エレン「4月8日」
-
- 1 : 2015/12/04(金) 19:41:40 :
-
今日は高校の入学式…
といっても今は学校に向かってる途中でもなく、部屋のベッドの上でゴロゴロとくつろいでいるところだ。
そして俺がのんびりとしている横にこいつはいた、、
そう……
アニ・レオンハートが。
彼女は俺が物心ついた時からよく一緒に過ごしていた。家が隣同士だからいつでも気兼ねなく訪れることができる。
さらにこれだけ長く共に居るもんだから俺も彼女もすでに心を開ききっている。
証明してみろ…って?
しょうがねぇな
エレン「アニって生理一昨日だっけ?」
アニ「ざんねーん、昨日の一昨日でしたー」
証明しろと言われ何故生理が出てきたのは俺にもわからん…(笑)
アニ「あんたこそ最近アレしたの先週の金曜日でしょ。」
エレン「セクハラですかー?やめてー」
アニ「やかましいわアホ!あんたに言われたくない!話逸らすな!」
エレン「はいはい、先週の金曜日でございますが何か?…てかそんなこと訊いてどうすんだよ?」
アニ「うるさいわ!あんたこそなんで生理のこと聴いてきたのよ」
エレン「あぁー、なんでだっけ、まぁあれだわ、あの…THE☆KIBUNってやつ?」
アニ「ところで今何時?」
エレン「華麗にスルーすんじゃねぇよ。まだ10時半。」
アニ「入学式って1時半?」
エレン「そ。」 ※同高校
エレン「……………ってうおおぉぉぉぉおお!!!」
アニ「バカタレ!!ビックリしたじゃないか!!」
エレン「いでっ!?分かったからもう人の体の上に乗った状態からのつま先に踵落としやめてー!!」
アニ「うるさい!乗られて嬉しいくせに!◯◯◯が◯ってるくせに!」
エレン「そこら辺については自覚があるわ!てかお前女の子だからそんな言葉使うんじゃねえ!!」
アニ「この言葉を覚えたのは保健の授業とあんたのブツのお蔭なんだ、あんたは文句言えn」
エレン「いつ漁ったんだこの野郎!」
エレン「てかこの前お前の部屋行った時、電◯のような物が見えたんだがどうゆうことかな!」
アニ「はぁああ!?あ、あ、あれれは…マ、マッサージ器だし!で、電◯なんかじゃないし!」
エレン「は?マッサージ器だと?何をマッサージするんだ?◯◯◯でもマッサーっぶへぇっ!!」
エレン「何すんだよ!!?」
アニ「ふん!…今はそれよりさっきの"うおおぉお"はどうしたの?」
エレン「あ、ああ、今日離任式だったんじゃねぇか?」
アニ「……ああああぁぁぁぁぁああああ!!そうだったそうだった!!今からじゃ間に合わないかな?!」
エレン「よし!取り敢えず着替えよう!持ってきたか?」
アニ「あんたの部屋に掛けてある。」
エレン「私服で行くとまた着替えねぇといけねえだろ。制服着てこい。」
アニ「ほいほい。って暑いな、うん、あんたのせい。」
エレン「はいはい、エログッズ集めのアニさnっぐふぉっ!」
アニ「ふん!着替えてくる。」
エレン「い、いてぇ〜………俺も着替えようっと」
こうして波乱な1日が始まった……
______
_______
____
__
-
- 2 : 2015/12/05(土) 22:10:06 :
- アニ「…はぁ、結局着いた時は終わってたじゃん…」
エレン「まぁ、そうしょぼっくれるな。って言っても本当に残念だったなぁ。」
俺達がなぜこんなにも落ち込んでいるかと言うと…
それは三年間俺達の面倒見てくれていた恩師が定年退職するからだ。先生は退職したら実家に帰るらしい。その実家がまた遠いところの田舎にあるため、中々会えなくなる。
俺達は先生が大好きだ。だからこの日に一杯写真とか撮ったり話したりしようと思ったけどすっかり忘れてしまうとは…今度メモ帳買お!
