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帝王

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  1. 1 : : 2016/06/29(水) 21:11:28
    「…………ジャン!?」


    ウォールマリア、シガンシナの奪還、壁内にいる巨人の掃討が終わり、長い戦いに終止符がうたれた時だった。





    ………ジャンがいない。


    いち早く気付いたのは、彼の同期であり、唯一の好敵手(ライバル)であった、エレン・イェーガーだ。


    エレンが探していると、他の同期もこの異常事態に気付き、彼の搜索を始める。


    しかしながら、ジャンの姿は見えない。単純なことだが、目を背けていたのであろう。





    『巨人に食われた』


    何人もそんな同期は見てきた。トーマス、ミーナ、ミリウス、ナック、……………マルコ…………


    あげるとキリがない。“死”というのは、彼らにとってはいつでも隣にいるものなのだ。


    が…………、咄嗟の判断で、全員の命を救ったのは、紛れもないジャンだ。


    “弱さ”を糧にした指揮力と行動力で、あの獣の巨人を殺し、壁内に残る巨人掃討も、彼の力あってこそだ。


    「いつの間に死んじまったんだよぉ!オレ、まだお前に『ありがとう』って伝えてねえよぉ………!」


    ポロポロ…………と涙を流しているのは、彼の同期の一人、コニー・スプリンガーだ。


    彼にとってジャンは頼りだった。自分の頭の“弱さ”を理解してくれるヒトだった。


    「いや、まだだよ!もしかしたら、生きているかもしれないよ!」


    コニーを慰めるように言う彼は、アルミン・アルレルト。


    最終的な指揮を全て担い、この争いに終止符をうったと言っても過言ではない人物。


    しかし、彼がどんなに慰めても、彼らの心の中にある気持ちは、晴れることはなかった。
  2. 2 : : 2016/06/29(水) 21:23:04
    名無しさんです。

    このssのタイトル『帝王』ですが、「一切帝王要素ないじゃんか!」と思った方も、後でこのタイトルに沿った内容になる予定です。タイトル詐欺ではないのでご安心を。

    次に、エレチやカップリング要素はありません。それを期待して開いた方は申し訳ありませんが、ブラウザバック推奨です。

    最後に、バッドエンドのつもりです。「進撃キャラに死んでほしくないなぁ」と考えている人も、ブラウザバックをオススメします。

    これでも良ければよろしくお願いします。
  3. 3 : : 2016/06/29(水) 21:25:07
    いいねェ!さいっこうだねェッ!


    期待だねェッ!
  4. 4 : : 2016/06/29(水) 21:39:33
    不知火提督殿
    期待のお言葉ありがとうございます。その期待に沿うよう全力で頑張りますので、よろしくお願いします。

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