死んだ筈の逃亡者
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- 1 : 2016/05/18(水) 20:14:43 :
- ことが起きたのは丁度昨日、訓練の時間が終了し各自寮に戻って行った時の事だった、オレは暇つぶし、と言うより心を落ち着かせる為森の中へ入って行った、日頃訓練三昧の為落ち着かせる暇がなかった
エレン「・・・ふぅ、ここがやっぱ一番落ち着くな」
ここへ来るのも三度目、ここは丁度夜、満月が見える所だった、月一回来る所、そして俺は木に背中を預け座った
エレン「・・・」
オレは目を瞑り自然と一体になるように意識を手放そうとする、手放すと言うより無気力状態になるようなもんだ、そしてちなみにこの場所はアルミン、ミカサ、他皆には誰にも知らせていない理由としては一人になりたいから、そんな単純な理由だった
エレン「・・・ん?」
そして俺は心地良い風を味わっていた時だった、白い何かを見つけた、その白い何かは葉っぱの中に埋もれていて何かわからない、そこでオレは気になりその白い何かに近づき引っ張った
エレン「あ?なんだこれ、すっげえ重い!!」
その白い何かを引っ張るが異常に重たかった、そしてオレはこれじゃわかんねぇと思い両手で引っ張った、すると
「・・・」
エレン「・・・っ!!?おっわ!?」
両手で引っ張てみると意外と軽く引っ張り出せた、だがそんな事は全く問題じゃなかった、むしろその葉っぱの中から出てきたものに驚いた、なんと出てきたものは、人、だった
エレン「な、なんで人が・・・!お、おい!?大丈夫か!?」
「・・・ぅ・・・」
葉っぱで擦りまくったのか腕、足と傷まみれだった、傷はかなり痛々しく、他色々と酷かった、はっきりいうとほぼ裸
エレン「!!お、おい!しっかりしろ!おい!?」
「・・・ん・・・、だれ・・・」
エレン「えっと、どうすりゃいいんだこれ!?」
「たす、けて・・・」
エレン「!お前名前は!?今から連れて行くからな!」
「・・・なまえは・・・フロリアン・・・」
エレン「!おい!フロリアン!しっかりしろ!今から医務室に連れて行くからな!」
そしてオレはフロリアンというヤツを背負い急いで医務室へ向かった、そして医務室へ向かった時にわかった事があった、それはそのフロリアンというヤツは女だった事だった、オレは急いでいたためその女が裸だった事を忘れていた、そのおかげで医務室で見た時は流石に動揺し服を渡した、まぁそれでオレが着る服がなくなったわけだが
医務室
エレン「・・・よし、これで平気だろ」
フロリアン「・・・ありがとう・・・」
エレン「あぁ、他に人が居なくて助かったぞもしこんな所見られてたら開拓地行きだった」
フロリアン「・・・ここは、どこ・・・?」
エレン「ここは訓練所の中の医務室だ、お前何であんな所に居たんだ??あそこは訓練所の中だぞ?」
フロリアン「・・・わからない、逃げ出してきたから・・・」
エレン「?逃げ出してきた?どこからだ?」
フロリアン「・・・」
フロリアンという女はオレの問に返答せず横になり寝てしまった
エレン「え、お、おい」
フロリアン「すぅ・・・すぅ・・・」
エレン「・・・はぁ、仕方ねぇ」
女は相当疲れていたのかすぐに寝てしまった、そこで起こすのはやめておくかと思い、そしてここに人が来たらと思い女が起きるまでそこに居た、生憎次の日は訓練が休みの日の為夜更かしをしても問題なかった
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- 2 : 2016/05/18(水) 20:33:28 :
- そして、女が起きたのは次の日だったここまで特に人も来ず一日を乗り切った、そしてこれが昨日起きた事、そして現在に至る
朝
フロリアン「・・・」
エレン「・・・起きたか」
フロリアン「・・・」
エレン「・・・はぁ、とりあえず一つ言いたい事がある、聞いてくれ」
フロリアン「・・・?」
エレン「・・・お前、臭せぇぞ」
あれからオレは途中で眠くなり寝た、そして次の日女が起きる前に気づいた事があった、それはこの女がとてつもなく臭い事だった、何故気づいたのか、それは昨晩女を背負ったおかげで自分にも匂いが付いていたからだった
フロリアン「・・・わからない」
女は自分の腕、他色々と嗅いでいる、だがわからないらしい
エレン「・・・とりあえず風呂行くぞ」
オレはそう言い訓練兵が使っている風呂場へ連れて行った、本来訓練兵以外使用禁止だが今回のこれは仕方がないと判断した、見つかったら即刻開拓地行きだが見つからなければ問題ない
風呂場
エレン「お前が出てくるまで待ってるから早くしてくれよ」
フロリアン「・・・」
オレは誰も風呂場に近づけないよう風呂場の入り口で待機することにした、今更だが何故ここまでしているのか自分で不思議にオレは思った
エレン「・・・なにやってんだオレ??」
見つかったら即刻開拓地行き、そうなると巨人を駆逐する夢も絶たれ、壁の外に行く夢も絶たれるはずが何故かオレは勝手に行動していた
エレン「・・・あいつ俺達と同じぐらいの年だったな・・・」
体は小さかったが多分自分達と同じ年だなとオレは思った、理由とはとくない
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- 3 : 2016/05/19(木) 19:46:12 :
- そして女が風呂に入ってから数分後の事だった
アルミン「?あれ?エレン?」
エレン「!あ、アルミン!」
ミカサ「・・・エレン、今までどこに居たの」
エレン「っみ、ミカサまで・・・」
実に最悪な事になった、まさかアルミンとミカサが来るなんて思いもしなかった
アルミン「昨晩エレン来なかったから心配したんだよ?どこ行ってたのさ」
エレン「あ、あぁ、えっと、だな・・・」
ミカサ「?エレンはこんな所で何をしているの?」
ミカサはオレがここに居る事に疑問に思ったのか問うてきた
エレン「!あ、あぁ~いや・・・」
アルミン「?」
ミカサ「・・・エレン、貴方なんか臭い」
エレン「!?お、おい!?」
ミカサはいつの間に近寄ってきていた、そしてミカサはオレの服を掴み嗅いできた
アルミン「・・・った、確かにそうだね、昨日何かあった?エレン?」
エレン「な、なんでもねぇよ・・・(やべぇ・・・どうすればいいんだ・・・)」
オレは隠すように言ったが、ミカサは目を細め
ミカサ「・・・何を隠しているのエレン」
エレン「!?」
アルミン「み、ミカサそんな強引に・・・」
ミカサ「エレンはこんなに臭くない筈、エレンの匂いもあるけど他の人の匂いも何かついてる」
エレン「っ!?は、はぁ!?」
ミカサは偶にわけのわからない事を言ってくるが今回のは本当にわけがわからなかった、普通他人の匂いなんて覚えられるわけがねぇだろと
アルミン「あ、あはは・・・流石ミカサ・・・って、ん?」
エレン「!ど、どうしたアルミン?」
アルミン「あ、いや・・・なんか風呂に誰か居た様な・・・」
エレン「っ!!?そ、そんなの居るわけぇだろ!?」
誰もいねぇよと一生懸命隠そうとオレは慌てて言った、こんな嘘ぜったばれると思うが
ミカサ「・・・そういえばエレンはここで何をしているの?風呂の前で」
エレン「っし、しつけぇなオレの勝手だろ!何してようが!」
アルミン「ま、まぁそりゃエレンの勝手だけど本当にここで何してるn・・・え?」
エレン「!こ、今度はなんだよ・・・」
アルミン「あ、いや・・・な、なんでエレンの服がそこに・・・」
エレン「 」
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- 4 : 2016/05/19(木) 19:46:17 :
- オレはアルミンが見た方を見た、そこにはオレの私服が置いてあった、それはあいつ、フロリアンが着ていたものだった
