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ヤンデレは…だーれだ?

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  1. 1 : : 2016/01/12(火) 15:36:11
    題名・「ヤンデレは…だーれだ?」

    登場人物ー
    エレン、ミカサ、アニ、ユミル、
    です。

    ・この作品は「アルミン視点」で書きます。
    若干キャラが…違和感があるかも汗

    ・短編です。

    ・一応、カップリング?は決まって…ます。


    コメント下さると嬉しいです!
    誹謗中傷はやめてください。
    誤字脱字あるかもしれませんが、よろしくお願いします!!
  2. 2 : : 2016/01/12(火) 16:07:31
    【アルミン視点】



    「アルミン」

    そう僕に声をかけてきたのはいつもと違って元気がなさそうな顔をしてるミカサ、であった。


    「うん?どうしたの、ミカサ。元気がなさそうだけど」


    「…私は悲しい」

    悲しい、と言いながら、少し顔を下に向ける。


    「エレンは…私のことが嫌いなのかもしれない」


    「えぇ!!?それはないよ!だって、」
    言いかけたところでミカサは僕の発言に首を横にふる。

    「いや、多分…そうに違いない」

    いつになく弱気なミカサに僕も戸惑う。


    「なんで…そう、ミカサは思ったの?」


    うん、きっと『キッカケ』というものがあったはずなんだ。だって、あんなにもミカサはエレンのことが好き…なんだから。


  3. 3 : : 2016/01/12(火) 16:21:38
    期待です!!
  4. 4 : : 2016/01/12(火) 18:16:46
    >>3 コメントありがとうございます!
    前の作品も投稿しつつやっていきます!
  5. 5 : : 2016/01/12(火) 19:17:03

    「アニといつもいる」

    「えっ?」

    「この前はクリスタといた」

    「んん?」

    「そして今は、アニとまたいる」

    「…」


    これは、もしかして…違う女の子と接してる機会が多い。だから、嫌われてる、と勘違いしてるパターン?


    「そ、それは、エレンだって…違う女の子と話す機会があるよ〜」


    「違う、特にアニといる時間が多い。話すのではなく、いる時間が多い。」


    うーーん。そうかなぁ。僕から見てると格闘術の時間ぐらいだと思うんだけど。


    「私は悲しい…しかもエレンが…エレンがっ!!」

    今度は手を顔に当て声を震わせ泣くミカサ。


    「お、落ち着いて!ミカサ、まだ、何かあったの?」




    僕はこんなに取り乱すミカサは初めてみた。だから、まだ、他に何かあったのかと思ったんだけど、、まさかそんなことを聞くなんて思いもよらなかったんだ。


  6. 6 : : 2016/01/12(火) 20:44:17

    「え、エレンが…アニと……スしてた」


    「えっ?」



    なんか、最後のほうが聞こえない。まさか、聞き間違いだよね?って思ってもう一度聞く。



    「エレンが、キスしてた」




    「え、えぇぇぇ!?だ、誰と!?」



    「アニ」


    え、え、ぇぇぇぇ!?
    それはないでしょ!
    だって、そんな素振りというか、2人が付き合ってるところなんて見たことないし。
    そもそも、エレンの口から
    「アニがすき」
    なんて言葉聞いたことないよ!?



    「ミカサ…それは見間違いだよ!よく考えてよ。エレンだよ、エレン!」



    「う、ぅ、私もそう思ったけど、アニの肩抱きしめて…してた」

    ミカサは右手で涙を拭い、僕に声を震わせながら話す。



    「そ、それでミカサはどうしたの?」




    「その場で動けなくなった…信じられ…なくて」



    そうだよね…ミカサはエレンのことが大好きなのに、そんな場面見たら正気じゃいられないよね。
    でも、乱入とかしなくて良かった…けど、実際のところ本当にアニとエレンは付き合ってるの?
    僕はそこが1番の疑問点。



    だって、あの、エレンだよ!?


