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ミカサ「ディバインゲート?」

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  1. 1 : : 2013/12/04(水) 16:03:14
    ・12月下旬に進撃の巨人とディバインゲートがコラボすると聞いて舞い上がって立てました。
    ・いろいろ設定が壊れたらごめんなさい
    ・来週の月曜までには書き始めるつもりです
    ・水無月はドジ

    コニー「こんなSSでも見てくれるならコメントしてくれよ!」

    ミドリ「たくさん来るといいなぁ…。よろしくね!」
  2. 2 : : 2013/12/04(水) 16:08:59
    期待(*≧∀≦*)します!
  3. 3 : : 2013/12/04(水) 20:01:11
    楽しみにしてます!
  4. 4 : : 2013/12/05(木) 13:49:20
    >>2 >>3
    ありがとうございます!
  5. 5 : : 2013/12/05(木) 16:02:31
    ちょっと出来上がったので投下します







    目を覚ますと、曇り空の下だった。

    ゆっくり体を起こす。ぬるい風が吹いている。


    ミカサ「私は…一体…」


    私はなぜここにいるのだろうか。よく思い出せない。


    ミカサ「…エレン…アルミン…」


    そうだ…あの時だ…
  6. 6 : : 2013/12/05(木) 16:04:18

    ーー
    ーーーー
    ーーーーーーーー


    アルミン「僕たち3人で大砲のメンテナンスの訓練か、頑張ろうね」


    エレン「訓練って言うのかそれ…。俺は調査兵団に入るんだ、そんな技術はいらないんだよ」


    ミカサ「エレン、この訓練が出来なければ元も子もない。」


    ミカサ「それに巨人を駆逐するには頭脳も必要。勢いだけではやっていけない」


    エレン「だから!俺はお前の子どもじゃねぇっつってんだろ!」


    ミカサ(未熟ね…)ハァ…


    アルミン「ハハハ…。ん?」


    エレン「どうしたんだアルミン?」


    ミカサ「?」


    アルミン「!?」


    アルミン「2人とも来て!」バシュ


    エレン「!?おいどうしたんだよ!」バシュ


    ミカサ「待って!」バシュ
  7. 7 : : 2013/12/05(木) 16:12:08
    アルミン「…」


    エレン「…」


    ミカサ「…」


    アルミカ「何これ…」


    壁の下へと向かったアルミンを追うと、そこには見慣れない門があった。



    エレン「何って…壁門だろ?」


    アルミン「ただの壁門じゃないだろ!?他のと作りも色も違うじゃないか!」


    エレン「…あ」


    ミカサ「相変わらず鈍感で困る…」ハァ…


    エレン(鈍感って辛い)シクシク
  8. 8 : : 2013/12/05(木) 16:31:18
    しかしどうするか。こんな得体の知れない異物を放っておくわけにもいかないし…。
    とりあえず開ける?憲兵団に知らせる?訓練に戻る?私にはそんなことしか考えられなかった。


    アルミン「…とりあえず、キース教官を呼ぼう」


    アルミンもやや動揺しているようだ。声が少し震えている。


    アルミン「2人は他の教官や兵士を集めてくr





    ガコン




    アルミンが言い終わる前に扉が開いた。




    ギギィ…




    アルミン「は…早く行かなきゃ…!」


    エレン「…!」


    ミカサ(足が…動かない…!)


    ついていけない状況、それが私たちの足を止めた。

    開いた扉から光にも煙にも似つかない何かが溢れ出す。

    私たちはその何かに包まれ耐えきれず気を失った。
  9. 9 : : 2013/12/05(木) 16:40:06
    ーーーーーーーー
    ーーーー
    ーー


    そして今に至るわけである。正直言ってまだ頭がついていけてない。


    ミカサ(…私一人しかいない…)


    ミカサ「……エレン…アルミン…」ザッ

    とりあえず2人を探そう。目標がそれしか浮かばなかった。
  10. 10 : : 2013/12/05(木) 17:38:13
    立体軌動装置を装着したまま歩く。何処へ向かっているかも知らずに歩く。ただただ歩く。
    周りには地面が広がるばかりで何も無い。ガスを節約するためにも歩く。それを苦に感じることはなかったが、同時に不安と退屈が入り混じった感情が自分の中で膨れていった。






