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金木「強くてニューゲーム?」

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  1. 1 : : 2016/04/24(日) 20:50:57
    地下のV14区

    そこで古間さんと入見さんと合流する予定だった。

    しかし、その場所には『花畑(死体の山)』が広がっていた。

    あたり一面、(死体)(死体)(死体)(死体)

    そして、その中央には死神が立っていた。

    『…ここは14 ここから先、“喰種”は通すことは出来ない』
    『君は“14”以上 進めない』

    その言葉を最後に僕の意識は途切れた...
  2. 2 : : 2016/04/25(月) 02:17:00
    ......き...
    .......ねき......
    .....かねき.........
    ......金木...........

    誰?僕を呼んでるのは?

    おい!金木!!!

    一際大きい声に反応して目開ける。

    そして目に映ったのは、ありえない光景だった。

    ヒデ「やっと起きたか......」

    金木「......え......?......ヒデ......」

    そこにいたのは、いないはずの永近英良。
    ヒデの姿だった。

    ヒデ「?どうしたんだ金木、鳩が豆鉄砲をくらったような顔して」

    金木「どうしてここに?」

    ヒデ「は?寝ぼけてんのか?待ち合わせしてここまで一緒に来たんだろうが......この『あんていく』に」

    金木「え!?」

    ヒデの言葉を聞き辺りを見渡す。
    するとそこは、見慣れてもはや日常の一部ともなっていた、まぎれもない『あんていく』だった。

    金木「...どう...して...」

    先程まで自分は死神と対峙していたはずだ。
    そこにはまぎれもない死があったはずだ。

    もしかして走馬灯だろうかと考えたが体は自由に動くし、腕をつねってみると痛みも感じた。
    走馬灯にしては、あまりにもリアルすぎる。

    自分の身に何が起きたのか...

    そんな、いくら考えても答えに辿り着かない疑問に悶々と考えを巡らしていると

    ヒデ「で、どの子だよ」

    金木「え?」

    ヒデ「だーかーらーどの子だよ、例の可愛い子」

    すると、あんていくの扉が開かれる。
    自然と扉のほうに視線を向けると、これまた、ここにはいないはずの人、いや、喰種がいた。

    神代利世
    リゼさん
    僕が喰種になる原因となった人であり
    僕の力の原点でもある人

    ヒデ「はっはーん、もしかしてあの人だろ」

    金木「はい?」

    ヒデ「お前が言ってた可愛い子、でも金木悪いことは言わねぇ、止めとけ、ありゃぁ高嶺の花だ。」

    金木「.........」

    何もかもあの日と同じだ。
    どうしてかは、わからないでも何故か僕は僕が喰種となる前の時間に巻き戻ったみたいだ。

    だが、あの日とは明らかに変わった点がある。

    一つ
    僕の髪が白いということ。
    これは先程の窓に映る自分の姿を見て気づいた。
    ついでに言うと体も鍛えた時のままだ。

    二つ
    この時点で僕はもう喰種だということ。
    これは体の感覚でわかった。
    出そうと思えば、今すぐにでも赫子もだせるだろう。

    つまり、今の僕の状態はRPGでよくある二周目
    強くてニューゲームのようなものなのだろう。

    現実味の全くない話だが、そう判断するしかない。

    そして僕はやることを、これからの行動を決めた。

    もし、これが夢であったとしても変わらない。

    僕は、あの時守れなかったものを守ろう。
    自分が犠牲になったとしても

    これは、ただの贖罪だ。

    あの時、僕に力が無かったから守れなかった、助けられなかった人への贖罪

    ただの自己満足。

    それでも構わない。

    さぁはじめよう、二周目を
    全てを守れるように

    強くてニューゲームのはじまりだ。


  3. 3 : : 2016/04/25(月) 15:50:44
    期待
  4. 4 : : 2016/04/25(月) 18:59:38
    きたいー
  5. 5 : : 2016/04/25(月) 20:13:14
    さて、最初はリゼさんからだ。
    リゼさんは、あの事故の時から利用され続けていた。
    もう、あんなことはさせない。
    そして、これをクリアすれば僕のようになってしまった、あの双子の姉妹も間接的にだが助けられるかもしれない。

    一番は僕がリゼさんと関わらない、接触しないというのが一番いいのだろうが......
    この二周目が一周目と"全く同じ"ということならば、おそらくすでに......


    ふと、誰かが金木の座っていた席にぶつかり、置いてあった本が床に落ちる。
    ハァ、とバレないように溜息をつき、そのぶつかった本人の顔を見てみると、そこにはやはり神代利世がいた。


    リゼさんに目をつけられてるんだよなぁ......
    これで、接触しないという選択肢は速攻潰されたわけだ。

    リゼ「ご、ごめんなさい」

    金木「大丈夫です、気にしないでください」

    リゼ「あら?あなたも黒山羊の卵を読んでいるんですか?」

    金木「えぇ、まぁ高槻先生の作品が好きで」

    リゼ「私もなんですよ、よかったらお話できませんか?」

    金木「いいですよ」

    そこからは一周目と同じように日曜にデートの約束をした。

    そして、その日曜日の夜
    事件が起きるはずの少し前

    リゼ「今日はどうもありがとうございました。とても楽しかったです。」

    金木「いえ、こちらこそ楽しかったです。」

    リゼ「それでですね、あのお願いがあるんですけど...」

    金木「なんですか?」

    リゼ「実は私、最近喰種が目撃された近くに住んでいて、あの怖くて......もし、よければ付いてきてもらってもいいですか?」

    金木「わかりました、いいですよ。」

    リゼ「ありがとうございます。」

    その後はリゼに連れられ歩いていく、進んでいくうちに道はどんどんと暗く人通りの少なくなっていく。


    あの時もこんな感じだったのか.........
    あの時は浮かれてたしドキドキしてたし周りがあまり見えてなかったからなぁ。
    よくよく見てみれば怪しさMAXだな。

    すると、リゼが止まる。
    それを見て金木も止まる。
    リゼが金木に向き直る。

    リゼ「もうすぐそこですから。付いてきてもらってありがとうございます」

    金木「全然大丈夫ですから」

    すると突然リゼさんが金木の胸へと飛び込む。
    それを金木は柔らかく受け止める。
    一周目の時はリゼの突然の行動にパニクって感覚がどうなどとは頭に無かったが、冷静な今では彼女の柔らかい体の感覚が体温が直にしっかりと伝わってくる。


    うわっ、トーカちゃんの時もそうだったけど、女の人の体って柔らかすぎだよね。
    しかも。トーカちゃんの時にはなかった柔らかさが......どことは言わないけど......

    それに加え、ほのかに甘い香りが漂ってくる......しかし、その香りの中には微かにだがしっかりと血の匂いがした。

    リゼ「私、あなたのことをずっと見てたんです......だって...」


    あぁ......くる.........

    次の瞬間、肩に鋭い痛みが走る。
    血が噴き出し肩が噛みちぎられ肉が抉れる。

    金木「ぐぅぁ.........!!」

    リゼ「だってあなた、とても美味しそうだったんだもの.........やっぱりおいしい」


    一回目のリゼさん、月山さんの時のトーカちゃん、そして今回で慣れたつもりだったけど、痛いものは痛いな

    でもこっから逃げるだけ...!


    痛みに耐え、恐怖に侵されるフリをしながら、リゼに背を向けて走り出す。

    リゼ「あら追いかけっこ?いいわよ、付き合ってあげる」




  6. 6 : : 2016/04/25(月) 20:13:53
    >>3
    >>4
    ありがとうございます
    頑張ります
  7. 7 : : 2016/04/25(月) 21:50:54
    きたい
  8. 8 : : 2016/04/25(月) 22:24:22
    期待!
  9. 9 : : 2016/04/26(火) 01:06:12
    金木「ハァ...ハァ...」

    わざとらしく息を切らしながらリゼから逃げる。
    だが、金木とリゼの距離は徐々に縮んでいく。


    まぁ、本気で走ってるわけじゃないし。
    追いつかれていい。

    金木「うわっ!!?」

    突然リゼの発現させた赫子によって脚をとられ、宙ぶらりんにされる。

    リゼ「ふふ、つかまえた」

    そのまま、勢いよく振り回され工事中の壁へと叩きつけられる。

    金木「カハッ......!!ゲホッ...ゲホッ...容赦ないな......本当」

    リゼ「カーネーキーさーん」

    リゼの赫子によって脇腹を貫かれる。

    金木「グハッ......!!」

    そろそろかな?

    あちこちに痛みがはしっているが、金木はリゼのことは注視していなかった。
    金木が見ていたのは上

    パキン!

    何が砕ける音ともに鉄骨が上から降り注いでくる。
  10. 10 : : 2016/04/26(火) 01:06:56
    >>7
    >>8
    ありがとうございます
    がんばります
  11. 11 : : 2016/04/26(火) 01:12:57
    きたい!
  12. 12 : : 2016/04/26(火) 07:40:37
    期待!!
  13. 13 : : 2016/04/27(水) 01:47:01
    リゼ「え......?」

    金木とリゼの頭上に鉄骨が次々と降ってくる。
    しかし、リゼの意識は金木に向いているので、落ちてくる鉄骨に反応できていない。


    今か!!

    タイミング見計らい即座に立ち上がり、自分の赫子を発現させる。
    そして、次々と降り注いでくる鉄骨を四本の赫子で弾いていく。

    最後の鉄骨を弾き終えると、金木はリゼの方へと向き直った。

    金木「大丈夫ですか?怪我はないですかリゼさん」

    リゼ「どういうつもり?それにその赫子......」

    金木「話は後でで、やることがあるんで」

    そういうと、金木は赫子を器用に使いながら工事中の建物を登っていく。


    僕の記憶があっていれば......

    建物の屋上に着くと辺りを見渡す。
    だが、そこには誰もいない。
    しかし、明らかについさっきまで誰かがいたような痕跡が残っていた。


    逃げられたか......
    僕の記憶......微かに見えたピエロのマスク......
  14. 14 : : 2016/04/27(水) 01:49:12
    >>11
    >>12
    ありがとうございます

  15. 15 : : 2016/04/27(水) 01:54:30
    その頃
    例の建物屋上から少し離れた場所

    ピエロ「あっぶなぁ〜、あいつ喰種だったのかよ。そんなの聞いてないぞ......あいつのせいでリゼを捕らえることもできなかったし...でも、あいつリゼと同じような赫子を持ってたな、隻眼だったし...どういうこと?......まぁいっか、とりあえず報告だな」

    そうしてピエロのマスクをした男は闇夜に溶けていった
  16. 16 : : 2016/04/27(水) 10:47:48
    期待
  17. 17 : : 2016/04/28(木) 00:20:08
    金木が建物の屋上から降りてくるとリゼが、とても何か不満そうな顔でこちらを見てきた。

    金木「お待たせしました」

    リゼ「で、どういうことなの」

    金木「え?」

    リゼ「何故私に襲われた時に赫子を出さなかったのか、反撃しなかったのかと聞いているのよ」

    金木「ん〜僕にはリゼさんと戦う理由がありませんから」

    リゼ「とんだお人好しね。あの場合では正当防衛でしょう、そもそも、あなたが喰種ってことに驚きだわ」

    金木「あははは......」

    リゼ「それに隻眼だし、赫子も......」

    金木「赫子については、たまたま似ているだけだと思いますよ」

    まさか、僕は未来からこの時間に戻ってきていて、その未来ではあなたの内臓と赫包を移植されたので使えるんです、とは言えない。
    もし、言ったとしても信じてもらえないだろう。

    リゼ「......そう」

    どうやら納得はしていない様子だ。

    リゼ「それにしても、喰種の肉はマズイって聞いていたけど、あなたのは美味しかったわね、そこら辺の人間の肉とは大違い」

    リゼがそう言いながら、舌舐めずりをするのを見て、急に背筋がぶるりと震える感覚におちいる。

    リゼ「まぁ、今回は助けてもらったし見逃してあげる。その代わりもう一口だけ食べさせてくれない?」

    金木「お断りします」

    リゼ「ケチね...減るものじゃないでしょうに」

    金木「いや、明らかに食べられたら減りますよね、再生しますけど」

    リゼさんに自分を食べさせていたら、骨だけになる気がする...

    リゼ「じゃぁ帰る前にお礼しないといけないわね」

    金木「へ?」

    リゼが流れるような動作で金木の体に身を寄せる、そしてその首に自分の腕を巻きつかせる。

    金木「え!?ちょっ!リゼさん!?」

    リゼ「ふふふ」

    どんどんと近づいてくるリゼの顔に金木は反射的に目をつぶってしまう。

    次の瞬間、唇に柔らかい感覚......


    なんて甘いものではなく肩に鋭い痛みがはし
    る。

    金木「っ!!?」

    驚いて目を開けると、口元についた血を舐めとっているリゼの姿が目に入る。

    リゼ「ふふ、やっぱり美味しい........ご馳走様」

    金木「お粗末様です......」

    皮肉をたっぷり込めた言葉を投げかけるも、リゼは特に気にする様子もなく夜の道へと消えていった。


    .........そんなに僕の体っておいしいのかな?


    何だか自分の体の味を気になり始める金木であった
  18. 18 : : 2016/04/28(木) 00:20:36
    >>16
    ありがとうございます
  19. 19 : : 2016/04/28(木) 00:46:58
    期待!!
  20. 20 : : 2016/04/29(金) 03:18:15
    リゼと別れた後、金木は久々に自分の家へと帰っていた。

    ずっと月山さんに用意してもらった隠れ家とかに住んでたからなぁ...すごく久しぶりなきがする。
    でも、その分みんなと一緒だったから、一人っていうのは少し寂しいものがあるかな。

    服を着替え、ベットへと寝転ぶ。

    さて、この後はどうしようか......
    リゼさんは、この後もう一度は確実に狙われる。
    それは、あのピエロにではなくアオギリの樹に。
    それを阻止することは頭に入れておくとして、それまで結構時間がある。
    この後...僕が救えなかった人は......

    リョーコさん......ヒナミちゃんの母親だ。

    リョーコさんは僕の眼の前で殺された。
    あの時、どれほど自分の無力さを嘆いたか......
    だけど...今度こそ守ってみせる。
    そのための2周目なんだから......
  21. 21 : : 2016/04/29(金) 03:34:51
    目的は決まったとして、リョーコさんの事件までにも時間がある...
    それまでに何をするか......

    案としては、二つある

    一つ目
    嘉納を潰しにいく。
    嘉納の隠れ家は、一周目の時に把握している。
    今なら、アオギリの樹も介入してきていないし、厄介だった鯱もいない。
    かなり楽にヤれるだろう。

    二つ目
    喰種レストランを潰しにいく。
    こちらも、すでに位置は把握しているし、一周目で一応潰してもいる。
    まぁ月山さんの助力もあったが......
    今やったら、月山さんとも戦わなければいけないかもしれない。
    それに、会ったら会ったでまた目をつけられそうだなぁ......

    レストランについてはリゼさんに協力を求めるということもできるかもしれない。
    その代わり体を要求されるだろうが.........一応言っとくが決して変な意味ではない。

    嘉納に関しては、協力を求めるわけにはいかない。もともとリゼを狙っているのは嘉納も同じだ。

    他にも、店長や西尾先輩とコンタクトをとるというのも考えたが、あまり僕と関わらせたくはない。
    西尾先輩はヒデの安全のため一度は接触した方がいいかもしれないが......

    さて、どうしたものか.........


    あ、その前にウタさんのところに行ってマスクをまた作ってもらわないと。
  22. 22 : : 2016/04/29(金) 03:35:13
    >>19
    ありがとうございます
  23. 23 : : 2016/04/29(金) 21:36:40
    期待!
  24. 24 : : 2016/04/29(金) 21:39:08
    パネェ!!
    期待!せずには!いられない!!


    でも文章はイマイチ
    アイデア負けしてるかも
  25. 25 : : 2016/04/30(土) 07:25:59
    >>23
    ありがとうございます
    >>24
    ご意見ありがとうございます
    やっぱり文章って難しいです。


    それとアカウント作ったので、今度からこのアカウントでやっていきます
  26. 26 : : 2016/04/30(土) 09:21:24
    ふむ、この作品、少し前に見た東京喰種リターンと内容がほぼ同じなんだけど、パクってるわけじゃないよね?
  27. 27 : : 2016/04/30(土) 09:27:21
    >>26
    そうですか?リターンの作者ですけど
    確かに、カネキ君が強いまま過去に戻った所は同じですが、むしろそこしか被ってないと思いますよ

    あっ期待です
  28. 28 : : 2016/04/30(土) 21:58:44
    期待
  29. 29 : : 2016/05/01(日) 01:13:26
    >>26
    そういうわけではないんですけど.....
    >>27
    何かパクったみたいですみません
    ありがとうございます
    >>28
    ありがとうございます
  30. 30 : : 2016/05/01(日) 02:23:43
    次の日
    電車にのり、歩いて数分
    金木はウタの店の前に来ていた。

    ここに来るのも久しぶりだな......

