英雄
-
- 1 : 2016/05/30(月) 00:57:41 :
- 物語です。他の作品もあるのでスレだけ立てといてゆっくり更新したいと思います
-
- 2 : 2016/05/30(月) 08:58:06 :
- 膝カックンみたよー
-
- 3 : 2016/05/30(月) 12:03:19 :
- ライナーさん、ありがとうございます!
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- 4 : 2016/05/30(月) 12:30:09 :
- がんばれー
-
- 5 : 2016/05/30(月) 13:02:34 :
- ライナーさん、
はい!
-
- 6 : 2016/05/30(月) 14:21:37 :
- 言い忘れてましたが現パロです
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- 7 : 2016/05/30(月) 14:27:16 :
- マリア市
イザベル「知ってるか?翼中のリヴァイって奴が五人の不良をぶっ飛ばしたの」
ファーラン「ああ、知ってる」
ファーラン「今回で4回目ぐらいだな…そいつが不良どもぶっ飛ばしたの」
イザベル「そうだな…」
ファーラン「それより、もう練習の時間だな」
イザベル「ああ、そうだな」
ファーラン「行くか!」
イザベル「おう!」
二人の少年と少女は青と赤のグローブを持って
駆けて行った
-
- 8 : 2016/05/30(月) 14:30:15 :
- 自由の翼中学校
エルヴィン校長「リヴァイ…すまない今回はもう庇いきれん…」
リヴァイ「謝んな…喧嘩した俺が悪い」
エルヴィン「…すまない」
リヴァイ「…」ガチャ
リヴァイ「明日から何すっかな…」
少年は、午前のうちに家に帰った
そして、もうその帰路を通ることはない
-
- 9 : 2016/05/30(月) 14:34:39 :
- 翌朝
リヴァイ「…」
リヴァイ「飯…食うか」
少年に家族はいない
生まれた時から家族はいず、施設にいた
家族の愛を知らずに育ってきた少年だったが
家族のように接してきたのはエルヴィンくらいだった
そのエルヴィンに迷惑をかけたのを少年は後悔しながら朝飯を食べた
-
- 10 : 2016/05/30(月) 14:39:13 :
- リヴァイ「散歩でもするか…」
今日は平日なので散歩をしていると
学校はどうした、という目で見られるが気にせず散歩を続ける。
リヴァイ「腹減ったな…」
少年は、近くにあった蕎麦屋にはいって昼飯をとる
勘定を払って外に出ると日は高くジリジリと暑くなっていた
リヴァイ「帰るか…」
その日は、そのまま特に何もせずに1日が終わった
-
- 11 : 2016/05/30(月) 14:46:05 :
- その日の後も、こんな風な生活が続いた
ある日、夜の街に買い物をしに行こうとした時だった
ニャーニャー
リヴァイ「なんだ?猫の声か…?」
リヴァイ「あっちから声がするな」
少年は声がする方へ向かった
リヴァイ「…お前ら何やってる」
そこには、この前ぶっ飛ばした不良五人がいた
不良1「お、お前…」
不良2「チッ、行くぞ」
リヴァイ「…こいつか」
ニャーニャー
リヴァイ「悪趣味な事やってんな…」
その猫には浅い切り傷があった
リヴァイ「…」スタスタ
ニャーニャー
リヴァイ「…」ヒョイ
少年は、気まぐれなのか猫をウチに連れ帰った
-
- 12 : 2016/05/30(月) 15:34:00 :
- リヴァイ「…もいいだろ」
猫「ニャー」
リヴァイ「じゃあな」
猫「ニャー」
リヴァイ「…じゃあな」
猫「にゃ」
リヴァイ「…こいつ」
猫は少年から離れなかった
動物の猫にはわかっていた
リヴァイという少年は、実は優しい少年ということを
リヴァイ「仕方ねえな」
少年はその猫を飼うことにした
-
- 13 : 2016/05/30(月) 16:31:43 :
- それからの1日も、散歩をし猫の世話をするだけで終わった
-
- 14 : 2016/05/30(月) 16:44:46 :
- また、夜の街に買い物をしに行っている時だった
おっさん「なんだ坊主」
リヴァイ「てめえこそなんだ」
おっさん「俺は、ケニーだ」
リヴァイ「そうか…」スタスタ
ケニー「おいおいつめてえじゃねえかよ」
リヴァイ「俺は、おっさんに興味はねえ」
ケニー「そうか、俺もだ」
リヴァイ「…」スタスタ
ケニー「だから、行くなって」
リヴァイ「用があるなら早く言え」
ケニー「口が達者な坊主だな」
リヴァイ「…用はなんだ」
ケニー「腹が減った飯を食わせてくれ」
リヴァイ「飢えて死ね」
ケニー「ははっ!ひでえ!」
リヴァイ「…帰る」
ケニー「はは、じゃあな坊主!」
リヴァイ「…」スタスタ
-
- 15 : 2016/05/30(月) 16:51:16 :
- そして、リヴァイの1日にこのおっさんも入ることになる
翌日
リヴァイ「またお前か…」
ケニー「悪いか、飯食わせろ」
リヴァイ「飢えて死ねつったろ」
ケニー「残念ながら死なねえ」ベェー
リヴァイ「チッ」スタスタ
ケニー「じゃあな!坊主!」
また次の日も
リヴァイ「しつけぇ」
ケニー「俺は頑固だからな」
リヴァイ「食い意地張ってるだけだろ」
ケニー「そうかもな!」ハハッ
リヴァイ「そうか」スタスタ
どっちも頑固でこれが一ヶ月続いた
-
- 16 : 2016/05/30(月) 17:04:51 :
- そして一ヶ月を少しずつ過ぎた頃だった
ケニー「いってーな!」
不良1「おっさん、金出せよ」
ケニー「嫌だね」ベーッ
不良2「このっ!」
ケニー「いって!」
リヴァイ「あのおっさんなにやってんだよ…」
リヴァイ「…」スタスタ
不良3「はやく金だsリヴァイ「おい、てめえらそのおっさんを離せ」
不良1「なんだと…、お前…」
不良4「おい、逃げるぞ」
不良3「くっ」
タタッタッ
リヴァイ「…」
ケニー「おお!お前か。いや〜助かったありがとな、坊主」
リヴァイ「…」
???「先生!」
ケニー「おっ、ファーラン!」
ファーラン「大丈夫ですか⁈先生!」
