄ちゃんはおしおきの回数1回だったよね?おしおき2回されたのに生き残ったよ!」

    苗木「何の話?」←記憶がない

    こまる「まあ辛くなったら帰って来なよ〜!変わりに私が超高校級の幸運になるから!」

    苗木「そんな簡単になれないでしょ!それに歳がバレちゃうよ!」

    こまる「大丈夫だよ!お兄ちゃんより身長高いし!あ、もう学校行かなくちゃ!じゃあね〜!」

    プチッ

    苗木「」

    苗木「これもしかしてDVDとかいって実は通話してたんじゃないのかな?」

    苗木以外の皆「きゃああー!うわぁぁー!」(悲鳴)

    舞園「出なきゃ…ここから出なきゃ…。」

    舞園は視聴覚室を飛び出した。

    苗木は舞園を追いかけて舞園の腕を掴んだ

    苗木「舞園さん落ち着いて!」

    舞園「はぁ…はぁ…すみません。もう大丈夫です。」

    苗木「え?」

    舞園「ごめんなさい、いきなり出て行ったのは視聴覚室が寒すぎたからなんです。いくら夏だからといってもあれは流石にクーラー効きすぎですよ!私、クーラー苦手なんです!」

    苗木「」

    すると、

    不二咲「嫌だ…嫌だよ!早くここから出なきゃ!お父さんが!」

    苗木「不二咲さん落ち着いて!何を見せられたの!?」

    不二咲「そんなの言えないよ!あんなに恐ろしい映像見せられるなんて…!」

    苗木「助けは必ず来る!それまでは皆で協力しないと!」

    不二咲「助けなんて…助けなんてこないよぉ!」

    苗木「大丈夫だよ!必ず僕が救ってみせる!大丈夫だから…不二咲さん。」

    不二咲「苗木君…うぅ…。」

    モノクマ「ブヒャヒャヒャヒャ!!皆怯えてる怯えてるー!!さあ!ここから出たければ殺って殺って殺りまくっちゃえー!!」

    第0章 「ようこそ!絶望学園へ!」END

    生き残り22人

    死亡者0人

    to be continued…
  6. 6 : : 2016/07/02(土) 14:27:34
    第1章「イキノコル(非)日常編」

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「夜時間になりました。オマエラお休み!」

    苗木「短いな…」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「?誰かな」

    不二咲「あ、苗木。ちょっといいかな?」

    苗木「うん。もちろんだよ。」

    不二咲「苗木君!」

    苗木「う、うん…。」

    不二咲「実は僕…男の子なんだ!」

    苗木「え!?そうだったの!?」

    不二咲「本当にごめんなさい。騙すつもりはなかったんだけど…どうしても言えなくて。」

    苗木「いいよ、全然。それでも不二咲さんは不二咲さんでしょ?」

    不二咲「苗木君…ありがとう!本当にありがとう!」

    苗木「でも、どうして女装なんてしてたの?」

    不二咲「うっ…。それは…」

    苗木「あ、ごめんね。不二咲さんの嫌がる事聞いちゃって…。」

    不二咲「ううん。大丈夫だよ。でも、いつかちゃんと話せるといいな…」

    苗木「分かったよ。でも無理しないでね。」

    不二咲「うん!あ、あと…」

    苗木「?」

    不二咲「皆にはまだ言わないで…!!」

    苗木「うん!僕に話してくれてありがとう。不二咲さん!」

    不二咲「お礼が言いたいのは僕の方だよ!本当にありがとう!苗木君。」


    不二咲「あ、すっかり時間忘れた。もう遅いし僕もうそろそろ帰るね!じゃあまた明日ね!お休み〜!」

    苗木「うん。お休みー!」

    苗木「良かったよ。不二咲さんが落ち着いてくれて。今何時だろ。」

    現在の時刻 PM11:50

    苗木「あ、やば、寝よ」

    本当にこんな平和な日常で殺人なんて起こるのかな…。ずっと、こんな平和が続けばいいのに…。

  7. 7 : : 2016/07/02(土) 14:49:19
    翌朝

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「朝だよ。オマエラおはよう。」

    苗木「もうツッコム気にもならないよ…。とりあえず食堂行こうかな。」

    食堂

    苗木「あ、皆おはよー!」

    「おはよー、おはよう!オハヨ」

    朝比奈「そういえばまだ不二咲ちゃんと十神と桑田が来てないねー。」

    苗木「…!? 僕、ちょっと様子を見t…」

    十神「おはよう。」

    不二咲「おはよう。」

    苗木「」

    朝比奈「ん?今苗木何か言いかけてなかった?」

    大神「朝比奈よ…そこはなかった事に…」

    朝比奈「やっぱり気になるよ!さくらちゃんも気になるよね!?

    苗木大神「」

    霧切「そういえばまだ桑田君が来てないわね。」

    江ノ島「アポーディオン(笑)の練習してるんじゃね!?」

    戦刃「アコーディオンだと思うよ?それにアポとか言ったらダメだよ盾子ちゃん?」

    腐川「アポ+アコーディオン=アポーディオン という式なの?なんか寒いわ。」

    山田「御三方、話からずれておられますぞ…。」

    大和田「まさか自己紹介しただけでこr」

    苗木「それ以上は禁句だよ大和田君!」

    霧切「あ・な・た・た・ち〜?」

    一同「ひぃ!?」

    霧切「まあいいわ、それより桑t」

    「キャアアアアアアアアアアア!!」

    食堂にいる全員「!?」

    舞園「今のは!?」

    霧切「朝比奈さんの声ね…。急ぎましょう!」

    苗木「一体…何が起こったんだ…。」
  8. 8 : : 2016/07/02(土) 14:49:52
    キャアアアアアアアアアアア!


    だと思います


    期待
  9. 9 : : 2016/07/02(土) 14:52:08
    8番様

    期待ありがとうございます!そしてご指摘ありがとうございます。修正させていだきます。
  10. 10 : : 2016/07/02(土) 15:11:21
    食堂 厨房

    霧切「朝比奈さん!」

    朝比奈「あ…皆…」

    苗木「何があったの!?」

    大神「見るなら覚悟しておくのだな…」

    そして僕たちは厨房の奥へと進んでいった。

    そして、そこには…












    桑田君が倒れていた…。










    苗木「え…。嘘…だ。」

    霧切「苗木君、大丈夫よ。桑田君はまだ生きているわ」

    苗木「霧切さんいつの間に…。でもとりあえずよかったよ。

    朝比奈「なーんだー。死んでないならいっか!それよりもドーナツ食べようよ!さくらちゃん!」

    大神「そうだな…」

    スタスタスタ…

    梅風「3人とも…いくら死んでいないからって可哀想だよ…」

    公「同情したら負けだぞ…。ここは見守ったやるんだ。」

    梅風「…」

    羽衣「と、とりあえず自由時間らしいですし皆さんティータイムにしませんか?」

    甘里「賛成!じゃあ私はお茶菓子を作ってくるよー!」

    梅風「じゃあ僕はトランプとか持って行こうかな…。」

    公「俺は…ない…」

    羽衣「お気遣いなく!では私の部屋でお待ちしてますね!集合は3時でいいですか?」

    梅公甘「おっけー!」



    鬼島「で〜。本編キャラなのにいままでセリフないのってどんな気持ちだ〜?」

    ???「だべ〜…」
  11. 11 : : 2016/07/02(土) 15:31:54
    苗木個室

    現在の時刻 PM3:00

    苗木「自由時間といってもやる事ないしな〜…。桑田君は大和田君と山田君に任せたし…あ、決してアポな桑田君だから使えない2人に任せてる訳じゃないからね!?
    …寝よ」






    苗木「はっ!」

    現在の時刻 PM7:00

    苗木「食堂行こう!」

    舞園「あ、苗木君こんばんは!」

    苗木「こんばんは!舞園さん!」

    石丸「…」

    苗木「石丸君どうしたの?」

    石丸「いや、夕食は7時に全員でとるはずだったのだが…」

    苗木「あ、そういえば…山田君がまだ来てないね…。」

    苗木「あれ、桑田君、具合は大丈夫なの?」

    桑田「おう…大丈夫だ。」←賞味期限切れの開けてあった牛乳飲んだ馬鹿

    苗木「…」

    PM7:15

    朝比奈「お腹すいたー。」

    梅風「ぐぅ〜…」

    石丸「うーむ…皆、先に食べるとしようか!」

    イタダキマス!


    石丸「山田君遅いな。何かあったのだろうか。」

    苗木「山田君は体型的にもすぐに来るでしょ。」

    石丸「」

    苗木「早く僕たちも食べようか。」

    石丸「うむ。」

    スタスタスタスタ…

    ???「もう食べ始めてた…」

    食堂にいる一同「!?」
  12. 12 : : 2016/07/02(土) 16:27:04
    苗木「えーっと…君は…。」

    鬼島「うぃーす!」

    葉隠「だべぇ…」

    一同「すっかり忘れてた」

    鬼島「あるぇ?山田とかいう奴来てないのおぅ?」

    梅風「うん、そうなんだよ。もしかしてこr」

    苗木「それ以上は禁句だよ!梅風君!」

    大和田「ナイスツッコミだぜ!」

    苗木「君のせいじゃないか!」




    現在の時刻 PM8:00

    苗木「あー。8時かー。お風呂にでも入ろうかな〜。皆も一緒にどう?」

    数人を除く男子「入る!」

    苗木「十神君はどうする?」

    十神「悪い。俺は先に入ったんだ。」

    苗木「鬼島君は?」

    鬼島「あぁーさっきはいったわぁー。」

    苗木「梅風君は?」

    梅風「あ、えーっとー…僕はそのー…」

    公「…?一緒に行こうぜ?」

    梅風「…。やっぱりごめんなさい!」

    スタスタスタスタ…

    苗木「梅風君…」

    桑田「何してんだ?早く行こうぜ?」

    苗木「あ、うん。」





    梅風「はぁ…はぁ…。っ…。」

    梅風「やっぱりダメだなぁ…。仕方ないから後で1人で入ろう…。」

    梅風「…そうだ。この状況で僕に出来ること…。今はそれを計画するしかないよね。」







  13. 13 : : 2016/07/02(土) 16:50:28
    梅風「おーさまげーむきょーせーさんかーきょーひけんなんてきーちゃくれなーい(棒)」

    ???「なんで…なんで…皆酷いよ…」

    梅風「あれ?どこからか声が聞こえる。山田君かな?」

    スタスタスタスタ…

    梅風「」

    ???「!」

    梅風「どうしよう…本当にどうしよう…。」











    梅風「寺神さん…」

    神寺「神寺よー!!」

    梅風「ごめんなさい。」

    神寺「皆酷いわ!私、超高校級の???なんだけど!霧切さんのせいで私の立ち位置がー!!私どんだけ影薄いのよー!!大体まず居ても気づかr」

    梅風「とりあえず逃げようかな…。」

    スタスタスタスタ…

    神寺「皆あんまりよ!才能を覚えていないのに!私明らかに何かある感じのキャラでしょ!もう皆(ry

    梅風「逃げてても聞こえてくるよ。でも神寺さんは何かある感じのキャラって言ってたけど何かあったと思うよ。」







    梅風「キャラ崩壊があったよ。」


    鬼島「ん?なんかこの声…聞き覚えが…。なんか神社とかそんな感じの名前だったはず…」


    鬼島「寺神…だっけな。」
  14. 14 : : 2016/07/02(土) 17:33:45
    現在の時刻 9:00
    苗木「ふぅ〜。いいお湯だった!」

    大和田「なんだか牛乳飲みたくなるよな!」

    桑田「」←牛乳がトラウマ

    石丸「お、大和田君…」

    大和田「すまねぇ」





    ???「1.2.3!1.2.3!1!2!3ー!!」

    公「えっ。アレって…。」






    山田「三三三!かびかーびるんるん♪」

    一同「」

    苗木「山田君…いままでどこいってたの?」

    山田「え、図書室ですぞ?」

    苗木「こんなに長い時間も?」

    山田「2時間だけですぞ?」

    山田行方不明→PM7:00
    山田発見→PM9:00

    一同「」

    その後、食堂に全員集合し山田君が無事である事を確認させ、食事をとらせた。あと、知らない人がいて誰がなって思ったんだけど…」


    〜回想〜

    苗木「あれ誰だっけ?

    梅風「あー。寺神さんだね。超高校級の???で霧切さんとキャラが被ってて怒ってたような…」

    苗木「そんな人居たんだ…。」


    〜回想終了〜


    苗木「うーん…他に知ってる人は居ないのかな…。あ、ちょうどいいところに不二咲さん発見!
    ねぇ、不二咲さん。」

    不二咲「どうしたの?」

    苗木「寺神さんっていう人知ってる?」

    不二咲「…」

    苗木「あれ?不二咲さん?」

    不二咲「もしかして、神寺さんのこと?」

    苗木「」

    梅風「ごめんなさい。間違えました。」

    不二咲「」




    苗木「名前覚えておかなきゃ…えっとー…。寺神さんっと…」

    ピーンポーン

    苗木「誰だろ? はーい!」

    霧切「」

    苗木「霧切さん?どうしたの?

    霧切「寺神さんじゃなくて神寺さんよ。」

    苗木「…とりあえずありがとう!でもなんで分かったの?」

    霧切「エスパーだからよ!それじゃ、おやすみ。」

    苗木「お、おやすみ…」





    舞園「あー。また2位ですかー。やっぱりヤスヒロさんババ抜き上手ですね。」

    ヤスヒロ「ありがとうございます。意外とこう言うのも楽しいですわね。」

    公「3位か…微妙だな…」

    桑田「4位…まあ最下位じゃなくて良かったけどよ…」

    山田「最下位…。」

    舞ヤ公桑「という訳で、食堂から飲み物持ってきてね!」

    山田「は、はぁ…」

    舞園「私は桃のジュースで!」

    ヤスヒロ「私はロイヤルミルクティーを!」

    公「俺はぶどうジュースで!」

    桑田「俺はオレンジジュースを頼む!」

    山田「ブ、ブヒィィィィー!!」




    舞園「霧切さんもセレスさんも当てることが上手いですよね。」

    セレス「そんなことはありませんわ。」

    舞園「もしかして2人って…」















    「エスパーだったりして」





  15. 15 : : 2016/07/02(土) 17:57:59
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「最近喋ってなかったよ〜!もう!!
    キャラの登場率がバラバラすぎてやばいよ!
    主人公の苗木君の登場率が多いのは分かるけど本編ではあんまり喋らない不二咲さんとかオリジナルキャラの梅風君とか僕より出番多いよ!
    神寺さんは存在忘れらてたし甘里さんや羽衣さんも登場率少ないよ!
    ほんとしっかりしてよ筆者!
    え?コロシアイはまだかって?
    それなんだけど2章と3章の被害者とクロは決まってるんだよ。
    推理はまだだけどね!
    1章はまだ決まってないんだ…。
    だけど、この先も温かく見守ってくれるとうれしいよ!
    そんじゃ!今回のモノクマ劇場は終了!」




    甘里「モノクマが読みにくい長文を失礼しました。」
  16. 16 : : 2016/07/02(土) 20:05:25
    甘里と羽衣の!キャラ紹介!

    甘里「と、いうわけで今回はオリジナルキャラクターの紹介をしていくよ!」

    羽衣「あとは、何かが変わったダンガンロンパキャラを紹介します!」

    羽衣「まずは何かが変わったダンガンロンパキャラの紹介です。」

    桑田レオン…才能変更 超高校級の野球選手→超高校級のミュージシャン

    甘里「今の桑田はミュージシャンらしいところなんてこれっぽっちもないけどね!」

    ヤスヒロタエコ…最初から本名を明かしている。裏の顔はない。好きな食べ物はデザートほぼ全部。自宅は豪邸。

    甘里「セレスとはいろいろ逆だね!」

    十神白夜…素直。団体行動を望む。頼られるのが好き。

    羽衣「十神さんいい人ですよね〜。」

    腐川冬子…クール。多重人格ではない。漫画も好きらしい。

    甘里「え…。これ腐川なの?」

    羽衣「続いて、オリジナルキャラです。」

    梅風結城…身長は不二咲よりも小さく童顔。趣味は料理らしい。

    甘里「趣味料理なんだ。意外だよ。いろいろキッチン道具とか取れなそうだけどね。」

    公奏…普通の男子高校生。普通じゃないのはスキーの実力が超高校級なこと。

    甘里「スキーって学園生活で役立つのかな?それに名前2文字って…」

    羽衣「平仮名で書けば7文字ありますよ!」

    甘里リリカ…スイーツの腕前は超高校級。それ以外は普通。

    甘里「…」

    羽衣「では、次いきますね。」

    甘里「私の紹介文これだけなの!?短いよ!」

    羽衣小鳥…常に目を閉じているが心の目で周りが見えているらしい。和服以外の服は持っていない。

    甘里「常に目を閉じてて周りが見えてるってそれ超高校級の才能じゃない?

    羽衣「いえいえ、そんな。」

    甘里「あ、和服以外の服は持っていないって制服はどうしたの?」

    羽衣「私の制服は和服です♪」

    甘里「…」(ヤスヒロ嬢とか桑田と同じ扱いでいいよね?)

    鬼島鷹…殺し屋。人を何人も殺してきたため、捕獲金は高くつく。

    甘里「…捕獲金っていくらぐらいなの?」

    羽衣「甘里さん!食いついたらダメですよ!」

    神寺…???

    羽衣「神寺さんは自分の名前が嫌いなそうなので名字だけでとお願いされました。」

    甘里「…」(???だけって…可哀左右田)

    ???「あまーい!!」

    甘里「!?」(気のせいか)

    羽衣「以上で甘里と羽衣の!キャラ紹介!を終わります!」

    甘羽「これからも温かく見守ってくださるよう、お願いします!」










    甘羽「死にたくないよう…」
  17. 18 : : 2016/07/02(土) 20:55:50
    翌朝

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「おはよう」

    苗木「やる気ないならアナウンスしなくていいよ。」

    食堂

    苗木「皆おはよー!」

    おはよー!


    モノクマ「じゃーん!!呼ばれてないけどモノクマでーす!!」

    「!?」

    モノクマ「えーと、ほんっとにコロシアイ起きないね。だから動機を提示しまーす!」

    苗木「な…」

    モノクマ「まあ、またDVDだから視聴覚室に来てね!」

    苗木誠のDVD2

    カチャ



    苗木父「誠!聞いてくれ!懸賞で豪華旅行券が当たったんだ!」

    苗木「はい?」

    苗木母「だからちょっとパリまで行ってくるわね!」

    こまる「お兄ちゃんやっぱり超高校級の不運なんじゃないの?だからさ!私と変わろうよ!」

    苗木「だから無理だよ」

    こまる「パリ行ってきます。」

    苗木君は家族と一緒にパリ旅行に行けたいよね?
    行きたいなら卒業後!!


    苗木「」





    苗木「くだらなすぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」










    不二咲「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

    苗木「不二咲さん!?」

    不二咲「もう嫌だよ!!ここから出なきゃ!お父さんを早く助けなきゃ!!」

    苗木「不二咲さん落ち着いて!!大丈夫だから!!」

    不二咲「あれから助けなんて来てないよ!もう来ないんだよ!だから僕が助けに行かなきゃ!」

    苗木「不二咲さん1人じゃ無理だよ!皆で脱出してお父さんを助けた方が助かる可能性は高いよ!本当に…大丈夫だから!」

    不二咲「ほんと…に…?」

    苗木「僕がついてるから大丈夫だよ!」

    不二咲「…また苗木君に助けられちゃったね。」

    苗木「困った時はお互い様だよ!」

    不二咲「うん!僕…がんばってみるから、僕にも出来ることがあったら言ってね!」

    苗木「ありがとう。その時はお願いね。」

    不二咲「うん!」













    ???「本当に皆で生きて帰れるの?苗木君が不二咲さんに言っていた事は…信じていいの?」



































    梅風「全員で生還できるなんて…そんな希望…。僕は信じられない…。」



  18. 21 : : 2016/07/03(日) 09:58:39




    「助けなんて来ないよ!」










    「ここからでたければ殺しちゃえばいいんだよ!」

    「殺って殺って殺りまくっちゃえー!」






    僕が見せられたのは










    メンバーが全員、倒れている映像












    事態を知りたければ卒業後








    きっと死んでいるだろう…







    彼らは









    僕だけが生き残っていることに








    恨みを持っているだろうか










    それとも








    僕はすでに死んでいるの?










    こんな状況だしいろいろと混乱する







    皆辛いのは一緒…








    辛いのは僕だけじゃない












    「…」


    早くここから出たいけど



    僕は人を殺したくない…



    むしろ殺される側なのかな…






    ピーンポーン ピーンポーン

    ( 殺されるのかな)




    だれだろう。


    カチャ

    霧切…さん?


    霧切「ごめんなさい、こんな時間に。これ、羽衣さんから預かったのだけれど」


    あ、すっかり忘れてたよ。ありがとう。

    霧切「それじゃあね」


    今は、

    現在の時刻 PM11:00


    もうこんな時間だったんだね。

    とりあえず…寝たら落ち着くのかな。





    霧切「忘れ物を届けに行った時、明らかに様子がおかしかったわ…」



    苗木「もしかして 殺人を考えてるのかな。」


    霧切「そう信じたくはないけれど…でもね、怯えているような感じでもあったわ。」

    苗木「夜時間前は普通だったのに どうしたんだろう…」














    苗木「梅風君…」









    梅風「………僕はこの状況………」










    耐えることが出来ないかもしれない…












  19. 22 : : 2016/07/03(日) 10:24:55
    翌朝

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「おh」

    苗木「アナウンス聞く前に食堂に来たよ」


    食堂

    苗木「おはようー!」

    全員「おはよう」

    不二咲「あ、あのさ!今日は僕から皆に行っておかなきゃいけないことがあるんだ!」

    全員「?」

    苗木「不二咲さん…ついに言うんだね。」

    不二咲「実は僕 男の子なんだ。」

    全員「!?」

    不二咲「いままで黙っていてごめんなさい。女装をしてたのは、僕が弱かったからなんだ。でも、やっぱり弱い自分を壊して…強くなりたいって思ったから!」

    大和田「お前は…強えよ。」

    不二咲「え?」

    石丸「そうだぞ不二咲クン!君は自分の秘密を皆の前で言えたんだ!」

    不二咲「…皆。ありがとう!」

    舞園「さあ!そろそろ朝食にしましょうか!

    皆「やったー!いえーい!」









    梅風「強い…か。僕も自分の事を素直に言いたいけど 言えない。」



    僕は……………………弱いから。
  20. 23 : : 2016/07/03(日) 13:12:49
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「まったくもう!苗木君は最後までアナウンス聞いてくれないせいで僕の出番が少なくなったじゃない。
    あー。あとオリジナルキャラクターの紹介で神寺さんだけ読み方が書かれてないなんて絶望的だよね!
    なんかもう不二咲さんとか梅風君とか死亡フラグ立ってるし。
    そろそろコロシアイ起きてくれないかなー。動機のDVD、意外に効いたと思ったのになぁ。うぷぷぷぷぷ…」
  21. 24 : : 2016/07/03(日) 13:53:39
    夜時間

    苗木「梅風君 大丈夫かな?」

    霧切「こんなことはしたくないけれど、監視する必要がありそうね。」

    苗木「流石にそこまでしなくても…。
    霧切さん友達無くすよ?」

    霧切「」

    苗木「あ、霧切さんの部屋の前だね。じゃあね!」

    霧切「私に…友達なんていないわ…」(泣)

    苗木「あ、不二咲さんだ。」

    不二咲「な、苗木君!こ、こんにちは!」

    苗木「何をそんなに慌ててるの?」

    不二咲「え!?慌ててなんていないよ?あ、もう部屋に戻らなきゃ!じゃあね!」

    苗木「え、あ、うん。また。」

    スタスタスタスタ…

    苗木(不二咲さん、なんであんなに慌てていたんだろ?)










    不二咲ルーム

    不二咲「苗木君と約束したんだ。だから僕も役に立てることをしなくちゃ!
    協力してくれるかな?」















    ???「もちろんだよ!ご主人たま!」
  22. 25 : : 2016/07/03(日) 16:14:41
    翌朝

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「よぉ!」

    苗木「!?」

    食堂

    苗木「皆おはよー。」

    皆「おはよー。」

    不梅(だら〜ん)

    苗木(不二咲さんと梅風君がやばい!)

    石丸「では!今日も張り切って捜索だ!」

    全員(まだ捜索してたのか)

    朝比奈「え?皆捜索なんてしないで毎日遊んでるよ?」

    葉隠「あ、朝比奈っち!余計なこと言うなだべ!」

    石丸「余計なこと…?葉隠クン!今から事情を聞こうか!」

    葉隠「待ってくれ!俺だけじゃないべ!」

    石丸「言い訳は無用だ!」

    葉隠「嫌だべーー!!」




    苗木「葉隠君…大丈夫かな。」

    ヤスヒロ「気にしなくていいと思いますわ。葉隠君ですし。」

    大神「そうだな。葉隠なら別にいいだろう。」

    梅風「罪悪感が凄いなぁ。」

    苗木「とりあえず、見つかると厄介になるし今日は捜索しようか。」

    不二咲「だね。」





    苗木「とりあえず化学室に来てみたよ」

    不二咲「あれ、霧切さんが居るよ?」

    霧切「あら、苗木君、不二咲さん、梅風君じゃない。」

    梅風「霧切さんこんなところで何を?」

    霧切「見ての通り捜索よ。化学室は私が捜索しておくから、苗木君達は別の場所を捜索してくれるかしら?」

    不二咲「うん!分かったよ!じゃあ化学室はお願いね!霧切さん。」

    霧切「えぇ。」

    梅風「じゃあ、僕たちは違う場所に行こうか。どこにしようかな?」

    苗木「そうだな…。じゃあ体育館でも捜索しようか。」

    不梅「了解!」




    体育館

    苗木「じゃあ、それぞれ捜索を始めるよ!」



    苗木「えぇっとー。ここは特に変わった様子は無いかな。」

    朝比奈「あ!苗木じゃん!」

    苗木「やあ!朝比奈さんに大神さん!」

    大神「奇遇だな。我らも体育館を捜索しようとしたのだが、どうやら苗木達に任せても良い様だな。」

    苗木「うん!体育館は僕達が捜索するから、朝比奈さんと大神は別の場所をお願いね。」

    朝比奈「OK!じゃあ私達はプールの探索に行くからまた後でね!」((`_´)ゞ




    不二咲「こっちは…うん。普通だね。」

    舞園「あ、不二咲さん!こんにちは!」

    不二咲「舞園さん、こんにちは!」

    舞園「私もここを捜索しようとしたのですが不二咲さんに任せてもいいですか?」

    不二咲「うん!ここは僕に任せてよ!」

    舞園「ありがとうございます。じゃあ私は食堂の捜索に行ってきますね。では後ほど!

    不二咲「バイバーイ!」




    梅風「えーと…ここには何もないかな?」

    公「あ、梅風!おっす!(・◇・)/

    梅風「おっす!」(・◇・)/

    公「俺もこの場所捜索してもいいか?」

    梅風「もちろんだよ!凄い助かる!」

    公「…とは言っても気になる場所はないな。」

    梅風「だね〜。」


    ガチャガチャ

    梅風 (あれ?これって)

    公「梅風?何か見つかったか?」

    梅風「あ、ううん。何にも見つからなかったよ!」

    公「そうかー。何かまともな手掛かりさえも見つからないな。」

    梅風「だね〜。」

    苗木「おーい!不二咲さーん、梅風くーん、何か見つかったー?」

    不二咲「ううん。何も見つからなかったよー!」

    梅風「こっちも公君と捜索したけど何も見つかってないよー!」


    4人集合

    苗木「じゃあとりあえず体育館の捜索は終わりにして、次の場所を捜索する?」

    不二咲「そうしようか!」

    苗木「じゃあ次はどこに…」






    甘里「皆!ちょっと来て!」

    苗木「甘里さん?そんなに慌ててどうしたの!?」

    甘里「本当に緊急事態なの!だから…」








    その時、僕は頭の整理が出来ていなかった…。



    この平和だった日常が…崩れてしまったのだから…。

















    モノクマ「ピーンポーンパーンポーン!
    死体が発見されましたー!!
    一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!!」









    苗木「え…?」




    不二咲「どういう…こと?」



    梅風「何…?今の…」




    公「嘘…だろ?」




    甘里「…起きちゃったんだよ。殺人が…」





  23. 26 : : 2016/07/03(日) 16:38:53
    死体発見アナウンスが鳴り響いた。

    僕達は甘里さんに連れられて来たのは死体発見現場の図書室だった。








    先に

    ヤスヒロさん、羽衣さん、桑田君、石丸君、大和田君、山田君が居て、
    羽衣さんと甘里さんが第一発見者だという。



    羽衣さんが近くを通りかかっていたヤスヒロさん、桑田君、石丸君、大和田君、山田を呼びに行ったらしく、
    山里さんは体育館に走り、そこでたまたま捜索をしていた僕達を呼んできた。
    と、いうわけだ。








    どうやら羽衣さんが甘里さんに茶道について教えようとして図書室に本を取りに来たらしいけど、そこで運悪く死体を発見してしまったらしい。










    2人で捜索していた人達は犯行は出来ない。






    かといい、1人で捜索をしていた人を疑うのはダメだ。






    学級裁判裁判

    そこで…彼を殺した犯人を見つければならない。





    犯人を間違えれば、僕たちが殺されてしまう。






    死んだ彼の為にも…必ず学級裁判に勝ってみせる…!






    でも、なぜ殺されてしまったんだ…



















    十神君…









    生き残りメンバー 21人

    苗木、霧切、不二咲、舞園、大神、朝比奈、江ノ島、戦刃、腐川、ヤスヒロ、石丸、大和田、桑田、山田、葉隠、梅風、公、羽衣、甘里、鬼島、神寺


    to be continued…
  24. 27 : : 2016/07/03(日) 18:38:36
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「ついに1人目の被害者が出ちゃったねー!
    いやー、嬉しい限りですよ。
    ただね、十神君はセリフが少なすぎたと思うんだよね。
    腐川さんとかも全然話してないし神寺さんはもやは幽霊だよ!」

    鬼島「ちなみに言い忘れてたけど、葉隠は だべ 以外で石丸と会話したのがこのssの初めての発言なんだぜぇい!」

    モノクマ「…ちょっと意味が分からないけど。
    あ、最初にも書いたと思うけど筆者はとんでもないどアホで推理は本当に適当だから期待しないでね。
    さてと…十神君を殺したクロは誰なのか!
    オマエラの推しキャラがそうだったとしても恨まないでおくれよ!
    うぷぷぷぷぷ…」
  25. 28 : : 2016/07/03(日) 21:58:04

    苗木「十神君が死んだなんて…信じたくない。」

    不二咲「確かに十神君は協力的だったよね。どうしてこんな…」

    霧切「確かに十神君の死は悔いるわ。けれど、今の私達に出来ることは学級裁判を正しい方向に進めて犯人を見つけること…違うかしら?」

    梅風「…そうだね。僕達に今出来ることはそれしかないね。」

    苗木「まず、何から始めようか?」

    不二咲「うーん…。とりあえず初めは全員のアリバイを確認する事から始めない?」

    梅風「じゃあ、一旦解散して全員のアリバイを確認してから30分後に食堂集合。で、いいかな?」

    霧切「そうしましょうか。じゃあまた後でね。」

    苗木「今起こった事件だけじゃなくてこの学園内を捜索している人がいるみたいだし僕は体育館でアリバイを聞いてみるよ。」

    不二咲「じゃあ僕はプールでアリバイを調査するね!」

    梅風「…ちょっと怖いけど、僕は今回の事件の現場でもある図書室でアリバイを調べてみるよ。」

    苗木「梅風君大丈夫なの?あんまり無理はしない方が…」

    梅風「ううん。僕に出来ることはこれぐらいしかないから…だから、僕に任せて欲しい!確かに僕じゃ信用できなくて、大事な証拠も見失ったままかもしれない。だけど…それでも皆の役に立ってみたいんだ。」

    苗木「…うん。じゃあ梅風君に任せるよ。お願いね。」

    梅風「了解」(`_´)ゞ

    不二咲「梅風君…ここで敬礼なの?」

    苗木「あれ?そういえば霧切さんはどこを捜索に行ったのかな?」

    不二咲「食堂だって」

    苗木「え?いつ聞いたの?」

    梅風「苗木君 背中」

    苗木「え?」

    ベリッ

    苗木「」


    食堂でアリバイ調査をして来るわ。気づくの遅いわよ。苗木君。by霧切

    苗木「霧切さんって本当にエスパーなの?」

    不二咲「と、とりあえずアリバイ調査に行かないと時間なくなっちゃうよ!」

    苗木「だね。じゃあ僕は体育館に行くね。また後でー!」

    不二咲「僕はプールに行ってくるねー!」

    梅風「じゃあ図書室に行ってきまーす!」









    苗木「皆、絶対に…学級裁判で犯人を見つけ出そう!」










    こうして僕達の捜査は始まった。
  26. 30 : : 2016/07/04(月) 18:15:59
    モノクマ「待って苗木君」

    苗木「モノクマ?」

    モノクマ「はい、コレ。適当だけどモノクマファイルを渡しておくよ。」

    苗木「あぁ。学級裁判の説明の時に言っていたファイルか。死体の状況などが書かれているね。」

    コトダマ 【モノクマファイル】を手に入れた。


    モノクマ「じゃあね!学級裁判、期待してるよ〜。お邪魔しましt」

    苗木「これって梅風君が持ってた方がいいんじゃ…。」

    モノクマ「その心配はいらないよ!モノクマファイルは皆に渡してあるからね!今度こそ本当にお邪魔しましたー!!」



    苗木「えーっと…死亡時刻は午後2時から午後3時の間か。ちょうど捜索の時間じゃないか! 心臓に刃物ようなものが刺さり死亡。凶器はナイフかな?
    とりあえず、午後2時から午後3時間までどこで何をしていたか調査してみよう。」
  27. 31 : : 2016/07/04(月) 20:00:14
    体育館

    苗木「とりあえず体育館に居る人達の午後2時から午後3時までのアリバイを聞こう。」

    ヤスヒロ「私は山田君と桑田君と腐川さんと食堂を出てビリヤードをしていましたわ。あ、ちなみに食堂を出たのは私達が最後でしたよ」

    コトダマ 【ヤスヒロの証言】 を手に入れた。

    石丸「僕は捜索をしていた。皆が出た後に食堂に戻って来たのだが舞園クンと霧切クンと江ノ島クンが捜索をしていたよ。

    苗木(霧切さんは科学室の捜索が終わってから食堂に向かったのかな?)

    コトダマ【石丸の証言】を手に入れた。

    苗木「ヤスヒロさんと石丸の証言に出てきた4人は証言があるから聞く必要はないね。少し早いけど食堂に向かおう。」
  28. 32 : : 2016/07/04(月) 20:47:08
    すみません!今日は体調が悪いためこれで終わります。次回は不二咲の捜索パートと梅風の捜索パートから始めたいと思います。
  29. 33 : : 2016/07/05(火) 20:53:15
    プール

    不二咲「プールに居る人のアリバイを聞こう。」



    朝比奈「私は2時から3時までの間は捜索をしていたよ。最初は体育館に行ったんだけど苗木が捜索してたから別の場所に行ったんだ。ね?さくらちゃん」

    大神「あぁ。その後我たちはプール捜索に向かったのだ。」

    不二咲「確かに朝比奈さんと大神さんと苗木が話しているのは僕も聞こえたよ。」

    朝比奈「あ、不二咲ちゃんも居たんだね。」

    不二咲「うん。他にも梅風君と公君と一緒に捜索したんだ。」

    大神「なるほどな。それと、我らがプールの捜索をしていると舞園が来ててな。食堂の探索が終わったと言っていてな。そして我は朝比奈と舞園と共に探索をしたのだ。」

    舞園「はい。確かに私は大神の言う通りに行動していましたよ。」

    不二咲「そういえば僕が先に体育館を捜索していたから行ったり来たりさせちゃってたんだね…。ごめんなさい。」

    舞園「いえ、気にしないでください。他に気になることはありませんか?」

    不二咲「…ねぇ舞園さん、食堂を捜索してる時に誰か来なかった?」

    舞園「あ、霧切さんと江ノ島さんと少しだけ捜索をしましたよ。」

    不二咲「そうなんだ。ありがとう。じゃあ僕はこれで!」

    朝比奈「気をつけてねー!バイバーイ!」

    不二咲「バイバーイ!」


    コトダマ【朝比奈と大神の行動】を手に入れた。

    コトダマ【舞園の行動】を手に入れた。

    コトダマ【不二咲の証言】を手に入れた。
  30. 34 : : 2016/07/05(火) 21:29:02
    図書室

    梅風 「十神君…」



    梅風「と、とりあえず図書室に居る人達に話を聞いてみよう!」


    腐川「え?私はビリヤードをしていたわよ。とても楽しかったわ。気になることは…石丸君が人の目を気にしていたわね。ビリヤードが終わった後に話を聞いてみたのだけど、食堂に向かっていたらしいわよ。ゲーム室までは来なかったから案外ラッキーね。あ、後ね葉隠君と石丸君の部屋から出てくるのを見たわ。きっと説教でしょうね。まあ、そのまま石丸君は食堂に向かっていったから真反対のゲーム室には来る時間はないかもね。死体発見アナウンスがなったのは感覚的にその10分後でしょうしね。話が長くなってしまって申し訳ないわ。じゃあ私は食堂に行くわね。」

    梅風「…話長いなぁ。とりあえずメモしておこうかな。」

    コトダマ【腐川の証言】を手に入れた。

    梅雨「さてと…あれ?」

    羽衣「あ、梅風さんこんにちわ。」

    梅風「えぇ!?死体の近くで何してるの!?」

    甘里「十神の死体の気になる点を調べてるけど…あまり見つからなくて。」

    梅風「あれ?そういえば十神君のメガネは?」

    甘里「あ。そういえば十神はメガネしてたかー。忘れてたよー。」

    梅風(今まで何してたの…?)

    コトダマ【十神のメガネ】を手に入れた。

    羽衣「そういえば十神さんの死体には目立った傷が2つあるんですよね。」

    梅風「あっ。本当だね。モノクマファイル書いてあるのは刃物のようなもので刺されたっていう事だね。」

    甘里「えー?じゃあなんで頭にも傷があるんだろう?」

    羽衣「きっと、頭を凶器で殴った時点では死んでいなかったのだと思います。そうして殺しきれなかった犯人は刃物のようなものでめまいを起こしていた十神君を刺し殺したのではないでしょうか?」

    甘里「なんか納得!だけど刃物はどこにあるんだろう?」

    羽衣「それは分かりません。しかしそこに鉄パイプが転がっていていますし、恐らくそのようにして殺害されたのでしょう…。モノクマファイルにも頭部の傷がある事は確認できますね!」

    甘里「私居る意味なかった気が…」

    梅雨「いままで何をしてたんだろ…」(これもメモさせて貰うね。)

    甘里「梅風…酷いよ…」

    羽衣「梅風さん!「」と()が逆ですよ!
    あ、あと今まで何してたんだろうは2回目ですね。」

    梅風「ごめんなさい。」


    コトダマ【十神の死体の状況】を手に入れた。

    コトダマ【羽衣の推理】を手に入れた。


    梅風「じゃあ僕は食堂に行くから。また後でね!」

    甘里「じゃあねー!!」

    羽衣「さようなら〜。」(甘里さん、復活早い…)
  31. 35 : : 2016/07/05(火) 23:09:00
    すみません。今日も体調が優れていないので終わります。明日はもっと書けるようにしようと思います。
  32. 36 : : 2016/07/06(水) 18:35:35
    食堂

    苗木「皆集まるの早かったんだね。」

    不二咲「うん!調査が結構早く終わったからね。」

    梅風「腐川さんの話と甘里さんが何もやってないので凄い時間かかったよ…」

    霧切「私は戦刃さんと江ノ島さんにアリバイを調査をしたわ。江ノ島さんは30分くらい私と舞園さんで食堂の捜索をしたわ。その後、江ノ島さんは部屋へ行って舞園さんはプールに行ったわ。見送ったからそこは私が保証するわ。」

    不二咲「舞園が言っていた事と合っているね。これは間違いないかも。」

    コトダマ【江ノ島の行動】を手に入れた。

    霧切「その後にまた食堂へ来て、戦刃さんにアリバイを聞いたわよ。」

    戦刃「うん。確かに聞かれたよ。私はずっと1人だったから証人は居ないけど技術室に居たんだ。色んな銃とかナイフとか置いてあったからつい夢中になっちゃって。」

    苗木「技術室に銃とかナイフが置いてあるのは僕も前に行った捜索の時に知ったよ。」

    コトダマ【戦刃の行動】を手に入れた。



    霧切「じゃあ私は一足先にエレベーターの前へ行かせてもらうわね。」

    不二咲「僕もお先にね!」

    梅風「じゃあ僕も…」

    苗木「待って!ちょっと気になる事があるんだけど、梅風君一緒に来てくれないかな?」

    梅風「え?いいけど…」



    科学室


    梅風「さっき科学室は霧切さんが捜索してなかったっけ?」

    苗木「そうなんだけどイマイチ信用できなくてさ。一緒に捜索してくれないかな?」

    梅風「わ、分かった。」(霧切さん、苗木君に何かしたのかな?)

    苗木「えっと、一見普通の科学室だね。」

    梅風「あれ?これって…」

    苗木「何かあったの?」

    梅風「うん。調合レシピを見つけたんだけど…毒とか接着剤、薬の作り方とかいっぱい載ってるよ。」

    苗木「今回の事件は毒殺じゃないけど、眠らせてから殺害したっていう場合もあるし一応覚えておこう。」

    コトダマ【科学室の調合レシピ】を手に入れた。

    梅風「そういえば、机の上にガラスの破片が凄いあるんだけど…」

    苗木「このガラスの破片の原型が今回使われた凶器だったのかな?」

    梅風「その可能性もあるかも。覚えておこう。」

    コトダマ【ガラスの破片】を手に入れた。

    苗木「見に来て正解だったね。」

    梅雨「甘里さん同様、霧切さんは何をしてたんだろう。」


    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「えー。これより学級裁判を開きまーす。オマエラは赤い扉の前に来て
    、エレベーターに乗り、学級裁判所まで
    来てくださーい!!」

    苗木「さあ、行こうか。」

    梅風「うん。」




    赤い扉の前


    不二咲「あ、苗木君!梅風君!」

    苗木「やあ、不二咲さん。遅くなってごめんね。いよいよだね…」

    梅風「これだけ頑張ったんだから、きっと何とかなるよ!」

    苗木「そうだね…。僕たちは、この学級裁判に勝たなきゃ行けないんだ…。」


    エレベーター

    苗木 (今、始まるんだ。十神君を殺した犯人を突き止める学級裁判が…そして、僕たちの生死を決める学級裁判が…!)
  33. 37 : : 2016/07/06(水) 18:52:20
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「いやー、ついにどっきどっきわっくわっくの学級裁判が開かれますねー!っと…まずはじめに。」

    鬼島「モノクマ劇場準レギュラーの鬼島だぜぇい!」

    モノクマ「いつ君が準レギュラーになったのさ!まだ2回しか出てないし!で、あとは…」

    神寺「はい…もはや幽霊の神寺です。
    私達のアリバイはどうなるんですか?」

    モノクマ「君たちは鬼島君の部屋で存在が薄い同士話し合ってたじゃないか!
    それは僕が証明してあげるよ!」

    コトダマ【モノクマの証言】を手に入れた。

    鬼島「信用できねぇー!それに俺は葉隠やこの超高校級の幽霊より存在感あるわぁ!」

    神寺「私は超高校級の幽霊だったの…?」

    モノクマ「流石に違うよ。」

    鬼島「モノクマ、突然のマジレス」

    モノクマ「こほん。じゃあ次からは学級裁判パートだからね。何回も言うようだけど、学級裁判は凄く適当、そして短い。僕も期待できないくらいだよ。まあ期待しないで見守ってやってね。じゃあ、今回のモノクマ劇場は終了!
    クロは誰なのかな〜?うぷぷぷぷぷ…」
  34. 39 : : 2016/07/07(木) 20:48:41
    苗木(間違えるわけにはいかない。僕だけじゃない。皆の命がかかってるんだ…!)

    学級裁判

    開廷!!


    ナレーション「このss初登場のナレーションでございます。このssでは【論破】や【同意】だけでなく、【証明】や【追求】などもございます。それでは、適当ですがお楽しみください。」
    コトダマ一覧

    【モノクマファイル】

    【ヤスヒロの証言】

    【石丸の証言】

    【朝比奈と大神の行動】

    【舞園の行動】

    【不二咲の証言】

    【腐川の証言】

    【十神のメガネ】

    【十神の死体の状況】

    【羽衣の推理】

    【江ノ島の行動】

    【戦刃の行動】

    【科学室の調合レシピ】

    【ガラスの破片】

    【モノクマの証言】


    腐川「まずは被害者の特定からね。」

    石丸「断言しよう!殺されたのは十神白夜だ!」

    舞園「流石にそのくらい分かります。」

    朝比奈「次は凶器の話をしようよ!」

    葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!」

    甘里「葉隠は私が相手をしておくから学級裁判を進めておいて!」



    議論開始

    桑田「凶器っつってもよー
    【図書室にあったのは鉄パイプだけ】だったぜ?」


    大和田「鉄パイプは偽装で
    【本当は何か別のもので頭と腹を攻撃】じゃねぇのか?」


    大神「何か他に手掛かりは…」

    朝比奈「きっと、鉄パイプで頭をなぐって
    そこから【鉄パイプで体を貫いた】んだよ!」


    【ガラスの破片】→【鉄パイプで体を貫いた】


    苗木「それは違うよ!」 論破

    break


    苗木「待って朝比奈さん!実は僕たちは科学室を捜索したんだけど、机の上にガラスの破片が大量にあったんだ。」

    霧切「苗木君は私が信用できなくて科学室に行ったのね…」

    梅風 (やっぱり何かあったのかな)

    霧切「まぁ、それは置いておいて。そのガラスの破片の中に凶器が混ざっていたんじゃないかしら?」

    朝比奈「へえ!そうだったんだ。ごめんね、時間を取らせちゃって…」

    苗木「気にしないで!さぁ、学級裁判を続けよう」


    議論開始


    石丸「凶器とは一体…?」

    舞園「凶器は【ガラスのようなもの】らしいですが…」

    葉隠「分かったべ!【科学者のフラスコ】だべ!」

    甘里「葉隠がまともな発言を!?」

    羽衣「ガラスのようなもの…それは、ガラス自体を示さないのではないでしょうか?」

    不二咲「え…?どういうこと?」

    羽衣「例えば、【プラスチック】とか、【レンズ】もガラスの中に混じっていたのではないでしょうか?」


    【十神のメガネ】→【レンズ】

    梅風「その種明かし、正解かも!」同意

    break



    梅風「そうだ…十神君のメガネがなかったのはそれだったんだ!」

    桑田「ん?何言ってるんだ?」

    梅風「あ、実は十神君の死体を見たときに、十神君のメガネが消えていたんだ。そして、そのメガネは机の上のガラスに混ぜられた…。色んな色があったし、フレームも砕いて混ぜたんだよ。ガラスは触ると危ないから、犯人は僕たちが捜索しているときにガラスに触ると思わなかったんだ…。」

    石丸「そういえば、十神はメガネをしていなかったな…。」

    甘里「じゃあ、十神のメガネが今回の凶器なんだね!でも、どうやって十神のメガネで体を貫いたんだろう。」

    苗木 (十神君を刺した凶器…それはメガネ。どうすればメガネを凶器にできるんだ)

    投げる
    割ってくっつける
    尖らせる
    そのまま使う

    割ってくっつける

    苗木 (これだ…!)
  35. 40 : : 2016/07/07(木) 22:26:58
    苗木「割ってくっつけたんじゃないかな?」

    甘里「えー!?そんなことできるの!?」

    鬼島「流石にそりゃー無理だロゥよぉ〜。」

    不二咲「レンズはレンズでも割れたら流石に危ないよ?破片が尖っている場合だってあるし…。」

    大和田「それなのにどうやって十神のメガネを凶器にしたんだ?」

    大神「触れずに行うのも不可能だしな。」

    苗木「犯人は包丁とかカッターナイフのようにレンズの破片を並べることで十神君のメガネを凶器に出来たんだ。もちろん、レンズには触れてるよ。」

    葉隠「だから、割れたレンズに触れたら危ねぇって!犯人は怪我しながらレンズを並べたのか!?」

    苗木「いや…あの人ならレンズに触れながら怪我もせずに凶器を作れたはずだよ。」

    【怪しい人物を指名しろ】

    苗木「君じゃないかな…?」



























    霧切さん…







  36. 41 : : 2016/07/07(木) 23:04:33
    霧切「私が十神を殺した犯人ですって?そんな冗談笑えないわ。」

    苗木「だって…」

    霧切「私が手袋をしていたから怪我をせずに割れたレンズを凶器の形にした。そう言いたいのね?そんな推理で私を犯人扱いするほど私、あなたになにかしたかしら?」

    苗木「そうじゃないんだ。君は捜索のフリをした。事件の捜索をしている時は食堂で捜索していた。事件が起こる前までは科学室で捜索していたよね?」

    霧切「それがどうかしたのかしら?」

    苗木「そこから、君の十神君を殺害する計画は始まっていたんだよ。」

    全員「え!?」

    山田「な、苗木誠殿?なんで霧切響子殿は科学室で殺害計画が行われていたのでしょうか?」

    ヤスヒロ「普通に殺すなら図書室に向かって普通に殺せば良いのでは?」

    苗木「そうしないと凶器も作れないし凶器をガラスの中に混ぜることができないんだ。もちろん、割れたガラスなどは霧切さんがビーカーやフラスコを割って、ヨウ素液や色水などを使って色付けしたんだ。」

    霧切「酷い推理だわ。いいわ。議論を重ねて白黒つけましょうか。」
  37. 44 : : 2016/07/09(土) 14:15:49
    議論開始

    霧切「私は科学室を捜査して
    その後、食堂に向かったわ…」

    桑田「で?その後は?」

    霧切「食堂では【江ノ島さんと舞園さんと一緒に捜索した】わ。」

    霧切「まず、服を伸ばせば割れたレンズくらい拾えるんじゃないかしら?」

    霧切「それに

    【江ノ島さんが部屋に行った後の目撃証言はない】けど

    舞園さんがプールの捜査へと行った後

    【舞園さんと会っている人は何人も居る】わよ。」

    舞園「え!?私ですか!?」

    霧切「だから、私が見送った後に舞園さんがプールから図書室に向かい十神君を殺害した可能性だってあるわ。」

    舞園「私には十神君を殺す動機なんてありません!」

    霧切「【舞園さんにも殺人は可能】なのよ?」


    【不二咲の証言】→【舞園さんにも殺人は可能】


    不二咲「それはおかしいよ!」 論破

    break

  38. 45 : : 2016/07/09(土) 14:37:31
    不二咲「霧切さん、それはおかしいよ?」

    苗木「ふ、不二咲さん…?」

    霧切「あら、何がおかしいのか言ってもらえるかしら?」

    不二咲「まず舞園さんは体育館の用具倉庫に来たんだ。そこで僕とも会ったよ。」

    梅風「え?舞園さん居たっけ?」

    不二咲「苗木君はシステムエリアを捜索していて、梅風君は舞台裏を捜索してたから気付けなかったんだと思うよ?」

    梅風「あ、そう言えば誰かと話してるなーとは思ったんだけどあれは舞園さんだったんだね。」

    不二咲「そして僕との会話を終えた舞園さんは食堂に向かったんだよ。そこで江ノ島さんと霧切さんに会ったんだ。」

    江ノ島「あー。そういえば来たねー。」

    霧切「食堂に来る前に殺人を行うことはできないの?」

    モノクマ「残念だけど、舞園さんは直接食堂に向かったよー!」

    不二咲「そうして食堂の捜索を終えた3人はそれぞれ別行動をとったんだよ。江ノ島さんは部屋に行って舞園さんはプールに行ったんだよ。」

    モノクマ「それも僕がちゃーんと保証しまーす!」

    霧切「あなたは黙ってて」

    モノクマ「」

    不二咲「そして舞園さんはプールで捜索を始めたんだ。」

    霧切「ふーん。それで?誰かそれを証明できる人は居るの?」

    不二咲「それは…」

    コトダマ選択

    【朝比奈と大神の行動】

    不二咲 (これで証明できるよ。)

    不二咲「朝比奈さんと大神さんが証人だよ。」

    朝比奈「え?私たち?」

    大神「我たちがプールの捜索をしている時に確かに舞園は来たぞ。」

    朝比奈「あ、うん!間違いなく来たよ!」

    戦刃「ただ便乗しているだけの朝比奈さん」

    霧切「なるほど。証人は居るようね。でも、私を犯人だと決めつけるのに重要な事を1つ忘れているわよ。」

    苗木「それって…まさか…。」

    霧切「凶器よ。」
  39. 46 : : 2016/07/09(土) 22:16:49
    霧切「十神君のメガネで凶器を作る技術なんて私にはないのよ?」

    苗木「いや、霧切は才能を思い出していなかったよね?もしかしたら…」

    霧切「それはないわ。」

    石丸「なぜ言い切れるのだ!」

    霧切「思い出したから教えてあげるわ。
    私の才能は…











    超高校級の探偵よ。」

    全員「!?」

    朝比奈「霧切ちゃん、探偵だったの!?」

    葉隠「そんな簡単に信じてどうするんだべ!」

    モノクマ「信じなれないかもしれないけど、そう!霧切響子さんの才能は超高校級の探偵です!!」

    苗木「でも、何で才能を忘れていたの?」

    モノクマ「僕が霧切さんの才能だけ思い出せないようにしたんだよ。」

    霧切「そんなことはどうだっていいでしょ!?それで!?どうやって私は凶器を作ったの!?早く説明してよ!」

    朝比奈「霧切…ちゃん?」

    苗木 (確かメガネで作った凶器はフチが両側に真っ直ぐついていて、フチの先端に割れたレンズ、フチ以外にも同じ方向につけられていた。それは被害者である十神を殺害するために作られたもの。だけど、霧切さんはどうやってこの凶器を作ったんだ…。1から解決していこう。」

    ロジカルダイブモード
    開始

    Q.1
    十神死亡時の捜索の時に霧切が捜索していた場所は?

    1.プール

    2.食堂

    3.体育館

    Q.2
    十神死亡時の捜索の時に霧切が一緒に捜索していたのは?

    1.江ノ島&舞園

    2.朝比奈&大神

    3.不二咲&梅風

    Q.3

    凶器を作りに霧切が向かった場所は?

    1.霧切ルーム

    2.科学室

    3.図書室

    苗木 (これは…分かった…)

    梅風 (待って苗木君!)

    苗木 (梅風君!?どうして!?)

    梅風 (僕、気づいたことがあるんだ。だからサポートしに来たよ。)

    スキル【種明かし】を手に入れた。

    苗木 (ありがとう梅風君!)

    梅風 (うん!後はもう少しで見えてくると思うからあとは苗木君にお任せするね。)

    Q.3

    1.霧切ルーム&十神ルーム

    2.科学室&食堂

    3.図書室&視聴覚室

    2→1→2

    苗木 (今度こそ!)






    苗木「霧切さんは科学室で凶器を作ったんだね?だけど、その前に食堂に向かったんだよ。食堂に行ったのには理由があるんじゃないかな?」

    霧切「私は犯人ではないわ。言いがかりはやめて頂けるかしら?食堂に行ったのは捜索以外理由はないわ。」

    苗木 (きっと、他に理由はあるんだ。でも、それは一体なんだろう…。)

    梅風「苗木君、聞こえる?」

    梅風君が小声で話しかけてきた。

    苗木「梅風君、何か分かったの?」

    梅風「たぶん、食堂には凶器を作る為の材料があったんだよ。食堂にあって接着性のあるもの…ここまで言えば、分かるよね?」

    苗木「食堂にあるもので作れる接着性のあるもの…何かが閃きそうだ。」











  40. 47 : : 2016/07/09(土) 22:42:55
    閃きアナグラム
    開始

    ○ん○んの○

    ど か ま
    て り と で
    な ひ ぷ


    でんぷんのり


    苗木 (これだ…!)




    苗木「もしかして、霧切さんが食堂に行ったのって、お米を取りに行ったから?」

    霧切「はぁ?なぜ私がお米を取りに食堂までいく必要があるの?」

    苗木「それは、でんぷんのりを作る為だよ。」

    羽衣「でんぷんのり…ですか?」

    甘里「え…なんでわざわざそんなことを?」

    苗木「短時間で証拠を隠滅する為だよ。
    でんぷんのりは割れたレンズをくっつける為に使われた。そして、でんぷんのりはお湯に溶けやすいからきっと凶器の隠滅が早く終わったんだろうね。
    だけど、1つだけミスがあったんだよ。」

    不二咲「ミス?」

    苗木「でんぷんがヨウ素液に反応してしまったことだよ。赤や緑の鮮やかな色に混ざって青紫色のレンズが混ざっていたんだ。それは色水をかけたんじゃなくて、洗いきれてなかったでんぷんがヨウ素液に反応して青紫色ができてしまったんだ。」



    霧切「おかしいわよ…!こんなの…認めないわ!」

    梅風「霧切さん!?」

    霧切「ありえないわ。私が犯人だったとしたら…探偵であるこの私が犯人だったとしても…証拠は絶対に隠滅するわ!こんなの濡れ衣じゃない!どうしたらわかってくれるのよ!私は犯人じゃないのに!」

    苗木「霧切さん、もうやめてよ…。僕だってこれ以上追求したくないんだ。」

    霧切「みんなが私を犯人扱いすることをやめればこんなことにはならないわ!絶対に、認めないわ!」



    パニックトークアクションVS霧切


    探偵として、そんなミスはしないわ!

    ありえない、ありえないわ!

    信じられない!

    どうして私ばっかり!



    霧切「大体…【私にはでんぷんのりを作る方法が分からないわ!】


    △調合


    ○の □科学室


    ×レシピ



    □○△×→科学室の調合レシピ

    【科学室の調合レシピ】→【私にはでんぷんのりを作る方法が分からないわ!】

    苗木「これで終わらせてみせる!」

    break


    苗木「科学室の調合レシピを見れば、でんぷんのりの作成は誰にでも出来るよ。」

    霧切「…」

    苗木「じゃあ、最後に事件をまとめるからそれで納得してくれるよね?」

    霧切「まとめ次第…ね。」

    甘里「そんな…それって認めたようなものだよ!」

    不二咲「霧切さん…」

    梅風「なんで…」

    苗木「それじゃあ、事件をまとめるよ…」













    苗木「これが事件の全貌だよ!」
  41. 48 : : 2016/07/10(日) 00:07:35
    Act.1
    苗木「今日の朝、僕たちは捜索に向かうところからはじまったんだ。
    2人以上で行動していた人や1人で行動していた人、捜索をしていない人などいろいろな人が居た。
    僕は不二咲さんと梅風君と捜索を始めたんだ。」

    Act.2
    苗木「まずは僕たちは、初めに科学室を捜索しようとした。しかし、そこには科学室で捜索を始めていた今回の事件の犯人が居たんだ。僕たちは犯人の殺人計画が始まっていることは知らずに科学室の捜索は犯人に任せてしまったんだけどね。」

    Act.3
    苗木「そして犯人は殺人に移った。
    図書室に行き、予想通り今回の被害者である十神君は図書室に居たんだ。
    そして図書室の奥にしまってあった鉄パイプで十神君を殺しきれなかった。
    いや、正確には死因をごまかす為にわざと殺さなかった。
    モノクマファイルの情報を暴けると思ったからね。
    だからその時、十神君は気絶している状況だったんだよ。
    そして、今回の凶器である十神のメガネも持って行ってしまったんだ。」

    Act.4
    苗木「図書室から食堂に向かった犯人は途中で江ノ島さんと舞園さんと遭遇したんだ。
    殺人計画に支障は出なかったから犯人にとっては気にすることなかったんだけどね。犯人はある材料が必要なだけだったから。その材料というのは米だったんだけどね。」

    Act.5
    苗木「そして再び科学室に戻ってきた犯人は凶器の作成に取り掛かった。
    まずは、十神君のメガネのレンズ部分を破壊して割れたレンズを用意して、次にフチの部分を壊してフチを取り外した。そして、その壊したメガネのフチにレンズの破片をくっ付けて凶器を作ろうとした。
    その時に使ったのは食堂から持ってきた米で作ったでんぷんのりだったんだ。
    そして、フチとレンズをでんぷんのりにくっつけることで凶器を完成させたんだ。
    この時、フチとレンズだけでなく乾いたでんぷんのりが凶器に固められたことでより強力な凶器が完成したんだ。
    でんぷんのりは、科学室にある調合レシピで作ることが出来たんだよ。」

    Act.6
    苗木「そして再び凶器を持った犯人は図書室に向かった。
    そして気絶している十神君の体を凶器で貫いたんだ。
    凶器は十神君の体を貫くのには十分の長さがあった。
    そして再び科学室へ戻ったんだ。」

    Act.7
    苗木「ここから犯人は凶器の隠滅に取り掛かった。
    凶器をお湯で洗い流すことででんぷんのりは剥がれ落ち、割れたメガネとフチだけが残った。
    そしてフチを破壊して机の上にばらまいた。そこからいろいろな色のガラスがばらまかれたと思わせるように色水やヨウ素液などをかけたんだ。
    しかし、ここで犯人はミスを犯したんだ。そのミスとは、でんぷんのりが洗い流しきれていないことだったんだ。
    ガラスにでんぷんのりが若干付着していたからヨウ素液と反応してしまい、青紫色をつくってしまったんだ。
    そして、でんぷんのりとメガネのフチが凶器に使われたことがバレてしまい、凶器が十神君のメガネだということが判明してしまった。
    青紫色の反応がなければ、僕たちは鉄パイプが凶器だと思い誰にでも犯行が可能になってしまって犯人が特定できなくなってしまっていたんだ。

    今回、この犯行が可能なのはただ1人だけだった。

    主に1人で捜索をしていて科学室と食堂を使って凶器を作った犯人。それは…」





















    苗木「霧切さん!君しかいないんだ!」





    complete
  42. 49 : : 2016/07/10(日) 01:01:47
    苗木「どうかな?霧切さん。納得できた?」

    霧切「ふふ…完敗だわ。まさか私が負けるなんてね。」

    霧切「それじゃあ、投票タイムをお願いするわ。」

    モノクマ「了解しましたー!」

    モノクマ「えー。議論の結果が出たみたいですね。
    オマエラはお手元にあるスイッチで投票してください!
    オマエラが出した答えは正解なのか、不正解なのか。
    そして、クロになるのは誰か…
    それではいきましょう!

    投票タイムー!!」

    VOTE

    霧切 霧切 霧切

    GUILTY




    モノクマ「ヒャッホーウ!大正解!
    今回十神白夜君を殺したのは、霧切響子さんなのでしたー!!」

    梅風「霧切さん…なんで十神君を殺したの?」

    霧切「…母よ」

    不二咲「お母さん?」

    霧切「えぇ。私の母親は十神財閥によって殺されたわ。しかも、十神君本人の指示でね。」

    全員「!?」

    霧切「ほんと…たかが画くらいで殺されるとは思わなかったわ。」

    朝比奈「画?」

    霧切「そうよ。オークションよ。私の母は十神財閥…いえ、十神より多額の金を出してそれを購入したわ。私の母は美術館を開くことが夢だったからね。」

    ヤスヒロ「そして、その画を落札出来なかった十神君は十神財閥を使って霧切さんのお母様を?」

    霧切「その通り。殺された上にその画は盗難されたわ。」

    霧切「あーあ。もういいわ。父も殺され母も殺された。私は生きる価値なんてない。さっさと始めてくれるかしら?」

    モノクマ「了解しましたー!!」

    モノクマ「それでは、張り切っていきましょう!!」





    モノクマ「おしおきターイム!!」
  43. 50 : : 2016/07/10(日) 11:28:33

    gameover

    キリギリさんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。



    〜探偵ごっこは豪炎の中で〜
    超高校級の探偵 霧切響子 処刑執行



    霧切は依頼で捜査をしていた。
    彼女は超高校級の探偵として依頼は確実に成功させなければならなかった。

    しかし突然、捜査場所が炎に包まれた。そこから脱出しようとする霧切だったが脱出出来なかった。

    そう、あの時の火傷では済まされなかったんだ。

    その豪炎はさらに燃え広がる。
    そしてさらには霧切の足までをも燃やし始めた。

    霧切は涙をこぼし、消えるかのように豪炎によって美しく散った。

    超高校級の探偵 霧切響子の依頼は失敗に終わり、命までもが消えてしまった。彼女は、死んだ父と母に会えることだろう…。
  44. 51 : : 2016/07/10(日) 11:42:38
    モノクマ「ヒャッホーウ!エクストリーム!」

    苗木「そんな…」

    公「本当に…霧切は死んだのか?」

    舞園「今見せられた映像…あれは間違いなく本物でしょう。」

    苗木「みんな。今日のところは解散してまた明日からみんなで過ごそう。」

    戦刃「うん…そうしようか。」



    こうして僕たちは解散した。












    苗木「本当に殺しあう世界だったんだ。
    もう2人も居ないなんて…。
    明日に備えて今日は寝よう。」













    カチャカチャカチャカチャ


    梅風「あともう少しかな。」






    梅風「コロシアイは…やっぱり防げなかった…。」


    ガラガラガラ

    不二咲「あ、梅風君。遅くなってごめんね。」

    梅風「僕が早く来すぎただけだよ。こっちこそごめんね。」

    不二咲「じゃあさっそく…えっとー…うん!出来たよ。」

    梅風「ありがとう!不二咲さん!」

    不二咲「だけど…何に使うの?」

    梅風「秘密だよ。だけど、悪用するわけじゃないから安心してね。」

    不二咲「秘密…か。なんかわかる時まで楽しみだよ。」

    梅風「うん!楽しみにしててね。」

    不二咲「あ、それじゃあ今日はもう遅いから寝るね。おやすみ〜!」

    スタスタスタスタ…

    梅風「さてと、もうひと頑張りしようかな。手伝いお願いね。



















    アルターエゴ」




    アルターエゴ「了解したよ!梅風君」







    第1章 「イキノコル(非)日常編」 END


    生き残りメンバー 20人


    to be continued…
  45. 52 : : 2016/07/10(日) 11:49:13
    以上で第1章終了です。
    捜査や学級裁判など本当に適当で申し訳ありません。
    次から第2章に入ります。
  46. 55 : : 2016/07/16(土) 10:04:10
    第2章 月刊少年絶望マガジン

    十神君と霧切さんが死んでから1日がたった

    どうやら皆落ち着いた様子らしい。
    また普段の生活を送ることができる。


    食堂

    石丸「では!今日も張り切って捜索だ!」

    石丸以外の全員 (嫌だな〜)

    梅風「待って!石丸君」

    石丸「なんだね?梅風君」

    梅風「流石に捜索続きだと辛いよ。皆疲れてるようだし今日は捜索なしにしない?健康第一!だよ?」

    石丸君 「うむ…確かに梅風君の言う通りだな。今日の捜索は中止だ!
    では、各自で1日を過ごしてくれ!」



    苗木「梅風君ありがとう!」

    梅風「あ、うん。なんか捜索って死亡フラグが…」

    甘里「それで2人死んだしね〜。」

    舞園「そういう話はあまりしないほうが…」

    不二咲「そうだね。じゃあ今日は解散かな?バイバイ、皆!」



    苗木「じゃあ僕達も自由行動にしようか。」

    朝比奈「じゃあ私はドーナツを食べに行こ!さくらちゃんも行こうよ。」

    大神「うむ、では我も行くとしよう。」







    朝比奈「んーーー!やっぱりドーナツは美味しい!」

    ???「おいちぃ」

    大神「何か聞こえた気がするのだが…」

    朝比奈「え!?何!?私たちを殺しに!?嫌だよ!コロシアイなんてー!!」

    大神「落ち着け朝比奈よ!まだそうと…」

    グサッ

    朝大「!?」

    ???「次騒いだら、よいちゃんにその頭ぶち抜いて貰うから!」

    朝比奈「あれ…なんか寒気が…」

    大神「今のは一体…」









    ???「私の作ったマカロンよりドーナツに目が行くなんて…くやちぃ。」



  47. 56 : : 2016/07/16(土) 10:19:40

    梅風「自由行動といってもなー…暇」

    ???「…」

    梅風「?今何か…」

    ヒュッ

    梅雨「わ…わ…」








    うわぁぁぁぁぁー!!










    苗木「今のは!?」

    公「梅風の声だ!行ってみよう!」






    梅風「」

    山田「梅風結城殿〜。大丈夫ですかー?」

    苗木「山田君…」(後誰かいる)

    公「山田と…後1人は誰だ?」






    神寺「初めまして!私は神寺かおい!下の名前はひらがなにすればまだマシかなって思ったの!」

    苗木「???」

    公「普通かおりじゃ…」

    神寺「名前が変わっていたほうが覚えやすいでしょ!あ、あと梅風君を驚かせてしまったのは私なの。ごめんね!まさかテーブルクロスを被って驚かせただけで気絶するなんて思っても居なかったから…あ、それじゃあ私そろそろ行くね!バイバーイ!」







    神寺ルーム

    神寺「忘れられてたのはアレだけどキャラを変えて皆に覚えてもらえたのはよかったわ!でも私って本当に超高校級の幽霊なのかな?でも霧切さんが死んでくれたから超高校級の???は私だけ!
    やったーー!!」







    大和田ルーム


    不二咲「たまたま新作の壁通し通話機を使ってみたけど…神寺さん最低だよ。」

    モノクマ「人のプライベートを勝手に聞く君もどうかと思うよ」

    桑田「いつも人の部屋を監視カメラで見てるお前もどうかと思うけどな。」

    大和田「手紙1通でアイドルの部屋に行くお前もな。」

    葉隠「くだらん理由で殺したおめぇも人のこと言えねえべ!」

    石丸君「殴っておいて逃亡する君もどうかと思うが!」

    鬼島「イミワカラン理由つけて自分に投票した奴が!いきなり覚醒してから死んだやつがいきなりなんなんだよぉ?」

    甘里「キリがないよ…」

    羽衣「大和田さんからは何の話をされているのですか?」


  48. 57 : : 2016/07/16(土) 10:43:48
    なんだかんだあって1日が終わった



    翌朝

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「食堂きて。はい。」

    苗木「…」



    食堂

    苗木「おはよー!」

    全員(おはよー)

    モノクマ「さあ!また動機を提示するから体育館へレッツラゴー!」

    苗木 (なんで最初から体育館に集めないの?)









    体育館

    モノクマ「今回の動機は、ズバリ!誰にも言えない秘密です!
    自分の名前が書かれた封筒を持って行ってね。
    24時間以内にコロシアイが起きなければこの秘密を世間にバラしまーす!」


    朝比奈「なんでこれが!?」

    葉隠「嫌だべー!」

    舞園「そんな…」

    ヤスヒロ「白紙ですわ。」

    モノクマ「ヤスヒロさんは秘密がなかったんだよ。原作引き継いでくれよ!」

    ヤスヒロ「はい?」

    モノクマ「もういいよ!それじゃ!楽しく殺しあってねー!」

    不二咲「僕の秘密は男の子ということかー。」

    苗木「あ、なら皆知ってるから大丈夫だね。」

    モノクマ「はー!?なんで秘密バラしてんのさ!今回君がコロシアイをすると思ったのに!」

    不二咲「コロシアイなんてしたくないよ!」

    桑田「食堂で普通に秘密バラしてたぜ?モニターで見てなかったのか?馬鹿だな。」

    モノクマ「」



    モノクマ「まあいいや。他にコロシアイしそうな人はいるしね!そんじゃ!」







    苗木「苗木君は小学5年生までおねしょをしていた…か。別にばらされてもいいんだけど。これくらいでコロシアイなんて起きるのかな?」
  49. 58 : : 2016/07/16(土) 23:47:40
    舞園「ぞの!ぞの!ぞの!ぞの〜!
    舞園ぞろっと大参上!」

    梅風「ふ…ふふ…」

    舞園「あ…い…いまのは…」

    梅風「ふふふふふ…こっぷ…ぷふ…はふ…かは…」

    舞園「いや、ですから!」

    梅風「あはははははははwwwwwwwこ・れ・はwwwww」

    モノクマ「ブヒャヒャヒャヒャー!!wwwwww」

    梅風「ぞろぞろ舞園って何ー!?wwwwwwwブハァー!wwwww☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆きゃー!wwwww
    ぞの(笑)ぞの(笑)舞園!wwwww
    ハマったyブッハハハハハ!wwwww」

    モノクマ「梅風君ぶっはwwwやめたげてよぉ〜!wwwww」

    梅風「だってwwwww誰にも言えない秘密ってもしかしてこれ!?wwwww」

    モノクマ「違うよ!wwwwwこっちにしとけばよかったー!!wwwww」

    梅モ「きゃー!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆あははははー!wwwww」

    舞園「」

















    神寺「梅風君が私よりもキャラ崩壊してる件について」
  50. 59 : : 2016/07/17(日) 00:27:11
    コンサートホール



    苗木「それじゃあ…始めようか。恨みっこはなしだよ?」

    全員「うん!」

    モノクマ「ストレス解消大会だって。」

    苗木「神寺さんのコミュ障ー!!」

    舞園「梅風君のデリカシーなしー!」

    全員「…」

    梅風「ダジャレみたい。滑ったね。」

    舞園「」

    不二咲「腐川さんあんまり人と会話してないー!!最初と言ってることがちがーう!」

    桑田「モノクマの屑ー!!」

    大和田「桑田のロリコーン!!」

    葉隠「大和田っちのカスー!!」

    石丸「葉隠君の行動は屑に等しい!」

    鬼神「石丸はつまんねぇー!!」

    甘里「まだやってたのー!?そこの男子5人ー!!」

    モノクマ「不二咲さんの盗聴ー!!」

    羽衣「甘里さんもモノクマさんもやめてくださーい!」

    ヤスヒロ「山田君の豚〜!」

    山田「ヤスヒロタエコ殿のゴスロリー!!」

    江ノ島「残姉のバーカ!!」

    戦刃「盾子ちゃんの絶望厨ー!!」

    朝比奈「さくらちゃんドーナツ好きになってー!!」

    大神「流石に朝比奈並みに食べるのは無理だー!!」

    神寺「苗木君の希望厨ー!!」

    苗木「はい?」









    苗木「あとは梅風君だけだよ?」

    梅風「ふふふ…思い出しただけで笑いがwww」

    モノクマ「ま・さ・かwww」

    舞園「い…いや…」

    梅風「学園長も一緒に!さん、はいっ!」










    梅モ「ぞの!ぞの!ぞの!ぞの〜!
    舞園ぞろっと大参上!」

    舞園以外「wwwwwナンダコレハwwwww」

    舞園「もう…もう…」

















    舞園「もういやぁーーー!!」

    モノクマ「嫌なら殺しちゃえばいいんだよ!」

    舞園「もっといやぁーーー!!」

    モノクマ「こいつうるさいな」
  51. 60 : : 2016/07/18(月) 21:00:57
    苗木「公君は言わないの?」(忘れてた。)

    公「別に俺は言わなくていいけど。」

    梅風「さっすが!やっぱり公君は昔から優しい天使だね!」

    公「流石に言い過ぎじゃないか?」



    僕たちはここで疑問を抱いた。






    苗木「昔から…?」

    梅風「あれ?言ってなかったっけ?僕たち幼馴染なのです!」

    神寺「ここに来て衝撃的のカミングアウト!」

    鬼島「俺なんにも悪口言われてない!ヒャハははははー!!」




    鬼島以外(こいつ馬鹿だな)






    モノクマ「ところで舞園さん」

    舞園「何でしょうか?」

    モノクマ「自作の歌の題名は?」

    舞園「…」











    舞園「ぞのぞのステップ」








    モノクマ「ダッセー!やっばいwwwダサすぎて草」

    梅風「やめてー!www本当に嫌になっちゃうよー!」

    モノクマ「コロシアイよりこっちの方がぶっはwww面白いかもwww」

    梅風「じゃあコロシアイやめてよ」

    モノクマ「嫌です。やめません。」

    不二咲「き、切り替え早いなぁ…」

    モノクマ「悪ふざけもいい加減にしてとっととコロシアイしろ!」


    山田「コロシアイ、ダメ、ゼッタイ。」

    モノクマ「しろよ!コロシアイしろよ!麻薬かよ!」

    梅風「うん〜?何が絶望性ヒーロー治療薬なのかな?」

    公「確信犯か?」

    山田「ゲス風結城殿…」

    梅風「あ、そうだ!剣刺しマジックを試してみたいから山田君後で手伝ってね?拒否権なんて聞いちゃくれないんですよ?」

    山田「王様ゲーム?」

    甘里「これ以上はEDの歌い手をdisったらダメだよ!」

    苗木「何の話をしているの?」

    江ノ島「あー。苗木いつ死んだの?ってなったやつか。」

    戦刃「まあ主人公だからね。」

    苗木「だから」

    モノクマ「アー!アー!マイクテスー!はい!以上なし!」

    石丸「今日は解散にしよう!」

    大和田「そうだな。」

    桑田「山田は梅風のマジックに付き合ってやれよ。もし山田が死んでたらクロは確定したようなもんだしな。」

    梅風「大丈夫だよ!僕は手品師ですから!」

    不二咲「なんか今日の梅風君おかしい」

    ヤスヒロ「昔からあんな感じなんですか?」

    公「たまに壊れるんだよ。」



    梅風「さぁ、山田君?」

    山田「ひぃぇぇぇぇぇぇ!お助けをー!」

    梅風「自分から箱の中に入ってくれて嬉しいよ!」

    山田「僕、山田一二三。終了のお知らせ」

    梅風「えいっ☆」

    グサッ

    山田「ブヒー!!ほ、本当にこのマジック続ける気ですか!?」

    梅風「えへへ♪年の功ってやつかな〜?」

    山田「梅雨すわぁーん!」






    モノクマ「梅風君が雪染さん化しました。」







  52. 61 : : 2016/07/19(火) 21:19:53
    梅風「るんるんる〜ん♪」




    苗木「やばい!梅風君が来た。」

    桑田「逃げるぞ!」

    スタスタスタスタ…

    山田「ブヒッ!皆様待ってくだされ〜!」

    スタスタスタスタ…

    山田「待っt…あ。」

    梅風「誰かと思ったら山田君だったのか〜。食堂で後片付けが残ってるんだけど山田君も手伝ってくれないかな?」

    山田「えぇ、なんで拙者が…」

    グサッ

    梅風「よ・ろ・し・く・ね〜?」

    山田「ブヒャー!」

    ダダダダダダ…

    梅風「よし!これでOK!山田君が来たかどうかはヤスヒロさんに聞けばいいか。よし!次は…」

    公「まだやる気かよ!あの梅風はしばらく止まらないからな…」

    苗木「とにかく逃げよう!」

    大和田「女子と不二咲と石丸はちゃんと手伝いとかはしてるようだな。なんとか終わるまで逃げ切らないと面倒だぞ。」

    葉隠「よし!逃走だべ!」

    スタスタスタスタ…







    梅風「よし!全力で皆を連れ戻すよ!」



    〜梅風からの逃走〜

    脱落メンバー 山田


    梅風「続きます!」











    モノクマ「なんだよこれ。続かなくていいから早くコロシアイしろよ。梅風君はなんで雪染さん化してるの?」
  53. 62 : : 2016/07/19(火) 23:32:24
    梅風「白も黒もない本当の世界ってなんだろう。」

    桑田「だよな。アレ厨二の歌詞を適当に書いてるだけだよな。」

    梅風「それはいったらダメだよ!…って、桑田君?」

    桑田「」

    梅風「暇だったんだね。あ、トランプ投げの練習したいから手伝ってくれないかな?1000枚くらい投げるからアシストをしてほしいんだけど…」

    桑田「1000…。あ、そういや梅風は片付けしなくていいのかよ。」

    梅風「うん!僕の分は終わったから!」

    桑田「どこの家政婦先生だよ。」

    梅風「じゃあ協力してもらっていいかな?」

    桑田「わ、分かったから!片付けしてくるから!」

    梅風「ありがとう〜!じゃあ任せたよ〜。あ、後で確認とるからちゃんとお願いね!」

    桑田「あっぽぉ…」





    梅風「あ、ちなみに今逃走してる人は逃げ切れたら手伝いしなくていいからね!」

    苗公大鬼葉「ばれてたか!」

    梅風「なんか疲れてきたよ。という訳で…」












    梅風「行け!僕の鳩たち!」

    苗公大鬼葉「!?」













    梅風「はい、確保!」

    鬼島「せけぇよ!鳩とかせけぇよ!」

    葉隠「そうだべ!ズルだべ!」

    グサッ

    鬼葉「ひぃっ!?」

    梅風「こっちだって遊んでるわけじゃないんだよ…手品師としてのプライドがあるから…!」

    鬼島「どんなプライドだよ。」

    梅風「10.9.8.7…」

    鬼葉「只今行って参ります!」

    梅風「よろしい!」



    梅風「よし!あと3人!逃げ切ったらご褒美もあるからね!うーん…あと1人捕まったら終了ね!」

    苗大「ご褒美って嫌な予感が…」

    公「そこらへんは割ときっちりしてるよ。普通にアイスとかケーキとか貰ったし…」

    大和田「マジかよ。」

    苗木「欲しいな。」

    公「今回は何をくれるんだろう。」

    梅風(今回はミルクレープとトロピカルジュースをセットにしようかな。)

    モノクマ「そういえば梅風君は料理得意だったね。」

    梅風「あと1人♪あと1人♪さあ!頑張るよ!」

    モノクマ「明らかに楽しんでるよね?」

    梅風「〜?」

    モノクマ「なんでもないです。」

    〜梅風からの逃走〜

    脱落メンバー 山田 桑田 葉隠 鬼島

    梅風「次でラスト!」

    モノクマ「このコーナー意味あった?」
  54. 63 : : 2016/07/19(火) 23:43:51
    苗木「はぁ〜…疲れた。」

    公「いままで見た中でも今回は結構壊れてるから…」

    大和田「とりあえず先に進もうぜ」

    ガチャ

    梅風「こんにちは!今からあなたたちを捕まえに来た梅風です!」

    苗公大「逃げろー!」

    梅風「タッチ!」














    苗木「僕の幸運って一体…
    行ってきます。」

    梅風「じゃあご褒美!はい!」

    公「ミルクレープにトロピカルジュースか〜。いいねぇ。」

    大和田「お、おい…これって…」

    梅風「え?トウモロコシケーキにトウモロコシアイスに茹でトウモロコシに焼きトウモロコシにトウモロコシ茶に…」

    大和田「」

    梅風「結構トウモロコシとバターって合うんだよね〜!さあ!召し上がれ!」

    公「やっぱこれだねぇ〜!」

    大和田「美味いけど…美味いけど…!」

    梅風「良かった〜!喜んでもらえて。そろそろ片付け終了の時間みたいだし食堂に戻ろうよ。」

    公「おう!」

    大和田「うぅ…」



    〜梅風からの逃走〜

    ゲームクリア

    公、大和田


    モノクマ「なんか梅風君の性格が最後の方戻ってるような気がする。誰かが何かしたのかね〜。というかコロシアイはよ。」
  55. 64 : : 2016/07/20(水) 14:19:00
    食堂

    梅風「終わってるね!皆、お疲れ様!」

    舞園「お疲れ様でした!」

    不二咲「お疲れ様〜。」

    梅風「ところで、僕と公君と大和田君以外に来なかった人は居る?」

    ヤスヒロ「えぇ、山田君が来ていませんよ。」

    梅雨「…」

    全員(やばい)

    梅風「山田君は僕が10秒で連れ戻してくるよ!」

    桑田「流石に無理だろ。」







    山田ルーム前

    梅風「山田くーん」

    山田「嫌ですぞ!もう外には出ませんから!」






    山田「居なくなったようですな。お腹も空いたから食堂に…」

    ガチャ

    梅風「やあ!僕は梅風結城。君を連れ戻しに来たよ☆」

    山田「嫌ダァァ!」

    ズザザザザザザ…









    食堂

    梅風「連れてきた(引きづってきた来た)はいいけど…どうしようかな。」

    大和田「公開処刑しようぜ!」

    梅風「それは…うっ!?」

    苗木「梅風君?」

    梅風「頭が…急に…」


    バタン

    公「梅風!大丈夫か!?」

    梅風「ん…?あれ?ここは…食堂?いつの間に…」

    石丸「な…記憶喪失か!?」

    江ノ島「初めて見たよ。気を失った人。」

    石丸「違うのか…」

    戦刃「何かあったのかな?ねぇ、何か覚えてない?」

    梅風「うーん…あ、そういえば」

    甘里「何か思い出したの?」

    梅風「厨房にジュースを取りに行ったんだけどね、そうしたら葉隠君が居て…」

    全員「!?」

    葉隠(まずい)

    羽衣「その時に何かあったのですか?」

    梅風「えっと…」




    〜回想〜

    梅風「グレープジュース…あ!あった!」

    葉隠「お!梅風っち!丁度いいべ。俺、占いだけじゃなくて催眠術もやってみようと思うんだが…協力してくれねぇか?」

    梅風「あ、うん。いいけど…」
    (葉隠君だし多分失敗するかな)

    葉隠「感謝するべ!じゃ、さっそく!」つ催眠術セット




    葉隠「おめぇはだんだん催眠に掛かるべ〜。」

    梅風「…?コインを見てると…眠く…なっ…て…」

    葉隠「そうだな…よし!」

    葉隠「おめぇはだんだん性格が雪染先生になっていくべ…。」

    バタン

    葉隠「!?お、おい梅風っち!大丈夫か!?」

    梅風「…ここは…あ、葉隠君!こんばんは!じゃあ僕は部屋に戻るからまたね!」

    葉隠「お、おう…。」






    ???「舞園ぞろっと大参上!」

    梅風「wwwwwキャー!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆wwwww」

    葉隠「よし!成功だべ!」



    〜回想終了〜




    梅風「多分こんな感じかな〜。」

    腐川「葉隠君…最低よ。モノクマ」

    モノクマ「皆でボコすよ!」



    鬼島「その後、苗木、梅風、公、不二咲、羽衣、舞園を除く全員で葉隠君をボコしたらしいぜぇ!もちろん俺もな!死んじゃいねぇよ。」



    舞園「私…完全にネタキャラ…」








  56. 65 : : 2016/07/20(水) 21:02:32
    翌日

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「朝時間になりました。今日も楽しくコロシアイライフを送りましょう!」

    苗木「え!?なんで今日に限ってちゃんと放送するの!?」

    食堂

    苗木「人少なっ!今日のアナウンスも変だし食堂には全然人居ないし不自然じゃない?」

    鬼神「梅風が処分したんじゃねぇ?」

    梅風「そんなことしてないよ!殺し屋じゃあるまいし…」

    舞園「梅風君ならありえます。」イラッ

    梅風「初めに殺人を起こそうとしたのは…」

    舞園「すみません。」

    苗木「不二咲さんに石丸君、山田君とか公君とかが来ないなんて珍しいね。」

    ヤスヒロ「では、今日は解散しましょうか。」








    梅風「暇だよぉ〜」

    苗木「だね〜。あ、そうだ!良かったら一緒にプールに行かない?」

    梅風「プール!?あーえっとー僕泳げないから…」

    公「2人とも今日早いな。」

    苗木「皆、今日どうしたの?」

    公「なんかだるくてさ。今は大丈夫だ。」

    苗木「そうだったんだ。公君も今からプール行かない?」

    梅風「も?」

    公「せっかくだし行こうかな。俺以外と水泳得意だからな?」

    苗木「僕だって負けないよ!」

    梅風「え!?競うの?遊ばないの!?」

    公「まずはな。でも流石に梅風には敵わないな。」

    苗木「あれ?梅風君、泳げないって…」

    梅風「うん。泳げないよ?」

    公「え?そうだった?」

    梅風「うん。」

    苗木「じゃあ、早速行こうか。」

    梅風「あ、先に行ってて。僕ビーチボールとか用意していくね。」

    公「了解!なるべく早くなー!」

    梅風「もちのろん!」

    苗木「さあ、行こうか。」







    更衣室前

    苗木「あれ?なにこれ。」

    モノクマ「ガトリングガンだよ。男子が女子更衣室に、女子が男子更衣室に無理矢理入ろうとしたら発動するよ。更衣室を利用する時には自分の電車手帳を更衣室前のセンサーに当ててね。」

    苗木「これか…」ピッ

    公「そいっと」ピッ








    更衣室前

    石丸「それでな…昨日は寝るのが遅くなってしまったから遅めに起きたのだよ」

    不二咲「へ〜。石丸君珍しいね。」

    大和田「俺もだぜ。梅風の壊れ具合がやばすぎて眠れなかったからな。」

    石丸「じ、実は僕もなのだ。」

    不二咲「あれは梅風君のようで梅風君じゃないみたいだったからね。」

    石丸「む?これは?」

    モノクマ「ガトリングガンだよ。男子が女子更衣室に、女子が男子更衣室に無理矢理入ろうとしたら発動するよ。更衣室を利用する時には自分の電子手帳を更衣室前のセンサーに当ててね。」

    石丸「こんな物騒なもので撃たれたら危ないだろ!」

    不二咲「うん…。死んじゃうよね。」

    モノクマ「風紀の為だよ!我慢して。」

    石丸「うーむ…ならば仕方ないな!」

    不大モ (超高校級の風紀委員とは一体…)

    石丸「では、入るぞ!」ピッ

    不二咲「おぉ!」ピッ

    大和田「えっと…これか。」ピッ

    ガチャ

    不二咲「あれ?苗木君に公君?そこで何をしてるの?」

    苗木「は…はぁ…」

    公「あ…あぁ…」

    不二咲「大丈夫…?…!?」









    不二咲「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    石丸「フハハァァァァァー!!

    大和田「な、なんだよこれ…?」


























    モノクマ「ピーンポーンパーンポーン!
    死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!」
  57. 67 : : 2016/07/21(木) 12:41:31
    梅風「苗木君ー!公君ー!今のっ…て…不二咲さんたちもどうしたの?」

    大和田「死んでる…」

    梅風「え…?」

    公「ここが現場みたいなんだ。」

    梅風「?何もな…嘘…」

    石丸「と、とりあえず皆を呼んでくる」







    甘里「なんで…」

    羽衣「そんな…」

    腐川「何か書いてあるわね。」

    舞園「チミドロフィーバー?」

    ヤスヒロ「ジェノサイダー翔の血文字…ですね。」

    不二咲「ジェノサイダー…翔?」

    桑田「俺も知ってるぜ。連続殺人鬼だろ?」

    腐川「えぇ。」

    羽衣「ジェノサイダー翔さんについて書かれてある資料は確か図書室にあったと思います。」

    山田「それを真似たのですな?」

    朝比奈「でも…どうしてそんなことを?」

    大神「犯人をジェノサイダー翔と思わせる為だろうな。」

    梅風「え…それじゃあこの中にジェノサイダー翔がいるってこと?」

    モノクマ「いいや。居ないよ。」

    石丸「モノクマ君!?」

    モノクマ「モノクマですよ。それでね、クロは馬鹿だよ。ジェノサイダー翔なんてこの中に居ないよ。んじゃ!」

    苗木「今回の現場は男子更衣室か。
    一体誰がこんなことを…」




    そして始まる




























    葉隠君を殺したクロを見つける学級裁判が…!!



    生き残りメンバー 残り19人

    to be continued…








  58. 68 : : 2016/07/21(木) 21:44:52
    モノクマ「じゃあさっそくこれね。」

    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた。

    苗木「ハンマーのようなもので殴られて即死か。チミドロフィーバー書いた意味あるのかな。」

    モノクマ「原作の関係上」

    不二咲「え?」

    梅風「また捜査か〜。大変だな〜。」

    山田「どう・しよう」

    桑田「・つけた意味」

    苗木「じゃあ僕は捜査に行くね。」

    梅風「分かった!じゃあまた後でね!」

    苗木 (一緒に来ないんかい)

    不二咲「じゃあ皆、またね。」

    苗木 (僕どうすればいいの?)

    舞園「じゃあ私も捜査に行こうかな。」

    公「俺も梅風の代わりに捜査に行くよ」

    苗木「じゃあよろしくね!舞園さん、公君。」

    舞園「はい!」

    公「おう!




    モノクマ「こうして2人の仲間をパーティーメンバーに加えた苗木君は捜査に向かうのであった。」





    苗木「なんでやねん!」

    BREAK
  59. 69 : : 2016/07/22(金) 13:28:17
    苗木「捜査だるいな〜。」

    舞園「まぁまぁ…」

    公「この前の捜査の時にはどうしてたんだ?」

    苗木「各自で捜査場所を決めて30分後に食堂に集合って形にしたよ。」

    舞園「そうしましょうか。私は自室に居る人達に話を聞いてきますね。では、後ほど。」

    公「じゃあ俺は体育館に行ってくるから。また後でー!」

    苗木「よし!じゃあ植物園にでも行ってみようかな。」
  60. 70 : : 2016/07/24(日) 13:11:04
    植物園

    苗木 (さぼれると思って植物園に来てみたけど人が多すぎるよ)

    苗木「よし!捜査を始めるよ!犯行時刻の1:30〜3:00まで何をしていたかアリバイを聞かなくちゃ!」

    捜査開始



    苗木「こんにちは、不二咲さん。アリバイについて聞きたいんだけど…」

    不二咲「苗木君捜査お疲れ様〜。えっとね、僕は梅風君と公君と一緒にゲームをしてたんだぁ。僕は2位だったんだけどねぇ。」

    苗木「プログラマーの不二咲さんでも2位!?誰が1位だったの?」

    不二咲「梅風君だよ。1位は1位でも得点が僕より4倍くらい高かったんだ。公君と梅風君の差は8倍くらいあったかなぁ。」

    苗木「不二咲さんも公君の2倍得点高かったんだね。」(公君ゲーム下手なのかな)

    不二咲「じゃあそろそろ僕は行くから。」

    苗木「ありがとう。それじゃあまだ後でね。」

    不二咲「うん!またね〜!」




    苗木「次は…大和田君に聞こうかな。」

    苗木「ねぇ、大和田君。」

    大和田「苗木か。何か用か?」

    苗木「昨日犯行時刻の間大和田君は何してたの?」

    大和田「口論になった」

    苗木「え」

    大和田「桑田とモノクマとな」

    苗木「なぜモノクマ」

    モノクマ「全くもう。これだからもろこしヘッドは…」

    大和田「んだとコラァ!蜂蜜を手ですくって手も洗わないで不潔なんだよ!ぬいぐるみの生地に蜂蜜が染み付いて虫が寄ってくるっつんだよ!水で洗ってもどうせボロ雑巾にしかならねぇんだから蜂蜜食うな!蜂が可哀想だぜ!」

    モノクマ「うっさいな!黙れよ!」

    苗木「他行こう。」




    苗木「あ、戦刃さん。」

    戦刃「あ、苗木くん。」

    苗木「昨日の事なんだけど…」

    戦刃「あぁ、アリバイこと?私は昨日朝比奈さんと大神さんと一緒にドーナツを食べてたんだ。幸せだったよー!」

    苗木「でも、ドーナツを夜中に食べるのは太っちゃうから気をつけたほうがいいと思うよ?」

    戦刃「そうだね。今度からは気をつけるよ。苗木も捜査頑張ってね。あ、それとね。ヤスヒロさんと羽衣さんにも会ったよ。茶葉を取りに来たらしくて。」

    苗木「そうだったんだ。ありがとう。それじゃあまた。」

    戦刃「うん。」



    苗木「植物園でのアリバイ調査をしたところ犯行が不可能なのは
    不二咲さん、梅風君、公君、大和田君、桑田君、戦刃さん、朝比奈さん、大神さんだね。植物園には朝比奈さんとか大神さんも居たけど戦刃さんと一緒に行動していたのを確認したからいいや。そういえば男子更衣室には誰も行ってなかったっけ。女子更衣室は後で舞園さんにお願いして僕は男子更衣室に行こうかな。」


    コトダマ【梅風、不二咲、公の行動】を手に入れた

    コトダマ【桑田、大和田、モノクマの喧嘩】を手に入れた

    コトダマ【戦刃と朝比奈と大神の行動】を手に入れた
  61. 72 : : 2016/08/03(水) 00:30:35
    梅風ルーム前




    舞園「舞園ぞろっt…あ」

    梅不「」

    舞園「…聞いてませんよね?」

    梅風「うんうんなーんにもほんーとに聞こえてないよー」(棒)

    不二咲「聞いてないから大丈夫だよ!」

    舞園「え、えっと…では…」

    梅風「アリバイのこと?」

    舞園「はい!」

    梅風「えっとね、公君と不二咲さんと一緒にゲームをやってたよ。」

    不二咲「公君が泣いてたけどね。」

    梅風「うん…」

    舞園「順位はどうなったんですか?」

    不二咲「梅風君が1位 24000点 僕が2位 6000点 公君が3000点だったよ。」

    舞園「梅風君チーターですか…。しかも2位と3位の差が2倍で1位と3位で8倍も…1位と2位ですら4倍なのに…。」

    梅風「チーターじゃないよー!」

    舞園「じゃ、じゃあ私は失礼しますね。ありがとうございました。」

    不二咲「またね〜!」















    不二咲「舞園さんのあの歌は梅風君とモノクマに笑われてもしかたないよね。」

    梅風「え?初めて聞いたけど?あの変な歌。」

    不二咲「あ〜。今はいない人に催眠術かけられて誰かになったみたいらしいね。」

    梅風「葉隠君、それは死んでもなお許されない存在。」

    不二咲「そんな事言わないの!」

    梅風「は〜い…」

    不二咲「よし!」




    不二咲(にしても…葉隠君が言っていた何とか先生っていうのは誰なんだろう…」
  62. 73 : : 2016/08/03(水) 20:16:12
    舞園「ヤスヒロさーん!」

    ヤスヒロ「はい。ヤスヒロですわ。アリバイですか?ギャンブルですか?」

    舞園「…」

    ヤスヒロ「すみません。一度やってみたかったんです。」

    舞園「そ、そうですか…。じゃあアリバイで。」

    ヤスヒロ「葉隠君が殺された時間、私は羽衣さんとお茶をしてましたわ。その前に私達が食堂へ行く途中に葉隠君が何やら急いだ様子でしたわ。止めておけばこのようなことには…」

    舞園「ヤスヒロは悪くないですよ!他に葉隠君が持っていたものとか外見が違ったりとかはしていませんか?」

    ヤスヒロ「外見は特にありませんが、カバンを持っていましたわ。ジャージの袖が出ていましたわ。」

    舞園「そうだったんですか。貴重な情報ありがとうございました。」

    ヤスヒロ「いえ。当然のことをしたまでですわ。あ、あと食堂に来た時に戦刃さん達がドーナツを食べているのを見ましたわ。」

    舞園「それも覚えておきますね。では!」

    ヤスヒロ「後ほど。」








    舞園(それにしても、甘里さんが羽衣さんと一緒に居ないなんて珍しいですね…。何かあったんでしょうか?)


    コトダマ【ヤスヒロの証言】を手に入れた

    コトダマ【甘里と羽衣】を手に入れた

    コトダマ【葉隠のカバン】を手に入れた

    コトダマ【ヤスヒロと羽衣の行動】を手に入れた


  63. 74 : : 2016/08/06(土) 19:19:40
    公「さっそく捜査するか。」


    石丸「公君!捜査とは感心するぞ!」

    公「あ、石丸か。アリバイを聞きたいんだけど…」

    石丸「アリバイはないぞ?」

    公「?」

    石丸「犯行時刻の時はずっと1人だったんだ。まあ、普通皆1人だったと思うが?」

    公「…というと?」」

    石丸「その時は寝ているはずだが…。公君は何をしていたのかね?」

    公「ゲームです」

    石丸「けしからん!夜は最低23時までに寝て7時には起きなければならない!」

    公「じゃあ石丸は昨日何時に寝たんだ?」

    石丸「22時くらいだな。」

    公「そうか、ありがとう。じゃあ。」

    石丸「うむ!捜査には感心するが夜更かしは風紀委員として見逃すわけにはいかない!くれぐれも気をつけるように!」

    公「お、おう…」(感心するとか気をつけろとか褒めてるのか怒ってるのかはっきりしてほしい。)

    石丸「あ、ちょっと待ってくれ。アリバイがあったぞ!」

    公「え?」

    石丸「1:30頃に喉が渇いて食堂に水を飲みに行ったのだ。その時に鬼島君と神寺さんにあったぞ!うるさかったから説教をしておいた!」ドヤァ

    公「…石丸」

    石丸「なんだね?」








    公「早く寝ろよ!人の事言えないだろ!」

    石丸「すまなかった…!」



    公「なんだったんだ。」

    公「ん?あれは…」

    公「そこの3人、ちょっといいか?」

    江ノ島「何〜?ナンパ〜?」

    腐川「いくら美男子だからといってそれはありえないわ。」

    甘里「アリバイ調査でしょ。それに今、謎発言したよね?」

    公「…」

    江ノ島「悪かったって。冗談、冗談。じゃあアリバイね。私様はこの2人と一緒に雑談をしてたのよ!」

    公「いつの間にかキャラ変わってないか?」

    腐川「意外に恋愛トークが楽しかったわ。」

    甘里「私はお菓子について話すのが楽しかったけどね。」

    公「そ、そうか…」

    甘里「ちなみに腐川ちゃんの好きな人がね…」

    腐川「それは言わないって約束でしょう?」

    甘里「は〜い。」

    公「ありがとな。じゃあ俺行くから。」

    江ノ島「うん。じゃ〜ね〜。」



    公「石丸は1人じゃなかった時もあるみたいだな。犯行は不可能とみて間違いなさそう。まあ犯行が無理なのはあとの3人だな。これで終了に…」

    神寺「待って!」

    公「誰!?」

    神寺「」

    公「?」

    神寺「神寺です!」

    公「ああ、幽霊の…」

    神寺「違うわよ!」

    公「…で?」

    神寺「何か冷たくない!?あ、それでね」

    公「だから、何?」

    神寺「今説明するのよ!」

    公「もう石丸に聞いてるからいいよ。」

    神寺「確かにその時は鬼島君と石丸君と一緒にいたけど…」

    公「時間ないからお先に」

    神寺「泣いていいですか?」

    公「さあ?じゃあまた。」

    神寺「…」


    コトダマ【石丸の行動】を手に入れた

    コトダマ【甘里と江ノ島と腐川の行動】を手に入れた



  64. 75 : : 2016/08/07(日) 13:46:44
    更衣室前

    苗木「さぁ皆集まって!ちびm」

    舞園「始まりません!」

    苗木「ゴメンナサイ」

    舞園「じゃあ更衣室を調べましょうか。終わったら先に食堂に行っててくださいね!」

    苗木「分かった。じゃあ女子更衣室はお願いね。」

    舞園「はい!任せてください!ぐうっ…ゲホッゲホッ…」

    苗木「」

    舞園「で、ではまた後ほど〜…!」

    苗木「心配だなぁ。じゃあ僕も更衣室を調べようかな。」








    女子更衣室

    舞園「先に苗木君の捜査が来ると思いました?残念、私でした!」

    舞園「とは言っても女子更衣室には何もありませんでした。」

    舞園「まあ原作通りに行かないってわけですよ。」

    舞園「先に食堂に戻りますね!」





    男子更衣室

    苗木「葉隠君…」

    目の前には死亡時に発見した時と変わらない葉隠君の姿がある。

    苗木(何か変わったことはないかな。これは…ダンベル?ハンマーのようなものってダンベルだったんだ。血も付着してるしこれが凶器とみて間違いなさそうだね。)

    コトダマ【凶器のダンベル】を手に入れた。

    苗木(それと…これはガラス玉?葉隠君が持ってたのは水晶玉じゃなくてガラス玉だったんだね。割れてるけど何があったんだろう。)

    コトダマ【割れたガラス玉】を手に入れた

    苗木(他にはチミドロフィーバーの文字だけかな。これは意味が分からないけど)

    コトダマ【チミドロフィーバー】を手に入れた。

    苗木「終わったから更衣室から出よう。」



    更衣室前


    モノクマ「やあ!」

    苗木「モノクマ!?」

    モノクマ「そんな驚かなくても…。あ、舞園さんが先に食堂に行ってるって。全く、人使いが荒いよね。え?僕は熊だって?そうだったね!熊使いが荒かったんだね。他にも調べるところがあるんじゃない?はっ!言ってしまった。僕ってほんと優しいなー!んじゃ!そういうことで〜!うぷぷぷぷぷ…」

    苗木「何だったんだ…。他にも調べられるところか。チミドロフィーバーの意味とか知りたいし図書室に行けば何か分かるかな。」











    食堂


    舞園「苗木君…遅いですね。」

    公「だな。」
  65. 76 : : 2016/08/10(水) 09:57:49
    技術室

    梅風「ハンマーがあるとすればやっぱりここだよね。」

    不二咲「モノクマファイルにはハンマーのようなものって書いてあるからハンマーとは限らないんじゃないかな?」

    梅風「まあ確かにね…。あ、あった!これって…?」

    不二咲「何か分かったの?」

    梅風「このジャスティスハンマーっていうハンマーに何か染み付いてるっていうのか滲んでるっていうのか分からないけどそれらしき跡があるんだよね。」

    不二咲「あ、本当だ。」

    梅風「公君達の捜査でも何か凶器になるものが見つかったのかな?念のためにジャスティスハンマーについて覚えておこう。」

    コトダマ【ジャスティスハンマー】を手に入れた。

    梅風「なんで捜査してたんだろう…。」

    不二咲「なんでだろうねぇ…」
  66. 77 : : 2016/08/11(木) 15:39:13
    図書室

    苗木「えっと…あった!」

    連続殺人鬼 ジェノサイダー翔

    若い男性ばかりを狙う凶悪な殺人鬼で、最近姿を見せないことからすでに亡くなっていると思われる。殺人の際にはチミドロフィーバーと血文字で残されている。



    苗木「ジェノサイダー翔の犯行と見せかけて誰かがこの血文字を残したのかな…あ!そろそろ食堂に行かなきゃ!皆待ってると思うし…」



    食堂

    苗木「…ごめんなさい」

    舞園「遅いですよ!」

    公「長い!」

    苗木「ごめんなさい…」



    ピーンポーンパーンポーン



    モノクマ「えー。僕もう待ちくたびれてしまったのでお待ちかねの学級裁判を開きます!前みたいに赤い扉からエレベーターに乗って裁判時に来てねー!」



    舞園「いよいよですね…」

    公「今回も間違いがないようにしよう!」

    苗木「僕たちならきっと大丈夫だよ!」








    エレベーター

    苗木(全員アリバイがあって誰にも犯行ができない状況…一体犯人はどうやって
    葉隠君を殺すことが出来たんだ…。」


    メニュー

    コトダマ一覧

    【モノクマファイル】

    被害者の状態が書かれているファイル。

    被害者:葉隠康比呂
    死因:ハンマーのようなもので殴られ即死
    死亡時刻:午前1:30〜3:00

    【梅風、不二咲、公の行動】

    犯行時間にはゲームをしていた。
    順位は梅風、不二咲、公の順

    【桑田、大和田、モノクマの喧嘩】

    3人だけ喧嘩の続きをしていたらしい。大和田君とモノクマの喧嘩の様子が証明になる。

    【戦刃と朝比奈と大神の行動】

    犯行時刻の間は食堂でドーナツを食べていた。ドーナツを食べていたことはヤスヒロと羽衣が目撃している。

    【ヤスヒロの証言】

    葉隠を目撃した証言で、ヤスヒロがいたことに気づくと慌てていた様子であった。

    【甘里と羽衣】

    今回の犯行時刻では一緒に行動をしていなかった。特に意味はないらしいが…。

    【葉隠のカバン】

    ジャージを入れていたと思われるカバン。他にも何か入れていた可能性がある。

    【ヤスヒロと羽衣の行動】

    犯行時刻の間、ヤスヒロと羽衣はお茶会をしていた食堂に茶葉を取りに行った際に戦刃達を目撃した。

    【石丸の行動】

    水を飲みに食堂へ行ったところ、神寺と鬼島を発見。うるさかったので注意したらしく、そのせいか中々眠られずに食堂にいたらしい。

    【甘里と江ノ島と腐川の行動】

    雑談をしていた。アリバイがあれば十分なので、盛り上がっていたとかそういうのはどうでもいい。

    【凶器のダンベル】

    葉隠を殺す際に使われたと思われるダンベル。血を水で洗い流してから数時間経っているので乾いている。

    【割れたガラス玉】

    現場にあったものでこれも凶器の可能性がある。凶器の血が洗い流されているとしたら犯行時刻からは数時間経っているので乾いていると思われる。

    【チミドロフィーバー】

    図書室にあった資料で、ジェノサイダー翔が残す血文字だということが分かった。この中にジェノサイダー翔は居ないとモノクマは言っていた。

    【ジャスティスハンマー】

    梅風と不二咲が技術に訪れた際に発見したハンマー。これが凶器という可能性もある。






    モノクマ「さーて…今回、葉隠康比呂君を殺したクロは誰なのか。シロとクロはどちらが生き残るのか!お待ちかねの学級裁判が始まるよー!」











  67. 78 : : 2016/08/12(金) 14:17:38
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「なんかモノクマ劇場多くて疲れるんですけど」

    鬼島「ほんとぉだぜぇいー!ぃー!」

    モノクマ「うるさいな!変な言葉を使うんじゃない!ほんと殺すよ?」

    鬼島「やってみろよぉ!超高校級の殺し屋の俺がぁ!おまぇごとぉきにやらぁれぇるだぁ?無理だわぁな!ばぁーか!BA〜KA☆」

    モノクマ「お前近いうちに退場させるわ。」

    鬼島「なぁんだとぉぅ?」

    モノクマ「殺されないってる時点ですでにフラグなんだよ!いくらオリジナルキャラクターでも作者に気に入られなきゃ殺されるんだよ!」

    鬼島「戦争社会!わっしょい!^o^」

    モノクマ「頭おかしいよこいつ」

    モノクマ「えー。ではでは…お待ちかねの学級裁判が始まるからね!」

    鬼島「まぁーちやがぁー!レ!」

    モノクマ「なんなんだよ!」

    鬼島「おれとのかいわぁがなかったらぁ…おまえぃものくまげきじょうぅのいみないぜぇーいぅ?」

    モノクマ「最後の方何が言いたいのか分からないけどね。とりあえず近いうちに退場だからね。お前なんか生き残らせてたまるか!殺し屋は野放しにしたら危ないからね!」

    鬼島「生き残りっ!^o^オワタ!ものくまぁ…ガッ!」

    モノクマ「…」


    モノクマ「まあ、本当に学級裁判が始まるからね。いつも通り推理は適当。内容少ないのはご了承してね!」
  68. 79 : : 2016/08/13(土) 16:04:48
    苗木「間違えるわけにはいかない…。僕だけじゃない。みんなの命がかかってるんだ…!」(便乗)


    学級裁判 開廷!



    モノクマ「えー。まず議論の説明を」

    大和田「うっせえよ!口出しすんじゃねぇよ!」

    モノクマ「ショボーン」

    苗木「えーっと…じゃあ、話を進めていくよ。」

    〜議論開始〜


    舞園「葉隠の死因は…【ハンマーのようなもので殴られ即死】でしたよね?」

    石丸「ハンマーのようなもので殴られたということは…【ハンマ自体を指しているわけではない】ということかね?」

    不二咲「十神君の事件の時みたいな例もあるからね…」

    大神「しかし…更衣室には【ハンマー代わりになるようなものはなかった】はずだが…?」

    朝比奈「う〜ん…。凶器からつまずくとは…」

    苗木(きっと凶器になるものは更衣室にあったに違いない…。僕の推理が正しければあの人の言っていることはおかしいな…)

    【凶器のダンベル】→【ハンマー代わりになるようなものはなかった】


    苗木「それは違うよ!」 論破

    BREAKE



  69. 80 : : 2016/08/13(土) 22:27:52
    苗木「待ってよ大神さん。ハンマーの代わりになるものはあったでしょ?」

    大神「む?そんなものあったか…?」

    腐川「ダンベルね。あれなら人を簡単に殺せるわ。」

    大神「すまぬ…。」

    戦刃「気にしなくて大丈夫だよ!」

    苗木(台詞取られた…」

    江ノ島「絶望的ぃ!」

    戦刃「うるさいから静かにしててね?」

    江ノ島「ナヌッ!?」

    苗木(いつもと逆パターン…だと!?」

    甘里「でも、私が見た限りはもう1つ何かあったような気がしたよ?」

    苗木「確かにあったね。」

    コトダマ提示

    【割れたガラス玉】

    苗木(これだ!)


    苗木「割れたガラス玉の事だよね?」

    甘里「そうそう!人を殴った衝撃でガラス玉が割れることはないと思うし、その犯人はかなり同様してたんじゃないかな?」

    桑田「じゃ、凶器はその2つのどっちかって訳だな!」

    不二咲「だけど、ダンベルとガラス玉はどうやって持ち出したんだろう…?」

    大和田「ダンベルはいつも更衣室にあるぞ?更衣室はトレーニングルームでもあるし、俺がそこでトレーニングしてる時はいつも置いてあるぞ?」

    羽衣「ガラス玉は一体どうやって…?」

    苗木「もしかして…」


    コトダマ提示

    【葉隠のカバン】


    苗木(これなら…!)

    苗木「葉隠君が持ってたカバンの中に入ってたんじゃないかな?」

    舞園「葉隠君の…カバン?」

    山田「葉隠康比呂殿は事件のあった時刻にカバンを持っていたのですか!?」

    セレス「えぇ。まさかジャージだけでなくガラス玉も入れていたなんて思いもしませんでしたわ。」

    神寺「でも、どっちが凶器なんだろう…。」

    苗木「じゃあ、凶器について議論していこう!」














    梅風「謎がまだあると思う!」 反論




  70. 81 : : 2016/08/15(月) 18:14:46
    苗木「つ、梅風君!?一体どうしたの!?」

    梅風「今更だけど、凶器については初めから違う気がするんだよね。」

    苗木(梅風君は何かを目撃したのか?とにかく、この状況をどうにかしないと…!)

