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生意気な少年と冷酷な女性

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  1. 1 : : 2016/01/24(日) 16:01:13

    エレンが子供、ミカサが大人っという設定です。



    現パロ、キャラ崩壊ありかもです。


  2. 2 : : 2016/01/24(日) 16:08:21

    「…なぁ、おばさん」



    「……。」



    「無視するなよ!おばさん!!」



    「…エレン。何度も言ってると思うけど私はまだ20歳だ。おばさんじゃない。お姉さん。」



    エレン「…ミカサお姉さんなんて気持ち悪いだろ!」



    ミカサ「…ほう。今日のおやつは無しでいいと。」



    エレン「なっ…そ、それは…」



    ミカサ「なに?」



    エレン「おやつ買ってこいよ!!」
    ミカサ「いや。」



    エレン「……」ウルウル



    ミカサ「きゃー。エレン君が泣いてるー。」




    エレン「ババア!!!」



    ミカサ「……」イラッ



    ミカサ「1週間おやつなし。」



    エレン「なっ!?!?」



    ミカサ「私はこれから仕事だ。大人しくしていること。」



    エレン「……」プイッ



    ミカサ「……賢くしていたらおやつがあるかもしれない。」



    エレン「…!?!?」



    ミカサ「そしてエレン。明日からは学校に行こう。」



    エレン「…う、うん!!」



    ミカサ「では行ってくる。」



    エレン「いってらっしゃい!」

  3. 3 : : 2016/01/24(日) 16:27:05
    面白い。期待です。
  4. 4 : : 2016/01/24(日) 16:31:26

    私。ミカサ・アッカーマンは1人の捨て子を拾った。


    半年前。職場の飲み会帰りにふと見つけただけであった。


    どうして家に連れて帰ったのか。わからない。


    ただ放っておけなかった。ただそれだけ。



    拾った頃はほとんど話してくれなくて大変だったが今はあれだ。


    嬉しいと思う部分もあるがむかつく。



    たまにいじめて泣かしているのも事実だ。



    だが、あのクソガキは仕返しをしてくるほど肝が据わっている。



    ……。いや、もうやめよう。



    「ミカサー!!!」



    ミカサ「…サシャ。おはよう」



    サシャ「おはようございます!」



    ミカサ「サシャ。食べるのはいいけど歩きながらはダメ。」



    サシャ「…ち、遅刻しかけて…食べれてなくて!」



    ミカサ「サシャ」



    サシャ「…はい。」シュン



    ミカサ「後で美味しいパンを買いに行こう」



    サシャ「ほんとですか!?」



    ミカサ「ええ。昼休みまで待てる?」



    サシャ「待ちます!!」



    ミカサ「ふふっ。」



    たまにサシャが犬に見えるのは私だけだろうか?
  5. 5 : : 2016/01/24(日) 16:58:25

    パソコンと向き合いもう何時間たったのでしょう…。



    もしかしてパソコンと言うなの地獄に来たんでしょうか…?



