アニ「叶わぬ恋」アルミン「叶えたい恋」
-
- 1 : 2016/02/14(日) 02:19:07 :
- アルアニ恋愛ものです!!
-
- 2 : 2016/02/14(日) 02:22:49 :
- 叶わぬ恋があった。どうあがいても叶わない恋。こんなに苦しいなら、あいつとなんて出会いたくなかった。
叶えたい恋があった。どうあがいても脳裏から離れない恋。この苦しみをあの子に打ち明けられれば、どんなに楽なんだろうか。
-
- 3 : 2016/02/14(日) 02:29:52 :
- アルミン「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!!」
アニ(変な名前。)
第一印象はそんなものだった。
そのあとの質問には、人類のため、みたいなことを言っていた。
バカじゃないの?って心で笑ったけど
今思えば……
あのとき、私はあいつに小さな希望を抱いてたんだ。
-
- 4 : 2016/02/14(日) 02:32:25 :
- たまたま視界に入った一人の女の子。
教官からの通過儀礼を受けてなかったから、名前は分からない。
鋭く、でも、とても悲しそうな目をしていた。
僕は、君から目を離せなくなった。
-
- 5 : 2016/02/14(日) 02:38:36 :
- アルミン「やぁ」
アニ「どうも。」
私たちが初めて交わした言葉は、特に意味のないものだった。
アルミン「君、名前は?」
アニ「アニ・レオンハートだよ。」
アルミン「アニって呼んでいい?僕の名前は…」
アニ「アルミン・アルレルトでしょ」
そいつは驚いた顔をする。
アニ「変な名前だから。」
私の口から出てきたのは、そんな冷たい言葉。でもそいつは何故か納得したような表情になって、
アルミン「そっか」
と、笑った。
-
- 6 : 2016/02/14(日) 02:45:50 :
- 変な名前だったからでも構わない、彼女に名前を覚えてもらえていたことが嬉しかった。
アルミン「よろしくね、アニ。」
覚えたてのその名前で彼女を呼ぶ。彼女は表情ひとつ変えず、
アニ「うん」
と言って去った。気持ち悪いかも知れないけど、僕はその時、アニのことをもっと知りたいって思った。
エレン「アルミーン!!」
アルミン「あぁ、エレン」
ミカサ「もう友達できたの?」
アルミン「友達…になれてたら嬉しいかな。」
-
- 7 : 2016/02/14(日) 02:56:09 :
- 失礼します。カノ「ヤりたい。」男たち「同感」←来て下さい
-
- 8 : 2016/02/14(日) 14:19:30 :
- >>7 分かりました
-
- 9 : 2016/02/14(日) 14:33:49 :
- 苦労するタイプ。
あいつは本当にそう。
アニ「・・・うん。」
ミーナ「え?なんか言った?」
アニ「え!?いやなにも」
ミーナ「そお?」
声に出てたみたい。アニ・レオンハート、一生の不覚。
アルミン「はは・・・」
それにしても、あいつ、あんな風にしか笑えないのかな。
-
- 10 : 2016/02/14(日) 17:39:38 :
- アルアニ大好き!期待しかありません!!
-
- 11 : 2016/02/17(水) 00:10:22 :
- >>10 ありがとうございます!ハッピーエンド目指して頑張ります!!
-
- 12 : 2016/02/17(水) 00:15:53 :
- エレン「足いってぇ…アニめ、絶対強くなってやる!!」
アルミン「はは…」
まさか、幼馴染みのエレンのほうが先にアニと仲良く(?)なっちゃうなんて考えてなかったよ。
ミカサ「そんなに痛いのなら医務室へいった方がいい。行こう。」
エレン「行かねーよ!お前は俺の母ちゃんか!?」
もう一人の幼馴染みもこんな感じ。正直すごく疲れる…
アニ「…」
あ、アニがこっち見てる…。もしかしてエレンのこと、見てるのかな…
蹴られてもいいから僕もアニと仲良くなりたいな…
なんて、まるで僕が変態みたいだ。
-
- 13 : 2016/02/17(水) 00:28:18 :
- その日は特に変わったことはない、普通の日。でも、私にとっては大切な日になった…かもしれない。
「あ、アニ!」
突然名前を呼ばれて、驚いて振り向くと、そこにはアイツが立っていた。
初めて名前を呼ばれた…。
アルミン「ハンカチ、落としたよ」
あ、気づかなかった…
アニ「…ありがと」
ついそっけない態度になってしまうのは私の悪い癖。そのせいで、『氷の女』なんて呼ばれることもある。
ジャン「へぇ、お前もハンカチなんて持ってんのか」
アイツの後ろに立っていた馬面が口を開く。耳障りだ。
すると、アイツがムスッとしてこう言った。
アルミン「ジャン、アニも女の子なんだから、そんな言い方失礼だよ」
アニ「…!」
ジャン「あー、へいへい、すまんな」
馬面の謝罪の言葉が頭に入ってこなかった。
……私を庇ってくれた??
