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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

願う未来 エレンチート

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  1. 1 : : 2016/05/15(日) 12:22:03
    またしても進撃の巨人を投下します!!
    掛け持ちでやるため更新ペースはかなり遅くなるかと…

    この話は今まで(っていっても3つしか投稿したことないけど)より登場人物が多いためかなり難しいです。多めに見てください。

    なお、今日は最初の部分しか投下しません。


    文章に関するコメよろしくおねがいします!!
    勿論その他のコメも楽しみにしています!!
    (荒らしは除く)
  2. 2 : : 2016/05/15(日) 12:23:23
    こんな日々が続いてしまえばいい。

    皆で笑いあえて笑顔になってもいいこんな日々が続いてしまえばいい。

    巨人がいなくなることもない、人類を滅ぼすこともない、

    そんな暗くも明るい未来を願おう。

    俺が偽り、欺き続き、演じ続ける人生で終わればいい。

    その人生は巨人がこの世に存在して、人類を滅ぼさない、それを意味する。

    それでいい。それでいいんだ。


                
  3. 3 : : 2016/05/15(日) 14:09:51
    少し投下します。
  4. 4 : : 2016/05/15(日) 14:10:43
    第一章 ~化物の眼~


    エレン「………。」ホオヲナデル

    エレン「…痛い。」ズキズキ



    村人A「化物!!出て行け!!」

    村人B「死ね!!殺す!!」

    村人C「赤い目の化物!!」



    体のあちこちが痛い。

    頬はナイフで斬りつけられた。
    左足は石を投げられた。
    右腕、左腕はアザだらけ。

    エレン「……。」

    犠牲が俺だけだったらどんなに良かったか。


    鳥「」 野良猫「」 野良犬「」 蛇「」 

    動物の死体の山「」


    ユルサナイ。ユルサナイ。ユルサナイ。

    ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ。






    ―――どうして俺だけ




    エレン「…。」ズッ・・・


    村人D「お、おい…アイツの目赤くなってきたぞ……。」



    エレン「ユルサナイ」ゴゴゴゴゴ・・・



    村人A「う…」


    鳥×30「!!」バサバサッ







    うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!







    ―麓―

    ハンジ「なに…?今の声………。」

    カァー  カァー

    ハンジ「もう日が暮れる…。明日見に行ってみよう。」クルッ


    ―次の日―

    ハンジ(なんか今日寒いな…。)ハァ

    ハンジ(上着一枚しか羽織ってねぇ。あー。)

    トコトコトコ…

    少年「………。」ピタッ

    ハンジ「寒くて死ぬぅーーー!!!!」ガー

    ハンジ「あ」


    少年「…。」ジトー


    ハンジ「ご、ごめん!!驚いちゃった?」ハハハ・・・

    少年「……あげる。」サッ マフラー

    ハンジ「え…いや、悪いって。君も寒いでしょ?」

    少年「………寒いって叫ぶ人に心配されたくない。」

    ハンジ「」

    ハンジ・ゾエ十歳。性別女。

    自分より年下の子に馬鹿にされました。

    ハンジ「うぅ…もらいます…。」

    少年「そうして。隣で死なれても困る。」

    ハンジ「!」

    ハンジ(あったかい…。って、)

    ハンジ「ちょっとまって。これ高級品じゃない!もらえないよ!!」

    少年「……そんなに死になたいの?」

    ハンジ「そっちじゃなくて!!」チラッ

    …!!

    驚いた私は声が出なかった。


    この子絶対貴族だ!!
    服がどう見ても高級品だ!!
    ブーツ履いてるし!!

    頬についてるガーゼのしたとか悪い連中から殴られたりしてお金取られたんだよ!!


    少年「……なんでジロジロ見てるの?死にたいんだったらマフラー返して。」

    ハンジ「いえ、死にたくはありませんがこんな高級品もらうわけにはいけません!」

    少年「…なんでいきなり敬語?寒さで頭おかしくなったの?」

    ハンジ「いえ、貴族なのかなぁ~と、思いましたので。」

    少年「…………。」ポロポロ

    ハンジ「え、ちょ、えぇ…えぇぇ!!?」

    少年「……また貴族だからって………。」ポロポロ

    ハンジ「泣かないで!ね!マフラーありがとう!暖かいよ!!」

    少年「………うん。」グスッ

    なんだろう。疲れた。でもこの子が貴族っていうことはわかった。
  5. 5 : : 2016/05/15(日) 14:20:11
    期待
  6. 6 : : 2016/05/16(月) 20:01:25
    投下します!!少しだけですけど!!
  7. 7 : : 2016/05/16(月) 20:01:50
    ハンジ「ところでさ、こんなところに何しに来たの?」

    少年「別に…王宮にいたくなかったから逃げ出してきただけ。」

    ハンジ「」

    ハンジ(ちょっと待てぇぇぇぇ!!サラッととんでもない発言したよ!?)

