この作品は執筆を終了しています。
隠した本音※合作
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- 1 : 2016/05/05(木) 20:34:24 :
- こんにちは!こんばんは!初めての人は初めまして!刹那と申します!
今回は初の合作作品!えれなさんと組ませていただきます!
まだまだ未熟な文章ですが楽しんでいただけたら幸いです!
作品についての意見、質問、要望等はいつでもお待ちしておりますので気軽にコメントして下さい!
それではえれなさん、そして読んで下さる読者様!本作もよろしくお願いします!
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- 2 : 2016/05/05(木) 20:37:11 :
- 期待!
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- 3 : 2016/05/05(木) 20:45:47 :
- 何故に恵玲奈
期待
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- 4 : 2016/05/05(木) 20:49:33 :
- >>3 何かごめんなさい
(刹那さんの作品凄い...)
刹那さんと一緒に書かせてもらう
恵玲奈(えれな)と申します!
私の番の時は書くの遅いので
投稿するの遅れます(*´•ω•`*)
へんな文になったらごめんなさい!
よろしくお願いします(๑•̀ㅁ•́๑)✧
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- 7 : 2016/05/05(木) 21:07:53 :
- (エレンside)
エレン「はぁー今日も疲れた...」
俺...エレン・イェーガーはベッドに倒れ込む
今日の訓練はとっくに終わり既に夕食も済ませた
アルミン「今日は一段ときつかったね...」
俺の親友...そして同じ部屋のアルミンがそんな俺に声をかける
エレン「ああ...このきつさだけはどうしてもなれねぇな...」
この訓練所に来て一年...日課には慣れてきたものの過酷な訓練に常に体が悲鳴を上げている
アルミン「エレンはまだいいさ...僕なんか元々貧弱だからね...全然だめだ...」
エレン「でも諦めないお前の根性は凄いと思うぞ?」
アルミン「ははは...ありがとう...」
会話が途切れる
疲れて脳が働かない
俺の意識は自然といつもの場所に行き着いた
女神と呼ばれている笑顔に...
みんなに振りまく笑顔に...
そしてどこか...不自然に感じる笑顔に...
なんだろう...?なんでだろう...?
最近こればっかしか考えてねぇな...
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- 8 : 2016/05/05(木) 21:18:37 :
- 期待!
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- 9 : 2016/05/05(木) 21:41:59 :
- (クリスタside)
クリスタ「今日も何とかやり遂げた...」
ぼふっ
ベッドに私は身を投げる
訓練はもう終わったし...夕食も済ませた...
クリスタ「あとは寝るだけ...」ゴロゴロ
クリスタ「...」チラッ
スー...スー...
寝息が聞こえてくる...
私はいつも訓練で一緒に頑張っているお馬さんのお世話をしてからベッドに入る
だからいつも私が帰ってくる頃にはみんなだいたい寝てる...
ガヤガヤ...
クリスタ「音がする...」
どうやらまだ男子寮の人達は起きてるみたい
クリスタ「今日も私はいい子でいられたかな...?」スッ
そんなことを聞いても誰も返事はしない...
クリスタ「もう寝よう...」ゴロッ
そう言い私は目を閉じる
クリスタ「...」パチッ
でも眠ることが出来ない...
そう...
あの人のことを考えてしまうから...
みんなからは鈍感と言われ...
ある人達からは死に急ぎ野郎って言われてる...
別に接点があるわけじゃないのに...
あの太陽な笑顔を見ると倒れてしまいそう
あの努力してる姿に見とれてしまう
ずっとあの人のことを考えてしまう...
クリスタ「...私はクリスタ・レンズ...」スッ
そういい私は眠りにつく
明日も笑顔を絶やさない為に
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- 10 : 2016/05/05(木) 22:14:47 :
- エレクリですか?そうだったらうれしい!期待!
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- 11 : 2016/05/05(木) 22:35:33 :
- (エレンside)
エレン!起きて!
その声に目を覚ます
いつの間にか寝てしまっていたみたいだ
アルミン「おはよう」
エレン「おはようアルミン」
俺はベッドから起き上がり着替えを始める
エレン「今日の訓練ってなんだっけ?」
待っててくれているアルミンに聞いた
アルミン「午前中に馬術と座学、午後は立体機動だよ」
馬術...あいつが得意な訓練か...
ってなんで俺はまた...
......アルミンを待たせている...早く行こう...
手短に着替えを済ませて俺はアルミンと一緒に食堂に向かった
「おはよう二人とも」「おはよー」
色々な人と挨拶を交わしながら廊下を歩く
俺が遅かったせいか...いつもよりすれ違う人数が多い
エレン「やべぇな...このままじゃ遅れるかも...」
アルミン「サシャに食べられてるかもね...」
エレン「......すまん」
アルミンの言ったことが容易に想像出来て俺は謝った
「おはよう!二人とも!」
後ろから声がかかる
アルミン「おはよう!クリスタ!」
アルミンがその声の主...クリスタに挨拶を返す
エレン「おはよう」
俺もいつものように返した
クリスタ「聞いてよ!今日私達の部屋のユミルとサシャが全然起きなくてみんなで寝過ごしちゃってさー」ニコッ
笑顔で話すクリスタ
この笑顔こそ...最近の俺の悩みだった
何を考えていても最終的にクリスタの笑顔を思い出す
昨夜は考えすぎて寝落ちしてしまったし...
エレン「はぁ...」
誰にも気づかれないように小さなため息を一つつく
クリスタ「どうしたの?エレン?」ニコッ
気づかれてたみたいだ...
エレン「いや...」
俺は何となく言葉を濁す
本当にどうしたんだろう?
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- 12 : 2016/05/05(木) 23:25:47 :
- (クリスタside)
エレンとアルミンが寮を出る数分前
朝
私は寝過したみんなと一緒に女子寮を出た
「クリスタおはよー!」
「今日はちょっと遅いね?どうしたの?」
色々な人とすれ違っていく...
私は笑顔を絶やさず挨拶をする
クリスタ「みんなおはよう!実はねユミルとサシャが寝過しちゃって!」ニコッ
「あーそっかークリスタも大変だね」
ユミル「どういうことだよ」
クリスタ「そんなことないよ」ニコニコ
「じゃあまたあとでねー」
クリスタ「うん!」ニコッ
ちゃんと笑顔になれてるかな?
不自然じゃないかな?
そんなことを思いながら歩いていると
エレン「~」スタスタ
アルミン「~」スタスタ
あの人を見つけ
クリスタ「ユミルとサシャは先にいってて!」タッタッタッ!
気付いたらそう言って走っていた
ユミル「えっ?クリスタ!」
サシャ「なんでしょうかね?」
タッタッタッ!
クリスタ「おはよう!二人とも!」ニコッ
後ろから声を掛ける
アルミン「おはよう!クリスタ!」
エレン「おはよう」
いつも通りの返事
クリスタ「聞いてよ!今日私達の部屋のユミルとサシャが全然起きなくてみんなで寝過ごしちゃってさー」ニコッ
私もいつも通り話しかける
エレン「はぁ...」
ため息...?
クリスタ「どうしたの?エレン?」ニコッ
エレン「いや...」
そう言ってエレンは歩き出した
なんでため息をついたの?
私がまだ完璧じゃないから?
私の笑顔が嫌いなの?
私の笑顔が嘘みたいに見えるの?
頭が痛い...
クリスタ「...」
自分の思っていることが
よくわからなくなってきた...
ユミル「おう!クリスタ!」ガシッ
サシャ「こっちですよ!」フリフリ
クリスタ「え...?」スッ
私は気付いたら食堂にいた
ハムハム
モグモグ
ユミル「今日も本当に不味いなこのパン」モグモグ
クリスタ「食べれるだけ良いと思わないと駄目だよユミル」ニコッ
ユミル「......わかってるよ」モグモグ
サシャ「不味くて食べられないなら食べてあげましょうか?」ジュルッ
ユミル「誰が食べられないって言ったんだよ芋女」
クリスタ「あはは...」
クリスタ「...」チラッ
エレン「今日は最初馬術か...」モグモグ
アルミン「うん、それにしてもサシャにとられてなくてよかったね」モグモグ
エレン「ああ...早く食べて行くか...」
アルミン「うん」モグモグ
どうしたのかな...私...エレンのことばっかり
見てる...
さっきあんなに混乱したのも相手がエレンだったからなのかな...
クリスタ「次は馬術か...」
私の得意な訓練
ユミル「クリスタ!もう行くぞ!時間がねぇ!」
クリスタ「う、うん!わかった!」ガタッ
カチャカチャ
私は食器を片付けて食堂を出た
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- 13 : 2016/05/06(金) 00:03:15 :
- 自分Ss書いたことありませんがなんかうまくかけてるかんじがしますにんきでるといいですね
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- 15 : 2016/05/06(金) 07:25:25 :
- お二人上手い!
いつか姉さんと合作やりたい(笑)
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- 16 : 2016/05/06(金) 15:01:18 :
- 頑張って下さい期待です
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- 17 : 2016/05/06(金) 21:57:40 :
- (エレンside)
教官「今日はこちらで組んだ班ごとに訓練だ!馬小屋の横に掲示してあるから速く見つけて訓練を始めろ!!」
教官の指示の元に訓練兵が動き出す
エレン「俺は...」
自分の名前を見つける
そしてそこには...
クリスタの名前もあった...
なんでこんな時に......
自分の運の悪さを呪う
考えてても仕方ない...訓練に集中しよう...
そう決めて俺は馬を出しに行った
エレン「あ...」
そこでクリスタと鉢合わせする
クリスタ「あ...エレン!訓練よろしくね!」ニコッ
また......
エレン「ああ...よろしくな...」
目を合わさずに...いや合わせずに...
軽く返して俺はいそいそと自分の馬を準備しに行った
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- 18 : 2016/05/06(金) 22:38:55 :
- (クリスタside)
ザワザワ
ユミル「教官が組んだ班ごとに訓練だからクリスタと離れちまうかもな~」
クリスタ「うん...そうかもね...」
ユミル「ん?クリスタどうかしたのか?何か元気ねぇな」
クリスタ「な、なんでもないよ!」ニコッ
ユミル「そうか?無理するなよ?」
クリスタ「う、うん!そんなことより速く行こ!馬小屋の横に掲示してあるんだよね?」スタスタ
ユミル「あ、ああ...」
班ごとに別れて訓練...
もしエレンと組んだとしたら...わかるかな?
このモヤモヤしてる気持ちが...
ユミル「さーて...私と天使様は結ばれてるのかな...」
クリスタ「私の名前は...」キョロキョロ
クリスタ「あ...」
私は一つの班に自分の名前を見つけた
そしてもう一つ...
クリスタ「エレン・イェーガー...」
そこには私が一番気になっている人物の名も
あった...
運命と言ってもいいと思える程の偶然...
ユミル「あ~クリスタと違う班かよ...」
隣にいるユミルがポツリと言う
こんな時いい子ならなんて言うのかな?
クリスタ「違う班でもユミルと私は親友でしょ?」ニコッ
ユミル「っ!!」
ユミル「クリスタ結婚してくれぇ!!」
クリスタ「あはは...じゃあまた後でね!」ニコッ
ユミル「おう」スタスタ
クリスタ「...」スタスタ
ユミルと離れ私は馬を出しに向かう
エレン「あ...」
クリスタ「あ...エレン!訓練よろしくね!」ニコッ
いつも通りに笑顔で喋りかける
エレン「ああ...よろしくな...」スタスタ
クリスタ「え...」
今度は私と目も合わせてくれない...
凄く...胸が痛い...なんでだろう...
クリスタ「...私のこと嫌いなのかな?」
ポツリと私の口から言葉が漏れる
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- 19 : 2016/05/07(土) 00:53:51 :
- 続きが気になる期待
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- 21 : 2016/05/07(土) 08:41:25 :
- >>20あれれ?刹那さんは
合作やろうって何処で話してたんでしたっけ~?ww
まあそうしたいですけど皆の姉さんですからね(笑)
期待だお
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- 22 : 2016/05/07(土) 18:54:54 :
- (エレンside)
班ごとに陣形を組み隊列を崩さずに目的地までたどり着く
それがこの訓練の内容だった
教官「第10班!進め!」
俺達に号令がかかる
エレン「行くぞ!」
班員に声をかけて俺は馬の腹を蹴った
パカラッパカラッパカラッ
馬の駆ける音が子気味よく響き渡る
集中...集中...
