このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
鳥籠。
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- 1 : 2016/05/12(木) 04:13:34 :
- 書きたい
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- 2 : 2016/05/12(木) 21:19:52 :
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あぁ…私が何をしたって言うの?
何もしてないじゃない。私はただ、東洋人なだけじゃない。
……いいや、違う。
東洋人だからやられてるのよ。 もう、この事実をひっくり返すことなんてできない。
これは、私に課さられた運命なのだから。
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- 3 : 2016/05/12(木) 21:27:45 :
今日もまた、男達は私を嬲る。
悲鳴をあげ、腕や足をぶんぶんと振り回しても、それは終わる事はない。
お母さん、と呟いても、なあに?と優しく問い掛ける声はないのだ。
「うぐ…!いっ…!」
「おぉ?もう無理か?あぁ?」
こんな、十二しかない子供の体に、何があると言うんだ。
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- 4 : 2016/05/14(土) 20:22:44 :
- 「あぁっ…!」
「こいつ、子供のくせに良い声で鳴くじゃねえか!」
「地下に売れば高値で取引されるな!」
「だがまぁ…今は楽しもうじゃねえか。」
下卑たその目で私を見ないで。
下卑たその手で、私に触らないで。
「……なに、してる。」
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- 5 : 2016/05/14(土) 20:28:49 :
光が、見えた。
光が、見えたの。
暗くじめじめした所に、光が見えたの。
「ッ、てめぇ、誰だ!?」
「あ?知らねぇか?ここら辺のリーダーだ。」
「ここら辺のリーダー…?っ、もしかして、あの…!?」
叩かれていた手が止み、呆然とする男の顔を見た。
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- 6 : 2016/06/04(土) 07:28:18 :
- 「ほう…?俺の名前は知っているようだな。」
「ひぃ…!」
どうやら男達は相当怖がっているらしい。
怯えた表情を見せ、リーダーらしき人物の後ろに隠れた。
「……立ち去れ。」
「は、はいぃっ…!!」
男達は私のことも忘れて一目散に逃げていった。
…しかし、途中で私を憐れむような目線を送ったあの人はなんだ。
「…ガキ。」
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- 7 : 2016/06/05(日) 10:28:04 :
- 「っ…ん…」
「…ほう…?東洋人か。そりゃあまた豪華なことで。」
また、また、なの…?
鳥肌がたった。
この男は確かに、私を東洋人と言った。でもこの人は私で遊ばなさそうだ。
……私の腕や足を切ったり…!!
「どうした?顔が青いぞ?寒いのか?」
「…え…?」
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