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儚く散った初恋

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  1. 1 : : 2015/12/15(火) 00:16:11

    初めまして!
    今回も描きたい物を描きます!

    コメント、お気に入り登録等々絶賛募集中です!ww
  2. 2 : : 2015/12/15(火) 00:29:22


    俺の名前はエレン・イェーガー


    秀でた才能も無い只の高校生


    周りと違うところは唯一…


    何でもない、忘れてくれ


    話を戻そう


    只の高校生って言ったけど恋だってする


    叶うはずも無いと分かっているのに…


    何故って?


    それは俺が鈍感キャラで通ってるからだ


    周りの奴等は皆して俺の事を鈍いと言う


    この前だって…




    「エレンさん、エレンさんって付き合ってる人とか居ないんですか?」


    「今日はアルミンの買い物に付き合うけど?」


    「そういう意味じゃないんですけど…」


    「ごめん、質問を簡単にしてくれないか?」


    「もう良いです!」




    こんなやり取りの一部始終をジャンに見られていたらしく


    「鈍感野郎」


    と言う不名誉極まりないあだ名を付けられた


    そのあだ名は3日も経たないうちにこの学校の8割の生徒に広まった


    学校行きたくねぇっ
  3. 3 : : 2015/12/15(火) 00:36:50


    名前?そんなことどうだって良いだろう?


    まぁ、しつこく聞かれるのも面倒臭いしね…


    アニ・レオンハート、私の名前


    周りは私の事を氷の女王と言う


    私別に凍ってなんかないからね?


    何を勘違いしてるのか知らないけどさ…


    その前に人間凍ったら普通死なない?


    はっ…


    分かった…


    これは遠回しに私の事を化け物とでも言いたいのでは?


    絶対そうだ…


    また皆と話しづらくなっちゃったじゃないか…


    でもね?私の事を氷の女王と言わない人が居る


    幼馴染みのライナー、ベルトルト


    クラスの女神、クリスタ


    そして、エレン


    まぁ、こいつに至っては周りと噛み合ってないだけなんだろうけどさ…
  4. 4 : : 2015/12/15(火) 00:49:03



    私、クリスタ・レンズって言うんだ


    皆は私の事女神様とか呼ぶけど、この呼ばれ方嫌いなんだ、私


    私だって誰とでも公平に接することなんか出来ないし


    だからね女神様って呼ばれるのは


    「偽善者」


    って言われてる気がするんだ…


    おかしいよね…誉められてるはずなのに嬉しくないの


    勿論嬉しいことが無い訳じゃないんだ


    甘いもの食べてるときは幸せだもん


    最近、凄く笑った事もあったな


    教えて?


    嫌だよ、秘密だから
  5. 5 : : 2015/12/15(火) 01:09:15


    桜の花びらが舞う季節、家でただ独りごろごろしていた


    春休み短い…


    与えられた課題の量と比べる圧倒的に春休みの期間が短い


    発狂するレベルだ


    幸い誰もいないからそれが可能なんだ


    しないけどな


    なんだか無性にお腹が空いた


    冷蔵庫に入ってたものはマヨネーズのみ


    ふざけてやがる


    よし、スーパー行こう


    自転車に跨がり坂道を下る


    春を感じさせる淡い桃色が辺りを包み込んでいてとても心地が良い


    そんなことを考えているうちにスーパーに着いた


    コンビニでも良かったけど俺はスーパーが好きなんだ


    中には入ると真っ先に向かうのは決まってる


    お菓子売り場


    子供が行くところだと思っているかもしれないが糖分って大切なんだぞ?


    いや、普通に


    お菓子売り場に着くと大体親子が居る 


    「これ買ってよ、パパー」


    「だーめ、また今度な」


    「ケチ…」


    そんな会話が耳に入る


    微笑ましくも、正直羨ましく思う


    俺だって父さんや母さんともっと遊びたかった…姉さんとも…


    あーあー!