    そんなことを、考えながらも店の扉を開ける。
    入っていくと、中には少し不気味な装飾が施されている。
    それを眺めつつ進んでいくと、店のすこし広い場所に出る。
    そこには、店の主と思われる人物がいた。

    ウタ「お客さん?」

    金木「はい、マスクを作ってもらいに」

    そういい、自分の目を赫眼に変える。

    ウタ「喰種のお客さんね...ほとんど喰種しか来ないけど、座って」

    金木「はい」

    ウタに促されるままに椅子に座る。

    ウタ「隻眼...珍しいね。マスクについて何か希望ある?」

    金木「あぁ.........あの...」

    マスクの希望を聞かれたので、以前使ってたいた眼帯のマスクをそのまま注文した。

    ウタ「......あれ?何か作った覚えがあるな......」

    金木「え!?」

    ウタ「ちょっと待ってて」

    そう言って、ウタは店の奥へと消えていく

    しばらくして、戻ってくると片手に何かを持っていた。

    ウタ「これ」

    ウタに差し出されたのは、見覚えのあるマスクだった。

    僕が使っていた、マスクだ........

    ウタ「自分でも、何でこれ作ったのかわかんないんだよね......」

    ウタ曰く、何故かいつの間にかに手が動いていて作ったものだそうだ。

    ウタ「気に入った?」

    金木「え?あ、はい」

    ウタ「じゃぁ、それあげる」

    金木「いいんですか?」

    ウタ「うん」

    金木「あ、ありがとうございます」

  31. 31 : : 2016/05/01(日) 05:40:37
    金木がマスクを貰い、去った後

    ウタ「で、あの子?」

    と、誰もいないはずの店内で言葉をこぼす。
    すると、店の奥からピエロのマスクをかぶった男が出てきた。

    ピエロ(宗太)「そうそう、せっかくリゼを捕らえられそうだったのに邪魔してくれちゃった子」

    ウタ「面白い子だね」

    宗太「邪魔されたこっちは、ただの傍迷惑だよ。」

    ウタ「でもあの子の赫子......」

    宗太「そうなんだよ、リゼと同じような......ていうか、ほとんど同じ」

    ウタ「匂いもリゼのが少し混じってたよね」

    宗太「嘉納の実験はまだ成功してないだろ?そもそもリゼを捕らえらてない時点で実験もくそもないんだけどさぁ...なのに、あの子はまるで嘉納の実験が成功したような個体......捕まえてみる?」

    ウタ「えー放っておこよ」

    宗太「なんで?」

    ウタ「そっちの方が面白そうだし...それに、興味が湧いてきたかな?」

    宗太「うわ、でた」

    ウタ「面白くなくちゃ生きてる意味なし...だろ?」

    宗太「まぁそうだけど」

    ウタ「大丈夫でしょ、どのみち最後に笑うのは"ピエロ"だよ」
  32. 32 : : 2016/05/01(日) 11:26:21
    いきなり
    アクセル全開ッスねwwwwww
  33. 33 : : 2016/05/01(日) 12:10:52
    期待
  34. 34 : : 2016/05/01(日) 19:59:40
    ウタさんの店で、マスクを受け取った金木は帰路についていた。


    まさか、こんなに早くもらえるとは思わなかった。

    しばらくの間、動けないことも覚悟していたが、これで今からでも動ける。


    さて、これからどうするか

    リョーコさんの事件まで時間がある。
    この空いている時間を使ってやれることをやろう。
    当初の予定通り
    嘉納の潰しか喰レストラン潰しがいいだろう

    どうしよう.........




    突然の安価です。
    これからの金木の行動
    1嘉納の潰し
    2喰種レストラン潰し
    3その他

    >>36
  35. 35 : : 2016/05/01(日) 20:00:20
    >>32
    ガソリン切れで失速しないよう気をつけます
    >>33
    ありがとうございます
  36. 36 : : 2016/05/01(日) 20:42:01
    嘉納で
  37. 37 : : 2016/05/02(月) 01:58:42
    やっぱり嘉納からだな......
    嘉納を潰せば、少なくともリゼさんを狙うヤツが1人消える。
    そして、嘉納の実験で犠牲になるはずだった人たちを間接的に助けることができる。

    さて、いつやるか......
    早いことに越したことはないし、今日の夜にでも襲撃しよう。

    相手は人間......
    たが、躊躇はしない妥協はしない。
    したら、また失うことになる。

    もう何も失わないために、悪い芽は摘まなきゃ......
  38. 38 : : 2016/05/02(月) 02:50:21
    その日の夜
    金木は嘉納の隠れ家の前に立っていた。

    ここだ......

    建物中に入って進んでいき、ある壁の前で立ち止まる。

    この壁だったっけ?

    赫子を発現させ、壁を破壊する。
    破壊した壁の先に、隠された通路が出現する。

    行くか......

    金木はその通路を進んでいく



    そんな光景を監視カメラで、見ている者がいた。

    嘉納「おぉ珍しい......お客さんだ。手厚く歓迎してあげないとね。」



  39. 39 : : 2016/05/03(火) 21:36:40
    嘉納どうするんだ?
    シロクロ居無いのに…
  40. 40 : : 2016/05/04(水) 12:37:14
    >>39
    案外クインケ持ちだったりしてな
  41. 41 : : 2016/05/04(水) 18:47:05
    >>40
    持ってたとしても戦えなくないか?嘉納は
    実験台の失敗作使うのかな?…
  42. 42 : : 2016/05/05(木) 03:19:34
    金木は嘉納の隠れ家である研究所内を進んでいく。
    今、いるのは下水道のような作りになっている場所だ。

    どんどん先へと進んでいくと、突然水中から何かが飛び出してきた。

    金木は、それをかるく避け距離をとる。

    飛び出してきたものを見るとそれは、人間......だったものだった。
    喰種の赫包を無理矢理移植され、失敗し人間でも喰種でもなくなってしまったもの......
    嘉納の失敗作。

    やっぱり見られてたか......
    それにリゼさんが捕まってないから、もしかしたら何て思ってたけど、やっぱり実験はされているのか......

    一周目の時も実験が成功したのは、リゼベースの金木と双子の姉妹だけだった。
    リゼが捕まっていない今、その実験が成功しているとは到底思えない

    そんなことを考えている間にも嘉納の実験体は襲いかかってくる。

    それを再び避け今度は腕で首を取り、そのまま勢いよくへし折った。
    ぐたりと動かなくった、それを解放して先へと進む。

    道中何度も何体もの実験体が襲いかかってきたが、その度撃破していく。

    進んでいくと少し開けたところに出て、さらに進んでいくと漸く目的の場所へとたどりついた。

    大仰な機械がある場所。
    その機械は喰種から赫包を採取するためのもので、本来そこにいたはずのリゼの代わりに見知らぬ喰種が捕らえられており、赫包をとられるだけの家畜のようになっていた。

    その機械についている足場に目的の男が立っていた。

    「第一プランのリゼちゃんの代わりに、めぼしい他の喰種で試してみたが、やはり失敗ばかりだよ。」

    白髪の中年で、医者といえば誰もが信じそうな風貌をした男。
    まぁ本当に表向きは医者なのだが

    金木「.........嘉納」

    嘉納「君は私のことを知っているみたいだが、一応はじめましてだね。」

    そんな嘉納の言葉は無視し臨戦態勢に入る。

    嘉納「で、君は誰だい?一体誰からこの場所を聞いたのかな?」

    金木「それ....僕が答える必要ありますか.........?」

    バキッと指を鳴らし、赫子を出現させ足腰の筋力をフル活用し嘉納に飛びかかる。

    凄まじい速さで嘉納との距離が詰められ、あと数センチで赫子が届く......

    というところで、何かが間に入り金木の攻撃を弾いた

    金木「!!?」

    弾かれた力を利用し、いったん距離をとる。

    嘉納「自分で言うのもなんだが、こんなに怪しくて危ない実験をしているのに護衛の1人もつけてないとでも思ったのかな...?まぁここで襲われるとは、思いもしなかったが...」

    間に入ってきたのはローブをきた何者かだった。
    ローブに体を隠され性別はわからず、フードを被っているため顔もわからない。

    あいつが、マダムAの言っていた嘉納の護衛か......

    まだわからないが、恐らくあの護衛は強いだろう...それもかなり


    めんどうだな......
  43. 43 : : 2016/05/07(土) 09:55:47
    護衛って
    調べてみたら有馬説あるんですね
    今回のSSは
    いったいどんな独自解釈が語られるのか

    期待
  44. 44 : : 2016/05/13(金) 16:18:03
    放置せず自分のペースで頑張ってください
  45. 45 : : 2016/05/15(日) 00:03:48
    かなり間が空いてしまってすみません。
    続けます
  46. 46 : : 2016/05/15(日) 00:03:58
    ローブの人物を観察する。
    さらったと簡単に見ただけだが赫子を出した痕跡がない。
    そして手には武器が握られている。
    剣のような形をした武器。
    クインケだ。

    ということは、人間?
    現状じゃわからないか......
    もし、人間だとしても僕の邪魔をするなら......
    摘んでやる。

    再びバキッと指を鳴らすとともに、ローブの人物に向かって駆け出す。
    その勢いのまま跳躍しローブの人物の上から赫子を突き出す。

    しかし、ローブの人物は流れるような動きでそれを交わし、金木の脇に向かってクインケで斬りつける。

    金木「ッチ」

    金木は、急いで引き戻した赫子でそれを防ぐが、空中にいたことで攻撃の勢いをもろに受け勢いのまま体を流される。

    着地と同時に視線を前に向けるとローブの人物が目の前に迫っている。
    ローブの人物の薙ぐ攻撃を体を反らしてよけ、足払いをする。

    ローブの男は、それを跳んで避けるが、それは完全な悪手だ

    金木「流石に空中じゃよけられないだろ」

    渾身の力で赫子を横から叩きつける。

    ローブの人物はかろうじてクインケで防ごうとするが、クインケごと体を吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。

    ローブの人物の骨が軋むのが赫子を通して伝わってきていた。

    金木「やったか...?」

    そう思ったのも、つかの間でローブの人物が立ち上がる。

    金木「まだか...」

    再び攻撃に備えようとするが、そうする前に声が飛んできた。

    嘉納「その辺にしておきなさい、流石にプレーンタイプのツナギでは、それが限界だろう。」

    よく見てみると、ローブの人物のクインケは、ほぼ折れかけており、これ以上戦える状態ではない。

    嘉納「君がここまで強いとは予想外だったよ。ここは、おとなしくひかせてもらうよ。今の私の手駒では君を相手するには役不足のようだからね。君は実にいいベースになりそうだが、一旦諦めるとしよう。」

    そう言い嘉納は、くるりと踵を返す。
    が、何か思い出したかように立ち止まると、顔だけこちらに振り向き

    嘉納「そうだ......君も私と一緒に来ないかね?あぁ勿論これは材料としてではなく、仲間への勧誘だよ」

    金木「はい、とでも言うと思うんですか?」

    すると嘉納はハァと大袈裟に肩を落とし

    嘉納「そうかい...残念だよ」

    嘉納が機械を少しいじると周りにあった機械のが開き中からぞろぞろと嘉納の実験体たちが出てくる。

    嘉納「君とはまた会うことがありそうだ、それまでお別れだ。」

    そうして、嘉納は立ち去ろうとする。

    金木「待て!!」

    金木が嘉納に向かって駆け出そうとするが、嘉納の実験体たちが立ちふさがる。

    金木「ッチ邪魔だ!!」

    赫子を振るって次々と倒すが倒しても倒しても湧いてくる。

    金木「クソっ!!」

    実験体を相手している間にも嘉納たちが離れていく。
  47. 47 : : 2016/05/15(日) 00:35:42
    金木が嘉納の実験体を相手している頃
    嘉納たは......

    「いったたたたた、容赦ないなぁ〜」

    嘉納「もっとまともなクインケを持ってこないからだよ。それよりもそのローブはなんなのかね。」

    「いや、ちょっと顔を隠すためにです、それにマスクもらって、すぐに向かったところがここだとは、思ってもいませんでしたからね」

    嘉納「顔を隠すんだったら、マスクで良かったんじゃないのかね、あの『ピエロのマスク』で......」

    「それができなかったらローブきてたんですよ。もし、マスクつけてたら彼死んでも逃してくれなかったでしょうし。」

    ローブのフードを外すと現れたのは目の下にホクロのある中性的な男性だった。


    嘉納「......?まぁいい、とりあえずありがとうね旧多君、いや宗太君のほうがいいのかな?」

    旧多(宗太)「どちらでも」

    そう言うと旧多(宗太)は飄々とした笑みを浮かべながらどこかへと消えていった。

    嘉納「本当つかめない人だよ君は......」
  48. 48 : : 2016/05/15(日) 21:49:35
    旧多(宗太)もタイムスリップして
    来ちゃったのか?

    やっぱり最高だな
    このSS
  49. 49 : : 2016/05/17(火) 00:00:36
    その頃金木は、永遠と湧いてくる嘉納の実験体たちを相手にしていた。

    こいつらを相手していてもキリがない。

    そう考え金木は向かってくる実験体を無視し最小限に相手をしながら進んでいく。


    クソっ...結構離れたな。
    僕は特別耳や鼻がきくわけでもないし
    こんな時にヒナミちゃんがいてくれれば......

    そんな考えが浮かんだ瞬間、とんでもない嫌悪感が浮かんできた。


    僕は一体今何を考えた.........
    ヒナミちゃんがいてくれれば...だって......
    またあの子を巻き込むことを考えていたのか......?

    醜くて気持ち悪い、そんな感情を金木は自分に覚えていた。

    ヒナミちゃんには、今回こそ危険なことには付き合わせたくない。

    そんなことを考えながら進んでいくと、ふとある扉が目に付いた。
    それはどこか今までの研究室への扉ではなく、どこかゲストを迎える部屋の扉のような感じだった。

    その扉は何かが入り込んだかのようにあいていた。

    多分ここで時間をくっていたら、おそらくもう、嘉納に追いつけないだろう。


    .........仕方ないか.........


    金木は足を止め扉が開いている部屋に入る。
    部屋に入ると、そこでは今まさに嘉納の実験体が2つの人影に襲いかかる寸前だった。

    金木は、足に力を込め一気に間合いをつめるとその横腹へと蹴りをいれ、部屋の壁まで吹っ飛ばした。

    実験体を処理した後、2つの人影の安否を確認するために視線を下に向ける。

    人影の正体は2人の女の子だった。
    2人とも容姿はかなり整っていて、可愛いと言えるだろう。
    1人は黒髪でもう1人は対照的な白髪だった。

    クロナとナシロ...確か名前はそうだったはずだ。

    2人はお互いがお互いを守り会うように抱き合っていた。
    たった今、死から救われた安心感と突然現れた金木への恐怖心でいっぱいいっぱいのようだ。

    金木「2人とも大丈夫?」

    クロナ「あなたは」
    ナシロ「だれ?」

    恐る恐ると金木へと言葉を向ける。すると金木の赫眼が見えたとたんに2人はビクッと体を強張らせた。

    クロナ「喰種......」

    金木「......うん、そうだね.........僕は喰種だ」

    そういうと、再び2人はお互いを守るように抱き合った。

    そんな状態の2人に金木はゆっくりと優しく諭すような口ぶりで話し始める。

    金木「大丈夫...僕は君たちに危害を加えないよ」

    クロナ「本当に?ナシロになにもしない?」

    金木「うん、何もしない」

    ナシロ「クロナにもなにもしない?」

    金木「しないよ」

    そう確認すると、2人は警戒を解いてくれた。

    金木「ここは危険だ。早く逃げよう」

    クロナ「待って」

    ナシロ「パパは?」


    パパ......嘉納のことか.........

    金木「君たちのパパは......嘉納は君たちを置いて逃げたよ」

    そう告げると、明らかに2人は絶望の表情浮かべた。
    親に見捨てられた。それがどれだけ辛いことか......たとえそれが本当の親でなくとも......
    でも、だからこそ告げなければいけない。
    嘉納がまた、この2人を実験体として必要とするかもしれないから......
    どれだけ、残酷でも彼女たちと嘉納の縁は切っておかなければならない。
    だからこそ.........

    金木「大丈夫......僕が君たちを守るから......」

    クロナナシロ「「お兄ちゃん......」」

    金木「さぁ早くここから出よう。」


    嘉納......今回は逃したけど......次こそは確実に摘んでやる
  50. 50 : : 2016/05/17(火) 00:01:31
    >>48
    ありがとうございます。
    一応旧多(宗太)はタイムスリップしてきたわけではありません
  51. 51 : : 2016/05/21(土) 16:56:58
    面白いです
  52. 52 : : 2016/05/22(日) 04:46:10
    そうして金木はクロナとナシロを連れ嘉納の隠れ家から脱出した。
    道中、クロナとナシロには目をつぶらせておいたので変にトラウマになったりはしないだろう。

    で...だ
    脱出したまでは良かった......そこまでは良かったのだが、今、金木は悩まされていた。


    どうしたものかな......


    金木が悩んでいるのは、クロナとナシロの今後の所在についてだ。
    最初は、2人を助け出した後はCCGへ預けようと思っていたのだが、当の本人たちが

    クロナ「いや」

    ナシロ「お兄ちゃんについていく」

    と、言って聞かないのだ。

    そうなると金木の家に住ませるということになるのだが....