    反論ショーダウン 開始

    梅風「凶器がダンベルだとしたら…」

    梅風「なんで犯人は血を洗い流したのか…」

    梅風「ガラス玉も同じで、なぜ血を洗い流したのか…。」

    梅風「あの2つが凶器なら…」

    梅風「【血を洗い流す意味がない】と思うよ?」

    発展

    苗木「凶器の血を洗い流した理由は…」

    苗木「凶器を分からなくさせるためなんじゃないかな?」

    梅風「凶器の血を洗い流したとしても」

    梅風「【同じ部屋にあった凶器】だったら」

    梅風「【凶器の血を洗い流す意味】はないと思う。

    梅風「【本当の凶器が別の部屋にあったら】凶器を誤認させるために凶器の血を洗い流す意味はあったと思うけどね…。」

    苗木「【凶器は更衣室にあったダンベルと割れたガラス玉の2つだけ】だったはずだよ。他に凶器は見当たらなかったはずだよ。

    【ジャスティスハンマー】→【凶器は更衣室にあったダンベルと割れたガラス玉の2つだけ】

    梅風「その仕掛け、今から明かすよ!」

    BREAKE








  71. 82 : : 2016/08/15(月) 18:41:28
    梅風「更衣室だけだったら確かにダンベルとガラス玉だけだよ。でも…」

    不二咲「他の場所に凶器と思われるものがあったんだよ。」

    全員「!?」

    公「凶器が別にあったって…犯行現場は更衣室ってモノクマファイルに…」

    不二咲「更衣室以外にある凶器が使われたことを誤魔化すために更衣室にダンベルが置かれた。ガラス玉は葉隠君のバッグから落ちて割れちゃったものだと思うよ。」

    甘里「じゃあ、犯人はガラス玉で葉隠を殴って殺害したんじゃなかったんだ…。でも待って。更衣室に常に置いてあったダンベルも凶器じゃないって事は犯人は意図的に葉隠を殺害したってこと!?」

    腐川「何かの作業の途中で更衣室に向かったんじゃないかしら?」

    舞園「その考えなら、その作業に使われたものが凶器になりますね。」

    大和田「犯人は葉隠に呼ばれて殺されそうになったから殺した。っていう場合もあんじゃねぇか?」

    桑田「葉隠はなんなんだよ。意味わからんことばっかりしやがって!」

    ヤスヒロ「まさに屑ですわね。」

    朝比奈「どこまで迷惑かければ気が済むの!?」

    大神「朝比奈よ…落ち着け。」

    苗木「えーっと…それじゃあ、本物の凶器って一体なんだったの?」

    梅風「技術室にあったジャスティスハンマーだよ。」


    苗木「…」

    舞園「…」

    公「…」

    ヤスヒロ「…」

    山田「…」

    朝比奈「…」

    石丸「…」

    大神「…」

    甘里「…」

    江ノ島「…

    羽衣「…」

    戦刃「…」

    神寺「…」

    大和田「…」

    桑田「…」

    腐川「…」

    学級裁判で一度も発言してない人「…」

    不二咲「…」(どうしよう)





    梅風「え…?なんでみんな黙るの?」


  72. 83 : : 2016/08/16(火) 14:35:38
    山田「ジャスティスハンマーって…ふざけているのですか?」

    梅風「ふざけてないよ!学園長、ジャスティスハンマーってあるよね!?」

    モノクマ「ありますよー!」


    テーンテテーン♪

    モノクマ「ジャスティスハンマー!」つジャスティスハンマー

    苗木「もう青いたぬきも白黒のくまも声優変わったんだから無理しないでよ。」

    モノクマ「」

    甘里「それよりもそれ貸して!」

    モノクマ「ぎゃああああああ!」



    甘里「…確かに、何かが染み込んでるね。」

    桑田「血じゃねぇのか?」

    舞園「血が染み込んでるならわざわざ何かが染み込んでるなんて言わないですよ。染み込んでるのは血を流した水ではないでしょうか?無能の桑田君は黙ってて下さい。なんなら、永遠にでもいいですよ?」

    桑田「うるせえな。黙れよ超高校級のアイドル(笑)ずっとぽよぽよ言ってろよ。あー、カ○ビィ好きだったのにショックだぜ…」

    舞園「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

    腐川「泣いていれば許されるとでも思うの?あなた、そうとうダメね。」

    ヤスヒロ「まったく…親の顔が見てみたいですわ。」

    江ノ島「こんな腹黒女に育てられるなんて…。フン、絶望的じゃないですかぁ?」

    戦刃「絶望絶望うるさい。あなたこそ人の事を言えないのでは?」

    江ノ島「残姉がいつもよりむかつく…。絶望的ぃ!」

    戦刃「いい加減にしないと…どうなるか分かるよね?」

    江ノ島「スミマセンでした〜。」

    戦刃「分かったら返事!」

    江ノ島「ハイハイ、分かりましたよ〜。」

    戦刃「ハイは1回!」

    江ノ島「は〜い。」

    戦刃「3回目じゃん。」

    江ノ島「分かりましたよ!ハイ−2回!これでいいでしょ!?」

    戦刃「おまえ後で私の部屋に来い。」

    江ノ島「」(怖い…)

    苗木(桑田君といい戦刃さんといい今回立場が逆なんだけど)

    羽衣「では、凶器はジャス…ピースハンマーでしたっけ?」

    甘里「ジャスティス」

    羽衣「あ、ありがとうリリカちゃん。凶器はジャスティスハンマーということでよろしいですか?」

    神寺「いいと思うわ。」

    大和田「梅風のお手柄だな!」

    梅風「…」

    朝比奈「ん?どうしたの?」

    梅風「さっきふざけてるとか言われて結構傷つきました…。もう裁判参加しなくていいですか…?」

    全員「…」

    ヤスヒロ「あれは…その…はっ!山田君がそう思っているだけです。私達はジャスティスハンマーという凶器を知らなかったので混乱していただけですの。」

    梅風「はっ!って聞こえた気がする…。思いつきで言ってるよね…。」

    ヤスヒロ「」

    神寺「や、山田君が悪いよ!そうだよ!」

    山田「何故僕だけ!?」

    大和田「そんなんみりゃあ分かんだろ!」

    朝比奈「そうだよね!やっぱそうだよね!」(便乗)

    山田「やっぱりね!」(便乗)



    朝比奈「あ、認めた。」



    山田「僕は違いますぞ!」

    舞園「山田君のせいです!私には分かりますよ。だって、エスパーに転職したk桑田「黙ってろ!」

    舞園 (・д・)チッ

    大神「しかし、あれだな。」

    羽衣「あれって?」

    大神「葉隠は死んでもなおネタキャラだな。今回葉隠を殺した犯人を見つける裁判なのだが、もはや笑い話になっているぞ…。」




    苗木「そ、そうだった!今は学級裁判の途中だったよ!」(忘れてた)

    不二咲「えぇ…忘れちゃダメだと思うよ。」

    腐川「私は当然覚えてたわ!」


    ………………………………………………



    腐川「な、なによ!」

    苗木「ヌワー」(棒)

    腐川「え」

    苗木「あ、ごめん、なんでもないや。」

    江ノ島「処刑組は舞園と山田。後で残姉の…」

    戦刃「残…姉…?」

    江ノ島「…戦刃さんの部屋に行くように!じゃ!そういうことで〜。」

    戦刃「それお前な。」

    江ノ島「ファ?」

    戦刃「あ、2人は来なくて大丈夫だよ。処刑はこの子だけだから。」

    舞・山(ほっ…)

    江ノ島 \(^o^)/



    甘里「じゃあ、何について話し合おうか?と言っても、凶器がジャスティスハンマーという事は分かったし全員のアリバイもある。他に議論することってある?」

    公「葉隠が自殺の可能性は?」

    梅風「自殺は流石にないね。ハンマーで自分を殴るほどの勇気は葉隠君にないからね。」

    神寺「ほんとさー。葉隠君ってろくなことも出来ない能無しのくせに文句ばっかり言いやがって生きてて恥ずかしくなかったのかな。」(過去形)

    公「葉隠を誰かさんの名前に変えてブーメラン」

    神寺「私まだ生きてるわよ!?」

    公「ん?超高校級の幽霊じゃなかったか?」

    神寺「違うわよ!何回言わせるのよ!」


    苗木(議論が進まない。)





  73. 84 : : 2016/08/17(水) 14:22:40
    苗木「でも、なんで梅風君が捜査してたの?今回捜査しない感じだったのに。」

    梅風「なんでだろうね。不二咲さん、なんでだと思う〜?」

    不二咲「え、僕!?」

    舞園「他に誰が居るんですか…。」

    大和田「んだと?」

    石丸「その言い方はなんだね舞園君!ぶっ飛ばすぞ!」

    江ノ島「オイフウキイイン」

    苗木「とりあえず話を進めよう。」

  74. 85 : : 2016/08/17(水) 15:12:50
    議論開始


    山田「梅風結城殿が犯人なのでは!?」

    梅風「なんでそうなるの!?」

    山田「そうやって捜査したように見せかけて【証拠を隠滅した】のでは!?」

    公「いや、そもそも梅風は犯人じゃないからな。」

    山田「はぁー!?」

    不二咲「うん。一緒にゲームしてたから…。」

    山田「拙者の推理が外れるとは…」

    梅風「山田君、バーナーで焼いてあげようか?マシュマロを焼くように常に持参してるんだよね。」

    山田「ヒィ!?」

    甘里「焼き豚だね。いいんじゃない?」

    苗木(それに賛成だよ!って言いたいけど我慢我慢。)

    朝比奈「というか、山田はさっきから人のことばっか疑ってない?山田が犯人なんじゃないの?」

    山田「いや、僕は違いますぞ!そういう朝比奈葵殿はどうなのですか!?」

    大神「朝比奈は【我と戦刃と共に食堂に居たぞ。」

    羽衣「【私とヤスヒロさんも目撃した】ので、それは証明できますよ。」

    山田「ぐぐぐ…」

    石丸「人のことばかり疑っているとはけしからん!ろくな人間になってないぞ!もう手遅れだ!」

    山田「酷い…。そういう石丸清多夏殿はどうなんですか!?」

    石丸「僕は【技術室に居た】ぞ?中々眠れなくてな。シーソーを作っていた!」

    神寺「シーソー作る意味」


    【石丸の行動】→【技術室に居た】

    公「ちょって待ってくれ!」 追求

    BREAKE



    公「石丸…お前、犯行時刻の時は食堂に居たって言ってなかったか?」

    石丸「あぁ、技術室に行く前にな。」

    神寺「私達がうるさかったみたいでね。眠気が覚めたらしいからどっか行っちゃったけど…。」

    甘里「技術室って…ジャスティスハンマーがあった場所じゃん。もしかして…」

    ヤスヒロ「石丸君が犯人なのですか?」

    石丸「何ッ!?僕がそんなことをするはずがないだろ!そもそも、葉隠君のジャージの色は青で僕のジャージの色は緑だ!」



    舞園「…はい?」

    石丸「む?どうしたのかね?」

    不二咲「今言ったことって…」

    桑田「もう1回…言ってみてくれ。」

    石丸「だから、葉隠のジャージの色は青…で…僕の…ジャー…ジ…は…緑…」

    梅風「…どうして?」

    石丸「何が…だね?」

    苗木「どうして石丸君は…葉隠君のジャージの色を知ってるの?そして、自分が使ったジャージの色まで…。」

    石丸「………………」

    大和田「お、おい…何か言ったらどうだ?」

    石丸「…」

















    石丸「なんだね!冗談に決まっているではないか!」



    石丸「どうしても僕に納得してほしあなら…ちゃんとした証拠を提出してもらおう!」


    苗木(やるしかない…生き残る為には…!)




    パニックトークアクション VS石丸


    石丸「認めないぞ!」

    石丸「何を言ってるのかね!」

    石丸「冗談はやめてほしいものだ!」

    石丸「聞かないぞ!」

    石丸「忘れろ!忘れろ!忘れろビィィィィィィィィィーム!!」


    石丸「大体、【僕が葉隠君を殺しているような時間はない!】



    △の謎の

    ○食堂 □に行く前

    ×時間


    ○□△×→【食堂に行く前の謎の時間】


    【食堂に行く前の謎の時間】→【葉隠君を殺してるような時間はない】


    苗木「これで終わらせる!」


    BREAKE



  75. 86 : : 2016/08/17(水) 15:21:26
    苗木「食堂に行く前までは、石丸君は1人だった。その時になら…葉隠君を殺害できたんじゃないかな?」

    石丸「…その通りだ。」

    不二咲「石丸君…」

    羽衣「どうして…」

    石丸「葉隠君に呼び出されたんだ。更衣室にな。」

    大和田「その時にか…。」

    石丸「順番を説明すると、夜時間になる前に、葉隠に1時30分に更衣室に来るように頼まれたんだ。それまで、僕は技術室で作業をしていて、約束の時間のギリギリまで技術室に居たからハンマーを持っていることに気がつけなくて…このような結果に。」

    全員「…」

    苗木「じゃあ、事件のまとめをするからね。」

    石丸「あぁ、宜しく頼む。」

    苗木「これが事件の全貌だよ!」




  76. 87 : : 2016/08/17(水) 15:51:59
    Act.1

    苗木「犯人は夜時間前にある人物から更衣室に1時30分に来るようにと言われていた。そのある人物とは、今回の被害者である葉隠君だったんだ。」

    Act.2

    苗木「そして、犯人は夜時間から約束の時間ギリギリまで技術室で作業をしていた。この時犯人はシーソーを作っていたんだ。きっとみんなに少しでも笑顔を見せてあげたかったからだと思う。」

    Act.3

    苗木「そしつ約束の時間ギリギリまで作業をしていた犯人は、遅れては申し訳ないという気持ちで急いでしまったから、作業に使っていたもの。そして、今回の凶器であるジャスティスハンマーを手にしたまま更衣室に向かった。」

    Act.4

    苗木「そして犯人は約束の時間に更衣室に着いた。そこには、被害者である葉隠が居た。そして葉隠は青いジャージと緑のジャージを持ってきていて、石丸君の分まで持ってきていてくれたんだ。そして、葉隠君はジャージをカバンの中から取り出そうとした時に葉隠君は犯人によって殺害されてしまったんだ。その時、葉隠君のカバンに入っていたガラス玉が落ちてきて割れてしまった。この時犯人は凶器を誤魔化そうと、更衣室に置いてあるダンベルも割れたガラス玉の近くに置いたんだ。」

    Act.5

    苗木「そして犯人は服に凶器を隠して食堂に向かって冷静になろうと思った。しかし、食堂には神寺さんと鬼島さんが居たんだ。その後に犯人は落ち着かなかったのか食堂から出た。そして技術室に戻ってきた時、犯人はジャスティスハンマーについた血を洗い流した。しかし、この時に血を流した水がジャスティスハンマーに染み込んでしまったんだ。ジャスティスハンマーが木製だったからね。だけど犯人は技術室に捜査は来ないと思い、ジャスティスハンマーを元の位置に戻した。シーソーは技術室の奥にある管理室に隠したんだ。まあ、その後に梅風君と不二咲さんが技術室に来て凶器がジャスティスハンマーということがばれてしまったんだけどね。」

    苗木「そして今回、この犯行が可能な人物は…」







    苗木「石丸君…君だけだ!」




    complete

  77. 88 : : 2016/08/17(水) 16:19:34
    苗木「どうかな、石丸君。これで納得してくれたかな?」

    石丸「あぁ。僕のために…すまない。モノクマ君…頼む。


    モノクマ「分かりましたー!!えー、議論の結果が出たみたいですね。
    オマエラはお手元にあるスイッチで投票してください!
    オマエラが出した答えは正解なのか、不正解なのか。
    そして、クロになるのは誰か…
    それではいきましょう!」

    「投票タイムー!!」


    VOTE

    石丸 石丸 石丸

    GUILTY


    モノクマ「ヒャッホーウ!大正解!
    今回葉隠康比呂君を殺したのは、石丸清多夏君なのでしたー!!」


    舞園「だけど…なんで葉隠君を…」

    石丸「彼は…強かったんだ。」

    梅風「どういうこと…?」

    石丸「説明しよう…。」


    〜回想〜

    葉隠「お!石丸っち。来てくれてありがとな!」

    石丸「それはいいのだが、こんな時間に呼び出すなんて何かあったのか?」

    葉隠「俺…人生をやり直したいんだべ!」

    石丸「む?」

    葉隠「俺は借金を返しきれないほど背負っている。それを背負ったまま逃亡しているんだべ…。」

    石丸「な…」

    葉隠「それが俺の秘密だべ。だから…風紀委員である石丸っちに鍛えてほしいんだべ!正しさを教えてくれ!頼む!」

    石丸「僕は…」

    葉隠「ん?」

    石丸「僕は…正しくなんかない…。正しい方向へ導けなかった…。」

    葉隠「何を言ってるんだべ!石丸っちならきっと…」

    石丸「僕は強くなんか無いんだぁぁぁぁぁぁー!!祖父を正しい方向に導け無かったんだぁぁぁぁぁぁー!!」




    石丸「は、葉隠は…僕は…どうして…。」


    〜回想終了〜


    苗木「石丸君の秘密って…?」

    石丸「祖父が…政府の人間を殺したんだ。」

    全員「!?」

    石丸「だから、僕が止めようとした。だけど…祖父は止まることはなかった。そして、処刑をされてしまった。」

    大和田「石丸…」

    石丸「超高校級の風紀委員である僕なのに…情けないな。」

    不二咲「そんなことないよ!」

    石丸「…不二咲君?」

    不二咲「そんなの…石丸君は悪くないよ!僕が石丸君の家族にはどうこう言えないけど、石丸君がこのコロシアイ生活でみんなをリードしてくれた姿は、本当の正義だったと思う!」

    石丸「…すまなかった!」

    モノクマ「えー、そろそろいいかなー?」

    石丸「モノクマ君、頼む。」

    モノクマ「では、今回は超高校級の風紀委員である石丸清多夏君の為に、スペシャルなおしおきを用意しましたー!!」

    不二咲「石丸君…」

    大和田「石丸…」

    石丸「皆、すまなかった…!」

    モノクマ「それではいきましょう!」



    モノクマ「おしおきタイムー!!」


  78. 89 : : 2016/08/17(水) 16:35:48
    gameover

    イシマルくんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。


    〜健康習慣4ステップ〜

    超高校級の風紀委員 石丸清多夏 処刑執行


    ステップ1 よく食べ、よく寝ることー!

    拘束された石丸は食べては壁に打ち付けられ、食べては壁に打ち付けられた。

    ステップ2 早寝早起きー!

    フリーフォールによって、石丸は何回も下へ落とされては上へ、下へ落とされては上へ、強制的に動かされた。

    ステップ3 入浴を大切にー!

    水槽に閉じ込められた石丸はバブルが発生する中、竜巻によってぐるぐるぐるぐる回される。泡風呂って気持ちいいよね♪

    ステップ4 運動は欠かせないー!

    後ろから迫ってくるモノクマカラーの車は石丸を追いかける。石丸はとにかく走る。そして疲れ果てたところで、終了!

    これを習慣にすれば、あなたもこんな健康に!

    石丸は言葉では表せない状態で息絶えていた。

    え?死んでたら健康も何もないでしょ?

    それに、これはちゃんとした「健康習慣4(死)ステップだからねー!!

    以上!健康習慣のコーナーでしたー!!


  79. 90 : : 2016/08/21(日) 15:38:34
    梅風「石丸君っ…。うっ…」

    公「梅風!しっかりしろ!」

    江ノ島「さ、流石にこんなの見せられたら…。」

    桑田「最悪だ…。」

    神寺「今後、こんな事にならないようにしないと。」

    腐川「そんな事が出来たら誰も苦労しないわ。」

    大和田「…わりぃ。俺、今日は部屋で休むわ。」

    山田「拙者も…。」

    戦刃「じゃあ、今日は解散にしよっか。行こう?残念な妹さん?」

    江ノ島「」






    苗木ルーム

    苗木「葉隠君…石丸君…。」




    苗木「…僕の取り柄は前向きなことだけ。だから、僕がしっかりしないと。
    今日はもう寝よう…。」








    視聴覚室


    カタカタカタカタ

    梅風「こんな時こそ、僕がみんなを笑顔にしなくちゃ!」

    カタカタカタカタ


    梅風「…出来たかな?」



    ピピッピッピッピッピ…ピコン♪



    梅風「出来た!やっと…!早速行ってみようかな。」




    ???

    梅風「ここは…なるほど。…うん!十分だね。今から少し作業を進めようかな。あ、でも肝心の飾りがないし…。また今後にしよう!もうコロシアイが起こらない事を信じよう。」






    第2章 月刊少年絶望マガジン END


    生き残りメンバー 残り18人

    to be continued…


  80. 91 : : 2016/08/21(日) 15:42:26
    第2章が終了しました。ありがとうございました。それと、体調不良で暫く更新出来ませんでした。すみません。
    次回より第3章開始です。まだまだ続くのでよろしくお願いします。
  81. 92 : : 2016/08/21(日) 16:09:56
    第3章 種と仕掛けは絶望空間の出入り口



    ピーンポーンパーンポーン


    モノクマ「オマエラ、おはようございます。今日も楽しくコロシアイ生活を送りましょう!」

    苗木「…」


    苗木「十神君、霧切さん、葉隠君、石丸君…。もう4人も死んでしまった。もうこれ以上コロシアイが起きないことを願うしかない。お腹も空いたし、食堂にいこうかな。」


    食堂


    苗木「え」



    全員「おはよー!」


    ミンナイル…


    苗木(この唐揚げは誰が作ったんだろう。普段唐揚げなんて出ないよね。朝から唐揚げって…まったく…)

    パクッ

    苗木(………おいちぃ。作った人、ごめんなさい。)

    不二咲「梅風君、料理上手だねー!」

    梅風「そんなことないよ!みんな疲れてるだろうし…なんとなく作ってみただけだよ。でも、喜んでくれるから作って良かったって思う!」

    桑田「毎日でも食べたいぜ。まったく、誰だよ。毎朝毎朝この朝食と比べられないくらいの朝食作ってるアポは!」

    江ノ島「じゃあ食うなよ!」




    朝比奈「え…。江ノ島ちゃんだったの?」

    江ノ島「…はい。」

    戦刃「今日一日、料理の練習。」

    江ノ島「絶望的ぃ!」

    戦刃「何か言ったぁ?」(威圧)

    江ノ島「すみませんでした!今すぐにでも取り掛かります!」

    戦刃「よろしい!」

    会話を聞いてた人達「…」

    梅風「って…待って!洗い物まだ終わってないから!」

    江ノ島「私がやっておきます。」

    山田「戦刃むくろ殿…恐るべし。」

    梅風「うーん…じゃあお願いするね。」

    鬼島「じゃあな。」

    梅風「じゃあねー!」


    舞園「じゃあ、私も失礼しますね。」

    不二咲「僕も。」

    神寺「私も。」

    羽衣「失礼しますね。」

    甘里「私もー。」

    江ノ島「じゃあ、私様も…」

    戦刃「何紛れようとしてるの?」

    江ノ島「冗談です。失礼しました。」

    苗木(みんな…全く変わっていなかった。)



  82. 93 : : 2016/08/24(水) 17:31:24
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「いやー。結構内容が思い浮かばなくてね.。黒幕とかはすでに決めてあるんだけど…。あと4章5章6章の被害者とクロもね。ただ、3章からの内容が全く…。」

    鬼島「…」

    モノクマ「?」

    鬼島「いやぁ…3章のタイトル…」

    モノクマ「が、何か?」

    鬼島「なんでもねぇけどぉよ…」

    モノクマ「あ、そうそう。」

    鬼島「ぅん?」

    モノクマ「退場の約束、忘れてないよな?」

    鬼島「はぁ?」

    モノクマ「はぁ?じゃねぇよ!」

    鬼島「いやぁだって…」

    モノクマ「てかさ…」

    鬼島「?」

    モノクマ「オマエさ、学級裁判で1度も発言してないよね?」

    鬼島「推理とかぁめんどぉいし」

    モノクマ「喋り方なんとか出来ないの?」

    鬼島「出来るけどよ…」

    モノクマ「出来るんかい!」

    鬼島「意外に疲れるんだよな。」

    モノクマ「知らねぇよ!」

    鬼島「いや、うん。割と本気で。」

    モノクマ「以上!モノクマ劇場でしたー!!」

    鬼島「いや待てよ!」

    モノクマ「普段の変な喋り方の方が疲れるわ!第3被害者は鬼島君です!」

    鬼島「は!?タイトル的にアイツだろ!もしかして俺はアイツに殺されるのか!?」

    モノクマ「とりあえず次行くから。」

    鬼島「」


    〜モノクマ劇場終了〜



  83. 94 : : 2016/08/24(水) 21:07:37
    苗木「暇だな〜。」

    不二咲「…」

    苗木「あ、不二咲さん…って、どうしたの?凄い落ち込んでない?」

    不二咲「あ、うん…。アルt…ごめんね。やっぱりなんでもないよ?」

    苗木「そ、そう?」

    不二咲「うん。じゃあ。」

    苗木「じゃあ…。」




    不二咲(梅風君からアルターエゴを返して貰った後、いつの間にかアルターエゴが居なくなってる…。なんで…。)







    食堂

    江ノ島「そういえばさ〜。梅風結城って名前、ジメジメしてない?」

    梅風「それ自分でも思ってたよ。漢字を変えて、梅風湯雨気なんて名前にしたらジメジメしてるよね。」

    神寺「え、えぇ。そうね。」




    苗木「食堂から今までの中で一番どうでもいい会話が耳に入って来るよ。」









    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「えー。動機を与えたいと思います。だから、体育館に…ハックション!来てくださーい…。」

    苗木「ぬいぐるみって風邪ひくの?」





    体育館

    モノクマ「えー。今回の動機は…オマエラの記憶を少しだけプレゼントしちゃいまーす!」

    全員「!?」

    桑田「俺たちの記憶を少しだけ!?」

    モノクマ「うん。流石に1個くらいはね。じゃあ、後でオマエラには記憶を少しプレゼントするから。ていうか自動的に送ってあげます!」

    腐川「自動的に記憶が送り込まれるなんて…そんなことできるの?」

    モノクマ「もちろん!」

    不二咲「へぇ〜!凄いね〜!」

    大和田「そこ…感心するところじゃねぇだろ。」

    モノクマ「じゃあね!バイナラ!」



    羽苗「あの…あ」

    羽衣「あ、すみません。お先にどうぞ?」

    苗木「いや、僕は後でいいよ。」

    羽衣「そうですか?ありがとうございます。では、お先に失礼します。」





    羽衣「今日の夜時間に皆さんで交換会をしませんか?」

    苗木「あ、それ僕も言おうとしてたんだ!」

    羽衣「そうだったのですか!?」

    戦刃「えーっと…帰ってきた記憶を話し合うってことかな?」

    苗木「うん!」

    甘里「どこでやるのー?」

    苗木「う〜ん…じゃあ、食堂にしよう!記憶を話してもいいよっていう人はぜひ参加してほしいな。」

    舞園「分かりました。では、参加する人はまた後ほど!」

    朝比奈「さくらちゃんはどうするの?」

    大神「うむ…。そうだな…。」






    苗木「みんな参加してくれるといいな。夜時間に食堂へ行こう!」





  84. 95 : : 2016/08/25(木) 12:43:38
    モノクマ「夜時間になりました〜!え?だから何って…うわぁぁぁん!」

    苗木(1人で何喋ってるんだろう。あ、食堂行かなきゃ。)


    食堂


    苗木「来てる人は…舞園さん朝比奈さん大神さん不二咲さん甘里さん羽衣さん。そして僕。合計7人か。」

    甘里「じゃあまずは私からねー!」

    苗木(いきなりすぎてびっくりしたよ。)

    甘里「私が思い出したのはお父さんが病気で死んじゃったことだったよ。きっと、その記憶もモノクマに消されてたんだろうねー。」

    苗木(よくもまあそんなことを平然と)

    羽衣「私が思い出したのはお茶か珈琲のどちらでお客様をおもてなしするか友人と揉めてしまったことです。」

    苗木「それっていつのこと?」

    羽衣「えーっと…いつでしたか忘れてしまいました。すみません。」

    甘里「あー…私も。」

    苗木「僕もいつだったかは覚えていないんだ。ごめんね。それで、僕が思い出したのは1回だけハワイの旅行券が当たったことだよ。」

    全員「…」(自慢かよ)

    舞園「私は私たちのグループの新曲がミリオンセラーを達成していたことです!」

    朝比奈「私は弟とデザートバイキングに行ったことを思い出したよ!ドーナツいっぱい食べたのにどうして忘れてたんだろう…。」

    大神「我らケンイチ…友が体調を崩してしまったことだ。」

    不二咲「僕は僕以外に超高校級のプログラマーの候補が居たけど君の方が才能はあるからって超高校級のプログラマーとして入学させてもらえた事かな。」

    苗木「え?それってどういうこと?」

    不二咲「えーっとね…他に超高校級のプログラマーの候補が居たんだよ。」

    甘里「例えば、苗木みたいに一般の学生から選ばれた超高校級の幸運が居るよね?希望ヶ峰学園のスカウトは別の候補がいる場合もあるの。だから私の場合、超高校級のお菓子職人が退学処分されたから超高校級のパティシエとして入学が確定してたの。超高校級の幸運とは違う制度だから。もし超高校級のお菓子職人が在学してても超高校級のパティシエとしてのスカウトはほぼ確定みたいなんだけど1%くらいの確率でスカウトされない場合もあるって私のお母さんが言ってた。なんだか難しい話だよね。」

    苗木「なるほど、よく分からない。」

    不二咲「でも、その子は希望ヶ峰学園に入学したらしいよ。別の才能でね。それにね…」

    苗木「それに…?」

    不二咲「その子は、才能を2つ持っているみたいなんだよね。」

    舞園「才能を2つもですか!?」

    朝比奈「それで、その子は誰なの?」

    不二咲「それは分からないんだぁ。記憶はそこで終わってて…ごめんねぇ。」

    苗木「いや、大丈夫だよ。みんなの話が聞けてよかったよ。」

    大神「うむ。では我は寝るとしよう。」

    朝比奈「私も〜!みんなおやすみ〜!ほら、さくらちゃんも!」

    大神「むぅ…お、おやす…み…。」

    甘里「珍しいこともあるもんだね。じゃあ、また明日ねー!」

    羽衣「皆さん、お休みなさい。」

    不二咲「じゃあ、おやすみ〜。」

    舞園「私も失礼しますね。」

    苗木「おやすみー…。」








    苗木ルーム

    苗木「おやすみ合戦かよ。まあいいや。僕も寝ようかな。」
  85. 96 : : 2016/08/25(木) 18:55:57

    ピーンポーンパーンポーン


    モノクマ「グッドモーニング!オッハロー!」

    苗木「うるさ」



    食堂

    苗木「おはよう」

    食堂に居る全員「おはよう」

    苗木「…なんか少なくない?」

    山田「珍しいこともあるものですな。」

    ヤスヒロ「それぞれ個室に居るのでは?」

    苗木「確かに…昨日動機を提示されてから集まったのは7人だけからね。」

    舞園「さっきまで梅風君なら居ましたけど先に朝食を済ませてどこかへ行きましたよ?」

    不二咲「先に個室に戻ってるんじゃないかなぁ?」

    公「最近、俺とも話してくれないし…。鬼島との会話がよく聞こえるようになったよ。」

    山田「公奏殿…もしかして、妬いていらっしゃいますか?」

    公「違うし!」


    梅風「ふわぁ〜…眠い…。」

    舞園「噂をすれば来ましたね。」

    梅風「へ?何か用だったの?ごめんね。ちょっと席を外してたよ。」

    苗木「いや、別に用があるってわけじゃないんだけど…」

    不二咲「公君が妬いてたから。」

    公「だから!妬いてない!」

    梅風「妬く?」

    公「気にするな!」

    梅風「…分かったよ?」

    山田「なぜ疑問系。」

    梅風「若干気にはなるよ?だって、人間だもの。」

    公「使い方違うから!」

    梅風「そうなの?あ、用があるってわけじゃないけど…何だっけ?」

    ヤスヒロ「梅風君が先に朝食を済ませたなんて滅多にないことですので…。どこへ行っていたのか気になっていたのですわ。」

    梅風「個室だよ?あ、これ」つUNO

    苗木「???」

    梅風「江ノ島さんがまだ起きてないみたいだし僕が料理作ろうと思うんだけど…いいかな?」

    舞園「お願いします!江ノ島さんが来る前に!」

    江ノ島「オイソレドウイウイミ」

    山田「ブヒャアアアアアアアー!」

    江ノ島「何?人を化け物みたいに。」

    山田「実際化け物じゃないですか…。」

    江ノ島「はぁ!?」

    戦刃「要するに、あなたの作るご飯がまずいってこと。」

    江ノ島「料理と化け物は関係ないだろ!」

    ヤスヒロ「別にまずくはないのですが…」

    舞園「明らかに梅風君の料理を下回っているというかなんというか…」

    江ノ島「何だと!?この前1日かけて料理スキルを習得したんだぞ?」

    舞園「たった1日じゃないですか。」

    江ノ島「分かりました。では、昼食は私様と舞園さんで勝負しましょう。」

    舞園「受けて立ちますよ。」

    江ノ島「言ったな!絶対勝ってやる!」

    山田「あ、フラグ」

    江ノ島「朝食も私が作る!」

    公「いやいや!厨房は梅風が使ってるから!」

    江ノ島「関係ねぇぇぇぇぇぇぇー!!」




    「ドケ!ワタシガツクル!」

    「え!?あとちょっとでかんせいするよ!?」

    「イイカラドケェー!」

    「こまるよ!こないで!うわぁぁ!」

    バリッ!ドシャ!ドガン!パカッ!

    「ウワァァァァァ!」

    「ちょっと!なにしてるのー!?」



    江ノ島「卵がぁ…べちょべちょだ…。」

    苗山ヤ公舞戦不「」




    梅風「出来ました…。朝食…です。」






    苗木「やっぱり美味しいね!」

    戦刃「朝食が無事で良かったぁ!」

    山田「何枚でも行けますぞ!」

    ヤスヒロ「とても美味ですわ…!」

    公「美味いな。やっぱり美味いな。」

    舞園「美味しいです!江ノ島さん邪魔でしたね!」

    不二咲「美味しいねぇ!だけど…」






    江ノ島「誰か助けてぇー!」

    大和田「こっち来んなー!!」

    桑田「アホ!アポ!逃げろぉー!」

    江ノ島「うわぁぁぁー!!」

    甘里「あっちいけ!鬼は〜外!」

    羽衣「何があってこうなるんですか!?」

    江ノ島「誰かぁぁぁー!」

    腐川「ちょっと!顔洗いなさいよ!」

    神寺「いやぁぁぁ!ほんとやめてー!」

    鬼島「きっと来るー!きっと来るー!」

    江ノ島「ヘルプミィィィィィィー!!」

    朝比奈「な、何これぇぇぇぇー!?」

    大神「朝比奈よ!今はとにかく逃げるのだ!」








    江ノ島「どやっはぁぁぁぁぁー!!」



    全員「来るな!あっち行け!やめて!」



    江ノ島「ぐわぁぁぁぁー!!」

    苗木「みんな!早く逃げよう!」


    ダダダダダ…


    江ノ島「さらに卵当ててくんなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」


    ダダダダダ…


    江ノ島「とぅるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」







    モノクマ「うるさいし卵無駄になるからやめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」




  86. 97 : : 2016/08/27(土) 13:34:36
    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「いま〜わたしの〜ねが〜いごとが〜かn」

    苗木「やめろ!あの回相当グロかったんだから!」

    モノクマ「うわぁぁぁ!?もう!びっくりさせないでよ!てか何で情報処理室の前に居るんだよ!」

    舞園(何で苗木君の声が混ざってるの?)


    モノクマ「まあいいや。えーと…皆さんにお願いがあります。」

    苗木「お願い?」

    モノクマ「食料を粗末にしないでください!食べ物は粗末にするなって習ったでしょ!?以上!」



    ???

    梅風「あ…。卵の件か。」

    鬼島「江ノ島ァ」

    梅風「で!ここなんだけど…出来るかな?」

    鬼島「広さとしてわぁ十分じゃんねぇえの?」

    梅風「良かったよ。あ、この事はみんなには内緒ね?」

    鬼島「わーってるよ。」

    梅風「今は人が多いし夜中から始めない?」

    鬼島「別に俺わぁどっちでぇも。」

    梅風「…」

    鬼島「?」

    梅風「みんな…喜んでくれるかな。」

    鬼島「さあな。でも、何でお前わぁそんなことしようとぉ思ったんだぁ?」

    梅風「…みんなを笑顔にする。」

    鬼島「…」

    梅風「それが、僕の今出来る事だと思うから。」

    鬼島「…ま、俺にぃ出来ることがぁあれば言えよぉ?」

    梅風「ありがとう。困った時はお願いしようかな。」

    鬼島「おう!」

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「夜時間になりました!オマエラ、早く寝ろ。」

    鬼島「さっきぃ、放送したばっかぁなのになぁ。」

    梅風「学園長らしいよ…。」

    鬼島「で?きょーはどうすんだ?俺的にわぁきょーはいいんじゃねぇかぁって思うんだぁがぁ?」

    梅風「…そうだね。じゃあ、部屋に戻ろっか!」




    梅風ルーム前


    梅風「バイバーイ!」

    鬼島「じゃあなぁ!」





    梅風ルーム

    梅風(鬼島君も協力してくれるって言ってくれたし、きっと大丈夫だよね。時間が掛かっても…みんなを励ましてあげたい!)








    ???「えっと…ここどこぉ?複雑で分からなくなってきたよぉ…。」


  87. 98 : : 2016/08/28(日) 02:44:51
    苗木「今日も結構騒いだりして疲れたなー。毎日こんな日が続けばいいのに。よし、寝よう。」








    ………………………………………………



    ???「えっと…え〜っと…」

    苗木「あれは…。ねぇ君。」

    ???「え、あ、はい?」

    苗木「そんなところで何してるの?」

    ???「…。ま…った…は…か…く…えな…ど…。」

    苗木「え?」

    ???「迷ったの。恥ずかしくて言えないけど…。僕、結構方向音痴でさ。」

    苗木「迷ってたんだね…。ところで、君名前は?」

    ???「僕は…」

    苗木「へー。…君か。」

    ???「君の名前は?才能は?」

    苗木「僕の名前は苗木誠。超高校級の幸運…みたいだけど、特に凄いってところはないんだよね。あはは…」

    ???「幸運…か。いいなぁ幸運!…幸運が僕にもあれば…。」

    苗木「どうかしたの?」

    ???「あ、ううん!別に何でもないよ!?ごめんね!」

    苗木「ところで、君の才能は?」

    ???「僕の才能は…」

    苗木「え!?僕なんかよりも凄い才能だよ!」

    ???「うーん…僕は幸運の方が欲しかったなぁ。あ、あとね。僕…」





    苗木「え!?本当に!?」

    ???「みたいなんだよ。これに書いてあって。」

    苗木「本当だ。凄いね!」

    ???「まあ、どっちにしろアレだけどね。」

    苗木「そうかな?僕は凄い事だと思うよ。」

    ???「…ありがと。」

    苗木「え?」

    ???「あ、ううん。何でもないよ!」

    苗木「そう?」

    ???「気にしないで!…ところで、学長室ってどこにあるか分かる?」

    苗木「あぁ、学長室なら…。」

    ???「あ、あれか!ありがとう!おかげで助かったよ!ありがとね、苗木君!それじゃあ、またねー!」

    苗木「またね。」






    苗木「今日から来た転入生なのかな。」








    ………………………………………………





    ピーンポーンピーンポーン



    苗木「…今のって一体何だったんだろう。」

    ピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーンピーンポーン

    苗木「うるさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」

    桑田「よ!暇だからなんかしようぜ!」

    苗木「今何時だと思ってるの?」

    桑田「え?8時。」

    苗木「ファ!?嘘でしょ?」

    桑田「いや、マジ。」

    苗木「…」

    桑田「…おーい、苗g」

    苗木「朝飯ーーーーーーーーーー!!」

    ダダダダダ…

    桑田「はやっ!?」




  88. 99 : : 2016/08/28(日) 16:58:06
    食堂

    不二咲「あ、苗木君。おはよう。今日は遅かったんだねぇ。」

    苗木「うん。なんでだろ。昨日騒ぎすぎて疲れたのかな…。」

    江ノ島「ほんと、誰のせいでこうなったと思ってるの?」

    大和田「明らかにお前だろ。」

    江ノ島「ですよねー…。」

    梅風「あ、おはよう。急いで朝ごはん作るから待ってて。」

    苗木「ごめんね。わざわざ僕のために…。」


    ありがとうね、苗木君!


    苗木「あれ…今のって…?」

    舞園「苗木君?どうかしました?」

    苗木「え、いや。なんでもないよ。」


    その後、僕は梅風君の作ってくれた朝食を食べたあとに夢の続きが見たくて、また寝ることにした。昼食も食べずに…そのまま…夜…ま…で…。




    ………………………………………………

    ???「〜♪」

    苗木「あ!お〜い!」

    ???「お茶?」

    苗木「それは違うよ!」

    ???「そういえば、そろそろ体育祭だね。」

    苗木「そうだね。体育祭、楽しみだな。」

    ???「僕は運動とか苦手だから体育祭はなぁ…。合唱会も歌うの嫌いだし…。文化祭がやっぱり楽しみかな!」

    苗木「文化祭はまだまだ先だね〜。」

    ???「もう3つとも文化祭だったらいいのにな…。」

    苗木「僕も文化祭は好きだし同意かなー。」

    男子生徒A「お〜い!松風ー!遅れるぞー!」

    松風「あ、もうそろそろ行かなきゃ!じゃあ、またね!苗木君。」

    女子生徒A「雪くーん!はーやくー!」

    女子生徒B「体育祭の個人種目決めるんだよね。私は長距離はごめんかなー。」

    女子生徒A「私も長距離はなぁ…。」

    男子生徒A「松風ー!」

    松風「はいはーい!今行くー!」

    男子生徒B「まったく、個人種目なんてだるいものを…。お前は何に出場するんだ?」

    松風「えっとね…。僕は…」

    苗木「松風君、大変なんだね…。」


    ………………………………………………


    苗木「…夢」



    苗木「前に名前を聞いたはずなのに…今名前を知った…。」



    苗木「松風雪…どこかで聞いたことあるような名前だったな。」



    苗木「7時か。夕食食べに行こう。」


  89. 100 : : 2016/08/28(日) 17:52:54
    食堂

    苗木「あれ?少なくない?」

    神寺「私も驚いたわ。こんなに少ないことなんてあった?」

    ヤスヒロ「前に1度ありましたわ。神寺さんが居ない時に。」

    神寺「そう…。」

    山田「まだ7人しかいないとは…」

    舞園「何かあったんでしょうか?」

    公「不二咲も梅風も来てないのは珍しいな。それに料理を作るってはりきってた江ノ島も居ないし。」

    舞園「昼食勝負では私が勝ちましたし、きっと料理作るのやめたのでは?」

    苗木「あ、あれ今日の昼食だったんだ。ごめんね、何か凄く眠かったから…。」

    大和田「それなら俺もだ。急に眠くなっちまって昼飯食った後にすぐ寝ちまったよ。」


    羽衣「皆様、遅れてしまい申し訳ありません。」

    苗木「あれ?甘里さんは一緒じゃないの?」

    羽衣「あぁ。リリちゃんならまだ寝てますよ。一緒に食堂に行こうと誘ったのですか凄い眠たそうで…」

    甘里「ふわぁぁぁ…眠い。」

    苗木「あ、甘里さん。」

    甘里「あ、みんなおはよう。」

    舞園「今は夜ですよ?」




    モノクマ「ねぇ、オマエラ」

    ヤスヒロ「っ!?モノクマ…」

    モノクマ「何だよ。親切に教えてあげようとしてただけなのに…。」

    神寺「それで?何を教えてくれるの?」

    モノクマ「仕方ないなぁ。今、この状況でオマエラはのんびり話してる場合じゃないと思うよ?って事を教えてあげようとしたの。」

    公「…どういうことだ?」

    モノクマ「えーっとね…」

    舞園「えーっと?」




















    モノクマ「仲良しクラスメイトに何かあったみたいだけど?」

    苗舞ヤ公神山大甘羽「!?」

    甘里「え…?どういう意味…?」

    羽衣「まさか…」

    モノクマ「さぁね?じゃ、頑張ってねー!」

    大和田「おい、待ちやがれ!…チッ!」

    苗木「とにかく、今は皆を探そう!」

    神寺「これは分担したほうがよさそうね。」

    羽衣「では、3人を3組作りましょう。」

    甘里「え?なんで2人ずつじゃないの?そっちの方が早くない?」

    羽衣「本当に殺人が起きたなら2人ずつの場合だと、もう1人居なくてはなりません。2人が死体を見つけても、死体発見アナウンスが流れないんです。それに、2人ずつで分担すると1人余ります。だから、3人ずつで組むというのがいいと思います。」

    神寺「分かったわ。じゅあ、3人ずつで組んで。私はヤスヒロさんと大和田君と組もうと思うんだけど…いい?」

    ヤスヒロ「構いませんわ。」

    大和田「大丈夫だぜ!」

    苗木「じゃあ僕は舞園さんと公君と組みたいな。いいかな?」

    舞園「もちろんですよ!」

    公「おう!」

    羽衣「では、私はリリちゃんと山田君とですね。」

    甘里「どうしよう…。怖くなってきたよ。」

    山田「が、頑張りますぞ!」


    羽衣「では、私たちは居ない方のコテージに行ってみますね。」

    苗木「じゃあ、僕たちはヤスヒロさん達と一緒に行って途中で2手に別れよう。」

    大和田「…じゃ、行くか。」

    苗木「うん…。」

    苗木(これ以上犠牲は出したくない!みんな…無事でいて!)



  90. 101 : : 2016/08/28(日) 19:15:39
    苗木「じゃあ、ここで別れよう。」

    神寺「分かったわ。じゃあ私たちは右、苗木君たちは左でいい?」

    舞園「大丈夫です。それではまた。」



    娯楽室

    苗木「ここは…特に何もないか。」


    図書室

    舞園「何もないですね。十神君の死体は片付けられています。」


    体育館

    公「ここは…広いから舞台裏とかまで見てみないと分からないな。」

    苗木「周りを見る限りは特になにもないけど…。」

    舞園「それに、犠牲者なんて出ていないかもしれませんしね!」



    体育館舞台裏

    苗木「うん。特に変わったところは…。」

    公「ん?」

    舞園「どうしたんですか?」

    公「なんだ…?この扉。」

    苗木「え!?こんなものあったっけ?」

    公「あ!そういえば…」

    舞園「何か分かったんですか?」

    公「この前、十神が死んだ時に体育館を捜索しただろ?その時に梅風が何かに気付いたみたいでさ…」

    苗木「それで、この扉に気付いたってこと?」

    公「たぶんな。その時にガチャガチャって言ってたし、開かないんじゃないか?」

    舞園「そうなんですか?でも、その時から時間が立っているのでひょっとしたら…」

    カチャ

    舞園「…開いてる。」

    苗木「え…?」

    公「どういうことだよ!?」

    舞園「どうしますか?入ってみます…?」

    苗木「…うん。入ってみよう。」

    キィ…

    苗木「こんなところがあったんだ。知らなかったよ。」

    舞園「そうですね。私も今知りました……………………………え…?何…?あれ…」

    公「ん?…………………………は…?」

    苗木「何かあるの…?……!!」


    そこには、血以外に検討もつかない液体が流れていた。その液体を流しているものに目を向けた。左腕には残酷な切り傷…。左太ももにはナイフが刺さり…紅い液体が流れている…。そこにあったのは……………………………………………



















    梅風結城だった












    モノクマ「ピーンポーンパーンポーン!死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」



    生き残りメンバー 残り17人

    to be continued…




  91. 102 : : 2016/08/28(日) 20:11:54
    公「お…おい…嘘だろ?は…?」

    舞園「梅風君…なんで…?」

    苗木「そんな…」



    「苗木君!舞園さん!公君!羽衣さん!甘里さん!山田君!誰か返事をして!」


    苗木「神寺さんだ…。」

    舞園「このことを話さなくてはいけませんね。」

    公「…」



    苗木「神寺さん!」

    神寺「苗木君!舞園さん!放送を聞いたよね?」

    舞園「はい…実は…」

    苗木「ちょっと…来てもらっていいかな?」

    神寺「え…?」





    神寺「どうして…」

    苗木「梅風君が…」

    神寺「いや、そうじゃなくて…なんか不自然なのよ。」

    舞園「不自然?」

    神寺「モノクマー!」

    モノクマ「はい!モノクマです!」

    神寺「死体発見アナウンスって死んだのが2人だとしても1回しかならないの?」

    苗木(え…?)

    モノクマ「いやぁ?1人死んだら1回で2人死んだら2回鳴らすよ?」

    神寺「…なるほど。そういうこと…。」

    舞園「何か分かったんですか?」

    神寺「公君、そこちょっといい?」

    公「…なんで」

    神寺「梅風君のことで調べたいことがあるの。」

    公「…そ。」

    神寺「じゃあ…。うん…。やっぱりね。不自然だと思ったよ。」

    苗木「どういうこと?」

    神寺「今、分かったことがあるんだ。」

    舞園「…なんですか?」




















    神寺「梅風君…生きてるわよ。」

    苗舞公「!?」

    神寺「見ての通り、出血が酷くて正常と言える状態ではないよ。意識も失ってるし…。」

    公「待てよ…でも…確かに死体発見アナウンスはなったぞ…?」

    神寺「…だって、別の場所で死体が発見されたからね。」

    苗木「え!?」

    舞園「嘘!?」

    公「じゃあ、梅風は生きてるってことで良いんだよな!?目を覚ますんだよな!?」

    神寺「生きてるけど、これじゃあ出血が酷すぎる。今すぐ保健室に連れて行かないと…!」

    苗木「モノクマ、治療してくれないかな!?」

    モノクマ「え〜…なんで僕がそんなこと…」

    公「助けてやってくれよ…」



    モノクマ「もう!分かったよ!本当、嫌な性格だね…。まあ、こんなことで死なれちゃつまらないしね。あ、ちなみに言っておくけど…」

    公「?」

    モノクマ「いつ戻るか分からないよ?一生ってことはないだろうけど、学級裁判には出れるか分からないくらいの重傷だからね。まあ、君たちがどれだけ有能なのかが確かめられる学級裁判でもあるからね!もしクロを間違えたら、その時は梅風君もおしおきだからね?」

    公「分かった。じゃあ、頼む…。」

    モノクマ「イェッサー!」




    苗木「梅風君…生きてて良かった…!」

    舞園「でも、他に犠牲者が出ているんですよね?話を続けてもらえますか?」

    神寺「うーん…あなたたちの中では苗木君以外見せることはできない。」

    舞園「え!?どうして…?」

    神寺「あまりにも死体が悲惨すぎるから。みんな食堂に集まるようにヤスヒロさんと大和田君が呼びかけているから今は食堂へ行こう。」






    食堂

    苗木「みんな…」

    朝比奈「あ、苗木…ってあれ?梅風君と鬼島君は?」

    神寺「梅風君は出血が酷くて意識不明の重体。今はモノクマが治療をしているよ。」

    桑田「おいおい…!モノクマに任せて大丈夫なのかよ!?」

    神寺「モノクマが生徒を殺すことは校則違反だからね。そこは大丈夫だと思う。」

    大神「では、鬼島は?」

    神寺「…ううん。体を貫通した跡が何個もあって心臓は思いっきり貫かれてるよ。」

    苗木「そんな…」

    ヤスヒロ「あまりにも悲惨でしたわ。」

    大和田「見てるだけで吐きそうだぜ。」

    不二咲「大和田君でもそんな状態になるなんて…。」

    神寺「苗木君。あなたには悪いけど、鬼島さんの死体を見てもらわなければならないわ。あなたが頼りなの。」

    苗木「…分かったよ。」

    神寺「ありがとう。それじゃあ、行きましょう。」

    ヤスヒロ「待ってください。私も参りますわ。」

    大和田「俺もだ。神寺もヤスヒロも行くなら一緒に死体を発見した俺が行かないわけには行かないだろ!」

    苗木「でも…」

    大和田「大丈夫だ!生き残るためには俺の吐き気なんて話にならないくらい安いものだからな!」

    苗木「あはは…ありがとう。それじゃあ…行こうか。」











  92. 103 : : 2016/08/29(月) 01:00:01
    捜査開始

    管理室

    苗木「なんて悲惨な…」

    モノクマ「おっと!はいこれね。」

    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた

    被害者は鬼島鷹と梅風結城

    鬼島鷹は複数刃物で切りつけられた跡があり、刃物で刺されて貫通した跡もある。死亡時刻は午後3時から午後6時の間

    梅風結城は左手に刃物で切りつけられた跡があり、左太ももには刃物が深く刺さっている。意識不明の重体。襲撃時刻は午後3時から午後6時の間

    苗木「梅風君と鬼島君、どっちも刃物で攻撃されたんだね。しかも同じ時間帯だよ。」

    大和田「俺が寝てた時間じゃねぇか。」

    ヤスヒロ「奇遇ですね。私もですわ。」

    神寺「私も…眠くなっちゃって…。」

    ヤスヒロ「ですが、なぜ梅風君を殺さずに鬼島君だけを殺したのでしょう?」

    大和田「確かに、どっちも殺すなら梅風も鬼島みたいに攻撃すればいいもんな。」

    苗木「い、いきなり物騒なこと言わないでよ!?」

    大和田「わ、わりぃ…」

    神寺「そこから考えられるのは、元々は鬼島さんだけを狙った犯行だったんだと思う。」

    ヤスヒロ「ですが、鬼島君は管理室で殺されてます。そういえば、梅風君はどこで血を流して倒れていたのですか?」

    苗木「それが、体育館の舞台裏にあった扉を入った部屋だったんだよ。で、梅風君がその扉に気づいたらしくてね。公君の話によると、その時には開かなかったみたいなんだ。梅風君と公君が体育館の舞台裏を捜索をした時に梅風君には気づかないふりをしてたけど公君は梅風君が扉を見つけたことに気付いたみたいなんだ。その時に開かないっていうことも分かったみたい。」

    大和田「ん?梅風は公に扉を見つけた事を隠してたっていうことは、梅風はそこで何かをしようとしたのか?あ、でもその扉は確か開かないんだったよな。てか、どうやって扉を開けたんだよ!謎が多すぎるぜ…。」

    神寺「梅風君は扉を何らかの方法で開けて、そこで何かをしようとしていたのね。一体何をしようとしてたんだろう…。」

    ヤスヒロ「では、話を戻させて頂きますわ。鬼島君は管理室で殺されていた。梅風君は体育館の舞台裏の扉を入った部屋で倒れていたのか。とても私には解けそうにないですわ。」

    神寺「そうね…。じゃあ、私はその扉の奥の部屋に行ってみようかな。」

    苗木「あ、じゃあ僕も行こうかな。」

    ヤスヒロ「私は少し気持ちが悪くなってしまったので食堂で待機させて頂きますわ。個室に行ったと言って証拠隠滅に取り掛かったなんて言われたら堪ったもんではありませんからね。」

    大和田「俺もそうさせてもらう。疑われるのなんてごめんだからよぉ。」

    苗木「分かった。じゃあまた後でね!」





    コトダマ【謎の部屋】を手に入れた

    コトダマ【開かなかった扉】を手に入れた

    コトダマ【梅風の目的】を手に入れた

    コトダマ【鬼島の死亡場所】を手に入れた

    コトダマ【睡魔】を手に入れた




  93. 104 : : 2016/08/29(月) 12:41:32
    謎の部屋

    苗木「結構広いね。」

    神寺「梅風君の血はそのままなのね…ん?なんか変じゃない?」

    苗木「え?血に変も何もなくない?」

    神寺「いくら何でもこんなに血が流れてるのはおかしいよ。」

    苗木「だから梅風君は意識不明に…」

    神寺「いやそうじゃなくってさ。こんなに血を流してたら普通に考えれば死ぬよ。」

    苗木「でも…あ!もしかして…」

    神寺「多分、鬼島君もここで刃物で刺されて殺されてしまったのよ。」

    苗木「じゃあ…殺す予定だった鬼島君の巻き添えに…?」

    神寺「えぇ。犯人の目的は梅風君を学級裁判に出させないことだと思う。」

    苗木「でも、梅風君が倒れていた場所と鬼島君が殺害された場所が同じってことは梅風君と鬼島君で何かをしようとしていたってこと?」

    神寺「そうなるよね。一体2人は何をしようとしていたの?」

    苗木「この部屋で出来る事…?」


    コトダマ【犯人の狙い】を手に入れた

    コトダマ更新 【鬼島の死亡場所】→【梅風の襲撃場所と鬼島の死亡場所】

    コトダマ更新 【梅風の目的】→【梅風と鬼島の目的】

    コトダマ【移動された鬼島】を手に入れた

  94. 105 : : 2016/08/29(月) 16:52:34
    公「梅風…」

    梅風の意識は…まだ戻らない。

    治療されたばっかだし…そりゃそうだよな。

    数年前にも…こんな事あったな。



    公「ん?これは…?」

    梅風の手には紙切れが握られている。

    公「血…!?何か書いてある。これは梅風の字だし梅風が書いたもので間違いないな。」

    「としょしつしりょーしつヒンと」

    公「図書室、資料室、ヒント?図書室の資料室にヒントが…?行ってみよう。」

    コトダマ【梅風が残したヒント】を手に入れた


    図書室

    公「えーっと…こっちが資料室か。」



    公「ジェノサイダー翔についての資料だな。確か葉隠の死体の近くにチミドロフィーバーって書いてあって…思い出しただけで気味悪いな。後で苗木に見せよう。」

    コトダマ【資料・ジェノサイダー翔】を手に入れた

    公「食堂で待とう。人は居るだろうしな。」

  95. 106 : : 2016/08/31(水) 14:34:24
    苗木「じゃあ、僕たちも食堂に戻ろう。」

    神寺「そうね。」

    不二咲「あ、苗木君!」

    苗木「どうしたの?もしかして、僕を探してた?」

    不二咲「うん。今なら言っていいかなぁって思うことがあってさ。」

    神寺「何か知ってるの?」

    不二咲「実はね、梅風君にアルターエゴっていう人工知能を貸してたんだ。何か作業してる様子だったよ?内容は教えてくれなかったけどね。もちろん返して貰ったんだけどどこかにいなくなっちゃって…。」

    神寺「梅風君が人工知能を使った…。なんでそんなことをする意味があるのかな。」

    苗木「確かに。梅風君の才能は超高校級の手品師だったよね。人工知能を使うことなんてないと思うんだけど…。」

    不二咲「それが気になったから報告に来たんだぁ。」

    苗木「そうだったんだ。ありがとね、不二咲さん。」

    不二咲「あ、後ね。今から食堂まで来てほしくて…」

    神寺「食堂に…?」


    コトダマ【梅風の行動】を手に入れた

    コトダマ【アルターエゴ】を手に入れた

    コトダマ【才能】を手に入れた
  96. 107 : : 2016/09/03(土) 14:19:10
    食堂

    桑田「苗木ー!こっちだー!」

    苗木「何かあったの?」

    戦刃「これ、睡眠ガスの入っていたボトルみたいなの。」

    苗木「え!?」

    大和田「不二咲とヤスヒロが科学室に行ってボトルの中を調べたらしいんだ。それで、このボトルの中に睡眠ガスが入っていたことが分かった。俺たちが眠くなったのはきっとそのせいだろうな。」

    苗木「じゃあ、誰かが睡眠ガスを使ったってこと?」

    舞園「もしかして…鬼島君や梅風君を殺すために…?」

    神寺「その件についてなんだけど考えた結果、今回の事件では鬼島君だけを狙った犯行だっていうことが分かったんだよ。梅風君は口封じの為に重症を負わされたんじゃないかな?」

    公「っと、これを見て欲しい。」

    朝比奈「これは?ってこれ血じゃん!」

    山田「とりあえず落ち着こうか。」

    甘里「山田がまともな発言を!?」

    公「梅風が意識を失う前に残したみたいなんだ。だけど、梅風は口封じの為にこの言葉を書いたのはおかしくないか?もし、梅風が犯行を見たなら普通は犯人の名前を書き残すはず。これは梅風の字で間違いないし…。」

    神寺「きっと、証拠を提出しなければ犯人は自分の犯行を認めないからだよ。犯人の名前を書いただけじゃ謎は深まるばかり。だから梅風君は資料室にヒントがあるってことを伝えたかったんだと思うよ?」

    公「梅風…」

    羽衣「あの…公さんは資料室に行ったのですか?」

    公「あぁ。この資料しかなかったけどな。」

    苗木「これって、ジェノサイダー翔についての資料?」

    公「多分な。よく梅風もこんなん見つけられたな。」

    江ノ島「はーい!はーい!」

    不二咲「江ノ島さん!?どうしたの!?」

    江ノ島「話を戻すけど、睡眠ガスを仕掛けた奴が犯人なんでしょ?」

    苗木「うん。あれ…?犯人はどこから睡眠ガスを持って来たんだろう。」

    神寺「持ってきたというより、作ったんだと思うよ?」

    苗木「作った!?」

    神寺「科学室には薬品がたくさんあるし調合レシピもある。誰が作ってても不自然じゃないと思う。」

    江ノ島「でー!犯行時刻は午後3時から午後6時の間なんでしょ?」

    不二咲「うん。そうだけど…?」

    江ノ島「私と舞園が作った昼食を食べに来たのは私と舞園も含めて6人!」

    舞園「確かに少なかったですよね。ちなみに昼食を食べに来たのは、桑田君、大和田君、、戦刃さん、山田君の4人+私と江ノ島さんです!」

    苗木「その後、昼食を食べた人たちは何をしてたの?」

    大和田「コテージに帰って寝たぞ?」

    戦刃「私も」

    山田「拙者も」

    桑田「俺も」

    苗木「」

    江ノ島「だったら、私ら6人は犯行から除外してもいいんじゃない?」

    神寺「昼食を食べた時間は?」

    江ノ島「午後1時半から午後2時半まで」

    神寺「除外していいと思うわ。」

    苗木「なんだかよく分からなくなってきたよ。」

    神寺「あぁ…まったく犯人が分からない!このままじゃ犯人見つけられn」

    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「えー。もう待ちくたびれたので…お待ちかねの学級裁判!行っちゃいましょう!じゃ、待ってるからねー!」

    苗木「このまま行かなかったらどうなるんだろう。」

    腐川「やってみたら?案外、面白い結果が見れそうね。」


    5分後…


    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「早く来いよ!遅いよ!ったくもう…!」

    ヤスヒロ「お、怒ってますわね…。」

    山田「なんか最終的にはヤバいの来そう。」


    10分後…

    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「早くしろよバーカッ!来い!来い!来い!はよ来い!うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    不二咲「狂っちゃった…。」

    江ノ島「草」

    苗木「こうしてる間にどれだけ証拠が集められたことか…。」


    30分後…

    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「…お願い!早く来て!楽しみで楽しみで仕方ないの!さぁ、早く早く!」

    甘里「ぎもぢわるい…」

    羽衣「…」

    神寺「このまま続いてくれるといいのだけれど…」


    1時間後…

    ピーンポーン パーンポーン


    モノクマ「行けっ!モノクマ隊!アイツラを裁判所に連れて来い!」


    こうして、僕達は無理矢理赤いエレベーターに乗せられた。


    コトダマ【睡眠ガス】を手に入れた

    コトダマ【昼食会】を手に入れた
  97. 108 : : 2016/09/05(月) 11:40:56
    メニュー

    コトダマ一覧

    【モノクマファイル】

    鬼島の死因と梅風の状態が書かれたファイル。被害者は両者共に刃物のようなもので襲撃された。鬼島は死亡。梅風は意識不明。

    【謎の部屋】

    体育館の舞台裏にあった部屋。梅風が倒れていた。

    【開かなかった扉】

    十神の死体発見アナウンスが鳴る前は開かなかった扉。舞園は時間で開いたのではないかと推理するが…?

    【梅風と鬼島の目的】

    謎の部屋で何かを計画していたと思われる2人。2人がよく話しているところは公が証言している。

    【梅風の襲撃場所と鬼島の死亡場所】

    この2人は、どちらも謎の部屋にて被害にあったと思われる。梅風からの出血が多すぎると神寺が推理し、この事態が判明した。

    【睡魔】

    昼頃に襲いかかってきた睡魔。どうやら全員眠っていたらしい。

    【犯人の狙い】

    犯人の狙いは鬼島を殺害すること。そして、梅風を学級裁判に出さないことだった。重体を負っている梅風は鬼島殺しの巻き添えになったと思われる。

    【移動された鬼島】

    謎の部屋にて殺害された後、技術室の奥にある管理室に死体が移動された。犯人は鬼島が管理室で殺害されたと勘違いをさせるのが狙いだった。

    【梅風が残したヒント】

    梅風が意識を失う前に書いたと思われるヒント。ひらがなとカタカナの両方が使われているのは書きやすかった為なのか。

    【資料・ジェノサイダー翔】

    公が図書室の奥にある資料室にて発見した資料。梅風のメモには資料室にヒントがあると言っていたが、この資料は一体…?

    【梅風の行動】

    謎の部屋の扉は時間ではなく、梅風が開けたという推理が出てきた。果たしてどちらなのか…?

    【アルターエゴ】

    不二咲が梅風に貸した人工知能知能。梅風に返してもらった後、突然いなくなってしまったらしい。

    【才能】

    梅風の才能は超高校級の手品師。そんな彼が扉を開けたとしたら…?

    【睡眠ガス】

    食堂で睡眠ガスのボトルが発見されたことにより、昼に全員が眠ってしまった原因は睡眠ガスのようだ。食堂で使用したなら誰かしら睡眠ガスのボトルに気づくはずだ。睡眠ガスは科学室で作られたものだと思われる。

    【昼食会】

    江ノ島、舞園、桑田、大和田、戦刃、山田の6人。解散後は全員個室で眠ってしまったらしい。
  98. 109 : : 2016/09/05(月) 12:44:00
    苗木(間違える訳には行かない…。以下略)

    学級裁判 開廷!

    モノクマ「えー…それでは、説明は省略するので議論を開始してください。」

    神寺「いや…議論をしろと言われても手がかりがなさすぎて…」

    公「とりあえず、犯人はジェノサイダー翔だな。」

    舞園「いきなり何言ってるんですか!?葉隠君が殺害された時もモノクマはこの中にジェノサイダー翔は居ないって言ってましたよ!議論の結果、結局犯人はジェノサイダー翔ではなかったですし。」

    公「じゃあ何で梅風は資料室にヒントがあるって残したんだ?」

    苗木「それって、ジェノサイダー翔以外の資料を見て欲しかったってことじゃない?」

    公「不思議な事に資料がこれ1束だけだったんだ。」

    桑田「何だよそれ!」

    羽衣「では…今回、ジェノサイダー翔さんが犯人なのですか?」

    不二咲「犯人をジェノサイダー翔に見立てる目的かもしれないし、議論も重ねてないから他にも可能性はあると思うよ?」

    甘里「それよりもまず、梅風がヒントを残したってほんとー?証明できる?」

    公「あぁ。」



    コトダマ提示

    【梅風が残したヒント】



    公(これだ…!)

    公「これ。梅風が残したヒントだ。」

    甘里「うわぁ!?その血のやつヒントだったんだ!」

    神寺「じゃあ、まずは謎の部屋について解決しない?」

    苗木「そうだね。謎の部屋に一体何があるんだろう…。」


    議論開始

    神寺「謎の部屋は【梅風君が開けた】ものだと思うわ。」

    舞園「いいえ!【時間で開いた】ものです!」

    甘里「【元々空いてた】んじゃないの?」

    ヤスヒロ「まず、梅風君の才能は超高校級の手品師…よって【梅風君に謎の部屋の扉を開ける事は出来ません】わ。」

    【アルターエゴ】→【梅風君が開けた】

    苗木「それに賛成だよ!」 同意

    BREAKE

  99. 110 : : 2016/09/11(日) 11:50:43
    苗木「神寺さんの言う通り、梅風君は自分で謎の部屋の扉を開けたんだよ。」

    ヤスヒロ「梅風君が?梅風君は超高校級の手品師ですし、超高校級のハッカーや泥棒でもない限り不可能なのでは?」

    苗木「アルターエゴっていう人工知能を使ったんだよ。そうだよね?不二咲さん。」

    不二咲「そうだよ。何の為にかは分からなかったけど、アルターエゴを貸していたのには間違いないよ。」

    桑田「何の目的か聞くだろ普通。」

    不二咲「それが、教えてくれなかったんだぁ…」

    桑田「そうだったのか。わりぃな。」

    神寺「でも、いくら超高校級のプログラマーが作った人工知能を使っても普通の人にあの扉を解除することは難しいと思う。」

    山田「そうなると、梅風結城殿に何かがあるか希望ヶ峰学園のセキュリティに問題があるかのどちらかになりますな。」

    モノクマ「いやいや!ちゃんとハッキング対策は万全だよ!今回はハッキングされちゃったけどね。」

    苗木(ハッカー?泥棒?ハッキング?)

    羽衣「やはり、問題があるのでは?」

    モノクマ「もう知らない!」

    朝比奈「他に謎の部屋の扉を開けた人が居る場合とかはないの?」

    舞園「先ほど、人工知能を使って扉を開けたと言ってましたから、その可能性はないと思います。」

    朝比奈「ないのー?例えば、本当の才能を言ってないとか。」

    苗木(本当の才能?)

    羽衣「才能は電子生徒手帳に載っていますよ。」

    甘里「じゃあ、電子生徒手帳を見せれば良いんだね!はい!」

    ヤスヒロ「見てください。」

    山田「拙者は嘘などついていませんぞ!」

    大和田「俺もちげーぞ?」

    桑田「俺もー」

    舞園「私も違います!」

    朝比奈「私も違うよ。」

    大神「我もだ。」

    不二咲「僕も違うよ?」

    羽衣「私も茶道部になっていますよ。」

    江ノ島「私様がそんな訳。」

    戦刃「私も違うよー。」

    神寺「私も違うわ。」

    腐川「私も違うわよ。」

    公「俺も違う。」

    苗木「僕も違うよ。」




    苗木「やっぱり、才能に嘘があるっていうのは違うと思うよ?」

    神寺「待って。1人忘れてるよ。」

    苗木「え?それって…」



    【怪しい人物を指名しろ】














    苗木「梅風君のこと?」
  100. 111 : : 2016/09/11(日) 12:29:43
    神寺「うん。梅風君の才能は超高校級の手品師…だったよね?それが嘘だったとしたら?」

    舞園「いくらなんでもそれだけは違います!」

    苗木「うん。絶対にそれはないよ。」

    神寺「なんで言い切れるの?」

    舞園「梅風は手品師として幅広い活躍をしてます。私が中学生の時にテレビ番組の撮影とかでも共演したり、一緒に手品を見せたこともあります。」

    苗木「神寺さんって、テレビ見ない人?」

    神寺「う、うん。そうだけど…?」

    山田「うわぁ…それで探偵気取ってたのか。」

    神寺「気取ってないわよ!」

    苗木「そうなると、1つだけしか思い浮かばないんだよね。」

    甘里「その、1つはなんなの?」
















    苗木「ねぇ、モノクマ。梅風君って才能を2つ持ってる?」

    公「???」

    山田「どゆこと?」

    苗木「この話が気になってさ…」


    〜回想〜


    不二咲「僕は僕以外に超高校級のプログラマーの候補が居たけど君の方が才能はあるからって超高校級のプログラマーとして入学させてもらえた事かな。」

    苗木「え?それってどういうこと?」

    不二咲「えーっとね…他に超高校級のプログラマーの候補が居たんだよ。」

    不二咲「でも、その子は希望ヶ峰学園に入学したらしいよ。別の才能でね。それにね…」

    苗木「それに…?」

    不二咲「その子は、才能を2つ持っているみたいなんだよね。」

    舞園「才能を2つもですか!?」

    朝比奈「それで、その子は誰なの?」

    不二咲「それは分からないんだぁ。記憶はそこで終わってて…ごめんねぇ。」

    苗木「いや、大丈夫だよ。みんなの話が聞けてよかったよ。」


    〜回想終了〜


    苗木「この話に出てきた超高校級プログラマー候補の人物は才能を2つ持って入学した。だから、この中に才能を2つ人物が居るとしたら?」

    羽衣「皆さんの電子生徒手帳を拝見させて頂いた時も才能を2つ持っている方は居なかった気がします。」

    神寺「モノクマ。」

    モノクマ「はい。なんでしょう?」

    神寺「梅風君の電子生徒手帳をここに持ってきれくれない?」

    モノクマ「…分かったよ。」




    舞園「梅風君が別の才能を…?」

    桑田「分かったぜ!梅風のもう1つの才能は超高校級の俳優だ!」

    神寺「それはありえないよ。超高校級の俳優は第75期生に居るからね。まあ、私たちが入学した今では希望ヶ峰学園を卒業しているけどね。」

    舞園「テレビ見ないのにそういうことは知っているんですね。」

    桑田「分かったぜ!謎の部屋の扉は顔認証システm」

    神寺「それもありえないよ。顔認証システムなんてどこにもなかったし。無理矢理開けようとしても開かないようなものになってたし、セキュリティ解除しか方法はないよ。」

    苗木「神寺さん、やけに詳しいね。」







    苗木「…神寺さんの才能って何?」

    神寺「思い出せてないよ。」

    舞園「え、じゃあ神寺さんが謎の部屋の扉を開けたっていう可能性は?」

    神寺「さっき見た通り超高校級の???だったよ。」

    モノクマ「仕方ないから、それも含めて教えてあげましょう!」

    神寺「え?私の才能を教えてくれるの!?」

    モノクマ「このまま進められても困るしね。では、発表します!神寺さんの才能は…」

















    モノクマ「超高校級の忍者です!」

    神寺「…え」

    苗木「に、忍者…?」

    モノクマ「はい。忍者です。」

    神寺「…」

    全員「…」

    神寺「うわぁ…電子生徒手帳にも超高校級の忍者って記録されてる。別の才能なかったの?」

    苗木「いや、自分が忍者になる道を選んだんじゃないの?」

    神寺「」




  101. 112 : : 2016/09/11(日) 17:44:58
    神寺「…」

    公「なんかめちゃめちゃ落ち込んでるんだけど。」

    苗木「じゃあ、神寺さんの才能が分かったから次に行こう。」

    神寺「分かったよ。モノクマ、梅風君の電子生徒手帳貸して」

    モノクマ「はい。」つ 電子生徒手帳

    苗木「えーっと…」

    神寺「…!これって…」

    甘里「どうしたのー?…え」

    公「…」

    モノクマ「えー。もう皆さん見てしまったようなので、大発表しちゃいまーす!!梅風君は…」













    モノクマ「超高校級手品師であり、超高校級のハッカーなのでしたー!!」





    苗木「だから希望ヶ峰学園の厳重なセキュリティをアルターエゴを使って解除出来たんだね。」

    不二咲「でも、なんでアルターエゴを使う必要があったのかな?梅風君なら自力でセキュリティ解除が出来たはずなのに…」

    公「あいつはハッキング経験が少ないんだよ。」

    苗木「え…?公君、知ってたの?」

    公「黙っててごめん。梅風はハッキングが得意なせいで希望ヶ峰学園に来る前までいじめを受けていた。そして、中学生の頃に梅風の身内に当たる人が学校を爆破させた。梅風をいじめていたやつらは死んだ。それと同時に、学校に残っていた梅風は重傷を負った。梅風を守るために爆破させたはずだった梅風の身内は悔やんだ。俺が病院に見舞いに行くと、必ず梅風の身内は居た。梅風はただ、梅風の父親と母親が死んだ事について調べようとしただけで復讐なんて頭になかったのに…」

    ヤスヒロ「そんなことが…」

    江ノ島「でも、今は違うんじゃない?」

    公「え…?」

    江ノ島「梅風に辛いことがあって公が梅風を守りたいっていうことは共感できるよ。私だっていつも残姉とは喧嘩ばっかりだよ。」

    戦刃(残姉って…)

    舞園(今は我慢してください!)

    江ノ島「だけど、そんな残姉でも私はずっと一緒に居たいと思う。それに、今は梅風のことをいじめる奴なんていないじゃん?」

    戦刃「盾子ちゃん…(;_;)」

    舞園(切り替わり早!?)

    江ノ島「だから、この学級裁判で梅風に重傷を負わして鬼島を殺した奴を見つける。そうでしょ?」

    公「江ノ島…」

    江ノ島「ま、私は推理なんて分かんないから学級裁判は他の奴らお任せするんだけどね!」

    公「」

    苗木「江ノ島さんもなんだかんだで参加してくれてるし、今は今回の犯人を見つけよう。正しい答えを見つけないと梅風君だって、みんなだって死んでしまう。だから、犯人を見つけるためにも裁判を進めよう!」

    公「…だな。なんか励まされたよ。ありがとな。江ノ島、苗木、みんな。」

    苗木「それじゃあ、議論を重ねて行こう。」


  102. 113 : : 2016/09/13(火) 21:21:18
    議論開始

    神寺「まずは、梅風君と鬼島君の目的について話し合いましょう。」

    桑田「てか、【元々目的なんてなかった】んじゃねぇか?】

    ヤスヒロ「目的がないのなら、梅風君が謎の部屋の扉を開ける必要はないのでは?」

    江ノ島「梅風は【マジックショーでも開きたかった】んじゃないのー?」

    甘里「え、マジック?」

    朝比奈「【ここから脱出する方法が見つかるって思った】んじゃないかな?」

    大神「【黒幕が居る部屋と思った】のかもしれないしな…」

    【才能】→【マジックショーでも開きたかった】

    神寺「その推理、ご名答かも!」 同意

    BREAKE

  103. 114 : : 2016/09/14(水) 20:27:38
    神寺「江ノ島さんの言う通り、彼はマジックショーをしていたのかもね。」

    舞園「え?梅風君って超高校級の手品師ですよね?どうしてマジックを…」

    江ノ島「どっちも変わんないでしょ。」

    舞園「お金取ったり取らなかったり、テーブルを使うか会場全体を使うか。どっちも変わらないということはn」

    江ノ島「はいはい。分かった分かった。」

    舞園「(・д・)チッ」

    神寺「でも、手品とは無関係な料理も出来る梅風君よ?手品と似ているマジックなら、出来ないってことはないと思うけど?」

    舞園「ですから!手品とマジックを同じにしないでください!」

    神寺「同じなんて一言も言ってないよ?」

    舞園「あっ、はい。」

    神寺「じゃあ、次h」

    苗木「僕の主人公らしさがなくなるからこれ以上はやめろー!」

    全員「…」

    苗木「…ごめんね。と、言う訳で。梅風君はマジックショーをしようとしていたって言うことでいいかな?」

    舞園「だから!なんd」

    苗木「い・い・よ・ね?」(威圧)

    舞園「」

    甘里「とりあえず、次進めよ〜!」



    議論開始

    神寺「じゃあ、次はみんn」

    苗木「みんなに睡魔が襲ってきた理由について話し合おう。」

    神寺(台詞取られた)

    腐川「食堂から睡眠ガスが使用されていないとしたら…【謎の部屋から睡眠ガスが使われた】のかもしれないわ。」

    大和田「食堂にまで睡眠ガスが届いたってことは、やっぱり【食堂から睡眠ガスが使われた】のかもな!」

    朝比奈「流石にそれはないんじゃない?」

    不二咲「じゃあ、【犯人の部屋で睡眠ガスが使われた】のかなぁ…?

    戦刃「えーっと、《睡眠ガスが行き届いた経路》は…」

    江ノ島「うわぁぁぁ!もう分かんない!《睡眠ガスが何個もあった》んじゃないのー!?」

    苗木(この言葉、使わせて貰うよ!)

    コトダマ【睡眠ガスが行き届いた経路】を手に入れた

    苗木(自室に居た僕がお昼前に寝てしまった。食堂来ていたメンバーは昼食を食べた後に自室に戻り眠ってしまった。だとしたら、あの人の言うことが正しいかもしれない…!とりあえず、もう1回喋って貰おう。)


    腐川「食堂から睡眠ガスが使用されていないとしたら…【謎の部屋から睡眠ガスが使われた】のかもしれないわ。」

    大和田「食堂にまで睡眠ガスが届いたってことは、やっぱり【食堂から睡眠ガスが使われた】のかもな!」

    朝比奈「流石にそれはないんじゃない?」

    不二咲「じゃあ、【犯人の部屋で睡眠ガスが使われた】のかなぁ…?

    【睡眠ガスが行き届いた経路】→【犯人の部屋で睡眠ガスが使われた】

    苗木「それに賛成だよ!」 同意

    BREAKE

  104. 115 : : 2016/09/15(木) 18:58:28
    苗木「そうか!不二咲の言う通り、犯人の部屋から睡眠ガスは使われたんだ!」

    朝比奈「犯人の部屋から!?」

    不二咲「元々部屋に居た人達は昼食会には出ないで寝ちゃったんだと思うよ?」

    苗木「そして犯人は、昼食会に出ていない。もちろん、睡眠ガスを自分の部屋で使っているから自分が眠らないようにしていたんだと思う。」

    山田「しかし、どうやって眠らないようにしたのですか!?」

    苗木「それは…」



    閃きアナグラム 開始

    ○ス○ス○

    ガ ア ナ シ ス
    ト カ ツ マ ク

    →ガスマスク

    苗木(これだ…!)
  105. 116 : : 2016/09/15(木) 21:37:34
    苗木「犯人は事前に用意していたガスマスクを使ったんじゃないかな?」

    ヤスヒロ「ガ、ガスマスクゥ!?」(カセットコンロ風)

    戦刃「確かに、それ以外はなさそう…だね。」

    桑田「なぁ、ちょっといいか?」

    苗木「どうしたの?桑田君。」

    桑田「もしかしたらって思ったんだけどよ…梅風が鬼島を殺した可能性はないのか?」

    甘里「!!じゃあ、重症を負っt」

    神寺「それはありえないよ。」

    甘里「なんでそう言い切r」

    モノクマ「ありえないよー!もし、梅風君がクロだったら学級裁判に出てもらってるしねー!」

    桑田「えーと…梅風は今ここに居ないってことは梅風は犯人から除外してもいいってことか?」

    腐川「えぇ。梅風君が犯人でないことは証明されたしね。」

    桑田「そうか。悪かった。」

    苗木「大丈夫だよ。気にしないで!」

    全員(疑われた梅風はどう思ってるのか)

    不二咲「なるほどねぇ。ぴったりあってる…」

    苗木「不二咲さん?」

    不二咲「あ!ごめんね!ただ今ので犯人に襲われた順番が、梅風君、鬼島だったことが分かったんだよ。それなら梅風もヒントを残せただろうしね。」

    山田「お、襲わr」

    羽衣「でしたら…皆さんのコテージや食堂だけでなく、謎の部屋にも睡眠ガスが行き届いたって事になりますね…」

    神寺「どういうこと?」

    羽衣「私たちが眠ってしまったのはお昼頃でしたよね。しかし、犯行時刻は午後3時から午後6時の間となっています。そして何より超高校級の殺し屋である鬼島さんも居るのですし、そんな簡単には殺されはしないと思いまして。だからきっと睡眠ガスが効き始めて意識が薄れていった時に鬼島さんは殺されてしまったのだと思います。おそらく梅風さんは睡眠ガスが謎の部屋に行き届く前に刃物で襲撃されてしまった。その時、犯人はガスマスクを付けていなかったの思います。流石にガスマスクを付けたまま梅風さん達の元に訪れたら不自然ですしね。なので、梅風さんが襲撃され、鬼島さんが殺されてしまった間には数分時間があったのでしょうね。」

    全員(長い…)

    江ノ島「じ、じゃあ次行きましょー!」


    議論開始

    舞園「とはいえ…他に何を話せばいいのでしょうか?」

    甘里「もう【犯人の手掛かりが無い】んじゃなーい?」

    腐川「あなた…やる気ないでしょ。」

    大和田「【自殺の可能性】はないのか?」

    朝比奈「あれだよ!【ビリビリビリー!とやつでビリー!ってやられた】んだよ!」

    大神「スタンガンのことか…?」


    【資料・ジェノサイダー翔】→【犯人の手掛かりが無い】

    公「それは違う!」 論破

    BREAKE
  106. 117 : : 2016/09/16(金) 17:51:11
    公「甘里。まだ犯人の手掛かりになるものならある。」

    甘里「へ?」

    全員(こいつ馬鹿かよ)

    朝比奈「それって、さっき言ってた資料のこと?」

    公「あぁ。朝比奈の言う通り、ジェノサイダー翔についての資料だ。」

    甘里「いや、さっきジェノサイダー翔は居ないってこt」

    苗木「公君。その資料を見せてくれないかな?」

    公「?いいけど…」

    苗木「えっと…ジェノサイダー翔は…」

    神寺「ねぇ、公君。」

    公「なんだ?」

    神寺「なんで初めにこの資料を見せてくれなかったの?これで犯人が分かったんだけど?」

    全員「え!?」

    公「犯人が分かった!?この中にジェノサイダー翔が居るってことか!?」

    神寺「性格には、居た。かもしれないけどね。」

    苗木「それで、犯人は誰なの?」

    神寺「ジェノサイダー翔の写真を見て。この写真、誰かに似てると思わない?」

    苗木「誰かに似てる?それって…」



    【怪しい人物を指名しろ】


















    苗木「このジェノサイダー翔って、腐川さんに似てないかな?」




  107. 118 : : 2016/09/18(日) 18:17:52
    腐川「わ、私!?」

    舞園「そうと言われているじゃないですか。」

    腐川「そうなんだけど…何で私が鬼島君を殺さなければならないの?大体まず、私はお昼頃に舞園さんが部屋に戻って行くのを確認したじゃない。」

    全員「???」

    不二咲「えっと…それって、自分は犯人ですよってことなの?」

    腐川「否定してるのだけど?何でそうなるのよ。」

    苗木「いやいや!お昼頃ってほとんどの人が寝てた時間だよ?なのに、なんで腐川さんは舞園さんが部屋に戻って来るところを目撃したの?」

    腐川「…!えっと…それは…」

    神時「それに、犯行時刻は午後3時から午後6時の間になってるからそれはアリバイ証明になってないよ。」

    腐川「え…なってるわよ…うん…」

    大和田「決まりみたいだな。」

    腐川「待ってよ!勝手に犯人扱いなんて酷すぎない?私は認めないわよ。」

    苗木(簡単には認めてくれないよね。だったら、やるしかない…!)



    パニックトークアクション VS腐川

    腐川「その推理には穴があるわ!」

    腐川「私、ミステリーは最後から読む派なの。」

    腐川「いい加減にしてほしいわ。」

    腐川「私が人を殺したですって?」

    腐川「感心しないわね…」

    腐川「そもそも、私には【鬼島君を殺す理由がない】わ!よって犯行自体は無駄なわけなのよ。」


    △動機で
    ○思い出した□過去の
    ×記憶


    △○□×→動機で思い出した過去の記憶

    【動機で思い出した過去の記憶】→【鬼島君を殺す理由がない】

    苗木「これで終わらせる…!!」


    BREAKE





    苗木「モノクマの動機によって思い出した記憶。それが、君が鬼島君を殺した理由だよ。」

    腐川「…!!」

    苗木「じゃあ、最後にこの事件をまとめるね。もし反論があるなら言ってね。」

    腐川「…えぇ。分かったわ。」

    苗木(これで今回の学級裁判を終わらせるよ…)

    苗木「これが事件の全貌だよ!!」
  108. 119 : : 2016/09/28(水) 12:23:25
    Act.1

    苗木「まず初めに、犯人は特定の人物だけを殺害する計画を立てていた。その動機は、モノクマによって思い出された記憶だったんだ。そして、犯人によって狙われた人物は今回の被害者の1人、鬼島君だったんだ。」

    Act.2

    苗木「それから、犯人は鬼島君を殺害する為に自分の部屋に予め科学室で製作していた睡眠ガスとガスマスクを用意したんだ。睡眠ガスは科学室の調合レシピがあれば誰にでも作ることが出来るからね。ガスマスクは自分が睡眠ガスを吸わないようにする為に用意したものだったんだ。」

    Act.3

    苗木「そして、犯人は睡眠ガスの入ったボトルを開けたんだ。睡眠ガスは犯人の自室から使用された。だから、各自室にいる人達は食堂に居た人達と謎の部屋に居た人達よりも早く眠らされてしまったんだ。そこから、食堂にまで睡眠ガスが届いてしまった。その時、食堂に居た人達は突然の睡魔に襲われて自室に戻ったと同時に眠ってしまったんだ。食堂よりも睡眠ガスが充満している自室なら、すぐに眠ってしまうんだ。正確には、みんなの自室がある廊下だったかもしれない。睡眠ガスが充満している廊下なら、部屋の扉を開けた時、すぐに部屋にも睡眠ガスが行き届いてしまうんだ。犯人は直接各自室に睡眠ガスを行き届かせたかったんだろうけど、希望ヶ峰学園の各自室は完全防音性だから、扉に隙間もなかったし、扉が開いていたら不自然だったからね。だから犯人は自分の部屋の扉を少しだけ開けておいたんだ。」

    Act.4

    苗木「そして、舞園さんが自室に戻ったのを確認した後、犯人は謎の部屋のある体育館に向かったんだ。犯人は鬼島君以外眠ったと思ったんだ。そこから犯人は謎の部屋に向かった。謎の部屋があることは謎の部屋が開いてから知っていたんだと思う。ところが、1つだけ犯人にも予想がつかない光景が見えたんだ。それは、今回の被害者のもう1人である梅風君が犯人が殺害しようとしていた鬼島君と一緒にマジックショーを計画していたことなんだ。そして、鬼島君は一度謎の部屋から出てきてしまった。そこで、鬼島君は犯人と遭遇してしまった。だけど、梅風君なら誰にも言わないでくれるならとかそんな理由で犯人を謎の部屋に入れてしまったんだと思う。その時、謎の部屋には梅風君と犯人の2人だけが残されたんだ。この時、謎の部屋には睡眠ガスが行き届いていなかったから、ガスマスクは外していたんだ。ガスマスクをつけていれば、不審に思われるという理由もあったからね。」

    Act.5
    苗木「しかし、犯人は鬼島君を殺す計画を止めなかった。このまま戻って来た鬼島君を殺してしまえば自分の犯行がバレてしまう。そこで犯行は梅風君に重症を負わせて、学級裁判に出させないようにした。それと同時に鬼島君が戻って来たんだ。その時、鬼島君は謎の部屋から出てしまった為に睡眠ガスを吸ってしまっていたんだ。そして、犯人と鬼島君は争ったんだ。超高校級の殺し屋と過去に超高校級の殺人鬼の人格があった犯人なら対立出来たんだ。その戦闘の結果、睡眠ガスによって意識が朦朧としていた鬼島君は殺されてしまった。鬼島君の死体には、刃物がいくつも貫通した跡があったから犯人は相当な恨みを持っていたんだ。だけど、その戦闘を梅風君は目撃していた。そして、梅風君は犯人がジェノサイダー翔であることを証明する為に自分の血でメッセージを書いたんだ。犯人は梅風君のメッセージには気づかずに、鬼島君の死体を管理室に移動させた。しかし、この行動は梅風君の出血量からしておかしいと神寺さんが推理して鬼島君は謎の部屋で殺されてしまっていたことが判明した。」

    Act.6

    苗木「その後、犯人は希望ヶ峰学園全体に行き届いている睡眠ガスを防ぐ為に再度ガスマスクを装着してから睡眠ガスが入っていたボトルを食堂に置いて食堂から睡眠ガスが使用されたと思いこませようとした。そして、何事もなかったかのように自分の部屋に戻ってみんなが起きるのを待っていたんだ。」


    苗木「過去に超高校級の殺人鬼ジェノサイダー翔の人格を持っていて、今回の犯行を行った人物は…」









    苗木「腐川さん!君しか居ない!」


    complete


  109. 120 : : 2016/09/28(水) 16:08:43
    腐川「…」

    苗木「腐川さん…認めてくれるかな?」

    腐川「あーあ…」

    朝比奈「ふ、腐川…ちゃん?」

    腐川「苗木君、私の思い出した記憶まで分かるのね。大正解よ。今回、鬼島を殺したのは私。自分を殺されたから…ね。」

    舞園「自分を…殺された?」

    腐川「私のもう1人の人格、ジェノサイダー翔は鬼島王によって殺されたの。」

    全員「!?」

    腐川「鬼島は殺し屋。あの時、アイツは油断した。だから鬼島に殺された。それが私の思い出した事。自分を殺された事による復習ね。モノクマ、投票を始めて貰えるかしら?」

    モノクマ「はい!分かりましたー!じゃあ、いつもの長い説明は省くので、さっさと投票してください!」


    VOTE

    腐川 腐川 腐川

    GUILTY




    モノクマ「ヒャッホーウ!大正解!今回、鬼島鷹君を殺したのは腐川冬子なのでしたー!!」

    腐川「これで私も終わりね。みんな、生き残れるようにあの世で祈っているわ。」

    山田「腐川冬子殿…」

    腐川「あ、そうだったわ。公君。」

    公「…なんだ?」

    腐川「これを梅風君が目覚めた時に渡してほしいの。」

    公「分かった。」

    腐川「それじゃあ、私はここで。モノクマ、始めてもらえるかしら?」

    モノクマ「分かりました!では、今回、超高校級の文学少女の腐川冬子さんにスペシャルなおしおきを用意しましたー!」

    腐川「ごめんね。って、伝えて…」

    モノクマ「それでは行きましょう!おしおきタイムー!!」

  110. 126 : : 2016/09/28(水) 19:37:17
    >>121>>124

    申し訳ありません。僕自身学力が低いので駄作のssしか書くことができません。僕がssを書くのは自己満足に近いものなので、不快にさせてしまい本当に申し訳ありません。この駄作にも意見をくださり、本当にありがとうございます。
    誠に勝手ながら、続けさせて頂きたいと思います。自己満足なssながらも皆様に喜んで頂けるようなss製作の努力を致しますので、温かく見守って頂けると嬉しいです!


    >>125

    僕の力不足によりこのような事をさせてしまい、本当に申し訳ありません。ただ、どんな形でも皆様に意見などを頂けると勉強になります。コメントありがとうございました。これからもこんな駄作ですが、よろしくお願いします。
  111. 127 : : 2016/09/28(水) 21:35:19
    gameover

    フカワさんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。


    消え散る花火は金色マリー

    超高校級の文学少女 腐川冬子 処刑執行


    腐川のいる場所は辺り一面が緑と花の色が広がっている。

    オレンジのような、黄色のような…そんな色が多いように感じた。

    腐川は花畑の中に近づいていく…意図的にではなく、洗脳されたように…

    すると、花からは火が溢れ出す

    腐川は逃げようとするが、背後には薔薇の棘が…






    その後、どのくらいの時間がたっただろうか…

    辺り一面花畑だったような場所には、たった一輪だけのマリーゴールドが咲いていた。

    マリーゴールドの花言葉は…「絶望」

    ジェノサイダー翔に先に逝かれた腐川冬子の人生を表したように…また、1つの絶望が生まれた。

  112. 128 : : 2016/09/28(水) 21:55:22
    モノクマ「ヒャッホーウ!エクストリーム!!」

    舞園「腐川さんは、本当に死んだのですか?」

    神寺「モノクマが冗談でこのような事をやるとは思えないよ。」

    不二咲「もう…嫌だよ!みんなで殺しあいながら生活するなんて…」

    モノクマ「あのねぇ…殺して犯人が自分だってことがバレなければ、ここから出られるんだよ?そんなにここから出たいなら、殺しちゃえばいいんだよ!」

    苗木「モノクマ!いい加減にしろ!」

    モノクマ「ひぃー怖い怖い。でもさ、オマエラ…この学園での生活を楽しんでない?別にこの学園で一生暮らすという選択肢もあるんだけど?」

    羽衣「私たちは…絶対にこの学園から脱出してみせます!」

    モノクマ「そういう奴から殺されていくんだよ。今、君がどんな状況に置かれているのか分かってる?」

    羽衣「…!!」

    甘里「ちょっと!いい加減にしてよ!」

    モノクマ「親友に裏切られて、羽衣さんが甘里さんに殺されちゃったりしてねー!もちろん、江ノ島さんや戦刃さん、梅風君や公君、ヤスヒロさんに山田君だって…」

    ヤスヒロ「なぜ、私と山田君が?無関係だと思うのですが…」

    モ山「え」

    大和田「ここに来てそれはねぇだろ…」

    モノクマ「ま!せいぜいがーんばってねー!バーイ!」




    苗木ルーム

    苗木「コロシアイを防ぐ方法…か。」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「はーい」ガチャ

    桑田「よ!暇だからなんかしy」

    苗木「君さ…1ミリも空気読めないの?馬鹿なの?屑なの?アポなの?」バタン

    桑田「」

    苗木「食堂にでも行こうと思ったけど桑田君のせいで気が変わったから寝よう。」









    ???

    ???「ここどこ…ん?あっちに光が…あ!これって…」

    ピピピピピピ…

    ???「ここを解けば…!」








    第3章 種と仕掛けは絶望空間の出入り口 END


    残り生存者数 16人

    to be continued…




  113. 129 : : 2016/09/28(水) 22:00:45
    第3章終了です!ありがとうございました!
    こんな駄作ですが、最後までお付き合いください!

    第4章の動機は、ダンガンロンパ3 未来編でも使われたアレをちょっと変えた形にしたいと思います!



  114. 130 : : 2016/10/01(土) 15:17:07
    第4章 もしも世界の見えない少女が景色を描けるようになったなら



    苗木「確かに…モノクマの言う通り、コロシアイが起こる前までは、僕たちは学園生活を楽しんでいるのかもしれない。逆に、そうじゃないとやっていけないよね。よし!安定の食堂へ行こう!」


    食堂

    モノクマ「どもども苗木君」

    苗木「なんでモノクマが居るの?」

    モノクマ「そんなの学園長だからに決まってるじゃないか!てかさ、公君は?動機の提示をしたいから全員集合をさせたいんだけど。」

    舞園「何かあっても嫌なので公君を連れて来ましょう!」

    苗木「え?舞園さん、公君の場所が分かるの?」

    舞園「そりゃーもちろん!」


    保険室


    舞園「ここですよ!」

    苗木「あ、いたいた。」


    梅風「そんなことが…僕のせいで…」

    苗木「公君…あ、良かった!目が覚めたんだね。」

    梅風「鬼島君…」

    公「そんなに自分を責めるなって。梅風のおかげで俺たちは今ここに居るんだからさ。」

    梅風「…腐川さんが教えてくれた。」

    全員「!?」

    舞園「ど、どういうことですか!?鬼島君を殺したのは腐川さんなのに…」

    梅風「腐川さんがね、さっき資料室には連続殺人鬼ジェノサイダー翔のファイルしかなかった。ジェノサイダー翔の正体は昔居た腐川のもう1つの人格だったって。」

    全員(自滅じゃん)

    梅風「だから、僕のおかげでも何でもない。ただ、鬼島君に恨みがあったみたい。」

    苗木「…」

    舞園「あ!そうでした!モノクマに全員集まれって言われてましたよね。たぶん、体育館に直行してもいいと思うのですが…」

    公「あぁ。分かった。…梅風、これ。」

    梅風「これは?」

    公「腐川から渡されたんだ。手紙と磁石みたいだな。もちろん!手紙は読んでないからな!」

    梅風「だ、大丈夫だよ!公君はそんなことしないから!」

    公「じゃ、行くか。」

    梅風「うん!」





  115. 131 : : 2016/10/01(土) 16:03:41
    体育館

    苗木「みんな、お待たせ!」

    ヤスヒロ「苗木君…あら?梅風君、具合は大丈夫なのですか?」

    梅風「うん。ありがとう。そういえば、僕の居た部屋に入ったんだよね?もしかして…」

    公「みんな知ってるからな。」

    梅風「本当に…黙っててごめんなさい!」

    大和田「気にすんな!全部神寺が悪りぃんだからよ!」

    神寺「なんで私!?」

    公「幽霊だから」

    神寺「そのネタはもうやめて!」

    梅風(違う…他にもっと重要な事を隠してるのに…!なんで言えないの…?)


    モノクマ「みなさんお揃いですね!1人ぐっすり寝ていた梅風君もお目覚めですね!」

    梅風「…」

    モノクマ「さーて、みなさんにお集まり頂いたのは他でもありません!動機の提示です!早速ですが…睡眠ガス!発動!」

    プシュー

    甘里「ごほ…ごほ…なに…こ…れ…」

    不二咲「意識が…遠退いて…」

    戦刃「昨日のとは…比べものに…なら…ない…」

    神寺「即効…性…ね…」

    苗木「み…んな…」










    苗木「…!みんな!大丈夫!?」

    舞園「う、う〜ん…」

    山田「何やら、嫌な予感がしますぞ。」

    羽衣「…?これは一体?」

    モノクマ「ズバリ!それこそ、今回な動機です!」

    桑田「この腕についてるやつがか?」

    モノクマ「そのバングルには、それぞれNG行動が設定されています!バングルを押せば自分のNG行動を確認できます!」

    ヤスヒロ「それで?NG行動を起こすとどうなるのですか?」

    モノクマ「人を殺したくなる薬」

    苗木「え?」

    モノクマ「それが注射されて、1人殺しちゃうんだよね〜!」

    全員「!?」

    モノクマ「まあ、そういう訳で頑張ってねー!」



    このコロシアイ学園生活は…更に疑心暗鬼の場に包まれてしまった。



    NG行動

    苗木…?

    舞園…?

    ヤスヒロ…?

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…?

    江ノ島…?

    戦刃…?

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…?

    神寺…?



  116. 132 : : 2016/10/02(日) 13:53:34
    その後、僕たちは解散した。

    誰かがNG行動を起こすと全員のバングルがそれを伝えてくれるらしい。


    苗木「僕のNG行動は…」


    【野菜を食べる】


    苗木「…ふざけてるのかな?」

    ピーンポーンピーンポーン

    苗木「はーい」

    ガチャ

    羽衣「すみません、こんな時に…」

    苗木「羽衣さん?珍しいね。どうかしたの?」

    羽衣「はい。この状況の中、相談出来るのは苗木さんしかいないので…」

    苗木「相談?甘里さんとかは?」

    羽衣「先程、リリちゃんの部屋に訪ねたのですが寝てるみたいでして…」

    苗木「そうだったんだ。あ、もしかしてNG行動のことについて相談しに来たの?」

    羽衣「…はい。」

    苗木「あのさ、もし良かったらで良いんだけどお互いのNG行動を教え合わない?」

    羽衣「え…?良いのですか?」

    苗木「うん。もし、コロシアイが起きてしまった時でもお互いの証明が出来ると思うんだ!」

    羽衣「そうですね!では、これです。私のNG行動」


    【回転する】


    苗木「???」

    羽衣「そう…なりますよね。」

    苗木「じゃあ、はい。僕のNG行動」


    【野菜を食べる】


    羽衣「???」

    苗木「…だよね。」

    羽衣「あ、そろそろ夜時間になりますね。では、私はこれで。苗木さん、ありがとうございました。」

    苗木「こちらこそ!」

    バタン

    苗木「こんなのがNG行動だなんて…本当にこれが動機になるのかな。」


    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】NEW

    舞園…?

    ヤスヒロ…?

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…?

    江ノ島…?

    戦刃…?

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…【回転する】NEW

    神寺…?
  117. 133 : : 2016/10/03(月) 12:20:19
    舞園「…だから…なかったんですね。この動機の為に。」



    舞園「だけど、武器がなきゃ…私は…」






    梅風「2回目の動機と一緒だ。この事は、知られたくない。なんで黒幕は…コロシアイは、僕が原因で起きているの…?」



    梅風「こんなの…聞かれたらおしまいだよ…」






    甘里「私…これじゃあ事件が起きた時に何も出来ない。モノクマは、私に殺しを求めているの?私は小鳥ちゃんとここから出るの…人を殺したりしないで…この学園から…!」



    甘里「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」








    苗木「あ、神寺さん!」

    神寺「苗木君…こんな状況なのに、何でそんな平然としていられるの?」

    苗木「別に平然じゃないよ!」

    神寺「そう。…それで?何か用かな?ひょっとして、私のNG行動が知りたいとか?」

    苗木「う、うん。まあ…」

    神寺「いいよ。」

    苗木「いいんだ!?」

    神寺「あなたから言い出したんじゃない…」

    苗木「じゃあ、はい。先に僕のNG行動を見せるよ。」

    神寺「随分お人好しなのね。…野菜を食べる?」

    苗木「変なNG行動だよね。」

    神寺「なんだ。割と簡単なものもあるんだ。私のNG行動が一番軽いのかなって思ってたよ。」

    苗木「野菜を食べないと口内炎出来るし…」

    神寺「それもそうだね。そのNG行動はふざけてるように見えて、意外に厄介なものなのかも。」

    苗木「なんとかバングルを外せないかな…」

    神寺「電子生徒手帳に書いてあるけど、NG行動を起こす。もしくは、無理矢理バングルを外そうとする事で薬が注射されるみたい。腕を切るなんて、どこかの無能か脳筋でもない限りはやめたほうがいいと思うよ。」

    苗木「無能?脳筋?」

    神寺「…コホン。じゃあ、私の番ね。私のNG行動はこれだよ。」


    【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】


    苗木「なんか凄い厄介なNG行動だね。」

    神寺「実はそうでもないんだよね。」

    苗木「エ?ドウイウコト?」

    神寺「このバングルには【最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】って書いてあるの。」

    苗木「ソレガドウシタノ?」

    神寺「…つまり、夜時間になったら最後に会話した人間より先に自室に戻ればいい。だけど、その後に自室から出てはいけないとは書いてないんだよ。」

    苗木「じゃあ、夜時間になった時に自室に居れば、その後は自室から出てもいいってこと?」

    神寺「その通り!夜時間になっても最後に会話した人間が自室に戻ってなければ自室以外の場所に居てもいいの。最後に会話した人間に自室に戻らないでってお願いすればいいと思うのだけど、こんな状況ならそんなに上手くいくとは思わない。そういう風に疑心暗鬼の動機を提示して来たけど意味がなかった。」

    苗木「…」

    神寺「えっとね、要するに…」

    苗木「要するに…?」

    神寺「黒幕は馬鹿。以上。」

    苗木「なんか全然話してた事と違くない!?それに、それだけ言いたいなら初めからそう言えばいいのに…」

    神寺「仕方ないわ。私は説明が下手なの。」

    苗木「それとこれとは関係ないよ!」

    神寺「それは違うわ!」 論破

    苗木「でさ、前から神寺さんに聞きたかったことがあるんだけど…」

    神寺「無視ですか。そうですか。」

    苗木「えっと…神寺さんって話し方がコロコロ変わるよね。今のは例外として、〜だよ。とか、〜わ。とか。」

    神寺「え、な、何言って…」

    苗木「もしかして、神寺さんって…」

    神寺「…」

    苗木「多重人格?」

    神寺「なんでやねん!」

    苗木「今のも例外だね。」

    神寺「あなたのせいよ。」

    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「えー、夜時間になりましたー!夜時間に関係するNG行動の人は、早く自室に戻ったほうがいいんじゃない?それでは、おやすみなさい。」

    神寺「最悪…なんかさらっとバラしたよ。ねぇ、今バラしてたよね?ねぇ!?」

    苗木「あ、うん。」

    神寺「とにかく!私は自室に戻るから!自室に入るのはもう少ししてからにしてね!そして、自室に着いたわ!あ、隣は苗木君の自室だったのね!私、最後は苗木君と会話することにするから!それじゃあ!おやすみー!!」

    バタン

    苗木「言ってることがめちゃくちゃだよ。」

    ガチャ

    神寺「と、言うわけで。私はお茶でも飲んでから寝るから。バイバーイ!!」


    苗木「寝る前にカフェイン取るのか。しかも、速攻どっか行っちゃったし。まあ、お茶があるのは食堂しかないしね。よし!僕も寝よう!」

    テンテレレッテッテーン♪

    苗木「…あれ?」

    NG行動 判明

    苗木…【野菜を食べる】

    羽衣…【回転する】

    NEW

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】


  118. 134 : : 2016/10/03(月) 13:11:24
    苗木「はぁ…はぁ…間に合って…!」




    食堂

    神寺「…」

    苗木「神…寺…さん?」

    神寺「私、馬鹿だよ。思いっ切り間違えちゃった。ふふふふふ…」

    苗木「NG行動、神寺さん。」

    神寺「うん。私…今さ…今ね…今…殺す…」

    苗木「!?」

    神寺「私はここから出る。その為に、殺人を…!」


    神寺さんのNG行動は【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】こと。なんで、気づいてあげられなかったんだ…。夜時間になったら、最後に会話した人間。つまり、僕よりも先に自室に戻っては行けなかったのだ。しかし、神寺さんは僕よりも先に自室に戻ってしまった。電子手帳には…」

    動機のルール その4

    NG行動が発生した場合、NG行動が発生した1分後にNG行動が発生した事をお知らせします。ただし、NG行動を起こした人物はすぐに薬が注射されます。1分以内に殺されないよう、ご注意下さい。


    自室からすぐに出てきた時の神寺さんは、薬を注射されている最中だったのかもしれない。だから、薬の注射が完了する前に僕から距離を取ったんだ。


    神寺「誰か止めて…私…殺したい!」


    朝比奈「誰かがNG行動を起こしたみたい…あれ?神寺ちゃん?」

    神寺「殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺す殺す殺す!!」

    朝比奈「さ、さくらちゃん!」

    大神「神寺よ!落ち着くのだ!」

    神寺「えへへ…もう壊れちゃいそう♪足りないのよ。殺し愛が!」










    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「朝になったよー!オマエラ、NG行動に気をつけて、今日も1日、張り切って行きましょう!」


    神寺「ふっふふ…えへへ…この縄解いてよぉ…?殺せないじゃあなぁい♪」

    ヤスヒロ「この動機…思ったよりも危険ですわね。」

    舞園「嫌…嫌…」

    梅風「こんなの…耐えられないよ…」

    甘里「誰か!私を救ってよ!」

    苗木(この3人だけ、反応が異常だ。相当なNG行動なのだろう。)


    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…?《舞園には戦闘力がない。アレが無ければ対抗するのは難しいだろう。》

    ヤスヒロ…?

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…?

    江ノ島…?

    戦刃…?

    梅風…?《誰にも知られたくない秘密にも書かれていたこと。ある質問をされれば…》

    公…?

    甘里…?《事件が起これば何も出来ないと言っていた。怯えた様子》

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】


  119. 135 : : 2016/10/04(火) 17:35:00
    その後、神寺さんを縛って自室から出られないようにした。

    苗木「コロシアイを止める為に、みんなからNG行動を教えて貰わなきゃ…」

    不二咲「あ、苗木君!」

    苗木「不二咲さん!なんか話すの久しぶりだね!」

    不二咲「これからどこか行くの?」

    苗木「あー…えっと…みんなに自分のNG行動を教えて貰いたくて…」

    不二咲「確かに、みんなのNG行動は知っておいたほうがいいかもしれないねぇ。」

    苗木「不二咲さん、もし良かったら君のNG行動を教えてくれないかな?」

    不二咲「もちろんいいよ。まだNG行動教えるの苗木君だけだからあんまり他の人には言わないでほしいなぁ。」

    苗木「不二咲さんNG行動を知ってる人のNG行動を不二咲さんが知らなかったら中々辛いしね。ここで話しにくいなら自室にでも行って聞かれないようにする…とかは?」

    不二咲「あ…その…う〜ん…」

    苗木「あれ?もしかして、何か気に触るようなこと言ったかな?」

    不二咲「ち、違うよ!そうじゃなくて…見せたほうが早いよね。」


    【自分以外の人間の自室に入る】


    不二咲「だから無理なんだぁ。ごめんね。」

    苗木「そういうことだったんだね。じゃあ、はい。僕のNG行動。」

    不二咲「うわぁ…健康に良くないねぇ…」

    苗木「そうだよね。せっかくだし、この後はいろんな人にNG行動について聞いてみようかな。不二咲さんも一緒にどうかな?」

    不二咲「せっかくだけど、まだアルターエゴが見つかってないから探したくて…本当にごめんね。」

    苗木「そっか、見つかるといいね。それじゃあ、またね。不二咲さん。」

    不二咲「うん!バイバーイ!」




    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…?

    ヤスヒロ…?

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】 NEW

    江ノ島…?

    戦刃…?

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】



  120. 136 : : 2016/10/04(火) 22:53:56
    江ノ島「でね、もうこんな環境嫌だからバラそうと思うんだよね!」

    戦刃「警戒心なさすぎじゃない?」

    江ノ島「お!丁度いいところに苗木発見!」

    苗木「あれ?江ノ島さんに戦刃さん!」

    戦刃「久しぶり!」

    江ノ島「単刀直入に言います。NG行動を見せ合おうではないか。」

    苗木(何かあったの?)

    戦刃(分からない…)

    苗木「まぁ、いいけど…はい。」

    江ノ島「ぶっはwww野菜食うてwww」

    苗木(やっぱり何かあったんじゃないの?)

    戦刃(元々頭おかしいから大丈夫。)

    江ノ島「つーわけで、はい。私様のNG行動はこれなのだぁー!」


    【魚類を食べる】


    苗木「…」

    戦刃「…」

    江ノ島「???」

    戦刃「私もあなたのNG行動を始めて見たけどさ…」

    苗木「人のこと言えないからね?魚類食べれない人が野菜食べれない人に向かって笑うなよ。」

    江ノ島「」

    戦刃「じゃあ、気を取り直して次は私だね。」


    【名前を呼ぶ】


    苗木「え?」

    戦刃「だからね、君とかあなたとかでした人を呼べないんだ。色々と不便だよね。」

    江ノ島「もしかして、苗木って色々な人からNG行動聞きまわってる感じ?」

    苗木「いきなりだね。まあ、そうだけど…」

    戦刃「そういえば、さっき誰か娯楽室に居たような気がするよ。次はそこに行ってみたらいいんじゃないかな?」

    苗木「ありがとう!じゃあ娯楽室に行ってみるよ。またね!」

    戦刃「またねー!」


    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…?

    ヤスヒロ…?

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】NEW

    戦刃…【名前を呼ぶ】NEW

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】
  121. 137 : : 2016/10/07(金) 16:34:20
    娯楽室(の前)

    苗木「あのさ」

    ヤスヒロ「何でしょう?」

    苗木「何か舞園さんが凄い警戒してくるんだけど。それに、ヤスヒロさんは何で娯楽室に入らないの?」

    ヤスヒロ「NG行動ですから。」

    苗木「え?」

    ヤスヒロ「論より証拠。ですわね。」


    【娯楽室に入る】


    ヤスヒロ「ギャンブラーの私にとっては、娯楽室に入れないのは残念です。ですが、娯楽室の物を娯楽室以外に持ち出してはいけないとは書いてありませんので、道具は山田君とかが娯楽室から持ってきてくれてます。ですので、ご心配なく。」

    苗木「でもさ、何でそんな簡単にNG行動を教えてくれたの?」

    ヤスヒロ「苗木君は桑田君や大和田君みたいに信用出来ない人ではないからです。それに、万が一事件が起きてしまった時に私を犯人ではないと証明してくれるの方が良いので。」

    苗木「えっと…信用してくれてるって事でいいのかな?」

    ヤスヒロ「はい。信用…です。」

    苗木「じゃあ、僕のNG行動も見せるね。」

    ヤスヒロ「いいのですか?」

    苗木「僕もヤスヒロさんを信用してるからさ。だから、はい。」

    ヤスヒロ「野菜を食べる…何とも言えないNG行動ですね。」

    苗木「あはは…そうだね。」

    ヤスヒロ「あの…」

    苗木「何?」

    ヤスヒロ「舞園さん、どうしましょうか?私にはとても…」

    苗木「僕が話しかけてみようか?」

    ヤスヒロ「…すみません。お願いしますわ。私は食堂に居るので、何かあればいつでもいらっしゃってください。」

    苗木「分かった。舞園さんは僕に任せて。」

    ヤスヒロ「…『A』ですわね。」

    苗木「ん?」

    ヤスヒロ「何でもありませんわ。それでは、ごきげんよう。」

    苗木「…?あ、それよりも舞園さんに話を聞いてみよう。」


    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…?

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】NEW

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】


  122. 138 : : 2016/10/07(金) 19:22:07
    娯楽室

    苗木「舞園さん」

    舞園「…何ですか?」

    苗木「ビリヤードの棒なんて構えてどうしたの?危ないからやめてほしいんだけど…」

    舞園「そうでもしないと私は殺されてしまいますから。」

    苗木「どういうこと?」

    舞園「…分かりません。」

    苗木「え?」

    舞園「私は…どうすればいいのか分かりません。」

    苗木「とりあえず、それを置いてよ。…もしかして、何か武器を向けていなければいけない理由があるの?」

    舞園「…」

    苗木「NG行動?」

    舞園「!!」

    苗木「人を近づかせない事がNG行動なの?」

    舞園「いいえ。ただ、近づかせたくないのは間違いありません。」

    苗木「近づかせない…か。」

    舞園「さっき、苗木君のNG行動とヤスヒロさんのNG行動を聞いてしまいました。」

    苗木「え!?」

    舞園「私、NG行動を教えるのが怖いです。誰かに狙われるんじゃないかって。薬を注射されていなくても、殺人を計画している人が居たら尚更です。」

    苗木「僕はそんなことしないよ!」

    舞園「分かってますよ。ただ、確かめさせて下さい。」

    苗木「?」

    舞園「あなたは…私を殺したりしませんか?」

    苗木「もちろんだよ。舞園さん」

    舞園「…その答えを待ってました。私のNG行動、苗木君になら教えてもいい気がします。」

    苗木「本当に!?」

    舞園「はい!では、私のNG行動はこれです。」


    【武器を持ち歩く】


    苗木「武器を持ち歩く…」

    舞園「ここだけの話、私はいつも護身用にナイフを持っていたんです。」

    苗木「え!?そうだったの!?」

    舞園「はい。でも、もうそれはやめようと思います。今回だけじゃなくて、次があれば次も。これからずっと。」

    苗木「それがいいと思うよ。」

    舞園「苗木君」

    苗木「何?」

    舞園「食堂、行きましょうか。ヤスヒロさんが居ると思いますし。」

    苗木「そうだね。行こっか。」



    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】NEW

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…?

    公…?

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】




  123. 139 : : 2016/10/07(金) 22:47:21
    視聴覚室

    梅風「今まで悩んでたんだけどさ。」

    公「んー?」

    梅風「やっと分かったよ。メッセージと磁石の意味がさ。」

    公「ふーん…」

    梅風「このUNOの書かれたメッセージ。これを、360°ひっくり返した形に変えるの。」

    公「…」

    梅風「すると、ONと磁石みたいな形になるの。」

    公「…」

    梅風「そして、普段先生とかが使ってるパソコンの指紋認証に磁石をUを逆さに付けてパソコンを起動します。」

    公「…」

    梅風「まぁ!なんということでしょう…!!メッセージを解読し、その通りにやってみましたが、何処のセキュリティが解除されたのか分かりません。」

    公「…あのさ」

    梅風「うん〜?」

    公「梅風さ、俺にNG行動教えてくれないのか?」

    梅風「それは…」

    公「何か隠してたりとかは?」

    梅風「…」

    公「俺みたいに【肉を食べる】みたいな簡単なNG行動じゃないんだろ?ただ、こんな時こそ秘密を共有するべきだと思う。」

    梅風「じゃあ…止めてくれる?」

    公「え?」

    梅風「僕のNG行動は、ずっと隠してきたこと。公君にも言えてないこと。公君と小さい頃から…出会った時から隠し続けてきた。2回目の誰にも言えない秘密でも、それが書かれてた。」

    公「ずっと…言えてない…?」

    梅風「体育館…僕が開けた部屋なら、誰も来ないよね。来てくれるかな?」

    公「…分かった。」





    謎の部屋

    梅風「今から、僕の秘密を教えるね。そうしたら、すぐ食堂に逃げて。謎の部屋にも僕にも近づいたらダメってみんなに伝えて。」

    公「…分かった。任せろ!またな!」

    梅風「…ありがとう。また、こうしてお話しようね!万が一の時は止めてほしいな。」

    公「俺が頼んだんだ。そのくらいはやらせてくれ。」

    梅風「…うん。じゃあ、そろそろ話すね。今まで隠してきたこと。これで、鎖から解放されるから…!!」

    公「またな。梅風…」

    梅風「僕の…秘密は…!!」














    梅風「またね…公君。僕も…頑張るから…」











    テンッテレテッテーン♪























  124. 140 : : 2016/10/07(金) 23:19:14
    食堂

    苗木「あ、ヤスヒロさん!」

    ヤスヒロ「あら?苗木君に舞園さん。」

    舞園「先ほどはご迷惑をおかけして本当にすみませんでした!」

    ヤスヒロ「いえいえ。こんな環境なので、精神が不安定になってしまうのも仕方ありませんわ。」

    舞園「ヤスヒロさん…あ!そうでした。私、ヤスヒロさんのNG行動を聞いてしまって…」

    ヤスヒロ「あら」

    舞園「だから、私のNG行動も教えます。私のNG行動は【武器を持ち歩く】です。」

    ヤスヒロ「なるほど、確かにあれは持ち歩くとは言いませんわね。」

    舞園「すみません…」

    ヤスヒロ「気にしないで下さい♪」

    公「みんなー!!」

    苗木「公君!?どうしたの!?」

    公「はぁ…はぁ…っ…」

    苗木「公君…?」

    公「梅風が…薬を注射された。」

    苗舞ヤ「!?」

    舞園「そんな…どうして…」

    公「あいつは、秘密を教えてくれた。今まで誰にも言えなかった秘密を…」

    ヤスヒロ「秘密…ですか。」

    公「あいつは、自分を止めてくれって言っていた。だから、俺のNG行動も梅風のNG行動も話すべきだと思う。」

    苗木「2人のNG行動…?」

    公「あぁ。先に俺のNG行動から。俺のNG行動は…」


    【肉を食べる】


    公「【肉を食べる】だ。」

    苗木「僕は、【野菜を食べる】だったよ。」

    舞園「私は、【武器を持ち歩く】ことです。」

    ヤスヒロ「私は、【娯楽室に入る】ですわ。」

    公「ありがとな。俺の為にNG行動を教えてくれて。」

    苗木「ううん。僕たちも感謝してる。NG行動を教えてくれてありがとう。」

    舞園「それで、梅風君のNG行動は何だったんですか?」

    公「落ち着いて聞いてほしい。梅風のNG行動は…」





















    【本当の性別を打ち明ける】




    公「それが、梅風のNG行動だ。」

    苗木「本当の性別…!?もしかして…」

    ヤスヒロ「梅風君は…」

    舞園「女の子…だったんですか…?」

    公「その通りだ。だから、風呂もプールも…梅風は断ったんだ。」

    苗木「そんな…」

    舞園「今、梅風は薬を注射されていて、人を殺したくなるような状態なんですよね?」

    公「あぁ。」

    ヤスヒロ「でしたら、皆さんにすぐに伝えましょう!」

    苗舞公「うん!」




    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…?