    湿っぽい話は後にして、お菓子選ぼう


    お菓子を選んだら野菜、そして肉、牛乳を買う


    勿論適当に選んで買っているわけではない


    ちゃんと献立も考えてる


    今日は豚の生姜焼きだ


    チーズハンバーグも捨てがたいが四日連続はキツイ


    食品も選び終わったことだしお会計行くか


    「エレン?」
  6. 6 : : 2015/12/15(火) 18:35:23


    「エレン?」


    何処からか声が聞こえた


    辺りを見回しても知人は居ない


    気のせいだと思い振り返るとそこには制服姿のアニが立っていた


    「よう、てか何で制服?」


    「アンタと違って生徒会役員として働いてますから」


    「うるせー」


    他愛もない会話が続く


    アニが切り出す


    「アンタ、料理すんの?それとも、只のお使い?」


    「料理しますけど?因みに今日は豚の生姜焼きだ!」


    「料理するんだ」


    「見た目で判断すんなし」


    「なんで分かったの?テレパシー?」


    「判断してたのかよ…」


    「今日一人なの?」


    「あぁ」


    「何時もな…」ボソッ


    エレンは小さく呟いた


    不運にもその声はアニの耳に入ってしまった


    「エレン…今のって…」


    「悪い!急いでるから」


    きまりが悪くなったようにエレンはその場を逃げ出した






    「何時か話すときが来るから…それまで待っててくれ…」
  7. 7 : : 2015/12/15(火) 20:13:06


    私からだんだんと離れていく背中


    エレン


    何時も一人ってどう言う意味だい?


    アンタは何を隠してる?


    私にアイツを知る権利なんか無いよね…




    私は考えることを止めた


    止めた


    止めたはずなのにエレンの事で悩んでしまう


    知ったところで何が出来るわけでもない


    アニ自身それを一番理解している


    それでもエレンが頭から離れない




    「コーラでも飲もっかな」


    ジュースで気分をリフレッシュすることにした
  8. 8 : : 2015/12/15(火) 21:19:35
    え?これってエレアニ?それともエレクリ?
    どっちにしろ期待です
  9. 9 : : 2015/12/16(水) 07:38:48
    >>8

    カップリングは…お楽しみに!

    期待あざす!
    コメントあざす!
  10. 10 : : 2015/12/16(水) 20:12:39


    やっぱり隠し事は嫌いだ


    けど、


    だけどこれだけは隠し通さないとあの時の二の舞だ…


    それだけは絶対避けないとな…


    もし話すとするならそれは俺が心を許したとき


    もしくは…







    二度と会えないと分かった日



    そう心に決めたエレンはかごを持ってレジに足を運ぶ
  11. 11 : : 2015/12/16(水) 20:19:59



    支払いを終えたエレンは買い物袋を自転車のかごに入自転車に跨がる


    自転車を漕ぎだしたその時


    「何時か!何時か聞くからー!」


    大きな叫び声が聞こえた


    アニだ…


    確信したエレンは振り返らず只、右手を開いて天高く突き上げた


    我が家目指して自転車を漕ぐ


    力を込めて坂道をひた登る


    大きな壁を乗り越えるように
  12. 12 : : 2015/12/17(木) 01:02:46


    「疲れた~」


    正直、スーパーから家までの登り坂は辛い


    行きは楽なのに…


    自転車、電動にしようかな…


    いや、待てよ


    単に俺の運動不足か?


    ん?完全に盲点だったっ!


    バイク買おう!


    免許取ろう!


    あれ?何で悩んでたんだっけ?


    勿論忘れた訳じゃないけど…


    思い出せないな


    まぁ、良いや


    生姜焼き作ろう


    そんなこんなでキッチンに向かうエレンだった
  13. 13 : : 2015/12/17(木) 01:10:45


    こんなとこに公園あったんだ…


    ベンチにでも座ってコーラ飲も





    プシュッ‼


    缶の蓋を開くと同時に心地の良い音が聞こえてくる


    「コーラって神だね…うん…」


    皆の中にはゼロの方が良いって言う人も居るんだけど…


    私は断然赤い方だね!


    だって甘いじゃん!


    糖分こそ神!


    分かる?


    糖分こそ神なんだよぉぉ!!