ミカサ「・・・っなんで脱水所じゃないのに、しかも、エレンの服が・・・!!?」
そこでオレは思い出した先程フロリアン、あの女は突然脱水所で服を脱がず風呂の前、廊下で服を脱ぎだした事に
エレン「っ!な、なんでもねぇって!!」
ミカサがオレの服を取ろうとしたところで強引に奪った、アホな話だがこの服はついさっきまであの女が着ていた、つまり匂いが執着しているためバレる可能性がある
ミカサ「・・・怪しい」
エレン「っだからなんでもねぇって言ってんdガラガラ
早く二人をこの場から立ち去らそうとした時だった、脱水所のドアが開きあの女、フロリアンが出てきた
フロリアン「・・・着る服、ない」
エレン「 」
アルミン「・・・っえ」
ミカサ「・・・」
タオルを体に巻き付けそのまま出てきた、そういえば今オレが服持ってんだから着る服ないの当たり前かと思っている一方でアルミは驚愕のあまり口を開け、そしてミカサはすっげえ睨んでいる
エレン「っ・・・とりあえずこれ着てろ・・・」
フロリアン「・・・うん」
オレはとりあえず服を着てくれないと困ると思い服を投げ渡した、みまだにアルミンとミカサの視線が痛い、特にミカサ
ミカサ「・・・エレン、この女、誰・・・」
アルミン「だ、誰この子見た事ないんだけど・・・」
エレン「・・・とりあえず、今更だがオレの名前教えてなかったな、オレの名前はエレンだ、よろしくな」
オレは自分の名前を教えてなかった事に頭を抱えながら女に手を伸ばした、これは挨拶みたいなもんだ
フロリアン「・・・うん、よろしく・・・」
そう言い女も手を差し伸べ握手をした、普通なら友好関係を築けたと良い雰囲気になる筈が
ミカサ「エレン、無視しないで、それとその手を離せ女」
アルミン「!?ち、ちょっとミカサ!」
フロリアン「っ・・・」
エレン「お、おい・・・」
ミカサの威圧に耐えかねたのかフロリアンはオレの背後に回りオレを盾にするかのようにした
ミカサ「っ!エレン、どいてそいつ、削げない」
アルミン「!?いやいや削いじゃだめでしょ!?」
フロリアン「・・・変なお姉ちゃん・・・」
エレン「・・・お前と同い年ぐらいなんだが・・・」
決して面白い話しにしようとは思っていない、むしろ真面目な話をしている、がミカサのせいでただの面白話にしか聞こえなくなかった
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- 5 : 2016/05/19(木) 21:52:05 :
- 期待
-
- 6 : 2016/05/20(金) 18:59:42 :
- 期待だせ
-
- 7 : 2016/05/20(金) 19:24:10 :
- 期待
-
- 8 : 2016/05/20(金) 20:09:50 :
- ミカサ「っ・・・アルミン、離して、それとエレン退いてその女、何か危険な匂いがする・・・」
アルミン「ちょ、ちょっとミカサ!」
エレン「何意味わかんねぇ事言ってんだよお前はサシャかって・・・」
フロリアン「・・・ねぇ、お兄ちゃん・・・」
エレン「・・・は?」
オレはフロリアンが発した言葉を認識するのに数秒掛かった、だが意味がわからなかった、お兄ちゃんって誰だよって
フロリアン「・・・?エレンお兄ちゃん・・・?」
エレン「・・・お前、何言ってんだよ、図体に対して言ってる事が随分と笑えないんだが・・・?」
そうこの女、フロリアンは自分達と同い年ぐらいなんだ、だが何故かオレをお兄ちゃん、つまり年上の人に対しての言葉、矛盾している
フロリアン「??」
エレン「・・・(・・・どうなってんだ??)」
そこでオレはある事を思い出した、先程の服の事についてだ、こいつは俺の前で普通に服を脱ぎ捨て、真っ裸になった、大体自分達ぐらいの年の奴らは差恥があるため普通は脱がない、と言うより普通脱水所じゃない所で脱がない
エレン「・・・意味わかんねぇ」
ミカサ「エレン、その女狐を早くこっちへ渡して、三枚おろしにしてやる」
アルミン「三枚おろしって魚の事~!?」
もはやこっちも意味がわからない、ミカサは何故かフロリアンを殺そうとしてるしアルミンは急に魚の話をし始めるし、これって俺しか正常じゃないよな・・・?
エレン「・・・アルミン、ミカサを抑えててくれ面倒くせぇから」
アルミン「!?え、エレンどこ行くの!?」
エレン「とりあえずお前の役目はミカサを抑えておくことだ、おいフロリアン行くぞ」
フロリアン「?うん」
オレはそう言いフロリアンを連れだした、理由としてはここに居たらいつ、誰に見つかってもおかしくないからだ、それともう一つ、それはミカサに本当に殺される可能性があるからだ、過去にオレと対人格闘をしていた一人を開拓地行きにするまで殴っていた覚えがある、つまりフロリアン、この女もただじゃすまない事になると判断したからだ、そしてオレはフロリアンを寝床へ連れて行った
ミカサ「っ!!離してアルミン!エレンがエレンが!!」
アルミン「何言ってんのミカサ!って引きずらないでよ!?」
男子寮
ガチャ
フロリアン「・・・ここは、どこ?」
エレン「男子寮だ、そしてここが俺達男子の寝床だ、今は運が良いのかしらねぇが誰も居ないな」
先程、と言うより昨晩から運が良い事にオレは感謝した、もし見つかってしまった場合こいつは追い出されるか、もしくは政府に何かされる場合があると思った
トサッ
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- 9 : 2016/05/20(金) 20:09:55 :
- フロリアン「・・・布団、温かい」
エレン「・・・にしても、お前」
フロリアン「・・・ん?」
そう、オレは一つ疑問に思って居た事があった
エレン「お前、ここに居る訓練兵のクリスタってヤツにすっげえ似てるな」
フロリアン「・・・?クリスタ?」
エレン「あぁ、クリスタ・レンズってヤツが居るんだけどそいつの顔そっくりなんだよな」
クリスタ・レンズ、オレもよく知らないが一回二回見た事があった、みんなから女神だの天使だの言われている女訓練兵、そいつにこいつはかなり似ていた髪色は違うが顔の、特に目は非常に似ている、そして今更だがこの女は黒髪だ目もほの黒でミカサに似ている、だがこいつの方が目がでかい
フロリアン「・・・私のお父さん、お母さん、皆死んじゃってるから、知らない・・・」
エレン「!そ、そうか・・・悪いな」
フロリアン「・・・ううん大丈夫」
オレは母さんが死んだ事を思い出し慌てて謝った、この世界に対し親が死ぬ、知り合いが死ぬなんてことは日常茶飯事、だが一応謝った、理由は凄い辛そうな顔をしていたからだ
エレン「・・・まぁ、なんだ今は誰も来ねぇと思うから寝てろ、お前だいぶ疲れてるだろ」
フロリアン「!・・・うん」
何で疲れてるのがわかったのか、それはこいつの目の周りが凄い隈まみれだったからだ、顔色も悪く先程よりましになったがまだだいぶ酷い状態
エレン「後飯も持ってきてやるからそれ食って寝ろ、いいな?」
フロリアン「・・・うん、ありがとう、えっと、エレン、お兄ちゃん・・・」
オレに対しお兄ちゃん、と言う事についてはもう何も言わないようにした、言った所で何かわかるわけでもなく時間の無駄になる、また今こいつは微笑んでいる、つまりその事について聞くのはナンセンス
エレン「んじゃ、オレが起こしにくるまで寝てろよ、後誰にも見つからないように顔、布団で隠しとけ」
フロリアン「うん」
オレはそう言い脱水所の所、ミカサ達の所へ行った、また先程と同じく
エレン「・・・そういえば何でオレあいつにあそこまで優しくしてんだ??」
何故かオレは無意識にあいつ、フロリアンに優しくしている事に疑問に思っていた
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- 10 : 2016/05/20(金) 20:24:58 :
- アルミンが三枚おろしを知っているだと?
期待です!