    さすがにそれはなぁ......


    本当は、この後リョーコとヒナミを助けた後、しばらく匿う予定だった
    金木は1人暮らしなので、2人程度だったらさほど問題はなかったのだが、さすがにクロナとナシロを加えて4人となると窮屈になるだろう。

    それに、今後も月山さんや万丈さんを仲間にし、危険が及ばない範囲で力を貸してもらうと思っていた。
    そうなると、彼女たちは今は人間、それを食い種の集団の中に置いておくのは、どうかと思う。

    さらに言えば、この2人金木の事を『お兄ちゃん』と読んでいるが、ヒナミのように年が離れているわけではない。
    と、なると問題が出てくるわけだ。

    金木「僕は喰種だよ?」

    クロナ「お兄ちゃんなら大丈夫」

    ナシロ「問題ない」

    金木「......」

    金木がどうしたものかと考えていると、2人は顔を見合わせ頷き会うと、金木へと擦り寄った。

    クロナ「お兄ちゃんは私たちのこと嫌なの......?」

    ナシロ「邪魔なの......?」

    金木「.......嫌でも邪魔でもないです。」

    流石に捨てられる子犬のような悲しい泣きそうな目をされたら勝てる気はしない。

    こうして、結局金木が折れ、2人は金木の家へと住むことになった。



    こうなると、早くあの人を仲間にしないとな......
  53. 53 : : 2016/05/22(日) 05:21:55
    金木は2人を連れ家に帰ってきていた。

    金木「ただいま」

    と、何も返ってこないのをわかっていて呟く。
    靴を脱ぎ、家に上がる。

    金木「何してるの?」

    玄関前でキョロキョロと中を見渡している、2人に声をかける。

    金木「上がっていいんだよ?」

    クロナ「お邪魔します」

    ナシロ「お邪魔します」

    金木「うん、いらっしゃい」

    2人を家に上げると、ひとまず家の中を案内した。
    それから2人の寝床を用意し、人心地をつく。
    ベットに体を投げ出すと、どっと疲れが押し寄せてきた。

    金木「ふぅ......」

    ベットで横になっていると、ふと、自分の携帯が目に付いた。
    何気なくけいたを手に取り、電源をつける

    金木「......げっ!」

    すると携帯には凄まじいほどの着信履歴が入っていた。
    そのうちのほとんどがヒデからのものだった。

    金木「やばっ大学のことすっかり忘れてた。」

    そうしていると、ちょうど携帯に電話がかかってきた。

    相手はヒデだ。

    金木「...もしもし」

    ヒデ『あーっ!!やっと出やがった!何してんだよ金木!』

    金木「ごめんごめん。ちょっと野暮用で...」

    ヒデ『野暮用ぉ?まぁいいや......お前今すぐ大学こい』

    金木「え?今から?」

    ヒデ『今からだ。優しい俺がお前の分もノートとってやってたから、それを取りに来い、それに紹介したい人もいるしな』

    金木「......わかった、今から行くよ。」

    ヒデ『おぅ、待ってる』

    電話からプツッブーブーという音が聞こえる。
    金木は携帯を閉じると服を着替え出かける準備をする。

    クロナ「お兄ちゃんどこかいくの?」

    金木「ちょっと大学に......あぁそうそう、はい」

    金木はクロナにお金を渡した。

    クロナ「何これ?」

    金木「必要なものとかあるでしょ?ナシロと一緒に買い物に行って来なよ」

    クロナ「いいの?」

    金木「気にしないでいいよ」

    そういうと、嬉しそうに笑みを浮かべる

    クロナ「ありがとうお兄ちゃん!ナシロ買い物に行こ!」

    そんな2人を見送ってから金木も家を出た
  54. 54 : : 2016/05/22(日) 15:27:20
    これなんてエロゲ?w
  55. 55 : : 2016/05/24(火) 04:04:37
    クロナ、ナシロを見送ってから金木は家を出て、現在上井大学の目の前まできていた。


    そういえば、どこ集合とか聞いてないな......
    まぁ適当にブラつけば会えるよね。


    そう思いながら歩いていると、後ろから猛スピードで走ってくる人物がいた。

    ヒデ「こぉぉぉぉらぁ金木ぃ!!テメェどんだけサボってんだ!!」

    その人物は、探していたヒデだった。
    ヒデは走ってきた勢いなままこちらに突っ込んでくる。
    それを、ひょいと躱す。

    金木「やぁヒデ」

    ヒデ「やぁ......じゃねぇよ!!お前何サボってんの?反抗期か?反抗期なのか?お前西洋史のアウェイ感ハンパないんだぞ!?知ってるか金木、ウサギは寂しいと死んじゃうんだぞ?俺死ぬぞ」

    金木「大丈夫だよヒデ、それ迷信だから」

    ヒデ「知ってるよ!たく、まぁいいや。で、本当に何してたんだよ」

    金木「え?あぁ......まぁいろいろ?」

    ヒデ「ふぅん......まぁいいか。ほれノート」

    そうヒデがノートを差し出してくる

    金木「ありがとう」

    ヒデ「感謝しろよ。てか今度なんか奢れ」

    金木「考えとくよ」

    ヒデ「あと今から付き合えよ委員会の仕事」

    金木「えぇー」

    ヒデ「文句無しな。ほれ早く」

    そう言いながらヒデが背中を押してくる。
    そんなたわいない会話や行動がとても楽しくて、いつまでも続けばいいと思う。

    こうやって、ヒデとヒデの他にもトーカちゃんや月山さんや店長や古間さんや入見さんや万丈さんたちみんなで笑えるような時間。
    そんな時が来ればいいな。
  56. 56 : : 2016/05/27(金) 00:05:24
    そんなこんなで、金木とヒデは上井大学の、ある部屋の前まで来ていた。
    ヒデの委員会の仕事で必要なデータを取りにきたのだ。


    ここで西尾先輩と出会ったんだよなぁ......
    正確に言うと二回目だけど。
    最初の西尾先輩の印象は最悪だったからかなぁ......

    そんなことを考えていると、ヒデが部屋の扉に手をかけていた。


    待てよ......?
    確か西尾先輩、この時、貴未さんと.........

    金木「ヒデ待っーーー」

    何かを思い出した金木がヒデを制止する前に、ヒデは扉を開けた。

    最初に僕たちの知覚に飛び込んできたのは、1人の男、西尾先輩、そしてその膝の上に対面に跨るようにして座り、服がはだけており素肌晒しをあられもない姿をしている女性、貴未さんと

    貴未「き...きゃぁぁぁぁぁぁあ!!!」

    その悲鳴だった。
    その女性は即座に服装と整え逃げるように部屋から出て行った。

    いや、本当に逃げてたか......

    すると、固まっている金木とヒデに声がかかる。

    西尾「おい永近、部屋に入るときはノックしろって言わなかったか?俺は」

    ヒデ「あはは......スンマセン。」

    西尾「俺、自分の領域を犯されるのが嫌いなんだよ......で、お前の後ろの...誰?」

    ヒデ「あぁ!!俺の親友の金木っす」

    金木「金木 研です」

    西尾「ふぅぅん......よろしく。カ ネ キ」

    西尾は、ニコッた社交的に笑っているが、その奥には明らかに別のもの
    喰種としての笑顔も混ざっていた。

    西尾「で、永近はなに?去年の店舗の記錄でも取りにきたのか?」

    ヒデ「あ、そうっす」

    西尾「あー......あれどこ置いたっけか......永近お前も探せ」

    ヒデ「えー」

    西尾「何か文句でも?」

    ヒデ「何でもないです」

    そうして西尾先輩とヒデはデータを探し始めた。
    金木もそれを見て、一緒に探し始める。

    探し始めてしばらく経った時、西尾が何かを思い出したかのように声をあげた。

    西尾「あ......あれ家に持って帰ったままかも」

    ヒデ「マジすか!?」

    西尾「いいや、永近このあと暇か?だったら俺の家に取りに来いよ」

    ヒデ「わかりました」

    西尾「で、お前はどうすんの?」

    金木「ついていきます」

    西尾「そうか、じゃあさっさと行くぞ」

    そうして3人は部屋から出て行った
  57. 57 : : 2016/05/27(金) 19:59:20
    面白いです!
    期待してます
  58. 58 : : 2016/05/28(土) 05:01:09
    期待
  59. 59 : : 2016/05/28(土) 09:03:38
    期待
  60. 60 : : 2016/05/28(土) 22:58:48
    そんなこんなで、金木たちは大学を出て街道を歩いていた。
    ヒデと西尾が喋りながら前を歩き、その後ろをついていくように金木が歩いている。
    途中で寄り道してたい焼きを買って食べたが、


    まずい......食えたもんじゃない
    西尾先輩は普通に食べてるけどスゴイな......


    そうこうしている間に結構な距離を歩いていた。

    西尾「次、そこ左な」

    ヒデ「はーい」

    左に曲がる......と、そこには道はなく、行き止まりだった。

    ヒデ「行き止まりっすよ。センパーー」

    ヒデの言葉は最後まで続くことはなく、途中で途切れた。
    理由は簡単で、ヒデが吹き飛んだからだ。
    西尾の蹴り飛ばされて...

    ヒデは壁に激突すると、そのままズルズルと倒れこみ動かなくなった。

    西尾「そりゃなぁ、見られたらこまんだろ」

    金木「.........西尾先輩」

    西尾「あぁ?何だ金木......驚いてんのか?」

    西尾の目がじわじわと赤く染まっていく。

    西尾「お前らの大学に、その先輩に喰種がいたことに」

    金木「......」

    西尾「俺もなぁ本当ならお前らを食おうなんて思わねぇんだよ。同じ大学のやつらが襲われたとなると鳩のやつらが出てきちまうかもしんねぇし、でも最近、大食いのクソ女のせいであまり食えてなくてな腹減ってんだよ、そこに無駄に美味そうな匂いしたお前が来たわけだ」

    そう、喋りながら西尾は金木に向かい歩いていく。

    西尾「だから、悪く思うなよ」

    ニヤッと悪い笑みを浮かべ、金木に拳を放つ

    しかし、それを金木がくらい吹き飛ぶことはなかった。

    金木が片手で西尾の拳を受け止めたのだ。

    西尾「なっ.........!?」

    本来の人間なら喰種の拳は受け止めことなんて芸当はできないだろう。
    ゆえに西尾は驚いているのだ。
    自分の拳を受け止めた金木に...

    金木がうつむいていた顔を上げると左目が赤く染まっていた。

    西尾「っ......ッチ喰種かよ」

    西尾が素早く下段蹴りを放つが、金木は西尾の拳を離しそれをサッと避けた。

    西尾「ッチ美味そうだと思ってたの喰種かよ......ってことは何か?お前もこいつを食おう思ってたのか?」

    西尾はヒデの元まで歩いていくとヒデの顔を踏みつけた。

    金木「足をどけてください。ヒデは大切な友達です」

    西尾「はっ...友達?喰種と人間がか?そんなん幻想に決まってんだろうが、人間は喰種(俺ら)にとって食物でしかねぇ、こいつだってお前が喰種だと知ったら裏切るに決まってる」

    西尾の顔が嫌なことを思い出しているかのように歪んでいく。

    西尾「まぁどっちにしろ、お前らの友達ごっこも今日で終わりだ、こいつは俺が食うし......」

    西尾が赫子を発現させる。

    西尾「お前はここで殺すから」

    ダッ!と西尾が金木に向かい駆けてくる。
    西尾はその勢いのまま蹴りを放つ
    が、金木はそれをしゃがむようにして避ける。

    西尾「ッチ」

    そのまま西尾は続けて二発三発と蹴りを放ち合間に赫子で攻撃してくるが、それも金木は軽くかわす。

    西尾「ちょこまかしやがって!!」

    金木「僕は......」

    西尾「あ?」

    金木「僕は西尾先輩とは戦いたくない。」

    西尾「だったら大人しく死ねよ!」

    金木「だけど.........」

    金木は西尾が放ってくる蹴りをかわすと、懐に入り西尾の腹に拳を叩き込んだ。

    西尾「ごふっ!!」

    金木「ヒデに危害を加えたのは許せません。」

    そのまま西尾の襟をつかみ空中に放ると、自分の赫子を発現させ西尾の腹を貫いた。

    西尾「ぎゃ…めろッ!!やめろ馬鹿野郎ォォ!!死ぬッ!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!死ぬゥゥウゥゥ!!!!」

    絶叫する西尾の腹から赫子を抜き去る。

    西尾「ゴポッ...おまえ...それは、リゼの......」

    そういい西尾は気を失った。


    ......やりすぎたかな?
    一応死なない程度の大怪我にしといたんだけど
    すみません西尾先輩.........


    金木は赫子を消すと、ヒデの方へと向かっていった。
    そして、ヒデの眼の前で立ち止まると......

    金木「いつまで死んだフリしてんのさ......ヒデ」

    ヒデ「......あり?バレてた?」
  61. 61 : : 2016/05/28(土) 22:59:28
    >>57
    >>58
    >>59
    ありがとうございます
  62. 62 : : 2016/05/29(日) 01:06:34
    期待!
  63. 63 : : 2016/05/29(日) 02:08:01
    期待ぃーーー
  64. 64 : : 2016/05/29(日) 17:09:40
    ヒデもヒデで
    タフですよね(笑)

    期待
  65. 65 : : 2016/05/31(火) 23:12:22
    ヒデ「いやー俺史上最高の迫真の演技だったと思ったんだけどなぁ」

    「いっつつ、西尾先輩容赦ねぇな........」と言いながらヒデは横になっていた体を起こした。
    それでも、やはり辛いのか体を背の壁に預けている。

    金木「僕も一周目(最初)は気づかなかったよ、気づいたのはヒデに教えてもらってから(後から)だよ」


    ヒデ「まぁなんたって俺の迫真の演技だからな」

    少しの間、2人の笑い声がしていたが、それもすぐに途絶え沈黙が場を支配し始める。


    どう切り出そう......

    もともと最初のうち、親友のヒデに自分が喰種であることを告白するため、わざわざ気絶したフリをしていたヒデに声をかけた。
    もうヒデ(親友)を失わないように...

    金木がどう切り出そうかと悩んでいる間も沈黙が続く...そして、その沈黙を破ったのは金木ではなくヒデだった。

    ヒデ「......金木...お前喰種だったんだな......」

    金木「......うん」

    ヒデ「ずっとお前の近くにいたのに全然気づかなかった......お前の嘘ぐらい、すぐに見抜ける自信はあったのにな」

    金木「.........」

    こうしている今も金木は悩んでいた、一周目に起きた自分の出来事を語るか語るまいかを...

    金木「......あのさヒデ...」

    ヒデ「いいよ」

    金木「え?」

    ヒデ「無理して話そうとしなくてもいいぞ......俺に気ぃつかってんだろ...無理して話したくないことを話そうとしなくてもいいよ......それに」

    ヒデは壁に体を預けながらと自力で立つと、金木の前まで歩いていくと、ポンと金木の肩に手をのせ

    ヒデ「お前が喰種だろうが何だろうが俺の親友だってことに変わりわねぇよ」

    そういいニカッと笑った

    金木「ヒデ.........」

    ヒデ「西尾先輩から守ってくれてありがとな」

    ヒデの言葉にどう返そうかと迷い、結局悩み悩んだ結果、涙が出そうなのを我慢し微笑みなが
    らこう言った

    金木「......どういたしまして」

    ヒデ「よし!......で、西尾先輩どうすんの」

    金木「とりあえず放置かな」

    ヒデ「お前......結構エグいな」

    金木「そう言ってもなぁ......」

    血まみれで腹に風穴があいている人物を背負っていたら、それはそれは目立つだろう。
    いや、目立つどころではなく、間違いなく警察か鳩が飛んでくるだろう。

    色んな面を考慮しても西尾は放置が最善というのが金木の結論だ。


    そもそも、喰種の生命力と治癒力があれば死なない程度にはしている.........はずだ。

    それに、西尾のしぶとさに関しては月山によって実証されている。
    何なら、そこら辺のゾンビよりしぶとい。
    そこら辺にゾンビはいないが......

    ヒデ「まぁお前がそこまで言うなら信じるし、いいけどよぉ」

    金木「それなら、行こうかヒデ」

    ヒデ「どこに?」

    金木「帰るんだけど?」

    ヒデ「まじでこのまま放置......」

    金木「大丈夫だから、この後西尾先輩は生きてるし、鳩にも見つからないし、他の喰種にもやられることもないから」

    ヒデ「......お前喰種の他にも予知能力でも持ってんのか?」

    金木「え?まぁそんなところかな...」

    ヒデ「ふぅん」

    長年連れ添っているからなのだろう、ヒデは金木が顎を触っているのを見逃さなかった......