    どれくらい歩いただろうか。右も左も分からない。私にとっては大した問題ではなかったが、果てしない地平線に目を向ける度に絶望しかけた。そんな時、やっと「たてられたもの」を見つけた。


    ミカサ「看板だ…」


    〜〜火都ファイアリア この先1km〜〜


    ミカサ「火都?(…とりあえずそこに向かうしかない)」


    ミカサ(2人がいることを祈ろう)
  11. 11 : : 2013/12/06(金) 14:17:38
    1km先って…何もない荒野が続くばかりだ。

    しかし私は藁にすがる思いでその方向へ進んだ。すると、

    ミカサ「!」


    あの時のような、でも赤みがある扉がカゲロウの如く現れた。


    ミカサ「火都ファイアリア…。ここにエレンやアルミンがいるかもしれない…」

    私は、こんな薄っぺらい扉を疑う暇も無くノブへ手をかけ 開いた。
  12. 12 : : 2013/12/06(金) 16:38:19
    レンガの建物、紅い空、煙たい空気。
    ここが火都ファイアリア。少し暑い…。



    ミカサ(こんなところに長くいて熱中症を起こしてもおかしくない。早く探そう)


    ミカサ「…」


    とはいうものの、この見知らぬ土地を探すのはさすがに無理がある。手がかりを見つけなくては…。


    ミカサ(そもそもここは一体どんな場所なんだろう?エレン達を探すことに夢中で考えてなかった…)





    ミカサ(…とりあえずそこのレンガの建物に入ってみよう)


    ガチャ
  13. 13 : : 2013/12/06(金) 16:40:02
    私は小屋のような小さい建物の中にお邪魔した。


    ミカサ「あの…誰かいませんか?」


    ミカサ「…」


    ひと気が無い。
    散乱した食器、ランプ、テーブルや掲示板、それらに貼られた紙などが目についた。



    とりあえず情報収集をしよう。



    まず私が最初に目をつけたのはやはりテーブルに散らかった資料のようなものだ。何やら一人の人間についてのデータのように見える。ご丁寧に写真まで…。


    ミカサ「赤髪…鉄製のグローブ…そしてジーンズのズボンとジャケット…」



    食い入るように見てしまった。




    でも私が探してるのはこの人ではない。


    ミカサ(他に何か…)




    今度はテーブルの片隅にあるパンフレットのようなものを手に取った。
  14. 14 : : 2013/12/06(金) 16:41:09
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ーー火都ファイアリアーー


    今回はこの火都ファイアリアへようこそお越しいただきました。こちらでは平均気温が大幅に高いので冷蔵庫のお持ち込みをお勧め致します。業火の幻想と歴史をご堪能くださいませ。


    掲載日
    聖歴10年 3月17日





    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミカサ(淡白な歓迎だ…。しかも冷蔵庫って…)


    ミカサ「…」





    ミカサ「…え?」


    西暦じゃない…?


    ミカサ「…」


    これは…


    ミカサ「…」






















    ミカサ「…これはきっと誤植だ。誰かが間違えてしまったんだ」


    ミカサ「それに、このカレンダーだって…」


    ミカサ「…」













    目を疑った。


    ミカサ「…そんな…」


    ーーーーーー

    聖歴12年 6月〜

    ーーーーーー

    ミカサ「暦が…変わってる…?」
  15. 15 : : 2013/12/06(金) 19:42:31



    ミカサ(…)


    ミカサ(まさか…私は…)


    ミカサ(…いや、落ち着いてミカサ・アッカーマン。きっと文化の違いだ、そうとしか考えられない)


    ミカサ「…ふぅ」


    [もしかしてタイムスリップしたかも]なんて考えていた自分がいた。ああ恥ずかしい。人がいなくてよかった。





    ミカサ(少し疲れた…休もう)


    食器は割れている。ので、床に座り込むのは危険だ。
    …仕方ない。気はひけるがテーブルに座ろう。


    ミカサ「…」ギシッ


    ミカサ(あ…思い返せば…)






    ミカサ(ここは、壁外だ)





    現在公開可能な情報
    ーー火都ファイアリアーー

    ・とりあえず壁外
    ・名前の通り、火を使った文化が栄えている

    ・850年をここでは聖歴12年と表現するらしい。 839年に聖歴が誕生したということになる。(推定)
  16. 16 : : 2013/12/06(金) 20:34:49



    レンガの建物の中はやや涼しかった。私はこの熱を通さない小屋の中で涼んだ。でも時間は惜しい。一刻でも早くエレン達を探さなくてはならない。


    ミカサ「…行かなきゃ」



    私はそうつぶやき 小屋を出ようとしたそのとき、



    カタカタカタカチャ


    ミカサ「!」






    食器の重なったところが音を鳴らし、「何か」が出てきた。


    ???「プスプスプス…」


    ミカサ(あれは…なに…?)