自分にいいきかせながら前だけを見据える
ミーナ「今日はいつもより気合入ってるねー班長!」
後ろからミーナが茶化してくる
エレン「うるせぇ!集中しろ!」
思わず強く言ってしまった
ミーナ「そうカリカリしないの!」
そう言われて少し反省する
はぁ...
吐きそうになったため息を慌てて飲み込もうとする
集中だ...
その時...
ヒヒーン!!!
後ろで突如馬の叫びが響き渡った
キャー!!!
続けて悲鳴が上がる
俺が振り向くと...
馬が暴走していた
そして...
その騎手は...
クリスタだった...
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- 23 : 2016/05/07(土) 19:23:33 :
- 期待
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- 24 : 2016/05/07(土) 20:09:10 :
- (クリスタside)
教官「第10班!進め!」
エレン「行くぞ!」
班長のエレンは私達に声を掛けて
馬で駆け始める
パカラッパカラッパカラッ
ミーナ「今日はいつもより気合入ってるねー班長!」
エレン「うるせぇ!集中しろ!」
クリスタ「!」ビクッ
ガクッ!
馬「!?」ザクッ
びっくりした...
エレン何かあったのかな...?
少しイラついてるように見える...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレン「...」メヲソラス
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もしかして...
私のせい?
馬「ヒヒーン!!」バッ!
クリスタ「キャッ!」ガクッ
ドドッ!ドドッ!
何!?
クリスタ「どうしたの!?」
馬「ヒヒーン!!」
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- 25 : 2016/05/07(土) 20:57:10 :
- (エレンside)
あまりの事に隊列が乱れた
その間を縫うかのように馬が暴走する
あっという間に馬は先頭の俺を追い越して先に行く
すれ違った刹那クリスタが必死にしがみつきながらしきりに何かを馬に話しかけているのが見えたが一向に収まる気配はない
エレン「くそっ...」
俺はクリスタの馬に追いつくようにスピードを上げる
ミーナ「エレン!!」
そんな声が聞こえた気がしたが気にせずに馬を走らせる
エレン「クリスタ!!」
クリスタに追いつき俺は叫んだ
クリスタ「エレン!どうしよう!この子が!」
少し泣きそうになりながらクリスタが叫ぶ
今の俺じゃあ...これを止めることなんてできない...
そう判断した俺はクリスタに指示を出す
クリスタ「そんなの無理よ!危険すぎる!」
エレン「それしか方法がねぇ!!俺が何とかするから!!言ったとおりにしろ!!」
そう言って俺は前方を確認する
危険なものは無い...
俺は姿勢を安定させてギリギリまで馬を寄せる
クリスタ「だめよ!!下手したらエレンが!!」
エレン「じゃあ下手しなきゃいいだろ!!俺を信じろ!!」
そう言ってクリスタに手を伸ばす
エレン「跳べ!!!」
覚悟を決めたように...そろそろとクリスタが鞍から立ち上がる
そして...
クリスタ「エイッ!!」
思いっきり馬から跳んだ!
俺はその手を上手く捕まえる
力いっぱい引っ張ってクリスタを上手く自分の馬に乗せた
エレン「捕まってろ!!」
新たな客に驚いたのか最高速度を出したままいななく馬を手綱で操作する
しばらくして
俺は馬を落ち着かせることに成功した
エレン「大丈夫か?」
後ろのクリスタに声をかける
クリスタは涙ながらに頷いた
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- 26 : 2016/05/07(土) 21:36:31 :
- (クリスタside)
パカラッ!パカラッ!
馬「ヒヒーン!!」
クリスタ「うっ...!」
どうしよう...
このままじゃ皆も巻き込んでしまうかも...
クリスタ「お願い!いい子だから止まって!」スッ
馬「...」
どうして?なんで止まってくれないの...
エレン「クリスタ!!」
クリスタ「エレン!どうしよう!この子が!」
エレン「クリスタ!馬からこっちに飛び移れ!」
エレンは姿勢を安定させながらこっちに近づいてきてる...
でも...そんなことしたらエレンが...
クリスタ「だめよ!!下手したらエレンが!!」
そう...私のことはいいから...
そんな危険な真似をしないで...
エレン「じゃあ下手しなきゃいいだろ!!俺を信じろ!!」
クリスタ「!」
エレンが私に手を伸ばす...
なんで貴方は危険を冒してまで私を助けようとするの...?
エレン...
クリスタ「っ!」スクッ
エレン「飛べ!!」
クリスタ「エイッ!!」
私は思いっきり馬から飛んだ...
エレンが私の手を取ってくれることを信じて
エレン「っ!」スッ
クリスタ「っ!」スッ
ガシッ!
エレン「捕まってろ!!」
私はどうにかエレンの方へ移り
エレンは最高速度を出したままいななく馬を手綱で操作する
しばらくして
馬は落ち着いた...
エレン「大丈夫か?」
エレンが振り向き私の心配をする
クリスタ「うん...」
私は涙ながら頷いた
そしてボソッと...
クリスタ「ありがとう...」
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- 27 : 2016/05/07(土) 22:17:31 :
- (エレンside)
ミーナ「エレン!クリスタ!大丈夫!?」
班員が寄ってくる
エレン「大丈夫だ...」
クリスタ「みんなごめん...」
クリスタが馬から降りて言った
ミーナ「謝ることなんてないよ!」
「そうだそうだ」「無事でよかった...」
みんな口々に言う
エレン「そうだな...お前が無事でよかった...」
俺も声をかけた
クリスタ「エレン......」
クリスタが何か言おうと口を開けた時
パシュッ!シューー!
立体機動の音がし
教官がやってきた
教官「何があった!?」
エレン「報告します!レンズ訓練兵の馬が突如暴走しました!レンズ訓練兵は無事ですが馬はそのままなおも暴走中と思われます!」
教官「馬は先程発見され無事捕獲した」
その言葉に納得する
でなければ教官はここに来るはずがないからだ
教官「なぜ暴走したんだ...」
教官がクリスタに視線を向ける
クリスタ「あ...その...」
口ごもるクリスタ
エレン「.....自分が班長として至らなかったからです!」
それを見ていたら思わずそんな言葉が口をついた
エレン「班長として至らなかったばっかりに班員を急かしてしまい無理をしたレンズ訓練兵の馬が耐えきれず暴走したのかと...」
教官「.......そうか...ならばイェーガー訓練兵に罰則を課す...向こう一週間訓練終了後の馬小屋の掃除だ」
そう言って教官は立体機動で立ち去った
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- 29 : 2016/05/07(土) 22:41:44 :
- (クリスタside)
「エレン!クリスタ!大丈夫?」
人の声がする...私は涙を拭いててわからないけど...多分ミーナ...
班の人が集まってきたのかな...
エレン「大丈夫だ...」
エレンがみんなに返答する
クリスタ「みんなごめん...」
私も馬から降りて返答する
迷惑を掛けてしまった...
ミーナ「謝ることなんてないよ!」
「そうだそうだ」 「無事でよかった...」
みんなはそう言ってるけど...
本当にそう思ってるのかな...
エレン「そうだな...お前が無事でよかった...」
クリスタ「エレン......」
私が言葉を言おうとしたその時
パシュッ! シューー!
教官「何があった!?」
教官が来た...
私が悪いって報告しないと...
エレン「報告します!レンズ訓練兵の馬が突如暴走しました!レンズ訓練兵は無事ですが!馬はそのままなおも暴走中と思われます!」
教官「馬は先程発見され無事捕獲した」
あの子は無事なんだ...よかった...
教官「なぜ暴走したんだ...」
教官が私を睨む
言わなきゃ...
クリスタ「あ...その...」
何故か口ごもってしまう
エレン「......自分が班長として至らなかったからです!」
クリスタ「え...?」
エレン「班長として至らなかったばかりに班員を急かしてしまい無理をしたレンズ訓練兵の馬が耐えきれず暴走したのかと...」
何を言っているのエレン...?
教官「......そうか...ならばイェーガー訓練兵に罰則課す...向かう一週間訓練終了後の馬小屋の掃除だ」
違う...違う...エレンは悪くない...
エレン「了解しました...!」
罰則を受けるべきなのは私なのに...
クリスタ「き、教官!」
そこにもう教官の姿は無かった
-
- 31 : 2016/05/08(日) 12:07:41 :
- 期待
-
- 32 : 2016/05/08(日) 19:38:32 :
- お二人とも上手い!!期待です!!
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- 33 : 2016/05/08(日) 21:14:52 :
- (エレンside)
何やってんだろうな...俺は...
訓練終了後飯を食い終わった俺は命令通り馬小屋の掃除をしていた
なんであんな事言ったんだろう...
未だに自分がわからない...
エレン「さっさと終わらせるか...」
手早く働く
「エレン...?」
後ろから声をかけられた
エレン「クリスタ!?」
振り向くとクリスタがいた...
エレン「なんでここに?罰則は俺だけだぞ?」
クリスタ「あ...私...いつもこの時間はここで馬の世話してるから...つい...」
エレン「なんだ...」
クリスタ「ご...ごめんね...今日...その...罰則のことも...わ...私なんか...いない方がいいよね...じゃ...じゃあもう行くから...」
そう言って駆け出そうとするクリスタを
エレン「待てよ!」
気づいたら止めていた
エレン「あ...その...いつも世話してやってんだろ?だったら世話してやれよ...その方が馬も安心するだろうし...」
続く言葉が見つからず咄嗟に出たのはそんな意味のわからない台詞だった
クリスタ「......うん」
頷いてクリスタはブラシを取りに行き馬をきれいにする
俺はその様子をしばらく眺め
思い出したように作業に戻った
-
- 34 : 2016/05/08(日) 21:36:15 :
- 刹那さん先生って呼ばして頂いていいですか?(割と本気で)
-
- 35 : 2016/05/08(日) 21:53:53 :
- (クリスタside)
今日の訓練も終わったし
夕食も済ませた...
後はお馬さんのお世話に行って寝るだけ...
ユミル「クリスタ先戻ってるからな?」
クリスタ「うん...」
私は暗い声で返事をする
サシャ「クリスタ元気ないですね?」
ユミル「あんま気にすんなよ...エレンの野郎が勝手に言ったことだろ?」
クリスタ「...」
ユミル「......お前も終ったら早く寝ろよ」スタスタ
サシャ「おやすみなさい!」スタスタ
今度は無視しちゃった...
ユミルは気をつかってくれてるんだろうけど
今は罪悪感でいっぱいでそれどころじゃないの
クリスタ「馬小屋に行かなきゃ...」
そういい私は歩き出す
ザッザッザッ
今日はとても静かな夜
自分の足音がよく聞こえるな...
クリスタ「...灯りがついてる」
こんな時間に馬小屋に来るのは私ぐらいだと
思ってた...
誰だろう?
馬小屋の中を覗く
そこにいたのは...
クリスタ「エレン...?」
なんでエレンがここに......
あ...
そうか...私のせいで罰則を受けることになったんだっけ...
エレン「クリスタ!?」
エレン「なんでここに?罰則は俺だけだぞ?」
クリスタ「あ...私...いつもこの時間は馬の世話をしてるから...つい...」
エレン「なんだ...」
そうだよね...私なんか邪魔だよね...
クリスタ「ご...ごめんね...今日...その...罰則のことも...わ...私なんか...いない方がいいよね...じゃ...じゃあもう行くから...」
ああ...早くこの場から走り去ってしまいたい...
エレン「待てよ!」
引き止められた...
怒られちゃうのかな...
当然だよね...私のかわりに罰則を受けたんだから...
エレン「あ...その...いつも世話してやってんだろ?だったら世話してやれよ...その方が馬も安心するだろうし...」
え?
クリスタ「......うん」
どうして怒らないの?
私はこんなにもダメな子なのに...
いらない子なのに...
