この作品は執筆を終了しています。
アニ「碧の目と南十字星」
-
- 1 : 2013/10/02(水) 16:46:04 :
- アニ「ああ、今日も1日が終わったな」
アニ「今日の格闘訓練」
アニ「危うく1本とられるところだった」
アニ「あいつも成長したんだな」
アニ「次の技を考えないと」
アニ「・・・」
アニ「あと1か月で卒団だ」
アニ「私は憲兵団にいく」
アニ「あいつは」
アニ「あいつはどうするんだろうか」
アニ「今日は、夜空がきれいだな」
-
- 2 : 2013/10/02(水) 16:59:47 :
??「よぉアニ」
??「何やってんだこんなところで」
アニ(私がこうやって一人でいるとき)
アニ(無粋にも話しかけてくるのはあいつしかいない)
??「アニ?」
アニ(あえて最初は無視をする)
アニ(最初から応えたら)
アニ(私が話しかけてもらいたがってたみたいだろ)
アニ(あながち間違いじゃないのが)
アニ(少し腹立たしいんだけどね)
??「おーい?寝てんのか?」
アニ「そんなことないよ」
アニ「どうしたんだい。エレン」
エレン「おぉ、よかった。てっきり無視させてるのかと」
アニ「間違ってないさ」
アニ(嘘。ほんとは話しかけてほしかった)
アニ「それで?こんな夜に人のいない兵舎の裏の野原にいらっしゃったのはどういうわけ?」
エレン「眠れなくってな」
エレン「そういうお前はなんでここにいるんだよ」
アニ「私は・・・特に理由はないよ」
アニ「一人が好きなんだ」
エレン「そうか」
エレン「たまには、2人もいいだろ?」
アニ「えっ?」
エレン「少し話そうぜ」
アニ「・・・」
-
- 3 : 2013/10/02(水) 17:19:40 :
- ミカサはヤンデレ
クリスタは天使
アニはツンデレ
いい!
-
- 4 : 2013/10/02(水) 17:28:28 :
アニ(こいつはいつも、どういうつもりなんだろうか)
アニ(私と2人で話したいって?)
アニ(この兵団の中で私の事を知ってる人なら)
アニ(私を見ただけで逃げていくのに)
アニ(こいつは・・・)
アニ(・・・)
エレン「どうしたんだ?黙りこくって」
アニ「何でもないよ」
アニ「それよりアンタ、腕あげたね」
エレン「え?」
アニ「格闘訓練さ」
アニ「最初は私にひっくり返されてばっかだったのに」
アニ「今日なんか危うく1本とられるところだったよ」
エレン「ははっアニからお褒めの言葉をもらえるとはな」
アニ「今からいっちょやるかい?」
エレン「いや、遠慮しとく」
エレン「ここで朝まで眠っちまうようなことは避けてえからな」
アニ「ふふ。そうかい」
アニ(こいつもずいぶんと変わったもんだ)
アニ(入団したての頃はちょっとからかうとすぐ突っかかってきたもんだ)
エレン「にしても、アニも変わったよなぁ」
アニ「そうでもないだろうさ」
アニ(こいつは私の心を読めるんじゃないか)
エレン「ああ、アニの笑顔なんてめったに見れるもんじゃなかったけどさ」
エレン「最近、よく笑うよな」
アニ「そうかな」
アニ「意識してないからわからないね」
アニ「それで?」
エレン「ああ。アニの笑った顔ってきれいだよな」
アニ「ほめ言葉として受け取っとくよ」
アニ(鼓動が、痛い)
エレン「あ、また笑った」
-
- 5 : 2013/10/02(水) 17:39:31 :
- エレアニ...好物だ(*^_^*)
-
- 6 : 2013/10/02(水) 17:48:53 :
エレン「ところでお前はここを出た後どこへ行くんだ?」
アニ「アンタも知ってるだろ?」
エレン「・・・憲兵団か」
アニ「そうさ。私は死に急ぎ野郎と違って自分が大事なんでね」
アニ(どうして意地を張る。悪い癖)
エレン「そうか・・・」
アニ「どうしたんだい?まさか私に調査兵団に入団しろとでも?」
エレン「・・・」
アニ「黙ってちゃわかんないよ」
エレン「おれは・・・お前に死んでほしくない」
アニ(!?どうしたんだい?こいつは)
エレン「だからお前には憲兵団に行ってほしい」
エレン「その気持ち、変えないでくれよ」
アニ「・・・」
エレン「黙ってちゃ分かんねぇだろ」
アニ「・・・なんで」