ケニー「ああ、大丈夫だ。心配すんな」
リヴァイ「…」
ファーラン「こいつがやったんですか?」ギロッ
ケニー「いy???「先生!大丈夫かー⁈」
ケニー「おっ、イザベルか」
リヴァイ「…」
イザベル「その怪我…、そいつがやったのか」ギロッ
ファーラン「ああ、そうだろうな…」
ケニー「いyファーイザ「この野郎!」ブオン
リヴァイ「…」パシッ
ファーイザ「えっ」
ケニー「待て待て、そいつは俺を助けてくれたんだ」
ファーラン「えっ⁈そうなんですか⁈」
イザベル「マジかよ!」
ケニー「いつも人の話は最後まで聞けって言っているだろ」
-
- 17 : 2016/05/30(月) 17:13:24 :
- リヴァイ「…」スタスタ
ファーラン「ちょ、ちょっと待ってくれあんた!」
リヴァイ「…なんだ」
ファーラン「勘違いとは言え、殴りかかって悪かった」オジギ
イザベル「俺も、悪かった」オジギ
リヴァイ「そんなことどうでもいい」スタスタ
リヴァイ「じゃあな」
ファーラン「行っちまったな…」
イザベル「ああ…」
ファーラン「先生、あいつなんて言うんですか?」
ケニー「さあな?、いっつもここらで会っているんだが名前聞くのを毎回忘れてな」
ファーラン「そうですか…」
ケニー「どうした?ファーラン」
ファーラン「いや、あいつ俺のパンチを軽く止めたから戦いたくなって」
イザベル「俺もだ!」
ケニー「そうか…この時間くらいにここにいれば会えると思うからお前らもいるか?」
ファーイザ「はい!」
-
- 18 : 2016/05/30(月) 17:14:19 :
- こうして、またリヴァイの1日に色が加わっていった
-
- 19 : 2016/05/30(月) 17:46:17 :
- 次の日
リヴァイ「なんか二人増えてるが…」
ケニー「まあまあ、いいじゃねえかよ!」
ファーラン「なあ!あんた俺と勝負してくれよ!」
リヴァイ「却下だ」
イザベル「ケチ!」
リヴァイ「…」
イザベル「あっ!無視した!」
リヴァイ「…」
イザベル「無視すんなよー」ウゥ
リヴァイ「…嫌だっつってんだろ」
ケニー「なんだ、お前女の涙に弱いのか」ハハッ
リヴァイ「黙ってろ、おっさん」
ケニー「ハハッ!」
ファーラン「なあ、いいだろ〜」
イザベル「そうそう、いいだろ〜」
リヴァイ(ハァめんどい)
-
- 20 : 2016/05/30(月) 17:55:20 :
- リヴァイ「わかった」
ファーラン「!勝負してくれるのか?!」
リヴァイ「違え、飯食わせてやる」
ファーイザ「は?」
リヴァイ「お前らじゃない、そこのおっさんだ」
ケニー「おっ!ほんとか?」
リヴァイ「ああ、ほんとだ」
ケニー「よし、早速お前の家行って食わせろ!」
リヴァイ「駄目だ」
ケニー「おいおい、どういうことだよ」
リヴァイ「俺は、綺麗好きなんだお前みたいな
汚ねえやつは家に入れたくない」
ケニー「相変わらず、ヒデー奴だな」
リヴァイ「それが嫌なら作らねえ」
ケニー「わかったよ」
ケニー「ファーラン、イザベル行くぞ」
ファーイザ「は、はい?」←よくわかってない
ケニー家
リヴァイ「ここがお前の家…だよな?」
ケニー「そうだ」
リヴァイ「ボクシング場じゃなくてか?」
ケニー「俺は家でボクシングの指導をしてんだよ」
ファーラン「俺とイザベルしか、生徒はいないがな」
イザベル「そうそう!」
ケニー「ハハッ、それを言うなよ〜」
リヴァイ(なんか暖かいな…)
-
- 21 : 2016/05/30(月) 19:40:59 :
- ケニー「はやく!はやく!」
リヴァイ「ガキか…」
イザベル「はやく!はやく!」
ファーラン「俺にも作ってくれよ」
リヴァイ「てめえらもかよ…」
イザベル「いいだろ?」ウルウル
リヴァイ「はいはい作りゃいいんだろ」
イザベル「よっしゃーっ!」
ファーラン「イザベルのおかげだな」
リヴァイ(他のやつに飯作るなんて久しぶりだな…)
リヴァイ「作るから座ってろ」
3人「はーい!」
ザクザク コトコト パラパラ グツグツ
リヴァイ「ほらよ、野菜炒めと肉じゃがとサバの塩焼きの和風料理だ」
3人「オオォー!」
ファーラン「お前男か?」
リヴァイ「女に見えるか?」
ファーラン「だよな…」
イザベル「兄貴の料理スゲェ」
ファーラン「教えて貰えよ」
イザベル「うっせー」
リヴァイ「おい待て、なんだ兄貴って」
イザベル「いいだろ?兄貴で」ウルウル
リヴァイ「いいから、その目はやめろ…」
ケニー「うまそうだな、おい」
リヴァイ「そうか…」
ケニー「そんじゃあ」
3人「いただきまーす!」
ファーラン「うめえ」モグモグ
イザベル「なぁ」モグモグ
ケニー「いやー、粘ったかいがあったな」モグモグ
リヴァイ「フッ、ゆっくり食えよ」
数十分後
ファーラン「いやー食った食った」ゲプッ
イザベル「ほんとな」ゲプッ
ケニー「食い過ぎた…」オエッ
リヴァイ「吐くなよ」
ファーラン「ハハッって、もうこんな時間か…」
イザベル「ほんとだ…帰らなくていいのか?」
リヴァイ「ああ、問題ない」
ファーラン「いやでも、学校とかよ。俺達はここに住んでるからいいけどよ…」
リヴァイ「学校は退学になった」
ファーイザ「えっ?!」
リヴァイ「ちょっと、喧嘩してな…」
ファーラン「ちょっと待て、あんたの名前って
'リヴァイ'か?」
リヴァイ「そうだが?なんで知っている」
イザベル「いや、ここら辺の奴らは大抵知ってるよ」
ファーラン「ああ、喧嘩が強いって評判だ」
リヴァイ「そうなのか…知らなかった」
ファーラン「先生知ってたのか?」
ケニー「ああ、知ってた」
リヴァイ「そうだったのか?」
ケニー「エルヴィンとは酒飲み仲間でな、リヴァイのことをよろしく言われてたんだよ」
リヴァイ「そうだったのか…」
リヴァイ(エルヴィン…)
ファーラン「ま、まじか、あんたリヴァイだったのか…」
リヴァイ「…俺が、リヴァイだったらなにか都合が悪いのか?」
リヴァイ(どうせこいつも…)
ファーラン「いいや全く!むしろどうやったらそんなに強くなれるのか教えてくれよ!」
イザベル「俺も、俺も!」
リヴァイ「!まあ、気が向いたらな」
エエー!イイジャナイヨ!ダメダ ケチー!
