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五感
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- 1 : 2016/01/12(火) 21:59:36 :
- グループで暇つぶしに書いてたssが思いのほか気に入られたので書いてみました。
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- 2 : 2016/01/12(火) 22:01:24 :
- とある日、長男以外の兄弟が謎の病気にかかった。
次男は視覚を
三男は聴覚を
四男は味覚を
五男は嗅覚を
末弟は触覚を
それぞれ失った。
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- 3 : 2016/01/12(火) 22:03:19 :
- 弟達は長男に決まってこう言った。
「おそ松兄さんは何も失わなくてほっとしたよ」
「僕、おそ松兄さんまで失ったら泣いてたよ?」
「うんうん、やっぱりおそ松兄さんはおそ松兄さんのままでいないとね!」
止めてくれ。
これ以上俺を苦しませないでくれ。
悪いのは俺だけであってお前達じゃない。
俺だけが失えばいい。
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- 4 : 2016/01/12(火) 22:05:35 :
- その後も、病気については何も分からないままでいた。両親は泣いてばかりいて、場の空気は更に重くなった。
弟達は、俺だけが助かってよかったと安心しているが何でそんなに冷静でいられる?
俺は神様を憎んだ。
俺は、こんな世界などごめんだ。
…最低な世界だ。
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- 5 : 2016/01/14(木) 14:52:21 :
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あの日から、俺は部屋に籠り始めた。
ニートだから部屋に籠るのは普通じゃない?と思っている奴もいるとは思うがそういう訳ではない。飯も食わず、ただ布団に潜りながら部屋に籠っている、そんな毎日が続いた。
弟達は俺を心配してくれていたのか飯を持ってきてくれたりはしたが、俺は食べることもできなかった。
何故なら、もう俺に心配かけて欲しくなかったからだ。
放っておけオーラを出し続けていればきっとあいつらも構わなくなるだろう、そう思っていたが、一切止めることはなかった。
俺が飯を食わなかったとしてもずっとずっと飯を持ってきてくれた。
…そんなこと、しなくてもいいのにな。
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- 6 : 2016/01/25(月) 21:55:09 :
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いつからか、目眩がするようになった。
食べ物をこの頃ずっと食ってねぇからだろうな、とすぐに分かった。
…あぁ、俺はこのまま死ぬのか。いや、これから死ぬんだな。
もう、あんな苦しい思いをしたあいつらは見たく…ない…からな……。
――――――――――――――――――――
目の前が一瞬にして暗くなった。
俺は、死んだのか…。
いや、違う。俺は夢を見ていたんだ…!
全てを失ったのは俺で、今の今まではずっと…俺の妄想だった…?
滑稽だぜ、こんな結末なんて。
はは、ははは…。これで全部思いだしたよ。
もう、俺は皆の顔、見れないんだな…。
終わり。
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- 7 : 2016/01/25(月) 21:55:34 :
- あとがき
ハナからケツまでおかしくてすみませんでした。
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- 8 : 2016/01/29(金) 20:17:08 :
- いつの間にか終わっててワロタ
乙
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- 9 : 2016/03/20(日) 08:29:14 :
- マジレスすると最後のおそ松の語り。
俺の勝手な見解だが多分「すべてを失っていたのは」ってことはこのssの結末はおそ松が五感を失っていたっていう設定なんだよね?(違ったらすまん)
ほんと、違ってたら悪いんだが。
そこの最後の語りのとこ「皆の顔、見れないんだな」にすると視覚が失われていたことだけ重視されてる感じがして読み手としてはもやっとするからもう少し「五感」ってものを重視して終わらせた方がいいと思う
わかりにくくてすまそ
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- 10 : 2016/03/21(月) 14:22:02 :
- >>9
そうですね、元々は長男が五感を失っていた状態でした。
「五感」の部分を強調させた方が確かに読み手に伝わりやすいですよね。指摘ありがとうございます。
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- 11 : 2016/04/07(木) 11:59:17 :
- 乙。
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