エレン「ん?」
アニ「なんで私に死んでほしくないのさ」
エレン「ははっ。わざわざ聞くのか」
エレン「てっきり蹴りがとんでくると思ったよ」
アニ(ごまかされた)
-
- 7 : 2013/10/02(水) 17:52:10 :
アニ「・・・」
エレン「・・・」
アニ「何か話してよ」
エレン「・・・」
アニ「ねぇ」
エレン「・・・」
アニ「ねぇってば」
エレン「・・・」
アニ「・・・」
エレン「今日は、星がきれいだな」
-
- 8 : 2013/10/02(水) 17:55:27 :
- エレンさんイケメン///
-
- 9 : 2013/10/02(水) 18:00:56 :
- エレンよ...堕とせ
-
- 10 : 2013/10/02(水) 18:06:50 :
アニ「ああ、きれいだね」
エレン「この夜空の星は」
エレン「おれたちが生まれる前からこの世界を照らして」
エレン「おれたちが死んだ後も変わらずこの世界を照らしていくんだろうな」
アニ「・・・」
エレン「そんな星から見れば」
エレン「人間も巨人だって小さなもので」
エレン「いてもいなくても、変わらないんだろうな」
アニ「・・・」
エレン「そんな世界でも」
エレン「おれたちは生きてる」
エレン「いてもいなくても変わらない世界で」
エレン「必死に足掻いてる」
アニ「アンタが弱音を吐くのは珍しいね」
エレン「弱音を吐いているわけじゃないさ」
エレン「・・・」
アニ「・・・」
エレン「あれ」
アニ「どれ?」
そう言ってエレンは一つの星を指した
アニ「・・・きれいだね」
エレン「ああ、きれいだ」
アニ「アンタも星をきれいって思うんだね」
エレン「何だよその言い方は」
アニ「そのまんまの意味だよ」
エレン「ひでぇなアニは」
エレン「・・・」
アニ「・・・」
-
- 11 : 2013/10/02(水) 18:08:13 :
- エレンが星を語るだと……!なんてこった!!
-
- 12 : 2013/10/02(水) 18:20:00 :
-
エレン「ごめん」
アニ「何?」
エレン「おれ、あの星の名前知らねぇんだ」
アニ(まったく)
エレン「嘘ついたみたいで悪かった」
アニ「・・・」
エレン「・・・」
アニ「私も・・・」
エレン「?」
アニ「私も嘘をついたんだ」
エレン「何だ?」
アニ「・・・好きじゃない」
アニ「一人でいるのは好きじゃないんだ」
アニ「ほんとは」
アニ「一緒にご飯を食べたり」
アニ「おなかを抱えて笑ったり」
アニ「たくさん話をしたい」
アニ「私だってみんなと同じようにおしゃれをしたりして」
アニ「ふつうの女の子みたいに過ごしたい」
アニ「・・・でも私は」
アニ「私はそれができないから」
アニ「だから・・・」
アニ「・・・」
アニ「今こうやってアンタと話してると」
アニ「安心するんだ」
エレン「・・・」
アニ(ああ、なんでこんなこと話しちゃったんだろう)
-
- 13 : 2013/10/02(水) 18:27:47 :
エレン「アニ」
アニ「何?」
エレン「ちょっと目、瞑ってみろよ」
アニ「?」
アニ「・・・」
エレン「あけていいぞ」
アニ「?どうしたの?」
エレン「おれは消えないだろ?」
エレン「ちゃんとお前のそばにいる」
アニ「・・・」
エレン「安心したか?」
アニ「・・・うん」
アニ「じゃあ・・・アンタも目を瞑ってみてよ」
エレン「ああ」
アニ「・・・」
エレン「・・・」
アニ「あけていいよ」
エレン「・・・」
アニ「・・・」
アニ「なんか言ってよ」
エレン「ちょっとびっくりした」
エレン「でも、安心したよ」
アニ「ふふ」
-
- 14 : 2013/10/02(水) 18:37:27 :
アニ「私が何度目をつぶっても」
アニ「そのたびにアンタがいたら」
アニ「私は怖くない」
エレン「心がけるよ」
エレン「だから、心配するな」
アニ「ありがと」
アニ「・・・」
エレン「・・・」
エレン「最近冷えるからさ」
エレン「おれの上着羽織れよ」
アニ「うん」
アニ(あったかい)
アニ「アンタは大丈夫なの?」
エレン「ああ、平気だよ」
エレン「お前の目ってさ」
エレン「きれいな蒼色をしてるよな」
エレン「あの星の中のどれかみたいだ」