    取り乱したね


    一旦落ち着こう


    まぁ、何が言いたいかって言うと


    「糖分は神!」


    覚えてて損は無いからね


    よし!


    帰ろう


    公園を後にし家へと歩みを進める
  14. 14 : : 2015/12/17(木) 01:21:15


    完成!


    イェーガー流


    豚の生姜焼きっ!


    無駄に行使ったな…おっとゲフンゲフン


    自分で作って自分一人で食べるって…


    二人以上で食べた夕飯ってもう何年も前だぞ…


    憧れる…


    これ以上考えても虚しくなるだけだ…


    てか、ここ最近ずっとこんな感じだな…


    知らん!


    お風呂入って寝よ!
  15. 15 : : 2015/12/17(木) 01:30:07


    エレンがずっと独りだってどう言う意味なんだろ


    「お母さーん、イェーガーって知ってる?」


    「最近越してきたらしいけど独り暮らしなんだってね」


    それだ!そう言う意味なのか!


    「ありがと!」


    早速エレンにメールしよ!




    Dear エレン


    エレンあの意味わかったよ!

    エレン独り暮らしなんだってね!

    寂しかったら遠慮なく言いな!

    遊びに行ってあげるから(*≧∇≦)ノ




    これで良しと!


    ご飯も食べてお風呂も入ったから…


    寝よう
  16. 16 : : 2015/12/17(木) 01:35:48



    もう眠い…


    ん?アニからメール来てる



    Dear エレン


    エレンあの意味わかったよ!

    エレン独り暮らしなんだってね!

    寂しかったら遠慮なく言いな!

    遊びに行ってあげるから(*≧∇≦)ノ




    アニ…


    ごめんな?


    そんな単純じゃ無いんだ


    独り暮らしもしたくてしてるわけじゃ無いし


    俺が独り暮らししてる理由はだな…





    止めだ止め…


    おやすみ


    返ってこないと分かりきっているから


    返事を待つまでもなく部外者眠りについた
  17. 17 : : 2015/12/18(金) 23:52:00


    優しく暖かな日差しがカーテンの隙間から差し込む


    セットされたアラームが鳴り始める


    なれた手つきでそれを止めると部屋を出る


    キッチンに向かいそこで朝ごはんを作る


    何時もと何一つ変わることの無い行動




    俺は何に対して寂しさを感じているんだろう
  18. 18 : : 2015/12/19(土) 00:03:44


    朝ごはんも食べ終わったし学校行こう!


    家に居るとどうしても暗くなる


    少しでもテンション上げてかないとな


    何時ものように自転車を漕ぐ


    商店街を通り抜ける


    まだシャッターの開いてないお店も何軒かある


    朝早いしな


    商店街を抜けると大きな公園に突き当たる


    当然だが誰もいない


    公園の周りを通る道路を越えるとなだらかな坂道を下る


    風が目に入る


    乾いた目を潤そうと瞳が潤む


    端から見れば泣いている


    すごく恥ずい


    坂道を下りきるとようやく学校に到着!


    やっぱ一番乗り!


    なんか嬉しい


    思わず笑みが溢れる


    俺は笑顔で校門を通り抜けた

  19. 19 : : 2015/12/20(日) 11:49:36



    教室に入り灯りを付ける


    ちょっと暑いな


    エアコン付けてくれ教室に…


    がちめに…



    ガラガラと音を発てながら扉が開く


    扉の奥に立っていたのはクリスタだった


    「エレン、今日早いんだね」


    「家に居たくなくてな…」


    「喧嘩でもしたの?」


    「…」





    あれ?私不味いこと聞いた?


    「ごめん!言いたくないことだって有るよね!」


    誤魔化せたかな?