エレン「でも写真撮れたしいいじゃねぇか。」
アニ「私はもっとお話ししたかったなぁ。」
エレン「そうだアニお前この後家寄らないといけない用事とかある?」
アニ「ないけどなんで?」
エレン「いやぁなんかリュック持ってきてるしちょっと遊んでから学校に行くんも悪くないかなって」
アニ「いいよ!行こう!」
エレン「うっし!決まり!カラオケ行こうぜ」
アニ「そればっか、ハマってんの?」
エレン「おう!なんか点数が徐々に伸びてるから気持ちよくてよ。アニも行ってみようぜ!」
アニ「歌えないから2億%無理!以上。」
アニ「それに今行ったら時間忘れるかもしれないだろ?」
エレン「じゃあ、どこがいいんだ?」
アニ「....ペットショップ」
エレン「あはは、なんだその可愛いチョイスは…」
アニ「行きたい、行こう、来い」
エレン「まず時間確認したい。入学式が始まるのは13:30、教室に集合すんのは?」
アニ「私も知らない。書かれてなかった。」
エレン「ああ、お前もか……
まぁ1時までに教室着いたらいいだろ?」
アニ「うん、そだね。てか早くペットショップ行こう!」
エレン「はは、はいはい」
_______________________
___________
______
____
__
アニ「あ〜、動物達可愛いい〜。」
エレン「9割猫じゃねぇか。」
アニ「細かいこと気にしない。そう言うあんたは10割猫じゃん!」
エレン「るっせぇ……おい、この猫撫でられるぞ!撫でてみろよ、めっちゃ可愛い。」
アニ「本当だ〜。か〜わ〜い〜…もう見て、この嬉しそうな顔!幸せ〜…」
店員「猫はお好きですか?」
アニ「はい!もちろん大好きでっす」
店員「この仔猫ね、昨日入ってきたばかりなんですよ。この季節に入るってまるで新入生みたいですよね」
アニ「あ、私達も新入生ですよ!もうすぐ1時半から式が……って!!!エレン今…」
エレン「くっ…55分だ、俺…気付けないなんて……情けねぇっ…!」
アニ「悪いのは…あんただけじゃないよ…それに悩んでる時間あるなら先に行動しよっ!」
エレン「…アニ……、あぁ、そうだな!ありがとうアニ!お前のお蔭でようやく気付いたよ…」
アニ「てことで」
エレン「さようなら!」
エレアニ「ありがとうございました!!」
店員「すごい子たちね」
仔猫「meow」
_______
____
__
-
- 3 : 2015/12/07(月) 13:13:45 :
- エレアニ「ハア……ハア……ハア…」
てことで俺達は高校の最寄りのから走っている。今日は天気が良く晴れ渡っている割には走っている俺ですら暑く感じない。やっぱこうゆう天気が好きだ。
エレン「目標目の前!シガンシナ高校!4丁目エレン・イェーガー!猛ダッシュ準備!!」
アニ「同じく4丁目アニ・レオンハート!猛ダッシュ準備!!」
エレン「こいつさえ間に合えたら…!」
エレアニ「うおおぉぉぉぉぉおおおお!!」
。。。。。。。。
。。。。
。。
エレアニ「っしゃああ!間に合った!!」
ふぅ、しんどかったぜぇ…
「ギリギリだよ、えっ…と、イェーガー君とレオンハートさんだよね?」
エレン「はい。そうです。」
「君達以外全員来てるよ。教室に急いで行くから付いてきて」
えっ!?まさか俺らだけか!なんか恥ずかしいな、どうしよう緊張してきたぁ。アニはどうなってんだ?
アニ「」
あ、もう固まっちゃってますね。仕方がないちょいとほぐしてやろう…
エレン「アーニ、ほら大丈夫だって!同じクラスだし安心しろよ。」
俺はそう言ってアニの頭を自分の胸に引き寄せて撫でた。
アニ「ん。ありがとう、エレン」
エレン「お、そうかよかった。」
「え、何?私に対する当てつけかな?」
エレン「??何がですか?」
「はぁ…もういい、着いたよ。」
エレン「?あ、ありがとうございます」
コンコン
「先生、イェーガー君とレオンハートさんです。」
「そうですか、ありがとうございます」
担任「何してんだよお前ら(笑)早く席つけよ」
エレアニ「は、はい。」
ザワザワ ザワザワ
多分アニは今同じこと考えているだろう…
クッソ恥ずかしい!!!
