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エレン「戦の果てにあったもの」

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  1. 1 : : 2016/06/13(月) 19:45:15
    スタ、スタ、スタ、スタ…


    ヒュ~~~~~…


    エレン「・・・」


    ミカサ「   」


    アルミン「   」


    ジャン「   」


    コニー「   」


    サシャ「   」


    リヴァイ「   」


    調査兵団「   」


    エレン「・・・っ」


           アハハハハハハハハハハハ!!!!!


    西暦851年、俺達の戦は終りを告げた、巨人もいなくなり、獣の巨人にも、ライナー、ベルトルトにも勝った、だがその戦の終わりの果てには何も、残らなかった



    エレン「アハハハハハハハハハハハハハ!!!!」





    スタ、スタ、スタ


    ヒストリア「…エレン…」
  2. 2 : : 2016/06/13(月) 19:46:58
    どうもみなさんごんばんわ!この話は仲間をみんな失ったエレンが壊れ、そのエレンを助けていくお話です(グロはないです)


    では、よろしくお願いします!
  3. 3 : : 2016/06/14(火) 16:29:57
    凄く楽しみ!!
  4. 4 : : 2016/06/14(火) 18:48:13
    エレン「アハハハハハハハハハh


    ドサッ


    ヒストリア「!!エレン!!」


    突然倒れたエレンにヒストリアは急いで立ちよった


    兵士「女王様!!」


    ヒストリア「!!エレンを運んで!急いで!!」


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






    エレン「・・・ぁ…?」


    ヒストリア「!エレン!」


    あれから倒れたエレンを急いで壁内に運び治療をし、寝かせた、そして今目を覚ました


    エレン「・・・」


    ヒストリア「体は大丈夫?頭打ってない??」


    エレン「…ぁれ…オレ…」


    ヒストリア「エレン、貴方いきなり倒れたのよ?」


    エレン「…ぁ」


    ヒストリア「おぼえtガシッ!!


    ヒストリア「!!」


    エレン「ッ…んなは」


    ヒストリア「!え、エレnエレン「みんなは!!?」


    ヒストリア「っ!!」


    エレンは頭を打ったのか、記憶が混乱していた、それか強い精神的ショックのあまり防衛的に忘れているのか、どちらかだった


    エレン「…!そういや、ここ、どこなんだよ…!?なぁ、ヒストリア!みんなhヒストリア「壁外調査に出陣した、調査兵団、エレン・イェーガー以外皆戦死しました」








    エレン「・・・・・・・・は?」


    ヒストリア「…エレン…」


    エレン「…ッ!!」


    ガシッ!!


    ヒストリア「っぅ…」


    憲兵「!!貴様!!女王さmヒストリア「っぃぃの…」


    憲兵「!し、しかし…」


    ヒストリア「お願い…」


    憲兵「!っは…」


    エレン「っお前…冗談が笑えねぇぞッ…!!」


    ヒストリア「っじょうだん、じゃないよ…」


    エレン「ッ…いくらお前が冷徹で残酷な人間だったとして、これは本当に笑えねぇ冗談だぞ…おい…」


    ヒストリア「っ…」


    エレン「オレは少しでもお前の事、優しいヤツだと思ってたんだけどなぁ…」


    エレンはそう言いながら苦笑いを浮かべ、手に力を入れる


    グゥゥゥ!


    ヒストリア「っぅぅっ!!」


    憲兵「ッ!!イェーガー!!」


    エレン「!!」


    ドンッ!!!!!


    エレン「っがはっ!!?」


    やりすぎな行為にそこで兵士は手に持っていたピストルでエレンを殴り飛ばした、そしてエレンは壁にぶつかった


    ヒストリア「はぁはぁ…エレン…」


    エレン「ッ…」


    憲兵「女王様、こいつは危険です、今すぐnヒストリア「エレンと話しがあります、下がりなさい」


    憲兵「ッなっ…!?こいtヒストリア「下がりなさい!!」


    憲兵「!!…わかりました、しかし危険があった場合即入りますので、そこら辺はご承知を…」


    憲兵はそう言い部屋から出て行った


    ヒストリア「・・・エレン…」


    エレン「・・・嘘だ…」


    ヒストリア「・・・」


    エレン「なぁ、嘘にしては笑えないぞ?なぁ?ヒストリア」


    エレンは崩れそうになる膝に力を入れ立ち上がりヒストリアの肩を掴んだ


    ヒストリア「…嘘じゃないよ」


    エレン「ッ!!うそdパチン!!!!!


