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この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

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西の館

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  1. 1 : : 2016/04/22(金) 17:23:09
    「最強の憲兵」の続きです。
    下に貼っておきますので、まだ読んでいない方は是非お読みになってください

    ↓↓↓
    http://www.ssnote.net/archives/42789#top
    ↑↑↑

    簡単な説明

    ⚪︎更新はマイペース
    ⚪︎進撃の巨人にそこまで詳しくありません
    ⚪︎2回目、2作目?ですので下手です。
    アドバイスいただけると嬉しいです。
  2. 2 : : 2016/04/22(金) 17:31:27
    オリジナルキャラクターの簡単な説明です。

    ⚪︎テラー

    憲兵団から調査兵団に異動してきた。憲兵時代に78名の犯罪者と、17の盗賊団を1人で壊滅させた。推定巨人討伐数は150体。嘘がつけない



    ⚪︎パーシ.レイ.カルカド

    憲兵時代のテラーの部下。レイとカルカドは同期、パーシはレイ達の2つ上の先輩



    ⚪︎店員.店長

    店長は腰痛持ち。多分今回出番なし



    ⚪︎医師

    腕は良いが、口が悪い
  3. 3 : : 2016/04/22(金) 17:38:32
    テラーの家族編

    ⚪︎ニクス

    テラーの飼い猫。人語を理解できるとても賢い猫



    ⚪︎ヴィオラ.父

    テラーの家族。父は両足を切断。利き腕も痺れて上手く使えない



    次から「西の館」が始まります。よろしくお願いします

  4. 4 : : 2016/04/22(金) 23:43:21
    第57回壁外遠征から1週間後

    憲兵団本部
    〜仕事部屋〜

    パーシ・レイ・カルカド「………」

    パーシ・レイ・カルカド「…」

    カルカド「…終わらねえぇぇぇぇ!!」

    レイ「……」

    パーシ「…カルカド、うるさい」

    カルカド「なんで俺たちがテラーさんの仕事やんなきゃいけないんですか!!」

    パーシ「…急な異動だったんだ。仕方ないだろう」

    カルカド「3人で分けてこの量ってあの人頭おかしいんじゃないですか!?」

    パーシ「うーん…」

    レイ「…ハハッ」

    パーシ「?」
  5. 5 : : 2016/04/22(金) 23:48:48
    レイ「ハハハ、ハハハハハハハハハ」

    パーシ「…レイ?」

    カルカド「何笑ってんだ?」

    レイ「…終・わ・る・かぁぁぁ!!!」バン

    パーシ&カルカド「!!」

    レイ「3人で分けてこの量かよ!!」バン

    カルカド「さ、さっき言った…」

    レイ「この量1人でやってたの?仕事好きか?大好きか?だったら仕事と結婚しちまえぇぇぇぇ!!」ガッシャーン

    パーシ「…カルカド、なだめて」

    カルカド「無理です」

    パーシ「即答かよ!!」
  6. 6 : : 2016/04/23(土) 00:29:44
    ガチャ

    先輩「うーす。お疲れー」

    パーシ「あ、お疲れ様です」

    先輩「仕事、ここに置いとくから」パサッ

    レイ&カルカド「!?」

    先輩「じゃ、よろしくー。あ、そこに分けたやつは急ぎの仕事だから、そっち優先でな」

    先輩「んじゃ後はよろしく」ガチャ


    バタン


    カルカド「ちょっ…パーシさん!どういう事ですか!?」

    レイ「そうですよ!なんであのダンゴムシは仕事置いて行くんですか!?」

    カルカド「…は?」

    パーシ「(ダンゴムシ…?)えーと…憲兵は仕事しないで有名でしょ?」

    カルカド「まぁ…はい」

    パーシ「テラーさんは仕事バリバリやるタイプだから他の班の仕事もやってたの」

    カルカド「…知らなかった」

    レイ「…」

    パーシ「うちの班は"仕事処理班"って呼ばれてて」

    カルカド「なんか…かっこいい」

    パーシ「いや…今みたいにただ仕事したくない人が、仕事持ってくるだけだから」

    カルカド「それをテラーさんがやっていた…」

    パーシ「うん。テラーさんが居なくなったら、このシステムも無くなると思ってたんだけどなぁ…」

    レイ「…あんのクマゴリラがぁぁぁ!!!」

    カルカド「(クマゴリラ!?)」

    パーシ「(何かの比喩……いや、ただの悪口か)」
  7. 7 : : 2016/04/25(月) 12:14:42
    〜壁外〜


    テラー「…?何か今、もの凄い悪口を言われたような…」

    巨人「アー…」

    テラー「…再生終わった?終わってすぐで申し訳ないんだけど…」ヒュン!