    「わ、私はどうすればいい?アルミン…エレンが、エレンが、離れていく」

  7. 7 : : 2016/01/12(火) 23:34:15


    「まって、まって!まず、冷静になろう。エレンがやっぱり…その、キスとか僕、あり得ないと思うんだよ。しかも、アニ…だよ?エレンの口から好きとかそう言うの聞いたことないし。」


    「う、ぅ、でも、」



    「僕が、2人にさり気なく聞いてみるから!それで本当だったら、、、」



    「だったら?」



    「ミカサは…エレンに思いを伝えればいいと思うっ!」



    「思い…エレン、あなたを離したくないといった?」



    「う、え、う、うん。」



    「まー。でも、僕はあり得ないと…」

    そこまで言うと後ろから声をかけられた。



    「はーー、私はあり得ると思うけどね」


    「「え?」」


    僕とミカサの声が重なる。

    「聞いちゃったわ。ぜーんぶ。」

    そう、そこにはニヤニヤと笑いながら僕たちの顔を見つめるユミルの姿があった。
  8. 8 : : 2016/01/13(水) 09:34:52
    「ゆ、ユミル!?」
    驚いて僕は声をあげる。



    「聞いた…の?」
    ミカサは泣き止んだが、、、
    目を赤くしてユミルを見つめる。



    「ん、まー、誰にも言わないよ。だって、面白そうだし」

    クック、とまた笑いながら言う。



    「ユミル、あなたには…」
    キッとユミルを睨みつけるミカサ。



    「まぁまぁ、でもまー、聞いてみりゃ、ミカサは──ヤンデレってヤツだな」



    「ヤンデレ…って、何?」
    眉をひそめ、ミカサは首を傾げながらユミルに聞く。



    「んー?ま、コッチの……ではあんたみたいなの、ヤンデレ。言葉にするのは難しいけどなぁ〜なんっつーの?愛が深すぎるっていうかは、束縛的な?」



    うわぁぁぁ!!ユミルっ!
    そんな言葉ーー『愛が深い』
    ーーー『束縛』
    ーーーーーーーー『ヤンデレ』
    とかって…
    ミカサに言っ…僕は心配だよ。
    ミカサが…!


    「そ、それは、私のことをエレンが嫌いになる…理由なの?」



    「ん?それはー、あいつは鈍感野郎だから、気づいてないと思うけどな。
    ハッ!っていうか、お前ら、ずっと一緒だったんだろ?今更そんなことで嫌いになるとは思わないけどな」



    「……私の愛が深すぎる」



    「はたから見ても…『家族』といっても、私にゃ、そー見えるけどな」
    頭の後ろで腕を組みながらユミルはミカサの言葉に答える。
  9. 9 : : 2016/01/13(水) 15:22:08




    「でも、私はそれほどまでに…エレンが」




    「…で?ミカサさんは、アニと付き合ってる的なエレンをどうするんだよ?」




    「ちょ、まって。まって!まだ…付き合ってるかなんて」




    「アルミン。こいつが、見たって言うんだからそうだろ?結構あいつら仲良いぜ?」




    「……私は」





    「で、どうすんだよ。」
    ユミルはミカサの方へまた向きなおし、
    ミカサに問う。がその質問に答えたのは僕だった。




    「まず!様子を見る、ってことでいいよね?ミカサっ!!」



    ダメだ。これ以上、アニとエレンが付き合ってることを本気で思ったらミカサは、僕の想像を軽く超えるほどのことをしでかしそうで、怖い。



    「はーー?こいつが…」




    「ユミル、まだ、決定じゃない。様子見てからでも遅くはないよ」




    「どうしてもアニとエレンは付き合ってないとしたいわけだな、アルミンは」

    笑いながら僕に向かってそう言うユミル。


    「ってことでミカサ。今日1日、2人の行動を見てみよう?ね?」


    これ以上、ユミルの言うことを聞いてたら、、というか、ユミルは絶対、面白がってるな!この状況を…!

    ここは、僕が!幼馴染の僕がなんとかしてミカサを助けようっ!!