この日からリヴァイの日々は大きく変わる
-
- 22 : 2016/05/30(月) 19:50:42 :
- 後日
ファーラン「ん?」
ケニー「どうした?ファーラン」
ファーラン「いや、前にリヴァイの名前聞いた時わかんないって言ってませんでしたっけ」
ケニー「そうだっけ?」
ファーラン「ほら、不良に殴られてた時の」
ケニー「そんなことあったけ?」
ファーラン「ありましたよ、また酒でも呑んで忘れてたんでしょう」
ケニー「そうかもしれないな」
ハハッ
-
- 23 : 2016/05/30(月) 20:04:24 :
- リヴァイ「ボクシングをやらないかだと?」
ファーラン「ああ、そうだよ!」
リヴァイ「やらねーよ」
イザベル「なんでだよ!」
リヴァイ「相手を殴り飛ばしたって良いことはねえ」
ケニー「おいおい、なんか勘違いしてねえか?」
リヴァイ「なにをだ…」
ケニー「確かにどっちも相手を殴り飛ばして起き上がれなくしたら勝ちだ」
ケニー「だけどなその先が違う」
リヴァイ「…」
ファーラン「…」
イザベル「…」
ケニー「喧嘩で勝ったら精々''喧嘩の強い不良''だ。」
ケニー「けどな、ボクシングで勝ったら''英雄''だ」
ケニー「''英雄''になりたくねえか?」
リヴァイ「フッ、''喧嘩の強い不良''よりは良いかもな」
ファーラン「…」
イザベル「…」
リヴァイ「なってやるよ''英雄''に!」
-
- 24 : 2016/05/30(月) 20:17:18 :
- その日からリヴァイの日々に''英雄''という
色鮮やかな色がついた
ケニー「よし!今日からボクシングの練習を始めるぞ」
リヴァイ「ああ、だが俺はグローブもなんも持ってないぞ」
ケニー「予備があるからそれを使え」
リヴァイ「助かる」
ケニー「まず、練習の時間だが何時から何時までがいい?」
リヴァイ「9時から19時までだ」
ケニー「やめとけ、死ぬ」
リヴァイ「死なねえよ」
ケニー「死ぬ」
リヴァイ「死なねえ」
ケニー「死ぬ」
リヴァイ「死なねえ」
ケニー「俺が死ぬ」
リヴァイ「お前がかよ」
リヴァイ「特になんもしねえだろ、お前」
ケニー「9時に起きるとか無理」
リヴァイ「そっちかよ」
リヴァイ「じゃあ、お前が起きるまでの練習をメニューだけくれ」
ケニー「それならいいだろう」
リヴァイ「なんで上からなんだよ…」
ケニー「ハハッ、なんとなくな」カキカキ
練習メニュー
腕立て伏せ 100×5
腹筋 50×3
縄跳び 150×3
ランニング 3km
100mダッシュ×10本
ケニー「出来たぞ」
リヴァイ「…死ぬ」
ケニー「ハハッ、がんばれよ!」
ケニー「今日は、基礎を叩き込んでやるからよ」
ボクシングのルールをまったく知らないリヴァイの上達は凄かった
殴るミットの音は、清々しいほどバン!となる
後から、練習に来たファーランとイザベルはそれを見ていつもより真面目に練習をした。
-
- 25 : 2016/05/30(月) 21:39:36 :
- いい話&面白い話すぎて死にそうです( ´,_ゝ`)
期待でっす!
-
- 26 : 2016/05/30(月) 22:08:54 :
- リヴァイ真衛兵さん初めまして!
死なないでくださいね?
期待ありがとうございます!
-
- 27 : 2016/05/30(月) 22:23:57 :
- 3kmランニング中
リヴァイ「ハァハァ」タッタッ
???「やめてください!」
リヴァイ「…なんだ?」
リヴァイは声のする方へ向かって行く
リヴァイ(最近こういうの多いな、ほんと)
チンピラ「いいじゃねえか、一緒に遊ぼうぜ」
リヴァイ(やってる事古いな…)
???「やめてっていってるでしょ!」ゲシッ
リヴァイ(おっ、新たな展開)
チンピラ「いってー、このやろ!」
???「きゃっ!」
リヴァイ(そろそろ助けるか…)スッ
???「えっ?」
チンピラ「あ?お前誰だ?」
リヴァイ「…」ツーン
チンピラ「無視しやがって、この野郎!」ブオン
リヴァイ「…」スッ バキッ
チンピラ「?!」バタン!
???「!」
リヴァイ「…(そろそろランニングに戻るか)」
???「ペトラ!大丈夫?!」
ペトラ「あっ、ニファ!」
ニファ「あっ、じゃないわよ」
ニファ「なにやってたの?」
ペトラ「チンピラに絡まれててヤバそうになってたところを助けてもらってたんだけど」
ニファ「チンピラ?あっ、そこに倒れてる人?」
ペトラ「うん」
ニファ「助けてくれた人は?」
ペトラ「えっ、あれ?いない…」
ニファ「ペトラが倒したんじゃないの?」
ペトラ「そんな事できないわよ!」
ニファ「じゃあその人の顔は?」
ペトラ「パーカー被ってて見えなかった」
ニファ「誰だろうね?」
ペトラ「うん…」
-
- 28 : 2016/05/30(月) 22:32:49 :
- 一方リヴァイは…
リヴァイ(あと、3本!)
100mダッシュをしていた
リヴァイ(お、おわった)バタン!
リヴァイ(帰るか)ヨロヨロ
ケニー家
リヴァイ「おい!ケニー終わったぞ」
ケニー「おお!よく生きてたな」
リヴァイ「当たり前だ」
ケニー(こいつが英雄って呼ばれんのも遅くはないな…)
リヴァイ「次は何をすればいい」
ケニー「ファーランとイザベルが帰ってくるまで俺の個人レッスンだ。感謝しろよ坊主」
リヴァイ「さっさと始めるぞ」
ケニー「威勢がいいな」
ケニー「それよりいいもんがあるぞ」
リヴァイ「?なんだ」
ケニー「ほれ」ポイッ
リヴァイ「投げんなよ」ポスッ
ケニー「俺が使っていた黒グローブだ」
リヴァイ「くれんのか?」
ケニー「ああ、やるよ」
リヴァイ「ありがとな」
ケニー「初めて礼を言われたな」
リヴァイ「そうか?」キュッ
ケニー「どうだ」
リヴァイ「悪くない…」バンバン
ケニー「ハハッ、素直にいいって言えよ」
ケニー(俺の昔の頃に似てるな)
ケニー「さあ!練習の始まりだ」
-
- 29 : 2016/05/30(月) 22:42:13 :
- これから、英雄の中の小さな話の題名を付けて書きたいと思います
-
- 30 : 2016/05/30(月) 22:53:19 :
- パーカー伝説
リヴァイ(段々3kmランニングも慣れてきたな…)
キャー ヒッタクリヨー バイクデニゲテルワツカマエテー!