    「いや、良いんだ」


    「良かった~」


    思わず胸を撫で下ろした


    この流れなら聞けるかも…エレンが私の事を女神様って呼ばない理由


    「ねぇ、エレン」   


    「ん?」


    「エレンは私にあだ名を付けるとしたら何て付ける?」


    「あだ名か…んー」


    エレンに付けられたあだ名は




    「小動物」


    思わず吹き出してしまった


    「やっぱりエレンの事好きだな…」


    エレンに聞こえないほどの小さな声で呟いた


    聞こえてて欲しかったけどね…







    エレン、好きだよ

  20. 20 : : 2015/12/20(日) 11:54:08


    クリスタの口から発せられた一言


    「やっぱりエレンの事好きだな…」


    本人は気付いてないだろうけどバッチリ聞こえてる


    俺は聞こえないふりをした


    逃げたんだ


    断る事になるから


    クリスタ…俺はお前とは付き合えない


    お前とは付き合えない?


    間違えた、訂正


    俺は誰とも付き合えない

  21. 21 : : 2015/12/20(日) 12:01:33



    クリスタが告白した…?


    エレンに?


    あ、独り言みたいだ


    良かった…


    でも、ライバル確定か


    勝てる気がしない…


    うん


    考えてもしょうがない


    私は何も聞いてないし、知らない


    平気な顔をして教室に入った


    「アニ!おはよう!」


    「おはよ」



    クリスタと挨拶を交わす


    「エレン、おはよ」


    「あぁ」


    考え事でもしてるのかな






    じゃあ、これは後にしておこうかな
  22. 22 : : 2015/12/21(月) 01:17:27



    教室が騒がしくなってきた


    何時もなら教室を出て独りで過ごしている


    が、今日はそれが出来ない


    アニに呼び止められてしまった


    内容はこうだ





    「あのさ、夏祭りあるらしいんだけどさ」



    「おう」



    「一緒に行かない?」



    「行けたら行く」



    俺は当たり障りのない返事をしアニのもとを後にした


    用事も終わったらしいし教室に戻ることにした
  23. 23 : : 2015/12/21(月) 01:20:21
     

    言っちゃった


    でも、行けたら行くってドタキャンされるパターンじゃん… 


    いや!エレンはそんなことしないはず


    よし、一緒に屋台とか回って絶対に告白してみせる!


    あ、てかヤバイ


    絶対今顔赤い


    どうしよう


    今は教室には戻りたくないな


    私はエレンとは逆の方向に足を進めた
  24. 24 : : 2015/12/21(月) 01:23:45


    エレンが帰ってきた!


    「エレン!話があるんだけどさ!」


    「なんだ?」


    「夏祭り一緒に行こうよ!」


    一時のテンションに身を任せるって事を体験した


    引かれてないよね?


    引かれてない事を願う!


    エレンの返事は…?


    「行けたら行く」


    やったー!


    エレン来るんだ!


    告白…は出来ればしようと思うけど


    まぁ、頑張ろう!
  25. 25 : : 2015/12/21(月) 01:26:28



    いやーとてつもなくヤバイ


    どれくらい?結構ヤバイ


    アニとクリスタから誘われた


    3人で回ろう!


    うん!


    最善策!


    3人なら告白されることもないだろうし!


    そうすれば断らなくても済む!


    なんかスッキリ!
  26. 26 : : 2015/12/23(水) 13:46:14



    「遅い…」


    待ち合わせはここで合ってるはずなのにな…


    二人ともドタキャンっ!?


    「お待たせー!」


    「…」⁄⁄⁄


    一人はハイテンション


    一人は…


    照れてる…のか?


    てか、浴衣似合ってんな


    「じゃあ、回ろう!」


    「テンションおかしくないか?」


    「テンション上がんない?」


    テンション高過ぎ…


    片方は喋んないし


    「あれ食べたい…」


    やっと喋ったと思ったらりんご飴食べたいって


    「クリスタは?」


    「私も食べる!」


    「じゃ、ちょっと待ってろ」


    一応男だからな!


    「はい、これ」


    「ありがと…」


    「ありがとー!」


    食べるときは二人とも静かだな


    「次、あれやろーよ!」


    「射的?」


    「いぇーす!」


    テンション壊れたな…うん


    射的は得意だけど…


    「あれとってよ…」


    アニが指差したのは…


    クマの縫いぐるみっ!?


    デカっ!


