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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

「俺の大事な人を取り戻す」

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  1. 1 : : 2016/03/25(金) 12:35:14
    エレン「俺の大事な人を取り戻す」を書いていましたが、あまりにも支離滅裂な文章だったので書き直すことにしました。
    大まかなストーリーは変わってませんが、表現や言い回しは変わっているので前回読んでいただいた方も是非読んでください!

    内容はシリアスで人間関係などは104期生以外はほとんど同じです。
    話は原作1話からのスタートです。

    おもしろいと思った方はぜひgoodをお願いします!
  2. 2 : : 2016/03/25(金) 12:35:41
    「エレン、頑張って」
    「おう」

    その言葉を最後にエレンは意識を失った。

    ーーーー

    845年

    「……エレン」
    「……エレン!」
    「ん……?」
    「起きて。早く帰らないとな日が暮れる」

    目を覚ました俺の前にはミカサが立っていた。

    「……ミカサか」

    俺は早くして、と睨んでいるミカサを見て違和感を感じた。

    「お前、髪伸びたか?」

    特に根拠はない。ただ、俺の記憶の中のミカサより髪が長いような気がする。

    「何を言ってるの?」

    ミカサは怪訝な顔をして答える。

    「いや、なんか長い夢を見てた気がするんだけど思い出せねぇんだよな…」

    誰かが『頑張って』って言ってたよな。あれは誰だったんだ。

    「エレン…なんで泣いてるの?」
    「え?」

    俺はミカサに指摘されて、初めて自分が泣いていることに気がついた。

    「あれ、俺なんで泣いてんだ?」
    「早く戻ろう」
    「お、おう」

    結局、自分がなんで泣いているのか分からないまま、帰路についた。

    ーーーーー

    俺とミカサは城門からまっすぐ伸びる道を歩いていた。

    「さっき俺が泣いてたこと誰にも言うなよ……」

    俺はさっきのことを誰にも言わないように念を押す。

    「分かった」

    ミカサはそんなこと分かってる、とでもいう風だ。

    「エレンとミカサじゃねぇか!」

    なんで、泣いてたんだろう……。なんて考えていると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。ハンネスさんだ。
    また、昼間から仲間の駐屯兵団と酒を飲んでいる。

    「また飲んでんのか。そんなんじゃいざって時戦えねぇぞ!」
    「でもな、今までの100年で一度もそういうことはなかったんだ。それにあの壁も巨人どもにはどうにもできないだろ?」
    「…………」

    俺はハンネスさんが言った言葉が正しすぎて何も言えなかった。たしかにそうだ。この100年で巨人が攻めてきたことは1回もない。1回も、だ。
    でも、今巨人が攻めてくる可能性だってある。それなのにこんなところで酒なんて飲んでたら……。
    俺は少し気分を悪くして、もう一度家に向かう。

    「でも、何もしなかったら家畜じゃねぇかよ…」

    俺はこのイライラをなんとか解消しようと、言葉に出す。

    「…エレン、調査兵団はやめたほうがいい」
    「ミカサまで言うのかよ!」

    その言葉にミカサはとっさに反応し、否定してきた。どうせミカサだってお母さんに言われて、そう言ってるんだ。
    俺は外の世界を探検しなくちゃいけないんだ。そのためには調査兵団にならないと……。
    俯きながら歩いていると、鐘の音が鳴り響いた。

    「調査兵団だ!」

    俺は急いで群衆をかき分け、一目見ようと前に出る。
    調査兵団が帰ってきた。しかし、その光景はあまりに悲惨なものだった。出て行った時には100人ほどの兵。それが帰ってきたのは20人程度。さらに帰ってきた者たちも傷だらけだ。

