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「俺にはまぶしすぎる」 〜おそ松さん〜

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  1. 1 : : 2016/01/19(火) 21:36:02
    どうも、ミツミです。

    今回は、初のおそ松さんのお話。

    ちょい暗いけど、にやにやしちゃう。

    そんなお話です。

    十四松可愛い。可愛すぎる。

    アニメが楽しみです。
  2. 2 : : 2016/01/19(火) 21:41:54









  3. 3 : : 2016/01/19(火) 21:42:14
    「俺にはまぶしすぎる」


    いつだってそう思っていた。


    俺の視界を覆うことが多いあれは、俺には強い色。


    どうしてなんだ、お前は何を考えているんだ?


    ─────────十四松。
  4. 4 : : 2016/01/19(火) 21:46:39
    青空の下、今日も路地裏の猫達の元へと歩く。


    ここ何年かで癖になってしまった猫背と、クソ暗い性格、年中しているマスクのせいで俺は変な奴にしか見えない。


    まぁ、どうしようもないゴミだから別にいいと思っているが。


    そういや、先日のエスパーニャンコの1件から、兄や弟2人は俺にはつきまとうようになった。


    が。


    今日は誰もついてきていない。


    久しぶりに1人だ。
  5. 5 : : 2016/01/19(火) 21:52:02
    一人が好き、という訳ではない。


    ただ、たまにはいい。


    それだけだ。


    いくら兄弟でも、嫌な時もある。


    やがて、猫のたまり場についた俺はしゃがみこんだ。
  6. 6 : : 2016/01/19(火) 21:58:59
    「────この一松兄さんはね、全然友達がいないんだ。だから……」


    あの言葉は真実だ。


    学生時代から、人というものがどうも信じられない。


    6つ子の中で生活してきた俺は、慣れない学校生活で孤立してしまった。


    それからというもの、自分に自信が持てない。
  7. 7 : : 2016/01/19(火) 22:00:46
    兄弟達はそれぞれの“個性”で上手に友達と付き合っていた。


    自分の“個性”って何だろう。


    それを追い求めているうちに、こんな歳になり今ではこのザマ。


    「どうしようもねぇゴミだな、俺は」


    思わずつぶやいた。
  8. 8 : : 2016/01/19(火) 22:02:57
    その時。


    フワフワとした猫達に、自分以外の影がさした。


    「一松兄さんはゴミじゃないよ」


    「!?」


    驚いて振り返ると、そこにいたのは珍しく真顔の十四松。


    「お前……」
  9. 9 : : 2016/01/19(火) 22:07:56
    「だって一松兄さん、“人間”でしょ?ゴミって“モノ”だよ?」


    いつもの笑みの十四松に戻る。


    「やっぱ、お前だな。論点そこかよ……」


    「え?え?」


    「……何でも無い」
  10. 10 : : 2016/01/19(火) 22:11:11
    「あ、そうだった。一松兄さん、梨!!梨!!帰ろ!!」


    ……梨?


    あぁ、きっと母さんが梨をむいたのだろう。


    「……」


    早く早く、と急かす十四松に背を向け猫達に別れを告げた。
  11. 11 : : 2016/01/19(火) 22:12:29
    「〜♪」


    通りを歩く十四松。


    黄色いパーカーの伸びた袖を振り回して、スキップしている。


    そういえば十四松も、6つ子の中ではダントツで変な奴だ。


    俺は3番目。


    ……2番目はクソ痛いクソ松だな。
  12. 12 : : 2016/01/19(火) 22:14:03
    十四松は、小さい頃はまともだったのに。


    俺がこんなになり始めてから、あいつもおかしな奴になった。


    考えてみれば、あいつは何かと俺と一緒にいることが多い。


    まぁ、次に生まれてきた奴だから、最も近い兄弟という事もあるが。


    いつだって元気で、笑顔で。


    暗い俺とは全てが正反対。
  13. 13 : : 2016/01/19(火) 22:15:17
    紫と黄色は常に背中合わせだ。


    俺には、まぶしい存在で。


    「……ぇ!ねぇ一松兄さんったら!!」


    「……ん」


    「あのさ!梨食べたらやきう、しよ!やきう!!!」


    「野球……?」
  14. 14 : : 2016/01/19(火) 22:16:10
    「うん!やろー!!」


    「……おう」


    「やったー!!」


    でも十四松はいつだって俺の隣にいて。


    それを悪くないな、と思う俺もいて。


    なんて思ってたら、もう玄関に着いていた。
  15. 15 : : 2016/01/19(火) 22:17:25
    「たっだいまぁー!!ほら、一松兄さん早く早く!!!」


    「……ただいま」


    ────────一松兄さんはゴミじゃないよ。


    少し、嬉しかった今日の出来事。


    笑う十四松はとても楽しそうだった。


    あぁ、やっぱりお前は。





    「俺にはまぶしすぎる」























    終わり
  16. 16 : : 2016/01/19(火) 22:20:08
    あとがき


    今回の十四松は、大好きな梨をおあずけして一松をむかえにきたようです。

    このコンビは見ててとても和みます。

    単なる自己満足に過ぎない短いお話でしたね、すみません。

    アニメ、本当に毎回楽しみです。

    閲覧ありがとうございました!
  17. 17 : : 2016/02/12(金) 17:37:13
    お疲れさまです (*´∀`)♪

    とても和む作品でした!次は色松書いて欲しいです!
  18. 18 : : 2016/02/12(金) 19:56:07
    >>17 ありがとうございます。

    色松ですか、機会があれば書いてみようと思います。
  19. 19 : : 2016/03/16(水) 11:35:04
    良かったです!数字松良いですよね。おそ松さんカテゴリーも増えましたし、もっと書いてくださいね!
  20. 20 : : 2016/03/16(水) 19:51:00
    >>19 ありがとうございます。カテゴリー増えたの嬉しいですね!一段落したらまた書き始めようと思っています。

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schnee

ミツミ

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