    ハンジ(家に帰りたくない。ならまだわかるよ!?王宮ってなに!?)

    ハンジ(どう考えてもあの王宮だよね!?しかも逃げてきたって何!?)

    ハンジ「王宮の人って厳しいの?」

    少年「執事と爺やは優しい。後、王様。」

    ハンジ(いやああああああああああ!!後!?王様!?なんなの!?王は付け足し!?)

    ハンジ「そうなんだ!!やっぱ優しい人は優しいんだね!!」

    少年「付き人は簡単にふりはらえるから楽。」

    ハンジ(なんだかもういいや。)

    少年「……まぁ、10人もいらないんだけどね…。」

    ハンジ(なんだか(ry
  8. 8 : : 2016/05/19(木) 20:15:33
    少年「ねぇ、」

    ハンジ「なぁに?」

    少年「化物ってなんだろう。」

    ハンジ「んーよくわかんないけど人にとって怖いものじゃない?ほら、巨人とか。」

    少年「人間様ってことか。」

    ハンジ「そうかもね……。」

    少年「そろそろ時間。帰るね。」

    ハンジ「うん。じゃあねーまた今度!!」

    少年「……は?また…?」

    ハンジ「うん。ここらへん子供がいないから寂しいんだよ~。だから君が友達一号!!」

    少年「友達…」

    少年「……嬉しいかも。」

    ハンジ「またね~」

    少年「うん!!」エガオ

    ハンジ(あ、笑った。)フフフ

    ハンジ(あれ?なんか忘れているような……。)

    ハンジ(ま、いっか!!!)






    それ以来あの少年と会うことはなかった。

















    ―――この日を除いて。
  9. 9 : : 2016/05/24(火) 18:45:47
    ―食堂―

    ハンジ「うおぉぉぉぉ!!うまいけどまずいぃぃぃぃぃ!!」ガツガツ

    モブリット「意味がわかりません分隊長!!」

    ハンジ「そのまんまの意味だぁぁぁぁ!!」モグモグ

    モブリット「そのまんまの意味でとらえたらわかりませんでした分隊長!!静かに食べてください!」




    アルミン「友達一号!!?」




    ハンジ「」ピク





    エレン「あぁ。結構前にそういわれた。アルミンにあう前にな。」

    アルミン「僕は友達何号?」ドキドキ

    エレン「ブフォ!」

    エレン「はははははっ!まぁ、俺からしたら二号ってなるな。」プルプル

    ミカサ「では私は三号だ。」

    エレン「そうなるな!!」

    バァン!!

    アルミン「うわあああああああああああ!!」

    エレン「?ハンジさんどうしたんですか?」

    ハンジ「ハァハァハァハァハァ」

    ミカサ「……。」スッ・・・

    アルミン「無言で構えとらないで!?」







    ハンジ「友達一号ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!」










    エレン「!?」


    ―団長室―

    ハンジ「と、いうことがあった。」

    エルヴィン「奇跡の再会かい?」

    ハンジ「多分。」

    エルヴィン「多分って…。」

    ハンジ「だってさ~、再び出会うのが運命だがら運命どうりに進んでも別に奇跡じゃないし…。」

    ハンジ「勘違いしないでよ~。私は出会えてすっごく嬉しい!!」

    エルヴィン「しかし君の友達が巨人とはね……。」

    ハンジ「エレンはエレンだし。それに私は巨人好きだよ!」

    エルヴィン「しかし、いつかエレンは「じゃあね~!!」」

    バタンッ!!

    エルヴィン「はぁ…。」
  10. 10 : : 2016/05/24(火) 18:53:16
    ここから私が一番やりたかった展開です(笑)
    長いですが引き続き観覧してくださると嬉しいです。
  11. 11 : : 2016/05/24(火) 18:57:19
      特別過去編  ~そして繰り返す~  【前編】