クリスタ「...」シュッシュッ
馬「~♪」
そんなことを考えながら私は
馬の手入れを始めた
-
- 37 : 2016/05/09(月) 22:07:22 :
- (エレンside)
そのまましばらく各自の作業を黙ってやっていた
俺はクリスタの言葉を思い出す
毎日馬の世話してるのか...
すげぇな...
ふとクリスタの方を見る
クリスタ「〜♪」
笑顔で馬にブラシをかけるクリスタ
あれ......?
その笑顔にいつもと違う違和感を覚える
なんだろう...?
すると...
クリスタ「あ...どうしたの...?」ニコッ
いつもの笑顔に戻ってクリスタが聞いてくる
エレン「いや...いつもと違うなって思って...」
言ってから後悔した
何言ってんだ?俺は?
クリスタ「何...が...?」
ちょっと強ばった顔を俺に向ける。
エレン「あ...その......すまん......なんでもない...」
慌ててごまかす
クリスタ「そう」ニコッ
そう言って馬のブラシ掛けに戻る
ほんと...何考えてんだ...俺は......
自分の神経を疑う...
でもたった一つ...
さっきの...馬を洗ってる時のクリスタの笑顔...
それだけがやけに俺の心の中に引っかかっていた
-
- 38 : 2016/05/09(月) 22:34:39 :
- (クリスタside)
クリスタ「~♪」
私はゆっくり時間を掛けてブラシをかける
やっぱりこうしてると落ち着くな...
この時だけが唯一私の癒しの時間...
馬「~♪」
こんなにも喜んじゃって...可愛いな~
ここも綺麗にしてあげるね♪
エレン「...」
クリスタ「あ...どうしたの...?」ニコッ
私は〝笑顔〟をエレンに向ける
エレン「いや...いつもと違うなって思って...」
いつもと...違う...?
クリスタ「何...が...?」
少し強ばった表情をして聞く
エレン「あ...その......すまん......なんでもない...」
なんでもない?
クリスタ「そう」ニコッ
なんでもないはずがない
いつもと違うって何が?
私の〝笑顔〟のこと...?
クリスタ「ああ...」
また1つ私を悩ませる言葉が出てきた...
エレン...
クリスタ「早く終わらせよう...」
さっきとは裏腹に私は作業ペースを上げる
-
- 39 : 2016/05/10(火) 20:53:00 :
- 期待期待期待
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- 40 : 2016/05/10(火) 21:46:55 :
- (エレンside)
クリスタ「じゃ...じゃあエレン!また明日!」ニコッ
まだ少し強ばった笑顔を残してクリスタは寮に帰っていった
やっぱちょっと怒らせたかな...?
パッと帰ってしまったクリスタを見てそう思う
それにしても...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「〜♪」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの笑顔は何だったんだろう...?
いつもと違う...?
何が違う...?
なんで違う...?
俺の思考は迷宮に囚われたかのように同じ所を行ったりきたりしている
でも...
少なくとも...
わかることがある...あいつ は...何か隠している...
何か...無理をしている...
去り際に残した笑顔...
それは間違いなくいつもの笑顔...
そして...
無理をしている笑顔
さっきのクリスタの感じからそう思った
エレン「明日から気をつけてみるか...」
俺は呟いて馬小屋を後にした
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- 41 : 2016/05/10(火) 22:33:05 :
- (クリスタside)
タッタッタ...
クリスタ「はぁ...はぁ...」
私は少し急ぎ足で馬小屋から離れた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレン「いや...いつもと違うなって思って...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「...」
いつもと違う...
私はクリスタ・レンズ...
笑顔がいっぱいでとても優しい女の子...
クリスタ「わからない...」
無愛想な〝ヒストリア〟とは違う...
ああ...
わからない...
クリスタ「早く寝よう...」
そういい私は歩き出す
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- 42 : 2016/05/11(水) 07:41:05 :
- >>39
ありがとうございます!
-
- 43 : 2016/05/11(水) 22:13:07 :
- (エレンside)
エレン「はぁ......」
次の日の昼休み
俺は深くため息をついた
ミカサ「エレン!どうしたの!」
エレン「いや...何でもねぇよ...」
いつものミカサのお節介を流して俺はクリスタの方をチラッと見る
クリスタ「ふふふ...もう!サシャってば!」ニコニコ
変わらないいつもの笑顔
見間違いだったのか?
昨夜の自分の考えを疑うほどにクリスタは普段通りの笑顔で過ごしていた
エレン「おかしいな...」
昨日の笑顔は何だったんだ?
やっぱり見間違いか...?
それとも本当はなんか隠してんのか...?
わからねぇ...
というか...
なんであいつの事ばっか気にしてんだ...?
わからねぇ事だらけだな...
アルミン「エレン!ほら!行くよ!」
アルミンに声をかけられて俺は席を立った
-
- 44 : 2016/05/11(水) 22:48:10 :
- (クリスタside)
つぎの日の昼休みに私はユミルとサシャと昼食を食べていた
サシャ「やっぱり昼ご飯は私にとってのオアシスです!」
ユミル「こんな固いパンをオアシスね......随分と大袈裟だな」
クリスタ「あはは...サシャ、私のパンも食べる?」
サシャ「え?いいんですか!?」
サシャ「神ィイイイイイイ!!」ガツガツ!
クリスタ「もっとゆっくり食べないと詰まっちゃうよ?」
サシャ「大丈夫です!それにしてもクリスタは本当に女神の様な人ですね!」
クリスタ「ふふふ...もう!サシャってば!」ニコニコ
エレン!ほら!行くよ!
クリスタ「...」クルッ
私はアルミンの声がする方に自然と振り返る
あの人がいるから...
エレン「ああ...」
最近のエレンは何だか考え事をしてるように見える...
私のせいで馬小屋の掃除をすることになった日からかな...ううん...もっと前から...
私とよく話すようになってからかな...
結局...私がどうこう考えてもわからないや...
〝いつもと違う〟
もしかして...
クリスタ「......私のことかな」ボソッ
あの馬小屋の時も...
私の馬が暴れた時も...
クリスタ「......偽りの笑顔も」
エレンには知られたくないな...
て言うか...
なんで私はこんなにもエレンのことを気にしてるんだろう...
最近おかしいな...
気付いたらエレンのことを見てる...
ユミル「クリスタ行くぞ!」
クリスタ「え...?あ!うん!」
-
- 45 : 2016/05/11(水) 22:50:34 :
- double gods
期待です
-
- 46 : 2016/05/12(木) 07:24:31 :
- >>45
なんかのユニットみたいですねw
ありがとうございます!
-
- 47 : 2016/05/12(木) 22:26:59 :
- (エレンside)
エレン「ごちそうさん」
俺は夕食の席を立つ
アルミン「あれ?早いね」
ミカサ「エレン!もう少しゆっくり食べないと!」
エレン「馬小屋の掃除もあるしな...そういうわけにはいかねぇんだよ...」
アルミン「そうか...でもまだ早くない?」
エレン「まぁ...ちょっと考え事もあってな...」
適当に誤魔化して食堂を出る
エレン「結局午後もダメかぁ...」
馬小屋に続く道で俺は空を仰いだ
日が沈んだばかりでまだ薄赤く西の空が輝いている
俺は午後の練習でもクリスタに注目していた
だが...わからなかった...
クリスタはいつもあの気持ち悪い笑顔で過ごしている...
そう...今日の収穫はクリスタの笑顔の違和感がいつしか気持ち悪いと感じるようになったことだけ...
エレン「収穫じゃねぇな...」
赤みがかった暗い空に力のない笑い声が響く
なんで俺はこんな事に執着してんだろう...?
俺の頭に昨日の笑顔が浮かぶ
かわいかったな...
ふとそんな考えが頭をよぎる
エレン「はぁ!?」
自分で自分の神経を疑い思わず叫ぶ
ハッと我に返り辺りを見渡す
幸いこの時間...辺りには誰もいなかった...
かわいいって...
何考えてんだ...俺は...
...........もういいや...さっさと掃除して寝よ...
道を急ぐ
「あ...エレン!」
後ろから声をかけられた
エレン「あ...クリスタ...」
振り返りその名を呼ぶ
クリスタ「これから行くの?私もまたいい?」
その言葉に思い出す
そうだ...''いつも''世話してんだっけ...
エレン「いいぜ...」
そう言ってまた歩き出す
やけに頬が熱い
夕日でわかんねぇよな...
そう思いながら歩いていた
-
- 48 : 2016/05/12(木) 23:55:07 :
- (クリスタside)
今日の訓練が終わり私達は夕食を食べていた
ユミル「食欲でねぇな...」
クリスタ「私も食欲無いな...」ハムハム
ユミル(食欲無いとか言ってハムハム食べるクリスタ可愛い...)
サシャ「食欲無いなら私が食べましょうか?」
ユミル「はぁ~...そう来ると思ったぜ...」
クリスタ「サシャらしいね」ニコニコ
クリスタ「...」クルッ
窓から夕日が差し込む...
そろそろ行こうかな
クリスタ「サシャ!私、馬小屋に行かなくちゃいけないからご飯あげるね!」ニコッ
サシャ「本当ですか!?ありがとうございます!!」
クリスタ「うん!」ニコッ
クリスタ「ユミルもまた後でね!」ニコニコ
ユミル「おう」
そう言い残し私は食堂を後にする
クリスタ「あ~...」
今日も疲れたな...
そういえば今日...エレンと目が合うことが多かったな...
エレン「...」
クリスタ「あ...エレン!」タッタッタッ
何故か私は駆け足で近づく
エレン「あ...クリスタ...」
クリスタ「これから行くの?私もまたいい?」
エレンに聞く
エレン「いいぜ...」スタスタ
クリスタ「?...うん!」
エレンは少し早歩きで進む
夕日のせいだろうか...エレンの頬が少し赤くなって見える...
クリスタ「...」ギュッ
何故か私もそれを見て頬が熱くなっていく
-
- 49 : 2016/05/13(金) 01:42:41 :
- エレンとクリスタ可愛いhshs///
期待
-
- 50 : 2016/05/13(金) 07:31:07 :
- >>49
ありがとうございます!
-
- 51 : 2016/05/13(金) 16:19:40 :
- (エレンside)
いつからだろうか...
こんなにあいつの事で悩むようになったのは...
馬小屋に続く道で俺は思いを馳せる
あの時...からかな...?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
三ヵ月前...
俺達...俺、ミカサ、アルミンは街に遊びに行っていた
エレン「久しぶりだなこうやって3人で遊びに行くの」
ミカサ「そう...ずっと訓練だったから...」
アルミン「最近忙しいもんね」
エレン「仕方ないさ...巨人を駆逐するためには...これくらいやんないとな...」
ミカサ「まだそんなこと...」
エレン「あ?」
アルミン「まぁまぁまぁ折角だから楽しもうよ!」
ミカサ「ええ...」
エレン「ああ...」
俺達は色々な所を歩いてまわった
その時
クリスタ「あ!エレーン!」
ユミルと歩いているクリスタに出会った
クリスタ「3人も遊びに来てるの?」
アルミン「そうだよ!」
ユミル「へぇ...死に急ぎ野郎がね...」ケラケラ
エレン「なんだよ?悪いか?」ギロ
ミカサ「ユミル...エレンをバカにするのはゆるさない...」ギロ
クリスタ「ちょっとユミル!こんなところで喧嘩しないでよ!」
ユミル「へっ流石私の女神!仕方がねぇな!」
エレン「ちっ...お前らも遊びに?」
クリスタ「そうだよ!ちょっと買いたいものがあって!もう買ったから今2人でブラブラしてたの」
アルミン「そう!じゃあ僕達と一緒に回らない?」
ユミル「は?なんdクリスタ「いいよ!」
クリスタ「みんなで回ろうよ!」
ユミル「ちっ...仕方ねぇ...」
エレン「別にいいぜ?どこ行こうか?」
ミカサ「アルミン?どこ?」
アルミン「いや...僕に聞いても...」
クリスタ「向こうに綺麗な公園があるらしいから行こうよ!」
エレン「いいぜ」
ユミル「流石私のクリスタ!いいセンスしてるねぇ!」
俺達はその公園に向かった
アルミン「うわぁ...綺麗だね...」
ミカサ「すごい...」
ユミル「へへへ...すげぇな...」
エレン「...........」
辺りに咲き誇る花
みんなその綺麗さに...穏やかな表情を浮かべていた
こんなに綺麗な景色...いつぶりだろう...