    朝比奈…?

    大神…?

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…【本当の性別を打ち明ける】NEW

    公…【肉を食べる】NEW

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】
  125. 141 : : 2016/10/08(土) 20:34:35
    朝比奈「みんな!今バングルが鳴ってたんだけど誰か薬を注射されたの!?」

    苗木(バングルが鳴ると初めに駆けつけるのは絶対朝比奈さんなんだよなぁ。)

    舞園「あ、バングルが鳴るんでしたっけ?」

    ヤスヒロ「気づきませんでしたわ。」

    大神「一体、誰が薬を注射されたのだ?」

    苗木(居たんかい!)

    公「NG行動が発生したのは梅風だ。」

    大神「なぬっ!?」

    朝比奈「そんな…これで2回目だよ。」

    苗木「そういえば、神寺さんは?」

    大神「神寺なら部屋に居るぞ。拘束してあるがな。」

    舞園「拘束ですか…」

    ヤスヒロ「仕方ありませんわ。薬を注射されては、そのような方法でしか止めることは不可能でしょうし。」

    朝比奈「私、拘束は嫌かな…」

    苗木(異常者でもない限り拘束は誰でも嫌だよ)

    大神「うむ…どうだ。我らでNG行動を教え合うと言うのは?」

    朝比奈「あ、いいね!教え合おっか!」

    舞園(勝手に決めないでよ)

    苗木「分かったよ。僕のNG行動は…」

    朝比奈「野菜を…食べる?」

    苗木「変なNG行動だよね。」

    舞園「すみません。私は用事を思い出したので自室に戻らせて頂きます。では。」




    朝比奈「舞園ちゃん…」

    ヤスヒロ「舞園さんはNG行動を言いたくないそうで…」

    朝比奈「そっかー…残念だな〜」

    ヤスヒロ「では、気を取り直して。私のNG行動ですわ。」

    朝比奈「えっと…娯楽室に入る…か。ヤスヒロちゃんはギャンブラーだからそのNG行動は結構辛いかもしれないね。」

    ヤスヒロ「大丈夫ですわ。遊びたくなったりしたら、どなたかに娯楽室から道具を持って来ていただいていますので。」

    朝比奈「それなら大丈夫だね!じゃあ、私のNG行動ね!はい、これだよ!」


    【卵を食べる】


    ヤスヒロ「苗木君と似たようなNG行動ですわね?」

    苗木(居ると思ったよ。卵を食べるがNG行動の人)

    大神「我の番か。我のNG行動はこれだ。」


    【暴力を振るう】


    苗木「大神さんに限ってそんなことはしないよね?」

    大神「無論だ。」

    朝比奈「それで、苗木は全員のNG行動を知ってるの?」

    苗木「ううん。山田君、桑田君、大和田君、甘里さんがまだだよ。」

    公「それ以外の人のNG行動は知ってるのな。流石だな…」

    朝比奈(公…居たんだ)

    ヤスヒロ「お二方、この4人の中でどなたか見かけたりはしていませんか?」

    朝比奈「見たよ!桑田がそこら辺歩いてた!」

    苗木(あぁ…一番困るやつだ。)

    大神「それとな…」

    朝比奈「さくらちゃん…」

    ヤスヒロ「どうかされたましたか?」

    朝比奈「実は…甘里ちゃんも見かけたの。」

    公「何か問題でもあったのか?」

    朝比奈「うん。声を掛けた瞬間に大急ぎで自分の部屋まで戻っちゃって…」

    苗木「会話したらダメなのかな?」

    大神「だか、甘里の部屋の前で羽衣と少しだけ会話してるのを見たぞ。甘里は少しだけ自室の扉を開けていただけで外には出ていなかったがな。」

    苗木「そうだったんだ。じゃあ、先に桑田君の方から探してみるよ。」

    朝比奈「それがいいと思うよ!」

    大神「では、我らは行くとしよう。」

    朝比奈「そうだね!それじゃあ、またねー!」




    苗木(マイペースな2人だな)

    ヤスヒロ「では、桑田君を探しましょうか。」

    公「…梅風に気をつけてな。」

    苗木「そうだね。…行こっか。」



    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…?

    朝比奈…【卵を食べる】NEW

    大神…【暴力を振るう】NEW

    桑田…?

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…【本当の性別を打ち明ける】

    公…【肉を食べる】

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】


  126. 142 : : 2016/10/09(日) 12:27:17
    苗木「桑田くーん!」

    桑田「呼んだか?」

    苗ヤ公「早っ!?」

    桑田「てかさ、俺めちゃくちゃ辛い!女子と会話出来ないとかどういうことだよ!」

    苗木「え?NG行動?」

    桑田「そうだ。ったくよ…」


    【異性と会話する】


    苗木(普通に自分のNG行動言ってるけど大丈夫なのかな)←ブーメラン

    ヤスヒロ「では、私は居ない方が良いみたいなので失礼致しますわ。」



    苗木(止めようにも止められない)

    桑田「ま、つーわけでじゃあなー!」

    苗木(ヤスヒロさん止めておけば良かった)

    公「なんか…あれだな。無駄だったな。」

    桑田「無駄とはなんだオイコラ!」

    苗木「うるさいなぁ。出番が少ないから登場させてやったのに。」←死んだ人以外は登場させます

    桑田「アポ?」

    苗木「言うと思ったよ。」



    公「よし、次はどこに行く?」

    苗木「大和田君か山田君のところかな。どこにいるか分からないけど、すぐに見つかると思うしね。」

    公(あ、これ絶対甘里の事面倒だと思ってるな)


    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…?

    朝比奈…【卵を食べる】

    大神…【暴力を振るう】

    桑田…【異性と会話する】NEW

    大和田…?

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…【本当の性別を打ち明ける】

    公…【肉を食べる】

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】
  127. 143 : : 2016/10/10(月) 12:05:45
    ???「や、やめてくだされー!!言えないんですってばー!!」

    ???「んでだよ!!いい加減教えやがれ!!」

    公「なんか喧嘩してるんだけど」

    苗木「山田君に大和田君、何かあったの?」

    大和田「おぉ、苗木。山田の奴がNG行動を教えねぇんだよ。俺は教えてやったのによぉ…」

    苗木「山田君、それはダメだよ!」

    山田「違います!大和田紋土殿が自分からNG行動を喋っただけですぞ!」

    大和田「それでも言うべきだろ!」

    山田「嫌ですぞ!僕は絶対にNG行動を言ってはならないんだー!!」

    ダダダダダ…

    公「行っちゃった…」

    大和田「チッ!何なんだよあいつ」

    苗木「落ち着いて。僕たちので良ければNG行動を教えてあげるから!」

    公(えぇ…俺も?)

    大和田「マジか?悪りぃな。」

    苗木「いいよ。はい、僕のNG行動」

    公「俺のはこれだ。」

    大和田「【野菜を食べる】に【肉を食べる】か。俺のNG行動とは違った形だな。ほらよ」


    【薬を注射された人間が4人以上になる】



    苗木「これは…」

    大和田「面倒だよな。だからこうしてNG行動が発生しねぇようにしてるんだ。2回バングルが鳴ってたし、もう2人もNG行動を発生させた奴が居るんだけどな。」

    苗木「そのNG行動はすごく危険だから注意した方がいいかもしれないね。」

    大和田「こればかりはお前ら次第だ。じゃあな。」

    公「気をつけて〜」





    苗木「僕、思ったんだけどさ。」

    公「んー?」

    苗木「山田君って、NG行動が言えないんじゃないかな?」

    公「山田本人も言ってたな。それって、どういう意味なんだ?」

    苗木「NG行動が、NG行動を言うことだったとしたら?」

    公「え、どう意味?」

    苗木「NG行動を言うこと自体がNG行動って事だよ。」

    公「ごめん。よく分からない。」

    苗木「…だから、山田君からNG行動を聞き出すのは無理なんだ。」

    公「じゃあ、甘里の所にでも行くか?」

    苗木「それしかないね…」



    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…【NG行動を言う?】NEW

    朝比奈…【卵を食べる】

    大神…暴力を振るう】

    桑田…【異性と会話する】

    大和田…【薬を注射された人間が4人以上になる】NEW

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…【本当の性別を打ち明ける】

    公…【肉を食べる】

    甘里…?

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】



  128. 144 : : 2016/10/10(月) 15:30:54
    甘里「…」

    このコロシアイの中で、こんなNG行動

    事件が起きたら…私は…!!

    誰か…助けてよ…


    ピーンポーンピーンポーン

    甘里「誰だろう?」

    ガチャ

    苗木「甘里さん?大丈夫?」

    甘里「苗木、公…私…」

    公「何かあったのか?」

    甘里「私…事件が起きたら何も出来ない。どうすればいいの…?」

    公「NG行動が関係してるのか?」

    甘里「私のNG行動は事件が起きたら、ほぼ100%発生するから…何も出来ない。」

    苗木「甘里さんのNG行動…」

    甘里「…知りたい?何かもう、どうでもよくなっちゃったから教えてあげるよ。」

    苗木「どうでもいいだなんて…」

    甘里「じゃあ、何とか出来るの?」

    公「苗木は何とか出来る奴だ。安心しろ。」

    甘里「…NG行動を起こさないように考えてほしい。私のNG行動は、これだよ。」


    【血を目撃する】


    苗木「血を目撃するって…」

    甘里「何とか出来るの?このNG行動を…」

    苗木「…目隠し」

    甘里「え…?」

    苗木「目隠しをして、大神さんとかに運んで貰えばいいんじゃないかな?万が一、事件が起きたら死体以外を調べれば良いんだし。」

    公「さらっと怖い事言ったな。」(まず、甘里はいつも操作してない論破要員だからな。)

    甘里「だけど…!!いつも運んでもらう訳には…」

    苗木「だって大神さんだよ!?あの大神さんなら大丈夫だよ!!」

    甘里「…うん。その方法、信じてみようかな。苗木、公…ありがとう。さっそく大神ちゃんの所に行ってみるよ!じゃあねー!!」





    苗木「解決できて良かった。」

    公「そうだな。」

    苗木「これで、みんなのNG行動が分かったね。」

    公「山田はどうだか…」

    苗木「あはは…」

    公「あのさ、苗木」

    苗木「何?」

    公「この後、予定がないなら一緒に来てほしい所があるんだ。」

    苗木「?」



    NG行動

    苗木…【野菜を食べる】

    舞園…【武器を持ち歩く】

    ヤスヒロ…【娯楽室に入る】

    山田…【NG行動を言う?】

    朝比奈…【卵を食べる】

    大神…【暴力を振るう】

    桑田…【異性と会話する】

    大和田…【薬を注射された人間が4人以上になる】

    不二咲…【自分以外の人間の自室に入る】

    江ノ島…【魚類を食べる】

    戦刃…【名前を呼ぶ】

    梅風…【本当の性別を打ち明ける】

    公…【肉を食べる】

    甘里…【血を目撃する】NEW

    羽衣…【回転する】

    神寺…【夜時間中、最後に会話した人間よりも先に自室に戻る】



  129. 145 : : 2016/10/10(月) 15:58:38
    体育館

    梅風「…」

    公「梅風…?」

    苗木「…寝てる?」

    ???「1日だけですよ。」

    公「お前は…」












    羽衣「羽衣小鳥です。梅風さんには舞園さんと協力して科学室にあった材料で睡眠薬を作成し、その睡眠薬で眠って頂いています。すみません。このくらいしか止める方法が…」

    公「気にすんな。梅風も人に危害を加えない事を望んでたと思うし。そういえば、それって神寺には使ったか?」

    羽衣「はい。神寺さんもご自身のお部屋でお眠りになっていますよ。」

    苗木「良かった〜!羽衣さん、ありがとう!」

    羽衣「いいえ。お礼なら舞園さんにおっしゃって下さい。それと、ご夕食の準備が出来たみたいですよ?」

    苗木「もうそんな時間だったんだ。じゃあ、行こうかな。」






    食堂

    桑田「苗木…あれって…」

    朝比奈「はい、あーん」

    甘里「あーん」

    苗木「あ、あれは…」

    大神「いつ誰が血を流すか分からん。こうしてやるのが最善だろう。」

    苗木「ソウダヨネー」

    こうして、僕たちは結構違和感のあった夕食会を終えた






    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「夜時間になりました!良い子はさっさと自室に帰りやがれ!」

    苗木「酷いアナウンスだ…」

    甘里「苗木、今日はありがとね。おかげで何とかなりそうだよ。」

    苗木「どういたしまして!じゃあ、僕はここだから。羽衣さん、甘里さんをお願いね。」

    羽衣「お任せください。では、おやすみなさい。」

    苗木「おやすみ〜」






    苗木ルーム

    苗木「丸1日掛かったけど、みんなのNG行動が知れて良かったよ。上手くやっていけるか心配だけどね。よし!ベッドにダーイブ!!そして、スリーピー!」












    テンッテレテッテーン♪
  130. 146 : : 2016/10/11(火) 17:48:01
    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「はい。朝時間です。分かりますか?じゃ、」

    苗木「…」


    食堂

    苗木「おはよう」

    ヤスヒロ「おはようございます。苗木君」

    公「なぁ、人が少なすぎるんだけど…」

    苗木「確かに少ないね。」

    舞園「探しに行ってみましょうか。」

    不二咲「5人だけじゃ不安だもんね。」

    苗木「じゃあ僕は、みんなのコテージを…」

    きゃあああああああああー!!

    舞園「い、今のは!?」

    公「朝比奈の声だ!」

    苗木「行ってみよう!」




    大浴場

    苗木「朝比奈さん!」

    朝比奈「な、苗木…見て…これ…」


    朝比奈さんの指差す方に目を向けてみると…そこには血が…


    不二咲「だ、誰か死んじゃったの…?」

    甘里「何…?何かあったの…?」

    大神「朝比奈よ。甘里を連れて一旦ここを離れよう。」

    朝比奈「う、うん…」

    苗木「今は、みんなが無事か確認しよう。僕は、みんなのコテージに行ってみるよ。」

    舞園「お願いします。」








    苗木「みんな…無事で居て…!!」
  131. 147 : : 2016/10/12(水) 20:58:47
    苗木「…!!」

    今の状況を説明するよ。


    神寺「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

    苗木「神寺さんの目が赤い。何処かのルルカスのように。」

    神寺さんに殺されてしまいそうです。


    ビビビビビビ

    神寺「!?」バタッ

    苗木「電…撃…?」

    大和田「苗木!大丈夫か!?」

    苗木「大和田君!?」

    桑田「とりあえず、こいつを自室に閉じ込めておくぞ!今度はドアに棒をつっかけよう。モップでも持ってくるから待ってろよ!」

    苗木「桑田君まで…2人ともありがとう!」

    大和田「スタンガンが役に立ったみたいだな!」

    苗木「スタンガン?何でそんなものがここに…」

    大和田「科学室にある部品で不二咲が作ったやつだ。俺のNG行動が発生した場合に止める方法が欲しかったから不二咲に相談したら、こいつを作ってくれたっつう訳だ。」

    苗木(やっぱり天使だな)

    大和田「それはそうと、オメェ焦ってなかったか?」

    苗木「そうだったね。実は、大浴場で血痕が見つかったんだ。」

    大和田「はぁ!?誰のだよ!?」

    苗木「僕にも分からないんだ。だから、みんなが居る事を確認する為に今居なかった人達のコテージに向かってるところなんだ。」

    大和田「分かった。俺も行くぜ。」

    苗木「ありがとう。じゃあ、行こう!」














    モノクマ「まったくもう、馬鹿だなぁ。死体は、すぐ近くにあったのに。」

    ???(セキュリティが解除されて進んでみたんだけど、ここどこだろう?)

    モノクマ「ん?は!?何だお前!見覚えないぞ!」

    ???「あ!モノクマ!」

    モノクマ「何でここまで来てんだよ!仕方ない、形のある姿に変えてやるー!!」

    ???「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

  132. 148 : : 2016/10/13(木) 20:03:52
    苗木「山田君!大浴場に…」

    山田「な、なんですとぉ!?」





    大和田「オメェら!今、大浴場で…」

    江ノ島「はぁ!?マジですか!?」

    戦刃「誰も死んでないといいけど…」





    苗木「…!!梅風君!?」

    梅風「…」

    大和田「お、おい…あいつ、寝てるのか?」

    苗木「気を失ってるね。今はこの状況だし、連れて行こう。」

    大和田「大丈夫なのか?途中で目ぇ覚まして殺そうとしてきたりしねぇよな?」

    苗木「大丈夫だよ。不二咲さんより身長低いし、体重なんて多分これ30kgないよ。」

    大和田(催眠術掛けられた時だったけどよ、山田を串刺しにしようとしてたぞ。あ、学級裁判中は催眠術関係なしに山田に火付けようとしてたな。)

    苗木「大体集まったような気がするから、一旦大浴場に戻ってみよう。」

    大和田「そうだな。」





    ヤスヒロ「苗木君!見つかり…ました…か…?」

    苗木「あれ?ヤスヒロさん、どうかしたの?」

    ヤスヒロ「へ、へへへへへへへへへ…」

    苗木「?」

    ヤスヒロ「変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    大和田「ちょっ!?おま」

    ヤスヒロ「苗木君…今の状況、どう意味か説明して頂けます?」

    苗木「え?みんなを大浴場に集めて…」

    ヤスヒロ「違うわぁ!?何女子を普通におんぶしてるんですかぁ!?変態ですわぁ!?」」

    大和田「とりあえず、落ち着けよ。」

    ヤスヒロ「…コホン。ともかく、梅風k…梅風さんは私が運びますわ。」

    苗木「えぇ!?運べるの!?」

    ヤスヒロ「さっきっから何なんですかぁ!?馬鹿にしよって!?」

    大和田(ダメだこりゃ)



  133. 149 : : 2016/10/13(木) 20:22:37
    大和田「てかさ、ちょっといいか?」

    苗木「うん。何?」

    大和田「さっき、女子と梅風さんとかどういうことだ?」

    ヤスヒロ「あぁ、大和田君は知りませんでしたわね。そのままの意味ですよ?」

    大和田「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

    苗木「まぁ、驚いても無理はないよね。」

    大和田「こいつ、色々んなこと隠してないか?まだ何か隠してたりしてんじゃねぇか?」

    苗木「それを梅風君に言ったらなんて返ってくるかな…」

    ヤスヒロ「おそらく、『手品師として、いつもポーカーフェイスを心がけてるんだ!常に秘密と隣合わせだからね。』みたいな返答でしょう。」

    苗木(あ、それ言いそう。)





    桑田「誰か助けてくれ!」

    苗木「桑田君!今まで何してたの!?」

    桑田「モップを取りに行って、神寺を部屋に閉じ込めようとしたんだけどよ、俺には出来ないんだ!入れみたいな事言うとNG行動が発生しちまうと思う。」

    苗木「そうだったね。よし、神寺さんの部屋に行ってみよう。」







    神寺ルーム前

    神寺「死んで…死んで…死んでよ!」

    大和田「何してんだ!」

    神寺「…!?」

    大和田「取り押さえたぞ!」

    苗木「一気に押すよ…せーのっ!!」

    神寺「きゃあ!?」




    大和田「何とか成功したな。」

    苗木(これ、NG行動が発生してない状況だったらいじめだよ)

    桑田「それで、もう全員大浴場に集めたのか?」

    苗木「多分ね。さっそく行ってみよう。」




  134. 150 : : 2016/10/13(木) 20:45:51
    大浴場

    不二咲「あ、苗木君達が帰ってきたよ。」

    苗木「お待たせ。みんな揃ってる?」













    朝比奈「あれ…?」

    苗木「どうしたの?朝比奈さん。」

    朝比奈「何か…1人居なくない?」

    苗木「あ、神寺さんが部屋に居るよ。」

    朝比奈「違う…もう1人居ない気がする。」

    苗木「え?」

    甘里「どこに居るの〜?」

    大神「甘里よ。あまり動くと危険だ。」

    梅風「…」

    公「梅風は大丈夫なのか?」

    大和田「気を失ってるみてぇだ。」

    ヤスヒロ「NG行動の薬に体が持たなかったのでしょう。」

    公「…そうか。」

    不二咲「今居るのは14人…神寺さんを除いても、確かに1人足りないねぇ。」

    舞園「NG行動が発生した2人では?」

    江ノ島「梅風が居るし、それは違うんじゃない?」

    舞園「あ、本当ですね。」

    戦刃「この血…一体誰の血なんだろう。」

    桑田「乾いてるな。昨日の夜中にでも出血したんじゃねぇか?」

    山田「まさか…本当に誰か殺されたのですか!?ブヒャァァァァァァァー!!」

    ヤスヒロ「うるさいですわ!」

    江ノ島「ジュースがなくなる前に解散したいんだけど。ゴクッ…ゴクッ…プハァッ!やっぱりこれ…わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!?」

    戦刃「どうしたの?そんなにこのオレンジジュース美味しいの?」

    江ノ島「違う…あれ…」

    苗木「あれって…?」

    江ノ島「上…」

    苗木「上…?…!!何だよ…あれ…」

    舞園「上に何か?…!?きゃああああああああああああああああああああ!!」

    公「嘘…だろ…」

    朝比奈「いやぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    甘里「何…?何が起こったの…?」

    大神「朝比奈、甘里、落ち着け。」





    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「死体が発見されましたー!一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」




    そこにあったのは
















    心臓を刺され、天井に吊るされていた、羽衣小鳥の死体だった。







    生き残りメンバー 残り15人


    to be continued…
  135. 151 : : 2016/10/15(土) 12:59:28
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「お久しぶりのモノクマ劇場の時間だよ!やっと1人で出来るよ!」

    作者「モノクマだけでは心配なので来ちゃいました!」

    モノクマ「」

    作者「じゃあ…何言おうとしたんだっけ?」

    モノクマ「お知らせだろ!続編のお知らせだろ!」

    作者「そうだよ。お知らせだよ。」

    モノクマ「ねぇ、何その態度」

    作者「はい!では…お知らせです。僕の気分が上がってきたので、ダンガンロンパ2、ダンガンロンパ3のコロシアイssの執筆が決定しました!」

    モノクマ「いらなーい!」

    作者「モノクマ(を)キック!」

    モノクマ「ぎゃあー(棒)」

    作者「気を取り直して、このss同様、本編キャラ+オリジナルキャラクター6人で書かせていただきます。本編の一部キャラクターは少しキャラ性を変えたいと思います。(2は完全にキャラ崩壊させる予定です。)」

    モノクマ「ところで、作者はこのss何章まで書くの?」

    作者「予定としては8章までかな。事件の内容はまだだけど、各章の被害者とクロは決まったよ。前にも言わなかったっけ?」

    モノクマ「被害者とクロについては聞いてないよ。」

    作者「そうですか…」

    モノクマ「ところで、4章の事件の内容は決まったの?」

    作者「これから考えます。」

    モノクマ「」

    作者「では、引き続きこんな駄作ですが、お付き合い下さい!」







  136. 152 : : 2016/10/15(土) 21:00:47
    苗木「…」

    甘里「ねぇ、小鳥ちゃんはどこ…?」

    大神「甘里よ、落ち着いて聞いてほしい。」

    甘里「え…?」

    大神「今の死体発見アナウンスは、羽衣が死んだことを伝えるアナウンスだったのだ。」

    甘里「…ん?ちょっと…よく分からないんだけど?」

    朝比奈「羽衣ちゃんは…死んだの。」

    甘里「信じられないよ。自分の目で確かめないと…」

    舞園「待ってください!目隠しを外したら…」

    甘里「…!!何で…何でよ!?何で小鳥ちゃんがこんな目に遭わなくちゃならなかったの!?私は…私…は…小鳥ちゃんとこの学園から出るって約束したのに…!!殺した奴は今すぐ名乗り出ろ!!ぶっ殺してやる!!」

    苗木「甘里さん!?」

    公「今は何を言っても無駄だ。甘里には、薬が注射されてる。」

    テンッテレテッテーン♪

    舞園「血を見てしまったから…ですね。」

    甘里「名乗り出ねぇなら…今すぐ全員ぶっ殺してやる!!」

    不二咲「い、今はここから離れよう!」

    苗木「みんな!早く!」






    戦刃「ほんと、何でこんな事に…」

    大和田「ちっ…あと1人かよ…」

    舞園「あの様子では、捜査が出来ませんね。」

    桑田「神寺みたいに部屋に閉じ込めるか?」

    ヤスヒロ「凶変した甘里さんは、梅風君のように睡眠薬を服用させても気絶してしまうような事はないでしょうし。」

    公「舞園、睡眠薬を作ったのは誰なんだ?」

    舞園「羽衣さんです。私はレシピを読んだだけなので…」

    公「睡眠薬が残ってたりはしないのか?」

    舞園「確か、羽衣さんが管理していたはずです。」

    公「そうなると、作り直すしかないのか…」

    舞園「それが…」

    公「ん?」

    舞園「レシピも羽衣さんが管理していたんです。毒などを作られたら危険なので…と。」

    江ノ島「えー!?じゃあ、一時的に眠らせるのも無理ってことー!?」

    舞園「そう…なりますね。」

    不二咲「そんな…」

    甘里「動くな!!」

    全員「!?」

    甘里「今すぐ全員ぶっ殺す!!」

    山田「ひぃぃぃぃぃぃぃぃー!!」

    桑田「何で包丁なんか持ち歩いてるんだよ!!」

    苗木「今なら出来る…」

    不二咲「え…?」

    苗木「甘里さんの部屋まで行こう!今なら出来るはずだよ!」

    桑田「そうか…!それで閉じ込めればいいんだな!?」

    朝比奈「嫌なやり方だけど、仕方ない…よね。」

    不二咲「でも、閉じ込める方法は…?何か、考えがあるの?」

    桑田「モップ…は、神寺の部屋か。何か使えそうな物を取ってくるぜ!」

    舞園「桑田君!!」

    桑田「お前ら!その間、頼んだぜー!!」

    舞園(私に返事しなくて良かった…。危うく、桑田君のNG行動が発生するところだった…)





    甘里「ちっ…まぁ、後で殺ればいっか。」

    戦刃「私が時間を稼ぐから、みんなは散らばって逃げて。なるべく、戦える人と戦えない人で組んで分かれてね。」

    苗木「でも…」

    戦刃「早く!私なら大丈夫だから!」

    苗木「…ありがとう。みんな、また後で!」

    大和田「死ぬんじゃねぇぞ!」

    ヤスヒロ「その言葉、そっくりそのままお返し致しますわ。」

    不二咲「NG行動に気をつけてねー!」





    甘里「面倒くさいけど…そうしてくれた方が…動くなって言ったのに…いいから…殺す!!…逃げて!!」


  137. 153 : : 2016/10/22(土) 10:52:21
    戦刃「…このままだと、負ける!」

    甘里「当たり前じゃん♪もしかして、私に勝てるとでも思ったのぉ?」

    戦刃「だけど…みんなが…!!」

    甘里「喋ってる余裕があるのかな?」

    戦刃「痛っ!?」

    甘里「もう飽きちゃった。はい、召し上がれ♪」

    戦刃「んっ!?なに…これ…」

    甘里「す・い・み・ん・や・く・☆」

    戦刃「何で…こんなもの…を…」

    甘里「いい質問ね!実はこれ…小鳥ちゃんから貰ったものなの!って、もう寝ちゃったか。後で殺しに来てあげるよ。まずは戦力にならない奴から…ね?」





    大浴場

    朝比奈「はぁ…はぁ…甘里ちゃん、一体どうしちゃったの?」

    苗木「多分、薬の影響だね。」

    朝比奈「そんなに恐ろしい薬だったんだ…」

    大神「あぁ。おそらく、身体能力を異常にし、性格まで恐ろしくなってしまうみたいだな。」

    朝比奈「だから、神寺ちゃんもあんな風になっちゃったんだね。」

    苗木「でも、今は殺人が起きてる。クロを見つけない限り、僕たちは本当に皆殺しになる。その為にも、今は捜査をしよう。」

    大神「他の者は逃げるのに精一杯であろう。辛いとは思うが、こうして殺人現場に居る我らが事件を解決しなければならない。朝比奈よ、協力してくれるか?」

    朝比奈「もちろんだよ!確かに、死体を見たりするのは怖いけど、今はみんなの為にも頑張らなくちゃ!亡くなった羽衣ちゃんの為にもね!」

    苗木「大神さん、朝比奈さん、ありがとう。僕たちで必ず犯人を見つけよう!」

    大神「うむ。」

    朝比奈「おー!」







    甘里「1人でうろついてる戦力外は居ないかな〜…っと、あれは〜?」



    不二咲「みんな…どこに居るのぉ?」



    甘里「…いいの見〜っけ♪」


  138. 154 : : 2016/10/30(日) 16:09:14
    捜査開始



    大神「まずは、羽衣の死体を降ろすとしよう。」

    苗木「うん。」





    朝比奈「羽衣ちゃんは心臓を包丁で一突きにされているね。」

    大神「それもそうなのだが…羽衣の目が気になってな。」

    苗木「目?」

    普段は固く閉ざされた羽衣小鳥の目は紅く染まっている。

    朝比奈「これ、神寺ちゃんとか甘里ちゃんとかと同じ目の色じゃない!?」

    大神「何か、共通点がありそうだな。」

    苗木「共通点…か。」

    モノクマ「やぁ!何か大変そうだね?」

    朝比奈「あんたのせいじゃない!!」

    モノクマ「まぁまぁ。はい、これね。」

    苗木「遅いよ!!」

    モノクマ「そんな怒んないの!そんじゃ!」

    苗木「気を取り直してっと…被害者は羽衣小鳥さん。ナイフを心臓に刺され刺殺。死亡推定時刻は深夜0時〜2時の間。あの時、止めていれば…!!」

    朝比奈「あの時って?」

    苗木「夜時間になった時だよ。羽衣さんと甘里さんと一緒に居たんだ。その後、羽衣さんと甘里さんはどこかに行っちゃってさ。」

    朝比奈「それは苗木のせいじゃないと思うよ?」

    苗木「でも…」

    朝比奈「今はそんなこと考えないの!亡くなった羽衣ちゃんの為にも事件を解決するんでしょ?」

    苗木「…そうだね。ごめん、気を使わせて」

    朝比奈「いいって!それよりも、羽衣ちゃんが苗木と離れてからどこに行ったのかとか甘里ちゃんはどうしたのかとか、気になるところはいっぱいあるでしょ?」

    苗木「そうだね。僕たちで絶対に事件を解決しよう。」

    朝比奈「似たようはセリフさっきも言わなかったっけ?」

    苗木「」


    コトダマ【羽衣の死体の状況】を手に入れた

    コトダマ【紅い目】を手に入れた

    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた







    不二咲「や、やめてよぉ…」

    甘里「ちょこまかと避けんなよ!」

    不二咲「ううっ…」

    甘里「今すぐ殺して…うぐっ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    不二咲「え?」

    甘里「…」

    不二咲「今のは…雷?」

    ???(無事で良かった…)

    不二咲「…!!甘里さん、しっかりして!…気絶してる。あれ?何かポケットから落ちてきた。」




    この手紙を見ている人へ

    リリカです。私、何となくNG行動を起こすことは分かってた。きっと、この手紙を読んでくれた人は私を止めてくれたんだよね?ありがとう!それと、怖がらせてごめんなさい。もし、あなた以外にも傷つけてしまった人がいるのなら、ごめんって伝えて欲しいの。わがままだけど許してください。代わりに睡眠薬のある場所を教えます。私の部屋に入って、冷蔵庫を開けてください。ケーキが沢山入っていると思います。実は、それが睡眠薬の正体です。見つかったら大変だから、羽衣ちゃんと一緒に考えた結果、ケーキに混ぜることにしました。梅風にもそのケーキを食べさせたの。ほぼ無理矢理だけどね。だから、梅風にもごめんって伝えて。長くなったけど、もし事件が起きてしまったなら、必ず解いてください。私は死んでしまったのか気絶してしまったのか眠ってしまったのかも分からないけど、生きていたら、私も力になろうと思います。あなたが生き残って、この学園から脱出できる事を祈っています。生きていたら、その時に改めてお礼を言わせてもらうね! 甘里リリカ



    不二咲「甘里さん…ありがとう。甘里さんの部屋に行かなくちゃ!」



    コトダマ【甘里の手紙】を手に入れた





  139. 155 : : 2016/12/10(土) 16:54:03
    苗木「そういえば、ここって大浴場だったよね?」

    朝比奈「そうだけど…」

    苗木「じゃあ、お風呂場も調べてみよう。僕は男湯に行くから、朝比奈さんと大神さんは女湯をお願いね。」

    大神「よかろう。」





    朝比奈「ねぇ、さくらちゃん。」

    大神「何だ?」

    朝比奈「苗木って、女子に興味ないのかな?」

    大神「他の男子(一部を除く)とは言うことが違ったからな。」

    朝比奈「うん。というわけで、私達も行こうか。」

    大神「うむ。」





    〜男湯〜

    苗木「よく考えれば分かるはずだ。被害者である羽衣さんは女子なんだ。男湯に証拠があるわけないじゃないか!舞園さんの気持ち(2章捜査パートにて)が理解出来たよ!いつもいつもこっちは推理をやらされてうんざりしてるんだ!梅風君は2回連続で学級裁判欠席だろうし、神寺さんは自分で発言しないで僕にばっかり発言させるんだ!このくらいの事していいよね!?…朝比奈さん達が戻ってくるまで休憩しよう。」



    〜女湯〜

    朝比奈「よし!捜査頑張ろう!」

    大神「とは言え、一見普通の風呂場だが…」

    朝比奈「えー!でも、何かしらはあるよ!例えば、シャンプーが無くなってるとかさ。」

    大神「シャンプーか。…!!朝比奈よ!石鹸が無くなっておる!」

    朝比奈「石鹸…?あ!本当だ!他のところはシャンプーとか石鹸あるのに、ここだけないよ!」

    大神「固体石鹸…踏んで滑ると危ないな。」

    朝比奈「どこかに落ちてたりとかは…」

    大神「朝比奈!危ない!」

    朝比奈「え?…うわ!?何でこんなところに石鹸が落ちてるの?」

    大神「…謎だな。」

    朝比奈「まぁ、これ以外は特に何もなさそうだし、そろそろ行こっか。」

    大神「うむ。」





    〜大浴場〜

    苗木「あ、おかえり!」

    朝比奈「待たせてごめん!そっちは何か見つかった?」

    苗木「特に何もなかったよ。朝比奈さん達の方は何か見つかった?」

    朝比奈「うん。固体石鹸が元の位置に置かれてなくてね。そこら辺に落ちてたんだ。」

    苗木「そうだったんだ。でも、石鹸で遊びそうな女子なんて…あ。」



    (江ノ島「とぉうりゃー!バブルアターック!」)

    (甘里「仕返しだー!」)

    (舞園「アイドルとして、まけられません!」)



    苗木「あぁ…居たよ。」

    朝比奈「でもでも、一応覚えておいたほうがいいよ!ね?」

    苗木「そ、そうだね。」


    コトダマ【固体石鹸】を手に入れた
  140. 156 : : 2016/12/17(土) 16:39:38
    〜甘里ルーム〜

    不二咲「食器棚もゴミ箱も全部調べたけど、特に気になるものはなかったかな。あとは冷蔵庫だけだね。えっと…あった!」

    コトダマ【睡眠薬入りのケーキ】を手にいれた

    不二咲「あと4つくらい残ってる。どれだけ睡眠薬作ったんだろう。そうだ!苗木君に報告しなくちゃ!」





    〜舞園ルーム〜

    舞園「こんにちは!舞園さやかです。私は今、全員のNG行動が書かれたメモを持っています。もちろん、私が書きました。え?なんで全員のNG行動を知っているのか?それはですね、帰ると見せかけて実は隠れながらついていったんですよ。天才でしょ!?やっぱり私は天s」

    コトダマ【NG行動リスト】を手にいれた


    〜食堂〜

    苗木「どうしよう…情報が少なすぎる。」

    朝比奈「でも、これ以上は何も…」

    不二咲「苗木君!」

    苗木「待ってましたよ救世主」

    不二咲「え?」

    苗木「いや、何でもない。何かあったの?」

    不二咲「うん。これなんだけど…」

    苗木「ケーキ?わざわざ持ってきてくれたんだ!じゃあ…」

    不二咲「そのケーキが睡眠薬の正体だったんだよ。」

    苗木「ファッ!?」

    不二咲「羽衣さんと甘里さんは、睡眠薬が見つからないようにケーキに混ぜてたみたいなんだ。手紙にそう書いてあって。」

    大神「手紙?」

    不二咲「これなんだけど…」

    朝比奈「…甘里ちゃん。でも、何で不二咲ちゃんがこれを?」

    不二咲「えっとね…実は、甘里さんに殺されそうになったんだ。」

    苗朝大「!?」

    不二咲「だけど、いきなり甘里さんが気絶しちゃって…」

    苗木「そしたら、この手紙が?」

    不二咲「うん。ポケットから出てきたんだ。」

    朝比奈「へぇ〜!不二咲ちゃん、もしかして超高校級の幸運なんじゃないの?」

    苗木「いやそれ僕。」

    朝比奈「あ、そうだったね!すっかり忘れてたよ!」

    苗木「」


    ピーンポーンパーンポーン


    モノクマ「えー…始めます。」

    苗木「何を?主語がなかったら分からないよ。」

    モノクマ「学級裁判に決まってるじゃん!じゃあ、いつも通りで!」

    苗木「いつも通りって何がいつも通りなの?」

    モノクマ「面倒くせぇぇぇー!だから、赤いエレベーターに乗って、裁判所まで来てってこと!分かった?」

    苗木「あ、はい。」

    朝大不「…」

    苗木「ごめんなさい。行きましょうか。」

    朝比奈「っと、その前に!」

    苗木「な、何!?」

    朝比奈「不二咲ちゃん、さっきのケーキ。もう1回見せてくれない?」

    不二咲「う、うん。はい!」

    朝比奈「ありがと!…うーん。何でないんだろう。」

    苗木「ない?」

    朝比奈「うん。ケーキを切るナイフがないな〜って思って。」

    不二咲「でも、食器棚とその下の引き出しにも、ナイフは入ってなかったよ?」

    苗木「その他の場所にナイフがあったら危ないしね。」

    モノクマ「おーい。聞いてるー?早くしてー!」

    苗木「モノクマがうるさいから行こうか。」

    朝比奈「うん…」

    不二咲「そうだね…」

    大神「何としてでも、勝たねばな。」




    エレベーター前

    モノクマ「いきなりごめんよ。」

    全員「!?」

    モノクマ「驚いても無理はないよね。で、要件なんだけど…今回、神寺さん、梅風…くん?さん?、甘里さんは欠席となります。まぁ、欠席してもオマエラが導き出した答えが不正解なら、欠席した3人も一緒におしおきだからね。」

    苗木「待って!戦刃さんは?」

    モノクマ「そこ」

    苗木「え?」

    江ノ島「起きたかー!?起きたかー!?朝ですよー!?」

    戦刃「朝かどうかなんて分からないじゃん!もう大丈夫だから、揺すぶるのやめて〜!」

    苗木「…」

    モノクマ「では、エレベーターに乗ってください。」

    桑田「おい。ここに居るってことは、モノクマも一緒に乗るのか?」

    モノクマ「うん。そうだけど?」

    全員「え」

    モノクマ「…はぁ!?何さ!!何なのさ!!文句があるなら言っt」


    エレベーター

    苗木(情報が少ない中…僕たちは、この学級裁判を乗り越えることが出来るのかな。でも、今までこうして、みんなで乗り越えてきたんだから大丈夫だよね。)





















    苗木(こんな中、モノクマの後ろ姿がシュールだなんて口が裂けても言えない。)
  141. 157 : : 2016/12/17(土) 22:50:40
    コトダマ確認

    【羽衣の死体の状況】

    胸にナイフを刺され死亡した模様。服は整っていて、他に変わったところは特にない様子。

    【紅い目】

    羽衣の普段閉じられた目は開き、紅くなっている。朝比奈は神寺や甘里と共通点があるというが…

    【モノクマファイル】

    死亡時刻は深夜0時〜2時の間で、胸をナイフで刺され死亡。

    【甘里の手紙】

    自分のNG行動が発生することが分かっていたのか、甘里がポケットに入れていた手紙。そこには、睡眠薬のある場所と謝罪の文が記されていた。

    【固体石鹸】

    朝比奈と大神が女湯にて見つけ、床に置いてあった固体石鹸。普段はシャンプーの横に置いてあるらしい。馬鹿な女子が固体石鹸で遊んだのか、または別の事に使われたのか。

    【睡眠薬入りのケーキ】

    不二咲が甘里の部屋で見つけた睡眠薬の正体であるケーキ。羽衣と甘里は、犯人に悪用されてしまった時のことを考えてケーキに睡眠薬を混ぜ、見つかってしまうのを防ぎたかったらしい。しかし、ケーキを切るナイフが残っておらず、不二咲の証言により、食器棚にもナイフがないことが発覚した。

    【NG行動リスト】

    天才(笑)である舞園が全員のNG行動をまとめたリスト。帰ったと見せかけて、苗木の後をつけていっていた際にメモしたらしい。



  142. 158 : : 2016/12/26(月) 18:55:15
    苗木(手がかりが少ない。だけど、なんとしてでも事件を解決させないと!)


    学級裁判 開廷


    モノクマ「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーまずは、議論の説明を…って、もういらないか。」

    舞園「えー。が長いですよ!」

    モノクマ「えー。じゃないよ。えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

    朝比奈「はいはい。モノクマは無視しといて、議論を進めよう!」

    モノクマ「無視ですか。ショボーン…」

    大和田「で?何を話し合うんだ?」

    戦刃「じゃあ、凶器の話…かな?」

    江ノ島「はぁ!?そんなもん、モノクマファイルを見たらご丁寧にナイフって書いてあるじゃん!」

    戦刃「ナイフって言っても色々なナイフがあるでしょ?」

    江ノ島「厨房にあるナイフとかでしょ!?はい、決定!」

    戦刃「厨房にあるのは、ナイフじゃなくて包丁だよ!早速ロンパされたね。」

    江ノ島「ナイフと包丁ってどう違うんだよ!!一緒でしょ!?」

    戦刃「馬鹿には分からないと思うけどね!」

    江ノ島「馬鹿っていう方が馬鹿なんだよ!この馬鹿!!」

    戦刃「馬鹿っていう方が馬鹿って言ってる方が馬鹿なんだよ!」

    江ノ島「馬鹿っていう方が馬鹿って言ってる方が馬鹿って言ってる方が馬鹿なんだよー!!」

    公「とりあえず、意味が分からないからやめてほしいんだけど…」

    桑田「なぁ、モノクマ」

    モノクマ「はい?」

    桑田「このバングル、外れないのか?俺のNG行動って議論すると絶対発生するんだけどよ…」

    モノクマ「あ、その辺は大丈夫。議論中はNG行動を取っても、薬は注射されないからね。」

    大神「む?では、このバングルはこの学級裁判が終わっても外れぬということか?」

    モノクマ「うーん…あ!そうだ。いい事思いついた!」

    ヤスヒロ「はい?」

    モノクマ「そのうち分かるさ!さっきの質問の答えだけど、この学級裁判が終わっても、バングルは外れません!」

    山田「そうしたら、次の動機もこのバングルということになるのですかな?モノクマ殿が意外とめんどく下がり屋でしたとは…」

    モノクマ「まぁ、50%…30%…10%…どのくらいかは分からないけど、バングルが関係してるのは間違いないよ。いい事って言うのは、次の動機の事だよ!」

    山田「ブヒッ!?」

    モノクマ「…って!すぐに分かっちゃったじゃん!そのうち分かるさ!って言ってから直ぐに分かっちゃったじゃん!」

    苗木「えぇっと…議論、進めていいですか?」

    モノクマ「あ…すみません。」





  143. 159 : : 2016/12/29(木) 18:13:04
    戦刃「まず、凶器について話し合おう。大事な事だから2回言いました。」

    江ノ島「…」

    舞園「ナイフなんて、どこから持ち出したのでしょうか…?厨房にあるのは包丁ですしね。」

    桑田「ナイフじゃないってことはないのか?」

    朝比奈「それは流石に…」

    不二咲「そういえば、朝比奈さんはあのケーキにナイフがないって言ってたよね?」

    朝比奈「うん。…あぁ!もしかして!」

    苗木「それって…」


    凶器は厨房にあった包丁
    凶器はケーキナイフ
    凶器はジャスティスハンマー
    凶器は毒の入ったケーキ

    凶器はケーキナイフ


    苗木(これだ…!!)


    苗木「羽衣さんを殺す時に使ったのは、甘里さんの持っていたケーキナイフだっんだ!」

    朝比奈「苗木もそう思うよね!だから、あのケーキの中にナイフが入っていなかったんだね。」

    大和田「ケーキの中にナイフだぁ?頭大丈夫か?」

    ヤスヒロ「正確には、ケーキの入った箱ですわね。もっと考えてから発言してください。全く、これだからもろこし野郎は…」

    大和田「あぁ?」

    ヤスヒロ「とりあえず黙ってください。」

    大和田「なんだこいつ。」

    苗木(今回は喧嘩する人多いなぁ。)

    山田「で、では…甘里リリカ殿が振り回していたナイフは何だったのですかっ!」

    苗木「あれも甘里さんの…かもしれないね。」

    山田「曖昧ですな。」

    苗木「っていうかさ、そっちから聞いて来て何なの?そんなもん分かるわけないじゃん。豚は寝とけよ。」

    山田「」

    舞園「苗木、君…」

    大神「おそらく、ケーキナイフが2つあり、その一つを甘里が持っていたのだろう。」

    舞園「でも、甘里さんのNG行動は【血を目撃すること】ですよね。護身用に持っていたとしたら、逆効果だと思います。」

    江ノ島「んなもん脅すためでしょ。流石の私でも、ナイフを向けられたらビビるし…」

    苗木(江ノ島さんがまともな意見を言った…だと!?)

    大神「そして、NG行動を起こしてしまった以上、血を目撃しても新たに薬を注射されぬようだしな。」

    不二咲「それに、本人も制御が効いていないみたいだったよ。」

    舞園「なるほどですね!分かりました!」

    苗木(ほんとかなぁ…)

    不二咲「それと、1ついいかな?」

    苗木「どうしたの?」

    不二咲「甘里さんの部屋に行くって話になってたけど、みんな来てくれなかったよね。」

    朝比奈「…あ」

    桑田「…閉じ込めるんだったよな。」

    朝比奈「でも、何とかなったし…ね?」

    不二咲「それで、それは置いといて…」

    舞園「置いとくんですか?」

    不二咲「モノクマ」

    モノクマ「何ですか〜?」

    不二咲「NG行動のルールについて、他にもまだ言ってないことない?」

    全員「???」

    モノクマ「は!?何ソレ!」

    不二咲「学級裁判の間、モノクマはNG行動は発生しないって言ってたよね?」

    モノクマ「はい。それで?」

    不二咲「僕、捜査中に甘里さんの部屋に入ったんだよ。」

    モノクマ「…はっ!!」

    苗木「確か、不二咲さんのNG行動は【自分以外の人間の自室に入る】ことだったよね?それなのにどうして…」

    モノクマ「チッ…アイツめ…」

    ヤスヒロ「アイツ?」

    不二咲「それに、いきなり甘里さんが失神したんだ。これっておかしくないかな?」

    戦刃「だよね。でも、もしかしたら…」

    苗木「戦刃さん、何か分かったの?」

    戦刃「絶対ないと思うけど、甘里さんって…」














    戦刃「人間じゃないんじゃないの?」

    苗木「はい。次〜!!」

    戦刃「え!?無視!?」

    モノクマ「むむむ…仕方ない。この学級裁判を無事に乗り越えることができたら教えてあげるよ。」

    苗木「分かった。それじゃあ、議論を続けよう。」





    モノクマ(いつの間にアイツは…!!てか、何で不二咲のだけNG行動を発生させないようにしたんだ?まぁ、それはボクの発明の力のおかげだね!これ以上色々やられると迷惑だし、次から…だね。)
  144. 160 : : 2016/12/30(金) 00:47:53
    議論開始

    朝比奈「でも…なんで羽衣ちゃんが死んじゃったの?」

    ヤスヒロ「犯人は何故羽衣さんを選んだのでしょう。」

    山田「単純に【弱そうだったから】では?」

    江ノ島「ほんとに黙っていいよ。」

    山田「」

    公「他の誰かを殺そうとして【見間違えで殺した】とか?」

    舞園「逆に、羽衣さんの方から今回の犯人を殺そうとして【返り討ちに遭った】可能性もありますね。」


    【紅い目】→【返り討ちに遭った】

    苗木「そうかもしれない…!!」

    BREAKE






    苗木「舞園さんの言う通り、羽衣さんの方から殺人を起こそうとしたのかもしれないね。」

    不二咲「え!?羽衣さんが…?」

    ヤスヒロ「そう思った理由があるのですね?」

    苗木「うん。羽衣さんの死体は目が紅くなっていたんだ。」

    舞園「目が紅く…?確か神寺さんや甘里さん、それに梅風君もそんな感じでしたね。」

    朝比奈「梅風君の目、紅くなってたんだね。」

    舞園「はい。それで、ケーキを食べさせるのに苦労しました。」

    不二咲「ケーキっていうのは、睡眠薬入りのケーキってことだね。」

    苗木「…あれ?なんか変だな。」

    不二咲「え?」

    苗木「僕の知ってる情報では、舞園さんと羽衣さんが梅風君に睡眠薬を飲ませたはずなのに、何で甘里さんが出てくるの?ケーキって、甘里さんが作ったケーキだよね?」

    舞園「甘里さん?確か『小鳥ちゃん!これ、頼まれてたやつね。じゃあ!』って言ってどこかに行ってしまいましたね。その後、羽衣さんがケーキに睡眠薬を入れて、これを梅風君に食べさせようと言うので食べさせました。

    不二咲「待って!それじゃあ、僕の知ってる情報と違っちゃうよ!」

    舞園「えぇ!?」

    苗木「不二咲さんの知ってることって?」

    不二咲(僕が知ってる情報は、苗木君達が言ってることと逆になってる…。とりあえず、言ってみよう!)


    コトダマ選択

    【甘里の手紙】

    不二咲(これだよね…!!)


    不二咲「これなんだけど…」


    この手紙を見ている人へ

    『リリカです。私、何となくNG行動を起こすことは分かってた。きっと、この手紙を読んでくれた人は私を止めてくれたんだよね?ありがとう!それと、怖がらせてごめんなさい。もし、あなた以外にも傷つけてしまった人がいるのなら、ごめんって伝えて欲しいの。わがままだけど許してください。代わりに睡眠薬のある場所を教えます。私の部屋に入って、冷蔵庫を開けてください。ケーキが沢山入っていると思います。実は、それが睡眠薬の正体です。見つかったら大変だから、羽衣ちゃんと一緒に考えた結果、ケーキに混ぜることにしました。梅風にもそのケーキを食べさせたの。ほぼ無理矢理だけどね。だから、梅風にもごめんって伝えて。長くなったけど、もし事件が起きてしまったなら、必ず解いてください。私は死んでしまったのか気絶してしまったのか眠ってしまったのかも分からないけど、生きていたら、私も力になろうと思います。あなたが生き残って、この学園から脱出できる事を祈っています。生きていたら、その時に改めてお礼を言わせてもらうね! 甘里リリカ 』

    不二咲「これを見ると、舞園さんは睡眠薬の件に関与していないことになるんだぁ。だから疑問になって…」

    公「え?じゃあ、その手紙は甘里じゃない誰かが書いたっていうこと?」

    全員「…!!」

    朝比奈「え!?どういうこと?」

    苗木「誰が書いたか…分からないよ…そんなの…」

    舞園「提案があるのですが、いいですか?」

    苗木「…舞園さん?」

    舞園「この件、後回しにしませんか?」

    大和田「は!?…まさか、おめぇが犯人じゃねぇだろうなぁ?」

    舞園「違います!もし、私の事を犯人じゃないって思ってくれてるなら、私の意見に賛成してくれませんか?」

    全員「…」

    苗木「少しでも可能性があるなら、僕は舞園さんの意見に賛成してみようかな。」

    朝比奈「…そうだね。私も舞園ちゃんと同じで、この件は後になって解決する事だと思えて来たよ!

    苗木「みんな、ここは舞園さんの意見に従ってみない?」

    桑田「…苗木が言うならか。信用できるし。」

    公「ここにいる全員、みんな同じ事思ってると思う!」

    舞園「みなさん…ありがとうございます!!」

    桑田「よし、それじゃあ話を戻すぜ!目が紅い奴らと一緒ってことは、何か共通点があるって事か?」

    全員(いきなりすぎだろ)

    苗木「うん。1つだけ思い浮かぶんだ。その4人の共通点がね。」

    苗木(4人の共通点。それは…)


    全員NG行動が発生している
    全員死んでいる
    全員気絶している
    全員部屋に閉じ込められている

    全員NG行動が発生している


    苗木(これだ…!!)
  145. 161 : : 2017/01/21(土) 14:26:21
    苗木「目が紅い人達の共通点はNG行動が発生してしまったということなんだよ。」

    桑田「それで?」

    苗木「だからね、羽衣さんはNG行動を取って、薬を注射された。そして誰かを殺そうとしたけど、その誰か…今回の犯人によって返り討ちにされてしまったってことだよ。」

    大神「つまり、羽衣は単なる被害者ではなく加害者でもあったという訳だな。」

    桑田「なるほどな。理解できたぜ。」

    大和田「なぁ?聞いておきてぇんだけどよ。」

    苗木「どうしたの?大和田君。」

    大和田「羽衣が薬を注射されてんなら、俺にも薬が注射されてるはずだ。なのに、なんで注射されてねぇんだ?」

    苗木「…!!」

    舞園「えーっと…確か、大和田さんのNG行動は【薬を注射された人間が4人以上になる】ですよね?」

    朝比奈「今、薬を注射されてるのは、神寺ちゃん、梅風君、甘里ちゃん、そして羽衣ちゃんだよね。確かに、4人以上薬を注射されてるよ!」

    不二咲「モノクマ、やっぱり変だよ!」

    モノクマ「だーかーらー!その答えは学級裁判を乗り越えてからね!」

    モノクマ(大和田のNG行動も発生しなかったとか、どうなってるんだ?)

    苗木「…まぁ、いいや。じゃあ、次は犯人について話し合おう。」

    公「今の所、羽衣を殺す事が出来ないのは神寺、梅風、甘里の3人だな。」

    ヤスヒロ「お待ちください。神寺さん、梅風さんに犯行は不可能ですが、甘里さんなら犯行が可能ではないでしょうか?」

    公「?」

    苗木「待って!甘里さんは犯人じゃないよ!」

    ヤスヒロ「根拠はあるのですか?」

    苗木「だって、甘里さんのNG行動は【血を目撃する】だったよね?だから、もし羽衣さんを殺したのが甘里さんなら、その時点で甘里さんのNG行動は発生しているはずだよ。そして何より、この学級裁判に甘里さんは参加していないんだ!」

    ヤスヒロ「なるほど。しかし、少々気になる事があるのですが…」

    苗木「気になる事?」

    ヤスヒロ「なぜ、あの時甘里さんは羽衣さんの死体を目撃したのでしょうか?私には、わざと取った行動としか見えませんでした。」

    苗木「だって、親友が死んじゃったんだよ?それを確認せずにはいられないよ!」

    ヤスヒロ「親友ですか。ふふっ…私には無縁の言葉ですわね。」

    朝比奈「ヤスヒロちゃん…」

    舞園「あの、私からも1ついいですか?」

    苗木「うん。いいよ。」

    舞園「羽衣さんのNG行動は【回転する】でしたよね。これって、どういうことなのでしょうか?」

    苗木(羽衣さんのNG行動まで知ってたの!?)

    舞園「羽衣さんとお話しした時に聞いたんです。私、エスパーですから。」

    苗木「え?」

    桑田「は?」

    大和田「この女はいきなり何言ってんだ?」

    舞園「気にしないでください。それより、何か羽衣さんの近くに回転するものでもあったんですか?回るものとか、ひっくり返えるものとか…」

    苗木(ひっくり返えるもの?…まさか!)


    コトダマ選択

    【固体石鹸】

    苗木(これだ!!)


  146. 162 : : 2017/02/19(日) 10:36:37
    苗木「固体石鹸…とか?」

    朝日奈「あ!それって女子風呂にあったやつだ!」

    苗木「男子風呂にもあるけどね。」

    桑田「それがどうかしたのか?」

    苗木「うん。さっき舞園さんが言った『ひっくり返る』っていう言葉が気になったんだ。」

    舞園「その言葉と固体石鹸が関連してるってことは…固体石鹸を踏んでしまって、足を滑らせた。とかですね。」

    大和田「はぁ!?足を滑らせてひっくり返るのは【回転する】に含まれるのか?」

    ヤスヒロ「モノクマさん。色々とNG行動のことを隠して居る訳ですし、これだけでも教えて頂けませんか?【回転する】ことは、ひっくり返ることも含まれて居るのですか?」

    モノクマ「…仕方ないなぁ。教えてあげるよ。」

    山田「えぇぇぇぇぇぇぇーっ!?」

    江ノ島「いきなりでかい声出すなよ!」

    戦刃「それで、どうなの?」

    モノクマ「えぇー、羽衣さんのNG行動である【回転する】は…」





















    モノクマ「ひっくり返るに含まれまーす!!」

    苗木「やっぱりか。」

    戦刃「じゃあ、羽衣ちゃんのNG行動が発生した理由は、固体石鹸で足を滑らせたっていうことで決まりだね。」

    山田「しかし、それが分かったところで犯人に繋がることは1つも見つかって居ませんぞ?」

    不二咲「そうだね。まだ、犯人が男子かも女子かも分かってないんだもんね。」

    舞園「…苗木クン。」

    苗木「?」

    舞園「苗木クンは、男子風呂を調べましたか?」

    苗木「あ、うん。一通り見たけど、男子風呂の固体石鹸はちゃんとあったよ。舞園さんが言いたかったのは、男子風呂に固体石鹸があったかどうかっていうことだったんでしょ?」

    舞園「えぇ。よく分かりましたね。」

    ヤスヒロ「では、これで犯人の性別が分かりましたわね。」

    江ノ島「マジで!?」

    ヤスヒロ「はい。犯人は…女子ですね。」

    不二咲「…え?」

    ヤスヒロ「どうしましたか?まさか、犯人が男子と言いたいのですか?」

    不二咲「…誰か、女子風呂を調べた人はいないのぉ?」

    桑田「え?」

    大和田「は?」

    山田「まさか…」

    朝日奈「そういうことじゃないでしょ!それで、女子風呂を調べたのは私とさくらちゃんだよ!」

    大神「うむ。」

    不二咲「その時の状況を、教えてくれないかなぁ?」

    朝日奈「え?いいけど…」

    苗木(不二咲さんは、何かを違和感に感じているみたいだけど…)
  147. 163 : : 2017/02/19(日) 18:59:23
    朝日奈「えっと、女子風呂で気になったのは、今話題になってる固体石鹸についてだね。男子風呂の固体石鹸は、ちゃんと通常の位置に置いてあったんだよね?」

    苗木「え?うん、まぁ…」

    苗木(ほとんどサボってたけど固体石鹸の位置は分かっていた超高校級の幸運。それが、この僕だ。)

    大神「そして、我達が女子風呂を捜査した時、1つの固体石鹸だけ床に置いてあったのだ。」

    不二咲「そして、その固体石鹸で足を滑らせて体がひっくり返った羽衣さんのNG行動が発生しちゃったんだねぇ。」

    舞園「ですが、そうした場合、羽衣さんには頭部への外傷があるはずですよ?」

    不二咲「その時に、犯人が布とか綿とかで羽衣さんの頭が床に着く前にひいておいたんじゃないかなぁ。」

    舞園「そうするには、犯人が女子風呂に入っている必要があります。だから、犯人は女子なんです!」

    不二咲「女子風呂に入る前の脱衣所で羽衣さんが足を滑らせたんだよぉ!」

    公「ちょっと待て!なんで2人とも自分に容疑が向くような発言をするんだよ!自分と同じ性別の人が犯人って…」

    舞園「同性だけではありません!まだ容疑が晴れていない全員が容疑者なんです!」

    不二咲「だから、自分を疑うようなことをしても、この事件の真相を僕は暴かなきゃいけないんだぁ!亡くなっちゃった羽衣さんの為にも、その親友である甘里さんの為にも、みんなが生き残るためにも!」

    公「2人とも落ち着けって!」

    舞園「人が死んでいるんです。落ち着けるわけないじゃないですか!なぜ、あなたはそんなに冷静なんですか!?まさか、あなたが犯人ということですか!?」

    公「俺は犯人じゃない!2人こそどうなんだよ!」

    不二咲「僕は犯人じゃないよぉ!」

    舞園「私も犯人じゃないです!」

    公「証拠はあるのか?」

    舞園「証拠なんてありません!あなたこそ証拠はあるんですか!?」

    公「俺だってない!」

    不二咲「僕だってないよ!」

    苗木「みんな、落ち着いてよ!」

    不二咲「どうしたら…証明できるの?」

    舞園「私なりに、発言しないと…!!」

    公「俺がシロっていうことが、俺自身が証明するんだ。」

    不二咲「僕は…」

    舞園「私は…」

    公「俺は…」



    不二咲【犯人なんかじゃないよぉ!!】

    舞園【犯人なんかじゃありません!!】

    公【犯人なんかじゃない!!】


    ナレーション「お久しぶりでございます。ナレーションです。えー、この状況は何?…と、思う方もいらっしゃるでしょうし、見覚えがある方もいるかもしれません。そう!ダンガンロンパv3でお馴染みの『パニック議論』にございます。今回、無印のダンガンロンパということですが、この世界ではv3もありなのです。ツッコミ要素が満載ですが、温かく見守りくださいませ。」


    苗木(みんなの声を聞きわけるんだ。これは、僕がなんとかしなくちゃいけないから!)



  148. 164 : : 2017/02/20(月) 22:24:38
    パニック議論 開始

    不二咲「僕は殺人が起きた夜時間の間はずっと部屋にいたよ。」
    舞園「私は殺人が起きた時間帯に、みなさんのNG行動の整理をしていました。」
    公「俺は羽衣が殺された時間には寝てたと思う。」



    不二咲「その後、すぐに寝ちゃったんだけどね。」
    舞園「自分の身を守るにはどうしたらいいのか、そんなことも考えました。」
    公「あの時は色々と訳わからなくなった。今も頭が混乱してるけどな。」



    不二咲「それで、そのまま朝を迎えたんだ。」
    ヤスヒロ「その後、あなたは何をしていたのですか?」
    公「おかげで変な夢まで見たしな。」



    舞園『そのまま寝てしまったんです!信用出来ませんか!?』不二咲「後は、いつも通り食堂に行ったんだ。」公「だけど、【全員のNG行動が分かっている】んだし」



    舞園「私は【武器も持ち歩けなかった】んです。だから、大人しくしてるしかなかったんです。」
    朝日奈「うーん、誰が犯人なんだろう…?」
    公「あ、俺は本当に犯人じゃないから!命かけても大丈夫だ!」



    【NG行動リスト】→【全員のNG行動が分かっている】



    苗木(聞こえた!!)


    breake




  149. 165 : : 2017/02/20(月) 23:08:43
    苗木「いや、全員のNG行動が判明している訳じゃないんだ。舞園さんも、それを知っているはずだよね?」

    舞園「はい。ですが、それがどうかしたんですか?」

    苗木「うん。…不二咲さんのいう通り、今回の犯人は男子なのかもしれない。」

    公「え!?俺じゃないからな!?」

    苗木「それは分かってるよ。だけど、あの人がこんな犯行なんて出来るのかな。」

    不二咲「でも、あの人なら、殺人に必要な道具だって用意出来たはずだよね。」

    江ノ島「はぁ?用意なんてしてないだろ!あれは羽衣が返り討ちにあったんだろ?もし用意出来たなら、そいつが計画を立てて羽衣を殺したってことじゃん!」

    苗木「いや、犯人は殺人に使うための道具を用意していた訳じゃないんだ。」

    戦刃「え?どういうこと?」

    苗木(犯人は殺人に使うための道具をわざわざ用意したわけじゃない。だとすれば…)


    犯人が別の誰かを殺害する為のもの
    犯人が羽衣を殺害する為のもの
    犯人が拾ったもの
    犯人が常に持ち歩いているもの

    犯人が常に持ち歩いているもの


    苗木(そうか、分かったぞ!)



    苗木「犯人が、常に持ち歩いているものだとしたら?」

    大神「なんだと!?」

    朝日奈「常に持ち歩いているってどういうこと!?」

    苗木「そのままの意味だよ。犯人は常に持ち歩いているもので抵抗し、羽衣さんと争ったんだ。そして、ナイフを奪った犯人は羽衣さんを刺した。こういうことだよ。」

    朝日奈「なるほど!」

    大神「だが、そうなると1つ疑問があるのだが。」

    苗木「分かってるよ。大神が疑問に思ってるのって…」


    コトダマ選択

    【羽衣の死体の状況】

    苗木(これだ!!)



    苗木「羽衣さんの死体の状況…だよね?」

    大神「うむ。」

    朝日奈「え?別に変なところは無かったと思うけど?」

    苗木「いや、あったはずだよ。羽衣さんの死体についていなければならないもの。それが無かったんだ。」

    舞園「それって、なんのことですか?」


    苗木(羽衣さんの死体のおかしな点。それは…)



    閃きアナグラム 開始


    ○しに○いて○な○○たい○っ○○


    た ち と え お あ つ て う か

    い ね さ ま な に は も る ろ

    こ い た り せ こ け を し ん


    あしについていないこたいせっけん



    苗木(これしかない!!)

    complete




    苗木「羽衣さんの足に固体石鹸がついていない。これが、おかしな点だよ。」

    朝日奈「あ!確かに!固体石鹸で足を滑らせたなら、少しくらい付着しててもいいはずだもんね!」

    公「じゃあ、犯人は羽衣の足に付いた固体石鹸の後も拭いたのか!」

    桑田「だけどよ、それだと変じゃねぇか?」

    苗木「え?」

    大和田「俺もその意見は違うと思うぜ?今の苗木の話によると、羽衣に抵抗したものと羽衣の足に付いた固体石鹸を拭いたものが一緒ってことになるじゃねぇか!」

    苗木「いや、犯人が使ったものは、それぞれ別だったんだ。」

    江ノ島「それだと手が塞がってしまうのでは?常日頃持ち歩けるとは思えません。」

    山田「そうですぞ。超能力者でもない限り、それは不可能かと…」

    苗木「ううん。1人だけそれが可能な人が居るんだ。不二咲さん、キミもすでに気づいてるんじゃないの?」

    不二咲「もってことは、やっぱりあの人なのぉ?」

    戦刃「じゃあさ、苗木君や不二咲さんが言ってるあの人が犯人なんだよね?その、あの人って誰のことなの?」

    苗木「…」


    苗木(羽衣さんに抵抗出来る武器も持っていて、羽衣さんの足に付いた固体石鹸も拭き取ることが出来た人物。その人は普段からそのものを持ち歩いている男子なんだ。しかも、その人だけはNG行動が判明していない。羽衣さんを抵抗するのに使ったものや羽衣さんの足に付いた固体石鹸を拭き取るのにも何を使ったのか分からない。だけど、あの人になら…それが可能なはずだ!!)



    怪しい人物を指名しろ















    苗木「山田君。この事件の犯人はキミ以外考えられないよ!」



  150. 166 : : 2017/02/28(火) 23:27:21
    戦刃「え?山田君が犯人なの?」

    山田「…は!?」

    ヤスヒロ「は!?じゃなくて、あなたが疑われているのですよ?何か反論はしないのですか?」

    舞園「と、とりあえず!苗木君には山田君が犯人だと思った理由を聞いてみましょうよ!」

    公「そうだな。それで、苗木。どうして山田が犯人なのか、説明してくれないか?」

    苗木「分かったよ。あのね、NG行動が判明していないのは山田君だけだからなんだ。」

    朝比奈「それがどうしたの?っていうかさ、今はNG行動を言っても薬が注射されないんだよね?」

    江ノ島「つーわけなので、早くNG行動を見せやがれー!!」

    山田「は!?嫌ですぞ!それに、僕のNG行動を知ったところで何になると言うんだ!」

    苗木「僕が…みんなが気になっていることと、山田君のNG行動が関係しているんじゃないかなって思ってさ。」

    桑田「俺らが気になること?」

    苗木「えっとね、それは…」


    コトダマ選択

    【甘里の手紙】


    苗木(これだ!!)



    苗木「甘里さんの手紙の件についてだよ。ほら、舞園さんの提案で保留になっていたでしょ?」

    大和田「そういえば、そうだったな。」

    ヤスヒロ「ですが、その手紙と山田君のNG行動に何の関係が?」

    苗木「…」

    不二咲「あのさ、山田君ってNG行動はあるのぉ?」

    大和田「…は?」

    不二咲「山田君のバングルには、何も表示されてないっていう場合はないのかなぁ?」

    大神「山田のバングルにはNG行動表示されていない。これ以上疑うのを避けるために自分のNG行動については何も言わない…と?」

    不二咲「うん。」

    大和田「なるほどな。だから、あの時も俺にNG行動を教えられなかったって訳なのか?自分への疑いを避ける為に!」

    山田「…その通りですぞ。本当にすみませんでした。拙者は、まともに反論も出来ない。だから、疑いの目を向けられてもどうしようも出来ない。だから、NG行動を言いたくは無かったのです。まさか、その行為で逆に僕への疑いを強くしてしまったのですぞ。本当に申し訳ない…」

    桑田「な、なぁ!やっぱり、山田は犯人なんかじゃねぇんだよ。きっと、犯人が山田に罪を擦りつけようとしてるんだって!」

    朝比奈「もう1回、考え直してあげたら?」

    苗木(僕は、本当に間違っているのか…?だとしたら、どうやって責任を取ればいいのか…。それに、みんなの足を引っ張ることになる…)


    舞園「苗木くん。」

    苗木「何?」

    舞園「あなたは、自分の推理を信じるべきです。そうやって、今までの事件からみなさんを救ってきたじゃないですか。今の私たちが存在するのは苗木くんのおかげなんです。私も、苗木くんを信じます。だから、苗木くんも…苗木くん自信を信じてあげてください。」

    苗木「僕が…僕を信じる?」

    舞園「って、私ったらどこかで聞いたことあるようなことを言ってしまいましたね。お恥ずかしいです。」

    苗木「いや、そんなことは…」

    舞園「とにかく!苗木くんは他にもみなさんに話していないことがあるんじゃないですか?だから今は、それを突きつけるんです。」

    苗木「…分かったよ。ありがとう、舞園さん。僕は、絶対に怯んだりはしないよ!」

    舞園「はい!私も、出来る限り力になります!」


    山田「…舞園さやか殿も、拙者が犯人だというのですか?」

    舞園「はい。今回の事件、犯人はあなた以外には考えられません。」

    戦刃「そこまで言うってことは、山田君が犯人だって証明出来るものがあるんだね!」

    苗木「証明出来るもの…」

    舞園「あれ〜?そういえば、犯人はどうやって犯行に必要なものを持ち歩いていたんだっけな〜?ナイフに抵抗出来るものとか、羽衣さんの足を拭くのに使った
    道具なんて持ち歩いていたら、両手が塞がっちゃうんだよね〜!どうしたんだろう〜?みなさんは、どう思いますか?魔法とか!?」

    江ノ島「お前、いきなりどうした?」

    不二咲「舞園さんは、犯人がどうやって犯行に必要な道具を持ち歩いているのかを気にしているんだねぇ。何かにでも入れて持ち歩いていたのかなぁ?」

    苗木(舞園さんも不二咲さんも僕にヒントをくれた。だから、僕が解決しなきゃいけない。それで、何かに入れてって不二咲さんは言ってたよね。何かが何なのか、閃きそうだ…)



    閃きアラグラム 開始


    り○○くさっ○


    ぉ ま ね ら ゅ し う

    い き ひ ね と か は

    く や っ と ひ む ら

    りゅっくさっく



    苗木(そうか、分かったぞ!)


    Breake
  151. 167 : : 2017/03/07(火) 22:55:57
    苗木「山田くんが背負っているリュックサックだよ。その中に凶器が入っているとしたら?」

    ヤスヒロ「リュックサック…ですか?」

    公「待てよ!リュックサックの中に羽衣の足を拭いたものが入っているなら納得できる。多分、タオルだからな。でも、羽衣に抵抗出来たものなんてあるのか?その抵抗したものって、山田のリュックサックに入るサイズなのか?」

    戦刃「じゃあさ、見てみようか。」

    苗木「え?」

    山田「は?」

    戦刃「だってさ、山田くんのリュックサックの中身が分からないんだよね?だったら、直接見せて貰えばいいと思うんだ。」

    桑田「なっ!?」

    大和田「マジかよ…」

    大神「だが、仕方がない。ここにいる全員を正しい方向に導くには、それしか方法はないだろうな。」

    朝比奈「と、いうわけで借りるよ!」

    山田「ファッ!?」


    朝比奈さんは山田くんから奪ったリュックサックを逆さまにして中身を全部出した。その中には…


    舞園「自撮り棒?」

    不二咲「あと、タオルもあるね。」

    朝比奈「なんかペンも入ってるよ?」

    江ノ島「何?この白い箱。」

    苗木(山田くんのリュックサックの中身…覚えておいた方がいいかな。)


    コトダマ【山田の所持品】を手に入れた


    戦刃「自撮り棒とペンと白い箱は予想外だったね。」

    舞園「抵抗した武器が自撮り棒で、羽衣さんの足に付着した石鹸を拭いたのはタオル。…ペンと白い箱って何に使ったんでしょうか?」

    公「舞園、今さらっと重要なこと言わなかった?」

    舞園「え?抵抗した武器が自撮り棒で、石鹸を拭いt」

    不二咲「えぇっ!?山田くんは自撮り棒で羽衣さんの攻撃に抵抗したのぉ!?」

    舞園「え、そうじゃないんですか?」

    苗木「もう全部舞園さんに任せていいと思う自分がいる。」

    舞園「それは困ります!」

    江ノ島「舞園すげぇ!私様も負けないからな!で、ペンは甘里の手紙を書くのに使ったんだな!どう!?正解でしょ!」

    不二咲「えぇっ!?甘里さんの手紙を書いたのは、山田くんだったのぉ!?」

    大和田「さっきと反応が一緒だな。」

    苗木「山田くん、これだけの証拠があるんだ。認めてくれないかな?」

    山田「これだけの証拠って、大した証拠じゃないではありませんか!大体、羽衣小鳥殿がナイフを持っていたのは何故なんですか!拙者を殺す気だったからなんですか!?拙者は犯人ではないので質問を質問で答えられても、どうしようもないですからね!」

    ヤスヒロ「どうしましょう。全く反論になっていませんわ。」

    舞園「あの、不二咲さん。」

    不二咲「え!?何?」

    舞園「不二咲さんが捜査で甘里さんの部屋を訪れた時、鍵は開いていましたか?」

    不二咲「うん!開いてたよ。」

    舞園「…苗木くん。私の力ではここまでしかできませんが、何か分かりましたか?」

    苗木「分かったよ。この事は少し説明しにくいから、後回しでいいかな?」

    舞園「私は構いませんよ。」

    戦刃「みんな大丈夫だよ!」

    苗木「ありがとう。じゃあ、僕が分かったよ二つのことに関しては後に説明するね。」

    桑田「おう!で、俺から一ついいか?」

    苗木「何?」

    桑田「山田と羽衣で争って、山田が勝ったんだよな?」

    山田「拙者はそんなことしてないですってば!」

    苗木「いや、不意をつけば争いにはならなかったのかもしれない。羽衣さんが後ろを向いてる間とか」









    桑田「お前の推理はアウトだぜ!」反論
  152. 168 : : 2017/03/08(水) 18:06:29
    桑田「苗木。俺はお前を見損なったぜ。」

    苗木「どうして!?」

    桑田「そんなのも分からねぇのかよ…。お前が今言った事は、さっきお前が言ってた事と矛盾してるだろ!」

    苗木(確かに、さっきまでは争っていたって僕は言ってた。だけど、争いがあったとしても大きな争いではないはずだ。その証拠で桑田君の反論を斬るんだ!)


    反論ショーダウン 開始

    桑田「お前はさっき、犯人と羽衣の間に争いはないって言ったよな?」

    桑田「で、今になって争いがなかっただぁ?」

    桑田「お前はアホかっつうの!」

    桑田「何が不意をつけばだよ!羽衣には薬が注射されて、羽衣が返り討ちになって殺されたんだろ?」

    桑田「やっぱり、不意をつくなんて無理じゃねぇか!!」

    発展

    苗木「不意をつけばって言うのは、ただの例で」

    苗木「他に大きな争いを起こさないで羽衣さんを返り討ちに出来た方法があるかもしれないよね?」

    桑田「そんなの知らねぇーつうの!」

    桑田「羽衣は暴走状態だったんだから、【犯人もそれに対抗する為に争った】んだ。」

    桑田「それをどうやって大きな争いにならないようにしたんだよ!?」

    桑田「間違いなく【大きな争いがない限り犯人は羽衣に殺される】だろうな!」

    【羽衣の死体の状況】→【大きな争いがない限り犯人は羽衣に殺される】

    苗木「その言葉、斬らせてもらうよ!」

    Breake
  153. 169 : : 2017/03/08(水) 21:37:08
    苗木「やっぱり、大きな争いはなかったよ。そのことは羽衣さんの死体の状況が物語っているんだ。」

    公「羽衣の死体?」

    苗木「うん。僕と朝比奈さんと大神さんで羽衣さんの死体を調べたんだけど胸にナイフが刺さっていたこと以外、特に変わっているところはなかったんだ。」

    大神「その通りだ。桑田よ、犯人と羽衣は少しなら争ったかもしれないが、大きな争いは起きていないのだ。認めてくれぬか?」

    桑田「け、けどよ…!犯人が羽衣の死体を整えたって言う場合もあるだろ!」

    戦刃「羽衣さんは常に着物を着ていたよね?というか、着物しか持ってないみたいだし、着物以外の服を着ていた羽衣さんの服を着物に着せ替えることは出来ないよね。それでね、羽衣さんと犯人が大きな争いをしていたなら着物が切れたりすると思うんだ。その時、羽衣さんはナイフを持っていたしね。」

    桑田「それじゃあ…無理だな。悪いな苗木。馬鹿なのは俺の方だ。」

    苗木「気にしないで。なにより、納得してくれたようで良かったよ。」

    山田「で、いつになったら拙者が犯人ではないことが証明されるのですか?」

    ヤスヒロ「この裁判が終わるまで、ですわ。」

    山田「え!?」

    舞園「あなたが疑われているんです。裁判が終わるまで疑われるのは当然です。」

    山田「ですが!裁判中に拙者が犯人ではないことを証明すれば問題ないはずです!」

    大和田「お前にそんなこと出来んのかぁ?」

    山田「もちろんですとも!では、拙者は拙者自身が犯人ではないという証拠を提出しましょう!」

    舞園「いきなりどうしたんですか!?」

    山田「ふっふっふ…みなさん、お忘れですか?」

    公「俺たち、特に忘れてることなんてない気がするけど…」

    山田「白い箱ですぞ!自撮り棒は抵抗に、タオルは羽衣小鳥殿の足を拭く、ペンは甘里リリカ殿が書いたように見せかけた手紙を書くためらしいですが、白い箱はどうなんですか!?ふふんっ!どうですか!白い箱が何に使われたのか分からない以上、拙者が犯人であることは証明できない!きっと、僕のリュックサックに犯人がこれらのものを入れたのですぞ!」

    江ノ島「じゃあさ、普段は何入れてるの?」

    山田「え?」

    江ノ島「だから!普段はその4つ以外に何入れてるのかって聞いてるの!」

    山田「そんなのブー子グッズに決まっているではないですか!」

    江ノ島「はぁっ!?」

    山田「っと、話がズレてしまいました。それで?どうしますか?」

    苗木「あの白い箱…一体何なんだ?」

    不二咲「何かが元々入っていたのかな?」

    舞園「えーっと、7…6…」

    ヤスヒロ「舞園さん?毎回あなただけ別のこと考えていませんか?」

    舞園「あ、何でもないです。」

    ヤスヒロ「…?」

    山田「早く質問に答えろー!!そして、僕を犯人扱い出来るものならやってみろー!!」

    苗木「えっと…」

    舞園「不二咲さん。」

    不二咲「な、何?」

    舞園「山田くんの意見にぶつかる事が出来るのは、あなたしかいません。だから、今の状況を何とかしてもらえませんか?」

    不二咲「えぇっ!?む、無理だよぉ!」

    舞園「大丈夫です。後に私にバトンタッチしてください。とにかく、今はお願いします。」

    苗木「不二咲さん、お願い…」

    不二咲「うぅ……うん!僕でも出来るなら、やってみるよぉ!」

    山田「お?答えが出ましたかな?」

    不二咲「あの白い箱、あれには意味があったんだ!」

    山田「意味…ですか。いいでしょう!では、ちーたんに僕の反論は打ち破れるかな?」

    桑田「うわ…山田気持ち悪っ。」

    山田「それでは、覚悟!」






    山田「僕の愛が勝つんだー!!」反論
  154. 170 : : 2017/03/08(水) 23:55:07
    山田「ふっふっふ…僕が反論出来るのはごく僅か、しかし!そんなものには僕は怯まない!」

    山田「さぁ!拙者の反論を打ち破ってみよ!」

    不二咲(僕がやるしかない!苗木君と舞園さんが僕に託してくれたのは、僕が一番知っている事があるからだよね。だったら…それを山田君にぶつけるんだ!)



    反論ショーダウン 開始

    山田「僕のリュックサックに白い箱が入っていたのは」

    山田「誰かが僕のリュックサックに白い箱を入れたからですぞ!」

    山田「もちろん、他の3つもね!」

    山田「って、僕のもちプリグッズは!?」

    山田「犯人に盗まれたぁぁぁー!!」

    発展

    不二咲「山田君のリュックサックの中身は全部山田君が自分で入れた物だよ!」

    不二咲「白い箱も含めてね。」

    不二咲「グッズは自分の部屋に置いてきたんじゃないのぉ?」

    山田「何を言うんだ!!」

    山田「もちプリグッズを部屋に置いてきたところで」

    山田「僕に【何の得もない】ではないですか!」

    山田「むしろ、元気が無くなるデメリットがあります!」

    山田「そういえば、さっきちーたんは白い箱に何かを入れてたって言ってたと思いますが…」

    山田「リュックサックの中身は全部、白い箱に入れる必要なんて無いものばかりで」

    山田「結局【白い箱に何かが入ってたとは言えない】のでは!?」


    【睡眠薬入りのケーキ】→【白い箱に何かが入ってたとは言えない】


    不二咲「その反論、書き換えるよ!」

    Breake

  155. 171 : : 2017/03/11(土) 18:46:00
    不二咲「やっぱりその白い箱には、何かが入っていたんだよぉ!」

    山田「何かとは?」

    不二咲「甘里さんの部屋にあった睡眠薬入りのケーキじゃないかなぁ?」

    山田「うっ…!!」

    朝比奈「えっ?何で甘里ちゃんの作ったケーキを山田が持ってたの?」

    大和田「つーか、山田が甘里のケーキを手に入れるには甘里の部屋に入る必要があるだろ。」

    不二咲「え、えっと…それは…」

    舞園「山田君が持ち出したものではないとしたら?」

    大和田「は?」

    不二咲「舞園さん…?」

    舞園「このケーキを持ち出したのは、山田君ではない。私はそう推理します。」

    戦刃「じゃあ、このケーキを持ち出したのは誰なの?」

    舞園「これは悪魔で私の予想ですが、睡眠薬入りのケーキを持ち出したのは…」


    山田一二三
    甘里リリカ
    羽衣小鳥
    不二咲千尋

    羽衣小鳥

    舞園(これで!!)


    舞園「羽衣さん…だと思います。」

    江ノ島「羽衣がケーキを持ち出したの!?何で!?」

    舞園「護身用とかだと思います。」

    ヤスヒロ「護身用にわざわざケーキを?ナイフを持っていた羽衣さんには必要ないと思うのですが…」

    朝比奈「ナイフとケーキで何かしようとしたんじゃないかな?」

    大神「ケーキを切ること以外には検討はつかないな…」

    舞園(羽衣さんはナイフとケーキで何をしようとしていたのか。それを話し合ってみないと!!)


    ノンストップ議論 開始

    ヤスヒロ「羽衣さんは、一体何をしようとしていたのでしょう?」

    朝比奈「誰かに【ケーキを食べさせようとしてた】のかもしれないね!」

    桑田「それなら、普通フォークだと思うけどな。」

    苗木「ケーキを食べさせようとしていた…だけじゃないと思う。」

    不二咲「薬を注射される事を考えて【自分でケーキを食べる】為かなぁ?」

    公「【自殺】ってことはないか。犯人の候補が出てるしな。」

    山田「だーかーらー!!僕は犯人じゃないと言ってるじゃないですかぁぁぁー!!」

    戦刃「まさか…!!いや…羽衣さんが【そんなことするはずない】か。」

    苗木「…」

    苗木「薬を注射される前、《羽衣さんが考えていた事》は何だったんだ…。」

    舞園(その疑問、お借りします。)

    コトダマ【羽衣さんが考えていた事】を手に入れた

    【羽衣さんが考えていた事】→【そんなことするはずがない】

    舞園「その疑問、私は知りたい!」追求

    Breake
  156. 172 : : 2017/03/11(土) 19:44:44
    舞園「戦刃さん、あなたのその考えを私に聞かせてくれませんか?」

    戦刃「…」

    苗木「戦刃さん、君の考えが議論を進める鍵になるかもしれないんだ。」

    ヤスヒロ「私からもお願い致しますわ。羽衣さんがナイフとケーキを持っていた理由の可能性を知りたいです。」

    戦刃「分かったよ。でも、これは私の考え。可能性の一部だから、期待しないでね?」

    公「その可能性、聞かせてほしい。」

    戦刃「羽衣さんは…」












    戦刃「薬を注射される前から殺人を考えていた。って、考えたんだ。」

    全員「…!!」

    戦刃「ナイフとケーキだけじゃなくて、他にも変に思うことがあるんだ。」

    苗木「変?」

    戦刃「苗木君達は羽衣さんの死体を調べる前に、ある事をしたと思うんだけど…それについてなんた。」

    苗木(僕達が羽衣さんの死体を調べる前にした事?それって…」


    羽衣の着物を整えた
    足跡を調べた
    凶器を回収した
    羽衣を降ろした

    羽衣を降ろした

    苗木(これだ!!)


    苗木「羽衣さんを降ろしたよ。」

    戦刃「その時、羽衣さんは何で吊るされてた?」

    苗木「それは…」

    苗木(羽衣さんの普段の服装からして、アレしかなさそうだな。)

    閃きアナグラム 開始

    ○○

    あ う お け な さ ゆ

    ざ ぎ だ づ び ぜ ぼ

    おび

    苗木「そうか、分かったぞ!」

    Breake


    苗木「帯…だと思う。」

    戦刃「そっか。それでさ、羽衣さんが普段来ている着物にも帯は使うんだよね?だけど、羽衣さんの死体は整ったままだった。」

    不二咲「じゃあ、身につけていた他にも羽衣さんは帯を持っていたの?」

    戦刃「私の推理が正しければね。だから、羽衣さんが持っていた本当の持ち物は…」


    ナイフとケーキと帯
    ナイフと手紙とペン
    ケーキと石鹸とカバン
    帯と自撮り棒と白い箱

    ナイフとケーキと帯

    戦刃(これなら!!)

    戦刃「ナイフとケーキと帯。それが、羽衣が殺人に利用しようとしていたものなのかもね。でも、まさか犯人が抵抗出来るような物を持っていたなんて思いもしなかったんだよ。」

    舞園「NG行動が発生する前でも後でも羽衣さんは殺人を行おうとした。しかし、犯人によって抵抗され、ナイフを奪われた後に羽衣さんは刺されて亡くなった。その時、本来被害者となるはずだった犯人をシーリングファンに吊るすために帯を持っていた。だけど逆に、自分で考えた殺人計画の被害者に羽衣さんはなってしまったんですね。」

    公「山田、まだ認めないのか?」

    山田「認める訳ないでしょう!他にも謎が残っているのですから!」

    苗木「他に気になる事と言えば、甘里さんの手紙についてだね。」

    朝比奈「あと、女湯の床に置いてあった固体石鹸についてもね!」

    苗木(この2つの謎をみんなで解き明かすんだ。山田君に犯行を認めてもらう為に!」
  157. 173 : : 2017/03/12(日) 12:50:32
    ノンストップ議論 開始

    朝比奈「固体石鹸が床に置かれてたのはなんでかな?」

    公「【自然あったもの】なのか【わざと置かれたもの】なのか…」

    ヤスヒロ「【床に置かれた状況しか出来なかった】という場合も考えられます。

    戦刃「【何かによってずらされた】っていうこともあるよね。」

    不二咲「その中に、《固体石鹸が床に置かれていた理由》があるのぉ?」

    江ノ島「他の可能性は私様には分かりません。まぁ、女子は《男湯には入れない》し、男子は《女湯に入れない》っしょ!」

    桑田「お前は何を言ってるんだ!?」

    舞園「…案外、その発言は《重要》かもしれません。」

    桑田「はぁ!?」

    苗木(江ノ島さん、君の発言を参考にするよ。)

    コトダマ【女湯には入れない】を手にいれた

    【女湯には入れない】→【床に置かれた状況しか出来なかった】

    苗木「それに賛成だよ!」 同意

    Breake



    苗木「ヤスヒロさんのいう通り、あの固体石鹸が床に置かれていたのは、固体石鹸が床に置かれた状況しか出来なかったからだと思う。」

    江ノ島「どういうこと?」

    苗木「さっき、君がが言ってたんだけど、犯人が女湯には入れなかったからなんだ。」

    江ノ島「犯人が男ならそうなるよね。でも、なんで床に置かれた状況じゃなきゃ行けないの?」

    苗木「床に置かれたいた…というよりは、床に転がっていたのかもしれない。」

    戦刃「床に転がっていた?」

    不二咲「どうして固体石鹸が床に転がっていたの?」

    苗木「それは…」


    その場に固体石鹸が出来たから
    固体石鹸が落ちてきたから
    女子が遊んだのを放置したから
    犯人が固体石鹸を投げたから

    犯人が固体石鹸を投げたから

    苗木(これだ!!)


    苗木「犯人が固体石鹸を投げたからじゃないかな?」

    大和田「は?なんで投げる必要があんだよ?」

    公「今の話、聞いてなかったのか?犯人は男だから女湯にははいれなかったんだよ。」

    大和田「男なら女湯くらい普通に入るだろ!」

    朝比奈「うわぁ…」

    公「お前は少し黙っていた方がいいと思う。」

    大和田「わりぃ…」

    苗木「いや、犯人は女湯の脱衣所までは行ったんじゃないかな?」

    公「???」

    苗木「そうしないと投げ入れるのは難しいと思うよ。」

    戦刃「というか、無理だね。」

    大和田「じゃあ、半分正解で半分不正解っつうことか!良かったぜ!」

    朝比奈「でもさ、そもそも女湯の中に固体石鹸を投げ入れるなんて、考えてみたらおかしくない?」

    苗木「え?」

    朝比奈「だってさ、投げ入れたってことになると、固体石鹸は女湯のお風呂の外…多分、脱衣所だと思うんだけど、その行為自体おかしいと思う。それに、女湯のお風呂に入るための扉も開けておかなきゃいけないよね?」

    苗木「確かにそうだね。」

    朝比奈「苗木、何か分かるかな?」

    苗木「考えてみるよ。」

    苗木(朝比奈さんの言うことは最もだ。投げ入れたとなると、色々と疑問が生まれる。固体石鹸を使って羽衣さんがしようとした事から繋げていってみよう。)
  158. 174 : : 2017/03/12(日) 14:10:56
    ロジカルダイブ 開始

    Q1.女湯の浴槽にある固体石鹸を使って殺人を考えていたのは?

    1.山田一二三

    2.羽衣小鳥

    3.第三者


    Q2.羽衣小鳥のNG行動が発生した理由は?

    1.固体石鹸でひっくり返ったから

    2.不明

    3.無理矢理バングルを外そうとしたから


    Q3.固体石鹸を投げ入れたのは?

    1.男子

    2.女子


    Q4.羽衣小鳥のNG行動が発生したのはいつ?

    1.死んだ後

    2.犯人と争った時

    3.大浴場に向かっている途中

    4.女湯から固体石鹸を持ち出す時


    2→1→1→4

    苗木(繋がった!!)

    Breake


    苗木「女湯から固体石鹸を持ち出したのは、羽衣さんだったよね?」

    大和田「何でだ?」

    公「聞いてなかったのか!?だけど、石鹸を使ってどう殺人をしようとしたのかは分かってない気がする。」

    舞園「ケーキを使った殺人計画が失敗した時のために石鹸で目を眩ませてからナイフで刺殺する殺人計画も考えていたんだと思います。」

    公「なるほど…」

    苗木「それで、羽衣さんのNG行動が発生した原因。」

    不二咲「固体石鹸で足を滑らせた時に体ごとひっくり返ったからだよねぇ。」

    朝比奈「じゃあ、羽衣ちゃんのNG行動が発生したのは、羽衣ちゃん自身が持ち出そうとした固体石鹸に足を滑らせたからなんだね!」

    大神「持ち出す時に、誤って固体石鹸を落としてしまったのかもしれぬ。」

    桑田「それなら、普通に固体石鹸を拾えばいいじゃねぇか。何で羽衣が自分で持ち出そうとした固体石鹸に足を滑らせたんだよ?」

    戦刃「羽衣さんには、みんなと違って、体に異常があったんだよ。」

    桑田「は?異常?」

    苗木(羽衣さんには体の異常がある。その異常は…)

    目が見えない
    耳が聴こえない
    味覚が分からない
    体が動かない

    目が見えない

    苗木(これだ!!)


    苗木「羽衣さんは、常に目を閉じていたよね?だから、固体石鹸を拾うことは難しかったはずだよ。それに、この犯行計画自体、羽衣さんにとっては難しかったはずだよ。」

    江ノ島「だけど、今まで普通に行動出来てたじゃん!」

    苗木「普段していることには慣れていたんだよ。今まで、殺人なんて羽衣さんはした事がないから相当苦労するよ。」

    桑田「確かに、羽衣は殺人なんてしない。するはずないと思うけどよ…」

    ヤスヒロ「現に、殺人を実行しようとしていましたからね。」

    戦刃「あのさ、自分で羽衣さんが殺人を実行しようとしてたなんて言ったんだけど、羽衣さんが実行しようとしていた殺人って、ただの殺人じゃない気がするんだよね。」

    舞園「何か、目的があった。戦刃さんはそう言いたいんですか?」

    戦刃「うん。」

    公「山田、羽衣の目的はなんだったんだ?」

    山田「何回言えばいいんですか!?」


    「いい加減にしてよ!」


    山田「え?」

    公「ど、どうしたんだ…?」


    不二咲「山田君は知ってるんでしょ?羽衣さんがただの殺人をしようとしていただけじゃないってこと。羽衣さんに協力を求められたんじゃないの?山田君は羽衣さんの想いを踏み躙るの!?」

    山田「何が羽衣小鳥殿の想いですか!そんなこといって、自分が生きたいだけなんでしょ!?」

    不二咲「生きたいよ!お父さんの事だって心配だし、みんなでここから出たい!」

    山田「拙者だってここから出たい!それなのに拙者を犯人扱いしてるから、間違えだと訂正しているんですぞ!」

    公「お、おい…!喧嘩はやめろ!」

    不二咲「…ごめんなさい。」

    舞園「不二咲さん。何となくだけど、羽衣さんの目的が分かったんじゃないですか?」

    不二咲「絶対じゃないけど…」

    苗木「不二咲さん。言ってみてほしい。」

    不二咲「…」

    不二咲(羽衣さんのしようとしていた事。それは…)

    自分だけ学園から出ようとした
    山田への復讐
    動機を終わらせる
    みんなを混乱させる

    動機を終わらせる

    不二咲(…)


    不二咲「動機を…終わらせたかったんじゃないかな。」

    戦刃「え…?」

    ヤスヒロ「動機を終わらせる?」

    大和田「どういう意味だ?」

    不二咲「薬を注射されて、おかしくなっちゃったみんなを、羽衣さんは見ることが出来なかった。だけど、羽衣さんは薬を注射されたみんなの苦しさを感じたんだ。これ以上、みんなが苦しむところは想像したくない。だから、羽衣さんは、自ら犠牲になることで、この動機を終わらせようとしたんだ。」

    桑田「けどよ、そんなことしたら誰か1人を犯人にしなくちゃならねぇんじゃねぇの?」

    不二咲「…」

    苗木「ここからは、僕が話すよ。」

    不二咲「え…?」

    苗木「大丈夫だよ。羽衣さんが考えていた事、僕にも分かったから。」
  159. 175 : : 2017/03/12(日) 15:03:49
    不二咲「…じゃあ…お願い。」

    苗木「分かったよ。それで、羽衣さん動機を終わらせようとして、犯人が必要になるって話だったよね?」

    桑田「お、おう。」

    苗木「動機を終わらせようとした羽衣さんが、他人に自分を殺してくれだなんて頼まないと思うんだ。」

    江ノ島「じゃあ、羽衣は犯人に何の協力を頼んだの?」

    苗木(羽衣さんが犯人に頼んでいた事。それは、羽衣さんを印象づけるものを使った行動…)

    羽衣をナイフで刺す
    羽衣を帯で吊るす
    羽衣のケーキを現場に残す
    羽衣の目を石鹸で眩ませる

    羽衣を帯で吊るす

    苗木(これしかない!!)


    苗木「自分を帯で吊るしてほしい。羽衣さんは、犯人にそう頼んだんだと思うよ。」

    大和田「そんなことする意味があんのかよ!?」

    苗木「あるはずだよ。」

    大和田「じゃあ、何の意味があったのか。言ってみろよ。」

    苗木(羽衣さんが自分を帯で吊るしてほしいと犯人に頼んだ理由。それは…)

    羽衣が自殺したことを証明する為
    他殺であることを証明する為
    死因は窒息であることを証明する為
    死体が見つからないようにする為

    羽衣が自殺したことを証明する為

    苗木(これしかない!!)


    苗木「羽衣さんが自殺したことを証明する為だよ。」

    大和田「ん?何で羽衣を吊るすことが羽衣は自殺だっていう証明になるんだ?」

    苗木「だって、羽衣さんを吊るしていた帯は、羽衣さん自身の物だったんだよ?羽衣さんの帯なんて羽衣さんの部屋にしか無いわけだし、自分で持ってくる事でしか持ち出せないはずだよ。」

    大和田「ちっ…本当に、あの女は自殺を…」

    山田「で、では…羽衣小鳥殿が自殺だったって事は、拙者は犯人ではないということになりますな。」

    苗木「いや、それはないよ。」

    山田「え?」

    苗木「だって、羽衣さんの自殺は失敗に終わったんだからね。」

    山田「はい!?」

    舞園「今は羽衣さんの目的を話していたんです。あなたが犯人か犯人ではないかを話し合っていた訳ではありません。」

    山田「あの…意味が分からないんですが…」

    苗木「山田くん。君は、大浴場で羽衣さんとあったんだ。そこで、羽衣さんは自分を吊るしてほしいとお願いした。君は戸惑っただろうね。」

    山田「ちょっと!何勝手に話を進めてるんですか!?」

    苗木「そして、羽衣さんは固体石鹸を取りに女湯へ向かったんだよ。」

    戦刃「え?どうして山田君との会話の後に羽衣さんは固体石鹸を取りに行ったの?」

    苗木「自分を吊るしてほしい。ということは、死体を触ることになる。だから、死体を吊るし終わった後、手を洗って欲しかった。これは、羽衣さんの優しさだったんだ。」

    江ノ島「だけど、それが逆効果になって羽衣は固体石鹸で足を滑らせた。それで、NG行動のせいで薬が注射されて、山田を殺そうとしたってこと?」

    山田「だから!何で僕なんですか!?」

    戦刃「うるさい!あなたは黙ってて!」

    山田「は!?」

    苗木「だけど、山田君。」

    山田「な、何でしょうか?」

    苗木「君にも、殺意があったんじゃないの?」

    山田「なっ!?い、意味が分からないことを言わないで貰いたい!」

    舞園「あなたのリュックサックには、自撮り棒とかが入っていたじゃないですか。こんな閉鎖空間の中で自撮り棒を使った写真を撮るなんておかしいですし、自撮り棒は小さいので、山田君のリュックサックにも入るかと。自撮り棒は、いざとなれば凶器にもなりますからね。」

    山田「ぐぬぬ…舞園さやか殿の言うことも一理あります。しかし!僕が自撮り棒で羽衣小鳥殿を殺すには、事前に羽衣小鳥殿が僕に自分を吊るしてほしいという内容を伝えて来ることを知っていなければ不可能ですぞ! 」

    苗木「確かに、自撮り棒は倉庫以外にはないし、事前に用意する必要がある。だけど、羽衣さんから自殺の事を伝えられるよりも前に羽衣さんが自殺しようとしている事を知っていたら、話は別だよね?」

    桑田「…はぁぁぁー!?」

    公「それ、どういう意味!?」

    戦刃「羽衣さんが自殺しようとしている事を山田君は知ってた!?」

    江ノ島「衝撃すぎぃ!!」

    山田「な、何を仰っているのですか?だいたい、僕がどうやって羽衣小鳥殿の自殺の件を知ったというのですか?」

    苗木「第三者が居たとしたら?」

    舞園「第三者!?」

    ヤスヒロ「だ、誰なんですか!?」

    朝比奈「羽衣ちゃんの自殺の件に関わっている人がもう一人居たの!?」

    大神「苗木よ、それは誰のことを言っているのだ!!」

    苗木(第三者の正体。この事件に関して、何回か名前が挙がっているあの人以外には考えられない。)

    【羽衣の自殺を知っていた第三者は?】















    苗木「甘里リリカさん…だよ。それ以外、考えられない。」

  160. 176 : : 2017/03/12(日) 18:03:10
    朝比奈「甘里ちゃん!?」

    ヤスヒロ「どうして、彼女の名前が出て来るのですか?」

    苗木「あのナイフとケーキは甘里さんの物だったよね?」

    朝比奈「うん。そのはずだけど…」

    苗木「じゃあ、羽衣さんが甘里さんのナイフとケーキを持っていたのは何でかな?」

    公「ケーキだけならまだしも、ナイフを渡すなんておかしいよな。フォークなら食堂にある訳だし。」

    朝比奈「羽衣ちゃんが甘里ちゃんのナイフとケーキを持っていた理由かぁ…」

    朝比奈(それって…)

    山田を殺してもらいたかった
    ケーキを食べて欲しかった
    自殺に協力した
    預かってほしかった

    自殺に協力した

    朝比奈(まさか…!!)


    朝比奈「甘里ちゃんは羽衣ちゃんの自殺に協力した。だから、ナイフとケーキを渡した。…でしょ?」

    苗木「そう…なるね。」

    江ノ島「だけど、何でケーキが必要なの?ナイフだけで良くない?」

    公「少しでも、睡眠薬の効果で苦しみが無くなればいいって思ったんじゃないか?いくら自殺といえども、苦しみや痛みは少ない方がいいだろうから。」

    戦刃「待って!だとすると、あの手紙って…」

    苗木「あの手紙は、甘里さんが書いた訳じゃないよ。」

    戦刃「え?」

    苗木「甘里さんの才能は、超高校級の『パティシエ』だったよね?パティシエなら、チョコペンとかは使うと思うけど、今の状況で勉強なんて訳にもいかない。だから、甘里さんはペンを持っていなかったんだよ。」

    桑田「ペンなんて倉庫とかにあるだろ。それを取りに行けばいいじゃねぇか。」

    苗木「それは危険すぎるよ。甘里さんのNG行動は【血を目撃する】こと。外に出ても絶対に血を目撃しないなんて確信は得られないはずだしね。」

    大神「だが、超高校級の『同人作家』なのだから、日頃ペンを使っていても不思議ではないはずだ。」

    朝比奈「山田はこんな状況でも自分の趣味には没頭しそうな人だしね。」

    山田「ブーメランだ。水泳バカ。」

    朝比奈「誰がバカなのよ!?」

    苗木「話を戻すよ。それで、一つ甘里さんの手紙の内容で疑問があるんだ。」

    不二咲「疑問?」

    苗木「もし、この手紙を書いたのが山田君だとしたら、どうして山田君は睡眠薬入りのケーキがある場所を知っているのかな?」

    桑田「山田はケーキのある場所を知ってたんじゃねぇのか?だから、ケーキを持ってたんじゃねぇか。」

    公「桑田も話を聞いてなかったのか。そのケーキを持っていたのは羽衣なんだよ。」

    桑田「アポ…」

    戦刃「それで、この手紙を書いたのが甘里さんじゃないとすると…」

    ヤスヒロ「羽衣さんが書いたもの。ということになりますわね。」

    苗木「そうじゃないんだ。この事についてみんなに理解してもらう為に、僕はさっき嘘をついたんだ。」

    桑田「嘘!?」

    苗木「その嘘が何か、分かる?」

    ヤスヒロ「嘘…ですか。」

    ヤスヒロ(苗木君の嘘とは…)

    僕はさっき嘘をついたんだ
    ナイフとケーキは甘里さんの物
    甘里さんが書いた訳じゃないよ
    今の状況で勉強なんて訳にもいかない

    甘里さんが書いた訳じゃないよ

    ヤスヒロ(これです!!)


    ヤスヒロ「手紙は甘里さんが書いた訳じゃない。これが、苗木君のついた嘘ですよね?」

    苗木「正解だよ。」

    戦刃「え?何でそんな嘘をついたの?」

    舞園「嘘じゃないってことは、甘里さんが書いた物なんですね。」

    江ノ島「あの手紙を書いたのは甘里じゃないって結構前に言ってなかった?」

    戦刃「少しくらい話についてきてよ。」

    大神「だが、甘里はペンを持っていなかった。どうやって手紙を書いたのだ?」

    苗木(僕の推理では…)

    実は甘里がペンを持っていた
    甘里がチョコペンで書いた
    手紙は山田が書いた
    甘里が山田のペンで書いた

    甘里が山田のペンで書いた

    苗木(これだ!!)

  161. 177 : : 2017/03/12(日) 18:49:35
    苗木「甘里さんが山田君のペンで手紙を書いたんだよ。」

    不二咲「え?どういうことぉ?」

    苗木「つまり…」

    甘里が山田のペンを作った
    羽衣からペンを受け取った
    山田が手紙を書いて甘里に渡した
    甘里に山田がペンを渡した

    甘里に山田がペンを渡した

    苗木(これだ!!)


    苗木「甘里さんに山田君がペンを渡したんじゃないかな?」

    山田「あぁ!?」

    ヤスヒロ「反応しましたわ。図星ですわね。」

    苗木「それと同時に、甘里さんは山田君に『あるお願い』をしていたと思うんだ。」

    公「あるお願い…それって…」

    またペンを貸してほしい
    ナイフとケーキを預かってほしい
    羽衣の自殺を止めてほしい
    自分を羽衣の部屋に運んでほしい

    羽衣の自殺を止めてほしい

    公(これしか!!)


    公「羽衣の自殺を止めてほしい。って甘里が山田に頼んだんじゃないか?」

    大和田「そうなのかぁ!?」

    山田「黙秘権を使います。」

    大和田「ちっ…」

    苗木「だけど、羽衣さんは死んでしまった。そこで、甘里さんは『ある行動』をしたんだ。」

    公「それって…」

    山田を殴った
    目隠しを外した
    捜査を始めた
    目隠しをした

    目隠しを外した

    公(これか!!)


    公「目隠しを外した。だよな?」

    戦刃「あのさ、その目隠しっていうのはアイマスクのことだよね?」

    公「分かりづらかったか。ごめん。」

    不二咲「羽衣さんが自殺したと思って、居ても立っても居られなかったんだね。」

    桑田「結局、山田が羽衣を殺したんだけどな。」

    江ノ島「ねぇ、山田。いい加減諦めたら?」

    山田「…」

    江ノ島「黙秘禁止件を使います。」

    山田「ふぁ!?」

    苗木「山田くん、そろそろ認めてくれないかな?」

    山田「認める訳がない。認める訳がなーい!後、拙者が犯人なら、おかしなところがあります!ふざけるのもいい加減にしろー!!」

    苗木(まだ認めてくれないか。そういえば、山田君に確認していなかったことがあったな。それを山田君にぶつけるんだ!!)


    マシンガントークバトル VS山田


    山田「もちプリ!もちプリ!」

    山田「うおぉぉぉぉぉぉー!!」

    山田「僕は死にましぇーん!!」

    山田「何か、キタァ!!」

    山田「いい加減にするんだ!!」


    山田「【僕が犯人なら、リュックサックの中身などの証拠を隠すはずですぞ!!】」


    △山田
    □の ○NG
    ×行動

    △□○×→山田のNG行動

    【山田のNG行動】→【僕が犯人なら、リュックサックの中身などの証拠を隠すはずですぞ!!】


    苗木「これで終わらせるよ!!」

    Complete

  162. 178 : : 2017/03/12(日) 20:20:59
    苗木「さっき、山田君のNG行動を見せてもらえそうなところまで来たけど…君は演技によって、それを免れたよね?」

    山田「なぁっ!?」

    朝比奈「あ!そうだったね!」

    舞園「というわけで、山田君。NG行動を見せてください。」

    山田「嫌ですぞ!」

    ドガッ

    苗木「戦刃さん!?」

    戦刃「いい加減にしろ。」

    山田「ぐふっ…!!」

    戦刃さんは山田君のNG行動を確認すると、一つため息を吐いてから僕たちに山田君の腕を挙げ、バングルを見せた。山田君のバングルに書かれていたのは…














    【証拠を隠滅する】

    苗木「…」

    舞園「抵抗した結果、起こしてしまった殺人。もう後には戻れなかったんですね。」

    ヤスヒロ「もしこれで、NG行動を発生させてしまえば、すぐに犯人だということがバレてしまいますわね。」

    桑田「何でだ?」

    ヤスヒロ「梅風さん、甘里さん、神寺さんは、NG行動で薬を注射されています。もし、薬を注射されたままの人物が学級裁判に出席していたら、速攻終了ですわ。」

    山田「うぅっ…」

    苗木「じゃあ、もう一度事件の内容を振り返るから、それで納得してほしい。」

    山田「…」

    苗木「これが事件の全貌だよ!!」
  163. 179 : : 2017/03/12(日) 22:33:11
    Act.1
    まず、今回の動機について話すね。今回の動機は【NG行動】なんだ。各自に設定されたNG行動をとったり、無理矢理バングルを外したりすると、バングルから薬が注射されて、薬を注射された人物は殺人への欲求が増大してしまう恐ろしい動機だったんだ。そして、この動機によって、4人の人が薬を注射されてしまったんだ。

    Act.2
    まず、1人目に薬を注射されたのは神寺さんだ。どうやらNG行動を誤解してしまったらしい。そして、彼女は薬を注射された後、近くに居た僕を殺さないように大急ぎで走っていったんだ。その後、僕のバングルが鳴った。どうやら、誰かのNG行動が発生した1分後に生徒全員のバングルが鳴るという仕組みだったようだ。ちなみに、NG行動を発生させてしまった人間は、すぐに薬が注射されるみたいだね。そこで僕たちは、誰かを殺してしまう可能性が高かった神寺さんを閉じ込めた。その時ある人物は、そのことをとても不快に思った。その人物は目が見えなかったこともあって、自分なりにどういう状況だったのか考えたんだと思う。

    Act.3
    一方、公君は梅風君のNG行動を知りたがっていた。自分に何かできないかと力になりたかったんだと思う。そこで、梅風君は衝撃的な事実を公君に伝えた。その行為は梅風のNG行動だったから、梅風君は2人目の薬を注射された人物になってしまった。梅風君が公君に伝えた事実とは、彼…いや、彼女が女性であったことなんだ。そして、薬を注射された梅風君を眠らせる為に、舞園さんとある人物は梅風君に睡眠薬入りのケーキを食べさせた。その睡眠薬入りのケーキを作ったのは、彼女と甘里さんだった。正確にいうと、睡眠薬を作ったのは彼女、ケーキを作ったのは甘里さんで、睡眠薬をそのまま置いておくのは危険だと思った彼女は甘里さんに睡眠薬をケーキに混ぜるようお願いしたんだ。だけどこの時、彼女はある事を考えていた。その時、彼女は甘里さんにある事について話していたんだと思う。

    Act.4
    そして、ある事について聞いた甘里さんは、彼に助けを求めた。その彼こそが今回の事件の犯人だったんだ。そうして、甘里さんは犯人のペンで手紙を書いた。急いでいたからか、書いた内容についてはよく分からなかったけど、彼女には死んでほしくないという想いだったんだろう。そうして彼女は書き終えた手紙を自分で保管していたんだ。犯人が彼女を説得出来た後、彼女に渡す為にね。何故、甘里さんは犯人に彼女の説得を頼んだのかというと、甘里さんのNG行動は【血を目撃する】こと。部屋から出れば、いつ血を目撃するか分からない。自分が彼女を殺してしまうのではないかと心配になった甘里さんは、犯人に自分の想いを託した。でも、その結果は最悪に終わってしまうこととなった。

    Act.5
    そして、彼女は何をしようとしていたのか。それは、簡単に言ってしまえば『自殺』だったんだ。それでも、ただの自殺ではなくて、意味のある自殺をしようとしていた。だから、彼女は大浴場へ向かったんだ。その自殺をしようとしていた人物は今回の事件の被害者である、羽衣小鳥さんだ。そこで、羽衣さんは犯人と出会った。羽衣さんは犯人に自分の自殺を協力してもらおうとした。犯人の目的は、羽衣さんの自殺を止めることだった。しかし、羽衣さんは女湯へ向かってしまった。羽衣さんは自分の死体を触れた後に手を洗って清潔にしてほしかったんだと思う。だから、固体石鹸を取りに行ったんだ。その行為は今回の犯行の始まりになってしまったんだけどね。

    Act.6
    羽衣さんは女湯の浴槽から固体石鹸を持ち出すと犯人の居る大浴場を目指した。だけどそこで、羽衣さんにとって予想外な事が起きてしまった。その予想外な事とは、固体石鹸を落としてしまった事なんだ。目の見えない羽衣さんに固体石鹸を拾うのは難しい。多分、固体石鹸を持ち出す時にも苦労したと思うんだ。そして、その落とした固体石鹸で羽衣さんは足を滑らせてしまった。その事が原因で
    羽衣さんは自身のNG行動を発生させてしまったんだ。

    Act.7
    薬を注射されてしまった羽衣さんは、事前に用意していたナイフを持って犯人の元へと向かった。しかし、犯人は自撮り棒を使って抵抗した。そして、ナイフを奪い羽衣さんを刺した。何故、犯人は自撮り棒を持っていたのか。それは、犯人にも殺意があり、自殺を計画しようとしていた羽衣さんを殺す為だったんだ。だから、羽衣が薬を注射されて戻って来るだなんて予想外だっただろうね。

    Act.7
    最後に、犯人は羽衣さんの死体を帯でシーリングファンに吊るして、証拠となる物を自分のリュックサックに入れて、落ちていた固体石鹸を女湯に投げ入れた。
    犯人が証拠を処分出来なかった理由は犯人のNG行動が【証拠を隠滅する】事だったからなんだ。



  164. 180 : : 2017/03/12(日) 23:24:47
    Act.8
    そして、犯人に羽衣の自殺を止めるようにお願いした甘里さんは、羽衣さんが死んでしまったことを大神さんから聞くと、すぐにアイマスクを外してしまい、甘里さんのNG行動が発生してしまった。この時、甘里さんはナイフとケーキを渡した事を深く後悔している。今も羽衣さんが犯人によって殺されただなんて思ってもないはずだよ。

    苗木「甘里さんの想いを裏切り、羽衣さんの自殺計画を利用して彼女を殺害した犯人。それは…」








    苗木「山田君!!君しかいない!!」

    Complete


    苗木「山田君。これでも、まだ認めてくれない?」

    山田「うぅ…うぅぅ…」

    ヤスヒロ「これで終わりのようですわね。」

    桑田「お前が犯人だったのか。」

    公「山田…なんで羽衣を殺したんだよ。」

    舞園「これで、後は投票だけですね。」

    不二咲「羽衣さん…甘里さん…」

    モノクマ「よし。それじゃあ、投票タイムに行って見よー!!」

    山田「…」

    モノクマ「えー、議論の結果が出たみたいですね。オマエラはお手元にあるスイッチで投票してください!オマエラが出した答えは正解なのか、不正解なのか。
    そして、クロになるのは誰か…それではいきましょう!」

    モノクマ「投票タイムー!!」


    VOTE

    山田 山田 山田

    GUILTY


    モノクマ「ヒャッホーウ!大正解!今回、羽衣小鳥さんを殺したのは…山田一二三君なのでしたー!!」

    山田「…」

    戦刃「山田君、どうして羽衣さんを殺したの?あなたは甘里さんに信用されているから、羽衣さんの自殺を止めるようにあなたに頼んだんじゃないの?」

    山田「なんで…拙者なんかが信用されるのですか?」

    公「羽衣と甘里と山田で行動してた時があったよな?」

    山田「それだけで拙者は信用された…?」

    公「それだけじゃない。甘里は羽衣以外とは、あまり関わらなかっただろ?だけど、羽衣以外に信用出来たのが山田だったんだ。甘里は山田と一緒に行動した時、この人なら信用しても大丈夫。そう思ったんじゃないのか?」

    山田「うぅ…公奏殿…」

    ヤスヒロ「しかし、あなたは羽衣さんを殺害してしまった。それが、どういうことか。お分りですよね?」

    不二咲「ヤスヒロさん…」

    山田「いいんですよ。ヤスヒロタエコ殿の言うことは最もです。ちーたん…さっきは色々と言ってごめんね。」

    不二咲「え、えぇっと…大丈夫、だよぉ!」

    桑田「その呼び方、辞めた方がいいと思うぜ。」

    山田「うぅ…」

    モノクマ「だいぶ話は出来たよね?それじゃあ、例のアレ。行っちゃいますね。」

    山田「みなさまぁぁぁー!!甘里リリカ殿に僕の謝罪をお伝えくださいぃぃぃー!!」

    苗木「分かったよ。任せて。」

    山田「…ありがとう。」

    モノクマ「それではいきましょう!!おしおきターイム!!」

    山田「羽衣小鳥殿…本当に申し訳ありませんでした。もうすぐ、そちらにいくので…罪滅ぼしをさせてください…」


    GAMEOVER

    ヤマダくんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。

  165. 181 : : 2017/03/12(日) 23:44:33
    ☆もちプリバンク☆

    超高校級の同人作家 山田一二三 処刑執行

    山田一二三は大富豪…もちプリブー子は貧乏です。

    あなたは愛を選びますか?お金を選びますか?