    ヒデ(まぁ無理に話さないでいいっていたのは俺だしな......でもまぁやっぱり親友の隠し事、それも悩んでいる隠し事はきになるよなぁ)
  66. 66 : : 2016/05/31(火) 23:13:53
    >>62
    >>63
    ありがとございます

    >>64
    ありがとうございます。
    西尾先輩の蹴りくらって意識保てるぐらいですからね
  67. 67 : : 2016/06/01(水) 12:54:29
    ヒデ恐ろしい子

    今後とも引き続き
    期待
  68. 68 : : 2016/06/01(水) 14:42:20
    おお、原作なぞってる

    期待
  69. 69 : : 2016/06/04(土) 23:59:23
    そのあと、2人は金木の家に行き、お互いへの関わり方を話し合った。

    金木の意見は「ヒデを巻き込みたくない、だから距離を置きたい」

    ヒデは「金木の力になりたい、俺はお前をサポートする」

    と、お互い全く正反対の意見になり、ちょっとした口論になった。

    結局ヒデが、「お前が何と言おうが、俺は勝手に首突っ込んで、お前のことをサポートする」

    という言葉に金木が折れ、無理はしない、危険をおかさないという条件で納得した。


    と、そんな話し合いが終わったところに、ちょうどクロナとナシロが買い物から帰ってきた。

    ヒデ「おい、金木、美人2人は一体......?」

    金木「えーと......居候?」

    ヒデ「おまっ!!美人2人と1つ屋根の下とか、なめてんのか!ふざけんなよ!」

    金木「え!?そんなこと言われても..」

    クロナ「お兄ちゃん」

    ナシロ「その人だれ?」

    金木「あぁ紹介するね、僕の親友のヒデ、仲良くしてあげて」

    クロナ「よろしく」

    ナシロ「よろしく」

    クロナとナシロが友好の挨拶をヒデにするが、ヒデはそれに応じず固まっている、その表情は何かショックを受けたような顔をしている。
    そして、くるりと金木の方を見ると少し悲しそうな顔をして

    ヒデ「金木お前............いや、そうだよな.........例え親友だったとしても、人の趣味やら性癖に口出す権利はないよな、個人の自由だし......」

    金木「ちょっとヒデ?......何か誤解してない?」

    ヒデ「あぁ大丈夫、俺はお前がどんな趣味を持っていようが性癖を持っていよが......親友だからな......」

    金木「ちょっとヒデ!やっぱり誤解してる!何か誤解してるって!!」

    ヒデ「大丈夫、居候させる代わりに自分のことを『お兄ちゃん』って呼べって強制させてるとは思ってないから」

    金木「絶対に思ってるよね!?違うから!僕にそんな趣味はないから!!」

    ひどい誤解だ、『お兄ちゃん』というのは勝手に二人が呼んでいるだけで、決して強制させているわけではない。
    僕には、そんな趣味も性癖もない。
    第一、お兄ちゃんと呼ばれても嬉しくなんて......嬉しくなんて...な......ない

    正直言うと、ちょっと嬉しかったかもしれない。

    でもこれは一人っ子だったから妹ができたみたいでって意味であって、変な意味ではない。

    そうそう、ヒナミちゃんの時と同じような感じだ。

    なので決して僕が変態ということではない。

    ......違うからね?


  70. 70 : : 2016/06/05(日) 00:00:15
    >>67
    >>68
    ありがとうございます
  71. 71 : : 2016/06/05(日) 07:05:13
    面白いです
    期待してます!
  72. 72 : : 2016/06/06(月) 04:00:17
    面白いよ!
    超期待っす!
  73. 73 : : 2016/06/06(月) 09:11:01
    期待!!
  74. 74 : : 2016/06/06(月) 19:15:27
    超期待!!!!
  75. 75 : : 2016/06/09(木) 11:16:11
    T山「変態だってぇ?心外だな」
    S木「あ ん し ん ♪」
  76. 76 : : 2016/06/19(日) 00:34:41
    かなり間が空いてしまいました
    すみません
  77. 77 : : 2016/06/19(日) 00:34:48
    この後、ちゃんとヒデの誤解を解いてからヒデを家に帰した。
    それから、クロナとナシロと話して金木の呼び名について話し合った。
    結果、金木の呼び名は「お兄ちゃん」から「ケン」に変わった。

    金木は「金木でいいんじゃ?」といったのだが二人は「ケン」と言って即刻却下された。


    さて、明日はあんていくに行かないと...
    リョーコさんとヒナミちゃんを助ける上で少しでも接点は欲しいからね。
  78. 78 : : 2016/06/19(日) 01:14:55
    次の日...

    金木は「あんていく」まできていた。
    扉を開けるとコーヒーのいい匂いが漂ってくる。

    トーカ「いらっしゃい...!?...ま...せ」

    扉を開けた時に鳴った鈴の音に反応しトーカが反応したが金木の顔を見た途端に表情がこわばった。


    うわ〜、何でコイツ生きてんの...?ってかおしてるなぁ......
    まぁリゼさんに狙われていたんだし、それも分かるけど...

    とりあえず、金木は空いている席につきコーヒーを一杯頼んだ。

    しばらくして、コーヒがきて、本を読みながらコーヒーを飲む。

    そうして時間を潰していると、店の扉が開いた。

    扉の方を見てみると、2人の親子だった。
    とても、優しそうな柔和な笑みを浮かべている心優しそうな女性と、その後ろに隠れるようについて歩いている女の子だ。


    ......ヒナミちゃん、リョーコさん.........

    トーカ「いらっしゃい、リョーコさん、ヒナミ」

    リョーコ「忙しい時間帯にごめんなさいね、いつものことなんだけど...」

    トーカ「はい、今店長呼んできますね」

    トーカが店長を呼ぶために店の奥へとひっこんでいった。
    少しして、トーカが店長を連れて戻ってきた。

    芳村(店長)「リョーコさん、こっちへ」

    リョーコ「はい」

    店長がリョーコさんを連れて再び店の奥へと戻っていった。

    トーカ「ほらヒナミはこっち」

    トーカが残ったヒナミを引き連れて金木の横を通り過ぎようとした時、金木はわざと本を落とした。

    金木「あ......」

    と、わざとらしく声も出しておく。

    すると、ヒナミは目の前に本が落ちてきたので、それを拾うと、恐る恐るとこっちへと本を差し出してくる。

    金木は、本を受け取ると

    金木「ありがとう」

    と、言おうとしたが、受け取った瞬間ヒナミは逃げるように走って行ってしまった。


    まぁ、しょうがないか......

    トーカが戻ってきたのを見ると、金木はそっと席を立ち、先ほどヒナミが行った方へと向かう。

    ここでバレたら元も子もないので、なるべく気配を消すようにして歩いた。

    と、金木はある部屋の前で足を止めた。

    ここでヒナミが「食事」をしているはずだ。


    1周目では、ヒナミに失礼なことをしたしなぁ......古間さんにもデリカシーがないって言われたし......
    .........待てよ、もしかしなくても僕って今から、とても失礼でデリカシーのないことをしようとしてよね.........

    ちょっとした罪悪感を覚えながらも金木はドアノブに手をかけた
  79. 79 : : 2016/06/23(木) 00:43:22
    扉を開けると、そこには「食事中」のヒナミがいた。
    ヒナミは扉が開けられたことに、驚いた顔をしていたが金木の顔を見た途端に恐怖したような顔になった。

    ヒナミ「え......あ...」

    ヒナミは、この時は金木のことを半喰種だということをしらない...
    今のヒナミからしてみれば人なのか喰種なのかよくわからない者が侵入してきたのだ。
    ちょっとしたパニックになるのも仕方がない。

    ヒナミ「だ...誰かーーーー」

    といっても、ここで叫ばれたらいろいろと困る。
    なので、金木はヒナミの口を手で覆った。
    それはもう優しく、なるべく怖がらせないように

    金木「いきなり入ってきちゃってごめん...でも大丈夫、君の敵ではないから」

    金木は優しく柔らかい口調で諭すように言った。
    それにヒナミは了承の意味でコクコクと頷いた。
    それを確認し手をはなした。

    金木「ごめんね、怖い思いさせて」

    ヒナミ「う、ううん大丈夫、少しびっくりしたけど......それより、お兄ちゃんは誰......?ううんお兄ちゃんどっちなの?」

    金木「......僕は...喰種だよ」

    ヒナミ「そうなんだ......ごめんなさい、お兄ちゃんからは何か...人と喰種が混ざったような匂いがしたから......」

    やっぱりヒナミちゃんは五感が鋭いな......

    金木「......きっと僕のもとが元が人間だからだよ」

    ヒナミ「え.........?元...人間......?」

    金木「うん、まぁいろいろと理由があってね......」

    ヒナミ「......あの、ごめんなさい」

    金木「ううん気にしないでいいよ。確かに、この身体(喰種)になった最初の頃は、何でどうして僕がこんな目に......と思ってたよ。でも、今は違う......喰種の力(この力)があるおかげで守りたいものを守ることができるからね」

    ヒナミ「お兄ちゃんの言ってることは難しいけど、何となくわかった気がする。」


    よかった......なんとか打ち解けられたみたいだ


    そう思った時、部屋の扉が開かれた

  80. 80 : : 2016/06/23(木) 09:53:30
    修羅場期待
  81. 81 : : 2016/06/24(金) 01:17:12
    トーカ「ヒナミ?声聞こえたけどなんかあった」

    扉を開けたのはトーカだった。
    トーカは何気ない表情で部屋に入ってきたが、金木の姿を見た途端に表情が一気に強張った。

    今の部屋の現状は、ヒナミの目は赫眼のままであり、尚且つ金木は通常時の目である。

    これを見てトーカがどう捉えたのかは、言うまでもない。

    トーカ(コイツ、ヒナミの赫眼を見た、始末するしかないか)

    トーカは、そう決めると床を蹴り、金木との間合いを詰める。
    そのまま金木の首をはねるため手刀を繰り出す。

    金木「ちょっ!!?」

    トーカの手刀を避けるため上体を反らしかわす。
    そのまま、距離をとるため後ろへと飛び退く。

    金木「ちょっと待って!話をーーー」

    トーカ「うっさい!赫眼を見たからにはアンタはここで殺す!」

    ヒナミ「お姉ちゃん待って!その人はーーー」

    トーカ「ヒナミは退がってな」

    そういい、再び金木へと向かう。
    そして連続して蹴りや手刀を繰り出す

    が、それを金木はことごとくと避けていく。

    トーカ「てか、何でアンタが生きてんの?リゼに狙われてたはずでしょ......まさかアンタ白鳩じゃ......!!?」

    金木「違う違う!!?誤解だよ!」

    そう話している間にも、攻防は続くがトーカの攻撃は全て躱され、防がれ、いなされている。

    トーカ「ッチ!鬱陶しい!!」

    トーカの背中から翼のような形の赫子が噴き出す。

    トーカ「さっさと終わらせる」

    赫子を発現させたトーカが金木へと羽赫の弾丸を飛ばそうとした時、声がかかった。

    芳村「待ちなさい、トーカちゃん」

  82. 82 : : 2016/06/27(月) 23:25:25
    トーカ「て、店長......」

    芳村の制止の声により、トーカの行動が止まる。

    トーカ「だけどこいつはーー!」

    芳村「落ち着きなさい」

    トーカ「......はい」

    トーカが渋々といった感じのまま後ろにさがる、それに変わり芳村が前へと出てきた。

    芳村「さて、それで君は?」

    金木「金木 研です」

    芳村「金木君か......で、君はどっちなんだい?」

    さっきのヒナミと同じような質問をされたので、金木は一旦目を閉じ、そしてゆっくりと開けた。

    その、左目を確かに喰種の証である赫眼となっている。

    トーカ「...!!?」

    芳村「隻眼......金木君...君は...」

    金木「すいません。詳しいことは話せません。」

    芳村「そうかい...それなら無理に話さなくてもいい。だが、君はどうしてここに?」

    金木「...ここにコーヒーを飲みに来たら、いい匂いがしたのでそれに釣られてしまったんです。」

    芳村「君は...最近食べてないのかい?」

    芳村が金木の顔をじっくりと観察してからそう言った。

    金木「僕は人を......殺したくない、食べたくないんです。」

    芳村「だが、そうしないと私たち喰種は生きていけない。なんなら、あんていくから君に食事を分けてあげよう」

    金木「ありがとうございます。だけど僕は......」

    芳村「そうかい......ちょっと待ってなさい」

    そういい、芳村は何かを取りに部屋を出た。
    そして、少しすると戻ってきた。

    芳村「君にこれをあげよう」

    芳村が金木に渡したのは見た目が角砂糖のような物体だった。

    芳村「それをコーヒーに溶かせば空腹を紛らわせられるだろう...だが、紛らわせるだけだ」

    金木「ありがとうございます。」


    これで2つ目の目的も達成したな......


    そう、もともと金木があんていくを訪れた理由は2つあった。
    一つは、事前にヒナミたちと顔を合わせておくため。
    そして、二つ目は、芳村から貰った角砂糖を手に入れるためだ。
    金木は、基本人は食べず、共食いで飢えをしのいできた。
    だが、今は様々な目的があるため、今の段階で目立った行動を起こし白鳩に目をつけられるわけにはいかない。
    そのため、別の飢えをしのぐ方法が必要だった。
    そのためである。

    金木「ご迷惑をかけました。今日のところは帰らせてもらいます。これコーヒーの代金です。」

    芳村にお金を渡し部屋を出て行こうとする。

    芳村「たえられなくなったらいつでも来なさい」

    金木「.........はい」
  83. 83 : : 2016/06/28(火) 22:16:06
    トーカちゃんの
    考えるより先に動くところ好かないな俺

    つーか
    事がうまく行きすぎて逆に不吉だな
  84. 84 : : 2016/07/03(日) 00:16:28
    期待です!
  85. 85 : : 2016/07/11(月) 02:18:22
    金木はあんていくを出た後、途中スーパーで買い物をした後、真っ直ぐ家に帰った。

    クロナ「おかえり研」

    ナシロ「おかえり」

    家に戻ると真っ先に2人が玄関まで駆け寄ってきてそう言った。

    金木「うん、ただいま」

    クロナ「研、それは?」

    クロナは金木が持っていたスーパーの袋にを見ながらそう言った。

    金木「あぁこれ?今日の2人の夕食は僕が作ろうと思ってね」

    クロナ「研が?」

    ナシロ「研、料理できるの?」

    金木「まぁそれなりにはできるかな?」

    クロナ「期待してる」

    金木「あはは、あまり期待されても困るよ」

    スーパーの袋から必要な食材だけを取り出し残りはクロナとナシロに冷蔵庫に入れてもらっておく。

    ナシロ「ちなみに何を作るの?」

    金木「今日は簡単にチャーハンかな」

    クロナ「チャーハンって簡単なの?」

    金木「そうだね、あまり手間もかからないし」

    ナシロ「そうなんだ」

    金木「ほら、2人とも僕がチャーハン作ってる間にお風呂入ってきて」

    クロシロ「「はーい」」

    2人は気の抜けた返事をするとバタバタと準備をしお風呂へと入っていった。

    金木「さてこっちも始めようかな」
  86. 86 : : 2016/07/11(月) 03:12:14
    〜1時間程後〜

    クロナ「研あがった」

    金木「こっちももうできるよ」

    クロナとナシロが出てくると、程なくしてチャーハンが出来上がる。

    出来たチャーハンをお皿に盛り付けて2人のもとへと運んでいく。

    金木「はい、どうぞ」

    そう、皿を差し出すと2人は手に取る。

    金木「まだちょっと熱いかもしれないから気をつけてね。」

    クロシロ「「いただきます」」

    丁寧に手を合わせながら、そう言うと2人はチャーハンに手をつけ始める。

    クロナ「美味しい」

    ナシロ「うん、とっても」

    金木「それは良かった」

    美味しいと言ってもらえて、自然と金木の顔がほころぶ。
    2人の食べてる姿を眺めていると、程なくして2人はチャーハンを完食した。

    クロシロ「「ご馳走様」」

    金木「お粗末様」

    2人が食べ終えた皿を片付けようと立ち上がろうとしたら、金木はクロナとナシロに抑えられた。

    クロナ「片づけは私たちがやる」

    ナシロ「研は大人しくしてるかお風呂にでも入ってきて」

    金木「......わかったよ、お風呂に入ってくる」

    そう立ち上がりお風呂の準備をしていると

    クロナ「背中流そうか?」

    金木「大丈夫」

    ナシロ「それは肯定の意で?」

    金木「うわー日本語って難しい!!いらないよ」

    クロナ「そう...残念......」

    ナシロ「遠慮しないでもいいのに」

    金木「遠慮してない」

    そういい風呂に入っていく。

    風呂に入ると体を洗い終えてから湯船に浸かる

    金木「フゥ〜」


    ......もうすぐか......相手は亜門さんと、確か真戸とかいう捜査官......
    手強い......と思う。だけど、やるしかない
    リョーコさんを助ける。



    風呂から上がると、今後の予定を金木は2人に話した。この家の住人が増えるかもということも

    その話の途中で、捜査官と戦うという話をすると、2人の顔が少し強張った。

    金木「どうかした?」

    クロナ「研、大丈夫なの?」

    金木「正直手強い相手だよ。でもどうにかするよ」

    ナシロ「でも研、最近食べてないでしょ?」

    金木「.........」

    クロナとナシロはもとCCGの施設にいたので、喰種についての知識は持っている。
    だからこそ金木を心配している。

    喰種は人間を食べる。それしか食べれない。
    これは誰もが知っていることだ。
    喰種は人間を食らうことによって栄養をえている。
    共喰いでも、人間を食らう程ではないが栄養を得ることができる。
    しかし、このどちらとも食さないのであれば栄養は得られない。
    それは必然的に自らの弱体化につながる。
    赫子の発現もキレも悪くなる。
    それは弱肉強食の喰種の世界では致命的だ。