そう思ってふとクリスタの方を見る
その時
クリスタ「............」
俺は驚いた
エレン(なんだ...あいつ...)
なぜなら...
クリスタの表情...
その笑顔が...
他のやつとは全く違ったから...
クリスタ「綺麗だね!」ニコッ
そう言うあいつは...
この中で一番不自然な笑顔をしていた...
おかしい...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その時が最初だったな...
あの日からあいつの笑顔が...不自然だと思うようになった...
なぜか...忘れられなかった...
徐々に暗くなる道で俺は思う
不自然な笑顔...
作ってるのか...?
ふとそんな考えが浮かぶ
いや...まだ...そうと決まった訳じゃねぇ...俺が勝手に勘違いしてるだけかも知んない...
今日...馬小屋で確かめてみよう...
そう決めて俺は空を見上げる
日はすっかり沈み月が俺とクリスタを照らしていた
-
- 52 : 2016/05/13(金) 21:45:40 :
- (エレンside)
エレン「よし!じゃあ始めるか!」
馬小屋に入った俺は切り替えてクリスタに声をかける
クリスタ「うん...」
そう言ってクリスタはブラシをかけ始める
俺も作業を始めた
いや...作業をしているふりを始めた
ちょいちょいクリスタの様子を伺う
クリスタ「...」ボソボソ
ちょっと険しい顔をして馬に何か話しかけているようだ
自分の箒の音とクリスタのブラシの音でよく聞こえない
でもその険しい表情は...
ちょっと...
自然な感じがする...
エレン「どうなんだろう...?」ボソッ
俺も呟く
クリスタ「どうしたの?」
見られたのがバレたみたいだ
エレン「あ...何でもねぇ...ちょっとぼーっとしてた...訓練きつかったからな...」
我ながら上手い言い訳だったと思う...
クリスタ「そう...あんまり無理しちゃダメだよ?」ニコッ
そう言って馬に目を戻すクリスタ
はぁ...
決して声に出さないように心の中でため息をつく
またかよ...
変わらない笑顔に少し嫌気がさしてきた
-
- 53 : 2016/05/13(金) 22:58:41 :
- えれなさんの作品いつも見てます!
頑張ってください!
刹那さんは凄く文章力が高いですね!
期待してます
-
- 54 : 2016/05/13(金) 23:00:58 :
- >>53ここは合作やけど刹那先生のスレですからね(笑)
刹那先生 is God.期待してます
-
- 55 : 2016/05/13(金) 23:31:54 :
- (クリスタside)
私達を真っ赤に照らしていた夕日も沈み
今は綺麗な月光が私達を照らしている
クリスタ「綺麗だな...」
エレンに聞こえないぐらいの声で呟く
エレン「よし!じゃあ始めるか!」
クリスタ「うん...」
馬小屋に入った途端に大きい声出すからびっくりしちゃった...
さて...私はブラシを取らないと...
クリスタ「よいしょっ...」
よし...今日も何とかブラシを取れた...
なんでかわからないけど...いつも高い所に気付いたら置いてあるんだよね...
もう...私は〝余り〟背が大きくないんだから
低い所に置いてよね!
クリスタ「おまたせ!今やってあげるからね!」ニコッ
馬「~♪」
喜んでる...可愛いな~
クリスタ「~♪」シュッシュッ
こうしてると何だか小さい頃のことを思い出すな...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おまえさえ産まなければ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「...」
馬「?」
小さい頃に...思い出なんてない
クリスタ「貴方だけは...私の味方だよね...?」
馬に問いかける
馬「...」スリスリ
それに答えるようにスリついてきた...
クリスタ「うふふ...ありがとう...」
少し落ち着いた気がする...
エレン「...」ボソッ
クリスタ「?」
クリスタ「どうしたの?」
エレン「あ...何でもねぇ...ちょっとぼーっとしてた...訓練きつかったからな...」
クリスタ「そう...あんまり無理しちゃダメだよ?」ニコッ
何かおかしいような気がしたけど気にせず
私は作業に戻った
-
- 57 : 2016/05/14(土) 07:27:07 :
- >>56あれ...その「ラヴ先生」ってワード何処から...
私がGod?いや、それ以上の存在だ!.
嘘です(笑)期待してます
-
- 58 : 2016/05/14(土) 08:49:37 :
- (エレンside)
エレン「終わった...お前はどうだ?」
自分の仕事を終えクリスタに声をかける
クリスタ「私も終わったよ...帰ろ?」ニコッ
馬小屋の火を消し帰り道を歩く
クリスタ「本当にごめんね...エレン...」
その道すがらクリスタが呟く
クリスタ「私のせいでこんな事させちゃって...」
エレン「ああ...まぁ...気にするな...」
クリスタ「エレンは......なんであの時...私を助けてくれたの...?自分だって危険だったのに...」
その質問に...違和感を覚える
エレン「は?そんなの当然だろ?仲間が危ないのにほっとく奴なんているのかよ?」
その答えに...ちょっとがっかりしたようにクリスタが呟く
クリスタ「そう...」
エレン「それにさ...」
言葉を続ける
エレン「体が自然に動いたんだ...お前を助けるってな...罰則食らった時もそうだったけど...」
エレン「自分でも...なんでかわかんねぇけど...」
クリスタ「ありがとう...」
エレン「ああ...」
沈黙が流れる
ちょっと気まずくなって俺は話しかけた
エレン「お前...すげぇな...いつもこんな事やってんだろ?馬が好きなのか?」
クリスタ「そうだね...昔から...動物が好きだったから...」
エレン「そうか...優しいんだな...」
クリスタ「........................それは違うよ」ボソッ
エレン「え?」
クリスタ「何でもない...」
エレン「そうか...」
はっきり聞こえたが...俺は流した...
触れられたくないのか...
そう思って...
クリスタ「じゃあまた明日ね...エレン...」ニコッ
エレン「ああ...」
俺達は別れそれぞれの寮へと帰った
-
- 59 : 2016/05/14(土) 09:59:17 :
- 期待してます
-
- 60 : 2016/05/14(土) 12:42:01 :
- (クリスタside)
クリスタ「よし...」
もうそろそろ終わりにしようかな
クリスタ「また明日も来るからね...」
馬「~♪」
よしよし...
エレン「終わった...お前はどうだ?」
エレンもちょうど終わった見たい
私はブラシを低い所に置いて返事をする
クリスタ「私も終わったよ...帰ろ?」ニコッ
エレンが馬小屋の火を消し帰り道を並んで歩く
少しの沈黙が続いた後...
私から話し掛ける
クリスタ「本当にごめんね...エレン...」
いつ謝っても空振りに終わってしまう...
今この...2人きりの時間で...許しもらわないと...
クリスタ「私のせいでこんな事させちゃって...」
エレンには嫌われたくない...
エレン「ああ...まぁ...気にするな」
いつもそうやって...
クリスタ「エレンは......なんであの時...私を助けてくれたの...?自分だって危険だったのに...」
私のことなんか...
エレン「は?そんなの当然だろ?仲間が危ないのにほっとく奴なんているかよ?」
クリスタ「...」
仲間...か...
もやもやする...
クリスタ「そう...」
エレン「それにさ...」
エレン「体が自然に動いたんだ...お前を助けるってな...罰則食らった時もそうだったけど...」
エレン「自分でも...なんでかわかんねぇけど...」
クリスタ「ありがとう...」
エレン「ああ...」
体が自然に動いた...私を助けるために...
なんだか嬉しいな...でも...
エレンが助けようとした私は私じゃないから...
エレン「お前...すげぇな...いつもこんな事やってんだろ?馬が好きなのか?」
クリスタ「そうだね...昔から...動物が好きだったから...」
エレン「そうか...優しいんだな...」
優しい...?
クリスタ「........................それは違うよ」ボソッ
私は臆病者...一人になりたくないだけ...
エレン「え?」
クリスタ「何でもない...」
エレン「そうか...」
貴方には嫌われたくないの...
クリスタ「じゃあまた明日ね...エレン...」ニコッ
エレン「ああ...」
エレンが反対方向にある男子寮に歩いて行く...
クリスタ「いつからだっけ...」
こんなにエレンのことを見つめるようになったのは...
気になり始めたのは...
ちょうど訓練兵団に入ってすぐの...
暑い時期の時かな...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訓練︰兵站行進
ザッザッザッ!
教官「どうした!遅いぞ!」
クリスタ「はぁ...はぁ...」
ユミル「畜生...あの教官自分だけ馬に乗りやがって...」
サシャ「しかも...こんな暑い日にやらなくても...」
エレン「へばんなよ...これも巨人を駆逐する為の訓練だ...手ぇ抜くなよ」
サシャ「あれ...エレンて最後に出発する班じゃ...」
ミーナ「エレンは...体力お化けだからね...」
サシャ「ミーナまで...」
クリスタ(凄い...みんな喋りながら走ってる...)
クラッ...
クリスタ「あ...」
ドサッ
ユミル「ん?」クルッ
クリスタ「...」
ユミル「クリスタ!」
サシャ「!」
エレン「...!」クルッ
ユミル「クソッ...教官はどこだ!」
エレン「俺が担いで走る!こっからだと戻った方が早いな...!」
サシャ「え!でもそれじゃあエレンが罰則に...」
エレン「いいんだよ!先にいけ!」
ザッザッザッ!
ユミル「チッ...行くぞ!」
サシャ「は、はい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの時も私のせいでエレンは罰則うけることになったんだ...
今みたいに...
あの時も助けてもらったんだよね...
クリスタ「優しいって言うのはエレンみたいな人のことを言うんだよ...」
私は女子寮へと歩き出した
-
- 61 : 2016/05/14(土) 21:57:35 :
- (エレンside)
その後3日間...
俺はクリスタを観察し続けた
日中...クリスタはあの笑顔を絶やさず...
それでも馬小屋では...自然な表情を時折浮かべていた
エレン「あと2日...」
馬小屋の掃除を終え寮に戻った俺はベットの上で呟く
あと2日で...わかるんだろうか...?
あいつの...笑顔の理由が...
エレン「はぁ...」
俺はため息を一つつき眠りについた
-
- 62 : 2016/05/14(土) 22:04:13 :
- 私の身辺には先生が多すぎるんだがww
期待のteacher
-
- 63 : 2016/05/14(土) 22:24:40 :
- (クリスタside)
ぼふっ
クリスタ「...」
そういえば...
エレンが私の代わりに罰則を受ける前の日も...
こうやってベットに身を投げたっけ...
今日も疲れたな...
クリスタ「あと2日...」
あと2日でエレンの罰則は無くなる...
あと2日で一緒に作業が出来なくなる...
クリスタ「エレンは優しい人なんだよね...?」
私のことを知っても...
嫌いにならないよね...?
エレンなら私と......
クリスタ「......何考えてんだろう...」
クリスタ「はぁ...寝よう...」
私はため息を付いて眠りにつく
-
- 65 : 2016/05/15(日) 19:45:05 :
- (エレンside)
クリスタ「おはよう!エレン!アルミン!ミカサ!」ニコッ
次の日の朝食堂についた俺達にクリスタが話しかけてきた
クリスタ「ここいい?」
そう言って俺達の向かいに座る
ユミルとサシャも一緒だった
ユミル「ちっ...なんでこんな所に...」
サシャ「ミカサ!パァン下さい!!」
クリスタ「もう!ユミルもサシャも!そんなことしないの!」
騒ぎ立てる二人と収める一人
毎日変わらない光景に日常を感じる
アルミン「ははは...いつも大変だねクリスタも...」
クリスタ「そんなことないよ!」ニコッ
その笑顔に俺は思わず顔を伏せて飯を食べる
ここ数日ですっかり見飽きた作りの笑顔
それを見ることをすっかり嫌いになったみたいだ
ミカサ「エレン!そんなに早く食べるのはいけない!」
ミカサには悪いが俺は早くこの場から立ち去りたかった
俺はミカサの忠告を無視して胃袋に朝食を放り込み席を立つ
エレン「悪いアルミン...先行ってる...」
そう言って俺は最初の訓練に向かった
俺は訓練場に行くため廊下を歩いていた
すると...