    「…………」

    俺は言葉を失った。こんな無残な状況になるなんて……。

    「息子は! 息子はどこにいるんですか!」

    すると、突然群衆の中の一人の女性が声を上げた。その声を聞いた調査兵団の一人がそれに気付き、何かを持って女性の元へ近寄る。

    「……これしか取り返せませんでした」

    彼女に差し出されたのは右腕だけだった。それを見た彼女は膝から崩れ落ちる。
    そして、調査兵団にすがりつき

    「……! ……でも……でも! 息子は何かの役に立ったんですよね!?」

    と、必死に嘆いた。何回も、何回も、そうだと言い聞かせるように。

    「…………」

    しかし、調査兵団は顔を伏せ何も答えない。

    「どうなんですか!!」

    彼女はもう一度、希望を失った声で叫ぶ。もう分かっているんだろう。
    すると、調査兵団は口を開いた。

    「……何の成果も得られませんでした!! あなたの息子さんの死は無意味なものでした!」

    それを聞き彼女は泣きわめいた。

    「なんで、なんで調査兵団なんかになったの……」

    彼女はか細い声で、俺たちがいなくなるその時まで同じことを繰り返していた。
  3. 3 : : 2016/03/25(金) 13:09:10
    期待してます
  4. 4 : : 2016/03/25(金) 15:25:16
    エレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいエレミカこいこい
  5. 5 : : 2016/03/25(金) 15:28:47
    期待!
  6. 6 : : 2016/03/26(土) 11:43:19
    期待なう!エレミカなのかな?
  7. 7 : : 2016/03/27(日) 17:36:54
    直方さん
    ありがとうございます!
    5
    ありがとございます!
    4.6
    期待に応えられるかどうか分かりませんが、一応エレミカになります
  8. 8 : : 2016/03/27(日) 17:57:57
    「…………」

    俺はその光景を見て言葉が出なかった。調査兵団に入ったらこうなることは逃れられない。いずれは……。

    「調査兵団はやめたほうがいいでしょ?」

    ミカサは俺の顔を見ながらそう言う。こんなことになるのは怖い。でも……

    「……! ……でも、俺は安全な場所で暮らし続けるわけにはいかねぇんだ! 外の世界に……行かなきゃ……」

    俺は尻すぼみにそう言い放った。それは自信がなかったからなのか、怖かったからなのかは自分でも分からない。

    「そう」

    ミカサは表情一つ変えずに、そう答えた。俺はそのミカサの淡々とした返答が怖かった。もしかしたら、お母さんに言うんじゃないか。
    俺はそれを危惧して、その言葉に念を押すように

    「このこと誰にも言うなよ!?」

    と少し強めに言う。すると、ミカサは

    「分かった」

    とだけ、答えた。それが本当に分かってるのか、本当に言わないのかは分からないが。
    そんな話をしながら家に向かっていると

    「やめてよ! 僕は外の世界に行くんだ!」
    「うるせぇ!」

    路地裏から聞き慣れた声が聞こえてきた。

    「アルミンだ!」

    俺はその声を聞き、地面を強く蹴り走り出した。

    「お前ら何やってるんだ!」

    俺はアルミンの元に着くや否や、アルミンを殴っている奴らに怒号を浴びせる。そこには『外の世界に行く』という夢を持つ俺らをいつもバカにしている二人組がいた。

    「また、エレンか……。今日もボコボコに……」
    「うわ! ミカサだ!」

    奴らはそんなことを言って何処かへ逃げ出して行った。俺が来たから逃げて行ったんだな。

    「あいつら俺のこと見て逃げてったぞ!」
    「違うと思うけどね……」

    アルミンは口もとについた血を拭いながらそう言った。

    「お前なんで殴られてたんだ?」
    「僕が外の世界に行きたいって言ったら『お前は異常だ!』って言って殴ってきたんだ」

    またか。何が異常なのかが分からない。

    「外に行きたいって事は何も悪くないのにな……」
    「そうだよね……。外には炎の水や砂の雪原なんてのもあるんだ! 見てみたいって思うのは当たり前じゃないか……」

    アルミンは顔をしかめながら、言った。
    アルミンは小さい頃、その話を父が持っていた本で読んだらしい。しかし、その本はいつの間にか無くなり父も死んでしまったのだ。

    「早く帰らないと」

    ミカサは時間を気にしているのか、語気を強めて言った。

    「そうだな。家帰ってから川に集合しようぜ! 久しぶりに外の世界について話したいからな!」
    「うん!」

    俺はアルミンと別れ、帰路につく。ミカサにも同じような話をするが理解できないようで、ただしかめっ面をしているだけだった。

    ーーーー

    「ただいま!」
    「ただいま」
    「あら、おかえり、そんなに急いでどうしたの?」

    俺とミカサは帰ってきて、すぐにまた外に出て行こうとする。お母さんはそれが気になったのだろう。

    「これから、アルミンと遊ぶんだ!」
    「暗くなる前には帰ってきなさいよ」
    「うん!」

    俺はミカサを置いて扉に手をかける。お母さんは何かをミカサに言っているようだが、今の距離からじゃ聞こえない。

    「いってらっしゃい」
    「いってきます!」

    俺はお母さんといつもと変わらない挨拶を交わして、家を後にした。
  9. 9 : : 2016/03/27(日) 20:31:09
    よっしゃーエレミカだぁやったぁ!
    頑張ってください‼期待なう!
  10. 10 : : 2016/04/06(水) 11:14:09
    おっもしろーい!がんばれ!
  11. 11 : : 2017/05/22(月) 19:51:28
    エレミカか、エレクリ、前回の続きだしてほしい
  12. 12 : : 2017/06/02(金) 02:02:18
    お久しぶりです!期待です!

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