    山田一二三は愛を選ぶ。

    ブー子「ありがとう!貴方に選択肢は無かったんだけどね!」

    ブー子は貧乏神へと変化し、大量のモノクマの元へ山田を放り投げる。

    ブー子「貰っていくわね。貴方の…さ・い・ぼ・う♡」



    山田の細胞 -…9999999
    ブー子の細胞 +…9999999


    ブー子「貴方には財産なんて残ってない。貴方にあるのは骨と皮だけ…」

    ブー子は大富豪となり、元の世界へと帰って行った…
  166. 182 : : 2017/03/13(月) 14:04:12
    モノクマ「ヒャッホーウ!!エクストリーム!!アドレナリンが染み渡る〜!!」

    公「…」

    戦刃「今頃、山田君は羽衣さんに謝ってるのかな。」

    不二咲「山田君…」

    大和田「今回も随分とやりやがったな。」

    モノクマ「あのー、話があるんだけど…」

    舞園「話?」

    モノクマ「オマエラにとって嬉しい情報がね。1つ目は裁判場を出たら分かるよ。2つ目は後ほど放送するから。」

    桑田「そういや、このバングルは外れないのか?」

    不二咲「それと、NG行動についても詳しく教えてくれる約束だったよねぇ?」

    モノクマ「それも後にね。そんじゃ、ばいなら!」


    苗木「裁判場を出れば、僕たちにとって良いことがあるってモノクマは言ってたよね?」

    江ノ島「じゃ、出てみよっか。」

    こうして、僕たちは裁判場を後にした。できれば、こんな所には二度と来たくない。




    僕たちは裁判場を出て、いつもの場所に戻って来た。そこには…




    梅風「あ、みんな!おかえり!」

    公「梅風!!」

    神寺「お疲れ様。私、色々と迷惑を掛けたみたいだね。ごめんね。」

    ヤスヒロ「仕方ない事ですわ。今はもう大丈夫なんですか?」

    神寺「おかげさまでね。」

    ヤスヒロ「それは良かったですわ。」

    甘里「…」

    舞園「甘里さん…」

    甘里「山田…は…?」

    戦刃「山田君は、羽衣さんを殺したクロとして処刑されたよ。」

    江ノ島「ちょっ、おま…」

    甘里「やっぱり…か。…小鳥ちゃんが死んじゃったのも山田が死んじゃったのも、全部あたしのせいだよね。」

    不二咲「そんなことは…」

    甘里「あたしが小鳥ちゃんの自殺を止めようとしていれば、こんな事にはならなかった。」

    神寺「羽衣さんが亡くなってしまったのは私のせいだよ。私の状況を想像した結果、羽衣さんは自殺を選んだ。」

    甘里「違うよ。全部…全部…あたしが悪いんだよ!今からでも、小鳥ちゃんと山田が戻ってくるなら、あたしの命なんかどうでもいい!…だけど、もう二人は戻ってこない。だから、本当に…後悔してる。死んで詫びるしか、謝罪の方法がないってくらい。あたしが自殺を選んでいれば小鳥ちゃんは、その選択を選ばなくて良かったのに…!!」

    苗木「それは違うよ。」

    甘里「え…?」

    苗木「甘里さんの死なんて、羽衣さんも山田君も望んでない。もちろん、僕も。ここに居るみんなだって望んでないよ。」

    甘里「でも、あたしは戦刃ちゃんや不二咲ちゃんにも迷惑を掛けた。みんなにも…山田にも…小鳥ちゃんにも…」

    苗木「山田君が自分の代わりに甘里さんに謝罪を伝えてほしいって言ってたんだ。それに、羽衣さんは甘里さんに自殺を選んでほしくなかったから自分が犠牲になろうとしたんだ。羽衣さんだって、甘里さんと同じ気持ちだったはずだよ。だから、羽衣さんは甘里さんに自殺の事を話したんだ。君に…生きててほしいから。」

    甘里「そんな…なんで…あたしを置いて言ったの…?小鳥ちゃん…小鳥ちゃん!!」

    苗木「甘里さん。僕たちと一緒に戦おう。絶対に黒幕を見つけ出して、こんなところから出るんだ!」

    舞園「そうですよ!私たち、仲間じゃないですか!

    江ノ島「仲間って、素晴らしいよね!」

    大神「お主が言うと、説得力がないぞ。」

    江ノ島「酷いんですけどー!!」

    朝比奈「さ、さくらちゃん…」

    甘里「うぅっ…苗木…みんな…ありが…とう。」

    神寺「困ったらお互い様でしょ?一人で抱え込まないで、何かあったら相談するんだよ?」

    甘里「…うん。あたし、みんなと頑張る。山田の想いも…小鳥ちゃんの想いもあたしがなんとかする!」

    神寺「だから、一人で抱え込まないでって言ったでしょ?」

    甘里「あ、ごめん…」

    舞園「あはははは…」

    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「えー、放送です。オマエラに伝えなければならないことがあります。至急、体育館にお集まりください。」


    苗木「2つ目についてかな?」

    甘里「2つ目?」

    桑田「俺らにとって、特な情報みたいだぞ。」

    大和田「ついでに言っとくと、1つ目は
    てめぇらが正気に戻った事みてぇだ。」

    梅風「そうだったんだ。有利な情報か〜。」

    舞園「早速、行ってみましょう!」

    甘里「お〜!」

    不二咲「元気になったみたいで良かったよぉ。」

    苗木「そうだね。」
  167. 183 : : 2017/03/13(月) 14:18:27
    体育館

    モノクマ「えー、お集まりいただきありがとう。」

    苗木「それで、話って何?」

    モノクマ「うぷぷ…聞いて驚け!」

    甘里「何だろう?」

    モノクマ「なんと!」

    梅風「なんと!?」

    モノクマ「オマエラに!」

    朝比奈「私たちに!?」












    モノクマ「転入生を紹介します!」

    舞園「転入生…?」

    戦刃「それって、誰のことなの!?」

    モノクマ「うぷぷ…気になるよね?では、ご登場していただきましょう!転入生は…」















    ???「みんな、初めまして!初めまして…じゃない人もいると思うけど、よろしくねぇ!」

    不二咲「き、君は…」

    梅風「どうして目の前にいるの!?」

    モノクマ「こちら、転入生の…」

    僕たちの目の前に居る転入生が誰なのかは、2人の反応を見て分かった。転入生は…














    モノクマ「アルターエゴです!!」

    アルター「えへへ…来ちゃった。」

    苗木「アルター…エゴ…?なんで、君がここに…」





    第4章 もしも世界の見えない少女が景色を描けるようになったなら END


    残り生存者数 14人+1

    to be continued…
  168. 184 : : 2017/03/13(月) 14:33:23
    4章終了しました。今回、少しだけ学級裁判を長くしてみました。山田のおしおきが今まで以上に酷くなってしまって申し訳ありません!5章もよろしくお願いします。
  169. 185 : : 2017/03/13(月) 15:55:44
    第5章 緊急事態発生!?僕と私の脱出大作戦


    ???「…ねぇ。」

    どこからか声が聞こえる…

    ???「…ねぇ、寝てるの?」

    確かに、寝てるような感覚だ。

    ???「…起きて!…コウソ…」

    酵素?何を言ってるんだ?

    ???「…な…ぎ…く…」

    なんて言っているのか分からない。

    ???「…きて…起きて!!」

    苗木「…っ!!」

    ここは…食堂?

    梅風「あ、起きた!良かった〜!」

    苗木「え?えっと…」

    梅風「今、夜時間前だよ。もう少ししたら夜時間になるし、モノクマに見つかると校則違反になるから、起こしたんだ。」

    苗木「あ、ありがとう。」

    梅風「じゃあ、もう行くね。」

    苗木「ちょ、ちょっと待って!」

    梅風「どうしたの?」

    苗木「あのさ、君…まだ隠してる事ってある?」

    梅風「隠す…あぁ。確かに、今まで才能の事とか性別の事とか、みんなに隠してたね。ごめんなさい。でも、本当にもう隠し事はないから。」

    苗木「梅風君!」

    梅風「僕には…もう関わらない方がいいんじゃないかな?」

    苗木「え?」

    梅風「だって、僕は2回もみんなを騙した。黒幕だとか思われても仕方ないんだよ。」

    苗木「別に、君は騙した訳じゃないよ。」

    梅風「…え?」

    苗木「君がいつ才能は1つだけだなんて言ったの?いつ自分が男子だなんて言ったの?」

    梅風「それは…言ってないけど…でも!」

    苗木「信じてないのは君の方だよ。君は、みんなを信用していない!」

    梅風「そう…なんだね。それじゃあ。」

    苗木「待って!梅風君!まだ話は終わ…」








    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「オマエラ、おはようございます。今日も頑張れー!!」

    苗木「…?」

    今のも…夢なのかな。

    苗木「よし、食堂に行こう。」


    食堂

    苗木「おはよう。」

    甘里「あ、苗木。おっはー!」

    舞園「おはようございます。」

    朝比奈「おっはよー!」

    大神「うむ。」

    不二咲「おはよぉ。」

    公「はよー!」

    神寺「おはよう。苗木君。」

    梅風「おはよー!」

    苗木「あ、梅風君…」

    梅風「どうしたの?」

    苗木「ご、ごめん。何でもないよ。」

    梅風「えっと、僕…ここに居ない方がいい?」

    苗木「そんなことないよ!ごめんね。」

    甘里「今日の苗木、ちょっと変だよ?」

    苗木「悪い夢を見たんだ。」

    梅風「それに、僕が出てきたっこと?」

    苗木「う、うん。」

    梅風「うーん…夢と言えど、苗木君に不快な思いをさせちゃったかー。ごめんね?」

    神寺「夢ってどうにもならないものだと思うけど?」

    舞園「あの、アルターエゴ…さんは?」

    不二咲「アルターエゴなら厨房にいるよ。」

    甘里「料理出来るの!?凄。」

    アルター「あのぉ…呼んだ?」

    公「あ、違うんだよ。」

    アルター「そっかぁ。」



  170. 186 : : 2017/03/13(月) 17:06:38
    その後、アルターエゴが作った食事を食べた。目の前にアルターエゴが居るのは今でも信じられないけど、服の色が黄緑でその他は不二咲さんと特に変わりはないから馴染めた。

    苗木「にしても、このバングルは外れないのかな?」

    僕は試しにバングルに触れてみた。

    『アト3カデカイシスル』

    後3日で開始する?

    ピーンポーンピーンポーン

    苗木「誰だろう?」

    ガチャ

    アルター「苗木君。」

    苗木「どうしたの?」

    アルター「ごめん。」

    苗木「え?」

    アルター「ご主人タマと大和田くんのNG行動の発生を抑えたりとかは出来たんだけど、モノクマにこの姿に変えられてから、このバングルの文字の意味を調べるのは難しいんだ。」

    苗木「NG行動の発生を抑えたのは君だったのか。」

    アルター「うん。モノクマの事だから、後3日っていうのは動機についてだと思うんだぁ。」

    苗木「動機…次はどんな動機なんだろう。」

    アルター「どんな動機でも、僕たちはコロシアイなんてしちゃダメだよ!」

    苗木「そうだね!」

    アルター「じゃあ、帰るね。急に来てごめんなさい。バイバーイ!」

    苗木「じゃあね!」



    苗木「後3日…これは動機のカウントダウンなのかな。とりあえず、今は正気に戻った3人の様子を見に行こうかな。」




    甘里ルーム前

    苗木「よし!」

    ピーンポーンピーンポーン

    ガチャ

    甘里「はーい。おー!苗木じゃん。どうしたの?

    苗木「いや、特に用は無いんだけど様子を見に来たんだ。」

    甘里「そうなんだ。わざわざありがとう。でも、あたしは大丈夫!元気元気ってね。」

    苗木「元気そうで良かったよ。」

    甘里「あ、そういえばさ、バングルの文字って見た?」

    苗木「うん。見たよ。アルターエゴは動機のカウントダウンだと思うって言ってたよ。」

    甘里「動機か…嫌だね。まぁ、苗木とかなら大丈夫だと思うけど。」

    苗木「甘里さんは大丈夫?」

    甘里「もちろん。あたしは人殺しなんてしないんだから!」

    苗木「そっか。」

    甘里「なんか苗木と話したら、どんどんテンション上がって来たよ!デザート作ろーっと!それじゃあねー!!」

    苗木「前よりも明るくなったような気がする。よし、次に行こう。」
  171. 187 : : 2017/03/16(木) 16:25:06
    神寺「…」

    苗木「…」

    今の状況を説明するよ。神寺さんが色んな場所の壁に耳を当ててるんだ。

    苗木「ねぇ。何してるの?」

    神寺「え?あ、苗木君。居たの?」

    苗木「君よりは影薄く無いから大丈夫だよ。」

    神寺「あなたも公君の様になってしまったの?」

    苗木「で?何してたの?」

    神寺「見れば分かるでしょ?」

    苗木「さっぱり分からない!」

    神寺「…何か、変な音が聞こえるんだよね。」

    苗木「向こうからのお迎えの声では?」

    神寺「違うわよ!まだ私は死ぬ訳には行かないの!」

    苗木「死ぬ訳には行かないって、神寺さんにやらなきゃいけないことなんてあるの?」

    神寺「あるわよ!…私には、仕えてた人が居ると思うの。」

    苗木「ただの勘違いだよ。」

    神寺「私の全てを拒絶しないでよー!!でね、その人は赤の他人なんかじゃなくて身近に居る人の様な気がしてさ。」

    苗木「家族に仕えてたとか、どんだけ哀しい忍者なんだよ。」

    神寺「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」

    苗木「うん。君の事情はどうでもいいから、変な音について教えてよ。」

    神寺「あなたが話を脱線させたんじゃない!?」

    苗木「そうだね。君の言う通りだから早く話してよ。」

    神寺「…なんか、機械音の様な工事音の様な変な音が聞こえるの。」

    苗木「で?」

    神寺「あのねぇ…はぁ…次の動機の準備をしているんじゃないかってことよ。」

    苗木「言わなきゃ分かんないよ。」

    神寺「それくらい分かってよ!!」

    苗木「君の事なんて分かりたくもないね。」

    神寺「泣いていいですか?」

    苗木「うん。ただし、自室で泣いてね。じゃあ。」

    神寺「…」


    神寺ルーム

    神寺「…」



    廊下

    苗木「さて、次は梅風君を探そう。」

    『びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーん!!』

    苗木「汚い泣き方だね。しかも、物凄くうるさい。」
  172. 188 : : 2017/03/17(金) 18:56:52
    謎の部屋

    苗木「やっぱり、ここに居たんだね。」

    梅風「うん。あの…言い方がすごく怖いよ?何かあったの?」

    苗木「え?怒ってないよ。」

    梅風「おぉ。それは良かった。それで、何か用件があるのかな?」

    苗木「用件…というか、調子は大丈夫かなって。」

    梅風「お陰様で大丈夫だよ。ありがとう。…苗木君は、僕の件について何も聞かないの?」

    苗木「だって、聞かれるのも嫌でしょ?それに、なんか初めから知ってた気がするしね。」

    梅風「エスパーですか?」

    苗木「いやいや!違うよ!」

    身長が140もなくて、髪と目の色が茶色と黄色で童顔。これなら、初めから梅風君が女子だってことも疑うはずだよね。

    苗木「そういえば、梅風君は何をしてたの?」

    梅風「マジックショーの準備だよ。…鬼島君が居なくなっちゃったのは悲しいけど、彼は色々手伝ってくれた。だから、僕が成功させるんだ。」

    苗木「そっか。」

    梅風「絶対にみんなを笑顔にするから!楽しみにしててね。」

    苗木「頑張って!僕も楽しみにしてるから。」

    梅風「ありがとう!」

    苗木「…ねぇ、梅風君。」

    梅風「何?」

    苗木「後3日で開始するって、何のことか検討つくかな?」

    梅風「うーん…流石に、後3日で脱出出来るって訳じゃないよね。エゴ君とか戦刃さんとか神寺さんとかなら検討ついたかもね。僕は動機が開始するんだと思う。」

    苗木「あ、アルターエゴも動機が始まるんじゃないかって言ってたよ。」

    梅風「エゴ君が言ってたなら正解だね!やった〜!」

    苗木「そ、そうなのかな…?」

    梅風「でも、何かおかしくない?」

    苗木「おかしいって何が?」

    梅風「今までは動機を発表するのに事前予告なんてなかったよね?なんで急に動機の開始を予告してるのかな。」

    苗木「確かに。おかしいかも。」

    梅風「それと、何か変な音が聞こえるんだ。」

    苗木「変な音?」

    梅風「ガガガとかギギギとか。」

    苗木「ガガガ?ギギギ?神寺さんの言ってたことは本当だったのか。」

    梅風「あ、今思い出したんだけど、さっき神寺さんの泣き声らしき声を聞いたんだよ。何か知ってるかな?」

    苗木「あー…それ僕が泣かせたんだよ。個室は完全防音になってるはずなのにうるさすぎるよね。」

    梅風「」

    苗木「で、聞きたいんだけど。その音って何をしている音か分からないかな?」

    梅風「え〜…と…何か作ってるんじゃないかな?」

    苗木「作る?」

    梅風「例えば…コロシアイフィールドとか制限時間以内に脱出しなければ皆殺しだ!とか。あと、バングルにはタイムリミットが表示されるんじゃないかって。始まりの合図があるってことは、終わりの合図をするタイムリミットが存在するはずなんだよね。」

    苗木「凄い推理だね。」

    梅風「そうかな?ありがとう。」

    江ノ島「梅風ー!!今の話はどういうことだ!?」

    梅風「えぇっ!?」

    江ノ島「お前…まさか、黒幕なんじゃない!?」

    梅風「そんな訳ないよ!絶対に!」

    江ノ島「まぁ、正解かどうかは3日後に分かるんだよ。そこで、タイムリミットとかが表示されたら…梅風が黒幕ってことになるからな!それじゃっ☆」



    梅風「なんで…」

    苗木「大丈夫だよ。梅風くんは黒幕なんかじゃないって分かってるから。」

    梅風「苗木君…」


    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「えー、校内放送です。午後10時になりました。ただいまから夜時間となります。さっさと寝ろ!」



    梅風「もう夜時間なんだ。」

    苗木「部屋に戻ろっか。」

    梅風「そうだね。」


    梅風ルーム前

    梅風「送ってくれてありがとう。それじゃあ、また明日ね!おやすみ〜!」

    苗木「うん。おやすみ。」



    苗木ルーム

    苗木「今日も一日疲れた。…でも、なんで江ノ島さんは謎の部屋に居たんだろう。特に理由はないのかな。とりあえず、もう寝よう。」
  173. 189 : : 2017/03/17(金) 20:24:09
    ???「苗木くーん!」

    苗木「君は…?」

    松風「松風雪だよ!久しぶりだね!」

    苗木「嘘。だよね?」

    松風「…え?」

    苗木「君は偽名を使っている。」

    松風「え…どういうこと?」

    苗木「君は…梅風結城君だよね?」

    松風「…」

    苗木「…」














    梅風「バレちゃったか。髪の毛の色とかも誤魔化せてたと思ったんだけど…」

    苗木「本物の松風君は?」

    梅風「ちょっと用事があってさ。今日はお休みだよ。じゃあ、僕はそろそろ帰るね。」

    苗木「梅風君…」





    ???「疲れました〜!!」

    苗木「???」

    ???「あ、苗木さん!こんにちは!」

    苗木「え?」

    松風「初めまして!自分は松風雪って言います。」

    苗木(松風雪君は本当に存在したのか…?)

    松風「苗木さ〜ん?」

    苗木「な、何?」

    松風「大丈夫ですか?不思議そうな顔をしてますが〜?」

    苗木「あ、大丈夫だよ。それよりさ、松風君の才能は何?」

    松風「自分の才能です?それは…」












    松風「超高校級の『爆弾魔』ですよ。」



    ピーンポーン パーンポーン

    苗木「!?」

    モノクマ「放送〜放送〜!朝7時でーす!!起きてー!!」

    苗木「…夢か。」

    白くて長い髪の子…松風雪君。超高校級の『爆弾魔』?

    苗木「そういえば、バングルは…」

    アト2カデカイシスル

    苗木「後2日か。とりあえず、食堂に行かなきゃ。」
  174. 190 : : 2017/03/18(土) 00:31:53
    いつも通りにあいさつをして、いつも通りに食事をした。

    苗木「ねぇ、梅風君!」

    梅風「ん〜?苗木君?どうしたの?」

    苗木「聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」

    梅風「うん。いいよ。」

    苗木「松風雪っていう人。知ってる?」

    梅風「松風雪?う〜ん…どっかで聞いたことあるような気がするよ。それに、若干僕の名前と似てるよね。」

    苗木「そうだね。知らない…か。ありがとね。」

    梅風「お役に立てなくてごめんね。それじゃあね!」

    苗木「じゃあね。」



    苗木ルーム

    苗木「さてと、何をしようかな。」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「誰だろう?」

    ガチャ

    舞園「苗木君!」

    苗木「うわっ!?」

    舞園「今から準備を始めましょう!」

    苗木「準備?」

    舞園「江ノ島さんから聞きました。どうやら、次の動機はバングルにタイムリミットが表示されて脱出することなんですって!」

    苗木「え、江ノ島さんが…?」

    舞園「初めは梅風君が言ってたみたいですけど。」

    苗木「…」

    舞園「どう…しました?」

    苗木「あ、いや。何でもないよ。舞園さんの言う通り、準備をしよう。脱出するために必要な道具とか非常食とか。」

    舞園「分かりました。では、いきましょうか。」

    苗木「うん。」


    その後、僕と舞園さんで必要な道具を用意した。3日は持つ量の食料と飲み物。それから、通信機らしきものを5つほど持って帰った。


    苗木「じゃあ、お願いね。」

    不二咲「うん。任せて!」

    アルター「明日の朝までには持って行くね!」

    舞園「よろしくお願いします。」


    今の状態では通信機は使えなかったから不二咲さんとアルターエゴに修理をお願いした。あの2人なら、何とかしてくれるはずだ。


    舞園「思ったよりも時間がかかってしまいましたね。」

    苗木「そうだね。」

    舞園「準備のことについては明日の朝、みなさんに各自で必要な物を用意して貰うように言いましょう。もちろん、凶器になるようなものは没収で!」

    苗木「多分、モノクマに見つかるだろうけど、モノクマの方も結構苦労してると思うから動機の中止はないと思うよ。」

    舞園「モノクマも大変ですよね。」

    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「オマエラ、夜時間になったよ〜!良い子は早く寝てね!それじゃ〜ね〜!」

    舞園「夜時間になっちゃいましたか。それでは、また明日!お休みなさい。」

    苗木「うん。お休み。」


    苗木ルーム

    苗木「舞園さん。意外に頭いいな〜。でも、こうして対策出来てるのも梅風君が推理してくれたからだね。よし!寝る。」

  175. 191 : : 2017/03/19(日) 16:55:09
    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「朝時間でーす!!オマエラ、おはようございます。今日も一日頑張ろう!特に今日は希望ヶ峰学園での生活を大切にすることだね!」


    苗木「希望ヶ峰学園での生活を大切に…か。やっぱり、場所の移動があるのかな?あ!バングルは…」

    ヨクジツニカイシスル

    苗木「翌日に開始する。そうだ!今日の朝、準備の話をする約束だった。食堂に行こう。」


    食堂

    舞園「あ、苗木君。待ってましたよ。」

    苗木「遅れてごめん。じゃあ、始めようか。えっと、今居る人は…」

    舞園「戦刃さん、梅風君、公君、甘里さん、ヤスヒロさん、それから私たち。計7人です。」

    神寺「私も居るわよ!」

    舞園「そうですか。」

    神寺「みんな酷くない!?」

    苗木「え?不二咲さんとか朝比奈さんとかは居ないの?」

    舞園「確か、不二咲さんはアルターエゴと一緒に通信機を…」

    不二咲「ごめんなさい!修理出来たよぉ〜。」

    舞園「あ、来ました。」

    苗木「ありがとう。助かったよ。この内1つは不二咲さんが持ってて。」

    不二咲「分かったよぉ。」

    アルター「呉々も無くさないようにねぇ?」

    不二咲「大丈夫…たぶん。」

    舞園「では、みなさん。私たちの話を聞いてもらってもいいですか?」

    公「話?」

    舞園「はい。みなさんはバングルを確認しましたか?」

    梅風「うん。翌日に開始するって書いてあったのだよね?」

    舞園「そうなんですよ。それで、翌日に動機の発表があると思うんです。」

    戦刃「何となくそんな感じはしたけど…その動機が何か分かったの?」

    舞園「おそらく、建物の移動があるのではないか。私たちはそう思ったんです。」

    甘里「建物の移動か。朝のモノクマアナウンスで、『特に今日は希望ヶ峰学園での生活を大切に』って言ってたから、あたしたちは希望ヶ峰学園から離れることになるって考えられるよね。」

    公「まさか、コロシアイが終わるとか!?」

    ヤスヒロ「それはないでしょう。モノクマのことですから。」

    舞園「なので、今日の夕食までに準備を済ませて置いて貰えませんか?荷物検査をしたいので。」

    苗木「凶器になるものとかは没収した方がいいよね。」

    甘里「分かった。でもでも、今居ない人たちはどうするの?」

    苗木「僕が居ない人たちに伝えてくるよ。」

    舞園「でしたら、私も行きます。」

    甘里「了解!じゃあ、あたしも暇だから、居ない人たちに準備の件を伝えるよ。人数が多い方がいいでしょ?」

    苗木「舞園さん、甘里さん、ありがとう。」

    舞園「いえいえ。それでは、行きましょうか。」

    甘里「おー!」

    苗木「じゃあ、みんな。また後でね!」

    梅風「お願いしま〜す!」

    ヤスヒロ「頼みましたわよ。」

    不二咲「バイバイ!」
  176. 192 : : 2017/03/19(日) 22:30:58
    苗木「えーっと、まずは…」

    ピーンポーン ピーンポーン

    朝比奈「は〜い。」

    苗木「朝比奈さん。ちょっといいかな?」

    大神「む?苗木ではないか。」

    苗木「あ、大神さんも居たんだ。」

    大神「すまぬ。朝食会に出れなかったのは我のせいなのだ。」

    苗木「え?」

    大神「我がトレーニングに付き合って欲しいと朝比奈にお願いしたのだ。それも夜中にな。それで、朝食会に遅れてしまったのだ。」

    朝比奈「ごめんね。苗木が来る数秒前に起きたばっかりなんだよ。」

    大神「苗木よ!説教するなら我を…」

    苗木「いや、別に説教に来たわけじゃないよ。」

    大神「なんだと?」

    苗木「今日の夕食会までに準備をして置いて欲しいんだ。」

    朝比奈「準備?」

    大神「このバングルの文字どおり、翌日に何か起こるというのか?」

    苗木「多分、建物の移動があるんだと思う。」

    朝比奈「え?それって、希望ヶ峰学園を離れて別の場所に移動するってこと?」

    苗木「うん。そこでコロシアイをしないと何とか〜っていう動機だと思うんだ。」

    大神「なるほどな。なれば、必要な物を準備しよう。それと、今朝のことは本当にすまなかった。」

    朝比奈「ごめんね!ちゃんと準備するから許して!」

    苗木「だから、大丈夫だって。」

    朝比奈「本当!?ありがと!それじゃあ、私たちも準備を始めよっか。」

    大神「そうだな。」

    苗木「じゃあ、僕は他の人にも伝えなくちゃいけないから、もう行くね。」

    朝比奈「分かった。教えてくれてありがとね〜!」

    大神「礼を言う。」

  177. 193 : : 2017/03/19(日) 22:46:15
    舞園「部屋には居なかったし…どこに居るのかな〜。」

    桑田「あ」

    舞園「い」

    桑田「う」

    舞園「え」

    桑田「お」

    舞園「か」

    桑田「き」

    舞園「く」

    桑田「け」

    舞園「こ」

    桑田「さ」

    舞園「死ね」

    桑田「」

    舞園「で、お話聞いてくれますか?」

    桑田「お、おう。」

    舞園「今日の夕食会までに、自分に必要な物を準備しておいてもらいたいんです。」

    桑田「は?どっか出かけんの?」

    舞園「うーん…あなたの頭では理解できそうにないので説明はしません。」

    桑田「何だとこらぁ!?」

    舞園「あと、凶器になりそうな物は荷物検査の際に没収しますのでよろしくお願いします。あ、貴方のそのカチカチな頭は凶器になりそうですね。嫌だもう!怖〜い!」

    桑田「」

    舞園「それでは、よろしくお願いしますね。」


  178. 194 : : 2017/03/19(日) 23:25:04
    甘里「あたしは大和田を探そうかな〜。あの2人、大和田は探さなそうだし。」

    大和田「何か言ったかぁ?」

    甘里「な、なんでもない!」

    大和田「で、何か用か?」

    甘里「あ、そうだった。細かい説明は省くけど、どこかに出かける様な準備をしておいて!」

    大和田「???」

    甘里「凶器になりそいな物とかは辞めてね!ダンベルとかね。」

    大和田(寒気がして来た。)

    甘里「あたしは砂糖とかクリームとかバターとか持って行こうと思ってる。こういうのは全然ありだから!」

    大和田(頭痛くなって来た。)

    甘里「バウムクーヘンとかロールケーキとか作るんだ!」

    大和田「ロール…グルグル…」

    甘里「でね、あとはあとは…」

    大和田「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」

    甘里「なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!?」

    大和田「…分かった。準備しておくぜ。じゃあな。」

    甘里「え?何で叫んだの?ていうか、何であんなに顔色悪かったの?」




    苗木「あ、桑田君。準備を…」

    桑田「準備…?あぁ…その件は聞いたぞ。」

    苗木「え」


    苗木「大和田くーん!!」

    大和田「るっせぇんだよおぉぉー!!」

    苗木「えぇ!?」

    大和田「…!!すまねぇ…」

    苗木(桑田君も大和田君もどうしたんだろう…?)

    舞園「ぷーくすくす。怒られてやんのー!」

    甘里「何で怒鳴られてたの?」

    苗木「い、いや…僕は別に何も…」

    甘里「大和田は、あたしがお菓子を作るのに必要な材料を言ったら叫び始めた。」

    苗木「甘里さんは持っていこうとしてる物を言っただけだよね?」

    甘里「うん。そうだよ。」

    苗木「何で大和田君は怒鳴ってたんだ…?じゃあ、桑田君は?何か凄い疲れてた様子だったけど…」

    舞園「桑田君とは、お話してただけですよ。私のせいじゃないと思います。」

    苗木「…ちなみに、舞園さんはその時なんて言ったの?」

    舞園「あぁ。私は…」


    舞園「死ね」

    舞園「で、お話聞いてくれますか?」

    舞園「今日の夕食会までに、自分に必要な物を準備しておいてもらいたいんです。」

    舞園「うーん…あなたの頭では理解できそうにないので説明はしません。」

    舞園「あと、凶器になりそうな物は荷物検査の際に没収しますのでよろしくお願いします。あ、貴方のそのカチカチな頭は凶器になりそうですね。嫌だもう!怖〜い!」


    舞園「って、言いました。」

    苗木「…」

    甘里「…」

    舞園「あの〜?どうしたんですか?」

    苗木「お前…」

    舞園「え?」

    苗木「いい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」

    舞園「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    甘里「あんた馬鹿じゃないの!?」

    舞園「何がですか!?」

    甘里「頭悪いとか説明しないとかだよ!!何言ってんだよアホ!!バカァァァー!!クソ女!!枕が何やらかしてんだよボケェェェー!!」

    舞園「苗木君も甘里さんもどうしたんですか?」

    苗木「ふざけんじゃ………ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!」

    甘里「しゃしゃんなよゴミカス!!あんたなんか死んでしまえ!!てか死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!」

    苗木「ぶっ殺してやるよ。このラー油ババアァァァァァァァァァァー!!」

    舞園「」


    その後、舞園さやかは、苗木誠と甘里リリカによって気を失うまでに暴力を受けました。
  179. 195 : : 2017/03/20(月) 17:28:50
    夕食会

    苗木「それじゃあ、荷物検査を始めるよ。」

    ヤスヒロ「それは構わないのですが…」

    舞園「え…うっ…!!」

    朝比奈「どうしてこうなったの!?」

    甘里「細かいことは気にしない気にしない〜!」

    梅風「細かくないような…」

    苗木「何でもないよ。よし、始めまーす!!」

    舞園「では、順番にお願いします。」

    江ノ島「復活早くない!?」


    苗木「舞園さんは…大丈夫かな。」

    舞園「良かった!」


    甘里「苗木は…うん!普通!」

    苗木「何か傷付くんだけど…」


    舞園「甘里さんは…ナイフとフォークは没収です。」

    甘里「えー!?」

    舞園「でも、甘里さんなら信用できるのでお菓子を作る時に言ってくれれば、その時だけはお返しします。」

    甘里「信用してないじゃん!!」

    舞園「あと、頭に付けてるオレンジの髪留めも危険なので、外してもらえますか?」

    甘里「もう嫌だー!!」

    舞園「甘里さん髪短いから大丈夫ですよ。」

    甘里「そういうことじゃなーい!!」


    苗木「朝比奈さんは…水着とかは危険だから没収でいいかな?」

    朝比奈「え!?どうして!?」

    大神「苗木よ…お主に限ってそんな事はないだろうな?」

    苗木「そんな訳ない。」

    舞園「砂利とか入れて縛ったら、立派な凶器になるんですよ。」

    朝比奈「そっか…残念だな。」

    舞園「大神さんは…ダンベルとかは没収ですね。」

    大神「やはりか。」

    舞園「分かってるのにどうして持ってくるんですか!?」

    大神「…すまぬ。」


    甘里「桑田は…野球ボールとアポーディオンは没収ね。ってかさ、あんた凶器になる物ばっかり好きだよね。」

    桑田「それ言うなよ!!」

    甘里「大和田は…ダンベルと蚊取り線香は危ないから没収ね。あ、バター持っていくんだ。へ〜!……あんたは一体何がしたいの!?」

    大和田「もうヤケクソだ。」

    甘里「会話にならない…」


    苗木「江ノ島さんは…ヒール没収。スニーカーに履き替えてね。」

    江ノ島「どんだけ用心なの!?」

    苗木「戦刃さんは…ナイフハンマー火薬。それから……馬鹿なの?」

    戦刃「ごめん!ついつい本能が動き出しちゃって…」

    苗木「馬鹿な本能か。」


    甘里「ヤスヒロ嬢は…大丈夫だね!」

    ヤスヒロ「前から気になっていたのですが、何故わたくしの名前に嬢を付けるのですか?」

    甘里「え?だって、お城に住んでそうじゃん。気品高いし。」

    ヤスヒロ「ふふっ…褒め言葉として受け取って置きますわ。」

    甘里「協力ありがとう。もういいよ。」

    ヤスヒロ「そうですか?あ、そうでした。」

    甘里「…!?」

    ヤスヒロ「これも預かって頂けますか?」

    甘里「な、何これ?」

    ヤスヒロ「ウィッグですわ。絞殺出来そうですし、預かって頂けないでしょうか?」

    甘里「…う、うん!そうだよね!分かった!」

    ヤスヒロ「感謝致しますわ。では、御機嫌よう。」

    全員(普通にウィッグ外すなよ。)


    苗木「梅風君は…ゲーム?手品に使う道具とかは必要ないの?」

    梅風「何かと危険だからね。ゲーム持っていくよ。」

    公「え」

    苗木「どうしたの?」

    公「いや…別に。」

    苗木「次は公君ね。」

    公「分かった。」

    苗木「公君は…大丈夫だね。」

    公「良かった。」

    公(梅風にゲーム…あの状態にならなければいいけどな。)


    舞園「不二咲さんは…大丈夫です。」

    不二咲「良かったよぉ。」

    舞園「アルターエゴさんは…ドライバーは没収させてもらいます。使うときは言ってくださいね。」

    アルター「手間かけさせてごめんねぇ。」


    甘里「これで全員だね。」

    神寺「私は!?」

    甘里「あぁ、あんたもか。」

    神寺「ねぇ、私みんなに何かした?」

    甘里「あんたの日頃の行動とか見てないから知らない。知る必要性がないし、知りたくもない。」

    神寺「」

    甘里「はい。大丈夫だよ。次の被害者になることが分かってるから、危険な物とか入ってないんだね!偉い偉い!」

    神寺「次の被害者って何よ!?」



    甘里「これで、本当に全員の荷物検査が終わったね。」

    苗木「みんな帰ってるし、僕たちも戻ろうか。」

    舞園「待ってください。」

    苗木「え?何?」

    舞園「女子2人、男子2人で誰かの部屋に危険物を運んでお泊まりしましょう。」

    甘里「いきなり何言ってるの?」

    舞園「もし、没収した危険物を使って、この中の誰かが殺人を犯す可能性もあります。私も含めて。校則によると、クロは2人までしか殺せない。だから、4人で危険物を管理すれば、明日まではコロシアイは起きないかと。」

    甘里「確かに…」

    公「だったら、俺がもう1人になるよ。」

    甘里「え?いいの?」

    公「もちろん。」

    苗木「ありがとう公君。助かるよ。」


  180. 196 : : 2017/03/23(木) 14:51:57
    僕たちは4人で泊まる事になった。場所は僕の部屋だ。

    苗木ルーム

    舞園「お邪魔します。」

    甘里「お邪魔しまーす。」

    公「お邪魔します。」

    苗木「さてと、寝る場所を決めようか。舞園さんと甘里さんはそっち側。僕と公君はこっち側でいいかな?」

    甘里「いいよ。荷物は…女子のはこっちで預かるから、男子のはそっちで預かってもらっていい?」

    公「了解。…心の準備っていうのかな。みんなは出来てるか?」

    舞園「こんなことを言ってはいけないのは分かっていますが、とても嫌な予感がします。また、アレをやらなくてをいけないような気がしてならないです。」

    甘里「もう嫌なのに…」

    苗木「明日から、僕たちが中心となって出来ることをしよう。もう…最悪な事態にならないように。」

    舞園「そう…ですよね。私、自分の為にも皆さんの為にも精一杯努力します!」

    甘里「じゃあ、あたしは苗木の助手になっちゃおうかな!」

    苗木「助手?」

    甘里「うん!超高校級の助手 甘里リリカ みんなの為にも明日からもっと頑張りまーす!!」

    公「…俺も負けないようにしないとな。お互い頑張ろう!!」

    甘里「おー!」


    ピーンポーンパーンポーン

    モノクマ「えーっと、午後10時になったので早く寝てください。まぁ、1時間経てば強制的に眠ってもらう事になるけどね。それでは、いい夢を。お休みなさい。」


    舞園「強制的に眠らされる…やっぱり、ですね。」

    甘里「あたし達が眠っている間に、どこかへ連れて行かれちゃうんだね…」

    公「明日から今までよりも頑張るって、今決めたばっかりだろ?もっと前向きに行こう!」

    甘里「…そうだよね!馬鹿だな〜あたし。」

    苗木「よし、明日に備えてもう寝ようか。」

    舞園「そうですね。」

    甘里「そうしよっか。」

    公「そうだな。」

    苗木「じゃあ、電気消すね。みんな、おやすみ…」




    モノクマ(うぷぷ…場所の移動の事が分かっちゃうなんて、やっぱ凄いな〜!せっかく荷物も準備してくれたんだし、持って行ってあげようかな。いや〜楽しみだな〜!うぷ…うぷぷぷぷ…)





    コロシアイホームデノ、コロシアイガクエンセイカツガカイシサレマシタ。
  181. 197 : : 2017/03/24(金) 19:57:10
    …ここは?

    ???「苗木。」

    苗木「き、君は…」













    十神「俺の事、覚えているか?」

    苗木「もちろん覚えてるよ。だけど、何で君がここに?」

    十神「ここは現実ではない。お前の夢と言ったところだろう。」

    苗木「夢の中?」

    『死んだはずの私達が何故あなたの目の前にいるのか。これが夢であるのか夢ではないのか…。苗木君、ここまで言えば分かるわね?』

    苗木「霧切さん!?」

    霧切「久しぶりね。」

    葉隠「苗木っち!久しぶりだべ!」

    石丸「苗木君!元気にしていたかね?」

    苗木「葉隠君に石丸君!?」

    鬼島「俺も忘れるぅなよ!」

    腐川「こうして会ってみると、何だか新鮮な気分になるわね。」

    苗木「鬼島君…腐川さん…」

    腐川「何よ、その嫌そうな反応は」

    苗木「い、いや!別に…」

    羽衣「苗木さん!またお会い出来て嬉しいです!」

    山田「数日会っていないだけで、こうも寂しくなるとは…」

    苗木「羽衣さん!山田君まで…!?みんな、どうして僕に会いに来たの?」

    羽衣「何と言いますか…最後のご挨拶をしようと思いまして…」

    苗木「最後の挨拶…?」

    甘里「…え?小鳥ちゃん!?どうして!?」

    羽衣「リリちゃん。久しぶりだね。」

    梅風「みんなー!!生きてたのー!?」

    霧切「いえ、死んだわ。貴方達3人が見てるのは夢よ。さっき、苗木君には説明したわ。」

    梅風「死んだ…の?」

    鬼島「でもぉ、俺たちゃあー元気にやってっぜー?死んじまえばぁ、元気も何もねぇーんだけぇどな。」

    梅風「鬼島君…そんな悲しい事言わないでよ。」

    鬼島「事実ぢゃんかよぉ!でぇ?ショーのチョーシはどぉだぁー?」

    梅風「もう少しかな。もう少し何だけど…なんか変なところに連れてこられたみたい。」

    鬼島「おめぇらーが今居るてけぇだな!」

    腐川「あなた達が今居る場所は、希望ヶ峰学園ではないと言う事は理解出来てるわね?」

    甘里「うん。移動に備えて準備して来たからね。」

    山田「あれ?移動の件について、モノクマ殿は言ってましたっけ?」

    十神「言ってなかった。しかし、こいつらなら移動の事を推理出来たはずだ。それだけの脳をこいつらは持って居るからな。」

    甘里「うん?何で移動の事知ってるの?」

    石丸「皆を見守らせてもらっているのだ。だから、知っている。」

    葉隠「つまり、幽霊だべ!」

    甘里「ちょっと!?あんたって、オカルトは信じないんじゃなかったっけ!?」

    葉隠「俺達は死んでるんだ。もうオカルトとか言えないべ!」

    甘里「えぇ…」

    石丸「ところで、君たちが次に起きた時に居る場所だが……洋館みたいだぞ。」

    苗木「洋館?」

    羽衣「はい。コロシアイHOME『MONOKE』という場所みたいです。」

    梅風「モノ家?モノクマらしい名前だね。」

    羽衣「…例え、モノクマが作り上げた動機だとしても私たちは信じています。」

    甘里「小鳥ちゃん?」

    羽衣「リリちゃんなら、みんなと協力出来るよ。私たちの分まで生きてね。」

    甘里「急にどうしたの!?」

    羽衣「もう時間がないの。リリちゃん達は、もうすぐで目が覚める。だから、本当に伝えたい事を伝えただけ。大丈夫!リリちゃんなら出来るよ!苗木さんや梅風さんもいる訳ですし、何とかなるよ!」

    鬼島「梅風もだ。辛くなったら、仲間を頼れ。いいな?」

    梅風「分かった。自分だけ背負わないようにするよ。」

    霧切「苗木君。」

    苗木「何?」

    霧切「私も貴方を信じているわ。」

    苗木「…ありがとう。みんなの分まで…霧切さんの分まで生きるよ。」

    霧切「ふふっ…それはどうかしら?」

    苗木「え?」

    霧切「なんでもないわ…」

    苗木「な、なんでもないってことは…」

    霧切「なん でも ない」

    苗木「あ、はい。」

    羽衣「それでは、みなさん!絶対に生きてください!絶対に…絶対に…!!」

    甘里「本当に小鳥ちゃんとは、これでさよならなんだね…。」

    羽衣「いつも見守ってるから大丈夫。安心して行っておいで!」

    甘里「…うん!山田ー!!今度こそ、小鳥ちゃんを守ってよねー!!」

    山田「甘里リリカ殿からの願い。この山田一二三がしっかりと受け取りましたぞ!」

    十神「…元気でな。」

    葉隠「じゃあなー!!」

    石丸「気をつけて行ってきたまえ!!」

    腐川「貴方達なら大丈夫。じゃあね。」

    山田「応援してますぞー!!」


    甘里「じゃあねー!!みんなのこと、忘れないよー!!羽衣ちゃーん!!さようならー!!」

    羽衣「リリちゃん頑張れー!!」
  182. 198 : : 2017/03/26(日) 14:09:39
    鬼島「お前との別れが嫌じゃないって言ったら嘘になる。だけど、もう俺は存在しない。俺が居ない分、梅風。頑張ってくれるよな?」

    梅風「もちろん…だよ。」

    鬼島「そんな暗い顔すんなって!お前には仲間が居る。公が居る。コロシアイなんか終わらせて外の世界に出れば、お前の力を必要とする奴が必ず居る。もっと自分を大切にしろ。みんなの為にも自分の為にも。」

    梅風「…ぐすっ…うぅ…き…しま…くん…お別れ…嫌…だよ…」

    鬼島「確かに、現実では二度と逢えない。でも、夢の中でなら…また逢えるかもしれないだろ?」

    梅風「…夢の中でも…絶対に…絶対に逢いに行くよ!!」

    鬼島「ふっははは!超高校級の殺し屋に会いに来るとか、梅風も物好きな奴だ。…絶対に自分を傷つけるなよ。絶対に生き残れ。」

    梅風「分かったよ。鬼島君の想いが知れて良かった。絶対に生きるよ…」

    鬼島「その意気だ。じゃあ、最後…じゃないか。とにかく、呪文を教えてやるよ。」

    梅風「呪文…?」

    鬼島「1回だけだからな。」

    梅風「え…?」


    『斬り刻んでもいい?』


    鬼島「俺がここに来る前によく使った呪文だ。悪い意味でもあるし、いい意味でもある。他にも使いどころがあるかもしれないしな。」

    梅風「斬り刻んでもいい?…か。なんか、強くなった気がする。」

    鬼島「だから、呪文って言ったろ?…さ、早く行け。」

    梅風「うん。バイバイ!!僕、頑張るからねー!!」

    鬼島「おう!!じゃあなー!!」



    霧切「苗木くん。最後に残ったのはあなたな訳だけど…早くみんなのところに戻った方がいいんじゃないかしら?」

    苗木「冷たくない?」

    霧切「そうかしら?…苗木君とは、また逢えると思うけど。」

    苗木「え?」

    霧切「なんでもないわ…」

    苗木「さっきからそればっかじゃん。」

    霧切「何か言った?」(威圧)

    苗木「な、なんでもないよ!」

    霧切「そう…」

    羽衣「苗木さん。」

    苗木「何?」

    羽衣「リリちゃんの事…よろしくお願いします。」

    鬼島「梅風の事も頼む。」

    苗木「うん。分かったよ。」

    霧切「短い時間だったけど。あなたとは、一旦お別れね。」

    苗木「一旦?」

    霧切「早く行きなさい。みんな待ってるんだから。」

    苗木「う、うん。じゃあ、さよなら!」

    霧切「…じゃあね。」
  183. 199 : : 2017/03/26(日) 14:33:51
    MONOKE


    苗木「うーん…あれ?ここは?」

    梅風「夢で言ってたMONOKEっていう洋館みたい。」

    甘里「夢…2人も同じ夢を見てたんだね。」

    苗木「うん。」

    梅風「そういえば、他のみんなはどこに居るの?」

    苗木「確かに…なんで僕たち3人しか居ないんだろう。」

    キーンコーン カーンコーン

    甘里「え?」

    モノクマ「えー、皆さん聞こえてますかー?聞こえてますよね?じゃあ、今の状況を説明させて頂きます。」

    梅風「こんな風に放送を流すってことは、みんな同じ状況に置かれているんだね。」

    モノクマ「オマエラが今居るのは、僕が用意した洋館。通称、『MONOKE』なんだ!」

    苗木「やっぱりか。」

    モノクマ「で!オマエラが用意してきた荷物だけど…とりあえず、その部屋から脱出してよ。全員が揃ったら荷物を返してあげるからさ。」

    甘里「あ、なんだ。てっきり没収されたのかと思ったよ。」

    モノクマ「それじゃあ、頑張ってねー!!」


    苗木「脱出って言ったよね。」

    甘里「普通にこの扉を…」

    ガタガタ

    甘里「あれ?開かない。何でっこの!」

    ガタガタガタガタ

    甘里「ダメだ…」

    梅風「ちょっといい?」

    甘里「え?いいけど…」

    すると、梅風君は扉を調べ始めた。

    梅風「この扉、やっぱり特徴があるのかな?部屋には…特に気になるものはないかな。」

    苗木「梅風君?」

    梅風「さっき、甘里さんは扉をどうやって開けようとしたの?」

    甘里「えっと、押したり引いたりスライドさせたりしたよ。」

    梅風「…うん。なんか分かったかも。」

    甘里「脱出方法が分かったの!?」

    梅風「何となくね。見てて。」

    梅風君は扉の前にしゃがんだ。そして、扉の下の隙間に手をかけると…

    梅風「そーれっ!!」

    下から上へと扉を開いた。


    甘里「開いた!?」

    苗木「なんで開け方が分かったの!?」

    梅風「脱出しろって言われてるのに、下に隙間があるっておかしいからだよ。隙間があったら、中から外へ助けの声が届いちゃうしね。そして、引いても押してもダメなら何か特別な開け方があるはずなんだ。だから、この開け方で開けてみたんだよ。ちなみに、下から上へと扉を開ける方法はド○クエⅧで知ったよ。」

    苗甘「???」

    何を言ってるのか分からなかったけど、僕たちは無事に脱出した。そこに見えたのは…

    甘里「いっぱい部屋があるね。」

    梅風「多分、みんなが居るんだよ。助けに行こう。」

    こうして、僕たちは扉の開け方を外から伝え、無事に全員が部屋から出ることが出来た。
  184. 200 : : 2017/03/28(火) 14:56:23
    ホール

    苗木「ホールみたいな所に出てきたね。」

    甘里「あれ、あたし達の荷物じゃない!?:

    公「本当だ!取りに行こう。」

    僕たちは各自、荷物を取った。

    舞園「荷物の中身は変わってないですね。」

    朝日奈「凶器でも混ぜられてるのかと思ったよ。」

    甘里「凶器になりそうな物をまとめたバッグもあるから大丈夫だよ。」

    江ノ島「…」

    戦刃「さっきからどうしたの?珍しく騒がないでさ。」

    江ノ島「いつも騒いでないでしょ!?っていうか……梅風!!」

    梅風「…え?」

    江ノ島「お前の言った通りだったな!!つまり、こうなることが分かってたんだ!!そうでしょ?黒幕さん。」

    梅風「だ、だから!!僕は黒幕じゃないって…」

    江ノ島「信用出来るか!みんな聞いて!初めに移動の事を話したのは梅風なんだ!苗木も聞いてるしなぁ!?」

    神寺「そうなの?苗木君。」

    苗木「い、いや…えっと…」

    桑田「お前が梅風を庇う必要はねぇだろぉ!話さねぇとお前まで疑われるんだぞ!?」

    苗木「そうだけどさ…でも…」

    大神「苗木の反応を見る限り、江ノ島の言っている事が正しい様だな。」

    江ノ島「ほーら見ろ!!お前を殺せばコロシアイは終わるんだよ!!」

    梅風「違う…違うよ…!!僕は黒幕じゃない!!」

    公「待てよ!何でここで仲間割れをするんだよ!」

    大和田「仲間だぁ?ほぼ黒幕奴と仲間とかふざけてんのかぁ?」

    ヤスヒロ「まだ、梅風さんが黒幕だと決まった訳ではありませんわ。」

    甘里「そうだよ!梅風が黒幕なら、みんなが閉じ込められてた部屋から脱出出来る方法なんて教えたりしないよ!」

    神寺「それは、コロシアイが始まらないからじゃないの?黒幕はコロシアイを楽しんでいる。さっさと部屋から出てもらわないとコロシアイが始まらないじゃない。」

    甘里「…っ!!」

    梅風「嫌だ…嫌だ…」

    公「梅風?」

    梅風「もういいよ!!僕が黒幕って思うならそれでいいよ!!」

    江ノ島「やっと認めた。それじゃあ…」

    梅風「もう知らないよ!!分からない!!」

    その言葉を終えると同時に梅風君は走り出した。

    江ノ島「おい!待てよ!!」



    桑田「あいつ…何考えてんだ?」

    神寺「一人だけ、脱出しようとしているのかもね。」

    公「…江ノ島」

    江ノ島「何?あんたも黒幕を庇うの?」

    公「何のつもりだ。」

    公君の声は、今までに聞いたこともないほど低かった。

    江ノ島「何って?決まってるじゃん。あいつを殺して外に出るんだよ。」

    公「お前が黒幕だから、梅風に黒幕の罪をなすりつけようとしてるんじゃないのか?」

    江ノ島「…はぁっ!?」

    ヤスヒロ「確かに、どうしてそこまで梅風さんが黒幕だと言うのです?」

    江ノ島「それは…今回の移動の事も知ってたし、部屋からの脱出方法も知ってたから…」

    神寺「確かに、1つだけならまだしも、2つも偶然が重なるなんて変だよね。」

    公「お前らとは、どんなに話しても無駄な気がしてきた。」

    江ノ島「こっちも同じこと思ってた。」

    公「じゃあな。」

    苗木「待って!」

    公「…?」

    苗木「これを持って行って。」

    公「なんだ?これは。」

    苗木「通信機だよ。何かあった時の為に持っててほしいんだ。」

    公「…分かった。じゃあな。」


    苗木「あと通信機は3つ。戦刃さん、ヤスヒロさん。君たちにも通信機を持っててほしいんだけど…」

    戦刃「分かったよ。」

    ヤスヒロ「分かりましたわ。」

    苗木「最後の1つは僕が持つね。」

    舞園「えー!ずるい!」

    苗木「それじゃあ、それぞれ部屋が用意されてるみたいだし、一旦解散にしようか。」

    舞園「無視!?」

    その後、僕はうるさい舞園さんを無視して部屋に戻った
  185. 201 : : 2017/04/03(月) 12:45:50
    苗木ルーム

    苗木「部屋は希望ヶ峰学園とちがって、黄色の家具が多い感じだね。じっとしてられないし、どこかに遊びに行こうかな…いや、それよりも梅風君が心配だ。様子を見に行ってみよう。」

    ガチャ

    公「うわぁっ!?」

    苗木「え!?あ、ごめん。いきなり出てきたら驚くよね。」

    公「俺の方こそ悪い。今、苗木を訪ねようとしてたし丁度良かったよ。」

    苗木「何の用かな?」

    公「一緒に梅風を探して欲しいんだ。頼む。」

    苗木「分かったよ。僕もその予定だったしね。」

    公「ありがとう。それじゃあ、行こうか。」





    ホール

    苗木「みんなはここに居ないみたいだから、各自で行動しているんだね。」

    公「荷物も全員分なくなってるな。梅風が持ってきたのはゲームだったな。MONOKEにはゲームルームみたいな場所はあるかな?」

    苗木「探してみようか。MONOKEのマップくらい欲しかったよね。」

    公「確かに。…あ、そこに2階に続く階段があるみたいだ。行ってみない?」

    苗木「MONOKEにどんな場所があるのか知っておいた方がいいだろうし、行ってみようか。」




    2階

    苗木「そういえば、1階には何があったのか分かる?」

    公「ホールに各部屋に食堂くらいだな。他にはなかったと思う。」

    苗木「聞いていてなんだけど、公君ってそういう所もしっかりしてるよね。」

    公「あははははっ!ありがとう。」

    苗木「ん?この緑の扉の部屋は?」

    公「図書室みたいだな。難しそうな本が並んでるのが見える。」

    苗木「図書室…十神君…」

    公「…次、行こうか。」

    苗木「そうだね。」
  186. 202 : : 2017/04/03(月) 22:17:40
    苗木「赤い扉の部屋?なんか幼稚園のドアみたいな色をしてるね。」

    公「ここは…保健室みたいだな。点滴台とかが見えるし、部屋がほとんど白で統一されてるしな。」




    苗木「この黄色い扉の部屋は…」

    ガチャガチャ

    苗木「あれ?開かない。」

    公「鍵が掛かってるみたいだな。他に行こうか。」




    苗木「この廊下に茶色の扉がいっぱいあるね。」

    ガラッ

    公「教室…みたいだな。」

    苗木「だったら、他も教室だよね。」

    公「そうか…?」




    公「水色の扉は…」

    ガラッ

    公「見た感じ、職員室だな。」

    苗木「何で職員室なんてあるんだろう?」





    苗木「2階の部屋はこんな感じかな。」

    公「1階と2階でこの部屋数か。少ないな。」

    舞園「舞園ぞろっと大参上!!」

    苗公「うわぁっ!?」

    舞園「1階と2階?残念!地下もあるんですよ。」

    公「地下?」

    舞園「私が部屋を出た後、2人が話しているのを偶然見たんですよ!それで、2階へと続く階段を登っていたので私は1階を調べたんです!そしたらなんと!地下を見つけたんです!」

    苗木「公君、地下なんてあったの?」

    公「俺が行ったのは、食堂と梅風の部屋と苗木の部屋なんだ。地下がある階段は見えてなかったみたいだ。ごめん。」

    舞園「端にありましたし、気づかないのも無理はないかと。でも、2人を追いかけてきて良かったです。私も地下には行ってないんです。一緒に行きませんか?」

    苗木「そうだね。じゃあ、地下に行ってみようか。」





    地下

    公「1階の各自の部屋があるところ方面とは逆のところに地下への道があったんだな。」

    苗木「各自の部屋や食堂がある方向を背にしたら、左側に2階へ続く階段。正面に地下へと続く階段があるんだね。」

    舞園「これで、迷子になる心配はなくなりましたね!」

    公「さっそく部屋に着いた。金とか銀とかうるさい色の部屋だな。」

    舞園「あなたの度々出る毒舌は何とかならないんですか?」

    苗木「ブーメラン」

    舞園「とりあえず、開けてみますね。」

    ガチャガチャ

    舞園「あれ?開かない。」

    苗木「2階にも開かない扉があったんだよね。」

    舞園「あの、2階ってどんな感じだったんですか?」

    公「図書室が緑色の扉。保健室が赤色の扉。空き教室が茶色の扉。職員室が水色の扉。そして、鍵の掛かった部屋が黄色だ。」

    舞園「なるほど…その黄色の部屋は後回しにしたんですか?」

    苗木「うん。そうだけど…」

    舞園「では、ここも後回しにしましょうか。他にも部屋があると思いますから。」

    公「そうだな。」

  187. 203 : : 2017/04/03(月) 22:53:37
    苗木「…」

    公「…」

    舞園「ひゅっ…ひゅっ…」←空気の抜ける音

    公「ナンダコレ」

    苗木「ワカンナイ」

    舞園「骨とか草とかありますね。看板を見てみる限り、博物館のようです。奥には水族館もあり、昆虫展示室もあるみたいです。上の葉っぱとフクロウのマークは関係なさそうですね。」

    公「それって…」

    苗木「ど○森じゃん。」

    公「○@#☆$&%¥」

    苗木「!?」

    公「何言ってるのか分からないよな。」

    苗木「再現しちゃダメだよ!!」

    舞園「正直入りたくないです…」

    公「俺も…」

    苗木「僕だって…」

    舞園「…」

    公「…」

    苗木「…」

    舞園「こういう時は!」

    公「ジャンケン!」

    苗木「だよね!

    舞園「私、ジャンケン超強いですから!撮影で誰が試食するかのジャンケンの時、私は負けた事ないですから!」

    公「俺だって!給食のジャンケンは負けた事ないから!」

    苗木「僕は超高校級の幸運なんだよ?負けるはずがない。」

    公「舞園が負けるシーンが見えてきた。」

    舞園「あんらぁ〜?公奏君、フラグ立てちゃっていいんですかぁ?超高校級のフラグクラッシャーでもない限り、あなたの負けなんですけど!」

    公「俺、超高校級のフラグクラッシャーだから…」

    苗木「舞園さん。もう君が行ってきてよ。」

    舞園「嫌ですよ!アイドルに魚見て来いとか頭大丈夫ですか!?」

    苗公「え、そっち?」

    舞園「え?」

    公「俺は骨が嫌なんだけど…」

    苗木「え、虫じゃないの?」

    公「え」

    舞園「…嫌いなものは違えど、誰かが入らなくちゃ行けないんです!」

    公「だから、舞園が行ってきてよ。」

    舞園「無理ですっ!!ジャンケン…」

    苗木「あ!ズルい!」

    公「急にやったら、やった本人が大体勝つやつだ!やばい!うぇうわぁ…!!」

    苗舞公「ポンッ!!」



















    舞園「何で私が負けなくちゃいけないんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!?いきなりやれば勝てると思ったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃー!!」

    公「やっぱりか。」

    苗木「早く行ってよ。」

    舞園「い・や・だ」

    苗公「早く行けよっ!!」ドンッ

    舞園「きゃっ!?い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!奥から魚がこっち見てるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!ぜぇっ…!!ぜぇっ…!!」

    公「足速いな。」

    苗木「だね。」

    舞園「はぁ…はぁ…戻りました。」

    公「はっや!?」

    苗木「で、中はどうなってたの?」

    舞園「ど○ぶつの森そのものでしたよ。」

    公「絶対悪意あるよな。」

    苗木「モノクマァ」
  188. 204 : : 2017/04/03(月) 23:44:29
    苗木「さぁ、楽しい時間の後は金と銀の扉の開け方を考えよう。」

    舞園「っていうか、私が虫、苗木君が魚、公君が骨みたいにすれば良かったじゃないですか!!」

    苗木「君が害虫なのは分かるけど、僕が魚で公君が骨って言ったのは許さない。ぶち殺すぞ!」

    公「『害』虫は可哀想だろ。骨って言われたのは許せないけど『害』虫は言い過ぎじゃないか?」

    舞園「そういう意味じゃありません!!それに、あなたは何で害虫の『害』を強調するんですか!?」

    苗木「下から上に…隙間がない。スライド…無理。やっぱり、鍵が必要なのかな。」

    公「あ!もしかしたら、職員室に鍵があるんじゃないか?」

    苗木「そういえば、各部屋ちゃんと調べてなかったね。他の部屋は今度にして、今は職員室に鍵があるか見に行ってみよう!」

    公「あぁ。」

    舞園「私の話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!」




    職員室

    苗木「探すの面倒だね…」

    公「だな〜…って、言ってる側から見つかったよ。」

    苗木「おぉ…!!」

    舞園「入ってすぐのところにあるじゃないですか!!あなた達は何してたんですかっ!?」

    公「金と銀が着色された鍵だから…これは地下の部屋の鍵だな。」

    苗木「黄色い扉の部屋よりも金と銀の扉の部屋の方が気になってたからラッキーだったよ!!」

    舞園「そんなこと言ってる場合なのかな…」

    苗木「…あ!!」

    公「どうした?」

    苗木「とりあえず、部屋を全部見て回ったんだよね?」

    公「多分な。」

    苗木「梅風君…居たっけ?」

    公「居なかったな…」

    舞園「まだ見つけてなかったんですか!?遊んでないで早く探しましょうよ!」

    公「探してるよ!!お前に何が分かるんだよ!!」

    舞園「えっ!?」

    苗木「…!!」

    公「苗木、どうした?」

    苗木「金と銀の扉の部屋」

    公「え?」

    苗木「内側から鍵を掛けられてるんじゃないかな?」

    舞園「内側から!?」

    公「梅風っ…!!」

    公君は職員室から飛び出し、全速力で地下へと向かっていった。

    苗木「公君!僕たちも行こう!!」

    舞園「はいっ!!」





    金と銀の扉の部屋の前

    公「梅風…」

    苗木「…」

    黒くて重くて冷たい物に心臓が握り潰されようとしている感覚が僕を襲う。

    舞園「開きますか?」

    ガチャ…

    公「開いた!!梅風…!!」

    苗木「梅風君!!」






    ゲーム機のような機会が数台置いてあり、ビリヤードが端に寄せられていた。天井にはシャンデリアが吊るされてあった。真ん中には、部屋には合わないベッドが置かれていた。その横を見ると、電源コードが多数繋がれていた。そこで、僕らは見つけてしまった。





















    梅風結城君の変わり果てた姿














    ピーンポーンパーンポーン








    公「…梅風?」

    舞園「…嘘…でしょ?」

    苗木「…え?」

    公「梅風っ!!俺だよ!!返事して…くれよ…」

    モノクマ「死t」

    梅風「………んー?」

    公「え?」

    モノクマ「ファッ!?」

    苗木「…つ、梅風君!!」

    梅風「ふぁ〜い…つ…かぜゅ〜きぃでぇ〜す…えねるぎぃしょ〜ひしちゃった〜…」

    梅風結城の変わり果てた姿を発見してしまった。

    公「…に…と…」

    苗木「え?」

    公「梅風のニートモードに遭遇したのは2回目だ。」

    舞園「ん?今なんて?私、耳悪いからワンモアお願いします。」

    公「梅風のニートモード」

    舞園「あら?今、梅風君のニートモードって聞こえたんですけど…?」

    モノクマ「まっちがえたー!!」

    梅風「あんれぇ…?なんでぇ?かぎかけたのにぃ〜…?」

    公「とりあえず、運ぶの手伝ってくれ。梅風のニートモードは中々治らない。1回目も、だいぶ苦労した。」

    舞園「…」

    苗木「うん…死んでなくて良かったよ。」

    舞園「ここは、ゲームルーム…ですかね?」

    公「見た限りな。だから梅風にゲームは嫌だったんだよ。」

    苗木「あの時の反応って…そういうことだったのか。」


    こうして、僕たちはニートモードの梅風君を食堂へ運んだ。

  189. 205 : : 2017/04/04(火) 00:25:50
    食堂

    なぜか、みんな居た。夕食会を始めるみたいだ。反応はもちろん


    不二咲「え…」

    戦刃「えっと…」

    ヤスヒロ「これは…」

    思ってた反応だった。

    梅風「ぃやだぁいぃやぁ〜!!ぼくはぁげぇむがしたいのぉ〜。」

    神寺「これは、江ノ島さんのせいね。」

    江ノ島「お前も同罪だ!」

    戦刃「盾子ちゃん、とりあえず謝ったら?」

    江ノ島「そうだね。梅風、悪かったよ。だから、正気に戻ってくれない?」

    梅風「んぁ〜きにしてないっすよぉ〜!だいじょ〜ぶだ〜じゅんこちゃ〜ん…」

    江ノ島「なんか、酔ってない?」

    公「ゲームのやりすぎで酔ったんだよ。」

    アルター「不思議な体質だねぇ?」

    不二咲「梅風君、本当に大丈夫?」

    梅風「しんぱいないよぉ〜。ち〜たんありがと〜!」

    桑田「ダメだこりゃ。」

    梅風「せんぼんのっくぅ〜…」

    桑田「アポ…?」

    大和田「酒は飲んでねぇよな?」

    梅風「もぉた〜さいくるですげぇ〜じ」

    大和田「さ、寒気が…」

    甘里「怖いね。」

    朝比奈「そうだね。」

    大神「梅風も無自覚なのだろう。」

    神寺「子供みたいね。」

    苗木「君はダメ忍者。」

    神寺「」


    この後、僕たちは部屋に戻った。ご飯はというと、梅風君は大神さんに食べさせてもらってた。


    苗木「さて、寝ようかな。」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「はーい」

    誰だろう?

    ガチャ

    梅風「なぁ〜くん!」

    苗木「なー君!?」

    公「梅風、自分の部屋に戻れって!」

    梅風「いやぁ!!ゆぅ〜きはひとりじゃいやぁ!!」

    苗木「あれ?ゲームルームで会った時、梅風君って自分のこと僕って呼んでなかった?」

    公「梅風は夜も弱点なんだ。ふにゃふにゃなんだ。」

    苗木「表現の仕方ね。」

    梅風「なぁ〜くんなぁ〜くん!いっしょにねよ〜!」

    苗木「えぇっ!?」

    梅風「かなくんも!かなくんも!ね?ね?ね?」

    公「どうしよう…これは重症だ。ニートモードの夜がここまでだったとは…」

    梅風「ねる。ねる…おやぁすぅ〜みぃ〜…」

    公「ちょっ!?」

    梅風「すー…すー…」

    苗木「寝ちゃった。」

    公「本当にどうしよう。」

    苗木「公君も梅風君も僕の部屋で寝る?」

    公「え!?で、でも…苗木に悪いし…」

    苗木「気にしなくていいよ!それに、あんまり落ち着かないんだ。だから泊まっていってよ。」

    公「…それなら、お言葉に甘えようかな。」

    苗木「ウェルカム!」

    公「お邪魔します。」
  190. 206 : : 2017/04/04(火) 11:00:10
    苗木「ここってさ、本当にどこなんだろう?ここから脱出出来ればコロシアイは終わるのかな?」

    公「どうだろう…。だけど、モノクマは何の目的で俺たちをこんなところに連れてきたんだ?」

    苗木「動機…もないしね。」

    その時だった

    プシュー プシュー

    苗木「な、何!?」

    公「何だよこの白い煙…なんか…眠くな…って…」

    苗木「公く…ん…つか…ぜ…く…」

    白い煙によって、僕らは眠らされてしまった












    ???「えぎ…おき…ょうぶか…」

    苗木(誰だろう…)

    強力な睡魔に襲われながらも、僕は重い体を起こした。

    公「苗木!!大丈夫か!?」

    苗木「あ、公君。おはよう。」

    公「あのなぁ…今、自分がどういう状況に置かれているのか分かってるのか?」

    苗木「え?」

    だんだん視界がはっきりして来た。だけど…

    苗木「ここ、僕の部屋じゃないよ!?」

    公「そうなんだよ。それに、梅風も居なくなってるんだ。」

    苗木「え!?早く探さなきゃ!!」

    公「それには、ここから脱出するしかないんだ。」

    苗木「それなら、この扉を下から上に…」

    ガチャガチャ

    苗木「…開かない。」

    公「あの時とは別の部屋みたいだ。」

    苗木「そんな…」

    キーンコーン カーンコーン

    公「何だ?」

    モノクマ「えー、オマエラにお知らせします。オマエラが今居るのは、ずばり!密室です!」

    苗木「密室?」

    モノクマ「まぁ、頑張って脱出してね!ちなみに、制限時間は30分だから。それまでに脱出しないと毒が注射されて死んじゃうからねー!」

    公「はぁっ!?」

    モノクマ「後、オマエラには2人組ずつで組んでもらってるけど、その2人同士でコロシアイをするのもOK!死者が出た部屋の扉は自動的に開きます。それで、みんなを救出出来るよ!ペアの奴と自分の命を捨てるのか、脱出を目指すのか!?もしくは…これ以上は言わないや。じゃあ!せいぜい頑張ってください!」


    公「俺は、そんなことする気ないからな。」

    苗木「僕もだよ。」

    公「このまま1番乗りで脱出して、死者が出る前にみんなで脱出しよう!」

    苗木「うん!」

    1人も犠牲者を出さない為に、僕たちは脱出方法を探した。
  191. 207 : : 2017/04/04(火) 11:29:02
    苗木「ダメだ…見つからない。」

    公「他のみんなは見つけられたかな…」

    脱出方法は見つからない。バングルにタイムリミットが表示してある

    苗木「あと5分…」

    公「どうすれば…」

    カチッ…

    苗木「え…?」

    公「何だ!?」

    ガチャ…

    苗公「!?」

    僕と公君は声が出なかった。そこにいたのは…













    梅風「やぁっほぉ〜!!げんきでぇ〜すかぁ〜?」

    公「梅風!?」

    苗木「どうしてここに!?」

    梅風「ぅん〜?どあがあいたからぁ〜たすけにきぃたぁのぉ〜。」

    苗木「じ、じゃあ…脱出したってこと?」

    梅風「だっしゅつぅ〜?」

    公「梅風!!ペアは誰だったんだ?」

    梅風「ふぇ?ぞのさ〜ん!」

    苗木「舞園さん?」

    梅風「そ!」

    舞園「みなさん、無事でしたか!?」

    苗木「うわぁ!?」

    舞園「なんですかその反応は!?ずっと後ろに居たのに。」

    公「確かに舞園は後ろに居たぞ。」

    舞園「えぇー!?どうして証明してくれたんですか!?」

    公「こんな状況だし、冗談なんか言ってる場合じゃないからな。」

    舞園「ですって。」

    苗木「僕、本当に気づかなかったんだけど…」

    舞園「じゃあ、私は他の人たちの部屋も開けてきます!」

    苗木「待って!」

    舞園「はい?」

    苗木「どうやって僕たちの部屋を開けたのか知りたいんだけど…」

    舞園「あぁ、ホールに置かれてあった鍵で開けたんですよ。このホールの作りは、みなさんの各部屋の作りと変わりはないようですよ。」

    公「そうか。それで、どうやって脱出したんだ?」

    舞園「え?普通に扉が開きましたよ?」

    公「どういうことだ?」

    舞園「だから!普通にドアノブを回して押したら開いたんですって。」

    苗木「え…?」

    公「それって…」

    僕たちは変な緊張感に襲われた。密室から脱出出来たのにも関わらず。気づいたら、僕たちは舞園さんと梅風君が居た部屋へと足を踏み込んだ。




    舞園「ちょっと!急にどうしたんですか!?」

    苗木「この部屋、全部調べた!?」

    舞園「いいえ…調べてませんけど…」

    公「調べてない…?」

    直感が部屋の中のクローゼットを開けろと指示した。僕は最悪な事態が起きないことを信じて、舞園さんと梅風君が居た部屋のクローゼットを開けた














    僕たちは、最悪な事態を目の前にした








    そこにあったのは…






















    桑田君の抜け殻のような死体だった。



    残り生存者数 14人

    to be continued…
  192. 208 : : 2017/04/04(火) 11:58:57
    ピーンポーン パーンポーン

    モノクマ「死体が発見されましたー!!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!!」


    梅風「…ふぇ?したい?くわたくん、おきて。したいがはっけんされちゃったって。」



    梅風「くわたくん…?くわたくん、ねむいの?おきたくないのぉ?」

    公「梅風…」

    梅風「かなくん…くわたくんがおきないよぉ?」

    公「桑田は…死んだ。」

    梅風「…なんで?」

    公「コロシアイが起きたからだ。」

    梅風「くわたくん、しんでないよぉ?だってぇ、ねてるよぅなかおだよぉ?したいじゃないよぉ。」

    公「…」

    苗木「舞園さん、みんなの部屋を開けてきて。」

    舞園「わ、分かりました。」

    苗木「…」

    梅風「くわたくん、お〜きて。お〜…」

    公「触るな!!」

    梅風「ひゃあ…!?」

    公「梅風、お前は朝比奈や大神たちと一緒に居ろ。余計な容疑はかけられたくないだろ?」

    梅風「ようぎ?」

    公「いいから。」

    梅風「で、でもぉ…」

    公「俺たちに任せて置けって。ほら、な?いい子だから。」

    梅風「…だいじょうぶなのぉ?」

    公「あぁ。」

    梅風「…わかったぁ。ぼく、いいこにしてる!」

    公「それで、いいんだ。」

    舞園「みなさんを連れてきました。」

    朝比奈「う、嘘でしょ…」

    大神「死体発見アナウンスを聞いただろう?」

    江ノ島「これ、本当に死んでんの?」

    戦刃「他のみんなは居るし…ね。」

    神寺「私たちの為にコロシアイをしたというの?」

    ヤスヒロ「ですが、桑田君を殺してしまったのは間違いありませんわ。仲間を信用出来なかったからこその行動ですわね。」

    大和田「ちっ…」

    不二咲「また、やらなきゃいけないのぉ?」

    アルター「今は捜査をするしかないよぉ。桑田君が何で殺されちゃったのか…はっきりさせないと。」

    神寺「だから、それは…」

    ヤスヒロ「なぜ、桑田君なのか…と、言いたいのだと思いますわ。」

    モノクマ「取り込み中すみません。」

    甘里「モノクマ!?」

    モノクマ「これ、いつも渡してるよね?ザ・モノクマファイルー!!ではでは、頑張ってください。」

    苗木(また始まってしまった。始まる度に、僕たちは学級裁判をしなければならない。殺された桑田君の為にも事件を明らかにするんだ…!!)
  193. 209 : : 2017/04/04(火) 13:01:01
    捜査開始

    苗木(まずは、モノクマファイルを確認しよう。)


    モノクマファイル

    被害者は超高校級の『ミュージシャン』 桑田怜恩

    死体発見現場は舞園と梅風の密室

    死因は絞殺。首には絞殺の際についたあざがある。その他、目立った外傷はない。


    苗木(あれ?死亡推定時刻が書かれてない。)

    戦刃「死体発見現場は舞園さんと梅風君が居た密室ってなってるね。」

    神寺「分かっているとは思うけど、単独行動は禁止。こんな訳も分からない場所では尚更ね。」

    公「梅風は朝比奈たちに頼みたいんだけど…いいか?」

    朝比奈「分かったよ。いいよね?さくらちゃん。」

    大神「構わない。」

    公「舞園は…甘里にお願いしてもいいか?」

    甘里「うん。いいよ。」

    舞園「え?何で私が?」

    戦刃「舞園さんと梅風君が居た密室で起きた殺人だし、舞園さんと梅風君が証拠を隠滅しないように…とか。」

    舞園「私たちは殺してません!それに、証拠隠滅なら脱出の際にするはずです。」

    神寺「とにかく、単独行動は禁止。それは全員一緒よ。」

    苗木「それじゃあ、捜査を始めようか。」

    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた

    ちなみに、監視組は

    朝比奈さん、大神さん、梅風君

    甘里さん、舞園さん

    という組み合わせだ。


    苗木「まずは、色んな人に話を聞いてみよう。」

    公「そうだな。」



    苗木「甘里さん、舞園さん。話を聞きたいんだけどいい?」

    甘里「話って?」

    公「昨日とか今日で変な事とかなかったか?」

    舞園「変なこと?私と梅風君の居た部屋の扉が普通に開いたことですかね。」

    苗木「やっぱり、それは気になるよね。甘里さんは何かあるかな?」

    甘里「あるある!まずは、昨日の話からね。みんなで夕食食べた1時間後くらいかな?桑田がふらふらしながら歩いてたんだ。心配で声を掛けたら『大丈夫だ』っていうから私は自分の部屋に戻ったよ。それで、また1時間くらいしたら白い煙が出てきて…」

    公「桑田がふらふらしてた…か。『まず』ってことは、他にもあるんだよな?」

    甘里「うん。今日起きたらタイムリミットがバングルに書いてあったんだ。そのタイムリミットが45分っていう中途半端な時間なのが不思議だったんだよ。2人も不思議だと思わない?」

    公「45分…?」

    甘里「え?何かおかしい?」

    苗木「僕たちのタイムリミットは30分だったんだ。」

    甘里「えぇー!?何で!?でも、45分にも30分にもモノクマアナウンスが鳴ってたから…今の話によると、各自起きる時間も違ってるみたいだね。だけど、密室に閉じ込められているって知ったのは30分の放送の時だよ。」

    舞園「そっか。だから私は…」

    苗木「え?」

    舞園「みなさんが閉じ込められているって知ったのは、この手紙なんですよ。」

    公「ちょっと見せてもらう。」


    『脱出おめでとう!さぁ!この鍵を使って、閉じ込められている生徒たちを救出しよう!』


    公「明らかにモノクマだな。」

    舞園「それに、私たちが目を覚ましたのは苗木君たちを救出しにいった直前なんですよ。」

    苗木「じゃあ、タイムリミット5分前くらいっところかな?ありがとう。凄く助かったよ。」

    舞園「いえいえ。」

    公「甘里、最後に1ついいか?」

    甘里「何?」

    公「甘里は誰とペアだったんだ?」

    甘里「え?アルターエゴだけど…」

    公「分かった。ありがとな。」

    甘里「役に立てて良かったよ。それじゃあ、頑張ってね!」

    公「あぁ。」




    苗木「あの2人から聞いた情報をまとめよう。」

    公「まず、甘里とエゴが起きたのはタイムリミットの45分前。俺と苗木が起きたのはタイムリミットの30分まえ。そして、梅風と舞園が起きたのはタイムリミットの5分前だったな。」

    苗木「舞園さんと梅風君の居た部屋は密室ではなかった。他の部屋が密室であることを舞園さんは手紙で知った。昨日の夜に桑田君の体調が悪そうだった。」

    公「ふらふらしてたんだよな。」

    苗木「…で!モノクマアナウンスは2回鳴ってたけど、密室であることを知らされたのはタイムリミットの30分前だけ。これが、舞園さんと甘里さんが教えてくれた情報だね。」

    公「この調子で次に行こう!」

    苗木「うん!」

    コトダマ【起きた時の残りタイムリミット】を手にいれた

    コトダマ【密室ではなかった舞園と梅風の部屋】を手にいれた

    コトダマ【密室を知らせる手紙】を手にいれた

    コトダマ【昨日の夜の桑田】を手にいれた

    コトダマ【モノクマアナウンス】を手にいれた


  194. 210 : : 2017/04/04(火) 13:50:57
    苗木「ねぇ、公君。」

    公「なんだ?」

    苗木「学級裁判がいつ始まるのかも分からないしさ、手分けしない?」

    公「手分け?いいけど…みんなの居る場所が分からないし…」

    苗木「大丈夫だよ。こんな時にこそ、通信機があるからね。」

    公「あ、それ持ってたんだ。」

    苗木「よし!不二咲さんとヤスヒロさんに連絡してみよう。まずは、不二咲さんから。」

    ピピピピ…

    不二咲「不二咲千尋です。」

    苗木「不二咲さん?聴こえる?」

    不二咲「苗木君!うん。大丈夫だよ。」

    苗木「今、どこに誰と居るか知りたいんだけど…」

    不二咲「今、アルターエゴと一緒に食堂に居るよ。」

    苗木「分かった。じゃあ、そっちに向かうね。」

    不二咲「分かった。待ってるねぇ!」



    苗木「次はヤスヒロさんに…」

    ピピピピ…

    ヤスヒロ「はい。ヤスヒロタエコです。」

    苗木「ヤスヒロさん。今、どこに誰と居るか教えてもらってもいいかな?」

    ヤスヒロ「よろしいですわよ。今は大和田君と江ノ島さんと一緒に保健室に居ますわよ。」

    公「今からそっちに俺が向かうから、待っててもらえるか?」

    ヤスヒロ「分かりました。お待ちして居ますわ。」



    苗木「それじゃあ、後でね。」

    公「集合場所はホールでいいか?」

    苗木「そうしようか。」

    公「じゃあな。」




    食堂

    苗木「お待たせ。」

    不二咲「あ、苗木君。えっと…話を聞きたいんだよねぇ?」

    苗木「そうなんだ。お願いします。」

    不二咲「…うん!何から話せばいいかな?」

    苗木「じゃあ、起きた時のタイムリミットとペアだった人を教えてほしいんだ。」

    不二咲「分かったよぉ。僕が起きた時のタイムリミットは60分だったよ。ペアの人は江ノ島さんだったよ。」

    アルター「ちなみに、僕は45分で…」

    苗木「あ、それは甘里さんに聞いたから大丈夫だよ。」

    アルター「そっかぁ。」

    苗木「不二咲さん、ありがとう。それじゃあね!」

    不二咲「バイバーイ!」

    アルター「気をつけてねぇ〜。」





    保健室

    江ノ島「痛い…」

    公「何があったんだ?」

    大和田「走って転けた。」

    公「…」

    ヤスヒロ「それで、わたくしは何を話せば良いのでしょう?」

    公「起きた時のタイムリミットとペアだった人を教えてほしいんだ。」

    ヤスヒロ「なるほど。わたくしはタイムリミットの50分前に目が覚めましたわ。ペアは大和田君でした。」

    大和田「俺も同じだ。」

    公「逆に違ってたら大変だよ。」

    江ノ島「私は1時間前で不二咲とだった。」

    公「そうか。ありがとう。」

    ヤスヒロ「わたくしからも1つよろしいでしょうか?」

    公「なんだ?」

    ヤスヒロ「昨日の死体発見アナウンスが失敗した理由…あなたは知らないままですか?」

    公「いや、知ってるよ。」

    ヤスヒロ「あら?公君たちには伝え忘れたのかと思ったのですが…」

    公「逆に、何で知ってるんだ?」

    ヤスヒロ「…聞かせて頂けますか?」

    公「あ、あぁ。昨日の死体発見アナウンスは梅風が死んでるように眠っていたから、モノクマが勘違いして放送したものなんだ。ゲームのやり過ぎでおちただけだな。」

    ヤスヒロ「わたくしは、桑田君の件だと思うのですが…」

    公「桑田の件?」

    ヤスヒロ「昨日の夕食会に向かう途中、桑田君が倒れていたんです。わたくしと江ノ島さんと戦刃さんの3人で発見してしまったから、モノクマが勘違いしたのかと。」

    公「…結局、どっちなんだろうな。」

    ヤスヒロ「…困りましたわね。」

    公「でも、凄く役に立ったよ。ありがとう。」

    ヤスヒロ「お役に立てたのなら、何よりですわ。」

    公「じゃあな。」

    ヤスヒロ「御機嫌よう。」


    公(甘里が夕食後の桑田の体調が変化って言ってたよな。ヤスヒロは夕食前に桑田が倒れていた。…桑田が体調不良なのは、偶然じゃないのかもしれないな。)

    コトダマ【起きた時の残りタイムリミット】を更新

    コトダマ【昨日の夜の桑田】を更新

    コトダマ【間違えた死体発見アナウンス】を手に入れた



  195. 211 : : 2017/04/04(火) 16:13:24
    食堂

    お互いが戻って来たところで、僕たちは情報を交換した。

    苗木「じゃあ、次は…」

    公「梅風とか戦刃とかがまだだったな。」

    苗木「戦刃さんは通信機を持ってるから何とかなるけど…」

    公「梅風は多分ゲームルームだな。」

    苗木「梅風君は、朝比奈さんと大神さんが一緒に居るはずだよ。」

    公「と、なると…戦刃と一緒に居るのは神寺か。」

    苗木「とりあえず、戦刃さんに通信してみる。」

    ピピピピ…

    戦刃「もしもし?」

    苗木「もwしwもwしw」

    公「電話じゃないんだからさぁ…」

    戦刃「…それで、どうしたの?」

    苗木「戦刃さん。今、どこに居るの?」

    戦刃「職員室だよ。来る?」

    苗木「行く。」

    戦刃「り」

    公「今の会話は一体…」

    苗木「それじゃあ、公君は梅風君たちをお願い!また食堂で!」

    不二咲「あのぉ…」

    公「どうした?」

    不二咲「食堂に戻って来なくても、通信機で連絡した方が手間がかからないと思うよ?公君も通信機持ってたよねぇ?」

    公「」

    苗木「…」

    不二咲「…」

    公「館の外に通信機落ちてた」

    苗不「え」

    公「じゃあな。」



    ゲームルーム

    朝比奈「あ!公じゃん!どうしたの?」

    公「捜査だよ捜査。」

    大神「ご苦労だな。プロテインでも飲むか?」

    公「遠慮しておくよ。」

    大神「そうか…」

    朝比奈「それで、何が聞きたいの?」

    公「起きた時にタイムリミットがどれくらいあったのか。それから、その時のペアだ。」

    朝比奈「ペアはさくらちゃんだよ。余ってた時間は…」

    大神「40分だったはずだ。」

    朝比奈「そうなんだよ!その時にはアナウンスは鳴らないし、どうしていいか分からなかったよ!」

    公「そうか。協力してくれてありがとな。」

    朝比奈「ううん!大丈夫だよ!」

    大神「梅風は学級裁判の時、連れて行くから安心しろ。」

    公「助かるよ。梅風、大丈夫か?」

    梅風「らぁいよ〜ぶらぁいよ〜ぶ〜しんぱいな〜い〜おっお〜!」

    公「ダメだ。」

    朝比奈「最後の『おっおー!』っていうのは何なの?」

    公「忘れてくれ。」

    朝比奈「あ、うん。分かった。」

    公「じゃあ、俺は他にも気になることがあるし、もう行くね。」

    朝比奈「じゃあね!」

    大神「気をつけるんだぞ。」

    コトダマ【起きた時の残りタイムリミット】を更新





    職員室

    苗木「省略するけど教えてよ。」

    戦刃「きっと○○を教えてよの○○を言い飽きちゃったんだね。起きた時のタイムリミットとペアを知りたいんでしょ?」

    苗木「エスパーですか?」

    神寺「私のペアは戦刃さんだよ。」

    苗木「君には聞いてない。」

    神寺「いい加減やめてくれない?」

    苗木「やめない。消えて。」

    神寺「…っ!!」

    苗木「うっ…げほっ…」

    戦刃「みぞおち入りましたー!」

    苗木「戦刃さん、お願い。」

    戦刃「分かった。今言ってた通り、私のペアは神寺さん。残り時間は55分だったよ。」

    苗木「ありがとう。じゃあ、さようなら〜!!」





    神寺「…」

    戦刃「神寺さん…怖いよ。」





    苗木「えらい目にあった。」

    ピピピピ…

    苗木「誰だろう?」

    公「苗木。今から密室が並ぶ部屋の前に来てくれ。じゃあな。」

    苗木「う、うん。分かった。」

    苗木(結局、会って話すことになるんかい。)
  196. 212 : : 2017/04/05(水) 08:46:05
    苗木「公くーん!!」

    公「悪いな。苗木だけに手間掛けさせて。」

    苗木「大丈夫だよ。それで、何か気づいたの?」

    公「部屋のある方を背にして一番右の部屋から数えていくと、全部で7つ部屋があるんだ。俺たちが居た部屋は左から2番目だな。」

    苗木「じゃあ、桑田君の死体が発見されたのは左から1番目の部屋ってこと?」

    公「そうなるな。他にも、誰がどの部屋に居て起きた時の残りタイムリミットまとめてみると…」

    右から1番目→不二咲、江ノ島 残り60分

    右から2番目→戦刃、神寺 残り55分

    右から3番目→ヤスヒロ、大和田 残り50分

    真ん中→甘里、アルター 残り45分

    左から3番目→朝比奈、大神 残り40分

    左から2番目→苗木、公 残り30分

    左から1番目→舞園、梅風 残り5分

    苗木「…?」

    公「どうかしたか?」

    苗木「何か引っかかるな…」

    公「それは、裁判中に明らかにしよう。そして…」

    モノクマアナウンスが鳴ったのは45分と30分。

    舞園と梅風の部屋のタイムリミットが5分だけ。

    公「これで密室状態だったら完全に脱出が不可能だろうな。」

    苗木「そうだよね。…ねぇ、公君。」

    公「なんだ?」

    苗木「桑田君の死体を…調べてみたいんだ。」

    公「え?」

    コトダマ【起きた時の残りタイムリミット】→【部屋とペアとタイムリミット】に更新

    コトダマ【密室ではなかった舞園と梅風の部屋】を更新



    苗木「桑田君…」

    やはり、桑田君は死んでいる。

    公「苗木。桑田のことで何か気になるのか?」

    苗木「モノクマファイルを見ただけじゃダメだと思って。ちゃんと、桑田君に向き合わないといけないって思ったんだ。」

    公「…そうだな。でも、傷は絞殺された首のあざしかないみたい…あ!!」

    苗木「公君も気づいた?」

    公「確かに、桑田の首にはあざがある。だけど…」

    苗木「1つだけじゃないね。複数回締められた可能性があるのかも。…気になるのはこれくらいかな?」

    公「待って。俺からも1ついいか?」

    苗木「うん。いいけど…」

    公「ずっと忘れてたんだけど、俺たちの荷物はどこに行ったんだ?」

    苗木「え?荷物なら……あれ?」

    公「変…だよな。MONOKEに居た時までは、各自の荷物も没収した危険物もあったのにな。」

    苗木「通信機はちゃんとあるよ。」

    公「梅風もゲームを持ってたよな?」

    苗木「え?じゃあ、梅風君が…」

    公「どうだろうな。これは、本人に聞いてみる必要がありそうだな。」

    コトダマ【桑田の死体の状況】を手に入れた

    コトダマ【消えた荷物と危険品】を手に入れた

    コトダマ【通信機】を手に入れた

    コトダマ【ゲームを所持していた梅風】を手に入れた


    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「えー。もう始めちゃいましょうか。学級裁判の時間でーす!!オマエラは、ホールにお集まりくださーい!!」

    公「始まるんだな。」

    苗木「…うん。」

    僕らは、全員が揃うのを待った。

    全員が揃うまで、時間はかからなかった。
  197. 213 : : 2017/04/05(水) 09:10:39
    モノクマ「オマエラ、集まってくれたね!それじゃあ、ホールの真ん中から退いてもらえるかな?」

    甘里「なんで?」

    モノクマ「いいからいいから。」

    すると、真ん中には下へと続く階段が現れた。

    神寺「仕組みが異常だわ。」

    梅風「ど〜んど〜んぱしゅ〜んどこ〜んずがぁ〜ん!!にゃにゃにゃ〜!!」

    戦刃「本当に大丈夫?」

    江ノ島「この影響で好感度下がっただろうね。」

    モノクマ「では、ついてきて〜!」

    僕たちは、モノクマの指示通り下へと続く階段を降りて行った。そこには…


    舞園「この大きな機械は一体…?」

    不二咲「うわぁ…!!すごーい!!」

    アルター「落ち着いてよぉ。」

    モノクマ「君は何のフr」

    カ○ン「送電麻痺!!」

    モノクマ「ファッグ!?」

    苗木「あれ?今、こまるの声が聞こえた気がしたんだけど…」

    モノクマ「き、気のせいだよ。そんじゃ、機械の向こうにあるいつものエレベーターに乗ってね。」

    梅風「あのきいろいどあ〜はなぁにぃ〜?」

    公「黄色いドア?」

    苗木「あの扉って、MONOKEで見た開かない扉じゃない?」

    モノクマ「そうなのです!オマエラが閉じ込められていたのは、隠されしMONOKEの3階だったのです!」

    甘里「ここに来てそれ言うの!?」

    モノクマ「まぁ、とにかく!エレベーターに乗ってね!」


    僕たちはエレベーターに乗った。

    僕たちは5回目のコロシアイをして、5回目の学級裁判が開かれようとしている。

    だけど、絶対に間違えるわけにはいかない…



    死んだ桑田君の為にも、みんなの為にも…!!
  198. 214 : : 2017/04/05(水) 09:55:36
    〜モノクマ劇場〜

    モノクマ「物語も後半戦!果たして、あと何人死ぬのかな?何人生き残るのかな?黒幕は誰かな?」

    作者「後半からは、さぼらずに頑張りたいな。」

    モノクマ「4章の途中なんか、1ヶ月以上も空いてた時あったしね。」

    作者「本当にすみません。」

    モノクマ「で、モノクマ劇場というよりも作者劇場になっちゃってる見たいだけど…お知らせがあるんだよね?」

    作者「そうなんですよ!お知らせっていうか朗報でもないんですが、2のオリキャラの才能が決まったんですよ。」

    モノクマ「誰も期待してないし、勿体ぶらずに発表してよ。」

    作者「…はい。では、オリキャラ6人の才能です。」

    ・超高校級の弁護士

    ・超高校級の卓球部

    ・超高校級の助手

    ・超高校級のナレーター

    ・超高校級のエステティシャン

    ・超高校級の天文学者

    作者「と、なっております。」

    モノクマ「…」

    作者「ちなみに、名前も決まっているんですが、それは2のssの自己紹介の際に発表という形にしたいと思います。」

    モノクマ「へー」

    作者「あ、3のオリキャラの才能と名前も決まっています!その発表は、いつk」

    モノクマ「そんなことより、5章について考えなよ。」

    作者「え?」

    モノクマ「5章はコトダマを集めるだけ集めておいて、まだ内容とか考えてないんでしょ?クロは決まってるのに、内容が決まってないとか一番ダメなやつだよ。」

    作者「」

    モノクマ「1章の酷さとか、その他章の酷さも中々だよ。そうやって内容を考えないから、あんな腐った内容になるんだよ。」

    作者「もうやめてください…僕の頭では4章の内容が限界なんですよ…」

    モノクマ「皆様、本当に申し訳ありません。こんな作者ですが、今後ともお願いいたします。」

    モノクマ劇場 終了
  199. 215 : : 2017/04/05(水) 14:35:40
    コトダマ確認

    【モノクマファイル】

    今回の被害者 桑田例恩の死体について記されたファイル

    死因は絞殺 死体発見現場は舞園と梅風の居た部屋

    死亡推定時刻が記載されていない

    【部屋とペアとタイムリミット】

    右から1番目→不二咲、江ノ島 残り60分

    右から2番目→戦刃、神寺 残り55分

    右から3番目→ヤスヒロ、大和田 残り50分

    真ん中→甘里、アルター 残り45分

    左から3番目→朝比奈、大神 残り40分

    左から2番目→苗木、公 残り30分

    左から1番目→舞園、梅風 残り5分

    右から左になるにつれて、タイムリミットが短くなっていっている。

    【密室ではなかった舞園と梅風の部屋】

    残りタイムリミットが5分という部屋。桑田怜恩の死体発見現場ともなっている。この部屋は密室になっておらず、普通に開いたらしい。

    【密室を知らせる手紙】

    舞園が部屋を出た際に見つけた手紙。これと一緒に置いてあった鍵で苗木たちを密室から救出した。舞園と梅風は、この手紙で他の部屋が密室になっていることを知った。

    【昨日の夜の桑田】

    夕食前に倒れていて、夕食後には体調が悪そうだった桑田。夕食前に何かがあったのだろうか?

    【モノクマアナウンス】

    タイムリミットが45分、30分の時に鳴ったというモノクマアナウンス。密室を知らせたのは30分のアナウンスだけだという。

    【間違えた死体発見アナウンス】

    モノクマが間違えて放送しようとしてしまったアナウンス。桑田が倒れているのをヤスヒロ、戦刃、江ノ島が発見した。梅風が死んだようになっていた状態を苗木、舞園、公が発見した。果たして、このアナウンスは事件に関係があるのか。

    【桑田の死体の状況】

    桑田は死因は絞殺で間違いないはずだが、苗木と公は桑田の死体の首に何度も締め付けたような痕を確認した。これは、何を示しているのか。

    【消えた荷物と危険品】

    昨日の夜時間まではあったが、白い煙を吸い込んだ後、MONOKEの3階に移動させられてから無くなってしまった。消えた荷物と危険品は何処へいったのか。

    【通信機】

    苗木、公、不二咲、戦刃、ヤスヒロが所持している通信機。荷物と危険品は無くなってしまったが、通信機は無くなっていなかった。

    【ゲームを所持していた梅風】

    ゲームルームを訪れた際、梅風はゲームを所持していた。全員の荷物が無くなったのにも関わらず、なぜ彼女のゲームは無くなっていなかったのか。
  200. 216 : : 2017/04/05(水) 15:00:35
    学級裁判 開廷

    モノクマ「では、学級裁判を開きまーす!よろしくお願いしまーす!」

    甘里「初めの台詞は?」

    モノクマ「んなもん、忘れちゃったよ。」

    甘里「忘れちゃだめでしょ…」

    江ノ島「で?まずは何から話すの?」

    朝比奈「とりあえず、凶器の話から?」

    ヤスヒロ「桑田君の死因は絞殺。絞殺出来る凶器…ロープなどが挙げられますわね。」

    梅風「きょ〜きのはなしはあぁ〜とっ!」

    朝比奈「え?何で?」

    梅風「だてだて、にもつも〜きけんひんも〜なくなっちゃったんだよぉ〜?みつけにくいでしょ〜。」

    大和田「そういや、荷物が無くなってんな…」

    神寺「今回、一番のカギは凶器ということになりそうね。」

    戦刃「じゃあ、死体発見現場について話してみる?」

    公「凶器が分からないから、そこから考えていくのが妥当だよな。」

    苗木(凶器が不明か…。死体発見現場について、分かることから考えよう。)


    議論開始

    甘里「死体発見現場は、一番左の部屋だよね!」

    不二咲「そこには【舞園さんと梅風君が居た】んだったよねぇ?」

    梅風「だけどぉ〜、たいむりみっとのはぁ〜【したいをはっけんしてない】よぉ〜。」

    江ノ島「【密室状態だった】のに、なんで死体を見つけられないんだよ!」

    江ノ島「普通、何か探すためにクローゼットの中くらい確認するだろ!」

    舞園「でも、本当に私たちは死体を発見してないんです!」

    公「というか、クローゼットの中を確認する必要がなかったからな。」

    苗木(確かに、舞園さんと梅風君はクローゼットを確認する必要がなかった。だから、あの人の言っていることはおかしいよ。)

    【密室ではなかった舞園と梅風の部屋】→【密室状態だった】

    苗木「それは違うよ!!」 論破

    Breake
  201. 217 : : 2017/04/05(水) 16:07:32
    苗木「いや、舞園さんと梅風が桑田君の死体を見つけられなかった事には理由があるんだよ。」

    江ノ島「何それ?」

    苗木「あのね、舞園さんと梅風君の居た部屋は密室じゃなかったんだ。」

    江ノ島「はぁ!?」

    苗木「舞園さんと梅風君にはタイムリミットが5分しかなかったんだ。だから、部屋から出ることだけを考えたんだよ。」

    舞園「はい。私たちは部屋を調べる余裕なんでなかったんです。」

    苗木「後5分で何が起こるか分からない。クローゼットの中なんて調べてる場合」






    甘里「そんな考え、激甘なんじゃない?」 反論


    甘里「いくら5分っていう少ない時間でも、部屋を調べるくらい出来たよ。部屋はそこまで広くなかったしね。だから、舞園ちゃんが何か隠してるんじゃないの?」

    舞園「そんな!私は隠し事なんて…」

    苗木「自分が舞園さんと同じ立場だったは、甘里さんは部屋を確認するの?」

    甘里「するよ!外に出た方が危険って場合だってあるからね!とにかく、考え方を直してみたら?」

    苗木(意見が合わなくて聞いてくれない…。だったら、ちゃんとした証拠で…!!)


    反論ショーダウン 開始

    甘里「あと、5分は外に出たら行けないっていう状況だったら」

    甘里「部屋で待機してた方がいいでしょ?」

    甘里「あたしだったら、今の状況が少しでも分かるならって思うから」

    甘里「少しでも可能性があるなら…」

    甘里「だいたい、モノクマが用意したんだからヒントくらいはあるでしょ!?全滅なんて一番望んでないだろうしね。」

    発展

    苗木「舞園さんは自分の判断で動いたんだ。」

    苗木「もしも、舞園さんが助けに来てくれなければ…」

    苗木「今、僕たちは…」

    甘里「それが問題なんだよ!」

    甘里「じゃあ、部屋に出た舞園ちゃんは何で私たちを救出出来たの?」

    甘里「部屋に居た時に脱出のことを知らないなら」

    甘里「部屋から出た後に【助けに来られなかった】はずだよ。」

    甘里「なんだったら…」

    甘里「【部屋に居る時も密室状態だったことを知ってた】んじゃないの?」

    苗木(舞園さんが部屋に居た時に密室のことを知らなかったけど、部屋から出た時に密室のことを知った理由…あれが証拠になるはずだ。)

    【密室を知らせる手紙】→【助けに来られなかった】

    苗木「その言葉、切らせてもらうよ!!」 論破

    Breake
  202. 218 : : 2017/04/22(土) 15:57:01
    苗木「舞園さんと梅風君が部屋を出た時に置いてあった手紙…それが証拠になるんだ。」

    甘里「て、手紙!?」

    舞園「はい。これです。」

    甘里「あー…ごめんね。私にも謎が解けると思って…」

    神寺「意見を出し合うのも大切。むしろ、感謝したいくらいだわ。」

    戦刃「それで、犯人には一歩も近づけてない訳だけど…」

    大和田「俺、犯人が分かっちまったかもしれねぇ。」

    苗木「…え?」

    朝日奈「はぁっ!?大和田がっ!?」

    大和田「『が』って何だよ!…今はどうでもいいな。ほら、あいつだよ。」

    苗木「あいつ?」

    大和田「あいつは、この洋館について知ってるような行動をとった。で、今ここにいることがおかしい。舞園だけを疑うのはちげぇよ。」

    ヤスヒロ「…あなた。まさか、あの人を疑っているのですか?」

    大和田「悪魔で予想だ。俺の推理は大体外れるだろうよ。」

    苗木「…!!ねぇ、大和田…君が疑ってるのって…」

    苗木(確かに、大和田君の言う通りだ。あの人はMONOKEのある場所を知っていたのか?今、この裁判場に居ることも変だよな…。じゃあ、犯人って…)


    【怪しい人物を指名しろ】













    苗木「梅風結城君。大和田君が疑ってるのって、梅風君のことなんでしょ?」

    公「はぁっ!?梅風!?」

    大和田「だってよ…」

    苗木「君はゲームルームに居た。ゲームルームの場所が簡単に分かったなんて変だよね?それに、君の体の状態でここにいるのもおかしくない?」

    モノクマ「あ、梅風君の状態についてなんだけど…参加出来るには参加出来そうだったから参加させました。」

    ヤスヒロ「珍しく助言致しましたわね?」

    モノクマ「不公平はいけないからね。まぁ、他の事は教えてあげないよ!」

    苗木「梅風……どうなの?」

    公「…梅風。」

    梅風「げーむるーむをしったりゅーう?ねぇー!!」

    公「出来ればやりたくなかった。でも……やるしかないか。」

    苗木「公君?」

    公「1.僕らは平和に生きる事。みんなで優しさを共感して生きる。」

    梅風「…?」

    公「2.個性は人それぞれ。色は違えど仲間を想う。」

    梅風「…!!」

    公「3.互いに協…」

    梅風「互いに協力すべきこと。守り守られ守りあえ。」

    公「梅風…」

    梅風「4.この掟を友情に。みんなは一人のために。一人はみんなのために。」

    公「準備はいいか?」

    梅風「僕ら四銃士」

    公「掛け声合わせ…」

    梅公「おっおー!!」

    全員「………」

    苗木(完全にしらけた…)

    甘里「四銃士って…あんた達2人しか居ないじゃん。」

    江ノ島「あと2人は?」

    公「誰だったかな。ただ、これをやれっていう指令が脳に伝わったというか。」

    梅風「僕ら、All four one 四銃士だ!!」

    ヤスヒロ「forでは?」

    公「まだ、幼い時に作った掛け声だから間違いがあるんだ…。凄い恥ずかしいな。」

    アルター「それで、梅風君は大丈夫なのぉ?」

    梅風「無事復活!迷惑かけてごめんね。」

    苗木「良かった。じゃあ、話を戻すね。梅風君、君がゲームルームの場所を知っていたのはなんでかな?」

    梅風「え?みんな、地図もらってないの?」

    神寺「…地図?」

    不二咲「もらってないと思うよぉ?」

    梅風「え…」

    朝日奈「逆に、地図…もらったの?」

    梅風「うん。ゲーム機のメニューに追加されてたんだ。MONOKEの地下と1階と2階の地図。それで、ゲームルームの場所を知ったんだよ。」

    大和田「ちょっ…なんで早く言わねぇんだよ!!」

    梅風「…ごめんなさい。」

    大神「だが…何故、梅風のゲーム機にだけMONOKEの地図があったのだ?」

    舞園「きっと、地図を入れられる物が1つしかなかったからですよ。」

    大神「どういうことだ?」

    舞園「いじわるして、遠回しな言い方にしちゃいました。」

    苗木「だから、梅風君のゲーム機にしか地図が入らなかったからってことだよ。」

    戦刃「え?紙の地図じゃダメなの?」

    不二咲「確かに、紙の地図ならゲーム機だけじゃなくても…」

    苗木(戦刃さんの言う通りだ。なんで、地図は梅風君のゲーム機にしか入っていないんだ?紙なら全員分用意できるはずだ。)
  203. 219 : : 2017/04/23(日) 14:21:44
    アルター「ねぇ、気になったことがあるんだけど…」

    苗木「なに?」

    アルター「なんかさ、MONOKEの3階とその他の階で居心地が違うような気がするんだよね。」

    苗木(え…?)

    大神「どういうことだ?」

    アルター「えっとね、MONOKEの1階と2階と地下の居心地とMONOKEは3階の居心地が違うっていうか…」

    朝日奈「私は何も変わってないけど…」

    梅風「僕も変化はないかな。」

    不二咲「じゃあ、アルターエゴだけに変化があったってことぉ?」

    神寺「ここにいる人でアルターエゴだけ違う特徴がある。それが、影響しているのかもね。」

    苗木(アルターエゴだけ違う特徴…それって…)

    密室に閉じ込められていない
    人間ではない
    特異体質
    希望ヶ峰学園での生活をおくっていない

    人間ではない

    苗木(これだ…!!)

    苗木「アルターエゴだけ人間ではない。そのことが影響しているんじゃないかな?」

    アルター「AI差別なんて酷いよぉ!」

    梅風「AI差別禁止だよ!」

    苗木「そういう訳じゃないって!」

    舞園「ちなみに、アルターエゴは希望ヶ峰学園とMONOKE…どちらの方が居心地が良いんですか?」

    アルター「MONOKEだよぉ。正確には、MONOKEの3階。なんでだろうねぇ?」

    神寺「そう。パソコンに入っていたのに、急に人間みたくされて現実世界にやってきたら、居心地が良いとは言えないわね。」

    アルター「またAI差別!?」

    梅風「AI差止だよ!」

    公「なぁ、神寺。今、お前の言ったことをまとめると…希望ヶ峰学園は現実世界でアルターエゴにとっては、居心地が良くない。MONOKEは別世界でアルターエゴにとっては、居心地が良い。ってことになるけど…?」

    苗木(…?)

    甘里「別世界?」

    神寺「もっと細かく言えば、希望ヶ峰学園とMONOKEの1階と2階と地下。MONOKE3階で違うことがあるってことよ。現実を考えなければ、答えは簡単よ。」

    苗木(現実を考えない…どういうことだ?希望ヶ峰学園とMONOKEの1階と2階と地下、MONOKEの3階で世界が違うってことか?アルターエゴにとっては、MONOKEの3階の居心地が良かった。だとしたら、MONOKEの3階って……何か…閃きそうだ。)

    閃きアナグラム 開始

    ○○ぐ○○せ○い

    ぱ ら ぷ が さ ま わ ろ

    な か む あ う し た の


    ぷろぐらむせかい

    苗木(もしかして…!!)

    complete
  204. 220 : : 2017/04/23(日) 18:04:44
    苗木「アルターエゴにとってMONOKEの3階の居心地が良かったのは、MONOKEの3階がプログラム世界だったからじゃないかな?」

    アルター「MONOKEの3階がプログラム世界?」

    神寺「えぇ。」

    大和田「だったら、どうやってプログラム世界まで移動したんだよ?」

    江ノ島「今、私らが居るのってどっちの世界なの!?」

    神寺「プログラム世界まで移動したのは、この裁判所に来るまでにあった機械によって転送されたのかもね。私たちが居るのは現実世界よ。」

    アルター「じゃあ、MONOKEの3階はプログラム世界ってことが正解みたいだねぇ。あ、話ずらしちゃってごめんね!地図の件はどうなんだろう?」

    舞園「プログラム世界に紙の地図を用意できなかったからではないでしょうか?」

    ヤスヒロ「どういうことです?」

    舞園「例えば…紙をプログラム世界に持っていけなかったとか。」

    不二咲「そもそも、何が持っていけたんだっけぇ?」

    苗木(プログラム世界に持っていけた物。それは…)

    コトダマ選択

    【通信機】

    苗木(それと…)

    コトダマ選択

    【ゲームを所持していた梅風】

    苗木(これだ…!!)

    苗木「通信機と梅風君のゲーム機だね。」

    神寺「なるほどね。だったら、持っていけた物は限られて来るわね。」

    苗木(プログラム世界に持っていけた物は…)

    娯楽物
    食品

    機械

    機械

    苗木(これだ…!!)

    苗木「プログラム世界に持っていけたのは、機械だったんだ。」

    朝日奈「あ!だから、私たちの荷物が無いんだね!」

    甘里「でもさー、梅風のゲーム機に地図を入れるより、電子地図みたいな感じで館内に設置すればいいと思うんだ。」

    苗木「2人は黙っててくれるかな?話がややこしくなる。」

    朝日奈「はぁ!?」

    甘里「どういう意味!?」

    苗木「梅風君のゲーム機にもMONOKE3階 プログラム世界の地図は入って無いんだよ。」

    甘里「じゃあ、何で梅風はゲームルームに行けたの!?」

    苗木「お前は馬鹿かよ!!ゲームルームがあるのは地下!地図がないのは3階!今は3階の話をしてるんだよ!!黙ってろよタルト女!!」

    甘里「タルト女って何よ!!分からなかったんだから、親切に教えてくれてもいいでしょ!?」

    苗木「だーかーら!!分からないなら黙ってろって!!本当にうるさい!!帰れよ!!」

    甘里「帰りたくても帰れないのよ!!」

    神寺「うるさいんだけど。的にするわよ?」

    梅風「斬り刻んでもいい?」

    苗甘「ごめんなさいごめんなさい!!」

    舞園「えっと…梅風君をニートにして無力化させて、無力化梅風君が地図を所持している状態にさせれば……なんか、自分でも何を言ってるのか分からなくなってきました。」

    神寺「梅風君のゲーム機に地図を入れることによって、梅風君を誘導してニート化させた。そして、無力化した梅風君が地図のことを話さないようにして地図の意味を無くそうとした。モノクマは校則にこだわりがあるわ。学級裁判の後、地図を渡したんだから公平だ。とでも言っていたんでしょうね。だから、公君に感謝しないとね。ありがとう。あなたの行動が無ければ、私たちは地図のことを知らないままだったわ。」

    公「あ、あぁ。」

    梅風「ごめんなさい。猛反省してます。」

    モノクマ「おい!何だよ。黙って聞いてりゃボクを馬鹿にして!」

    神寺「馬鹿になんてしていないわ。」

    モノクマ「あのね、僕だってね、殺ろうと思えば殺れるんだよ!」

    神寺「生徒に手を出すの?校則に厳しいあなたが?言っとくけど、馬鹿にしてるのはあなたの方よ。私だって、大半を崩すことくらいは出来るわ。」

    モノクマ「ぐぬぬ…」

    苗木「神寺さん…今回は、やけに喋るね。」

    神寺「あ、ごめんなさい。取り乱したわ。」

    梅風「そうだ。苗木くん。」

    苗木「どうしたの?」

    梅風「僕のゲーム機。持っててよ。何かの役に立つかもしれないしね。」

    苗木「分かったよ。ありがとう。」

    苗木(1階と2階と地下の地図…これは、まだ明らかになっていない謎に繋がるのか?あれ?1階の自室の配置…どこかで見たような…)

    コトダマ【梅風のゲーム機】を手に入れた

    【梅風のゲーム機】

    MONOKEの地図が入った梅風のゲーム機。地下と2階は公と舞園と苗木で探索した通りの配置。
    1階の配置も変わらないが、部屋のある方を背にして、右の1番目が不二咲、2番目が江ノ島、3番目が戦刃、4番目が神寺、5番目がヤスヒロ、6番目が桑田、7番目が大和田、真ん中の右が甘里、真ん中の左がアルター、左から6番目が大神、5番目が朝日奈、4番目が公、3番目が苗木、2番目が梅風、1番目が舞園の自室となっている。
  205. 221 : : 2017/04/26(水) 22:17:19
    大和田「いくら話しても犯人には繋がらねーな。」

    ヤスヒロ「でしたら、昨日の桑田君について話し合いませんか?」

    江ノ島「あいつ、昨日ふらふらだったしね。」

    朝日奈「どうして体調が悪かったんすかね?」

    大神「朝日奈…」

    神寺「それについて、話し合ってみましょうか。」

    苗木(桑田君が体調不良だった理由…ただの偶然?いや…多分だけど、事件と関係がありそうだ。)


    議論 開始

    ヤスヒロ「昨日、夕食会前…【桑田君が倒れていました】わ。」

    甘里「夕食会後は【体調が悪そうだった】よ。」

    江ノ島「桑田が倒れていたことで、モノクマが勘違いしてアナウンスをかけようとしてた。」

    戦刃「それは、モノクマの悪ふざけじゃない?」

    梅風「もしかして、桑田君の死体に【苦しんだことを証明する跡】があったりするのかな?」

    舞園「【毒薬で苦しんだ】…なんて、死因からしてありえませんよね。」

    不二咲「【苦しむフリ】をしてたのかも。」

    公「…まさか、【偶然】なんてことはないよな。」

    苗木(昨日、桑田が体調不良だった理由…桑田君の死体からして、あの人の意見が正しいのかもしれない。」

    【桑田の死体の状況】→【苦しんだことを証明する跡】

    苗木「それに賛成だよ!!」 同意

    Break


    苗木「桑田君の体調が悪かった理由…それは、桑田君の首にあった何度も締め付けた後が原因なのかもしれない。」

    神寺「…なるほど。それなら、倒れていたことは気絶。体調不良は酸欠という理由がつけられるわね。」

    苗木「だから、犯人は桑田君を殺せていたと思ったんだけど、桑田君を殺しきれてなかったんだ…」








    舞園「そんなの違いますよ!!」 反論
  206. 222 : : 2017/04/29(土) 10:31:54
    舞園「苗木君。それは違います。」

    苗木「え?違うって何が?」

    舞園「その考え方自体です。とにかく、私の疑問を聞いてください。」

    苗木(舞園さんの疑問?一体なんだろう?その疑問を明らかにして、舞園さんを納得させないと…!!)