    エレン「っ!!」


    ヒストリア「・・・」


    突然頬を叩かれたエレンは唖然とした、そこで思い出した、決して逃れられない現実を


    エレン「っ…な、何しやがる…!!」


    ヒストリア「・・・エレン、もうみんなは帰ってこないの…」


    エレン「……ッお前、何でそんな平然とした顔で、そんな事言えるんだよ!!?」


    ヒストリアのあまりにも無表情な顔にエレンは大声を出し言った


    ヒストリア「・・・私だって、悲しいよ…友達が、死んじゃったんだもん…」


    そう言いながらヒストリアの目からは涙が出始めた、だが顔は怒こったような、そんな顔をしたまんま


    エレン「っ嘘だ…嘘だ!!!!!」


    ヒストリア「…嘘じゃない」


    エレン「っ…嘘に決まってんだろ!!あいつらが…あいつらが…!!!!」


    ヒストリア「…エレン、貴方がみんなと壁外に行った証拠、あるんだよ…?」



    エレン「!!!!」



    ヒストリアはそう言いながら首元からある物を取り出した、それはオレの鍵、地下室の鍵だった



    ヒストリア「エレン達がもし、いなくなっちゃったら場合って事で私がエレンから預かってたんだよ…?この鍵…」


    目からポロポロと涙を流しながら鍵をオレの手に渡してきた、そしてその鍵の妙に冷たい感触に、現実に突き落とされた


    エレン「・・・っぁぁ…!!」


    ヒストリア「…みんなはもう、居ないの!!エレン!!!」


    エレン「っ!!ッァァァァぁァァァァァァァァ!!!!」


    ヒストリアの最期の言葉にオレは現実を受け入れてしまい泣き崩れた


















  5. 5 : : 2016/06/14(火) 19:31:10
    ・・・

    ・・・・・

    ・・・・・・


    エレン「・・・んぁ…?」


    ヒストリア「!エレン…」


    エレン「・・・ここは、どこだ…」


    ヒストリア「…ここは孤児院にある空き部屋だよ…」


    エレン「・・・・・・・」


    エレンはそれを聞くと黙った、そして頭の中に蘇ってくるのは仲間の死、それだけ


    エレン「・・・・・・・」


    ヒストリア「…エレン…」


    エレン「…なぁ、ヒストリア…」


    ヒストリア「!なに?」


    ヒストリアは椅子から立ち上がりエレンの横に座った、そして俯いているエレンを下から覗き込むように見た


    エレン「…念の為、聞いておきたいんだが、オレ以外みんな、死んだのか…?」


    ヒストリア「!!…うん、巨人の殲滅と引き換えにね…」


    エレン「・・・そうか」


    それを聞きぽっかりと空いた心の中にある事を思い浮かんだ、それは巨人という言葉だった、そして


    エレン「…なぁ、ヒストリア」


    ヒストリア「!ん?」


    エレン「…まだ、巨人が居るじゃねぇか…」


    ヒストリア「・・・え?」


    ヒストリアはエレンのその言葉を聞き驚いた、いったいどこに巨人が居るのか?と


    エレン「…オレだよ」


    ヒストリア「・・・!!」


    その言葉を聞きヒストリアは嫌な予感がした、自分が巨人、つまり


    エレン「オレは巨人だ、まだ殲滅できてねぇじゃねぇか…、あ、そうだ、なぁナイフないか?オレ死ななきゃ」


    ヒストリア「っ!!な、何を言っているの!!!?エレン!!?」


    虚ろな目をしながら笑い立っているエレンにヒストリアは慌てて肩を掴み言った


    エレン「…あ?何言ってんだ、ヒストリア…オレは巨人だぞ?駆逐しねぇといけねぇんだよ…」


    ヒストリア「!!エレンは巨人なんかじゃない!!ちゃんとした人間だよ!!?」


    エレン「?おいおい、ヒストリアその冗談笑えねえぞ、っておっ、ナイフあるじゃねぇか」


    ヒストリア「ッ!!エレン!今の貴方は冷静じゃない!!正気に戻って!!」


    果物用ナイフを取ろうとするエレンの手を掴み急いでナイフを取り窓から投げ飛そうとしたが


    ドサッ!!