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- 11 : 2016/05/21(土) 18:04:31 :
- エレン「おっ、お前らまだ居たのか」
ミカサ「!エレン!!」
アルミン「!エレン!」
オレは歩きながら風呂場の前へ行った、流石にもう居ねえだろと思っていたがまだ二人は居た、そして二人がオレの存在に気づき近寄ってきた
ミカサ「エレン大丈夫!?何もされてない!?」
エレン「なんにもされてねぇよ・・・というか、アルミンお前すげぇなミカサ抑えれてたって」
アルミン「あはは、おかげで僕筋肉痛になったんだけど・・・」
アルミンはそう苦笑いしながら手を曲げたりしている
エレン「アルミンそんぐらいで筋肉痛になってたら巨人なんて倒せねぇぞ」
アルミン「あ、あはは・・・巨人よりミカサの方が大変な気がするんだけど・・・」
ミカサ「・・・それはどういう意味・・・?」
アルミン「!え、あ、いや!あ、あはは!」
ミカサはそう言いながらアルミンを睨んでいる、睨んでいる理由はオレにはわからない
エレン「?巨人よりミカサの方が強いって意味だろ?何で怒ってんだ?」
ミカサ「・・・はぁ」
アルミン「さ、流石だよエレン・・・」
エレン「?よくわからねぇが今日はせっかく休みなんだ、街に行くぞ!」
アルミン「!あ、そうだ!ねぇエレン!」
エレン「ん?なんだ?」
アルミン「さっきクリスタ達が一緒に遊びに行かないって言われたんだけどエレン来ない?」
ミカサ「エレンが望めば来ればいい、でも私的には一緒に来てほし」
エレン「お前は何が言いたいんだよ・・・」
アルミン「ははは・・・それで、エレンどうする?」
エレン「ん、・・・!あ、あぁオレも行く」
アルミン「!うん!わかったそれじゃあ後30分後ぐらいに待ち合わせだから早く行こう!」
ミカサ「・・・エレン」
エレン「あ?どうした?」
オレはアルミンの後を付いて行こうとしたがミカサに止められた、そこでオレは面倒くせぇなと思いながら聞いた
ミカサ「さっきの女は一体誰なの?」
エレン「・・・はぁ、わかった、歩きながら説明する」
オレはそう言いミカサ、そしてアルミンに歩きながら説明した
街
エレン「~って事だよ」
ミカサ「・・・」
アルミン「え、えっとつまりあの女の子?は訓練兵、じゃないんだね?やっぱり」
エレン「あぁ、昨晩倒れててな今見つからないようにオレのベッドで寝かせてるよ」
ミカサ「・・・何故その女をエレンのベッドに寝かせる必要があるの?」
エレン「あ?そんなの今言った通りだろ見つからない為と後あいつすっげえ疲れてそうだったから今休ましてんだよ」
ミカサ「・・・そういう事じゃなくて何故エレnアルミン「そ、それよりエレンよくそんな面倒見る気になったね!」
アルミンはミカサの言葉に被せ言ってきた、アルミンは焦り顔、そしてミカサはキレ気味、まぁいつも通りだが
エレン「あぁ、オレも不思議なんだよな、何でこんな面倒な事やってんだろうって」
アルミン「?それってつまり、えっと・・・無意識にやってるって事??」
エレン「!流石アルミン!当たりだ!」
ミカサ「・・・ッチ」
エレン「何でお前舌打ちするんだよ・・・オレもわかんねぇんだよな、何でオレあいつの事匿ってんだ?」
アルミン「・・・もしかしたらエレンはあの女の子に恋してるのかもしれnミカサ「アルミン、死にたい?」
アルミン「 」
エレン「お前ら何やってんだよ・・・」
オレはアルミンが何を言っているか聞こえなかった、まぁ大した事じゃない事だけはわかる、またミカサのいつも通りの殺人衝動に呆れる、殺人は流石にしていないが
お~い!
-
- 12 : 2016/05/21(土) 18:04:51 :
- アルミン「!あ、クリスタ~!」
ミカサ「・・・」
エレン「おっ、着いたのか」
俺達はそんな会話をしながら目的地へ着いた、今日参加する者はオレ、ミカサ、アルミン、クリスタ、ユミルといったところだ
ユミル「あ?死に急ぎ野郎じゃねぇか」
エレン「あ?」
クリスタ「ちょ、ちょっとユミル!」
ミカサ「アルミン放して削げない」
アルミン「だから削いじゃだめだって!?」
ちなみに今更だが今回オレがこいつらと一緒に遊ぼうと思った理由、それはクリスタにあの女、フロリアンについて聞いてみようと思ったからだ、それと今日の晩飯を、と言ってもフロリアンの分だけだが
エレン「・・・んで、どこ行くんだ?」
クリスタ「あ、うんえっとね、今日は馬の櫛とか買おうかなって、後服とか色々見ようかなって!」
ユミル「エレンには関係ねぇ話しだけどな?」
エレン「お前人に喧嘩売るの大好きだな」
ユミル「あ?」
アルミン「ま、まぁまぁ!二人共!」
ミカサ「エレン、あそこに肉がある食べよう」
エレン「何でお前はいきなり肉の話に移るんだよ」
クリスタ「あ、あはは・・・とりあえず行こうか、時間無いし」
ユミル「ん、そうだなあ、エレン、アルミン」
エレン「?なんだよ」
アルミン「ん?」
ユミル「くれぐれも私、のクリスタに手かけじゃねぇぞ!?わかったな!?」
アルミン「う、うんわかってるよ!(クリスタに手かけるって・・・そんな勇気あるわけないよ・・・)」
クリスタ「!?ちょ、ちょっとユミル!?」
エレン「何言ってんだお前・・・」
ミカサ「エレンは私にしか興味がない、そんな事絶対ありえないし絶対許さん」
エレン「お前はお前で何言ってんだよ・・・」
そんなくだらない話をしながら色々な所に回った、途中であいつ、フロリアンの晩飯も買った
エレン「っしょっと」
アルミン「エレン何買ったの?」
エレン「ん、晩飯だよ晩飯」
アルミン「え、晩飯って寮でご飯出るじゃん」
ミカサ「エレン、明日からまた訓練、深夜なんかに食べちゃだめ」
エレン「お前今オレの話聞いててわざといってんのか?」
ミカサ「まさか」
エレン「・・・」
アルミン「は、ははは・・・」
毎度の如く意味不明な事を言ってくるミカサにオレは溜息付いた、オレが勝った晩飯、それはパン、と言っても俺達が食ってる硬いパンじゃなくちゃんとした柔らかいパン、また果物色々
クリスタ「エレン、それ自分だけで食べるの?」
エレン「・・・いや、あげるんだよ」
アルミン「!もしかして、あの子に?」
エレン「あぁ、あいつの分だ」
ミカサ「・・・エレンがそこまでしてあの娘を助ける理由が不明・・・」
クリスタ「?誰の事?」
ユミル「お前がそこまで気遣うヤツなんて居たか??」
エレン「あぁ、フロリアンって言うヤツだよ、お前にすっげえ似てる」
クリスタ「・・・え?」
ユミル「!」
特に何も問題もねぇだろと思いながらオレは二人に話した、だが二人の反応は何かおかしかった、その事についてはよく知らねぇが
エレン「オレが今日ここに来た理由、それはあいつの晩飯買って行く事、後お前、なんか知らねぇか?」
クリスタ「!え、ぜ、全然、知らないけど・・・」
-
- 13 : 2016/05/21(土) 18:05:03 :
- エレン「ん、そうかじゃあいいや」
ユミル「・・・」
アルミン「え、エレン話して良かったの?」
エレン「あぁ、別にそれを話した所で特に問題ねぇだろ、ましてや通報するわけでもねぇし、だろ?」
クリスタ「!え、えっと・・・う、うん」
ユミル「・・・あぁ、別に何も言わねぇ、と言うか私達はお前にそのフロリアンってヤツに晩御飯を買っていくとしか聞いてねぇからな意味わかんねぇよ」
エレン「だってよ、アルミン」
アルミン「う、うんそれなら、別に良いんだけど」
ミカサ「・・・」
この時オレ、アルミンは二人の事について何も気づいていなかった、だがミカサは気づいていた
エレン「よし、もうすぐで時間だ帰るぞ」
アルミン「あ、うんそうだね」
ミカサ「うん」
クリスタ「う、うん・・・」
ユミル「そうだな」
今の時刻午後4時、寮に戻らないといけない時間午後5時、それまでに戻らないと開拓地行きになる事になっている、それは原則だった