リヴァイ(ひったくりか…)
リヴァイ(助けるか…)ピタッ
ひったくり犯「おい!そこのガキ邪魔だどけ!」ブオオーン
リヴァイ「…」ツーン
ひったくり犯「どけ!本当に轢くぞ!」ブオオーン
リヴァイ「…」ツーン
ひったくり犯「うおおお!」ブオオーン!
リヴァイ(来るか…)スッ
ひったくり犯(どいたか)ブオオーン
リヴァイ「…」ドカッ
ひったくり犯(な、何コイツ車体を蹴りやがった!)キィーードサッ
ひったくり犯「くっ、う!」
リヴァイ(ランニングに戻るか…)タッタッ
警察「犯人がいたぞ!」
警察2「事故ったのか?」
見てた人「いや、パーカーを着た少年が走ってるバイクを蹴ってああなりました」
警察「!本当ですか?」
見てた人「ええ」
警察「その人の特徴をもうちょっと教えて貰えませんか?」
見てた人「いや、パーカーを着てた以外は特にわかりません」
警察「そうですか…ご協力ありがとうございます!」
-
- 31 : 2016/05/30(月) 23:08:59 :
- 1時間後のケニー家
リヴァイ「ケニー、終わったぞ」
ケニー「おっ、そうか。それよりこのニュース見てみろ」
リヴァイ「なんだ?」
ニュース「えー、今日1時間ほど前にマリア市にひったくり犯が現れそれをパーカーを被った少年が捕まえたとのことです」
ニュース「町の人にインタビューいましょう」
町の人「走っていたバイクを蹴って止めていました」
町の人「その人ならたまに見かけます」
ニューキャスター「名前などしっていますか?」
町の人「いや、知りませんね」
ニューキャスター「顔もですか?」
町の人「はい」
ケニー「これ、おまえじゃないか?」
リヴァイ「…」
ケニー「お前、毎回パーカー着て外練習に行くし1時間前ってお前が外練習してた時間帯だろ?」
リヴァイ「…」
ケニー「おーいリヴァイ」
リヴァイ「明日からパーカーやめよ」
ケニー「そうしろ」
-
- 32 : 2016/05/30(月) 23:33:47 :
- 一番綺麗な色
次の日 土曜日
リヴァイ(今日はなんもおきねえな)タッタッ
ペトラ「あ、あの!」
リヴァイ「なんだ(そんな事なかった)
ペトラ「えっと、この間のニュースでやってたパーカーの人ってだれだかしっていますか?」
リヴァイ「…(どうする、俺)」
リヴァイ「…」
ペトラ「…」
???「おーい!あにきー!」
???「おい!大声出すなよ、恥ずかしい」
リヴァイ「イザベルとファーランか(いいタイミングできたな)」
ファーラン「なーにやってんだよリヴァイ」
リヴァイ「ちょっとな」
ペトラ「えーっと…」
ファーラン「誰この子」ジーッ
イザベル「兄貴の彼女か?」ジーッ
リヴァイ「ちげえ」ジーッ
ペトラ「あの、自己紹介した方がいいですか?」
3人「頼む」
ペトラ「えっと、名前はペトラといいます。
年は中学2年です。」
リヴァイ「俺らは3年だ」
ペトラ「そ、そうなんですか」
ペトラ(この人、年下かと思った)
イザベル「それで?」
ペトラ「は、はい」
ペトラ「私この間チンピラに絡まれたんです」
ペトラ「その時、パーカーを被った男の人が助けてくれたんです」
ペトラ「それでその人を今探していて….」
リヴァイ「俺に話しかけたのか」
ちなみに、イザベルとファーランはパーカーがリヴァイという事を知りません
イザベル「なんで兄貴に?」
ペトラ「いえ、身長が似ていたのでなんとなく」
リヴァイ(コイツ勘が良すぎだろ)
ファーラン「へぇー、でもリヴァイっぽいな」
リヴァイ(ファーランてめえも勘が良すぎだろ)
ペトラ「なんでですか?」
ファーラン「チンピラぶっ飛ばすなんて出来るのは限られてるし、リヴァイはいつもパーカー着て外練習いくしな」
イザベル「ファーランの言う通りかもな」
ファーラン「どうなんだ?リヴァイ」
リヴァイ「…一回ケニーんとこ戻るぞ」
-
- 33 : 2016/05/31(火) 00:08:07 :
- ケニー家
リヴァイ「おい、ケニー開けろ」
ケニー「終わったのか?」
リヴァイ「いや、ちょっとな…」
ペトラ「その、初めましてペトラと申します」ペコッ
ケニー「…息子はやらん!」ドン!