    ~数年前~

    フリッツ「…やってくれるか?}

    ???「それが貴方の意思ならば。仰せのままに。」

    フリッツ「そのような夢を持っているというのに…すまない……。」

    ???「いいえ、この心臓を貴方という立派な存在に捧げられるのならば、ありがたいことです。」

    ???「私の夢に関しては表面上で生かします。」

    フリッツ「すまない…。エレン。」

    エレン「謝らないでください。」

    エレン「私の恩返しはまだまだ続きますので。」

    エレン「それでは」

    エレン「行ってまいります。」

    フリッツ「…あぁ。」


    ~数年後~

    エレン「はぁ…。なにやってんだか、自分……。」

    ま、スッキリはしたけど。
    でも…
    自分は馬鹿だ。自分に甘くなってしまっていた。

    すべて

    エレン「生かして命令達成なんて、甘かったなぁ。」ボソッ


    木に吊り下がっているグンタさん

    下半身がないエルドさん

    下半身が潰れているぺトラさん

    原型をとどめていないオルオさん

    エレン「…」

    蒸発して消えていく女型の巨人

    そこから出てきたアニ。

    アニは近くにあったちょうどいい木の穴に隠しておいた。




    生きてて欲しいから。

      





    そして





    ミカサ「エレンっ!!だいじょう……え?」

    リヴァイ「おい、エレ……!!」チッ












    巨人の血まみれの自分









    リヴァイ「おい…これは一体どういう状態だ。」

    はぁ、面倒な奴らが来た。

    今はそんな気分じゃないのに。

    でも、やらなきゃ。

    …あぁ、涙含ませたほうがいいかな?声も震わせないと。
    顔は少ししか上げないほうがいいだろう。
    うん、そうしよう。

    エレン「ミカサッ…!!リヴァイ兵長…ッ!!」ポロポロ

    はぁ…。ホントいやだ。

    我慢だ。自分。


    我慢するのは慣れてるだろ?


    エレン「命令どうり、逃げていたものの、途中スピードをあげた巨人に蹴り飛ばされてグンタさんが死亡、その結果戦うことになり戦闘中にエルドさん、ぺトラさん、オルオさんが死亡。…リヴァイ班は勝利を収めたものの、もう、ほぼ壊滅状態です…。」バッ ポロポロ


    死んでいく同期、

    それを助けてはいけない自分。


    死んでいく母さん、

    それを見ているだけの自分。


    消された姉ちゃん、

    記憶に残しておくことしか出来ない自分。


    『"本気"を出してはいけない。』


    そう心に刻んで我慢しずつけた"自分"


    エレン「女型の巨人の正体は」


    ねぇ、俺の『本心』はなんていって言ってる?


    エレン「エルヴィン団長、アルミン・アルレルトの予想と違い、」


    だれか、教えてよ。


    エレン「ただの巨人、いえ、」


    もう、自分の本心にすら嘘をついているから


    エレン「奇行種でした…」


    もう、欺き過ぎたから


    エレン「予想通りであれば、項から人が出てくるはずが」


    もう、本心すらわからないんだ。


    エレン「なにも…出てきませんでした。」


    もう、どれが本当の笑顔なのか涙なのか


    エレン「消滅の仕方にも何も異常はありません。」


    わからない。


    あぁ、もしかして


    ワカラナクテモイイノカモシレナイ。カンジテハイケナイ
    カモシレナイ。カンガエテハイケニノカモシレナイ。



    スベテヲアザムケ。



    リヴァイ「とりあえず、他の班と合流するぞ。」

    ミカサ「エレン、行きましょう。…エレンッ!?」

    エレンッ!! エレンッ!! 


    意識が薄れていく…

    ネテシマオウ

    ツカレタ




    __もう目なんて覚めなければいいのに。




    ……………?

    コレハウソ?

    それとも_____


    リヴァイ「運ぶぞ。」

    ミカサ「はい…。」

    _______
    ______
    _____
    ____
    ___
    __
    _

    エレン「ハッ」メガサメル

    エレン「ここは…」

    エルヴィン「やぁ、」

    エレン「エ、エルヴィン団長!!」バッ

    あれ?いつものあの牢獄じゃない。
    旧本部でもないし…

    ていうか、ふかふかのベットに寝てい…

    エレン「…すみませんでしたぁぁぁ!!!すぐどきます!!!」ダッ

    フラッ

    エレン「!!」

    エルヴィン「おっと、」オサエル

    エレン「か、重ねがすみません…。」

    エルヴィン「いや、いいんだよ。それより休みなさい。三日間寝てたから何も食べてない。フラフラしてて危なかっしいから、ね?」

    エレン「は、はい。」

    三日寝てたのか…
    だからお腹減っていたのか。
    にしてもあの演技は嫌いだ。
    …………………考えないでおこう。
  12. 12 : : 2016/05/24(火) 22:38:34
    期待
  13. 13 : : 2016/05/24(火) 23:17:26
    特別過去編  ~そして繰り返す~  【前編】
    のところですが【前編】は頭の中で消してください!!間違えて書いてしまいました。すみません!前編とかありませんから!!
  14. 14 : : 2016/05/25(水) 20:53:18
    ガチャ