男子寮
エレン「んじゃ、アルミン」
アルミン「うん!僕は皆と話してるよ」
あれから俺達は寮に戻った、ミカサ達は女子寮、俺達は男子寮と、別に男子が女子寮に入っても、女子が男子寮に入ってもいい原則となっている、ただ消灯時間は出入り禁止
ガチャ
スタ、スタ、スタ、スタ
エレン「・・・おい」
オレは寝床に入り自分の寝床を見た、フロリアンはオレの言いつけを守り布団に包まっていた、こうしてみるとただの虫にしか見えない、そしてそんな虫をオレは揺すった、起こす為に
フロリアン「・・・んぅ・・・?」
エレン「オレだ、エレンだ、起きろ」
フロリアン「・・・ふぁ~ぁ」
エレン「・・・」
フロリアンは何の恥じらいもなく欠伸かいた、普通の女の場合口に手を当て欠伸かくが目の前の女、フロリアンは違った口に手も当てず欠伸をした
エレン「・・・お前には恥じらいがないのか」
フロリアン「?」
エレン「なんでもねぇよ、それよりほら、パンと水だ」
フロリアン「!!ありがとう」
オレが出したパンと水を受け取り食べている、実に幸せそうな表情をしている、が
ポタ、ポタポタ
エレン「!!ど、どうした!?」
フロリアン「・・・美味しい」
エレン「え・・・あ、あぁ」
フロリアン「モグモグ・・・ずっと食べてなかった・・・」
フロリアンは涙を流しながら食べている、ただの普通のパン、味付けも何もないのにそれを食べ喜んでいる
エレン「・・・ちょっと待ってろ、オレも飯取ってくる後、顔隠しとけよ」
フロリアン「・・・うん」
オレはそう言い食堂へ向かった、今更だが寝床には他の奴らが居た、その為オレは早く行き、早く戻った
-
- 14 : 2016/05/21(土) 19:39:19 :
- エレン「っと」
フロリアン「・・・おかえり」
エレン「!あ、あぁただい、ま?」
あれから食堂へ行き皆に気づかれないように食事を持ってきた、普段食事は食堂で食べないといけない決まりになっている、もし教官に見つかった場合処罰として掃除をさせられる事になる、そしてオレが帰ってくるなり顔を上げ言ってきた
エレン「(・・・ほぼ初対面のヤツにおかえりなんて言うのかこいつは・・・)」
フロリアン「アムッ、モグモグ」
エレンはフロリアンに対し不思議に思った、一応自分は助けた身、だが、どこの誰かもわからないヤツ、一応名前は教えたがそんなヤツに親しげに話しかけてきた事に警戒心はないのか?と思った
エレン「(まぁ、毛嫌いされるより良いか・・・)・・・ほら、これ食べろ」
フロリアン「!良いの・・・?」
エレン「あぁ、今のオレよりお前の方が体調かなり悪そうだしな」
オレはそう言いながらスープを渡した、スープと言ってもまったく栄養がないがないよりはましだと思った
フロリアン「っじゃ、じゃあ・・・ゴクゴクゴク」
エレン「・・・にしても、お前本当何も食べてなかったんだな」
さっきまでこの女は自分達と同じ年ぐらい、だと言っていたがオレはその見た目に対し疑った、理由としては身長が異常に小さい、また体もやせ細っている、肉なんて付いてるのか?と疑いたいぐらい
フロリアン「・・・うん」
エレン「・・・」
見た所身長約、130cmぐらいで体重は、不明、そんな所、そして髪は背中ぐらいまで
エレン「・・・一応匂い、とれたみたいだなお前」
フロリアン「・・・うん、ありがとうお兄ちゃん・・・」
エレン「・・・あぁ、アムッ、モグモグ(・・・同い年、ってわけじゃないのか・・・?)」
フロリアン「・・・っこ、これ…」
エレン「!あ?」
フロリアン「・・・あげる」
エレン「!あぁ、ありがとうよ」
半分残ったスープを貰い飲んだ、オレも一応こいつの事疑っていた身、だったがなんとなくこいつは良いヤツ、なのかもしれないと思った
エレン「ゴクゴク、ん、お前隈減ったな」
フロリアン「!そう?」
エレン「あぁ、だいぶ減ったそこの鑑で見て見ろよ」
フロリアン「う、うん」
オレは立ち上がり鏡をフロリアンに見せた、するとフロリアンは微笑んだ
エレン「?どうした?」
フロリアン「・・・自分の顔、久しぶりに見た!」
エレン「・・・そっか」
微笑みながらそんな事を口走ったフロリアンになんとなく、手を頭に置いた
フロリアン「?」
エレン「・・・なんでもねぇよ」
オレはまた無意識にやった行動に驚愕し少し乱暴に撫でた
フロリアン「!んっ」
エレン「・・・」
撫でられたのが嬉しかったのか目をつぶり、微笑んでいる
-
- 15 : 2016/05/21(土) 22:18:29 :
- エレンはフロリアンを妹見たいに思っているのかな?
期待です!
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- 16 : 2016/05/22(日) 18:51:48 :
- 頭の中で整理してみてわかった事があった、一つ目、体の大きさに対して精神が幼い、二つ目、警戒心が異常にないこと、これは一つ目の精神と何か混合してるのかもしれない、三つ目、これも一つ目と似ているが体が異常に小さい、これは栄養的欠陥の可能性
エレン「(アルミンみたいに深く考えるのは無理だ・・・)」
こういう時アルミンが居たら助かった、エレンはそう思った
フロリアン「モグモグ、んっ、ごちそう様でした!」
エレン「あぁ、って大きな声出すな」
フロリアン「!う、うん・・・」
久しぶりに腹いっぱいになったのかご機嫌、その為大きな声を出してしまった、幸い周りには気づかれなかった
エレン「(・・・四つ目、精神的に幼い、か?)」
オレは思った、こいつは何かが止まっている、と体格だけじゃなく、精神的にも何かが止まっていると
エレン「(・・・アルミン呼ぶか?)」
フロリアン「んっ・・・」
エレン「!あ、おい・・・」
フロリアン「スゥ~・・・スゥ~・・・」
瞬きしたかと思いきやフロリアンはオレに寄っかかってきた、そしてそのまま体を預け寝てしまった
エレン「・・・ったく(こいつ本当いい根性してるぞ・・・)」
あまりにも無防備なフロリアンにエレンは溜息付きながら布団に寝かせた、またこんな事している自分にも
エレン「またやってる・・・」
人の事を言えない程エレンもフロリアンに警戒していなかった
エレン「(兵士失格だな)」
エレン達、訓練兵の決まりとして、見ず知らずのヤツには警戒せよ、警戒しない者は兵士失格、と言われて来ていた
フロリアン「スゥ~・・・スゥ~・・・」
エレン「・・・アルミン呼ぶか」
オレはそう思いアルミンを探しに行った、勿論毎度の事だがちゃんと布団は被せた、見つかっては自分も追い出されるから
タッタッタ
エレン「!お~い!アルミン!」
アルミン「!あ、エレンどうだった?」
エレン「あ?どうだったって?」
アルミン「あの子だよ」
エレン「!あぁ、飯やったから大丈夫だよ」
アルミン「そっか」
ミカサ「エレン、何の話してるの」
エレン「ん、フロリアンの事だよ」
ミカサ「・・・」
サシャ「??誰ですか?フロリアンって?」
アルミン「あ・・・」
コニー「なんだなんだ??花の名前か??」
ジャン「お前らバカかよ人の名前だろ」
ミカサ「(芋一匹にジャガイモ、また馬一頭」
エレン「お前口から漏れてるぞ・・・」
ジャン「っ!!俺は馬じゃねぇって言ってんだろ!?」
そう言いながら何故かエレンの服を引っ張った
エレン「!?はぁ!?俺じゃなくてミカサだろ!?」
ジャン「うるせぇんだよ!!忌々しい!!」
エレン「はぁ!?」
アルミン「ちょ、ちょっ!!」
サシャ「あらあらまたですか、あ、コニー芋ください!」
コニー「芋なんて持ってねぇよ!!」
ミカサ「貴方達うるさい」
エレン「お前のせいだろうが!?」
などといつも通りの会話をしながら数十分後
ジャン「痛ぇ・・・」
エレン「てめぇ・・・吐くだろうが・・・」
アルミン「何で僕、まで・・・」
サシャ「本当バカバカりですね!」
コニー「お前には言われたくないと思うぞ」
ミカサ「・・・」