    反論ショーダウン 開始

    舞園「桑田君が苦しんでいたことを現す証拠が桑田君の首にあった跡なんて…」

    舞園「そんなの違いますよ!」

    舞園「だって…そうしたら…」

    舞園「桑田君は【死ぬことを分かっていた】ことになるじゃないですか!」

    舞園「だから…あり得ないんです。」

    発展

    苗木「桑田君は死ぬことを分かっていたって…」

    苗木「それって、どういう意味なの?」

    舞園「意味…」

    舞園「桑田君は【夕食会の前に倒れていて】」

    舞園「【夕食会の後にも体調が悪かった】んでしたよね?」

    舞園「桑田君は夕食会の後、どこに向かったんでしょうか…?」

    舞園「結局、夕食会後に桑田君を見た人はいない。」

    舞園「それで、首に何回か締め付けられた跡があるなんて…」

    舞園「まるで、【殺されに行ってる】ようなものじゃないですか!」

    苗木(桑田君が夕食会後に殺されに行った?……舞園さんは受け止めたくないだけかもしれない。僕が…やらなきゃいけないんだ。)

    コトダマ【殺されに行ってる】

    苗木(君は間違ってない。)

    【殺されに行ってる】→【死ぬことを分かっていた】

    苗木「舞園さん…現実を受け止めて。」

    Breake



    苗木「舞園さん、君は分かったんだよね?桑田君の首に複数の締め付けられた跡があった理由がさ…」

    舞園「で、でも…!!そんなのって…」

    神寺「私も理解出来たわ。桑田君の首に複数の締め付けられた跡があった理由。」

    梅風「本当に…桑田君は…」

    不二咲「どうしてなのぉ?」

    苗木「君のおかげで、みんなも気付き始めてる。だから、逃げちゃダメだよ。」

    舞園「…」

    江ノ島「桑田は…なんなの?」

    舞園(夕食会前に…夕食会後に…桑田君は…)

    自殺
    自室に居た
    犯人に殺されに行った
    何もしていない

    犯人に殺されに行った

    舞園(…)

    舞園「桑田君は…犯人に殺されに行ったんです。」

    江ノ島「は?」

    苗木「多分、桑田君はみんなをMONOKEから脱出させようとしたんだ。」

    戦刃「みんなの為に自分の命を…?」

    公「けど、なんで殺されに行ったんだ?」

    江ノ島「え、何を言ってるの?」

    苗木「自殺じゃダメだから…そう思ったからじゃないかな?」

    公「自殺じゃダメ?」

    苗木「コロシアイをしないと、動機は終わらない。桑田君はそう思ったんじゃないかな?」

    舞園「…これで、桑田君がいつ死んだのか分かりましたね。」

    苗木(舞園さんのおかげで分かった。桑田君が死んだのは…)

    MONOKEに来る前
    密室に居る時
    実は死んでいない
    夕食会後

    夕食会後

    苗木「桑田君は、密室に来る前…夕食会後に亡くなっていたんだよ。」

    甘里「じゃあ、あの時…私が止めてれば…」

    苗木「甘里さんのせいじゃない。今回の事件は誰のせいでもない。だけど、犯人は突き止めなくちゃいけない。」

    ヤスヒロ「あの、すみません。」

    苗木「どうしたの?」

    ヤスヒロ「確か、舞園さんと梅風さんの居た部屋で桑田君の死体は発見されていたんですよね?でしたら、舞園さんと梅風さんの居た部屋が密室ではなかった理由が分かったのでは?」

    舞園「確かに。私たちの居た部屋は条件が合っていましたね。」

    苗木(密室にならない条件?舞園さんと梅風君の部屋が密室にならなかった理由は…)

    死者が出たから
    梅風が開けたから
    舞園が開けたから
    部屋に鍵があったから

    死者が出たから

    苗木(そうか分かったぞ…!!)
  207. 223 : : 2017/04/29(土) 17:51:31
    苗木「舞園さんと梅風君の居た部屋で死者が出た…いや、死者が居たからなんだ。」

    戦刃「それは分かってるよ。なんで密室じゃなかったの?」

    苗木「はぁ…本当に残念だね。アレを思い出せば分かるよ。」

    甘里「あ!私、分かったかも!」

    江ノ島「あんたが?言ってみなよ。」

    甘里「失礼じゃない!?まぁ、それは置いといて!」

    甘里(桑田の死体があったから、舞園ちゃんと梅風君の部屋は密室じゃなかった。それを証明出来るのは…)

    コトダマ選択

    【モノクマアナウンス】

    甘里(これだよね…!!)

    甘里「モノクマアナウンスだよ。タイムリミット30分の時に、モノクマが言ってたんだ。」

    〜回想〜

    モノクマ「後、オマエラには2人組ずつで組んでもらってるけど、その2人同士でコロシアイをするのもOK!死者が出た部屋の扉は自動的に開きます。それで、みんなを救出出来るよ!ペアの奴と自分の命を捨てるのか、脱出を目指すのか!?もしくは…これ以上は言わないや。じゃあ!せいぜい頑張ってください!」

    回想終了

    甘里「死者が出た部屋…多分、死者が居る部屋でもいいんだと思う。これが、密室が密室じゃなくなる条件だよ。」

    苗木「凄い…タルタルソースが当たった。」

    甘里「タルタルソースって何!?あたし、タルタルソース嫌いなんだけど!!」

    苗木「あーもう!!タルト女でキレてタルタルソースでもキレられると、どのタルを付けていいか分からなくなるよ。」

    甘里「タル付けんな!!タルを!!」

    戦刃「ちょっと、落ち着いてよ!」

    苗甘「元々は、お前が馬鹿なのが原因だ!!」

    戦刃「馬鹿とか残念とかうるさいよ!!殺されたいの!?」

    神寺「その言葉、そっくりそのままお返しするわ。黙ってくれるかしら?」

    苗甘戦「」

    梅風「でってゅー。」

    公「は?」

    梅風「いや、何か言いたくなっちゃって…」

    舞園「みなさん、集中してくださいよ。」

    大和田「で?何で桑田は舞園と梅風の部屋に居たんだぁ?」

    不二咲「舞園さんと梅風君のタイムリミットが5分だったのも気になるよぉ。」

    モノクマ「あー、それボクがやった。」

    不二咲「え?」

    モノクマ「いやー!まさか、謎が解かれちゃうなんてね〜!解いてもらわないと困るんだけどね!あ〜っはははは〜!!」

    神寺「というか、あの密室も脱出方法なんて無かったんでしょ?すでに死因が出たから、舞園さんと梅風君の居た部屋を密室にしなかった。タイムリミットを少なくしないと、早く行動してもらえないものね?あのままタイムリミットを迎えて、何人か死んじゃいました。そんなの望んでないものね?」

    モノクマ「なんだ、中々分かってるじゃないか。」

    神寺「そんなに心配なら、タイムリミットなんて無しにすれば良かったじゃない。スリルが無いのはつまらない。こんな事、あなたなら言いそうだけど。」

    モノクマ「なんだお前は。エスパーかよ。」

    神寺「さぁ?」

    舞園「では、タイムリミットと部屋割りに関しては、特に気にしなくていいってことですよね?これで、謎が少し解け」







    梅風「その推理、斬り刻んでもいい?」 反論
  208. 224 : : 2017/04/29(土) 23:42:00
    舞園「え?何か間違ってますか?」

    梅風「タイムリミットのことは気にしなくていいのかもしれない。だけど、部屋割りに関しては気にしなくていいなんてことはないと思うよ。」

    梅風(きっと、何かあるはずだよね。何かと関係があるよ。僕なら、出来る。鬼島君…斬ってみせるよ。)

    反論ショーダウン 開始

    梅風「あの部屋割りは」

    梅風「タイムリミットと同じにしたらいけないと思う。」

    舞園「どういう意味ですか?」

    梅風「モノクマはタイムリミットについては自分の仕業って言ってたよね?」

    梅風「だから、部屋割りについては何かあってもおかしくないんだよ。」

    舞園「だったら、何かってなんですか?」

    舞園「【仲の良い人同士】とか」

    舞園「【共通点がある人同士】とか」

    舞園「そんなことじゃないですよね?」

    発展

    梅風「もっと、大事なこと。」

    梅風「MONOKEの3階の部屋割り…」

    梅風「どこかで…」

    舞園「どこか?」

    梅風「【関係ない】ってことはないよ。」

    舞園「なんか、ぐだぐだですね。」

    舞園「【MONOKE3階と同じ部屋なんてない】ですし…」

    舞園「【似たような部屋もない】んです。」

    舞園「タイムリミット同様、関係ないんですよ。」

    梅風(あの発言がおかしいよね。…斬ってみるよ。」

    【梅風のゲーム機】→【似たような部屋もない】

    梅風「その言葉、僕に斬らせて!!」 論破

    Breake


    梅風「似たような部屋がない。僕のゲーム機を見ても、言い切れる?」

    舞園「ゲーム機?」

    苗木「え?あ、はい。ゲーム機だよ。」

    梅風「ありがとう。これの……MONOKE2階の地図を見て。MONOKE3階みたいに部屋が並んでるでしょ?部屋の数は半分くらいになってるけど。」

    舞園「あ、本当ですね。」

    公「…待って。」

    梅風「え?」

    公「これさ、MONOKE3階の配置を表してないか?」

    大和田「あぁ?何言ってんだぁ?」

    公「えっと…」

    神寺「見せた方が早いんじゃないかしら?」

    公(見せた方が早い?)

    梅風「1つは僕のゲーム機。あと1つ。公君、お願い。」

    公(そういうことか。じゃあ、MONOKE3階の密室の部屋割と合わせられるのは…)

    コトダマ選択

    【部屋とペアとタイムリミット】

    公(これだ…!!)
  209. 225 : : 2017/04/30(日) 11:00:17
    公「俺がまとめた表をみてくれ。部屋とペアとタイムリミットについて書いたものだ。」

    甘里「え?タイムリミットって関係ないんじゃない?」

    大神「部屋とペアに注目しろということだろう。」

    公「それで、この表にはさ…」


    右から1番目→不二咲、江ノ島 残り60分

    右から2番目→戦刃、神寺 残り55分

    右から3番目→ヤスヒロ、大和田 残り50分

    真ん中→甘里、アルター 残り45分

    左から3番目→朝比奈、大神 残り40分

    左から2番目→苗木、公 残り30分

    左から1番目→舞園、梅風 残り5分

    右から左になるにつれて、タイムリミットが短くなる。


    公「梅風のゲーム機には…」

    右の1番目が不二咲、2番目が江ノ島、3番目が戦刃、4番目が神寺、5番目がヤスヒロ、6番目が桑田、7番目が大和田、真ん中の右が甘里、真ん中の左がアルター、左から6番目が大神、5番目が朝日奈、4番目が公、3番目が苗木、2番目が梅風、1番目が舞園の自室


    公「MONOKE3階とMONOKE2階はこの部屋割りだ。」

    不二咲「あれ?」

    江ノ島「どうした?」

    不二咲「これ…部屋が近い人と2人ずつで部屋割りされてる?」

    朝日奈「どういうこと?」

    不二咲「MONOKEの2階で僕は部屋が江ノ島さんの隣だったんだけど、MONOKE3階では同じ部屋だったんだぁ。」

    神寺「私は密室の時は戦刃さんと同じ部屋だった。MONOKE2階でも隣の部屋だったわ。」

    戦刃「うんうん。」

    ヤスヒロ「私は3階では大和田君と同じ部屋で2階では桑田君の隣の部屋でしたわ。」

    大和田「偶数区切りなんだな。今生きてんのが奇数だったらモノクマはどうしたんだろうなぁ?」

    苗木「え…?」

    大和田「あ?」

    苗木「大和田君…どうしたの?」

    大和田「ど、どうしたって…何がだよ…?」

    苗木「大和田君のくせに偶数とか使っちゃってさ。」

    大和田「なんだよ!!犯人扱いされてんのかと思ったじゃねぇか!!」

    苗木「そーりー。てぅいまてぇーん!」

    江ノ島「てかさ、桑田と同じ部屋になりたくないからヤスヒロが桑田を殺したんじゃね!?」

    ヤスヒロ「いきなりなんですか?密室のことは、その時まで知らなかったですし、桑田君のことはアホとしか思っていません。」

    アルター「一応、アホとは思ってたんだねぇ…」

    江ノ島「あんたさ、夕食会後に何してた?」

    戦刃「あ、私。ヤスヒロさんと1時間くらい遊んでたよ!全部…負けたけど。」

    江ノ島「残念。」

    甘里「でも…1時間後って、私が桑田を見かけた時間だよ。」

    ヤスヒロ「…」

    苗木「ヤスヒロさん、戦刃さんと遊んだ後は何してたの?」

    ヤスヒロ「自室に戻りましたわ。MONOKEの生活に慣れなくて、とても眠かったので寝ました。」

    甘里「1時間後に自室って…」

    苗木(甘里さんが桑田君を見かけた時間と同じ…?偶然なのかもしれないけど、無視はできないよね。)
  210. 226 : : 2017/05/05(金) 11:10:15
    ヤスヒロ「もしかして、私が犯人だと言うのですか?」

    苗木「いや…まだ決まったわけでもないし…」

    江ノ島「いいや!お前が犯人だ!」

    ヤスヒロ「ふふっ…ふふふふふ…」

    梅風「え?ヤスヒロさん?」

    ヤスヒロ「どうしても、この私を犯人に仕立て上げたいようですが………」






    ヤスヒロ「それは…大きな大きな焼きおにぎりですわよぉぉぉーーっ!!」

    舞園「ン?ヤキオニギリ?」

    ヤスヒロ「…おっと。少し取り乱してしまいましたわ。失礼しました。」

    公「大きな大きな焼きおにぎりって言っていいものなのか?」

    ヤスヒロ「…コホン。それで、私が犯人だという証拠はあるのですか?凶器も判明していないですし、私には桑田君を殺害する動機すら存在しない。偶然があっただけで、私を犯人扱いしないで頂きたいのですが…」

    神寺「あなた…何を考えてるの?」

    ヤスヒロ「何とは?」

    神寺「私達は、あなたが犯人だなんて一言も言っていない。なのに、どうしてあなたは自分が犯人だというような行動をとるのかしら?」

    ヤスヒロ「…」

    戦刃「もしかして、誰かを庇ってる…とか?それで、裁判を間違った方向に進めてるんじゃないの?」

    ヤスヒロ「動機なんて推理が終わった後でもよろしいのでは?」

    不二咲「え?」

    ヤスヒロ「まだ、明らかになっていないことがあります。先にそちらを明かしてみては?」

    苗木(ヤスヒロさん…何かおかしくないか?自分が犯人であることを明らかにしてほしいみたいな言い方をしてるよな…)

    朝日奈「まだ、分かってない事って何だっけ?」

    大神「凶器だ。」

    大和田「後は、桑田の部屋とヤスヒロの部屋のどっちで桑田が殺されたかだな。」

    甘里「普通に考えて桑田の部屋でしょ。」

    梅風「桑田君の方から犯人に頼んでるから、桑田君の部屋だろうね。」

    苗木(頼む…?)

    不二咲「じゃあ、凶器だけが分かってないんだねぇ?」

    アルター「凶器…なんだろうねぇ…」

    苗木(桑田君を殺害した凶器。それについて議論してみよう。)


    議論 開始

    アルター「桑田君の殺害方法は【絞殺】だよぉ。」

    甘里「首を絞めることが出来るものなんてあったっけ?」

    江ノ島「【手】」

    甘里「…」

    江ノ島「じゃなかったら、普通に道具を使って絞殺出来るだろ!【ヤスヒロが外したウィッグを使えば絞殺出来る】しな!」

    ヤスヒロ「はぁ…」

    舞園「【夕食会】の後に桑田君は殺害されてしまったんですよね。【荷物検査】した意味ですよね。」

    ヤスヒロ「話になりませんわ。」

    苗木(ヤスヒロさんの言う通り、本当に話にならない。どう考えても、あの人の発言が違う。舞園さんの言葉を借りるか。)

    コトダマ【荷物検査】

    【荷物検査】→【ヤスヒロが外したウィッグを使えば絞殺出来る】

    苗木「それは違うよ!!」 論破

    Break
  211. 227 : : 2017/05/05(金) 13:54:18
    苗木「江ノ島さん、君って本当に馬鹿だよね。」

    江ノ島「は?」

    苗木「ヤスヒロさんのウィッグは、MONOKEに来る前の荷物検査で没収したんだよ。」

    江ノ島「だから何だよ!その後で回収した可能性もあるでしょ!?」

    苗木「没収した荷物は僕らが預かっていたんだ。」

    江ノ島「じ、じゃあ、ウィッグじゃないじゃん!」

    神寺「今更?」

    不二咲「でも、そうなると凶器は何だろうねぇ?危険物はMONOKEに来る前に苗木君達が回収してたし、MONOKE3階に行った時は機械以外の荷物は無くなってたし…」

    梅風「ヤスヒロさんの見た目から、何かヒントを得られないかな?」

    舞園「見た目…そういえば、ウィッグで絞殺するのって中々考えられないですよね。切れないんですかね?」

    苗木(考えられない?考えられないもの?)

    神寺「ねぇ、苗木君。」

    苗木「はい。苗木誠です。」

    神寺「…絞殺に使う物の例を挙げてみて。」

    苗木「えぇ…僕、絞殺なんてしたことないから分からないよ。」

    神寺「ドラマの絞殺シーンで使うような物でいいわ。」

    苗木「カメラ、衣装、キャスト、それk」

    神寺「そういうことじゃないわよ。それに、キャストは人。物ではない。」

    苗木「えっと、ロープ、タオル、布とかかな?」

    神寺「いきなりね。そう、何か分からない?」

    苗木「ロープ…タオル…布……布?」

    神寺「普通じゃ考えられない布製の凶器…分かったかしら?ヤスヒロさんのなら、十分絞殺に使用出来ると思うわ。」

    苗木(ヤスヒロさんのなら十分に絞殺可能な普通じゃ考えられない布製の凶器…まさか…)

    閃きアナグラム 開始

    ○○○○

    苗木(えっと…種明かししてもらうか。)

    ○う○○

    な は り よ か さ

    あ た き ま む ゆ

    く に す け ふ て

    ようふく

    苗木(これしかない…!!)

    complete


    苗木「ヤスヒロさんの着ている洋服…長さも十分。意外な凶器だよね。」

    ヤスヒロ「私の着ている洋服…ですか。」

    大和田「待てよ…そしたら…」

    ヤスヒロ「構いませんわ。」

    すると、ヤスヒロさんは洋服を脱いだ。

    苗木「ジャージ?」

    ヤスヒロ「ウィッグも取ってゴスロリ服も脱いだ私。普通の女子高生に見えるでしょう?」

    公「運動神経良さそうだな。」

    朝日奈「足速そう。」

    大神「一度手合わせ願いたいな。」

    ヤスヒロ「それは、死ぬのでお断りします。」

    大神「」

    ヤスヒロ「凶器が分かりましたわね。それでは、最後の謎ですわ。」

    苗木「最後の謎?」

    ヤスヒロ「私が桑田君を殺害した動機ですわ。」

    苗木「殺害動機?」

    ヤスヒロ「苗木君、あなたには分かりますでしょうか?あなたの言葉をぶつけてみなさい。」


    マシンガントークバトルVSヤスヒロ

    ヤスヒロ「果たして、貴方には分かるでしょうか?」

    ヤスヒロ「ここまで来たのです。後は、簡単ですわよね?」

    ヤスヒロ「…貴方なら大丈夫ですわ。」

    ヤスヒロ「私、優しくはないので。」

    ヤスヒロ「Aランクなのだから、負けてしまっては困りますわ。」


    ヤスヒロ「【私が桑田君を殺害した理由…貴方なら分かりますわよね?】」

    △桑田
    □協力 ○との
    ×怜恩

    △×○□→桑田怜恩との協力

    【桑田怜恩との協力】→【私が桑田君を殺害した理由…貴方なら分かりますわよね?】

    苗木「これで…終わらせるんだ!!」

    complete
  212. 228 : : 2017/05/05(金) 14:21:10
    苗木「ヤスヒロさんが桑田君を殺害した理由…それは、桑田君と協力してMONOKEからみんなを脱出させようとした。簡単にいえば、コロシアイをして動機を終わらせようとしたんだ。」

    ヤスヒロ「…全く、やはり解かれてしまいましたか。ですが、解かれて良かったですわ。」

    舞園「良かった…?」

    ヤスヒロ「解いてもらわなければ意味がありません。私が自白しても良かったのですが、本当に私の命の犠牲に相応しい人たちなのか、試したかったのですわ。」

    戦刃「ヤスヒロさん…」

    甘里「一人で抱え込まないでって…みんなで約束したじゃん!!何で相談してくれなかったの…?相談してくれれば…あたしが…」

    ヤスヒロ「相談すれば、甘里さんのような考えを持つ人が出て来ます。それが嫌だったのです。それに、一人ではありません。桑田君も同じですわ。」

    甘里「…」

    ヤスヒロ「皆さんと一緒に学園での生活をおくれて楽しかったです。絶望的な状況でも、今まで私がおくってきた生活より、比べ物にならないくらいに。だから、今回のことは鶴の恩返しとでも思ってください。」

    朝日奈「でも、ヤスヒロちゃんの好きなロイヤルミルクティーも飲めなくなっちゃうんだよ?」

    ヤスヒロ「あの世でも飲めると信じていますわ。それに、私…ロイヤルミルクティー以外に楽しみがない退屈な人生よりも、ロイヤルミルクティー以外にも楽しみがある短い人生の方が
    満喫出来るタイプですの。」

    アルター「…」

    ヤスヒロ「それでは、苗木君。始めて頂けますか?事件の全貌を明かして下さい。」

    苗木「分かったよ。ヤスヒロさん。」




    苗木「これが事件の全貌だよ!!」

  213. 229 : : 2017/05/10(水) 21:27:03
    Act.1
    苗木「まず、今回の動機について説明しておこう。今回の動機はモノクマが用意した洋館『MONOKE』での生活を過ごすこと…正確には、MONOKEの密室に閉じ込めてタイムリミットまでに脱出出来なければ全滅するという恐ろしい動機だったんだ。密室には、MONOKEに来た時に1回。そして、今回の被害者…桑田君の死体が発見された時の計2回閉じ込められたんだ。」

    Act.2
    苗木「でも、この時の桑田君の死は桑田君本人と犯人の協力の上で行われたものだった。協力というのは、桑田君が提案したものだったんだ。何故、その人に協力を求めたのかは分からないけど、MONOKE2階の時に部屋が隣だからみんなにバレにくいっていうことだったのかもしれない。きっと、桑田君は『犯人は自分がクロになる上で命を賭けることになる。犯人も、それ相応の価値を提案してくる。』そう思ったはずだ。そして、桑田君の予想通り、犯人は条件を提案してきた。その条件とは『事件の謎を解かせること』だった。自分の命と生存者の命…どちらの価値が大きいのかということだろう。超高校級の『ギャンブラー』らしい条件だよね。」

    Act.3
    苗木「いよいよ、桑田君と犯人はコロシアイをしようとした。始めに犯人が桑田君を殺害しようとしたのは夕食会前だ。犯人は桑田君を殺害した後で夕食会の時間まで待ち、そこから夕食会に向かう。そこで、桑田君が来なくて、みんなで桑田君を探しに行く。そして、桑田君の部屋で桑田君の死体を発見する。桑田君の部屋の鍵を開けといて、みんなに桑田君の死体を発見させるという計画だったんだろうね。いくら命をかけようとも、僕たちにヒントをくれるはずだったのだろう。けど、その計画は失敗に終わった。なぜ、計画は失敗してしまったのか。答えは簡単。犯人は桑田君を殺しきれていなかったんだ。だから、犯人に再度殺害してもらおうと食堂に向かった。しかし、殺害しきれていなくても、首を絞められたことによる酸欠の影響で桑田君は倒れてしまった。さらに、桑田君が倒れているのを大和田君、江ノ島さん、そして…犯人に発見されてしまった。この時、犯人も桑田君が死んでいなかった事実に驚いたはずだよ。その後、何食わぬ顔で夕食会を終えた桑田君と犯人は一旦、自室に戻った。」

    Act.4
    苗木「しばらくしてから、犯人は桑田君の部屋に向かった。そこで、本当に桑田君は犯人に殺害されてしまった。だけど、MONOKEに来る前の荷物検査で危険物は没収されたはず。それなのに、どうして犯人は桑田君を殺害出来たのか。しかも、絞殺という方法で。
    そこで、意外な凶器が使われた。どんな状況でも肌身離さずに来ているもの……『服』だ。
    犯人は服を使って、桑田君を絞殺したんだ。多分、その後は白い煙のせいで犯人も眠らされてMONOKEの3階に連れて来られた。」

    Act.5
    苗木「桑田君が死んだ今、生き残っているのは14人。偶数だから、2人ずつで分けられた。今思えば、この密室という動機。生き残り人数が偶数じゃないと発生しなかったのだと思う。密室には脱出方法があったのかは分からないけど、タイムリミットが一番少ない舞園さんと梅風君の部屋で桑田君の死体が発見された。これが、桑田君と犯人のコロシアイだったんだ。犯人は学級裁判中にも真相に辿り着かせる為に誘導したような姿もあった。」

    苗木「桑田君の提案に協力して、桑田君を殺害。今回の動機を終わらせた犯人は…」






    苗木「ヤスヒロタエコさん。キミ…だったんだね。」


    Complete
  214. 230 : : 2017/05/10(水) 22:12:55
    苗木「ヤスヒロさん。終わらせたよ。反論は…ないかな?」

    ヤスヒロ「こっそり誘導していたこともバレていましたか。もう、何も隠すことがありませんわ。」

    戦刃「なんで?なんで、私たちの為に自分の命を犠牲にするような真似を…」

    ヤスヒロ「それは、後ほど。モノクマさん。投票を開始して頂けますか?超高校級のギャンブラーである私が、スロットに映し出される瞬間を!」

    モノクマ「うっわぁ…いくらなんでも気色悪いなぁ…」

    ヤスヒロ「は・や・く」

    モノクマ「わ、分かったよ!えー、では、議論の結果が出たみたいなので投票を開始してください。」

    ヤスヒロ「ちょっと!!いつもより適当ではなくて!?」

    モノクマ「あぁもう!!お、投票結果が出たみたいですね。ではでは、クロになるのは誰か!?オマエラが出した答えは…正解なのか、不正解なのか……それでは、いきましょー!!投票タイムー!!」


    VOTE

    ヤスヒロ ヤスヒロ ヤスヒロ

    GUILTY


    モノクマ「こりゃあすげぇや!またまた、大正解!!今回、桑田怜恩君を殺したのは…他でもない、ヤスヒロタエコさんなのでしたー!!」

    ヤスヒロ「私、スロットになりましたわ!!」

    江ノ島「ヤスヒロスロット 不評発売中」

    朝日奈「ちょっと、ふざけないで!」

    大神「先ほどの話の続きだ。自らの命を犠牲にした理由はなんだ?」

    ヤスヒロ「えぇっと、桑田君の憧れですかね?」

    公「憧れ?」

    ヤスヒロ「辛い思いをする方が居ると思うので、詳細は言いにくいですわね。」

    甘里「あたしなら大丈夫。話してほしい。」

    ヤスヒロ「…分かりましたわ。皆さんご存知の通り、夕食会前の出来事です。」

    〜回想〜

    桑田「なぁ、ヤスヒロ。相談したいことがあるんだ。」

    ヤスヒロ「あら、珍しい。何です?」

    桑田「コロシアイ…しないか?」

    ヤスヒロ「…は?」

    桑田「この…MONOKEだっけか?居る場所が変わると、あいつらがパニクってコロシアイをしたらヤバイだろ?」

    ヤスヒロ「あなた、私の気持ちに気づいていたんですか?」

    桑田「まぁな!…俺も、羽衣が動機を終わらせてくれたみたいにやってみようと思ってさ。何の役にも立ててないから、少しくらいは役に立てたらってな。」

    ヤスヒロ「分かりましたわ。協力しましょう。」

    桑田「へへ…ありがとな。」

    回想終了

    ヤスヒロ「そして、桑田君を殺害…出来てなくて、夕食会後に…」

    〜回想〜

    桑田「ヤス…ヒロ…」

    ヤスヒロ「やはり、辛かったのですね。どうして、皆さんの前では平常なふりをしたのです?」

    桑田「…バレちまったら…マズイだろ。それより、もう1度…頼む。」

    ヤスヒロ「…はい。」

    回想終了

    ヤスヒロ「これが、真実…です。」

    甘里「…やめてって言ったのに。どうして桑田は…」

    ヤスヒロ「どうか、許してくださいな。…皆さんのことは見守ってますよ。」

    モノクマ「えー、そろそろ始めていいかな?」

    ヤスヒロ「…えぇ。お願いします。」

    モノクマ「ではでは!今回、超高校級のギャンブラー ヤスヒロタエコさんの為に、スペシャルなおしおきを用意しましたー!!」

    アルター「ばいばい。ヤスヒロさん。」

    ヤスヒロ「さようなら。もう、コロシアイが起きないことを願っていますわ。」

    モノクマ「それでは、参りましょう!」

    戦刃「ヤスヒロさん…向こうでも元気でね。」

    ヤスヒロ「皆さんの寿命が来たら…」

    モノクマ「おしおきタイム〜!!」

    ヤスヒロ「また、あの世で…お会いしましょう。」



    GAMEOVER

    ヤスヒロさんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。


  215. 231 : : 2017/05/10(水) 22:47:00
    〜最後の晩餐〜 メインディッシュは魔女の血
    超高校級のギャンブラー ヤスヒロタエコ 処刑執行


    こんにちは!今日は最後の晩餐会の時間です。

    不気味な声と共に聞こえて来たのは鋭利な金属音

    まず、(毒)りんごのシロップをかけましょう!

    シロップは、ヤスヒロの体にかかり皮膚を溶かしていく…

    次は、(トリカブトの)乾燥草で包みます。

    毒草は、毒としてではなく葉として傷を付けていく

    後は焼くだけ!3.2.1…

    油が降り注がれ、一瞬にして火がつけられる。


    ドガァァァァァァァァァァァァァァァーン!!

    鼓膜が破れそうな爆発音と共に紅い血が辺りを舞った。

    あーあ。せっかくの晩餐が台無しに…まぁ、手だけ残ってるので良しとしましょう。


    完成!!ベルサイユ産 魔女の手火炙り仕立て


    次は、より最後の晩餐となるように頑張りましょう!最後の次…?

    声は途切れた。

    そこには、ヤスヒロタエコの燃えた手だけが残った。
  216. 232 : : 2017/05/10(水) 23:18:23
    神寺「これ、ただの処刑じゃないかしら?」

    モノクマ「うるさぁーい!!」

    不二咲「ううっ…」

    アルター「し、しっかり!」

    甘里「あんた…あまりにも残酷だよ。」

    モノクマ「人を殺したから処刑した。それの何が悪いの?」

    公「無駄だ。こんなのと話してたら、こっちが頭おかしくなる。」

    甘里「…っ!!」

    江ノ島「ていうか、さっき投票終わってるのに投票タイムとか言ってたよね?何あれ?ねぇねぇ、何あれ?」

    モノクマ「うるさいっつってんだろっ!!」

    江ノ島「」

    モノクマ「じゃあ、終わりです。希望ヶ峰学園に帰りましょう。」



    黄色い扉の部屋

    舞園「へぇー、この階段の道…ベールみたいになってるんですね。これでプログラム世界に行けるなんて、今の技術って凄いですね。」

    大和田「古臭い言い方だな。」

    モノクマ「ちな、これワープ機な。」

    梅風「ワープ機…ルー○で良くない?」

    モノクマ「ここしか来れないし、もうこれ使わないし!それじゃ、戻るよー。」

    ピッ…

    モノクマは一番デカイスイッチを押した。

    モノクマ「それじゃあ、目覚めたら夜時間ぐらいだから。ちゃんと寝てね。」


    サァァ…





    苗木「…」

    僕の部屋…みたいだ。

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「誰?」

    ガチャッ

    舞園「ぞのさんですよ!舞園さんですよ!!」

    苗木「…何?」

    舞園「冷たっ!?で、ですね。今から娯楽室に行きませんか?」

    甘里「あたしも居るよー!」

    苗木「娯楽室?」

    娯楽室…ヤスヒロさん…

    苗木「行ってみようかな。」

    舞園「そう来ると思いました。では、行きましょう!」


    娯楽室

    舞園「変わらず…ですね。」

    苗木「ん?ビリヤード台の上に紙がある。」

    甘里「あ、本当だ。どれどれ…」


    『皆さん、ご機嫌よう。ヤスヒロタエコです。この手紙が見られていたら、私はこの世には居ないのでしょう。ですが、私は後悔していないと思います。影のような生活をおくってきた私にとっては……もう、これは言いましたね。私は見ていますわ。あなたたちが、いかに有能な人材であるか。期待していますわよ?』

    苗木「ヤスヒロさん…分かっていたのか?」

    『分かっていた…というよりは、勘付いていたんですよ。』

    甘里「なんで、苗木の言ったことが分かったんだ!?」

    舞園「…ふふっ。ヤスヒロさんが最後に言ってますよ。」




    『私、エスパーですから。』
  217. 233 : : 2017/05/10(水) 23:29:16

    ………


    「この世界は…」


    「ゲヘヘヘヘ…」


    「ギャハハハハ…」


    「私は…?」


    「ぐすっ…」


    「(^ω^)」


    「むー…」


    「えへへへへ…」





    第5章 緊急事態発生!?僕と私の脱出大作戦 END


    残り生存者数 13人

    to be continued…
  218. 234 : : 2017/05/10(水) 23:35:10
    第5章終了です。お疲れ様でした(?)
    1個前の投稿で混乱した方がいらっしゃったなら、申し訳ありません。(ふざけた訳ではないのでご安心を!)

    2は夏に始められるのか…
    このペースだと8月末とかになりそうですね。

    第6章に入ります。引き続き、よろしくお願いします。もしかしたら、気づいた方がいらっしゃると思いますが、第6章…特にキャラ崩壊注意です。
  219. 235 : : 2017/05/11(木) 18:19:26
    第6章 学園に潜む小悪魔は俄かな絶望に微笑む


    キーンコーン カーンコーン

    苗木「…ん?」

    モノクマ「朝です。死体発見アナウンスとチャイムの違いが分からないとのことなので、チャイムの音を変えました。よろしく!そんじゃ、今日も張り切っていきましょう!」

    苗木「…」

    苗木(毎度思うんだけど、何を張り切るんだろうか。)

    苗木「久しぶりの希望ヶ峰学園の食堂に行こう!」


    食堂

    苗木「あれ?」

    シーン…

    苗木「誰も来てない…だと!?」

    甘里「あ、苗木。おっはー!」

    苗木「おはよう。」

    甘里「って、私たちだけ?」

    苗木「みんな、まだ来てないみたいなんだよね。」

    甘里「何にも無ければいいけど…」

    苗木「ねぇ、フラグ建てないでよ。」

    甘里「そんなつもりじゃない!」

    苗木「嘘つけ!酒タル女!」

    甘里「タルッタルタルッタルうるさいわねぇっ!?あんた、何なの?チビ!萎え木!」

    苗木「お前の方がチビだろ!」

    甘里「平均よ平均!あんた、160cmとか小さいんだよっ!!」

    苗木「お前も154cmだろ!チビじゃん!」

    甘里「チビじゃないって!!…って、あれ?」

    苗木「えっと…」

    苗甘「何で、お互いの身長が分かったんだろう?」

    公「朝から何の騒動だ?」

    甘里「公!ねぇ、聞いてよ!さっきから苗木が私に向かってタルタル言ってくるの!!」

    公「…は?」

    苗木「タルは1回しか言ってない。黙れよたるったる女。」

    甘里「たるったる女って何なの!?それに、今タルってまた言ったぁぁぁっ!!」

    公「キリがないな…。それで、他のみんなは?」

    甘里「まだ、来てないんだよ。…あ!戦刃ちゃん!ついでに大和田も!」

    大和田「ついでにって何だよ!ついでにって!」

    戦刃「こんなに居ないなんて珍しいね?みんな、疲れてるのかな?」

    モノクマ「そこで、ボクの出番って訳だよ!」

    甘里「うわぁっ!?」

    モノクマ「もう茶番だからいいや。で、みんなが来ない理由を聞きたいんだっけ?」

    苗木「モノクマが何かしたのか?」

    モノクマ「まぁね!動機ってやつだよ!」

    大和田「早くねぇかぁ!?」

    戦刃「動機は…神隠し!?」

    モノクマ「違います。」

    戦刃「」

    モノクマ「では、発表しちゃいます!今回の動機は…」









    モノクマ「ずばり、絶望病です!!」

    公「絶望病?」

    モノクマ「簡単に言えば、性格とか体に大きな変化が現れるんだ。あ、絶望病は感染するから5人はかからないように頑張ってね!」

    苗木「ちょっと待って!5人は…って、どういうこと?」

    モノクマ「どうもこうも、他の奴らは全員、絶望病に感染してるんだよ。」

    全員「はあっ!?」

    モノクマ「じゃじゃ!頑張れ頑張れ〜!ちなみに、他の奴らは後少しで目が覚めると思うから、誰がどんな絶望病に感染しているのか確認するのがオススメだよ!では、ボクはこれで失礼します。アディオスッ!!」



    苗木「絶望病…って何なんだろう?」

    公「とりあえず、みんなに確認した方が良さそうだな。」

    戦刃「みんなが起きるまで、待機してよう。」

    大和田「だな。」

    甘里「じゃあ、ご飯も食べちゃおっか。」

    僕たちは食事を終えた後、食堂で待機した。



  220. 236 : : 2017/05/13(土) 15:08:53
    甘里「さーてと、これからどうする?」

    戦刃「とりあえず、絶望病になったみんなを探しに行こうよ。」

    大和田「つってもよぉ…絶望病がどんなんだか分かんなくねぇか?」

    公「普通じゃないってことは分かった。」

    苗木「絶望病の誰か来てくれないかな。」

    スタスタスタ…

    公「…足音?」

    戦刃「超高校級の幸運がついに役立ったね!」

    苗木(一切、活躍してないお前には言われたくない。)


    足跡が食堂で止まった。そして、食堂に入って来た人物は…


    朝日奈「みんなじゃん!やほやほやっほー!」

    全員「???」

    朝日奈「えへへへへ!何か今日はいい気分だよね〜!」

    甘里「テンションたっか!?」

    公「お前もな。」

    戦刃「朝日奈さん!?どうしたの?」

    朝日奈「どうもないない!セ○ンイレ○ン良い気分だよ!」

    苗木「意味が分からない。」

    モノクマ「うん。これは、絶望病だね。」

    甘里「こんなのが絶望病なの!?」

    モノクマ「こんなのとはなんだ!こんなのとは!!ま、いいや。見るからに朝日奈さんはテンションが高いよね。」

    大和田「あ、あぁ。」

    モノクマ「これは、『ハイテンション病』です!」

    苗木「は?」

    モノクマ「絶望病にも色々名前があるんだよ。僕がついてってあげるから、みんなの絶望病の症状を調べに行こう!」

    甘里「ここで教えてくれればいいじゃん。」

    モノクマ「そんなつまらないことは嫌だ!それに、僕も誰がどの絶望病にかかったのかは分からないしね。それじゃ、早速GOー!!」

    モノクマ「モノクマが仲間に加わった。」

    苗木(イラネェ。)


    絶望病リスト


    朝日奈葵…『ハイテンション病』



    図書室

    甘里「そもそも」


    視聴覚室

    戦刃「そんな」


    厨房

    大和田「都合良く」


    プール

    公「見つかる」


    保健室

    苗木「訳が」


    食堂

    全員「ないか〜…」

    モノクマ「他のところに居るのでは?」

    甘里「もう疲れた〜!部屋に戻る!」

    大和田「俺もだ。くたびれたぁ。」

    公「解散か?じゃあ、俺も戻る。」



    苗木「まだ、解散じゃなかったんだけど…」

    戦刃「じゃあ、2人で探そうか。」

    モノクマ「ボクモイルヨ」
  221. 237 : : 2017/05/13(土) 18:06:35
    廊下

    苗木「 各部屋がある廊下なら流石に1人くらいは居るはずだよね。」

    モノクマ「早速、1人見つけたみたいだよ。

    戦刃「あれは…江ノ島さん?」

    苗木「だね。おーい!江ノ島さーん!!」







    江ノ島「ギャハハハハハッー!!グヘ↑ッへ→wwwwwゲヘェーーーー!!」

    苗戦モ「」

    江ノ島「なんなんなんなんwwww」

    戦刃「…盾子ちゃん、何が面白いの?」

    江ノ島「じゅぅぅぅぅぅ→ーんこちゃ↓ぁぁぁぁぁー↑だぞぉぉぉぉぉwwww」

    苗木「ダメだ。頭がイかれてる。」

    モノクマ「キ、キチィ…」

    戦刃「これ何病?」

    モノクマ「『キチガイ病』ですね。」

    苗木「まんまかよ。」

    戦刃「頭のネジがぶっ飛んでるよ。」

    苗木「いつも頭おかしいけど、絶望病のせいで手遅れな状態になってるよ。」

    戦刃「ドウシテコウナッタ」

    江ノ島「ここで一曲。テッレテテー↑wwwテッレテテー↑wwwテレッテテテテテテテーッ↓テッ↑wwwww」

    モノクマ「これは酷い。」

    江ノ島「お魚咥えたドラ○もん!キィーーー↑↑↑↑↑↑↑wwwww」

    江ノ島「裸足でっ!ズガwズガwズガwかけてくぅ〜うっ!陽気なぁぁーー↑wwサザ○さん!」

    江ノ島「みんなが笑ってるっ!ハイッハイッハイッ!wwwwえもんえもんえもんブヤッはァ!!wwww」

    江ノ島「ルー↑ルー↑ルールーッルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ↑ラ○ラ○ルーー→今日も!ハ○ピー!セッ!!wwww」

    江ノ島「買い物しようとMATIMADE!デッカッケッタッラ!ピ○チュウ!でんこうs」

    戦刃「これ以上歌わせたら大変だよ!」

    モノクマ「流石にやばい!移動移動!」

    苗木(江ノ島さん…あれの何が面白いのかな…)



    娯楽室前

    戦刃「盾子ちゃんの頭がイかれてる。」

    モノクマ「ちびm」

    戦刃「黙って」

    モノクマ「ハイ」

    苗木「あれ?不二咲さんだ。」

    戦刃「嫌な予感…」

    苗木「不二咲さーん!」(頼む、まともな絶望病であってくれ。)






    「この世界は…」





    苗戦モ「」

    不二咲「この世界は美しい!!」

    苗木「オワタ」

    戦刃「どうした不二咲さん。」

    不二咲「雨もきれいですし」←建物の中だから分かりません。

    不二咲「空も青い」←建物の中なので見えません。

    不二咲「花も咲いている」←建物の中(以下略)

    不二咲「姫様の夢見た学校も」←コロシアイ中の学園です。

    不二咲「全て、見たこともない光景だ…」←普通の人なら逆の意味で

    苗木「なんか、これドラマで見たような。」

    戦刃「な○の転校生…だっけ?」

    モノクマ「御手洗君(の中の人)が演じる異世界から来た謎の転校生が…って、何言わせるんだよ。」

    戦刃「じゃあ、不二咲さんは『異世界病』ってところかな?」

    モノクマ「正解…みたいだね。」


    絶望病リスト

    朝日奈葵…『ハイテンション病』

    江ノ島盾子…『キチガイ病』

    不二咲千尋…『異世界病』


    苗木「これ以上は、ファンの方に申し訳ないから次に行こう。」

    戦刃「そうだね。」

    モノクマ(思ったよりも…この動機は面白くないな。)
  222. 238 : : 2017/05/13(土) 23:21:18
    戦刃「他に居ないかな?」

    モノクマ「他に居るわ。」

    戦刃「そういう意味じゃない。」

    苗木「あ、だったら…」


    謎の部屋

    苗木「居ましたね。」

    戦刃「なんか、忙しそうだね。」

    モノクマ「装飾してありますね。」

    ???「おぉ!なー君!ドクロちゃん、クママァ!」

    苗木「…」

    戦刃「えっと…」

    苗木「再・来」





    梅風「にっこにっこに〜!✌︎('ω')✌︎あ〜なた〜の♡に〜にっこにっこ✌︎('ω'✌︎ )にっに〜☆( ✌︎'ω')✌︎」

    戦刃「何かが違う…」

    モノクマ「ニートじゃないね。『幼女病』だね。」

    苗木「それ、にこにー関係あるの?」

    モノクマ「ない…ね。」

    戦刃「え」

    苗木「引き続き、頑張ってね。」

    梅風「へるぷみー」

    苗木「ごめんね。他にも行かなきゃいけないところがあるから…」

    梅風「むー。」

    苗木「それじゃあ!」

    梅風「サラダバー」




    廊下

    苗木「お次は〜」

    戦刃「誰か居ますね。」

    モノクマ「隊長、誰ですかね?」

    苗木「えっーとー、あれは…」

    ???「ふん♪ふふん♪」

    戦刃「ねぇ、誰?あれ。」

    モノクマ「ふざけてるの?あれって…ん?」

    ???「〜♪…あ、みんな!」

    苗木「え?僕たちのこと知ってるの?」

    モノクマ「こんな奴、連れて来た覚えないんだけど…」

    戦刃「あの?どちら様?」

    ???「え〜!?忘れちゃったの〜?私だよ!わ・た・し」

    苗木「オレオレ詐欺?」

    ???「違うよ!!私の名前は…」








    大神「大神さくら。今度こそは忘れないでよね?みんな。」

    苗木「はい?」

    戦刃「やっぱり、詐欺の人だ!」

    大神「違うよ!さくらだよ!」

    モノクマ「えっと、彼女は『弱体病』なんだと思うよ。」

    苗戦「弱体病?」

    モノクマ「体が弱くなるんだよ。大神さんの場合、普通の女子高生に戻ったってことだね。」

    苗木「肌が白くて細いとか…」

    戦刃「もはや、大神さんじゃない。」


    絶望病リスト

    朝日奈葵…『ハイテンション病』

    江ノ島盾子…『キチガイ病』

    不二咲千尋…『異世界病』

    梅風結城…『幼女病』

    大神さくら…『弱体病』


    苗木「うん。じゃあ、次に行こう。」

    大神「あ、私も一緒に行くよ!」

    苗戦モ「逃げろぉぉぉぉぉぉー!!」

    大神「えぇぇ〜!?なんで逃げるの〜!?」

  223. 239 : : 2017/05/18(木) 19:57:35
    苗木「TSU♧KA♡RE♤TA♢」

    モノクマ「何故トランプ表示?」

    戦刃「気にしてたらきりがないよ。」

    ???「ワンツー!ワンツー!ワンツー!」

    苗木「…え?誰?」

    戦刃「というか、この声…」






    モノクマ「マジカヨ」

    神寺「人生楽ありゃ苦もあるさ〜!(^ω^)ワンツー( ◠‿◠ )ワンツー(^_^)ワンツー( ͡° ͜ʖ ͡°)ワンツー」

    戦刃「」

    苗木「えぇぇぇぇ…」

    神寺「てってーてってー↑うぇるかむ!よーこそジャ○リパー!きょーもドッタンッバッタンオ・オ・サ・ワ・ギ!うぅーっギャアアアアアアアー!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」

    苗木「忙しい奴だな。」

    神寺「喧嘩して、すっちゃかめっちゃかしてーも仲良しー!フハハハハッ!!(*^◯^*)」

    戦刃「いつまでやるのかな…」

    神寺「ほら、きーみも!手を繋いでっ大冒ケェェン!…ワンテゥッスリ!(^_−)−☆」

    モノクマ「僕は熊のフレンズだよ。」

    戦刃「聞いてない。」

    モノクマ「ショボーン…」

    神寺「うぇるかむ!toようこそサファリパーク!今日もドッタン☆バッタンオオサワギィッ!!姿形も十人十色DA・KA・RA惹かれ合うのっ♡(`・ω・´)」

    苗木「長い…」

    神寺「うぅーっギャアアアアアアアー!!:(;゙゚'ω゚'):」

    戦刃「次は何だ。」

    神寺「ララララーイ!ララララーイ!oh!うぇるかむ!トゥーザッ!ジャ○リパー(ジャ○リパー)ララララーイ!ララララーラライ!集まれ友達!(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎よおこっそジャッパリッパー↑
    ファァァァァァァー!!♪───O(≧∇≦)O────♪ 終☆了˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚」

    「………シーン」

    神寺「(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾イナイジャナイカッ!!」

    神寺「(΄◉◞౪◟◉`)モウイッカイアソベルドンッ!!モウイッカイアソブドン!!」

    神寺「ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔアッツマーレトモーダチッ!!」

    神寺「うぇるk」






    全員「二度と近づきたくない。」

    苗木「ちなみに、あれは何病?」

    モノクマ「フレンズ病」

    戦刃「は?」

    モノクマ「嘘だよ!害病だよ。」

    苗木「雑」


    絶望病リスト

    朝日奈葵…『ハイテンション病』

    江ノ島盾子…『キチガイ病』

    不二咲千尋…『異世界病』

    梅風結城…『幼女病』

    大神さくら…『弱体病』

    神寺香云…『害病』


    戦刃「何でこんな状態に……しかも、絶望病の名前が雑すぎるよ。」

    モノクマ「こんな頭おかしい絶望病なんて名前が思いつかないよ!!」

    戦刃「頭おかしい絶望病にしたのは、お前だろうがぁぁぁっ!!」

    苗木「大体、江ノ島さんよりも神寺さんの方がキチガイじゃねぇかよ!!バァァァカッ!!」

    モノクマ「ひ、ひぃっ…」

    モノクマ(コイツラにも絶望病が感染したのかな…。で、でも…絶望病感染者は8人のはずだ。こ、怖い…助けて…)
  224. 240 : : 2017/05/21(日) 11:39:49
    舞園ルーム前

    ピーンポーン

    苗木「ぞのさーん!」

    戦刃「その呼び方、何とか出来ないの?」

    ガチャ

    舞園「…はい。…あの、ご用件は…?」

    苗木「ん?どうかした?」

    戦刃「絶望病…なのかな?」

    舞園「もしかして、私を笑いに来たんですか…?やめてください…。お願いします…お願いします…」

    苗木「仕方ないな。やめてあげるよ。」

    舞園「あ、ありがとうございます…!!」

    戦刃「あんたは舞園さんを笑いに来たのかよ!?」

    舞園「す、すみませんすみません…!!ぐすっ…ごめんなさい!!」

    戦刃「え」

    苗木「あーあ。泣かせちゃった。」

    戦刃「これ、私のせいなの?」

    モノクマ「戦刃さんのせいっていうか…これは、『泣き虫病』だね。」

    戦刃「泣き虫病?」

    苗木「戦刃さんが大声を出したから泣いたんだよ。」

    戦刃「はぁっ!?それだけで!?」

    舞園「うぐっ…えぐぅ…ごめんなざぁい!!」

    苗木「ほら見ろ。」

    戦刃「何がほら見ろだよ!!」

    舞園「うわぁぁぁぁぁーん!!」

    モノクマ「ここに居たらラチがあかない。移動しよう。」



    苗木「あとは、アルターだけだね。」

    戦刃「絶対、頭おかしいよ。」

    モノクマ「そうだね〜……うぐっ!?くっさ!!この臭い…」

    苗木「化学室からだ。」

    戦刃「殺人兵器たんまりの化学室か。」

    苗木「そもそも、臭いなんて分かるの?」

    戦刃「確かに。ぬいぐるみなのにね。」

    モノクマ「何を言っても通じない気がするので、これ以上は言いません。」



    化学室

    ???「ゲヘヘ…グフフ…ゲッハハハハハァッー!!」

    苗木「」

    戦刃「」

    モノクマ「」

    アルター「レシピはこんなものがあるのか!!これに、トリカブトを調合すれば…ふっははは!!化学の可能性は無限大だな!!きひひ…ギャーッハッハッハー!!」

    苗木「ダメだ。帰ろう。」

    戦刃「ご主人様よりも酷いや。」

    モノクマ「あれは、『病み病』だね。」

    苗木「びょうみびょう?」

    モノクマ「やみびょうだよ!!闇と病みをかけてるのっ!!」

    戦刃「かけられてなくない?」

    モノクマ「うっさい!!」

    苗木「これで、全員の絶望病が分かったね。」

    モノクマ「じゃあ、これで終わりか。グッバイなーら!」



    戦刃「これから、どうしようか?」

    苗木「とりあえず、食堂に行こう。」

    戦刃「あの3人、何だかんだで食堂に居そうだしね。」

    苗木「安定だね。」


    絶望病リスト

    朝日奈葵…『ハイテンション病』

    江ノ島盾子…『キチガイ病』

    不二咲千尋…『異世界病』

    梅風結城…『幼女病』

    大神さくら…『弱体病』

    神寺香云…『害病』

    舞園さやか…『泣き虫病』

    アルターエゴ…『病み病』

    Complete‼︎
  225. 241 : : 2017/05/21(日) 17:53:01
    食堂

    苗木「ほら」

    戦刃「居たね。」

    甘里「おかえり。」

    公「そろそろ来る頃かと思ってた。」

    大和田「で?どうだったんだぁ?」

    苗木「人の苦労も知らずに偉そうにすんなよモロコシ野郎。」

    大和田「」

    戦刃「日々、苗木君の口の悪さが悪化していってるような気がします。」


    僕たちは、3人に絶望病について話した。


    甘里「そうでもない人も居れば、頭おかしい人まで居たんだね。」

    公「江ノ島、神寺、アルター辺りは近づきにくそうだな…」

    苗木「近づきにくいっていうか、近づけないし近づきたくもない。」

    大和田「大神に関しては、誰かも分からなかったのか。」

    戦刃「初めはモノクマも誰か分からないって言ってたよ。」

    モノクマ「やぁ。」

    甘里「うおわぁぁぁー!?熊ぁぁぁー!?」

    モノクマ「みんなにプレゼントを渡しに来たよ。」

    公「プレゼント?」

    戦刃「モノクマも、だんだんスルースキルが身についてきたね。」

    モノクマ「はい。絶望病防止薬。」

    苗木「絶望ヒーロー病治療薬物乱用防止ポスター?何それ?」

    モノクマ「色々ごちゃ混ぜになってるよ!!」

    甘里「水色の液体だね。ソーダ味かな?」

    モノクマ「ソーダ味なのは間違ってないけど、絶望病完全予防の効果があるよ。」

    大和田「ソーダ味なのかよ!?」

    戦刃「なんで、13個あるの?5個で良くない?」

    モノクマ「絶望病に感染してるヤツが、さらに絶望病に感染しても困るしね。あと、絶望病が思ったよりも面倒だから。」

    甘里「さらに感染って、どういうこと?」

    モノクマ「だから、2つの絶望病に感染するってこと。それと、すでに絶望病に感染しているヤツの絶望病が治るって訳じゃないから注意してね。」

    苗木「みんなが来る前に薬を飲んでおこう。」

    ゴク…ゴク…

    甘里「う、う、うまっまー」

    公「薬じゃなくて、ジュースだろ。」

    モノクマ「いいえ、薬です。」

    戦刃「あ、みんなが来たみたい。」

    苗木「このタイミングの良さは何なんだ?」


    絶望病に感染したみんなに薬を飲んでもらった


    梅風「おいし〜!かき氷にかけたいなぁ〜。」

    江ノ島「ブヘヘヘヘwwwこりゃうまいわ爺さんwww爺さんも飲んでみ?w」

    アルター「うまいのぉ婆さんやwwwこれで、蜂の集まる薬を作って死者を出せば…ぎひひひひwww笑いが止まらんぞぉ〜!www」

    江ノ島「ブヘェッ!www」

    舞園「お、美味しいです!…美味しすぎて涙が…うぐっ…」

    大神「ただのソーダだよ?」

    舞園「すみませぇぇぇーん!!」

    大神「え」

    モノクマ「ただのソーダじゃないよ…」

    朝日奈「薬に美味しいとかうけるんですけどー!うわっ!?まじで美味いわこれーw」

    神寺「他人の不幸は蜜の味ッ!!yes!!メープルメープル!!(=´∀`)人(´∀`=)」

    モノクマ「メープルじゃないよ…」

    苗木(ダメだ…もう疲れた。)



  226. 242 : : 2017/05/27(土) 11:32:57
    苗木ルーム

    苗木「これから、どうしようかな。絶望病の心配は無さそうだし…適当にぶらぶらしてよう。」



    神寺「┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨(◉◞౪三◉ ◒ ◉三౪◟◉)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨」

    苗木「!?」

    神寺「キチガイ体操いくよー! ✌(´◓◞◒◟◓`)✌キッキキキキwwwwwwキチガイ体操いくよー! ✌(´◓◞◒◟◓`)✌キッキキキキwwwwwwww キチントキチキチwwwwwww」

    苗木「…」

    神寺「┗(^o^)┛wwWww┏(^o^)┓ドコドコドコドコwwwWWWwwWww」

    苗木「あのさ、神寺さん。」

    神寺「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルルル」

    苗木「…」

    苗木(死ねばいいのに)



    江ノ島「今、ダッシュしてったの誰www」

    アルター「ファイアー( ゚Д゚)つヽ -=二))」

    神寺「▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわああああああ 」

    アルター「( ゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!」

    苗木「コロシアイが始まってまーす。」

    甘里「ちょっと!なんで止めないの!?」」

    苗木「もう、あの3人は手遅れだ。」

    甘里「そりゃそうだけど……はぁ…」


    アルター「キチガイっすわwww」

    江ノ島「ギャハッハッwww
    キチガイって誰の事だよwwww
    ウッヒォォォォォァwwwwwwww
    ギャハッハッwwwギャハッハッwwwwww
         ∧_∧ミ
       o/⌒( ՞ਊ ՞)つ
       と_)_つノ ☆
          バンバン」

    アルター「オマエだわwww」

    神寺「キチィ(՞ਊ՞)」

    アルター「オマエもかよwwwブヒャーッ!!wwwww」

    苗甘「超特大ブーメラン」

    アルター「キチガイを被験体にするぞォ!!」

    江ノ島「逃げるゴンwww」

    神寺「三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルルル」

    アルター「うひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」

    苗木「…ここは、一旦離れようか。」

    甘里「賛成。」
  227. 243 : : 2017/05/29(月) 21:38:08
    苗木「絶望病にも、関わっていい人と関わってはいけない人がいる。」

    甘里「うん。よーく分かったよ。」

    苗木「絶望病でランク付けしてみようか。」

    甘里「そうすると……こうかな?」


    マシ 朝日奈、大神、梅風

    面倒 不二咲、舞園

    無理 アルター、江ノ島、神寺


    甘里「一応、こんな感じになった。」

    苗木「だね。」

    甘里「そういえば…あのキチ3人組と遭遇した人って、あたしたち以外にも居るのかな?」

    苗木「うーん…どうだろう。」

    甘里「暴れ回らないように、みんなでキチ3人組を止めよう。」

    苗木「それに賛成だよ。…あのさ。」

    甘里「はい。」

    苗木「甘里さんって、人に変なあだ名付けてるよね?」

    甘里「あー、うん。面白いし。ちなみに、私はタルだから。」

    苗木「僕が付けたやつ。」

    甘里「そうだよ。あんたが付けたやつ。

    苗木「」

    甘里「ここにいるみんなのあだ名は……」


    苗木=萎え木 舞園=ぞのさん 大神=さくらんぼ 朝日奈=ミス 不二咲=ちーたん アルター=アル 大和田=MOROKOSHI 江ノ島=江ノ盾 戦刃=ムック 梅風=ゆーたん 公=大家さん 神寺=クソ忍


    甘里「だよ。」

    苗木「聞いたことないのばっかりだよ。特に、大和田君と神寺さんが酷い。で、なんで朝日奈さんはミスなの?」

    甘里「ミスドだよ。」

    苗木「え?」

    甘里「ほら、ミス○ードーナッツってあるでしょ?ミスターじゃないから、ミスなの。OK?」

    苗木「待って。それ隠す気ないでしょ?」

    甘里「ないよ?」

    苗木「え」

    甘里「まぁ、そういうこと。」

    苗木「どういうこと?」

    甘里「ね?」

    苗木「???」


    公「お前ら、最近仲良いよな?もしかして…」

    苗甘「違います。」

    公「だーよな。」

    戦刃「あのさ…」

    甘里「あ、見ちゃった感じですか?」

    大和田「頭おかしい3人な。」

    甘里「お前も頭おかしいだろ!でしゃばってくんなよカス!」

    大和田「」

    苗木(甘里さん…相手を『あんた』で呼んでたのに『お前』になってる。)

    戦刃(苗木君と甘里さん…暴言がエスカレートしていくね。)

    甘里「…で、どうしようか。あの3人の捕獲でもする?」

    戦刃「いいね!」

    公「おい軍人」

    苗木「捕獲しなくて大丈夫じゃないかな?コロシアイには、ならなそうだし。」

    甘里「あんた…さっきのファイヤーをどう説明するんだよ。」

    舞園「あ、みなさん。」

    苗木「舞園さんじゃないですか!どうしたんですか?」

    舞園「避難…と言いますか…」

    大和田「避難?」

    舞園「なんか、争ってる3人が…」

    甘里「それは、無視しておーけー。」

    舞園「分かりました。」

    苗木「でも、あの3人は何とかしておい…」


    『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!』


    大和田「うおっ!?何だぁ!?」

    舞園「…まさか!!嫌だ…私…グスッ…」

    戦刃「梅風君の声だよね!?」

    甘里「いつもと叫び方が違うから、緊急事態なのかも!って、いつも叫んでないか。」

    苗木「そんなことは、どうでもいいよ!!どこから声が聴こえてきたのかな?」

    公「梅風が居るとしたら、体育館にある部屋だと思う。行こう!!」

    苗木「あ、待って!僕たちも急ごう!」

    甘里「うん!」


    僕たちは、急いで体育館へと向かった



  228. 244 : : 2017/06/03(土) 13:28:10
    体育館


    公「梅風!!」

    苗木「梅風君!!」


    僕たちは体育館に辿り着いた

    そこに居たのは…













    神寺「L( ^ω^ )┘ム゙ォーム゙ォー└( ^ω^ )」 ♪パッパロロロロ。・」

    江ノ島「頭いてぇーwwwww」

    アルター「頭痛い?」

    江ノ島「熱が出た。」

    アルター「狙い撃ち」

    神寺「(_ ・A・)_バァンッ!!」

    梅風「誰か助けてぇぇぇー!!」

    苗公「…」


    キチ3人組と助けを求める梅風君の姿だった


    甘里「おーい…って、またあんた達!?」

    江ノ島「またあんた達!?と、聞かれたら…」

    アルター「答えてあげるが世の情け」

    江ノ島「世界の破壊を防ぐため」

    アルター「世界の平和を守るため」

    江ノ島「愛と真実の悪を貫く」

    アルター「ラブリーチャーミーな敵役」

    江ノ島「ヒ○リ!」

    アルター「子供とトレーナーA!」

    最原「ム○シ!」

    灰慈「コ○ロウ!」

    甘里「なんで、2人増えてんの?」

    苗木「あの2人は関係ないと思う。」

    公「ヒ○リはロ○ット団にしたらダメだろ。」

    江ノ島「銀河をかけるR団の2人には」

    アルター「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」

    神寺「(=^ェ^=)」





    梅風「ねーねー、何これ。」

    大和田「とりあえず、あいつらを何とかしねぇとなぁ?」

    戦刃「縛るか。」


    キチ3人組を拘束中…


    江ノ島「離せw離せwウィィィィィー↑www」

    アルター「僕が何をしたと言うんだね!?」

    神寺「(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎」

    甘里「あんたら全員、重罪だ!!」

    公「…で?何で梅風は逃げようとしなかった?」

    梅風「だって…完成したからぁ…」

    戦刃「完成?」

    苗木「完成?もしかして…」

    梅風「そうなんだぁ!!ゆーきのマジックショーの準備が整ったんだよ!!」

    大和田「お!そんで、いつやるんだぁ?」

    梅風「最終調整とか食べ物飲み物の準備、その他もろもろで……2日後の夜にしようかなって思う。みんな、予定あったりするかなぁ?」

    甘里「予定かー。ここから出られる訳でもないし、みんな暇だと思うよ?」

    大和田「夜っつうのは、何か意味があるのかぁ?」

    梅風「雰囲気…みたいな感じかな?」

    甘里「そういえば、飲食物の準備があるんだっけ?」

    梅風「うん。あるよ〜。」

    甘里「じゃあさ!あたしも一緒にやるよ!」

    梅風「え、いいの?」

    甘里「もちろん!超高校級の『パティシエ』が一肌脱ぐよ!ショーもディナーも最高にしよう!」

    梅風「うん!」

    戦刃「じゃあ、この3人は私が食堂で監視しておくね。」

    苗木「お願いしまーす。」

    梅風「さてと、さっそく最終調整に取り掛かるね。」

    甘里「あたしに出来ることがあれば手伝うよー!」

    梅風「いいの!?」

    甘里「いいんです!」

    梅風「何から何までありがとう!…と、その前に!」

    甘里「ん?」

    梅風「招待状配ってきます。」

    大和田「そんなら、俺がやっとくぜ?」

    梅風「マジっすか!?ありがとう〜!」

    大和田「おう!」

    梅風「あ!ちょっと待って!」

    大和田「なんだぁ?」

    梅風「『爆発物は絶対に持ち込まないように』って、伝えてもらえるかな?」

    大和田「ど、どういう意味だよ…?」

    梅風「あの部屋で爆発を起こすと、あの部屋が停電しちゃうんだ。マシュマロをどこまで膨らませられるかっていうのをやったら、爆発しちゃって……だから、風船の爆発もNGなんだよ。
    センサーが爆発察知して、停電する仕組みっていうことだよ。」

    大和田「…イマイチよく分かんねぇけど、爆発させんなっていうことだな?」

    梅風「そゆこと!よろしくね!もんもん。」

    大和田「もんもん…もんもんって…」



    苗木「それじゃあ、最終調整を始めようか。」

    梅風「2人も手伝ってくれるの?」

    公「人数多い方が早く終わるだろ?」

    梅風「ありがとうございまする〜。」

    甘里「それじゃ、パパッとやっちゃおう!」

  229. 245 : : 2017/06/03(土) 18:46:34
    僕たちはマジックショーの最終調整を手伝った。(ネタは見せられないからと言われ、大丈夫なところを伝えられメモするだけだったけど)


    「料理に関しては、あたしとゆーたんでやっとくから2人は帰っていいよ。マジックショーまでのお楽しみで!」と言われ甘里さんに無理矢理追い出された。


    厨房を使うので、騒がれたら困る。うるさくなるから邪魔。という理由で戦刃さんとキチ3人は江ノ島さんの部屋で待機ということになった。


    苗木「やることが無くなった。」

    公「てかさ、物凄く重要なこと忘れてる。」

    苗木「なんかあったっけ?」

    公「ショーの部屋の見張り」

    苗木「…あ」

    公「…」

    苗木「…」

    苗公「ダッシュ!!!!!!!」


    僕たちは体育館までダッシュした。






    苗木「」

    公「」


    はい。ちゃんとロックが掛かってました。


    公「本当にやることが無くなった。」

    苗木「それね。」





    その頃、大和田紋土は…


    大和田「はいよ。」

    朝日奈「マジックショー!?バリテンション上がるんですけどー!!」

    大神「絶対行くよ!」

    不二咲「マジックショー…?聞いたことがない。1度行ってみるのもいい経験かもしれませんね。」

    舞園「私も招待して頂けるなんて……グスッ…嬉しくて涙が…」

    大和田「全員参加みてぇだな。」




    夕食会

    朝日奈「梅風ちゃん!明日のマジックショー楽しみにしてるね!」

    大神「葵ちゃん、マジックショーは明後日だよ?」

    朝日奈「えぇー!?」

    梅風「ごめんよ〜…」


    江ノ島「dishblade!」

    アルター「drugshield‼︎」

    神寺「コワ━━《(。´iωi人iωi`。)》━━イッ!!!」

    甘里「あたしはあんたが一番怖いよ。」


    不二咲「いつもよりご飯が美味しい。どういうことですか?」

    舞園「作る人が変わった…とか?」

    甘里「いつもは江ノ島ちゃんだけど、今回はゆーたんが作ったんだよ。」

    大和田「まだ作ってたんかよ。」

    公「作ってもらってるんだし…俺は文句言えないかな。」

    戦刃「そうだよ!大和田君最低!」

    大和田「」

    苗木「マジックショーの準備もあるのに…梅風君には感謝だね。」

    甘里「料理も着々進んでるから期待してくれて大丈夫だよ。」

    公「そういえば、甘里って料理も作れるのか?」

    甘里「ほとんどゆーたんが作ってるけど、あたしはスープとかを作ってるよ。スイーツもゆーたんに手伝ってもらってるしね。」

    公「ふーん…2人とも、いい奥さんになりそうだな。」

    甘里「…!?ゲホッ!ゴホッ…!!い、いいいいきなり変なこと言わないでよ!」

    公「料理食べた後、超高校級のパティシエのスイーツが食べられるなんて最高じゃないか?」

    甘里「…で、でも……あたしは洗濯とか出来ないし、掃除は………埃とかが残ってる時がほとんどだし…」

    戦刃「はーいそこー!食事中にリア充しないでねー!」

    公「別に、リア充してた訳じゃない。」

    甘里「…そ、そうよ!何がリア充よ!頭おかしいんじゃないの!?」

    朝日奈「うわー!!甘里ちゃん、顔あっか〜!!さては、恋愛経験ゼロでしょ?」

    甘里「……るさい。」

    苗木「え?」

    甘里「うるさいよ!馬鹿ー!!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿バーッカ!!公もみんなも馬鹿よ!全員馬鹿よ!!もう知らない!」

    公「あ、甘里!?」

    舞園「ど、どこに行くんですか!?」

    江ノ島「あれwww死亡フラグやんけwww」

    苗木「あーあ。」

    公「…え?俺のせい?」

    全員「うん。」

    公「えぇ…」

    舞園「なんか、気まずいですね。今日は解散にしましょうか。」

    朝日奈「そうだねー!バイバーイ!!」

    大神「テンション高いなぁ。」

    戦刃「はい。じゃあ、帰るよ。」

    アルター「実験がぁ…」

    神寺「\\\\٩( 'ω' )و ////」

    戦刃「…って、あれ?盾子ちゃんは?」

    不二咲「見てませんが。」

    大和田「俺も。」

    苗木「僕も。」

    公「みんなと同じく。」

    戦刃「そっかー…悪いけど、見つけたら私の部屋まで連れてきてくれる?」

    苗木「分かったよ。」

    戦刃「ありがとう。それじゃあ、また明日。」

    大和田「俺も帰るか。」

    不二咲「では、僕も。」

    梅風「うーん…また明日にしようかな。みんな、おやすみ〜。」



    公「甘里…どうすれば…」

    苗木「とりあえず、甘里さんの部屋に行こう。多分、そこに居ると思うし。」

    公「そ、そうだな…」





  230. 246 : : 2017/06/04(日) 01:38:35
    甘里ルーム前

    ピーンポーン ピーンポーン

    ガチャ

    甘里「はーい。」

    苗木「甘里さん。」

    甘里「あ、苗木…と、公…」

    公「あのさ、さっきは…悪かった。本当にごめん。」

    甘里「公は悪意があった訳じゃないもんね。もう大丈夫だよ。それに、あたしが勝手に恥ずかしがっただけだもん。あたしの方こそ…ごめんね。」

    苗木「よし!解決したね。」

    甘里「さてと、明日も準備があるから早めに寝ないとね。」

    公「あぁ、そうd」

    江ノ島「とぉう!!」 ブンッ

    公「うぉっ!?」

    甘里「ちょっと!急に飛び蹴りしようとしないでよね!?」

    江ノ島「今の展開にムズムズするんだよwww崩壊w崩kグヘッ!?」バタン

    苗木「…」

    甘里「苗木…腹パンしたらいかんよ。」

    公「何も言えない。」


    その後、僕は2人と別れて戦刃さんの居る江ノ島さんの部屋に江ノ島さんを届けに行った。戦刃さんの顔が青ざめてたけど、気にしないことにした。


    苗木ルーム

    苗木「明後日はマジックショーか。明日は何をすればいいんだろう。いいや、寝よう。」




    キーンコーン カーンコーン


    モノクマ「起っきろ!起っきろ!朝で〜すよ〜!うぇいうぇい!」

    苗木(何があった)



    食堂

    苗木「みんな、おはy」

    梅風「あ、苗木君。ご飯は用意しておいたから、ちゃんと食べてね。それじゃあ!」

    甘里「あたしたちは準備に取り掛かるね。」


    苗木「早いな。僕がここに来るまでに15分くらいしか経ってないのに。あの2人は朝ごはん食べたのかな?」


    苗木「そして、朝ごはんは安定の美味しさ。」

    公「1人で何言ってるんだ?」

    苗木「あ、やべ。」

    公「なんか、明日までやることないな。」

    苗木「だね。…ゲームする?」

    公「お!いいよ。」



    公ルーム

    苗木「お邪魔しまーす。」

    公「さて、何をしようか?」

    苗木「……スマ○ラ?」

    公「了解。にしても、この学園ってゲームもあるんだな。」

    苗木「あ、確かに。」

    公「よし、俺はソニ○クで」

    苗木「じゃあ〜僕は…クラ○ドで」



    天の声「3.2.1…GO‼︎」

    ルール
    公君との1対1の勝負 ストック制 3個
    アイテムはスマッシュボールのみ


    苗木「ステージは神殿しか選ばないから。」

    公「うわぁ…神殿厨かよ。」

    クラ○ド「…」 ←無言の攻撃

    ソニ○ク「ボヨーンボヨーン」←バネ

    苗木「バネばっかり…」

    公「チャージした後の攻撃避けるのに必死なんだよ。」

    苗木「あ!スマッシュボール来た!」

    クラ○ド「ブンッ…ブンッ!」←チャージしないとジャンプ力が低い

    苗木「クソ!」

    ソニ○ク「シュシュシュ!ボヨーン!キュイーン…ハァッ!」←ひたすらスマッシュボールを攻撃する

    公「スマッシュボールは貰った!」

    ソニ○ク「ドスッ…バコッ!キュイーン…ハァッ!」←最後の切り札を使わずにひたすら攻撃する

    クラ○ド「ピューン…バコーーン!」←ストック1個消滅

    苗木「あー!なんで切り札使わないの!?これじゃあ、マリ○カートで始めにワザと最下位になって1位になったらキラーとかスター使う人と一緒じゃん!」

    公「1位の時にキラー使ったらキラーの時間が短くなるし、道具使わずに最下位から1位まで上がるのも大変だからな。これも、作戦の1つっていうわけだ。」

    ソニ○ク「ドスドスドスッ!ドンッ!」

    クラ○ド「バコーーン!」←残りストック1個

    苗木「あぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    公「自分がスマッシュボール取ってれば、スマッシュボールが現れる心配もないしな。攻撃されて、スマッシュボールがまた出て来るのも厄介だけど。だから、俺はアイテムなしでやりたい派だ。」

    苗木(こうなったら…逃げてメテオかける作戦で行くか。)

    苗木「うおぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」

    クラ○ド「ズタズタズタ」←逃走中

    公「今だ!!」

    ソニ○ク「これで決める!うおぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」←クラ○ド追跡中

    クラ○ド「ズタズタズバコッバコッバコッバコッバコッバコーーン!!」←終わり


    GAMESET




    苗木「完敗です。」

    公「…」(苗木、弱すぎる。)
  231. 247 : : 2017/06/06(火) 23:33:38
    公「次は…」

    苗木「ニ○テ○ドーラ○ドでもやる?」

    公「…いいけど。」



    マ○オ編

    公君がキノ○オ(ヨ○シー×2)
    僕がマ○オ


    苗木「逃っげろー!」

    公「ヨ○シー行け!」

    ヨ○シー「わーお!」(上機嫌)


    数十秒経過

    苗木「このまま行ければ…!」

    公(逃げ方上手すぎて腹立つ。)


    さらに、数十秒…

    ス○ー「…」テンテンテン♪

    苗木「ふっふっふ…」

    公「お前…それだけは止めろよ?絶対に止めろよ?」

    苗木「フリかな?まぁ、いいや。」

    マ○オ(ス○ー)「ヒャッハー」

    ヨ○シー「わぁー☆%○#!」

    キノ○オ「ウワァーアウー」

    公「ス○ー取ったら、追いかける方と追いかけられる方の立場が逆転するんだよな。」

    苗木「オラオラオラオラ!」

    マ○オ「テンテンテーンテテテテテー…」

    苗木「え」

    公「ここからは、俺のターンだ。」

    苗木「ヤバい!」(確信)

    マ○オ「ダダダダダダ…」

    ヨ○シー「ヨッシィー」ドン!

    マ○オ「ドスン!」

    苗木「転けた…」

    公「そい!」

    キノ○オ「ピュン!」←捕まえました

    マ○オ「ドン!」←捕まりました

    Finish

    苗木「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!?」

    公「調子に乗るからだ。」






    梅風「準備お疲れ様〜!本当にありがとう!」

    甘里「いいよ。明日、頑張ってね。…ん?」



    公「幽霊消滅したな。」←ル○ージをプレイ中

    苗木「糞警備員めぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!!」

    甘里「ちょい、何でドア開けっぱなしでやるのー?声でかいよー。」

    公「え」

    苗木「開けっぱだったの!?」

    公「準備は終わったのか?」

    甘里「うん。それより、何やってんの?」

    苗木「見ての通り、ゲームだよ。」

    甘里「あー…ゲーム…か。」

    公「2人も一緒にどうだ?」

    梅風「やるやる!リーちゃんもやるよね!?」

    甘里「あ、あたし…ゲームは…その…」

    苗木「どうしたの?」

    甘里「ゲーム…やったことなくて…」

    梅風「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!?」

    甘里「そんなに驚く!?」

    梅風「驚くよ!…でも、これを機に一緒にやろうよ!」

    苗木「そうだよ。何事も経験だよ。」

    甘里「うーん……うん!みんな誘ってくれてるし、やってみようかな。」

    梅風「やったぁ!」

    公「じゃあ、スマ○ラやるか。」

    甘里「スマ○ラ?何それ?」

    梅風「まぁまぁ、やってみましょうって。」

    苗木「よし、次は負けないからね?」

    公「あ、あぁ…頑張れ。」

    公(苗木…お前が1位を取ることは不可能だ。)

    甘里(こうやって、みんなで楽しむ時間…経験したことなんて無かったよ。ずっと、こうしていたいな。」
  232. 248 : : 2017/06/09(金) 21:26:01
    大乱闘再び

    僕 クラ○ド

    公君 ソニ○ク

    梅風 パル○ナ

    甘里 桃を英語にした者

    ストック 3個 アイテムはスマッシュボールのみ

    戦刃「えっと…どうして呼んだの?」

    苗木「実況と解説をお願いします。」

    戦刃「まぁ、いいけど。」

    甘里「出来んの!?」



    戦刃「では、苗木君。勝てる自信は?」

    苗木「あります!頑張ります!」

    戦刃「意気込みをどうぞ!」

    苗木「負ける気がしない。」


    戦刃「公君。誰が1位になると思いますか?」

    公「それは……秘密で。」

    戦刃「なるほど。自信の方は?」

    公「ありません。」

    戦刃「え」


    戦刃「梅風君。目標は有りますか?」

    梅風「うーん…最下位じゃなければいいや。」

    戦刃「なるほど。戦法は?」

    梅風「ひみつでー!」

    戦刃「OK!」


    戦刃「甘里さん。どうして桃に?」

    甘里「桃って…いいや。女子キャラで知ってるのが、ピ○チしか居なかったんだよ。」

    戦刃「マジですか。桃さんは、女子と言っていいのでしょうか…?」

    甘里「何?おばさんって言いたいの?」

    戦刃「はい。では!大乱闘初プレイ、頑張ってくださいね!」

    甘里「はいってwwwありがとう。めちゃくちゃかもしれないけど、頑張るよ!」





    戦刃「それでは…」


    3.2.1………GO‼︎


    戦刃「さて、始まりました。実況は私、戦刃むくろが務めさせて頂きます。」

    甘里「基本操作は教えて貰ったから…」

    桃「ストン!」

    甘里「何これwwwカブwwwいらないwww」

    桃「ピュン!」←物を投げる音

    戦刃「まずは、甘里さんがカブを投げました!その方向には…」

    梅風「カブ来た。」

    苗木「僕には当たらないね。」

    戦刃「パル○ナとクラ○ドが!!」

    梅風「ではでは…」

    パル○ナ「反射板!」

    カブ「ドスッ」←跳ね返る音

    戦刃「パル○ナがカブを跳ね返しました。」

    クラ○ド「バコッ」←物が当たる音

    苗木「ちょっと!?」

    戦刃「カブはクラ○ドに当たりました!」

    苗木「許さねぇ。」

    クラ○ド「ブンッ!」←剣を(以下略)

    パル○ナ「カウンター!」

    クラ○ド「ドゴンッ!」←ダメージ・略

    苗木「はぁっ!?」

    戦刃「ここで、パル○ナがカウンターをしました!クラ○ドにダメージです。」

    公「こっち来るな!」

    ソニ○ク「ハァッ!」

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    戦刃「さらに、吹っ飛んだ先に居たのは、ソニ○クだー!!」

    苗木「待って、1人狙いは禁止だよ?」

    甘里「あたしはカブ投げただけだよ。」

    梅風「ゆーきはカウンターしただよ。」

    公「俺は来たから殴っただけ。」

    苗木「…」

    甘梅公「別に狙ってない。」

    苗木「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    戦刃「あー…うん。苗木君ビリは確定かな?」
  233. 249 : : 2017/06/11(日) 14:45:16
    甘里「えい!」

    桃「ふわ〜」←パラソル

    甘里「このっ!」

    桃「やっ!はぁっ!」←空中上蹴り

    苗木「さっきから何してるの?」

    甘里「操作の仕方を忘れた。」

    桃「ハッチャア!」

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    甘里「やった!」

    苗木「よし、始めに甘里さんを倒そう。」

    甘里「やめてよ!」

    クラ○ド「ダダダダダ…」

    桃「スタスタスタ…」

    甘里「追いつかれる〜!」

    苗木「それっ!」

    パル○ナ「オート照準!」

    クラ○ド「バババババン」←足止めされた

    パル○ナ「オート照準!」

    クラ○ド「バババババン」

    苗木「邪魔なんだよ!カウンターを叫ぶ最弱女神様(笑)が!!」

    梅風「…」

    公(あ、苗木終わったな。)

    パル○ナ「ダダダダダ…」

    苗木「何の用だよ。返り討ちにしてやる。」

    クラ○ド「ダダダダダ……ブンッ!」

    パル○ナ「カウンター!」

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    パル○ナ「オート照準!」

    クラ○ド「バババババン」

    パル○ナ「よし!」←上スマ

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    苗木「ねぇ、ちょっと待って。」

    梅風「…」

    パル○ナ「ゴッドウィング!」

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    甘里「戦刃ちゃん!」

    戦刃「あ、忘れてた。苗木君、梅風君にフルボッコにされています!」

    スマッシュボール

    公「来たか。」

    甘里「あたし取りたい!」

    公「そいつのスマッシュ面倒いんだよな。」

    甘里「へー。どんなの?」

    公「踊って眠らせて桃召喚」

    甘里「うわぁ…何それ。」

    梅風「取ります。」

    スマッシュボール「キュイーン」

    戦刃「ここで、パル○ナがスマッシュボールを取りました。」

    苗木「逃げよ。」

    梅風「逃さない。」

    パル○ナ「ブラッ↑クホール!」

    苗木「捕まったぁぁぁぁぁー!!」

    甘里「え、操作出来ないんだけど…」

    公「巻き込まれてるし…」

    梅風「そして」

    パル○ナ「アロービィィィィィィィーム!!」

    クラ○ド「ドドドドドドドドバンッ!!」

    桃「ドドドドドドドドバンッ!!」

    苗木「死んだ…だと…」

    甘里「吹っ飛ばされたけど平気だった。」

    戦刃「苗木くん。ストック1つ消滅しました。」

    梅風「ドヤァ…」

    戦刃「長くなりそうだから、実況も抑えめにいきます。」



    パル○ナ「ゴッドウィング!」

    クラ○ド「ピューン ドゴンッ!」

    戦刃「2つ目」



    パル○ナ「あろーびーむ」

    クラ○ド「ドゴンッ!」

    戦刃「苗木くん終了。」

    苗木「酷い…」


    ソニ○ク「ハアッ!」

    桃「はっちゃー」

    ソニ○ク「トウッ!」

    桃「や!」パーン

    甘里「フライパン決まった!」

    公「お前、本当に初めてか?」

    戦刃「甘里さんと公君はいい勝負です!どちらとも、残りストックは1つです。」

    パル○ナ「黒い大広間」

    甘公「え?」

    梅風「いきます。」

    パル○ナ「弓光線」

    ソニ○ク「バゴーン」

    桃「バゴーン」

    甘里「あ、死んだ。」

    公「あーあ。」

    戦刃「表示が適当です。というか、ゲームの中のコロシアイですよこれ。」

    梅風「勝ったー!」


    梅風1位 甘里2位 公3位 苗木4位


    戦刃「順位です。」

    甘里「あたし2位じゃん!やった!」

    梅風「1位だー!」

    公(まさか、甘里に負けるなんて…)

    苗木「これは酷い。」
  234. 250 : : 2017/06/18(日) 22:04:52
    その後も、僕はゲームをし続けた。


    甘里「リモコンを振りまくればいいの?」

    公「玉ねぎを一番早く切り終わった人から順位がつけられていくんだ。」

    甘里「なるほど。」




    甘里「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁー!!はい来た1位!よっしゃあ!!」

    梅風「な、なにこれ…」(ドン引き)

    公「良か…ったな〜。」

    苗木「見てはいけないものを見た気がする。」




    甘里「おばけ発見!ライトライト〜♪はい、消滅!あたしの勝ちだね!」

    苗木「なんで…なんでだよ…」

    公「お前は何なんだ。」




    甘里「マ○オカート?名前くらいなら聞いたことあるよ。

    苗木「じゃあ、始めようか。」


    キャラクター
    苗木…デッテュー 甘里…箒星の使者とおまけ 公…カロンカロンした骨 梅風…おばけの王様

    ステージ クッパキャッスル3(?)

    3.2.1…GO‼︎


    梅風12位「アーミスッチャッター」(棒)

    公1位「それ、絶対わざとだろ?」

    甘里7位「びゅーんてならなかったよ?公のびゅーんのやつはなんなの?」

    公1位「スタートのカウントが2の時にボタンを押すとスタートダッシュが出来るんだ。」

    甘里5位「先に言ってよ…」

    苗木2位「抜かせそうで抜かせられない…」

    梅風6位「マ○カーやると首の後ろが痛くなるよ〜。」

    公1位「イマイチよく分からない。」

    甘里3位「あ、デカイキノコ来たよ。」

    梅風4位「その順位で!?運いいね!」←わざと12位になってキ○ー獲得した人

    甘里4位「行くよー!」

    箒星の使者+おまけ「グングングン!」

    苗木3位「やめろ!潰されr潰されたぁぁぁー!!」

    甘里3位「終わっちゃった…」

    公1位「もう少しでゴールだ!」

    梅風2位「キ○ー使うよ!」

    おばけの王様「ビューン」

    公1位「ぶつかるから!!」

    カロンカロンした骨「ドンッ」

    公2位「マグマに落ちた…」

    梅風1位「やったー!1位!」

    甘里3位「ス○ー来た。使うよ。」

    箒星の使者+おまけ「テッテテー」(以下略)

    公2位「危なかった。ゴール出来た。」

    苗木4位「もう少しで…」

    甘里3位「えいっ!」

    デッテュー「ドンッ」

    苗木4位「うわぁ!?後ろ下がってまでス○ーでぶつかってくるなよ!マグマに落ちたじゃないかよ!!」

    甘里3位「ぷーくすくす」

    ノコノコした亀「ドンッ」

    甘里4位「あ、ごめん。よし、ゴールだね!」

    苗木「全部最下位だった…」

    梅風「全部1位だ!イェイイェイ!」

    公(ノ○ノ○が一番可哀想だよ。)



  235. 251 : : 2017/06/25(日) 00:56:22
    甘里「楽しかったー!」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「誰か来たみたいだね。」

    公「誰だろう……はーい。」

    ガチャ

    大和田「うおっ!?まとめてこんな所に居たのか!?」

    公「ちょっと待て。こんな所とはなんだ。」

    甘里「…で?何の用?」

    大和田「もう飯食い始めてるぞ?来なくていいのか?」

    梅風「え?もう、そんな時間だったんだ。呼びに来てくれてありがとう。」

    苗木「じゃあ、食堂に行こうか。」

    公「あぁ。」

    甘里「分かった。」



    食堂

    江ノ島「お味はどうかしら〜?ぶっはwwww」

    苗木「うるさい…」

    公「戦刃…」

    戦刃「ごめん…」

    アルター「あんことあずきどっちが好き?」

    神寺「…」

    アルター「あれれ〜?おかしいぞ〜?」

    神寺「…」

    アルター「返事がない。ただの屍のようだ。」

    甘里「神寺ちゃん、元気なさそうだね。」

    戦刃「さっきからだよ。だから、気晴らしに食堂に来たんだけど…」

    公「そういうことだったのか。」

    神寺「…」

    バタン…‼︎

    甘里「…え?」

    戦刃「ちょっと、神寺さん!?」

    苗木「どうしたの!?」

    神寺「すー…すー…」

    戦刃「…寝てる?」

    公「どうして急に…」

    甘里「絶望病の影響で普段使わない体力を使っちゃったからなのかもね。」

    梅風「早く部屋に連れて行ってあげた方がいいと思うよ!」

    バタン…‼︎

    苗木「今度は何!?」

    梅風「すー…すー…」

    甘里「ゆーたんも!?…まぁ、準備なりなんなりで疲れてるよね。体力とかも園児並みになっちゃってるのかも。」

    公「幼女病…中々厄介だな。」

    苗木「そうだね。」

    戦刃「みんなー、そろそろ戻るよー!」

    江ノ島「えー…」

    アルター「はーい!せんせー!」

    戦刃「それじゃあ、また明日!」



    甘里「先生と児童みたい。」

    公「俺たちも解散にするか。」

    苗木「うわぁ…公君、幼女を部屋に連れて帰るんだ?」

    公「どうした急に?」

    甘里「あんたとは違うでしょ。…だったら、あたしがゆーたんを部屋に連れてくよ。」

    公「頼んでもいいのか?」

    甘里「もちろん!んじゃ、おやすみ〜!」



    公「じゃあ、俺も寝るよ。」

    苗木「分かった。おやすみ。」





    苗木ルーム

    苗木「明日はマジックショーだ。梅風君が一生懸命準備してくれたんだ。最高のショーになるよね。よし、寝よう!」




    苗木(だけど……何か、とても嫌な予感がする…)


    この心臓の音を落ち着かせるために深呼吸をしてから寝た。自分でも、よく分からないくらいに緊張していた。…『嫌な予感』が外れてくれることを願って。

  236. 252 : : 2017/06/25(日) 01:24:06
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「オマエラ!おはようございます。朝です。起床時間ですよー!」


    苗木「…今日がマジックショーか。一体、どんなショーになるのか楽しみだな。」


    食堂

    苗木「安定の食堂です。…ん?」




    梅風「に、似合ってるかなぁ〜?」

    甘里「いいじゃん!可愛いよ!」

    舞園「はい!良くお似合いです。」

    公「いいんじゃないか?」

    梅風「良かった〜。ありがとう〜!」

    苗木「マジックショーの衣装?」

    甘里「寒い寒い…」

    苗木「そんなつもりで言ってない!」

    梅風「そうだよ〜。前から準備…というか、最初から学園に持ってきてたんだ!この衣装を着るのは初めてなんだけどね。」

    公「そうだな……あれ?この落ち葉みたいな髪留めは?」

    甘里「落ち葉って…あんたねぇ。まぁ、いいよ。あたしが持ってたやつをあげたの。木葉のピン、ゆーたんの髪の色と合ってるでしょ?」

    公「梅風が髪留めしてるのなんて、見たことないから新鮮だな。でも、甘里の言う通り似合ってると思う。」

    梅風「リリちゃん、これ…本当にありがとう!こういうの着けて見たかったんだけど、針が危なかったから…。針先が丸くて僕好みの物があって幸せだよ〜!」

    甘里「こんなに喜んで貰えると、こっちまで嬉しくなるよ。」

    梅風「ショーまで時間はあるね。種とかバレたくないし、僕はマジックショー会場に居るよ。ご用があれば会場まで!それじゃあね!」

    甘里「あ、あたしも行くよ。」

    大和田「…何のことだぁ?」

    苗木「大和田君か。あの2人なら、会場の見張りに行ったよ。」

    大和田「へぇ〜。俺も暇だし、付き合ってやっか。じゃあな!」



    苗木「朝ごはん食べないで行っちゃった。」

    公「ははは…」





    大神「マジックショー楽しみだね。」

    朝日奈「ディナーも楽しみー!」

    江ノ島「床食ってやるwww」

    アルター「壁食ってやるwww」

    戦刃「それが出来たら、この学園から脱出してるよ。」

    神寺「…はぁ。」

    戦刃「え?」

    舞園「神寺さん…?どうかされました?」

    神寺「…ドウッ↑テコト↓ナ↑イ↓」

    戦刃「復活したみたい。」

    神寺「…」

    戦刃「あれ…?」

    不二咲「本当に大丈夫なのでしょうか?」

    戦刃「うーん…」




    苗木「…ダメだ!昨日、全然寝れてないから眠い!寝よう!落ち着いて…深呼吸すれば…」


    深呼吸をした後、マジックショーの時間まで寝ることにした。
  237. 253 : : 2017/06/25(日) 02:35:53
    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「んっ…」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「…誰?」

    ガチャ

    公「苗木、やっぱり寝てたか。」

    苗木「公君…?」

    公「梅風のマジックショー、もうすぐ始まるってさ。」

    苗木「…」





    苗木「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!?」

    公「え!?ちょ、驚かすなよ…」

    苗木「あ、ごめん。」

    公「大丈夫。…行こうか。」

    苗木「うん。」



    マジックショー会場

    甘里「あ!2人共!こっちこっち!」

    苗木「テーブルとかも用意されてるんだね。」

    梅風「もんもんとかどくろちゃんとかにも手伝ってもらったんだ。」

    甘里「用意し忘れてたんだってさ。」

    梅風「あはは…」

    苗木「そろそろ時間じゃない?」

    梅風「そうだね。それじゃあ、行ってくるよ。頑張ってきますぜ!」

    公「いってらっしゃい。」

    甘里「…あれ?大神ちゃんと戦刃ちゃんとキチ3人組が来てないみたいだね?」

    苗木「確かに……あ、神寺さんだけは居るみたいだね。」

    神寺「…」

    甘里「うーん…都合悪くなっちゃったのかな?みんなに来て欲しかったんだけど…」

    朝日奈「さくらちゃんなら、少ししたら行くって言ってたよー!」

    甘里「そうなんだ。ありがと。じゃあ…残念だけど、先に始めちゃおうか。座っといて。」

    苗木「分かったよ。」




    『〜♪』


    甘里「Ladies and Gentlemen‼︎」


    公「お前がそれ言うのか!?」

    苗木「落ち着いて?」


    甘里「梅風結城のマジックショーにお集まり頂き、誠にありがとうございます。今回、マジックショーとディナーを楽しんでもらおうという企画になっておらりおられますり…」


    苗木「何言ってるのかな?」

    公「変に喋ろうとするから…」


    甘里「…もう普通に喋らせて。と言っても、他に話すことなんてないけどね。」


    公「ないんかい。」

    苗木「適当だなぁ…」


    甘里「とにかく、楽しんでってよ!以上、開会の言葉でした〜!」


    公「開会の言葉って…」

    苗木「甘里さん、こういう経験絶対ないよ。」


    甘里「さーて…本日のメインイベントに参りましょう!!」


    苗公「司会もお前なんかい!!」

    甘里「あんたたち!さっきからうるさい!やめて!?傷つく。乙女の心はデリケートなの!」

    苗木(お前のどこがデリケートなんだよ。)

    公(甘里の方がうるさい。)


    甘里「えー…こほん。気を取り直して参りましょう!!本日の主役、梅風結城の登場です!大きな拍手で迎えてくださーい!!」


    『パチパチパチパチ』


    カラフルな風船や花などの装飾品やライトが集中する舞台の中でマジックショーが始まった。


    梅風「こんばんは!今日は来てくれてありがとう!」



    苗木(…)


    ここから、何もなければいいけど…
  238. 254 : : 2017/06/25(日) 14:19:51
    梅風「まずは、トランプを当てますよ〜!定番だよね!誰か協力してくれる人〜?」

    朝日奈「はいはーい!私やりたい!」

    梅風「朝日奈さんね。えっと、トランプをシャッフルして…」

    朝日奈「じー」

    梅風「じゃあ、ストップって言ってね。」

    パラパラパラ

    朝日奈「ストップ!」

    梅風「このカードを僕に見せないようにしててね。みんなにも見せてもらえると助かるよ。僕は後ろ向いてるから。」

    朝日奈「分かった。みんな、カードはこれだよー!」


    ダイヤの4だ。


    梅風「今、朝日奈さんが引いたカードはダイヤの4…だよね?」

    朝日奈「なんで分かったの!?」

    梅風「まぁね。」

    朝日奈「ムズムズするな〜…」


    苗木「みんなにカードを見せた時にカードを当てるって、どういうこと?」

    公「ほんと、梅風の手品は種が分からない。」




    梅風「次は、コインマジック!」

    梅風「続いて、鳩…は居なかったから鳩のおもちゃを帽子から出します!」

    梅風「花とか旗とかだよー!」




    甘里「皆さん、お疲れ様でした。これより、30分間の休憩に入ります。あたしのゆーたんが協力して作ったディナーを楽しんでね!」


    公「おぉ、ビーフだ。」

    苗木「パフェもあるよ。」

    甘里「ちなみに、向こうにも少しばかりあるよ。フルーツとかチョコレートフォンデュとか用意させてもらってるよ。」

    梅風「マシュマロもアイスもあるからねー!」

    苗木「あ、梅風君。お疲れ様。」

    梅風「ありがとう!でもでも、ここからが本日のメインイベントだよ。」

    公「何をやるんだ?」

    梅風「あれだよ。剣を刺しまくるやつだよ。このマジックは誰かに協力をしてもらおうと思うんだ。うわぁ〜緊張する〜!」

    苗木「え、剣?どこから持って来たの?」

    梅風「戦刃さんに借りたんだ。今、戦刃さんは居ないみたいだけど…」

    甘里「あの4人、いつになったら来るのかな?」

    苗木「そういえば、まだ来てないね。」

    梅風「…じゃあ、準備があるから行くね。ご飯もショーも楽しんでってね!」



    30分が経過して、甘里さんの声が掛かった。



    甘里「さて、休憩の後は……本日のメインイベント、剣から脱出させまSHOWです!」

    梅風「その名の通り、協力してくれる人はこの箱に入ってもらいます。僕が剣を刺していくので、無傷であれば成功となります。」

    甘里「というか、失敗したら大変だよ。大変どころじゃない。ゆーたんがクロになっちゃうよね。まぁ、失敗しないよね?」

    梅風「大丈夫だよ!…と、言うわけで!協力してくれる人〜?」


    『・・・』


    梅風「居ないよね。うん、知ってた。」

    甘里「誰か〜お願い〜。」


    そこで、彼が挙手した。


    大和田「しゃあねぇ、俺がやる。」

    梅風「おぉ、ありがとう!それじゃあ、この箱の中に入ってもらえる?」

    大和田「はいよ。」

    ガタガタゴト

    大和田「これでいいのかぁ?」

    梅風「おけだよ。僕に任せて。絶対成功させてみせるよ。」

    大和田「成功させてもらわなきゃ、俺が死んじまうだろ!…でもまぁ、頑張れ。成功させて、凄いショーにしろよ。」

    梅風「もちろんだよ!」

    甘里「いざとなるとヒヤヒヤするねぇー!あたしも観客席で見ちゃおう!」



    甘里「お邪魔しま〜す。」

    公「ヒヤヒヤするな。」

    甘里「うん。ヒヤヒヤする。」

    苗木「あれ?甘里さん、着替えた?」

    甘里「うん。後半からはマジック衣装にしてみたんだ。ゆーたんから借りたんだよ。帽子も服も全部ね。」

    苗木「そっか。」



    甘里さんが観客席に来たところで、メインイベントのマジックが始まろうとしていた。
  239. 255 : : 2017/06/25(日) 15:10:18
    苗木「そういえば、甘里さん。」

    甘里「んー?」

    苗木「何を口に詰め込んでるの?」

    甘里「マシュマロだよ。」

    公「よくそれで喋れるよな。」









    梅風「それでは、剣から脱出させまSHOWの始まりだよー!」


    梅風君の声と共に、僕らは大和田君が中に入っている箱に集中した。


    梅風「それじゃあ…まずは、1本目。」


    1本目の剣が箱に入ろうとしていた。







    だけど、その時だった。



    パッ…




    バチンッ‼︎






    苗木(…え?」

    公「停電…か?」

    甘里「ど、どういうこと!?ちょっと、舞台の方まで行って来る!2人は待ってて!!」

    苗木「え!?でも…!!」

    甘里「大丈夫!!舞台までは、感覚とか壁伝いとかで行けるから。あたし、こういうの得意なんだよね!」




    苗木「早く、直らないかな?」

    公「みんな!落ち着け!」



    『バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎』



    ???「なんの音!?」

    ???「不思議なこともあるんですね。」

    ???「怖いです…誰か…」

    ???「おい!!何があったんだぁ!?」

    ???「…まずい。」

    ???「みんな、落ち着いて!…え!?ちょっと、待って!誰!?辞めて!!うわぁ!?」


    『ドンッ‼︎ドスッ‼︎』


    『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!』


    ???「何が起きてるの…?誰か、電気!!」

    ???「どこに電気なんてあるの!?」

    ???「非常用の電気は……あった!」

    ???「早く点けて!!」

    ???「分かった!」




    パチッ…




    甘里「電気点けたよ!みんな、大丈夫!?」

    舞園「さっきの声は…?」

    梅風「いったぁい…誰かに突き飛ばされたような………いやぁぁぁぉぁぁぁぁぁぁーー!!」

    甘里「ゆーたんどうし…………!?」

    舞園「もう…もう嫌だ…なんで…?」

    不二咲「これは…」

    公「どう…したんだ…?」

    朝日奈「ぶ…舞台の…」

    公「舞台?………は?」

    苗木「公…君…?」

















    モノクマ「ピーンポーンパーンポーン!死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!!」






    苗木(死体…?)





    僕は、みんなが言っている『舞台』を見た。








    そこには、とんでもない光景が描かれていた。







    苗木「なんだよ……あれ……」








    僕らが目にしたのは……







    剣で胸を貫かれ…






    展開された箱の上で死んでいる









    超高校級の暴走族 大和田紋土クンの姿だった。





    残り生存者数 12人

    to be continued…

  240. 256 : : 2017/07/22(土) 02:44:44
    梅風「し、死体…?」

    甘里「大和田…どうして…?」

    舞園「また…」

    朝日奈「でも、梅風ちゃんのマジックショーの最中に起きたってことは…」

    梅風「…うん。自分でも疑われるのは分かってるよ。」

    不二咲「なら、見張りが必要になりますね。」

    公「だったら、俺がやるよ。」

    苗木「公君……任せてもいい?」

    公「あぁ。苗木、俺の分も捜査よろしくな。」

    苗木「分かったよ。」

    朝日奈「じゃあ、私は会場に居ないみんなを呼んで来るよ。甘里ちゃん、一緒に行こう!」

    甘里「…え?あ、うん。」

    苗木(マジックショーの途中に起きてしまった事件。現状、まともに捜査出来るのは僕だけだ。亡くなった大和田君のためにも犯人は必ず突き止めるんだ…!!)


    捜査開始


    モノクマ「捜査を始めるみたいだね。はい、じゃあこれ。theモノクマファイルー!」

    苗木「早速、確認しなくちゃ。」


    モノクマファイル

    被害者は超高校級の『暴走族』大和田紋土

    死体発見現場は体育館の奥部屋

    死因は胸を貫かれたことによるショック死


    モノクマ「死亡時刻は書かなくても平気だったよね?オマエラの目の前で起きた事件なんだからさ。」

    苗木「…」

    苗木(とりあえず、モノクマファイルの確認は出来たな。)


    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた


    モノクマ「あ、苗木君。」

    苗木「まだ居たのか!?」

    モノクマ「失礼だな。少しだけ助けてあげようとしたのに…」

    苗木「何?」

    モノクマ「はい、これ。」

    苗木「何これ?」

    モノクマ「絶望病を治せる薬だよ。ただし、1つしかないから誰を治すのか慎重にね。」

    苗木「あのさ」

    モノクマ「ボクは忙しいんだ。要件なら手短にお願いするよ。」

    苗木「どうして、お前は僕たちのサポートをするんだ?何か理由が…?」

    モノクマ「絶望病に感染してない人が1人死んじゃったから1人の絶望病を治すっていうだけ。流石に今のままじゃ、裁判なんかしてもつまらないからね〜。」

    苗木「じゃあ、そろそろ捜査に戻るね。」

    モノクマ「は〜い。あ、あとね。学級裁判を見事に乗り越えられたらなんだけど、オマエラの絶望病は治してあげるからさ。」

    苗木(…?)

    モノクマ「そんじゃ!アディオス!」


    苗木「…えっと、捜査を再開しないといけないね。そうしないと、学級裁判も乗り越えられないから。」


    「きゃああああああああああああああー!!」

    「だ、だれかぁぁぁー!!」


    苗木「!?」

    公「な、なんだ!?今の悲鳴…」

    苗木「公君。これを梅風君に!」

    公「え?なんだこれ?」

    苗木「絶望病を治せる薬だって。僕は悲鳴の原因を調べて来るよ。」

    公「あ、あぁ、分かった。気をつけて!」

    不二咲「今の悲鳴……朝日奈さんと甘里さんの悲鳴だと思われます。」

    舞園「あ、苗木君!わ、わわわ私も!」
  241. 257 : : 2017/07/22(土) 03:02:51
    苗木「一体どこで…」

    舞園「予想…なのですが、あまり遠くではないと思いますよ!」

    苗木「じゃあ、この階から探して…」

    ピーンポーンパーンポーン

    舞園「…え?」

    苗木「アナウンス…?」









    モノクマ「死体が発見されました。一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます。」





    苗木「どういう…こと…?」

    舞園「死体って…大和田君の死体は見たはずです。なのに…どうしてまたアナウンスがなっているんですか…!?」

    戦刃「誰かー!誰か返事をして!」

    舞園「…戦刃さん?」

    苗木「戦刃さん、どうしたの!?」

    戦刃「あ…2人とも…」

    舞園「どうか…されたん…ですか?」

    戦刃「…付いて来てもらえる?」

    苗木「え…?」




    戦刃さんに付いていくと、そこには…甘里さんと朝日奈さん、それから、江ノ島さんとアルターエゴの姿があった。

    何があったのか分からなかった。だけど、次の一歩を踏み出すと…

    理解したくないけれど、理解してしまった。

    人が集まっている階段の下で見たのは…










    頭から血を流し、すでに亡くなっていた大神さくらさんの姿だった。


    残り生存者数 11人

    to be continued…
  242. 258 : : 2017/07/23(日) 02:32:06
    苗木「大神…さん…」

    舞園「被害者が2人も…?」

    戦刃「今、私たちは会場に向かおうとしたんだけど……すでに、大神さんは亡くなっていたんだ。どうして、こんなことに…」

    苗木「そういえば、どうして戦刃さんたちは遅れたの?」

    戦刃「実は…私が寝ちゃったんだよね。」

    江ノ島「私様は起きてた。はい天才!」

    アルター「お風呂〜頂いてました♡」

    苗木(AIって、お風呂入るんだ!?)

    モノクマ「話の途中で失礼します。」

    舞園「きゃっ!?」

    モノクマ「モノクマファイルですよ。更新して下さいね。」

    苗木「えっと…」


    モノクマファイル

    被害者は超高校級の『格闘家』大神さくら

    死体発見現場は体育館最寄りの階段

    死因は頭部を強打したことによるショック死

    死亡推定時刻は午後7時〜午後9時


    苗木「今って何時かな?」

    舞園「午後9時くらいですね。」

    苗木「…たった今殺害された可能性もないわけではないっていうことか。」


    コトダマ【モノクマファイル】を更新しました


    舞園「えっと、何かすみません!私…やっぱり役に立てない…うぅ…」

    苗木「え」

    戦刃「じ、じゃあ…話を戻すね。2人が言ってくれたようにアルターエゴはお風呂…っていうか、シャワーを浴びてたんだ。盾子ちゃんは縛って部屋の隅に固定しておいたから部屋の外には出れないよ。」

    江ノ島「この残姉も寝てましタァァァァァァwwwよって、この3人に犯行は無理デース!www」

    アルター「そゆこと。」

    苗木(戦刃さん、多分疲れてたんだろうな。この3人に犯行は不可能みたいだね。)


    コトダマ【戦刃の証言】を手に入れた


    戦刃「それでさ、大神さんの死体発見アナウンスよりも前に別の死体発見アナウンスが流れてなかった?」

    舞園「あれは……大和田君の死体発見アナウンスです。」

    戦刃「そんな…大和田君…」

    苗木「あのさ、僕はこれから体育館の奥部屋に戻らなくちゃいけないんだけど、みんなはどうする?一緒に来る?」

    戦刃「私は行くよ。」

    江ノ島「もちろん。」

    アルター「2人ともな。」

    舞園「大神さん、絶対に真相を明かしてみせます。私が言うのもおかしいけれど…泣かないで下さいね。私、行ってきますね。」

    苗木「…それじゃあ、行こっか。」

    舞園「はい。……ぐすっ…うわーん!!」

    戦刃「泣かないで?行こう。」
  243. 259 : : 2017/07/23(日) 14:54:27
    公「あ、苗木!」

    苗木「大神さんだよ。」

    梅風「え…?」

    苗木「大神さんだよ。2人目の被害者。」

    梅風「…また…僕のせいだ。」

    甘里「ゆーたん?」

    梅風「僕がマジックショーなんて開かなければ良かったんだ。ここに来てからそうだよ。マジックショーのせいで鬼島君も大和田君も大神さんも……僕が犠牲になってれば…」

    公「そんなこと言わないでくれ…」

    梅風「公…君?」

    公「頼むからそんなこと言わないでくれ!!2度と自分が居なければなんて言うな!!…俺は、どれだけ梅風に救われたと思ってんだよ。」

    梅風「…」

    苗木「大丈夫だよ。僕たちで真相を明らかにしようよ。それが、大和田君の為でもあるし大神さんの為でもある。もちろん、鬼島君の為でもあるんだからさ。」

    梅風「2人共…ありがとう。…うん。そうだよね。事件…解かないといけないね。僕が容疑者なのは分かってるよ。だから、僕が知ってることなら全部話すから、何でも聞いてね。」

    苗木「分かったよ。」

    公「それじゃあ、苗木。頼んだ。」

    苗木「うん。任せて。」

    苗木(僕が事件を明らかにしなくちゃいけない。今、生きているみんなの為に。亡くなった大和田君や大神さんの為に…!!)


    捜査再開

    苗木「まず、どこを調べようかな。」

    舞園「皆さんに話を聞く…というはどうでしょうか?…す、すみません!私が」

    苗木「舞園さんありがとう。みんなに話を聞いてみるね。」

    舞園「あ、はい。良かった。」

    苗木(泣かずに済んで良かった。)

    苗木「ねぇ、梅風君。」

    梅風「うん。何でも聞いてね。」

    苗木「じゃあ……マジックショーの時に舞台に居て、何か変わったことは無かった?」

    梅風「うーん…変わったことはないと思う。」

    苗木「そっか。あ、そうだ。この部屋が停電する条件みたいなものを前に教えてくれたよね?もう1回教えてもらえるかな?」

    梅風「もちろんだよ。この部屋は、ほんの少しの爆発でもセンサーが反応して停電しちゃうんだ。マシュマロの爆発でも風船の爆発でも停電しちゃうから。それ以下の小さな爆発でも停電すると思うよ。」

    苗木「ありがとう。じゃあ、僕は他の所も調べてくるね。」

    梅風「もういいの?頑張ってね!」


    コトダマ【停電の条件】を手に入れた
  244. 260 : : 2017/07/26(水) 04:40:37
    苗木「えっと…不二咲さん?」

    不二咲「はい。何でしょうか?」

    苗木「マジックショーの最中に気になったこととかない?」

    不二咲「マジックショー最中…というより、停電の最中に気になることはありましたね。良ければ、お話致しましょうか?」

    苗木「停電の最中?じゃあ、お願い。」

    不二咲「了解しました。僕が気になったのは、停電最中の皆さんの声です。」

    苗木「声?」

    不二咲「はい。」

    苗木「その時の声?確か…」


    〜回想〜

    パッ…




    バチンッ‼︎






    苗木(…え?)

    公「停電…か?」

    甘里「ど、どういうこと!?ちょっと、舞台の方まで行って来る!2人は待ってて!!」

    苗木「え!?でも…!!」

    甘里「大丈夫!!舞台までは、感覚とか壁伝いとかで行けるから。あたし、こういうの得意なんだよね!」




    苗木「早く、直らないかな?」

    公「みんな!落ち着け!」



    『バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎』



    ???「なんの音!?」

    ???「不思議なこともあるんですね。」

    ???「怖いです…誰か…」

    ???「おい!!何があったんだぁ!?」

    ???「…まずい。」

    ???「みんな、落ち着いて!…え!?ちょっと、待って!誰!?辞めて!!うわぁ!?」


    『ドンッ‼︎ドスッ‼︎』


    『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!』


    ???「何が起きてるの…?誰か、電気!!」

    ???「どこに電気なんてあるの!?」

    ???「非常用の電気は……あった!」

    ???「早く点けて!!」

    ???「分かった!」




    パチッ…




    甘里「電気点けたよ!みんな、大丈夫!?」

    回想終了


    苗木「こんな感じだったよね?」

    不二咲「はい。ここで、声の主が分からない声がありますね。」

    苗木「え、大体口調とかで分からない?」

    不二咲「うーん…そうですか?」

    苗木「まず、「なんの音!?」みたいなことを言ってたのは朝日奈さんだよ。」

    不二咲「で、その次が僕です。」

    苗木「その次の怯えた声が舞園さん。」

    不二咲「舞園さんの次の強い口調…被害者である大和田君でしょうか?」

    苗木「じゃあ、停電が起きた始めの方は生きてたんだね。」

    不二咲「…次の、「まずい」みたいなことを言っていたのは…?」

    苗木「戦刃さん…は来てないか。」

    不二咲「誰だったのでしょうか?」

    苗木「それで、その次の焦ってた声が梅風君…なのかな?」

    梅風「え?」

    苗木「あ、梅風君。」

    不二咲「あの、停電中に貴方は焦っていたような声を出していましたが…その時、何があったのか説明していただけますか?」

    梅風「…それ、すごく大事な話だったね。ごめん。でね、その時なんだけど、誰かに押されたような感じがしたんだ。その場で転んじゃったんだよね。」

    不二咲「そういえば、部屋の電気が点いた後、貴方は「突き飛ばされた」と言っていたようでしたね。」

    梅風「耳いいんだね…」

    苗木「それで、その後にドンッ‼︎とか音が聞こえて、悲鳴が部屋に響いた。」

    不二咲「大和田君が殺害されたのは、その時と考えて間違いなさそうですね。」

    梅風「悲鳴の後、誰か電気を点けてって言ってたよね。多分、電気を点けたのは甘里さん。いや、絶対に甘里さんだよ。」

    公「確かに、あいつは電気点けたみたいな事を言ってたな。」

    梅風「ちなみに、電気の場所を知ってるのは僕と甘里さんだけだよ。」

    公「それなら、甘里も疑われないか?」

    梅風「僕が教えたのは電気の場所だけ。舞台の前には段差とかあるし、風船なんて飾ってあるから怖がっていけないと思うよ。風船…割れちゃってる。」

    公「あ、本当だ。電気も早く点いたみたいだし、甘里に犯行は難しそうだな。もちろん、梅風にもな。」

    梅風「え?」

    公「マジックショーの最中に殺人事件なんて、梅風に罪を被せたいだけに決まってる。そいつの招待、俺たちが明かすからさ。」

    梅風「…ありがとう。途中、何か怖い発言らしきものがあったけどね。」

    公「ごめん。」

    不二咲「まずいとか電気点けてと発言していた人物…一緒のような気がします。」

    苗木「いきなりだね。あと…」

    不二咲「?」

    苗木「その話、意味あったのかな?」

    不二咲「いきなり酷いです。」

    公「あのさ、舞台の方…調べたか?」

    苗木「いや、これからだよ。」

    公「そうか。何かあったら言えな。」

    梅風「僕にも聞いてね!」

    不二咲「今度こそは力になりたいです。」

    苗木「3人とも、ありがとう。」


    コトダマ【停電中の声】を手に入れた
  245. 261 : : 2017/07/26(水) 05:34:16
    苗木「さてと、舞台を調べようかな。」

    公「その前に、甘里に話を聞いてみるのはどうだ?舞台調べたかみたいなこと言って悪いんだけど…」

    苗木「うーん…確かにそうかもね。」

    公「おーい!甘里ー!」

    甘里「!?叫ばなくても分かるのに…」

    苗木「えっとさ、停電中に変わったこととか無かったかな?」

    甘里「変わったこと?…あ、そうだ。」

    苗木「?」

    甘里「あたしも…ゆーたんと同じで疑われるべき人だと思うよ?結構、マジックショーに関わってた訳だしさ。」

    梅風「じゃあ、一緒に見張られよう!」

    甘里「言い方が…まぁ、いいけど。そうしてもらった方が、あたしも気が楽なんだよね。」

    公「そうするか。」

    甘里「助かる。…で、変わったことだっけ?」

    苗木「何かあるかな?」

    甘里「停電して電気点けて……あ!」

    公「何かあったのか!?」

    甘里「電気をつける前…移動中にね。誰かに当たったような気がする。その場でよろけちゃったし。」

    苗木「…なんかさ。」

    甘里「なんかさ?」

    苗木「犯人って、主にマジックショーの準備をしてる人にぶつかってない?」

    甘里「待って。今の口調だと、あたし以外にも犯人が誰かにぶつかったみたいな言い方だよ?あと、ぶつかって来たのって犯人なの?」

    苗木「ぶつかって来たのが犯人かどうかは分からない。ただ、その可能性が高いかなって。それでね、その人がぶつかったのは甘里さんだけじゃない。梅風君にもぶつかったんだ。」

    甘里「なるほどね。だから、大和田の死体が発見された時に座り込んでたのか。」

    公「2人にぶつかって来たやつは妨害がしたいんだか単にぶつかったのか分からないな。」

    甘里「それに、今回の事件。なんだか複雑だよね。今までの事件よりもさ、なんかこう…もやもやするっていうか…」

    苗木「停電の最中に起こった殺人だからっていう理由なのかもしれないね。」

    公「大神も亡くなって、ほとんどの人が絶望病に感染してる。これも関係してるのかもな。」

    甘里「…って、そうだよ!さくらちゃんのところは調べなくてもいいの!?」

    公「そういえば、大神の死体の状況はどんな感じだったんだ?」

    苗木「死体の状況…」

    甘里「そう言われると…なんだろう。」

    公「2人して何で悩むんだ?」

    苗木「大神さん、殺された気がしないんだよね。階段から落ちた事故死みたいな。」

    甘里「事故死…」

    モノクマ「あの、すみません。」

    甘里「クマァァァァァァー!?」

    公「甘里、落ちつけ。」

    甘里「…ごめん。本当、心臓に悪いよ。」

    モノクマ「ルールの説明不足が。」

    苗木「ルールの説明不足?」

    モノクマ「えっと、今回2人犠牲者じゃん?」

    公「あぁ。」

    モノクマ「犯人が2人居るとするじゃん?」

    甘里「まぁ。」

    モノクマ「その時のクロどうなるかじゃん?」

    苗木「さぁ。」

    モノクマ「聞く耳をもて!!」

    苗公甘「ごめんなさい。」

    モノクマ「で、クロが2人居た場合は…」

    苗木「うん。」

    モノクマ「早い者勝ちになります。」

    甘里「ふぇ?」

    モノクマ「じゃあ、そういうことで。」

    公「早い者勝ち…?」

    甘里「今回の場合、先に死んだ大和田を殺した人がクロってこと?」

    苗木「そもそも、大和田君が先に死んだのか大神さんが先に死んだかも分からないしな…」

    甘里「あ、それで。あたしに聞きたいことって他にないの?」

    苗木「僕からはないかな。公君は?」

    公「俺もないかな。甘里からはないか?」

    甘里「あたしから?言いたいこと…か。事件に関係あるか分からないけど、ゆーたんとあたしの衣装が変わったってことくらいしか思いつくことがないよ。」

    苗木「着替えないの?」

    甘里「なんかもういいや。」

    苗木「え。」


    コトダマ【ぶつかって来た人物】を手に入れた

    コトダマ【衣装】を手に入れた
  246. 262 : : 2017/07/30(日) 05:28:55
    苗木「今度こそ舞台を調べよう。」

    梅風「そうだね。何か、気になることみたいなのがあったら言ってね。」

    苗木「目立つのは…」

    公「やっぱり、大和田の死体だな。」

    大和田君…胸を剣で刺されている

    苗木「他にも落ちてる剣が…」

    梅風「ス、ストップ!」

    苗木「え!?」

    梅風「落ちてる剣も全部本物!戦刃さんから借りた本物だよ!」

    甘里「戦刃ちゃん、何で剣なんか持ってたんだろうね。あたしも聞いたときはびっくりしたよ。軍人でも危険。」

    梅風「言われてみれば…」

    苗木「ここにある剣なら、どの剣でも大和田君を殺害出来たんだね。」

    公「ところで、なんで箱は壊れてるんだ?」

    梅風「壊れてるっていうか、展開されてたものをくっ付けただけの脆箱だよ。」

    甘里「今になって考えれば、鉄の箱でも作っとくんだった。」

    公「鉄の箱って…」


    コトダマ【戦刃の剣】を手に入れた

    コトダマ【脆い箱】を手に入れた


    苗木「次は…気になってたんだ。これ。」

    梅風「あ、飾りの風船か。危険だから舞台に飾ったんだ。飾らない方が良かった。後悔してる。そのせいで大和田君が…ね。」

    公「え?停電する瞬間、風船は1つも割れてなかったと思う。」

    梅風「え?」

    甘里「そ、それって本当!?」

    公「あ、あぁ。」

    苗木(だとしたら、センサーが反応した爆発物はなんだったんだろう?)


