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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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口碑

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  1. 1 : : 2016/02/11(木) 03:57:59
    はじめましての人ははじめまして。

    そうじゃなくてもはじめまして。

    どうもゆらでございます。

    ダンガンロンパのssを書いて行くので少しの間お付き合い願います。
  2. 2 : : 2016/02/11(木) 04:00:33
    僕らは感覚が狂ってしまったのかもしれない。

    ある者は金の為に。またある者は過剰すぎる正当防衛の末に。

    人を殺した。

    それも他人じゃなくそれまで共に行動していた仲間を。

    そして僕らは殺した人物を学級裁判で見つけ出し、モノクマがそいつにオシオキという名の処刑を執行する。

    僕らが生き抜く為には仕方がなかった。

    クロを見つけ出さなければ自分達が殺されるから。
  3. 3 : : 2016/02/11(木) 04:01:07
    それでも、初めは激しい抵抗があった。

    いつからだろう。その抵抗が薄れてしまったのは。

    いつのことだろう。クロの人物を見つけることに僅かな感情の昂りを覚えてしまったのは。

    "正義"ってなんだろう。

    僕がしていることは本当に正義なのかな。

    第三者の目から見れば僕らも彼等と何も変わらない殺人者なのかもしれない。

    いや、直接手を下していない分僕の方がタチが悪いのかもしれない。
  4. 4 : : 2016/02/11(木) 04:01:38
    学級裁判でクロが確定した人に改めて指をさしお前がクロだと告げる。この行為自体が不必要なのかもしれない。

    見方を変えれば僕はみんなを救おうと足掻いた結果殺人者になってしまっているだろう。

    でも、こんなことを考えたところでもう僕にはどうすることも出来ない。

    僕が殺した人たちのお墓を作ることも、その罰を受けることも。

    だって、

    僕は今処刑されるところだから。
  5. 5 : : 2016/02/11(木) 04:03:06
    ◇◆◇

    苗木君は私を疑わなかった。

    いや、疑っていたけれど信用した。という事かしら・・・

    「どうして」

    彼が信用しようとする理由がわからない。

    私はここで処刑されるわけにはいかないから彼が信用してくれたお陰で助かった。

    でも、理解出来ない。

    あの状態でどうみても何かを隠して不利な状況になっていた私を助けるため・・・?

    いや、それは有り得ない。
  6. 6 : : 2016/02/11(木) 04:04:04
    だけど、それは普通の人での話。

    普通なら有り得ないけれど、彼ならやりかねない。

    自分を勘定に入れない自己犠牲の精神の上に成り立っている彼の歪んだ幸福観念。

    誰かが幸せになるためならば、誰かを救うことが出来るのならば、と考えた結果自らのことを忘れて考えてしまう。

    それは私から見れば狂気。

    口に出すだけなら自己犠牲の精神というのはみんなが持っていることになるでしょう。

    でも、それを実行に移すことができる人は数えるほどしかいない。

    そこが彼、苗木君とその他の人達との違い。
  7. 7 : : 2016/02/11(木) 04:04:41
    「あなたが死んだら意味無いじゃない。」

    そう。彼が死んでしまっては意味がない。

    これまで死んでいった人達、そしてモノクマが処刑していった人達。

    私たちが生きるためにクロを見つけ出す。

    その行為は誰にも責めることはできないでしょう。

    だからこそ残された私達は生きなければならない。

    彼等が生きていた証を残すために。

    だから助けなければ。

    「苗木君のくせに生意気よ・・・」
  8. 8 : : 2016/02/11(木) 04:05:21
    ◇◆◇

    轟音。

    狭い教室の後ろからそれは聞こえた。

    椅子に固定された苗木自身からその姿は見えない。

    ただ音が聞こえるのみ。

    これから自らを圧縮するであろう機械の音が。

    目の前の黒板ではモノクマが出鱈目な式を書いたものを指差し教師の真似事をしている。

    だが口は気味悪いくらい歪み、あの特徴的な笑い方で笑い続けていた。
  9. 9 : : 2016/02/11(木) 04:05:58
    机はコンベアーのようなものに乗せられ段々と後ろへと進む。

    あぁ、僕はここで終わるのか。

    今から死ぬというのに何も頭には浮かばない。後悔やかなしみさえ。

    ドラマや小説なんかではこういう場面で走馬灯が流れるんだけどな。

    そうしている間に機械が床を叩きつけているあの轟音がすぐ後ろに迫っていた。

    「うぷぷ・・・ねぇ、今どんな気持ち?」

    あと数瞬で押し潰されるというその時、モノクマが僕に問いかけた。

    「僕は 、 , 。」

    声は轟音にかき消され、彼の最後の言葉は誰にも届かずに消滅した。
  10. 10 : : 2016/02/11(木) 04:06:31
    ◇◆◇

    苗木の処刑が始まる前、霧切達の目の前では別の処刑が行われていた。

    処刑されたのは人ではない。

    いや、"処刑"という表現は適切ではないかもしれない。

    これは言葉で表すとするならば"破壊"と言うべきだろうか。

    そこで行われていたのはアルターエゴの"オシオキ"だった。

    「どうして?!」

    霧切は動揺していた。

    アルターエゴは壊されたはずだ。ならここにあるのは一体・・・
  11. 11 : : 2016/02/11(木) 04:07:01
    「うぷぷ。びっくりした?」