あれから数十分間揉みあいになり最終的にミカサが俺達を腹パンし終わった、これもまたいつも通りの俺達だ
アルミン「!そ、それでエレンは何しに来たの?」
エレン「!そうだった!ちょっとアルミン来てくれ!」
アルミン「!?え、っちょ!?」
オレは用事を思い出しアルミンをフロリアンの場所へ連れて行った
ミカサ「!待って!エレン!」
サシャ「え、っちょ!待ってください!」
コニー「俺も~!」
ジャン「あ、ちょ!おい!待てよ!」
そしてミカサ達もエレンの後を追い着いて行った
-
- 17 : 2016/05/22(日) 18:52:09 :
- 男子寮
寝床
エレン「・・・で、何でお前らまで居るんだよ?」
アルミン「ははは・・・」
ジャン「ここは男子寮だ、俺等が来ても別におかしくないだろ?なぁ?」
コニー「あぁ!俺達、は男だ!でも芋!お前は違う!」
サシャ「誰が芋ですか!私はサシャです!あ、勿論芋もお肉も大好きですよ?」
ミカサ「サシャうるさい、後屁こかないで」
サシャ「!?私してないですよ!?」
オレとアルミンの後をついてきたミカサ達は男子寮の寝床まで来てしまった、相当まずい事になった
エレン「・・・アルミン、お前だけちょっと来てくれ」
アルミン「え、あ、うん」
ミカサ「・・・何故、アルミンだけなの?」
エレン「オレはアルミンだけに用があったんだ」
ミカサ「・・・」
ジャン「おいおい、アルミンだけに用ってここ寝床だぞ?・・・まさか」
コニー「!?まさか!?」
サシャ「??」
アルミン「!?ちょ、ちょっと違うって!?」
エレン「??」
ミカサ「・・・エレンはそんなんじゃない」
否定するアルミン、一方でオレはわけがわからずそのまま放置しオレの寝床へ歩んだ
ミカサ「!エレンまtアルミン「ミカサ、悪いけど僕だけに用があるみたいだから、さ」
ミカサ「・・・仕方ない」
アルミンはそう言いエレンの寝床へ行った、そしてミカサは
ジャン「おいおい俺達ここに何しにきたんだよ・・・」
コニー「せっかくだし何してるか見て見ようzミカサ「エレンが来るなと言った、行ってはいけない」
ジャンコニ「「はい」」
サシャ「相変わらず怖いですミカサ・・・(芋うまうま!!)」
ミカサはどこからか取り出したナイフをコニー、ジャンの首元に置きそう言った、そのミカサの殺気に圧され頷いた
エレン「っと」
アルミン「!も、もしかして、これ?」
エレン「あぁ、こいつだ」
オレはそう言い布団を捲った、フロリアンは寝返りを打ちうつ伏せで寝ていた、また口から涎が出ていた
エレン「・・・はぁ」
アルミン「あ、あはは・・・な、なんかクリスタに似てるね本当」
エレン「・・・あぁ、髪色だけ違う、ってお前クリスタの寝顔見た事あんのか?」
アルミン「!いやいや違うよ!ただ顔立ちが本当に似てるなって、後クリスタが寝たらこんな顔してるんだろうなぁって」
エレン「そう言う事か」
アルミン「う、うん」
オレはそんな事を言いながら口から出ている涎を拭いてやった、いい加減またこんな事をやっている自分に呆れつつ、でも嫌な気分ではなくなってきていた
-
- 18 : 2016/05/22(日) 18:52:15 :
- フロリアン「っんっぅ・・・」
エレン「ぁ・・・」
アルミン「大丈夫、起きてないよ」
エレン「・・・そうか、ふぅ」
アルミン「ははは」
エレン「!な、なんだよ気持ち悪い」
アルミン「あ、いやね、エレンがこんな面倒見てるって今まで見た事ないから凄い不思議、でね」
エレン「・・・あぁ、オレも不思議だと思ってるよ、それよりオレの相談に乗ってくれ」
アルミン「!うん、いいよ、あ、僕に出来る事だけだけどね」
エレン「わかってるって」
オレはそう言いフロリアンの事について色々と言った、できるだけ詳しく、と言っても経ったの数時間だけの出来事だけだが
アルミン「・・・もしかしたら」
エレン「!何かわかったのか?」
アルミン「あ、うん、フロリアンってもしかして・・・成長が止まっちゃってるんじゃないかな」
エレン「?成長が止まってる?」
アルミン「うん、何か悲惨な出来事が合って体と共に精神もストップしちゃったんだと思う、体を見る限りかなり小さいし、筋肉とかも普通の人よりかなりない様に見えるし」
アルミンはそう言いながらフロリアンの手足、首、顔と見ている
エレン「・・・そう言えば確かにそうだな、こいつ確かもう家族が居ないだとか」
アルミン「・・・そっか、エレンから聞く限りフロリアンの精神はかなり幼い時から止まってるね、多分、8歳、9歳、ぐらい??かな」
エレン「!そんな幼いのか!?」
アルミン「う、うんと言っても僕は医者じゃないからわからないけどね、ただそう思っただけ」
エレン「・・・なるほどな、ありがとうなアルミン、不思議に思ってた事が解決しそうだ」
アルミン「うん、良かったって、それよりもこれからどうするの?この子」
エレン「・・・仕方ねえ、教官に言うしかないだろ」
アルミン「!?えぇ!?そんな事しtムグッ!?」
エレン「大きな声出すなって!」
アルミン「!ご、ごめん・・・でも、本当にやるの・・・?」
エレン「・・・あぁ、こいつの為にもな、はっきりしてた方が良いだろ」
アルミン「そ、そうだけど・・・エレンも・・・」
エレン「・・・オレ、なんか変なんだよな」
アルミン「え?(エレンが変なのはいつもな気がするけど・・・)」
エレン「さっきアルミンも言ってた通り、なんかこいつの事放っておけないんだよな・・・」
アルミン「!・・・エレン、君は・・・」
エレン「・・・あぁ、オレは・・・」
アルミン「君は恋sエレン「オレはきっとこいつのボロボロな姿を見て放っておけなくなったんだよな」
アルミン「ぇ、あ、う、うん!そ、そうだよ!きっと!(・・・不純な気持ちを持ってしまった、ごめんエレン・・・)」
アルミンはそう思うとと同時にエレンが恋するなんてありえないよね、とも思った
エレン「あぁ・・・だからオレは教官に報告しに行く、そしてそれでオレも追い出される事になったとしても何が何でも巨人を駆逐する、どんな手を使っても!」
エレンはそう言いながら瞳に闘志を燃やした、普段から悪人面の瞳はより鋭くなりより殺気を放っている
アルミン「・・・エレン、立体起動装置がなかったら巨人倒せないよ・・・」
エレン「その時は兵士から奪ってやる」
アルミン「おい」
そんなエレンの軽いギャグにアルミンは笑いながら言った
-
- 19 : 2016/05/23(月) 19:44:42 :
- エレン「よし、早速今から報告してくる、明日するよりも今日報告した方がいいよな」
オレは一刻も早く知らせた方がいいと思った、理由としては早めに報告しておいた方がフロリアンの身の為になる、また自分の為にもなると思ったからだ
アルミン「!うん、そうだね早めに報告しておいた方が自分の身の為になるし、何よりフロリアンの為にもなるから」
エレン「!流石アルミンだ、オレと同じ考え!」
アルミン「あはは、ほら早く行ってきなよ、後ちゃんと隠してね」
エレン「あぁ!じゃあ行ってくる!」
アルミン「なるべく起こさないようにね」
エレン「わかってるって、っと」
思っていた通りフロリアンの体はかなり軽かった、今更だがこんな体中傷まみれ、と言っても包帯しているが、痛くないのか、そう思った
フロリアン「んん・・・」
エレン「!」
アルミン「大丈夫だよ行ってきな」
エレン「!あぁ」
オレはそう言いフロリアンを布団に包ませ教官が居る教官室へ行った、勿論その教官は、キース教官だ
教官室前
エレン「・・・ふぅ」
オレは今教官室の前に居る、そして緊張をほぐす為一息吐いた、移動している途中でフロリアン何度か起きそうになったが特になにもなかった、あったと言えばミカサ達に色々と問い詰められたぐらいだった
エレン「・・・起きないでくれよ」
フロリアン「スゥ~・・・スゥ~・・・」
エレン「っ・・・」
そしてオレは一息吐き、ノックをした
誰だ?