    コトダマ【割れた風船】を手に入れた


    苗木「あと、他に何を調べればいいのかな?」

    公「そうだな……料理とか?」

    苗木「料理を全部調べるの!?」

    公「そうじゃなくて。料理があったっていうことだけだ。役に立たないだろうけど…一応って感じだな。」

    梅風「それとそれと。」

    苗木「?」

    梅風「お菓子のコーナーもだよ。」

    苗木「???」

    梅風「チョコレートフォンデュにマシュマロとか苺とかで楽しめるよ。」

    苗木「はい???」

    梅風「料理があるならお菓子もね!」

    苗木「あ、はい。」

    甘里「苗木。あんた、一番大事なこと忘れてるよ。自分で気づかない?」

    苗木「え、何?」

    甘里「…絶望病だよ。今回の動機でしょ。」

    苗木「なんで忘れてたんだろう…」

    甘里「誰が何の絶望病にかかっていたのか。絶望病に感染していないのは誰か。ちゃんと、覚えておいた方がいい。」

    苗木「そうだね。ありがとう、甘里さん。」

    甘里「困ったときは助け合いでしょ?」


    コトダマ【マジックショーの料理】を手に入れた

    コトダマ【マジックショーのお菓子】を手に入れた
    コトダマ【絶望病】を手に入れた
  247. 263 : : 2017/08/03(木) 23:04:49
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「はーい。良い子のみんな〜!準備はいい?いつもの場所に来てね。」


    甘里「いいって言ってないのに。」

    苗木「証拠が足りてないような気がする。」

    公「それやばくないか!?」

    梅風「全滅しちゃうよ!」

    苗木「ここまで乗り越えて来たんだ。多分、大丈夫だよ。…大丈夫なのかな?」

    梅風「こっちまで不安になってくるよ。」

    公「じゃあ、エレベーターに行こう。」




    エレベーター前

    戦刃「あ、みんな。」

    甘里「いつの間に!?」

    戦刃「そういえば、私たちだけなんだね。」

    甘里「え?」

    苗木「絶望病に感染してない人でしょ?」

    戦刃「そうそう。」

    甘里「あたしと苗木と公と戦刃ちゃんと復活したゆーたん……と、被害者の大和田だね。」

    苗木「でも、絶望病に感染した人の中にもまともな人は居るから、何とかなるよ。」

    公「頭おかしい3人以外はまともだな。」

    モノクマ「みんな〜!お元気〜?」

    甘里「クゥゥゥゥマァァァァー!?」

    モノクマ「ギャァァァァァァァー!!」

    苗木「何!?」

    モノクマ「ちょっと!驚くじゃないか!」

    甘里「その言葉、そのまま返すわ!」

    公「騒がしいな。」

    モノクマ「いいや。エレベーター乗ろー!」

    苗木「切り替え早いね。」

    モノクマ「ボクが搭乗員」

    梅風「へー」

    モノクマ「んじゃ、レッツゴー!」




    エレベーター

    少しずつ下がっていくエレベーター。
    この感じに、慣れる気がしない。このエレベーターを使用する度に仲間が死んだということを証明される。

    エレベーターは裁判場に到着する。

    大和田君と大神さん、2人の仲間を失った僕たちの学級裁判。僕たちは乗り越えなければならない。2人の意思を背負って戦う。

    そして…その学級裁判が

    今、始まろうとしていた。
  248. 264 : : 2017/08/09(水) 01:57:04
    コトダマ確認

    【モノクマファイル】

    被害者は『超高校級の暴走族』大和田紋土と『超高校級の格闘家』大神さくら

    死因はどちらともショック死。大和田紋土は剣で胸を刺され、大神さくらは階段から転落した際に頭を強打したことが死に繋がった。

    大神さくらの死亡推定時刻が午後7時〜午後9時。マジックショー最中の時刻の為、大和田紋土の死亡推定時刻も同じだと考えられる。

    【戦刃の証言】

    マジックショーの間、戦刃と江ノ島とアルターエゴは同じ個室に居た。アルターエゴはシャワーを浴びていて、江ノ島は部屋の隅で縛られ動けなかった。戦刃は疲れて寝てしまった。ところで、神寺が会場に居たのは何故だろうか?

    【停電の条件】

    マジックショーの会場である体育館の奥部屋は簡単に停電してしまう。停電してしまう原因は爆発。マシュマロの爆発、風船の爆発、どんな小さな爆発でも停電してしまう。再び電気を付けるにはスイッチを付ける必要がある。

    【停電中の声】

    不二咲が気になった停電中の生徒の声。中には声の主が分からない声もあったようだ。果たして、これには何が関係しているのか。

    【ぶつかって来た人物】

    停電中に舞台に居る梅風にぶつかり、電気を付けようとした甘里にもぶつかった人物が居る。果たして、その人物は誰なのか。

    【衣装】

    梅風と甘里の服装がマジックショーの衣装になっている。梅風は頭に木の葉のピンをしていて、甘里は普段のオレンジのピンをしていない。甘里から貰った木の葉のピンは危なくないと梅風が言っていた。

    【戦刃の剣】

    マジックショーで使った剣。しかし、それが大和田殺害の為の凶器になってしまった。『超高校級の軍人】である戦刃なら、持っていてもおかしくない。

    【脆い箱】

    梅風と甘里が適当に作った箱。箱の外から剣で大和田を突き刺すことが出来るようだ。鉄の箱を作っておけば良かったと梅風は言っているが…

    【割れた風船】

    舞台に飾られていた風船。この風船が割れたことにより停電が起きたのだと思っていたが、停電の瞬間に風船は割れていなかったと証言する。ならば、停電となってしまった原因は一体…?

    【マジックショーの料理】

    梅風と甘里が用意した料理。ビーフやスープなどの料理で特に怪しい物はない。お菓子同様、事件には無関係と思われるが…

    【マジックショーのお菓子】

    フルーツ、パフェ、マシュマロ、アイスなど、マジックショーに用意されたお菓子。特に怪しい物はない。料理同様、事件には無関係と思われるが…

    【絶望病】

    朝日奈は『ハイテンション病』、江ノ島は『キチガイ病』、不二咲は『異世界病』、神寺は『害病』、舞園は『泣き虫病』、アルターエゴは『病み病』、被害者である大神は『弱体病』の絶望病にかかっている。梅風は『幼女病』だったが、薬により回復した。絶望病は、今回の動機である。


  249. 265 : : 2017/08/09(水) 08:46:39
    学級裁判 開廷!!


    モノクマ「ではでは、いつも通りです。最初の説明はパスします。議論を始めてね!」

    甘里「あんた、やる気あるの?」

    モノクマ「議論を始めて下さい。」

    公「説明が面倒なんだろうから、俺たちは事件の謎を解くことだけに集中しよう。」

    梅風「そうだね!」

    戦刃「それはいいんだけどさ…」

    朝日奈「さくらちゃんが…やってられない。」

    江ノ島「全部自殺wwwしゅーりょー!www」

    アルター「真面目に事件の解決法を導け!シャワーから出てくるまで時間を差し上げよう。」

    舞園「さっき、入ったって聞いたのですが…。え!?私の勘違い…すみませぇぇぇぇん!」

    苗木「いや、勘違いじゃないよ。」

    不二咲「何を話すか、皆さんに任せます。」

    甘里「みんな、マイペースだね。」

    苗木「絶望病のせいで議論が出来ない…」

    梅風「と、とにかく!お題を出さないとね。」

    苗木「じゃあ、まずは…」

    江ノ島「お題は何かな〜?」

    アルター「真面目にやって。」

    江ノ島「はいはいはいはい苗木君の!ちょっといいとこ見てみたーい!」

    アルター「本気で疲れたから辞めてくれ。研究室に引きこもりたいのを我慢しているんだ。」

    江ノ島「ノリ悪いな!」

    朝日奈「あんた達、うるさい!」

    江ノ島「やってらんないなら寝てろwww」

    朝日奈「…」

    舞園「あ、あの!そこまで言うのは…」

    江ノ島「うるせぇラー油!」

    舞園「ごめんなさい…ぐすっ…」

    公「誰か、江ノ島を止めてくれ。」

    江ノ島「自分でどーぞwww」

    甘里「あんたがうるさくなけりゃ、誰も注意しなくてすむ。…あんた、真面目に黙れ!!」

    江ノ島「ひっ!?」

    苗木(迫力凄い。)

    梅風「ちょいちょい。議論しようよ。」

    江ノ島「ギャアアアwwwwヤメロォォォー!!」

    不二咲「静かにして下さい。」

    アルター「黙りたまえ。」

    戦刃「2人共、ありがとう。あ、苗木君。何かいいかけてなかった?」

    梅風「お題。苗木君、続きお願いします!」

    苗木「うん。まずは、誰に犯行が可能だったか。それについて議論してみよう。」


    「その前に、この中に嘘つきが居るわ。」


    苗木「…え?」

    甘里「え!?あ、あんた…」

    戦刃「どういうこと!?」




















    神寺「どうしたもこうしたも、この中に嘘つきが居る。そのままの意味を言っただけよ。」

    苗木「か、神寺…さん…?」


  250. 266 : : 2017/08/10(木) 11:25:11
    甘里「ま、待ってよ!嘘つきって何が!?」

    神寺「…そうね。」

    戦刃「というか、いつもの神寺さんだよね?」

    公「薬は梅風に使ったんだけど。」

    梅風「確かに飲みました。」

    神寺「私も嘘つき。だけど、あなた達の中にも嘘つきが居るわ。…1人を除いてね。」

    苗木「それって、誰のこと?」

    神寺「苗木君、あなたなら分かっているはず。」

    苗木「え…」

    神寺「分かったわ。ヒントね。絶望病に感染していない人の中に嘘つきが居るってことよ。」

    苗木「僕、公君、甘里さん、戦刃さん、梅風君の中に嘘つきが居るの?」

    神寺「そう。それで、さっきの問題。この中で共通点がないのは誰?」

    苗木「共通点…?」

    苗木(この中に共通点がない人…?)

    神寺「最初は違かった人のことよ。」

    苗木(最初…もしかして…)

    苗木誠
    公奏
    甘里リリカ
    戦刃むくろ
    梅風結城

    梅風結城

    苗木(これだ…!!)

    苗木「共通点がない。つまり、嘘つきじゃないのは梅風君だね。」

    梅風「共通点がない。…今は絶望病に感染してなくても、さっきまでは感染していたっていうこと?」

    神寺「正解よ。さて、次の問題に移るわ。私の言う嘘つきの意味は?嘘の内容について答えてくれればいいわ。」

    苗木(神寺さんの嘘?神寺さん自身に嘘があるっていうことかな。それって…)

    絶望病に感染しているという嘘
    絶望病に感染していないという嘘

    絶望病に感染しているという嘘

    苗木(これだ…!!)

    苗木「神寺さんが絶望病に感染しているという嘘だね。」

    戦刃「どういうこと?」

    神寺「私は絶望病に感染していない。あの行動は、全てが嘘だったのよ。」

    戦刃「え?じゃあ、私の部屋に来たのは…」

    神寺「ごめんなさい。全て演技よ。」

    戦刃「えぇー!?」

    甘里「でもさ、どうして演技なんかしたの?」

    神寺「…死ぬわけにはいかないからよ。」

    公「どういうことだ?」

    神寺「死にたくないのは全員一緒でしょ?だけど、私は死ぬわけには行かない。」

    苗木「神寺さん…?」

    神寺「絶望病がどんなものか分からない。人が凶暴化することだって考えた。死なないために騒いだ。そうすれば、人が寄ってこない…そう思ったから、演技をしたのよ。」

    戦刃「神寺さん、超高校級の忍者なんだよね?だったら、大丈夫なんじゃ…」

    神寺「大丈夫じゃないわよ!!」

    苗木「…!?」

    神寺「私、苗木君たちが言うようにダメな忍者なのよ。私の使命を果たすために…その為に私が狙われないようにした。他人の命を捨てたのよ。こんなんじゃ…ダメなのに…」

    苗木「神寺さん…落ち着いて!」

    神寺「大和田君と大神さんが死んだ。私のせいで。私が狙われてたの。」

    梅風「あ、あの!さ!」

    神寺「…」

    梅風「大和田君と大神さんが亡くなったのは悲しいよ。凄く。でもね、死と向き合うんだ。」

    神寺「あなたは何を言っているの?」

    梅風「学級裁判で犯人を見つけよう!…簡単に言えば、こういうことかな〜。」

    神寺「…そうね。」

    梅風「うん。」

    神寺「落ち着きが出て来たわ。ありがとう。それで、苗木誠。」

    苗木「!?」

    神寺「いきなりだったわ。ごめんなさい。」

    苗木「いや、大丈夫だよ。」

    神寺「そう。…続いての問題。」

    苗木「…」

    神寺「苗木君、公君、甘里さん、戦刃さん。この4人の誰かが嘘つきなの。」

    甘里「急に嘘つき呼ばわりしないでよ。」

    公「まぁ、仕方ないんじゃないか?」

    神寺「この4の中の誰かがついている嘘…もう、分かるわね?」

    苗木(神寺さんが絶望病だという嘘。だから、僕たちの中の誰かがついている嘘は…)

    絶望病に感染しているという嘘
    絶望病に感染していないという嘘

    絶望病に感染していないという嘘

    苗木(これだ…!!)


  251. 267 : : 2017/08/10(木) 11:51:34
    苗木「絶望病に感染してないこと…だね。」

    神寺「感染していないかのように演じているという訳。一体、誰なのでしょうね。」

    甘里「あたしたちの中に絶望病に感染してる人が居るの!?そんな風には思えないけど…」

    戦刃「私は違うよ。」

    公「俺も違う。」

    甘里「もちろん、あたしだって違うよ。」

    苗木「僕も…」

    神寺「誰かが嘘をついたわね。」

    舞園「あの…」

    神寺「?」

    不二咲「僕たちは、話し合いに参加しなくても良いのでしょうか?」

    朝日奈「その4人の中に犯人居るみたいだし。」

    神寺「そうね…とりあえず、この場はいいわ。」

    舞不朝「あ、はい。」

    梅風「嘘つき…絶望病…あぁぁぁ…」

    甘里「おーい、どうしたー?」

    梅風「頭がパニックになったので、まとめさせてほしいんだ。」

    苗木「まとめ?」

    梅風「うーん…」

    梅風「被害者は大和田君と大神さん。クロの権利を得られるのは、先に殺した方。大和田君と大神さんがどっちに殺されたのか。それは、明確になってるよね。」

    苗木「梅風君?いきなりどうしたの?」

    梅風「独り言だから気にしないで。…それで、大和田君の死体発見アナウンスが先に流れたから大和田を殺した人が今回のクロ。だったら、大和田君を殺した人を見つける。参加してなかった戦刃さんと江ノ島さんとアルター君は犯行不可能だから…」

    江ノ島「こいつ、頭大丈夫か?」

    アルター「あなたよりはな。」

    梅風「大神さんが自殺…自殺?自殺と仮定して、4人の中なら戦刃さんは外れる。だから…」

    公「えっと…梅風は無視して続けよう。」

    神寺「そう…ね。」

    甘里「…神寺ちゃん。」

    神寺「何かしら?」

    甘里「本当に、あたしたちの中に嘘つきが居るの?神寺ちゃんは絶望病に感染してないの?」

    神寺「どういうことかしら?」

    甘里「動機が始まった日。モノクマがあたしたちに言ったんだよ。」

    神寺「あなたたち5人は絶望病に感染しないように気をつけて。みたいなセリフのこと?」

    甘里「え!?」

    公「なんで…」

    戦刃「その時居たのって、私、苗木君、甘里さん、公君、大和田君だったよね?」

    苗木「…そういうことか!」

    神寺「…そういうことよ。」

    甘里「ごめん、さっぱりだわ。」

    公「なんで、神寺がモノクマの言ったことを知っていたんだ?」

    苗木「それはね…」

    神寺が盗聴したから
    神寺が5人の中の誰かから聞いたから
    神寺がモノクマに言わせたことだから
    神寺がその場に居たから

    神寺がその場に居たから

    苗木(これだ…!!)
  252. 268 : : 2017/08/11(金) 10:38:15
    苗木「神寺さんがその場に居たから…それ以外は考えられないはずだよ。」

    甘里「盗聴って手はないの?」

    神寺「隠れてたのよ。…見つかってしまったけれどね。それに、私があの場に居なかったら嘘つきは存在しないわ。」

    公「ごめん。頭がついていけない。」

    苗木「えっと…モノクマの言ってたことを思い出してほしいんだ。」


    〜回想〜

    モノクマ「簡単に言えば、性格とか体に大きな変化が現れるんだ。あ、絶望病は感染するから5人はかからないように頑張ってね!」

    苗木「ちょっと待って!5人は…って、どういうこと?」

    モノクマ「どうもこうも、他の奴らは全員、絶望病に感染してるんだよ。」

    全員「はあっ!?」

    モノクマ「じゃじゃ!頑張れ頑張れ〜!ちなみに、他の奴らは後少しで目が覚めると思うから、誰がどんな絶望病に感染しているのか確認するのがオススメだよ!では、ボクはこれで失礼します。アディオスッ!!」

    回想終了


    梅風「5人はってことは、その場に6人居たらその場に居た誰か1人が絶望病に感染してるってことになるんだね。」

    モノクマ「うぷぷ…個人名は挙げてないし、ボクが話しかけた5人とも限らないしね。見事に騙されてくれましたね!」

    梅風「…と、本人も言ってるから間違いないと思うよ。」

    モノクマ「…はっ!?言ってしまった。」

    神寺「これで、証明されたわね。」

    戦刃「じゃあ…4人の中に嘘つきが…」

    舞園「ちょっと待ってください!」

    神寺「舞園さん?」

    舞園「…あ!出しゃばってすみません!」

    苗木「どうしたの?」

    舞園「その…大和田さんが嘘つきっていう可能性はないのでしょうか?大和田さん、私たちと違って病気に感染してないみたいですし…」

    神寺「そうね…。いや、ないと思うわ。」

    舞園「どうしてですか…?」

    神寺「モノクマが調整をしたのよ。」

    苗木「調整?」

    神寺「ここで質問。今、絶望病に感染していないのは何人?」

    苗木「えっ…?」

    苗木(いきなりの質問だけど、答えなくちゃいけないね。今、絶望病に感染していないのは…)

    4人
    5人
    6人
    7人

    5人

    苗木(これだ…!!)


    苗木「5人だよ。」

    甘里「え?4人じゃないの?」

    神寺「何故、4人だと思うの?」

    甘里「苗木とあたしと公と戦刃ちゃん。」

    公「お前なぁ…人の話聞いてたか?」

    甘里「え?」

    神寺「私は絶望病に感染していないわ。」

    甘里「じゃあ、5人だね!」

    神寺「5人だけれど、あなたは不正解。」

    甘里「なんで!?」

    梅風「僕…治ったんだけど…」

    甘里「6人じゃん!」

    神寺「その中に嘘つきが居るから、1人引く。あなた、足し算引き算出来る?」

    甘里「…」

    神寺「これで、嘘つきが居ると信じてもらえたかしら?信じてもらわないと、また1からこの話をすることになるのだけれど…」

    公「わ、分かった。」

    戦刃「良く分かったよ!うん…分かった。」

    神寺「…面倒なのね。確かに、頭が混乱する内容だったわ。でも、ここからが本番。」

    苗木「嘘つきが居ることは分かったけど、事件の謎を解き明かさないとね。」

    神寺「嘘つきの正体を知るためにも、この学級裁判を乗り越える為にもね。」

    公「嘘つきが犯行を行なったってことも分かってないままだしな。」

    甘里「それを利用して、他の誰かが犯行を行なった可能性もあるってことか。」

    戦刃「絶望病に感染したみんなも、参加してくれると助かるな。」

    不二咲「分かりました。」

    舞園「が、頑張ります!」

    朝日奈「やってみるよ…」

    江ノ島「犯人はアルターEGOー!www」

    アルター「違います。アリバイあるし。」

    戦刃(ただし、一部を除く。)

    苗木「よし!みんなで話し合っていこう!」

    神寺「…えぇ。」
  253. 269 : : 2017/08/12(土) 19:42:43
    甘里「嘘つきの話をまとめると…あたしたち4人の中に嘘つきが居る。大和田は絶望病に感染してなくて被害者になっちゃったから薬でゆーたんを治して5人に調整した。こんな感じ?」

    苗木「珍しく頭冴えてる。」

    甘里「珍しくとは何だよ。珍しくとは。」

    公「まずは、誰に犯行が可能だったか考えよう。少しでも選択肢を狭くしたい。」

    舞園「わ、私に出来るか分かりませんが、精一杯頑張りますね!」

    朝日奈「うん、頑張るよ。」

    不二咲「あまり、無理はなさらないように。」

    朝日奈「大丈夫だよ。さくらちゃんが死んじゃったのは悲しいけど、だからこそ…ね!」

    神寺「あなたらしいわ。」

    苗木「じゃあ、議論を始めよう。何か気になることがあれば、何でも言ってね。」

    梅風「うん!よーし、始めよう。」


    議論開始

    梅風「今回、クロになるのは大和田君を殺した人なんだよ。」

    公「早い者勝ち…だとか言ってたな。」

    梅風「…大神さん、事故だったみたいだし。」

    神寺「大和田君を殺害できる人はマジックショーの時【会場に居た人】になりそうね。」

    甘里「だったら、【戦刃】ちゃん【江ノ島】ちゃん【アルター】は外せるのかな?」

    江ノ島「神寺さぁん、会場に居たんすか?」

    神寺「居たわ。それが何か?」

    江ノ島「ウワッハハハwwwどうせどっかほっつき歩いてたんでしょ?」

    神寺「私も犯人候補の内の1人なのだけれど。」

    江ノ島「お前が【会場にいるわけがない】」

    神寺「…」

    甘里「証拠が必要になるのかな?」

    戦刃「何が証拠になるのか分からないな。【時間】…な訳ないか。」

    梅風「時間だけでは難しいかと…」

    舞園「私、全く分からないです。うえぇぇぇん!!すみませぇぇぇん!!」

    苗木(…あの人が言ってることが違うんだよね。あの人の言っていたことが役に立つかも。)

    【停電中の声】→【会場にいるわけがない】

    苗木「それは違うよ!」 論破

    Break


    苗木「いや、神寺さんは会場に居たよ。」

    江ノ島「なんで分かるのかなぁ〜www」

    苗木「そうだよね?不二咲さん。」

    不二咲「はい。普通に姿も見たのですが、停電中の声が証拠になるかと。」

    江ノ島「声?何それ?」

    苗木「停電中の時の声だよ」


    〜回想〜


    パッ…




    バチンッ‼︎






    苗木(…え?)

    公「停電…か?」

    甘里「ど、どういうこと!?ちょっと、舞台の方まで行って来る!2人は待ってて!!」

    苗木「え!?でも…!!」

    甘里「大丈夫!!舞台までは、感覚とか壁伝いとかで行けるから。あたし、こういうの得意なんだよね!」




    苗木「早く、直らないかな?」

    公「みんな!落ち着け!」



    『バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎ バンッ‼︎』



    ???「なんの音!?」

    ???「不思議なこともあるんですね。」

    ???「怖いです…誰か…」

    ???「おい!!何があったんだぁ!?」

    ???「…まずい。」

    ???「みんな、落ち着いて!…え!?ちょっと、待って!誰!?辞めて!!うわぁ!?」


    『ドンッ‼︎ドスッ‼︎』


    『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!』


    ???「何が起きてるの…?誰か、電気!!」

    ???「どこに電気なんてあるの!?」

    ???「非常用の電気は……あった!」

    ???「早く点けて!!」

    ???「分かった!」




    パチッ…




    甘里「電気点けたよ!みんな、大丈夫!?」

    回想終了


    苗木「この声、一部分からなかったんだけど…絶望病じゃない神寺さんの声だったのかも。」

    神寺「本人からも証言するわ。その声の主は私。先に言っておけば良かった。」

    江ノ島「会場いなかったから知らね〜w」

    苗木(くっそ腹立つなコイツ)
  254. 270 : : 2017/08/23(水) 21:26:20
    梅風「さてと、次は何の話をする?」

    舞園「話さなければいけない内容はたくさんあると思うんですけど、話がついていけてなくて…本当にすみませぇぇぇん!!」

    神寺「何か分かりやすいものがあるといいんだけど……簡単には見つからないわね。」

    戦刃「ちょっと、ごめん。」

    苗木「どうしたの?」

    戦刃(苗木君。)

    苗木(え?みんなに聞こえたらダメなの?)

    戦刃(うん。先に確認ね。私に犯行は可能だったと思う?犯行はしてないって信じられる?)

    苗木(…?)

    甘里「そこ!何をこそこそ話してんの!?情報は共有するって約束でしょ?」

    戦刃「えっと…ごめん。この話は苗木君にしか出来ないんだ。」

    神寺「つまり、私たちを信用出来ない。と?」

    戦刃「そうなるね。」

    甘里「変な事吹き込んで、自分は容疑者から逃れようって気なの?」

    戦刃「そ、そんなつもりじゃ…」

    公「甘里、お前…いつもと様子が違うぞ?」

    甘里「え…あ、ごめん。」

    梅風「きっと、必死に犯人を突き止めようとして焦っちゃっただけだよ。」

    甘里「本当にごめん。」

    戦刃「いや、気にしないで!」

    甘里「…ありがとう。」

    苗木(甘里さん、何か言いたそうな顔をしてる…)

    苗木「あ、えっと、甘里さん。戦刃さんが犯人じゃない証拠ならあるんだよ。」

    甘里「あるの!?証拠!?」

    苗木(戦刃さんに犯行が不可能だったことを証明するもの。それは…)


    コトダマ選択

    【戦刃の証言】

    苗木(これだ…!!)


    苗木「戦刃さん自身の証言だよ。」

    甘里「?」

    苗木「だから、戦刃さんはマジックショーの間、部屋で寝てたんだ。江ノ島さんも証言しているんだよ。」

    戦刃(それじゃあ、私のことを信用して…?)

    苗木(うん。だから、戦刃さんの意見を聞かせて。無いよりかは…いいしね。)

    戦刃(分かった。ありがとう。)

    甘里「…」

    戦刃「神寺さん。」

    神寺「何?」

    戦刃「嘘つきが居るんだよね?」

    神寺「えぇ。…何か考えが?」

    戦刃(だからね。)

    苗木(うん。)

    戦刃(苗木君の聞いたことを嘘にしてみない?)

    苗木(え…?)

    戦刃(私から言えるのはそれだけ。)

    戦刃「じゃあ、引き続き頑張ろう!」

    苗木(言葉を嘘に…?)

    甘里「何を教えてもらったのか知らないけど、話を進めることに意味があるんじゃない?」

    梅風「議論しようって言えばいいのに。」

    甘里「あ、ごめん。色々考えちゃってさ。」

    苗木(嘘つきには嘘をってことか。…よし。試す価値はあるよね。)


    議論開始

    神寺「停電最中について議論したいわね。何か、気になることはない?」

    梅風「【停電中に風船が割れた】ことかな。」

    不二咲「風船の音で困惑させ、電気を点けようする人の行動を遅らせたかったのでは?」

    甘里「確かに、怖くて電気点けるの遅くなっちゃったよ。大事な時に何やってんだろうね。」

    公「そういえば、梅風と甘里が【誰かがぶつかって来た】って言ってたな。」

    江ノ島「他には他には!?」

    朝日奈「【料理に細工】されてたりとか。」

    アルター「それはないのでは?」

    梅風「【お菓子に細工】…したのかな?」

    アルター「それも…あれ?どっちだ?」

    苗木(嘘はつきたくない。でも、何か手掛かりに繋がるんだったら…。嘘にのってくれ…!!)

    【ぶつかって来た人物】偽証→【ぶつかって来なかった人】

    【ぶつかって来なかった人】→【誰かがぶつかって来た】

    苗木(進むための選択肢なんだ…!!) 偽証

    Break


  255. 271 : : 2017/09/02(土) 15:40:08
    苗木「公君、それについて何だけどさ…」

    公「何か、気になることがあったか?」

    苗木「さっきね、梅風君と甘里さんに聞いたんだけど…」

    梅風「…?」

    苗木「本当は、誰にも突き飛ばされていなかったみたいなんだよ。」

    甘里「…ん?」

    公「でも、あの時…」

    苗木「違うよ。あの後に改めて聞いたんだ。…そうだよね?梅風君、甘里さん。」

    苗木(頼む…嘘に協力してくれ…!!)

    梅風「…」

    苗木「…」

    甘里「あんたさ、何言ってるか分かってる?」

    苗木「もちろん、分かってるよ。」

    甘里「ふーん………じゃあさ…」









    甘里「どうして、嘘をつく必要があんの?」

    苗木(…!!)

    甘里「あたしもゆーたんも突き飛ばされた。その後に突き飛ばされてないなんて一言も言ってない。ゆーたんも聞かれてないよね?」

    梅風「…うん。聞かれてないよ。」

    朝日奈「待って!苗木が怪しくない?」

    舞園「どうして、嘘を…」

    江ノ島「チミが犯人なのかい?」

    アルター「どうなんだ?」

    苗木(まずい…完全に僕が怪しまれてる。)

    甘里「苗木は犯人なんかじゃない。」

    戦刃「え?」

    不二咲「苗木君が怪しまれる状況を作ったのは貴方です。どういう風の吹きまわしですか?」

    甘里「そもそも、あたしは苗木が怪しいだなんて言ってない。そこから間違ってるよ。」

    神寺「甘里さんは『どうして、嘘をついた』のかを聞いているだけ。」

    甘里「正確に言った方が分かりやすいかも。」

    苗木(…?)

    甘里「どうして、戦刃ちゃんに言われたからって嘘をついたの?」

    戦刃「…!?」

    苗木「ど、どうしてって…」

    甘里「否定しないんだ?それじゃあ、戦刃ちゃんが苗木に嘘をつくように言ったのは本当なんだね。苗木なら騙されてくれると思ったの?」

    苗木「騙す?」

    戦刃「甘里さん?何を言っているの?」

    甘里「今まで、繋げられる会話が無かったから言えなかったけど…今なら言える。」

    苗木「甘里さん…?」

    甘里「あたし、知ってるんだよ?」

    甘里「戦刃むくろ。あんたが嘘つきってね。」

    戦刃「…!!」

    神寺「戦刃さんが嘘つき…自信があるようね。根拠でも証拠でもいいから提出してくれる?」

    甘里「分かったわ。急いで録音機を倉庫に取りに行って戻った後だから、少ししか聞けないと思うけど…それでいい?」

    神寺「構わないわ。」


    神寺さんの返事が聞こえると、甘里さんは録音機の再生ボタンを押した。


    「で?まずは何から計画立てようか!?」

    「落ち着いて。うーん…」

    「ったく!あんたは相変わらず残姉ね。」

    「じゃあ、絶望病の誰かを殺すのは?」

    「あぁ!!いいねいいね。狙いやすいし…」

    「絶望病で絶望病の私たちが」

    「同じ絶望病の人間を殺す。」

    「それって…」

    「やっぱり…」

    「「絶・望・的ぃぃぃぃぃぃぃぃぃー!!」」


    僕たちが聞いたのは、2人の女性の声だった


    苗木「なんだ…それは…」

    甘里「あたしも怖くて逃げ出した。録音出来たのはここまでだよ。」

    戦刃「…」

    梅風「戦刃さん…どういうことなの?」

    戦刃「…」

    公「何か言ったらどうなんだ?」

    戦刃「ふふ…ふふふふふ…」

    戦刃「はははは…キヒッ…」

    神寺「…?」




    戦刃「キャッハハハハハァァァァァァー!!」

    苗木「!?」

    苗木(これ…どうなってるんだ…?)
  256. 272 : : 2017/09/10(日) 14:44:14
    戦刃「ばれちゃったか!!別にいいけど♪」

    公「い、戦刃?」

    甘里「やっぱり、あんたが…」

    神寺「戦刃さんが嘘つき。彼女が絶望病に感染しているということなの?」

    公「でも、病名が分からないな。」

    神寺「絶望病で絶望病の私たち…こう言ってたわね。絶望病で絶望病?」

    公「絶望病が重なってるように聞こえるな。」

    梅風「それに関しては、モノクマの言ってたことを思い出して頂ければ何とかなるかと。」

    苗木(モノクマの言ってたこと…?じゃあ、絶望病で絶望病の意味は…)

    絶望病に複数感染している
    絶望病という絶望病に感染している
    絶望病以外の病気に感染している
    病気自体感染していない

    絶望病という絶望病に感染している

    苗木(これだ…!!)

    苗木「絶望病の中に絶望病っていう名前の病気があるんじゃないかな?」

    梅風「うん。僕もそれだと思う。」

    公「え?梅風って、その時居た?」

    梅風「リリちゃんから聞きました。」

    甘里「はい。教えました。」

    公「それより、絶望病の中に絶望病っていう病気がある証拠とかあるのか?」

    梅風「モノクマの言ってたことを思い出して頂ければ何とかなるかと。大事なことは2回って、こういう時に使うんだね。」

    公「えっと…?」

    苗木「モノクマがこんな事を言ってたよね?」


    〜回想〜

    モノクマ「やぁ。」

    甘里「うおわぁぁぁー!?熊ぁぁぁー!?」

    モノクマ「みんなにプレゼントを渡しに来たよ。」

    公「プレゼント?」

    戦刃「モノクマも、だんだんスルースキルが身についてきたね。」

    モノクマ「はい。絶望病防止薬。」

    苗木「絶望ヒーロー病治療薬物乱用防止ポスター?何それ?」

    モノクマ「色々ごちゃ混ぜになってるよ!!」

    甘里「水色の液体だね。ソーダ味かな?」

    モノクマ「ソーダ味なのは間違ってないけど、絶望病完全予防の効果があるよ。」

    大和田「ソーダ味なのかよ!?」

    戦刃「なんで、13個あるの?5個で良くない?」

    モノクマ「絶望病に感染してるヤツが、さらに絶望病に感染しても困るしね。あと、絶望病が思ったよりも面倒だから。」

    甘里「さらに感染って、どういうこと?」

    モノクマ「だから、2つの絶望病に感染するってこと。それと、すでに絶望病に感染しているヤツの絶望病が治るって訳じゃないから注意してね。」

    苗木「みんなが来る前に薬を飲んでおこう。」

    回想終了


    公「感染してる人が、さらに絶望病に感染しても困る…か。なら、それまでには感染していないって事なのか?」

    梅風「言い方的にだよなんだよね。感染してないってことでしょ?学園長。」

    モノクマ「僕は準備をきっちりするタイプだからね。失態は滅多にしないよ。」

    梅風「失態ばかりのような気がするよ。そして、答えを頂きました。」

    モノクマ「…しまった。」

    梅風「…と。ここからだね。」

    苗木「ここから?」

    神寺「絶望病という病気があるのは分かった。けれど、問題は他にもあるわ。」

    苗木「…あ!」

    神寺「そう。私「たち」についてよ。「たち」ということは、1人じゃないことになるわね。まぁ、戦刃さんのことを「残姉」で呼ぶ人なんて1人しかいない。他に絶望病の病気に感染している人が……誰だか分かったわね?」

    苗木「…うん。分かったよ。」

    苗木(戦刃さんと同じく、絶望病に感染してしまった人物。その人は今でも絶望病だけど、病名は違かったんだ。戦刃さんの事を「残姉」なんて呼ぶ人は1人しかいない。その人は…)


    【怪しい人物を指名しろ】











    苗木「江ノ島さん、君も戦刃さんと同じ。絶望病に感染しているよね?」
  257. 273 : : 2017/09/24(日) 01:55:55
    江ノ島「…ん?」

    戦刃「簡単だよ盾子ちゃん!私たちは絶望に染まったよね?絶望に限りなく近いよね!?」

    江ノ島「あ、なーんだ。つーか……私様たちは、絶望そのものなのよぉぉぉぉぉー!!」

    戦刃「だよねだよね♪」

    神寺「まさか、こんな簡単に答えが見つかるとは思っていなかったわ。」

    甘里「じゃあ、あんたらが…」

    江ノ島「何かしら?」

    公「今回のクロは、お前らなんだろ?」

    江ノ島「…」

    戦刃「…」

    江ノ島「馬鹿すぎるwww阿保wwwアッポwww」

    戦刃「あははははっ!腹痛ぇ!!」

    公「は?」

    舞園「それは…違うと思いますよ?」

    甘里「え?」

    苗木「あの時、江ノ島さんと戦刃さんは会場に居なかったんだ。…犯行は不可能なんだよ。」

    舞園「そ、そうなんですよ。…また!?ごめんなさい!!深く謝罪します!!」

    公「確かに。それなら、大和田を殺したクロにはならないな。」

    梅風「うん。大和田君を殺したクロにはならない。だけど…」

    苗木「…梅風君?」

    梅風「…自信ないよ。」

    神寺「自信がなくても、発言は出来るだけしてほしいわ。あなたの意見を聞かせて。」

    梅風「えっとね。確かに、戦刃さんと江ノ島さんは犯人じゃないから、シロにしていいと思うんだ。犯行現場には居なかったからね。」

    朝日奈「絶望を庇うの!?」

    梅風「違うよ。……2人って、マジックショーに来なかった理由とかあるの?」

    江ノ島「ない。」

    戦刃「…」

    梅風「その時って、どういう状況かな?」

    苗木「状況?」

    梅風「もしかして、何か知ってるの?知ってるなら、教えてほしい。」

    苗木「多分、ヒントになると思う。」

    苗木(戦刃さんがマジックショーに行かなかった時の状況を説明出来るものは…)

    コトダマ選択

    【戦刃の証言】

    苗木(これだ…!!)
  258. 274 : : 2017/09/27(水) 21:33:23
    苗木「戦刃さんが話してくれた事…それが、マジックショーに来なかった時の状況を説明できると思う。…だよね?戦刃さん。」

    戦刃「自分で考えれば〜?」

    不二咲「そもそも、信用して大丈夫なのでしょうか?その証言さえ、嘘という場合も…」

    アルター「信じてみないと話が進まない。」

    舞園「そう…ですね。」

    梅風「それで、状況っていうのは?」

    苗木「その時、戦刃さん、江ノ島さん、アルターエゴの3人は同じ部屋に居たんだ。アルターエゴはシャワーを浴びてて、江ノ島さんは行動出来ないように部屋の隅に縛られ、戦刃さんは寝ちゃったみたい…」

    梅風「なるほどね。」

    神寺「だけど、そんなことを聞いてどうするの?戦刃さんと江ノ島さんが犯人でないのなら、追求する必要はないはず。」

    公「もしかして、アルターが犯人か?」

    アルター「違う。」

    梅風「アル君も会場に居なかったよ。…でね、僕はさっき、江ノ島さんと戦刃さんについて言ったことがあるんだけど、覚えてる?」

    朝日奈「大事なことは2回!」

    甘里「マシュマロをバーナーで…」

    梅風「…違うよ?」

    苗木「江ノ島さんと戦刃さんは会場に居なかったから、犯人じゃないっていう話?」

    梅風「うん!ビンゴだね!」

    神寺「それが、どうかしたの?」

    梅風「もちろん、どうかしたよ。」

    甘里「そんなに大事なこと?大和田の事件とそれは、どっちが大事なの?」

    梅風「同じくらい大事だよ。」

    神寺「同じくらい…?」

    苗木「どういうこと?」

    梅風「一気に説明するからよく聞いててね。」

    苗木「…うん。」

    梅風「江ノ島さんと戦刃さんは絶望なんだよね?だから、お互い嘘の証言を出来るんだ。」

    苗木「嘘?」

    梅風「もし、江ノ島さんと戦刃さんがお互いのアリバイを偽証しているなら、アル君がシャワーを浴びている間に何かが起きたんだよ。」

    公「その隙に会場に来た…とか?」

    梅風「まぁ、部屋から出たことは当たってると思う。で、部屋から出た2人は罪を犯した。」

    神寺「…罪?」

    梅風「あくまで、僕の予想なんだけどね。…大和田君と同じくらい大事な事件だよ。あの人が、そんなミスをするとは思えない。」

    苗木「梅風君…何を言ってるの?」

    梅風「…事件だよ。」

    苗木「え?」

    梅風「ただ、それだけだと思ってた。でも、江ノ島さんと戦刃さんが絶望だと分かった瞬間、どうしても………考えちゃうんだよ。」

    苗木(江ノ島さんと戦刃が絶望だと分かったから考えてしまうこと…?)

    神寺「苗木君、罪の意味…分かったかしら?」

    苗木「なんとなく…ね。」

    梅風「ここでは罪にならない。でも、普通じゃ罪なんだよ。だから、犯人にならないんだ。」

    苗木(…そういうことだったのか。確かに、そのことについても知っておくべきだった。簡単に片付けてしまったけれど、そういうことだったんだね。罪…それが何か、今の僕には分かるはずだ。きっと、あれしかない…!!)


    閃きアナグラム 開始

    ○○がみ○く○のさ○○い

    あ お く お さ み た ち か は

    お み や な れ ら て し と わ

    つ ば ら ぎ ぶ ど き み が な

    おおがみさくらのさつがい

    苗木(そうか、わかったぞ…!)

    complete‼︎
  259. 275 : : 2017/10/01(日) 11:31:16
    苗木「戦刃さんと江ノ島さんは、大神さんの殺害を行ったんだよ。」

    朝日奈「え!?さくらちゃんの!?」

    甘里「え、だって!大神ちゃんって、階段から転落した事故死って話じゃなかった!?」

    苗木「そうだったんだけど…今、考えてみたら事故死だけで終わらせちゃいけなかったよ。」

    神寺「それで、梅風君が言いたいのは戦刃さんと江ノ島さんが大神さんを殺害したということで良かったのかしら?」

    梅風「うん。だから、戦刃さんの証言は一部が嘘で一部が本当だったんだ。」

    舞園「一部が嘘じゃないって…嘘をついていない部分もあったんですか…?」

    苗木(戦刃さんが1つだけ嘘をついていない証言があるのか。それって…)


    アルターエゴがシャワーを浴びていた
    江ノ島が部屋の隅で縛られていた
    戦刃が疲れて寝ていた
    全部が嘘

    アルターエゴがシャワーを浴びていた

    苗木(これだ…!!)


    苗木「アルターエゴがシャワーを浴びていたっていう証言は本当だと思う。」

    アルター「確かに、シャワー浴びてた。」

    公「AIって、シャワー浴びれるのか?」

    不二咲「差別用語はいけませんね。」

    梅風「それはどうか置いといて!エゴ君がシャワーを浴びていたっていう証言は本当なんじゃないかな〜?と。」

    神寺「アルターエゴはシャワーを浴びている間、戦刃さんと江ノ島さんが何をしているか分からない。その間に大神さんを…」

    甘里「…どうなの?あんたらの意見は?」

    戦刃「うんうん!大正解!」

    江ノ島「おめでとー。大神さくらを殺したのは私様たちなのでしたー。」

    戦刃「何してたとか聞かれて面倒だった!」

    江ノ島「殺さないのも絶望らしくないので、階段から突き落としましたー。」

    戦刃「まさか本当に死ぬなんてね!」

    江ノ島「弱体化してるとは言えどねー。」

    神寺「狂ってるわね。」

    甘里「頭おかしいんじゃないの!?」

    戦刃「と、いうわけで!次はこちらから攻撃を仕掛けたいと思いまーす!」

    江ノ島「イェーイ。」

    戦刃「今回、大和田紋土君を殺したクロは…」

    江ノ島「梅風結城君でーす。」

    梅風「………え?」

    公「いきなり何を言いだしたと思えば…」

    神寺「梅風君は犯人から除外される。今までの議論、聞いていなかったの?」

    戦刃「もーちろん!全て耳に入ってました!」

    江ノ島「私たちが大神を殺せてるんだから、梅風にも大和田を殺せるよー。」

    苗木「どういうこと?」

    神寺「絶望病でも人は殺せる。あなたたちが言いたいのは、そういうこと?」

    江ノ島「正解ー。」

    甘里「…確かに。絶望病っていうのは、殺人動機だもんね。むしろ、絶望病に感染している人が犯人っていう方が考えられるかも。」

    苗木「甘里さん…」

    甘里「いや!何でもない。今のは聞かなかったことにして!ね!?」

    神寺「流石に聞かなかったことには…」

    甘里「甘えちゃいけないんだよ。」

    苗木「え?」

    甘里「……逃げちゃいけないんだよ。」

    苗木「甘里さん?」

    甘里「もう、分かってるんだから…」

    不二咲「分かるって、犯人がですか?」

    甘里「…いいや。何でもないよ。」

    神寺「…?」

    甘里「そのうち、分かるからさ。」

    苗木「何が分かるの?」

    甘里「十分、大収穫だったよ。」

    甘里「…じゃあ、議論に戻ろう。」

    苗木「いきなりだね。」

    舞園「えっと…私からいいですか…?」

    神寺「どうぞ。」

    舞園「どうして、梅風さんだけ疑うんですか…?絶望病っていうものなら、他にも…」

    神寺「本人たちは、自分が絶望病であるのかないのか、理解してるか分かりづらいわね。」

    苗木「話がややこしくなるから、それは議題にしない方がいいかもね。」

    神寺「そうね。」

    戦刃「そ・れ・で!どうして、私たちが梅風君だけを疑うのかっていう話だったよね?」

    江ノ島「停電中に動けたし、マジックショーの主催者だし、大神の殺害に話を反らせてたし。それで、大和田も私様たちがやったと…」

    梅風「そんなつもりじゃ…」

    戦刃「ね?絶望病だとしても、これだけ材料が揃ってるの。犯人は君なんでしょ?」

    梅風「違うよ。」

    甘里「ゆーたんは犯人じゃないよ。」

    江ノ島「んー?」

    甘里「あたしが保証する。」

    戦刃「でも、あなたもさっき言ってたよね?絶望病の人が犯人だって。」

    甘里「忘れてって。あれは関係ない。」

    神寺「…そう。なら、大神さんの件についてはこれでおしまい。私たちは、大和田君を殺したクロを突き止める。」

    神寺「大神さんの死も悔いるけど…やらなきゃいけないことに変わりないわ。」

    苗木「…そうだね。」

    甘里「うん。絶対に見つけよう!」
  260. 276 : : 2017/10/23(月) 11:11:23
    梅風「大和田君が殺されたのは、ショーの最中で間違いないよ。」

    神寺「なら、停電した時について議論しましょうか。矛盾があれば、論破するわ。」

    神寺「…苗木君がね。」

    苗木「人任せ!?」

    神寺「あら?今までもそうじゃない。大丈夫、1人で全てをやれという訳ではないから。」

    苗木「…」

    苗木(文句を言うのは後にして、今は始めなきゃ意味がないよね。僕が正しい方向に導くんだ。)


    議論開始

    公「大和田は停電する前までは生きてた。」

    梅風「暗転した時には死んじゃってたから、【殺害されたのは停電中】で間違いないよ。」

    甘里「停電中に聴こえた悲鳴は【大和田の悲鳴】だったからね。」

    不二咲「そもそも、どうして停電してしまったのでしょうか?」

    舞園「確か【爆発が起こる】ことで停電が起きてしまうんでしたよね…?」

    アルター「風船が割れてたから、【風船による爆発】で停電が起きたんだ!」

    朝日奈「【偶然】なんじゃないの?」

    苗木(いや、あの人の言ってることは僕の知っている事とは違うぞ。)

    【割れた風船】→【風船による爆発】

    苗木「それは違うよ!」 論破


    苗木「停電が起きた理由は、風船による爆発…つまり、風船が割れた事じゃないんだ。」

    朝日奈「風船が割れるって爆発なのかな?」

    梅風「一応…含まれると思う。…多分。」

    公「随分と自信がなさそうだな。」

    不二咲「それより、どういうことですか?」

    苗木「停電が起きる前、風船は割れずに残っていたみたいなんだよ。そうだよね?公君。」

    公「あぁ、俺が見た限りでだけどな。」

    神寺「それに、風船が割る訳だし、風船に近づけなければならないわ。」

    甘里「そうしたら、誰だか分かっちゃうね。」

    神寺「そういうことよ。」

    舞園「遠距離から割るにしても、あの会場には道具らしきものもありませんでしたしね。」

    舞園「…会場から出れば別でした!すみませんすみません!許して!」

    神寺「会場から出たのは、甘里さんと朝日奈さんと苗木君が江ノ島さん達を探しに行った時くらいだから、間違いないわ。」

    舞園「よ、良かったぁ…」

    公「それなら、江ノ島たちが停電中に会場に来て、停電中に帰ったとかは?」

    苗木「今は停電前の話だよ。」

    公「ごめん。理解出来てなかった。」

    江ノ島「だから、あたしらやってねぇよ。」

    戦刃「大和田君までは殺してないんだな♪」

    神寺「確かに、停電中に移動は出来ない……なんて言ってたら、誰にも反抗は不可能ね。」

    梅風「一体、何が原因で風船が…」

    朝日奈「自殺の可能性はないかな?」

    不二咲「…自殺?」

    朝日奈「停電中は誰も移動出来ない訳だし、箱もバラバラになってたじゃん!」

    神寺「要するに、大和田君自身が箱から出たから箱が展開されていて、停電中でも剣で自分を刺せばいいから自殺は可能…と言いたいの?」

    朝日奈「うーん…分かんない。」

    神寺「…」

    梅風「自分の背中に剣を刺すなんて無理があるよ。それに、箱にも剣を刺した跡があったから。自殺の可能性は0%と言ってもいいよ。」

    神寺「ちょっと待って。」

    梅風「え?」

    神寺「あなた、今なんて言った?」

    梅風「自分の背中に剣を刺すのは無理。あと、箱にも剣を刺した跡があった。の2つだよ。」

    神寺「箱の外側から刺したのね。」

    神寺「大和田君は間違いなく、他殺よ。」

    アルター「箱の外側から刺したと?」

    戦刃「箱の外側www」

    江ノ島「馬鹿じゃないの?箱の外からとか、仕掛けがない限り無理だわ。」

    甘里「いや、出来るよ。」

    江ノ島「…ファ!?」

    梅風「僕のミスのせいでね。出来るんだよ。」

    苗木(箱にミス…確かそれって…)


    コトダマ選択

    【脆い箱】

    苗木(これだ…!!)


    苗木「箱が脆かったんだよね?」

    梅風「うん。学園内に良いものがなかったから、ダンボールで作ったんだ。」

    苗木「ダンボール…」

    神寺「それなら、可能ね。」

    江ノ島「ダンボールって」

    戦刃「それはないわ…」

    公「…待ってくれ。」

    苗木「どうしたの?」

    公「だとしたら、停電のことについて何も分からなくないか?停電方法とか。」

    梅風「爆発物…風船みたいに割れるものでも停電しちゃうんだよね。」

    江ノ島「風船ガムじゃね?」

    戦刃「まっさかー」

    神寺「…その可能性があるわ。」

    戦刃「え」

    江ノ島「ほら見ろ。」

    梅風「風船ガムもぷくーって膨らませれば破裂するもんね。ガムかもしれない。」

    苗木(停電の原因がガムなんて、そんなこと本当にあるのかな?)
  261. 277 : : 2017/10/23(月) 11:50:13
    江ノ島「みんなも一緒に飛んでみよう!」

    戦刃「せーのっ!」

    江戦「ピョンッ!!」

    公「何してんだよ。」

    神寺「フッ。…ほら、みんなも早く。」

    梅風「えぇ…?ピョン。」

    甘里「やぁ!」

    公「ほいっ。」

    朝日奈「とうっ!」

    不二咲「これでいいですか?」

    アルター「ハイジャンプ!!」

    舞園「はいっ!」

    苗木「えいっ…う、うわぁぁぁー!?」

    ドタン!!

    苗木「いてて…左足が上がらないよ。」

    神寺「それだわ。」

    甘里「流石だね。幸運さん。」

    苗木「どういうこと?」

    神寺「誰かの足にガムが付いているんじゃないかってことよ。」

    江ノ島「やったー!」

    戦刃「当たったー!」

    苗木「にしても、取れないんだけど。」

    梅風「それ、悪戯ガムじゃないの?」

    神寺「何それ。」

    梅風「倉庫にあるんだよ。普通に踏んでもくっ付かないガムなんだけど、踏み続けたらくっ付いちゃうんだよ。」

    舞園「悪戯要素がないですね。」

    朝日奈「優しいガム。」

    梅風「粘着力が凄いんだよ。」

    舞園「…あ。」

    朝日奈「いじわるガム。」

    神寺「捜査の時に少しの間踏み続けて、そこから裁判場に来て、ずっと踏み続けたのね。」

    梅風「運が良いのか悪いのか。」

    甘里「でもさ、なんでそのガムが床に落ちてたの?チョコレートフォンデュとかに入れておけば、溶けたのに。」

    神寺「それはきっと…」

    苗木「…嘘でしょ?」

    神寺「いいえ。」

    苗木「お願いだから嘘って言って。」

    神寺「いいえ。」

    苗木「僕は言わないよ。」

    神寺「あなたが言わないなら、私が言うわ。」

    苗木「やめて。」

    神寺「やめない。」

    苗木「…」

    神寺(何故、ガムが床に落ちて苗木くんの靴にガムが付着したのか。それは…)

    ガムを投げられたから
    新品のガムを踏んだから
    犯人が食べていたガムを踏んだから
    そもそもガムじゃない

    犯人が食べていたガムを踏んだから

    神寺(これね…!)

    神寺「犯人が食べt」

    苗木「やめてやめてやめてやめてやめて。」

    神寺「犯人が食べていたガムを踏んだから。」

    苗木「ウワァァァァァァァァァァーー!!」

    神寺「うるさいわね。」

    甘里「えぇ!?ガムを食べてる最中に口から出たってこと!?それともわざと!?」

    神寺「口から出たと考えられるわ。」

    苗木「絶望的だ…」

    江ノ島「あいつスカウトしようぜ。」

    戦刃「却下。」

    江ノ島「そんな…」

    梅風「え、えっと…停電の原因は風船ガムということでね。この話は終わり!」

    公「だとすると、風船が割れた理由が気になるた。停電後に割れてたよな?」

    苗木「フェイクだよ。」

    甘里「復活早!?」

    神寺「その考えが妥当ね。」

    不二咲「しかし、短い停電の中で風船をたくさん割るのは不可能かと。」

    朝日奈「剣を使ったんじゃない?」

    梅風「あの剣は本物だから、あるかも。」

    神寺「あんな物を振り回すなんてリスクが大きいわ。停電中だし、狙ってやるわけにもね。」

    梅風「じゃあ、針を使うっていうのは?」

    神寺「針?」

    舞園「…針!?」

    苗木「舞園さん?」

    舞園「針って…いや、まさか…でも…」

    神寺「…なるほどね。」

    舞園「…え?」

    神寺「あなたの言いたいことは分かったわ。」

    舞園「本当…ですか?」

    神寺「えぇ。後は大丈夫よ。」

    舞園「すみません。…お願い致します。」

    公「舞園と神寺は、何かが分かったのか?」

    神寺「分かったわよ。」

    朝日奈「何が分かったの?」

    神寺「…この事件の犯人よ。」

    アルター「はっ!?」

    不二咲「なんと。」

    苗木「そんな…」

    神寺「苗木君、あなたにも分かったのね。」

    苗木「いや、多分…違うよ。」

    神寺「私は正しいと思うわ。」

    苗木「で、でも…」

    神寺「そうね。私だって、驚いているわ。まさか、あの人がこんな事をするなんてね。」

    梅風「…」

    公「それで、犯人って誰なんだ…?」

    神寺「…私が指名するしかなさそうね。」



    神寺「今回、大和田君を殺害したクロは…」



    神寺(私は自分の考えを信じる。今度は私が犯人を突き止める。辛くても…乗り越えるわ。)



    【怪しい人物を指名しろ】
























    神寺「甘里リリカさん。あなたよね?」
  262. 278 : : 2017/11/02(木) 21:02:31
    甘里「あたしが犯人…ね。」

    神寺「随分と冷静ね。」

    甘里「冷静に見えるんだ。」

    苗木「それは…甘里さんが犯人じゃないからだよ。他に別の可能性があるんだよ。」

    神寺「その場合は、甘里さんを疑っている私が犯人候補になりそうね。けれど…」

    甘里「神寺ちゃんだけじゃないよ。」

    苗木「甘里さん…?」

    甘里「ゆーたんも舞園ちゃんも、あたしが犯人って思ってるでしょ?」

    梅風「…」

    舞園「え、えっと…」

    甘里「正直に言ってよ。」

    舞園「…思ってます。」

    梅風「ごめんね。」

    甘里「謝らないで。悪いのはあたしだもん。」

    神寺「甘里さん、あなたは自分の罪を認めるのね?それじゃあ、投票に…」




    苗木「それは違うよ!」 反論




    神寺「苗木君、どういうつもりなの?」

    苗木「どういうつもりも何もないよ。」

    神寺「確かに、信じたくないかもしれない。」

    神寺「けれど、前に進むことが大事なの。」

    苗木「そんなの、ただの決めつけだよ。」

    神寺「苗木君…」

    苗木「それだけじゃ、認められない!」

    神寺「そこまでするとはね。それなら…」

    神寺「あなたの推理、崩してあげる。」


    反論ショーダウン 開始

    苗木「甘里さんは犯人なんかじゃない。」

    苗木「甘里さんは会場に居たけど…」

    苗木「他のみんなにも犯行は可能なはず」

    苗木「それが絶望病でも…」

    苗木「犯行は可能だよ。」

    発展

    神寺「急にどうしたの?」

    神寺「自分の推理を覆したりして」

    神寺「少しは冷静になって。」

    苗木「もちろん、冷静だよ。」

    苗木「甘里さんが犯人だとは決まってない。」

    苗木「それを証明したいだけだよ。」

    苗木「【風船に加工】がしてあったとか…」

    苗木「【他の誰かが罪を被せた】とか…」

    苗木「色々、可能性はあるんだよ。」

    苗木「風船を割ることが停電の条件のフェイクだとしても…」

    苗木「風船を割るのに【条件はみんな同じ】なんだよ。」

    神寺(苗木君のあの発言、見つけた。)

    【衣装】→【条件はみんな同じ】

    神寺「その言葉、斬ってみせるわ。」 論破

    BREAK
  263. 279 : : 2017/11/03(金) 12:24:09
    神寺「念のために確認しておくわ。風船を割る時の条件は同じって、どういうこと?」

    苗木「それは…風船は手とかで挟んで割ったりとかだよ。甘里さんだって」

    神寺「甘里さんは風船を手で割ったりなどしていないわ。よく考えて。」

    苗木「考えてって言われても…」

    梅風「話したばっかりだよ。」

    苗木「話したばかり?」

    神寺(きっと、苗木君は分かっている。考えたく無いだけ。なら、私が証拠を提出するわ。)

    神寺「針よ。」

    苗木「…!!」

    苗木「で、でも、甘里さんは針なんか持ってないじゃないか!」

    神寺「今は、ね。」

    朝日奈「やっぱり、甘里ちゃんが針を持ってるようには見えないよ!」

    神寺「そうね。知らない人がいても可笑しくないわ。だったら、聞いてみましょうか。」

    神寺「…舞園さん。あなたが証言して。」

    舞園「わ、わわわ私…ですかぁ!?」

    甘里「知ってること、だよ。」

    舞園「…?」

    甘里「今回のことじゃない所で…ね。」

    舞園「…」

    舞園「オレンジのピンです。」

    公「あぁ、あの果物のやつか。」

    不二咲「ですが…今は着けていませんね。」

    神寺「甘里さんが今着ているのは、マジックショー用の衣装なの。」

    甘里「ねぇ、舞園ちゃん。」

    舞園「は、はい。」

    甘里「いつ知ったの?あたしのピンが針になっているっていうこと。」

    舞園「え、えっと…」

    甘里「だって、普通は安全ピンとかじゃん。」

    舞園「そ、それは…」

    神寺「そこまででいいわ。ありがとう。」

    舞園「お力不足ですみませ…う、うぅっ…」

    神寺(泣かれると面倒ね。)

    神寺「力になったわ。」

    舞園「え?…良かったです。」

    神寺「甘里さん、それに関しては私が答えるわ。それでいい?」

    甘里「うん。いいよ。」

    神寺(舞園さんが甘里さんの着けているピンが針だと知っていたのは…)


    閃きアナグラム 開始

    ○も○○ん○

    な は る に さ あ き そ

    ま ゆ ろ も い く つ す

    ん ぬ え て こ け ひ れ

    にもつけんさ

    神寺(解ったわ…‼︎)

    BREAK


    神寺「突然だけど、前回のことについて話をさせてもらうわね。」

    梅風「前回のこと?」

    神寺「前回の事件のことよ。」

    梅風「あー…MONOKEだったっけ?」

    神寺「そう。それで、私たちはMONOKEに行く前にある事を行なったの。覚えてる?」

    不二咲「確か、荷物検査でしたね。」

    神寺「正解。荷物検査の時に、舞園さんは甘里さんの荷物を調べたわ。」

    〜回想〜

    舞園「甘里さんは…ナイフとフォークは没収です。」

    甘里「えー!?」

    舞園「でも、甘里さんなら信用できるのでお菓子を作る時に言ってくれれば、その時だけはお返しします。」

    甘里「信用してないじゃん!!」

    舞園「あと、頭に付けてるオレンジの髪留めも危険なので、外してもらえますか?」

    甘里「もう嫌だー!!」

    舞園「甘里さん髪短いから大丈夫ですよ。」

    甘里「そういうことじゃなーい!!」

    回想終了

    舞園「この時は、髪留めって言っちゃったんですけど、ピンで…あれ?髪留め…」

    神寺「正直、どうでもいいわ。」

    梅風「僕とリリちゃんは、僕の部屋に普段の服を置いてきたんだけど、その時に髪留めだけは自分で持ってたんだね。」

    神寺「…もっと早く言って。」

    梅風「???」

    苗木「じゃあさ、そのピンを甘里さんはどこに隠したって言うの?」

    甘里「今は持ってないよ。調べてくれても…」

    神寺「いいえ、大丈夫よ。2つ、検討のついている場所があるわ。」

    アルター「それは…どこなのかね?」

    神寺(甘里さんが自分の付けていたピンを隠した場所。1つ目は…)

    コトダマ選択

    【マジックショーの料理】

    神寺(2つ目…)

    コトダマ選択

    【マジックショーのお菓子】

    神寺(これ以外、ありえないわ。)
  264. 280 : : 2017/11/04(土) 01:23:42
    神寺「梅風君と甘里さんが用意した料理とお菓子。きっと、そのどちらかのはず。」

    甘里「なるほどね。じゃあ、その中のどこに隠したのか……答えを出してみようか。」

    神寺(やけにスムーズに進んで行くわね。…けれど、そんなことを考えている場合じゃない。)

    神寺「分かった。始めましょう。」


    ノンストップ議論 開始

    甘里「あたしがピンを隠した場所」

    甘里「【学級裁判中に言った】んだ。」

    梅風「うーん…」

    梅風「〈マシュマロ〉」

    梅風「〈ビーフ〉

    梅風「〈チョコレートフォンデュ〉」

    梅風〈風船〉」

    梅風〈僕の部屋〉

    梅風「〈ガム〉

    苗木「関係ないものが出てきてない?」

    梅風「ごめんなさい。分からない。」

    梅風「でも、この中に答えはある!…はず。」

    神寺(甘里さんは、あの言葉を学級裁判中に発言
    していたわね。なら…)

    コトダマ【チョコレートフォンデュ】を手に入れた


    【チョコレートフォンデュ】→【学級裁判中に言った】

    神寺「これが貴方の答え…なのね。」

    BREAK


    神寺「チョコレートフォンデュにガムを入れておけば溶ける。貴方はこの事を…?」

    甘里「…うん。」

    甘里「あはは…終わり…みたいだね。」

    苗木「でも、やっぱり変じゃないかな?」

    神寺「変って?」

    苗木「こんなにあっさりと犯行を認めるなんて…やっぱり、おかしいよ。」

    甘里「あたしだって、初めから答えを教えてた訳じゃないんだよ?」

    苗木「え…?」

    神寺「甘里さんは、初めから犯行がバレることが分かっていた。…そうでしょ?」

    苗木「…!!」

    甘里「…」

    神寺「事件を解かせたのには、何か理由があるはず。…きっとね。」

    苗木「理由…」

    甘里「苗木やゆーたん達にとっては、些細なことかもしれない。」

    梅風「僕も?」

    甘里「そうだよ。…でもね、あたしにとって…それは……それは……」

    甘里「一生の思い出なんだよ。」

    苗木「…」

    甘里「こんな状況だけど、あたしは楽しかった。みんなと…いい思い出が出来たよ。」

    苗木「それって…」

    甘里「…って、あたし、ヤスヒロちゃんみたいなことを言ってるね。」

    甘里「でも、本当だよ。」

    神寺「…苗木君。」

    苗木「…」

    神寺「ここから先、私は分からない。」

    神寺「貴方が…甘里さんと向き合うの。」

    苗木「…」

    甘里「先に言っておくね。」

    苗木「…?」

    甘里「あたし、嘘つきだから。ぶつかったとか、たくさん嘘ついた。」

    苗木「…!!」

    甘里「…ね?これで、余計な考えは無くなったでしょ?苗木の余計な考えは無くなったよ。」

    甘里「でもね、これだけは本物なんだ。」

    甘里「苗木と正面から向き合いたい。」

    甘里「だからさ、理解してほしいな。」

    甘里「あたしの気持ちを…さ。」

    甘里「これで、最後だから……ね?」

    苗木「…」

    苗木「僕も、正面から向き合いたい。」

    苗木「甘里さん。」

    甘里「そうでなくちゃ。人よりも少し前向きなのが、苗木の取り柄だもんね。」

    甘里「…それじゃあ、行くよ!!」


    マシンガントークバトルVS甘里

    甘里「あたしの思い出だから」

    甘里「絶対に忘れない。」

    甘里「些細な事だとしても」

    甘里「大切な思い出」

    甘里「ずっと、ずっと…」

    甘里「変わることはないんだ。」


    甘里「【あたしに思い出を創らせてくれたもの……一体、何でしょうか?】


    △みんな
    □で遊んだ○思い出
    ×ゲームの

    △□×○→【みんなで遊んだゲームの思い出】

    【みんなで遊んだゲームの思い出】→【あたしに思い出を創らせてくれたもの……一体、何でしょうか?】

    苗木「僕も絶対に。ずっと…忘れないよ。」

    BREAK
  265. 281 : : 2017/11/19(日) 01:21:18
    苗木「みんなでゲームをしたこと。それが、甘里さんにとっても、僕にとっても…」

    苗木「大切な思い出なんだ。」

    甘里「苗木…」

    梅風「僕もリリちゃんとゲームが出来て、凄くとても素晴らしく楽しかったよ!」

    公「この感情と思い出があるのは、甘里だけじゃないって…覚えておいてよな。」

    甘里「ゆーたん…公…」

    神寺「…えぇ。」

    甘里「それじゃあ、お願い出来る?」

    甘里「事件のまとめを…さ。」

    苗木「もちろん…だよ。」

    苗木(今回の事件、託してくれた。だから、大切な想いに。僕は…)

    苗木「これが事件の全貌だよ!!」


    クライマックス推理 開始

    Act.1
    苗木「まず、犯行現場について話そうと思う。
    今回、犯行現場になったのは、体育館の奥の扉を進んだ部屋だ。これは、「超高校級のハッカー」の才能も持つ、梅風君が開けた扉だ。梅風君は「超高校級の手品師」の才能を持っている。そこで、マジックショーを開催したんだ。しかし、マジックショーにて事件は起きた。」

    Act.2
    苗木「先に、もう1つの事件について話そうと思う。これは、みんながマジックショーを見ている間に行われた殺人だ。マジックショーに来ていなかったのは4人。この事件の被害者は、マジックショーに来ていなかった内の1人「超高校級の格闘家」大神さくらさんだ。恐らく、マジックショーを観に行こうとした時に殺害されたんだ。大神さんは、階段から落ちて亡くなってしまったけど、大神さんは階段から落ちただけでは死なないと思う。だけど彼女は、今回の動機である「絶望病」の中の「弱体病」だった。その影響で彼女は弱った体となって、階段から転落し亡くなったんだ。転落だけど、それは事故ではなく、マジックショーに来ていなかった江ノ島さんと戦刃さんが突き落としたという殺人だったんだ。部屋に居る時はアルターエゴも一緒だったけど、シャワーに入っている隙に実行したものなんだ。」

    Act.3
    苗木「次に、今回の学級裁判の対象になったマジックショーでの事件について説明するね。
    梅風君主催のマジックショーは途中までは順調で、人体切断マジックをすることになった。梅風君はマジックに協力してくれる人を捜し…そこで、彼が挙手した。彼というのは、今回の事件の被害者「超高校級の暴走族」である大和田君だった。ところが、大和田君が箱に入った後…突然の停電、悲鳴、明かりが点いた時には大和田君は犯人によって殺害されていた。」

    Act.4
    苗木「この事件の鍵とも言える停電を起こしたのも、もちろん犯人だ。明かりが点いた時、舞台の風船は割れていた。この会場が停電してしまうのは「爆発」が起きることだった。例え小さな爆発でも停電は起きてしまう。だから、風船が割れたことが爆発と認識されてしまい停電が起きたのだと僕たちは勘違いしていた。本当の爆発の原因は、犯人が口にしていた風船ガムが割れたことによるものだった。考えてみれば、観客席に来たのも、マシュマロを口いっぱいに詰めていたのも、風船ガムを食べていることをバレないようにしていたのかもしれない。そして、犯人は僕たちに気づかれないように風船ガムを膨らませ……爆発させたんだ。」

    Act.5
    苗木「会場が停電になり、犯人は大和田君の殺害を実行した。始めに、停電の理由を誤魔化す為、犯人が着けていたピンで風船を破った。マジックショーの最中、犯人は普段とは違う衣装だったんだけど…着替えは部屋に置いて、ピンだけ持って来ていたんだろうね。」

    Act.6
    苗木「犯人はマジックショーの準備を誰よりも手伝っていた。だから、停電してもある程度の場所は分かっていたんだろうね。犯人は「舞台の所まで行く」と言って、風船を破った後、大和田君を剣で殺害した。停電の最中に起きた殺人だったから、犯行は完璧だと思われていた。しかし、犯人はミスを犯してしまったんだ。それは、風船ガムの処分だよ。ガムはチョコレートに溶けてしまうから、チョコレートフォンデュに風船ガムを入れようとしたんだ。だけど、犯人は途中で自分の口から風船ガムを落としてしまった。…いや、わざと落としたんだ。ミスなんかじゃなかったんだ。僕たちに、犯人は自分だって気づかせるために。」

    苗木「今回、大和田君を殺害した犯人…自分が犯人ということを伝えたかったのは…」




    苗木「『超高校級のパティシエ』 甘里リリカさん。君…なんだね。」


    Complete
  266. 282 : : 2017/11/19(日) 01:36:43
    甘里「…うん。」

    甘里「おめでとう。大正解だよ。」

    苗木「…」

    甘里「やっぱり、苗木は凄いね。途中、ちょっと弱気な所もあったけど。」

    苗木「あはは…」

    甘里「…神寺ちゃん。」

    神寺「…?」

    甘里「苗木を助けてくれてありがとう。あたしを暴いてくれて、ありがとう。」

    神寺「…別に問題ないわ。」

    甘里「だいぶ変わったね。」

    神寺「これが本来の私。初めの方は、少し遊びすぎてしまっただけ。あれは演技よ。」

    神寺「みんなに、仲間として見てもらいたかった。我儘なだけ。」

    甘里「…ごめんね。色々と言っちゃったけど、やっぱり傷ついた?」

    神寺「全然。でも、それだけ信頼されている…私はそういう認識しかしないからね。」

    甘里「そっか。…おっと、忘れちゃいけないね。モノクマ、投票タイムお願い。」

    モノクマ「あいあいさー!えー、ではでは…」

    モノクマ「議論の結果が出たみたいですね。それでは、お手元にあるスイッチで投票して下さい。オマエラが導き出した答えは、正解なのか不正解なのか。その答えはー!?」


    VOTE

    甘里 甘里 甘里

    GUILTY



    学級裁判 閉廷
  267. 283 : : 2017/11/19(日) 02:07:27
    モノクマ「はい!またまたまたまたまた大正解。今回、大和田紋土君を殺したのは…」

    モノクマ「甘里リリカさんでしたー!!」

    甘里「…」

    公「甘里。」

    甘里「何?」

    公「俺たちと一緒に遊んで、楽しかったんじゃないのか?これから先、もっと…もっと…たくさん楽しいことある。」

    甘里「…ごめんね、あたしは知らないから」

    公「知らないなら知ればいい。他にもある。みんなでお菓子だって作れる。パティシエの甘里が作ったやつの方が美味しいだろうけど、でも…やっぱり…楽しいから…」

    甘里「…」

    甘里「それが、辛いんだよ。」

    公「え…?」

    甘里「みんなでお菓子を作るのは楽しい。小鳥ちゃん、ゆーたんとお菓子を作ったりしたよ。凄く、楽しかった。」

    甘里「お菓子作りだけじゃない。みんなでやれば楽しいこともたくさんある。」

    甘里「知らないけど……知ってるんだよ。」

    甘里「目を背けたいんだよ。辛いよ…」

    梅風「リリちゃん…」

    神寺「それが、大和田君を殺した理由ね。」

    苗木「どういうこと?」

    神寺「気づいてないの?甘里さんの殺害対象は大和田君だったのよ。」

    苗木「え!?でも…」

    甘里「相談…したんだよ。」

    苗木「相談?」

    甘里「…」


    〜回想〜

    甘里「大和田、ちょっといい?」

    大和田「ん?なんだぁ?」

    甘里「お願いしたい事があって…」

    大和田「だりぃ。他の奴に頼めよ。」

    甘里「用件だけでも聞いてくれない?」

    大和田「ちっ。話せよ。」

    甘里「えっとね、ゆーたんのマジックショーで人体切断マジックをやるの。」

    大和田「…まさか!!」

    甘里「他の人には頼れない。怖がってみんなにバラしちゃいそうなんだ。」

    大和田「は、はぁ!?」

    甘里「こんなこと頼めるの…大和田しか…」

    大和田「無理無理。ふざけんな。」

    甘里「…」

    甘里「何?怖いの?」

    大和田「…ぁ?」

    甘里「万が一と考えて、死んじゃうのが怖いんだ?超高校級の手品師であるゆーたんの才能を、仲間を信じられないの?」

    大和田「て、てめぇ…いい加減に…」

    甘里「暴力に頼るの?」

    大和田「…っ!?」

    甘里「ねぇ、暴走族だから暴力に頼るの?」

    大和田「…」

    甘里「あたしにとって、暴走族は怖いよ。だけど、仲間を大切にしてるし、本当は優しい。うまく表に出せないだけ。」

    大和田「…」

    甘里「超高校級…代表なんだよ。あんたは暴走族の恥になるの!?そんなの、絶対にあたしが許さない。殺してやりたいくらい。」

    大和田「…なら」

    甘里「…?」

    大和田「てめぇがやればいいだろうがよ!!さっきから黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって…殺されてぇのか?」

    甘里「…お兄さん。」

    大和田「なっ…」

    甘里「大亜さんにそんな姿を見せる?」

    大和田「てめぇ…なんでそれを…」

    甘里「あたしを殺したいなら殺せばいい。ただし、条件がある。」

    甘里「マジックショーを手伝って。」

    大和田「…」

    甘里「これ以上は何も言わない。」

    甘里「…本番、いい返事を待ってるから。」

    回想終了


    甘里「こうして、弱みを握った。見事、大和田は協力してくれた。あたしは利用した。」

    甘里「…ほんと、最低だね。」

    神寺「…そうなると、大和田君も甘里さんを殺したかったようね。」

    甘里「それはそうだよ。あたしは大和田が何をしたか…知ってるんだもん。」

    梅風「…もしかして」

    甘里「どうしたの?」

    梅風「3回目の動機…ここで思い出したの?」

    甘里「…凄い。当たってる。」

    苗木「…!!」

    神寺「今まで、ずっと殺意を持っていたの?」

    甘里「まぁ…ね。」

    江ノ島「ねーねー!大和田ってば、何をやらかしたのー?教えて教えてー!!」

    戦刃「教えて教えてー!!」

    舞園「ちょっと…」

    甘里「…」

    甘里「申し訳ないだなんて思わない。いいよ、大和田の罪を話すね。」
  268. 284 : : 2017/11/19(日) 02:52:54
    ブゥゥゥゥゥゥーン‼︎

    紋土「今日で座を奪い取ってやるからな!」

    大亜「寝言は寝てから言え。」

    あたしは知っていた。車の中から見ていた。

    「リリカ、見るのはやめた方がいいわ。」

    甘里「…ごめんなさい。」

    どうしても気になったの。

    見ろって、言われているような気がした。

    紋土「このまま行けば…」

    プッ!!プッ!!ピィィィィィィーー!!

    紋土「…!!」

    大亜「…っ。」

    紋土(あぁ、俺、死ぬんだ。)

    大亜「…オラァ!!」

    ドンッ‼︎

    紋土「…!?」

    紋土(今、兄貴に蹴られて…!?…兄)

    ドシャャャャャャャャャーーン!!」

    「きゃあっ!?」

    甘里「うわぁ!?」






    紋土「…ってぇ、………兄貴…?」

    「…リリカ!!見ちゃいけません!!」

    甘里「…」

    あたしは…見てしまった。

    バイクに乗った暴走族が、トラックに…





    紋土「兄貴!!兄貴ぃ!!」

    俺は…

    大亜「…紋土。」

    紋土「…っ!?兄貴!!」

    大亜「次は…お前…の…代だ。絶対…に…終わらせる…な…男と…男の…約束…だ。」

    紋土「…兄貴。」

    大亜「男の約束は死んでも守れ」

    紋土「…」







    甘里「お母さん、おはよー。」

    「おはよう、リリカ。」

    甘里「…おはよ、お父さん。」

    あたしは写真に向かって手を合わせる。

    病気で亡くなったお父さん。

    お母さんは、あたしを小さい頃から1人で育てて
    くれた。毎日、感謝していた。

    甘里「新聞取ってくるー!」

    「ふふっ…ありがとう。」

    あたしに出来ることは、精一杯やっていた。

    甘里「えっと……あ!!」

    「急にどうしたの!?」

    甘里「お母さん、見てこれ…」

    今日の新聞に書かれていた記事

    『トラックに引かれ、バイクを運転していた男性が死亡。弟を庇ったのか…!?』

    「これって…」

    甘里「あの時の…だよね?」

    「…リリカ。」

    甘里「何?」

    「体調とか、悪くなったりしていない?」

    甘里「あたしは大丈夫。お母さんは?」

    「リリカが大丈夫なら、私も大丈夫よ。」

    甘里「…そっか。」

    暮威慈畏大亜紋土

    甘里「くれいじーだいあもんど?」

    甘里(確かあの人、庇った人を紋土って…)

    亡くなったのは、大亜さんってこと?

    お兄さんが大亜さん。弟さんが紋土さん。

    甘里「…」

    ニュースで見た。あの2人の名字は『大和田』

    大和田紋土は、あたしと同い年だった。

    「リリカ〜。そろそろ開店準備しよう。」

    甘里「あ、うん!」







    大和田「…」

    俺は、どうしたらいいか分からなくなった。

    誰か……教えてくれよ。

    大和田「…カフェか。」

    途方もなく歩いていた。

    気づけば、カフェの目の前だった。

    大和田「…」

    引き込まれていくように

    ガチャ…

    俺は、カフェに入った。







    甘里「いや〜、今日も人がたくさん。流石、お母さんの作るスイーツだね。」

    「…いつも手伝ってくれてありがとう。」

    甘里「嫌だなぁ!いきなり過ぎるよ。」

    客1「そろそろここも閉店時間か。俺は帰るとするよ。」

    客2「俺も帰るよ。はい、代金2人分。」

    甘里「毎度あり!」

    「いつもありがとうございます。」

    客1「大変だろうけど、これからも美味しいケーキ、食べさせてくださいね。」

    「もちろんです。」

    客2「リリカちゃんも大きくなったな〜。」

    甘里「やめてよ!恥ずかしい…」

    客1「それじゃあ、ご馳走様でした。」

    客2「また来ま」

    ガチャ…
  269. 285 : : 2017/11/19(日) 03:32:03
    「………!?」

    客1「お兄さん。ここはもう閉店時間だよ。」

    客2「…って、どこかで見たような。」

    大和田「…」

    甘里「…」

    大和田「すまねぇ。珈琲1つ貰え」

    「帰って。」

    大和田「…」

    甘里「…お、大和田…紋土………?」

    大和田「…おい。なんで名字以外にも知ってんだぁ?テレビじゃ、兄貴の名前しか…」

    甘里「あんたのお兄さんが『紋土』って言っているのを聞いたんだよ。」

    大和田「…っ!?」

    「帰ってよ。お願い、二度と来ないで。」

    大和田「…ぁ?」

    「家には近づかないで!!あなたのせいで、リリカに悪影響が及んだらどうするのよ!?リリカには手出しをしないで!!今すぐ、早く…ここから消えなさい!!人殺しめ!!」

    甘里「お、お母さん…!!」

    大和田「…クソが」

    「黙りなさい!!」

    大和田「クソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがぁぁぁぁぁぁー!!」

    「…きゃっ!?」

    大和田「てめぇら全員、ぶっ殺す。」

    甘里「…嫌。」

    凄く嫌な予感がする…怖い…怖い…誰か…

    甘里「…ごめ…んなさい…」

    大和田「………………………」

    甘里「お願い…許して…お願い…殺さな」

    大和田「うるせぇんだよぉぉぉぉぉーー!!」

    ドンッ!!

    甘里「ぐはっ…!!」

    「…!?よくも…よくもリリカを!!私の方こそ!!今!!すぐに!!貴方を!!」

    「殺してやるわよぉぉぉぉぉぉぉーー!!」

    甘里「やめて…嫌…そんなの…お母さん…」

    大和田「うっせぇぜ糞ババアァァー!!」

    ドンッ!!

    「うわぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    甘里「お母さん…お母さん…お母さん…!!」

    あたしは、『お母さん』しか言えなかった。

    ただ、呼ぶことしか出来なかった。

    客2「止めろ!!…おい!!」

    客1「何だ!?」

    客2「ここは俺に任せろ!!だから、お前はリリカちゃんと一緒に逃げるんだ!!」

    客1「で、でも…」

    客2「早く!!」

    客1「…行こう。」

    甘里「い、嫌だ…あたし…お母さんが…」

    客1「…っ!!」

    甘里「やめて…やめてよぉぉー!!あたし…あたしは…あたしはぁぁぁぁぁぁー!!」

    客2「止めろ!!落ち着け、大和田君!!」

    大和田「ちっ…黙れよ!!」

    ドゴッ!!

    客2「カハッ…!!」

    大和田「死ね。」

    ドンッ!!

    「きゃあっ…!!」

    大和田「死ねよ。」

    ドンッ!!」

    客2「ぐわっ…!!」

    大和田「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねよぉぉぉぉぉぉぉぉーー!!」

    ドンッ!!バリンッ!!ドォォォォォーン!!





    甘里「嫌だ!!離して!!扉も崩れちゃってるよ…お願い…します…離して…離して!!」

    客1「…君は戻っちゃいけない。」

    甘里「…え?」

    バリィィィィィン!!

    甘里「…!!」

    客1「逃げるんだ。」

    甘里「…お兄さ……後ろ…!!」








    客1「…」

    甘里「お兄さん……?」

    客1「君を守れて良かった…」

    甘里「何で…何でよ!!何であたしなんかを庇ったの!?貴方には貴方の人生が…!!」

    客1「自分なんかとか言うな!!」

    甘里「でも…それでも…」

    客1「立ち止まるな。君は…君だけでも逃げるんだ。…約束、してくれるな?」

    甘里「そんなの、お兄さんが死んじゃう!!」

    客1「こんな血だらけじゃ……もう、助からないよ。…助かる命を助けたいんだ。」

    甘里「…」

    客2「リリカちゃん!!早く!!」

    「リリカ…お願い!!あなただけでも…」

    甘里「中から声が…」

    大和田「うっせぇな…黙れよ…!!」

    「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!」

    甘里「!!お母さ」

    「早く…早く行きなさい!!」

    甘里「………」

    客1「早く!!」

    客2「グハッ!!…リリカちゃん…頼むから…」

    甘里「……っ…」

    「貴方は私の子だから!!大丈夫!!」

    甘里「…お母さん!!」

    「約束して!!あなただけは逃げるって!!」

    甘里「…みんな。」

    大和田「オラァァァァァァァァァァァー!!」

    バンッ!!

    甘里「…ごめん。…ありがとう。」











    …怖かった。

    足が震えた。





    甘里「…うっ…ううっ………」


    泣きたくなかった。


    甘里「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーん!!」


    もう、戻ってはいけない。

    もう、戻れない。

    あたしは…








    あたしは……………復讐をすることにした。
  270. 286 : : 2017/11/19(日) 03:59:08
    甘里「みんな…助からなかった。」

    甘里「あいつのせいで…みんなが死んだ。」

    甘里「誰を裏切ることになっても、あたしは復讐をすることにした。」

    甘里「色々探したんだけど…結局、何にも分からなかった。大和田は消えてしまった。」

    甘里「そうして、ここに来た。」

    甘里「腐川ちゃんの事件の時、思い出した。」

    甘里「…」

    梅風「リリちゃん…」

    公「そんなことが…」

    神寺「あまりにも残酷ね。」

    苗木「…」

    今回の事件で悪いのは甘里さんになってしまう。でも、僕の心は…大和田君への怒りに変わっていた。この後、甘里さんは…

    甘里「お母さんが感情的になって、大和田の逆鱗に触れたんだと思う。」

    甘里「これ以上、何も分からない。」

    甘里「あたし、もう…何も心残りは無い。」

    梅風「ま、待って!」

    甘里「…何?」

    梅風「…何で、嘘を吐いたの?」

    甘里「…嘘?」

    梅風「事件の事についてなんだけどさ。」

    甘里「うん。」

    梅風「停電になった時、舞台の方に行って、明かりが点いたよね?」

    甘里「そうだけど…?」

    梅風「明かりを点けたの…リリちゃんじゃないんだよね?だってさ…」

    梅風「電源は…入り口付近にあるんだから。」

    甘里「…」

    公「どういう…意味だ?」

    神寺「第三者が明かりを点けた。」

    梅風「…そうだよ。」

    苗木「明かりを点けたのは…甘里さんじゃないの?…答えてくれるよね?」

    甘里「…」

    甘里「違うよ。」

    苗木「え…」

    公「じゃあ、なんで…」

    甘里「事件がややこしくなるから」

    甘里「誰かが点けてくれるって、信じてた。」

    甘里「…それじゃあ。」

    甘里「モノクマ」

    モノクマ「はいはい。いっちゃいますか?」

    甘里「うん。いこう。」

    梅風「リリちゃん!!」

    公「甘里!!」

    神寺「甘里さん…」

    苗木「甘里さん!!」

    朝日奈「リリカちゃん…」

    舞園「甘里…さん…」

    不二咲「甘里さん…」

    アルター「甘里さん…」

    神寺「…?あなた達…」

    不二咲「ううっ…嫌だよぉ…」

    朝日奈「私、何してんの…馬鹿!!」

    アルター「…」

    舞園「…」

    モノクマ「絶望病は、治しておきました。」

    モノクマ「さぁ、皆さんお待ちかねの…」

    モノクマ「今回は、『超高校級のパティシエ』
    である甘里リリカさんの為に、スペシャルなおしおきを用意しましたー!!」

    甘里「みんな…元気でね。」

    梅風「…うん。元気でいるよ。」

    甘里「あたしのこと…忘れちゃ…嫌だよ?」





    甘里「さようなら、みんな。」




    甘里「…本当にありがとう。」


    GAME OVER

    アマザトさんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。
  271. 287 : : 2017/11/19(日) 04:12:29
    ♡小悪魔リリカの晩餐会♡
    〜デザートは悪魔の苺ムースを添えて〜
    超高校級のパティシエ 甘里リリカ 処刑執行


    お皿の上に座っている甘里。
    どうやら、皿の粘着力が強いようだ。

    コトッ

    スポンジが置かれる

    コトッ

    またスポンジが

    スー

    クリームが

    ギュ



    スポンジ

    クリーム



    スポンジ

    クリーム



    チョコレート



    クリーム

    チョコレート



    クリーム

    スポンジ


    それらは全て甘里リリカの周りに置かれた。

    上から見ると、ドーナツの穴のようだ。

    そして…

    持ち手に苺の刺さったフォークが落ちてくる

    真ん中の空洞






    甘里リリカを目掛けて












    グシャ…






    フォークは見事真ん中に刺さった。


    新メニュー:小悪魔ムースケーキの出来上がり!


    ケーキには、これでもかというほど、赤い果汁が溢れていた。
  272. 288 : : 2017/11/19(日) 04:23:59
    苗木「…」

    衝撃的だった

    梅風「リリちゃん…リリちゃん…」

    公「甘里…なんで…」

    不二咲「ううっ…」

    舞園「不二咲さん…!」

    神寺「…」

    朝日奈「甘里ちゃんに…フォークが…」

    モノクマ「うぷぷ♪うぷぷ♪アドレナリンリン染み渡りますな〜!!」

    江ノ島「うわぁ…グロ。」

    戦刃「…絶望的。」

    神寺「…え?」

    苗木「絶望病は治ったはずじゃ…」

    モノクマ「いや、もうそいつらは完全に絶望化してるんだよね。…そんじゃ、帰るね。」

    梅風「元々…絶望だったんだよ。」

    江ノ島「…エ?スゴクツメタイメ」

    戦刃「怖いわ〜。」

    神寺「…はぁ。」

    江ノ島「あ、そうだ!みんなさん、話があるから体育館行こうよ。今すぐに。」

    アルター「え、急だよ…」

    戦刃「断れば殺す。」

    江ノ島「拒否権なんか聞いちゃくれない。」

    戦刃「ボソボソボソボソ…」

    苗木「そんな…」

    神寺「みんな…ここは、大人しく従いましょう。今の彼女達なら本当に殺るわ。」

    舞園「…分かりました。」

    公「あぁ。」

    江ノ島「よーし、早速行くぞー!!」

    戦刃「おー!」


    甘里さんの死にも向き合えていない状況だ。それなのに、一体何が…


    恐怖の気持ちで一杯だった。


    神寺「行きましょう。」

    苗木「……うん。」

    僕たちは裁判場を後にして、体育館へ向かった

  273. 289 : : 2017/11/19(日) 04:46:23
    体育館

    江ノ島「コホン!えーっと、これより」

    戦刃「私達から」

    江戦「大切なお知らせがあります!」

    神寺「余計な前ぶりはいらない。手短に。」

    江ノ島「つめてぇなーおい。」

    戦刃「まぁ、いいじゃん。」

    苗木「それで、お知らせって何なの?」

    江ノ島「よくぞ聞いてくれた!」

    戦刃「それでは、発表します。」

    江戦「お知らせとは…」

    江ノ島「ダラララララララララ…」

    戦刃「…チャン!」


















    江戦「私達、絶望シスターズは数日後、みなさんの全滅をしたいと思います!!」

    全員「!?」

    公「お、お前ら…何を言ってるんだ?」

    江ノ島「そのままの意味。」

    戦刃「数日後、みんなには死んでもらう。」

    朝日奈「…ふざけないでよ!!」

    江ノ島「…ん?」

    朝日奈「こっちは、さくらちゃんもリリカちゃんも死んで嫌で嫌で一杯なの!!その上…なんであんた達の遊びに付き合わなくちゃいけないの!?私は絶対に嫌だからね!!」

    不二咲「ぼ、僕も…嫌だよぉ。」

    舞園「私も…」

    アルター「…嫌だよ。」

    公「俺だって…」

    梅風「みんな…嫌に決まってる。」

    神寺「あなた達、頭を冷やしなさい。」

    苗木「正気とは思えないよ…」

    江ノ島「あぁぁぁぁー!!ビービーうるさぁい!!黙れよバーカ!!」

    戦刃「まぁ、詳細については後日ね。」

    朝日奈「もう…もうやってられない!!」

    ダダダダダ…

    苗木「あ、ちょ、朝日奈さん!」

    舞園「私も…嫌です。」

    不二咲「僕たちも…ね。」

    アルター「…うん。」

    公「俺だって……ふざけやがって。」

    スタスタスタ

    神寺「そうなるわね。」

    苗木「どうして…」

    神寺「苗木君。」

    苗木「何?」

    神寺「私達も、戻りましょう。」

    苗木「…そうだね。」

    神寺「…?梅風君、あなたも自室に」

    梅風「…ごめんなさい。僕、少し用があるから。先…戻ってて。」

    神寺「なら、私も」

    梅風「ダメだよ。」

    苗木「梅風君…?」

    梅風「早く戻って。早く。お願い。」

    苗木「で、でも…」

    神寺「苗木君、行きましょう。」

    苗木「…」

    梅風君…一体、どうしちゃったんだろう。





    江ノ島「…帰んないの?」

    戦刃「言っておくけど、今は殺さないよ?お楽しみは後の方がいいしね。」

    梅風「…2人に話があるんだよ。」
  274. 290 : : 2017/11/19(日) 05:04:34
    江ノ島「話?」

    戦刃「特別にいいよ。」

    梅風「ありがとう。…って言うのも変か。」

    江ノ島「素直に感謝しなよ。」

    梅風「感謝…?何を言っているの?」

    戦刃「え、何、怖い。」

    梅風「…ねぇ。」





























    梅風「お母さんとお父さんを返してよ。」

    江ノ島「…は?」

    戦刃「…急にどうしたの?」

    梅風「僕のお母さんとお父さんを殺したのは、君たちなんだよね?」

    江ノ島「え、何?甘里のパクリ?」

    梅風「ふざけないで。」

    戦刃「っていうか、死んだなら返したくても返せない件について。」

    梅風「ここまで話の分からない人なんだ。」

    江ノ島「てかさ、私たち、あんたの両親を殺した覚えないし、そもそも知り合いでも無い。」

    梅風「あれは不運だった。でも、殺人だよ。」

    戦刃「ちょっと、大丈夫?」

    梅風「その言葉、そっくりそのまま返すよ。」

    江ノ島「てかさ、根拠はあんの?」

    梅風「…」

    梅風「ハッキングして、君たちについて調べさせてもらった。爆弾で…両親を…」

    江ノ島「あ、あんたハッカーだっけ?」

    戦刃「…てか、怖いよ。」

    梅風「3回目の動機で君たちの解析した情報を少し思い出した。その時点で、君たちが『超高校級の絶望』ということは分かってたよ。」

    江ノ島「…嘘、でしょ?」

    梅風「…どうだろうね?」

    戦刃「予定外だよ!?」

    梅風「僕は君たちを許さない。」

    梅風「絶対に…」

    梅風「絶対に…………ね。」

    江ノ島「…」

    戦刃「…」

    梅風「…」

    スタスタスタ…

    江ノ島「…」

    戦刃「…」

    江ノ島「思った以上にヤバイかもね。」

    戦刃「警戒、した方がいいね。」

    江ノ島「でも、絶望的…」

    戦刃「私達なら出来る…」











    梅風「みんなには迷惑は掛けられない。」










    梅風「これは………僕の問題なんだよね…?」






    第6章 学園に潜む小悪魔は俄かな絶望に微笑む
    END


    残り生存者数 10人

    To Be Continued
  275. 291 : : 2017/11/19(日) 05:18:46
    第6章、無事に終わりました。
    …何が無事にですよね。第6章だけで半年以上もかかったくせにね。ほんと。

    すみません。中々忙しく、書ける時間が無くてですね、本当に申し訳ありません。
    年内完結出来るか心配です。
    一応、6章のクロを甘里さんにすると見てくれてる友人に言ったのですが、割とショック受けてましたね(笑)
    甘里さんは後半から目立ったキャラだと思います。4章の次の5章で被害者かクロか…あ、違った。6章の被害者でも無い。生き残るな(確信)→6章クロ。(…あれ?)って感じをやりたかったんです。甘里さんのイラストも描いてみたのですが、見せられるクオリティではないです。
    ルルカの髪の色を西園寺に変えて目をちょっと濃い青にした。みたいのを想像していただければなと思います。

    残るは、7章と8章となります。コロシアイは7章で終了。8章は黒幕を暴いていく。という感じにしていきたいと思います。つまり、次がラストコロシアイです。
    いつもみたいなテンションでは無く、少し重くて暗くてギスギスした感じになってしまうと思いますが、よろしくお願いします。ちなみに、7章被害者・クロ コロシアイの黒幕は全て決定しています。7章の裁判考えなきゃ。(毎回グダグダ意味わからん裁判ですみません。)
    本当にその場で考えてます。

    長くなりましたが、第7章の方もよろしくお願い致します!放置気味になったらすみません。
  276. 292 : : 2017/11/19(日) 11:02:20
    第7章 変幻自在・ダンガンアルゴリズム



    食堂

    神寺「…」

    苗木「…」

    神寺「色々、考えがあるのよ。」

    苗木「…そうだね。」

    神寺「21:30…高校生の睡眠時間にしては早いけど、今日は寝ましょうか。」

    苗木「…」

    神寺「どうして、動こうとしないの?」

    苗木「え?…いや、別に。」

    神寺「個室以外で寝てしまうと、校則違反になってしまう。気をつけてね、」

    苗木「大丈夫だよ。」

    神寺「そう。じゃあ、また明日。

    苗木「おやすみ〜」


    苗木「…」

    すごく眠くなってきた。こんな時、甘里さんが大声をあげてくれたら……なんて。

    苗木「……」

    動く気力も無くなってきた

    苗木「………」

    凄く…眠気が……眠…たくて………

    苗木「……………」

    僕は、気を失うかのように寝てしまった。











    ???「…ねぇ。」

    どこからか声が聞こえる…

    ???「…ねぇ、寝てるの?」

    確かに、寝てるような感覚だ。

    ???「…起きて!…コウソ…」

    酵素?何を言ってるんだ?

    ???「…な…ぎ…く…」

    なんて言っているのか分からない。

    ???「…きて…起きて!!」

    苗木「…っ!!」

    ここは…食堂?

    梅風「あ、起きた!良かった〜!」

    苗木「え?えっと…」

    この感覚、前にも…

    梅風「今、夜時間前だよ。もう少ししたら夜時間になるし、モノクマに見つかると校則違反になるから、起こしたんだ。」

    苗木「あ、ありがとう。」

    梅風「じゃあ、もう行くね。」

    苗木「ちょ、ちょっと待って!」

    梅風「どうしたの?」

    苗木「あのさ、君…まだ隠してる事ってある?」

    梅風「隠す…あぁ。確かに、今まで才能の事とか性別の事とか、みんなに隠してたね。ごめんなさい。でも、本当にもう隠し事はないから。」

    苗木「梅風君!」

    梅風「僕には…もう関わらない方がいいんじゃないかな?」

    苗木「え?」

    梅風「だって、僕は2回もみんなを騙した。黒幕だとか思われても仕方ないんだよ。」

    苗木「別に、君は騙した訳じゃないよ。」

    梅風「…え?」

    苗木「君がいつ才能は1つだけだなんて言ったの?いつ自分が男子だなんて言ったの?」

    梅風「それは…言ってないけど…でも!」

    苗木「信じてないのは君の方だよ。君は、みんなを信用していない!」

    梅風「そう…なんだね。それじゃあ。」

    苗木「待って!梅風君!まだ話は終わ…」

    そうか、前はここで……だけど

    苗木「まだ話は終わってないよ。」

    梅風「…?」

    苗木「君は、あの2人と何を話してきたの?」

    梅風「…」

    苗木「…」

    梅風「…両親のことだよ。」

    苗木「両親?」

    梅風「僕の両親は、あの2人に殺されたんだ。」

    苗木「え…!?」

    梅風「…ごめんね。隠すことはないっていうの。あれは、嘘なんだ。」

    苗木「嘘?」

    梅風「そう。僕は、前から彼女達が『超高校級の絶望』であることは知っていたんだ。」

    苗木「超高校級の…絶望?」

    梅風「だから、許さない。」

    梅風「何と引き換えになっても」

    梅風「僕の命と引き換えになっても」

    梅風「僕は…2人を止めなければならない。」

    苗木「梅風君…何を言って」

    梅風「このこと、他のみんなには内緒ね。」

    苗木「え!?…う、うん!分かった。

    苗木(勢いで返事をしちゃった…)

    梅風「…もしも」

    苗木「…?」

    梅風「もしも、僕に何があったとしても、君たちは前に進まなくちゃいけない。」

    梅風「その時は、人より少し前向きな苗木君。君が…みんなを導いてあげて。」

    梅風「今までも…これからも…」

    梅風「…お願いね。」

    苗木「やめてよ。不吉なこと言うのは。」

    梅風「ごめんね。もう、言わないから。」

    苗木「うん。言わないでね。」

    梅風「なんか、少しだけ心が落ち着いた。ありがとう、苗木君。君は凄いんだね。」

    苗木「あ、ありがとう。」

    梅風「さっき、ピリピリしちゃった。ごめんね。僕…落ち着けなくてさ。」

    苗木「ううん。大丈夫だよ。」

    梅風「やっぱり、君は優しいね。」

    苗木「梅風君も起こしてくれてありがとう。少しでも遅かったら、どうなってたことか…」

    梅風「苗木君が不吉なこと言ってるじゃん。」

    苗木「あ、ごめん。」

    梅風「…」

    梅風「それじゃあ、また明日。おやすみ!」

    苗木「また明日。おやすみ。」


    苗木ルーム

    苗木「モノクマに寝てるのがバレなくて良かったよ。…なんか、酷く疲れたな。」


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ「消灯だぜベイベー!!さぁ、灯を消して!さっさと!寝やがりぃぃえー!!」


    苗木「…眠い。」

    苗木「おやすみ。」
  277. 293 : : 2017/11/26(日) 10:19:44
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「起きなさい、迷える子羊たちよ。」

    苗木「誰だよ」


    食堂

    苗木「やっぱり、か。」

    誰も居なかった

    神寺「あなた、規則正しいようね?」

    苗木「あ、神寺さん。」

    神寺「他の人たちは、昨日の件で部屋に閉じこもっているでしょうね。」

    苗木「警戒してるのかな?」

    神寺「多分ね。」

    ジャー…

    神寺「…何の音?」

    苗木「音?何かした?」

    神寺「厨房の方ね。」

    苗木「行ってみようか。」





    梅風「…」

    苗木「あ…」

    神寺「無言で何をしているの?」

    梅風「え!?…あ、2人か。」

    苗木「それって、おにぎり?」

    梅風「そうだよ。みんな、部屋から出たがらないだろうから、持って行こうと思って。」

    梅風「…食べてもらえるかは分からないけど」

    苗木「みんなの分、ちゃんとあるんだ。」

    梅風「2人も良かったら。今じゃなくても、緊急事態の時とかにでも食べて。」

    神寺「今、頂いてもいいかしら?」

    苗木「僕たち、朝ごはんがまだなんだ。」

    梅風「なら、別に作るよ。おにぎりは保存出来るように作ったから安心して。」

    神寺「ありがとう。じゃあ、おにぎりは持ち帰らせてもらうわね。」

    梅風「朝ごはん、準備するから10分ほど待ってて。すぐに作るから。」

    苗木「分かったよ。」





    苗木「そういえば、江ノ島さんと戦刃さんは何処に行ったのかな?」

    神寺「知りたくもない…と言いたいけれど、知っておかなければならないことね。」

    梅風「あれ以来、僕は一度も会ってないよ。はい。食パンとか熱いから気をつけてね。」

    苗木「ありがとう。頂きます。」

    神寺「ありがとう。頂きます。」

    梅風「多分、あの2人も計画を練っているんだと思う。まだ、詳細は決まってないみたい。」

    神寺「そういえば、あなたはあの後、2人とどんな会話をしたの?」

    梅風「…」

    神寺「無理に答えろとは言わないわ。」

    梅風「両親が殺されたから文句を言っただけだよ。『超高校級の絶望』にね。」

    神寺「両親を…?」

    苗木「超高校級の絶望…」

    梅風「…暗い話は終わり!はい、おにぎりが入ったバスケットね。」

    苗木「ピクニックかな?」

    梅風「倉庫にあったものだよ。」

    神寺「ありがたく頂戴するわ。」

    梅風「それじゃあ、僕は他の人たちにも届けてくる…あ、洗い物。」

    神寺「私たちでやっておくから大丈夫よ。」

    苗木「…え!?」

    梅風「そっか、ありがとう。行ってくるね。」



    苗木「洗い物…」

    神寺「あなたね…」

    僕は渋々、片付けをした。
  278. 294 : : 2017/11/26(日) 10:53:53
    ピーンポーン ピーンポーン

    梅風「…」

    ガチャ

    公「…梅風。」

    梅風「はい。ちゃんと、ご飯は食べて。」

    公「あ、ありがとう。」

    梅風「それじゃあね。」

    公「…」


    ピーンポーン ピーンポーン

    ガチャ

    梅風「2人共、おにぎり食べる?」

    不二咲「いいの?」

    梅風「もちろん。」

    アルター「それじゃあ…ありがとう。」

    梅風「元気出して!」

    不二咲「…」

    アルター「見習わなきゃ。」

    不二咲「そうだねぇ。だけど…」

    アルター「…?」

    不二咲「やっぱり、怖い。」

    アルター「ご主人たま…」


    ピーンポーン ピーンポーン

    舞園(…誰!?)

    舞園(出たくない。何があるか…)

    梅風「…」


    ピーンポーン ピーンポーン

    梅風「…」

    梅風「朝日奈さんもダメ…か。」


    ピーンポーン ピーンポーン

    江ノ島「はーい。」

    梅風「これ、おにぎり。良かったら」

    江ノ島「いらねぇよ。」

    戦刃「どうせ、毒入りでしょ。」

    梅風「…ごめん。」

    梅風(まぁ、そうなるよね。)



    梅風「バスケット4つ…」

    梅風「自分で保管しとこうかな。」

    梅風「…僕の分、作り忘れてた。」

    梅風「まぁ、いいか。」

    梅風(いつ来てもいいように、備えて置こう。)




    苗木ルーム

    苗木「なんだか、ひどく疲れた。まだ昼だけど、もう寝ようかな。」

    苗木「おやすみ。」




    倉庫

    神寺「…梅風君?」

    梅風「あ、神寺さん。」

    神寺「何をしているの?」

    梅風「対策に少しでも力を入れておいた方がいいかなって。だから、倉庫に何かないか探しに来たんだよ。神寺さんは?」

    神寺「私も似たようなものよ。」

    梅風「考えることは同じなんだね。」

    神寺「…一つだけ言っておくわ。」

    梅風「何?」

    神寺「あなたの体型では、戦うことは難しいと思う。他に任せた方がいい。」

    梅風「…た、確かに、小さくてひょろひょろだよ!で、でも…何かの役に立ちたいし…」

    神寺「…そう。」

    梅風「神寺さんは『超高校級の忍者』だし、まともに戦えるんだろうけど…」

    神寺「そんなことないわ。私だって人間。失敗の1つや2つで負けてしまうことも多々ある。」

    梅風「失敗が付き物なのは、誰でも同じ。だから、成功の確率も0ではないはずだよ。」

    神寺「…だから、あなたは挑むのね。」

    梅風「うん。」

    神寺「あなた、強いのね。」

    梅風「そんなことないよ。いつも逃げてばっかり。だから、今回は力になりたい。」

    神寺「…そう。お互い、無事を祈るわ。」

    梅風「だね。それじゃあ。」





    神寺「…」

    神寺「超高校級の絶望」

    神寺「どうすれば、いいの?」
  279. 295 : : 2017/11/26(日) 11:23:24
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「おやすみなさいませ〜。」

    苗木「………え!?」

    気づけば、夜時間になっていた。

    苗木「ちょっと、散歩しようかな。」



    苗木「誰か、居ないかな?」

    「夢なら覚めてほしいよ」

    苗木「…え?」

    「いつも見た景色、変わらない景色、退屈な世界…そんな場所だけど」

    この歌声…誰の…?

    「それが、僕の日常だったんだね」

    苗木「…あれ?」

    「知らない場所、知りたくない場所、それが、どんなに辛かったかと」

    体育館のドアが少し開いてる

    「僕は僕に尋ねていた。けど、答えは見えなくて」

    苗木「…!!」

    「いつの間にか、失っていたよ」

    そこに居たのは


    梅風「溢れそうで、吐き出しそうで、居場所をなくしていたんだ」

    苗木「梅風君…?」

    梅風「君らしさ、あなたらしさ、みんならしさ、それを見失ってしまって」

    苗木「…」

    梅風「苦しくて、分からない。けど、僕はここに居ると」

    梅風「伝えたかったよ」

    梅風「みんなとの時間を」

    梅風「1秒でも居たいんだ」

    梅風「最後ぐらい、素直で笑えるように」

    梅風「…」

    どういうことだろう

    これが、彼女の心情なのか?

    梅風「…って、覗き見は厳禁だよ!」

    苗木「うわぁ!?」

    バレてた!?

    梅風「体育館ならぶちまけることが出来ると思ったのに…恥ずかしい。」

    苗木「ご、ごめん。」

    梅風「もう…寝る。」

    苗木「お、おやすみ。」


    苗木ルーム

    苗木「なんだか、申し訳ないことしたな。」

    苗木「僕も寝ようかな。」






    江ノ島「で?殺す順番はどうする?」

    戦刃「一番楽しめる順番は…最後は推理出来る苗木君でいいよね?」

    江ノ島「おけおけ。で、厄介なのは先に片付けておきたいからスポーツ系は先ね。」

    戦刃「プログラマーは別に後でもいいと思うけど、忍者も中々危険じゃない?」

    江ノ島「そうだな。…いや、それよりも。」

    戦刃「もっと邪魔な奴がいたね。」

    江ノ島「1番に殺しておくか。」

    戦刃「そうだね。」



  280. 296 : : 2017/11/26(日) 12:19:05
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「オマエラ、グッモウニン。あ、そうだ。今から大切なお話があります。全員が体育館に来ないと始めないから、早めにね。」

    苗木「…よし。」


    体育館前

    苗木「ちょっと待って!」

    神寺「な、何?」

    苗木「体育館には入らないで。」

    神寺「何でよ。」

    苗木「全員が体育館に集まらないと話が始まらない。それを利用するんだよ。」

    神寺「…は?」

    苗木「どうせ、動機に決まってる。動機なんて、聞かなければコロシアイは始まらない。」

    神寺「…なるほどね。」

    苗木「だから、体育館には入らn」

    神寺「あなたの頭が馬鹿になったということは理解出来たわ。」

    苗木「…え?」

    神寺「行かないと何されるか分からないわ。」

    苗木「で、でも…」

    神寺「入るわよ。」

    苗木「待って!お願いだから!」

    神寺「うるっさい!!」

    苗木「ぐはっ!?」

    神寺「あなたも早くしなさい。」

    苗木「お、お腹に蹴りなんて…酷い。」


    体育館

    苗木「みんな居ないね。」

    神寺「止めようとしてたなら分かるはずよ。」

    梅風「お待たせお待たせ。」

    公「…悪い。」

    不二咲「ごめんねぇ。」

    アルター「ごめんなさい。」

    神寺「朝日奈さんと舞園さんがまだね。」

    苗木「どうしたんだ」

    きゃああああああああああああーー!!
    いやああああああああああああーー!!