「ねえ...クリスタってウザくない...?」
そんな声が聞こえる
どうやら廊下の角で話しているようだ
いつもは聞き流す俺だが...クリスタの名前を聞いて立ち止まり聞き耳を立てる
「わかる!なにあれ?ぶりっ子なの?ww」
どうやら女子が数人で話しているらしい
「ほんとあれはないよね!男子に色目ばっか使って」
「あれじゃない?自分が天使だの女神だの言われてるから調子乗ってんじゃない?」
「しかも大して凄いわけでもないのに成績は上位だし...」
「ねー!教官に体売ってんじゃない?w」
「あーやりかねないね!」
「あんなやついなけりゃ良かったのにww」
「ほんとそれな!」
キャハハハハハハ
そいつらの会話に俺は激しい怒りを感じる
ふざけんな...
固く握った拳を見つめおもむろにそいつらの方へ出てこうとした時
「エレン......」
後ろから声をかけられた
俺が振り向くと...
そこにはクリスタがいた...
エレン「お前......今の......聞いて........?」
そういう俺に持っていたパンを無理やり渡す
クリスタ「これ!食べ忘れだよ!しっかり食べなきゃ!」ニコッ
必死に笑顔を作って俺に言った
エレン「クリスタ...お前.........!」
じゃあ...
そう言って振り向いて駆け出すクリスタを呼び止めようとする
でも...クリスタは俺の方を見ずにとっとと走り去ってしまった
最後に見えたクリスタの顔...
無理した笑顔に涙を浮かべた表情を見た俺は...
その後ろを追いかけることなんかできなかった...
-
- 66 : 2016/05/15(日) 22:27:41 :
- (クリスタside)
次の日の朝
私達いつもの3人はエレン達と朝食を食べていた
ガタッ!
エレンが勢いよく席を立つ
エレン「悪いアルミン...先行ってる...」
急ぎ足で食堂からでていく...
そういえば...私達と食べ始めた時からずっとエレンは下を向いてたな...
アルミン「あ、エレン!パンがまだ半分残ってるよ!」
ミカサ「私が届けてこよう...朝食をしっかり食べなければ訓練に支障が出る」
クリスタ「ううん!私が行くよ!」ニコッ
サシャ「いえ!私が食べますよ!」
ミカサ「...」ギロッ
サシャ「やっぱり...なんでもないです」シラー
ユミル「おいクリスタ...別にお前が行く必要は無いんだぞ?そこのエレンの保護者様に任せとけよ」
クリスタ「でも...エレンには罰則のこともあるし...」
少しでも...エレンの力にならなきゃ...
ユミル「...」
ミカサ「わかった...クリスタに任せよう」
クリスタ「うん!」
私はパンを持ち食堂を後にする
エレンは多分訓練場に向かってるよね...
ならここの通路を通ってるはず...
エレン「...」
いた!
クリスタ「エレ...」
「ねえ...クリスタってウザくない...?」
クリスタ「え?」
今...なんて...
「あんなやついなけりゃ良かったのにww」
私はその言葉を聞いた瞬間頭が真っ白になった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お前はいらない子だ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ああ......ここでもか......
クリスタ「エレン...」
エレン「!」
エレン「お前......今の......聞いて.........?」
私はエレンにパンを半ば無理やり渡す
クリスタ「これ!食べ忘れだよ!しっかり食べなきゃ!」ニコッ
私は必死に笑顔を作りエレンに言った
エレン「クリスタ...お前.........!」
クリスタ「じゃあ...」
エレンのことを無視して私は駆け出す
エレン「...!!」
エレンが私を呼び止めようと声を上げている
でも...私は振り向けなかった...
涙を流している所を見られたくなかった...
ここでも私はいらない子なの?
いい子になるためにあんなに必死に笑顔を作って...
みんなにも優しくして...
クリスタ「...」ポロッ
怖いよ...
-
- 67 : 2016/05/15(日) 22:38:11 :
- モブdie
面白いですお二人
-
- 68 : 2016/05/16(月) 07:14:20 :
- >>67
ありがとうございます!
-
- 69 : 2016/05/16(月) 21:50:57 :
- (エレンside)
その日1日.....
クリスタは俺を避けていた...
いや...俺だけじゃない...
訓練所の皆と...少し距離を置いているように見えた......
クリスタからみんなに声をかけることは殆どなく
声をかけられてもうわの空だったり無理やり笑顔を作って答えたり...
そう...今日の笑顔は...とびきり不自然だった...
やっぱり...あの悪口が...?
そう思うと...俺は余計声をかけにくかった...
「おい!エレン!」
訓練が終わり食堂に向かっていた俺に話しかけてきた
エレン「ユミルか...どうした?」
ユミル「お前...今朝クリスタに何言ったんだ...?」ギロッ
エレン「............」
その質問に俺は何も答えられない
ユミル「テメェ...何言ったんだ!おい!!」
「ちょっとユミル!!!」
その時...クリスタが仲裁に入った
クリスタ「何やってるの!?」
ユミル「おいクリスタ...お前...今朝こいつに何されたんだ!」
クリスタ「何もされてないよ!なんで...?」
ユミル「お前今日...こいつにパン渡しに行った直後から様子がおかしかったろ...正直にいえ...何されたんだ...?」
クリスタ「何もされてないよ!」
その答えに納得がいかなかったように俺に掴みかかる
ユミル「ちっ...テメェ...何しやがった!!」
クリスタ「もうやめて!!!!!」
クリスタが叫んだ
クリスタ「ユミルおかしいよ...もう...やめて...?」ニコッ
無理に作ったその笑顔...
曲がりなりにも笑顔なのに...
目が泣いていた...
クリスタ「ごめんねエレン...ユミル...行こう...」
ユミル「ちっ!」
俺を残して二人は立ち去る
エレン「ちっ...」
誰もいない廊下で俺は舌打ちした
-
- 70 : 2016/05/16(月) 23:21:59 :
- (クリスタside)
訓練が終わり私は食堂にいた
クリスタ「...」
早く寮に戻ってここから離れたい...
私は今日みんなを避けて過ごしていた...
怖いから...
もしかしたら暴力を振られるかもしれない...
石を投げつけてきたりするかもしれない...
ここにも私の居場所は無いのかもしれない...
私が幼い時のように...
そう思うと怖くて仕方なかった...
「テメェ...何言ったんだ!おい!!」
クリスタ「!」
大きい聞きなれた声がした
ユミルと...エレン!?
クリスタ「ちょっとユミル!!!」
クリスタ「何やってるの!?」
急いで今にも殴りかかりそうなユミルを止める
ユミル「おいクリスタ...お前...今朝こいつに何されたんだ!」
今朝...?
クリスタ「何もされてないよ!なんで...?」
ユミル「お前今日...こいつにパン渡しに行った直後から様子がおかしかったろ...正直に言え...何されたんだ...?」
パンを渡しに行った......
あの時か...でも...エレンはなにもしてない...
クリスタ「何もされてないよ!」
ユミル「ちっ...テメェ...何しやがった!!」
私の言葉に納得いかないのかユミルはエレンに掴みかかる
こうなったのも私のせいなの...?
私が悪いの...?
もうこれ以上...人に迷惑は掛けたくない...
クリスタ「もうやめて!!!!!」
私はこれまでに無いぐらいの声で叫んだ
ユミル「...」
エレン「...」
クリスタ「ユミルおかしいよ...もう...やめて...?」ニコッ
私は誰にでもわかるような作り笑顔をして言う
目元が熱い...視界が少しぼやける...
私...泣いてるのかな...
クリスタ「ごめんねエレン...ユミル...行こう...」
ユミル「ちっ!」
これ以上...私を悪い子にしないで...
後ろで鳴る舌打ちが強く私の耳に突き刺さる
-
- 71 : 2016/05/17(火) 20:04:04 :
- 期待
-
- 72 : 2016/05/17(火) 21:33:21 :
- >>71
ありがとうございます!
-
- 73 : 2016/05/17(火) 21:41:29 :
- 期待してます
-
- 74 : 2016/05/17(火) 22:52:42 :
- (エレンside)
夕食後...俺は馬小屋に行く
罰則の為じゃなく...
クリスタと...話すため...
俺の馬小屋通いの目的はとっくにすり替わっていた
ガラガラガラ
馬小屋の扉を開ける
そこにクリスタの姿はなかった
エレン「やっぱりか...」
俺はぼやいて作業を始める
これから来るかもしれない...
そんな一縷の望みに賭けて
ガラガラガラ
しばらく掃除をしてるとそんな音をたてて扉が開いた
クリスタ!?
そう思って扉の方を注視する
「エレン...」
そう言って現れたのは...
アルミンだった...
エレン「なんだ...アルミンか...」
アルミン「ごめんね...僕で...」
エレン「いや...そういうことじゃなくて...」
慌てて取り繕う
アルミン「クリスタの方が良かった...?」
そっと投げかけられた質問にドキッとする
エレン「は...?何言ってんだよ...」
努めて冷静に答える
アルミン「何年君の親友をやってると...?ここ最近君がクリスタの方を見ていたのは気づいてたよ...?」
そんなアルミンの言葉に俺は観念した
エレン「ちっ...そうだよ...」
アルミン「そう...何があったの...?」
アルミンが尋ねる
アルミン「クリスタが君の所に行ってから...様子がおかしい...一体何が......?」
ユミルと同じ質問
エレン「それを聞くだけのためにきたのか...?」
アルミン「いや...そうじゃない...けdエレン「悪口だよ...」
アルミンの言葉を遮って質問に答える
エレン「あの時...廊下でクリスタの悪口を聞いたんだ...それを...本人も聞いてて...」
アルミン「悪口...?」
エレン「ああ...ウザイとか消えろとか...そういう...」
アルミン「それだけ...?他には...?」
エレン「何も......」
その答えにアルミンが再度口を開く
アルミン「そう...もう一つ聞くよ?君は...なんでクリスタの事を見てたの...?」
エレン「え?」
アルミン「君が...''そんな''理由でクリスタを見ていたとは思えない......君はすぐに行動に移すだろ...?」
エレン「どういうことだ?」
アルミン「......君がもし...クリスタの事を...好きだったなら...僕が見てきた君ならすぐに何かしら行動を起こす...」
アルミン「でも...君は寧ろクリスタを避けているように見えた...遠くから見ることを主としていた...つまり...そういう理由じゃないはずだ...」
その言葉に虚をつかれる
アルミンは本当にすげぇヤツだ...
エレン「ふっ.....そうか......理由は...あいつの笑顔だ...」
俺は答える
エレン「あいつの笑顔が...不自然に思えた...そんな些細な理由だ...」
アルミン「クリスタの......笑顔......?」
気づくと...俺はアルミンにすべてを話していた
アルミン「そう...気づかなかったよ......」
エレン「ああ...なんなんだ...ホントに...」
俺は舌打ちをして地面を見つめる
アルミン「.........昔...おじいちゃんに聞いたことがある...何かを隠してる人は...笑顔で表情を隠す...」
エレン「表情を...隠す...?」
アルミン「ああ...だから...いつも笑顔でいる人ほど...何かを抱え込んでるって...」
何かを隠している...?クリスタが...?
朝の廊下でのクリスタの表情を思い出す
あいつ...そのせいで...?
エレン「抱え込んでいる......」
俺は思わず呟いた
アルミン「わからないけどね...」
気にしないでというようにアルミンは頭を振る
アルミン「でも...クリスタをどうにか出来るのは...君だけだと思ったから...」
そう呟くアルミンに言う
エレン「ありがとな...」
アルミン「え?」
エレン「明日...話してみる...」
俺はそう言って用具を片付ける
アルミン「そう...じゃあ帰るか...」
俺とアルミンは馬小屋を後にした
-
- 75 : 2016/05/18(水) 00:28:43 :
- (クリスタside)
夕食後...私は馬小屋には行かず寮にいた...