    ミカサ「そんな地獄は聞いたことがないし、仕事をいつもサボってるのが問題と思うけど?」



    サシャ「ミカサァァァァ…!助けてぐだざいいいいい!!」



    ミカサ「サシャ。自業自得って言葉を知っているだろうか?」



    サシャ「え…?」



    あぁ…神様。私サシャは今悪魔に目をつけられました。


    こんな哀れな私を助けてください…。



    ミカサ「私は聞いただけなのだけれど。そしてサシャ全部筒抜けだから。」



    サシャ「ミカサ…。もう現実投資をしたいです…。」



    ミカサ「投資をしてどうするの?逃避でしょ?」



    サシャ「三途の川やぁ…!」



    ミカサ「あ、こんなところにパンが」



    サシャ「パンやぁぁぁぁぁ!誰にもあげへんで!!」



    ミカサ「お帰りサシャ」



    サシャ「あ、ただいまです!ミカサ!」



    「そこの2人。遊ばない」



    ミカサ「…今日もお美しいですね。ペトラ先輩」



    ペトラ「あ、わかる?///今日はちょっと化粧を…って違うから。うるさいから。」



    サシャ「ノリツッコミする人初めて見ました」



    ミカサ「私も。」



    ペトラ「おいこら。先輩に向かってその冷たい目はなんなんですかね??」
  6. 6 : : 2016/01/24(日) 18:09:53

    ペトラ「頼むから静かに仕事してくれない?」



    ミカサ「パイセン。私は終わりました」



    ペトラ「あなたは喧嘩売ってるの?」



    サシャ「パイセン。私終わらないかも知れません」



    ペトラ「残業コースね?」



    サシャ「先輩の鬼!!鬼畜!!」



    ペトラ「そんな事言っても仕事は減らないから!口じゃなくて手を動かす!」



    ペトラ「ミカサは終わったんなら昼ごはん食べて来ていいよ?まだちょっとは仕事あると思うし」



    ミカサ「サシャを誘拐してもいいですか?」



    ペトラ「…はぁ。サシャ休憩してきていいよ」



    サシャ「先輩は神ですか!?」



    ペトラ「それ何回も聞いたから。早く行って早く仕事終わらしてね?」



    サシャ「はい!!」



    ミカサ「美味しいパン探しの旅に」



    サシャ「GOーー!です!」



    ペトラ「…今年の新入社員は変わったの多いなぁ…」



    ーーーーー


    ーーー


    ーー



    サシャ「ここ!ここ美味しいですよ!ミカサ!」



    ミカサ「…巨人のパン?」



    サシャ「はい!でも大きいわけじゃないですよ!」



    ミカサ「サシャのオススメは良いところだと思っている。だから入ろう」



    サシャ「ふふふ、ありがとうございます!」



    カランカランッ



    「いらっしゃ…んだよ。サシャか」



    サシャ「ユミル!お久しぶりです!」



    ユミル「いや、昨日会っただろうが」



    ミカサ「……」



    ほんのりと甘い匂い。それぞれのパンの匂いが混ざっているのかもしれない。


    だが、それがまたいい。バターの匂いやチョコの匂い。



    ミカサ「…全部買いたくなる…。」



    サシャ「ミカサも欲張りですねぇ…」


    にやにやと笑いながらサシャが振り返る。



    ユミル「ん?なんだ?友達か?」



    サシャ「はい!職場の同期です!」



    ユミル「へぇ。名前は?」



    ミカサ「ミカサ。」



    ユミル「ミカサ、ね。私はユミル、よろしくな」



    ミカサ「ええ。」



    「ユミルー!」



    ユミル「お、帰ってきたか」

  7. 7 : : 2016/01/24(日) 21:31:12


    「聞いてくれよユミル!ヒストリアが…」



    ん?この声聞いたことが…



    ユミル「おいおい。今お客さんが来てるんだ後にしてくれ」



    「え〜…」



    「こら!エレン!急にいなくならないでよ!」



    エレンか。なるほど…



    ミカサ「エレン!?」



    エレン「!…おばさん!?」



    ミカサ「お姉さんだから」



    エレン「な、なんでここにいるんだよ!」



    ミカサ「それはこっちの台詞。なんでここにいるの?」



    エレン「え、えっと…」



    ユミル「あれ?お前ら知り合いか?」



    ミカサ「一応。今家で住まわせてるクソガキ」



    ユミル「…へぇ〜。そうらしいぜ?ヒストリア」



    ヒストリア「…だめ」



    ミカサ「…?」