    神寺「何!?」

    苗木「行ってみよう!」

    梅風「僕も」

    神寺「あなたはここに居て。」

    梅風「え?」

    神寺「いいから。」

    梅風「うん…分かった。」



    朝日奈「嫌だ………」

    舞園「来ないで…!!」

    苗木「舞園さん!朝日奈さん!」

    神寺「何があった……あなた達だったの…」

    江ノ島「酷いわ。急に悲鳴とか。」

    戦刃「まだ、何もしてないのにね。」

    苗木「とりあえず、こっちに。」

    舞園「…はい。」

    朝日奈「ありがとう…ありがとう…」

    神寺「あなた達も来なさい。」

    江ノ島「はーい。」

    戦刃「分かったー。」




    モノクマ「皆さん、お集まりのようで。」

    苗木「動機…なんだろ?」

    モノクマ「捉え方次第、かな。」

    神寺「どういうこと?」

    モノクマ「親切にもなるし、動機にもなる。」

    江ノ島「とか言ってますが」

    戦刃「動機なんでしょう?」

    モノクマ「発表してやるよ!」

    ………

    モノクマ「実は、オマエラの中に…」




















    モノクマ「裏切り者が居ます!!」

    苗木「裏切り…者…?」



  281. 297 : : 2017/11/26(日) 17:13:00
    梅風「それって、学園長の味方がいるっていうこと?このコロシアイの首謀者側の人が…」

    モノクマ「味方…微妙かな。いや、どうなんだろう。そうっちゃそうかも。」

    神寺「歯切れが悪いわね。」

    モノクマ「まぁ、裏切り者に殺されないように頑張ってくれたまえよ!」

    江ノ島「ありがとうございます。」

    戦刃「ありがとうございます。」

    モノクマ「え?」

    江ノ島「だって、裏切り者がいるって教えてくれたじゃん。忠告もしてくれたし。」

    戦刃「見直したよ!」

    モノクマ「…よく分からない。」

    苗木(流石にモノクマでも困るか。)

    モノクマ「えっと、以上です。解散!!」



    江ノ島「やっぱり、裏切り者を殺す為にも実行するべきだ!考えて得だったわ。」

    戦刃「殺される前に殺さないとね。」

    朝日奈「……が」

    江ノ島「…ん?」

    朝日奈「あんた達が黒幕なんでしょ?」

    戦刃「いや、違うけど。」

    朝日奈「裏切り者も、どうせあんた達だよ。」

    江ノ島「ちょい待て。」

    朝日奈「ふざけないでよ。もう……限界。」

    公「朝日奈、ここは一旦、落ち着け。」

    戦刃「落ち着けたらいいね。」

    神寺「どういう意味?」

    江ノ島「いや、決まったんだよ。」

    苗木「決まったって…何が?」

    戦刃「殺す順番。いつやるかは未定ね。」

    江ノ島「勿体ぶるのもどうかと思うから、もう発表するわ。こちらです。どーぞ。」

    1.梅風
    2.神寺
    3.公
    4.朝日奈
    5.舞園
    6.不二咲
    7.アルター
    8.苗木

    江ノ島「こんな感じです。」

    梅風「………」

    江ノ島「あんたが裏切り者なんでしょ?」

    戦刃「それとも、黒幕かな?」

    梅風「………」

    江ノ島「おかしいんだよ。今まで、あんたは都合良く進めていったりしてさ。」

    戦刃「モノクマのことを学園長なんて呼ぶの、あなたくらいしか居ないしね。」

    神寺「それは関係ないんじゃないかしら?」

    江ノ島「うっさい!外野は引っ込んでろ。」

    神寺「外野……私、一応2番目ということになっている訳だけれど。」

    江ノ島「…早いな。」

    戦刃「あなたが決めたんじゃん。」

    江ノ島「はい、話は終わり。バイバイ!」

    戦刃「またね〜。」



    朝日奈「やっぱり、殺されちゃうんだね。」

    舞園「部屋…開けないようにしないと…」

    苗木「2人共…」

    神寺「今は止めても無駄よ。」

    苗木「…」

    神寺「それよりも…」

    梅風「………」

    公「こんなの……おかしいだろ…」

    不二咲「どうして、こんなことに…」

    アルター「落ち着いて。」

    苗木「梅風君…」

    神寺「私が守るわ。」

    苗木「え?」

    神寺「…いえ、独り言よ。」

    神寺(彼女が勝てるとは思えない。恐らく、10秒も立たない内に殺される。何とか、守ってあげないと。…だから、震えないで……私。)

    その後、僕たちは何とか梅風君を個室へ連れて行った。公君が付いていてくれるらしい。





    梅風「ねぇ、公君。」

    公「なんだ?」

    梅風「君は、僕が怪しいと思わない?」

    公「思わない。」

    梅風「ならさ、信用してほしい。」

    公「信用してる。」

    梅風「…苗木君と神寺さんの側に居て。」

    公「それじゃあ、梅風は?」

    梅風「僕は…大丈夫。」

    公「…部屋から出るなよ。」

    梅風「もちろんだよ。」

    公「じゃあな。」

    梅風「…うん。ありがとう。」



    梅風「…ありがとう。」

    梅風「…公君、ごめんね。」

    梅風「みんな……ごめんなさい。」
  282. 298 : : 2017/11/26(日) 17:31:37
    梅風「学園長。出てきてよ。」

    モノクマ「呼んだ?」

    梅風「ちょっと、僕の部屋まで来て。」

    モノクマ「…えぇ!?どうしたの!?」

    梅風「お願い。」

    モノクマ「別にいいけどさ…」

    梅風「と言っても、目の前だけど。」

    モノクマ「お邪魔します。」

    梅風「でね、学園長。」

    モノクマ「無理な事は無理だからね。」

    梅風「協力をお願いしたいんだ。」

    モノクマ「協力?どういうこと?」

    梅風「江ノ島さんと戦刃さんの事で…ね。」

    モノクマ「随分とやらかしてくれるよね。」

    梅風「殺せるのって、2人までだよね?」

    モノクマ「うん。1人につき2人までだよ。」

    梅風「なら、あの2人が4人を殺して、5人目を殺そうとした時、校則違反にしてほしいんだ。」

    モノクマ「元々、その予定だよ。」

    梅風「…そっか。確認が取れて良かった。」

    モノクマ「でもさ。」

    梅風「何?」

    モノクマ「それまでに、オマエ以外3人も死ぬことになるかもしれないけど…?」

    梅風「最悪…ね。なんとかするよ。」

    モノクマ「オマエに出来るの?」

    梅風「僕の命は捨てることになるけど、他のみんなは助けてあげたいなって思う。」

    モノクマ「オマエが死んでも学級裁判があることは、忘れないでね。」

    梅風「忘れてないよ。それでね、もう1つお願いがあるんだ。ついてきて。」

    モノクマ「はーい。」





    モノクマ「今、どこに向かっているの?」

    梅風「倉庫だよ。」




    「………どういうこと…?」



    倉庫

    モノクマ「何がしたいのさ。」

    梅風「今から言う物の場所を教えてほしい。」

    モノクマ「それくらい自分で探せ!!」

    梅風「だって、倉庫の物が多すぎて…」

    モノクマ「…しょうがないなぁ。」

    梅風「ありがとう。」



    モノクマ「これで終わり?」

    梅風「うん。わざわざごめんね。」

    モノクマ「ほんとだよ。まぁ、あの2人の計画を止めてくれるのは、好都合だしいっか。」

    梅風「学級裁判で犯人がすぐに分かるしね。」

    モノクマ「そゆこと。そんじゃあ!」

    梅風「ありがとう〜。」

    梅風「これで、準備終了。」

    梅風「犠牲は出したくない。」

    梅風「…弱気になっちゃダメだね。よし!」





  283. 299 : : 2017/11/27(月) 00:05:59
    神寺「信用するなとは言わない。けれど、あなたは少し甘すぎるわ。」

    公「…ごめん。」

    苗木「部屋から出ていないか確認しよう!」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「梅風君!」

    神寺「…出てこないわね。」

    公「嘘…だろ…?」

    神寺「だから、言ったじゃない。」

    不二咲「みんな!」

    苗木「不二咲さん?」

    不二咲「大変!今、梅風君がモノクマと一緒に話しながら歩いてるのを見たんだ!」

    神寺「え!?」

    苗木「モノクマと!?」

    公「どこで見たんだ?」

    不二咲「確か、倉庫の方だったと思う。」

    苗木「急ごう!」

    公「あぁ。」

    神寺「あなたは何故、そこにいたの?」

    不二咲「えっと…」

    神寺「何か理由があるみたいね。苗木君、公君。そっちは任せたわ。」

    苗木「任せて!」

    神寺「それで、どうしたの?」

    不二咲「実は…」




    倉庫

    苗木「梅風君!」

    公「…居ないみたいだな。」

    苗木「本当に梅風君がここに…?」

    公「きっと、戻ったんだ。」

    苗木「僕たちも戻ろう。」




    不二咲ルーム

    アルター「ご主人…たま…」

    神寺「あなた、何があったの?」

    不二咲「突然、アルターエゴが…」

    神寺「人体を保つことが限界になったのかもしれないわ。不二咲さん、パソコンは?」

    不二咲「あるけど…」

    神寺「今すぐ、アルターエゴの入れるスペースを作って準備してて。」

    不二咲「それなら、もう出来てるよぉ。」

    神寺「…アルターエゴ。」

    アルター「な…に?」

    神寺「お疲れ様。パソコンの中でゆっくり休みなさい。あなたは頑張りすぎた。」

    アルター「で、も…そしたら…みんな…と…」

    神寺「大丈夫。私たちは仲間よ。」

    不二咲「アルターエゴ…」

    アルター「…うん。分かった。それじゃあ…」

    ……

    ───

    アルター「…」

    神寺「これが、本来の在るべき姿ね。」

    不二咲「何とかしてあげたいけど…」

    神寺「可能性、無くはないわ。」

    不二咲「可能性があるの?」

    神寺「…えぇ。」




    梅風「これなら…」

    ジュー

    梅風「…そういえば、個室って防音だっけ?」

    苗木「あぁぁぁぁー!?居た!!」

    公「梅風!!」

    梅風「げっ、公君…」

    公「何してんだよ!!」

    梅風「あぁ…えっと…ドーナツを作って朝日奈さんをおびき寄せようとしたんだよ。」

    公「個室は防音だし、匂いも届かない。」

    梅風「それに今、気づいたんだよ。」

    苗木(あれ…誰かさんの泣き声…止めておこう。)

    梅風「勿体無いから食べよ。」

    公「俺も食べる。」

    梅風「残念!1個しかないので。」

    公「くれ。」

    梅風「丁重にお断りさせて頂きます。」

    公「…」

    神寺「…梅風君!!」

    梅風「神寺さん!?」

    神寺「どこに…行ってたのよ…!!」

    梅風「息切れ…えっと、ドーナツを」

    神寺「…この際、どうでもいいわ。」

    梅風「どうでもいいの!?」

    神寺「ちょっと、来てくれる?」

    梅風「え?いいけど…」




    不二咲ルーム

    梅風「なるほどね。」

    不二咲「どうにかならないかなぁ?」

    梅風「不二咲さんの方が得意なんじゃない?」

    不二咲「でも、元が無くて…」

    梅風「元?元…ね。うーん…」

    神寺「心当たりがあるの?」

    梅風「あると言えばある。でも、かなり危険だし、周りからの反応が気になる。」

    神寺「…まさか。」

    梅風「多分、そのまさか。」

    神寺「考えもしなかったわ。」

    苗木「何の話?」

    神寺「みんなで、交渉するわよ。」

    公「交渉?」

    …………

    モノクマ「意味が分からない。」

    梅風「だから、学園長の体が欲しいの!」

    モノクマ「急にそんなこと言われても、ボクは人間と結婚なんて無理だよ?」

    公「そういう意味じゃない。」

    モノクマ「ていうか、アルターエゴなら、ボクが体を作ってあげるけど。」

    神寺「それだと、負担が凄いのよ。」

    苗木「だから、元になる体が必要なんだ。」

    モノクマ「綿100%のボクの体を!?」

    梅風「中に機械入ってるでしょ?」

    モノクマ「コラァー!!それは言うな!!」

    不二咲「お願い。」

    モノクマ「まず、ボクを乗っ取ることは出来ないでしょ!?諦めてよ!!」

    梅風「乗っ取ることなら出来るけど。」

    モノクマ「え?……あ。」

    梅風「乗っ取るって学園長が言ったんだよね?暴力じゃないから、校則違反じゃないよね?」

    モノクマ「あ…いや…その…」

    梅風「繋いで…」

    モノクマ「え、ちょ…」

    梅風「ハッキング」

    モノクマ「ギャアアアアアアアー!!」
  284. 300 : : 2017/12/09(土) 14:40:00
    モノクマ「」

    梅風「出来たよ。」

    苗木「本当に大丈夫なのかな…?」

    梅風「多分、大丈夫じゃないかな。じゃあ、後はパスということで。」

    不二咲「ありがとう。助かったよぉ。」

    梅風「まだ、早いよ。」

    不二咲「え?」

    梅風「さぁ、工作マスター。」

    公「懐かしい呼び方をするな。」

    神寺「工作マスター?」

    梅風「図工技術美術。これら全てにおいて、トップの実力をお持ちの方。」

    公「そういうわけじゃ…」

    苗木「家庭科はダメなの?」

    公「…」

    梅風「外見をアル君らしく。」

    公「やればいいんだろ?分かったから、倉庫から何か持ってきてくれ。」

    梅風「インスタント麺、持ってくるね。」

    公「常識を知れ。」

    神寺「…行きましょうか。」

    苗木「…うん。」

    苗木(なんのコントだよ。)


    数分後


    苗木「持ってきたよ。」

    公「助かる。」

    梅風「3分待ってね。」

    公「カップ麺を食べようとするな!」

    公「…まぁ、いい。早く作業するか。」


    数十分後


    公「出来た。」

    梅風「ズズズズズ」

    公「まだ食べてたのかよ!あと、食べようとするなって言ったよな!?」

    梅風「だって、まぁ。いいって」

    公「そこだけ聞くな!!」

    神寺「なんか、可愛いわね。」

    苗木「へー。神寺さんにも可愛いと思うものがあったんだね。知らなかったよ。」

    神寺「失礼ね。完成したことだし、不二咲さん。さっそく、アルターエゴを。」

    不二咲「やってみる。」







    「ここは…?」

    不二咲「成功したよ!」

    アルター「あれ…?みんなが大きく見える。」

    神寺「今のあなたは不二咲さんと同じ高さではない。モノクマと同じ高さよ。」

    アルター「どうして、モノクマ?」

    梅風「細かいことは良いんだよ。とにかく、また一緒に行動出来るのは何よりだよ。」

    苗木「そうだね。」

    不二咲「みんな、本当にありがとう。」

    アルター「あ、ありがとう。」

    公「じゃあ、後片付けをするか。…ん?」

    苗木「どうしたの?」

    公「これ、何だ?」

    神寺「これは……爆弾!?」

    苗木「爆弾!?」

    梅風「えぇ!?どっか置いてくる!!」

    神寺「ちょっと、梅風君!?」


    ……


    苗木「梅風君、大丈夫k」

    梅風「ただいま!」

    公「梅風、お前は一体、どこに爆弾を置いてきたんだ?先に言う。嘘はつくなよ。」

    梅風「爆弾はね…」


    江ノ島ルーム

    ガチャ

    戦刃「計画を練るのも、割と疲れるなぁ〜。」

    ゴンッ

    戦刃「…何これ?」

    江ノ島「どした?」

    戦刃「部屋の前に何か置いてある…」


    梅風「江ノ島さんの部屋の前だよ。」

    全員「…………………………は?」

    ドォォォォォォォォォォォォォォーーン!!

    神寺「行くわよ!」

    苗木「うん!」

    公「お前は何をしているんだよ!?」

    梅風「」



    江ノ島ルーム

    神寺「江ノ島さん!戦刃さん!」

    戦刃「痛い…」

    江ノ島「部屋の前に爆弾置いたアホは誰だよ!?残姉の両足負傷したんだけど。」

    苗木「良かった。死んでなくて。」

    江ノ島「良くないわ!!」

    神寺「いや、ここで死んでくれてた方が…」

    苗木「え?」

    神寺「…何でもないわ。」

    苗木「そう、なの?」

    神寺「戻りましょう。」

    苗木「分かった。」
  285. 301 : : 2017/12/11(月) 00:43:27
    不二咲「えっと…大丈夫だったのぉ?」

    神寺「問題ないわ。」

    公「怪我とか何も無かったか?」

    苗木「僕たちは特に問題ないよ。」

    梅風「お騒がせして申し訳ない。」

    神寺「むしろ、素早く行動してくれたことに感謝するわ。ありがとう。」

    梅風「それは何よりで。」

    モノクマ「それは何よりで。…じゃない!!」

    梅風「ふーあーゆー?」

    モノクマ「あいむものくまぁー!!」

    神寺「それで、何の用?」

    モノクマ「ボクの前世が乗っ取られたから、生まれ変わって再登場したんだよ。」

    苗木「モノクマは何体居るの?」

    モノクマ「いくらでも居るよ。モノクマは死にましぇん!!不死身だよ。」

    苗木「綿100%なんだよね?」

    モノクマ「そうだけど…?」

    苗木「次々と作らせればコストも」

    モノクマ「コラァ!!」

    神寺「モノクマにだって、色々あるわ。綿100%だとかコストだとか、メタ発言は控えて。」

    苗木「ごめんなさい。」

    梅風「えぇ〜…」

    神寺「ねぇ、あなたが残念がる理由は何?」

    梅風「メタ発言、好きなんだけどな〜。」

    神寺「そんなことを言われても…」

    公「というか、今のはメタ発言なのか?」

    モノクマ「いやさ、そんなのどうでもいい。」

    神寺「そうね。モノクマ、他に要件は無いから帰っていいわよ。」

    モノクマ「何さ!何なのさ!!」

    不二咲「なんで、モノクマが怒ってるのぉ?」

    モノクマ「怒ってるわけじゃ無いよ。ただ、ボクも君たちに用があってさ。」

    苗木「用?動機ならもう…」

    モノクマ「違うよ。動機の話じゃない。」

    神寺「いいから、話して。」

    モノクマ「えっとね。実は…」

    公「実は?」

    モノクマ「オマエラに……協力をしてほしいんだ。どう?ダメ?」

    梅風「コロシアイを終わらせるならいいよ。」

    モノクマ「それは無理!!」

    苗木「僕たちにメリットはあるの?」

    モノクマ「もちろん、あるよ。」

    神寺「協力って、何を協力すればいいの?」

    モノクマ「オマエラも警戒している、絶望シザリガーズについてだよ。」

    不二咲「シスターズじゃなかったっけ?」

    モノクマ「何とかして、止めたいんだ。でないと、コロシアイがつまらなくなる。」

    公「そんな身勝手な理由…」

    神寺「よく考えて。あの2人を止めれば、コロシアイは終わらないにしても生き残れる確率が格段と上がる。こちらにもメリットはあるわ。」

    モノクマ「WINWINな関係だね!!」

    苗木「で、でも…」

    梅風「僕はモノクマに協力するよ。」

    公「え!?」

    梅風「あの2人を止めることが出来て、みんなの命が助かれば、それは何よりじゃない?」

    不二咲「…そうだよね。僕も賛成!」

    苗木「不二咲さん…?」

    不二咲「僕、みんなの力になれるなら何でもするよ。だから、今はモノクマに協力する。」

    公「やっぱり、こうなるか。仕方ない。」

    梅風「おっ?」

    公「俺もやるしかないな。」

    梅風「そう言ってくれると思ったよ。」

    神寺「後は、あなただけ。どうする?」

    苗木「僕は…」

    苗木「もちろん、やるよ。」

    神寺「これで、決まりね。」

    モノクマ「オマエラ…ありがとう!!」

    梅風「モノクマが仲間に加わった。」

    モノクマ「それ、言いたかったのに…」

    モノクマ「いや〜。オマエラは良い生徒だ。学園長として、誇りに思うよ。」

    不二咲「あ、でも。」

    神寺「どうしたの?」

    不二咲「舞園さんと朝日奈さん、どうするのかなぁ?部屋からは出て来てくれないし…」

    梅風「ひとまず、手紙で伝えておくよ。僕に任せてくれれば、問題ないよ。」

    苗木「じゃあ、任せるよ。」

    梅風「頼られることは好きだからね。任されたよ。さっそく、書かなきゃ。」

    神寺「じゃあ、今日は解散ね。」

    公「分かった。」

    梅風「ところでさ…」

    苗木「何?」

    梅風「モノクマ、居場所に困らない?」

    モノクマ「…え?」

    梅風「良かったら、僕の部屋においでよ。」

    モノクマ「……………はい!?」

    神寺「急に何を言ってるの!?」

    不二咲「流石に、それは…」

    公「考えて直せ。」

    梅風「事前に話したいこと話せた方が楽じゃん。モノクマ、それでいい?」

    モノクマ「ま、まぁ…問題は無いよ。」

    梅風「決定ね。行こうか。」

    モノクマ「は〜い。」

    苗木「…」

    公「えっと…」

    不二咲「…大丈夫なのかなぁ?」

    アルター「どういう状況なの?」

    神寺「大丈夫よ。…本当、何を考えてるの?」

    苗木「多分、何も考えてない。」

    苗木(それにしても、凄い発言だったな。)
  286. 302 : : 2017/12/11(月) 17:17:57
    モノクマ「ねぇ。」

    梅風「何?」

    モノクマ「あの2人と本当にやり合う気?」

    梅風「真っ正面からではないけどね。」

    モノクマ「ふーん…」

    梅風「何か言いたそうだね?」

    モノクマ「ちょっと、ついて来てよ。」

    梅風「え?いいけど…」



    倉庫

    梅風「必要な物でもあった?」

    モノクマ「違うよ。」

    梅風「じゃあ、どうして?」

    モノクマ「造っておいたんだよ。」

    梅風「何を?」

    ガチャ

    モノクマ「これだよ。」

    梅風「これ…どういうこと?」

    モノクマ「うぷぷ…入ってみよう。」

    梅風「わ、分かった。」



    倉庫床下の部屋

    梅風「いつの間にこんな場所…」

    モノクマ「先に見ておいた方が有利でしょ?」

    梅風「…もしかして、ここでやるの?」

    モノクマ「それは、君に任せるよ。被害を最小限に抑えるならって話。」

    梅風「モノクマ…」





    梅風「…本当に、ありがとう。」

    モノクマ「く、くるじぃ…しめづげるなぁ…」

    梅風「あ。つい、力が。」

    モノクマ「つい、じゃないよ全く…」

    梅風「この場所、戦いまでに確認しておかないとね。…広さ充分、小さい通り道。」

    モノクマ「はぁ……もう、仕方ない。」

    梅風「え?」

    モノクマ「あの2人と戦う時、特別にボクも一緒に戦ってあげるよ。」

    梅風「どうして…?」

    モノクマ「相手も2人だし、居ないよりは…」

    梅風「そんなに優しいなら、コロシアイもやめてくれればいいのに…」

    モノクマ「…」

    梅風「モノクマ?」

    モノクマ「…はっ!?え、やめないよ?」

    梅風「うーん…」

    モノクマ「君は好きなだけ確認すればいいよ。ボクは倉庫内を見てくるからさ。」

    梅風「…ん?」

    モノクマ「どうかした?」

    梅風「いや、何でもないよ。」

    モノクマ「そう。じゃあ!」

    梅風「うん。」

    梅風(モノクマ…何か、様子が変だよ。)
  287. 303 : : 2017/12/12(火) 22:02:17
    梅風「やっばり、ここは広くて、細い空洞を通った場所は狭いんだ。」

    モノクマ「どう?終わった?」

    梅風「モノクマは終わったの?」

    モノクマ「まぁね。」

    梅風「早くない!?」

    モノクマ「一応、10分くらいは経ってるよ。」

    梅風「そんなに経ってたんだ…」

    梅風(…うん。この空洞を通れるのは、僕と不二咲さんとアルターエゴくらいかな。)

    モノクマ「おーい。」

    梅風「何?」

    モノクマ「さっきから、ぼーっとしてない?」

    梅風「この部屋をどう有利に使うか考えてたんだ。ぼーっとしてた訳じゃないよ。」

    モノクマ「ふーん。」

    梅風「なるべく、江ノ島さんと戦刃さんには倉庫には近づけさせないようにしないとね。」

    モノクマ「あ。そういえばそうだ。」

    梅風「じゃあ、戻ろっか。」

    モノクマ「あいあいさー」


    ……………



    苗木「ふわぁ〜」

    神寺「あなた、不眠症なの?」

    公「その逆。苗木は寝過ぎだ。」

    苗木「あはは…」

    神寺「今は、寝ても構わないわ。」

    苗木「ありがとう。おやすみ。」

    不二咲「自分の部屋で寝ないとダメだよぉ!校則違反になっちゃうから…」

    苗木「そうだったねー」(棒)

    苗木(今まで、危なかった場面に遭遇してた。)

    苗木「それじゃあね。」

    神寺「ちゃんと、目を覚まして。」

    苗木「分かってるって〜!」

    神寺「…」

    神寺(次、会った時に馬鹿を言っていたら蹴りを喰らわせてやろうかしら。)




    苗木「〜♪…あれ?」

    梅風「あ、苗木君。随分とご機嫌だね。」

    苗木「寝れるからね。」

    梅風「そっか。邪魔しちゃったかな?」

    苗木「いや、邪魔してないよ。それで、何で朝日奈さんの部屋の前に居るの?」

    梅風「手紙を渡す為だよ。舞園さんは、普通に出てくれたから渡せた。あと、弁当も。」

    苗木(割と警戒してたはずなのに、よく渡せたよね。舞園さんの気が変わったとか?)

    梅風「起きたばっかりみたいだったよ。」

    苗木(ただの寝ぼけ!?でも、普通に寝れてるなら問題ないのかな?)

    苗木「それで、朝日奈さんは?」

    梅風「出てこない。」

    苗木「やっぱり…か。手強いね。」

    梅風「出てこないなら、こっちはこっちで手段を取ろうと思います。」

    苗木「手段っていうの、凄く嫌な予感が…」

    梅風「出て来いやーーーーっ!!」

    ドンッ‼︎

    苗木「ドアを蹴るのは止めなよ!?」

    梅風「足が勝手に!!」

    ドンッ‼︎

    苗木「ちょっと!?」

    梅風「滑ったー!?」

    ドンッ‼︎

    神寺「何事!?…って、何やってるの?」

    梅風「朝日奈さんを!!」

    ドンッ‼︎

    梅風「呼び出しているんだ!!」

    ドンッ‼︎

    苗木「乱暴は止めt」

    ガチャ‼︎

    バンッ‼︎

    苗木「いったぁぁぁぁぁぁーー!!」

    神寺「顔面強打…痛そうね。」

    朝日奈「…何?」

    梅風「手紙と弁当。…以上!!」

    バダッ‼︎

    朝日奈「痛いっ!?」

    梅風「あ、閉まらなかった。」

    バタンッ‼︎

    神寺「…」

    苗木「特に鼻が痛い…」

    神寺「あなた、朝日奈さんに嫌われるわよ?」

    梅風「これで、良いんだよ。」

    神寺「外に一歩も出さないで、生きてもらおうって作戦。…図星でしょう?」

    梅風「安全は守らないとね。」

    苗木「で、でもさ…」

    梅風「んー?」

    苗木「一番初めは……梅風君なんだよ?」

    梅風「だからこそだよ。」

    神寺「どういう意味?」

    梅風「犠牲が僕だけで済むようにってこと。」

    苗木「本当に…君は何を考えているの?」

    梅風「…さぁーね。バイバーイ!!」

    神寺「あ、待ちなさい!!」

    梅風(これで、良かったんだよ。)

    梅風(…これで、ね。)

    梅風(全滅の開始までに、もう一度だけ顔を合わせることになるかもしれない。)

    梅風(その時は………よろしくね。)

  288. 304 : : 2017/12/12(火) 23:08:20
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「オマエラ、夜時間。寝ようね。」


    江ノ島「決まりましたね。」

    戦刃「楽しみだね。」



    苗木ルーム

    苗木「…」

    梅風君……君は、何を考えているの?

    ピーンポーン

    苗木「はーい。」

    ガチャ

    江ノ島「やっほー!元気にしてる?」

    苗木「え!?」

    戦刃「はい。お手紙。」

    苗木「あ、う、うん。」

    江ノ島「そんじゃあねー!」

    戦刃「お邪魔しました〜。」

    苗木「…」

    苗木「これ、なんて書かれてるのかな?」


    『なーえぎくん!君はラストで良かったね!流石、超高校級の幸運だ。さっそく、本題に入らせて頂きます。明後日、夜の9時より……始めちゃいたいと思います!…何をかって?忘れちゃやだなぁー全滅だよ。ぜ・ん・め・つ。ラストだから、恐怖に震え、怯えて待て。 絶望!!』


    苗木「明後日…」

    苗木「…始まっちゃうんだね。」

    苗木「僕は……どうすればいいんだ…?」




    キーンコーン カーンコーン


    モノクマ「オマエラ、起きてください。」

    苗木「なんか、怖いアナウンスだな。」


    食堂

    神寺「苗木君。」

    苗木「神寺さん。君も見たの?」

    神寺「突然の訪問で驚いたわ。そして、明日の21時決行となると……ね。」

    苗木「そっか。手紙を渡しに来たのは、日付が変わる前だったもんね。」

    神寺「あと、朝日奈さんも手紙を読んだみたいよ。個室の扉に張り紙があったわ。」

    苗木「朝日奈さん…」

    ???「おはようございます。」

    苗木「…え!?」

    神寺「舞園さん。良かったわ。」

    舞園「すみません。心配をかけたみたいで…」

    苗木「心配したよ!」

    神寺「でも、出て来てくれて助かったわ。」

    舞園「お弁当のおかげかもしれないです。」

    苗木「もしかしたら、朝日奈さんも…」

    神寺「お弁当のおかげで、勇気を出して情報を知ることが出来たみたいね。」

    舞園「ところで、他の方々は?」

    苗木「公君、不二咲さん、アルターは来ると思うよ。朝日奈さんと梅風君は来ないかな。」

    舞園「残念。お礼を言おうとしたのですが…」

    不二咲「おはよう。」

    アルター「おはよう。」

    苗木「不二咲さん。アルター。おはよう。」

    神寺「公君が居ないなんて、珍しい。」

    不二咲「あ、えっとね。倉庫に居るから、心配しなくていいって言われたよ。」

    アルター「部屋から出た時、目の前を通ったから、伝言を任されたんだぁ。」

    苗木「倉庫?」

    神寺「彼なら心配いらないわ。」

    苗木「…そうだね。」



    倉庫

    梅風「必要な物はバッグに入れて…」

    モノクマ「色々、大変だねぇ。」

    梅風「うん。だけど、事前にモノクマが『必要そうな物リスト』を作ってくれてたからね。」

    モノクマ「大丈夫ってこと?」

    梅風「個人で必要そうな物も探してるよ。」

    公「また、お前たちは何をやってるんだ?」

    モノクマ「なんだ、公君か。」

    梅風「どうかしたの?」

    公「この際だから、言わせてもらう。」

    梅風「…」

    公「お前は絶対に死なせない。お前が何を考えているか分からない。けど、俺は」

    公「………梅風…?何を…」

    梅風「大人しく帰って。」

    公「それ……なんだよ…?」

    梅風「トランプ…だよ。」

    公「何で……俺の首に…」

    梅風「帰らないと、首を飛ばす。」

    公「…!?」

    梅風「このことは誰にも言わないこと。」

    公「え…?」

    梅風「…分かった?」

    公「…分かった………悪かった………」






    モノクマ「梅風君、トランプで首を…」

    梅風「仕掛けがしてあるんだ。」

    モノクマ「……本当に殺せるんだ!?」

    梅風「…」




    公「…」

    公(梅風……どうしたって言うんだよ…?)
  289. 305 : : 2017/12/15(金) 13:53:39
    食堂

    神寺「明日の21時までに対策を練っておかないといけない。梅風君を助ける為にもね。」

    舞園「確か、神寺さんは2番目でしたよね?ご自身の身は守らなくて良いのですか?」

    神寺「梅風君が殺されない限り、私の番は回ってこない。だから、梅風君を守るのが最善…」

    苗木「あ、公君。」

    神寺「…あなた、顔色が悪いわ。」

    不二咲「体調が悪いなら、部屋で休んでいた方がいいと思うよぉ?」

    公「いや………大丈夫だ。」

    苗木(とても、大丈夫そうには見えない。)

    神寺「もしかして、梅風君との間に」

    公「何もない!!」

    神寺「そんな向きになられたら、説得力が無い。訳を話してもらえる?」

    公「…違う。ただ、体調が悪いだけだ。」

    苗木「公君…」

    公「悪い。部屋に戻らせてもらう。」

    ………

    アルター「心配だねぇ。」

    苗木「梅風君を探そう。」

    神寺「無駄よ。」

    苗木「どうして?」

    神寺「そんな簡単に姿を表すとは考えられない。そうね……彼女が姿を表すとしたら、今日の夜くらいだと思うわ。」

    苗木「今日の夜…全滅を実行する時だね。」

    不二咲「あのさ。」

    神寺「どうしたの?」

    不二咲「全滅が行われる前に、対策を練っておくんだったよねぇ?」

    神寺「えぇ。もちろん、不二咲さんにもやってもらうことがあるわ。」

    不二咲「僕に?」

    神寺「学園内の監視カメラをハッキングして、全体の様子を見てほしいの。出来る?」

    不二咲「ハッキング…」

    アルター「ネットワークに接続しないと…」

    神寺「ネットワークならあるわ。」

    アルター「え!?」

    舞園「梅風君がハッキングで体育館の舞台裏にある扉を開けていたんです。」

    神寺「つまり、どこかにネットワークに接続出来る場所があるということよ。」

    苗木「ネットワークに接続して、学園内のシステムを解除出来るんだね。」

    神寺「アルター、あなたなら知ってるはず。」

    アルター「え…?」

    不二咲「あ、そっかぁ。梅風君にアルターエゴを貸したことがあったからね。」

    苗木「…それも盗み聞きしてたの!?」

    神寺「えぇ。」

    不二咲「どうかな?」

    アルター「えっと…2階の男子トイレに連れていかれて、次に視聴覚室に行ったよ。」

    苗木「ちょっと、待って。男子トイレに入ったの?それ、まずくない?」

    神寺「しかも、2階。ピンポイントで当てられるなんて変ね。誰か、教えたの?」

    不二咲「誰かが先に見つけたの?」

    舞園「知っていたんだと思います。」

    苗木「舞園さん、心当たりがあるの?」

    舞園「裏切り者です。」

    苗木「今回の動機…」

    神寺「裏切り者…ね。」

    アルター「なら、梅風君に聞こう!」

    苗木「遅いよ。」

    アルター「え?」

    苗木「時間に余裕を持って行動した方がいい。全滅前に聞くのは遅すぎるよ。」

    アルター「そんな…」

    神寺「江ノ島さんや戦刃さん、この中の誰かが裏切り者の可能もあるわ。」

    舞園「誰が裏切り者か分かりませんね。」

    神寺「なにより、一番困るのは…」

    神寺「梅風君が裏切り者だった場合。」

    苗木「それなら、誰に聞かなくても行動できるね。それに、今の状況からして…ね。」

    舞園「今の状況?」

    神寺「彼女がモノクマと行動してる件よ。」

    舞園「…どういうことですか?」

    苗木「舞園さんは知らなかったね。今、梅風君とモノクマは一緒に行動しているんだよ。」

    舞園「それ、大丈夫なのですか?」

    神寺「無事が保証される訳ではない。だからこそ、裏切り者と黒幕が一緒に行動している。この可能性が生まれて来るわ。」

    神寺「話が脱線したわね。とにかく、不二咲さんはアルターを2階の男子トイレでネットワークに接続した後…」

    不二咲「視聴覚に行けばいいんだね!」

    神寺「よろしくね。」

    アルター「2階の男子トイレには隠し扉があるから、そこでネットワークに繋げるよ。」

    神寺「隠し扉…尚更、梅風君が怪しいわね。」

    神寺「舞園さんは江ノ島さんと戦刃さんの尾行を……あまりにも危険すぎる。却下ね。」

    舞園「いえ、やってみます。」

    神寺「でも…」

    舞園「迷惑かけた分、私も頑張ります!」

    神寺「…そう。なら、お願いね。」

    舞園「はい!」

    神寺「苗木君は、公君と朝日奈さん。それから、梅風君をお願いしてもいいかしら?」

    苗木「いいけど…江ノ島さんと戦刃さんは真っ先に梅風君を狙って来るよ?」

    神寺「公君と朝日奈さんを個室に。あなたは、梅風君と一緒に行動してほしいの。」

    苗木「梅風君と…?」

    神寺「あなたは『幸運』でしょ?あなたにしか頼めないことなの。」

    神寺「私は、あの2人を止めるわ。」

    苗木「…止める?」

    神寺「信じて。」

    神寺「お願いね。…各自、無事を祈るわ。」
  290. 306 : : 2017/12/19(火) 00:24:50
    「無事を祈る」と言い残し、神寺さんはどこかへ行ってしまった。


    苗木「…まず、朝日奈さんを呼び出す方法を考えなきゃいけないね。」

    不二咲「凄く警戒してるんだねぇ?」

    苗木「うん。」

    舞園「私、準備してきます。」

    アルター「準備?」

    舞園「何かあると困るので、護身用に。」

    苗木「分かったよ。2人のこと、お願いね。」

    舞園「任せてください!」

    不二咲「気をつけて〜。」

    舞園「はい!では、後ほど!」



    苗木「後ほど……か。」

    不二咲「みんなで生きよう。明日からも。」

    アルター「誰1人、欠けることなく!」

    苗木「あの2人も話せば分かってくれるはず。」

    不二咲「前の学級裁判、あの2人も協力してくれた。きっと、苗木君の言う通りだよ!」

    アルター「その為に、僕たちも最善を尽くすよ。1人1人、役割を全うしなきゃ。」

    苗木「まだ、時間まで結構あるね。」

    不二咲「じゃあさ、お話しない?」

    苗木「話?」

    不二咲「うん!少しだけでも、気が楽になればいいかなぁって。…どうかな?」

    苗木「そうだね。…そうしよう!」

    不二咲「やったぁ!」

    苗木「不二咲さん、本当に強くなったよね。」

    不二咲「え?」

    苗木「初めの方は、僕が頼りにされてるんだなって思ったけど、今の不二咲さんなら、1人でも何かに立ち向かえるよ。」

    不二咲「…ありがとう。でも」

    苗木「?」

    不二咲「前の僕だって、何かしらには1人で立ち向かえたよぉ〜…」

    苗木「…ご、ごめん。」

    不二咲「えへへ!」

    苗木「何がおかしいの?」

    不二咲「う〜ん…分かんないや。でもね、苗木君が僕に与えた影響力は、凄いものだよ!」

    苗木「そう…かな?」

    不二咲「本当に、感謝してるよ。」

    苗木「そこまで言われると…」

    不二咲「だって、動機ビデオを見せられた時、苗木君が居なかったらって考えたら…」

    苗木「…え、あ、あ。」

    不二咲「僕、どうかしちゃってたと思う。…ううん。どうかしてたよ。だからね」

    苗木「あ、あのさ…!」

    不二咲「なぁにぃ?」

    苗木「は、恥ずかしいし……その、照れるから…それ以上は勘弁して…」

    不二咲「えへへ!変なの〜」

    苗木「笑わないでよ!」

    不二咲「だって、僕は思ったことを言ってるだけなのに、苗木君の顔が真っ赤っかで」

    苗木「わーわーわー!!やーめーてー!!」

    アルター「貴重な苗木君だねぇ。」

    不二咲「だからさ、今度は僕の番。」

    苗木「…え?」

    不二咲「こんな絶望的な状況でも、僕は僕に与えられた役割をきちんと果たさないと。」

    不二咲「…例え、どんなことがあってもね。」

    苗木「不二咲さん!!」

    不二咲「わぁ!?」

    苗木「危険を感じたら、すぐに引き返して。」

    不二咲「えっと…」

    苗木「明日を生きる為にも…」

    不二咲「…」

    苗木「約束して。」

    苗木「『居なくならない』って…さ。」

    不二咲「それに賛成だよぉ!」

    苗木「…!?」

    不二咲「苗木君の真似をしてみたよぉ。」

    不二咲「…うん。初めからそのつもり。」

    苗木「なら、良かったよ。」

    不二咲「え!?」

    苗木「どうしたの?」

    不二咲「大変、もう午後6時だよ!」

    苗木「うわぁ…結構、話してたんだね。」

    不二咲「ご飯の支度をして、早めにご飯を食べて、それぞれのやることの準備をしないと。」

    不二咲「…ご飯、食べる気分になれない。」

    苗木「それ、僕もだよ。」

    不二咲「腹が減っては戦は出来ぬ。なんて、誰が考えたんだろうねぇ。」

    苗木「誰だろうね?」

    不二咲「…あ!」

    苗木「何?」

    不二咲「そろそろ、3人を呼んできたら?」

    苗木「あー……うん。そうするよ。」

    不二咲「それじゃあ、また後でねぇ!」

    アルター「お互い、頑張ろう!」

    苗木「頑張ってね!」
  291. 307 : : 2017/12/19(火) 02:48:12
    苗木「まずは、公君から呼びに行こうかな。」

    さっき、「頑張ってね!」なんて言っちゃったけど、僕も頑張らなければいけない。

    苗木「はぁ…」

    僕、「うん。」ばっかりだからね。なんて反応していいのか分からなくなって、言葉のチョイスを間違えることが多々ある。

    ピーンポーン ピーンポーン

    ガチャ

    公「…苗木か。」

    苗木「そろそろかなって。」

    公「そうだな。まずは…」

    苗木「朝日奈さんを」

    公「え。梅風を探した方が良くないか?」

    苗木「…あ」

    公「朝日奈は部屋に居るだろうからな。梅風は何処に居るかも分からないし…」

    苗木「確かに。じゃあ、倉庫に」

    ???「その必要はない!!」

    苗木「え?」

    公「梅風…」

    梅風「僕は探さなくても現れる。そういうことなので、朝日奈さんの元へ。」

    公「…あ、あぁ。」



    朝日奈ルーム前

    ドンッ‼︎ ダンッ‼︎ バンッ‼︎

    ガチャ

    朝日奈「怖いから止めてよ…」

    梅風「大丈夫。みんなが守ってくれるから。」

    苗木「そういう問題じゃない。」


    朝日奈ルーム

    朝日奈「話があるんだよね?」

    苗木「うん。朝日奈さんの行動について。」

    朝日奈「私の行動…?」

    苗木「朝日奈さんには、公君と一緒に朝日奈さんの部屋で待機してもらいたいんだ。」

    朝日奈「え?あ、うん。分かった。」

    公「苗木と梅風は?」

    苗木「僕は、梅風君と一緒に行動するよ。」

    梅風「えぇ!?」

    苗木「大丈夫だよ。僕は『幸運』だから。」

    梅風「でも、危ないよ。」

    苗木「大丈夫だってば。」

    梅風「…そっか。それなら、お願いね。」

    苗木「こちらこそ、よろしくね。」

    公「ところで、他のみんなは?」

    苗木「他の人たちは、やることがあるから…」

    朝日奈「詳しく聞きたいな。」

    苗木「分かった。話すよ。」

    梅風「あ、あのさ。」

    苗木「何?」

    梅風「その、忘れ物を…」

    苗木「リュックに入れ忘れたの?」

    公「なんだ?そのタヌキのリュック。」

    梅風「倉庫にあったの!」

    苗木「でも、危険だよ。」

    朝日奈「2時間切ってるし…」

    梅風「すぐに戻るから。」

    苗木「…すぐに戻って来てね。」

    梅風「うん!行ってくる。」

    公「じゃあ、その間に教えてくれ。」

    苗木「えっとね…」

    バタン

    梅風「…」






    梅風「…ごめんね。」

    梅風「………………ごめんなさい。」

    梅風「君たちは、来たらいけない。」

    梅風「だから…」


    ……………


    苗木「って、感じになってるよ。」

    朝日奈「みんな、危ないね。」

    公「舞園、不二咲、神寺、みんな危険な状態だ。大丈夫なのか?」

    苗木「うまくやってくれてるはずだよ。」

    朝日奈「だね。」

    公「…」

    苗木「公君。どうかしたの?」

    公「梅風、遅くないか?」

    朝日奈「すぐ戻ってくるって言ってたけど…」

    公「5分は経ってる。」

    朝日奈「5分だけじゃん。」

    公「俺、様子を見に行ってもいいか?」

    苗木「いや、僕が行くよ。」

    朝日奈「ていうか、みんなで行こう!!」

    公「そうだな。」

    苗木「よし、行こうか。」

    ガタ…

    苗木「…あれ?」

    公「ん?」

    ガタガタ…

    苗木「…どうして!?」

    朝日奈「苗木、何やってるの?」

    ガタガタ…ガタガタ…ガタガタガタガタガタ…

    苗木「扉が………開かない。」

    公「は?…ちょっと、代わってくれ。」

    ガタガタガタ…

    公「嘘……だ……」

    ガタガタ…

    朝日奈「本当に開かなくなってるよ!?」

    苗木「梅風君………」

    ドンドン‼︎ ダンッ‼︎ ドンッ‼︎

    公「梅風!!どういうことだ!!」

    朝日奈「梅風ちゃん…」




    ドンドン‼︎ドンドン‼︎ドンドン‼︎


    梅風「…これで、いいんだよ。」
  292. 308 : : 2017/12/19(火) 12:29:41
    梅風「超強力ガムテープがここまでとはね。」

    梅風「さてと…」

    スタ…スタ…スタ…

    梅風「…誰!?」

    神寺「あなた、苗木君たちと一緒に行動するはずなのに、どうして1人で行動しているの?」

    梅風「えっと…まだ、時間じゃないから…」

    ドンドン‼︎ドンドン‼︎ドンドン‼︎

    神寺「そのガムテープ…随分と厄介な物を使ったのね。道理で開けられないわけね。」

    梅風「仕方ないんだもん。」

    神寺「戻りなさい!!」

    梅風「嫌だ。」

    神寺「何かあってから。これだと、もう遅い。早く部屋に戻りなさい。」

    梅風「…」

    神寺「なら、そこを退きなさい。」

    梅風「退く訳にはいかないよ。」

    神寺「いい加減」

    モノクマ「…あ!おーい、梅風くーん!!」

    神寺「…モノクマ!?」

    梅風(神寺さんがモノクマに気を取られて後ろを向いている。今がチャンスだ!!)

    ………………………!!

    神寺「………え…?」

    梅風「神寺さん、ごめんね。」

    神寺「あな…た………スタンガ……ン…を…」

    神寺「…」

    梅風「良きタイミングだよ。」

    モノクマ「どういう状況だったの?」

    梅風「危うく、行動出来なくなりそうだったよ。モノクマのおかげで助かったけどね。」

    モノクマ「そりゃあ良かった。」

    梅風「…行こっか。」

    モノクマ「そうだねぇ〜。」


    ……………


    舞園(私に課せられた仕事…)

    戦刃「いや〜!もう少しだね。」

    江ノ島「まだ1時間以上ある……つまらん。」

    舞園(図書室に入っていった…?)

    舞園(一体何を…)

    戦刃「出てきなよ。」

    舞園(…!?)

    戦刃「バレバレだよ。」

    舞園(…)

    舞園「…はい。」

    江ノ島「とりあえずさー。」

    戦刃「眠ってもらおうか。」

    舞園「……!!」

    ドンッ‼︎

    この鈍い音と共に、私は意識を失った。


    ……………


    不二咲「ここを押せば…」

    キィ…

    不二咲「開いたよ!」

    アルター「入ろう!」


    男子トイレ隠し部屋

    不二咲「本が少しだけあるよ。」

    アルター「ここからなら繋げるよ。」

    不二咲「一度繋げられたら、視聴覚室に行っても大丈夫なのかな?」

    アルター「うん。モノクマの体だから、監視カメラに繋げることが出来るよぉ。」

    不二咲「…どうかな?」

    アルター「あと少し………出来たぁ!」

    不二咲「じゃあ、視聴覚室に行こう!」



    不二咲「頑張らないとね。」

    不二咲(…あ!)

    江ノ島「でさ〜」

    戦刃「うんうん!」

    不二咲(見つかったら大変だよぉ…)

    江ノ島「で、どこだっけ?」

    戦刃「倉庫に行けばいいんだよ。」

    江ノ島「倉庫か〜。」

    不二咲(倉庫…?)

    不二咲(…僕たちは、視聴覚室に行かないと。)


    視聴覚室

    不二咲「無事に着いたぁ〜…」

    アルター「お疲れ様、ご主人たま。」

    不二咲「あの2人、倉庫で何をするんだろう?」

    アルター「気付かれなくてよかったよ。」

    不二咲「そうだね。」

    アルター「でもさ、舞園さんは?」

    不二咲「…忘れてたよ!!大丈夫かなぁ?」

    アルター「舞園さんなら大丈夫だよ。」

    不二咲「…うん。大丈夫…だよね。」

    不二咲「じゃあ、始めよう。」

    アルター「はーい!」

    アルター「監視カメラの映像は………はい!」

    不二咲「ありがとう。まず、倉庫は…」

    不二咲「物が邪魔して良く見えないよぉ…」

    アルター「一通り、見てみよう。」

    不二咲「だねぇ。」
  293. 309 : : 2017/12/19(火) 13:06:38
    公「どうしてだよ…」

    朝日奈「大変、もう始まっちゃったよ!!」

    苗木「そんな…」

    公「一番目は梅風なんだよな!?今、どうなってるんだよ!!俺は何も出来ないのかよ!!」

    朝日奈「お、落ち着いて!」

    公「落ち着いてなんか……いられるかよ…」

    苗木「公君…」

    朝日奈「な、泣かないでよ…」

    公「………悪い。」

    苗木「何も分からないままだね。部屋の外がどうなってるかも分からないし。」

    朝日奈「梅風ちゃん、舞園ちゃん、不二咲ちゃん、アルター、神寺ちゃん、無事でいて…」

    公「梅風は……初めから…」

    苗木「え?」

    公「誰にも迷惑は掛けたくないから、初めから俺たちを残すことを考えてたんだ。」

    朝日奈「梅風ちゃん、どうして…」

    朝日奈「私、何も出来てない…」

    苗木「朝日奈さん…」

    苗木「公君、朝日奈さん。」

    公「…」

    朝日奈「…」

    苗木「明日も笑いたい?」

    公「…あぁ。」

    朝日奈「…うん。みんなで生きたい。」

    苗木「なら、信じよう。」

    苗木「僕も、公君も、朝日奈さんも…」

    苗木「そして、梅風君も。」

    苗木「もちろん、他のみんなも。」

    苗木「…ね?諦めたら、そこで終わりだよ。」

    公「…そうだな。そうだよな。」

    朝日奈「私、馬鹿だったよ。」

    朝日奈「おかげで、少し元気が湧いてきたよ。ありがとう、苗木!」

    公「ありがとうな、苗木。」

    苗木「い、いや!僕は…」

    朝日奈「照れなくていいんだよ!」

    苗木「からかわないでよ…」

    ぐぅ〜…

    苗木「…あ。」

    公「腹、減ったな。」

    朝日奈「みんな、ご飯食べてなかったんだ。」

    苗木「朝日奈さんは食べたの?」

    朝日奈「食べてないよ。…そうだ!」

    公「なんだ?」

    朝日奈「これ、みんなで食べよう!」

    苗木「これって…」

    公「梅風が作った弁当だよな?」

    朝日奈「うん。おにぎり3個入ってみたいだから、1人1個ずつ食べよう。」

    苗木「でも、朝日奈さんの」

    朝日奈「細かいことは気にしないの!」

    苗木「じ、じゃあ……ありがとう。」

    公「ありがとうな。」

    朝日奈「食べよう食べよう!」

    苗公朝「いただきます。」

    朝日奈「ん〜!美味しい!」

    公「流石、だよな。」

    苗木「元気が出てくるよ。」

    朝日奈「ふぅ〜…ごちそうさま!」

    公「早いな!?」

    朝日奈「えへへ…」

    苗木「そういう公君も、残り1口だよ。」

    公「苗木だって、あと少しだ。」

    苗木「まぁね。」

    朝日奈「えっと…22時30分だね。」

    公「もう1時間半も経ったのか!?」

    苗木「早いね。」

    ピーンポーン ピーンポーン

    苗木「…!?」

    公「誰だ…?」

    朝日奈「今、部屋から出られないんだ!!原因がよく分からなくて…」

    ピーンポーン ピーンポーン

    朝日奈「だから…」

    苗木「朝日奈さん!」

    朝日奈「何?」

    苗木「きっと…開くんじゃないかな?」

    朝日奈「え?…開けてみる。」

    ガチャ

    朝日奈「開いた!!」

    朝日奈「…どうしたの?」

    朝日奈さんが扉を開けた先には…














    不二咲「はぁ…はぁ…」

    青ざめた顔をした不二咲さんが居た。
  294. 310 : : 2017/12/19(火) 13:32:34
    苗木「不二咲さん!?」

    不二咲「話したいことは、たくさんある。」

    朝日奈「話したいこと?」

    不二咲「まずは…」









    不二咲「そこで、神寺さんが倒れてる。」

    苗木「え!?」

    僕たちが部屋から出ると、不二咲さんの言う通りだった。

    苗木「神寺さん!!」

    神寺「…」

    不二咲「僕も起こそうとしたけど、返事が無くて……どうしたらいいのか…」

    朝日奈「…そうだ!ねぇ、不二咲ちゃん。」

    不二咲「なぁに?」

    朝日奈「私の部屋、どうやって開けたの?」

    不二咲「えっと、扉全体にガムテープが貼られてて、壁にまで繋がってたよぉ。」

    公「梅風…」

    朝日奈「とりあえず、神寺ちゃんは私が背負うよ。それで、他に話したいことって?」

    不二咲「…」

    苗木「…不二咲さん?」

    不二咲「ついてきて。」

    苗木「…?」



    倉庫

    苗木「倉庫…?」

    朝日奈「ねぇ、階段がある!!」

    不二咲「下へと続いてるよ。」

    神寺「………ここは…?」

    朝日奈「神寺ちゃん!!」

    苗木「大丈夫!?」

    神寺「えぇ。…梅風君は?」

    苗木「梅風君?」

    神寺「どこに行ったの…?」

    公「俺たちも…」

    神寺「ガムテープで、封鎖されていたわね。」

    不二咲「あ、あの…」

    朝日奈「不二咲ちゃん?」

    苗木「さっきよりも、顔色が…」

    不二咲「下に降りて。そうすれば…」

    不二咲「終わったってことが分かるから。」

    苗木「終わったって…?」

    不二咲「…」

    神寺「行きましょう。」

    苗木「…うん。」

    僕たちは倉庫の下へと続く階段を降りて行った。そこには…







    不二咲「連れて来たよ。」

    アルター「…みんな。来たんだね。」

    苗木「アルター…?」

    不二咲「この扉を開けて。」

    不二咲「真実が………見えるから。」

    苗木「真実って…」

    神寺「開けるしかなさそうね。」

    苗木「…分かったよ。」


    …僕は、重い扉を左右に開いた。























    苗木「…なんだよ…………これ………」

    神寺「……終わった………理解できたわ。」












    ピーンポーン パーンポーン







    モノクマ「死体が発見されました。一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!!」










    そこで、僕たちが見たのは…












    たった今まで、僕たちが恐れていた2人…










    江ノ島さんと戦刃さんの変わり果てた姿。



    残り生存者数 8人

    To Be Continued…
  295. 311 : : 2017/12/24(日) 01:18:17
    朝日奈「これ……どういうことなの?」

    公「俺たち、助かったのか…?」

    神寺「安心するのには、まだ早いわ。殺人…コロシアイが起きたということは、ね。」

    苗木「学級裁判…」

    不二咲「ねぇ、みんな。」

    苗木「…何?」

    不二咲「あれ、見て。」


    不二咲さんが指差した方向を見てみると…


    神寺「…モノクマ?」

    苗木「の、残骸?」

    モノクマ「幽体離脱ー!!」

    朝日奈「うわっ!?」

    モノクマ「なーんてね!」

    神寺「丁度良いわ。」

    モノクマ「え?何が?」

    神寺「被害者が2人いた場合、死体発見アナウンスは2回鳴らされるんじゃなかったの?」

    モノクマ「………ごめん。」

    モノクマ「シタイガハッケンサレ」

    公「分かっているから大丈夫だ。」

    苗木「この2人は、死んでいるんだよね?」

    モノクマ「はい。その通りでございます!ごめんね、ミスっちゃったよ。」

    アルター「モノクマ、どうして居るのぉ?」

    モノクマ「は?」

    アルター「だって、あそこに…」

    モノクマ「いやいやいや。人……熊の体を乗っ取った張本人に言われたくないんだけど。」

    神寺「モノクマは何体でも現れるわ。」

    アルター「じゃあ…」

    モノクマ「どうして、そこに壊れた僕が居るのかって?うぷぷ…それはね……」

    モノクマ「自分たちで考えなさい。」

    朝日奈「えぇっ!?」

    モノクマ「そんなにボクは優しくないよ。捜査をして見つけ出すことだね。はい、これ。」

    苗木「いつもの、だね。」

    モノクマ「そう。ざ・ものくまふぁいる〜。」

    神寺「モノクマファイルが配られるということは、コロシアイが起きたということ。いつもの、という言い方は問題があるわ。」

    苗木「ご、ごめん…」

    モノクマ「んじゃ、頑張ってね!」



    神寺「今回、一筋縄ではいかなそうね。」

    苗木「え?」

    神寺「念入りに捜査するわよ。」

    苗木「もちろん、そのつもりだよ。」

    公「…なぁ。」

    苗木「どうしたの?」

    公「梅風と舞園が居ない。」

    苗木「そういえば、そうだったね。」

    神寺「梅風君は、江ノ島さんと戦刃さんと会っていたはず。舞園さんは…何かあったのか。」

    朝日奈「舞園ちゃん、尾行してる時に何かあったんじゃないのかな?」

    神寺「最悪の場合も予測しておくわ。」

    苗木「最悪の場合って?」

    神寺「すでに、亡くなっている。」

    苗木「舞園さんが!?」

    神寺「可能性は低いでしょうけど、悪魔で予測しただけの話だから。」

    不二咲「でもさ、それだと校則違反だよぉ?」

    神寺「クロが1度に殺人を行えるのは2人まで。今回は、江ノ島さんと戦刃さんの死体が発見されたから、この2人を殺した人がクロになる。」

    苗木「…!!そうか、舞園さんを殺したのがクロ以外の人だとしたら、校則違反にはならないんだね。…あの2人のどちらか、とか?」

    神寺「正直、考えていても仕方がないわ。」

    苗木「それもそうだね。」

    神寺「役割を分担しましょう。」

    朝日奈「役割?」

    神寺「まず、不二咲さんとアルターは、監視カメラを使って舞園さんの捜索をお願い。」

    アルター「分かった。」

    不二咲「僕たちに任せて!」

    神寺「それから、朝日奈さんと公君は、梅風君の捜索を頼めるかしら?」

    公「あぁ。」

    朝日奈「スポーツ組、頑張るよ!!」

    神寺「そして、私と苗木君は事件の捜査。苗木君、異論はない?」

    苗木「うん。ないよ。」

    神寺「…各自、行動をお願い。何か、気になることがあれば、ここまで来てくれる?」

    不二咲「うん!」

    アルター「はーい!」

    朝日奈「オッケー!」

    公「了解だ。」

    神寺「それでは、始めましょう。」

    苗木「…うん。」

    苗木(まさか、この2人が死ぬなんて思ってもいなかったな。まだ、安心は出来ない。)

    苗木(クロに何の目的があるのか分からない。)

    苗木(それでも、僕たちは…)

    苗木(この事件を解決するんだ!!)
  296. 312 : : 2017/12/25(月) 01:13:26
    捜査開始

    苗木「モノクマファイルの確認をしよう。」

    神寺「そうね。」


    モノクマファイル

    被害者は『超高校級のギャル』江ノ島盾子、『超高校級の軍人』戦刃むくろ。

    死亡推定時刻はどちらも午後10時頃。

    江ノ島盾子は腹部を刺され死亡。他に目立つ外傷は特に無い。

    戦刃むくろは喉を刺されたことにより死亡。こちらも同様、他に目立つ外傷は特に無い。

    死体発見現場は倉庫下の部屋。


    苗木「2人とも、刺されたことによって亡くなって居るね。凶器は同じなのかな?」

    神寺「それは、これから捜査していくわ。」

    苗木「そうだね。」

    苗木(僕らが部屋にいた時に争いが…)

    コトダマ【モノクマファイル】を手に入れた

    神寺「江ノ島さんと戦刃さん、出血量が違っているわね。傷口も一致しないわ。」

    苗木「じゃあ、凶器は別々なんだね。」

    神寺「その可能性が高いわ。」

    苗木「江ノ島の出血量、かなり酷いね。」

    神寺「戦刃さんと差があるわね。」

    苗木「凶器は床に落ちてるナイフかな?」

    神寺「これは……刀剣ナイフかしら?」

    苗木「そんなもの、学園内にあったっけ?」

    神寺「…誰かが持っていたのかもね。」

    苗木(そんな物騒な物を持っているの!?僕には多分…いや、絶対に無理だ。)

    コトダマ【刀剣ナイフ】を手に入れた

    神寺「次は戦刃さんの死体ね。」

    苗木「傷口は小さくて、血も江ノ島さん程は出ていないみたいだね。」

    神寺「まぁ、喉を刺されれば死ぬでしょう。」

    苗木「何かが刺さった痕跡はあるけど、貫通は……してないね。」

    神寺「戦刃さんを殺害した凶器は?」

    苗木「え?」

    神寺「そんな簡単に落ちてるはずないわね。」

    苗木「…だね。」

    苗木「……ん?」

    神寺「何?」

    苗木「何か、踏んだ。」

    神寺「トランプ…みたいね。」

    苗木「これって…」

    苗木(間違いない。梅風君がマジックショーの時に使用していたものだ。だとしたら…)

    神寺「苗木君、危ない。」

    苗木「危ないって、何が?」

    神寺「そのトランプから、刃が出てるわ。」

    苗木「…うわっ!?」

    神寺「欠けてるわね。」

    苗木「あ、黒いカケラが落ちてる。」

    神寺「黒いカケラ?」

    苗木「うん。これなんだけど…」

    神寺「これ、カッターの刃?…カッターの刃が折れたもの?トランプにカッターの刃が…」

    苗木「待ってよ!じゃあ…」

    神寺「…えぇ。そういうことになるわね。」

    コトダマ【トランプ】を手に入れた

    コトダマ【黒いカケラ】を手に入れた
  297. 313 : : 2017/12/25(月) 01:46:23
    神寺「さぁ、次はどこを調べる?」

    苗木「その前に、神寺さん。」

    神寺「何かしら?」

    苗木「どうして、君は廊下で倒れてたの?」

    神寺「…」

    苗木「それに…僕たちの部屋の扉に貼られていたガムテープのことも知っていたよね?」

    神寺「それは…」

    神寺「…」

    苗木「神寺さん…?」

    神寺「私が何を言っても、信じてくれる?」

    苗木「うん。信じるよ。」

    神寺「0点。」

    苗木「0点…どういうこと?」

    神寺「今は捜査中。この後、学級裁判を控えている状況で人を簡単に信用してはいけない。」

    苗木「で、でも…」

    神寺「私だって、苗木君だって、どちらも犯人の可能性があるでしょう?」

    苗木「僕は犯人じゃないよ!!」

    神寺「罠を使ったり、遠隔操作をして殺した。などの可能性は無いとは言い切れない。」

    苗木「…確かに。」

    神寺「50%信じるくらいで聴いて。」

    苗木「分かったよ。」

    神寺「それじゃあ、話すわね。」

    神寺「私は、梅風君に気絶させられたの。」

    苗木「………」

    苗木「…それ、本当なの?」

    神寺「だから、半分は疑うくらいの気持ちで……やっぱり、いいわ。…実はね。」


    〜回想〜

    梅風「…誰!?」

    神寺「あなた、苗木君たちと一緒に行動するはずなのに、どうして1人で行動しているの?」

    梅風「えっと…まだ、時間じゃないから…」

    ドンドン‼︎ドンドン‼︎ドンドン‼︎

    神寺「そのガムテープ…随分と厄介な物を使ったのね。道理で開けられないわけね。」

    梅風「仕方ないんだもん。」

    神寺「戻りなさい!!」

    梅風「嫌だ。」

    神寺「何かあってから。これだと、もう遅い。早く部屋に戻りなさい。」

    梅風「…」

    神寺「なら、そこを退きなさい。」

    梅風「退く訳にはいかないよ。」

    神寺「いい加減」

    モノクマ「…あ!おーい、梅風くーん!!」

    神寺「…モノクマ!?」

    ………………………!!

    神寺「………え…?」

    梅風「神寺さん、ごめんね。」

    神寺「あな…た………スタンガ……ン…を…」

    神寺「…」

    回想終了


    苗木「そこで、神寺さんは意識を…」

    神寺「そういうことよ。」

    苗木「梅風君…」

    神寺「彼女に一体、何の目的があったのかは分からない。ある程度、予想は出来るけど。」

    苗木(梅風君…君は、どうして神寺さんを気絶させたの?そんなに、僕たちが信用出来ない?)

    コトダマ【気絶させられた神寺】を手に入れた

    神寺「次、苗木君の番よ。」

    苗木「僕の番?」

    神寺「梅風君を1人にしないでって、言ったのに。約束を破ったの?」

    苗木「いや、違うんだよ…!!」

    神寺「違う?何が?」

    苗木「えっと…」


    〜回想〜

    梅風「あ、あのさ。」

    苗木「何?」

    梅風「その、忘れ物を…」

    苗木「リュックに入れ忘れたの?」

    公「なんだ?そのタヌキのリュック。」

    梅風「倉庫にあったの!」

    苗木「でも、危険だよ。」

    朝日奈「2時間切ってるし…」

    梅風「すぐに戻るから。」

    苗木「…すぐに戻って来てね。」

    梅風「…」

    ……………


    苗木「って、感じになってるよ。」

    朝日奈「みんな、危ないね。」

    公「舞園、不二咲、神寺、みんな危険な状態だ。大丈夫なのか?」

    苗木「うまくやってくれてるはずだよ。」

    朝日奈「だね。」

    公「…」

    苗木「公君。どうかしたの?」

    公「梅風、遅くないか?」

    朝日奈「すぐ戻ってくるって言ってたけど…」

    公「5分は経ってる。」

    朝日奈「5分だけじゃん。」

    公「俺、様子を見に行ってもいいか?」

    苗木「いや、僕が行くよ。」

    朝日奈「ていうか、みんなで行こう!!」

    公「そうだな。」

    苗木「よし、行こうか。」

    ガタ…

    苗木「…あれ?」

    公「ん?」

    ガタガタ…

    苗木「…どうして!?」

    朝日奈「苗木、何やってるの?」

    ガタガタ…ガタガタ…ガタガタガタガタガタ…

    苗木「扉が………開かない。」

    公「は?…ちょっと、代わってくれ。」

    ガタガタガタ…

    公「嘘……だ……」

    ガタガタ…

    朝日奈「本当に開かなくなってるよ!?」

    苗木「梅風君………」

    ドンドン‼︎ ダンッ‼︎ ドンッ‼︎

    公「梅風!!どういうことだ!!」

    朝日奈「梅風ちゃん…」

    回想終了


    神寺「なるほどね。梅風君とは合流したけれど、「忘れ物を取りに行く。」と言われ、1人にしてしまった結果。ということね。」

    苗木「僕も一緒に行けば良かったよ。」

    神寺「苗木君、公君、朝日奈さんの3人は、お互いのアリバイを証明出来るわね。」

    苗木「罠とか使ってない限りはね。」

    神寺「3人にそれが出来るとは思えないわ。」

    苗木「…どういう意味!?」

    コトダマ【3人のアリバイ】を手に入れた
  298. 314 : : 2018/01/04(木) 02:28:04
    苗木「これって…」

    神寺「モノクマが壊れているわね。」

    苗木「さっき、出てきたのに。」

    神寺「爆弾が抜き取られている。」

    苗木「え、危ないよ!」

    神寺「そんなこと言われても、無い物は無いから仕方がないわ。」

    苗木「戦刃さんの足を見たでしょ?」

    神寺「両足、あの時の爆発による傷が出来ている。ただ、モノクマファイルに両足の傷については書き記されていないわ。」

    苗木「事件には関係ないってこと?」

    神寺「おそらくね。ただ、爆弾の件は見逃してはいけないと思うわ。」

    苗木「モノクマが壊れてる意味も分からないしね。誰かに壊されたのかな?」

    神寺「…」

    苗木「神寺さん?」

    神寺「少しは自分で考えて。」

    苗木「えぇっ!?」

    神寺「抜き取られた爆弾の使い道、モノクマについては…正直、私も分からないわ。」

    苗木「学級裁判で解決させよう!」

    神寺「当たり前のことを発言する必要ある?」


    コトダマ【壊れたモノクマ】を手に入れた

    コトダマ【モノクマの爆弾】を手に入れた


    神寺「あと、この部屋で気になるものは…」

    苗木「無さそうじゃない?」

    神寺「いいえ。アレが気になるわ。」

    苗木「アレ?」

    神寺「そこの部分。」

    苗木「…どれ?」

    神寺「ここ。この部分だけ、壁の色と違う。」

    苗木「気にしすぎじゃないの?」

    神寺「壁の色は気味の悪い青色の様なものだけれど、ここだけ灰色。」

    苗木「うーん…」

    神寺「一応、覚えておいた方が良いわ。」

    苗木「そうだね。…覚えておくよ。」


    コトダマ【色の違う壁】を手に入れた


    神寺「この部屋で気になる点は以上。苗木くんは他に何かある?」

    苗木「僕もないよ。」

    神寺「分かった。じゃあ、次に…」

    不二咲「苗木君!神寺さん!」

    神寺「…不二咲さん?」

    苗木「監視カメラの方は」

    不二咲「調べてたら…」

    苗木「これ、どういうこと!?」

    不二咲「それで、ここに来たんだぁ。」

    神寺「本棚で何かを囲んでいるようね。監視カメラから見えないようにしている。」

    アルター「僕たちだけじゃ動かせないから、手伝ってくれないかなぁ?」

    神寺「不二咲さんの力、アルターの今の体型だと不可能ね。苗木君、行きましょう。」

    苗木「分かったよ!」
  299. 315 : : 2018/01/05(金) 01:14:52
    図書室


    神寺「やはり、何かを囲んでいるようね。」

    苗木「一体、誰がこんなことを…」

    不二咲「何を隠しているのかな?」

    アルター「とりあえず、退かそう。」

    神寺「えぇ。苗木君、そっち持って。」

    苗木「うん。」

    不二咲「それじゃあ、行くよ。」

    苗不「せーのっ!!」

    グラグラグラ…

    神寺「退かせたわね。……っ!!」

    苗木「神寺さん…?」

    神寺「…」

    苗木「どうか…したの…?」

    僕は、本棚を動かした位置から神寺さんの居る位置へと移動した。そこには…













    苗木「舞園さん…!!」

    不二咲「ど、どうして…!?」

    アルター「…あれ?」

    神寺「死体発見アナウンスが流れない。出血も無いと言うことは……大丈夫そう。」

    苗木「気絶してるってこと?」

    神寺「えぇ。」

    不二咲「舞園さん!!起きて!!」

    舞園「……?」

    不二咲「舞園さん!!」

    舞園「不二咲…さん?…みなさんも。」

    神寺「大丈夫?」

    舞園「…私、何をしていたんだろう?」

    神寺「江ノ島さんと戦刃さんの尾行よ。」

    舞園「江ノ島さんと戦刃さんは!?」

    苗木「今、捜査中なんだ。」

    舞園「捜査……もしかして…」

    神寺「江ノ島さんと戦刃さんは死んだわ。」

    舞園「…何が、起こっているんですか?」

    苗木「僕たちにも分からないよ。」

    舞園「そうですか。」

    不二咲「ごめんね。」

    舞園「いいえ。…今は捜査するしか無さそうですね。私にも協力させてください。」

    苗木「でも…」

    舞園「私なら大丈夫です。」

    神寺「なら、お願いね。」

    舞園「はい!」

    神寺「じゃあ、私たちと一緒に来て。不二咲さんとアルターは引き続きを。」

    不二咲「分かったよ。」

    アルター「また、気になるところとかがあったら行くね。」

    苗木「パソコンを持って、こっちで作業したりとかは出来ないの?」

    不二咲「さっきのは、画像を保存して来ただけだから、それは厳しいかも。」

    苗木「そっか。」

    神寺「私たちは戻りましょう。」
  300. 316 : : 2018/01/05(金) 01:56:56
    苗木「ねぇ、舞園さん。」

    舞園「はい?」

    苗木「どうして、君は気絶していたの?」

    舞園「えっと…………あ!」

    神寺「思い出した?」

    舞園「戦刃さんに気絶させられました。」

    苗木「2人に会ったの!?」

    舞園「会ったというか……図書室までは尾行出来てたのですが、気づかれてしまって。」

    舞園「…いえ、始めから気づいていたのかもしれません。すみません。」

    神寺「私が無理を言ったのが原因。私の方こそ謝るわ。ごめんなさい。」

    舞園「大丈夫ですよ。気にしないで下さい。」

    苗木「気絶させられた時に、道具とか使われたりしなかった?」

    舞園「多分、素手です。」

    苗木「素手…」

    神寺「戦刃さんは『超高校級の軍人』よ。相手を気絶させることくらい簡単なはず。」

    舞園「ですが、江ノ島さんと戦刃さんが図書室にきた理由が分かりません。」

    神寺「理由…ね。」

    苗木「何か用があったのかな?」

    舞園「一体、何の用が…」


    コトダマ【気絶させられた舞園】を手に入れた

    コトダマ【江ノ島と戦刃の行動】を手に入れた


    苗木「着いた。」

    神寺「話してると意外に早いわね。」

    舞園「こんなところが…」

    神寺「この先に死体があるわ。」

    舞園「大丈夫です。」

    苗木「じゃあ、入ろうか。」

    ギギギギギ…

    舞園「本当に、あの2人が…」

    苗木「さっきと変わった様子は無いね。」

    神寺「あったら大問題よ。」

    苗木「…あれ?」

    神寺「どうかしたの?」

    苗木「神寺さん、この部屋で他に気になるものは無い。みたいなこと言ってなかった?」

    神寺「舞園さんにも確認してもらう為よ。」

    苗木「なるほど。」

    舞園「この、三角形みたいな形の黒いカケラは何ですか?」

    苗木「それは、カッターの刃が折れたものだよ。僕も折れた刃は持ってるよ。」

    舞園「カッター?」

    神寺「そこに落ちているトランプよ。」

    舞園「トランプ?…あ、危ない!」

    苗木「僕も驚いたよ。」

    舞園「これ、梅風君の物ですか?」

    苗木「そうだとは思うけど…」

    神寺「まだ、確定では無いけれどね。」

    舞園「これは、モノクマですか?」

    神寺「壊れていて、爆弾も無いわ。」

    舞園「…本当ですね。何か無いかな?」

    苗木「舞園さん!?持ち上げるの!?」

    舞園「なにか、出てきました。」

    苗木「えぇっ!?」

    神寺「苗木君、うるさい。…それは?」

    舞園「リュックサック…みたいですね。」

    苗木「…あ!!」

    神寺「だから…」

    苗木「違うんだよ!」

    神寺「違う?」

    苗木「あ、えっと。そのリュック、梅風君が背負っていたものと同じなんだ。」

    神寺「なるほどね。中身を見てみましょう。」

    舞園「はい。」

    神寺「…色々、物が入っているわ。」

    苗木「ガムテープとか、トランプとか…」

    舞園「スタンガンが入っています。」

    神寺「スタンガン…」

    苗木「神寺さん。」

    神寺「私が見たものと同じね。」

    カチッ…カチッ…

    神寺「電気が点かない…?」

    舞園「どうやら、相当使ったようですね。」

    苗木「きっと、江ノ島さんと戦刃さんには当たらなくて、先に充電が切れたんだね。」

    神寺「モノクマファイルにも、スタンガンの跡のようなものは記載されていないわ。」

    舞園「そういえば、梅風君は?」

    苗木「…行方が分からないんだ。」

    舞園「え?」

    神寺「姿を現していない。だから、公君と朝日奈さんに捜索をお願いしているわ。さっき、不二咲さんとアルターにも頼んだけれどね。」

    苗木「いつの間に…」

    舞園「梅風君、どこにいるんでしょうか?」


    コトダマ【スタンガン】を手に入れた
  301. 317 : : 2018/01/12(金) 17:25:35
    神寺「次の場所に行くわよ。」

    苗木「次の場所?」

    神寺「まさか、分からないの?」

    苗木(今、凄く馬鹿にされたよね!?)



    江ノ島ルーム

    神寺「あの2人、お互いの部屋を行き来していたみたいだから、両方の部屋を調べるわ。」

    苗木「あれ?机に何かあるよ。」

    舞園「手紙…みたいですね。」

    神寺「何が書いてあるのかしら?」

    苗木「読んでみるよ。」


    江ノ島さんと戦刃さんへ

    梅風結城です。僕を1番に殺しにくるのは構いませんが、場所を指定させて下さい。周りの人に迷惑は掛けられないので、お願いします。場所は、倉庫の下へ続く階段を降りて行った先の部屋です。なお、隠し階段なので、時間5分前までは開けません。最後に1つ。君たちは2人、僕は1人。不公平な為、こちらも考えがあることをお忘れなく。


    舞園「これ…」

    神寺「梅風君から江ノ島さんたちを呼び出したのね。倉庫下の部屋を知らないから。」

    苗木「この最後の文章って、どういうこと?」

    神寺「相手は2人で自分は1人。だから、こちらも手段を使わせてもらう…」

    舞園「1人、協力者がいるのでしょうか?」

    苗木「え?」

    舞園「2対2に…」

    神寺「2対2?」

    舞園「うーん…」

    苗木(この手紙、はっきりしないな。梅風君が書いたもので間違いはなさそうだけど…)

    コトダマ【梅風の手紙】を手に入れた


    戦刃ルーム

    苗木「うわっ…」

    舞園「ちょっと!失礼ですよ。」

    苗木「…ごめん。」

    神寺「職業柄、仕方ないわ。」

    舞園「それにしても、凄い武器の数ですね。」

    苗木「梅風君のマジックショーで使われた時の剣だ。大和田君の血液は付いていないね。」

    神寺「物騒なことを言わないでくれる?」

    苗木「はい。」

    舞園「ここのスペース、1つなにかあったような空き方をしています。」

    神寺「本当ね。」

    舞園「見た感じ……小型武器でしょうか?」

    神寺「ナイフなどね。」

    舞園「ナイフと言えば…」

    神寺「えぇ。」

    苗木(2人も気づいたんだ。この武器…いや、アレがどこにあるのか。)

    コトダマ【消えたナイフ】を手に入れた
  302. 318 : : 2018/01/13(土) 02:55:27
    神寺「苗木君たちは、朝日奈の部屋に居たのよね?調べても大丈夫?」

    苗木「どうして、確認をとるの?」

    神寺「別に理由がある訳ではないわ。」

    舞園「入っても問題ないそうです。」

    神寺「そうね。入りましょう。」

    苗木「ねぇ、ちょっと待って。」

    神寺「どうしたの?」

    苗木「この剥がされたガムテープなんだけどさ、量が多いと言うか…」

    神寺「それだけ、頑丈に貼ったんじゃない?」

    苗木「いや、何かありそう。」

    舞園「…あ!血が付いてます。」

    神寺「血痕が?」

    苗木「神寺さん、気絶させられた時に出血とかしてないよね?」

    神寺「首に火傷をしたけれど、出血はしていないわ。これは私の血ではない。」

    苗木「だよね。だったら、一体…」

    コトダマ【増えたガムテープ】を手に入れた


    朝日奈ルーム

    苗木「特に何もないね。」

    神寺「ここで、時が過ぎるのを待っていたのね。部屋は意外と片付いているわ。」

    舞園「そういえば、苗木君たちはどうやって部屋から出たんですか?」

    苗木「不二咲さんに開けてもらったんだよ。」

    神寺「その時、ガムテープに血が付いていたかどうかは、不二咲さんに聞けば良さそうね。」

    舞園「不二咲さんは、監視カメラをハッキングしていたんですよね。」

    神寺「えぇ。…あの時に誰がどこで何をしていたのか、忘れないようにね。」

    苗木「え?…うん、忘れないよ。」

    コトダマ【それぞれの行動】を手に入れた

    神寺「次で一通りは調べ終わりそうね。」


    梅風ルーム

    苗木「ここに手掛かりはあるかな?」

    神寺「…無さそうね。」

    舞園「何かあるかと思いました。」

    苗木「このたぬき、梅風君は好きなんだね。」

    神寺「ベッドに触れない!!」

    苗木「うわっ!?」

    舞園「苗木君、デリカシー無いですよ。」

    苗木「ごめん…」

    苗木「……濡れてる?」

    神寺「え?」

    苗木「ぬいぐるみが一部分濡れてて…」

    舞園「事件とは関係なさそうですよ?」

    苗木「そうなんだろうけど、何かありそうな気がするんだ。何かが何かは分からないけど…」

    神寺「なら、覚えておけばいいじゃない。」

    苗木「…そうするよ。」

    コトダマ【濡れたぬいぐるみ】を手に入れた


    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「どうかな?捜査は出来たかな?出来たよね?それじゃあ、いつもの赤い扉の向こう側へ集合しちゃって下さい!」

    苗木「…いよいよだね。」

    神寺「始まるわ。」

    舞園「ですが、戻ることは出来ません。」

    苗木「前に進まないと。」

    神寺「それでは、行きましょうか。」
  303. 319 : : 2018/01/13(土) 18:04:28
    朝日奈「あ、みんな。」

    神寺「どう?見つかった?」

    公「それが、どこにもいない。」

    不二咲「監視カメラからも見えなかったよ。」

    アルター「どこかに隠れているのかなぁ?」

    舞園「全員集合な訳ですし、もう少し待てば来ると思いますよ。」

    苗木「あ、そうだ。不二咲さん。」

    不二咲「どうしたの?」

    苗木「僕たちを助けに来てくれた時、ガムテープに血が付いてなかった?」

    不二咲「えっと…血は付いてなかったよ。」

    苗木「そっか。ありがとう。」

    苗木(だとしたら、後から付けられたことになる。一体、何の意味が…)

    コトダマ【増えたガムテープ】を更新

    モノクマ「やぁ。」

    神寺「もう少し待ってもらえる?理由は分からないけれど、1人来てない人がいるの。」

    モノクマ「いや、これで全員だよ。」

    苗木「………え?」

    朝日奈「何言ってんの!?」

    公「梅風がまだ来ていない。」

    モノクマ「つべこべうるさいなぁ!オマエラが何を言おうが、これで全員なの。」

    不二咲「もしかして…」

    アルター「そういう…こと…?」

    モノクマ「知らないよ!!さぁ、早くエレベーターに乗って。行くよ。」

    朝日奈「乗るしかないみたい。」

    不二咲「どうして…」

    アルター「今はモノクマの指示に従おう。」

    公「…」

    舞園「私たちも行きましょう。」

    神寺「そうしましょう。」

    苗木「…公君、行こう?」

    公「少し待ってくれ。」

    苗木「待ってって…」

    公「やっぱり、話しておくべきだな。」

    苗木「何か知ってるの?」

    公「あぁ。実は…」


    〜回想〜

    公「また、お前たちは何をやってるんだ?」

    モノクマ「なんだ、公君か。」

    梅風「どうかしたの?」

    公「この際だから、言わせてもらう。」

    梅風「…」

    公「お前は絶対に死なせない。お前が何を考えているか分からない。けど、俺は」

    公「………梅風…?何を…」

    梅風「大人しく帰って。」

    公「それ……なんだよ…?」

    梅風「トランプ…だよ。」

    公「何で……俺の首に…」

    梅風「帰らないと、首を飛ばす。」

    公「…!?」

    梅風「このことは誰にも言わないこと。」

    公「え…?」

    梅風「…分かった?」

    公「…分かった………悪かった………」

    回想終了


    苗木「梅風君がトランプを?」

    公「だから、あれは梅風の物で間違いない。」

    苗木「そうだったんだ…」

    苗木(じゃあ、梅風君は本当にコロシアイを…)

    コトダマ【公の証言】を手に入れた

    公「時間を取らせた。ごめん。」

    苗木「気にしないで。…行こうか。」
  304. 320 : : 2018/01/13(土) 19:29:27
    全員がエレベーターに乗ると、気持ちが重くなるような音と共にエレベーターは降りて行く。


    苗木「…」

    神寺「苗木君、何を考えているの?」

    苗木「え?い、いや…」

    神寺「間違えたりしたらどうしよう。そんなこと、考えてはいけない。」

    苗木「そうだけど…」

    神寺「色々と壁はある。けれど、立ち止まることも逃げることも許されないわ。」

    苗木「神寺さん…」

    神寺「前に進むと言ったのはあなたよ。」

    苗木「そう…だね。」

    神寺「彼女の想いを忘れないで。」

    苗木「…!!」

    神寺「間違いを犯した、彼女の為にも。」

    苗木「前回の事件で、僕は向き合った。」

    神寺「あなたが、みんなを導いて。」

    苗木「…」

    神寺「ここまで言えば分かるわね?」

    苗木「え…?」

    神寺「さぁ、着くわよ。」

    苗木「…うん。」


    大丈夫。僕は1人じゃない。


    江ノ島さんと戦刃さん。
    絶望シスターズとしての本性を隠していた。このコロシアイ学園生活で、大神さんを殺した犯人だ。だけど、根は悪い人じゃない。それは、今まで一緒に生活して来た僕たちが一番分かっている。ただ、絶望に染まってしまっただけだ。全滅を計画して、それが仇となり殺されてしまったのだろう。絶望シスターズを殺害し、みんなを生きてもらおうとした人が……

    僕、神寺さん、舞園さん、不二咲さん、アルター、公君、朝日奈さん。

    そして………梅風君。

    この中にいるんだ。

    自分の犯行だと気づかれてしまえば、その後に待っているのは「おしおき」だ。

    けれど、きっと見つけてみせる。

    僕たちの為に………必ず…!!
  305. 321 : : 2018/01/14(日) 00:29:27
    コトダマ確認

    【モノクマファイル】

    被害者は『超高校級のギャル』江ノ島盾子、『超高校級の軍人』戦刃むくろ

    死亡推定時刻はどちらも午後10時頃

    江ノ島盾子は腹部を刺されたことにより死亡。他に目立つ外傷は無い
    戦刃むくろは喉を刺されたことにより死亡。こちらも同様、他に目立つ外傷は無い

    死体発見現場は倉庫下の部屋

    【刀剣ナイフ】

    江ノ島を殺害した凶器。学園内で刀剣ナイフを見た人はいない為、誰かの所持品である可能性が高い。

    【トランプ】

    現場に落ちていたトランプ。中にカッターナイフの刃が仕込まれている。戦刃を殺害した凶器。

    【黒いカケラ】

    三角の形をしており、カッターナイフの刃が折れたものだと思われる。江ノ島たちとの戦闘中に折れたのか…?

    【気絶させられた神寺】

    部屋に戻るように説得したが、梅風によって気絶させられた神寺。苗木たちが起こすまで気絶したままだった。気絶していたのは、全滅計画が始まる前〜苗木たちが部屋から出るまで。神寺の首には火傷の跡がある。

    【3人のアリバイ】

    全滅計画が始まる前〜不二咲が助けに来るまで、苗木、朝日奈、公は朝日奈の部屋に居た。3人が部屋に閉じ込められてしまった理由は、梅風が扉にガムテープを貼り、扉が開かなくなってしまったから。

    【壊れたモノクマ】

    江ノ島と戦刃の死体と同じ部屋に壊れたモノクマが置かれていた。一切、動かない。何らかの影響で壊れてしまった可能性がある。

    【モノクマの爆弾】

    壊れたモノクマから抜き取ったとみられる爆弾。誰かが使おうとしたのか…?

    【色の違う壁】

    倉庫下の部屋の壁の色は全体的に君の悪い青色だが、一部分だけ灰色になっている。神寺は壁の色を気にしている。

    【気絶させられた舞園】

    江ノ島と戦刃の尾行中に戦刃に気絶させられた舞園。尾行が気づかれてしまったのか、始めから気づかれていたのか。

    【江ノ島と戦刃の行動】

    図書室にまで来て舞園を気絶させた2人は図書室に用件があったのだと思われる。果たして、2人の目的とは一体…?

    【スタンガン】

    梅風が神寺を気絶させた際に使ったとみられるスタンガン。江ノ島と戦刃との戦闘の時に使った影響か、充電が切れている。

    【梅風の手紙】

    梅風が江ノ島と戦刃宛てに書いた手紙。

    梅風結城です。僕を1番に殺しにくるのは構いませんが、場所を指定させて下さい。周りの人に迷惑は掛けられないので、お願いします。場所は、倉庫の下へと続く階段を降りて行った先の部屋です。なお、隠し階段なので、時間5分前までは開けません。最後に1つ。君たちは2人、僕は1人。不公平な為、こちらも考えがあることをお忘れなく。

    と、書かれている。

    【消えたナイフ】

    戦刃の部屋を調べた時、大量の武器が置かれていた。ナイフがまとめて置いてある場所に隙間があり、ナイフが1つ分無くなっている。

    【増えたガムテープ】

    苗木たちの居た朝日奈の部屋の扉のガムテープが増えており、中には血痕の付いたものまで発見された。不二咲の証言によると、苗木たちを助けた際に血痕の付いたガムテープは無かったと言う。神寺の血痕でも無い。

    【それぞれの行動】

    全滅計画時、苗木、朝日奈、公は部屋で待機。不二咲、アルターは監視カメラのハッキング。舞園は江ノ島と戦刃の尾行。神寺は安全の確保。それぞれ行動していた。梅風は苗木と行動するはずだったが、梅風の作戦により1人の状況を作った。その後の行動は不明。

    【濡れたぬいぐるみ】

    梅風の部屋のベッドの上に置かれていたぬいぐるみ。梅風が背負っていたリュックサックのたぬきのキャラクターと同じ。少し濡れている。

    【公の証言】

    あの時の一連を公が話し、カッターナイフが仕込まれているトランプが梅風の物であると判明した。本当に彼女が犯人なのか…?
  306. 322 : : 2018/02/01(木) 18:46:27
    学級裁判 開廷


    モノクマ「…」

    モノクマ「いや〜、随分と人数も減ったよね。気付いた時には1桁だよ。」

    モノクマ「22人から減って行く。1人追加されたけど、もう8人しか居ないね。」

    神寺「雑談は終わったかしら?」

    モノクマ「雑談とは失礼な!模様替えしたとか話したかったのにさ!」

    朝日奈「話すことそれしか無かったんだ。」

    モノクマ「…分かったよ。それじゃあ、議論を開始してくださーい。」

    神寺「あなたには、もう少し話してもらうわ。聞きたいことがあるの。」

    モノクマ「ん?」

    神寺「梅風君はどこにいるの?」

    モノクマ「へ?」

    神寺「ここに居ないということは、彼女は犯人から除外してもいいのかしら?」

    モノクマ「そんなことはさせないよ!」

    苗木「どういう意味だよ?」

    モノクマ「後で来るよ。はい、以上。」

    神寺「後で来る…ね。死んでもない、犯人候補には入るということになるわ。」

    舞園「今は来ないみたいですね。他のことを私たちで解決しましょうか。」

    公「事件が起きた時、どこで誰が何をしていたのか。まずは、これをはっきりさせよう。」

    神寺「そうね。私の指示が上手くいかなかったのもあって、誰がどこで何をしていたのか分からないものね。もしかしたら、これに紛れて…」

    神寺「殺人を計画していたなら、ね。」

    苗木(今回、神寺さんの指示通りに動けなかったから、誰がどこで何をしていたのか分からない状況だ。一つずつ解決していこう。)


    議論開始

    神寺「今回、私の【計画は失敗】に終わった。まさか、予想外の展開だったわ。」

    神寺「ごめんなさい。」

    公「失敗は誰にでもある。気にするな。」

    舞園「しかし、誰がどこで何をしていたのか分からないですね。」

    舞園「きっと、【全員アリバイは無い】ですね。私も含めて…ですけれど。」

    不二咲「僕たちは【視聴覚室に居た】よ。」

    アルター「【お互いに証言出来る】よ!」

    朝日奈「それなら…」

    朝日奈「ね?苗木。」

    苗木(朝日奈さんも気づいたらしい。あの人の意見が違っていることに。)


    【3人のアリバイ】→【全員アリバイは無い】

    苗木「それは違うよ!」 論破

    BREAK
  307. 323 : : 2018/02/04(日) 02:37:00
    苗木「待ってよ、舞園さん。」

    舞園「何でしょうか?」

    苗木「想定外の事態になっても、全員にアリバイが無いっていうのは違うんだ。」

    公「俺と苗木と朝日奈。3人で朝日奈の部屋に居たんだ。そうだよな?」

    朝日奈「うん。そうだよ。」

    神寺「なら、あなたたち3人は犯人から除外しても良いと思うわ。」

    苗木「異論がないなら、次…」

    舞園「決めつけるのは早いです!」

    苗木「…え?」

    神寺「どうして、そうなるのかしら?」

    舞園「遠隔操作をした場合も考えられるからです。それなら、殺人を行えます。」

    苗木「でも、凶器は現場に落ちていたんだよ?遠隔操作出来るような物も無かったしね。」

    舞園「じゃあ…」

    舞園「凶器に血痕は付いていましたか?」

    苗木「血痕…?」

    神寺「もちろん、どちらのナイフにも血痕は付着しているはず………?」

    苗木「神寺さん、どうしたの?」

    神寺「刀剣ナイフの方に血痕は付着している。けれど、カッターナイフの方には血痕が付着していない。どういうことなの…?」

    朝日奈「その部分だけ、折ったとか?」

    神寺「であれば、現場に落ちていた黒いカケラの中に血痕が付着しているものがあるはず。」

    アルター「それだけ、持ち帰ったとか?」

    神寺「だったら、破片が落ちていた理由は?」

    苗木「戦闘中に折れたって…」

    神寺「悪いけれど、少し冷静になりたいわ。」

    苗木「…ごめん。質問しすぎた。」

    舞園「私もすみません。」

    神寺「いいえ。気にしないで。」

    公「と、なると…別の話題に変えるか。」

    朝日奈「他に何を話せばいいの?」

    不二咲「うーん…梅風君が来た時の為に質問を作っておくのがいいかなぁ?」

    公「どういう意味だ?

    不二咲「きっと、梅風君にしか知らないこともあるんだよ。だから、梅風君が学級裁判に来たら色々、聞くのがいいと思ったんだぁ。」

    公「…確かに。」

    苗木「じゃあ、話しやすそうな話題から議論していこう。何がいいかな?」

    舞園「一旦、事件から離れましょう。他の気になるものから話し合いませんか?」

    朝日奈「例えば?」

    舞園「例えば……壊れたモノクマについて話し合ってみるというのは、どうでしょうか?」

    苗木「それにしようか。モノクマに」


    ドォォォォォォォォォォォーーン‼︎


    全員「…!?」

    神寺「何の音?」

    モノクマ「気にしなくて大丈夫。オマエラは学級裁判を続けてください。」

    苗木「そんな…」

    モノクマ「いいから!!」

    苗木「…」

    苗木「モノクマについては、僕も気になっていたんだ。しかも、壊れていたから。」

    神寺「少し冷静になれたわ。…それじゃあ、モノクマがあの場所にあったのかは何故か。壊れた原因を話していきましょう。」
  308. 324 : : 2018/03/03(土) 17:31:04
    議論開始

    舞園「一体、何が起きてモノクマが壊されてしまったのでしょうか?」

    朝日奈「普通に【故障】じゃないかな?

    不二咲「【初めから壊れていた】とか…」

    不二咲「【初めから放置してあった】とか?」

    公「【誰かが壊した】んだろう。」

    アルター「【モノクマが転んだ】…流石にこれはありえない話だよね。」

    神寺「…」

    神寺「この中に正解があると思うわ。」

    苗木(モノクマと関係深い物が現場に落ちていた。それがあるということは…)

    【モノクマの爆弾】→【誰かが壊した】

    苗木「それに賛成だよ!!」

    BREAK


    苗木「僕は公君の意見に賛成だよ。」

    公「だとすると、誰かが壊したということになる。誰だか分かるのか?」

    苗木「うん。江ノ島さんか戦刃さん、この2人のどっちかで間違い無いよ。」

    朝日奈「でもさ、モノクマに爆弾があるっていうことを2人は知らないんじゃない?」

    不二咲「朝日奈さんが初めて爆弾を見たのは、現場にあった爆弾だよねぇ?」

    朝日奈「え?う、うん。」

    不二咲「だったら、朝日奈さんよりも先に爆弾については知っていたと思うよ。」

    朝日奈「それって、いつなの?」

    苗木(江ノ島さんと戦刃さんがモノクマの体内に爆弾があると知ったのは…)

    今回の動機
    部屋の前の爆弾を見た時
    全滅を発表した時
    そもそも知らない

    部屋の前の爆弾を見た時

    苗木(これだ…!!)

    苗木「梅風君が江ノ島さんの部屋の前に爆弾を置いた時に知ったんだと思うよ。」

    朝日奈「でも、それだけじゃ…」

    神寺「爆弾なんて、学園内には無い。モノクマの体内にあると予想したのでしょう。」

    舞園「爆弾が爆発せずに現場に残されていました。きっと、慎重にモノクマを破壊したのだと思います。」

    朝日奈「…というか、梅風君が部屋の前に爆弾を置いたって、どういうこと?」

    苗木「あー…えっとね…」

    〜回想〜

    神寺「江ノ島さん!戦刃さん!」

    戦刃「痛い…」

    江ノ島「部屋の前に爆弾置いたアホは誰だよ!?残姉の両足負傷したんだけど。」

    苗木「良かった。死んでなくて。」

    江ノ島「良くないわ!!」

    神寺「いや、ここで死んでくれてた方が…」

    苗木「え?」

    神寺「…何でもないわ。」

    苗木「そう、なの?」

    神寺「戻りましょう。」

    苗木「分かった。」

    回想終了

    舞園「そ、そんなことが…」

    公「2人は居なかったな。」

    神寺「これで、あの2人のどちらかがモノクマを破壊したということが分かったわ。」

    苗木「次の議題だね。」

    神寺「えぇ。」

    不二咲「次に話すべきことは…」

    神寺「どうして、モノクマが倉庫下の部屋へと向かったかということ。」

    苗木「考えてみると、変だよね。」

    神寺「別の場所で破壊して移動させたというのも変な話。これは、どういうことかしらね?」

    苗木(モノクマは何故、倉庫下の部屋に向かったのか。話し合う必要があるね。)
  309. 325 : : 2018/03/04(日) 03:44:29
    議論開始

    不二咲「なんで、モノクマは倉庫下の部屋に向かったのかなぁ?」

    公「江ノ島と戦刃が倉庫下の部屋に向かった理由も分からないままだ。」

    舞園「【誰も呼び出していない】みたいですし、自分から向かったのでしょうか?」

    朝日奈「【偶然見つけた】んだよ!」

    舞園「【偶然は無い】と思いますが…」

    神寺「そもそも、あの部屋を作った理由が不明ね。【誰かが造らせた】の?」

    不二咲「【僕は知らない】よぉ。

    苗木(あれ…?あの人の発言、僕の知っている情報と違っている。それを正そう。)

    【梅風の手紙】→【誰も呼び出していない】

    苗木「それは違うよ!」 論破

    BREAK


    苗木「舞園さん、それは違うんだよ。」

    舞園「違うんですか!?」

    苗木「うん。誰かに呼び出されたんだ。って、君も一緒に見たような気がするんだけど…」

    舞園「…?あ、あぁ!思い出しました!」

    不二咲「モノクマが呼び出されたの?」

    神寺「それは無い……と言いたいところだけど、モノクマは倉庫下の部屋に向かったわ。」

    公「じゃあ、モノクマを呼び出した奴って、誰のことなんだ?分かってるなら、教えてくれ。」

    神寺「モノクマを呼び出した。なら、間違い。」

    公「…は?」

    朝日奈「えっと…意味が分からないよ。」

    神寺「おそらく、『他の誰かが呼び出されて、モノクマが後をついて行った』が正しいわ。」

    不二咲「ほ、他の誰かって、誰なのぉ?」

    苗木「この手紙にも書いてあるんだけど、呼び出されたのは被害者の2人だよ。」

    舞園「江ノ島さんと戦刃さんですね。」

    公「…ん?それ、梅風の名前が書いてあるな。」

    神寺「だって、江ノ島さんと戦刃さんを呼び出したのは、梅風君だもの。」

    公「…」

    公「嘘…だろ?」

    神寺「嘘と思うなら確認するといいわ。梅風君の字かどうかは、あなたが一番良く分かるはずよ。」

    公「……梅風の字で間違いない。」

    朝日奈「そんな…」

    神寺「梅風君の字であるという確認が取れて安心したわ。これで、この件については分かったわね。」

    苗木「分かったの!?」

    神寺「仮にも『この件について』はね。」

    苗木「…?」

    神寺「気になっていたの。手紙の最後の部分。1人だと不公平だから〜のところ。」

    苗木「これについて、何か分かったの?」

    神寺「相手は江ノ島さんと戦刃さん。相手は2人で梅風君は1人だったの。」

    苗木「もしかして…」

    神寺「その、もしかしてよ。今までの様子を見ても不思議ではないでしょう?」

    朝日奈「私にも分かるように説明して!」

    神寺「つまりね………」






    神寺「梅風君はモノクマと組んだということよ。」

    朝日奈「…え?」

    朝日奈「………」





    朝日奈「えぇぇぇぇぇぇぇぇーー!?」
  310. 326 : : 2018/03/08(木) 22:37:08
    公「確かに梅風とモノクマは一緒に行動してることが最近、良くあるからな。」

    神寺「珍しい。そんなわけないとか言わないのね?いつものあなたなら言うはずよ。」

    公「いつまでも、それじゃダメだ。」

    公「…梅風が犯人の可能性もあるしな。」

    苗木(公君、本当は辛いんだね。でも、しっかりと推理を受け入れてくれてる。)

    苗木「それじゃあ、『梅風君の考え』がモノクマと協力することと分かったから」





    朝日奈「ドーナツみたいに穴がある!」 反論



    朝日奈「ちょっと、待ってよ!梅風ちゃんがモノクマと協力したので確定なの!?」

    苗木「他に可能性は考えられない。この推理が正しいと思うよ。」

    朝日奈「私は違うと思う!」

    神寺「違うと言うのなら、違うと言える証拠を提出してもらえる?」

    朝日奈「証拠は……ないけど…」

    神寺「なら、根拠でも構わないわ。」

    朝日奈「わ、分かったよ。私の言葉、ちゃんと聞いてもらうからね!」

    苗木(朝日奈さんが否定してくるのは意外だった。それでも、僕の推理をぶつけるだけだ!!)



    反論ショーダウン 開始


    朝日奈「梅風ちゃんとモノクマが一緒に倉庫下の部屋に行ったなんて」

    朝日奈「私は信じられない。」

    朝日奈「忘れてはないと思うけど」

    朝日奈「【モノクマは敵】なんだよ?」

    朝日奈「逆に、どうして梅風ちゃんがモノクマと一緒に行動したって考えたの?」

    発展

    神寺「朝日奈さんは知らない。」

    神寺「部屋に閉じこもってしまったから。」

    苗木「その間、梅風君はモノクマと行動することが多かったんだ。」

    苗木「話し合いもしてたしね。」

    朝日奈「そ、それでも…!!」

    朝日奈「…」

    朝日奈「きっと【別の誰か】とか」

    朝日奈「【あの2人と行動してた】とか」

    朝日奈「【梅風ちゃんが居た証拠】も無い。」

    朝日奈「【あの2人の証拠が消された】んだ。」

    朝日奈「モノクマとなんて考えられないよ。」

    神寺「…」

    神寺「答えは簡単よ。」

    苗木(神寺さんの言う通り、答えは簡単だ。現場にあった物を証拠にすれば…)

    【トランプ】→【梅風ちゃんが居た証拠】

    苗木「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

    BREAK

  311. 327 : : 2018/03/12(月) 04:08:54
    苗木「トランプだよ。」

    朝日奈「…え?」

    苗木「現場に落ちていたトランプ…これが、梅風君が居た証拠になるんだ。」

    神寺「先に言っておくけれど、これはマジックショーで使用された物と同じ。」

    神寺「…つまり、梅風君の物に間違いない。」

    朝日奈「…」

    朝日奈「あ、あのさ…」

    苗木「何?」

    朝日奈「なんで、トランプが落ちてたの?」

    苗木「なんでって…」

    朝日奈「だって、トランプなんか持って行く意味無くない?」

    神寺「彼女の武器よ。あのトランプには、カッターナイフの刃が仕込まれているわ。」

    朝日奈「カッターナイフの…刃…?」

    朝日奈「だったら、梅風君の物じゃない…」

    苗木「ううん。梅風君の物だよ。」

    朝日奈「どうして…言い切れるの?」

    苗木(僕は知っている。カッターナイフの刃が仕込まれたトランプが梅風君の物と示す理由を…)


    コトダマ選択

    【公の証言】

    苗木(これだ…!!)


    苗木「…公君から聞いたんだ。」

    朝日奈「え…!?」

    神寺「私は聞いてないのだけれど?」

    公「苗木にしか話してない。」

    神寺「…そういうことね。」

    神寺「どちらでもいいから、話して貰える?」

    公「俺から話すよ。」

    神寺「じゃあ、お願い。」

    公「俺が体調悪いからって言った時のことを覚えてるか?食堂にいた時だと思う。」

    不二咲「覚えてるよ。確か、公君が先に部屋に帰っちゃった時のことだよねぇ?」

    公「あぁ、そうだ。」

    神寺「その前に何かがあったの?」

    公「実は…」

    〜回想〜

    公「また、お前たちは何をやってるんだ?」

    モノクマ「なんだ、公君か。」

    梅風「どうかしたの?」

    公「この際だから、言わせてもらう。」

    梅風「…」

    公「お前は絶対に死なせない。お前が何を考えているか分からない。けど、俺は」

    公「………梅風…?何を…」

    梅風「大人しく帰って。」

    公「それ……なんだよ…?」

    梅風「トランプ…だよ。」

    公「何で……俺の首に…」

    梅風「帰らないと、首を飛ばす。」

    公「…!?」

    梅風「このことは誰にも言わないこと。」

    公「え…?」

    梅風「…分かった?」

    公「…分かった………悪かった………」



    公「…」

    公(梅風……どうしたって言うんだよ…?)

    回想終了

    不二咲「梅風君は刃が仕込まれたトランプを公君の首に…!?でも、どうして…」

    神寺「作戦がバレたらまずいから。…これ以外、理由は浮かんで来ないわ。」

    舞園「作戦…というのは、モノクマと一緒に行動することですよね?」

    苗木「そうだね。」

    朝日奈「…梅風ちゃん。」

    朝日奈「1人で立ち向かうなんて…」

    神寺「自分が一番目に殺される。だから、他の人が死なない為に行動したのよ。」

    朝日奈「…」

    舞園「でも、気になりますね。」

    苗木「気になるって…?」

    舞園「その後のことですよ。梅風はモノクマと組んだ後の話からです。」

    不二咲「その後…?」

    舞園「だって、このままだと…」

    舞園「江ノ島さんと戦刃さんと戦ったということになってしまうんですよ。」

    神寺「梅風君はモノクマと組んで2人に立ち向かった…?確かに、妙な話ね。」

    苗木「現場にトランプもあるし、それで戦ったことに間違いはないよね。」

    不二咲「なのに、梅風君は居なくて、モノクマが壊れた状態で発見されたよぉ?」

    公「梅風は途中で逃げたのか?」

    朝日奈「私たちが部屋を出たのは22時30分くらいだね。不二咲ちゃんが助けてくれたんだ。」

    神寺「モノクマファイルによると、死亡推定時刻は午後10時だから、22時ね。」

    公「俺たちが部屋から出た時には…」

    苗木(梅風君はだいぶ前に部屋から出て行ったから、長い時間の争いだったのか?)

    神寺「22時ごろに誰がどこで何をしていたのか……苗木君、教えてくれる?」

    苗木「えぇ!?」

    苗木(唐突だ。確か…)


    コトダマ選択

    【それぞれの行動】

    苗木(よし…!!)
  312. 328 : : 2018/03/12(月) 04:43:29
    苗木「僕、公君、朝日奈さんは朝日奈の部屋で待機していたのは、さっき言ったね。」

    神寺「私は気を失っていたわ。」

    舞園「あ、私もです。」

    不二咲「僕は監視カメラの届かない所に2人が入っちゃったから焦ってて…」

    アルター「…」

    不二咲「…?」

    舞園「あ、えっと…」

    神寺「どうしたの?」

    舞園「神寺さんが気絶するなんて…珍しい。」

    神寺「あの時は迂闊だったわ。」

    朝日奈「ねぇ、なにで気絶させられたの?」

    神寺「…」

    神寺(傷を抉られているような気がする。私が気絶させられたのは…)


    コトダマ選択

    【スタンガン】

    神寺(これね…!!)


    神寺「スタンガンで気絶させられたわ。」

    朝日奈「へぇ〜…」

    神寺「…モノクマに気を取られてて、梅風君にスタンガンでやられたの。」

    朝日奈「あ、なぁんだ〜!神寺ちゃんに隙があるなんて、変な話だと思ったよ。」

    神寺(間違いなく馬鹿にされていたわね。).

    舞園「それって、現場にあったリュックサックの中に入っていたスタンガンですよね?」

    神寺「えぇ。私を気絶させる以外にも使ったみたいだから、充電切れしているわ。」

    不二咲「戦いの時…かなぁ?」

    神寺「多分、ね。」

    苗木「不二咲さん。監視カメラに梅風君が映っていたりしなかった?」

    不二咲「ううん。映ってなかった。朝日奈さんの部屋にガムテープが貼ってあったから…」

    神寺「焦ってもおかしくない状況ね。」

    公「全員、江ノ島と戦刃の殺害が出来ない。」

    神寺「そうなってくると、それしか…」

    苗木「梅風君は犯人じゃないよ。」

    神寺「…え?」

    苗木「ちゃんと、証拠もある。」

    苗木(梅風君が犯人ではない証拠となるもの。あの人の発言と合わせれば…)


    コトダマ選択

    【モノクマファイル】

    苗木(これで、証明するよ…!!)


    苗木「モノクマファイルが証拠になるよ。」

    朝日奈「え?どうして?」

    苗木「モノクマファイルには、江ノ島さんと戦刃さんの死亡推定時刻が午後10時。」

    苗木「さっき、不二咲さんは誰も出て来たのを見ていないと言っていたよね?」

    不二咲「うん。間違いないから、安心して!」

    神寺「でも、午後10時じゃなくても、私たちが死体を見つけるまでの間があるわ。」

    苗木「それも無いよ。」

    神寺「…どうして、そう言えるの?」

    苗木「死体を見つける前の状況を思い出してみてよ。それが無いって、分かるからさ。」

    神寺「…!!」

    苗木「分かった?」

    神寺「アルターエゴが居たわ。」

    苗木「そういうことだよ。」

    舞園「あ、あの…」

    苗木「どうしたの?」

    舞園「私、怪しいと思う人が居るんです。」

    公「そういう舞園は怪しくないのか?」

    舞園「自分で自分を怪しい人間と公言するのは、中々稀な方だと思いますが…」

    公「…悪かった。」

    舞園「さっきの苗木君が言ってたことです。」

    苗木「…僕が?」

    舞園「はい。みなさんの行動について。」

    朝日奈「それが、どうかしたの?」

    舞園「…考えたら、考えたくないです。」

    苗木「舞園…さん?」

    舞園「…そんなこと、するはずない。」

    神寺「舞園さん、大丈夫?」

    苗木「言ってみてくれないかな?」

    舞園「…」



















    舞園「1人だけ、アリバイの無い人が居ます。」

    全員「…!?」
  313. 329 : : 2018/03/12(月) 04:54:30
    神寺「もっと、詳しくお願い出来るかしら?」

    舞園「…苗木君、朝日奈さん、公君はお互いのアリバイを保証出来ますよね?」

    苗木「うん。」

    朝日奈「出来るよ!」

    公「あぁ。」

    舞園「次に神寺さん。スタンガンで気絶させられています。」

    神寺「…?」

    舞園「これは、梅風君が分かっています。」

    神寺「えぇ。そうね。」

    舞園「そして、私。」

    苗木「あの本棚を1人で囲うようにして移動させるのは無理があるよね。」

    舞園「そして…」

    苗木「舞園さん、もしかして…」

    神寺「…まさか。」

    舞園「苗木君…」

    苗木「…」

    神寺「苗木君。立ち向かいましょう。」

    苗木「…立ち向かう?」

    神寺「約束したでしょ?」

    神寺「『彼女』との約束。」

    苗木「約束………」

    舞園「悪魔でも、仮にです。」

    神寺「まだ決まった訳ではない。」

    苗木「それでも…」

    苗木「本当のことを教えて」


    【怪しい人物を指名しろ】



























    苗木「……不二咲さん。」

    不二咲「…」









    不二咲「…?」

























    不二咲「…………………」










    不二咲「………何を言ってるの…?」
  314. 330 : : 2018/03/12(月) 05:31:51
    苗木「君だけ、アリバイが無いんだ。」

    不二咲「ぼ、僕は、アルターエゴ一緒に監視カメラの監視を」

    神寺「舞園さんは午後10時に気絶していた。それに、気づけなかったというの?」

    不二咲「そ、それは…」

    舞園「神寺さんも気絶していました。不二咲さんは、見なかったんですか?」

    不二咲「だ、だから…!」

    公「よく、そんなすぐに江ノ島たちの死体を見つけられたな。」

    不二咲「…!!」

    朝日奈「2人で助けに来れなかったの?」

    不二咲「…」

    苗木「不二咲さん。」

    不二咲「図書室は監視カメラが本棚で隠れてて、何も見えない状態だった。」

    不二咲「やっぱり、変。だから、捜査中に図書室へ来るようにお願いしたんだ。」

    不二咲「神寺さんは見落としちゃった。」

    不二咲「アルターエゴがモノクマの居場所を察知して、向かったら死体があった。」

    不二咲「だから、2手に分かれた。」

    不二咲「…………違うよぉ…」

    苗木「不二咲さん…」

    神寺「このまま裁判を進めましょう。」

    不二咲「【神寺さんが気絶させられた証拠】」

    不二咲「【舞園さんが気絶させられた証拠】」

    不二咲「無い………のに…」

    苗木「…あるんだよ。」

    不二咲「…!?」

    【気絶させられた神寺】→【神寺さんが気絶させられた証拠】

    【気絶させられた舞園】→【舞園さんが気絶させられた証拠】

    BREAK

    苗木「神寺さんの首の後ろには、スタンガンの跡…火傷があるんだ。」

    不二咲「…」

    苗木「舞園さんは江ノ島さんと戦刃さんに気絶させられ、本棚で囲まれてしまった。」

    不二咲「…」

    苗木「これで、どうかな?」





    不二咲「それは違うよぉ…!!」 反論



    不二咲「本当に…僕じゃない…」

    苗木「…」


    反論ショーダウン 開始

    不二咲「違う…」

    不二咲「違うよぉ…」

    不二咲「本当に…」

    不二咲「僕じゃない…」

    不二咲「信じてよ…」

    発展

    苗木「…」

    苗木「…ごめんね。」

    不二咲「僕には…」

    不二咲「出来ない…」

    不二咲「【殺害出来る物が無い】」

    不二咲「【僕はやってない】」

    不二咲「…」

    【刀剣ナイフ】→【殺害出来る物が無い】

    苗木「その言葉、斬らせてもらうね。」

    BREAK
  315. 331 : : 2018/03/12(月) 14:28:52
    苗木「現場に落ちていた刀剣ナイフを使えば、不二咲さんでも殺人は出来るよね?」

    不二咲「そうだけど……あのナイフは僕の物じゃないよ!学園内に似たものも無かったよ…」

    神寺「それはそうよ。不二咲さんが持っているはずないわ。だから…」

    神寺「苗木君、後は分かるわね?」

    苗木(この女…)


    議論開始

    神寺「現場にあったナイフが誰の物なのか。」

    舞園「現場に落ちていたナイフは【誰の物でもない】訳ではありません。」

    公「倉庫下の部屋が解放されるまで、学園の物だと気づかなかった。」

    公「元々【倉庫下の部屋にあった】ナイフの可能性があるんじゃないか?」

    朝日奈「まさか【作った】とか?」

    朝日奈「流石に【それはない】よね…」

    苗木(あの人の発言、間違っている。答えを知っている僕なら、指摘出来る。)


    【消えたナイフ】→【倉庫下の部屋にあった】

    苗木「それは違うよ!!」 論破

    BREAK


    苗木「現場に落ちていたナイフ…あれは、倉庫下の部屋にあった物じゃないよ。」

    公「だったら、どこにあったんだ?」

    苗木「不二咲さんの物でも学園の物でもない。それ以外に考えられるとしたら…」

    苗木「誰かの私物ということになるんだ。」

    公「ナイフなんか私物にしてる奴がいるのか!?……あぁ…よく考えればいるな。」

    神寺「『超高校級の軍人』戦刃さんね。」

    神寺「不二咲さんは戦刃さんからナイフを奪って、殺人へと繋げたの?」

    不二咲「……が……違……う……」

    舞園「ですが、どうやって不二咲さんは戦刃さんからナイフを奪ったのでしょう?」

    朝日奈「確かに不二咲ちゃんじゃ無理かも。」

    苗木「それは…」

    神寺「『隙』よ。」

    苗木「隙…?」

    神寺「そう。梅風君が私に仕掛けたみたいに隙を突いてナイフを奪った。」

    神寺「こう考えられるわ。」

    苗木「でも、そんな簡単に戦刃さんの隙を突くことが出来る道具なんて…」

    神寺「考えるのよ。」

    苗木「考える…?」

    苗木(戦刃さんの隙を突くのは相当な事だよ。それが出来る道具って……)


    閃きアナグラム 開始

    ○○○○

    カ サ ノ キ マ ト

    モ ヌ テ ラ ス ク

    レ ワ タ オ コ ヨ

    モノクマ

    苗木(解ったよ…!!)

    Complete
  316. 332 : : 2018/03/13(火) 00:48:29
    苗木「モノクマを使ったんじゃないかな?」

    朝日奈「モノクマを?」

    神寺「もちろん、私の時のように突然現れたなどの使い方ではないわ。」

    公「じゃあ、どう使ったんだ?」

    苗木(モノクマをどう使って戦刃さんの隙を作ることが出来たのか。それは…)


    モノクマを投げつけた
    モノクマを爆発させた
    モノクマが大量発生した
    アルターエゴが驚かせた

    モノクマを投げつけた

    苗木(これしか…!!)


    苗木「モノクマを投げつけたんだよ。」

    神寺「え…?」

    舞園「飛んできたモノクマを刺せば爆発してしまいますし、手で受け取るしか無いですね。」

    朝日奈「それで、落としちゃったナイフを奪って殺したっていうこと?」

    苗木「うん。僕の考えが正しければ」





    神寺「焦りは禁物……私が正すわ。」 反論


    苗木「神寺…さん…?」

    神寺「まさか、こんなところで貴方と話が分かれるとは予想外だったわ。」

    苗木「僕の推理、間違ってるの?」

    神寺「私の推理とは違う。」

    神寺「だから、反論させてもらったの。」

    苗木「じゃあ、君の推理を聞かせて。」

    神寺「分かったわ。どちらが正しいのか、はっきりさせましょうか。」


    反論ショーダウン 開始

    神寺「モノクマを投げつけた」

    神寺「私は違っていると思うわ。」

    神寺「モノクマを投げられたとしても…」

    神寺「片手で取れば済む話よ。」

    神寺「この話で、貴方はどう思ったの?」

    発展

    苗木「僕は変わらないよ。」

    苗木「だって、モノクマを投げつけられたら誰でも焦るはずなんだ。」

    苗木「隙を作るには十分なんだ。」

    神寺「成る程ね。」

    神寺「ちなみに、私は…」

    神寺「【モノクマを爆発させた】と思うわ。」

    神寺「爆発させた煙で相手の視界を防ぐことが出来る。爆弾に警戒して、他は油断する。」

    神寺「最も都合のいいやり方よ。」

    神寺「どちらが正しいか、判断出来た?」

    苗木(僕の推理と神寺さんの推理、どちらが正しいのか。僕は…判断出来たはずだ。)


    【壊れたモノクマ】→【モノクマを爆発させた】

    苗木「その推理、斬らせてもらうよ!!」

    BREAK


  317. 333 : : 2018/03/26(月) 14:01:25
    苗木「モノクマを爆発させたなら、壊れたモノクマが現場にある理由がつかないんだ。」

    舞園「爆弾も抜き取られていましたよね?」

    神寺「…なるほどね。」

    苗木「じゃあ…」

    神寺「私の推理を聞いてもらうわね?」

    苗木「……え?」

    神寺「さっき私が言った通り、モノクマを爆発させて隙をつくったの。」

    苗木「で、でも…」

    神寺「私も疑問に思ったわ。…でもね、あるものを使えば納得いくの。」

    苗木「あるもの…?」

    神寺「モノクマを爆発させた。けれど、あの現場には壊れたモノクマと爆弾があった。」

    神寺「答えは簡単。すぐに分かるわ。」

    苗木(モノクマを爆発させたのにも関わらず壊れたモノクマと爆弾は現場にあった。)

    神寺「深く考えすぎないで。」

    苗木(すぐに分かる答え…)


    閃きアナグラム 開始

    ○○○○

    モ ラ チ テ サ コ ツ

    カ ミ イ ロ ア ワ セ

    ク ヤ タ ノ レ メ マ

    モノクマ

    苗木(そうか、解ったぞ…!!)