    ハンジ「おはよ!ご飯持ってきたよ~。」

    エレン「おはようございます。ハンジさん。」

    ハンジ分隊長はこの兵団のなかで一番話しやすい人だ。

    エルヴィン「ありがとう。ハンジ。」

    ハンジ「エレン!食べて!食べて!」

    エレン「これは…?」

    知らない料理

    ハンジ「私が作った!」

    エルヴィン「!?」

    エルヴィン「君が作るものは普通は食べられないって前にいったじゃないか!エレン!それは毒だ!食べてはいけ…え?」
        
    ハンジ「毒はひどい…お!」

    エレン「…」モグモグ

    エレン「♪」

    エルヴィン「そんなに美味しそうに食べないでくれぇ!錯覚を起こしてしまう!」

    美味しかったんだけどなぁ。なに驚いてるんだろう?

    エレン「美味しいですよ、ハンジさ…どうしたんですか?」

    ハンジ「え?あ、いや、ちょっとビックリしちゃって。」

    ハンジ「エレンのそんな顔見たことなかったから…」ハハハ・・

    マズイ、誤魔化さなければ。

    少々気が引けるが、俺は笑顔で言った。

    エレン「そんなことありませんよ。ご飯が美味しかったからですよ!」

    ハンジ「ふ~ん」

    エレン「…」モグモグ

    エルヴィン「君に聞きたいことがあるんだ。」

    エレン「」ピクッ

    ハンジ「お邪魔しました~」(なんか怪しいんだよな~)


    ~廊下(ハンジ目線)~

    どこか怪しい。
    よくわからんが。
    どうも裏がありそうな…。
    あぁ、確かあんなことがあってから結構エレンに目を向け
    てるなぁ。

    あれは確か…

    ~数ヶ月前~

    ハンジ「さぁて、書庫いくか!!」

    ハンジ「ふんふふふ~ん」

     「寂しいよ」

     「誰か本当の俺を見つけてよ」

    …悲しい声だったのをよく覚えている。

    ハンジ「この声は誰の…?}

     「欺いて欺いて欺いて」

    ハンジ(こっちからだ!!)

    ハンジ(やっぱりこっちだ。強くなってくる)

     「誰も本当の俺を知らないんだ」

     「俺自身も」

    ハンジ(書庫?声の持ち主がいるのは。)

     「スベテヲアザムケ」

    ハンジ「あれ?」

    ハンジ「…」

    ギィ…

    エレン「あ、ハンジさん!どうしたんですか?
    そんなところで。」ニコ

    ハンジ「あ、いや、うん。何でもない。書庫に本読みに来ただけ。考え事してつったてた。ハハッ。ごめんごめん。心配かけた?」

    エレン「びっくりしました!!」

    ハンジ「正直だねぇ」

    ハンジ「書庫に誰かいる?」

    エレン「いませんよ~。」

    ハンジ「!!」

    ハンジ「…そう。」
    __
    _

    ハンジ「あれ以来結構目で追っちゃてるなぁ。」

    ハンジ「何か、悩んでるなら力になりたいし…でも、エレン真面目だからなぁ。」

    ~エレン目線~

    質問…
    どんなのだろうか
    もしかして巨人についての報告?
    だとしたら大変だなぁ。
    よくよく考えたら、俺あの女型倒したんだよなぁ。
    もう、俺の夢はもう表面でしか生きてないしなぁ。
    夢でなくなってしまっている。
    はぁ。

    エルヴィン「質問いいかな?」

    エレン「はい!!」

    エルヴィン「早速だが…君が女型の巨人を倒したというのは本当かい?」

    エレン「はい。」

    さて、どう誤魔化すか…。
    頑張れ、自分。

    エルヴィン「戦闘時の状態は?」

    そらみたことか。これだよ。
    …今まで身につけてきた教養を最大限に生かすんだ。
    物語、歴史、数学、人体、天文学、文学…
    時には壁の隠された歴史、真実について書かれている本も
    読んだ。壁外について書かれている本も。