しかも、『女の子』として……?
アニ「~~~っ!」
アルミン「ごめんね、アニ。」
アニ「別にいいよ。じゃあ行くから」
また、そっけなくなってしまう。
それより、顔赤くなってないよね…
恥ずかしくなって、小走りでその場を去った。
-
- 14 : 2016/02/17(水) 00:40:31 :
- あ、アニだ。部屋に戻るのかな?
アニ「…」ポトッ
ん?何か落とした。ハンカチかな。
よしっ、これはアニと話すチャンス!
アルミン「あ、アニ!」
僕が呼ぶとアニは少し驚いたような顔で振り向いた。びっくりさせちゃったかな?
アルミン「ハンカチ、落としたよ」
アニ「…ありがと」
アニはそう言ってそっけない態度で受けとった。
すると、僕の背後から声が聞こえた。
ジャン「へぇ、お前もハンカチ持ってんのか」
むっ。女の子に向かってそれはないんじゃない?アニもムスッとしてるよ。
僕の心の声は口にも出てたみたい。
ジャン「あー、へいへい。すまんな」
…本当に反省してる?
アニは……
アニ「……」
あれ、またなんかビックリしてるような顔だ。なんだろう?
アルミン「アニ、ごめんね」
とりあえず、友達の粗そうを謝る。
アニ「別にいいよ。じゃあ行くから」
あ…行っちゃった。せっかく話せるチャンスだったのに。僕はジャンをキッと睨む。
ジャン「わりぃな」
ジャンはそう言って苦笑いする。
はぁ、次はいつ話せるかな。
-
- 15 : 2016/02/17(水) 00:41:20 :
- 名前呼ばれたの初めてじゃなかったです。すみません。。
-
- 16 : 2016/10/29(土) 17:04:38 :
- ぱぁんさん!
-
- 17 : 2016/10/29(土) 17:05:58 :
- よければ、キドセト、コノキド、などのやつを書いてくれませんか!>_<
-
- 18 : 2016/10/29(土) 17:06:13 :
- ヨロシクですm(_ _)m
-
- 19 : 2016/10/29(土) 17:06:28 :
- いつも楽しく読ませていただいています✨
-
- 20 : 2016/12/15(木) 15:25:07 :
- ありがとうございます(*´ω`*)
-
- 21 : 2016/12/15(木) 15:35:54 :
- 部屋に戻って一旦落ち着こうとする。
アニ「~~~っ///」
なんだろう、この感情…
生まれて初めての感情に戸惑う。
ミーナ「どーした?アニ」
アニ「なんでもないっ…」
ミカサ「アニは部屋に小走りで入ってきてすぐ布団にもぐった。何もないと言うのは不自然だ」
ミカサが状況を冷静に分析。
私より氷の女っぽいんじゃないか、こいつ
ユミル「あれか?氷の女も恋をしたってか?」
そばかすがゲラゲラ笑う。下品。
…っていうか今なんて言った?恋?
私に限ってそんなもの…
アルミン『アニ!』ニコッ
アニ「っ!////////」ガバッ
ミカサ「アニが布団をより深くかぶった…ユミルの言葉が関係しているのでは?」
ユミル「はぁ~?こいつに限ってあるわけねぇだろw」
クリスタ「もう、言葉遣い!それにアニに失礼だよ!」
ユミル「へいへい」
そうだ、私に限ってそんな…
恋///なんて、するわけない
-
- 22 : 2016/12/15(木) 15:42:48 :
- 部屋に戻って、
アルミン「ジャン、ホントに反省してる?」
ジャン「なんだよ、やけに突っかかってくるなぁ。そんなにあいつのこと好きか?」
アルミン「うん」
ジャン「だよなあんな奴…ってはぁあ!?」
アルミン「なにさ」
ジャン「えっ、お前、え、何、あいつの事好きなの!?恋愛的な意味で!?」
アルミン「…悪いかな?///」ムス
アルミン「ていうかジャン声大きい」
ライナー「そうなのかアルミン!?」
ベルトルト「ライバル…」ボソッ
コニー「アルミンはえむなのか?」
アルミン「なんでさ…単にアニが魅力的だから惹かれただけだよ」
ライナー「ふっ…お前は男にしか興味無いと思ってたぜ」
ジャン「それはお前だよ」
コニー「とにかく頑張れよっ!」バシッッ
アルミン「痛っ」ハハ
-
- 23 : 2016/12/16(金) 13:21:14 :
- 朝
ミーナ「おはようアニ!!」
アニ「あぁ…」
朝からテンションが高い。
ミーナ「ところでアニ、明日の休日何するの?」
休日…あぁ、忘れてた。なんにもない…
アニ「特に何も」
ミーナ「へーっ、じゃあさ、好きな人でも誘って街にショッピングとか行ったらどうかな?」
なんでコイツの中では私に好きな人がいることになってるんだ…
アニ「いないから。それより朝食遅れるよ」
とりあえず話をそらす。どうやら部屋には2人だけで、他はもう食堂に向かったらしい。
ミーナ「じゃあ食堂で話そ!行こう!アニ!!」
明日は休日とはいえ、今日は訓練があるのに何故こんなに元気なんだろう…
頭がおめでたいね、全く
-
- 24 : 2016/12/16(金) 13:27:21 :
- あ、アニだ。
今日はいつもより少し遅めだね
ミーナと一緒か…って、僕見すぎだよ!