    さらに、金木が今から戦おうとしているのは喰種を狩るために存在している集団の人間だ。
    それも、手練れ
    いくら、強くても本来の力が出せなければヤられる可能性が出てくる。

    だから、だからこそ2人は心配しているのだ。

    クロナ「なんなら、私たちを......」

    ナシロ「食べても......」

    そういいながら襟の部分をずらし肩を露出させる。
    女性特有の丸みがかった柔肌
    それを見た瞬間、金木の体に電流が流れるような感覚が走る。
    それは、性欲なんて可愛いものではなく、おぞましい食欲だ。
    柔らかそうな肌に加え、喰種を誘う人間の女性の香りが金木の喰種としての欲望を沸き立たせる。

    美味しそう、嚙みつけ、噛みちぎれ、喰いちぎれ、食い荒らせ。
    どんどん湧いてくる、そんな欲望をなんとか理性で押し留める。

    金木「......二人とも......肩......しま...って...」

    クロナ「でもーーー」

    金木「いいから!!」

    金木の大声にビクッと体を震わせる。そのあとも少し躊躇っていたが渋々ながらも襟を戻し肩をしまった。

    金木「ナシロ......」

    ナシロ「......な、なに?」

    金木「悪いけど....コーヒー...入れて...くれるかな」

    ナシロ「う、うん」

    ナシロは急いで台所に行きコーヒーを入れ始める。
    基本クロナとナシロのいれるコーヒーはインスタントのものなのですぐにできた。

    ナシロ「研コーヒー」

    金木「ありがと.....あと、そこに置いてある角砂糖みたいなのも一つ取ってくれる」

    ナシロ「うん」

    ナシロは、金木に今日もらってきたばかりの角砂糖のようなものを手渡す。

    金木はそれをコーヒーに溶かすと、いつものように味わうようにではなく、一気にコーヒーを流し込んだ。

    金木「ふぅ.........落ち着いた」

    ナシロ「研.......?」

    金木「二人とも今日はもう寝よう」

    クロナ「.......わかった」

    ナシロ「....おやすみ」

    金木「おやすみ」

    そうして各自、自らの部屋へと戻っていった
  87. 87 : : 2016/07/11(月) 08:54:06
    期待
  88. 88 : : 2016/07/20(水) 21:49:30
    超おもしろい!!!!!!!!!!!!!!!
  89. 89 : : 2016/08/10(水) 04:12:09
    クロナとナシロの部屋

    クロナ「......ねぇナシロ...」

    ナシロ「なにクロナ?」

    クロナ「私たちは、ケンの役に立たない......足手まとい、お荷物なのかな......」

    ナシロ「.........」

    クロナ「私.........ケンの力になりたいよ.........」

    ナシロ「.........私もだよ......」
  90. 90 : : 2016/08/10(水) 04:35:27
    ー次の日ー

    空は暗雲がかかっており、雨が降り注いでいる。
    そう、あの日のように......

    金木「......じゃあ、行ってくるよ」

    クロシロ「「......うん」」

    そう、言い残し扉に手をかけ玄関を出ようとする。
    すると、ふいに後ろに引かれて立ち止まる。
    振り返ってみると、クロナとナシロが金木の服の裾の部分を掴んでいた。

    クロナ「...ケン」

    金木「どうしたの?」

    クロナ「......ちゃんと」

    ナシロ「帰ってきてね......」

    金木はその言葉に少し驚いたような顔をした後、微笑んで

    金木「うん、わかった」

    というと、再び扉に手をかけ

    金木「じゃあ改めて行ってくるよ」

    クロシロ「「行ってらっしゃい!」」

    そうして、金木は家を出た。


    行ってらっしゃい...か.........
    頑張らないとな......
    .........必ず2人を連れて帰る......必ず。


    そうして、金木は雨の街を走り出した。
  91. 91 : : 2016/08/10(水) 05:03:39
    ヒナミ、リョーコサイド

    ヒナミは焦っていた。
    雨のせいで匂いは分かりづらいが、少し前から自分たちを付けている者だちがいるからだ。

    ヒナミ「お母さん、走ろ......?」

    リョーコ「え?ヒナミ?」

    ヒナミとリョーコは、歩く速度を上げ走るようになるが、それと同じようなペースでついくる。

    リョーコ「ヒナミ......誰か追って来てるの......!?」

    ヒナミ「大人の男の人...二人いる......っ」

    二人が走っていると、走っている先に2人人が立っていた。

    リョーコ「ヒナミ・・・!?」

    ヒナミ「なに......この臭い...」

    ???「雨ってのは...ジメジメと実に不快なもんですなぁ...視界は鈍るし仕事も捗らない...しかし雨が色々と流し消し去り非常に助かる場合もある...泥や汚れ...醜い豚の叫び声とかねぇ...クク...ちょっとお時間いただけますかねぇ?笛口リョーコさん」

    その2人内1人、死人のような風貌をした猫背の君の悪い男、その手にはマスク......死んだリョーコの夫遺品であり、夫の墓に埋めたはずのマスクが握られていた。

    それを見てリョーコは目の前にいる相手、そして自分たちを囲んでいる人たちの正体がわかった。

    喰種捜査官......喰種の天敵。

    それを理解し、リョーコは覚悟を決める。
    ヒナミを逃すだけの時間を稼ぐ......そのため赫眼を発現させようとする。

    すると、辺りが少しざわついていることに気がつく。

    ふと後ろを見てみると、人影があった。

    その人影は、白髪に眼帯のようなマスクをつけた青年だった。


    金木「そのお話、僕がお聞きします」
  92. 92 : : 2016/08/10(水) 09:52:43
    期待だ
  93. 93 : : 2016/08/10(水) 09:52:55
    待った甲斐が有りました
  94. 94 : : 2016/08/11(木) 10:45:21
    ヒナミ「お、お兄ちゃん......」

    金木はヒナミの声に振り返り、その顔を見て安心させるように微笑む

    リョーコ「あなたは......」

    金木「必ず助けます。少し待っていてください」

    再び2人の捜査官と向き合う。

    ???「何だ......貴様は...」

    ガタイのいい捜査官、亜門がそう問いかけた。

    金木「......」

    だが、その問いに金木は無言で返す。

    亜門「マスクをつけ、我々の前に立つということは敵、喰種とみなしていいんだな」

    金木「そうですね......僕は喰種だ......」

    そういい左目に赫眼を発現させる。

    それを見た、亜門と周りの捜査官が警戒を臨戦態勢に入る。

    ???「力を抜きたまえ亜門君。単純に排除するゴミが1匹増えただけだ」

    死人のような風貌をした男、真戸がそういい前に出る。

    真戸「貴様は、そこ雌2匹の仲間かね......?わざわざ殺されに来るとはご苦労なことだ」

    金木「殺す...?出来るといいですね」

    そういうと、金木の影がぶれる。
    金木は喰種の筋力をフル活用し周りにいた捜査官に近づくと、次々と拳、蹴りを叩き込み気絶させていった。
    周りにいた捜査官を全て気絶させた後、亜門たちへと向き直す。

    亜門はすでに自らのクインケ、ドウジマを手に構えている。

    亜門「どういうつもりだ......」

    金木「僕はあなたたちを殺さない」

    真戸「喰種の分際で博愛主義者気取りか...?笑わせる......あぁそうそう後ろの雌2匹に良いものを見せてやろう」

    そういうと真戸は自らの箱からクインケを取り出す。

    ヒナミ「ぃや...いやぁぁ!!何この臭い......!!」

    リョーコ「ぅ...そ、嘘よ...そんな......」

    そのクインケを見てリョーコが涙を流しながら、呻く。

    真戸「良い反応だ......!!そうだ、クインケは貴様らクインケを喰種からつくられる。これは貴様の夫の赫子からつくられたクインケだ!!」

    リョーコ「いやぁぁ!!!」

    真戸「しかし、このクインケは良い、すぐに貴様も、その娘も殺してクインケにーーー」

    その言葉は金木の接近によって遮られる。

    金木「少し黙れ......!!」

    金木が真戸に蹴りを放つが

    亜門「ぬぅ!!」

    亜門がクインケでそれを防ぐ。
    力は互角であったが、金木は足、亜門はクインケであったためか金木の足から血が流れる。

    金木は防がれたので、後ろに下がる。

    真戸「ふむ、なかなか......いやかなり強いようだ」

    亜門「真戸さん...指示を!!」

    真戸「なぁにいつも通りだ。君は好きにやりたまえ」

    亜門「はい!!」

    そのやり取りを見て、金木も赫子を発現させる。

    亜門「赫子が4本....!!?」

    それを見て亜門は驚くが

    真戸「ふむ鱗赫で赫子が4本......良いクインケになりそうだ」

    真戸は赫子を品定めするように観察し、そう言った。

    亜門「...真戸さん......行きます!!」

    そういうと、亜門は金木に向かい突っ込む。
    亜門は金木に接近すると、その円筒の形をした槌のようなクインケ、ドウジマを振り下ろす。

    それを金木は一瞥し躱すと、亜門は続けて攻撃を仕掛けてくる。


    遅い......あんていく戦(あの時)に比べれば、簡単に躱せる。
  95. 95 : : 2016/08/11(木) 11:05:56
    金木が亜門の攻撃を躱し続けていると、亜門の後ろから何かが伸びてくるのが見え後方に回避しようとする。
    伸びてきたのは、真戸の、蛇腹剣のような形状をしたクインケ、フエグチだ。

    回避を試みたが、避けきれず側面についていた刃が脇腹をかすめる。

    金木「ーーーっ!!」

    鋭い痛みが脇腹に走る。
    後方に飛び退いたが、亜門がすぐに追撃を仕掛けてくる。

    大振りの一撃を金木は赫子で受け止め鍔迫り合いのような形になる。
    すると、亜門が声をかけてきた。

    亜門「貴様らに聞いてみたいことがあった。貴様ら喰種は、罪のないも人々を平気で殺め…己の欲望のまま喰らう......。親を殺された子供たち…残された者の悲しみ…孤独…貴様はそれを考えた事があるか?答えろッ!!」

    金木「......」

    亜門「この世界は間違っている......!!歪めいるのは貴様ら(喰種)だッ!!」
  96. 96 : : 2016/08/12(金) 22:35:08
    待ってました
  97. 97 : : 2016/08/13(土) 11:47:14
    期待です!
  98. 98 : : 2016/08/13(土) 13:40:32
    あの日と同じ言葉......
    この人は......亜門さんは、間違っているのは世界だと喰種だと......
    だけど本当は違う間違っているのは喰種だけじゃない。
    だから、この人には、あの時と同じ言葉を。

    金木「間違っているのは、この世界じゃない....もっと知るべきだ」

    亜門「っ!!」

    突然の金木からの返答に亜門は驚く。

    金木「世界を歪めているのは喰種だけじゃない......あなたもだ」

    亜門「......何を言っている」

    金木「わからないなら、わからせます」

    パキッと金木は指を鳴らす。
    それを、機に競り合っていた亜門のクインケを赫子で跳ね上げる。

    クインケを跳ね上げると、金木はその場で回転をし、その運動エネルギーを乗せた蹴りを放つ。

    亜門「っぐ!!?」

    クインケを跳ね上げれ無防備な脇腹に蹴りをくらい、亜門は横へと吹き飛ばされる。

    金木は亜門を追撃しようとするが、それをカバーするように真戸のクインケが伸びてくる。

    それを赫子で弾くが、その隙に亜門は体勢を立て直す。

    真戸「大丈夫かね亜門君?」

    亜門「はぁはぁ...っはい!まだやれます!!」

    そういうと、再び亜門は突っ込んでくる。

    それに、金木は対応し繰り出される亜門のクインケでの攻撃を捌いていく。
    さらに、亜門の後ろからは、亜門の動きに合わせ絶妙なタイミングで真戸のクインケが伸びてくる。
    それを、赫子で弾くか避けるのを繰り返す。


    ッチ厄介だな。


    あんまり、時間をかけていては、増援が駆けつけてしまう場合がある。
    できるのであれば、さっさと終わらせてしまいたいが、2人の連携が厄介で攻めあぐねてるのも事実だ。

    真戸のクインケを弾き飛ばし、亜門のクインケを捌き一旦距離をとる。


    あの時は、3本でやれた......
    なら1本は余裕がある。
    ......やれる。

    亜門「はぁぁぁあ!!」

    声を上げ、亜門が迫ってくる。
    その後ろからは亜門の動きに合わせ真戸のクインケが迫っている。

    が、金木はそれを視認し、動き出す。


    ......亜門さん。まだ、今のあなたには僕は......

    金木「負けません」

    迫り来る真戸のクインケを1本の赫子を使い弾く。
    金木の残り赫子と亜門のクインケが交錯するが、今度は競り合うことはなかった。
    金木の赫子によって亜門のクインケ、ドウジマが3つに両断される。

    亜門「なっ!!?」

    クインケを破壊され、そのダメージが腕にもいったのか、亜門は腕から血を流し膝をつく。

    それを一瞥すると、さらに伸びてくる真戸のクインケを赫子で絡め取るように掴む。

    金木「それは、返して貰います」

    真戸「なんだと?」

    金木は真戸ごと掴んでいるクインケを振り回し建物に叩きつける。

    真戸「かはっ!!」

    真戸は建物に叩きつけられ、肺の空気を全て吐き出す。
    その衝撃で真戸のクインケを握る力が弱まった。

    それを、見て金木は真戸からクインケを奪い取る。
    そして、金木は待たしていたヒナミたちのところに駆け寄る。

    金木「逃げます」

    リョーコ「え?」

    まだ、状況を把握できていないリョーコを抱き上げる

    金木「ヒナミちゃん、背中に捕まって」

    ヒナミ「え...?う、うん」

    現状に戸惑いながらもヒナミは金木の背中に捕まる。
    金木はリョーコを抱き上げるのに両手を使ってしまっているので、ヒナミを赫子を使い支えている。
    ヒナミのことを傷つけないよう、気を配りながらではあるが

    亜門「ま、待て......」

    金木「......」

    声をうけ振り返ると、残骸となったクインケを手に亜門がこちらを睨んでいる。

    亜門「......何故だ」

    金木「言ったはずです。僕はあなたたちを殺さない」

    亜門「ふざけるなッ!!俺は手足をもがれても戦う!!」

    金木「僕は人を殺したくない」

    亜門「......っ」

    金木「僕を人殺しにしないでくれ」

    亜門「......お前はーー」

    亜門の言葉を最後まで聞かず、金木はその場を去っていた。
  99. 99 : : 2016/08/18(木) 03:11:03
    亜門「あいつは一体.........はっ!?真戸さん!!?」

    金木の言動に目を奪われすぎていて、真戸の安否のことを忘れていた。
    それに気付き、すぐさま真戸の元へも向かう。

    亜門「大丈夫ですか!」

    真戸「手酷くやられたものだよ......クインケまで奪われた......」

    亜門「何故、奴はクインケを......」

    真戸「あの親子の喰種の形見......そんなところだろう」

    亜門「.........」

    真戸「......戦闘中、何やらあの喰種と話をしていたようだが、あの喰種の言葉でも気にしているのかね......?」

    亜門「.........」

    真戸「あまり深く考えないほうがいい......。所詮喰種の戯言にすぎん。喰種は喰種でしかないのだよ.........何はともあれ、ひとまず本部に戻ろう。報告しなければならないことが山ほどある。」

    そういうと真戸は、立ち上がり亜門の横を通り過ぎ歩いて行く。

    亜門「喰種は喰種......」

    出口のない思考の迷路に嵌った亜門の頭に金木の言葉が反復する。


    間違っているのは、この世界じゃない

    世界を歪めているのは喰種だけじゃない......あなたもだ


    亜門「眼帯の喰種......お前は......」
  100. 100 : : 2016/08/22(月) 00:26:17
    リョーコとヒナミを抱えた金木は建物から建物へと飛び移りながら移動していた。

    金木「ここら辺でいいかな......ヒナミちゃん」

    ヒナミ「え、な、何?」

    金木「近くに人はいる?」

    ヒナミ「え?うん、ちょっと待ってて......」

    そういうとヒナミは目を閉じ耳を澄ます。
    そして、しばらくしてから目を開けた。

    ヒナミ「近くに人はいないみたいだよ」

    金木「うん、わかった。ありがとう」

    金木は人が近くにいないと聞くと裏路地へと降りる。
    そこでリョーコとヒナミを下ろし、マスクを外して赫子をしまうと、安堵から息を吐く。

    金木「2人とも怪我はないですか?」

    リョーコ「は、はい、大丈夫です」

    ヒナミ「ヒナミも大丈夫だよ。お兄ちゃん」

    金木「よかった......」


    今回は救うことができた......