    ヒストリア「っ!?」


    エレン「・・・なぁ、ヒストリア、邪魔しないでくれよ死ねないじゃねぇか」


    ヒストリアはエレンに思いっきり押し倒された事に驚いている、そしてあまりのエレンの力の強さに体が震えていた


    ヒストリア「ッ!!死ぬなんてダメ!!許さない!!エレン今の貴方は現実から逃げているだけ!!そんな事みんなが許しても私が許さない!!」


    エレン「・・・じゃあよ」


    ヒストリア「!」


    エレンはそう言いヒストリアの顔に顔を近づけた、わずか数センチ程度の距離




    エレン「オレのこの何の意味もない存在をお前は埋めてくれんのか…?」


    ヒストリア「っ…」


    エレンのあまりにも感情がこもっていない瞳を見て、ヒストリアは驚愕した、前まではとても綺麗に輝いていた瞳が今では真っ黒、エメラルド色の瞳は黒に変わっている


    エレン「…なぁ、ヒストリア、お前はオレのこの何の意味もない存在を認めてくれるのか…?クズ以下でしかないこのオレを」


    手足を完全に捕まれ固定され何も身動きができない状態、そして耳元でそう言われヒストリアはゾクっと、寒気を感じた、だが
  6. 6 : : 2016/06/14(火) 19:31:18
    ヒストリア「…エレン、私言った筈だよ…?私は人類の敵だけど…エレンの味方だって」


    エレン「!!」


    ヒストリア「いい子にもなれないし、神様にもなりたくない、でも…自分なんかいらないなんて言って泣いてる人がいたら…」


    ッス


    エレン「っぁ…」


    ヒストリア「そんなことないよって、伝えにいきたい、それが誰だって、どこにいたって、私が必ず助ける」


    ヒストリアはそう言いながら緩んでいるエレンの手をすり抜けエレンの後頭部に手を回し抱きしめた


    ヒストリア「大丈夫だよ、エレン例えみんながエレンの事いらないなんて言ったとしても」




            わたしはエレンの傍にいるよ?


    エレン「!!っ・・・ヒス、トリア…!!」


    ヒストリア「おいでエレン」


    にっこりとエレンに笑みを送りエレンはそのままヒストリアに抱き付き、泣いた、すごく長い時間泣いた、今まで溜めていた思いをすべて吐き出すかのように泣いた





    エレン「スゥ~…スゥ~…ヒス、トリア…」


    ヒストリア「!・・・ふふっ、おやすみ、エレン」


    ヒストリアはエレンの頭を撫で、階段を下り一階へ行った





    子供「エレンお兄ちゃん、大丈夫…?」


    ヒストリア「!うん、大丈夫だよ!」


    子供2「エレン兄ちゃん…」


    ヒストリア「!ふふっ(…エレン、みんな心配してるよ?)」


    子供3「さっき凄い鳴き声聞こえたと思ったらエレンお兄ちゃんだったんだ…」


    ヒストリア「うん、今は泣き疲れちゃって寝てるところ」


    子供4「?エレンお兄ちゃん以外のみんなどこに行ったの…?」


    ヒストリア「!!」


    子供5「おい4、エレン兄ちゃん以外は…」


    子供4「!!…ぁ、そっか…」


    ヒストリア「・・・大丈夫だよ」


    子供4「!えっ?」


    ヒストリア「まだ、私とエレンが残ってるから!」


    子供4「・・・うん!」


    ヒストリア「ふふふ(…みんな…)」


    今回の調査兵団の活躍は光の如く壁内に知れ渡った、だがあまりの尋常じゃない被害に民は文句と共に涙を流している者も居た、そして一方で巨人が世界からいなくなった事に大喜びしてる兵士達も居た
  7. 7 : : 2016/06/14(火) 19:32:05
    今日はここまでですね、また明日~!
  8. 8 : : 2016/06/15(水) 19:53:37
    チュンチュン