    ヒストリア「エレンは私が引き取ります!」



    ミカサ「あ、どうぞ」



    ヒストリア「だめって……え?」



    エレン「なっ!?ちょっとぐらい止めろよ!」



    ミカサ「大人しくしているという約束を守れない子はいらない。」



    エレン「うっ…」



    ミカサ「と言うのは冗談でその子は渡せない」



    ヒストリア「な、なんで!!今いらないって…」



    ミカサ「私が拾った。だから私に所有権がある。捨てる捨てないは私が決める」



    ヒストリア「エレンをそんな扱いするぐらいなら私が預かる!」



    ミカサ「それは無理。エレンは私のもの」



    ヒストリア「エレンはものじゃない!」



    サシャ「…ユミルパン貰っていいですか?」



    ユミル「そうだな。私も一緒に食うかな。長そうだし」



    サシャ「エレン君も一緒に食べますか?」



    エレン「いいの!?」



    ユミル「腹減ったろ?一緒に食べようぜ」



    エレン「うん!」



    サシャ「…可愛い」



    ユミル「だろ?」



    サシャ「取り合うのがなんとなくわかりますねぇ」モグモグ



    ユミル「食いながら喋るな。まぁ、あいつは可愛いけどな」



    エレン「…あいつ?」



    ユミル「気にするな」



    ミカサ「ヒストリア。エレンは私と居たいと思っている。だから私と暮らす」



    ヒストリア「ミカサと暮らすのが嫌だから外に出てきたかもしれないでしょ?」



    ユミル「…盛り上がってんなぁ…。コーヒー入れてくるわ。エレンはオレンジジュースでいいか?」



    サシャ「はい!お願いします!」



    エレン「俺も入れるの手伝う!」



    ユミル「お、そうか。こっち来てくれ」



    サシャ「…さてと、私は…」



    ヒストリア「きっとエレンは毎日家で泣いてるはず!あなたが酷いことするから!」



    ミカサ「そんな証拠どこにあるの?それに明日からエレンは学校に行くから」



    ヒストリア「え…」



    ーーーーー


    ーーーー



    ~台所~


    ユミル「ふぅ…。気まずかったな」



    エレン「?何がだ?」



    ユミル「お前は気にしなくていいんだよ」ナデナデ



    エレン「へへ。じゃなくて子供扱いすんな!」



    ユミル「悪い悪い。つい、な?」


  8. 8 : : 2016/01/25(月) 18:41:11

    ユミル「それでお前はどうするんだ?」



    エレン「?何が?」



    ユミル「ヒストリアのとこに行くのかミカサのとこに行くのか」



    エレン「おばさんのとこ」



    ユミル「へぇ〜。どうして?」




    エレン「拾ってくれたのおばさんだし俺おばさんのこと好きだし」



    ユミル「好き、ねぇ。ヒストリアは?」



    エレン「ヒストリアも好きだけどおばさんかな?」



    ユミル「まぁ、ヒストリアまだ高校生だしな」




    エレン「あ、コーヒーできた?」



    ユミル「お、そうだったそうだった。」



    エレン「俺入れる!」




    ユミル「危ないからお前がもう少し大きくなったらな?」




    エレン「なんだよそれ〜…」



    ユミル「ははは!拗ねるなよ」



    エレン「拗ねてねぇし!」



    サシャ「ユミルー!大変なことになってますー!」



    ユミル「ん?なんだ?」



    ーーーーー



    ーーーー




    ミカサ「……」ジーッ



    ヒストリア「……」ジーッ



    サシャ「…ふ、二人とも…?」



    ユミル「なにこれ。何してんの?なんで睨みあってんの?」



    ミカサ「二人とも静かにして欲しい。」



    ヒストリア「今勝負してるの」




    ユミル「いや、女2人が見合ってると変だからやめてくれ。てか客入りづらくなっちゃうから。」




    エレン「にらめっこしてんのか!?俺強いんだぞ!」




    何を思ったかエレンは人差し指を口の中に入れ頬を横に引っ張った。



    エレン「いーっ!」



    ミカサ「……」キュンッ



    ヒストリア「……」ズキュンッ




    サシャ「……」バキューンッ




    ユミル「おい。効果音おかしいだろ」




    ミカサ「ぐっ…悔しい。こんなクソガキにキュンッってしてしまった…。」




    ヒストリア「…どうしよう直視出来ない…」




    サシャ「食べたい!」




    ユミル「おい。一人マズイの混ざってるぞ」