    金木は、それにより、あの日から抱えてい罪悪感や無力感から解放された気がしていた。


    リョーコ「あ、あの...」

    リョーコの声に金木が振り向く。

    リョーコ「助けていただき、ありがとうございます」

    リョーコが、そう頭をさげると、それを見たヒナミも慌てて同じように頭をさげる。

    金木「いえ、助けられて良かったです......それと、これを......」

    リョーコ「え.........?」

    金木がリョーコに差し出したのは真戸が使っていたクインケを奪ったもの、つまりリョーコの夫の赫子から作られたものだ。

    金木「さっき捜査官から取り返したものです。もしかしたら、あなたにとったら余計なことだったかもしれません。見るだけでも辛いとも思います.........。だけど、これはあなたの旦那さんの遺品です。どうするかは、あなたが、リョーコさんが決めてください。」

    それを聞いたリョーコは、金木からクインケを受け取りると胸に抱きしめ

    リョーコ「ありがとう......ございます......。ありがとうございます。ありがとうございます」

    そう言いながら涙を流した。

  101. 101 : : 2016/08/22(月) 00:56:12
    リョーコが一通り涙を流し終えた後

    金木「2人とも、この後はどうしますか?」

    リョーコ「......それは」

    2人はCCGに喰種だとバレてしまった。
    つまり、今まで使っていた家には、もう戻れない。
    それどころか、この区にいることさえ危険な状況だ。

    リョーコ「......私たちは、ここを出ようと思います。」

    ここ......20区を出るということは、ヒナミとリョーコにとって、かなり危険なことだ。
    この20区は喰種にとって、他の区より比較的かなり安全な区である。
    さらにリョーコたちは、あんていくから食料の支援をしてもらっている。
    つまり、20区を出るということは、これから2人は自分で食料を手に入れなければならない。

    リョーコ「......危険なことはわかっていますが、ここにいても......」

    金木「僕の家に来ますか?」

    リョーコ「......え?」

    金木「そうすれば、安全ですし、食料は僕がリョーコさんたちの代わりにあんていくに取りに行きます」

    リョーコ「で、でも迷惑でしょうし......」

    金木「気にしないでください。2人を他の区にみすみす放り出すほうがあぶないですし」

    リョーコ「.........本当にいいんですか?」

    金木「はい」

    リョーコ「......ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」

    リョーコは悩んでいたようだが娘のヒナミの安全とを天秤にかけ、何とか了承をしてくれた。

    金木「では、とりあえず僕の家に行きましょう」

    金木は2人を連れ家へと向かう。

    そして2人を連れ家に帰ってきた金木を待っていたのは

    クロナ「研......その女たち」

    ナシロ「......誰?」

    クロナとナシロの出迎えだった
  102. 102 : : 2016/08/22(月) 01:12:22
    金木「え、えっと......あの......」

    何故か浮気のばれた男のように狼狽える金木の眼前にはクロナとナシロが立っている。

    金木「......って、僕昨日話しておいたよね!?何で僕が浮気して女を連れてきたみたいな雰囲気になってるの!?」

    クロナ「だって...」

    ナシロ「女なんて聞いてないし」

    金木「確かにそれは言ってなかったね!ごめんなさい!!」

    クロナ「ん、とりあえず、それは置いといて」

    ナシロ「研......」

    クロシロ「「おかえり」」

    金木「うん、ただいま」

    そういうと金木は2人の頭を撫でてやる。
    すると2人は嬉しそうに目を細めた。

    ヒナミ「お、お兄ちゃん......」

    金木「どうしたのヒナミちゃん?」

    ヒナミ「そ、その人たち......人間......なの...?」

    金木「......あぁ」


    こっちにも話してなかった......

    自分の迂闊さを心の中で反省する。

    金木「そうだよ、クロナとナシロは喰種じゃない......人間だよ」

    リョーコとヒナミは、その言葉に驚いた表情をする。

    クロナ「......研もしかして......」

    ナシロ「話してなかったの?」

    金木「うっ.........」

    クロナとナシロにジト目で見られ呻く金木
    クロナとナシロはそんな金木に呆れため息を漏らす。

    クロナ「大丈夫、研の味方は私たちの味方、研が信じるなら私たちも信じる。」

    ナシロ「だから私たちは、あなたたちを信じるし、あなたたちに危害を加えない。」

    クロナとナシロの言葉に安心したのか、2人は少し肩の力が抜ける。

    金木「と、とりあえず、僕はあんていくに報告しに行くから、話の続きなら中で......ね?」

    クロナ「研......」

    ナシロ「後でお話し」

    金木「......はい」

    2人の言葉に金木は後でお説教かぁ......と内心でため息を漏らして肩を落とし、とぼとぼとあんていくに向かっていった。
  103. 103 : : 2016/08/22(月) 10:31:48
    期待です!
  104. 104 : : 2016/08/22(月) 11:38:54
    期待してます!
  105. 105 : : 2016/08/22(月) 15:23:08
    面白いです。
  106. 106 : : 2016/08/23(火) 14:09:43
    おもろい!
  107. 107 : : 2016/08/27(土) 12:22:53
    期待‼︎
  108. 108 : : 2016/08/30(火) 23:48:32
    期待
  109. 109 : : 2016/09/01(木) 00:23:54
    暫くして金木は、あんていくに着く。

    いつもならopenとかかっている看板が今は、時間帯にそぐわずcloseの看板がかかっている。

    しかし、金木はその看板を無視して扉に力を込める。
    すると扉は、簡単に開く。

    扉の向こうには誰もいない。
    多分あの部屋だろう、と金木は二階に上がり目的の部屋まで行くとその扉を開いた。

    扉の先には、あんていくの人達が全員集まっている。

    扉を開けた、金木の存在に少し驚いているようであったが、すぐに元に戻る。

    突然の来訪者の金木に吉村が声をかける。

    芳村「金木くん....どうしてここに...?」

    金木「リョーコさんとヒナミちゃんの無事を知らせにきました」

    「「っ!!?」」

    金木の言葉にその場の全員が反応する。

    トーカ「おい!リョーコさんとヒナミは本当に無事なの!?」

    トーカが金木に詰め寄り、その知らせの真偽を問いただす。

    金木「うん、今は僕の家で匿ってる」

    トーカ「......よか...った......」

    金木の言葉に安心して力が抜けたのかトーカはその場に座り込む。

    芳村「とりあえず、お礼をしないとね。リョーコさんとヒナミちゃんを助けてくれてありがとう。」

    そう言い芳村は頭をさげる。

    金木「いえ、僕が助けたかったから助けただけです。」

    芳村「それと、2人は顔を」

    金木「はい、捜査官に見られてます」

    芳村「そうか......」

    トーカ「っ......」

    芳村「トーカちゃん、どこへ行く気だい」

    トーカ「リョーコさんとヒナミの顔を見たやつ全員殺す......そうすれば......」

    芳村「止めなさい」

    トーカ「なんでですか!?」

    芳村「そんことをしても誰も救われないよ」

    トーカ「っ!」

    芳村「トーカちゃん!!」

    芳村の静止の声を振り切り部屋を出ようとするトーカを金木がさえぎる。

    トーカ「そこをどけよ」

    金木「行かせないよ」

    トーカ「邪魔だって言ってんだろ!」

    行くてを遮る金木にイラつき、トーカが拳を繰り出す。
    だが金木は、その拳をたやすく受け止める。

    金木「2人は助かったんだ」

    トーカ「でも顔を見られた!」

    金木「僕が2人を守る」

    トーカ「......」

    金木「それに、トーカちゃんが捜査官を殺したら、そのトーカちゃんを追って、さらに捜査官がこの20区に動員される。そしたら他の皆まで危険にさらされる」

    トーカ「っ!!?」

    金木「ね?トーカちゃん、だから落ち着いて」

    トーカ「......くそッ!!」

    トーカは金木に掴まれている手を振り払い、部屋の隅に移動する。

    金木「......では、僕は帰ります」

    芳村「金木くん、2人を頼んだよ」

    金木「......はい」
  110. 110 : : 2016/09/01(木) 23:31:12
    もうクロシロが人間だと
    違和感ありまくりだわwww
  111. 111 : : 2016/09/02(金) 14:30:29
    まだか〜〜
  112. 112 : : 2016/09/04(日) 12:47:02
    楽しみに待ってます
  113. 113 : : 2016/09/06(火) 21:05:18
    期待です!( ´ ▽ ` )ノ
  114. 114 : : 2016/09/06(火) 22:39:57
    期待機
  115. 115 : : 2016/09/07(水) 07:03:17
    きたいでーす
  116. 116 : : 2016/09/09(金) 09:44:17
    期待大!!!!
    頑張ってください
  117. 117 : : 2016/09/10(土) 10:53:03
    期待
  118. 118 : : 2016/09/10(土) 23:08:36
    あんていくから帰ろうとした時、あんていくの扉が開かれた

    入ってきた人物は辺りを見渡す。
    そして、金木に目をつけた

    ???「すまない、芳村氏はいるかな」

    金木「上で話をしています」

    ???「そうか、ありがとう」

    そして金木はその人物のよこを通りすぎようとする、だがその前に呼び止められた

    ???「突然ですまない。君の名前は」

    金木「金木。金木 研です」

    ???「金木......金木くんか...引き止めて悪かったね、また会おう」

    そういい、その人物は店の奥へといってしまう
    それを見届けて金木もあんていくを出た。



    家に着いた金木を待っていたのは、クロナとナシロのお説教だった。

    廊下に正座させられ、お説教をくらう。

    それをリョーコだけでなくヒナミににも見られ、精神的なダメージをくらった。

    金木「あ、あの2人とも...?そろそろご飯の時間だし......そろそろ......」

    クロナ「......まぁいい」

    ナシロ「今回はこれくらいにしといてあげる」

    そうして金木はお説教から解放される。

    そして、金木がクロナとナシロの晩御飯の用意をしているとリョーコとヒナミが驚き半分興味半分といった風に見てくる。

    金木「どうかしました?」

    リョーコ「い、いえ料理をしているのが...ちょっと...」

    金木「意外でした?」

    リョーコ「えぇ、喰種(私たち)にとって料理は、殆どを無縁に近いものでしたので、それにテレビ以外でこんなに近くで見るのは初めてですし」

    ヒナミ「お兄ちゃんスゴイ!!」

    金木「まぁ、一人暮らしなので喰種(こう)なる前は、普通に料理もやっていましたから」

    リョーコ「......?」

    ヒナミ「あ......」

    リョーコは金木の言葉を聞いても分からないようだが、ヒナミは前に金木から話を聞いていたので意味が分かったのか、少しバツが悪い顔をなる。

    金木「気にしないでいいよヒナミちゃん、前にも言ったけど僕は喰種である(今の自分)に満足しているんだから」

    ヒナミ「う、うん」

    金木「さて、完成っと......クロナ、ナシロできたよ!」

    そう、言いながら料理を盛り付けていく。

    因みにクロナ、ナシロとリョーコ、ヒナミの食事の時間はズラしている。
    クロナ、ナシロが食べ終わり、風呂に入っている間にリョーコとヒナミが食事をする。

    リョーコとヒナミはすでに風呂に入っており、部屋着状態だ。

    さらに因みに、2人が来ている服は金木が買ってきたものだ。
    2人の服を購入する際、金木がどんな気持ちで、どんな目で見られ、どんな風におもわれていたか......それは、金木が可哀想なので割愛しておく
  119. 119 : : 2016/09/10(土) 23:09:56
    皆さん応援ありがとうございます。

    今年、大学受験が控えているので、どうにもうまく書き込むことができませんが、それでも頑張りますので

    今後もよろしくお願いします
  120. 120 : : 2016/09/10(土) 23:28:29
    おkです‼︎
  121. 121 : : 2016/09/14(水) 21:27:15
    面白いです!期待期待!
  122. 122 : : 2016/09/16(金) 21:31:26
    これ
    なんてエロゲ?
  123. 123 : : 2016/09/16(金) 23:07:42
    何言ってんの⁇
  124. 124 : : 2016/09/18(日) 22:43:28
    >>123
    ナニもwイってないよwww
  125. 125 : : 2016/09/23(金) 23:44:51
    おっせーまずは死ネw
  126. 126 : : 2016/09/24(土) 21:52:47
    クロナ「で、これからどうするの研......?」

    金木「どうするって......?」

    食事もシャワーも終えひと段落した後、みんなで集まって話しているとき、不意にクロナがそんなことを聞いてきた。

    クロナ「例えば、家のこととか...さすがに5人で住むには狭いよ、ここ」

    金木「あぁ......そのことに関しては、手はあるよ」

    クロナ「どんな?」

    金木「まぁ......何というか、そういう、お金とかが絡むとすごく頼りになる人がいるんだよ」

    ナシロ「ようは金ヅル.....?」

    金木「.........言い方悪いよ」

    ナシロ「でも間違ってないでしょ?」

    金木「.........」

    クロナ「で、どんな人なの...?」

    金木「人っていうか喰種なんだけどね」

    クロナ「......性別は?」

    金木「男だけど?」

    クロナ「ならよし......で、どんな人?」

    金木「.........い、いい人だよ、少し変わってるところはあるけど」

    クロナ「......」

    ナシロ「......」

    金木「だ、大丈夫だよ!もし、みんなに手を出すようだったら僕が始末するから」

    クロナ「なんか凄く物騒な話に飛んだけど......」

    ナシロ「とりあえず、研の言っている人が凄く変な危ない人だってことは、わかったよ」

    金木「あはははは.........」

    ひ、否定できない......

    金木「と、とりあえず、明日からもまた準備とかあるから......」

    そう言って立ち上がろうとすると、金木はクロナとナシロに手を掴まれた。

    クロナ「研......ちゃんと休んでる?」

    金木「え?」

    ナシロ「研、最近ずっと......ううん、多分私たちを助ける前から、ずっと動き続けてるんだと思う」

    金木「それは...」

    クロナ「いくら研が喰種だからって、このままだと壊れちゃうよ?」

    金木「......それでもいい」

    それは金木が意図してではなく、不意に出てしまった言葉だった

    クロナ「え......?」

    金木「......い、いや何でもないよ、今日はもう寝よう」

    クロナ「う、うん......でも研どこで寝るの?」

    今まで金木が使っていた寝床はリョーコとヒナミが使っているので、金木が寝るとこが現状ない。

    金木「うーん、とりあえず毛布さえあればどこでも.........」

    クロナ「それは私とナシロが嫌なので却下です」

    金木「え、じゃあどうすれば......」

    クロナ「なので研は私たちと一緒に寝ます」

    金木「......ダメです」

    クロナ「どうして」

    金木「ダメなものはダメ......ね、だから2人とも早く寝て」

    クロナ「......今回のところは引き下がる」

    ナシロ「......でも諦めない」

    金木「あはははは......お休み」

    クロシロ「「お休み」」

  127. 127 : : 2016/09/24(土) 21:53:04
    かなり遅れました。すみません
  128. 128 : : 2016/09/25(日) 09:42:36
    荒らしは気にせんといてー
    期待
  129. 129 : : 2016/09/26(月) 19:38:20
    期待
  130. 130 : : 2016/09/30(金) 00:13:21
    安久食われちまえ
  131. 131 : : 2016/10/01(土) 23:18:51
    次の日

    金木は朝早くから起きクロナとナシロの朝食を用意してから家を出た。

    向かうは上井大学。

    大学につくと早々に声をかけられる。
    その声に振り返得る前に背中に衝撃がくる。

    ヒデ「やっと来やがったな金木ぃ〜」

    金木「やぁヒデ、おはよう」

    ヒデ「やぁ...じゃねぇよ!お前もうちょい来る頻度増せよ!!俺がお前のフォローにどんだけ回ってると思ってんだ!」

    金木「それについては、本当に言葉も出ないし頭も上がらないよ、ありがとう」

    ヒデ「まぁ親友だしな、でも今度飯奢れよ?約束だかんな」

    金木「うん、わかった」

    ヒデ「で、話は変わるんだが......お前最近西尾先輩みたか?」

    金木「西尾先輩...?いや、見てはないけど...」

    ヒデ「最近大学に来てないんだよなぁ〜......なぁ、一応聞いとくけど、あれ本当に死んでなかったんだよな?」

    あれとは、以前西尾先輩に襲われた際に反撃し大怪我負わせたことだろう。

    金木「うん、死んでないよ」

    ヒデ「それならいいんだけど.....先輩の彼女さんも最近なんかおかしいし......」

    金木「おかしいし......?」

    ヒデ「あぁ、この間たまたま会ってさ、そん時に西尾先輩知らないかって聞いたんだよ、そしたら露骨にあたふたしながら話終わらせて逃げるように帰ってったんだよ......あれ、ぜってぇ何か知ってる」

    金木「へぇー」

    ヒデ「へぇー...じゃねぇよ.........なぁお前本当は西尾先輩が今どこにいるかも、どうなってるかも知ってるんだろ」

    金木は、突然ヒデに核心をつかれ驚き動揺する。

    金木「え〜っと、まぁ知らなくもない...かな?」

    ヒデ「何じゃそりゃ、まぁそれなら西尾先輩のことはお前に任せるよ」

    金木「ごめん」

    ヒデ「別にいいよ、お前にも話せねぇことや隠し事はあるだろう」

    金木「.........」

    ヒデ「まぁ、いつか全部聞かせてもらうけどな」

    そう言いながらヒデはニカッと子供っぽく笑った。

    金木「.........ありがとう」

    ヒデ「気にすんな......てか、そろそろ講義が始まっちまう急ごうぜ」

    金木「うん」

    そして金木はヒデとともに講義を受け始めた
  132. 132 : : 2016/10/01(土) 23:52:50
    期待
  133. 133 : : 2016/10/06(木) 20:32:37
    めっちゃ期待(☆。☆)
  134. 134 : : 2016/10/10(月) 23:11:04
    ヒデと午前の分の講義を受け終えた後、金木は1人大学の敷地内のベンチで買ったコーヒーを飲んでいた。

    ヒデはというと、サークルの用事があるからと講義が終わった後すぐに別れた。

    だが、ヒデと別れたことは金木にとっては都合が良かった。

    今から会う予定......というより、会いに来るはずの人物に親友のヒデを合わせるのは何かと不安が残る。

    なので、どのみちヒデと行動を共にすることになっていたとしても、どこかのタイミングで適当な理由をつけてヒデを遠ざけようと思っていたところだった。

    そんなことを考えつつ、コーヒーを飲みながら高槻先生の書籍を読んでいると、ふと声がかかる。

    ???「やぁ金木くん」

    呼ばれた方を見るとそこには、金木が待っていた人物が立っていた。

    一応、2周目では2度目の出会いになり、相手の名前も知らないので、建前上の言葉を並べる。

    金木「確かあなたは、あんていくで会った...」

    ???「月山習だ、改めてよろしく金木くん」

    金木「はい月山さん。で、月山さんはどうしてこんなところに......?」

    月山「君に会いに来た......と言ったら」

    金木「何か僕に用事でも......?」

    月山「いや、ちょっと君に興味を持ってね、話してみたいと思ってんだよ......ところでそれは高槻先生の作品かな?」

    金木「知っているんですか......?」

    月山「まぁね、僕も人並み以上には読書を嗜んでいるつもりだよ......それでその作品はーーー」

    そこからは金木は月山と高槻先生の作品について、どんな本を読むか、趣味は何かなど、たわいのないことを話した。

    月山「あぁもうこんな時間か......時間をとらしてすまなかったね」

    金木「いえ、こちらこそ楽しい時間を過ごさせてもらいました」

    月山「ところで金木くん、今度僕と一緒に出かけないかい......?」

    金木「出かける......ですか?僕は構いませんが......」

    月山「それは良かった、では次の休みの午前10時に駅前に待ち合わせよう」

    金木「わかりました」

    月山「では失礼するよ」

    そう言い月山は大学から去っていった。


    よし、予定通り月山さんと会うことができた。
    それに約束まで取り付けられた......