  17. 17 : : 2013/12/06(金) 20:35:28
    見たことも無い生き物だ。いや、あれは生き物なのか?
    …自分で動いているということはやはり生き物なのだろう。
    人魂のようだが、ちゃんと目が2つある。


    ???「…」



    その2つの目は私を見つめている。
    そして、



    ???「ゴォッ‼︎」


    私に襲いかかった。


    ミカサ「!」サッ


    ???「チリチリチリ…」


    ミカサ(僅かにだけど熱を感じた…!この炎は本物!?とにかくここから出よう!)


    ???「パチィ‼︎」


    ミカサ「フッ!」サッ


    私は小屋を飛び出た。







    …立体軌動装置を使って。

    ミカサ「」バシュ ギュイィィン
  18. 18 : : 2013/12/06(金) 22:29:31
    スタッ


    ミカサ(ガスは吹かしていないから大丈夫だけど…。なんだったんだろうか…あの人魂…)


    ミカサ「…?」チラ


    ぬいぐるみのような生き物「」(ΦωΦ)
    ぬいぐるみのような生き物「」(ΦωΦ)
    ぬいぐるみのような生き物「」(ΦωΦ)
    ぬいぐるみのような生き物「」(ΦωΦ)
    ぬいぐるみのような生き物「」(ΦωΦ)


    ミカサ「」











    ぬいぐるみのような生き物s「」ピョンピョンドドドドドドドドドドドドド


    ミカサ「くっ!」ダッ


    ミカサ(さっきから人を襲う生き物しか見られない…。ファイアリアにはもう人一人住んでいないってこと?)タッタッタッ


    ミカサ(いやそれは考え難い。家具は食器以外は新しめだった。なら…)チラ タッタッタッ





    ぬいぐるみのような生き物&燃え盛った毛並みの猫「」ドドドドドドドドドドドドド





    ミカサ(…増えてる!?)ガーン


    ミカサ(…しょうがない、ガスを使ってこの火都自体から抜け出そう)バシュ
  19. 19 : : 2013/12/07(土) 12:22:20
    ログアウトした>>1です。

    突然ですが、オリキャラをぶち込みます。
    いつまでも慎重に書けない水無月でした、あいとぅいまてん。
  20. 20 : : 2013/12/07(土) 23:33:07
    私はすぐに高い建物を見つけ、昇った。





    スタッ



    煙でぼやけてはいるものの、ここから火都が一望できる。
    煙たい…。私はマフラーで口を覆い見下ろした。

    …人がいる。火都が過疎化しているわけではなさそうだ。そして私がいるところが針金のフェンスで囲まれている。


    ミカサ(ここは危険区域だったのか…)


    そうとわかったらここにエレン達がいる確率は少ない。


    ミカサ(人が多い場所へ行ってみよう…)トッ
  21. 21 : : 2013/12/08(日) 17:22:31






    ーー火都ファイアリア・街ーー


    ワイワイガヤガヤ


    この人の活気…シガンシナ区が懐かしい。


    ミカサ(お父さん…お母さん…)


    …悲しんでいる暇などない。情報を集めよう。


    ミカサ(そう…今はエレン達を探さなくては…)