無意識に意識するってこういうことか…
アルミン「おはよう、アニとミーナ。ここ空いてるよ」
アニ「ん、おはよ」
ミーナ「アルミンありがとう!」
さりげなく隣の席に!!、と思ったら
あ、隣はミーナが座るんだね…
ミカサ「アルミンは相変わらず優しい。いい子。」
アルミン「はは、ありがとうミカサ。」
ミカサが僕の頭を優しく撫でる
下心ありの優しさだったんだけどね
エレン「おい、アルミンはお前の子どもじゃねーぞ」
ミカサ「分かっている。アルミンとエレンは私の弟。」
エレン「俺もアルミンもお前の弟じゃねー!」
はは、始まった
エレンは朝から元気だなぁ
-
- 25 : 2016/12/16(金) 13:33:44 :
- アルミンが隣の席に誘ってくれた…
まぁあいつのことだから特に意識はしてないんだろう。
あ、隣はあんたが座んだね
別に、気にしないけど…
エレン「俺もアルミンもお前の弟じゃねー!」
はぁ、また始まったよ
あいつも大変だね
ミーナ「で、アニの好きな人って誰?」
アルミン「ぶふぅっ!?!?」
ミーナの隣でアルミンがスープを吹き出す。
正直汚い。てかなんであんたが反応するの?
ミカサ「あぁ、昨日の話…まだ終わってない」
あんたまで…一番興味なさそうなのに
ミカサ「エレンは渡さない」
アニ「違うよ」
あ、つい反射で言ってしまった
ミーナ「エレンを否定するってことは他に好きな人がいるんだね~」ニヤ
しまった…
-
- 26 : 2016/12/16(金) 13:39:07 :
- 朝からなんて話をしてるんだ!!
心臓に悪いよ!!
ていうかアニ、好きな人いるんだ……
アルミン「…」ハァ
サシャ「アルミン元気ないですね!パンを食べてあげましょうか?」
アルミン「はは、遠慮しとくよ」
サシャ「それは残念です…」
サシャがうなだれる。
好きな人…僕、なわけないな
誰なんだろ…まぁ誰だったとしても勝てそうにはないや
アニ「好きな人なんているわけないじゃないか。早く食べないとサシャに食べられるよ」
ミーナ「話そらしたー」
サシャ「貰っていいんですか?」
ミーナ「だ、だめ!」モグモグ
アニは嘘が下手だ。
だって顔が真っ赤だよ。
-
- 27 : 2018/08/13(月) 16:55:27 :
- …本人がここにいるのに言えるわけないじゃないか。
それなのにミーナは諦めずにしつこく聞いてくる。
アニ「私たちは訓練兵なんだから…恋愛にうつつを抜かしてる暇はないでしょ」
ミーナ「こんなご時世だからこそ、恋愛でもなきゃやってられないよ!」
アルミン「はは…アニも嫌がってるし、もうやめてあげたら?」
アルミンがミーナやミカサを諭す。やっぱり優しい…
もし私が今、アルミンが好きだって言ったら、こいつはきっと困るんだろうね。
ミーナ「むーー、アルミン興味無いの?」
アルミン「ぼ、僕!?えっと…無くはない、けど、無理やり聞くのは良くないよ」
…興味、無くはないんだ。
-
- 28 : 2018/08/13(月) 17:00:40 :
- アニの好きな人、か…
もしここで僕以外の男の名前が出てきたら、ショックなんてもんじゃすまないな…
うん、これは聞きたくない。絶対に。
アルミン「はは…アニも嫌がってるし、もうやめてあげたら?」
ここで優しくミーナたちを諭す。僕の心臓のためにも、お願いだ。
アニを見ると、少しほっとしたような表情をしている。良かったぁ…
安心していると、ミーナが膨れっ面で話しかけてきた。
え?僕がアニの好きな人に興味無いのかって!?大ありだよ!?
なんて言ったらアニも困っちゃうだろうから、ここは落ち着いて冷静に答える。
無くはない、なんて大嘘だ。ありすぎて困ってるんだよ。
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場