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アニ「私は笑って生きたい」【短編】

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  1. 1 : : 2016/02/13(土) 02:53:57


    突然思いついたので忘れない内にスレッドを立てましたごめんなさい

    ですが眠気に勝てないので、ひっそりと明日の夕方以降に書き留めたものを全部書いてひっそりと幕を閉じます

    よろしくお願いします
  2. 2 : : 2016/02/13(土) 16:31:44




    ~とある訓練場~





    「・・・ふッ、・・・ふッ」...バスッ...バスッ



    「いいぞアニ・・・!流石は俺の娘だ!」



    「・・・お父さん、もう疲れたよ」ハァ...ハァ...



    「駄目だアニ・・・お前の為だ、頑張るんだ・・・!」






    ~別れの日~



    「・・・じゃあ、行って来るよ・・・お父さん」



    「・・・まてっ、アニ」ガシッ...



    「・・・ど、どう・・・したの?」



    「アニ・・・俺が間違っていた・・・・・・」



    「この世のすべてからお前が恨まれることになっても・・・」



    「父さんだけはお前の味方だ・・・だから・・・」



    「約束してくれ」



    「帰ってくるって・・・」



    「・・・・・・うん」






    ~訓練兵団初日~



    「あの・・・隣、いいかなぁ?」



    「・・・どうぞ」



    「ありがとうッ!私ミーナ・・・ミーナ・カロライナっていうの、あなたは?」



    「・・・・・・アニ・レオンハート」



    「えへへ、よろしくね!アニッ!」



    「・・・よろしく」






    ~対人格闘訓練~



    「しかしどうだ俺の蹴り技は」



    「見よう見まねだがうまく決まったよな」



    「全然駄目、まったくなってない」



    「何だよ・・・どこが悪いって言うんだ?」



    「・・・・・・」



    「そんなにこの技が気に入ったんなら」



    「教えてやってもいいけど?」



    「え?やだよ、足蹴られんの痛いし」



    「遠慮なんかしなくていいって」






    ~トロスト区奪還作戦~





    「まだ話し合ってないじゃないかぁぁああ」





    「ごめんなさい・・・、ごめんなさい・・・」







    ~エレン捕獲作戦~




    ズシィィン...


    「(これだけやって失敗した・・・)」



    「(私のせいで・・・大勢の命が・・・)」



    「(対峙したアイツにはきっとバレただろうね・・・)」



    「(兵士でもなく、戦士にもなれず・・・なれるのは巨人だけ・・・それにもう人間でもない)」






    ~調査兵団護送任務前~




    「人間だと思われたいだけ・・・・・・それだけ」





    ~女型だと正体がバレた時~




    「私は、戦士になり損ねた・・・」




    「私が掛けたのは・・・ここからだからッ」









    「アニ・・・落ちて・・・」トン








  3. 3 : : 2016/02/13(土) 16:32:31




    ~時は流れ~





    コツ...コツ...コツ
    ...コツ...コツ...コツ

    ...コツ...コツ.......コツ



    深く冷えきった地下牢へと続く石の階段



    そこに虚しさと戸惑いを表したかの様な足音が



    静寂な空間にただそれだけが響き渡る





    無表情で淡々と階段を降りてくる男が一人



    その男の少し後ろにもう一人



    少年はどこか複雑な表情をしていた




    .....ギィィ...ィィ...




    重く冷たい鉄の扉を動かし



    ゆっくり中へと入る二人



    日の光は殆ど届かない



    ただ暗く、そしてただ寒いだけの空間




    「ここが・・・・・・」

    スタスタ...


    「あぁ・・・・・・ここがそうだ」

    スタスタ...



    扉の横にある松明に火をつけ



    薄暗い中、照らされた二人の影と共に近づいてくる





    ――――ガチャ…キィィ…



    暫くの間誰も触らなかったのであろうか



    僅かに錆びた施錠を外し



    二人は鉄格子の中へと入る




    「・・・・・・・・・アニ」




    少年が思い詰めた様に口を開く



    どこか寂しげな声で



    未だに信じられないといった表情で見つめる



    スタスタ...


    「・・・」ヒタ...


    少年が触れたその瞬間



    微かではあるが何かを感じ取る




    「この感じ・・・・・・」






    ――



    ――――



    ――――――――



    ん・・・・・・



    この感じ・・・・・・



    そこに、誰か・・・・・・いるの?



    それにしても



    みんなどこに行ったんだろう



    薄暗い部屋の中、私はまた一人・・・・・・か



    ――――――――



    ――――



    ――






    「・・・・・・おい小娘、・・・いつまで寝てやがる」



    もう一人の男はまっすぐと見据えた様な眼差しで



    今ある現実に向き合い



    感情を胸の内に秘めたかの様な口調で語り掛ける



    「なぁおいアニ!聞こえてんなら返事してくれよ!・・・俺はお前と話したくて来たんだ!」


    耐えきれなくなった少年はもう一度触れながら語り掛ける



    どこか祈る様に



    ――



    ――――



    ――――――――



    何か聞こえる・・・・・・




    近くにいる・・・?




    誰・・・・・・?




    もしかして・・・・・・いやまさかね・・・



    ――――――――



    ――――



    ――




  4. 4 : : 2016/02/13(土) 17:04:53




    声でわかるよ・・・・・・




    そこにいるのは・・・・・・




    あんたが・・・なんで・・・?