    エレン「…っん…?」



    朝日がエレンの顔に照らされ、眩しさにエレンは起きた



    エレン「…ぁ(…そうか…もう、みんな居ないのか…)」



    みまだ、頭の中に流れてくるのは仲間達の死



    エレン「…(…そういや、俺昨日あいつに…)」



    ガチャ



    エレン「!」



    ヒストリア「あっ、エレン起きてたんだね?」



    エレン「…あぁ」



    ヒストリア「よいしょっと、はい朝ご飯」



    エレン「・・・」



    エレンはヒストリア、そして飯を見て思った、仲間が、みんな死んだ筈なのに周りは何の変化もない、いつも通りの繰り返しだと



    エレン「ッ・・・いらねえ…」



    ヒストリア「・・・」



    その日常的な雰囲気にエレンは嫌気がさした、死んでいった者達の記憶は何もないかのように、否定されているかのような、そんな気がしたからだ



    エレン「・・・(…悪いとは思ってる…でも、こんなのあんまりじゃねぇか…ッ!!)」



    ヒストリア「・・・ねぇ、エレン」



    ヒストリアは飯を机の上に置きエレンを後ろから優しく抱きしめた



    エレン「!!っなんだよ…ッ」



    ヒストリア「・・・他の人達はどう思ってるかはわからない、でもね私は覚えてるよ」



    エレン「っ・・・は、は?」



    ヒストリア「今エレンが何を思っているのか私にはわかる、だって私仮にも調査兵団の一員だったもん、リヴァイ班の一員だったもん」



    エレン「!!」



    ヒストリア「エレンは今とっても疲れてると思う、食事も喉を通らないと思う、でも、さきっと今のエレン、ミカサ達苦しんでると思うよ?」



    エレン「!!っお前…」



    ヒストリア「私はエレンの味方だよ?まだみんな居なくなったわけじゃない、私が居るよ?」



    エレン「!!(…ぁ、そうだ…まだ、みんなが居なくなったわけじゃ、ねぇんだ…!!)」



    ヒストリア・レイス、今は女王をやっているが元俺達と同じ調査兵団の104期兵であり、リヴァイ班の一員でもあった



    ヒストリア「私は生きてるよ、エレン」



    エレン「・・・っヒストリア…!」



    ヒストリア「!ふふっ、エレンって泣き虫だね?」



    エレン「・・・お前だけには言われたくねぇよ」



    ヒストリア「・・・うん、そうだね」



    エレンはそう言い泣きながら食べた







  9. 9 : : 2016/06/15(水) 20:07:54
    ーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーーーー


    スタ、スタ


    ピクシス「んんっ、ふぅ、…今日、兵士皆に集まってもらった理由、それはウォール・マリア奪還作戦に向かった調査兵団の弔いだ」



    兵士達「・・・」




    エレン「・・・」


    ヒストリア「・・・大丈夫?エレン」


    エレン「…あぁ、少し気分が悪いが…」


    ヒストリア「…寝てたほうが…」


    エレン「…いや、寝てなんていられねぇよ、俺だけ生き残った責任だ、最後の調査兵団の一人としてみんなを弔いたい」


    ヒストリア「!…うん」



    今、俺達は兵士達は調査兵団達の死体の目の前に居る、何故調査兵団の死体が回収できたのか、それは巨人がもう居なくなったからだ



    ピクシス「死んだ者達よ、安らかに・・・」


    兵士「安らかに・・・」



    エレン「…安らかに…」


    ヒストリア「…安らかに…」



    孤児院



    ドサッ


    エレン「はぁ~~~…」


    ヒストリア「疲れた?」


    エレン「…あぁ、せめて、ミカサ達の骨がわかったら良かったんだけどな」


    ヒストリア「…うん、そうだね」



    死体の山、つまり誰の骨かわからず骨はみんな土の中に埋めてしまった、今までと同じ通りだ



    エレン「・・・」



    ヒストリア「…ねぇ、エレン」



    エレン「・・・ん?なんだ?」



    ヒストリアはエレンの目を見てこれはまずいと思った、昨日よりはましだがみまだに目に光は戻っていない



    ヒストリア「ちょっと、出かけない?」



    エレン「…?どこにだよ」



    ヒストリア「街だよ」



    エレン「…街になんかあったか?」



    ヒストリア「…今のままじゃエレン潰れちゃうから気分転換にって事で」



    エレン「!…オレは別nガシッ!