ぼふっ
クリスタ「...」
こうやってベットに身を投げるのは何回目だっけ...
クリスタ「どうしよう...エレンまで私のこと嫌いになっちゃったのかな...」
クリスタ「...」
何考えてるんだろ...私...
ああ...
今私の頭の中は色々なことでごちゃごちゃになってる...
そのせいでユミルに心配かけちゃった...
クリスタ「大丈夫...私はクリスタ・レンズ...いい子だもの...」
ヒストリアとは違って...元気で明るくて人気者...
だから友達もいるんだ...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「クリスタってウザくない?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「...」
親友だって...いるもん...
だから...大丈夫...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あんなやついなけりゃ良かったのに」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
でも...駄目だよ...
......やっぱり
クリスタ「怖いよ...」ギュッ
何回も思ってしまう...
また一人になるんじゃないかって...
いじめられるんじゃないかって...
その事がトラウマになって離れない...
ガチャ
ドアの開く音がする...2人が来たんだ...
サシャ「今日も疲れましたね~」
ユミル「...」
ユミルはまだエレンに怒ってるのかな...
サシャ「あれ?クリスタ今日はいつもの場所行かないんですか?」
案の定サシャに聞かれる
ユミル「あんなやつの所なんか行かなくていい...」
ユミルが強めの口調で言う
サシャ「あんなやつって......誰ですか?」
クリスタ「なんでもないよ...サシャは気にしないで」ニコッ
サシャ「ん~...」
クリスタ「ユミルも何も言わないでね...」ニコッ
ユミル「わかったよ...」
サシャ「まあ...よくわかりませんけど...無理はしないでくださいね?おやすみなさい!」
クリスタ「うん」ニコッ
私のことを心配してくれる人もいるんだ...
これ以上心配かけないようにしないと...
笑顔でいないと...
-
- 76 : 2016/05/18(水) 07:14:44 :
- >>73
ありがとうございます!
-
- 77 : 2016/05/18(水) 13:13:31 :
- (エレンside)
俺は目が覚めた
日は既に出てて周りがもう明るい
アルミン「おはよう」
既に起きていたアルミンが声をかけてきた
エレン「おはよう」
俺は返す
そして思い出した
今日は...罰則の最終日...
クリスタと...話をしないと...
俺は.....
クリスタを......助けたい......
無理しているなら...
吐き出して欲しい...
もう...あんな笑顔を...
作って欲しくない......
そう思ったから......
アルミン「行くよエレン!」
俺は部屋を出た
-
- 78 : 2016/05/18(水) 23:12:08 :
- (クリスタside)
サシャ「そろそろ時間ですよ~」
ユミル「チッ...クリスタ起きろ...朝食食えなくなるぞ」
クリスタ「ん...ユミ...ル?」
ユミル「寝ぼけてないで起きろ...行くぞ」
クリスタ「うん...ごめんね...私寝坊しちゃって...」
サシャ「全然大丈夫ですよ!」
ユミル「私達もよく寝過ごすからな」
ガチャ
クリスタ「ありがとう...先に行っててもよかったんだよ?」
サシャ「ああ!それはユミルgガシッ!
ユミル「い、いやクリスタが寝坊なんて珍しいから何かあったのかと思って...な?」
なんでサシャの口を抑えたのかわからないけど...私...さっそく心配かけちゃってるな...
クリスタ「そうなんだ...心配かけてごめんね...私は大丈夫だよ」ニコッ
ユミル「おう」
どうやらユミルはもう昨日みたいにピリピリしてないみたい...よかった...
サシャ「ん~!」
ユミル「あ、悪ぃ」
サシャ「ぷはっ......川の向こうにパァンが見えた...」
サシャ「それより!なんで口抑えたんですか!」
ユミル「馬鹿野郎...クリスタの可愛い寝顔見てて癒されてたから先に行かなかったって言えるのか?」
サシャ「あ、はい...」
クリスタ「...」
何か話してたみたいだけど...ユミル達は私のこと嫌いにならないよね...
「ぶりっ子がきた...」 「本当ウザいよね...」
クリスタ「...」
食堂に入った瞬間...頭の中にある言葉が流れる
ユミル「どうした?」
クリスタ「なんでもないよ」ニコッ
心配をかけない...笑顔でいないと...
サシャ「はやくいきましょ!」
クリスタ「うん」ニコッ
心が痛い...
-
- 79 : 2016/05/19(木) 15:05:34 :
- 期待してます!
-
- 80 : 2016/05/19(木) 15:27:28 :
- >>79
ありがとうございます!
-
- 81 : 2016/05/19(木) 16:16:54 :
- (エレンside)
アルミン「あ、クリスタ!ユミル!サシャ!おはよう!」
エレン「おはよう」
俺達が食事を終え立ち上がった時にクリスタ達が食事を持ってきた
サシャ「おはようございます」
ユミル「おう」
クリスタ「......おはよう二人とも」ニコッ
ちょっと気まずい雰囲気が流れる
アルミン「これからなの?」
しばらく続いた沈黙を破ったのはアルミンだった
サシャ「はい!」
いつもと違い...返したのはサシャだった
クリスタ「.........」ニコニコ
クリスタは黙っている
変わらない笑顔で...
アルミン「じゃあここ退くね!また後で!」
そう言って俺達は食堂を出る
アルミン「エレン...どうするの...?」
出てすぐアルミンが問う
エレン「夜...話す...」
アルミン「そう...頑張ってね...」
そう呟くアルミンにありがとうと返す
俺は...今夜の事を考えながら訓練へと歩いていた
-
- 82 : 2016/05/19(木) 22:41:44 :
- (クリスタside)
私達は朝食を持ち席を探していた
ユミル「どこに座るか...」
サシャ「どこでもいいですよ!」
クリスタ「うーん...」
アルミン「...!」
クリスタ「あ...」
アルミンと目が合う
アルミン「あ、クリスタ!ユミル!サシャ!おはよう!」
エレン「おはよう」
サシャ「おはようございます」
ユミル「おう」
クリスタ「......おはよう二人とも」ニコッ
エレン...昨日のこともあるから少し気まずいな...
少しの間沈黙が続く...
アルミン「これからなの?」
沈黙を破るかのようにアルミンが言う
サシャ「はい!!」
クリスタ「.........」ニコニコ
言葉が詰まって返事ができない...
アルミン「じゃあここ退くね!また後で!」
そう言い残しエレンとアルミンは食堂から出ていく
ユミル「私達も早く食って訓練行くぞ」
クリスタ「うん...」ニコッ
そういえば...エレンの罰則今日が最後だっけ...
そんなことを思いながら朝食をとる
-
- 83 : 2016/05/20(金) 21:59:13 :
- (エレンside)
特に何事もなく今日も訓練が終わる
今日のクリスタは昨日と同じ...
無理して作ってる笑顔で過ごしていた
でも...それも今日で終わり...
そうなって欲しい...
食事を終えた俺はクリスタを探す
隅で一人食べている所を見つけた
いつもユミルとサシャがいるのに...
どうしたんだろう?
俺はクリスタに近づく
クリスタ「あ...エレン...」ニコッ
向こうが気づいた
エレン「おぅ...一人なのか...?」
クリスタ「あ...うん...ユミルは教官に呼ばれて...サシャは誰かから食べ物をもらいに行ってて...」
エレン「そうか...」
クリスタ「うん...じゃあ...」
そう言って立ち上がろうとするクリスタを留めて言った
エレン「話が...ある......馬小屋で...」
クリスタはちょっと固い顔をして頷いた
-
- 84 : 2016/05/20(金) 22:08:52 :
- 期待どぅえっす
-
- 85 : 2016/05/20(金) 22:55:59 :
- (クリスタside)
今日も何事も無く訓練が終わり...
私達は食堂に行た
ユミル「はぁー...疲れた...」
クリスタ「ユミル大丈夫?」
ユミル「ああ、大丈夫...」
サシャ「ふぅー...美味しかったです!」
クリスタ「え?」
ユミル「お前...あんなに動いた後なのに...」
サシャ「全然足りません!誰かの残り物を漁ってきます!」ダッ!
クリスタ「あ...行っちゃった...」
ユミル「今...はっきりと漁るって言ってたよな...」
クリスタ「うん...」
ユミル「あ...そういえば...教官に呼ばれてるんだった...チッ...めんどくせぇ...」
クリスタ「そうなの?」
ユミル「ああ...クリスタ悪いけど行ってくるな」
クリスタ「わかった」ニコッ
シーン...
クリスタ「...」
ユミルとサシャがいなくなり...私の周りが静かになる...
まるで私の周りだけ時間が止まったかのように...
なんだか空気が重い...
エレン「...」
クリスタ「あ...エレン...」ニコッ
エレン「おぅ...一人なのか...?」
クリスタ「あ...うん...ユミルは教官に呼ばれてて...サシャは誰かから食べ物をもらいに行ってて...」
エレン「そうか...」
なんだか気まづいな...前にもこんなことあったよね...
クリスタ「うん...じゃあ...」
エレン「まってくれ...」
私が食堂から出ようと立ち上がろうとしたところでエレンにとめられる...
エレン「話が...ある......馬小屋で...」
クリスタ「............わかった」
エレンはそう言い残し歩いていく...
クリスタ「話...」
私も食堂から出ようと立ち上がり歩き出す
-
- 86 : 2016/05/21(土) 08:04:33 :
- (エレンside)
馬小屋へと続く道はいつかのように薄暗かった
後ろからするクリスタの足音を聞きながら俺は思いを馳せる
最初は何気ない...違和感だった...
ただの...勘違いかもしれない違和感...
それが確信に変わって...
そして...そんな笑顔はやめてほしい...
そんな気持ちに変わった...
なんでだろう...?
巨人の事しか頭になかった俺が...
なんでこんな他人事に...?
今更ながら思う
また疑問が増えた...
クリスタの事を考えるといつも疑問が増える...
なんで...?どうして...?
そんな...わかるはずもない疑問が...
その答えも...これからでるんだろうか...?
いや...その答えが出なくても...
俺は...あいつ に...
馬小屋で見たような...素敵な笑顔で過ごして欲しいから...
だから...前に進もう...
この想いを...伝えよう...
月明かりに照らされた馬小屋が見えてくる
俺は...覚悟を決めた
-
- 87 : 2016/05/21(土) 12:39:13 :
- (クリスタside)
ザッザッザッ
エレン「...」
クリスタ「...」
静かな夜道に響く足音...
その道は...いつかのように薄暗く...
夜空の月が私達を照らしている...
前を歩くエレンの背中が少し大きく見えるな...
だんだんと目的地に近づいていく
月明かりに照らさている馬小屋が見えてきた...
エレン「...」
エレンが馬小屋に入り...歩みを止める...
少しの間沈黙が続き...私が口を動かす
クリスタ「話って...?」
-
- 88 : 2016/05/21(土) 23:44:19 :
- すごくきたいです!!
-
- 89 : 2016/05/22(日) 19:51:08 :
- >>88
ありがとうございます!
-
- 90 : 2016/05/22(日) 20:27:08 :
- (エレンside)
クリスタ「話って...?」
馬小屋に入って流れた沈黙をクリスタが破る
そしてそれは...
何から言おうか迷っていた俺の心を断ち切った
エレン「ああ......俺は...さ......」
ポツポツと話し始める
何を言うかなんて考える必要もなかった
俺自身の気持ちが...勝手に言葉を紡いでくれた
エレン「ここ最近...ずっと...お前のこと見てきたんだ...」
みんなで見に行った公園の景色...覚えてるか...?
このご時世じゃ...滅多に見れねぇ...
すげぇ綺麗な景色だったよな...
あの時.....皆...和やかな表情だった...
でも...俺は...たった一人...
お前の表情が...笑顔が...不自然だと思った...
その言葉にクリスタがビクッとする
俺は構わず続けた
何でかはわかんねぇけど...お前自身そんな気はなかったのかもしれないけど...
でも...そう見えたんだ...
普段の生活でもそうだ...
お前の笑顔は...なんだか不自然で...