アニ「いつ私の目を見たんだい」
エレン「いつも見てるよ」
アニ「変態」
アニ(暗くてよかった。顔、真っ赤だろうな)
エレン「ははっ、手厳しいな」
アニ「まったく」
エレン「その蒼色は」
エレン「お前の金色の髪とよく合う」
エレン「海と」
エレン「太陽みたいだ」
アニ「アンタは、その海っていうのを見るのが夢なんだろ?」
アニ「私なんかで満足していいのかい」
-
- 15 : 2013/10/02(水) 18:45:34 :
エレン「同じくらいきれいだろうと思ってな」
エレン「アニは、きれいだから」
アニ「・・・よくもまあそんな恥ずかしいことを真顔で言えるね」
エレン「これでも内心びくびくしてるんだ」
アニ「もう一回言ってよ」
エレン「もう言わねえよ」
アニ「・・・」
エレン「・・・」
アニ「アンタ」
アニ「寒いでしょ」
エレン「寒くねぇよ」
アニ「強がらない」
アニ「だから、手をだしな」
エレン「??」
ギュッ
アニ「どう?あったかい?」
エレン「・・・あったかい」
アニ「ふふっ。よかった」
エレン(あ、笑った)
エレン(ずっとそのままでいてくれよ)
アニ(あ、目があった)
アニ(ずっとこのままでいれたら)
アニ「・・・」
エレン「・・・」
-
- 16 : 2013/10/02(水) 18:57:16 :
- ――――――――――――
――――――――――
――――――――
―――――
――
アニ(あの時)
アニ(目を開けても私の前にいてくれた)
アニ(あいつが言ってくれた)
アニ(心配するなって)
アニ(・・・)
アニ(心配はしてないよ)
アニ(アンタは、誰よりも強い意志を持ってるから)
アニ(だから・・・)
アニ(・・・)
アニ「私が今思い出すのは」
アニ「いろいろな言葉じゃなくて」
アニ「上着をかけてくれた時のあいつの顔や」
アニ「私の話を聞いてくれたあいつの優しさ」
アニ「・・・」
アニ「私を見つめた透き通る碧の目」
アニ「私の目の蒼色と」
アニ「私の髪の金色を混ぜだら」
アニ「アンタの目みたいにきれいな色になれるかな」
アニ「・・・」
アニ「そういえば、私、もう一つ嘘をついてたんだ」
アニ「アンタが知らないって言ったあの星の名前」
アニ「あの星の名前は」
アニ「南十字星」
アニ「アンタと見たあの星は」
アニ「2人で見たからきれいだったと思うんだ」
終
-
- 17 : 2013/10/02(水) 18:58:39 :
- 終わりです
1作品目:エレン「エレアニ」
2作品目:エレン「寒い」
ほのぼのが得意ですが、こういうのもいいかなと・・・
読んでいただいた方に感謝です
-
- 18 : 2013/10/02(水) 19:00:38 :
- 乙!よかったです!
-
- 19 : 2013/10/02(水) 19:39:18 :
- ベルトルト「悪魔の末裔がぁぁぁあ!!!根絶やしにしてやる!!」
-
- 20 : 2013/10/02(水) 19:49:33 :
- なんか新鮮で良かった!
-
- 21 : 2013/10/02(水) 20:09:16 :
- 切ねー
-
- 22 : 2013/10/02(水) 21:03:13 :
- こーいうの好きです〜!!
-
- 23 : 2013/10/02(水) 22:19:48 :
- 見入ってしまったよ
-
- 24 : 2013/10/02(水) 22:29:29 :
- 皆様、ありがとうございます
何かリクエストがあれば頑張ってみます・・・
-
- 25 : 2013/10/03(木) 19:14:52 :
この話の続きを書き始めました
エレン「2つ目の太陽」
http://www.ssnote.net/archives/508
-
- 26 : 2013/10/03(木) 22:48:17 :
- 感動した・・・
-
- 27 : 2014/02/28(金) 18:29:23 :
- 3
クリスタとアニは逆だろ
-
- 28 : 2014/06/01(日) 00:39:27 :
- よかった…
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場