___________________
_________
______
っっはぁぁぁぁあああ
入学式終わったぁぁぁぁああ
疲れたああぁぁああ
帰りたい、帰って寝たい!
やることはあと二つ教科書配りと自己紹介だけだ!!!この二つの推定遂行完了時刻は3時半!!
家に帰ったら4時くらい…クソ!春休み程長くは眠れないか…!
担任「よーし、教科書配るぞー!」
ところでアニの奴うまくやってんのかな
アニ「〜〜、〜〜〜〜!」
「〜〜〜〜」
アニ「〜〜!あはは」
なんだうまくやれてんじゃん、幼馴染として一安心…
俺も声掛けねぇと…
エレン「え、えーと君!」
「は、はい」
エレン「俺エレンって言うんだ。よろしくな!」
「あ、うん。僕はアルミン・アルレルト、よろしくね。」
エレン「アルミンでいいか?」
アルミン「もちろんさ、そういえば今日はなんで遅く来たの?」
エレン「ああ、あれね(笑)。アニとペットショップで動物見てたらさ、遅れてしまったんだよ。」
アルミン「アニってあの金髪の子だよね?可愛いなぁ。」
エレン「そうか?まぁそうかもしれんな。」
アルミン「2人は仲良さそうだけど、どんな関係なの?」
エレン「ああ俺らは幼馴染で、赤ん坊の時から一緒に居るんだ。」
アルミン「随分と長いこと一緒にいるんだね。」
エレン「おう、っと次自己紹介だ。何言おうかな…」
アルミン「そんなの簡単な感じでいいんじゃない。」
エレン「そうだな!簡単でいっか。」
担任「よしお前ら!自己紹介だ!順番は俺が決める!」
〈センセーナニソレー
担任「まぁやっぱりね一番最初に自己紹介するのはな、初日からもうインパクトしか与えてなかった…」
なんだみんな俺とアニに視線をやって…
嫌な予感しかしないぞ、おい!
-
- 4 : 2015/12/08(火) 21:31:56 :
- 担任「イェーガーとレオンハートで!はい、どっちが先にやるか決めて前出ろよ〜」
エレン「つか俺いっちゃん最初てやなんだけど。」
アニ「私もイヤだよ、この前の500円チャラにしてあげるからあんた先にやりなよ。」
エレン「うるせぇ、その後1,000円貸したんだから、お前こそ500円チャラにしてやるよ。」
アニ「ぐっ!?バレタ、仕方がないね…ちゃんとチャラにしてよ。」
エレン「分かったから早くしろ」
アニ「ふぅ…ゴホン。アニ・レオンハートです。◯◯中学校出身です。部活は入ってませんでした。よろしくお願いしまーす。」
パチパチ パチパチ
エレン「えっと、エレン・イェーガーです。同じく◯◯中学校出身です。俺も部活入ってませんでした。よろしくお願いします。」
パチパチ パチパチ
「はい!エレン君達に質問!」
エレン君"達"?
うわ面倒くせぇけどしゃーない
エレン「あぁなんだ?」
「お二人は付き合ってるんですか?」
アニ「そんな訳ないでしょ!誰がこんな悪人面な奴と…!」
エレン「なんだと?!お前俺が中学から気にしていることを!この暴力女!」
アニ「はぁ?!暴力なんて振らないし、か弱い乙女なんですけど!」
エレン「何がか弱い乙女だ!この間を腹に貰ったキックまだ忘れてねぇからな!か弱い乙女はそんなことできますか?うん?」
アニ「うるさい!エ◯本集めしてる変t」
エレン「うおいコラ!関係ねぇ話すんじゃねぇよ!集めてねぇからな!」
ギャーギャー ギャーギャー
〈アノフタリオモシロイナ アハハハ
アルミン「先生止めなくて大丈夫ですか?」
担任「うん、面白いからこのまま10分位見てるわ(笑)」
アルミン「あはは(苦笑)」
エレン「ハア…ハア…もうやめようぜ、しょうもないから。」
アニ「そだね、やめよ。私ももう罵倒の言葉が出てこないや」
エレン「先生、色んな意味で終わりました。」