作っているように見えた
クリスタは俯いている
エレン「でも...」
そう続けた俺の言葉に少し顔を上げた
でも...ここにいる時は違った...
初日に...ここで作業をしてた時に...
見たんだ...お前の...本当の笑顔を...
馬に向き合ってたお前は...すげぇ優しい顔をしてて...
柄でもねぇけど...素敵だって...素直にそう思った...
だからこそ...普段の笑顔が...俺には余計おかしく感じられて...
でも......
毎日馬の世話してる...優しいやつだって...
俺は知ってたから...
お前...言っただろ...?
俺がお前は優しいって言ったら...
それは違うよって
その言葉...それこそちげぇよ...
お前はすげぇ優しいやつで...
真面目で...バカ正直なやつなんだよ...
それがお前だって...そう気づいたから...
お前が...笑顔を作っているのは...何か理由があるって思ったんだ...
クリスタが再び肩を揺らす
図星か...そう思いながら続ける
真面目で優しいお前が...
誰にも迷惑かけたくなくて...独りで抱え込んでるのなら...
全部吐き出して欲しい...
涙を堪えて笑っているなら...
溜めてた涙全部流して欲しい...
俺でよければ...お前の想い...全部受け止めてやる...
本当のお前を見つけた俺だから...
そうしたいって...そう思ったんだ...
お前の支えになりたいってな...
エレン「これが...俺の話だ...」
-
- 91 : 2016/05/22(日) 21:04:17 :
- エレンのイケメンさヤバい
期待だよぉ~c(・ω・c)デデーン(笑)
-
- 92 : 2016/05/22(日) 21:05:05 :
- 成程…エレクリはこう書けば魅力が引き立つんですね…
今書いているのが終わればエレクリ(あるいはエレヒス)
を書こうと思っているので勉強になります!!
-
- 93 : 2016/05/23(月) 01:56:03 :
- (クリスタside)
エレン「これが...俺の話だ...」
そう言いエレンが話を止める
私...今どんな顔してるのかな...
きっと言葉じゃ表せないぐらい...ぐしゃぐしゃなんだろうな...
覚えてるよ...みんなで見に行った公園の景色...
とても綺麗だったもんね...
エレンはさ......皆...和やかな表情をしてたけど...私の表情が...笑顔が...不自然だと思ったって言ったよね?
私自身にはそんな気は無かったかもしれないけどって......
そうなんだよ......
エレンの言う通り...私にそんな気は無かったの...でもね...
感情の無い笑顔を繰り返す度に...
本当の笑顔って何かわからなくなっちゃったの...
ただニコニコしてるだけじゃだめなんだって...思っても...
なんで笑ってるんだっけ?って...
なにを思って笑ってるんだっけ?って...
私の笑顔はみんなの無邪気な笑顔と違う...考えて作りだす笑顔...
でも...私の笑顔は不自然...作ってるように見える...
そう言ったのはエレンが初めてだよ...
馬に向き合ってた私は...優しい顔をしてた...か...
真面目で...バカ正直なやつ...
私の〝本当の笑顔〟...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お前の想い...全部受け止めてやる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ねえ...
クリスタ「なんでエレンは...?」
-
- 95 : 2016/05/23(月) 21:32:06 :
- (エレンside)
クリスタ「なんでエレンは...?」
少しの間黙っていたクリスタが口を開いた
クリスタ「なんでエレンは...私の事を...?なんで...私なんかを...気に掛けるの...?」
俺にもわからなかった疑問...
そう...別にほっといても良かったはずなのに...
なんで俺はこんなに...?
エレン「.........さぁな」
俺は呟く
その刹那...俺の頭に浮かんだのは...
作ってない...そのままのクリスタの笑顔だった
エレン「いや.....本当は...わかって...いるんかもな...」
お前の笑顔が...
エレン「今まで...気づかなかっただけで...」
お前が...
エレン「.......好きなんだ」
弾かれたようにクリスタが顔を上げる
エレン「俺は...お前のことが...好きなんだよ...」
エレン「だから...お前のことが気になって...辛そうにしてたから...ほっとけなかった...」
大好きな人が...そんな顔してたら...
助けたいと思うのが俺の性 だから...
エレン「大好きだ...お前が...」
伝わるように...真っ直ぐクリスタを見て言い切った
エレン「だから...言ってくれ...お前の悲しみを...辛さを.....」
エレン「俺は...お前の味方だ...」
-
- 96 : 2016/05/23(月) 21:58:26 :
- 刹那先生の文章力は神。God。
-
- 97 : 2016/05/24(火) 00:44:57 :
- (クリスタside)
エレン「俺は...お前の味方だ...」
クリスタ「私の...味方...」
私の味方...
そんなこと...初めて言われたな...
ねえ......この人 になら...言ってもいいかな...
ううん...エレンだから...聞いて欲しい...
味方だって言ってくれた...エレンだから...
クリスタ「聞いて...エレン...」
クリスタ「私はね...」
いらない子だったんだ...
生まれた時からずっと...
必要とされてなかった...
私の本名は...ヒストリア・レイス...
私は...ウォール・シーナ北部にある貴族家...レイス卿の領地内にある小さな牧場で生まれたの...
父親は領主であるレイス卿...母親はその妾...
毎日祖父母から家業を教わるために会話をしていたけど...母親とは会話すらしたことがなかった...
ある日...私は好奇心で母親に抱きついてみることにしたの...当時はよく本を読んでたから...本で得た知識をためしてみようって...
その本には...抱きつくことで親は子供に関心を示し...話しかけたり抱いたり叱ったりするものと書かれてた...
とても楽しみだった...抱きつかれるんじゃないかって...
でもね......
結果は顔を打たれて突き飛ばされただけだった...
母は私を見下ろして呟いた...
「こいつを殺す勇気が...私にあれば」って
それが母が私に発した最初の言葉だった...
それ以来...家を出て他の場所で暮らし始めた母を見て...さらに祖父母の冷めきった応対や...自分に石を投げる近所の子供を見た私はようやく...
自分が周囲から生きていることを快く思われてないことに気づいた...
私の孤独を埋めるものは人間の世界にはなく...牧場の動物たちだけが友達だった...
そしてあの日...ウォール・マリアが陥落して数日が経った夜...
父親を名乗る男性が私のもとに訪れ...そこで初めて自分の父がレイス卿であったことを私は知った...隣には数年ぶりに見る母の姿も...
これから一緒に暮らそうと言われ...馬車に乗るため外に出た次の瞬間...
母の悲鳴で大勢の黒ずくめの男達に囲まれていたことに気づいた...
母は男達に羽交い締めにされ...思わず母に呼びかけたの...お母さんって...
でもね...母はそれを拒絶し親子関係を否定した
男はナイフを取り出すと躊躇なく母の首に食い込ませた...
そしたらお母さん...なんて言ったと思う...?
「......お前さえ、お前さえ生まなけ...」
途中で言葉が途切れたけど...はっきりとわかったの...
それが母が私に発した最期の言葉だった...
そして...目の前で母が殺されて呆然としてる私の頭を男が掴み...同じナイフで首をかき切ろうとする.........が...
そこにレイス卿......父の制止が入る...
父は私に...ここよりずっと遠くの地で慎ましく生きるのであれば見逃してやると...言った...
そうして与えられた新しい名前が...
クリスタ・レンズ......
今の私...
その日から私は...人に必要とされるために働き...
人に好かれるために笑顔でいた...
妾の子だということを隠して...
ねえ...エレン...
クリスタ「貴方は...私の話を聞いた後でも...」
私の味方だって......大好きだって......
言える...?
-
- 98 : 2016/05/24(火) 07:33:07 :
- >>96
ありがとうございます!恵玲奈さんもすごいですよね!
-
- 99 : 2016/05/24(火) 07:44:37 :
- >>98そうですね(^^)
流石私の素敵な相棒!期待!
-
- 100 : 2016/05/24(火) 08:32:50 :
- その才能を僕にも分けてください…
-
- 101 : 2016/05/24(火) 18:36:37 :
- この作品でも100ゲット!!
イイィヤッタアァァァァァァァァァァァ!!!
(うるさい)
-
- 102 : 2016/05/24(火) 21:45:27 :
- (エレンside)
そんな...
そんなの...
エレン「悲しすぎるだろ...」
思わずそんな言葉が口をついた
クリスタ「仕方ないんだよ...私は...いらない子なんだから...」
目を伏せながらポツリと言った
エレン「そんなわけねぇだろ...!」
俺は続ける
エレン「お前のお陰で...救われてるやつなんて山ほどいるぞ...!」
エレン「ここにいる馬だって...俺だってそうだ...!」
エレン「お前が妾の子だからってそんなの関係ねぇよ!」
お前は...お前だろ...!?
クリスタのお前も...ヒストリアのお前も...
全部お前だろ...!?
エレン「それを...要らない何ていうやつは...」
俺が絶対許さない...!
エレン「だからもう一度言ってやるよ...」
俺はお前が大好きだ!この世界がお前を必要としなくても...俺だけはお前の味方だ!
だから...俺にとって一番大切な人になってくれないか...?
クリスタ「え...?」
エレン「俺と...付き合ってくれ...」
-
- 103 : 2016/05/25(水) 00:10:42 :
- (クリスタside)
エレン「だからもう一度言ってやるよ...」
俺はお前が大好きだ!この世界がお前を必要としなくても...俺だけはお前の味方だ!
だから...俺にとって一番大切な人になってくれないか...?
クリスタ「え...?」
エレン「俺と...付き合ってくれ...」
その言葉を聞き少し硬直する
俺はお前が大好きだ...一番大切な人になってくれ...
俺と...付き合ってくれ...
この言葉が頭の中を駆け回る...
クリスタ「そんなの...反則だよ...」
この話はまだ...エレンにしか話したことがない...
話したら皆私を嫌って...また孤独になると思ったから...
でもエレンは...この話を聞いた後でも...私のことを好きでいてくれた...
味方だって...言ってくれた...
視界がぼやける...私泣いてるんだね...
エレン「クリスタ...返事...くれないか...?」
クリスタ「うん...」ポロポロ
エレン...
クリスタ「私なんかでよければ...お願いします」ポロポロ ニコッ
-
- 105 : 2016/05/25(水) 23:27:08 :
- (エレンside)
エレン「ありがとう...クリスタ...」ギュッ
泣きながら...それでも本当の笑顔で微笑むクリスタを抱きしめる
お互いの...隠した本音を吐き出した後...
俺達に残ったものは...
お互いを想う気持ちだった...
エレン「俺が...お前を守る...」
この華奢で...今にも壊れそうな体を...宿した想いを...
守ろう
クリスタ「うん...うん...」ポロポロ
俺の腕の中で泣きながら頷く
やっと気づいた自分の想いと...
笑顔の裏に隠されたクリスタの想い...
大事に抱えてこう...
新たな決意を固めた...
クリスタ「ありがとう...エレン...」
落ち着いたようにクリスタが顔を上げる
エレン「こちらこそ...な...」
目を合わせる...が気恥ずかしくってどちらからともなく目をそらす
クリスタ「あ!そういえば!掃除しないと!」
エレン「あ...やべぇ!そうだ!」
俺達は掃除を始めた
今までとは違って...馬小屋の中は嬉しそうな声が飛び交った
よかった...
俺は心からそう思った
-
- 106 : 2016/05/26(木) 22:44:42 :
- (エレンside)
手早く掃除を済ませて俺達は馬小屋を出た
外には満月が出ていて...こころなしかいつもより大きく、綺麗に見えた
クリスタ「月...綺麗だね...」
どうやら同じことを考えていたらしい
エレン「そうだな...」
そんな些細なことでも嬉しくて...少し素っ気なく返してしまう
クリスタ「今まで...気づかなかったよ...この世界にこんなに綺麗なものがあるって...」
月に見とれるクリスタの顔...
いつかの時とは違って...素敵な表情だ...
エレン「そうだな...」
そんなクリスタを見て想う
お前の笑顔が...こんなにも愛おしいだなんて...俺も気づかなかった...
