このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 17:18:44 どうも、登録ユーザでもある藍微塵です 今回は未登録でホラーを書きたいとか思って立てました 思いつきですね。出来はアレですけど、頑張って書きます 2 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 17:33:45 私の名前は槙野由紀。私には3つ上のお姉ちゃんがいる。名前は槙野沙良。頭は良いし、運動神経も抜群で、なおかつ美人で優しい自慢の姉。お姉ちゃんとは同じ高校に通っているから、朝は一緒に通えて嬉しい。「今度のテストやばいかも…」「由紀だって、本気出したら100点とれるでしょ。頭いいんだから」「それはお姉ちゃんでしょ。お母さん、『沙良は自慢の娘だ~』っていつも言ってるじゃない」「あはは、でも最近は言わなくなったよ?なんでだろうね」「私が駄目すぎて、いびるのを諦めたのかも」「由紀はネガティブだなぁw」確かに、最近お母さんは元気がない。仕事から帰ってくる時間も遅いし…どうしたんだろう。そんなことを考えていると、いつもの学校についた。「じゃ、由紀。一緒に帰ろうね」「うん。ここで待ち合わせね」そういってお姉ちゃんと分かれた私は、いつも通りにクラスに入る。 3 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 18:11:38 時間が過ぎて、お昼の時間になった。お姉ちゃんにべったりの私(自覚ありw)だが、お昼くらいは同級生と食べさせてあげるべきだ。数人の女子グループに「一緒に食べよう」と声をかける。が、一人が私を見て小さな悲鳴を上げた後、何やらコソコソと陰口を言いながら席を離れてしまった。しょうがないので、一人で食べていたクラスメイト…たしか吉田さんに声をかけた。「あ…い、良いよ…」すると、あの数人の女子と同じような顔をして少しうろたえたが、一緒に食べることを了承してくれた。…私は嫌われているのだろうか?「…じゃあ、食べようか」「う、うん」お弁当を取り出した際、ドアから私を呼ぶ声が聞こえた。「由紀?お昼食べないの…」お姉ちゃんの声だった。「お姉ちゃんこそ、同級生と食べるんじゃ…」「なんだ、勘違いか。じゃ、お友達と仲良くランチを楽しんで。お邪魔虫はここら辺で…」「待って、どうせなら一緒に食べようよ。良いよね?吉田さん」「…良いんでしょーか?私がお邪魔して」「え…あ…」吉田さんはお姉ちゃんと私を交互に見て、困ったような顔をしている。「大丈夫!私のお姉ちゃん、優しいから」「ちょっ、私は乱暴なんてしないよ!誤解しないで!w」「お姉…ちゃん…?」吉田さんは、何が何だか分からないといった顔だ。「うん、私ねお姉ちゃんが居たの。びっくりしたよね?w」「そ…う、じゃなくて…」じゃあどういうことなのだ?お姉ちゃんと食べるのが嫌とか?「嫌…だよね。やっぱ私帰るわ、由紀」「ええっ、吉田さん…ダメなの?お姉ちゃんと食べちゃ…」「あ…いや…槙野さん…そういうわけでは…」吉田さんは焦っている。元はと言えば、私から誘ったのだからここまで偉くなる権利は無いのだが。…でも、姉は校内でもかなりの人気を誇る先輩だ。いっしょに食べるのを嫌だというのは可笑しいのだ。 4 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 18:20:10 そうしていると、吉田さんの腕をグイッと誰かが引っ張った。「吉田さん!こいつと一緒にいたらダメだってば…」私と一緒にお昼を食べるのを、拒否していたグループのリーダーの女子だ。名前は…忘れた。「で…でも、お昼食べる相手がいないって…」「こいつは一人で大丈夫なの!…良いから来なって!」「あ…ま、槙野さ…」お姉ちゃんの顔を見てみる。私がこんな扱いを受けていることに、腹が立っているのだろうか。何も言い返そうとせず、下を向いている。そんなお姉ちゃんに声をかける。「あ、あのね…これ、いじめとかじゃないから。お姉ちゃんは心配しないで…」お姉ちゃんは何も言わなかった。 5 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 18:37:59 下校の時間になった。