    ミカサ「まずは…」


    ミカサ「酒場で事情聴取!」


    ミカサ「これが情報収集の基本」フンス
  22. 22 : : 2013/12/08(日) 17:38:20



    カランカラン


    女「いらっしゃい!」


    ここの店主だろうか。Tシャツにエプロンをしている。髪を切る前の私と同じくらいの長さで茶髪、前髪にヘアピンをつけている。可愛らしくて優しそうな人だ。


    ミカサ「…」


    女「何にするのかしら?」


    ミカサ「レモネードを」ストン


    女「フフッ了解。あなたも冒険者なの?」カチャカチャ


    ミカサ「え?」


    女「あなたも冒険者なのって」レモンギュゥゥ


    ミカサ「冒険者…?」
  23. 23 : : 2013/12/08(日) 17:43:04
    女「だって、見慣れない人だしドライバを持ってるし…」サー…


    ミカサ「そっそう、私は人を探してる(冒険者?ドライバ?とりあえず話を合わせよう)」


    女「人探し?なんで?」クルクル


    ミカサ「私の大切な人たちだから…」


    女「そっか…私でよかったら手伝うよ?ハイ、レモネード」コトッ


    ミカサ「それは助かる。えっと…」ゴクッ


    エリカ「エリカよ」


    ミカサ「ありがとう、エリカ。私はミカサ」


    エリカ「ミカサね、よろしく!それで…どんな人?」


    ミカサ「イケメンと天才の二人」キリッ


    エリカ「ちょっと何言ってるかわかんない」
  24. 24 : : 2013/12/09(月) 07:11:34
    こんなこと言ったら反則だけど…

    見てくれている人いるのかな…?(;¬_¬)
  25. 25 : : 2013/12/09(月) 20:38:47
    エリカ「そんな特徴じゃわからないよ!もっとこう、誰が見てもわかるような…」


    ミカサ「えっと…(そういえば私は今も制服だ)」


    ミカサ「私と同じ格好をしていて…」


    エリカ「うんうん」メモメモ


    ミカサ「一人は私と同じくらいの身長で、目つきがちょっと悪い(そこが良い)」


    エリカ「名前は?」


    ミカサ「…エレン。エレン・イェーガー」


    エリカ「(外国人…?)エレンね、もう一人は?」カキカキ


    ミカサ「アルミン・アルレルト。アルミンはおかっぱの金髪で童顔。それ故に女と間違えられることもある」


    エリカ「エレンとアルミンかぁ…。情報が入ってきたら知らせるね!」


    ミカサ「ありがとう…(どんな手法で知らせるのだろうか)」
  26. 26 : : 2013/12/09(月) 20:39:22
    エリカ「そういえば、エレンとアルミンはあなたと同じ格好をしてるって言ったよね?」


    ミカサ「ええ、そのはず」


    エリカ(ミカサが冒険者ならその2人も冒険者と考えていいよね…?)


    エルーカ「だったら心当たりが1つあるわ」


    ミカサ「教えて!」ガチャン


    エリカ「ひっ!?」ビク


    ミカサ「あっ…すまない。私は冷静じゃなかった…。それで、心当たりって?」


    エリカ「うっうん、それはね…」


    ミカサ「それは…」
  27. 27 : : 2013/12/09(月) 20:47:20
    エリカ「ガーネットよ」


    ミカサ「ガーネット?」


    エリカ「そう、柘榴塔ガーネット」


    ミカサ「柘榴塔…?」


    エリカ「ええ、ここの近くで冒険者が行くところはそこしかないわ」


    ミカサ「そう…。それは何処にあるの?」


    エリカ「えっ」


    ミカサ「えっ」


    エリカ「…えっと…知らないの?」


    ミカサ「そっそう、だから聞いている」


    エリカ(本当に冒険者なのかしら…)


    ミカサ(私は…変なことを言ったの?)


    エリカ「そっそうよね!知らない人もいるよね!」アセアセ


    ミカサ(馬鹿にされた気分だ…)ズーン
  28. 28 : : 2013/12/09(月) 20:48:07
    エリカ「まず都から抜けなくちゃいけないからそこからね」


    ミカサ「何か特殊な方法が必要なの?」


    エリカ「ええ、あなたはどうやってファイアリアに来たの?」


    ミカサ「私は荒野を歩き続けて、偶然見つけた看板を頼りに進むと扉がいきなり現れてそこから…」


    エリカ「うんうん、それと一緒でこの都から出るには『門』をくぐらなきゃいけないの」


    ミカサ「わかった、ありがとう」ガタッ


    エリカ「おっとまだ話は終わってないよ!」ガシッ


    ミカサ「急いで。私には時間が無い」


    エリカ「まぁ焦りなさんな☆ミカサ。鍵はどうするの?」


    ミカサ「鍵は…。…誰かから貰うのね」


    エリカ「ミカサは察しがいいね。ホントは世界評論会からもらわなきゃいけないんだけどね」


    ミカサ(厨二くさ…聞かないでおこう)
  29. 29 : : 2013/12/09(月) 20:54:38
    エリカ「それが今回…」ゴソゴソ


    エリカ「ジャジャーン!腰抜け冒険者が置いていった余り物があるのでーす!」テーレッテレー


    ミカサ(テンションについていけない…)


    エリカ「でも門へ辿り着くまでが問題なんだよね…」


    ミカサ「それはどういうこと?」


    エリカ「実は…その門が高いところにあって、ドラゴンの縄張りでもあるの」


    ミカサ(厨二くさ…ver.1.5)


    ミカサ「…って、ドラゴン?」


    本に描かれていた蛇の身体に手足、角と翼をもったあのドラゴン…?