    エレン「!?お、おい!ヒストリア!?」



    ヒストリア「いいから!ほら!行くよ!」



    ヒストリアは強引にエレンを街へ連れて行った


  10. 10 : : 2016/06/15(水) 22:15:42
    面白すぎ、期待
  11. 11 : : 2016/06/17(金) 09:50:27
    ヤバい、期待しか言いようがねえぞ(笑)
  12. 12 : : 2016/06/17(金) 19:39:44
    ガヤガヤ…



    エレン「・・・」



    ヒストリア「巨人も居なくなってみんな楽しそうだよね」



    エレン「…あぁ、そう、だな…」



    ヒストリア「・・・」



    エレンは笑う大人、笑う子供、全てが不快に感じた、それはなぜか、わかっている自分の仲間が殺されたのに礼の一言もなく最初からなかったかのようなそんな事に不快な事ぐらい


    アハハハハ



    エレン「っ…」



    ヒストリア「…ねぇ、エレン」


    ギュ



    エレン「!!っな、なんだよ…」



    ヒストリア「…今、エレンが思ってる事、口に出してみない?」



    エレン「・・・は?」



    唖然とした、何故自分が何かを考えている事がこいつにわかったのかと



    ヒストリア「…仮にも役4年間、エレンを私見てきたんだよ?」



    エレン「っだ、だからなんだよ…」



    ヒストリア「…四年間も一緒に居たらエレンがどんな顔をして怒るとか、どんな顔をして喜ぶとか、どんな顔をして悲しむとか、私わかるんだよ??」



    エレン「!!・・・」



    ヒストリア「…何か飲みながら話そうか」



    エレン「っ…話しをした所で今のこの現状が何か変わるとは思わないんだが?」



    今のエレンにとってヒストリアとの会話もとても不快だった、とてもじゃないが何かを口に通す気になんてなれないし、話をする気にもなれない



    ヒストリア「…普段意識してないからわからないと思うけど、人ってね?悩み事とか溜め込んだものを誰かに話しをしたりするとスッキリするんだよ?」



    エレン「っなんでお前オレが何か溜め込んでる前提で話してんだよッ」



    ヒストリア「…だって、今のエレン」



           訓練兵に居た時と同じ顔してるんだもん



    エレン「・・・は…?」



    ヒストリア「…今にでも暴走して人を殺してしまう、そんな顔してるよ…?」



    エレン「!!ッ…てめぇ…!!」



    とうとう堪忍袋がブチ切れたのかエレンはヒストリアの首元を掴み殴ろうとしたが



    ヒストリア「っ…」



    エレン「!!っ…ごめん」



    ヒストリア「!!」



    殴ろうとした時、エレンは思いだした訓練兵のあの時の自分の言動を



     『感情任せに生きるのが現実だって?お前それでも兵士かよ』




    エレン「……悪い、ヒストリア…オレ…」



    ヒストリア「…ううん、私も色々ときつく言い過ぎたよ、ごめんなさい」



    エレン「!!い、いや…オレは…」



    ヒストリア「…とりあえず、どっかで飲まない?」



    エレン「!あ、あぁ」





    カフェ



    エレン「っなんだこれ、苦ッ…」



    ヒストリア「!ふふっ、最近出たばかりなんだって、凄く苦いよね」


    エレン「…あぁ、すっげえ苦い…でも…」



    ヒストリア「フゥ~フゥ~、ん?」



              なんか、落ち着く味だな


    ヒストリア「!」



    エレン「・・・苦すぎるのかよくわかんねぇんだけど、頭がすっきりするな」



    ヒストリア「…うん、そうだね、あ、それでエレンが今思ってる事、全部吐き出しちゃっていいよ?」



    エレン「!で、でもよ、ここ他に人が…」



    ヒストリア「…ふふっ」



    エレン「!な、なんだよ?」



    ヒストリア「…エレンって成長したんだね」



    エレン「・・・は?」

  13. 13 : : 2016/06/17(金) 19:39:51
    ヒストリア「エレンって今まで他人の事なんて気にも留めずよく駆逐してやる~とか大きな声出して言ってたじゃん」