エレン「!エレンイェーガーです!用事があり来ました!」
キース教官の声を聞き内心ビビりながらオレは言った、そして数秒間の間が空き
入れ
エレン「!はい!失礼します!」
フロリアンを起さないよう重い足を動かし教官室へ入った
キース「・・・」
エレン「っ・・・」
キース「・・・それで、何の様だ?」
キース教官は背を向け言ってきた、これに対し安心感と共に不安感も上がった
エレン「っ・・・今日は、この子の事について報告しに来ました」
キース「・・・?包まっていて見えないんだが?」
オレはそう言いフロリアンをキース教官の元へ連れて行き見せた、キース教官は目を細め怪しい物を見る目で見た
エレン「!す、すみません!」
オレは慌てて布団を剥がした、だらしない事にフロリアンは口元を開け涎をダラーっと垂らしていた、そしてその涎はしだいに床へ垂れそうになり拭いた
キース「・・・っ、なんだこいつは・・・」
エレン「え、えっと昨晩オレがそこの教習所付近の森の所で偶然見つけまして・・・」
キース教官の鋭い目つきに圧されながらもオレは頑張って言った、だが目的はまだ何も言っていない
キース「・・・そうか、ならこれは早速街hエレン「ちょ、ちょっと待ってください!」
キース「・・・なんだ?」
エレン「!っちょ、ちょっとこいつには訳がありまして・・・親が居ないんです、家族が居ないんです」
キース「?それがどうした、この世に親が居ないヤツなんて沢山いる、子供だけで暮らしてるヤツも居る、だからなんだ?」
キース教官はオレがやりたい事を見透かしてるかの様に言ってきた
エレン「っそれはわかっています、ですがこいつがどこから来たかわからないんです、こいつを最初見た時全身傷まみれで、服もボロボロで、つ、つまり帰る所がないと思うんです!」
途中で自分で何を言っているかわからなくなったが最後まで言い切った、だがそれもまた帰る所がない民など沢山いる、つまり答えになっていない
キース「・・・はぁ、つまりなんだ、お前はこのガキをここに入れさせてほしいと?」
エレン「!は、はい!」
キース教官は溜息を吐きながらそう言った、それに対しオレは深く頷きながら返答した
-
- 20 : 2016/05/23(月) 19:44:48 :
- キース「・・・どこに住んでいたかも、また苗字もわからない、素性の知れない者を勧誘してほしい、と?」
エレン「!は、はい!そうです!(やべぇ・・・)」
キース教官の目はより鋭くなりオレを睨んできた、だがそこで圧されてしまってはダメだと思いまた深く頷き言った
キース「・・・わかった」
エレン「!!」
その返答に対しオレは喜びのあまり声を出しそうになったが
キース「ただし、その者が戦う意思がない場合即刻出て行ってもらう」
エレン「!?」
キース「当たり前だ、戦う意思がないヤツにここに居る意味がない、巨人の餌以前の問題だ、ただの家畜、邪魔なだけだ」
エレン「っちょ、ちょっと待ってください!!こんな体でそんな事!」
キース「そんな事私が知った事じゃない、巨人の餌にもなれないヤツはここにはいらん、と言うよりそんな体の状態の者を戦わせようとしたのかイェーガー訓練兵」
エレン「!ち、違います!オレはただこいつが帰る場所がないから!ここに置こうと!」
キース「・・・ほう?つまりお前は戦わせない役立たずをここに置こうとしたのか?」
エレン「っ、そ、それは・・・」
オレはつい本音を言ってしまった、だが不思議と後悔はない、言いたかった事を素直に言えた、不思議とスッキリしている
エレン「!(そうだ・・・オレが思った事をそのまま言えば良いんじゃ・・・?)」
キース「そんなヤツをここに置く資格はない、さっさと追い出せ、・・・あ、一つだけ提案があるな」
エレン「!な、何ですかそれは!?」
オレはそのキース教官の提案に乗ろうとしたが、その提案は最悪なものだった
キース「その者の帰る場所がないんだろ?ならイェーガー、お前がその者と一緒に開拓地行きになればいい、そうすればその者は一人じゃなくなる、違うか?」
エレン「っ!!」
その選択肢はオレにとって非常なものだった
フロリアン「っんっぅ・・・」
エレン「っ・・・」
キース「どうする?イェーガー訓練兵」
そして一生懸命血迷いながら選択した答えは
エレン「っわかりました・・・」
キース「!そうか、なrエレン「ただ」
キース「?」
エレン「ただこいつはオレが鍛えていく事にします!」
キース「・・・お前はバカか?」
エレン「っはい!バカです!でもこいつをここから追い出した方がもっとバカです!」
キース「・・・それは私に向かってバカと言っているのか?」
エレン「!!っ・・・はい!!」
自分で言っておいて後悔した、教官に向かって何を言っているんだと、お前はバカかと
キース「っ・・・はぁ、わかった」
エレン「!!つまり!!」
キース「ただし、その者の食料はないと思え」
エレン「っ、は、はい、わかりました・・・」
その返答にオレは力が抜けた、つまりオレの飯をこいつ、フロリアンにもわけないといけないという事になった
フロリアン「んんっ・・・お兄ちゃん・・・」
-
- 21 : 2016/05/23(月) 21:32:10 :
- フロリアン...よかったなぁ
期待
-
- 22 : 2016/05/24(火) 19:55:34 :
- そしてあれから数分後に起きたフロリアンを連れ寝床へ向かい歩いていた
エレン「ぁ~・・・」
フロリアン「っだ、大丈夫・・・?」
エレン「ん・・・あぁ、大丈夫、だ・・・」
オレはこれからどうしようかと悩んでいた、まず飯の話もそうだが、フロリアンを、この体の状態でどう鍛えさせろと
エレン「(筋肉も碌にないのにどうやって鍛えればいいんだよ・・・っくそ、オレのバカ野郎・・・)」
フロリアン「っ・・・エレン・・・?」
フロリアンはオレを少し体を怯えさせながら服を掴み見てきた、多分だがオレの顔がとても怖いのだろう、日頃から悪人面と言われるから余計だ
エレン「・・・お前」
フロリアン「!」
オレはある事を思いフロリアンの目線に会わせるためしゃがみこんだ
エレン「お前、腕立て、できるか?」
フロリアン「・・・え?」
オレのいきなりの意味不明な事にアホな顔をしている、仕方ないかもしれない
エレン「っいいから、できんのか?」
フロリアン「!わ、わからない・・・や、やってみる・・・」
エレン「あぁ」
オレは焦っているのか少しフロリアンに八つ当たりしてしまっている、だがそれもまた仕方がない事、フロリアンには申し訳ないがここに居てもらわないと困る
フロリアン「っい、いっち、にぃ・・・」
エレン「 」
この時オレは頭を何かでぶち抜かれた気がした、何故か、理由は思っていたよりも酷かったからだ、普通の市民でも腕立てなど50回は余裕でできないといけない、それが今の目の前の女はなんだ、一回がやっとたぞ
エレン「・・・はぁ~~・・・」
フロリアン「!お、怒った・・・?」
エレン「・・・いいや、怒ったと言うより呆れた・・・」
フロリアン「!っ・・・ごめんなさい・・・」
エレン「!・・・いや、お前は悪くねぇよ、オレがいきなりこんな事したんだからな」