    様々のジャンルの本をたくさん読んだ。

    忘れてないだろう?一文字も。

    怪しまれない程度に今までの知識を使って完璧な状況を創りだすんだ。

    エレン「少し長くなりますが…」

    ~エルヴィン目線~

    矛盾していない。

    目の前の確かめるための図、本、計算を見ながらぼんやり考える。

    念の為彼が言っていた事を確かめるため計算を書いたが、矛盾している点が一つもなかった。

    奇行種だったのか。

    残念だ。
    ___
    __
    _


    チチチ……チッ

    エレン「最後に舌打ちするくせ、治らないんだね。」

    チチチチチチ
    ピチピチ

    猫「にゃ~」 「にゃぁ」 「うな~」 「ゴロゴロ…」

    自然と動物が集まってくる。
    これは昔からだった。

    エレン「ねぇ、みんな聞いてくれないかな?大切な事な事なんだけど…。」

    動物達「…。」

    エレン「ありがとう。」

    エレン「あのね、俺『獣ノ族』っていう一族の最後の生き残りなんだ。みんなはこの事を知らない。」

    ピチピチ
    ニャア・・・

    エレン「それでね…。俺はある『任務』を持っているんだ。命にでも変えてでも果たすべき『任務』が。」

    エレン「そして…俺はその任務を果たして、いや、任務完了の前に」

    エレン「確実に人類に殺される。」
  15. 15 : : 2016/05/26(木) 19:22:57



    決行日いつにしようかなぁ。まぁ、今すぐは無理だな。



    …次の壁外調査にするか。









    ……暇だ。


    練習も兼ねて歌うか。


    エレン「~♪~♪」




    エレン「ふぅ…。」

    ハンジ「いや~、すごかったよ~。」

    エレン「!?」

    エレン「いつから居たんですか!?」

    ハンジ「なんかエレンが空をぼんやり見ていた頃から。」

    エレン「うわぁー……全然気づきませんでした。」

    ハンジ「ハハッ、てか、すごい綺麗な声だね!!男の子とは思えなかった!!他のも歌って!!」

    エレン「えぇ…」

    歌おう。そのほうがすっきりする。

    エレン「はい!!」

    ハンジ「おぉ!!」



    エレン「♪゚+.o.+゚♪゚+.o.+゚♪」

    エレン「♪゜・*:.。. .。.:*・♪」



    ハンジ「すげぇ!!あ、時間だ!!また来たとき聴かせてね!!」

    エレン「!!」

    エレン「はい!!」ニカッ

    ハンジ「♪」



    ハンジさんはほぼ毎日歌を聴きに来た。

    いろんな話をした。

    幸せ、そう思った。

    心の底からそう思ったかはわからないけど。

    でも、そう長くは続かなものが幸せだ。
    いつだってそうだった。




    __
    _



    『エレン、壁外の本一緒に読もう!!』

    『おう!!』


    __
    _



    『シガンシナがっ』

    『うぅ…』

    『………』


    __
    _



    『父さん!!この本、ここ置いとくね!!」

    『ありがとう、エレン。』ナデナデ

    『えへへ』


    __
    _



    『父さん…』

    『……』ボー

    『ご飯…配布されたからここに置いとくね…。』

    『……』ボー


    __
    _














    「エレン」













    _
    __


    エレン「!!」

    今、昔のことをなんとなく思い出しそうになったがまぁいい。


    明日は壁外調査。全て変わってしまう日。変えてしまう日でもある。




    …そういえば
    「頼みたいことがある」みたいな手紙が〇〇から届いたが内容が凄かった。









    ―俺は何がしたいんだろうか。













    ~翌日、壁外~



    ―古城―


    コンコン

    エルヴィン「どうぞ。」

    エレン「失礼します。」

    エルヴィン「どうしたんだい?こんな時間に。」

    エレン「聞きたいことがありまして。」

    エルヴィン「なんだね?」

    エレン「もし、巨人がこの世の中から一匹も残らずいなくなったら世の中は



      本当に平和になるのでしょうか。」



    エルヴィン「それは一体どういう意味だい?」

    エレン「あの狭い壁内で百年間戦争が起きなかったのは何故だと思いますか?」

    エルヴィン「…」

    エレン「俺は…、憲兵団が手を染めたからだと思ってるん
    です。」

    エレン「王を脅かす銃を作る人、空を飛ぼうとする人、世界の『真実』を知っている人、知ろうとする人。」

    エレン「そんな人を憲兵団が殺したから壁内は平和なんじゃないでしょうか。」

    エレン「”手を染めた”という証拠は確かにありません。しかし、どっちにしろ権力争いは起こっています。」

    エレン「俺が言いたいのは…」

    エレン「この先壁がいらなくなったら人間同士が確実に争います。」

    エルヴィン「……」

    エレン「本当に…巨人を消していいのでしょうか。」

    エレン「このまま壁外を調査して、例え勝利を得たとしても人類にある未来は絶望と暗闇だと思うんです。」

    エレン「調査兵団は…壁外調査はあってもいいんでしょう
    か……。」


    エレン「すみません、でしゃばりすぎました。」

    エレン「失礼しました。」




    バタン





    エルヴィン「戦争か………。」








  16. 16 : : 2016/05/26(木) 20:16:54
    ~深夜~

    エレン「ごめんね。」ボソッ

    ~木の上~