担任「おう(笑)お疲れ(笑)よしじゃあ次の奴は…」
なんやかんやで色々あって疲れた。
どうやら最後の奴の自己紹介が終わったようだ。ようやく帰れると思ったが、、、
担任「そうだお前ら、明日から自転車通学できるようになるんだからこの後会議室いって許可もらって来い!」
担任「それと染めた奴は居ないと思うけど、地毛が黒色以外の人は2-1の教室行って到来して来い!」
担任「以上!解散!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
-
- 5 : 2015/12/15(火) 14:17:46 :
- エレン「おーい、アニ俺らってどっちも行かないといけないかな?」
アニ「うん、先に2-1の方に行こ?」
エレン「あぁ」
。。。。。。。
。。。。
。。
「えっとレオンハートさんだっけ。それって地毛だよね?」
アニ「はい、そうです」
「オッケオッケ、で君はイェーガー君だよね。」
エレン「はい」
「確かに微妙に黒じゃないねぇ。」
エレン「地毛ですよ。」
「はは、そりゃそうだろう、誰が髪の毛染めてここに堂々と来るもんか(笑)」
エレン「はは、そうですよね!」
「はい、じゃあ次の人ー」
エレン「後は自転車の許可か、俺てっきり自由にできると思ったんだけどな」
アニ「やっぱ自転車で行くの?夏暑くない?冬寒くない?」
エレン「じゃあアニは電車で俺はチャリでいいじゃん。」
アニ「あんたと一緒が良いからチャリで行く!」
エレン「無理しなくてもいいんだぞ」
アニ「ありがとう、でもよく考えたら電車ってお金かかるし自転車だったら軽い運動になるし」
エレン「それだったら行くぞ。早く帰りたいから」
アニ「同感だね、急ごう!」
。。。。。
。。。
自転車の許可ももらったことだし帰ろ。
だが俺達を待ち受けていたのは…
「おいコラ、そこの金髪待てや」
教師らしき人物がアニの腕を掴み止める。そしてその後こいつは俺の怒りを買う行為をした。
アニ「痛っ!」
「なーに学校に髪染めてきてんだこの野郎」
そいつはアニの髪の毛を掴み、少し振り回した。俺は考えがまとまる前に体が動き、
エレン「てめぇその手ぇ離せや」
静かに大きく言った。
本気で睨んだ。
殺意が湧いた。
首締めようか。
股間思いっきり蹴るか。
目ん玉潰すかくり抜くか。
耳鼻削ぐか。
と色々考えていた
-
- 6 : 2015/12/19(土) 16:57:38 :
- 「なんだぁ?その眼は?つか手首いてぇな、生徒が何教師にタメ口きいてんだ?お?」
エレン「敬語というのは敬えるべき相手に向ける言葉だ。お前にそんな価値は無いと判断した。いいからその手を離せ!!」
思わず声が張り上がった。
「黙れボケ!こいつが染めてくるのが悪いんだろうがよ!お前かんけぇねぇんだからどっか行けや。指導してんだよこっちは!!」
周りにはすでに生徒の人集りができている。にも関わらず先生が一人として来ないのはおかしい…
アニ「生まれつきだっつーの!!」
「うるせぇよ」
アニ「やああっ!?くっ…ふぇ…」
アニ「ふっ…ぐす…うぇん…ぐす」
アニを泣かせやがった…
泣かせやがった。
泣かせやがった。
泣かせやがった。
泣かせやがった。
泣かせやがった。
泣かせやがった。
泣かせやがった。
もういい。
もう我慢しない。
アニを傷付けるヤツは
_______________オレガ赦サナイ
エレン「ふんっっ!!」
俺はゴミの顔のど真ん中を張り手で叩いた。張り手でいった方が痛いと思ったからだ。
ゴミは俺の張り手を防ぐためにアニの髪を掴んでいた手も離した。取り敢えず。だが俺の攻撃を防げるのはこいつにとっては不可能だ。普段からアニの親父に鍛えてもらってるからな
パッチィン!!!
