このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン「二重人格」
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- 1 : 2015/12/30(水) 14:06:56 :
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どうも、マグです。
前にも同じ題名のss書きましたが、そのssを削除して新しく書き始めたいと思います。
今回は短編にしたい(願望)
あと今回もコメント制限します、すみません…なので、皆様からの評価は執筆終了後のコメント、お気に入り登録数、執筆途中のグループでのコメントで受けたいと思います。
執筆中のコメントはこちらへお願いします↓
http://www.ssnote.net/groups/1641/archives/12
では、スタート~。
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- 2 : 2015/12/30(水) 14:08:21 :
- あと今回はcpなしです。
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- 3 : 2015/12/30(水) 14:16:53 :
俺は二重人格だ。
物心ついた時から人格は2つあったから、人間は皆俺と同じように人格が2つあるもんだと思っていた。
俺のもう一つの人格は、人を傷つけることで快感を感じ、殺し屋のような冷徹な心を持ち合わせている。
高校へ入学すると同時に、俺は普通じゃないんだと気づいたときはかなりショックだった。
俺は今日、初めて精神科の病院に足を踏み入れた。
「先生、俺はどうすればいいんでしょうか…」
「俺は…もう一つの人格をなくす事はできるんでしょうか?」
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- 4 : 2015/12/30(水) 14:22:50 :
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エレンの真剣な眼差しを見つめ返すことなく、医者は診断結果をエレンに伝えた。
「まず、君のもう一つの人格をなくすことは不可能でしょう」
医者の言葉に、エレンは深く失望した。
「しかし、今私と会話をしている人格を消すことはできます」
この医者は何を言っているんだろうか。エレンは、医者の言葉を理解するまでに数秒の時間がかかってしまった。
「…俺を消すって…何言ってんですか!?」
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- 5 : 2015/12/30(水) 14:26:12 :
エレンは医者の言葉に反論すると、医者はエレンの方へ向き直った。
「何故あなたがもう一つの人格を抑えて体を支配しているのか、不思議なくらいなんですよ」
医者はこの後エレンに対して衝撃の事実を伝えた。
「なぜなら、偽物の人格はあなたなんですから…」
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- 6 : 2015/12/30(水) 15:30:02 :
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- 7 : 2015/12/30(水) 15:39:07 :
シガンシナ高校
朝のホームルームが始まるまで、あと10分。
少し大きめの教室の一番後ろの席にエレンはいた。
(俺が偽物…嘘だろ…)
エレンは昨日医者に言われたことを思い出すと、最悪の気分になった。
その時、ある人物がエレンの近くへ歩みよりそっと声をかけた。
「エレン、どうしたの?熱でもあるの?」
高校生にしては少し幼い声で話かけてきたのは、エレンの今の人格の親友、アルミン・アルレルトだった。
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- 8 : 2015/12/30(水) 15:53:34 :
「アルミン…」
エレンは小さな声で名前を呼んだ。
医者に言われたことをアルミンに話そうか考えたが、いくら頼りになる親友でも、今回ばかりはアルミンにも相談することはできなかった。
その時、二人のクラスメイトの話し声がエレンの耳に入った。
「ねぇねぇ知ってる?昨日の夜また殺人が起きたんだって!!」
「えぇ?どこで?」
「商店街の路地裏だってさ!!」
「ここから近いね…怖いなぁ…これで何回目だっけ?…」
「多分9回目かな…?」
少女二人の話に出てくる殺人犯とはエレンのことだ、正確に言うと、エレンの意識のない夜中にもう一つの人格がしたことだ。
「調子わりぃから帰る…」
エレンはアルミンに向かってそう言うと、バッグを持って教室を後にした。
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- 9 : 2015/12/30(水) 15:53:42 :
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- 10 : 2015/12/30(水) 16:16:48 :
学校から家へ帰った後すぐにエレンはベッドに横になった。
寝るつもりなどまったくなかったのだが、エレンは夢の中へ入っていった。
それから数時間後に、エレンのもう一つの人格が活動を開始した。
「…」
エレンのもう一つの人格は体を動かせることを確認すると、家の外へ出た。
「太陽の光を浴びるのは何年ぶりだっけなぁ、この時間なら人も多そうだ…」
「人殺し放題ねぇか!!」
エレンのもう一つの人格は、家の前でそう叫ぶと人通りの多い商店街へと走って行った。