    月山との出会いは1周目の時とは違かったので、1周目の時と同じようにことが運ぶか金木は心配していたが1周目の時同様に流れているため。この状況は最高としかいいようがなかった。



    今回で月山さんを、仲間に引き入れる。
    ついでにレストランも潰す。
    それが今回やるべきことだ.........
  135. 135 : : 2016/10/13(木) 22:01:21
    期待(*^^*)
  136. 136 : : 2016/10/15(土) 09:32:34
    わくわくが止まらない
  137. 137 : : 2016/10/18(火) 10:29:15
    気長に待ちます、超期待です
  138. 138 : : 2016/10/26(水) 22:30:54
    みてるぞ
  139. 139 : : 2016/11/01(火) 09:42:00
    楽しみになりました(*^^*)
  140. 140 : : 2016/11/15(火) 17:18:53
    期待してます‼頑張ってください(^▽^)/
  141. 141 : : 2016/11/17(木) 17:34:13
    金木ハーレムやん最高!
  142. 142 : : 2016/11/19(土) 16:23:16
    期待!!?!?!?、!!!!!!!!!!!!!!!!?!?!?、!!!!!!!!!!!!!!!!?!?!?、!!!!!!!!!!!!!!!!?!?!?、!!!!!!!!!!!!!!!!?!?!?、!!!!!!!!!!!!!!
  143. 145 : : 2016/12/20(火) 21:28:37
    期待なんだけど早くして
  144. 147 : : 2016/12/24(土) 15:07:53
    期待
  145. 148 : : 2016/12/27(火) 10:48:31
    だが、その前にやることがある。

    1人、僕が瀕死に追いやり現在進行形で絶賛ピンチの人がいるので助けに行かなければならない。

    なので、金木はその人物を助けに行くため、とある裏路地まで来ていた。

    そこでは......

    喰種a「いつもの威勢はどぉしたぁ?......あぁ!!? 西尾くんよぉ」

    西尾「かはっ!!......ゲホッ...ゲホッ...」

    西尾が3人の喰種に囲まれいたぶられていた。

    喰種b「おい、そろそろ......」

    喰種a「あぁ? あーそうだな、そろそろ食っちまうか!」

    喰種c「お待ちかねのお時間だぜ、西尾」

    西尾「......クソが......」

    金木「その辺にしていただけませんか?」

    金木の声に3人の喰種と西尾が振り向く。

    喰種「あ? なんだお前......あぁ、西尾くんのお友達? そぉかぁ、でも残念だったなぁ
    今さ、俺たちの区でトレンドなんだは...共食い」

    そう言い終わると、喰種aは蹴りを放ってくる。
    だが、それはとても遅く、避けるのは容易いものだった。

    喰種a「だから邪魔しないでくれるかなぁ、せっかくの共食いを!! それとも、一緒に食われるかぁ!!」

    そう言いながらも、喰種aは攻撃を繰り出し続けるているが、その全てを金木は簡単にかわしす。

    金木「...遅いな」

    喰種a「...は?......グハッ...!!」

    金木の呟きに疑問を漏らした次の瞬間、喰種aの腹に金木の拳が突き刺さった。
    その衝撃で、胃液が逆流し、吐き出す。

    喰種a「オエッ......て、テメェ......」

    喰種b「白髪の眼帯.........!! あいつ、確かこの間、1人で2人の捜査官ぶっ殺したっていう......」

    殺してないんだけどなぁ.........

    喰種c「はぁ!!? ふざけんな!! そんな奴に勝てるわけねぇだろ! 逃げんぞ!!」

    喰種bとcは逃げ出した。

    喰種a「お、おいお前ら......!!」

    金木「ねぇ......」

    喰種a「な、なんだよ......わ、悪かったよ...手出したの謝る、西尾にももう手出さない、だから、見逃してくれよ......」

    金木「......この世のすべての不利益は当人の力不足......弱者は蹂躙される......」

    喰種a「は、はぁ?」

    金木「あなたは僕より弱かった...だから蹂躙される......それに、あなたは僕も食べようとした...だから僕に食べられても仕方ないよね......?」

    バキッと指を鳴らし、赫眼を発言させる。

    喰種a「や、やめっーーー」

    金木「いただきます」

    喰種a「ギャァァァァア!!!!」
  146. 149 : : 2016/12/27(火) 12:24:24
    数分後......

    金木「やっぱりマズイな......」

    喰種a「ぁ...ぁぅ......ぁぃぁ...ぁ」

    西尾「はは...バケモン」

    金木「助けた恩人に随分な言葉ですね」

    西尾「で、次のご馳走は俺ってか?」

    金木「あなたを食べる気はありませんよ」

    西尾「そぉかよ......グッゥ......」

    金木「大丈夫ですか?」

    西尾「大丈夫だったら、あんなカスどもに好き放題やれるわけねぇだろ......」

    金木「そうですか......」

    すると、金木は西尾の腕を掴み起き上がらせ肩を貸す。

    西尾「......ふざけんな、離せ......なんのつもりだ」

    金木「何はともあれ......家まで送っていきます......そもそも西尾先輩が、こんな瀕死(状態)なのは僕のせいですし」

    西尾「......善人ぶってると.....殺すぞ......」

    金木「そんなつもりはないですし......第一殺せないですよ......」

    西尾「舐めやがって......」

    金木の言葉に西尾は敵意と殺意を膨れ上がらせるが、殺されかけたことを思い出したのか、敵意と殺意を引っ込め舌打ちをした。

    そして

    西尾「......なんでだよ」

    西尾のその言葉には、色々な意味を含んでいるのだろう。
    その問いに金木は笑顔で...

    金木「西尾先輩に死なれたくない...それだけです」

    西尾「ハッ......お人好し」

    金木「あはは......」

    暫くして......西尾の住まい

    西尾「そこの部屋だ......」

    鍵を受け取り部屋の鍵を開け入る。
    室内に入ると西尾を寝かせ一息つく。

    金木「ふぅ......」

    西尾「あぁ......腹減ったぁ......」

    金木「芳村さんを頼ればいいじゃないですか...」

    西尾「誰が...あんなタヌキジジイ...」

    金木「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう......後で、あんていくに行って食料もらってきます」

    西尾「ッチ余計な......」

    金木「どうせ、そんな状態では、満足に動けないでしょ......大人しくしててください」

    そう言い残し、部屋を出て行こうとすると突然誰か飛び出してきた。
    その手にはスタンガンを手にしている。

    そのまま、スタンガンを突き出して突っ込んでくるが、金木は体を捻るだけでかわす。

    ??「あ、あああなた、ナルシー男じゃない...?」

    西尾「貴未...」

    西尾の呼びかけに、その女性は反応する。

    西尾「やめろ......この傷は、そいつにやられたんじゃねぇ」

    貴未「ニシキくん.....ボロボロじゃん......どこ行ってたの...? 怪我してるのに......」

    西尾「仕方ねぇだろ......腹減っておかしくなりそうなんだよ......」

    貴未「もう外行かないで家で治そう?......それにいざとなったら私を......」

    西尾「バァカ......いらねぇって言ったろ」

    貴未「でも......」

    西尾「大丈夫だ...そこの白髪が、今飯持ってきてくれらしからな」

    西尾が顎で金木を指すと、貴未も金木を見る

    さっきまでと言っていることが違う西尾に笑みを浮かべながら金木が答える

    金木「では、もらって来るので待っててください」
  147. 150 : : 2016/12/27(火) 12:27:12

    そうして、金木はあんていくに行こうとするが

    貴未「待ってカネキくん」

    その前に貴未にひき止められた。

    金木「......なんですか?」

    貴未「あなた....喰種でしょ?」

    その問いに金木は貴未に向き合い

    金木「そうですよ」

    そう答える
    素直に答えた金木に驚いたのか、それとも否定も言い訳もせずに喰種だと認めたことに恐怖したのか貴未は一歩後ろに下がる。

    金木「西尾先輩に聞いたんですよね......」

    貴未「そうだよ.....あなたに殺されかけたっていうのも聞いた」

    すると貴未の目に明確な敵意が宿る。

    金木「貴未さんが西尾先輩を守りたいように、僕にも守りたいものがあります、そのために仕方がありませんでした」

    貴未「その守りたいものが...人が人間なの?」

    そう、不安そうに貴未が質問してくる

    金木「えぇ、そうです。 まぁ人間にも喰種守りたいものがあります」

    貴未「どうして...どうして人間を守るの? 自分の利益のため? 食料を守るため?」

    貴未はそう必死に質問を投げつけてくる。
    質問いに金木は優しい笑顔でその答えを返す。

    金木「親友を...大切な人を守るのに理由が入りますか?」

    その金木の答えに貴未は驚いたように目を見開いた。

    金木「喰種と言っても僕は半端者です、でもだからこそわかることがある。間違っているのは喰種だけじゃない......人間もそうだ......それがわかればきっと、西尾先輩と貴未さんのような関係だって築ける。 僕はそう信じたい 」

    それだけいい金木はあんていくに向かおうとする。

    貴未「....ねぇ、さっき半端者って言ってたけどどういう意味?」

    その貴未の質問に金木は答えるか、少し迷ったが貴未になら大丈夫だろうと思い答える。

    金木「...信じられないでしょうけど、僕は元人間です」

    貴未「え....?」

    金木「元人間で今は喰種の僕だからわかることがある、そういう意味でもあります」

    それだけ言い残し、金木はあんていくに向かった。

    貴未「....人間が喰種に.....」

    そう貴未は呟いていた、だが

    貴未「....なれるんだ」

    そう、漏らしていたのは本人さえ気づいていなかった。

    その金木の言葉が貴未の選択を変えていくことにも、金木も貴未自身も気づいていなかった。
  148. 151 : : 2016/12/27(火) 12:30:42
    随分と間があいてしまい本当に申し訳ありませんでした。

    やっと受験が終わったぁぁ自由だぁぁぁ
    と思ったら、今度は課題の山
    地獄はまだ終わっていなかった。

    それでもポツポツと少しずつ投稿はしていきたいと思いますのでお願いします。
  149. 152 : : 2016/12/28(水) 03:36:45
    期待(「・ω・)「ダオ!~
  150. 153 : : 2016/12/28(水) 09:06:12
    期待(「・ω・)「ダオ!~
  151. 154 : : 2016/12/29(木) 15:02:51
    期待(^_^)





  152. 155 : : 2016/12/30(金) 03:18:12
    期待しなきゃ
  153. 156 : : 2016/12/30(金) 15:07:47
    あんていくに

    トーカ「いらっしゃいまーーーなんだ、あんたか......」

    金木「あはは......こんにちはトーカちゃん、ちょっと店長呼んでもらってもいいかな?」

    トーカ「あ? ハァちょっと待ってな......」

    そう言うとトーカは店の奥へと消えていく。
    しばらく待っているとトーカと一緒に芳村もでてくる。

    芳村「やぁ金木くん......今回はどうしたのかな?」

    金木「実は、少し......」

    辺りをチラッと見やると、芳村も気づいたのか辺りを見渡して

    芳村「大丈夫だよ。 今は喰種しかいない」

    金木「そうですか......実は食料が欲しいんですが......」

    芳村「ふむ...ようやく、覚悟ができたかな......」

    金木「いえ、今も人を食べたくないという気持ちは変わりません」

    芳村「ではなぜ......」

    金木「僕が食べるのではなく、頼まれて持っていくだけです......」

    芳村「そうか......前にも言ったはずだよ...私たちは喰種だ。 人を食べなければ生きていけない、前にあげた物と共喰いだけでは、必ず限界がくる...その前に覚悟は固めておきなさい。」

    金木「!? ......はい、覚えおきます。」

    言っていないはずの共喰いのことを言い当てられたことに驚く。
    芳村は金木の返事を聞くと

    芳村「では、少し待っていなさい」

    食料を取りに行った。
    その後、芳村から食料を受け取りあんていくから出ていき西尾たちの元へ戻ろうとした時、

    トーカ「待てよ」

    トーカに呼び止められた。

    金木「トーカちゃん、どうしたの?」

    トーカ「...リョーコさんとヒナミは元気?」

    金木「うん、2人とも元気だよ」

    トーカ「...そう」

    金木「トーカちゃん?」

    トーカ「...ありがと」

    金木「え?」

    小さな声で聞こえずらい声でトーカがそう告げた。

    トーカ「リョーコさんとヒナミを助けくれて」

    金木「トーカちゃん......」

    トーカ「それだけ!! じゃあなバカネキ」

    そう言い残すとトーカはあんていくへと戻っていった。
  154. 157 : : 2016/12/31(土) 13:58:20
    fsgs
  155. 158 : : 2016/12/31(土) 13:58:30
    さだだだだ
  156. 159 : : 2016/12/31(土) 13:59:36
    期待期待、ワクテカワクテカ
  157. 160 : : 2017/01/02(月) 09:27:55
    期待です
  158. 161 : : 2017/01/11(水) 14:03:46
    凄い面白いです。完結まで待ってます。頑張ってください
  159. 162 : : 2017/01/14(土) 22:34:58
    やっと追い付いた期待してまっせぇ旦那ぁ
  160. 163 : : 2017/01/18(水) 21:58:23
    あんていくから食料をもらい西尾先輩の家の前まで戻ってきた。

    インターホンを押すと家の中からドタバタとした音が聞こえてきたあとにガチャッと扉が開かれた。

    貴未「金木くん!!」

    金木「食料を貰ってきました」

    貴未「本当!!? 良かった......錦くん!!」

    西尾「そんな大声じゃなくても聞こえてる...」

    よほど辛いのか寝ていた西尾が金木の到着の知らせで起き上がる。

    家にあがると西尾に食料の入っている袋を渡す。

    西尾はその袋を受け取ると中身を取り出し食べようとするが、何かを思い出したかのように動きを止め、貴未に視線を向ける。

    貴未「ーーー?? どうしたの錦くん?」

    西尾「いや一回部屋でてけよ」

    貴未「え!? どうして?」

    西尾「どうしてって食うからだよ」

    そういい西尾は貴未に食料の入った袋を見せる。

    貴未「あ......うん、わかった。 終わったら呼んで」

    そう言い残すと貴未は部屋から外へと出て行った。
    それを見届けたあと、西尾は金木へと視線を送る。

    西尾「お前もでてけよ」

    金木「話があります」

    西尾「聞く理由はねぇ」

    金木「じゃぁ勝手に話します」

    西尾「ッチ」

    西尾は舌打ちをすると袋から食料を取り出し、乱暴に食らいついた。

    金木「あんていくに入ってください」

    西尾「はぁ?」

    金木の言葉に西尾が反応する。

    西尾「何で俺が彼処に入らなきゃいけねぇんだよ」

    金木「貴未さんのためです」

    その言葉に西尾の食事の手が止まる。

    金木「あんていくから食料の提供を受ければ比較的罪を犯さずに生きることができます」

    西尾「お前には関係ない」

    金木「貴未さんのために罪を重ねないでください」

    西尾「.........」

    金木「僕の用事はこれだけです......失礼します」

    そう言って金木は西尾の家から出て行った。
    家から出ると、その前で貴未がボーッと空を眺めていた。

    貴未「あ......錦くん、食べ終わった?」

    金木「もう少しかかりそうです。 僕は用事が済んだので帰らせてもらいます。」

    貴未「そうなんだ......ありがとね」

    金木「いえ、失礼します。」

    そうして、金木は貴未と別れた。
  161. 164 : : 2017/01/23(月) 10:42:54
    キター!!!!!期待
  162. 165 : : 2017/01/24(火) 21:08:21
    神様と呼ばせてくだせぇ
  163. 166 : : 2017/01/25(水) 08:56:25
    管理者以外書き込み禁止にしたら?
    他の人の書き込みもあるから更新されたのかどうか一目でわかりにくい。
  164. 167 : : 2017/01/27(金) 00:44:27
    これはいい。期待
  165. 168 : : 2017/01/29(日) 06:01:57
    数日後ーーー
    月山と約束した日。