  10. 10 : : 2016/01/14(木) 17:37:14
    「分かった…」
    落ち着きを取り戻したミカサは僕の言葉に素直に納得した。




    「あー、おもしれぇ。アレだな?本当に付き合ってたらどーすんだよ」

    僕たち2人の会話を聞いてクスクス笑ってるユミル。




    「それは、ね。ミカサ」
    チラッと見ると怒ったように、





    「それは、あの女を絶対に許さない」





    「……」




    「……コワ」




    僕が黙ってるとボソッとユミルは言う。

    うん、それは僕もそう思う。
    怖い。確かに。でも…
    ミカサはエレンのことになると、
    家族というか…なんというか、
    それ以上に思ってる気がして…
    大好きよりももっと上な。

    そんなミカサの感情に気がついてないの、当の本人、エレンなんだけど。
    少し見ててミカサが可哀想だな。
    うん。
    でも、まさか、アニと…信じられないよ。僕。本当なの?


    ──────────



    ────────


    ───────


    ──────

  11. 11 : : 2016/01/14(木) 19:58:53



    「エレンー」



    食堂にて、キョロキョロと僕はエレンを探す。勿論隣にミカサもいる。
    ユミルは…クリスタといるけど僕らの方をチラチラと見てて笑ってるような。




    「いた、エレン」
    ミカサが僕にそう言いその視線の先を見ると、確かにエレンがいた、けどーー
    アニとだ。





    「……アニと」
    ミカサはまたそう呟く。




    あ、あれ?冷や汗が僕…なんで?
    エレンを見てると楽しそうにアニと喋ってる。
    あれ?ほ、本当に?
    その場で固まってしまった僕は今度はエレンに声をかけられた。




    「お?おーい!アルミン!ミカサ!こっち来いよ!」
    ニコッと笑いながらエレンは僕たちに向かって声を掛ける。




    「あ、うん」
    少し戸惑いながらも僕はエレンの呼ぶ方へ向かった、けど、ミカサはまだ固まってる。




    「ミカサ、ほら、声かけてくれたし。ね?」





    「う、うん」
    下を向きながら、ミカサは僕の問いかけに答えた。




    ──────────


    ────────



    「ったく、遅いな〜何してたんだよ。2人で」
    パンをちぎりエレンは笑いながら僕たちに言った。




    「あー、その、まーね。」
    言葉を濁したけど、やっぱりアニが気になる。

    ここは、聞くべきなのか、否か。
    ーー付き合ってるの?
    直球勝負?


    ーーこの頃アニとよくいるね
    ほんの少し直球勝負?


    ーーあれ?今日はアニと食べてたんだ
    変化球?



    うん。ここは…
  12. 12 : : 2016/01/14(木) 23:57:03

    「あれ?今日はアニと食べてたんだ」



    「うん?まーな、たまたまかな」


    ホッ、『たまたま』って、言ってくれた!!
    ホラッ!やっぱり付き合ってないじゃん!!
    付き合ってたら『誘った』とかって言うもんね!



    「そ、そうなの」
    今まで黙っていたミカサもホッとしたように言う。




    が、



    「何言ってんのさ。あんたが誘ってきたんだろう」





    今までの安堵の気持ちを覆すかのようなアニの強烈な一言。
    え、えぇぇぇぇ!?まって、それって、エレンがアニの…




    「お、おい!あんまし、言うなよなー」
    エレンの反応を見て、僕は
    『アニ、一緒に食べようぜ!』みたいな感じで言ったのかな…と思った




    でも、エレンは…そこまで、仲良かったっけ?アニと。いつの間に…!?





    「え、エレンは…アニと食べたかったの?」
    ミカサはまた少し声を震わせながらエレンに聞く。





    「うん?食べたかったっていうかーー
    まぁ、そんな感じかな?」
    不思議そうにミカサの質問に答えるエレン。





    いや!違うんだ!エレン。
    そんなことを言ったらまるで…エレン、アニのことが好きみたいな…!!
    なんか、アニも否定してーー!!!





