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『死神』エレン=イェーガー 2nd

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  1. 1 : : 2016/01/20(水) 23:03:56
    二作目です!


    第1話


    http://www.ssnote.net/archives/42757



    よろしくお願い致します
  2. 2 : : 2016/01/21(木) 00:14:21
    俺こと──エレン=イェーガーはちょっとした事から悪霊、『巨人」を討伐する死神になってしまった。




    そんな俺はここ最近ほぼ毎日巨人退治を行っている。








    エレン「せぇぇぇああああああ!!!」








    巨人を一振りの元に一刀両断。








    「ひゅう〜精が出るねぇ」









    エレン「うっせ」








    俺は少し前にかなり危険な状態に陥った、巨人に食われそうになった所を見知らぬ誰かに助けられた。




    聞くところによるとどうやらそいつは俺と同じ死神──ではなく『滅殺師"レミュータ"』という死神とは別のものらしい。










    「エレン……エレン!」





    エレン「うおっ!ミカサ急に驚かさんでくれ…」




    ミカサ「ぼーっとしてるエレンが悪い…」




    何故かミカサはバツの悪そうな顔をする。
    数度口をパクパクとさせ、何かを云おうとするが結局何も言わない。






    ミカサ「アルミンは今日も又生徒会?」





    エレン「ああ、だから2人で帰って良いってさ」





    ミカサ「うん……エレン、あの日校舎が半壊した日…覚えてる?」





    エレン「ああ、勿論……だ…?!」




    最近頻繁に起こる重圧、だが今回はいつもの巨人のとは比べ物にならない程強いそれを感じ取り俺は振り返る。
    どうやら巨人は学校に現れたみたいだ。





    ミカサ「…エレン?」




    エレン「悪いミカサ、忘れ物したから取ってくる」





    俺は大急ぎで学校へとんぼ返りし、死神化する。





    校庭に佇む巨人は大きな鎧を全身に纏いどんな攻撃をも耐え凌ぐという自信があるように思える。








    まず牽制として巨人に斬りかかる、巨人は微動だにせずただ仁王立ちしたまま呼吸だけを繰り返す。





    ガキィィン!!と攻撃は弾かれ手が、腕が痺れる。





    エレン「いっつ…!!」






    突如巨人は動き出す、一歩歩くだけで地面が大きく揺れる。
    巨人が拳を大きく握る。





    巨岩と同等くらいの大きさの拳は俺を狙っていた。
    思いっきり横へ跳んで回避する。




    巨人は足を振り下ろす、ゴォッと風を切る。
  3. 3 : : 2016/01/21(木) 17:33:15
    ドォォン!と校庭に大きな足跡を残した。



    エレン「あっぶねー、巨人にも土踏まずがあるんだな」







    巨人はエレンを仕留めたと確信し足をゆっくりとあげる。
    エレンは大きく飛び退き体勢を立て直す。








    ミカサ「エレ……ン…!?」





    エレンを追いかけてきたミカサがエレンの姿と巨人を見て慄く。
    足を震わせる、生まれたての子鹿の様に。





    エレン「ミカサ……!?何で俺の姿が見えるんだ!?」







    「お前に幽霊が見えた様に、ある程度の霊感がある奴には見えるんだよ
    唯実際幽霊が見える程度、多分巨人の霊力が干渉しているせいでお前の姿が見える」





    エレン「なん……ミカサ!早く逃げ──!!」




    横から飛んできた脚にに数瞬気づくのに遅れ、大きく吹き飛ばされる。
    教室の窓を突き破り壁に背中を打つ。
    意識が飛びそうな程の威力、それでも痛みが逆に脳を活性化させる。







    エレン「あ……ガハッ…」




    身体が動かない、何度も立ち上がろうと指を動かそうと試みるがエレンの意思に反し指はピクリとも動かない。








    巨人は己の存在を視認しているミカサを殺そうと手を伸ばす。
    ミカサは恐怖に取り込まれ動けない。





    その掌がミカサを摘もうとする──。






    日本の矢が地面に突き刺さる、勿論ミカサと巨人の間。







    「大丈夫?怪我はないね、立てる?」








    ミカサ「えっ……うん…」






    「早く逃げてねミカサ、アレはかなり強いから」




    少年は淡々とした口調で話す、開襟シャツに学校指定の制服ズボンを履いている。
    ミカサは絶句した、なんと言えば良いのか分からない。
    唯驚愕に見舞われている。





    何故なら──。














    アルミン「僕の近くに居ないでよ、君を巻き込まずにアレを倒せる自信はないから」














    ──いつも身近にいた泣き虫の幼馴染だったから。





  4. 4 : : 2016/01/23(土) 00:14:49
    アルミン「クソッ…鎧に包まれてたんじゃ攻撃が通らないじゃないか!」





    自分の攻撃が通らない事と自分の技の少なさを毒付くアルミン。






    アルミン「闇雲に撃ってるだけじゃダメだ…よく考えるんだ」






    鎧がアルミンに猛突進を繰り出す、その巨体と鎧を身につけた姿からは予測できない程の速さでアルミンに肉薄する。







    ──ダメだ!跳ぶだけじゃ避けきれな──!






    ドゴォン!!と校舎の壁を大きく削る。
    その衝撃の割に巨人は大した傷を負っていない。






    ミカサ「アルミンの姿が……消えた…」







    アルミン「今のは一体……何だ…?」







    巨人がアルミンに突撃し、正に激突する寸前でアルミンの姿が搔き消え巨人の後ろに飛んだ──つまり瞬間移動に近い物をアルミンは成し遂げた。





    ──!膝裏の部分に鎧が無い、鎧を身につけていてあの速さを体現出来たのはそのせいか!!