    どうして・・・

    「こいつはね、あの時にボクのシステムの中に入り込んでたんだよ。次に誰かがオシオキされた時に助けようとでもしてたのかな。うぷぷぷ」

    そう言うとニタァと笑いながらこちらを向いた。

    「・・・」

    「それもう無理になったけどね。じゃあドッキドッキワックワックのオシオキスタート!うぷぷぷ」

    そうしてオシオキははじまった。
  12. 12 : : 2016/02/11(木) 04:07:34
    前回と同様に霧切らの見つめる中アルターエゴが入っているノートパソコンがモノクマの操縦するショベルカーによって粉々に粉砕され、ただの鉄の塊になるまで執拗にショベルで叩き潰された。

    どれくらいそれが続いていただろうか。

    やっとモノクマがショベルカーの操作をやめた時にはただの鉄が転がっているだけだった。

    霧切は言葉を発することなく、ただアルターエゴの残骸を見つめることが精一杯だった。

    これで万に一つも苗木が助かる可能性は無くなってしまった。

    「ぁあ・・・ぅ」

    声にならない音が口から漏れ出す。

    そんな霧切達に追い討ちをかけるようにモノクマはモニターにある映像を映し出した。
  13. 13 : : 2016/02/11(木) 04:08:15
    「ッ!」

    絶句。

    絶望からの絶望。

    彼等はここでやっと理解した。

    自分達が立ち向かったモノは想像していた以上に歪んでいるものだと。

    万に一つも勝ち目はなかったのだと。

    「うぷぷぷ。」

    モノクマの笑い声が聞こえる。

    だが、そんなことはどうでもいい。

    勝てないというその事実より、絶望してしまったということより、なにより苗木がいない。

    その事実が霧切自身に重くのしかかってきていた。

    もう彼女の目に光は灯っていない。

    虚ろな目をして画面を見つめている。

    "なえ・・・ぎ・・・君"

    そう彼女の口は動くがやはり声にはなっていない。

    画面は苗木が機械に押し潰される瞬間を映し出していた。
  14. 14 : : 2016/02/11(木) 04:09:38
    が、その瞬間死人のようになっていた霧切の目が若干の光を取り戻した。

    「・・・えぇ。」

    立ち上がりながら一つ一つを噛み締めるように彼女は言葉を紡いぐ。

    「あなたは間違っていなかった。絶対に。誰がなんと言おうと間違っていない。」

    「何言ってるんだよ。」

    モノクマはすこし苛立っているような口調になった。

    それを無視して立ち上がった彼女は、光を取り戻した目でしっかりとモノクマを見つめ宣言した。
  15. 15 : : 2016/02/11(木) 04:10:44
    「希望は前に進むのよ。」

    「ハァ?」

    モノクマは見るからに苛立っている。

    「オマエらはゼツボウするんだ、そうなるしかないんだよ。うぷぷぷぷぷ」

    いつもの様に振舞おうとしていたが明らかな焦りが感じ取れた。

    「私達は負けない。あなたに勝ってここを出て、苗木君がしてきた事が無駄じゃなかったと、正しいことだったと証明しなければならないのよ。」

    力強い眼差しで彼女は言い切った。

  16. 16 : : 2016/02/11(木) 04:11:42
    こんな時にここに居ないなんてやっぱりあなたは生意気よ、苗木君。

    いつかそっちに行った時に話してあげるわ、あなたがいなくなった後のことを。

    それまでしばらくのあいだゆっくりおやすみなさい。

    "僕は、ただの殺人者か正義のどっちなんだろうね"




  17. 17 : : 2016/02/11(木) 04:13:08
    終了でございます。


    どこがだめとか、ここはこうした方がいいと思う。等がありましたらコメントして下さると嬉しいです。

    よろしくお願いします。


  18. 18 : : 2016/02/13(土) 20:10:20
    綺麗な文章をありがとうございました!
  19. 19 : : 2016/02/14(日) 00:53:14
    >>18

    名無き白様コメントありがとうございます。

    綺麗な文を目指したので、そう言って頂けるととても嬉しいです!
  20. 20 : : 2016/02/14(日) 00:57:37
    無駄な文がなくて良いな。こういうssが増えるべき。乙
  21. 21 : : 2016/02/14(日) 01:03:59
    >>20

    名無し様コメントありがとうございます。

    まだまだですがこれからもっと頑張りたいと思います。
  22. 22 : : 2023/07/19(水) 21:02:56
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
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    pantie_ero_sex
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    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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yurakodayo

ゆら

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