    そっか・・・そう、だったね・・・・・・




    あれからいったい・・・



    どれだけの時間が経ったのだろう



    私の時間は・・・



    今は止まってしまっているからわからないけど



    たとえまた動いたとしても



    今更居場所なんて・・・・・・・・・



    きっと



    ある訳ない・・・・・・




    それに



    あわす顔なんて持ち合わせていないから



    きっと向き合えない



    話し合う事さえ叶わない



    何より



    償いきれない・・・




    だけど・・・・・・・・・





  5. 5 : : 2016/02/13(土) 18:28:06




    見晴らす限り広大な草原




    その一方には巨大樹の森が見える




    その景色に似合わない殺伐とした戦場




    悲鳴と騒音が響き飛び交うなか




    一瞬の出来事だった




    少年に襲いかかる凶刃







    気付いた時






    少女は少年の腕の中にいた



    「・・・ッ」シュウゥゥ...



    「な、なんで・・・・・・アニッ!」




    少女に駆け寄り身体を支えた少年は呆然とする




    突然の事で目の前にある現状を理解しきれずにいた




    「なんで、庇ったりなんかしたんだよ・・・・・・」







    度重なる戦いによって巨人の治癒能力が限界に達したのか傷が治らない



    「さぁ、ね・・・・・・でも・・・」




    少女は平常を装い口を動かす



    「あの時・・・あの人が、言った言葉・・・」




    「あの時・・・?」




    「そう・・・その・・・お陰で私は今、ここにいれる・・・」






    ――



    ――――



    ――――――








    ――――地下牢――――





    「ほぅ・・・・・・」




    「・・・・・・なら惨めでもいい、せめて残った命の為に・・・せいぜい生きるんだな」





    「・・・・・・」





    ~ほんの少し時間は遡る~





    パラパラ...パラ...


    .....シュウウゥゥゥッ



    「・・・う」



    「ア・・・アニッ!?」



    「あんた・・・どうして・・・?」



    「・・・おいお前」



    男が少女に詰め寄る


    「?」



    「へ、兵長・・・?」



    両手には暗闇に冷たく光る刃が抜かれていた



    「選べ・・・」チャキ.....




    「時間が無ぇ・・・すぐに答えろ」




    「何を・・・選べと言うの・・・?」




    「そんなもん決まってるだろう・・・・・・」




    「ここで処刑されるか・・・・・・」




    少し間を置いて男が口を開く




    「・・・・・・俺達に付いて生きるかだ」




    「後悔しない方をさっさと選べ・・・」




    「・・・!」


    少女は少し動揺した様に見えたがすぐに言葉を返す




    「はッ・・・、あんた達に付いて行ったとして・・・」




    「また・・・裏切るかもしれないのに・・・?」




    「お、おいアニ!」




    「そん時ゃ、全力で殺してやるから安心しろ・・・」




    「へ、兵長まで・・・」




    「おい小娘・・・」




    「・・・お前の望みはなんだ?」




    「私は・・・」



    沈黙が広がる



    「おい・・・さっさと答えろ・・・」





    少女はゆっくりと答える




    「もし許されるの・・・なら・・・・・・」

  6. 6 : : 2016/02/13(土) 19:25:01



    ――――――



    ――――



    ――




    ――――少年の腕の中――――








    「あんたが、生きてる事・・・」




    「それが・・・私の、生きた・・・証・・・だから」ケホッ...



    治癒能力は完全にとまった様で負傷した箇所が一向に治癒されていない



    少女はその事に気付いている様子だった







    「な、なに笑えねぇ冗談・・・言ってんだよ・・・」







    少女は続ける


    「まったく・・・情け、ないよ・・・」




    「私も・・・とんだ、死に急ぎ野郎だった・・・よう、だね」




    「それ以上喋るなよ・・・、お前・・・傷が・・・」



    少年が気付く



    少しの間沈黙が走る



    「・・・ねぇ」




    「・・・・・・・・・なんだ?」





    「あんたのさ・・・、名前・・・呼んでも・・・いい、かい?」ゴフッ...



    大量の吐血が表すその意味は残酷だった




    しかし少女は不思議と和やかな表情だった





    「ハハ・・・急に、何言ってんだよ・・・頼む・・・!頼むから・・・・・・しっかり・・・してくれ」ガシッ



    肩を抱き少年は少女を瞪める



    透き通るような少女の白い頬に涙が流れる







    「私・・・何・・・泣いてん、だろうね・・・」クスッ



    小さな声で少女は微笑む





    「何で・・・、何で泣きながら、笑えるんだよ・・・・・・アニ・・・!」



    少年は震えた声で絶望に耐えながら見守っている







    少女はどこか満たされたようで嬉しそうに呟く




    「さぁ、ね・・・・・・でも」






    そして少女は大きくゆっくりと息を吸い想いを伝える為に言葉を絞り出す








    「あんたは・・・笑って、生きな・・・エ・・・レ」







    せめて・・・







    最期だけでも・・・・・・









    ――――――――――――END

  7. 7 : : 2016/02/14(日) 00:07:16
    ウゥッ···グスン
  8. 9 : : 2023/07/15(土) 14:41:35
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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