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- 11 : 2015/12/30(水) 16:21:12 :
エレンのもう一つの人格は、商店街の店で刃物を盗んだ後、路地裏でゴロツキを数名と、女一人を殺害した。
エレンの足下には沢山の血液が飛び散っていた。
「いいねぇ…この感覚だよ!!最高だ!!」
エレンはそう叫ぶと、背後に近づく何者かの気配を察知した。
「…確かてめぇはエレンの親友ってやつか?」
そこには、アルミンの姿があった。
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- 12 : 2015/12/30(水) 16:31:15 :
「エレン、君がこの連続殺人の犯人だったんだね」
学校にいる時の優しい目をしたアルミンとは別人のような目をしていた。
「…何でお前はここにいんだ?良い子は学校にいる時間だろ?」
エレンのもう一つの人格は、アルミンに対してそう言うと、アルミンはバッグの中からナイフを取り出しながら言った。
「僕の父さんは…お前に殺された」
アルミンの目には、憎しみだけが宿っていた。
「お前を殺すためのナイフを、僕はいつもバッグの中に入れている、今日は少し病院に行く用があったから早く帰るだけだよ」
アルミンは取り出したナイフを構えた。
「父さんが殺された場所に来てみたらこの状況だ」
アルミンの言葉を聞いたエレンのもう一つのの人格も、刃物を構えた。
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- 13 : 2015/12/30(水) 16:37:46 :
「へぇ、お前が俺に勝てると思ってんのか?」
アルミンはその言葉を聞くと、小さな声で答えた。
「正直、勝てるとは思ってないよ…まぁ、警察は呼ばせてもらったけどね」
「僕はただ、君が逃げないように足止めするだけさ」
アルミンの言葉を聞いたエレンのもう一つの人格は、怒りの表情をしながら言った。
「てめぇ……」
「ならさっさとお前をぶっ殺して、逃げればいいだけの話だ!!」
エレンのもう一つの人格は、アルミンに向かって刃物を振り上げた。
その時、エレンのもう一つの人格が支配する体の動きが止まった。
「ア…ルミン…逃げろ…!」
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- 14 : 2015/12/30(水) 16:44:11 :
エレンだ、瞬時にアルミンはそう悟った。
「アルミン…こいつは俺が抑えるから…お前は逃げろ…」
エレンの言動が一変したことを疑問に思ったアルミンは、目の前nエレンに問いかけた。
「エレン…なのかい?」
アルミンの問いに返事をしたのは、エレンのもう一つの人格だった。
「こいつは偽物だ!!俺が本物のエレンなんだよ…二重人格って奴だ…こいつさえいなけりゃ俺はこの体を自由に出来たのによぉ…」
突然の状況にアルミンは動くことが出来ずにいた。
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- 15 : 2015/12/30(水) 16:51:27 :
「こいつの言った通り、俺は偽物だ…でも、親友を見殺しになんて絶対にできない!!」
エレンはそう言うと、刃物を持つ自分の腕に精一杯の力を込めた。
「うぉおおおぉぉおおおぉぉおおおおおお!!」
徐々に刃物がエレンの心臓へ近づいていく。
「くそ…てめぇ…!!偽物は大人しくしてやがれ!!」
「いやだ!!」
エレンはもう一つの人格に反論した。
「…アルミン…今までありがとな…」
エレンの言葉に、アルミンは両目に涙を流した。
「エレンッ!!」
その叫び声とともに、エレンの持つ刃物はエレンの体へ突き刺さった。
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- 16 : 2015/12/30(水) 16:51:55 :
エレン「二重人格」~完~
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- 17 : 2015/12/30(水) 16:55:04 :
- バッドエンドにするともりはなかったのになぁ…w
まぁこれで終わりですw
誤字などありましたらお知らせくだせぇ。
バイバーイ!!
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- 18 : 2015/12/30(水) 20:25:03 :
- 面白かった!
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- 19 : 2015/12/30(水) 20:51:35 :
- 乙
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- 20 : 2016/01/08(金) 21:23:01 :
- 乙
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- 21 : 2016/04/28(木) 20:09:26 :
- 面白かったです!(ハッピーエンドもみたいな~~)
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- 22 : 2017/06/04(日) 21:44:16 :
- とっても良かったです!
私好きなキャラクターが二重人格とか多重人格になるの大好きです!
ハッピーエンドも暇だったら書いて欲しいです。 長文失礼しました( ̄^ ̄)ゞ
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