    てか、意外だな…


    「おう、任せとけ」


    呼吸を整え銃口をクマの縫いぐるみに合わせる


    3…


    2…


    1…


    今っ!!


    人差し指で引き金を引く


    銃弾がクマの脳天に命中する


    クマのバランスが悪かったのか思いの外揺れた


    落ちろっ!!
  27. 27 : : 2015/12/24(木) 17:18:24


    来月まで更新出来ません…


    本当に申し訳ございません…


    もう少し待ってて下さい!!!!!!!!
  28. 28 : : 2015/12/29(火) 21:21:25



    クマの縫いぐるみを大事そうに抱えるアニ


    りんご飴とうとう2本目買っちゃったクリスタ


    その二人を両手に挟む俺…


    周りからの視線が怖い…


    いや…でも…


    ツギアレヤロー‼ウン!


    和むなぁホッコリ


    これから伝えるとなると雰囲気ぶち壊すだろうな…


    でも…避けては通れない…


    「エレン?顔怖いよ?」


    「クリスタ?エレンの顔が怖いのは何時もだからね?」


    ひでぇ言われようだな


    「そろそろ花火始まるけど?」


    「えっ?もう!?」


    そんな時間か…


    「よし、お前ら…あっちのベンチ座らないか?」


    「わかったー」


    「良いけど…」


    「じゃあ、移動するか…」


    俺達3人は人気の無い公園に移動した


    パァッン


    花火が始まった


    「あのさエレン…」


    切り出したのはアニだった


    「いきなりだけどさ…」


    「私エレンのこと好きなんだ…」


    知ってる…知ってるけどお前には答えられない…


    暫く無言が続く


    「エレン…私も貴方のことが好き」


    それも知ってたよ…


    「二人ともごめんな…お前らの好意は嬉しいがそれに答えることは出来ない」


    「わかってたよ…」


    呟くアニ


    「うん…」


    泣き出すクリスタ


    「理由を教えてよ…ずっと独りだって理由を」


    痛いところを突かれたな


    どうせ言うんだから関係ないか





    「俺はな幸せになっちゃダメなんだ」
  29. 29 : : 2015/12/29(火) 22:09:12


    「詳しく聞かせて」


    「私を知りたいな…」


    「俺は人を殺めた事が有るんだ…」


    ーーーーー


    ーーー





    俺が7歳の時…


    「母さーん」


    「どうしたの?泣いちゃって」


    「ミカサ姉ちゃんに怒られたー」


    ミカサとは2つ上の姉である


    「ハハハッ仲が良いなお前達は…」


    「そんなわけない…」


    「そーだ!そーだ!」


    「エレンうるさい」


    「ほらまたー!」



    これから起こる出来事はこの喧嘩を悔やませる物となる




    俺は気分良くゲームをしていた


    ピンポーン


    「お届け物でーす」


    「お母さーん、宅配便ー」


    「うん、わかったー」


    ザシュッ


    暫くゲームをしていると鈍い音が聞こえてきた…


    「逃げてぇっ!!」


    「お母さんっ!?」


    「ミカサっ!来ちゃ駄目!」


    「えっ!?」


    「こんな美少女を殺すなんて罪だな~」ヒュッ


    男の持っていたナイフの刃がミカサの右の腹部を貫く


    溢れる鮮血


    最後の力を振り絞り声を上げる


    「エレンっ!逃げなさいっ!」ゲホッゲホッ


    ミカ…サ?


    なんで?


    ミカサが知らない人に刺されてる


    次は俺?


    武器…


    キッチン!