4人「?!」
ケニー「ん?リヴァイの彼女じゃないのか?」
リヴァイ「ちげえーよ」
ペトラ「ハハッ」
ケニー「なんだ、彼女かと思った」
ファーラン「だからってあの返事はないでしょう」ククッ
イザベル「ほんとな」ククッ
リヴァイ「俺はてめえの息子になった覚えはねえ」
ケニー「ハハッ、一回だけ言ってみたかったんだ」
ケニー「それより何の用だ?」
リヴァイ「パーカーの話だ」
ケニー「パーカーなら、お前のタンスの中にしまっといたぞ」
リヴァイ「ふざけんな、ニュースの方だ」
ケニー「ん?ああ、あれか」
ファーラン「なんだ、やっぱりリヴァイだったのか」
イザベル「やっぱりか」
ペトラ「そ、そうなんですか?!」
リヴァイ「まだ答えられない」
ファーラン「なんでだよ」
イザベル「いいじゃんか」
ペトラ「…」
リヴァイ「じゃあ、お前らはこの事を誰にも言わないと約束するか?」
ファーラン「ああ!勿論」
イザベル「あったりめーだろ!兄貴!」
ペトラ「は、はい!約束します!」
リヴァイ「ならいいだろう…パーカーは俺だ」
ファーラン「やっぱりなって、なんで言っちゃいけないんだ?」
リヴァイ「ヒーローだのって祭り立てられるのはガラじゃねぇんだよ」
イザベル「''英雄''はいいのかよ」
ペトラ「''英雄''?」
リヴァイ「気にするなこっちの話だ」
ファーラン「まあまあ、いいじゃないか」
イザベル「そうそう」
リヴァイ「…仕方ねえな」
ファーラン「じゃあ、改めて話すぜ」
ファーラン「俺たちはボクシングやっててな、
それで、最後までリングに立っていた奴の事を英雄って呼んでるんだ」
ペトラ「''英雄''…」
7年前
ペトラ「ねえ、お父さん」
ペト父「なんだ?ペトラ」
ペトラ「ボクシングこわいからチャンネルかえちゃダメ?」
ペト父「ハハッ、そうかぁまだペトラには怖いよな」
ペトラ「うん、なんでお父さんはこわいのにボクシングを見るの?」
ペト父「そうだな…ボクシングは男の人にとっては憧れのスポーツだからかな」
ペトラ「?なんであこがれるの?」
ペト父「相手より長くリングに立っていれば''英雄''になれるからだ」
ペトラ「えいゆう?」キョトン
ペト父「そうだ''英雄''だ」
ペトラ「お父さんは、えいゆうにはならないの?」
ペト父「お父さんは無理だなぁ、そんなに強くないし勇気がない」
ペトラ「なんで?」
ペト父「う〜ん、痛いからかな…」
ペトラ「そっか」ニコッ
ペトラ「''英雄''…」
ケニー「おう、リヴァイ話は終わったか?」
リヴァイ「ああ、終わった」
ペトラ「…」
ケニー「お嬢ちゃん帰んなくていいのか?」
ペトラ「あの、すいません…」
ケニー「なんだ?」
ペトラ「ここのマネージャーをさせて頂けませんか?」
4人「!」
ケニー「なんでだ?」
ペトラ「リヴァイさんへの助けてもらった恩返しも含めてなんですけど…」
リヴァイ「別にそんなことしなくてもいいぞ」
ペトラ「1番は!''英雄''を見てみたいです!」
ファーラン「…」
イザベル「…」
リヴァイ「…」
ケニー「…いいだろう」
ペトラ「!」
ケニー「ただし、俺は厳しいぞぉ。覚悟しろよお嬢ちゃん」
ペトラ「は、はい!」
こうして、リヴァイの中で最も綺麗な色となる
ペトラが加わる
-
- 34 : 2016/05/31(火) 23:41:04 :
- お礼
ペトラ「リヴァイさん!」
リヴァイ「なんだ?」
ペトラ「この間は、助けていただいてありがとうございました!」
リヴァイ「いきなりどうした…」
ペトラ「お礼を言うのを忘れていたなと思いまして…」
リヴァイ「そういうことか」
ペトラ「はい」
リヴァイ「気にするなって言ったろ」
ペトラ「だけど、お礼はしっかりしないと…」
リヴァイ「…練習始めるぞ」
ペトラ「無視ですか?!酷いですよ!」
リヴァイ「さぁー、練習練習」
順位
ペトラ「ケニーさん」
ケニー「なんだ?」
練習中
ファーラン「フッ」バシッ
イザベル「オリャッ」バシッ
リヴァイ「…」バシッ
ペトラ「あの、3人の中だったら誰が1番強いんですか?」
ケニー「そうだな…単純な喧嘩だったらリヴァイだろうが、ボクシングだったらファーランかイザベルだろうな」
ペトラ「えっ!リヴァイさんよりですか?!」
ケニー「ああ、あいつらも俺の練習を耐え抜いただけあって相当なレベルだ」
ペトラ「なにか賞とかは…」
ケニー「一回も大会には出させてない」
ペトラ「なんでですか?」
ケニー「そりゃ、小さい頃から賞を取らせ続けるより高校生くらいにいきなり賞を取らせた方が注目を浴びるからだ」
ペトラ「なるほど…」
ケニー「まあ、あえて順位をつけたなら…」
ケニー「一位はファーランだな」
ペトラ「イザベルさんではないんですか?」
ケニー「イザベルは攻撃が単発すぎる。
それに比べるとファーランは1発1発深読みしながら戦っている、それなのに大胆に戦うからな」
ケニー「なにより身長がある分パンチも強い」
ペトラ「なるほど…」
ケニー「二位はイザベルだ。」
ペトラ「リヴァイさんじゃないんですか?!」
ケニー「ああ、イザベルは単発な分動きが機敏だ。ボクシングに慣れてないリヴァイだったら負けるだろう」
ペトラ「そういうことですか」
ケニー「まあ、いまの順位はな」
ペトラ「最後にはどうなると思いますか?」
ケニー「…そうだな…下剋上だ」
-
- 35 : 2016/06/02(木) 23:08:02 :
- 大会
ケニー「なあお前ら」
リヴァイ「なんだ」
ファーラン「なんすか」
イザベル「なんだぁー?」
ケニー「近々、俺の知り合いが小さい大会を開くんだが…出る気はねえか?」
ファーラン「いいんですか?!」
ケニー「ああ」
イザベル「ほんとに?!」
ケニー「ああ」
ペトラ「よかったですね!ファーランさん!イザベルさん!」
リヴァイ「?どうしたんだお前ら…」
ファーラン「俺たちは、今まで大会に出させてもらったことが無いんだよ!」
イザベル「それで今回初めて出させて貰えるんだ!」
リヴァイ「そうなのか…よかったな」
ケニー「それでなんだが、リヴァイお前には違う大会に出てもらう」
リヴァイ「別に構わん」
ケニー「俺は、知り合いにも顔を見せなきゃ行けないからファーランとイザベルの方の大会に行く」
ケニー「お前はペトラと一緒に行け」
リヴァイ「わかった」
ペトラ「わかりました」
ファーラン「ところで大会はいつですか?」
ケニー「二週間後だ」
イザベル「よっしゃー!張り切っていくぞー!」
リヴァイ(楽しみだな…)
ペトラ(皆さんの実力がやっと知れる…)
-
- 36 : 2016/06/12(日) 17:38:36 :
- 期待です!
-
- 37 : 2016/06/14(火) 16:55:05 :
- リヴァイ親衛兵さん
今、テスト勉強期間なので来週の月曜くらいから書き始めます
-
- 38 : 2016/06/16(木) 19:09:54 :
- >>37
私もテスト期間中ですw
お互い頑張りましょう!!
-
- 39 : 2016/06/20(月) 21:49:37 :
- リヴァイ新衛兵さん
テスト頑張って下さい!
ちなみに僕は終わりました(色んな意味で)
-
- 40 : 2016/06/20(月) 21:55:15 :
- 濃い二週間
ケニー「よし!大会に出るのも決まったし!