クリスタ「ありがとう...エレン...」
クリスタが俺の目を見ていった
クリスタ「私は...もう自分を偽らない.....どんなことになったって...貴方が居てくれるから...」
エレン「ああ...約束だな...」
クリスタの言葉に思わず顔が綻ぶ
クリスタ「うん!」
俺達は寮へ続く道を一緒に歩いていた
-
- 107 : 2016/05/26(木) 22:47:53 :
- さて...ユミル怖いぞ~?心配だ...
期待ですteacher
-
- 108 : 2016/05/26(木) 22:48:18 :
- 素晴らしい…これが理想のエレクリなのですね…勉強になります…
-
- 109 : 2016/05/26(木) 23:12:42 :
- (クリスタside)
エレン「ああ...約束だな...」
固い表情が一変...笑顔になるエレン
クリスタ「うん!」
今私達は月夜で照らされる寮へと続く道を2人で歩いている...
ありがとう...エレン...
何度でも言うよ...ありがとう...
エレンが教えてくれた...私は生きていいんだって...
いらない子なんかじゃないって...
クリスタ「...」
どうして気づかなかったんだろう...
エレン「ん?どうした?」
クリスタ「なんでもないよ!」ニコッ
こんなに近くに私を照らしてくれる太陽がいたのに...
クリスタ「エレン!」
エレン「?」
男子寮と女子寮の分かれ道に立つ
エレン...私にいっぱい言ってくれたよね...
だからこれはそのおかえしだよ...
クリスタ「私も...大好き」ニコッ
エレン「お、おう」
エレンが顔を隠してる...照れてるのかな?
クリスタ「また明日ねエレン!」
エレン「おう...おやすみ」
エレンが男子寮へと向かっていく...
クリスタ「私も戻ろうかな...」
ああ...さっき...大好きって言った後から...
とても暑く感じるのはなんでだろう?
-
- 111 : 2016/05/27(金) 08:06:26 :
- お二人の文章力を分けて欲しいですorz
-
- 112 : 2016/05/27(金) 22:38:25 :
- (エレンside)
ガチャン
みんなもう寝静まったのだろうか...部屋の中は暗かった
エレン「流石に寝たか...」
心配してくれたアルミンに報告をと思ったが
エレン「明日でいいか...」
そう思い自分の寝床へ入る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「私も...大好き」ニコッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレン「可愛かったなぁ...」ボソッ
アルミン「何が可愛かったんだい?」
いきなりアルミンの声がかかる
エレン「うぉ!!!!!」
よく目を凝らすと俺の寝床の中にアルミンがいた
アルミン「シー!みんな起きちゃうよ!」
エレン「いや...!お前なんで...?」
アルミン「それは親友の大事な告白だからね...結果聞くまで眠れないよ...」
エレン「は?」
アルミンのセリフ...どこかおかしくないか...?
エレン「お前...俺が告白したの...知って...?」
アルミン「そりゃ勿論!だって...君がクリスタのことを好きなのはバレバレだったもん...」
エレン「え?は?」
頭の中はクエスチョンマークでいっぱいだ
エレン「え、お前...俺がそんな理由でクリスタを見てるわけないっていったよな?」
アルミン「ああ...そうだね」
はぁ?
エレン「矛盾してないか?」
アルミンはしばらく考えて言った
アルミン「いや...まぁ...そもそも君が個人的に興味を持つってことは...ね...?」
やっぱりアルミンには敵わない
エレン「そうか...」
アルミン「どうだったの...?」
エレン「上手くいったよ...全部...」
その言葉にアルミンは拳を握る
アルミン「やったじゃないか!おめでとう!」
エレン「ありがとう...お前のおかげだ」
アルミン「いやいや...本当によかったね」
エレン「ああ...これで...もうクリスタも...」
さっきの笑顔を思い出す
エレン「無理をしないで...自然に過ごしてくれるといいな...ありのままの笑顔で...」
アルミン「そうだね...」
多少の雑談を交え俺達は寝た
明日のクリスタは...本当のクリスタだといいな...
そう願いながら
-
- 113 : 2016/05/27(金) 22:43:15 :
- 神様頑張って下さい
-
- 114 : 2016/05/28(土) 00:16:56 :
- (クリスタside)
ギィ...ギィ...
廊下がきしむ音がよく聞こえる...
もうかなり遅い時間だもんね...
今頃...エレンも寮についたころかな...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレン「俺が...お前を守る...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クリスタ「っ!///」フリフリ
もう...
ほんとに...ずるいよ......
あんなこと...平気で言っちゃうなんて...
でも...凄く...
クリスタ「かっこよかった...」ボソッ
?「誰が...かっこよかったって...?」ガシッ!
クリスタ「ひゃい!?」ビクッ
手がちめたい!
ユミル「帰りが遅いと思ったら...お前...男と会ってたのか?」
クリスタ「な、なんだユミルか...びっくりした...」
教官かと思った...
ガチャ...ギィ...バタン
クリスタ「今日はなんでこんな時間まで起きてるの?」
ユミル「......別に今日だけじゃねぇよ......お前は気づいてないだろうけど...いつもお前が帰ってくるまで起きてるんだよ...」
そうだったんだ...全然気づかなかった...
クリスタ「ありがとね」ニコッ
ユミル「ああ...そんなことより...誰と会ってたんだよ?」
クリスタ「ごめんねユミル...それは内緒♪」
ユミル「なんだよそれ...」
クリスタ「えへへ...おやすみユミル...」
ユミル「おう」
最後の1本のろうそく火を消し...私達は眠る...
-
- 115 : 2016/05/28(土) 18:59:34 :
- きたいです!!
-
- 117 : 2016/05/28(土) 19:39:07 :
- (エレンside)
エレン「ふぁぁぁ...」ノビ
俺は目を覚ます
アルミン「おはようエレン」
エレン「おはようアルミン」
いつもと同じ挨拶を交わす
アルミン「大丈夫?昨日遅かったけど」
エレン「ああ...まぁどうってことねぇよ...」
朝の気だるさとこれから始まる今日の訓練に
俺はアクビを一つする
アルミン「ははは...訓練中に寝ないようにね...」
いつもと同じ朝の光景...
俺達は着替えて寮を出る
アルミン「なんかいつもより嬉しそうだね」
廊下でアルミンが呟く
エレン「そうか?」
アルミン「うん!少なくともここ最近の思い詰めたような表情と比べたら...ね...」
エレン「まぁな...」
アルミン「あーあいいなぁ...」
そんなたわいもない事を話す
そして食堂についた
入って早々聞きなれた声が聞こえる
クリスタ「おはよう!エレン!」ニコッ
エレン「おぅ!おはよう!」
あいつの笑った顔は...
いつもと違う...ありのままのクリスタだった
クリスタ「座ろ?」
そういって俺の手を引っ張る
ユミル「おい!ちょっとクリスタ!」
ユミルの声が聞こえるがお構い無し
いつもと違ってクリスタはどんどん進んでいく
そんな所も...本当のクリスタなのか?
そう思いつつ俺達は食事をとりにいって
いつかのメンバー...俺、アルミン、ミカサ、クリスタ、ユミル、サシャ...で座った
でもあの時とは違うのは...
クリスタが本当の笑顔で過ごしていること
そして...
隠していた俺の本音を伝えられたこと...
クリスタの本音は...本当の姿は...もしかしたらまだ見れてないのかも...
先ほどの行動を思い返す
でも...これからだ...
俺達はこれからだ...
大好きだ!!!クリスタ!!!
そんな思いを秘めて俺は食事を続けたのだった...
-
- 118 : 2016/05/28(土) 19:57:07 :
- はい神ですねー
クリスタ可愛いですねー結婚確定ですねー
期待ですねー
-
- 119 : 2016/05/28(土) 20:24:31 :
- もう最高ですね!!今からスター付けます!!
-
- 120 : 2016/05/29(日) 00:57:43 :
- (クリスタside)
クリスタ「ユミル!起きて?」
いつも通り私は目を覚ましユミルを起こす
サシャ「早くしてください!パァンが待ってますよ!」
ユミル「わかったよ...うるせぇな...」
いつも通りの会話...
ユミル「おはよう私のクリスタ」キリッ
クリスタ「うん、おはよう!...でも私はユミルのじゃないよ?」
ユミル「お前...まさか...エレnグゥー
サシャ「さ、さあ!行きましょ!」
クリスタ「う、うん!」
ユミル「ごまかしてんじゃねぇよ!」
ユミル「て言うか...お前ら着替えてねぇぞ?」
クリサシャ「あ...」
そんな会話をしながら準備をし寮をでる
ユミルには結局...エレンと付き合ったって言うことはばれちゃったけど...
なんだか今日はとても気分が晴れてる感じがするな...やっぱり...昨日のおかげなのかな...
まだ...〝ヒストリア〟のことはみんなに言えないけど...
今はそんなことより今日の訓練を頑張らなきゃ
サシャ「なんだか今日のクリスタは凄く楽しそうって言うか...嬉しそうって言うか...」
食堂についたところでサシャが言う
クリスタ「そうかな?」
サシャ「はい!いつもと少し違う感じがします!なんだか可愛らしいです!」
クリスタ「ありがとう!」ニコッ
ユミル「まさか...エレンgガチャ
クリスタ「!」クルッ
きた...私の...
クリスタ「おはよう!エレン!」ニコッ
エレン「おぅ!おはよう!」
大好きな人が...
私はエレンの手を引っ張り自分の所に引き寄せる
クリスタ「座ろ?」
ユミル「おい!ちょっとクリスタ!」
ユミルが何かを言ってるけどお構い無し!
私はいつもと違うクリスタだもん!
いつもの3人、エレン、ミカサ、アルミンと座り朝食を取る
エレンも笑って話してる...よかった...
ねえ...エレン...
これまでの人生でずっと
「私は愛されない人間なんだ」
って思ってきたの...
でも私の人生には
それよりもっと悪いことがあったと
はじめて気がついた...
私自身、心の本音を言わず...しまったままにしておいたこと...
だから...
私の隠した本音を...
まだみんなの前で言うほど強くないけれど...
〝ヒストリア〟のことも...
昨日言ったことも...いつか...言えるように...
みんなの前で...恥ずかしがらず...
エレンに...
「大好きだよ」って...
-
- 121 : 2016/05/29(日) 07:39:57 :
- (エレンside)
みんなそれぞれが本音を隠し持って生きている
でも...本当のことが言えないことは...いつか辛くなるだろう
そんな時に...そばに寄り添ってくれる人がいる事がどれほど心の支えになるのか...
そんな時に...愛する人がいる事がどれほど俺を強くしてくれるか...
今の俺達はもう知っている...
だから...今まで隠していた本音をこれから喋るために...
お前が...いつかみんなに本音が喋れるように...
俺はただ...お前に寄り添おう
お前のために何が出来るかわからないけど...でもなにかしたいから...
そうやって...歩いていこう...お前 とともに
fin
-
- 122 : 2016/05/29(日) 07:47:34 :
- これにて「隠した本音」を終わりに致します
本作品は初めての合作でしたが楽しく書かせていただけて本当に良かったです!
これからのエレクリ作品のいい勉強にもなりました!恵礼奈さん本当にありがとうございます!
また最後まで読んでくださった読者様!コメントを下さった方!誠に感謝いたします!
これからも刹那そして恵礼奈をよろしくお願いします!
-
- 123 : 2016/05/29(日) 07:59:55 :
- いい作品でした!
-
- 124 : 2016/05/29(日) 08:01:39 :
えれなです!
読んで下さりありがとうございました!
実質私無しで書いた方がもっとシリアスになったんじゃないかと思うところもいっぱいありましたけど...刹那さんと楽しく書けて今凄く幸せです!
私の文をがまんして読んで下さってありがとうございます!これからも刹那さんをよろしくお願いします!(私もね!)
-
- 125 : 2016/05/29(日) 18:01:49 :
- >>123
ありがとうございます!
-
- 126 : 2016/05/30(月) 21:56:22 :
- 実に良かった。
-
- 127 : 2016/05/30(月) 22:15:09 :
- 凄く良かったです!!エレクリの勉強にもなったし…良い作品をありがとうございました!!
-
- 129 : 2020/10/28(水) 13:24:16 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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