    ミカサ「(アルミンから聞いた話で)それは伝説上の生き物じゃ…」


    エリカ「10年くらい前はね。でもある日に突然ディバインゲートが現れて以来世界がおかしくなっちゃったの」


    ミカサ「ディバインゲート?」


    エリカ「なんかあるところにに変な門が出てきちゃったんだって。私にはよく分からないけど…」


    ミカサ(世界レベルのことが分からないのか…)
  30. 30 : : 2013/12/09(月) 20:56:21
    すみません、>>29は僕です
  31. 31 : : 2013/12/09(月) 20:57:20
    エリカ「…」


    エリカ「…ふぅーん?あなた、冒険者じゃないでしょ」


    ミカサ「そっそれは…!」


    エリカ「以外とわかりやすいのね、あなた」フフッ


    ミカサ「…騙してすまない…。(初めて言われた…)」


    エリカ「しょうがないよ。きっとディバインゲートに巻き込まれたのね」


    エリカ「いきなりこんな世界に飛ばされて混乱するのも無理ないわ」


    ミカサ「…」


    エリカ「さっ!話を戻すか!」パン!


    ミカサ「!」


    エリカ「とにかく、そのドラゴンを突破しない限り門を開くことはできないと言ってもいいかもね。でも幼龍だし大丈夫でしょ!」


    エリカ「門を抜けたらそのまままっすぐ進むだけだから迷うことはないと思うよ?」


    エリカ「それくらいかしら。それじゃ、はい鍵」ポン


    ミカサ「…私はあなたを騙したのになんでそんなことを…?」


    エリカ「友達を探すんでしょ?そんな人は放っとけないわ」


    ミカサ「…!」


    ミカサ「…ありがとう、でもエレンは家族」


    エリカ「あら…兄妹か何か?」


    ミカサ「いや…私達は家族。話すと長くなる。ので、今は話せない」


    エリカ「そっか…アルミンも忘れないでよ?」


    ミカサ「もちろん。家族も親友も絶対に見つけ出す」


    エリカ「あ〜ミカサともっとお話ししたかったなぁー」


    ミカサ「フフッ同感だ…」


    ミカサ「でも私達は向こうでやらなければならないことがある」


    ーーエレンと巨人を駆逐して


    アルミンと壁の外の世界を探検する。


    こんなことでは夢が叶ったことにはならない。ーー


    エリカ「うん、わかってる。3人とも元の世界に戻れることを願ってるから!」


    ミカサ「ありがとうエリカ、では」


  32. 32 : : 2013/12/09(月) 21:06:57
    友達ができた。それだけでも嬉しかったが、この分からない世界に私に共感してくれる人がいたことが何よりも安堵した。この世界も美しい。


    エリカ、彼女が託してくれた鍵を握りしめ私はその高い場所へ向かい飛んだ。






























    ミカサ(あ…。ドライバってなんだろう?)ビュゥゥゥゥゥゥ


  33. 33 : : 2013/12/09(月) 21:10:41




    そして私はドラゴンを突破し門をくぐり抜け柘榴塔ガーネットへ辿り着いた。


    ーー柘榴塔ガーネット・入り口ーー


    ミカサ(今度こそ…)


    ギィ…


    門が開いた。
    地面を踏みしめ塔へ入る。


    人魂?&ぬいぐるみ?&猫?「」クルッ


    ミカサ「」




    人魂?(侵入者?)


    ぬいぐるみ?(見る限りそうじゃね?)