    エレン「な、なんだ?違ったのか?」



    ヒストリア「……私と勝負する?」



    エレン「いいのか!俺強いぞ!」





    ユミル「(ある意味最強だな。)」




    ヒストリア「私も強いよ?」



    ミカサ「……サシャそろそろ戻ろう」



    サシャ「あっ、そうですね!」



    ミカサ「エレン。戸締りはした?」



    エレン「ちゃんとしてきた!」



    ミカサ「そう。ヒストリア。あなたに任せる。後で迎えに来るから」



    ヒストリア「…仕方ないか…」



    ユミル「あ、パンどうすんだ?」



    ミカサ「帰りに買おうと思う」



    ユミル「はいよ。んじゃ気をつけてな」



    サシャ「パンありがとうございました!」


    カランカランッ


    ユミル「…なんか疲れたな」



    エレン「ヒストリア!勝負しようぜ!」



    ヒストリア「う、うん。しようか」



    ユミル「……はぁ…」

  9. 9 : : 2016/01/25(月) 19:05:56
    ヒストリアが少し嫌だが期待‼︎
  10. 10 : : 2016/01/25(月) 19:11:10
    期待‼︎
    でも、エレンとミカサはずっと離れてほしくない。(。-_-。)
    それとヒストリアとミカサは仲良くしてほしいなぁ♪( ´▽`)
    てか、アルミンは‼︎⁇
  11. 11 : : 2016/01/25(月) 22:38:09

    ーーーー



    ーーー




    ミカサ「ふぅ…終わった」




    サシャ「ミ…カ…サ…私…生きて…ます…か?」



    ミカサ「サシャ。大袈裟すぎる。」



    サシャ「うぅ…もうダメです…。」



    ミカサ「あ、こんなところに牛肉が…」




    サシャ「肉うううううう!!!!」




    サシャ「肉は神様仏様!!!私の胃袋さぁおいで!!!」




    ミカサ「おかえりサシャ」




    サシャ「ただいまです!!」



    ペトラ「頼むからその流れいい加減控えてくれないかな…?」



    ミカサ「先輩。先に上がりますね」



    ペトラ「あ、うん。お疲れ様」



    ミカサ「お疲れ様です」



    サシャ「お疲れ様でした!!」



    ペトラ「…もうひと頑張りするかぁ…」




    ーーーーー



    ーーーー




    カランカランッ



    ユミル「お迎えか?」



    ミカサ「えぇ。エレンを引き取りに来た」



    ユミル「上で寝てるよ」



    ミカサ「…ここ二階建てだったの?」



    ユミル「…まぁな…」



    ミカサ「ヒストリアは?」



    ユミル「さぁな?一緒に寝てるんじゃないか?」



    ミカサ「そう。起こしても大丈夫なの?」



    ユミル「そんな心配するんだな。喧嘩してたのに」



    ミカサ「喧嘩ではない。ただの言い合い」



    ユミル「いや、そんな変わんねぇだろ!」



    ミカサ「とりあえず起こして来る」



    ユミル「はいよ」




    ーーーー


    ーーー




    ガチャッ




    ミカサ「……」




    エレン「……」スースー



    ヒストリア「……」スースー




    ミカサ「……」




    クソ可愛……



    ミカサ「いや、違う。可愛くない。」




    エレン「……」スースー




    ヒストリア「……」スースー




    クソ可愛………




    ミカサ「いや、違う!!可愛くない!こんな…こんな…!」



    エレン「………」スースー



    ヒストリア「………」スースー




    ミカサ「耐えろ!アッカーマン!今すぐスマホをしまうんだ!シャッターチャンスなんて思ってはダメだ!!1人はクソガキ!もう1人は目の敵にしてるやつ!!」




    エレン「……」スースー



    ヒストリア「……」スースー




    ミカサ「あかさたな!!」



    ユミル「お前は何してんだよ!早く起こせ!!」




    ミカサ「ユミル!天使が2人!I'mhappy!」



    ユミル「頼むから落ち着け!わかるのはわかるが早く帰ってくれ!店閉めれないだろ!」




    ミカサ「はっ…!私とした事が…くっ…この2人は悪魔の手先だったか……」



    ユミル「お前は一体何しにきたんだよ…」

  12. 12 : : 2016/01/25(月) 22:56:39
    面白いですね‼︎期待‼︎
  13. 13 : : 2016/01/27(水) 19:46:53

