ミカサ「花の育て方」
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- 1 : 2016/05/01(日) 00:53:37 :
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もし、ミカサがほんの少しだけ弱かったら。
※亀更新
※大分原作から離れてます
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- 2 : 2016/05/01(日) 00:54:04 :
- 明日から投稿します。
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- 3 : 2016/05/01(日) 22:19:21 :
『…………ミカサ、お前に種を授けることになった』
『大事に持っているんだよ』
『大丈夫、きっとお前の役に立つ時がやってくるから……安心して持っていなさい』
…………
いや、種とかどうこう以前に、そもそもあなた達は、一体誰?ここはどこ?
ボヤがかかって、よく見えない。
『そうか、まだ見えていないんだな』
『……その“時”が来れば、きっと分かるさ』
その時って、いつの事?
『それは教えられない。お楽しみ、だ』
何よ、それ……
『……さぁ、そろそろお帰り。みんなが待っているわよ』
え?
ちょっと待って、話が全く見えない!
私はどうすれば……?
『……ミカサ』
『花を、育てるんだ』
花を……?
『そう。お前に咲く、花を育てなさい』
『これは、ミカサのためなのよ。悪く思わないで』
私の、ため……?
私の事より、エレンの事の方が大事。
エレンのために、何かしてあげて
『……お前は、もっと想われるべきなんだよ』
おもわれる?
それは一体どういう…………
「「「ミカサ!!!!!」」」
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- 4 : 2016/05/01(日) 22:22:40 :
- 期待です!
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- 5 : 2016/05/01(日) 22:37:32 :
ーー朝6:25,訓練兵団兵舎にて
ミカサ「……んん………?」
サシャ「もうミカサ!どうしたんですか!!なかなか起きないから本気で心配しましたよ!」
ミカサ「……え?今、何時?」
サシャ「朝食まであと5分ですよ?!お腹減って死にそうです!」
ユミル「ったく、文句言うなら先に行けばいいのによぉ……」
クリスタ「とか言いながら、ユミルだってミカサの事待ってるじゃない!」
ユミル「私はクリスタが待つって言うから一緒に待ってやってるだけだよ」
クリスタ「ちょっと、何よそれ……!」
ミカサ「あの、その……ごめんなさい。待たせてしまって。すぐ用意するから」
ユミル「おう。風の速さで着替えやがれ」
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- 6 : 2016/05/01(日) 22:46:04 :
クリスタ「でも良かった!ミカサ、今まで寝坊とかしたこと無かったじゃない?何があったのかって、すごく不安だったのよ」
サシャ「えぇ、私も気になります」
ミカサ「いや……特には無いんだけれど」
ミカサ「今、なぜか凄く疲れてるの」
ミカサ(それに、何か大事なことを思い出せていない気がする)
サシャ「うーん。立体機動訓練が終わっても涼しい顔してるミカサが疲れてるなんて、おかしいですよ」
クリスタ「昨日、変な夢を見たとかは?」
ミカサ(夢……)
ミカサ「ごめんなさい、見たかもしれないけれど、どんな内容だったかは全く思い出せない」
ミカサ「……そしてお待たせ。着替え終わった」
サシャ「さすが!ものの1分程で着替えてしまうなんて!」
ユミル「サシャ、お前感心するところズレてんだろ……」
ユミル「ったく、あと、ミカサ。お前が寝坊するとで周りに迷惑かかってること、分かってんだろうな?こちらとて起こすのもかったりぃし……。疲れてんのか何なのか知らねぇけど、自分の体の事くらい自分で管理しろよな」
ポタッ……
ミカサ(……水音が聞こえたような……?気のせい?)
ミカサ「ええ。申し訳なく思ってる」
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- 7 : 2016/05/01(日) 22:58:46 :
サシャ「そんな事言うならユミルこそ先に行けばいいじゃないですか!」
ユミル「ばぁか。ミカサが寝坊したら、同室の私達が起こさなかったのかって非難されて、連帯責任とやらで怒られるに決まってんだろ。規律第一の訓練施設でなら、特にな」
サシャ「うぅ、そうかもしれませんけど……」
サシャ「あともう1点気になる事が」
ユミル「あぁ?んだよ」
サシャ「ユミルって、ふふっ……お説教とかするようなオカン気質、あったんですね?!」
ユミル「はぁぁあ?!なんだそれ?!私はただ、またこいつを起こす羽目になりたくねぇから言ってやだただけなんだよ!」
ユミル「普段から超優等生なミカサちゃんには、響かねぇかもしれんがな!」
……ポタッ
ミカサ(!また……)
クリスタ「もう!止めてよ2人とも!雨の日って何故かイラつきやすくなるのよね……」
ミカサ「え?」
ミカサは窓に目をやる。
ミカサ(なるほど、今日は雨。さっきの水音は雨の水滴だったのね)
サシャ「うぅ、今日はきっと一日中座学ですよぉ〜寝るにきまってるじゃないですかぁ……」
ユミル「おら、うじうじしてねぇでメシ食いに行くぞ」
サシャ「はっ!朝ごはん!!!」
サシャ「ほら、行きましょうミカサ!!パァンが私達を待ってますよ〜!!」
ミカサ「え、えぇ……」
ミカサは重たい体を引きづりながら、一行は食堂へ向かった。
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