    エレン「!…あぁ、あの時はガキだったからな、本当」



    ヒストリア「ふふっ、今でも子供でしょ?」



    エレン「!…まぁな」



    エレンはそう言い、微笑んだ



    ヒストリア「!」



    エレン「?どうした?」



    ヒストリア「…ううん、なんでもないよ、それより話してよ?きっとスッキリするからさ!」



    エレン「!…あぁ、わかった」



    エレンはそう言い深呼吸をした、そして



    エレン「…オレは正直、ここに居るやつらが今、不快だとオレは思ってる…」



    ヒストリア「・・・」



    エレン「命を落として消え去った調査兵団の事なんて気にも留めず最初っから居なかったかのような扱い、他の兵士だってそうだ、最初っから居なかったような扱いだ」



    ヒストリア「・・・」



    エレン「…前までは何とも思ってなかったのにな、オレはきっとミカサ達が死んじまった事に腹立ってんだろうな」



    ヒストリア「・・・」



    エレン「…何も知らず、いやわかっててあんな笑みを作れてるんなら巨人よりも悪魔かもな、オレ含めてこいつらは」



    ヒストリア「・・・」



    エレン「誰の骨かもわからない骨だって全部わからずじまいで全適当に埋めてお終いだもんな」



    ヒストリア「・・・」



    エレン「…巨人が消えたのはすべて調査兵団のおかげなのに、感謝の一つもない、今のあいつらの笑みは全部オレからしたら」



              不快でしかない



    ヒストリア「・・・エレン…」



    エレン「…悪いな、せっかくの、えっとコーヒーだっけか?汚しちまって」




    ヒストリア「…ううん、大丈夫だよ、エレンが思ってる事は正常、普通の事だもん」




    エレン「・・・え?」



    ヒストリア「確かにエレンの言う事を聞いてると所々間違ってる所がある、でもエレンがそれだけ調査兵団のみんなが大切だったんでしょ?」



    エレン「!!…あぁ…」



    ヒストリア「なら、仕方ないよ、エレンだって人間だもんそう思っても仕方がない」



    エレン「…お前、オレの言った事に不快だと思わなかったのか?あいつらの笑みってお前も含まれてるのかもしれないんだぞ?」



    ヒストリア「…それでも仕方がない、そう私は思ってるよ、でも正直もしエレンがそう思ってるなら、悲しいかな…」



    ヒストリアはそう言いながら悲しそうな笑みをしながら言った



    エレン「!!…あぁ、そうだったな、お前も調査兵団だったしな、しかもアルミン達もみんなお前の友達だった…」



    ヒストリア「・・・うん、表に出してないけど私も今結構、辛いからね…」



    エレン「・・・ごめんな」


    ッス


    ヒストリア「っえ、え!?」



    エレンはヒストリアの頭に手を置き撫でた



    エレン「・・・オレ、今自分の事で精一杯でよ、お前の事全然考えてなかったわ、ごめん」



    ヒストリア「!!き、気にしないで?私なんかエレンに比べたら全然だから、ね!?」


    エレンを励ますつもりが逆に自分が励まされてる事にヒストリアは戸惑った
  14. 14 : : 2016/06/17(金) 19:57:21
    エレン「・・・あぁ」



    ヒストリア「っ(あ~!!私のドアホ!!)と、とりあえずね!私が言いたい事言うよ!?」



    ヒストリアはそう言いながらエレンの頬を両手で掴み自分に振り向かせた



    エレン「っ!!あ、あぁ…」



    ヒストリア「!!え、えっとね、わ、私が言いたいのはエレンが今思ってる気持ちはいつか絶対晴れるからって事!」



    エレンとの顔の距離が近すぎた、その為ヒストリアは照れながら言った



    エレン「っ!?は、晴れるって…」



    ヒストリア「今のエレンからしたらきっとその晴れるってのはとても嫌な気分だと思う」



    エレン「!!あ、あぁ、そう、だな」



    ヒストリア「・・・でもね?エレンは前を向いて生きていかないといけないの」



    エレン「!!」



    ヒストリア「今は苦しいよ?凄く苦しいと思う、でもね?きっとその気持ちも段々晴れるから!今その気持ちを忘れたくない、そう思ってると思う!でも、いつか晴れるから!ね!?」