いつもより練習をキツくするぞ」
ファーラン「はーい」
イザベル「えー」
リヴァイ「さっさとしろ」
ケニー「口の悪い教え子達だな…」
ケニー「まあ、内容は簡単だ」
ケニー「今まで、やってきた練習の量を3倍にすればいいだけだ」ニカッ
リヴァイ「…」
ファーラン「…」
イザベル「…」
3人(簡単に言ってくれるな!このおっさん!)
ケニー「まあ…頑張れよ」
ケニー「以上!練習開始!」
3人(もうちょっと、いい言葉なかったのかよ)
-
- 41 : 2016/07/21(木) 00:22:33 :
- なんだかんだで3日後
ファーラン「いやー、人間やれば出来るもんだな」
イザベル「ほんとな!」
リヴァイ「そうだな」
ペトラ(この人達が異常なのもあるけど…)
ケニー「ほらな」
ファーラン「あんた絶対無理だと思ってたでしょ」
イザベル「そーだそーだ」
ケニー「いや!俺の弟子ならいけると信じてたぞ?」
ファーラン「…嘘っぽいな」ジ〜
イザベル「ああ」ジ〜
ケニー「オイオイ、師匠を信じろよ」
リヴァイ「…」スクッ
ペトラ「あれ?どこ行くんですか?」
リヴァイ「軽く走ってくる」
イザベル「いってら〜」
ファーラン「珍しいなお前は行かないのか?」
イザベル「体力の限界…」
ケニー「普通はそうだろうな」
リヴァイ「…」タッタッ
-
- 42 : 2016/07/29(金) 22:30:30 :
- 商店街の裏の方
リヴァイ(そういや、ここら辺不良多いから通んない方が良かったかもな…)
ドンッ
不良1「てめっ、何処見て歩いて…」
リヴァイ「なんだ、お前らか」
不良2「うるせえよ」
不良3「それはこっちも同じだ」
不良5「そうだ」
不良4「…」
リヴァイ「お前ら人数多いんだよ、俺が中々話せないだろ」
不良1.2.3.4.5「だまれ」
不良1「またやるか?」
リヴァイ「もう喧嘩はしないんだよ」
不良2「逃げんのkゴッ
不良2「…イテッー」ウズクマル
???「言うのことが違う」
不良1「お前は黙ってrゴッ
不良1「うぉっ…」ウズクマル
リヴァイ(さっきから鈍い音が多いな…可哀想に)
???「そうだよ、それに女の子に対してそんな言葉使いしてよかったんだっけ?」ゴゴゴォ
不良1「ご、ごめんなさい…」
???「ハハッ、大丈夫?」
不良1「…多分」
???「よかった…」
リヴァイ「…(誰だよ)」
-
- 43 : 2016/07/29(金) 22:35:37 :
- 期待!
久しぶりですね!
-
- 44 : 2016/07/29(金) 23:03:58 :
- 隻眼のライナーさん!
続きをどうしようかなー、というのはあったんですけど中々まとめられなく久しぶりの投稿になってしまいました
読んでくれてありがとうございます!
-
- 45 : 2016/08/03(水) 19:13:54 :
- 不良4「相変わらずエレンはアニに弱いね」
エレン「うるせーな、ベルトルトだってユミルに弱いだろ」
ユミル「そうだな」ニシシ
ベルトルト「そうだけど…」
不良2「お前ら情けないな」
エレン「ジャン…お前が一番ミカサに弱いだろ」
ジャン「仕方ないだろ…」
エレン「まあな…」
ミカサ「謝りなさい」
ジャン「まあまあ…」ハハッ
不良5「本当にジャンはミカサに弱いなー」ププッ
ジャン「お前はどうなんだよ、コニー」
コニー「俺はな!強いのか?サシャ?」
サシャ「弱いんじゃないですかねー」モグモグ
コニー「弱いらしいぞ」
ジャン「それでいいのか、お前は…」
不良3「お前らはいいよな…彼女がいて…」
ベルトルト「ハハッ…、きっとライナーにもいい彼女が出来るよ」
ベルトルト「ユミルみたいにね…」ボソッ
ユミル「///」
ライナー「あー!のろけんな!」
???「まあまあ…ライナー」
???「落ち着いて…ライナー」
ライナー「アルミン…お前な…」
アルミン「ハハッ、なんかごめん」
???「?なんでアルミンが怒られるの?」
ユミル「クリスタはわからなくていいぞ」
クリスタ「う〜、わかった」
リヴァイ(帰っていいよな…)
-
- 46 : 2016/08/10(水) 01:27:41 :
- リヴァイ(…今だ!)ダッ
エレン「あっ!このっ…」
バッ
リヴァイ「お前…」
ミカサ「通さない」
アニ「ナイス、ミカサ」
リヴァイ「仕返しか?」
ジャン「ちげーよ!」
アルミン「ジャン、言葉遣いを丁寧に…」
コニー「そうだ!そうだ!」
ジャン「やかましい!小学生かお前は!」
ベルトルト「まあまあ…」
リヴァイ「…でなんなんだ」
アニ「ほら!エレン」
エレン「その…」
ミカサ「ジャンも」
ジャン「…ああ」
サシャ「コニーもですよ」
コニー「わかってる…」
ユミル「ベルトルさん!」
ベルトルト「うん…」
ライナー「…(俺は…どうしよう)」
スッ
リヴァイ「?」
五人「すいませんでした…」
リヴァイ「…」
ミカサ「私達からも謝ります」
ミカアニサシャユミアルクリ「すいませんでした」スッ
リヴァイ「…まあ俺もやりすぎたかもしれないな」
エレン「!いや違う…俺たちが悪かったんだ…」
ジャン「ああ…最近、大人たちから色々言われすぎてストレス溜まってて…」
コニー「ちょっと、身長低くて弱そうな奴挑発しようとしてたんだ…」
リヴァイ(こいつ…俺より背小せえだろうが…)
ギリギリ
ベルトルト「まさか挑発したのが噂のリヴァイなんてこと知らなくて…何もしてこないと思ってて…」