    「なにその、答え。」
    フッとアニは笑いながらエレンに言う。




    「えっ?だってなぁー、はっはっは!」
    エレンもそんなアニの反応を見て笑ってる。




    え?えっ?なにこの2人の空気感。
    み、ミカサは…?
    ミカサの反応は…と思って横を見るとパンを片手に2人の様子を見て目を見開き固まってる。



    うわぁぁぁ!!ヤバイ、すっごい、意識が飛んでる…!!!

  13. 13 : : 2016/01/15(金) 08:33:25
    ミカサの後ろに座ってるユミルは僕に顔を向けると口パクで

    『ヤ・バ・イ・な』
    と言いながら笑ってる。

    うん。ユミル、僕、一瞬殺意が湧いたよ?
    これはエレンとミカサの問題じゃない!
    僕の問題でもあるのにっ!!!





    「ミカサ、ミカサ?大丈夫かよ?ボーっとしてんぞ」




    そんな僕の気を知らずエレンはミカサに話しかける。




    「えっ?あ、うん、大丈夫…じゃない」




    「へ?」



    じゃない…と小声で言うミカサ。




    「あ、あ、あのさ!エレン、今日はミカサと対人格闘術の時、組んであげてよ!」
    話を無理やりそらし、そして、ミカサとエレンが、また2人になれば状況は変わるかも。と思った僕は甘かった。





    「えぇ?それは、無理だな。今日はアニと組むから」




    「ど、えぇぇぇぇ!?」




    「な、なんだよ、アニと組んだら悪いのかよ」


    ムスッとしながら最後のパンのかけらを口に入れ僕にそういうエレン。





    「そうじゃ、ないけど。ふ、2人とも良く組んでるな〜って」




    「んん?まぁ。自由な組み合わせだしな。俺はアニがいい」





    「ったく、受ける身にも、なってほしいね」





    あ、あわわわっ!!?
    なに、なに、この会話!?
    ふ、2人とも付き合ってるの?って聞く?これは、そう聞いたほうがいいの?
    でも、もし「うん」って言ったらこの場合…ミカサが大変なことになりそう。


    エレンとアニがキスしてるところをミカサは見た。
    そして食堂でのこの会話…!

    これじゃ、まるで、彼氏…彼女…。
    エレン、エレンは僕の知らないうちに大人の階段登ってたんだね!?


    「んー?アルミンもさっきから固まってて。なんだ?どーした?」
  14. 14 : : 2016/01/15(金) 15:03:34
    「あ、う、えー」
    チラッとミカサを見る。
    下を向いたまま何も話してこない。
    ヤバイ。ヤバイっ!!!




    「あ、あー!そうだった!!ミカサ、ミカサ、ホラッあれ忘れてたよっ!」





    慌ててミカサをその場から離れさせようと適当なことを言い、ミカサの手をとって僕たちは食堂を後にした。



    「……?」



    「……」


    その場に残された2人は無言で顔を見合わせたのだった。


    ──────────


    ────────




    「お、落ち着こう。ハァハァ…あれはただ…単に、対人格闘術で組みたかっただけ」

    そう言ってもまだミカサは顔を上げない。



    「…さない」



    「ん?」

    なんかいってる気がするけど…聞こえないな。僕はミカサの腕を掴むのをやめてミカサの顔を覗く。


    「…ゆるさない」




    「え?な、なにを」

    怖くなって少し声が僕、震えてる気がするよ。

    「あの女」



    「え、ぇぇ!?」




    「エレンに…エレンに…!!」






    「わ、わぁぁ!!落ち着いて!そう、冷静に!」



    「アルミン、私はとても冷静だ。今から冷静に行動する。私はアニのところへ行く」
  15. 15 : : 2016/01/15(金) 16:28:00

    「だからっ!それって、どう考えても冷静じゃないよ!?アニのところへ行ってどうするのさ!」




    「削ぐ…」




    「え?え?巨、巨人じゃないよ?ちょ、一旦、ね。ほら、深呼吸、深呼吸」




    「ふぅぅ………では、行く」




    「うぇぇ!?おかしいって!だって、まだ、エレンとアニが付き合ってる、なんて聞いてないでしょ?」




    そう僕が言うとハッと我に返ったミカサ。

    「たしかに…」




    「ね?」



    「でも、さっきの会話…まるで」




    「それは、憶測だよっ!そういう雰囲気ってだけで!」




    そこまで言ってなんとかミカサを落ち着かせたものの…



    「聞こえる」



    「ん?」



    「エレンと…あの女の声」



    本当だ、確かに聞こえる…ご飯食べ終わって帰る途中なのかな?