    ザシュ


    巨人「ガアァァァ!!」


    ドシーン


    テラー「これ以上やると、傷口開きそうなんだ」

    テラー「さてと…帰ろう」
  8. 8 : : 2016/04/25(月) 12:21:42
    旧調査兵団本部
    〜入り口付近〜

    テラー「……ん?」

    エルド「今はテラーは居ない」

    ??「いつ頃戻ってきますか?」

    エルド「いつ頃…」

    テラー「(お客さんかな?)」ヒョコ

    エルド「あ、帰ってきた」

    テラー「……ん!?」

    パーシ「あ、テラーさ…」

    レイ「よう、このク…」

    カルカド「ヴィッポン」ガシ

    レイ「モガモガ」

    テラー「??」

    パーシ「…お、お久しぶりです!テラーさん」

    テラー「う、うん…久しぶり」
  9. 9 : : 2016/04/28(木) 23:39:28
    パーシ「…ちょっと失礼しますね」

    テラー「…」

    エルド「…お前の後輩?」

    テラー「えぇ、まぁ…」

    パーシ「…レイ駄目だろう」ヒソヒソ

    カルカド「そうだぞ。いくらテラーさんでも"クマゴリラ"なんて言ったら怒るぞ?」ヒソヒソ

    レイ「……クマゴリラじゃないし」

    パーシ&カルカド「?」

    レイ「………クモゴリラだし」

    カルカド「なんだよクモゴリラって?!」ヒソヒソ

    パーシ「進化した……のか?」

    テラー「……ねぇ。僕に何か用があって来たの?」

    パーシ「!!あっ、はい!」

    テラー「そう。話は中で聞くから。入りなよ」

    パーシ「……」

    テラー「……入れても大丈夫ですよね?」

    エルド「まぁ…大丈夫だと思うぞ」
  10. 10 : : 2016/04/28(木) 23:57:05
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    グンタ「……?客か?」

    エルド「テラーの後輩」

    グンタ「ほー……」

    テラー「?…他の方達は?」

    エルド「兵長は会議に出かけてる」

    グンタ「ペトラ達は買い出しに行ってる」

    テラー「そうですか…それで?用は何かな?」

    パーシ「えーと…"仕事処理"で急な仕事が来まして」

    テラー「……仕事処理?」

    パーシ「?私たちの班は"仕事処理班"と呼ばれているのはご存知ですよね?」

    カルカド「他の班の仕事を処理するから"仕事処理班"って呼ばれてるみたいですよ」

    テラー「……そんなかっこいい呼称なの?」

    パーシ「はい?」

    テラー「僕が聞いた事があるのは"仕事のゴミ捨て場"なんだけど…」

    パーシ「…はい?」
  11. 11 : : 2016/05/02(月) 23:46:17
    エルド「仕事の…ゴミ捨て場?」

    グンタ「仕事はゴミかよ…」

    テラー「……それで?」

    パーシ「え?あぁ!えっと…」

    カルカド「えーと…3日後に西の館で貴族達がパーティ?…お祭りをするみたいです」

    テラー「………うん」

    エルド「…パーティってお祭り?」ヒソヒソ

    グンタ「いや…違うだろ」ヒソヒソ

    カルカド「で、その西の館には賊が住み着いているみたいで……そいつらをなんとかしてほしい!との事です」

    テラー「…3人だけでは無理そうなの?」

    カルカド「いや、3人といいますか…2人といいますか…」

    テラー「?」

    カルカド「パーシさんは、頭はいいですけど、戦闘では戦力外といいますか…役に立たないといいますか…」

    パーシ「…」

    テラー「いや、あのね、カルカド君…」

    パーシ「テラーさん大丈夫です。そこの単純脳筋バカゴリラの言う通りですので」

    エルド&テラー「(単純脳筋バカゴリラ!?)」

    グンタ「(いつからゴリラは悪口として使われるようになったんだろう……)」
  12. 12 : : 2016/05/03(火) 23:10:53
    カルカド「…なんですか?その…単純なんとかって」