    エレン「っ!!」



    ヒストリアは少々強引だと思ったがエレンにはこれぐらいが丁度良いと思った



    ヒストリア「…それに今のエレンの気持ちのままだと死んでいったミカサ達も報われないと思うから」



    エレン「!!…みんな…」



    ヒストリア「…うん、それになにより、エレン自身、幸せになれいと思うから」



    エレン「・・・」



    ヒストリア「…エレンからしたら自分が幸せになる権利なんてないと思ってるのかもしれない、でも、それは違う」



    エレン「・・・?」



    ヒストリア「…今のエレンにはとても腹が立つ事だと思う、辛い事だと思う、でも知っていてほしい」



    エレン「!な、なんだよ?いきなり…」



    ヒストリア「・・・死人はもう、戻らない」



    エレン「!!!!」



    ヒストリア「失ったものはもう戻ってこない、エレン自身がどんな人よりもわかってる事、でしょ?」



    エレン「・・・あぁ」



    ヒストリア「・・・言いたい事はこれだけ、凄くめちゃくちゃな言い方しちゃったけど、これだけは知っておいてほしいのエレン」



    エレン「…あぁ(…そう、だな…失った(者)は戻らない…)」



    死んでいった者が戻らない、そんな事この世界では日常茶飯事と言ってもいい、でも知人が死んだ、これだけは受け入りにくい



    ヒストリア「…後、最後にエレン」



    エレン「・・・?」



    ヒストリア「……失った者だけを気にするんじゃなくて、・・・その、っわ、わたしの事も…」



    エレン「・・・え?」



    ヒストリア「!!っ・・・わ、私の事も見てほしい!」



    エレン「・・・・・・それは、どういう事だ?」



    ヒストリア「!だ、だから!死んじゃったみんなの事もそうだけど、私の事もちゃんと見てって事!私はまだ生きてるから!」



    ヒストリアは少し感情的になり机を叩いてしまった



    ?なんだ喧嘩か?


    あれ、あの人ってヒストリア女王様よね?


    ほんとだ!



    エレン「っお、おい…」



    ヒストリア「!!ご、ごめんエレン…」



    エレン「い、いや別に良いんだけどよ…」



    ヒストリア「!ぅ…(・・・私何してんだろ…)」



    顔が熱くなりおそらく赤くなっている顔を隠そうとしたを向いた


  15. 15 : : 2016/06/17(金) 20:32:43
    期待だ!
  16. 16 : : 2016/06/17(金) 21:33:49
    読み応えのある楽しい作品だ。
  17. 17 : : 2016/06/17(金) 21:40:25
    大好きです!!
  18. 18 : : 2016/06/18(土) 19:51:02
    エレン「・・・あ~まぁ、なんだ」



    ヒストリア「?」



    エレン「…確かに、お前の言う通り話したら結構、楽になったな」



    頭をポリポリと掻きながらエレンはそう言った



    ヒストリア「!!」



    エレン「・・・だから、まぁありがとうな、ヒストリア」



    多少心に余裕ができたのかエレンは微笑んだ、多分微笑んだ事にエレンは気づいていないと思う、でもそれで良いんだろうと思う



    ヒストリア「・・・!うん!」



    エレン「っにしてもこのコーヒーって苦いんだな、飲み物って思えねえよ」



    ヒストリア「!ふふっ」



    エレン「?なんだよ・・・」



    ヒストリア「ううん、なんでもない!」



    エレンに少ながらず気力が戻った事にヒストリアは嬉しくなり微笑んだ、今回のこの話は無駄ではなかったとわかったからもある










    エレン「それで、どうすんだ?」



    ヒストリア「ん~、どうしよっか?」



    あれからコーヒーを飲み終えヒストリア達は店から出て今街をうろついている



    エレン「どうしよっかって、お前もしかしてコーヒー、じゃなくてオレの機嫌を直すためだけに来たのか?」



    ヒストリア「う、う~ん機嫌を直すんじゃなくて本来は気分転換の為に来たんだけどね」



    そう言いながら苦笑いする、今回わかった事があるそれは人と人は話し合わないと何も進まない、当たり前のようで当たり前じゃない、気づきにくい事がある事に気づいたヒストリア



    エレン「・・・そうか」



    ヒストリア「う、うんでもエレン来てよかったでしょ?一応思ってた事言えただろうし」



    エレン「!あぁ、胸の奥に溜まってた事、全て吐き出せたよ、ありがとうなヒストリア」



    エレンはそう言いヒストリアの両手を握ったついこの前まで日常的にあった行為、エレンとヒストリアが互いに触れる事によって食べられた者達の記憶が蘇る、と言うより昔の事を思い出すふうになっていた