ゴミは尻もちをついた。
俺は見下す様にした。
「お、おまえ、きょ、教師に向かって!!!」
「て、て、停学だ!!」
ゴミは顔面を叩かれた反射で涙が出ている酷く醜い顔だ…
エレン「ふ〜ん。で?」
エレン「そんなこと言えば俺がやめるとでも?」
エレン「だったらそれはとんだ勘違いだ。アニを泣かせたんだ…受ける痛みは半端ないよ」
エレン「ろくに生徒の意見も聞かず自分の都合で話進めて…それでよく教師が勤まるなぁ…」
エレン「ってことで…
_____________歯ぁ食い縛れ」
俺は只ひたすら打ち続けた。拳を打ち続けた。
途中で、
「わ、悪かった。ゆ、許してくれぇ」
なんて聞こえたのは気のせいだろう。
俺はアニのあの泣き顔を思い出し、さらに怒りが溜まる。無限ループのように続いた。
「おい。もういいだろ。気絶しているぞ。」
刈り上げた髪型の教師が仲裁してきた。オレとしてはありがたい。誰も止めなかったら死ぬまで殴り続けてたかもしれなかったから…
「今来たところだが状況は早馬で伝わった。安心しろ、お前は間違っていない、が、やり過ぎだ。」
エレン「はい…」
「俺はリヴァイだ。何かあったら第三職員室に来い。大体そこに居る。俺に頼れ!」
エレン「はい、分かりました。」
リヴァイ「しかしお前らも災難だな、こいつに絡まれるとは。」
エレン「ええ、きっといいカモだったかもしれないですね。」
リヴァイ「こいつは昔からこんなやつでな、いつも俺が止める役割をに担っている。」
アニ「大変だったじゃないですか?てかなんで先生以外誰も来ないんですか?絶対気付いてるでしょ!」
リヴァイ「こいつの父親はこのマリア州の教育委員会の委員長でな、他のヤツらはクビを恐れ、何も関わらない。そんなことできねぇのに。」
エレン「この腰抜け共め」
リヴァイ「まぁ取り敢えず早く帰れ。他の教師に見られたらややこしい。安心しろ!このことは揉み消してやるよ!」
エレアニ「ありがとうございました」
___________________
___________
______
____
__
-
- 7 : 2015/12/19(土) 17:12:35 :
- エレン「アニ…お前...まだ痛いか?」
アニ「痛くないって!大丈夫大丈夫!もう元気元気!」
エレン「じゃあなんでまだそんな泣きそうな顔なんだよ。」
アニ「わ、私、そっ…んな顔して…ないし…」
アニの顔は徐々に崩れていった。
アニ「うぅ、こ、怖かったし…ぐす心配…かけたくなかったもん…ぐす、」
アニがまた涙を流した。今の俺にアニを安心させることができるか分からないが、俺は取り敢えずアニを抱きしめた。そして頭を撫でて、優しく言葉をかける。
エレン「まだ怖かったならそう言え!髪は女の命とも言うだろ!それなのに乱暴にされて大丈夫な訳ねぇだろ!」
アニ「ん。ありがと。もうちょっとこのままでいい?」
エレン「ああ、もちろんだ。」
エレン「それにしてもお前かんけぇ甘えるなんて珍しいな」
アニ「そりゃあんなことがあったんだ。甘えたくなっちゃうよ…」
アニ「あんたも無意識の内に私を甘やかしているんだよ。いつもありがとね」
彼女はニコッと上品に美しく、妖艶に笑った。そこには惹かれるものが多くあった
エレン「そ、そうか」
俺だって自分の気持ちには気付いている
アニ「今日一緒に寝ていい?」
こいつが昔から好きだってことに…
エレン「ああ、いいぞ。今日はたくさん甘えろっ!」
。。。。。。。。。。
。。。。。。
-
- 8 : 2016/03/17(木) 19:04:16 :
- エレン「ということがありまして…」
男子共「っふぉおおおぉぉぉおおお!!」