    パーシ「単純脳筋クソバカゴリラ」

    エルド&テラー「(増えた!!)」

    カルカド「そう。それです」

    パーシ「…」

    レイ「ちょーっと失礼しますね」ガシッ

    カルカド「な、なんだよ…引っ張るなって」

    レイ「あんたバカでしょ!?」ヒソヒソ

    カルカド「なんだよいきなり…」

    レイ「パーシさんが気にしてること、あんなはっきり言わなくてもいいでしょ!?」ヒソヒソ

    カルカド「いや、でも…」

    レイ「あんただって、バカとか、頭悪いとか言われたら、ムッとするでしょ!?」ヒソヒソ

    カルカド「うーん…」

    レイ「何?イラッとしないの?」ヒソヒソ

    カルカド「俺はバカなんだろうか……」

    レイ「……そこから?」
  13. 13 : : 2016/05/11(水) 16:23:36
    パーシ「ゴホッゴホッ」

    レイ「!!」サッ

    カルカド「??風邪ですか?」

    レイ「いいから座れ!ふかし芋!!」バシッ

    カルカド「わかったよ…ふかし芋?」

    テラー「……えーと、賊の討伐を手伝って欲しいって事だよね?」

    パーシ「はい」

    テラー「……明日でいい?」

    カルカド「今日はダメなんですか?」

    テラー「うーん…傷口が開きそうだからな…」

    パーシ「傷口?」

    エルド「あぁ、全治8カ月…だっけ?」

    グンタ「それを10日でなぁ…」

    カルカド「え?10日で治せるんですか!?」

    テラー「自然治癒力でなんとか…」

    パーシ「(自然治癒力?自然治癒力ってそういう傷にはあんまり関係ないよね…?)」

    カルカド「(自然治癒力…なんか凄そうだな…)」

    レイ「(……クマゴリラ)」

    テラー「…クマゴリラ?」

    レイ「ンブッ」

    パーシ&カルカド「あ……」

    テラー「……あぁ!今日は調子がいいh」

    パーシ&カルカド「すみませんでしたっ!!」

    エルド「(クマゴリラ…?)」

    グンタ「(クマゴリラ…クマゴリラ…クリゴリラ?誰がゴリラだっ!いや、そもそも栗じゃねーし!!)」

    テラー「ブフッ」

    グンタ「」
  14. 14 : : 2016/05/13(金) 22:46:26
    グンタ「…」ジー

    テラー「………失礼しました……ふ」

    グンタ「!!」

    エルド「(あいつがあんなに笑うの初めて見たな…)」

    パーシ「……あの」

    テラー「ん?…あぁ!明日なら…?」

    エルド「…まぁ兵長とかに話して許可貰えば大丈夫…だよな?」

    グンタ「…」

    エルド「……グンタ?」

    グンタ「ん…あぁ、そうだな…」

    カルカド「明日なら協力してくれるって事ですか!?」

    レイ「許可貰えればね」

    エルド「まぁ…暇だし俺が聞いてきてやるよ」

    テラー「え?私が聞いてきますよ」

    エルド「お前、掃除残ってるぞ」

    テラー「あ……」
  15. 15 : : 2016/05/16(月) 23:10:29
    調査兵団本部
    〜団長室〜


    コンコン


    ハンジ「どうぞ〜」


    ガチャ


    エルド「…?失礼します」

    ハンジ「やっほー」

    エルヴィン「…」

    リヴァイ「どうかしたか?」

    エルド「実は…」


    ……………



    ハンジ「ふむふむ仕事処理班ね!なんてすば……最低なシステムなんだ!」

    リヴァイ「(素晴らしいって言いかけたな)」

    エルヴィン「(後で説教しとくか)」

    エルド「明日テラーを憲兵の仕事に参加させてもよろしいでしょうか?」

    エルヴィン「…君たちも行ってきなさい」

    リヴァイ「は?」

    エルヴィン「いや、リヴァイは会議だ」

    リヴァイ「…は?」
  16. 16 : : 2016/05/16(月) 23:24:51
    エルド「私たちも行く必要があるのでしょうか?」

    ハンジ「確かに!行く必要はないと思うよー」

    エルヴィン「…憲兵団には借りがある」

    リヴァイ「借り?」

    ハンジ「…ああ!もしかしてテラーを早く家に帰らそうとしたあれ?」

    エルヴィン「そうだ」

    リヴァイ「だからってなんで俺の班員を…」

    ハンジ「いいじゃん!リヴァイ班のみんな、素直でいい子でかわいいじゃん!」

    リヴァイ「良かったなエルド。かわいいって」

    エルド「え、は?…え?…は、はぁ…」

    エルヴィン「…これで貸し借りはなしだ」

    エルド「…私たちの仕事は……?」

