このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
シリアスとか[百合注意です]
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- 1 : 2016/04/07(木) 00:51:06 :
- 前書いてたのが中途半端だったから。
新しい垢で自己満足で書きます。
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- 2 : 2016/04/07(木) 00:51:56 :
- ーーーーーーシリアスとか
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- 3 : 2016/04/07(木) 01:13:34 :
- いつから始まったことなのかは分からない。
しかし 鮮明に残る全ての記憶の中で、私はいつも可愛げのないひねくれた奴だった。
冷淡で面白げがなくて、薄情もの。
ありとあらゆる悪癖で構成された人間、それが私 三日月夜空だ。
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- 4 : 2016/04/07(木) 02:07:46 :
- そんな私に好意を寄せる人間なんて当然いないだろう。
今までのクラスメイトとの仲は良くもなく悪くもなかった。
リスクのいらない ぬるい関係が楽で心地良くなっていくような気さえした。
『他人』は無駄に干渉してこない。
また進んでもいない関係は後進することもない。
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- 5 : 2016/04/07(木) 02:13:54 :
- 『他人』は何て便利なものなのだろうか。
1人の時間がなくなるくらいなら親しい人間なんていらない。
友達なんてもっての他だ...
そんな考えは柏崎星奈に出会って掻き消された。
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- 6 : 2016/04/07(木) 02:37:16 :
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「ちょっと、夜空!遅いわよ!何あたしにこんな待たせてんの」
星奈は不満そうに頬を膨らませて言った。
教室内の時計を見ると、時刻はもう5時を回っていた。
「あまりにも遅いから先に帰ろうと思ったわ。それでも残っていてあげたことを感謝しなさいバカ夜ぞr...痛ったあ?!」
淡々と言う星奈の額にデコピンをヒットさせる。
力の割に軽い音がした。コイツの脳は空っぽか。
「待ってあげたのに...」と星奈は涙目でぼやいた。
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- 7 : 2016/04/07(木) 02:59:24 :
- 「馬鹿は貴様だ肉...職員室に用があり遅くなると、あらかじめ言っておいたはずだ。相変わらず貴様の耳は腐っているな」
私が威圧的な態度で鼻を鳴らすと、星奈は珍しくも反発せず無言でうつむいた。
その頬は僅かに硬直している。
「ま、まさかとは思うが肉。私の罵りに興奮して...」
「違うわよ!そうじゃなくて!その...友達だから待っていてあげたってこと」
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- 8 : 2016/04/07(木) 03:27:59 :
- 「!な、何を言っているのだ貴様は」
未だに聞き慣れない単語に、頬が熱くなる。
私を見て星奈の頬は赤く染まっていった。
「もう、今更照れることじゃないでしょうが!ていうか、あたしを待たせたんだからお詫びしなさいよ!」
「気にくわないが流石に待たせすぎたからな...仕方ない、いいだろう」
星奈のお願いに応じて、その細い体を抱き締めた。
豊かな双丘の柔らかい感触が胸へと伝わってくるが、
残念ながら嫉妬と殺意しか沸かない。
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- 9 : 2016/05/13(金) 21:30:49 :
- 「相変わらず肉は抱き心地がいいな。これだけ肉に覆われていれば当たり前のことか」
「!あ、あたしは痩せてるわよ!ほら、見なさいこのプロポーション」
星奈は胸を反らせてくびれに手を当てた。
必然的に揺れる胸から思わず目を反らす。
「ま、まあ...確かにウエストとか引き締まってると思うが...」
「ん、なに?」
「っ何でもない!」
「何なのよ」と不満げな顔をする星奈の背中に手を回し「それより」と引き寄せる。
「詫び中だぞ肉。もういいのか?」
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- 10 : 2016/05/13(金) 22:08:46 :
- 「い、いいわけないじゃない...」
小さく呟いた星奈は私の首に腕を回してきた。
「もっと沢山抱きしめてくれなきゃやだ」
星奈の子供のような口調に笑みが零れる。
「ふふ...まったく馬鹿だな貴様は」
「馬鹿じゃないわよ!あんたには私に尽くす義務があるの!遅いから、職員室以外に用があるんじゃないかって心配したんだからね...」
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