ライナー「そうしたら反撃したからこっちも五人てこと忘れてて…」
アルミン(口には出さないけど、返り討ちにあってリヴァイさんが退学したよね…)
リヴァイ「…いくつか質問したいことがある」
リヴァイ「いいか?」
エレン「はい、なんでもどうぞ」
リヴァイ「あの喧嘩から何日かしてあったとき猫を囲んでたよな?」
エレン「はい」
リヴァイ「何をしてたんだ?」
コニー「?確か…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの日
エレン「ここ、俺の家の近道になってんだ」
コニー「へー…」
ベルトルト「危なそうなところだね」
ライナー「お前の身長があればみんなビビるから安心しろ」
ジャン「…」ジーッ
エレン「ジャン?何やってんだ?」
ジャン「この猫怪我してねえか?」
エレン「どれどれ…」
コニー「さすが医者の息子!」
ライナー「将来有望だな!」ハハッ
ジャン「どうだ?」
エレン「軽い切り傷だ…すぐ治る」
ジャン「よかった…」
エレン「お前らなんか持ってないか?」
ベルトルト「ないなー」
コニー「俺も」
ライナー「上に同じ」
ジャン「俺もだ」
エレン「んー…何かないかな…」
リヴァイ「…お前ら何やってる」
エレン「お、お前」
ジャン「チッ、行くぞ」
リヴァイ「…こいつか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リヴァイ「完全に俺が悪者みたいだな」
ジャン「ああ、そうなるな」
ジャン「ところであの猫は?」
リヴァイ「…俺の家で飼っている」
ジャン「よかった…」ボソッ
リヴァイ「…最後に一つだ」
リヴァイ「ケニ…おっさんから金を巻き上げてたのはなんだ?」
エレン「あのおっさんか!」
ライナー「落ち着けよ、エレン」
ベルトルト「ははっ、確かあの時…
-
- 47 : 2016/08/10(水) 01:50:48 :
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チャリン
エレン「あっ、金落としちまった…」
コロコロ
ジャン「あーあ」
コニー「かねかねー」ダッ
エレン「あっ!コニー!俺の金だぞ!」ダッ
チャリンチャリン…コトッ
ケニー「…」
エレン「あっ、おっさん!その金俺のなんだ取ってくれよ」
ケニー「…」スッ…
エレン「!」
コニー「!」
ジャン「え?」
ベルトルト「ん?どうしたの?」
ライナー「どうしたどうした〜エレン」
エレン「おいおっさん…その金俺のなんだけど」
ケニー「とってくれ…と言ったのはそっちだろ?」ニヤッ
エレン「!」ピキッ
エレン「このおっさん…」
コニー「ん?でもこのおっさんの言うこと間違ってるのか?」
ライナー「コニー…黙ってなさい」
ベルトルト「ははっ…」
エレン「おっさん…殴るぞ?」
ケニー「殴ってみろよ〜」
エレン「いいんだな?」
ケニー「できるもんならな」ニヤッ
エレン「…」プチッ ゴッ
ケニー「いってーな!」
エレン「おっさん、金出せよ」
ケニー「嫌だね」ベーッ
ジャン「このっ!」
ケニー「いって!」
リヴァイ「あのおっさんなにやってんだよ…」
リヴァイ「…」スタスタ
ライナー「はやく金だsリヴァイ「おい、てめえらそのおっさんを離せ」
エレン「なんだと…、お前…」
ベルトルト「おい、逃げるぞ」
ライナー「くっ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベルトルト「…ってことがあったよね」
リヴァイ「いや…なんというか、すまんな」
エレン「くっそー、あのおっさん!次あったらぜってえ金返させてやる」
アルミン「まるで借金取りのセリフだね」
アニ「日頃の行いが悪いからじゃないの?」
エレン「うっ、まあそれもあるけど…」
ハハッ
リヴァイ「…」
リヴァイは多くの不良と会ってきたから知っている。不良には、いい不良と悪い不良がいることを。そしてエレン達はいい不良だと言うことも…
リヴァイ(ケニーのやつ…)
リヴァイ(!待ってろよ…ケニー)
-
- 48 : 2016/08/10(水) 23:42:20 :
- リヴァイ「お前ら、あのおっさんに会いたいか?」
エレン「そりゃな」
リヴァイ「会わせてやるよ、ついて来い」
ジャン「え?」
ライナー「なんで居場所知ってんだ?」
コニー「?」
ベルトルト「取り敢えず行こうよ」
アルミン「さっきから何を話してるの?」
ミカサ「さあ…」
クリスタ「よくわかんない…」
アニ「…ついて行くよ」
ユミル「そうだな」
サシャ「?」モグモグ
ケニー宅
リヴァイ「おい!ケニー!」ドンドン!
ケニー「なんだよ…リヴァイうるせえぞ」
リヴァイ「そんなことはどうでもいい」ガチャ
ケニー「ん?ちょっと待てよ…その後ろのやつら…」
エレン「久しぶりだなぁ〜…おっさん」
ケニー「リヴァイ…助けてくれ!」
リヴァイ「ほー…俺に金を盗んだ奴の味方をしろと」
ケニー「え?いや待て…なんで」
リヴァイ「全部聞いたんだよ!」
ケニー「はは…ソーリー」
リヴァイ「覚悟しろ!」
エレン「覚悟しろ!」
マテ!リヴァイ オマエハヤメロ! シャレニナラネエ!
シャレジャネエンダヨ! オレヲナメンナヨ!
ウッ…イイパンチダ ソンナコトイッテルバアイジャナカッタ! イタイイタイ… オッ…オバアチャン…ナンデイルノ? トボケンジャネエヨ!