    「ちょ、こっち。こよう。ミカサ」
    グイッと僕たちは柱の後ろに隠れた。

    ──────────
  16. 16 : : 2016/01/15(金) 17:43:47




    ううんー、遠くからで聞こえないな。
    エレンは何をアニと喋ってるんだろ?


    「あの女…!」

    「しっ、気づかれないように」

    ミカサは今にも飛び出して行きそうな勢いだ。

    えぇぇぇぇぇぇ!?
    あぁぁぁぁーーー!
    肩に手をっ!!!!?


    会話は聞こえないものの、エレンは手をアニの肩にのせた。



    「…………!!!!!」


    「しっ!ミカサ、正気をっ!」


    小声でなんとかミカサを引き止める。


    が、そのあとの2人の行動に僕たちは驚いて目を見開いたままだった。

    エレンがアニの横顔に軽く重なるように…き、キス…しちゃったよ!?
    えぇぇ!?ぇぇぇぇぇぇ!!!!?

    な、なんで?角度的な問題?え?
    そう思うや否や僕はミカサを見た。


    「エっ…!!」
    ミカサが声を出そうとし口を開くのを僕は手で全力阻止。
    力一杯ミカサを引き止める。





    「落ち着い…けないよね!僕もだよ。ま、まず、この場から離れよう!」

    そう言いながら引きずるようにしてミカサと僕はまた、違う場所へと移動した。






    ──────────



    ────────



    「な、なに!?あの、女っ!え、エレン、エレンに、2度もき、き、キス…」

    僕も頭の中で整理がつかない。

    エレンからやってるように見えた
    あの行動。
    アニといつの間に付き合ってたの!?
    信じられないよ…ユミルはこのことをもう知ってた?ってこと?
    だから、笑っていた…

    僕がこんなに戸惑ってるってことはミカサは…


    「エレン…エレン…」




    あわわわ…どうしよう!?
    僕はこんなこと想像してなかった。
    きっと何かの間違いだろうって。
    そう思って…

    何もできず戸惑ってるとミカサは僕の横をサッと通り過ぎた。



    「み、ミカサぁ!?」



    「エレンのとこに…!」




    「あ、まって…!」



    僕も慌てて追いかけるけど、ミカサ、足が速すぎる…
    あっという間に見えなくなった。

    ど、どーしよう?エレンが…
    いや、その前に…アニが……


    ──────────



    ────────
  17. 17 : : 2016/01/17(日) 08:36:25
    ハァハァと、息を切らしながら走るのをやめ歩くと目の前にアニが立っていた。

    「あ、アニ!?」



    「どうしたんだい?息を切らせて」



    「え、エレンは、、はぁ、はぁ、」




    「エレン?さっき上の方へ行ったよ」





    「そ、そう……あ、あのさ、アニ」



    うん。ここは、やっぱり聞こう。
    エレンのことを、
    そして、アニのことを、
    2人の関係のことを。
    逃げてちゃダメだ。
    さっきも…直球で聞くんだった。
    うん。そうだ。
    現状を聞き入れ最善策を考える。
    これが僕だ。


    「なんだい?」




    「エレンと、な、なんで、キスしてたの?」



    「は?」




    「さっき、みたんだけど、そこで…キスしてたよね?」





    「…なに、勘違いしてるか知らないけど、あいつには格闘術を教えてただけだよ」




    「え!?」





    「首の部分を持って、こうやる…技。前も教えたけど分からないからって、また今日教えただけだけど?」
    こうやる、と言いながら首の部分の技かけを見せてくれる。



    た、確かに、これだとキスしてるように見えちゃうかも。ってことは…?!