当たり前だが、同級生で私と帰ろうとする者はいない。クラスで受けていたあの扱いが、いつの間にかクラス外にも広がったからだ。でも、別にかまわない。私にはお姉ちゃんがいる。「…じゃ、帰ろうか。お姉ちゃん」「…」もちろん、お姉ちゃんと一緒に帰った。約束をしたし、ほかに帰る人もいなかったし。でも、お姉ちゃんは相変わらず黙ったままだ。気まずい時間が続く。どうしようかと思っていたその時、後ろから私を呼ぶ声があった。「…ねぇ、槙野さん」この声は…振り向くと、それはあの女子グループの中に入っていた女子。名前は…松島美奈。彼女とは実は小学校が同じで、前はよく遊んだりしていた。でも中学に入り、別々のグループに入ったため話すことは減り、高校になってからは顔すらほとんど合わせなくなった。「…何、美奈。私お姉ちゃんと帰って―――――!!?」美奈は、突然お姉ちゃんを投げ飛ばしたかと思うと、投げ飛ばしたお姉ちゃんの体を蹴って、踏んで、痛めつけた。「美奈!?何してッ…お姉ちゃん!!美奈やめて!!!」私は美奈を止めようと腕をつかむが、突き放されてしまう。「美奈っ…何で…お姉ちゃんを…やめてぇ…」そして、美奈は言った。「……やめて?高校にも入って、お人形遊びしてるあんたが言うんじゃないわよ」お人形?美奈は何を?人形って何の?…そうだ、お姉ちゃんを助けないと…お姉ちゃん…。「お姉…」血だらけの姉に手を伸ばすと、美奈はその手を叩いた。「痛…い」美奈の目は、冷たく私を見据えていた。 6 : 藍微塵61SIlhQzbY : 2016/04/07(木) 19:13:24 「…あんた、見てて苛々するの。姉を模した人形を持ち歩いて、それを姉の代わりにして。そのせいでクラスではあんな扱い。本ッ当馬鹿みたい」「お姉ちゃんは…お姉ちゃん…人形なんかじゃ…」必死に言葉で、嘘を取り繕う。血だらけの姉が、手のひらサイズの綿が出てしまっている人形に見えてくる。「…変わったわね、本当。沙良さんが生きてた頃は家庭も幸せで、私もよく遊びにいってたのに」その言葉に昔を思い出す。私がまだ中学生のころ。美奈やお姉ちゃんと一緒に、ファッション誌を見たりゲームをして遊んだりしていた記憶を思い出す。「おね…ちゃん…は…お姉ちゃん…は…」頭では分かっていた。でも………。姉は生きている、そう思わないと…そうしないと…私は…。「いる…の、ここに…これがお姉ちゃんなの…!」小さな人形を手に抱え、うずくまってすすり泣く。そんな私に、美奈はキレたのだろうか。大声でこう言い放った。「槙野沙良!!あんたの姉は3年前に交通事故で死んだ!あんたはそのショックに耐え切れず、姉の形をした人形を姉と信じ、思い込むようになった!!」「違う…」「違わない!もう死んだ人間に縋るなんて、滑稽で見てられないわよ?由紀!!」「違う…ちが、うの!お姉ちゃんは…ここに…居るもん…」そうだ…姉はここにいる。私の手の中に。美奈は、私をからかっているのだ。…お姉ちゃんが死んだなんて、そんな訳ない。おねえちゃんはいきてる。「…分かったよ、美奈。そんなに言うなら…私」周りを見回す。地面に…ガラス瓶の破片が落ちていた。ちょうどいい具合の大きさと、鋭さを持つ。それを拾い上げて、構える。「…由紀…?」「美奈は…お姉ちゃんが死んだって言ってる…でも、お姉ちゃんはここにいるんだよ。だからね、嘘をついた上にお姉ちゃんに乱暴した美奈は…」自分が何をしでかしたのか。自分は由紀が何をするか、把握が足りなかったと美奈は思った。逃げなくては。美奈が後ろを向いたやいなや、由紀は美奈に向かって走り出した。姉に似て、運動神経もよく足も速い由紀。美奈が逃げ切れる可能性はとても低いだろう。 7 : : 2016/04/13(水) 20:45:22 期待です 8 : 名無しさん : 2016/05/07(土) 08:59:41 期待!! 9 : 名無しさん : 2016/05/07(土) 09:00:29 え、もうこれ終わり? ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
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