アルミン「うわぁ胸の奥が締め付けられるぅ」
ライナー「あの後どうしたんだ。って聞いたのは俺らだけどまさかこういうことがあったとは…」
ジャン「つ、続き聞かせろぉ!」
俺のクラスメート
うるさい奴らだが嫌ではない
エレン「はぁ!?もういいだろ。恥ずかしくて言えるかよ。」
男子共「何やってたんだよぉぉお!」
エレン「まぁ冗談だ。そのその後はだなぁ…」
。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。
アニ「もう大丈夫だよ。元気出た。ありがとう。」
アニはそう言って俺の頬にキスをした。
昔からよくやってくれたが今回はすごくドキドキした。
エレン「はは、俺も元気出たぞ!」
アニ「じゃ帰ろ!」
右手を差し出して彼女は言った。俺はそれに応え左手で握った。アニの手は相変わらず小さく柔らかく愛おしく思った。
俺はまたアニを抱きしめた。今度は強く、離れてしまわぬようにとゆう想いを込めて…
アニ「エレンも甘えん坊さんじゃない」
エレン「何かあったらほんとに頼れよっ!心配させてくないじゃないんだよ。心配するというのはそれだけお前が大事だってことだ。だからこれからもたくさん心配するよ!」
アニ「…エレン…、恥ずかしいからもう離れて…でもありがとう…」
アニ「って今日エレン感謝してばっかだね」
エレン「確かにそうだな。てかちょっと急いで家帰って飯食おうぜ、腹減ってきた。」
アニ「そうだね、帰ろ!」
俺達は夕焼けに背中を照らされながら帰った。
。。。。。。。。。
。。。。。
アルミン「いや付き合えよ」
ライナー「付き合えよ」
ジャン「付き合えよ」
エレン「同じこと言うなよ。もし告白して違うかったらどうすんだよ。」
アルミン「ないない」
ライナー「それは」
ジャン「絶対に」
アルライジャ「ない!!」
エレン「どうだかな」
アルミン「逆にエレンが女だとしたら好きじゃないオトコなんかと寝るの?」
エレン「俺らは幼馴染だ。こういうことはしょっちゅうあったんだ。」
ジャン「羨ましい奴め!俺も幼馴染とか欲しかったわ」
エレン「知るか!」
ライナー「まぁ話は後にしようぜ。もうすぐ対面式だ。」
エレン「あの担任昨日の入学式の後に言い忘れてたんだよなぁ。俺授業か思って教科書持ってきちまった。」
アルミン「でも学年便りにちゃんと書いてあるよ」
ジャン「そんな余り見ねぇだろ?」
エレン「確かにあまり見ないなぁ」
担任「すまんかったなぁ、昨日は忘れて!取り敢えず出席番号順に並んでくれ!」
。。。。。。。。
。。。。
《これより対面式を始めます》
ライナー(おい、エレン見ろ。あの先輩可愛くねぇか?)
エレン(ああ、悪い。遠すぎてあまり顔が見えん)
ライナー(残念だな、あの先輩まるで女神なのに)
《次はダンス部によるパフォーマンスです》
ライナー(うおおぉぉおお!!やべぇ!めっちゃ可愛い先輩多い!というかエロい!)
エレン(お前もうちょっと静かにしろ!)ポカ
ライナー(イデェ!?)
エレン(でもダンスも上手いぞ?)
ライナー(い〜や、やっぱり体の方に目がいっちまう。)
エレン(ライナー、もうそこまで言ったら気持ち悪いわ。)
ライナー(るっせぇ、男だろ!仕方がないんだ)
エレン(男っていうのを言い訳にするな!)
-
- 9 : 2016/05/02(月) 00:40:24 :
- ライナー(ダンス部に入ろうかな…)
エレン(止めようか、それは)
ライナー(冗談だ、間に受けるな)
と、ライナーと小声で雑談している内に対面式が終了した。
そしてこの後にクラス写真と個人写真の撮影等がある。新入生はやることが多いなあ。まっ、こういうのは嫌いじゃないけどな!