    「ま、まって!またって、前も?」



    「そうだけど?」



    ということは…ミカサが前見たのも勘違いなのかも!?
    え?ヤバイ!!
    これは、[エレン]がヤバイ!!!



    「なんなの?さっきからさ。」

  18. 19 : : 2016/01/19(火) 19:13:36



    「いや、その、2人ともこの頃仲がいいから、、付き合ってるんじゃないかって」



    「はぁ?誰からそんなこと聞いたのさ。くだらない」



    「でも、事実、2人ともよく、格闘術で組んでるし!」




    「それは、あいつがヤケにうるさいから」




    「……ほ、本当に?」



    「しつこいね。あいつとはそんなんじゃないよ」



    はぁ、とため息をつき呆れたような顔をして僕に言うアニ。

    ってことは、エレンが本当に危ないっ!!!
    勘違いで色々暴走してる、ミカサがっ!!!!
    ど、どーすればっ?と、とにかく!
    2人を見つけてっ!!!!!!

    勘違いを解くっ!

    ミカサに言わなくっちゃ!!



    「そ、それじゃーーー!僕は、、、ありがとう、アニっ!!!!」

    そう言い僕は一目散にエレンのところへ迫ってるミカサのもとへとむかった。



    「なんか、大変だね」

    アルミンの後ろ姿を見てアニはそう呟いた。





    ──────────


    ────────



    ───────



    「はぁ、はぁ、み、ミカサは…エレン…どこ?」

    肩で息をしながら右を見て左を見る。が、人影はどこにもない。


    ど、どこ行っちゃったんだろう?



    そう思ってるとガタンっと大きな音が上の階から聞こえてきた。


    まさか、また、上の階に!?


    慌てて階段を駆け上がる。
    すると、遠くから声が聞こえた。




    「…………レンっ!!!!!」





    う、ううー、これは、ミカサの声だよ。
    エレンって叫んでるんだ…どうしよう。
  19. 20 : : 2016/01/19(火) 19:44:18


    そう思ってゆっくりと右を見て左を見る。と、壁の向こう側にミカサがいた。



    「み、ミカサ!!」
    いたっ!と思い、慌てて連れ戻そうとし、壁の横から顔を出すと




    「ん?ミカサ」





    ミカサの前に、エレンが現れた。





    うわぁぁぁぁ!!
    勘違いで、ここまでミカサきちゃったけど!
    どうするの?エレン!?




    慌てて僕はまた顔を引っ込めて、2人から見えないように体を壁際に隠す。




    チラッと覗くと…
    エレンの顔は「?」マークがつくような不思議そうな顔をしてる…
    ミカサの顔は見えないけど、背中から凄いオーラを感じるよ。



    で、でも!勘違いだし、ん?
    でも、本当にエレンがアニに気があったら?
    アニは違うって言ってたけど…!





    落ち着こう、僕。今は2人を見よう。






  20. 21 : : 2016/01/20(水) 08:52:15







    「エレン…エレン…行かないで」




    「はっ?」





    「お願い…1人にしないで」






    「な、なんだよ〜いきなりよ」
    少し戸惑ってるような気がするなエレン。当たり前か…





    「アニと…付き合ってるの?アニとキスしたの?アニと、アニと」






    「はぁ!?おちつけって、おちつけ。」
    そうエレンは言いながらミカサの肩に手をかける。






    「だって…だって…アニが、好きなの?エレンは…アニが?」









    「…だとしたら?」







    「え?」






    えぇぇぇぇぇぇ!!?
    な、エレーーーーン!!
    そこは違うでしょ!?
    だとしたらって、何言ってんのさっ!!
    違うって否定しないの!?
    え、本当に好きなの!?アニのことが?


    「だとしたら、ミカサはどうなんだよ」






    「う、そ、それは、嫌」






    ああぁぁぁぁ…ミカサが今にも泣きそうだ。エレンは何がしたいの?
    ミカサを前にアニが好きだとか言っちゃうの!?