    ハンジ「仕事はー?」

    エルヴィン「今は…エレンの監視だけのはずだが…」

    リヴァイ「後、掃除だ」

    ハンジ「あー!いいじゃん!1日くらい」

    リヴァイ「あ"?」

    エルヴィン「…他のやつにやらせる」

    ハンジ「じゃーモブリット貸すよ」

    エルヴィン「ハンジが仕事サボるからダメだ」

    ハンジ「えー」
  17. 17 : : 2016/06/03(金) 17:17:55
    翌日

    西の館
    〜入り口付近〜


    オルオ「ったく、なんで憲兵の仕事なんか手伝わなくちゃいけないんだよ」

    ペトラ「文句言わない」

    エレン「いやー憲兵って仕事してたんですね」

    グンタ「エレン…」

    エルド「さすがにそれは失礼だろ」

    カルカド「仕事はみんなしてるぞ!仕事してるふりが仕事だ!!」

    オルオ「仕事してねぇじゃねぇか!!」

    パーシ「アハハ…すみませんね」

    ペトラ「いいえ。こちらこそ失礼な事言ってすみません」

    レイ「あれ?元凶は?」

    パーシ「元凶って…テラーさんの事?」

    テラー「ん?私元凶だったの?」

    パーシ「いや…私にはわからないです」
  18. 18 : : 2016/07/01(金) 16:00:41
    テラー「ん?」

    チンピラ1「あれ?憲兵さん」

    チンピラ2「どうしました?こんな所にわざわざ」

    パーシ「ちょっとね…君たちは?」

    チンピラ1「俺たちは…なあ」

    チンピラ2「ああ!ちょっと遊びに来ただけですわい」

    カルカド「俺たちは中に用あるからちょっとどいてな」

    チンピラ達「はーい」サッ

    オルオ「(素直過ぎて怪しいな…)」


    ガチャ


    カルカド「はーい!お邪魔しますよー」

    レイ「いちいち言わなくてもいい!」

    ペトラ「中は…意外とキレイね」

    エルド「賊が掃除してるのか?しねぇだろ」



    ガチャン ガチャガチャ



    全員「!?」
  19. 19 : : 2016/07/01(金) 16:11:32
    西の館
    〜入り口〜


    ガチャガチャ


    カルカド「おろ?鍵がかかってる」

    オルオ「さっきいた奴らの仕業だな」

    カルカド「そうなのか!すげぇなアンタ!」

    オルオ「ま、まぁな…」


    グーパーグーパー


    パーシ「テラーさん1つ確認したいのですが…」

    テラー「ん?」

    パーシ「この扉…ぶち破ろうとしてませんか?」

    テラー「このくらいなら破れるからね」

    パーシ「ダメですよ!!」

    テラー「……なんで?」

    パーシ「なんでって…2日後には貴族がパーティで使うからですよ!!」

    テラー「……扉必要?」

    パーシ「は?」

    テラー「なくてもパーティできるでしょ?」

    パーシ「いやいやいや必要ですから破壊しないでください」

    テラー「んー…わかった。扉には何もしないよ」

    パーシ「…ダメですからね」

    テラー「何が?」

    パーシ「壁を破壊するのもダメです」

    テラー「いや、穴掘ればいいかなーと思ってた」

    パーシ「それもダメ!!」
  20. 20 : : 2016/09/07(水) 17:09:30
    テラー「とりあえず、賊探そうか」

    パーシ「あと出口も」

    テラー「……」

    パーシ「どうかしましたか?」

    テラー「…人の気配がそんなにない」

    オルオ「賊は少数って事か?」

    エルド「よくそんな事わかるよな…」

    カルカド「俺だってわかるぞ!そんなにないって事は少数!」

    レイ「はいはい。あんたはちょーっと黙ってような」
  21. 21 : : 2016/09/08(木) 21:43:43
    テラー「……3人でも大丈夫だったかもね」

    パーシ「おかしいなぁ…少なくとも30以上と聞いていたのですが」

    オルオ「傷のせいで気配上手く捉えられてねぇんじゃねえか?」

    テラー「まぁその可能性もあるかもしれません」

    エルド「広いし手分けして探すか」

    ペトラ「そうね」

    テラー「私は1人で…」

    パーシ「あなた1人にするとどっか壊すから私達と一緒で!!」

    テラー「……はい」

    エレン「(なんかハンジさんとモブリットさんみたい…)」
  22. 22 : : 2017/05/16(火) 00:53:18
    パーシ「では私達憲兵団組は一階、調査兵団組は二階の捜査でよろしいですか?」