    苗木「モノクマを使ったんだね。」

    神寺「正解。」

    公「もう1体モノクマがいれば、壊れたモノクマが落ちていてもおかしくないな。」

    朝日奈「モノクマ!どうなの!?」

    モノクマ「…」

    朝日奈「モノクマー!!」

    モノクマ「ぐぅー…ぐぅー…」

    舞園「モ・ノ・ク」

    モノクマ「はっ…!!え、何なに?」

    舞園「もう…」

    朝日奈「不二咲ちゃんたちにモノクマをあげたかどうか知りたいんだけど!」

    モノクマ「…僕は物じゃないよ。」

    神寺「ぬいぐるみじゃない。」

    モノクマ「うるさい!!」

    舞園「結局、どうなんですか?」

    モノクマ「ノーコメント」

    神寺「渡したのね。」

    不二咲「で……も……」

    朝日奈「不二咲ちゃん…?」

    不二咲「僕……モノクマ…操作……」

    神寺「『僕にはモノクマの操作が出来ない。』あなたはこう言いたいのでしょう?」

    不二咲「…」

    公「いや…出来なくは無いんじゃないか?」

    朝日奈「ていうか、操作しなくても投げたら爆発するんじゃない?」

    公「それは、まずいだろ。」

    舞園「どういうことですか?」

    公「…今のアルターエゴを見てもらえば分かるはずだ。あ、分かるか?」

    舞園「さ、流石に分かります。」

    朝日奈「モノクマと同じくらいの大きさだ!」

    公「アルターエゴの体の維持が難しくなって、梅風がモノクマの体に移したんだ。」

    朝日奈「そんなこと出来るの!?」

    舞園「『超高校級のハッカー』ですしね。」

    朝日奈「えっ!?梅風ちゃんって、手品師じゃなくてハッカーだったの!?」

    舞園「……」

    公「話を続ける。それで、その場には不二咲も居たんだよ。だから、出来るんだ。」

    朝日奈「???」

    舞園「理由になっていない様な…」

    公「なってるはずだ。…なってるよな?」

    苗木「公君…」

    苗木(肝心な所で自信無くさないでよ。)

    苗木(梅風君がやった通り、不二咲さんもアルターエゴをモノクマに移すことが出来たのは…)


    梅風に協力を頼んだ
    梅風の真似をした
    勘で錯誤した
    モノクマが自ら爆発した

    梅風の真似をした

    苗木(これだ…!!)


    苗木「梅風君の真似をしたんだね?」

    公「あぁ。『超高校級のプログラマー』の不二咲なら、出来るんじゃないかと思った。」

    神寺「それもそうね。」

    不二咲「…」

    アルター「…」

    舞園「あの、1つ気になることが…」

    苗木「どうしたの?」

    舞園「アルターエゴ、さっきから全然喋りませんよね?どうかしたのでしょうか?」

    公「…そうだな。裁判が始まったくらいの議論で発言しただけなんじゃないか?」

    神寺「何か、都合が悪いの?」

    アルター「…」

    苗木「アルター……?」

    アルター「…」

    不二咲「アル…ター…エ…ゴ…?」

    アルター「やっと、話せるようになった!!」

    神寺「…え?」

    苗木「アルター…!?」



  318. 334 : : 2018/03/27(火) 02:46:43
    アルター「いや〜、長かったよ。思ったよりも時間が掛かっちゃった。」

    神寺「貴方、疑われている立場なのよ?」

    アルター「様子は見れてたけど、ようやく声が届くようになったね!」

    朝日奈「な、何言ってるの?」

    公「ずっと、ここに居たよな?」

    アルター「………あー。」

    舞園「故障…ですかね?」

    不二咲「どうしちゃったの!?」

    アルター「人の心配をするより、自分の心配をして。……ご主人たま!」

    神寺「よくこんな時に呑気なことを。」

    アルター「僕、色々と考えてたんだ。」

    舞園「えっと…」

    アルター「不二……ご主人たまがどうやって今のままでいられるのかなって。」

    公「悪いが、意味がわからない。」

    アルター「だって、変じゃない?ナイフで人を殺害します。そしたら、どうなる?」

    舞園「血が出て来ますね。」

    公「そういうことではないだろ。」

    アルター「残念。そういうことなんだよ。」

    公「なっ…!?」

    アルター「舞園さんのいう通り、血が出てくるよね?だから、おかしいと思わない?」

    神寺「おかしい?特に何も……っ!!」

    苗木「そういうことか…!!」

    朝日奈「え?何?」

    舞園「確かに変ですね。」

    公「……どこが変なんだ?」

    神寺「不二咲さんを見れば分かるわ。」

    公「普段と変わらなくないか?」

    苗木「そう。普段と変わらないことが問題なんだよ。だって、不二咲さんは…」

    苗木(不二咲さんが人をナイフで殺害した。けれど、今は普通じゃない。その理由は…)


    返り血を浴びていない
    不二咲の力では刺せない
    不二咲はプログラムだ
    不二咲に傷の1つもない

    返り血を浴びていない

    苗木(間違いない…!!)


    苗木「不二咲さんは返り血を浴びていない。」

    公「…考えてみたら変だな。」

    朝日奈「じゃあ、不二咲ちゃんは犯人じゃないってこと!?良かったね!不二咲ちゃん!」

    不二咲「え……う、うん。」

    舞園「返り血を浴びずに済む方法があれば、別なんですけど…無さそうですね。」

    不二咲「…あるよ。」

    苗木「え……?」

    不二咲「返り血を浴びずに2人を殺害する方法。多分、あると思うよ。」

    神寺「貴方、自分の立場が」

    不二咲「分かってるよぉ…!!疑われるの、僕だって本当は辛い。」

    不二咲「だからこそ…協力しないと。」

    不二咲「僕の無実を証明するんだ。」

    苗木「不二咲さん…」

    神寺「…それで?返り血を浴びずに2人をナイフで殺害する方法というのは?」

    不二咲「僕が苗木君に教えたことだよ。」

    苗木「僕に…?」

    不二咲「うん。」

    苗木「…もしかして」


    コトダマ選択

    【増えたガムテープ】

    苗木(これしか…!!)


    苗木「朝日奈さんの部屋に貼られているガムテープが増えたことだよね?」

    朝日奈「ガムテープで血を防いだの!?…ていうか、私は何も知らないよ!?」

    公「知らないことは知ってる。」

    舞園「でも、ガムテープで返り血を浴びないなんて聞いたことないですよ?」

    不二咲「自分で言っといて申し訳ないけど、そんな時間は確かに無いね…」

    苗木「みんなで考えれば出てくるはずだよ。」

    アルター「流石に1人で考えるのは難しそうだね。こういう時こそ『仲間』が必要だね!」

    公「アルター、本当にどうしたんだ?」

    舞園「あれ?この話し方、近いうちに聞いたことなくも無いような気がします。」

    苗木(犯人がガムテープで返り血を浴びないようにするには時間がかかるはずだ。)

    苗木(一体、どうすれば…)
  319. 335 : : 2018/03/27(火) 03:38:01
    議論 開始

    アルター「僕、分かったかも。」

    アルター「きっと【眠らせた】んだよ!」

    神寺「【1人が2人を引きつけて】その間に準備に取り掛かった可能性もあるわね。」

    舞園「【事前に用意】してたのでは?」

    朝日奈「【準備に時間はかからない】とか?」

    公「【運良く気絶】なんてありえないか。」

    不二咲「うーん…」

    不二咲「現場に〈隠れてた物〉なら…」

    苗木「君の言葉、借りるよ。」

    コトダマ【隠れてた物】

    【隠れてた物】→【眠らせた】

    苗木「それに賛成だよ!!」 同意

    BREAK


    苗木「アルターエゴの言う通り、彼女たちは眠らされたと考えられるよ。」

    朝日奈「どうして、分かるの?」

    苗木「現場に壊れたモノクマがあったよね?それに隠れていたリュックサックがあるんだ。」

    公「梅風のリュックサックか?」

    アルター「ラークン…」

    舞園「え?」

    アルター「あ、いや。なんでも〜?」

    苗木「この中にはスタンガンやガムテープなどが入ってたんだ。」

    神寺「スタンガンは充電切れしていたわ。」

    朝日奈「それじゃあ、そのスタンガンで2人を気絶させてたから準備出来るね。」

    神寺「こんな時だけは勘がいいのね。」

    朝日奈「あぁ〜!!今、馬鹿にしたでしょ?」

    神寺「やられたらやり返す。それが、私のやり方。そうしないと気が済まないの。」

    公「子供か。」

    不二咲「ガムテープで返り血を塞ぐ…一体、どんな方法を使ったんだろう?」

    アルター「ここで、僕の出番だね!」

    公「さっきから喋ってるような…」

    アルター「そこ!屁理屈言わないの。」

    舞園「屁理屈…なんでしょうか?」

    アルター「と、言うわけで。今からガムテープの説明を読むから、よーく!聞いててね。」

    苗木「ガムテープの説明?」

    「本製品は特殊な粘着テープです。簡単に剥がせますが、剥がそうとしない限りは剥がせません。特殊な素材で出来ております。」

    公「だから、不二咲は簡単にガムテープを剥がせて、俺たちの時は開かなかったのか!!」

    朝日奈「あー!ドアね!」

    神寺「少し、静かに。」

    アルター「次の方が重要だよ。」

    「本製品は特殊加工されており、水などを弾く性能を持っております。例えば、水を入れたビニール袋に本製品を貼り、鋭い刃でガムテープを刺したとしても水は出てきません。刃を抜いても、ガムテープの特殊な収縮性能により水漏れを防ぐことも可能となっております。」

    苗木「……!!」

    神寺「…」

    舞園「そういうことでしたか。」

    朝日奈「ごめん、分からない。」

    公「俺にも頼む。」

    舞園「…つまり、相手をナイフで刺して抜いたとしても血は出てこないということです。」

    公「じゃあ、返り血を浴びずに済むのか!?」

    朝日奈「え、えぇ……?どゆこと???」

    苗木「だから、ガムテープにだけ血痕が付着していたんだね。」

    神寺「その後、犯人が朝日奈さんの部屋の扉に血痕の付いたガムテープを貼れば終わりね。」

    アルター「…どうかな?」

    苗木「どうかなって、何が?」

    アルター「犯人…分かりそう?」

    苗木「…」

    神寺「私からもいいかしら?」

    アルター「どうしたの?」

    神寺「舞園さん、江ノ島さんと戦刃さんが図書室に行った理由、まだ分からない?」

    舞園「えっ…?あ、はい。分からないです。」

    神寺「…それなら、答えを知りましょうか。」

    神寺「アルターエゴ。貴方、何かしたの?」

    苗木「え、アルターエゴが!?」

    アルター「おぉ。凄い!正解だよ。」

    アルター「もしかして、気づいた?」

    神寺「…とりあえず、貴方は何をしたの?」

    アルター「実際、見てもらった方がいいね。」

    アルター「梅風君の手紙、濡らしてみて。」

    苗木「濡らす?」

    朝日奈「ビショビショになるよ。」

    神寺「それに、水が無いわ。」

    モノクマ「プレゼントフォーユー」

    苗木「わっ!?…水?」

    アルター「江ノ島さんたちには気づいてもらえたみたい。さぁ、水をかけて!」

    苗木「う、うん…」

    僕はアルターエゴに言われた通り、梅風君の手紙に水をかけた。すると、手紙に書いてある文章は見えなくなり…


    「尾行されてるかもね。どこか誘導して尾行されないようにしてね。もし、出来なかったら…おしおきが待ってるからねー!!」byモノクマ


    苗木「これ…」

    舞園「やはり、初めから…」

    神寺「あの2人が図書室に行ったのは、舞園さんを誘導する為だけだったみたいね。」

    アルター「びっくりしたでしょ?」

    モノクマ「僕と梅風君の作戦ー!!」

    神寺「…えぇ。驚いたわ。」

    舞園「あの2人が私を誘導する為に図書室に行ったことは分かりました。後は…」

    苗木「…不二咲さん。」

    不二咲「…」
  320. 336 : : 2018/03/27(火) 04:22:05
    不二咲「僕は…」

    苗木「…っ!!

    不二咲「やってないってば!本当だよ!」

    不二咲「信じてよ…」


    マシンガントークバトル VS不二咲

    不二咲「違うよ!」

    不二咲「僕はやってないよぉ!」

    不二咲「苗木君…」

    不二咲「お願いだから」

    不二咲「信じてよ…!!」

    不二咲「【僕とアルターエゴは協力が出来ない。だって、卒業出来るクロは1人だから!】」


    △主
    □従 ◯関
    ×係

    △□◯×→【主従関係】

    【主従関係】→【僕とアルターエゴは協力が出来ない。だって、卒業出来るクロは1人だから!】」

    苗木「僕は…どうすれば…!!」


    Complete…?






    苗木「き、君は…」

    神寺「アルターエゴは貴方のプログラム。不二咲さん、貴方はその主人なの。」

    神寺「主人の為なら、自分の命はいらない。」

    不二咲「もう…分からない…」

    不二咲「違う……のに…」

    苗木「不二咲さん。」

    神寺「苗木君、終わらせましょう。」

    苗木「終わらせなきゃ…いけないんだ。」

    苗木「これが事件の全貌だよ!!」































    苗木「……………」

    苗木「……あ………れ………?」

    アルター「本当のこと、言ったらどうなの?」

    苗木「本当……の………?」

    アルター「君にも分からないんでしょ?」

    苗木「で、でも…!!僕はみんなの為」

    アルター「結論は急いだらダメだよ。」

    苗木「…」

    アルター「不二咲さんの何を見てきたの?」

    苗木「ぼ……く…」

    アルター「自分の意見も尊重しなよ。」

    苗木「…っ!!してる」

    アルター「してないよ。」

    苗木「え………?」

    アルター「僕も怖いよ。」

    苗木「怖い…?」

    アルター「だからさ、泣いちゃったよ。」

    苗木「……泣…く…?」

    アルター「君だって、不二咲さんだって、今は泣いているんだよ。」

    苗木「……違っ……あ…」

    アルター「…頂戴。」

    苗木「…?」

    アルター「僕の『ゆうき』を…」

    苗木「………!!」


    コトダマ選択

    【濡れたぬいぐるみ】


    アルター「不二咲さんは君を信じてる。」

    アルター「僕の『ゆうき』」

    アルター「君の『ゆうき』」

    アルター「『まこと』の道を進もう。」

    苗木「……僕…」

    ア#&ル@_「さぁ…」

    苗木「は……!!」

    □カ&△×キ「苗木君」

    苗木「信じ……る……」

    ツカ&ユ×キ「その為に」

    苗木「だから…!!」

    ツカゼユウキ「一緒に」

    苗木「進むんだ!!」






    不二咲「【僕…が……犯……人…?】」


    苗木
    『それは違うよ!!』
    梅風



    BREAK
  321. 337 : : 2018/03/27(火) 04:57:16
    苗木「それは違うよ。不二咲さん。」

    不二咲「………」

    不二咲「違……う………?」

    梅風「君は犯人じゃない。」

    公「梅風…!!」

    神寺「…やっと、来てくれたのね。」

    舞園「遅いじゃないですか!」

    朝日奈「…ん?アルターは?」

    アルター「大丈夫…ハッキング慣れたよぉ…」

    梅風「ごめんね、アル君。」

    公「お前…今まで何してたんだよ…!!」

    梅風「捜査だよ、捜査。遅れちゃったね。」

    舞園「どこに居たんですか?」

    梅風「うーん…神寺さんなら分かるよね?」

    神寺「なんとなく分かってたわ。」

    コトダマ選択

    【色の違う壁】

    神寺「貴方なら入れそうだったもの。」

    梅風「やっぱり、バレてたかぁ〜。」

    朝日奈「よく出てこられたね?」

    公「【難しくなかったのか?】」

    【モノクマの爆弾】

    梅風「簡単だよ。」

    朝日奈「さっきの爆発音はそれか!」

    苗木「…不二咲さん。」

    不二咲「苗木君…?」

    苗木「ごめんね。僕、どうしていいか分からなくなって……本当に…」

    不二咲「いいよ。」

    苗木「え…?」

    不二咲「苗木君は真実を見つけたかったんでしょ?だから、全然気にしてないよ!!」

    苗木「……ありがとう。不二咲さん。」

    梅風「こんな感じで悪いけど…」

    苗木「まだ、終わってないよね。」

    梅風「ラストスパートじゃないかな?」

    神寺「…そうね。」

    舞園「あ、それで。捜査した結果、何か分かることはありましたか?」

    梅風「あったよ。みんなは勘違いしてた。」

    苗木「勘違い?」

    梅風「江ノ島さんの傷と戦刃さんの傷を見たんだけど、殺害された凶器が違うよ。」

    苗木「えっ!?」

    梅風「だから、ガムテープは必要なし!」

    朝日奈「ちょっと、待って!」

    梅風「スタンガンは僕が抵抗した時に充電が切れちゃった。だから、避難したんだよ。」

    神寺「そうだったの…?」

    朝日奈「ストップ!えっとさ、江ノ島ちゃんと戦刃ちゃんを殺した凶器は!?」

    公「直球だな。」

    梅風「江ノ島さんの傷はナイフだね。」

    朝日奈「ナイフでやったら返り血」

    梅風「一旦、落ち着いて!後で分かるから!」

    苗木「戦刃さんの方は?」

    梅風「もう1つ、明らかになってないでしょ?」

    苗木「明らかになってない?」

    梅風「勘違いしてるよ。」

    苗木(明らかになっていない?勘違い?現場にあったもの………そっか!)


    コトダマ選択

    【黒いカケラ】


    苗木「黒いカケラだよね?」

    朝日奈「カッターの刃?」

    梅風「これ、カッターの刃じゃないよ。」

    舞園「比べると全然違いますね。」

    梅風「これで、分かったね。」

    梅風「みんな『誘導』されていたんだよ。

    苗木「それって…!!」

    梅風「君に言葉を預けるよ。」

    コトダマ【アリバイ崩し】を手に入れた

    梅風「僕も力になる。」

    苗木「これで、言葉を撃つよ。」
  322. 338 : : 2018/03/27(火) 05:13:15
    議論 開始

    梅風「みんなにお願いがあるんだ。」

    梅風「もう1度、アリバイを聞かせて。」

    舞園「私は【尾行】をしていて」

    舞園「その後【気絶】させられました。」

    公「俺は【朝日奈の部屋に居た】」

    朝日奈「【3人で証明出来る】もんね!」

    不二咲「僕は【監視カメラで監視】をして」

    不二咲「【朝日奈さんの部屋に行った】よ。」

    アルター「【途中までは監視】をしてて」

    アルター「【倉庫下の部屋で死体発見】」

    不二咲「これが、僕たち2人の行動だよ。」

    神寺「私は梅風君を止めようとして」

    神寺「その後、スタンガンの攻撃を受けた。」

    神寺「それからは【部屋の前で倒れていた】」

    神寺「貴方達が助けてくれて、後は同じよ。」

    苗木「この言葉、誰に撃てば…」

    梅風「大丈夫。力になるよ。」

    スキル:種明かし

    梅風「みんなにお願いがあるんだ。」

    梅風「もう1度、アリバイを聞かせて。」

    梅風「そして、答え合わせといこうか。」

    舞園「私は尾行をしていて」

    舞園「その後気絶させられました。」

    公「俺は朝日奈の部屋に居た」

    朝日奈「3人で証明出来るもんね!」

    不二咲「僕は監視カメラで監視をして」

    不二咲「朝日奈さんの部屋に行ったよ。」

    アルター「途中までは監視をしてて」

    アルター「倉庫下の部屋で死体発見」

    不二咲「これが、僕たち2人の行動だよ。」

    神寺「私は梅風君を止めようとして」

    神寺「その後、スタンガンの攻撃を受けた。」

    神寺「それからは【部屋の前で倒れていた】」

    神寺「貴方達が助けてくれて、後は同じよ。」

    【アリバイ崩し】→【部屋の前で倒れていた】

    苗木「その矛盾、この言葉で…!!」 論破

    BREAK





    梅風「答えは決まったみたいだね。」

    苗木「うん。僕にも分かったよ。」

    梅風「それじゃあ……お願いね。」

    苗木「もう、迷わないよ。」

    苗木「この事件の犯人は…」



    【怪しい人物を指名しろ】

























    苗木「神寺さん。君以外には考えられない。」
  323. 339 : : 2018/04/01(日) 19:01:15
    神寺「それが、あなたの出した答え?」

    苗木「もちろんだよ。」

    神寺「そう…残念ね。」

    梅風「認めてくれるの?」

    神寺「あのね。私は貴方にスタンガンで攻撃されて、気絶していたのよ?」

    朝日奈「梅風ちゃん、これは合ってるの?」

    梅風「僕がスタンガンで神寺さんを気絶させたのは間違いないよ。だけど、おかしいよ。」

    神寺「何もおかしくないわ。」

    梅風「ううん。おかしい。だって…」



    梅風「あれは【10分しか効果】が無いもん。」

    神寺「…」

    朝日奈「10分しか無いの!?」

    舞園「流石に10分しか効果のないスタンガンがこの学園にあるとは思えないですよ。」

    苗木「…そうか!!」

    公「苗木、分かったのか?」

    苗木「さっきと同じだよ。」

    公「さっきと同じ?」

    梅風「正解だよ。」

    舞園「正解?どういうことですか?」

    苗木(さっきと同じ。これに近い議論をしたんだ。つまり…)


    学園にあった
    誰かの所持品
    倉庫にあった
    倉庫下の部屋にあった

    誰かの所持品

    苗木(これだよ…!!)


    苗木「誰かの所持品…だよね?」

    舞園「所持品…梅風君はスタンガンが10分しか使えないということを知っていましたよね?」

    神寺「そのスタンガンはあなたのものね?」

    梅風「うん。そういうことだよ。」

    公「だけど、そんな物騒なものを梅風はどこで入手したんだ?元から持ってたのか?」

    梅風「まさか、そんなこと。ちゃんと、この学園に来てから入手したよ。」

    朝日奈「え?無いんじゃなかった?」

    梅風「作ってもらったんだ。」

    舞園「公君、そんなものいつの間に…」

    公「ん?……いやいや、俺じゃない!」

    不二咲「いつから持ってたの?」

    梅風「受け取ったのはマジックショーの前だった気がするよ。…多分。」

    神寺「…多分?」

    梅風「い、いや!絶対にだよ!」

    朝日奈「作るのに時間掛かったんだね〜。」

    舞園「マジックショーの時の護身用のために製作をお願いしたのではないでしょうか?」

    梅風「う〜ん…どっちも正解ではあるよ。」

    苗木「どっちも正解って、どういうこと?」

    梅風「それまで、製作不可能だったんだよ。」

    不二咲「……え!?」

    アルター「そう…なんだよねぇ…」

    不二咲「いつの間に作ったの?」

    アルター「万が一の為にって…」

    苗木「…アルターに作らせてたんだね。」

    梅風「作らせたって、エゴ君が気遣ってくれただけで……まぁ、そんなことはいいか。」

    梅風「それで、神寺さん。苗木君たちに起こされるまで眠っていたっていうのは…」

    梅風「【嘘】でいいんだよね?」

    神寺「どうやら、認めるしかないみたいね。」

    苗木「じゃあ…」

    神寺「その前に。」

    苗木「…?」

    神寺「梅風君。貴方の話、途中で終わっていたわね?聞かせてもらえるかしら?」

    梅風「…よーし。」

    梅風「それじゃあ、そうしよっか!」
  324. 340 : : 2018/04/02(月) 17:37:53
    議論開始

    梅風「さっき僕が説明しようとしたのは」

    梅風「凶器とその使い方についてなんだ。」

    神寺「使い方…?」

    舞園「先ほど、【ガムテープは必要ない】と梅風君は言っていましたよね?」

    舞園「それだと【返り血を浴びます】よね?」

    梅風「それが、そうとも限らないんだよ。」

    朝日奈「じゃあ、スタンガンは!?」

    朝日奈「まさか…スタンガンで」

    梅風「スタンガンも【使ってないはず】」

    梅風「【使う必要】が無かったんだ。」

    不二咲「2つとも使わなかったってことは…」

    不二咲「何か〈特別なこと〉をしたの?」

    梅風「ううん。特別なことじゃないよ。」

    公「なら、どうやったんだよ?」

    神寺「貴方の言っていることはおかしい。」

    神寺「細工も仕掛けもしないで返り血を浴びないようにするなんて」

    神寺「【私には出来ない】」

    梅風「本当にそうかな?」

    梅風「〈才能〉でもあれば、出来るかもね。」

    梅風「ごめんね。苗木君。」

    苗木「どうしたの?」

    梅風「僕に出来るのはここまでなんだ。」

    苗木「どうして?」

    梅風「この先は…僕にも分からない。」

    苗木(えっ…!?)

    梅風「だから、君に任せるよ。」

    梅風「投げやりだけど、お願い。」

    苗木「分かった。僕に任せて。」

    梅風「…ありがとう。」

    梅風「【君を信じてるから】」

    苗木(この先は梅風君にも分からない。)

    苗木(だけど、君の言葉を使えば…!!)

    コトダマ【才能】


    梅風「さっき僕が説明しようとしたのは」

    梅風「凶器とその使い方についてなんだ。」

    神寺「使い方…?」

    舞園「先ほど、【ガムテープは必要ない】と梅風君は言っていましたよね?」

    舞園「それだと【返り血を浴びます】よね?」

    梅風「それが、そうとも限らないんだよ。」

    朝日奈「じゃあ、スタンガンは!?」

    朝日奈「まさか…スタンガンで」

    梅風「スタンガンも【使ってないはず】」

    梅風「【使う必要】が無かったんだ。」

    不二咲「2つとも使わなかったってことは…」

    不二咲「何か〈特別なこと〉をしたの?」

    梅風「ううん。特別なことじゃないよ。」

    公「なら、どうやったんだよ?」

    神寺「貴方の言っていることはおかしい。」

    神寺「細工も仕掛けもしないで返り血を浴びないようにするなんて」

    神寺「【私には出来ない】」

    【才能】→【私には出来ない】

    苗木「それは違うよ!!」 論破

    BREAK
  325. 341 : : 2018/04/08(日) 14:49:23
    苗木「神寺さんには出来ない。」

    苗木「…本当にそう言えるかな?」

    神寺「私に出来ると言いたいの?」

    苗木「神寺さんの才能は『超高校級の忍者』で間違い無いよね?」

    神寺「えぇ。そうだけど?」

    苗木「それなら…」






    苗木「遠距離からも攻撃出来たはずだよ。」

    神寺「…!!」

    梅風「あ〜、そっか。忍者って武器とか投げたりして攻撃してるイメージがあるかも。」

    舞園「投げたナイフで2人を殺害。だから、返り血を浴びずに済んだんですね。」

    梅風「そのことについてなんだけど…」

    公「そういえば、梅風は凶器についての話を後回しにしてたな。何か分かったのか?」

    梅風「さっきも少し言ったけど、江ノ島さんと戦刃さんを殺害した凶器が別々なんだよ。」

    朝日奈「そう、ずっと気になってた!」

    不二咲「江ノ島さんは戦刃さんの持っていたナイフで殺されちゃったのは間違いないよね。」

    アルター「あの時、一瞬しか見てないけど傷口が違ってたような気もするよ。」

    梅風「そこで【ある物】が出てくるんだよ。」

    苗木「僕たちがカッターナイフの刃と勘違いしてた黒いカケラだよね?」

    梅風「うん。それで、これを見て。」


    梅風君が僕たちに見せたものは……


    苗木「黒いカケラ……血がついてる!?」

    舞園「私が持っているものは血はついてないですよ!?どうして、それだけ…」

    梅風「…舞園さん。今、なんて言った?」

    舞園「え?私が持っている黒いカケラに血はついていないと言いましたよ?」

    梅風「黒いカケラを持ってるの?」

    舞園「えぇ。念の為に回収しておきました。」

    苗木「それなら、僕も持ってるよ。」

    不二咲「僕も捜査前に拾ったよ。」

    梅風「他に黒いカケラは?」

    公「俺は持ってない。」

    朝日奈「私も持ってないよ。」

    アルター「僕も無いよ。」

    梅風「…僕が確かめた時には現場に黒いカケラは落ちていなかったんだよ。」

    苗木「じゃあ、梅風君はどこで血のついた黒いカケラを拾ったの?」

    舞園「現場には血のついた黒いカケラなんて落ちていませんでしたね。」

    梅風「それなんだけどさ…」

    梅風「『エレベーター』に落ちてたんだ。」

    苗木「エレベーター!?」

    舞園「犯人が捨てたということですか?」

    梅風「そう考えられるよね。」

    不二咲「血のついた黒いカケラをエレベーターの中に捨てた人って、誰なのかなぁ?」

    苗木「それは…神寺さんだよ。」

    神寺「つまり、血痕の付着した黒いカケラを私が隠し持っていた……そう言いたいのね?」

    苗木「そうだよ。」

    神寺「………」

    神寺「それで、私が犯人と言える?」

    苗木「そ、それは…」

    梅風「黒いカケラは三角のような形をしてる。これが全部で4つなんだ。」

    舞園「そうですけど…」

    不二咲「なにか分からないかなぁ?」

    苗木「…分かるかもしれない。」

    朝日奈「ほ、本当に!?」

    公「俺には全然分からない。」

    アルター「じゃあ、苗木君…」

    苗木「任せて。僕が証明するよ。」

    不二咲「苗木君。今度は…」

    苗木「大丈夫。間違えたりしないよ。」

    不二咲「…そっか。」

    神寺「それなら、証明してくれる?」

    神寺「私が犯人だということを、ね。」

    苗木「神寺さん…?」

    苗木(君は……一体、どうしたんだ?)

    苗木「そのつもりだよ。」

    苗木(だけど、やるしかない…!!)

    苗木「君に証拠を突きつけてみせる!!」




    マシンガントークバトル VS神寺

    神寺「私は2人を殺害していない。」

    神寺「私には不可能よ。」

    神寺「決めつけは良くないわ。」

    神寺「そこまで言うのなら…」

    神寺「私が犯人ということを証明して。」


    神寺「【その証拠は何を表すのか】」

    △神寺の
    □手 ◯裏
    ×剣

    △□◯×→【神寺の手裏剣】

    【神寺の手裏剣】→【その証拠は何を表すのか】


    苗木「これで終わりだよ!!」

    BREAK


  326. 342 : : 2018/04/08(日) 17:39:49
    苗木「君は『超高校級の忍者』」

    苗木「君の手裏剣を使ったんでしょ?」

    神寺「…私の負けね。」

    舞園「では、戦刃さんを殺害した凶器は…」

    神寺「私が首に手裏剣を投げたわ。」

    神寺「まさか、手裏剣を首から抜いて足掻くかのように砕かれると思わなかったわ。」

    苗木「…あのさ」

    神寺「あなたの言いたいことは分かる。」

    神寺「それは…後にしてもらえる?」

    苗木「神寺さん。」

    神寺「終わらせて。」

    神寺「この事件を…あなたの手で」

    苗木「……分かった。」

    苗木「これが事件の全貌だよ!!」




    Act.1

    苗木「今回、起きてしまった事件。被害者は江ノ島さんと戦刃さんの2人。僕たちは最近になって、2人が『絶望シスターズ』であることを知った。彼女たちは自分が『超高校級の絶望』であることを思い出してしまったんだ。そして、超高校級の絶望たちは僕たちの全滅を計画した。モノクマの動機である『裏切り者の存在』よりも僕たちは全滅計画によって、混乱してしまった。その計画…超高校級の絶望に強い敵意を抱いている人がいたんだ。」

    Act.2

    苗木「超高校級の絶望に強い敵意を抱いていた人物。それは、梅風君だった。実は…彼女も超高校級の絶望に対しての記憶を思い出していて、それが『両親を殺された恨み』だった。そんな彼女の存在を危険と感じたのか、超高校級の絶望たちは全滅計画の最初の標的を梅風君にしたんだ。そこから、更に僕たちが疑心暗鬼になってしまう生活が始まった。」

    Act.3

    苗木「そして、全滅計画の当日。僕たちは各役割に別れて行動した。不二咲さんとアルターエゴは学園の監視カメラで学園全体の監視。舞園さんは江ノ島さんと戦刃さんの尾行。公君と朝日奈さんと僕は部屋での待機兼、梅風君の保護。犯人は学園の見回りという分担だった。この分担にしたのは犯人で、きっと1人になることで江ノ島さんと戦刃さんの殺害を狙っていたはずだよ。だから、舞園さんが気絶させられてしまったことは計算の内だったと思う。」

    Act.4

    苗木「だけど、犯人の身にも予想外のことが起きてしまった。僕たちを欺いて部屋から出てきた梅風君に気絶させられてしまったことだよ。きっと、梅風君がガムテープで僕たちが居る朝日奈さんの部屋を封鎖した時、犯人に見つかってしまい揉めた。犯人を気絶させた後、梅風君は倉庫下の部屋へと向かった。この後、犯人はすぐに目を覚ますことが出来たんだ。なぜなら、梅風君が犯人を気絶させるのに使ったスタンガンは10分しか効果が無いものだったからなんだ。これを知らない僕たちはアリバイの無い不二咲さんのことを疑ってしまった。」

    Act.5

    苗木「一方、超高校級の絶望たちは舞園さんを気絶させた後、倉庫下の部屋へと向かった。なぜ、超高校級の絶望たちは倉庫下の部屋へと向かったのか?それは、梅風君が事前に超高校級の絶望へ手紙を渡していたからなんだ。きっと、危険な状況には好奇心旺盛な2人は指示通りに倉庫下の部屋へと向かってしまったんだ。」

    Act.6

    苗木「倉庫下の部屋での出来事。梅風君は協力者を連れてきていた。その協力者が『モノクマ』だったんだ。相手も2人だから、少しでも抵抗できるようにしたかったんだと思う。そして、梅風と超高校級の絶望の争いが始まった。梅風君は公君を脅すのに使ったカッターナイフで暫く抵抗を続けたんじゃないかな?そこらは、何があったのかは分からない。」

    梅風「ここは変わるよ。僕とモノクマで2人と争っていたんだけど……このまま続けても負けると分かった。だから、僕は隣の部屋へと続く通路を通って移動したんだ。この通路は不二咲さんとエゴ君と僕ぐらいしか通れないくらいの隙間だったから、あの2人は追ってこれなかった。僕が隣の部屋に移動したら突然、隙間を壁のようなもので塞がれた。だから、僕はそこで待っているしかなかったんだ。」

    Act.7

    神寺「梅風君が閉じ込められている時、犯人はモノクマに加勢した。『学園長への暴力』は校則違反。2人はそれを警戒して手出しが出来ない状況だった。だから、犯人はモノクマに爆発するように言ってモノクマを爆発させた。2人の視界が見えない内に戦刃さんのナイフを奪った。それを江ノ島さんに向かって投げた。江ノ島さんの殺害に成功。その後は、犯人が持っていた手裏剣を戦刃さんの首を目掛けて投げ、殺害した。まさか、戦刃さんの最後の力で手裏剣を砕かれるとは思っていなかった。だから、血のついた手裏剣の一部だけ回収、現場に落ちていたリュックサックの中にあったガムテープを使って江ノ島さんの血を付着させた。朝日奈さんの部屋の前に戻り、血痕の付いたガムテープを扉に貼り付けた。後は、ずっと気絶していたフリをするだけ。アリバイの偽装をした。」
  327. 343 : : 2018/04/08(日) 17:50:19
    Act.8

    苗木「事件が終わった後、不二咲さんが僕たちを助けにきてくれた。」

    不二咲「凄い爆発音が聞こえて、その音がした場所を探したよ。そうしたら、倉庫下に部屋が出来てた。その部屋を進んで、2人が殺害されてたんだ。アルターエゴには居てもらって、僕は苗木君たちを助けに向かった。個室は防音だから、爆発音も聞こえなかったと思ったから。初めに苗木君の部屋に行こうとしたけど、犯人が倒れててびっくりしたんだ。その近くの部屋にはガムテープも貼ってあって、どうしたらいいか分からなくなっちゃった。」

    Act.9

    苗木「そして、不二咲さんは僕たちを助けてくれて、犯人が部屋の前で倒れていることを知らせてくれた。不二咲さんの言う通り、倉庫に向かうと部屋へと続く階段があった。そこに、アルターが居て、僕たちも超高校級の絶望たちの死体を発見したんだ。」


    苗木「超高校級の絶望たちを殺害し、みんなを全滅から救ってくれたのは…」





    苗木「『超高校級の忍者』神寺香云さんだ。」


    Complete‼︎
  328. 344 : : 2018/04/08(日) 18:48:57
    神寺「…正解よ。」

    苗木「神寺さん、教えてよ。君は…」

    神寺「何故、現場にわざわざ証拠となるものを残したのか。薄々、気づいてる?」

    苗木「君は、君自身が犯人だと言うことを僕たちに解かせる為に残したんだね?」

    神寺「やっぱり、分かってたわね。」

    朝日奈「神寺ちゃん、私たちの為に…」

    神寺「別に平気よ。」

    舞園「で、でも…」

    神寺「救えれば、それでいいの。」

    公「け、けど…それなら、お前が今まで自白をしなかったのはどうしてなんだ?」

    苗木「多分、それは…」


    神寺は犯人になりたくなかったから
    神寺はクロではないから
    神寺は責任を感じているから
    神寺は苗木たちを試したかったから

    神寺は苗木たちを試したかったから


    苗木「僕たちを試したかったの?」

    神寺「…流石ね。」

    梅風「自分の命を僕たちに任せられるか試したんだね。それって、まるで…」

    神寺「ヤスヒロさんみたいね。」

    神寺「考えてみれば、似ているかもね。私もみんなを守りたいと思ったもの。」

    神寺「みんなに…任せたい。」

    舞園「任せる?」

    神寺「モノクマ、始めてくれる?」

    神寺「投票タイムを。」

    モノクマ「はーい!」

    モノクマ「議論の結果が出たみたいですね。それでは、お手元にあるスイッチで投票して下さい。オマエラが導き出した答えは、正解なのか不正解なのか。その答えはー!?」


    VOTE

    神寺 神寺 神寺

    GUILTY


    学級裁判 閉廷













    神寺「まだ、終わっていない…!!」







    苗木「えっ…!?」

    神寺「まだ」

    梅風「だけど、投票は…」

    公「終わってるよな…?」

    神寺「ごめんなさい。」

    舞園「どうして、謝るのですか?」

    朝日奈「もしかして…」

    神寺「いいえ。私は犯人よ。」

    不二咲「じゃあ、なんで…」

    神寺「自分勝手を許して。」

    神寺「これより…」











    神寺「学級裁判の延長戦を開始する!!」



    学級裁判 中断
  329. 345 : : 2018/04/08(日) 19:01:55
    学級裁判の延長と聞いて困った人も居るかと思います。この後、まだ少しだけ学級裁判が続きます。これ以上なにを話すのか…神寺さんが話したいことがあるみたいですね。

    7章終了後ですが、おまけの章があります。そこから、8章に進むという流れです。おまけの章は短いですが、よろしくお願いします。
  330. 346 : : 2018/04/09(月) 18:15:36
    モノクマ劇場

    モノクマ「7章と8章の間、少し挟むよってここで言えば良かったじゃん!」

    作者「ごめんなさい。」

    モノクマ「モノクマ専用コーナーだよね!?僕、1人でやってること少なくない?」

    作者「人じゃないから1匹」

    モノクマ「どうでもいい!!」

    作者「もうね。まさか、自分でもここまで時間が掛かるとは思わなかったよ。」

    モノクマ「どうした?」

    作者「もうすぐで2年目。おかげで、1週間とか平気で空くようになってしまったよ。」

    モノクマ「悪いと思わないの?」

    作者「思ってるけど…」

    モノクマ「じゃあ、なんでやらないの?」

    作者「現実が忙しいの。」

    作者「放置してるssもまた書き始めたい。」

    モノクマ「誰が見るの?」

    作者「自分で見る。」

    モノクマ「え」

    作者「あ〜。早く2書いて3書きたい。」

    モノクマ「まず、1を終わらせろ。それに、3を早く書きたいみたいだけど?」

    作者「2って推理だよね?正直、ネタ切れだから本でも借りてきて参考にしようかなーと。」

    モノクマ「1よりはまともにしてね。」

    作者「自分では考えないから大丈夫!」

    モノクマ「それもどうかと思うけどね。」

    作者「日常編は考える。ただ、日常編も何を考えたらいいか分からなくなりそう。」

    モノクマ「普段、生活してる中から面白いの取って書いてみれば?」

    作者「すでにやってる。」

    モノクマ「マジか。」

    作者「3は推理が少ないから、割と書きやすそう。(書けるとは言っていない)」

    モノクマ「呆れるよ。」

    作者「1は夏までには終わらせたい。」

    モノクマ「〜までには終わらせたい。このセリフを聞いたのは果たして、何回目だろうか。」

    作者「2は3年くらい掛かりそう。大人になるに連れて忙しくなるだろうし…」

    モノクマ「目の前は大人だね。」

    作者「あ、はい。頑張ります。」

    作者「それでは、また後ほど!」

    モノクマ「引き続き〜!」
  331. 347 : : 2018/04/09(月) 22:54:19
    学級裁判 再開

    苗木「………」

    苗木「延……長……?」

    神寺「これ以上、犠牲は増やしたくない。」

    不二咲「延長って…どういうことなの?」

    舞園「投票は終わってしまいましたね。」

    神寺「お願い。協力して。」

    神寺「…私の最後のお願い。」

    神寺「学級裁判後も含めてね。」

    梅風「神寺さん?」

    神寺「私の質問に答えて欲しいの。」

    苗木「質問?いいけど…」

    神寺「ありがとう。さっそく、いくわ。」

    神寺「私があの2人を殺したのは何故?」

    苗木「何故って…みんなを守ろうと」

    神寺「もっと、明確に。」

    公「詳しく言えってことだな。」

    苗木「詳しく…」

    朝日奈「詳しくって言われても困るよ〜!」

    不二咲「前に戻って考えてみようよ!

    梅風「うん。そこから繋げていこう!」

    苗木「前に戻って…繋げる?」

    苗木(前に戻って、神寺さんの動機を…)

    苗木「…分かったよ。」

    苗木(明らかにしてみせる!!)



    ロジカルダイブ 開始


    Q1.
    今回の事件。犯人は?

    1.神寺香云
    2.不二咲千尋
    3.梅風結城

    Q2.
    超高校級の絶望が企んだ計画とは?

    1.脱出
    2.黒幕の殺害
    3.全滅
    4.自殺

    Q3.
    犯人は何の為に犯行に及んだ?

    1.自らが処刑されたいから
    2.みんなを守りたかったから
    3.超高校級の絶望を恨んでいたから
    4.快楽殺人をしたかったから

    Q4.
    モノクマからの動機は?

    1.特別な卒業制度
    2.全滅計画の発表
    3.学園の重大秘密
    4.裏切り者の存在

    Q5.
    裏切り者は誰?

    1.不二咲千尋
    2.梅風結城
    3.舞園さやか
    4.苗木誠
    5.神寺香云

    A.1→3→2→4→5

    苗木(繋がった…!!)

    Complete



    苗木「君について、分かったよ。」

    神寺「そう?なら、教えてもらえる?」

    苗木「君は僕たちを全滅から救ってくれたのは間違いない。僕たちを救った理由は…」

    苗木「君が『裏切り者』だから。」

    舞園「神寺さんが裏切り者!?」

    朝日奈「ど、どどどどど」

    公「落ち着け。」

    不二咲「モノクマからの動機は『この中に裏切り者が居る』だったよね?」

    アルター「それが…神寺さん?」

    神寺「満点。素晴らしいわ。」

    神寺「そう。私は裏切り者。」

    梅風「なのに、僕たちを救ってくれたの?」

    神寺「救わなければ、いけないの。」

    苗木「裏切り者なら、黒幕の味方をするはずだよ。それでも、僕たちを救ってくれたのは…」

    苗木「誰かを助けたい理由があるから。」

    苗木「違うかな?」

    神寺「…」

    神寺「もう、何も隠せないわね。」

    梅風「それが、学級裁判を延長したかった理由なんだね。じゃあ、本題に入ろうよ。」

    神寺「…そうね。ありがとう。」

    神寺「モノクマ。約束よ。」

    モノクマ「はぁ〜あ。」

    神寺「コロシアイをすれば、人質は解放する。条件は果たしたわ。」

    苗木(人質…?)

    モノクマ「もう、分かったよ。約束を裏切るのは僕のモットーに反するもん。」

    モノクマ「…鍵は開けた。おいでよ。」

    神寺「これで、やっと…ね。」

    そこから、少しの沈黙が続いた後…

    ガチャン‼︎

    エレベーターの扉が開いた

    そこにいたのは…

    苗木「え……?」

    ???「皆さん、初めまして。」

    神寺「…これで、任務は果たしました。」

    ???「ありがとう。香云さん。」

    神寺さんに良く似た女性だった

    苗木「君は……誰…?」

    ???「名乗り遅れてしまい、申し訳ありません。では、改めて自己紹介を…」













    神地「私は『神地衣通姫(カミジ イトメ)』と申します。『超高校級の巫女』です。

    神寺「私の守るべき人。守りたい人。」

    神寺「私は『超高校級の忍者』として主の影武者となり、この学園生活に参加したわ。」

    神寺「全ては…主を救う為。」

    神寺「みんなを…無事に脱出させたいから。」

    苗木「…」

    朝日奈「ごめん…さっぱり、分からないよ…」

    苗木(本当に…何が起きているんだ…?)
  332. 348 : : 2018/04/09(月) 23:13:39
    神地「私は何者かにより、眠らされてしまいました。誘拐というものです。」

    神寺「助けたければ『コロシアイ学園生活に参加する』それが条件だった。」

    梅風「カミジさんは2人居たんだね。」

    公「お前の守りたい人…か。」

    モノクマ「これで、満足した?そろそろ…」

    神寺「まだ、終わっていないわ。」

    モノクマ「……はぁ?」

    神寺「【もう1人も返してもらう】」

    苗木「…!?」

    モノクマ「馬鹿っ!!オマエ…」

    アルター「その反応…」

    不二咲「もう1人、居るみたいだね。」

    モノクマ「…やっちまったよったくよぉー。」

    舞園「…え?」

    神地「もう1人の人質を解放しなさい。」

    モノクマ「…チッ。わったよ。」

    モノクマ「はーい。開ーけまーしたー!」

    モノクマがそういうと、さっきと同じようにエレベーターの音が聞こえ始めた

    神寺「もう、私の役目は終わり。」

    神地「香云さん…」

    神寺「最後くらい、素で居させてよ。」

    公「神寺…前と性格が…」

    神寺「そう。途中から、あなた達が話してきたのは私じゃないんだよ。」

    神寺「『神寺香云』じゃないんだ。」

    梅風「もしかして…」

    神寺「その、もしかして…だよ。」

    つまり…

    苗木「エレベーターに乗ってる人が」

    神寺「みんなが接してきた人だよ。」

    神寺「裏切り者同士で変装してたの。」

    苗木「…今まで」

    神寺「え?」

    苗木「今まで、神寺さんと話してきた……」

    苗木「それは『僕の知ってる口調』だった。」

    神寺「だって、苗木君は知ってるもん。」

    神寺「ううん。苗木君だけじゃないね。」

    神寺「ここにいるみんな…知ってる。」

    梅風「だとすると…」

    公「どこかで、似ているとは思った。」

    舞園「本当に…そうなんですか?」

    朝日奈「私も知ってるよ!」

    アルター「今までの神寺さんとあの人…」

    不二咲「やっぱり、みんな気付いたみたい。」

    不二咲「…苗木君。」

    苗木「あの人以外、考えられない。」

    ガチャン‼︎

    ???「もちろん…」













    ???「ここまで言えば分かるわね?」

    苗木「分かるよ。久しぶり…っていうのもおかしいけど、君の姿を見るのは久しぶりだよ。」

    ???「…そんなことを言うなんて」






















    霧切「苗木君のくせに生意気よ。」
  333. 349 : : 2018/04/10(火) 18:03:55
    苗木「…生きていたんだね。」

    霧切「裏切った形になるけれど。」

    朝日奈「霧切ちゃん、十神を殺した犯人として処刑されちゃったはずだよね!?」

    舞園「でも、今は目の前にいますね。」

    不二咲「おしおきの映像は偽物なんだぁ?」

    梅風「霧切さんは映ってたけど、霧切さんが死ぬ瞬間は見てなかったね。」

    公「屋敷みたいのが派手に燃えてたな。」

    モノクマ「そろそろ、飽きたんだけど…」

    神寺「忘れてないよ。『おしおき』だよね?」

    苗木「あ…」

    そうだ。この後、神寺さんは…

    霧切「待って。」

    モノクマ「もう、嫌だよ。」

    神地「…貴方には2度と手を貸しません。」

    モノクマ「…は?」

    神地「私たちは香云さんや皆さんに助けられました。解放されたんです。」

    モノクマ「だから、何?」

    霧切「『裏切り者』だから…」

    霧切「貴方を『裏切る』」

    モノクマ「はぁ!?ふざけんな!!」

    神寺「ふざけてなんかいない!これは…2人が選んだ道。邪魔はさせない。」

    モノクマ「………クソッ」

    霧切「今まで、本当にごめんなさい。」

    神地「自分の身のことだけを考えて…」

    そう言うと、2人は僕たちに頭を下げた

    「もう、良いんじゃないかな?」

    霧切「え…?」

    梅風「もう、大丈夫だよ。」

    神地「梅風さん…」

    梅風「だって、君たちには…」

    梅風「みんながいるよ。」

    神地「皆さん…が……?」

    霧切「これでも、裏切った存在。貴方たちと一緒に行動するのは…」

    苗木「嫌ではないんだよね?」

    神地「そ、それはそうです!謝罪しても仕切れないくらいです。力になりたいです。」

    霧切「だけど、やっぱり…」

    不二咲「嫌って言ってもダメだよ。」

    霧切「…不二咲さん?」

    不二咲「嫌って言っても霧切さんと神地さんは僕たちの仲間なんだよー!」

    朝日奈「そうだよ!だからさ、そんな冷たいこと言わないで!…ね?」

    舞園「事件を共に解決してくれたり、助けたいという想いがある。それで充分です。」

    公「だから、こっちに来いよ。」

    アルター「『仲間』だもん!」

    梅風「…ほら。言ったでしょ?」

    梅風「これで、決まり。2人が何を言っても2人は僕たちの仲間なんだよ。」

    神地「皆さん…」

    霧切「…そうね。」

    霧切「私たちは『貴方たちの仲間』よ。」

    神地「力になってみせます。」

    モノクマ「つまんねぇー。」

    神寺「モノクマ。もう、諦めたら?」

    モノクマ「諦める?何を?」

    神寺「ここまで来たんだから。」

    モノクマ「どういう意味だよ?」

    神寺「コロシアイをやめて。」

    モノクマ「………」

    霧切「貴方はミスを犯した。」

    モノクマ「ミス…?」

    霧切「本来、私は十神君を殺したクロとして処刑されているはず。それなのに…」

    霧切「私がここにいるのは何故?」

    苗木「もしかして、君がここにいるのは…」


    霧切はクロではないから
    霧切はクロだから

    霧切はクロではないから


    苗木「クロではないから…だよね?」

    霧切「正解よ。」

    霧切「つまり、モノクマ。貴方はクロを間違えて処刑したのよ。処刑したフリが正しい?」

    霧切「それでも、投票結果を間違えた。

    霧切「校則を厳守する貴方がどんな決断を下すのか。…やり直し、してくれるでしょう?」

    霧切「十神君を殺した本当の犯人を」

    モノクマ「…最終決戦」

    苗木「え?」

    モノクマ「最終決戦。十神君を殺した学級裁判。それが解けたら、オマエラの勝ち。」

    モノクマ「ただし、解けなかったら…」

    モノクマ「苗木君と霧切さんには死んでもらう。これが、条件だよ。」

    苗木「構わないよ。」

    モノクマ「えっ…!?」

    苗木「霧切さんは自ら死ぬ覚悟が出来てる。それなら、僕もそれに応えるよ。」

    霧切「貴方なら、そう言うと思ったわ。」

    モノクマ「うぷぷ…それじゃあ、最終決戦の前に例のアレをやっちゃいましょう!」

    神寺「私には…頑張れとしか言えないよ。」

    モノクマ「今回、『超高校級の忍者』である神寺香云さんの為に…」

    モノクマ「スゥゥゥゥゥッペシャルなおしおきを用意しましたー!!」

    神寺「どんなことがあっても、負けないで。」

    神地「香云さ」

    神寺「何も言わないで。」

    苗木「…」

    神寺「最後くらい、笑顔で終わりたい。」

    神寺「みんな、無事を祈ってる。」

    神寺「それが【私の最後の願い】」

    モノクマ「それでは、張り切っていきましょう。おしおきターーーイム!!」

    神寺「…元気でね。」

    神寺「バイバイ!!」


    死を目前にしていても、彼女は…






    僕が見た神寺さんの…一番、優しい笑顔だった



    GAME OVER

    カミジさんがクロにきまりました
    おしおきをかいしします
  334. 350 : : 2018/04/10(火) 18:23:36
    決戦!雨音奏乱・修羅乃國

    超高校級の忍者 神寺香云 処刑執行


    降りしきる雨の中、神寺は敵軍の里に侵入した。敵軍は一斉に神寺目掛けて剣を振るう。

    神寺は次々と敵軍を倒して行き、ついに殿と1対1の戦いとなった。

    激しい激戦の末、神寺は敵の腹を斬る。

    殿はその場に倒れた。

    どうやら、殺ったらしい。

    しかし、神寺はその場を動かない。

    彼女には分かっていた。

    『このまま上手く行くはずが無い』……と

    ダンッ‼︎

    1発の銃声が鳴り響いた。

    神寺は銃を撃った殿の首を斬る。

    …そして、その場に倒れた。

    彼女は自身の胸から溢れている血に触れた。

    地面に向かって、必死に手を動かす。

    時間が経つと、彼女は動かなくなった。

    それでも、彼女は笑顔だった。

    彼女の手元には…





    あ り が と う




    彼女の側には、雨音だけが響いた。
  335. 351 : : 2018/04/10(火) 23:39:31
    モノクマ「ヒャッホーウ!エクストリーム!」

    霧切「…お礼を言いたいのは私の方よ。」

    神地「香云さん……私…」

    朝日奈「神寺ちゃん、ありがと。」

    神地「やっぱり……貴方がいないと……」

    神地さんからは、大粒の涙が溢れていた

    苗木「我慢してたんだね。」

    神地「別れの時に…涙は見せたくない。…それでも、わ…私……はっ…!!」

    舞園「貴方には私たちがいます。」

    舞園「神寺さんに救われた私たちがいます。」

    神地「舞園……さん…」

    不二咲「だからさ、もう泣かないでよ。」

    公「『仲間』ということは真実だ。」

    梅風「僕、君の事が分からない。知りたいんだ。神地さんのこと、たくさん教えてよ。」

    アルター「初めましてだから、さ。」

    神地「皆…さん…」

    霧切「私たちを受け入れてくれている。」

    霧切「貴方はどうするの?」

    神地「私は……もちろん、行きます。」

    神地「皆さんと一緒に。」

    苗木「頼り甲斐のある仲間が2人増えたね。」

    朝日奈「ちょっと、その言い方。今まで私たちが頼りなかったみたいじゃない!?」

    苗木「いや!そういう訳じゃ…」

    舞園「でも、現に朝日奈さんは…」

    朝日奈「……何?」

    舞園「何でもないです。」

    朝日奈「2人共ーーーー!!」

    舞園「逃げましょう、苗木君。」

    苗木「うん!みんな、またね!」

    僕と舞園さんは朝日奈さんから逃げた

    朝日奈「コラァー!!待てーー!!」

    当然、それを追いかけてきた

    不二咲「えへへ!楽しそうだねぇ。」

    公「あいつら、元気良いな。」

    神地「なんだか、発言がお爺さんの様です。」

    公「なっ…!?」

    梅風「あはははっ!神地さん、ナイス!」

    神地「え?あ。は、はい!」

    アルター「さっきと状況が似てるような…」

    公「俺は爺さんじゃない!!」

    神地「えっ!?追ってきます!!」

    不二咲「僕たちも、なっちゃったね!」

    アルター「逃げようー!」

    梅風「ほら!霧切さんも。」

    霧切「私も?あれは、公君が短期で…」

    公「誰だ!?今、短気って言ったのは!!」

    梅風「どうして、そういう地雷を撒き散らすの!?早く行こう!!」

    霧切「失言だったわね。…分かった。」




    結局、みんな駆け回っていたらしい。疲れたから解散ということになった。

    苗木「みんなで…ここから出るんだ。」

    必ず。

    また、明日。
















    モノクマ「…」






    第7章 変幻自在・ダンガンアルゴリズム END

    残り生存者数 9人

    To Be Continued…
  336. 352 : : 2018/04/10(火) 23:47:11
    第7章終わりましたー!ここまで、本当に長かった。最近、忙しくて書く時間を見つけられていない状況です。すみません。

    第7章のクロ、霧切の死亡が嘘、新キャラの登場(多分、これが一番困ったと思う)など驚いて頂けましたか?僕の力では、これが最大限なのでお許し下さい。

    さて、次の章ですが、おまけの章となります。簡単に言うと、過去の話→黒幕との決戦前を書く予定です。そして、8章にて捜査と学級裁判という形にしたいと思います。

    オリジナルキャラクターも過去の話に混ざってきます。それでは、よろしくお願いします。
  337. 353 : : 2018/04/11(水) 00:15:54
    第7.8章 記憶



    ???「ほら!行きますよ。」

    ???「私は結構よ。」

    ???「いいっから!」

    ???「だから、本当に…」

    苗木「…?」


    僕は目を覚ました。そこには…



    舞園「苗木君、お話しましょう!」

    霧切「眠たそうじゃない?」

    舞園「えっと、迷惑じゃないですか?」

    霧切「素直に眠いと言って。」

    苗木「…え?いや、大丈夫だよ。」

    舞園「私も霧切さんも気になって」

    霧切「私は別に気になっていないわ。」

    舞園「えー!?苗木君のアンテナの仕組み、気になって言ってたじゃないですか。」

    霧切「疑問だと呟いたのを勝手に…」

    ほのぼのとした会話だなぁ

    舞園「それで、どうなんですか?」

    苗木「どうって……何が?」

    舞園「アンテナです!ちゃんと、手入れとかして立たせているんですか?」

    苗木「特に何もしてないよ?」

    舞園「へぇ〜、凄い癖っ毛なんですね。」

    霧切「珍しいわね?」

    舞園「あれ?霧切さん、ひょっとして…」

    霧切「そこまで貴方に誘われたからには、乗らないのも失礼だと思ったの。」

    舞園「気になってはいたんですね?」

    霧切「気になっていたわ。」

    舞園「あ、素直だ。」

    こっちの気分まで、ほのぼのと…



    …って!!


    苗木「なんで、2人がここに居るの!?」

    舞園「と、突然、どうしたんですか?」

    霧切「もしかして、寝ぼけてない?」

    苗木「何を言ってるの?」

    舞園「それは、こちらのセリフですよ。」

    霧切「家と間違えたのか、よく分からないけど…貴方は勘違いしているわ。」

    苗木「勘違い?」

    霧切「ここは『希望ヶ峰学園の教室』よ。」

    苗木「ん?教室?」

    舞園「体を起こして、よーく見てください。」

    苗木「あー……うん。」

    紛れもなく、希望ヶ峰学園の中だった。

    だけど、太陽の光が入ってきて明るい。

    苗木「あれ?僕は個室に居たはずじゃ…」

    舞園「個室?何の話ですか?」

    霧切「早く目を覚まして。」

    苗木「何が何だか分かんない。」

    舞園「私たちも同じ気持ちです。」

    霧切「今日の貴方は何だか分からないわ。」

    苗木「うーん、そんなこと言われても…」


    僕の知っている希望ヶ峰学園

    今、僕の居る希望ヶ峰学園


    苗木「全然、違うよね。」
  338. 354 : : 2018/04/13(金) 18:19:35
    霧切「…あ」

    舞園「どうしました?」

    霧切「あれ、見て。」

    そう言うと、霧切さんは窓の外を指す。

    苗木「あの子は?」

    舞園「学園長から聞いた話だと、今日は・・・が来ると言っていましたね。」

    一部、聞き取れなかった。

    苗木「ごめん、もう1回お願い出来る?」

    舞園「・・・が来ると言っていました。」

    やっぱり、聞き取れない。

    苗木「そうだったね。ありがとう。」

    舞園「いえいえ。」

    流石に、これ以上はしつこいから僕は分かったフリで誤魔化した。

    苗木「僕、ちょっと行ってくるよ。」

    霧切「えぇ、分かったわ…?」

    舞園「どうしたのでしょうか?」



    校庭

    ???「うーん…」

    苗木「こんにちは。」

    ???「えっ…!?」

    苗木「ずっと、ここに居るみたいだけど…?」

    ???「あ……み、ち…が…う…し…」

    苗木「網違うし…?」

    ???「あ、違う!ごめんなさい、」

    苗木「えっと…君は?」

    ???「僕?…自己紹介してなかった!?」

    苗木「だ、大丈夫…?」

    ???「う、うん!大丈夫。」

    ???「改めて…」

    梅風「僕の名前は梅風結城。『超高校級の手品師』兼『ハッカー』、よろしくね!

    苗木「あ…」

    僕、梅風君のことを忘れていた…?

    梅風「それで、君は…?」

    苗木「…僕?」

    僕も自己紹介しないとね。

    苗木「僕の名前は苗木誠。『超高校級の幸運』だけど、平凡な高校生だよ。」

    梅風「幸運!?いいなぁ!運が良いって凄く羨ましい!くじとかで特等とか…」

    苗木「いや、そういう事じゃないんだ。」

    梅風「え?」

    苗木「ただ、学園側に抽選で選ばれただけ。実際、くじ運とかは無い方だよ。」

    梅風「あ、そうだったんだ。」

    梅風「僕の同級生の『超高校級の幸運』の人は運が恐ろしいほど良いみたいで…」

    ………え?

    苗木「待ってよ。君の同級生って…」

    梅風「ごめんね、今日は僕の番なんだ。」

    苗木「番って、どういうこと?」

    梅風「僕たちは日替わりで希望ヶ峰学園の体験に来ることになってるの。」

    苗木「体験…?だって、君は希望ヶ峰学園の生徒でしょ?なら、体験なんて変だよ。」

    梅風「…多分、話が食い違ってる。」

    苗木「えっ…?」

    梅風「苗木君のいう通り、僕は希望ヶ峰学園の生徒なのは間違いないよ。…いや」





    梅風「『希望ヶ峰学園の生徒になる予定』の方が正確なんだよね。」

    苗木「予定…!?」

    じゃあ、僕たちは…

    苗木「君は、78期生なの?」

    梅風「え?…違うよ?」

    同級生じゃない。

    苗木「じゃあ、次に入って来る79期生なの?」

    梅風「違うよ。僕たちは1期生。」

    苗木「1期…生…?」

    梅風「それに『ここじゃない』よ。」

    苗木「ここじゃ……ない…?」

    梅風「僕は…」




































    梅風「『海外展開する予定の希望ヶ峰学園、第1期生』…ここには、入学しないよ。」

    苗木「……は?」

    意味が分からなくなってきた。
  339. 355 : : 2018/04/15(日) 13:00:17
    苗木「海外…展開って?」

    梅風「あれ、聞いてない?希望ヶ峰学園が海外にも出来るんだけど…」

    苗木「えっ!?でも、梅風君は外国の人じゃないよね?どうして、海外に行くの?」

    梅風「うーん…呼ばれたからとしか…」

    苗木「海外からスカウトが来たの?」

    梅風「うん。そういうこと。」

    苗木「海外からわざわざ?」

    梅風「変だよね。でも、僕にとっても割と都合の良い話なんだよね。」

    苗木「都合が良いの?」

    梅風「あー…」

    梅風「…誰にも言わない?」

    苗木「え?秘密なら守るよ。」

    梅風「…なら、大丈夫かな。」

    梅風にとって、初対面の人を信用するの!?

    梅風「今、僕は自分の事情で調べてることがあって。それで、おかしなものを見つけたの。」

    苗木「おかしなもの?」

    梅風「『予備学科』って知ってるでしょ?」

    苗木「学費が凄く必要になるけど、希望ヶ峰学園に入学出来る制度だね。」

    梅風「才能の研究費が足りなくなって、予備学科の学費から出費してるんだよ。」

    苗木「え!?そうだったの!?」

    梅風「ここまでは外部にも知られている問題。次は外部に知らされていないかも。」

    苗木「…」

    梅風「『カムクライズルプロジェクト』…これは、聞いたことない?」

    苗木「カムクライズルって初代学園長?」

    梅風「そう。『超高校級の希望』と呼ばれ、ありとあらゆる才能を持っている。」

    梅風「『手品師』『ハッカー』」

    梅風「そして『幸運』もね。」

    苗木「で、でも…そんな才能持つ人なんて、この学園には居ないと思うよ?」

    梅風「希望ヶ峰学園に居ないなら、どこを探したって見つからないよ。」

    苗木「じゃあ、どうやって…」

    梅風「『創るんだよ。』」

    苗木「え…?」

    梅風「予備学科から1人、カムクライズルプロジェクトの被験者を選ぶの。」

    苗木「自分の身体を研究に…?」

    梅風「例えば、学費が足りない人とか。」

    苗木「それだと、どうなるの?」

    梅風「まぁ、学費が足りなくなったら退学だよね。だけど、退学しなくて済む方法がある。」

    苗木「カムクライズルプロジェクト?」

    梅風「当たり。そういった条件と引き換えに実験台になるという手段がある。」

    苗木「そんなことがあったんだ。…あ!」

    梅風「どうしたの?」

    苗木「もし、予備学科の生徒全員が実験台になる必要が無かった状況だとしたら…」

    梅風「僕の目的の1つでもあるよ。」

    苗木「目的?」

    梅風「海外展開される希望ヶ峰学園でもカムクライズルプロジェクトは行われる。」

    梅風「だけど、その予備学科の生徒は全員お金持ちみたい。他にも理由は無い。」

    苗木「プロジェクト、出来ないよね?」

    梅風「…」

    梅風君の表情が今までよりも真剣になる。

    苗木「大丈夫?」

    梅風「…ごめんね、大丈夫じゃないんだ。」

    苗木「……?」

    梅風「学園側は『希望ヶ峰学園の生徒は実験台として使わない』みたい。」

    苗木「それだと、他に方法が…」

    梅風「ごく一般の生徒の誘拐だよ。」

    苗木「……誘………拐…?」

    梅風「海外展開される希望ヶ峰学園の学園長」

    梅風「元 超高校級の『生徒会長』」

    梅風「『宗方京助』」

    苗木「74期生の?」

    梅風「彼には…罪を償ってもらう。」

    苗木「罪…?」

    梅風「終わったら、高校生を楽しむよ。」

    梅風「またね、苗木君。ありがとう。」

    苗木「え?…え?」

    梅風君の話が終わった。そして、僕の目の前…いや、空間が歪んだ。
  340. 356 : : 2018/04/15(日) 13:32:53
    校舎内

    苗木「ここは…?」

    また、希望ヶ峰学園だ。

    でも…さっきとは雰囲気が違う。

    今、僕たちのコロシアイを行なっている希望ヶ峰学園に近い印象だ。

    梅風「ねぇ、どこ行くの?」

    苗木「あ、梅風君!」

    ???「ここで待ってて下さい。…やはり、先に帰っていて下さい。」

    僕の声は届いていなかった。

    苗木「あれは…?」

    全体的に白が目立つ。梅風君と一緒にいるのは、僕は夢で見たことあった。

    苗木「松風…雪…?」

    梅風「ダメだよ!僕が先に帰ったら、そっちはどうするの?一緒に…」

    松風「ダメです。自分は止めなければいけません。1人でも多く救いたいです。」

    梅風「だから、僕も戦うよ!」

    松風「貴方に出来ることはありません。」

    梅風「…っ!?」

    松風「先に戻ってて下さい。…ね?」

    梅風「…絶対。」

    梅風「絶対、死なないで!」

    松風「大丈夫ですよ。自分は…」

    松風「『超高校級の爆弾魔』ですから。」

    梅風「…うん。」

    梅風「帰って待ってるよ。」

    松風「はい。」

    苗木「あ…」

    梅風君は行ってしまった。

    松風「さてと…」

    松風…君…さん…?どっちか分からないけど、その人物は走り出した。

    苗木「追いかけよう。」

    僕は、松風さんの後を追いかけた。






    松風「…」

    ダンッ‼︎

    苗木「…!?」

    松風さんが止まった教室から銃声が聞こえた。

    松風「…」

    松風さんは柱に身を隠した。

    苗木「どうして、隠れたりなんか…」

    江ノ島「はい、これ。」

    戦刃「…え?」

    苗木「なんで…!?」

    そこには、コロシアイ学園生活で命を落とした2人。『超高校級の絶望』の姿があった。

    戦刃「え、えっと…」

    戦刃「…今〜、私の〜」

    突然、歌い始めた。

    そして、どこかへ行ってしまった。

    ???「あいつの仇を取るんだよ!!」

    苗木「誰…!?」

    その声は教室の中から聞こえた。

    松風「ダメです!早まらないで!」

    苗木「ちょっと…!!」

    松風さんは教室の中へと飛び込んで行った。

    苗木「助けなきゃ…!!」

    僕の姿は見えていない。けど、助け…

    ………

    苗木「……あれ…?」

    また、目眩がした。

    空間が歪んだ。

    苗木「まだ…助けられてない…」

    目の前が真っ暗になった。

  341. 357 : : 2018/04/15(日) 13:54:16
    視聴覚室

    苗木「また…だ。」

    今度は視聴覚室か。

    苗木「…ん?」

    何やら、外が騒がしい。

    苗木「見てみよう。」

    僕はカーテンを開け、窓の外を見た。

    苗木「………」

    言葉が出なかった。

    外は血に染まっていた。

    どこを見ても、死体が視界に入る。

    梅風「…出来た。」

    苗木「…!?」

    梅風君……一体、君は…

    予備学科A「居たぞ!!」

    梅風「また、か。」

    予備学科B「お前らだけズルいんだよ!!」

    予備学科C「殺せ!!」

    ナイフ、バットなどを持った生徒たちが一斉に梅風へと襲いかかる。

    ……が

    予備学科ABC「ああぁぁぁぁぁーー!?」

    …その場に倒れた。

    梅風「なんの仕掛けも無しに背中を向けないよ。…急がなくちゃ。」

    梅風君は感電する仕掛けを外した後、走ってどこかへ行ってしまった。

    苗木「この人たちは…?」

    気絶しているみたいだ。

    苗木「僕も行こう!」

    僕は梅風君の後を追いかけた。






    苗木「はぁ…はぁ…」

    しかし、見失ってしまった。

    苗木「梅風君…どこに…」

    神地「だ、誰か…!!」

    苗木「神地さん!!」

    予備学科D「死ね!!」

    神地「あぁ…っ!?…うっ……嫌…」

    苗木「え……?」

    受け入れられなかった。

    …神地さんが目の前で刺された。

    神寺「死ぬのは貴方だよ!!」

    予備学科D「ぐはっ…!!」

    神寺さんが生徒の胸を貫いた。

    神寺「神地さん…!!しっかりして!!」

    神地「…か、香云さん。」

    神寺「私が助けますから!」

    神地「貴方…だけ、でも…」

    神寺「喋らないで!!」

    神地「…体育館。」

    神寺「言うことを聞いて下さい…!!」

    神地「体育館の裏に……隠し…扉……が…そこ…梅風…さん……が…」

    神寺「体育館の裏…?」

    神寺「…行きましょう。」

    神地「私は…置いて行って……」

    神寺「少しの辛抱です。そこに避難するまで、我慢していて下さい。」

    神寺「…絶対に助けますから。」

    神地「香云……さ…」

    苗木「2人共…!!」

    そこに、2人は居なかった。

    苗木「探さないと…」

    追いかけられなくても探すことくらいは…

    ……っ!?

    苗木「……や、めろ…!!」

    どうして、こんな…

    大事な時に限って………
  342. 358 : : 2018/04/18(水) 18:39:08
    苗木「…」

    また……だね。

    流石に疲れてくる。

    舞園「苗木君、大丈夫ですかっ!?」

    苗木「…え?何が?」

    舞園「今、チラシを踏んで転んでしまって……苗木君、記憶喪失なんですか!?」

    霧切「記憶喪失なら、こんな落ち着いていられないわ。苗木君、怪我は無い?」

    苗木「だ、大丈夫だけど…」

    江ノ島「おーい、苗木ー!」

    苗木「…っ!!」

    戦刃「ごめん!そこにあ」

    苗木「ふざけるな!!」

    戦刃「きゃっ…!?」

    江ノ島「ちょっと!私たちが悪いのは事実だけど、そこまでする必要なくない?」

    大和田「テメェ…女に手出すとは」

    苗木「人のこと、言えるの?」

    大和田「………なんつった…?」

    苗木「僕の友達のお母さんに手を出した。…いや、殺したよね?」

    大和田「………な、何言ってるんだよ…?」

    苗木「人殺し。」

    大和田「お、俺は…」

    石丸「待ってくれ!いくら彼でも、人を殺すなどありえない!僕が証明しよう!!」

    苗木「じゃあ、証明してよ。」

    石丸「は……?」

    苗木「証明してくれるんでしょ?早く。」

    石丸「そ、それは…」

    苗木「僕は母親が被害者である彼女自身に直接聞かせてもらった。適当なこと言わないで。」

    石丸「…本当、なのか?」

    大和田「…」

    霧切「人殺しと共同生活を送らなければならないの?人の気持ちをどうする気?」

    大和田「…」

    舞園「…それでも、今は争っている場合ではありません。一刻も早く、準備しましょう。」

    苗木「…準備?」

    舞園「落ち着いて、思い出してください。」

    舞園「『学園で一生暮らす準備』ですよ。」

    苗木「………」

    苗木「は?」

    苗木「…」

    苗木「何……言って………」

    …意識が遠くなって行く。

    そういえば、僕の姿は見えていた。

    また、次に……

    …舞園さん、どういう意味だったの?
  343. 359 : : 2018/04/29(日) 02:44:00
    ドンドンッ…‼︎ ドン…ドン…ドドンッ‼︎

    苗木「…?」

    誰かが変な風にドアを叩く音がする。

    公「開けてくる。」

    公君…?

    甘里「神寺ちゃんに教えたドアの叩き方だけど、念のために気をつけて。」

    苗木「えっ…!?」

    そこには、甘里さんの姿もあった。

    それに、神寺さんって…

    ガチャ

    神寺「戻ったよ。」

    やっぱり、神寺さんが居た。

    公「無事だっ…!?おい、神地のその傷…」

    神寺「話は後にして、今は治療をお願い。」

    羽衣「は、はい!準備は出来てます。」

    甘里「これ、どうすればいいの!?」

    鬼島「背中っつうのが運良かったな。死にゃしねぇよ。…が、早めに治療しねぇとなぁ。」

    苗木「どう…して…?」

    そこには、コロシアイ学園生活で命を落とした『希望ヶ峰学園、海外展開組』

    そういえば、ここは…?

    苗木「…あっ!!」

    そうだ。ここ、マジックショーの会場だ。

    体育館の舞台裏の扉は厳重にロックされてて、誰も入ってこれないんだったよね。

    それを梅風君が開けたんだ。

    甘里「…ねぇ、誰か喋った?」

    鬼島「はぁ?」

    羽衣「何も聞こえませんでしたよ?」

    甘里「え、気のせい?」

    公「この有様だ。幻聴の1つや2つ、聞こえてもおかしくない。落ち着け。」

    甘里「幻聴…なんだね。」

    梅風「この状態なら、行かなくちゃ…」

    公「ダメだ。」

    梅風「ゆっきー、○#☆君、他のみんなも…」

    聞き取れなかったのもあるけれど、ゆっきーというのは『松風 雪』さんのことだろう。

    …あれ?松風さんの姿が見えない。

    公「あいつも言ってただろう。大丈夫だって。超高校級の爆弾魔だからって。」

    梅風「で、でも…!!」

    羽衣「はい、緑茶です。落ち着きましょう?」

    梅風「…」

    梅風「…ありがとう。頂きます。」

    ゴクッ…

    梅風「…美味しいね。」

    梅風「少し、落ち着……いた…よ…」

    梅風「…」

    公「梅風…?」

    羽衣「すみません。医療道具の中にあった睡眠薬を緑茶の中に混ぜさせて頂きました。」

    公「睡眠薬?」

    公「あぁ、そっか。ありがとな、羽衣。」

    羽衣「いえいえ。」

    甘里「これが、一番の方法だね。」

    甘里「それで、そっちの様子は?」

    鬼島「問題ねぇよ。治療は済んだ。」

    神寺「助かった。鬼島君、ありがとう。」

    神寺「主の命を救ってくれたお礼が」

    鬼島「んなもん、いらねぇよ。」

    神寺「え?」

    鬼島「こんな状況だ。物欲に甘えてる暇なんかねぇよ。…あ、1つあったわそういゃ。」

    神寺「それを聞くわ。」

    鬼島「生き残るぞ。」

    鬼島「俺ら全員。」

    神寺「鬼島君…」

    神寺「もちろん。そのつもりだよ。」

    鬼島「なりゃ、それでいい。」

    羽衣「神寺さんも梅風さんも落ち着きました。みなさん、今日は休みましょう。」

    公「このまま体を壊してもどうしようも無いしな。…羽衣の言う通りにしよう。」

    鬼島「ん、そうか。んりゃなら、休むわー。何かあっても4時間は起こすなよ〜。」

    羽衣「4時間の睡眠では体を壊してしまいますよ!?…では、私もこれで。失礼します。」

    甘里「おやすみ、小鳥ちゃん。」

    神寺「甘里さんは休まないの?」

    甘里「んー、少し考えたいことがあってさ。休むっていう気になれなくって。」

    神寺「そう。なら、1人の方が考えられそうだね。私も向こうで休むよ。」

    甘里「うん。お疲れ様。」

    甘里「…」

    甘里さん、何を考えているのかな。

    公「なぁ、休まないのか?」

    甘里「もしかして、邪魔?」

    公「いや、そういう訳じゃない。」

    甘里「…そう。なら、良かった。」

    公「お前が羽衣と一緒じゃないのが珍しいと思ったんだ。変なことじゃないだろ?」

    甘里「まぁ、ね。」

    公「何かあったのか?」

    甘里「え?特に何もないけど。」

    公「…そうか。」

    甘里「あんたも休んだら?疲れたでしょ。」

    甘里「無理しすぎ。いくらみんなの為とは言えど、あんたは頑張りすぎなんだよ。」

    公「そんなこと、思ってもないけどな。」

    甘里「周りから見たら、そう見えるんだよ。」

    公「意外と自分じゃ分からないんだな。」

    甘里「そうそう。だから、早く休む。」

    公「だけど、俺はまだ…」

    甘里「つべこべ言わない!」

    公「…じゃあ、言葉に甘える。」

    公「お前も休めよ。」

    甘里「自分の体を壊す程、馬鹿じゃないよ。」

    公「また、後でな。」

    甘里「うん。」

    苗木「みんな…」

    本当に大変な状況だったんだね。

    僕たちも、甘里さんたちも…

    甘里「…ねぇ。」

    苗木「え…?」

    甘里「誰か、居るんでしょ?」

    どういうこと!?姿は見えないはず…

    甘里「多分、あたしからは姿が見えない。」

    甘里「…でも、話そ。」
  344. 360 : : 2018/05/16(水) 16:53:05
    苗木「…」

    甘里「って、急に何を話そうっと言っても、ね。困るのは分かるよ。」

    甘里「でも、これだけは言える。」

    甘里「あんたとあたしは……どこかで出会った。あたしにとって、あんたは大切な存在。」

    苗木「大切な存在…?」

    甘里「声、聞こえてる。」

    苗木「聞こえてるの!?」

    甘里「そりゃあ、驚くね。…それで、どうなの?あたしの予想は当たってる?」

    苗木「うーん…甘里さんにとって、僕が大切な存在なのかは分からないけど」

    甘里「大切な存在だよ。」

    苗木「…そっか。じゃあ、当たってるね。」

    甘里「分かってるってことは、あんたは未来から来たんだね。…この絶望の先から。」

    苗木「今、どういう状況なの?」

    甘里「希望ヶ峰学園が崩壊している最中だよ。予備学科が崩壊しているみたい。」

    苗木「あ…」

    甘里「やっぱり、ね。」

    苗木「やっぱりっと、何が?」

    甘里「反応が聞こえた。あんた、この学園の生徒の中の誰かでしょ?」

    苗木「…そうだよ。」

    甘里「希望ヶ峰学園は閉鎖、シェルター化するみたい。同じ状況っていう訳か。」

    甘里「そういえば、忘れてたよ。」

    苗木「忘れてた?」

    甘里「うん。」

    甘里「私は甘里リリカです。超高校級のパティシエだよ!よろしく!」

    苗木「僕も。」

    苗木「僕は苗木誠。超高校級の幸運として希望ヶ峰学園にスカウトされたんだ!よろしくね!」










    君と出会った時と似ているね。

    ただ、君は…もう、いない。

    甘里「…苗木。」

    だけど…






    甘里「あんたは何があっても、前に進める。」

    甘里「『人より少し前向き』」

    苗木「それが、僕の取り柄だよ。」
  345. 361 : : 2018/05/16(水) 17:06:14
    苗木「…」

    見慣れた景色。

    苗木「夢から覚めたんだ。」

    苗木「…行こう。」


    甘里ルーム

    僕は甘里さんの部屋に訪れた。


    〜回想〜

    甘里「…これ。」

    甘里「一応、見つけたから置いておくね。」

    甘里「多分、必要な時が来るはずだから。」

    回想終了


    夢で甘里さんが見つけたのは、鍵。

    それは、甘里さんの部屋の鍵だった。

    体育館舞台裏の部屋で見つけた。

    こうして、ここに来た。

    苗木「君の努力、絶対に無駄にしないから。」
  346. 362 : : 2018/05/19(土) 13:08:06
    キーンコーン カーンコーン

    モノクマ「校内放送、校内放送。オマエラは大至急、体育館にお集まり下さい。」


    苗木「みんなを待たせるわけにもいかない。」


    体育館

    霧切「…苗木君。あなた、どこにいたの?」

    苗木「え?」

    梅風「そろそろ、時間かと思って霧切さんがみんなを集めてたんだよ。」

    神地「苗木さんだけ、部屋に居なかったみたいですね。どこかに寄られてたのですか?」

    苗木「まぁ、そうだね。」

    霧切「話は後で聞く。それより…」

    モノクマ「本題に入っていいみたいだね。」

    公「あぁ、構わない。」

    不二咲「最終対決…だっけ?」

    アルター「学級裁判をやり直すんだよぉ。」

    朝日奈「説明早く!時間無いんだから!」

    舞園「そう焦らずに。」

    モノクマ「ほんとだよ。」

    霧切「けど、朝日奈さんの言う通りでもあるわ。早く説明して。」

    モノクマ「はいはい、分かりましたよ。」

    「ピロン♪」

    神地「おや…?電子生徒手帳からです。」

    モノクマ「そうです。ご覧下さい。」

    僕たちは電子生徒手帳を開いた。


    〜最終学級裁判について〜

    1.最終学級裁判では、十神君を殺害したクロ、学園の謎、外の世界について解き明かして頂きます。

    2.学級裁判でコロシアイ学園生活の首謀者の正体を探して下さい。

    3.コロシアイ学園生活の首謀者と十神君を殺害したクロは同一人物です。

    4.学園内全ての部屋を解放しました。

    5.生徒側が勝利した場合、皆さんは『卒業』となります。ただし、生徒側が敗北した場合、苗木君と霧切さんは処刑され、卒業制度の廃止。残った生徒は学園で一生を過ごして頂きます。

    6.最終学級裁判は学園長の気分で開始しますが、事前にお伝えします。

    以上


    霧切「意外と甘いのね?特に3番目。」

    不二咲「黒幕と十神君を殺害した犯人は同じ人っていうことだよねぇ?」

    梅風「だけど、それが分かっただけ。見つけるのは難しいよ。…多分ね。」

    舞園「簡単にはいきませんよね。」

    朝日奈「でも、やるしかないよ!」

    神地「えぇ、そうですね。」

    公「早速、開始するか?」

    アルター「そのつもりだよ!」

    苗木「固まって探すより、手分けして探そう。2人ずつ組んだりとかしてさ。」

    霧切「生きているのは…9人。1人余るわね。」

    苗木「霧切さん…?何を焦っているの?」

    霧切「……いえ、焦っていないわ。」

    アルター「あのぉ。」

    神地「アルターさん、どうしましたか?」

    アルター「僕、元に戻るよ。」

    公「元に戻る?」

    舞園「それって、今の体を離れてしまうことですよね?しかし、急にどうしたんですか?」

    アルター「えぇっと…」

    モノクマ「邪魔者は消えますよ。というか、邪魔する気なんて1ミリも無いけどね。」

    霧切「じゃあ、話して。」

    アルター「あ、うん。希望ヶ峰学園の情報元に浸入しようかなって思ったんだぁ。」

    不二咲「アルターエゴ…」

    アルター「大丈夫だよ、ご主人たま。お別れなわけじゃないから。」

    不二咲「…そうだね。」

    霧切「これで、4ペア組めるわね。」

    苗木「ねぇ、霧切さん。どうして、そんなに嬉しそうなの?少し変だよ。」

    アルター「もしかして、僕のこと嫌い…?」

    霧切「そうじゃないわ。」

    アルター「良かったぁ…」

    苗木「霧切、答えt」

    霧切「ぼっちを回避出来たのが嬉しいのよ!」(苗木君、あなたは黙ってて。)

    「・・・・・」

    霧切「」

    苗木「…僕は霧切さんと組もうかな。」

    朝日奈「じゃあ、運動部同士のコンビで。また、よろしくね。公!」

    公「え?…あ、あぁ。」

    朝日奈「(めっちゃ嫌そう。)」

    梅風「じゃあ、一緒に解析しよっか。」

    不二咲「うん!よろしくねぇ〜。」

    梅風「エゴ君も行こう!」

    アルター「頑張るね!」

    神地「それでは、私は…」

    舞園「私とですね。よろしくお願いします。」

    神地「はい、こちらこそ。」

    舞園「この機会に神地さんと沢山、話したいです。付き合ってくださいね?」

    神地「も、もちろんです!お願いします。」



    苗木「えっと…」

    霧切「」


    朝日奈「霧切ちゃん、考える所が違う。」

    公「あれで、超高校級の探偵なのか?」

    舞園「これは…言ってしまいましたね。 」

    神地「そのように考えていたとは…」

    梅風「状況も状況だよ。探偵とは。」

    不二咲「確かに、ちょっと場が違うかも。」

    アルター「もっと、大事なことあるのに。」



    普段、こんなこと言わない人でも言うんだ。

    霧切「」

    苗木「霧切さん…」

    こんな状況で何をしているのだろうか。







  347. 363 : : 2018/05/19(土) 19:25:13
    神地「皆さんの役に立てるよう、必死に証拠を捜します!何かあったら、言ってください。」

    舞園「分かりました。お互い様にですね。」


    公「少しでも証拠を見つけないと。梅風とか舞園辺りに馬鹿にされるからな。」

    朝日奈「ギャフンと言わせてやるんだから!」

    公「今、ギャフンなんていうやついるのか?」


    梅風「ギャフンッ!!」

    不二咲「大丈夫!?風邪?」

    梅風「ごめんごめん、変なくしゃみ出た。」

    アルター「それじゃあ、頑張ろうね!」

    不梅「「おー!!」」


    甘里ルーム

    苗木「霧切さん、大丈夫?」

    霧切「え、えぇ……大丈夫…よ。」

    苗木「相当、きてるやつだよ。」

    霧切「それにしても、平和な光景ね。」

    苗木「…そうだね。」

    さっき、僕が見たものを霧切さんも見ている。

    苗木「凄く楽しそう。」

    そこには、沢山の写真が飾ってあった。

    多分、15人の生徒と1人の先生らしき人。

    15人の生徒の中には、梅風君、公君、神寺さん、神地さん、鬼島君、羽衣さん。

    …そして、甘里さんの姿もあった。

    他の生徒たちの顔は黒で塗りつぶされている。

    先生は優しそうな顔で見守っている。

    その横には点滴台を持った生徒。

    きっと、体が弱いのだろう。

    やっぱり、気になるのは…

    梅風君の寂しそうな顔。

    正直、上手く笑えていないのが分かる。

    霧切「どうして、甘里さんの部屋に写真が…?不二咲さんが入った時にはあったの?」

    苗木「見つけたなら、不思議に感じて言うはずだけどね。それに、あの不二咲さんだし。」

    霧切「隠し事が出来るような性格ではないわね。ただ、昨日の裁判があってからは…」

    苗木「…うん。少し警戒してるよ。」

    霧切「奇遇ね。実は私も警戒しているわ。」

    苗木「不二咲さんが【黒幕】であること。」

    霧切「彼に限って、無いことだと思う。それに、信じたいという気持ちもあるわ。」

    苗木「…ねぇ。」

    霧切「…?」

    苗木「いつか、僕たちも…」

    苗木「笑い合えるかな?」

    霧切「…どうでしょうね?」

    苗木「ごめん、誰にも分からないよね。」

    霧切「そうね。けれど…」

    霧切「やってみるのが正しいわ。」

    苗木「……そうだよね。」

    霧切「苗木君、絶対に勝ちましょう。」

    苗木「うん!!」

    僕たちは、いつか掴むんだ。

    みんなが心から笑い合える日を。

    だから、今は…


    苗木「じゃあ、始めようか!!」


    第7.8章 記憶 END
  348. 364 : : 2018/05/19(土) 19:28:37
    おまけの7.8章が無事に終わりました。内容短い、更新低速、ご迷惑をお掛けします。
    さて、次は本ss最後の学級裁判です。果たして、黒幕は誰なんでしょう?勘の良い方は多分、分かります。

    まだ、完結出来てない状態で言うのも…ですが、思ったよりも時間がかかりますね。この後、2も3も残しているというのにね。3は3年後!とかなりそうで怖いです。時間を見つけて更新していきます。
    夏までには1を完結させたい(何回目か覚えてない)です。

    それでは、ラストスパート。お付き合い下さい!
  349. 365 : : 2018/05/19(土) 19:36:57
    第8章
    裏切りの探偵と影を亡くした巫女と希望が率いる超高校級の高校生
  350. 366 : : 2018/06/02(土) 06:30:11
    捜査開始

    苗木「まず、どこから捜査しようか?」

    霧切「そうね……やはり、現場かしら。」

    苗木「現場って、図書室のこと?」

    霧切「えぇ、行ってみましょう。」

    苗木「うん。」


    図書室

    霧切「死体は回収されているわね。」

    苗木「されてなかったら怖いよ。」

    霧切「……」

    苗木「霧切さん、どうしたの?」

    霧切「あれを見て。」

    霧切さんの指差す方向を見てみると…

    苗木「…何だよあれ。」

    監視カメラが気持ち悪い動きをしていた。

    霧切「あの2人は何をやっているのかしら。」

    苗木「先になんとかしよう。」

    霧切「それに賛成よ。」

    視聴覚室

    霧切「真面目にやってくれる?」

    梅風「今、情報を探してる。もう少しで見つかりそう。不二咲さんの方は?」

    不二咲「中々、手掛かりが見つからないよ。」

    苗木「ねぇ、霧切さん。2人は話が聞こえないほど集中してるけど、どういうことかな?」

    霧切「原因が分かったわ。」

    霧切「モノクマ」

    モノクマ「はい、何でs」

    ガシャーン!!

    苗木「霧…切さん?」

    突然、霧切さんが椅子を叩きつけてモノクマを破壊した。意味が分からない。

    そして、新しいモノクマが登場した。

    モノクマ「はい、校則違反。」

    霧切「モノクマへの『暴力』は禁止。けれど、今のは『破壊』よ。」

    モノクマ「無茶苦茶だなぁ。」

    苗木「筋が通っているような無いような…」

    モノクマ「まぁ、いいや。用件をどうぞ。」

    霧切「監視カメラで遊ばないで。」

    モノクマ「だって、暇なんだもん。」

    霧切「私たちには関係ないわ。」

    モノクマ「じゃあ、ポクがどうしようか勝手」

    霧切「邪魔なのよ。邪・魔」

    モノクマ「何が邪魔だよ。糞探偵。」

    霧切「…何か言った?」

    モノクマ「糞探偵糞探偵糞探偵糞探偵糞探偵」

    霧切「何度でも破壊してあげるわ。」

    モノクマ「かかってこいよ。」

    霧切「場所を変えましょう。」

    モノクマ「体育館行くぞ。」

    霧切「…というわけよ。」

    苗木「え?」

    霧切「苗木君、後は任せたわ。」

    苗木「…」

    霧切さんは行ってしまった。

    梅風「あのさ、集中させてほしいんだけど…」

    どうして、僕が怒られるんだ。

    不二咲「あ、苗木君。…1人?」

    苗木「ほんと使えねぇあの糞女。」

    梅風「ちょっと!?やめなよ…」

    不二咲「あ、出来たよ。」

    梅風「おー!」

    不二咲「じゃあ、大事なものをまとめておくよ。梅風君は行ってあげて。」

    梅風「…行くって、どこに?」

    不二咲「苗木君と一緒に。」

    梅風「…」

    苗木「お願い出来る?」

    梅風「不二咲さん、1人で大丈夫!?やっぱり、一緒に居た方がいいんじゃないかなー!?」

    不二咲「え、えっと…大丈夫だよぉ?」

    アルター「僕も居るからね。」

    梅風「…」

    梅風「分かった。行ってくるよ。」

    苗木「凄く嫌そうなんだけど。」

    梅風「だって、僕にはパソコンで情報収集する方が役に立てるから。」

    梅風「…あぁ、霧切さん居ないのか。」

    苗木「いいかな?」

    梅風「行こう。」

    苗木「なんか、ごめん。」
  351. 367 : : 2018/06/02(土) 22:55:27
    図書室

    苗木「あ、監視カメラが動いてない。」

    梅風「あれが変な動きをしてたのか。」

    梅風「色々、調べていくよ。」

    苗木「まずは…」

    梅風「凶器を探そう。」

    苗木「え?凶器?」

    梅風「ずっと、変に思ってたんだよ。凶器がメガネだなんて、おかしな話じゃない?」

    苗木「言われてみれば…」

    梅風「……ん?」

    苗木「どうしたの?」

    梅風「この本を見てみてよ。」

    梅風君は本棚にある1つの本を指差した。

    苗木「これって、血?」

    梅風「…みたいだね。小さな穴もある。」

    苗木「似てる…よね。」

    梅風「そうだね。けど、どうして…」

    苗木「正面に何かあるのかも。」

    梅風「正面?」

    僕は正面の本棚に向かった。

    苗木「ほら、やっぱり。」

    梅風「え?」

    苗木「何かの跡があるんだ。」

    梅風「本当だ。何かを仕掛けたみたいだね。」

    梅風「まるで、罠みたい。」

    苗木(この本棚に仕掛けられた罠…?)

    梅風「苗木君、気づいたの?」

    苗木「可能性だけどね。」

    梅風「おぉ!学級裁判で聞かせてね。」

    苗木「そうしないと、解決出来ないしね。」


    コトダマ【本棚の罠】を手に入れた


    梅風「他にも、本棚に仕掛けは無いかな?」

    苗木「探してみよう。」

    苗木「……あ!」

    梅風「!?…どうしたの?」

    苗木「思い出したよ。この図書室の本棚は動く仕組みになっているんだ。」

    梅風「動くの?」

    苗木「舞園さんが本棚で囲われていたことがあってさ。それで、分かったんだよ。」

    梅風「へぇ〜。それから、試してみようよ。」

    苗木「本棚を動かすんだね?」

    梅風「何か見つかるかもしれないし。」

    僕らは本棚を1つずつ動かしていった。

    そして…

    梅風「…なるほどね。」

    血のついた本があった本棚を動かしてみると、隠し扉が出現した。

    梅風「はい。じゃあ、行くよ。」

    苗木「少しは警戒した方が…」

    ガチャ

    梅風「置いていっちゃうよ?」

    苗木「お願いだから、人の話を聞いて。」

    梅風「探検探検♪ レッツラゴー!!」

    苗木「……」

    苗木「はぁ…」

    全く、人の話を聞いてくれない梅風君。マイペースで合わせるのに疲れてしまう。

    苗木「行くしかないよね。」

    だけど、選択肢が限られている状況とかだと頼もしいから憎めないね。
  352. 368 : : 2018/06/06(水) 18:36:57
    梅風「うぅ…細い。」

    苗木「そう、だね。」

    隠し扉を進んだ先には狭い道があった。

    苗木「ねぇ、梅風君。」

    梅風「どうしたの?」

    苗木「梅風君は黒幕の検討とかついてる?」

    梅風「うーん…今はまだ。」

    苗木「…そっか。」

    梅風「後で一緒に来てほしい場所がある。」

    梅風「いいかな?」

    苗木「あ、うん。行くよ。」

    梅風「良かった。…お、着いたみたい。」

    苗木「慎重に開けてね。」

    梅風「分かってるとも。」

    ギィィィィィ…

    梅風「…」

    苗木「…」

    梅風「」

    苗木「梅風…君…?」

    梅風「ダメだね。引き返そう。」

    苗木「え!?」

    梅風「苗木君、君には未知の領域だよ。ここから先は絶対に通さない。」

    苗木「急にどうしたの!?」

    梅風「…」

    梅風「女子トイレに繋がってた。」

    苗木「あ…」

    梅風「ちょっと、待ってて。」

    ガチャ

    ・・・・・

    バタン

    梅風「2階の女子トイレに繋がってる。」

    苗木「そ、そうなんだ。」

    梅風「戻ろう。」

    苗木「それに賛成だよ。」


    コトダマ【隠し通路】を手に入れた


    苗木「じゃあ、案内してくれるかな?」

    梅風「了解だよ。着いて来て。」



    生物室

    苗木「こんな場所があったんだ…」

    梅風「最近になって気づいたんだ。けど、前までは鍵が掛かってて開かなかった。」

    苗木「寒い…。それで、ここに何があるの?」

    梅風「ここには死体が保管されてる。」

    苗木「…死体?」

    梅風「このランプが点いた冷凍室の中にね。」

    苗木「それが、どうかしたの?」

    梅風「点灯してるランプの数を数えてみて。」

    苗木「えっと……14?」

    梅風「十神君、葉隠君、石丸君、鬼島君、腐川さん、羽衣さん、山田君、桑田君、ヤスヒロさん、大和田君、大神さん、リリちゃん、江ノ島さん、戦刃さん、神寺さん。霧切さんは除くから、亡くなったのは15人だよね。」

    苗木「…!!」

    梅風「気づいたみたいだね。」

    梅風「亡くなったのは15人なのに、点灯しているランプは14つ。これの指す意味。」

    苗木「1人、生きている人がいる。」

    梅風「そうなるよね。だから…」

    梅風「黒幕は亡くなった誰か。」

    梅風「そして、被害者のシロは殺されてしまったことから、本当に亡くなってるよ。」

    苗木「『クロの誰かが黒幕』になるね。」

    梅風「おしおきなら偽装出来るはず。」

    苗木「石丸君、腐川さん、山田君、ヤスヒロさん、甘里さん、神寺さんの中に…」

    梅風「ちょっと、待って。」

    苗木「何?」

    梅風「神寺さんは裏切り者。あそこまで黒幕を追い詰めたんだから、処刑されてるよ。」

    苗木「神寺さんが黒幕だったとしても、自分でコロシアイは潰さないだろう。」

    苗木「ということは、5人の中にいる。」

    梅風「かなり絞れて来たね。」

    コトダマ【点灯したランプ】を手に入れた

    梅風「はい、これで用はおしまい!寒いから、早く外に出よう。」

    苗木「そうしよう。」



    梅風「ナマモノ…か。酷いね。」

    苗木「次はどこを捜査しようか?」

    舞園「苗木くーん!梅風くーん!」

    苗木「舞園さん!!」

    舞園「あの、今から来てもらえませんか?」

    苗木「いいよ。どこに行こうか悩んでいたところだったから。梅風君も来るよね?」

    梅風「いや、僕は戻るよ。」

    苗木「どうして?」

    梅風「不二咲さんの結果も気になるし、苗木君に任せようかなって。」

    舞園「そうなんですね。では、苗木君。一緒に来てもらえますか?」

    苗木「分かった。梅風君、また後でね。」

    梅風「頑張れ^_^」

    苗木「…」

    なんで、あんなに笑顔なんだろう。
  353. 369 : : 2018/12/20(木) 21:14:53
    神地「お2方、こちらです!」

    苗木「神地さんの部屋?」

    舞園「集めた証拠を持ってきたんです!」

    苗木「勝手に持ち出したら、ダメだよ…」

    舞園「…ちゃんと、この証拠品がどこにあったのか説明しますので、許してください。」

    神地「あの、入ってもらっていいですか?」

    苗木「あ、はい。」


    神地ルーム

    苗木「いや、重要そうな証拠品ばかりだね!?正直、甘くみてたよ。」

    舞園「ふふん、私もやれば出来るんですよ!」

    苗木「神地さん、凄いよ。」

    神地「い、いえ!学級裁判で役に立てるよう、努力をするのは当たり前ですから…」

    舞園「…エ?ワタシハ?」

    神地「では、証拠品を1つ1つ見て頂けますか?それについて、説明していきますので。」

    苗木「分かったよ。」

    舞園「私の仕事…」

    苗木「ます、この【ブルーシート】は?」

    神地「この【ブルーシート】は、プールにあったものなんです。よく見てみて下さい。」

    苗木「広げていいの?」

    神地「はい、お願いします。」

    ガサ…

    苗木「…うわぁ!?」

    神地「…!!」

    舞園「2人して驚きましたね。まぁ、苗木くんが驚く分には分かるのですが…」

    神地「す、すみません!!」

    苗木「僕が大声出したからだよね。こっちこそ、ごめんね。それで、この血は?」

    僕が広げたブルーシートには、血痕が付着していた。だから、思わず声を上げてしまった。

    神地「何方の血液であるかは分かりませんが、乾き具合によるとだいぶ前のものかと。」

    舞園「ちなみに、私は最近プールに行きましたけど、その時にブルーシートは無かったです。だから、昨日今日で置かれたのですかね?」

    苗木「となると…」

    神地「どうかされましたか?」

    苗木「…うん、まぁね。」

    神地「今は話す場面ではなさそうですね?学級裁判の時にお願いします。」


    コトダマ【ブルーシート】を手に入れた


    苗木「次は、この……何これ?」

    神地「アイスピックに棘がたくさんついた物の様に見えますね。見た目は不気味です。」

    舞園「これにも、血が付着してます。…でも、こんな凶器無かったですよね?」

    神地「これだけ見た目に特徴があると、忘れるとは考えにくいです。…そうですよね?」

    苗木「こんな凶器見てないよ。」

    神地「良かった。どの事件でどの凶器が使用されたのか、私は分かっていなかったので。」

    舞園「あ、そうでしたね。」

    神地「検証した結果、この凶器の血痕もブルーシートと同じくらいの乾きです。」

    苗木「同じくらい…?」

    苗木「確かめたいことがあるから、この凶器は僕が預かっていいかな?」

    神地「え?…えぇ、構いませんよ。」

    舞園「よくそんなもの持ち歩こうと思いますね。私には出来ません。」

    苗木「ここまで持って来たのは君だけどね。」


    コトダマ【不気味な凶器】を手に入れた


    神地「最後の証拠品ですね。」

    苗木「えっと…これは?」

    神地「倉庫にありました。これも、前の事件……の時には無かったみたいですね?」

    舞園「神地さん…」

    神地「そのことなら、もう気にしないでください。お気持ちだけで、嬉しいです。」

    苗木「…」

    神地「主と使いの関係だとしても、神寺さんとは幼馴染です。いつまでもこんな姿では…」

    神地「あの人に笑われてしまいますから」

    舞園「まぁ、今も笑われてますよ。」

    苗木「ちょっと!?」

    舞園「いい意味ですよ!?良くやってるなーという意味です!!…そう思いませんか?」

    神地「どうでしょう…ね。」

    神地「は、話を戻しますね!」

    苗木「えっと、何の話だっけ?」

    舞園「この証拠品について、ですよ!」

    苗木「あぁ、そうだったね。」

    神地「この装置、何かご存知ですか?」

    苗木「…何だろう?」

    ???「そこで、私の登場だー!!」

    舞園「!?」

    苗木「な、何!?」

    朝日奈「私に任せて!!」

    公「飛ばしすぎだ…」

    神地「朝日奈さんに公さん…?」


  354. 370 : : 2018/12/22(土) 04:30:14
    公「さっき、俺が苗木たちの話し声を聞いたんだ。そうしたら、朝日奈が…」

    朝日奈「はい、これ!図書室にあったよ!」

    苗木「誰でも分かる…」

    舞園「武器の使い方講座?」

    神地「その本、貸して頂けますか?」

    朝日奈「もちろん!」

    神地「ありがとうございます。」

    朝日奈さんから本を受け取ると、神地さんはスラスラとページをめくっていった。

    神地「もしかして、これですか?」

    舞園「早っ!?」

    朝日奈「吹き矢装置???」

    神地「『スイッチ一つで超簡単。貴方の一矢で気になる人のハートを貫け』……?」

    公「怖…」

    舞園「矢を設置して飛ばす装置のようですね。けれど、矢を設置するには設置穴が広すぎるのではないでしょうか?」

    苗木「これは、一体何に使われたんだ…?」

    舞園「このままだと呼びにくいので、【自動弓装置】とでも呼びましょうか。」

    苗木「他に呼び方無かったの?」

    神地「【自動吹き矢】はどうですか?」

    苗木「【吹き矢装置】でいいよ。」

    苗木(ここで詰まるのは面倒だしね…)

    公「【発射装置】は?」

    苗木「それ、採用」


    コトダマ【発射装置】を手に入れた


    神地「これで、終わりです。」

    舞園「これから、どうしますか?」

    公「俺は引き続き学園を見て回るよ。」

    朝日奈「私もそうしようかなー。」

    苗木「僕は……どうしようかな。」

    舞園「また情報を集めたいですし、不二咲さんの所へ行きませんか?」

    苗木「あんまり時間は経ってないように感じるけど、それもいいかな。」

    神地「そういえば、霧切さんは何をされているのでしょうか?お一人で捜査を」

    苗木「あんなの放っておいていいよ。」

    神地「あ、あんなのって…」

    舞園「触れないでおきましょう。」








    梅風「……」

    ピピッ

    梅風「何か見つかるいいけど………ん?」


    被害者は……???

    死亡推定時刻は【午後2時〜午後3時頃】

    死因は胸元を刺されたことで、凶器は鉄串などによるものだと考えられる


    梅風「この記載の仕方…【モノクマファイル】だよね?でも、こんなもの一体…」

    梅風「…これも、なんだね。」


    コトダマ【モノクマファイル?】を手に入れた
  355. 371 : : 2018/12/24(月) 03:08:16
    視聴覚室

    不二咲「あ、みんな!こっちに来て。」

    苗木「何か見つかったの?」

    不二咲「セキュリティが厳重で難しかったけど、何とか1つだけね。」

    舞園「その、見つけたものって一体…?」

    不二咲「これだよ。」

    不二咲さんは僕たちにパソコンを見せてくれた。そこには、1枚の写真が写っていた。

    苗木「これって…!!」

    パソコンには、十神くんが1冊の本を手に取っている写真が写っている。

    苗木「あれ?この本どこかで…」

    神地「苗木さん、この本に心当たりが?」

    苗木「あるはず…」

    不二咲「梅風くんと一緒に探索した時、図書室には行った?そこで、見たとかかなぁ?」

    苗木「…あっ!!」

    そうだ、あの時だ。微かだけど覚えてるよ。

    血が付いた本と同じタイトル『人間失格』

    苗木「間違いないよ。」

    苗木(あの時は罠の方が気になっていたけど、この本についても覚えておいた方がいいかな。)


    コトダマ【図書室の本】を手に入れた


    不二咲「それと、もう1つあったよ。」

    舞園「あれ?さっき、1つだけって…」

    不二咲「証拠になるような物ではなかったんだぁ。この部屋、みんなは行った?」

    舞園「どこですか?あ、5階ですか。5階は碌に調べてないので、分かりません。」

    苗木「そんな当たり前のように…」

    神地「とりあえず、5階に行きますか?」

    不二咲「僕もこれ以上はパソコンでの貢献は難しそうだから、付いて行っていいかなぁ?」

    苗木「もちろんだよ。それで、不二咲さんは5階のどの部屋を見ていたの?」

    不二咲「どういう部屋か…は分からないけど、梅風くんと朝日奈さんと公くんが居たんだ。様子を見る限り、言い合ってたみたい。」

    苗木「それじゃあ、早く行かないと!」

    不二咲「僕が案内するよぉ!付いて来て。」

    アルター「僕を忘れないで〜!」

    不二咲「あ、ごめんねぇ。」



    ロッカールーム

    梅風「いや!本当に何も無いって!ほら、何も隠してないって分かるでしょ?」

    朝日奈「梅風ちゃんは『超高校級の手品師』だから、どこかに隠してるはずだよ!!」

    公「何を隠しているんだ?」

    梅風「才能だけで人を疑うなんて酷いなぁ!」

    苗木「ストーーーーーーーーップ!!」

    梅風「あ、苗木くん。」

    朝日奈「ねぇ、聞いてよー!!梅風ちゃん、何か隠してるんだよ!?」

    公「それが何か、教えて貰えなくて…」

    苗木「梅風くん、それは」

    苗木(あれ?)

    梅風「…」

    苗木(何だろう?梅風くん、真剣な目で僕の顔をジッと見つめてくる…)

    舞園「…!!」

    舞園「はいはい皆さ〜ん!!」

    全員「!?」

    舞園「今から、私による特別コンサートを行うので、強制参加でお願いします!」

    神地「え、ええっ!?」

    公「ま、舞園…?」

    朝日奈「急にどうしたの?」

    アルター「ご主人たま、どうしよう?」

    不二咲「多分、考えがあるのかも。」

    霧切「舞園さん、今は貴方のコンサートなんかを聞いている場合じゃ…!!」

    舞園「『なんか』とはなんですか?」

    霧切「だから、そんな暇」

    舞園「は〜い!行きますよ〜!!」

    霧切「ちょ、押さないで、あ、えっ!?あの2人は?ねぇ、苗木くん、助けっ」

    苗木「…行っちゃったね。」

    梅風「…」

    苗木「話があるんだよね?」

    梅風「これ…」

    苗木「…?」

    梅風「何の為かは分からないけど」

    苗木「モノクマ…ファイル……?」

    梅風「他の人が見たら混乱と騒ぎになると思うから、苗木くんに見て欲しかったんだ。」

    苗木「…そっか。ありがとう。」

    梅風「…ううん。」

    梅風「そういえば、この部屋って何処?」

    苗木「僕にも分からないよ。」

    梅風「あのさ、お願いがあるんだ。」

    苗木「お願い?」

    梅風「そこの扉、僕の電子生徒手帳では開かないんだよ。苗木くんのなら、開くかな?」

    苗木「え?…まぁ、やってみるよ。」

    ピピッ

    梅風「開いた…」

    梅風「そこのロッカーだと、僕の電子生徒手帳は反応したんだ。けど、扉の反応は無い。」

    ガチャ…

    苗木「ここにも、ロッカーだね。」

    梅風「いっぱいある。」

    苗木「でも、なんで僕の電子生徒手帳で開けて、梅風くんの物ではダメなのかな?」

    梅風「それは…」

    梅風「ここが、君に関係している場所であり、僕は関係していない場所だからじゃない?」
  356. 372 : : 2018/12/27(木) 01:16:03
    苗木「どういうこと?」

    梅風「僕には分からない。けど…」

    梅風「君なら…分かってると思う。」

    苗木「…」

    まさか、あの夢が…?

    梅風「何か知っているんだね。」

    苗木「い、いや…その…」

    梅風「隠しても無駄だよ。」

    苗木「それは…」

    梅風「この場では聞かないでおくよ。」

    梅風「きっと、君にとっても本当なのか分からないんでしょ?だから、答えが曖昧。」

    梅風「正解だよね?」

    苗木「うん…」

    梅風「…そっか。」

    梅風「確実な証拠じゃないけど、その証拠は鍵になると思うんだ。」

    苗木「鍵に?」

    梅風「だから、覚えておいて。」

    苗木(あの夢が…本当に…)


    コトダマ【僕の見た夢】を手に入れた


    梅風「じゃあ、このロッカーたちを調べていこうか。きっと、証拠が見つかるはず。」

    苗木「そうだね。」

    ガチャ…

    苗木「…何これ?」

    梅風「1個目から証拠見つけたの!?流石は幸運。それで、どんな証拠?」

    苗木「ノート…みたいだね。」

    梅風「名前も書いてないね?」

    苗木「読んでみる?」

    梅風「いや、プライバシーが……うん。そんなこと言ってる場合じゃないか。」

    梅風「読んでみよう!」

    苗木「分かった。」

    僕は、ノートのページを開いた。


    ○月☆日

    突然のことで驚いた。まさか、あの『希望ヶ峰学園』から招待状が来るなんてな。趣味で始めたことだけど、なんだかんだで良い成績を取っていたと自分でも感じる。けど、ここまで来るのは予想外だった。普通の高校に行って、普通の生活をする。結婚するかどうかは分からないけど、そういう人生を歩むと思っていた。俺は幸福でも不幸でもない日々を送っていたが、今日の出来事は幸福なサプライズだった。だけど、そうなると離れ離れになるのか…?


    苗木「この日記…」

    梅風「…?」

    苗木「どうしたの?」

    梅風「……あ、えっと…この日記の文、明らかに希望ヶ峰学園の生徒のものだよね?」

    苗木「ここにあったってことは、そうだね。」

    梅風「続きも読んでみよう。」


    ○月☆日

    俺は、アイツに希望ヶ峰学園から招待状が来たことを伝えた。アイツは笑顔で祝ってくれた。喜んでくれた。まるで、自分のことかのように。×××も「行ってこい」と言ってくれた。けど、それは…離れ離れになるということ。俺の行く希望ヶ峰学園は△△△で、アイツらとは会えなくなる。どうして、△△△なんだろうな。アイツらは、俺と離れる決心があるのに…俺は……ダメだ。今も深く考えている。小さい頃からずっと一緒だった。一緒にいることが当たり前になっていた。俺は…どうすれば……?


    梅風「これ、書いたのは男性みたいだね。」

    苗木「…」

    なんだろう、この感じ


    ○月☆日

    驚きが重なった。まさか、アイツらも一緒に行くことになってたなんて。確かに、アイツは『手品師』で×××は『バスケ部』だった。もしかしたら、俺たちは3人の人生は運命なのかもな。それくらい、偶然が重なったように感じた。本当に幸せだ。また、アイツらと一緒にいることが出来る。俺は、本当に幸せなんだってことを今まさに実感出来た。×××も笑顔で喜んでくれた。離れた場所でも、アイツらとなら寂しくないな。…ただ、アイツの様子がおかしかった。3人共、『希望ヶ峰学園』からスカウトされて、承認して、一緒に通うはずなのに。アイツは笑顔で振舞っていたけど、上手く笑えていなかった。どうして、悲しい顔を隠したのだろうか。


    梅風「…」

    苗木「ここで、日記は終わっているよ。」

    梅風「…」

    苗木「…」

    梅風「…」

    苗木「梅風…くん……?」

    梅風「…」

    梅風「…公君」

    苗木「え?」

    梅風「そのノート、公君のものじゃない?」

    苗木「嘘…」

    梅風「……なんてね!」

    梅風「僕は『超高校級の手品師』だけど、他にも居たってことだよね。きっと、そう。」

    梅風「塗りつぶされて読めないところもあって、『バスケ部』なんて知り合いじゃない。」

    梅風「だから…」

    苗木「…」

    梅風「…でも、やっぱり、変だよ。」

    苗木「変って?」

    梅風「そのノートの筆跡、間違いなく公君のものなんだ。僕が保証するよ。」

    梅風「…ごめん、1人にして。」

    苗木「…」

    苗木「このノートと公君の関係…そして、ノートに書かれていた『手品師』は梅風君?」

    苗木(僕たちは記憶を無くしているみたいだけど、このノートの内容を見てから、梅風君の顔色が真っ白になってしまった。)

    思い出したらいけないことなのか…?


    コトダマ【公のノート】を手に入れた
  357. 373 : : 2019/01/10(木) 20:53:31
    ひとまず、探索に戻ろう。

    苗木「このロッカーには…」

    ガチャ

    苗木「あ、何かあった。」

    僕が手に取ったものは…

    苗木「写真?」

    霧切さん、舞園さん、不二咲さん、朝日奈さん、不二咲さんのパソコンにはアルターエゴも居る。それから、犠牲者のみんなだ。

    苗木「こんな写真、撮った覚えない。」

    これも、忘れている記憶の中の一部…?

    でも、梅風君や公君は写っていない。

    苗木「そうなると…」

    本当に…


    コトダマ【写真】を手に入れた


    苗木「ここは、もう何も見つからないかな。」

    苗木「そうだ。舞園さんたちは…」




    舞園「みんなー!!盛り上がってるー!?」

    霧切「イェェェェーイ!!」

    神地「フゥゥゥゥーウ!!」

    朝日奈「盛り上がってるよー!!」

    公「ノリノリだな。」

    不二咲「朝日奈さんはテンション高くて、神寺さんはライブが初めてだから分かるけど…」

    アルター「霧切さんのキャラ崩壊が凄い。」

    公「聞いてる場合じゃないとか言ってた割には一番盛り上がってるよな。」

    苗木「あ、ここに居たんだね。」

    公「あぁ、苗木…って、ん?梅風は一緒じゃないのか?2人は連れてこられなかっただろ?」

    苗木(ここは、本当のことを言う場面では無い。1人で捜査しているということにしておこう。)

    苗木「また、1人で捜査しているみたい。」

    公「こういう時も梅風は俺を頼ってくれないんだな。長い間、一緒だっていうのに…」

    長い間……梅風君以外にもいるはず…

    苗木「ねぇ、公君。」

    公「どうした?」

    苗木「あの、さ…」

    苗木「梅風君以外にも小さい頃からずっと一緒だった人って居たりしないかな?」

    公「…」

    公「……」

    公「………」

    公「他に誰かって、そんなの居ない。」

    苗木「…だ、だよね!今の話は忘れて!」

    公「おかしな奴だな。」

    苗木(記憶に無いみたい。けど、このノートに嘘が書いてあるとは思えない。)

    一体、記憶の中には何があるんだろう。


    コトダマ【公のノート】を更新しました


    舞園「舞園ぞろっt……あ、苗木君。」

    苗木「今の何?」

    舞園「はい、今日のコンサートはここまで。一旦、皆さんで食堂に行きましょう!!」

    霧切「残念ね。」

    朝日奈「もっと、聞きたかったなー…」

    不二咲「緊張感って大事じゃないかなぁ?」

    アルター「最終決戦前の雰囲気って一体…」

    神地「切り替えも大事ですね。」

    苗木「はぐらかされた。」

    公「舞園は自分の黒歴史をネタにしすぎだ。」

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