    ユミル「結局起こさないのか…」



    ミカサ「えぇ。うるさいから」



    ユミル「ほんとは…」
    ミカサ「違う」



    ユミル「はいはい。そうですか」



    ミカサ「…いつからエレンはここに?」




    ユミル「確か…一ヶ月ぐらい前だったと思う」



    ミカサ「…そう。」



    ユミル「…どうしてそいつ拾ったんだ?」




    ミカサ「気まぐれ」



    ユミル「気まぐれねぇ…それにしてはえらく気に入ってるみたいだな」




    ミカサ「そんなわけない。ただ家にこいつがいると目に入ってしまうだけ」



    ユミル「なら、追い出せばいい話だろ?」




    ミカサ「……」



    ユミル「…まぁ、詮索はこの辺でやめとくよ。」



    ミカサ「…1つ言っておこう。別にエレンがあなた達を気に入っても私には関係がない。好きにすればいいと思う。けど私がエレンを好いていると思うのはやめて欲しい」



    ユミル「…へぇ。」




    ミカサ「私のただの気まぐれだ。好きで居座せているわけではない」



    ユミル「…そうかよ」




    ミカサ「…それとパンを何個か買う」



    ユミル「どれにするんだ?」




    ミカサ「…これとこれを。」



    ユミル「………やっぱりお前……」



    ミカサ「早くして」



    ユミル「はいはい。すみませんお客様」



    ーーーーーーー



    ーーーーー



    カランカランッ



    ミカサ「………」




    『えらく気に入ってるみたいだな』




    ミカサ「……」




    気に入ってなんかいない。



    私は…エレンのことを何とも思っていない。



    半年の付き合いだ。



    そんな短時間で大事なんて思わない。



    長い時間がかかっても大事なんて思わない。



    どうせ私達は『赤の他人』なのだから。
  14. 14 : : 2016/01/28(木) 22:08:37


    ガチャッ



    ミカサ「…やっと着いた」




    エレン「……」スースー



    ミカサ「いい加減起きて」ペシッ



    エレン「…んっ……母さん…?」



    ミカサ「…!」



    エレン「…なんで俺のこと…捨てたの…?俺…いらない子だったの…?」



    ミカサ「…っ!エレン。私はミカサ。あなたの母さんなんかじゃない。あなたの母さんなんて死んでもいや」



    エレン「あ、ごめん…。その、寝ぼけてて…」



    ミカサ「気にしてない。どうでもいいし」



    エレン「…おばさんは俺のこと…嫌い?」



    ミカサ「……」



    エレン「俺を…捨てる…?」



    ミカサ「…もし、捨てると言ったらどうするつもりなの?」




    エレン「いやだ!!」



    ミカサ「………」



    エレン「俺は…俺は!おばさんのこと嫌いじゃない!」



    ミカサ「…そう。」




    エレン「…だから…」




    ミカサ「もういい。早くご飯を食べよう」




    エレン「う、うん…」



    ーーーーーー



    ーーーーー






    カランカランッ




    ユミル「…さてと、店閉めるとするか」




    ヒストリア「…ユミル…。エレンは?」




    ユミル「帰ったぞ」




    ヒストリア「エレン…大丈夫かな?」




    ユミル「さぁな。まぁ、ミカサも悪いヤツじゃないはずだけどな」




    ヒストリア「…どうして?」



    ユミル「…あいつの買っていったパン。エレンの好きなパンだったんだよ」



    ヒストリア「……」



    ユミル「不器用なんだろうよ」



    ヒストリア「…帰る」



    ユミル「お前の家ここだろうが」



    ヒストリア「ミカサの家に家庭訪問してくる!」



    ユミル「行かせねぇよ!まず知らねぇだろ!」



    ヒストリア「エレンの匂いを…」



    ユミル「お前は犬かよ!!ダメだからな!」




    ヒストリア「…エレンとあの人は…あれでいいのかな…?」