    オルオ「それでいいんじゃねぇか?」

    エルド「そうだな。何も無くても20分後にまたここに集まろう」

    パーシ「わかりました」

    グンタ「よし、行くか」

    テラー「お気をつけて!………さて、私達も行こう」テクテク

    カルカド「はい!いやーなんか嬉しいですね!」

    レイ「嬉しい?」

    カルカド「4人で行動するの久しぶりな気がして…」

    パーシ「確かに。その気持ち少しわかる」

    カルカド「でしょ!?テラーさん憲兵団に帰ってきてくださいよぉ〜」

    テラー「え?仕事処理の話?」

    カルカド「…それも少しありますけど、やっぱりテラーさんがいないと憲兵団はダメかな〜って」

    レイ「ダメなくらいが丁度いいよ。あの仕事量は死ぬし」

    パーシ「あれは人間の量じゃないから大丈夫。テラーさん人間じゃないし」

    テラー「…ん?血、かな?」

    パーシ「はい?傷口開きました?」

    テラー「いや…血だね。まだ乾いてないな」サワサワ

    レイ「…そう言えば何か鉄臭い様な…」クンクン

    カルカド「あの扉…血ついてねぇか?」







  23. 23 : : 2017/05/17(水) 01:09:28
    パーシ「こちらも乾いてないですね」

    テラー「…物音も気配もしない」

    カルカド「と、言うことは?」

    テラー「気配がしないのは、もう、生きてないから」

    レイ「し、死んでる!?」


    ガチャ


    テラー「…死んでるね」

    パーシ「…ウッ」

    カルカド「ヒィ!ヒィ!」

    レイ「…モウカエリタイ」

    テラー「……全員亡くなってるね」

    パーシ「よく入れますね。これって死屍累々ってやつですよね?」

    テラー「うん…まだ温かい」ピタ

    カルカド「こ、この死体って、ぞ、賊がやったんでしょうか?」ビクビク

    パーシ「…いや、こいつらが賊…かな?」

    男「その通り」ヒュン

    パーシ「グッ!?」ガクッ

    テラー「!?」

    男「見られたからには、黙っといてと頼んでも無駄だからな。始末しないと」ス…

    テラー「ハァ!」ヒュン

    男「ふん」パシッ

    テラー(受け止めた!?)グググ

    男「病みあがりではこの程度か…いや、まだ負傷中か」ドゴォ

    テラー「ウッ」ドサ

    カルカド「なぁ…なぁ助け呼ばないと」

    レイ「…そ、そうだね!行こう!」ダッ

    女「…あら、何でこんなに人がいるのかしら?」カツカツ

    レイ「ヒィィ!!」

    カルカド「ヒッ…ってよく見りゃ超絶美女!!」

    レイ「こんな時に見惚れてる場合かぁ!!」バシッ



  24. 24 : : 2017/05/18(木) 00:20:52
    女「…何してるの?ギリアム」

    男(以降ギリアム)「何って…口封じだよ」

    女「テラーには手出さない約束でしょ」

    ギリアム「ああ、そうだったな…テラー悪かった」クルリ

    ギリアム「…いねえ」

    女「上よ」

    テラー「ハァ!」ブン

    ギリアム「ヌ…(さっきより重い…やる気になったか)」グラッ

    テラー「…何故私には手を出さない」


    ギリアム「(なんだ…本気じゃねぇのか)そういう約束だからな」

    女「ギリアム」

    ギリアム「わかってる。俺らは帰るから」

    女「立てますか?」

    パーシ「え?ええ…大丈夫です」

    レイ「ねえ、口封じじゃないの?見逃して貰えるのは有り難いけど私達憲兵だよ?あんた達のこと上に報告されたらやばいんじゃないの?」