    僕も悲しくなってくるよ…


    「嫌…なのか?」






    「うん…」






    「お前は」






    「私は…エレンが好き。エレンがっ、だから、1人にしないで……」



  21. 22 : : 2016/01/20(水) 09:56:02
    「アルミンは?」





    「ア、アルミン?」






    え、なんで、僕の名前が?
    ちょ、よく分からないよ?エレン。






    「アルミンと2人で喋ってただろ〜」
    ニコッと笑いながらミカサの方を見て言うエレン。






    「そ、それは…エレンがアニと…そういうことをしてて…相談にのって」






    「あー、相談にか!なるほど」





    んんん?なんで、僕のこと聞いてきたんだろ?いまいちエレンの言葉というか…真意が分からない。







    「ごめん、泣くなよな。ミカサ」
    そう言うとミカサの涙を親指の腹で拭うエレン。






    「うぅ、私は、エレンのことが好きで…アニの…アニの方へ…エレンが」













    「何言ってんだよ。俺が1番好きなのはミカサだよ」

    そうエレンは言うとミカサはパッと顔を上げてエレンを見つめた。


    「ほ、本当に…?」







    「当たり前だろ」
    ギュッとエレンはミカサを抱きしめる。





    「エレン…アニと付き合って…キスも」






    「ん、俺はそんなことしてないよ。俺が好きなのはミカサだよ。ミカサが好きだ」







    「エレン…私も、大好きっ!」








    あれれれ?結構上手くいってる!?
    そんなにエレンもミカサのことが好きだったんだ!
    なんか、僕、色々心配しすぎたのかな?







    「嫌われたのかと思った」
    ミカサはエレンに抱きしめられながらそう呟く。





    「なんでだよ」
  22. 23 : : 2016/01/20(水) 11:27:27
    「…愛が深すぎて、束縛…とか、ユミルに言われた」






    「…なんだそれ」
    エレンはミカサを抱きしめながらフッと笑う。







    「…ヤンデレと言うらしい」






    「……へー」








    「……そんなことはない?エレン…嫌いに」








    「…んなわけあるかよ。好きだよ。ミカサ」




    「エレン…!」






    「でも─」






    「でも?」






    「ヤンデレなんて…ミカサのことをそう言うなんて…まだまだだな」






    「どういうこと?」







    「んー?」
    ギュッとエレンはまたミカサを抱きしめる。

    そして、ミカサに言った。





    「他にもいるってこと。そーいうのは」







    そう言った時───────




    エレンは僕の方を見てニヤッと笑った。





    そう、まるではじめから僕が覗いてみてたことを知っていたかのように───



    そしてまたミカサに言う。






    「フッ…ミカサに近づく奴がいたら、1人残らず駆逐してやるから、安心しろ。」







    「エレン…」







    「ミカサ、好きだよ」





    エレンはミカサを抱きしめながら僕の目を見てハッキリとそう言ったんだ。







  23. 24 : : 2016/01/20(水) 11:56:50










    ──────────



    ───────



    ───他にもいる────────


    ─1人…残らず駆逐────────





    も、もしかして・・・エレン───





    今までの行動はミカサが見てることを知っていてやってた・・・?






    あの僕に向けられた「笑顔」






    僕は全てが分かった。





    だって、多分────





    ヤンデレなのは─────




    本当の意味で束縛してるのは───











    ──────ヤンデレは…だーれだ?

  24. 25 : : 2016/01/20(水) 11:57:44
    執筆終わりました汗
    最後なんかグダグダしてしまいましたが……
    もし良かったら感想コメなどくれるととても嬉しいです!!
  25. 26 : : 2016/01/25(月) 20:03:00
    タイトルからなんとなくは想像出来てたけど・・・エレミカのエレンヤンデレはいいわ・・・
  26. 27 : : 2016/04/04(月) 17:27:08
    エレンヤンデレとは!いいですねぇ笑
  27. 28 : : 2016/04/20(水) 23:30:31
    良かったです!

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