    俺はキッチンからナイフを2本取り出す


    1本は右手に


    もう1本は鞘に納め左の腰に


    そして知らない男の元へ向かう


    「ミカサぁ!待ってろぉ!すぐに救急車呼ぶから!」


    「ダメ…」


    「俺に勝てると思ってんのかな~?」


    不吉な笑顔を浮かべる


    俺は敢えて笑った


    何の混じりけも無い笑顔に


    エレンはナイフをその場に捨てた


    「…っ!」


    男に緊張が走る


    刹那大きな破裂音が男を襲う


    タイミングを逃さずエレンは持っていたもう1本のナイフを取り出す


    そして男の喉元をかっ切る


    返り血を浴びたエレンは子供のような無邪気な笑顔を浮かべていた


    そして、はっと我に返る


    「ミカサぁ!」


    「苦しい…」


    「今救急車呼ぶから!」


    「もう手遅れ…エレン…そのナイフで私を早く楽にして」


    「何バカなこと言ってんだ!?」


    「もう限界」ゲホッゲホッ


    「お前が死んだら…俺は…」


    「お父さんが居るじゃない…」ゲホ


    「エレン…早く楽にしてよ…」


    「でも…」


    「私は助からない…」


    「ごめんな…ミカサ…」


    「ううん?嬉しい…エレンの手に落ちるなら本望」



    ザシュッ


    心臓を一突き…


    止まらない


    エレンの瞳から溢れる涙も


    ミカサから溢れる鮮血も




    事件後


    グリシャは最愛の妻を失った苦しみから自決


    無論、人を殺めているエレンは周りから良く思われることもなく虐めに遇うことも少なくなかった


    虐めなんて放っておいたエレンだがある言葉だけが心に突き刺さった


    「家族殺し」


    好きで殺した訳じゃないのに…


    俺は幸せには成れない…


    成ってはいけない…


    ミカサに会わせる顔がない…


    天涯孤独なエレンの人格を変えるには十分な仕打ちだった



    ーーーーー


    ーーー





    「要するに…俺は姉を殺した」


    「それを引きずってるだけなんだよ」


    「ごめんけど帰る…」


    俺は勝手に話して勝手に帰った
  30. 30 : : 2015/12/29(火) 22:28:49


    「ねぇ…さっきの話さ…私達と付き合えない理由になる?」


    「ならないっ…」


    泣きじゃくりながらクリスタが答える…


    「明日…エレンの家に乗り込むから」


    「私も行く…」グスッ





    翌日


    「エレンの家ってここだよね?」


    「みたいだね…」


    ピンポーン


    返事はない


    ピンポーン


    またも返事はない


    「居留守?」


    「アニ!そんなこと言わない!」


    クリスタに軽く叱られた


    「ごめん」


    素直に謝る


    てか、ほんとにエレン出てこないじゃないか…


    「そこに住んでた人、昨日引っ越したよ?」


    「えっ?」


    私は耳を疑った


    引っ越した?


    何も言わずに?


    また独りで?


    嫌だよ


    自然と涙が溜まる


    一筋の涙が頬を伝う

  31. 31 : : 2015/12/29(火) 22:30:21


    エレンが引っ越した?


    アニにも知らせず?


    知ってたんだよ?


    エレンがアニのこと好きだったの


    なのになんで?


    アニ泣いてるよ?


  32. 32 : : 2015/12/29(火) 22:32:15



    アニもクリスタも泣いてる


    物陰から一方的に別れを告げに来て見たものの


    ごめんな


    話すって決めたときにもう会わないって決めたんだ


  33. 33 : : 2015/12/29(火) 22:39:17



    さよなら…俺の初恋



    ダメだったか…私の初恋



    散っちゃった…私の初恋
  34. 34 : : 2015/12/29(火) 22:41:30


    終わりましたー


    来月更新と言っちゃいましたけど…笑笑


    スターとコメント下さぁいっ!!!!!!!
  35. 35 : : 2016/01/05(火) 23:05:03
    面白かったです!
  36. 36 : : 2016/01/05(火) 23:57:36
    有難いお言葉っ!!
    ありがとうございます!
  37. 37 : : 2016/01/07(木) 17:04:38
    続きがあればもっとみたいです!
  38. 38 : : 2016/01/07(木) 17:08:37

    コメントあざす!

    続編…出してみようかな…?
  39. 39 : : 2016/01/07(木) 17:42:32
    続編見たいです
  40. 40 : : 2016/01/08(金) 17:33:08
    ありがとうございますっ!
    続編考えてみます!
  41. 41 : : 2023/07/12(水) 18:01:03
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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123456789012345

蒼@in率低下(?)

@123456789012345

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