    まだ暗く、月が出ていた。

    __緋い、深緋色の月だ。

    確か、こんな日には…

    雨が降ったのか木のくぼみに水が溜まっていた。
    そこに映っていたのは…

    エレン「やっぱり赤なんだな。」

    瞳の色が赤い少年。


    ___確か虹の眼だったかな。

    ずっと隠していたから見るのは久しぶりだ。

    日加減によって変わる俺の目の色は”特殊”だった。

    金、翡翠、紅、桃、黒、紺、紫、銀。その他色々。

    ___獣ノ族特有だとかなんとか。


    月が雲に隠れたら歌おう。

    ”滅びの歌”を


    ズズズズズズズズ……


    月が隠れ、そこそこ明るかったあたりは真っ暗になる。

    獣ノ族には”夜目”が使える。



  17. 17 : : 2016/05/26(木) 20:17:09
    Ever on and on I continue circling
    (ずっとずっと私は廻り続ける)

    With nothing but my hate in a carousel of agony
    (苦痛の輪廻の中、憎しみ以外何もなく)

    Till slowly I forget and my heart starts vanishing
    (記憶が薄れていき、この心が消え始めるまで)

    And suddenly I see that I can't break free--I'm
    (そしてふいに気づくの、もう逃げられないと)

    Slipping through the cracks of a dark eternity
    (永遠の闇に堕ちて)

    With nothing but my pain and the paralyzing agony
    (苦しみと痺れる痛みだけを感じ)
    To tell me who I am, who I was
    (私が誰であり、誰であったかを伝えるため)

    Uncertainty enveloping my mind
    (曖昧さで頭は支配されるわ)

    Till I can't break free, and
    (逃げられなくなるまで、そして)

    Maybe it's a dream; maybe nothing else is real
    (きっとこれは夢ね、現実ではないのね)

    But it wouldn't mean a thing if I told you how I feel
    (でもそれを貴方に言ったところで無駄そうね)

    So I'm tired of all the pain, of the misery inside
    (この痛みにもその中の苦しみにもうんざりよ)

    And I wish that I could live feeling nothing but the night
    (夜以外何も感じず生きられればいいのに)

    You can tell me what to say; you can tell me where to go
    (何を言えば、どこへ行けばいいか教えてくれるかしら)

    But I doubt that I would care, and my heart would never know
    (言う通りにするかは分からないけど。神のみぞ知る)

    If I make another move there'll be no more turning back
    (もう一度動けばもう戻れない)

    Because everything will change, and it all will fade to black
    (全てが変わり、黒になるから)

    Will tomorrow ever come? Will I make it through the night?
    (明日は来るの?この夜を終わらせたら?)

    Will there ever be a place for the broken in the light?
    (光の中で壊れたモノに、帰る場所はあるの?)

    Am I hurting? Am I sad? Should I stay, or should I go?
    (わたし傷つけてる?悲しい?ここに居るべき?去るべき?)

    I've forgotten how to tell. Did I ever even know?
    (どうやって伝えるか忘れたわ。そもそも知ってたかしら?)

    Can I take another step? I've done everything I can
    (踏み出せるかしら?出来るだけの事はしたわ)

    All the people that I see I will never understand
    (他人のことなんてもう知らない)

    If I find a way to change, if I step into the light
    (もし変えられるなら、光へと踏み出せるなら、)

    Then I'll never be the same, and it all will fade to white
    (私は変わるのね、そして全ては白になる)
  18. 18 : : 2016/05/26(木) 20:18:10
    _____歌い終わるとともにくる静寂。

    これが嫌いだった。
    自分が独りである事を示すこの静寂。



    __帰ろう。誰かが起きていたら怪しまれる。




    ズズズズズズズ………


    深紅色の月が俺の瞳を赤く染めると同時に
    俺は古城に向かって歩きだした。

  19. 19 : : 2016/05/26(木) 20:18:24
    今日はここまで。
  20. 20 : : 2016/05/29(日) 10:16:44
    ~早朝~