    ピリッ



    エレン「!!」



    ヒストリア「!!」



    エレン「…あ、あ~その、なんだ」



    ヒストリア「!!っお、思い出さなくていいからいいから!!」



    今、触れた事によってヒストリアの記憶がエレンの中に入ってきた、だがその入ってきた記憶は他愛のない物だった



    エレン「っちょ、お、おい!いてぇって!」



    ヒストリア「忘れろ~!!」



    ヒストリアから入ってきた記憶、それは訓練兵時代、おねしょをした事だった








    ヒストリア「ぅぅ…」



    エレン「お前、体に対しての腕力の比率がおかしいだろ…というか、悪かったよ、まさかお前が」




    ヒストリア「っ口に出さないで~!!」




    つい口が滑りそうになった所でヒストリアは飛び込みエレンの口を塞いだ




    エレン「っムグッ…」



    ヒストリア「はぁはぁ、もう!エレンのアホ!」



    エレン「(…そんなに恥ずかしい事なのか??)」
  19. 19 : : 2016/06/19(日) 19:08:52
    エレン「・・・にしても」



    ヒストリア「…ん?」



    エレン「…巨人が居なくなった今、オレの事はどうなってるんだ?オレは仮にも巨人になれるんだぞ?」



    そう、仮にもオレは巨人、下手したら手違いで巨人になれる事だってできる



    ヒストリア「!あ、うんそれは平気だよ」



    エレン「?どういう事だ?」



    ヒストリア「上の話でエレンの事については特に問題なしで、普通の兵士に戻ることになってるって」



    エレン「!それ、本当なのか?」



    ヒストリア「うん、だからエレンは別に何の心配もないって、後これから兵士達は悪行を働かす悪党を締めていく事になったらしいよ」



    エレン「…おいおい、オレそんな話聞いてないんだが…」



    ヒストリア「あはは、エレンが寝込んでる間に決まっちゃった話しだからね」



    エレン「…そう言う事かって、所で巨人が居なくなったって事は壁の外に…」



    ヒストリア「うん、壁外調査も始まるって!外の世界に何があるのかわからないから立体起動は持っていくらしいけどね」



    エレン「・・・そっか、じゃあいよいよ海も見れるのか…」



    エレンはそう言いながらアルミンとの約束を思い出した



      アルミン『いつか、外の世界に行けたらいいよね!』



    エレン「・・・」



    ヒストリア「…その」



    エレン「?」



    ヒストリア「…私、エレンと海、見たいな!」



    エレン「!」



    ヒストリア「アルミンやミカサ達の変わりにはなれないけど、だめかな?」



    エレン「…いや、変わりなんかじゃねぇよ」



    ヒストリア「?え?」



    エレン「お前はお前だ、あいつらの変わりになんて絶対なれねぇよ、お前は誰の変わりでもないお前はお前だ」



    ヒストリア「・・・ふふっ、何言ってんのエレン?」



    ヒストリアは笑いながらエレンの腕をコツン、と叩いた



    エレン「!そんなおかしいか?」



    ヒストリア「…ううん、おかしくないよ、嬉しい」



    苦笑いするエレンにヒストリアはエレンの腕に抱き付き言った



    エレン「・・・おい」



    ヒストリア「ふふっ、なに?照れてるの?エレン」



    エレン「そう言う問題じゃなくてだなぁ…」



    ヒストリア「?」



    エレン「・・・はぁ、なんでもねぇよ」



    ヒストリア「!ふふっ」



    それからエレンとヒストリアは街中をぶらついた、ぶらついてる途中もヒストリアはエレンの腕に抱き付いてた



  20. 20 : : 2016/06/19(日) 21:47:16
    期待
  21. 21 : : 2016/06/20(月) 12:14:07
    ほのぼのと・・・応援しますよ。
  22. 22 : : 2016/06/23(木) 12:56:54
    早く書いてくれ〜
  23. 23 : : 2016/08/04(木) 16:06:52
    頑張って下さい。
  24. 24 : : 2016/08/04(木) 22:08:59
    書いてくれー
  25. 25 : : 2016/08/21(日) 17:54:27
    続きが楽しみです。よろしくです‼️
  26. 26 : : 2016/12/22(木) 11:58:44
    期待ですね
  27. 27 : : 2017/04/30(日) 23:55:52
    過去に戻らないかなあ…チラ
  28. 28 : : 2019/08/03(土) 16:21:56
    書いてほしい
    期待してるぞ。

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