    金木は月山に連れられスポーツセンターでスカッシュをしていた。

    月山「フッ!」

    金木「......」

    月山が打って跳ね返ってきた球を金木は難なく打ち返す。

    月山「なかなかやるね金木くん!」

    金木「どうも......」

    数本ラリーを続けた後、金木が球の勢いを殺してボレーを打つ。
    勢いのない球は壁に当たると壁の近くにバウンドする。

    月山「甘いよ金木くん!」

    しかし、それを月山がツーバウンドするギリギリのところで拾う。

    金木「終わりです。」

    月山「なっ!」

    だが、それを読んでいた金木が月山が返して、跳ね返ってきたボールを渾身の力で引っ叩く。
    その勢いを乗せた打球は月山の顔をすり抜けて後ろへと飛んで行った。

    金木「僕の勝ちですね」

    月山「フッハハハハ負けたよ金木くん。素晴らしい運動神経だ、読みもいい。 久しぶりに楽しめる運動だったよ」

    金木「僕の方こそ楽しかったです」

    そう言って時計の方を見ると、前回より時間をくってしまっている。
    思った以上に、スカッシュをしているのが楽しくて時間を忘れてしまったようだ。
    本当なら、この後カフェへ行った後にレストランのはずだが、この分なら繰り上げても大丈夫だろう。


    あのカフェの雰囲気結構好きなんだけどなぁ

    そんなことを思いつつも、早いことに越したことはないと、作戦を進める。

    月山「さて、いい運動もしたところだし、この後どうするかい?」

    金木「カフェへ......と言いたいところですが、少しお腹が空きました。」

    金木の言葉に月山がかかったというような笑みを浮かべるが、それをすぐに引っ込め、元の紳士スマイルへと戻す。


    今に露骨に表情を変わったぁ、これに気付かなかったとか、昔の自分に色々言ってやりたい...

    月山「な、ならオススメのレストランがあるんだが、いかがかな?」

    金木「是非」
  166. 169 : : 2017/01/29(日) 06:43:30
    月山に連れられ喰種レストランについた金木は前回同様、月山とは別口へと案内される。
    その後、シャワーを浴びさせられスーツに着替えると、また別の部屋.待合室へと案内させる。

    しかし、前回のように待合室で丁寧に待つような真似はしない。
    待合室に案内される途中、

    金木「すみません」

    金木は自分を案内している黒スーツを纏いマスクをしている喰種に声をかける。

    喰種「はーーーグハッ」

    自分の呼びかけに後ろを振り返ろうとした喰種の胸を発現させた赫子で貫く。
    その後乱暴に喰種を放り捨てる。
    近くに寄ると、その喰種は既に事切れていた。
    その喰種から、ガスマスク付きのマスクを奪い取ると自分にマスクを付け、進む。

    待合室につき扉を開けると、前回と同じく2人の人間がいた。

    細いが、しっかりと筋肉のついた男と
    ブクブクに太った女だ。

    女「な、何あんた!! 」

    男「レストラン側の人かな?」

    男も女も金木へと言葉を投げかけてくるが、金木はそれを全て無視して、

    金木「ここは危険です、早く逃げてください。」

    そう、わざと赫眼を出しながら言うと、2人は怯えて騒ぎながら待合室から逃げ出していく。

    1時間、早くて30分もしない間にCCGの捜査官たちが、あの2人のどちらかの通報で此処に乗り込んでくるだろう。


    その前に用を済まさないとな。

    待合室で会場へと続く天井の扉が開くのを待つ。

    そしてしばらくして天井が開いていく、それにつれ金木の耳へとざわめきが聞こえてくる。

    司会「お待たせ致しました。晩餐の準備が整いました。 本日のディナーの3に......あれっ!? 1人しかいない!!?? おいどういうことだ!!」

    司会の動揺が会場へと広がっていく。

    金木は喰種から奪ったマスクを外して捨てると、自分のマスクをつける。
    そしてめいいっぱい息を吸い込むと、自分の最大の声量で言葉を紡ぎ演じる。

    金木「会場へとお越しの皆様、申し訳有りません。 本日のディナーの食材が変更されました。 本日のディナーの食材はーーーー皆様です」

  167. 170 : : 2017/01/29(日) 08:58:03
    期待です
  168. 171 : : 2017/01/29(日) 13:41:58
    超絶期待です!
  169. 172 : : 2017/01/29(日) 13:51:04
    見てる。良いぞこれ
  170. 173 : : 2017/02/09(木) 00:15:54
    おもしろい。がんばってください
  171. 174 : : 2017/02/17(金) 09:21:54
    楽しみにしてます!
  172. 175 : : 2017/03/09(木) 19:07:28
    続きはよ
  173. 176 : : 2017/03/13(月) 08:18:05
    はよ投稿して
  174. 177 : : 2017/03/19(日) 07:46:12
    突然の金木の登場と、その発言に騒めくレストランの喰種達。

    そんな中、金木の登場に1番驚いている人物がいた。

    旧多(宗太)「うっそ〜ん」

    ピエロのマスクを被った旧多だ。

    旧多「いやぁここまで来ると運命感じちゃうなぁ」汗

    そんな戯言を吐きながらもどうにか気づかれないように逃げようと方法を模索する。

    しかし、その方法を考えつき実行に移す前に金木の隻眼が旧多を捉えた。

    旧多「あ、目合った」

    金木が跳躍する。
    そして次の瞬間、旧多の眼前に金木が現れる。

    旧多「こんにちわ」汗

    金木「こんにちわ」

    金木いつの間にかに発現させていた赫子で大きく薙ぐ。

    「ぴゃ」

    「ぐはっ」

    「あびゅ!」

    旧多はそれをしゃがんで回避するが周りにいた他の喰種たちは反応できずに赫子をまともにくらう。

    旧多「ひえ〜」

    さらに二撃三撃と金木が攻撃を続けていくが、旧多はそれを転がるようにして避け、這うようにして避ける。

    旧多「わわわ」(わーどしよう? マジで。クインケ持ってきてないし、この眼帯のせいで嘉納式受けられてないし。絶体絶命〜〜)

    どうにかならないかと出入り口の扉を見やると、この突然の惨事に我先と逃げようとする喰種たちで詰まっていた。

    旧多(こうなったら......)

    尻もちをついている状態から金木に足払いを繰り出す。
    とっさの足元への攻撃に反応できずモロに足を掬われる。
    金木は旧多の次の攻撃に備え身構えるが

    旧多「逃げるぞー!! ダッシュ!!!」

    旧多は金木に背を向け全力で走り出していた。

    金木「.........」
  175. 178 : : 2017/03/21(火) 04:16:11
    期待!
  176. 179 : : 2017/03/26(日) 08:19:48
    金木はすぐさま立ち上がると全速力で逃げる旧多を追いかける。
    旧多は器用に喰種たちの隙間を縫うようにして駆け抜けていく。

    一方、金木は邪魔な喰種たちを腕で足で赫子で薙ぎはらっていく。

    しかし、いちいち喰種たちを相手にしていく金木とは違い、うまいことスルスルと逃げていく旧多との間はあいていく。


    このままだと逃げられるな.....。


    そう考えた金木は近くにいた喰種の服の襟を掴む。

    「え?」

    間抜けな声を上げる喰種の声を無視して金木は、その喰種を旧多に向かい投げつける。

    投げられた喰種は砲弾のように飛んでいく。


    旧多「ちょっ! 飛び道具!!? ずるくないですか? タンマタンマ」

    そんな意味不明な声を上げながら飛んでくる喰種を避ける。

    旧多「もーいや、ヘルプミー!!」

    その避けることによってできた僅かな隙に金木は旧多との距離を縮める。

    そして、目の前にいた喰種の頭を踏み台として踏みつけ跳躍し旧多へと飛び掛る。

    赫子が旧多の身体を貫くーーーー

    はずだったが、その前に何者かに阻まれた。

    月山「間に合ったようだね」

    右肩の辺りから赫子を出している月山だ。

    旧多「MMさん」

    月山「彼は元々、僕が連れてきたんだ。 その始末くらい自分でやるさ」

    そう告げる。 月山。
    だが同時に内面でも

    月山(僕以外に金木くんを渡してたまるものか)

    ということも考えていた。

    月山「まずは金木くん、よくもやってくれたね......とでも言っておくべきかな?」

    金木「僕も貴方を利用したことを謝ったほうがいいですか?」

    金木はここでの月山との会話で、ようやく冷静になる。
    最初は旧多を見たことにより本来の目的を忘れ襲いかかってしまったが、そもそも本来の目的は喰種レストランの壊滅。 月山を仲間に取り入れることだ。

    どちらにしろ、旧多をここで逃すのは惜しいが目的を見失い、果たさないままにしておくわけにもいかない。

    そんなことを考えているうちにも、旧多の姿はすでになかった。

    月山「さぁて金木くん、僕と情熱的なdanceを踊ってもらおうか」

    金木「お断りするわけにも行きませんね」

    金木と月山が睨み合う。
    今まで、金木が月山と戦ったことがあるのは二回。

    一回目は、金木が月山に目をつけられ貴未が攫われた時。その時は命手も足もでないで、金木の肉を食ったトーカが倒した。
    二回目は、あんていく戦前に月山が金木を引きとめようとした時。 その時は金木が勝った。 だが あの時は月山も精神が不安定な部分あり感情で動いていた。
    決して全力とは言えない状態だっただろう。

    だが、いける。 やれる。
    今の僕なら。

    月山「Let's dancing!!」
  177. 180 : : 2017/04/08(土) 18:39:57
    期待です!
  178. 181 : : 2017/04/21(金) 09:46:59
    貴未さん闇落ちフラグ?
    旧多の計画はどうなる?
    亜門の心境 金木くんの未来 トーカちゃんの恋の行方は如何に!?

    期待でーす
  179. 182 : : 2017/05/06(土) 08:53:51
    超期待
  180. 183 : : 2017/05/06(土) 23:22:05
    続き楽しみですー!
  181. 184 : : 2017/05/18(木) 04:59:33
    期待
  182. 185 : : 2017/05/18(木) 19:59:30
    神期待
  183. 186 : : 2017/05/18(木) 20:01:26
    期待だお
    作者さん神様だお
    マイペースで良いから
    最後までよろしくだお
    期待するお
  184. 187 : : 2017/05/21(日) 00:27:04
    まだかな?
    期待です
  185. 188 : : 2017/05/22(月) 23:02:30
    機体だー
  186. 189 : : 2017/05/26(金) 18:23:44
    期待です
  187. 190 : : 2017/05/31(水) 03:02:21
    うせやろ?遅くない?
    期待ンコ
  188. 191 : : 2017/06/01(木) 15:32:57
    せっかく面白いのですから
    完結してください期待です(^ω^)
  189. 192 : : 2017/07/21(金) 22:54:00
    すごく面白いので頑張ってください
    過去に戻るという系が大好きなので超期待です
  190. 193 : : 2017/07/21(金) 22:54:21
    木達位
  191. 194 : : 2017/07/26(水) 21:22:32
    んば
  192. 195 : : 2017/08/01(火) 22:32:03
    期待です!
  193. 196 : : 2017/08/02(水) 13:23:04
    期待
  194. 197 : : 2017/08/24(木) 09:32:46
    期待


  195. 198 : : 2017/08/26(土) 10:28:01
    期待
  196. 199 : : 2017/09/17(日) 23:40:08
    まだかなまだかな                                               




    期待

  197. 200 : : 2017/09/17(日) 23:42:04
    超期待













  198. 201 : : 2017/10/14(土) 09:05:38
    期待を踏み躙る作者






































    期待
  199. 202 : : 2017/11/24(金) 21:03:14
    すげぇ期待
  200. 203 : : 2017/12/02(土) 20:52:43
    まーだーナーノーカァーーーー
    カーメーハーメーハァーーーー
  201. 204 : : 2017/12/10(日) 12:00:43
    全裸待機(`・ω・´)
  202. 205 : : 2018/01/14(日) 02:14:32
    期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待
  203. 206 : : 2018/01/31(水) 15:27:19
    期 待
  204. 207 : : 2018/04/03(火) 23:46:32
    面白すぎやしません?w
    続きに期待しすぎて寝れんw
    クロナとナシロ可愛い
  205. 208 : : 2018/06/22(金) 16:16:41
    んおおお期待だぞ!ヤン・ゴーン!
    マックス・ケプラー!
  206. 209 : : 2018/08/14(火) 22:38:01
    はよ
  207. 210 : : 2018/09/26(水) 16:20:16
    期待
  208. 211 : : 2018/10/10(水) 18:15:08
    あ、これ作者逃げたな
  209. 212 : : 2018/11/14(水) 15:21:49
    逃げましたね(^.^)
  210. 213 : : 2018/11/22(木) 15:12:22
    放置ですね。これ。
  211. 214 : : 2018/11/23(金) 14:01:20
    最初に完結させないフラグたててたからネ
    しかたないネ
  212. 215 : : 2018/11/24(土) 16:37:46
    お願いします!m(;∇;)m続き描いてください❗
  213. 216 : : 2019/05/19(日) 15:45:29
    いつでも待っています...
  214. 217 : : 2019/08/22(木) 21:20:11
    まーだーかーなー
    期待!
  215. 218 : : 2019/12/28(土) 20:13:38
    逃走したな

  216. 219 : : 2020/05/20(水) 08:28:21
    悲しい
  217. 220 : : 2021/04/09(金) 23:35:13
    月山が強く踏み込み、赫子による突きを繰り出す。
    それを金木は身をそらして躱す。

    金木(速い...)

    月山は、攻撃を躱されたことに動揺もせず続けて連撃を繰り出す。
    金木もその攻撃に対応し、身を捻り交わし、跳躍し後ろに回り込み、赫子による攻撃を繰り出す。

    月山「甘いよ!金木君」


    後ろを取られた月山は前方に転がるようにして攻撃を避け、それでも追撃してくる金木の赫子を自らの赫子で、斬り捨て弾き飛ばす。


    金木「硬い....」


    改めて金木は冷静な月山の強さを認識する。


    金木(硬さも一撃の重さも月山さんが上....なら)

    月山「むっ!!?」


    最短最速の一直線で自らの懐に飛び込んできた金木に怯む月山。
    しかし、それも一瞬のこと。
    すぐさま反応し、飛び込んでくる金木を両断すべく赫子を振り下ろす。

    その一撃を金木は横に飛ぶように避け、四本の赫子で月山へと畳みかける。


    金木(手数と速さで削る!!)


    畳みかける金木の猛攻をどうにか凌ぐ月山だが、段々と手が追いつかなくなっていき、金木の赫子が体を掠め、肉を削っていく。


    月山「くっ!!?」(手数とスピードが追いつかない。このままだと金木君に削り切られてしまう....かくなるうえは)


    月山が迫りくる赫子を無視するように金木にむかって飛び込む。
    自らの赫子を盾として突き進むが、それでも全身を守れるはずもなく、手の回らない部分から削られる。

    普段の月山から考えられないような、優雅さも何も感じられない一手に金木の判断が遅れる。

    回避を一切しない、最速の捨て身の一撃。
    己を剣として金木を貫くべく、一撃を振るう。


    月山(取った!)


    回避をとっても追撃で捉えられる。
    防御をしても、鱗赫である金木の赫子は月山の甲赫の赫子一撃は防ぎきれない。

    確実に取ら得たと確信する一撃。

    そんな一撃を金木は....自ら受けに行った。


    月山「なっ!!?」

    想定外の行動に月山の思考が止まる。

    金木は月山の一撃を急所を避ける形で受けとめた。


    金木「捕まえました」


    金木は自らの身体と腕力、そして月山をしっかりと捉えた。
    そして...


    金木「終わりです」


    使用していない赫子を使い、月山へと襲い掛かった。




    勝負は決した
  218. 221 : : 2022/10/17(月) 22:13:55
    続き、待ってます!

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tt0616

たかや

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