    あれから二時間しか寝てないが、問題はないだろう。

    アルミン「あ、エレン!!」

    エレン「よぉ、アルミン!!」ニコッ

    アルミン「壁外調査頑張ろう!!」

    エレン「あぁ!!」

    アルミン「よーし、駆逐するぞ!!」

    エレン「ハハハッ」



    ~外~

    エルヴィン「これは一体…。」

    リヴァイ「巨人がいない…。」

    エルヴィン「………。」


    『人類にある未来は絶望と暗闇だと思うんです。』




    エレン「エルヴィン団長!!」

    エルヴィン「なんだい?」

    エレン「これで俺、



      
         安心して死ねますね!!!」




    そうエレンは満面の笑みでいった。

    ハンジ「!!」


    ハンジ「ちょと、エレンこっちきて。」

    エレン「はい。」



    ~離れた場所~

    ハンジ「エレン!!!そんな事言っちゃダメでしょ!!!」

    エレン「ごめんなさい。」

    エレン「でも…、つい、楽になれるんだなぁ、って」

    ハンジ「エレン!!!」

    エレン「だって」

    エレン「もう嘘つかなくてもいいんですよ。」

    ハンジ「!!」(あの声はやはりエレンの……!!)

    エレン「でも、ハンジさんだって同じですよ。」

    ハンジ「え………」

    ハンジ「私が……同じ?」

    エレン「えぇ。同じ。ハンジさんは嘘ついているんです。」

    ハンジ「そんな事って…」

    ハンジ「私が?自然に?」

    エレン「えぇ。」

    ハンジ「証拠は!?」

    エレン「証拠という感じの証拠ではないんですが…。」

    エレン「ご両親と家族構成覚えてますか?」

    ハンジ「勿論!!まずー………あ、あれ?」

    エレン「覚えてないのは、ハンジさんが無意識に記憶から消したんでしょうね。」

    ハンジ「え…」

    エレン「よっぽどひどいものだったのかもしれません。
    脳がそれを消したんです。」

    ハンジ「……。」

    エレン「見たいですか?消してしまった記憶。」

    ハンジ「!!」

    ハンジ「もちろん!!見せて!!」



    エレン「では、これからやる事は誰にも言わないでください。」



    そういった瞬間エレンの瞳の色が紫紺色に変わった。

    ハンジ「え……」

    びっくりしている間にエレンは私とおでこを合わせた。

    その瞬間頭の中に流れ込んできたのは…

    ___
    __
    _


    幼い頃のハンジ「お母さん!!」
    (以下、ハンジと表記)

