『仲間』という宝物
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- 1 : 2016/04/14(木) 21:29:27 :
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あいつはとにかくムカつくやつだった。
暇さえあれば「駆逐」としか言わない。
のくせしてミカサに助けられてばっかで。
それに、隣にいるそのミカサの気持ちに気づいている気配は1mmもない。
とにかく見ていてイライラした。
「ムカつくんだよ!この死に急ぎ野郎!」
気がつけばこの言葉がでていた。
いつの間にかあいつとは顔を合わせたらケンカばっかりしている間になっていた。
何度もマルコから諌められた。
別にあいつが勝手に一人で死に急いでいても俺の知ったことではない。
勝手に壁の外へでもどこへでも行ってこい。
だが、いまのあいつだと確実に周りを巻き込んだり、その周りにいる奴らを悲しませることになるだろう。
俺は、好きな女だったり、仲間が悲しんでいるところは見たくない。
それに気づいていないところもまたムカついているんだ…
『ムカつくんだよ!この死に急ぎ野郎が!』
『はぁ⁉︎服が破れちゃうだろうが!』
『服なんてしるかよ!羨ましいんだよこの死に急ぎ野郎が!』
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- 2 : 2017/01/04(水) 23:38:24 :
- 久々に更新します。
ートロスト区襲撃
60m級巨人の襲撃により訓練兵団員も戦闘に参加することになった。
「クソッ……なんで今日なんだよ!明日から憲兵団にいけるはずだったのによっ…!!」
明日から俺は憲兵になってるはずだったのに。
今日生き残れる保証なんてどこにもない。
熟練の調査兵でさえあっという間にやってしまうような巨人だ。
いくら成績がいいとはいえ生き残れる確率のほうが低いだろう…
「クソ…ッ…」
「仕方がねえじゃねえか、こんな状況になってしまったんだから!戦うしかねぇだろ!」
後ろから声をかけられ見てみる死に急ぎ野郎だ。
「お前は調査兵になるつもりだったから大丈夫だろうな!でも俺はまだ死にたくねぇんだよ!明日から憲兵になれるはずだったんだぞ!?」
別にこいつがここで死ににいってもどうでもいい。
だがこいつみたいな考えのやつは少数だ。
それにこっちをまきこんでこねぇでほしいんだ。
「じゃあ、今日ここを守って生き残って明日憲兵に行けばおいだろ。
今日生き残ればいい話だ。」
…………
返す言葉が俺にはなかった。
「………お前の言葉に動かされた訳じゃねえからな。」
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