フロリアンが突然謝った事に流石に罪悪感を覚え、オレは慌ててオレも謝った、そうこいつにいけない事なんて何もない、こいつの意思を反して勝手に訓練兵団へ入団させたオレの責任、こいつに責任なんて一つもないんだ
エレン「・・・一つ、お前に話しておかないといけない事がある、いいか?」
フロリアン「ぇ・・・う、うん・・・」
そこでオレは早めに話しておいた方がこいつの身の為になるよなと思い説明した
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「って事だ、勝手に決めて悪かったな」
フロリアン「ぇ・・・じゃ、じゃあつまり、私は巨人に殺されちゃうの・・・!?」
案の定、フロリアンは目に涙を為泣き出しそうになっていた、当たり前だ、自分、俺達の年のヤツらだって最初は泣いた、訓練兵団に入る、つまり巨人を倒す、一方で巨人に殺される、命を捧げると誓ったんだ
エレン「お前には酷な話だと思うが、鍛えるしかねぇ、鍛えて鍛えて立体起動を操って巨人を倒すしかねぇんだ」
フロリアン「っそんな・・・」
まだしても泣きそうになるフロリアンにオレは勇気付けようと言った
エレン「・・・オレには夢がある」
フロリアン「・・・え?」
エレン「五年前、オレはシガンシナ区に住んでたんだ、だがある日突然超大型巨人が現れ壁を破壊されたんだ、そしてその破壊された壁の破片がオレの家にぶつかって母さんが死んだ」
-
- 23 : 2016/05/24(火) 19:55:39 :
- フロリアン「!?」
エレン「そこでオレは誓ったんだ・・・!!一匹残らず巨人を駆逐するってな・・・!!!」
オレはあの日、母さんを殺した超大型巨人を思い出し憎悪を噴出しそうになりながら言った
フロリアン「っ・・・」
エレン「・・・そしてもう一つ」
フロリアン「・・・?」
エレン「・・・オレは壁の外に行くのが夢なんだ」
フロリアン「!!壁の、外・・・?」
エレン「あぁ!オレの親友、アルミンってヤツが言うには壁の外には氷の大地、炎の海、砂の雪原、ってのがあるんだ!」
フロリアン「そう、なんだ・・・」
エレン「あぁ!だからその夢の為にも巨人を一匹残らず駆逐する!そんでもって壁の外に行くんだ!!」
オレは今、多分笑っている、でも目は笑っていないと思う、理由としては今は母さんを殺したあの巨人共が異常に憎いからだ
フロリアン「・・・凄いね、エレンお兄ちゃんは・・・」
エレン「?なんでだ?」
フロリアン「・・・だって、巨人ってでかいよ、それに捕まったらもう逃げられない・・・すぐに死んじゃうんだよ・・・?」
エレン「・・・死なねぇ為に、訓練するんだろ」
オレはそう言いながらフロリアンの頭に手を乗せグシャグシャに撫でた、かなり乱暴に
フロリアン「っんっ・・・やりすぎ」
エレン「!・・・お前には、夢はないのか?」
フロリアン「・・・わからない、今まで生きるのに精一杯だったから」
エレン「・・・そうだったな、じゃあお前の夢はとりあえず」
フロリアン「?」
エレン「とりあえずお前は飯を食って体力付けて、筋肉つけるところからだな」
フロリアン「!!うん!」
先程まで目に光が宿っていなかった、いや初めてあった時から宿っていなかった光が今、宿った、フロリアンの目は珍しくとても黒い色をしていて綺麗だった、ミカサも黒いがミカサの場合少し茶色も混じっている
エレン「・・・そんな目もできるんだな、お前」
フロリアン「?」
エレン「なんでもねぇよ、ほら早く戻って寝るぞ、オレは明日から訓練なんだ」
フロリアン「!うん!寝よう!」
そう言いフロリアンはこちらへ歩みより手を握ってきた、そしてその手もまたとても小さい、でもフロリアンの生き生きとした瞳にその小さい手も大きくオレは感じた
エレン「お前いきなり元気だな」
フロリアン「うん!」
オレは苦笑いしながら、フロリアンはニコニコしながら寝床へ向かった
-
- 24 : 2016/05/24(火) 19:57:25 :
- 今更すぎると思うけどフロリアンって本当に死んでるのかわからないな、多分死んでると思うけど死んでる部分が見えない・・・
-
- 25 : 2016/05/25(水) 20:02:42 :
- オレとフロリアンは寝床に付いた、だが寝床に付いた時間はもうかなり経っていた、その為皆寝ていた
エレン「っと・・・ほら」
フロリアン「んしょっと」
エレン「アルミンは・・・」
アルミン「スゥ~、スゥ~」
エレン「・・・寝てるな」
オレはアルミンに先程の事を報告しようとしたが寝ていた、起こすのも迷惑だと思い明日にする事にした
フロリアン「んっ・・・」
エレン「もう寝ろ、明日から訓練だ」
フロリアン「!うnエレン「静かに!」
フロリアン「!」
大きな声を出すフロリアンをオレは慌てて口を塞いだ、この部屋、寝床には約30人居る、そんな人数を起してしまった場合教官が来て本当に追い出される可能性がある
エレン「・・・わかったな?」
フロリアン「っう、ぅん・・・」
フロリアンはそう言い布団の中に潜りこんだ、オレの言い方がきつかったのかオレとは反対の方を向いてしまった
フロリアン「・・・」
エレン「っ・・・お、おぃ・・・」
フロリアン「・・・」
エレン「・・・はぁ、悪かったよ・・・オレ普段女と話したりしないからよ・・・」
フロリアン「!」
オレは普段ミカサ以外の女と関わらない、理由は面倒だからだ、女は何を話しているのかわからないし訓練中にも関わらず話しをしている、そのおかげで訓練中に死者が出ている、そんな所に自分まで巻き込まれてたまるかという理由だ
エレン「・・・だから、まぁ悪かったよ、いきなり脅すようなマネして」
オレは何て謝った良いのかわからなかった、その為とりあえずできるだけわかってもらう為下手くそながら言った
フロリアン「・・・」
エレン「!」
モゾモゾと動いたかと思った瞬間背中に温もりを感じた、そしてその温もりは腹にも回ってきた、でもその温もりは嫌ではなかった
フロリアン「・・・温かい…」
エレン「・・・あぁ」
首元に冷たいものを感じた、だがオレは振り返らなかった、自分には何もできないからだ、自分は仮にも他人だから
フロリアン「っ…っ…」
エレン「・・・(…一体何人の子供の親が犠牲になってんだろうな…)」
自分含め、後ろに居る女、フロリアンの親を思いそう思った、この世界で人が死ぬ事は日常茶飯事、でもだからと言って悲しくないわけではない
フロリアン「スゥ~…スゥ~…」
エレン「・・・(…絶対巨人を駆逐して見せる…)」
オレはそう思い硬く拳を作り、握った
朝
エレン「って事になったんだ」
アルミン「そ、そうなんだ・・・で、でもエレン、食べ物は・・・」
エレン「さっき言った通りオレの分を分けるんだよ」
オレはあの後いつの間にか寝ていた、そして起きた時には朝になっていてアルミンが起きていた、そこでオレはアルミンに昨晩の事を説明する事にした
アルミン「た、ただでさえ食糧不足で少ないのにそんな事したら・・・」
エレン「・・・わかってる、でもだからと言ってこいつを見捨てるのもおかしいだろ」
オレはそう言い隣で寝ているフロリアンを指指し言った