写真撮影が終わり、その後に学年集会がある。中途半端な時間に終わったため一年生は昼休みのチャイムが鳴るまで教室で待機だ。
さらに今日から新入生は食堂が使えるようになった。
アルミン「それで、エレン…」
ジャン「話の続きを…」
ライナー「聴かせてくれ!」
ああ、そういえば話してる途中だったな
。。。。。
。。。。。。。。。
アニ父「だにぃぃぃっっっ!!!??」
グリシャ「わ、私達のアニをよくも!!」
アニ母「煮え殺してやるっっ!!」
カルラ「戦争じゃああああ!!」
俺達が家に着いた後すぐに訊いてきた。
"なぜアニは泣いていたんだ?"と
アニは自分なりに涙を拭って、涙跡も残さないようにしていたが親達にはバレてしまう。すごいなぁ親って。
それで俺達は起きていたこと全部話した。
そしたらこうなっちまった。
俺らの親は昔からの付き合いで仲がよかったらしい。だから相手の子も自分の子の様に思ってくれている。と、この前母さんから聞いた。
そして今はこんな風に発狂している
アニ父「でも、エレン、ちゃんと然るべき報いはしたんだよな?」
エレン「はっ、当たり前だろ!奴の顔の原形を失くしてやったよ!」
グリシャ「お前はまだ甘い。俺ならアニを触った手を斬り落とすけどな!」
カルラ「あなたも甘いわ。半殺しよ!」
アニ母「みんなまだまだね、やっぱり拷問したのちに殺すでしょ?」
グリシャ「いいアイデアだ、死んだ方がマシってぐらいの苦しい拷問を…」
アニ父「アニに手を出した罰を…」
カルラ「フフ…フフフ…」
親達「フハハハハハハハッッ!「
エレン「いや、アホか!警察に捕まっちまうぞ!」
アニ母「なぁに、…冗談よ。」
あんたらの目が結構ガチだったし本当にやりかねないから言ったんだよ!
そういえば中1の時も同じ様なことがあってそん時学校に殴り込みに来たじゃねぇか。
カルラ「そろそろ夕食にしましょう。茶碗準備してきて。」
エレン「はーい。あ、アニは休んどけよ!」
グリシャ「そうだぞ。そもそもアニは女の子なのだから男に暴力振るわれて心もさぞ傷ついたd」
アニ「ああ!もう!大丈夫だって!お父さんとお母さん達過敏だよ!私も準備してくる。」
エレン「ははッ」
俺はこのやりとりを眺めて楽しんでいた。いつまでもこの時間が続いて欲しいと思った。
。。。。。。。。。
。。。。
アルミン「エレン達には手を出さない方がいいよね。」
ジャン「ああ、地球の裏側に行っても逃げられる気がしねぇ」
ライナー「俺が聴きたいのはそんな前振りじゃないんだ。俺らが聴きたいのはお前らの当たり触りnightだよ!」
エレン「ライナー言い方がきもい」
ジャン「ああ、きもい」
アルミン「うん、きもい」
ライナー「ひでぇ!!」
キーンコーンカーンコーン
エレン「はい!チャイム鳴った!小体育室に移動!早く並ぼう!話はおしまい!」
アルミン「エレンの話の終わらせ方が…」(笑)
ジャン「はぁ〜、ぜってー話なげぇやつじゃんこれ」
エレン「新入生あるあるだな」(笑)
______________
______
__
-
- 10 : 2016/05/02(月) 00:42:01 :
「アニ、一緒にお昼を食べよう。」
私に声を掛けてくれたのは高校に入ってから初めてできた友達、ミカサ・アッカーマンだった。
綺麗な黒髪。それがミカサの第一印象。顔立ちは整っていて、瞳もその髪に似つかわしく黒色だった。垂れ目であってその垂れ目が日本人らしさを感じさせる。睫毛は長く唇も程よいピンク色だ。
要するに美人ということ。少なからず私は敗北感を抱いた。
アニ「ちょっと待って、エレンに弁当を渡してくる!」
「もうエレン達も誘ってみれば?多い方が楽しいと思うよ?」
この子はヒストリア。
天然天使。以上。
ミカサ「ならそうしよう。」
アニ「あれ、エレン達教室いないよ?先に行ったかな。」
ヒストリア「アニ、連絡取ってみてよ!」
そこまでして一緒が良いのか?と思った。面倒だとは思ってないよ?もしかして気になっている人がいるのかなと思っただけだよ。それだったら仕方がない。
でもその相手がエレンだったらちょっと嫌だなぁ…
Pi PLLLLL
エレン『あぁ、どした?』
アニ「エレンいまどこに居るの?」
エレン『ライナーとジャンとアルミンで食堂におるよ』
アニ「あんたもしかして昼ご飯買っちゃった感じ?」
エレン『いやまだだけど?』
アニ「じゃあ私弁当持ってくから何も買わないでね。」
エレン『足りたらな!』
アニ「そうだ、私達もあんたら一緒に食べていいかい?」