    女「あら、死にたがりさんなのかな?」

    レイ「い、いや命は大事にしたい……です」




  25. 25 : : 2017/05/18(木) 00:55:45
    ギリアム「お前らが変に騒がなければ何もせん」

    女「今の所はね」

    パーシ「つまり騒がなくても殺される可能性はある、と」

    女「そうね」

    カルカド「あんたらが俺たちにとって危険なのは変わってねえじゃねえか」

    女「そうね…今潰してもいいのよ?」スゥ

    カルカド&レイ「!!」ビクゥ

    ギリアム「…殺していいのか?」

    女「……やめときましょう。お金にならない殺しはしたくない」

    カルカド(い、今のなんだ…)

    レイ(さ、殺気…?身体が動かなかった…)

    パーシ(どうしよう…今ので腰抜けちゃった…)

    テラー「…お前らのボスは?」

    女「…知りたい?あなたもよく知ってるお方よ」

    女「あなたに会ったこと報告したら喜ぶかしら」

    ギリアム「ああ、泣いて喜ぶだろうな」

    テラー「…なるほど」

    ギリアム「そろそろ行かなくていいのか?」

    女「そうね。もう少しお話して行きたいところだけど…」

    ギリアム「次会う時はお前らを殺す時だ」

    女「そんな日が来ない事を祈りましょうね。では」ペコリ カツカツ



    テラー「………何してるの?」

    カルカド「テ、テラーしゃん」ガクガク

    レイ「ココココココココ」ブルブル

    パーシ「腰が抜けました」

    テラー「…」







  26. 26 : : 2017/05/18(木) 01:28:27
    その後、調査兵団組と合流した私達は、賊が仲間割れで全滅してた事を伝えた。

    こんな惨劇があったというのに、パーティは予定通りに行われた。二階で

    仕事処理は上官と話して廃止にして貰った。おかげでレイの精神はだいぶ安定してきた(クマゴリラは何だったんだろう)

    女型の中身がエレンさんの同期という報せを受けた。中身の身元はもっと早く判明出来たと思うが……団長の事だ。何か考えがあっての事だろう。

    館で会ったあの二人は……


    ーーーーーーー
    ーーーーー
    ーーー





    ?「えー!!テラーに会ったのぉぉぉぉぉ!!」

    女「…はい」

    ?「いいなぁー!いいなぁ!今すぐ会いたい会いたい!」

    ギリアム「会いに行かれますか?」

    ?「んー?あ!ねぇ!テラーに仲間いた?」

    ギリアム「ええ。憲兵団に三名、調査兵団に五名の計八名」

    ?「ふーん、そんなにぃー、へぇー」

    ?「ねぇ、そんなにいるんだったら…」

























    ?「一人くらい殺してもいいよね?」
  27. 27 : : 2017/05/18(木) 01:35:44
    以上で完結です。
    多忙で放置してましたm(_ _)m
    続きは…やるとは思います(死んで欲しくない人達を生かしたルートを書いて行きたいので、かなりの長編になるかと)


    眠くて頭働いてない+未熟者ですので、誤字、脱字があると思います(すみませんm(_ _)m)

    (やばい、次どんなの書こうとしてたか忘れたなんて言えない…)

    次は、話まとめながらの更新になるかも?

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著者情報
WB

ライス

@WB

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