フロリアン「スゥ~・・・スゥ~・・・」
アルミン「・・・ははっ」
エレン「なんだよ?」
アルミン「ううん、エレンって子供が好きなのかなぁって」
アルミンはそう言いながら笑っている、その笑みは嘘の笑みではなく本当の心の底からの笑みだとオレはわかった
エレン「子共って・・・お前・・・う~ん・・・」
アルミン「身長も小さくて精神も幼い、これじゃあ子供って言われたって仕方ないよエレン」
エレン「う、う~ん・・・同い年ぐらいだと思うだけどなぁ・・・」
アルミン「エレンがそう思ってるだけなんじゃない?」
エレン「・・・わからん、それより」
俺達訓練兵の朝は早い、朝5時から活動を始める事になっている、朝5時半までに食べ終わり訓練所に集合する事になっている
エレン「おい!起きろ!フロリアン!!」
フロリアン「・・・んぁ・・・エレン・・・」
自分を親か何かに間違えているのかオレに抱き付いてきた、確かにこれを見ると同い年には到底見えない
アルミン「あはは・・・(何この図、微笑ましいんだけど)」
エレン「っ・・・」
フロリアン「スゥ~…スゥ~…」
フロリアンがエレンに抱き付き、そしてエレンは戸惑っているような迷惑そうな、でも嫌じゃなさそうなそんな図にアルミンは兄妹みたいだなぁ、と思った
-
- 26 : 2016/05/26(木) 20:34:59 :
- フロリアン「ふぁ~ぁ・・・」
エレン「ちゃんと食えって・・・」
アルミン「あはは・・・」
ミカサ「・・・」
オレはあれからフロリアンを強制的に無理やり起こした、そして今は食堂で朝ご飯を食っている、後当然周りは俺達を見ている、俺達と言っても主にフロリアン、にだが
フロリアン「・・・眠い・・・」
エレン「今日から訓練だって昨日言っただろ?ほら、パン半分だが食えっての」
寝ぼけているフロリアンの口を無理やり開かせパンを突っ込んだ、突っ込んだ勢いで咽ているが
ミカサ「・・・どうしてエレンのご飯をフロリアンに?」
エレン「あ?あぁ、教官と話しをした結果、ここに居させる変わりに飯はお前のでわけろって言われたんだよ」
ミカサ「!?それではエレンが体を壊してしmエレン「これはオレが自らやった事だ、体壊そうがオレの自分自身の責任だ」
ミカサ「っ・・・で、でも・・・」
アルミン「・・・でも、確かにエレン、ミカサの言う通りだよさっき僕と話ししたけど、どうするの?いつかガタが来るよ?」
エレン「・・・」
確かにそうだ、かっこつけておいてそれについては納得だ、ただでさえ兵士に配られる食料は少ない、ほんの残りカスと言って良い程、それをフロリアンに半分半分、自分もそうだがフロリアンの体にもいずれガタか来る
フロリアン「!そ、そうなの・・・?」
エレン「!・・・お前には話してなかったがお前にはオレの飯でここでやっていかないといけないんだよ」
フロリアン「!えっ・・・」
オレの言う事にフロリアンは驚いている、と言うより悪い事でもしたかのような顔をしている
ミカサ「・・・エレン、貴方には巨人を駆逐するって事、後壁の外に出るって夢がある筈、何でどこのだれかもわからないその女を助ける必要があるの?正義感ぶってるならやめたほうがいい」
ミカサはそう言いオレを睨んできた、これはオレの為と思って言っているのだろう、だが
エレン「さっきも言ったけどな、ミカサ、これはオレが望んでやったことなんだ、お前には関係ねぇだろ」
アルミン「ちょ、ちょっとエレン・・・」
フロリアン「・・・」
ここまで言わないとミカサは引かないだろうと判断しオレは言った、だがそれに対してのミカサは
ミカサ「・・・そう、わかった、でもこれだけはさせてほしい」
エレン「?なんだよ」
ミカサ「今から教官のうなじを削いdエレン「おい」
アルミン「ミカサ、それだけはだめだ、落ち着いて」
フロリアン「・・・っわ」
ミカサ「あ?」
フロリアン「 」
フロリアンは何か言おうとしたがミカサに威圧され黙ってしまった
エレン「おい、ミカサ威圧すんな」
ミカサ「・・・ッチ」
アルミン「ミカサ落ち着きなって・・・(はぁ~…)」
フロリアン「!っ…わ、私・・・ここ出てく」
エレン「!?」
アルミン「・・・え」
ミカサ「・・・」
フロリアンから発せられた言葉はあまりにも衝撃的な言葉だった、だが仕方がないのかもしれない、今フロリアンの精神年齢、それは子供その者、幼い子供は他人の痛みが人一倍わかる
-
- 27 : 2016/05/26(木) 20:35:05 :
- エレン「・・・おい、フロリアン、もしそれがオレの為だと思ってやってんなら怒るぞ」
フロリアン「!で、でも・・・」
エレン「それにお前、ここ出てってどこに行くつもりなんだよ、金も何も持ってないし、お前の話を聞く限り頼れるヤツ、誰も居ないんだろ?」
フロリアン「!!・・・ぅ、ぅん・・・」
エレン「・・・後、もう一つ」
フロリアン「・・・?」
エレン「お前、ちゃんとオレと夢、作ったじゃねぇか」
フロリアン「!」
エレン「筋肉つけて体力つけてここでやっていくって、あの時のお前すっげえ生き生きしてたのによ、お前はそれを捨てんのか?オレの為に」
フロリアン「っ・・・」
アルミン「ちょ、ちょっとエレン、もっと言い方が・・・」
エレン「アルミン、今は黙っててくれ、これはオレとフロリアンの問題だ」
アルミン「ぅ・・・」
ミカサ「・・・エレンがこう言ってる、少しは何か話をしたらどうなの?」
フロリアン「っそれhエレン「ミカサ、黙ってろ、お前のせいで話しが途切れる」
ミカサ「っ・・・」
アルミン「っちょ、ちょっとミカサ、ナイフをこっちに向けてないで、お願いだから!」
オレは何故厳しく言っているか、それはこいつのこれからの人生が左右するからだ、ここで頑張って生きていくか、それかどこで働けるかもわからず途方に暮れてのたれ死ぬか、こいつの人生が関わっている、こんなの厳しく言わねぇとだめだろ
エレン「おい、フロリアン言ってみろ、もしオレの為にここ出てくなんて言ったらオレ怒るぞ」
フロリアン「っ・・・!うん、ここでやっていく、いきたい!せっかく夢を持ったもん!ここで生活していきたい!」
エレン「・・・あぁ」
オレはフロリアンの目を見てこれはもう大丈夫だろ、と判断し言った
アルミン「!」
ミカサ「それなら早速教官に何とかして食料を一人分追加するよう、私が行ってくる」
エレン「お前は付いてくるだけにしてくれ」
オレはミカサが手にナイフを持っている事に気づき慌てて止めた、もしナイフなんかで脅してやったなどと他の教官にばれた瞬間、自分達も皆、ここに居る者も連帯責任で良くて掃除、悪くて開拓地行きにされる
ミカサ「・・・エレンがそう言うなら」
アルミン「・・・はぁ(ミカサは一々暴走するから疲れるな・・・)」
エレン「・・・よし、なんとかして教官を説得しに行くか、おいフロリアン、お前からも頼んでくれ、ちゃんと一人の兵士、としてな」
フロリアン「!!う、うん!」
オレ達はそう言い教官室へ再度行った
-
- 28 : 2016/05/28(土) 18:44:53 :
- 期待
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