    弓を引き絞り巨人の膝裏を狙う、巨人はアルミンの姿が消えた事に困惑し辺りをキョロキョロと探し、見つけられずにいた。





    ビュッ!巨人の膝裏に矢が三本命中。
    だがそれだけでは大したダメージを与える事は出来ない。








    巨人の動きがピタリと止まった。
    直立したまま不動、それを怪しげに見つめるアルミン。
    この時ミカサは嫌な予感を感じた。






    ミカサがアルミンに言葉を告げる刹那──巨人は身体を捻る。
    両腕を伸ばしリーチを稼ぐ、高速で繰り出された技はアルミンに回避する余裕すら与えなかった。





    ガシャッ!!アルミンは野球用の鉄柵に勢いよく叩きつけられた。





    アルミン「ぐぁっ!」
  5. 5 : : 2016/01/23(土) 00:40:41
    アルミン……だと………
    期待だあ
  6. 6 : : 2016/01/25(月) 20:03:23
    >>5期待ありがとうございます






    ミカサ「アルミン!!」






    アルミンの身体はボールの様に地面を転がる。
    野球に使用するマウンドの上で倒れ伏す、巨人はアルミンを摘みあげる。






    ミカサ「や、やめ……てっ」







    ──何で、私は唯見ているだけなの。
    私の身体…動いて…。








    エレン「う……おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」





    教室から大きく跳躍し巨人の腕に斬りかかる。
    それでもほんの少し、巨人の腕に刃は届かなかった。





    エレンは更にもう一度斬りかかる、空中に脚を着けたまま──。






    巨人の肘の半ばまで刃がズブズブと沈み込む。
    それでも巨人の腕を断ち切るまでには至らなかった。







    ──エレンも、アルミンも戦ってる、私の知らない未知の物と。






    なのに、私は、私だけは何時までもへたり込んでる。
    死ぬのは嫌だ、それでも2人を失う方がもっといや。






    ──戦え、戦え。






    そう頭の中で反芻し、震える脚を叩き無理やり立つ。








    ミカサ「戦え…戦え……!!」






    ミカサ「戦え!!!」




    無意識に首から下げてるペンダントを握っていた。




    突風が吹き荒れる、校庭内にはたちまち砂埃が巻き起こる。






    エレン「っ〜〜!ガアッ!ゲホッ!」







    砂埃が晴れる、巨人の腕が真っ二つに断ち切られ落下していた。
    巨人の足元にはミカサが静かに佇んでいた。




    気を失ったアルミンと剣を握りながら。

  7. 7 : : 2016/01/25(月) 20:49:35
    ミカサの姿が搔き消える、アルミンとエレンを回収し、離れた所に2人並べる。




    ミカサ「私は手加減を知らない、ので貴方を殺し過ぎてしまうかもしれない
    でも怒らないで」





    ミカサ「私を怒らせたのは貴方だから」






    表情はいつものクールな顔立ちのまま崩さず、だがそれでいて冷徹な目つきでありながら恐怖を感じさせた。






    ミカサの背丈より大きい刃幅の広い大剣を手を両手で握る。





    巨人「ギャアアアアアオオオオオオ!!」






    当人より重量がある様に思える大剣を軽々と振り回す。






    鎧の薄い関節部分を執拗に狙って大剣を振るう。









    巨人が片膝を着く、傷口からは蒸気が発する。
    ミカサは大きく跳躍し気合を迸らせながら巨人の鎧に思い切り叩き付けた。






    最初は鎧に阻まれていたが亀裂が広がり徐々に刃が入り込む。
    完全に鎧を砕く、巨人の骨を肉を斬り裂く。





    巨人の身体は光となり粒子へと変換され黒い光を巻きながら消えていった。
  8. 8 : : 2016/01/27(水) 17:04:05






    大きな大剣は形を変え、マフラーに姿を戻した。









    ──



    アルミン「巨人には種類があるんだ、最下級巨人《ディユニア》
    これは以前学校に出てきた巨人と同じ」




    アルミン「その上に位置するのが中級巨人《ミトル》
    ミトルはディユニアよりも強く体も一回り大きく人の原型にかなり近い」




    アルミン「それで最上位に最上級巨人《レティーブ》
    レティーブは巨人の中でも最強クラス、今回の鎧の奴も多分そうだと思う」





    エレン「はぁーくっそ、あいつに勝てないようじゃ先が思いやられるか…」





    アルミン「そうだね、唯今回ミカサの力が覚醒したお陰討伐できたけどミカサがいなかったらどうなってたか…」




    ミカサ「でも私自身何故あの力が使えたのかよく分からない」




    アルミン「僕もあんな能力聞いたことないな」




    エレン「ま、俺らが勝てばわざわざミカサは力を使わなくて済む、だったら特訓するしかないだろ」




    アルミン「うん、そうだね…僕は一度調べてみるよミカサの能力を」




    ミカサ「私も頑張って能力を引き出せるように頑張る」





    アルミン「今日は解散、また明日」
  9. 9 : : 2016/01/27(水) 17:10:22






    「○○さん、ミカサ=アッカーマンの覚醒を確認しました」





    「並びに今回投下した巨人ですが覚醒したアッカーマンの手により呆気なく破壊されました」





    「所詮失敗作だ、気にするな。
    ミカサ=アッカーマンの覚醒、次は第二段階へ移行する、巨人の大量投下の準備をしろ。」




    「ハッ!」





    「さぁ、落胆させないでくれよ"調査兵団"さんよぉ」







    男は不敵な笑みを浮かべた。











    第2話
    「苦闘、敗北の味」
  10. 10 : : 2016/01/27(水) 22:51:29
    第2話はこれにて終了です
    風呂敷を広げすぎて畳めなくならないようにします

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