    母「なぁに?」

    ハンジ「お手伝いさせて!!」

    母「う~ん。そうねぇ。」

    母「あっ!!かまどにくべる薪を運んできてくれないかしら。
    森の中の小屋に置いてあるから。」

    ハンジ「分かった!!。」

    母「外は霧が濃ゆいから注意するのよ~。」

    ハンジ「うん!!」

    父「ただいま。」

    ハンジ「あ、お父さん!!おかえり!!!」

    母「おかえりなさい。」

    母「そういえば…お隣のエレナちゃんがまだ帰ってないそうよ。」

    ハンジ「えぇ!?昨日一緒に遊ぶ約束したのに!!」

    母「まぁ、今日中にきっと帰ってくるわよ。

    ハンジ「そうだよね!!エレナ約束破らないし!!」

    ハンジ「ま、ついでにエレナ探す!!」

    ハンジ「じゃあ、行ってきまーす。」

    母・父「いってらっしゃい。」


    ~森~

    ハンジ「やっと着いた~。」

    ハンジ「さぁて、薪を数本…」

    ハンジ「あれ?開いてる?だれ?開けっ放しにしたのは。」

    キィ…

    ハンジ「何?この匂い…」

    ハンジ「あ、誰か寝てる。」

    コツコツ

    ハンジ「おーい、起きて…」

    グチョリ

    ハンジ「!?」

    ハンジ「え…うそ…血?」

    血まみれの手

    私は恐る恐る倒れている人の顔をみた。

    ハンジ「エ、エレナ…?エレナなの?」

    エレナ「」チマミレ

    親友が息をしていなかった。

    エレナの顔は恐怖に歪んでいた。
  21. 21 : : 2016/05/30(月) 18:58:15
    ハンジ「は、早く、し、知らせなきゃ!!」

    私は急いで村に、家に向かった。

    ~村~

    ハンジ「誰もいない…?なんで?」

    普段子供が集まって遊んでいる広場にも

    畑にも、町にも誰もいなかった。

    ハンジ「とりあえず家に…。」

    全力で走った。でも、その間にも人とはすれ違わなかった。

    でも、ある光景を見てしまった。


    家が集まっている所に入ったところで、
    1軒だけ窓が空いていたのだ。

    誰かいるかもしれない、そう思い、窓の近くに行ったものの、
    窓の向こうは地獄絵図だった。

    ハンジ「うそ…なんで…」

    確かここは四人家族だった。
    母と父、それから十歳の男の子と最近生まれた女の子。

    その死体があった。

    父とみれる人は心臓にナイフが刺さったままで、血まみれだった。

    母とみれる人は子供をかばったようで、子供二人をを抱いて
    死んでいた。

    男の子は顔に大きな傷があって血まみれだった。

    女の子は殴られたのか大きな痣があった。

    ハンジ「っ!!」

    私は無我夢中で家へ走った。

    この道はさっきとはうってかわって死体が沢山転がっていた。


    右手がない親友のマリア、

    左足がない親友のヴィン、





    大切な人達の死体を走りながら涙目でただただ見ていた。



    やっと家に着いた私が見たものは

    血まみれの母と父、

    そして、

    そのそばに立っている血まみれの斧をもった男


    母『ハンジ、えらい!!』ニコニコ

    母「」

    いつも優しい大好きな母は下半身がなくて

    父『ハンジは本読むのが好きなんだね』ニッコリ

    父「」

    勉強を教えてくれる大好きな父は頭が割れていて




    ___私は今までの楽しい思い出が頭の中で巡っていた。




    エレナ『ハンジ!!みて!!ねこがいるよ!!』

    マリア『わぁ~。モフモフだ~』

    ヴィン『この猫どこから来たんだろ。』

    ハンジ『この猫、あの赤ちゃんが産まれた家の猫だよ!!』

    マリア『本当?じゃあ、今度遊びに行こう!!』

    エレナ『うん!!いいね!!赤ちゃんと猫さわりに行こう!!』

    ヴィン『赤ちゃんも!?』

    ハンジ『いいじゃない!!いこう!!』

    ハハハハハ!!

    __ただただただ楽しかった。


    母『おかえり。』ニコリ

    ハンジ『お母さん、猫触ったの!!モフモフだった!!』

    母『猫、可愛いよねぇ。』ニコニコ

    ハンジ『うん!!』

    父『たまには熊や鳥じゃなくて猫をみたいな。』

    ハンジ『猫は狩っちゃダメだよ!?』

    父『そういう意味じゃないからね!?』

    ハハハハハ  フフフフ…



    __私はそばにあったナイフをもって男に飛びかかった。

    ______狂ったように笑いながら。




    _____
    ____
    ___
    __
    _

    その後のことはよく覚えていない。

    多分、麓に降りてフラフラしているところを憲兵団に保護されたんだと思う。




    そしてその後引き取られて…



    ハンジ「すべて思い出した…!!」

    エレン「…」

    ハンジ「お母さんも、お父さんも、親友も…!!」

    ハンジ「どうして忘れていたんだろう…。」

    エレン「……………。」

    エレン「それでは、」



    スタスタ…













    エレン「…。」






    『無理だよ…。生きられるわけ無い。お母さんたちが居ない世界なんて……!!』

    『私を消して!』




    ハンジ『エレン!!!!』ポロポロ















    エレン「ハンジさんなら…きっと………」














      ○○○○○○○○○。だからきっと大丈夫。








    エレン「そんな事考えたんだっけ。」






    エレン「……懐かしい。」

  22. 22 : : 2016/05/30(月) 19:10:19
    続きは別のスレをたてて第二章からスタートです。
    少し時間がかかります。


    これを投下する時点で観覧してくださった方は255人。
    ありがとうございます!!


    ひき続き観覧してくださると嬉しいです。(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ


    「期待」コメをくれた雄太郎さんありがとうございます!!


    コメントくださると嬉しいです!!

    第二章はまだ時間がかかります。(大切なことなので二回いった。)



    それでは第一章は…



            ∧∧  ミ _ ドスッ
            (   ,,)┌─┴┴─┐
           /   つ.  終  了 │
         ~′ /´   └─┬┬─┘
          ∪ ∪      ││ _ε3
                   ゛゛’゛’゛



    ありがとうございました!!
    第二章楽しみにしてくださる方は楽しみにしていてください!!
  23. 24 : : 2016/06/04(土) 14:53:21
    続き期待
  24. 25 : : 2016/06/29(水) 22:48:38
    期待です!!
  25. 26 : : 2016/08/30(火) 14:39:58
    次のリンクよろm(_ _)m
  26. 27 : : 2017/03/25(土) 10:32:02
    何忘れてんじゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  27. 28 : : 2018/10/02(火) 16:02:37
    期待!すげぇ期待。わひゃしひゃっひぇひゅ (私待ってる)

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totoro

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