エレン『いいに決まってんだろ。早く来いよ。腹めっちゃ減った。』
アニ「はいはい、じゃねぇ」
Pi
アニ「いいよーだって。」
電話を切って振り返ったら何やら私達が電話したことに驚いている様子の二人
ヒストリア「アニって電話するタイプなの?」
ミカサ「それは私も思った。メッセージでは送らないの?」
アニ「基本そうだよ。メッセージだとあいつ気付かないし、直接声で話した方が誤解することないし…」
アニ「取り敢えず行きながら話そ?」
ヒストリア「うん、そうだね。行こう!」
______________
______
__
エレン「今から女子達が来るってよ」
ライナー「ぶぅーーーー!!?」
ジャン「まままじかよ!?」
エレン「お前ら一回落ち着けよ、女子が来るぐらいで。」
アルミン「"ぐらい"とはなんだ!女子が来ることによってこのテーブルに花が咲くんだよ!」
エレン「せめてお前だけは普通でいてくれ!」
ライナー「ほ、ほ、本当なんだろうな!?嘘じゃねぇよな!?」
エレン「ああ!!揺らすな。後そのニヤけて涎がちょっと垂れてる顔面をこっちに向けんじゃねぇ!」
アニ「随分と騒がしいね。」
ライナー「ッッ!!?」
ジャン「ッ!?」
アルミン「ッッ!?」
エレン「驚き過ぎだろお前ら、いくら鬼みたいな顔で睨まれたからと言ってそんなに驚くことないって。アニ、俺の首はそっちには曲がらないんだから離し痛い痛い痛い痛い痛い!!」
アニ「今のはあんたが悪い!」
ど、どうやら女子達が到着したようだ。うあぁあ、クソいてぇ。
-
- 12 : 2016/05/02(月) 01:04:53 :
__
____
________
________________
エレン「なぜこうなった。」
ヒストリア「ご、ごめんね、なんかこんなことになっちゃって…」
エレン「いや、ヒストリアが謝ることなんて一つもねぇだろ。」
ヒストリア「う、うん」
今朝担任に
「イェーガー、今日の放課後ちょっと会議室まで来てくれ。」
と、言われ来てみたら【委員長会議】?
はぁ?立候補した憶えないぞ。反論しようと試みたが、
「お前が寝てた時に他の奴がお前を立候補した。」
寝ていた自分も悪かった。
俺を委員長の地位に上げたのはジャンらしい。
俺があいつをイジり過ぎたのが良くないのか?まぁ、なっちまったもんは仕方がない。大人しく委員長をやってやろう。
ヒストリア「エ、エレンはこういうのやったこと、あ、あるの?」
エレン「…ないけど。」
こいつは俺を前にすると怒ったように顔が赤くなって、言葉があやふやになる。他の女子にも男子この様な反応はしない。俺の前でだけこうなる。
もしかして嫌われてんのかな…
-
- 13 : 2016/08/28(日) 13:17:11 :
- エレアニ?エレヒス?それともそれ以外か・・・
兎に角最後まで書いてくれえ
-
- 14 : 2016/08/28(日) 13:34:34 :
- 期待してる
-
- 15 : 2016/08/28(日) 13:41:51 :
- エレンとアニの関係性ww
-
- 16 : 2016/08/28(日) 13:59:45 :
- 現パロなんだな~~
頑張って!!
-
- 17 : 2016/08/28(日) 14:19:03 :
- 4月8日に何かあるのかな?
-
- 18 : 2016/08/28(日) 14:51:55 :
- 期待!!
-
- 19 : 2016/08/28(日) 15:11:15 :
- 待つぞ、俺はな!!
-
- 20 : 2016/08/28(日) 15:30:26 :
- 俺も待つ!!放置はやだ
-
- 21 : 2016/11/13(日) 08:54:48 :
- 書くか終わらせるか
-
- 22 : 2016/11/13(日) 09:25:48 :
- 最近は更新遅いよなぁ
-
- 23 : 2016/11/13(日) 09:57:53 :
- ストーリー展開凄い楽しみなのに(´ー`)
-
- 24 : 2017/04/15(土) 00:51:15 :
- こんにちは٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
-
- 25 : 2017/04/15(土) 00:51:37 :
- この半年温めてきました
-
- 26 : 2017/06/17(土) 22:36:27 :
- はやくかいて
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場