-
- 49 : 2016/08/14(日) 12:28:01 :
10分後…
ケニー「…」←イイコハミチャダメダヨ!テキナジョウキョウ
リヴァイ「言い様だ」
エレン「こんぐらいでいいか」
一方家の中では…
ファーラン「先生遅いなー…」
イザベル「なー…」
ファーラン「…」
イザベル「…」
10分後
ファーラン「10分も経ったし見に行くか」ヨッコイショ
イザベル「そうだな」ヨッコイショ
玄関
ファーラン「せんせー、どうしたんです…か」
ケニー「…」←イイコハミチャダメダヨ!テキナジョウキョウ
イザベル「せんせー…」
ケニー「…」←イイコハミチャダメダヨ!テキナジョウキョウ
ファーラン「…」
イザベル「…」
リヴァイ「よお、遅かったなお前ら」
ファーラン「えっ…これどういう…」
リヴァイ「そうだな…当然黄色いモンスターを肩に乗せたサ○シとか言うやつが十万ボルトで攻撃してきやがった…」
イザベル「えっ?!」
ファーラン「信じんなよ…」
ファーラン「しかも、なんでサ○シから十万ボルトが出んだよ」
リヴァイ「そうだった…」
ケニー「…(俺のことは…?)」
エレン達(誰だよ…)
-
- 50 : 2016/08/15(月) 00:59:02 :
エレン「えーっと、その人達誰ですか….?」
ファーラン「ん?俺か?」
ファーラン「俺は、ファーランだ」
イザベル「俺はイザベル!」
アルミン「えっ…イザベルさんって女の人だよね?」
イザベル「そうだぞ!」
ケニー「あー…こいつはな俺が育てた所為で一人称が俺になっちまったんだよ」
アルミン「なるほど…」
ミカサ「ファーランさんとイザベルさんって歳はいくつなんですか?」
ファーラン「15だ」
エレン達「えっ?」
イザベル「俺も15だ」
エレン達「えっ?」
リヴァイ「予想外だろ」
ライナー「はい…ファーランさんは高校生かと…」
ベルトルト「イザベルさんは中一かと…」
ファーラン「ハハッ…(俺って老けてる?!」
イザベル「身長で決めないほうがいいぞ」チッチッチッ
リヴァイ「お前の場合、中身は小学生ぐらいだろ」
イザベル「ひどくないか?!アニキ?!」
ファーラン「まあそんぐらいが妥当だな(いいな若く見えて…)」
ケニー「ハハッ…、ん?」
エレン達(不良)「…」
ケニー「どうした、お前ら」
エレン「…リヴァイさんが俺たちが想像してた人とは程遠くて」
ジャン「…すごい悪いことをした、ってすげえわかる…」
ライナー「ああ…」
ベルトルト「うん…」
コニー「バカな俺でもわかる…」
ケニー「まあ、リヴァイが想像してた奴とは程遠いとは俺も思ったよ」
ケニー「最初は野犬みてえな鋭くて悲しい目してて、話しかけても言葉に感情が大して入ってない奴だったしな」
ケニー「流石の俺でも怖かった…まあでも、あいつが心を開いて話してくるようになってわかったんだが…あいつがいるとよくわかんないが安心すんだよな」
エレン「それは…ついさっき知りませた…」
ジャン「…」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
コニー「…」
ケニー「…」ニヤッ
ケニー「お前らがなんで不良やってたか…なんとなく理由はわかった」
エレン達「…?」
ケニー「親からのストレスだろ?」
ジャン「…まあそんなもんです」
ケニー「だったら、そのストレス、ボクシングに使えよ」ニヤッ
ライナー「ボクシング?」
ケニー「おう、そうだ」
コニー「そんなことしても、結局相手を殴るじゃねえか…」
ケニー「ははっ…」
ベルトルト「なんで笑ってんですか?」
ケニー「なんかリヴァイん時も同じ取り引きしたからよ、可笑しくてな」
ケニー「お前ら…よく聞いとけ」
エレン達「…」
ケニー「確かにどっちも殴り飛ばして起き上がれなくした方が勝ちだ」
ケニー「だけどな、その先が違う」
エレン達「…」
ケニー「喧嘩で勝っても精々''喧嘩の強い不良''だ。けどなボクシングで勝ったら''英雄''だ」
ケニー「''英雄''になりたくねえか?」
エレン達「…」
エレン「確かに''喧嘩の強い不良''よりいいかもな」
ジャン「あぁ、''英雄''になってやるよ」
ベルトルト「ぼ、僕も!」
ライナー「俺もだ!」
コニー「おー!俺も俺も!」
ケニー「じゃあ、その前にリヴァイを倒さなきゃな」
エレン達「あっ…」
ケニー「まあ…頑張れよ」
エレン達(もうちょっといい言葉なかったのかよ…)
-
- 51 : 2016/08/15(月) 15:03:12 :
リヴァイ「ファーラン、今何時だ?」
ファーラン「おっ、そういや結構時間経ったな…」
ファーラン「…6時半だ」
イザベル「もうそんな時間か…」
ミカサ「そろそろ帰らなくては…」
アニ「そうだね…」
ケニー「もう帰っちまうのか?」
エレン「はい…時間も遅くなってきたので」
ケニー「飯でも食っていけよ、俺の生徒になるんだろ?」
エレン達(不良)以外「!」
アルミン「そうなの?エレン」
エレン「ああ、俺はやる」
ミカサ「ジャンも?」
ジャン「ああ」
ユミル「ベルトルさんもか?」
ベルトルト「うん」
サシャ「コニーもですか?」
コニー「おう!」
ライナー「…(誰か俺にもplease!)」
ケニー「よかったなぁ〜、リヴァイ。弟弟子ができて」
リヴァイ「…」
ファーラン「なんだなんか不満があんのか?」
イザベル「いいんじゃないのか?」
エレン達(不良)「…」
リヴァイ「別にいいんじゃないか?」クルッスタスタ
ケニー「…おっ」
エレン「本当にいいのかな…?」
ジャン「嫌な感じだったからな…」
ケニー「くッ…はっはっはっ!」
ファーラン「どうしたんですか…先生、気味の悪い…」
ケニー「それがな、嫌がるどころか喜んでたよ」
エレン達(不良)「えっ?」
ケニー「俺にしか見えなかったみたいだが、ほんの少しニヤけてた」
みんな「…」ニヤッ
はっはっはっは!
リヴァイ「…うるせえ奴らだ」トントントン
ケニー(おっこの匂い…)
ケニー「お前ら入れ、リヴァイが飯作ってるぞ」
コニー「じゃあ、遠慮なく〜♪」
ジャン「お前は遠慮しろ」
ハハッソウダゾコニー ミンナシテヒデエナ… コニーハバカデスカラネェ サシャ!オマエモカヨ!
ケニー「…ペトラ、そろそろ出てきたらどうだ?」
ペトラ「ははっ、ばれてました?」
ケニー「ああ、ばればれだ」
ペトラ「出ていくタイミングがなくて」
ケニー「余計なくなったぞ」
ペトラ「そうですね…」
ケニー「よしっ、待ってろよ」
ペトラ「え?」
ケニー「お前ら!」
みんな「!」
ケニー「こいつは、リヴァイの彼女のペトラだ!リヴァイも尻に敷かれるぐらい怖いから覚悟しとけよ!」
ペトラ「えっ?え?えっー!」
ペトラ「ちょっと!何言ってんですか?!」
エレン「あのリヴァイさんより怖い…」
ペトラ「いやいや怖くないからね」
ファーラン「ペトラはおっかないぞ〜」
ペトラ「ファーランさんも!」
ケニー「ははっ!今夜は賑やかな夜になるな!」
カノジョナノハヒテイシナイッテコトハ… イヤイヤ!カノジョデモナイカラネ?!
ホーウチノムスコハガンチュウニナイノカ ソウイウワケジャナイデスヨ! ジャアスキナノカ?
ウッ…ソウイウワケデモ エッ?!ケニーサンッテリヴァイサンノオトウサンナンデスカ?!
チガウカラアンシンシロ マエニモコンナヤリトリアッタナ
リヴァイ「…外が騒がしいな」コトコト
リヴァイの人生はもう多くの色で彩られていた
-
- 52 : 2016/08/15(月) 19:29:57 :
- 5時が多すぎ
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