    ユミル「…知らねぇよ。それはあいつらが決めることだろ」



    ヒストリア「…ねぇ。ユミル」




    ユミル「…なんだ?」




    ヒストリア「あのね…」




    ーーーーーー




    ーーーーー




  15. 15 : : 2016/01/28(木) 23:28:19
    なんだろう……
    期待
  16. 16 : : 2016/01/30(土) 11:49:01


    ミカサ「……」



    エレン「…あ、あのおばさん?」



    ミカサ「お姉さん。で、なに?」



    エレン「なんで俺はパンなのにおばさんはカレーなの?」




    ミカサ「…あなたにあげる食べ物はねぇ!!!」




    エレン「なんでだよ!!俺もカレー食べたい!!」




    ミカサ「あらここにパンが落ちてる!美味しそう!」



    エレン「俺のパン取るなよ!!」



    ミカサ「なら、カレーはいらないということ」




    エレン「うっ…」




    ミカサ「……私はもうお腹いっぱいだ。あー、まだこんなに残ってる」



    エレン「…え?」



    ミカサ「私は疲れたしもう寝よう。そうしよう。おやすみ」




    エレン「…お、おやすみ!」



    ミカサ「歯磨きちゃんとすること。あと早く寝る。わかった?」




    エレン「うん!ありがとう!ミカサ姉さん!」




    ミカサ「」キュンッ



    ガンッ!!




    エレン「な、なんで壁殴ったの??」




    ミカサ「気にしないで。キュンッとしてしまった自分に向けてのパンチだから」




    エレン「…?」





    ミカサ「…とりあえず私は寝る。」




    エレン「う、うん」




    ガチャッ




    ミカサ「……」




    『大切だなんて思わない』



    そう思って今まで暮らして来た。




    私にとってエレンは何なのだろう。



    『俺はおばさんのこと嫌いじゃない!』




    私はエレンが嫌いだ。




    そう。嫌いなんだ。



    ミカサ「………」




    ミカサ「…さよなら。エレン」




  17. 17 : : 2016/01/30(土) 12:00:25





    〜次の日〜




    ミカサ「……」ムクッ





    ミカサ「…5時半か。」





    ーーーーーーー




    ーーーーー




    〜リビング〜




    ミカサ「……」




    エレン「おはよう!おばさん!」





    ミカサ「エレン。何をしているの?」





    エレン「朝ごはん作ろうと思ってな!おばさんは休んでて!」




    ミカサ「……勝手な事しないで欲しい」



    エレン「え、あ、ごめん…でも俺!」
    ミカサ「誰もしてくれだなんて頼んでない」




    エレン「…!」



    ミカサ「それで怪我をしてしまったらどうするつもりなの?」




    エレン「そ、それは…」




    ミカサ「私に負担がかかったらまた迷惑がかかる」



    ダメだ。




    ミカサ「そんなに私に迷惑かけたいの?」




    言ってはダメだ。




    エレン「俺はそんなつもりで…」




    ミカサ「…もういい。出ていって。」



    エレン「え…」




    ミカサ「早く出ていって」




    エレン「……」ポロポロ




    ミカサ「早く!」




    エレン「…!」ダッ



    ガチャッ バタンッ



    ミカサ「……」




    ミカサ「ごめんなさい。エレン」





    ミカサ「こんな私を許して欲しい。」




    ミカサ「………」




    静かになったリビング。




    エレンが作ろうとしていた目玉焼きが焦げ匂いが漂う。




    私の目からは温かい物が流れた。

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zi_kil

ジキル

@zi_kil

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