    猫?(とりあえずやるか)


    ミカサ \(^q^)/


  34. 34 : : 2013/12/09(月) 21:13:26
    化け物s「」ドドドドドドドドドドドドド


    ミカサ「またっ…!?」ダッ




    化け物s「」ドドドドドドドドドドドドド







    ミカサ(…)タッタッタッ




    化け物s「」ドドドドドドドドドドドドド










    ミカサ(…いや、逃げていてはだめだ。火都とは違って逃げ道は無いしここで引き下がったらエレン達に会えない!)タッタッ…


    クルッ


    ミカサ「来い!刺し違えずに倒してやる!」ジャキッ
  35. 35 : : 2013/12/09(月) 21:15:59
    ぬいぐるみ?「」ガパー


    ミカサ「フッ!」ズバ


    ミカサ「ィヤア!」ドスッ


    人魂?「」パチッ


    ミカサ「っ!(頬を火傷した…!)」ジュッ


    ミカサ「はぁ!」シュッ


    猫?「」ヒラリ


    猫?「!」シャー


    ミカサ「!(だめだ…巨人とは違って相手は小回りが効くから戦いにくい…!)」


    化け物s「」ォォォォォオオ


    ミカサ(まずい…!押し倒され…)


    私が諦めかけたとき、











    ボォッ


    ミカサ「!?」






    焔が横切った。




    私はその焔が出た方へと目を向けると…


    ???「…」シュー…


    ミカサ(人…?)

  36. 36 : : 2013/12/09(月) 21:18:07
    猫?「!」ギロッ


    ぬいぐるみ?「ー!」ピョーン


    ???「フッ!」ドカッ


    人魂?「ゴォッ!」


    ???「セイッ!」バシッ


    化け物s「ー!」ォォォォォオオ


    ???「はぁあ!」ゴォッ


    赤い髪色、鉄製のグローブ、ジーンズにジャケット…


    ???「ふぅ…」シュー


    ミカサ「…」


    ???「おい、大丈夫か?」スッ


    彼は尻もちをついた私に手を差し伸べた。


    ミカサ「あっありがとう…」グッ
  37. 37 : : 2013/12/09(月) 21:21:40
    ???「…変わったドライバを持ってるんだな」


    ミカサ「ドライバ…?あなたは誰?」


    アカネ「お、言い忘れたな。火炎甲士のアカネだ。お前は?」


    ミカサ「私はミカサ…。それで…ドライバとは何?」


    アカネ「」


    アカネ「…お前、まさか別の世界から来たのか?」


    ミカサ「…そうらしい」


    アカネ「そうか…。ならわからないことだらけだな」


    ミカサ「教えてほしい…」


    アカネ「いいぜ、俺が教えてやるよ」


    ミカサ(何様だ…)



  38. 38 : : 2013/12/09(月) 21:25:32
    ーースーパーアカネ雑解説タイムーー

    アカネ「設定とか正直言ってどーでもいいって奴は>>42までぶっ飛んでもいいからな」



    ○ディバインゲート




    アカネ「あるところに扉が現れた。ハイ終わり」


    ミカサ「わかる訳が無い」


    アカネ「んなこと言ったってしょうがねぇじゃねーか…。

    いまわかることは、

    ・『聖なる扉』とか『聖なる出口』と呼ばれていること
    ・現れたことによってありとあらゆる世界が混乱に陥ったこと
    ・それによって『西暦』から『聖歴』の時代へ変わったこと




    これくらいだ。ディバインゲートが何なのかはよく解明されていないままなんだよ」


    アカネ「それで俺たちはそのディバインゲートの謎を解き明かすためにドライバを手に突っ走っているってわけだ」


    ミカサ「あらゆる世界?聖歴?」


    アカネ「混乱するなよ、これから解説する」
  39. 39 : : 2013/12/09(月) 21:26:06
    ○常界<テラスティア>
    ○天界<セレスティア>
    ○魔界<へリスティア>
    ○統合世界<ユナイティリア>




    ミカサ「これらがあなたが言った、あらゆる世界?」


    アカネ「そうだ。俺たちが住んでいた所は常界<テラスティア>な。天界と魔界は漢字でわかるだろ?」


    ミカサ「ユナイティリアは…?」


    アカネ「今の流れでわかるだろ。この3つが交わった世界のことだよ」


  40. 40 : : 2013/12/09(月) 21:27:14
    ○ドライバ




    アカネ「武器。説明終了」


    ミカサ「」


    アカネ「あー…でも自立型ドライバとかもあるしやっぱ説明するわ」


    アカネ「武器っつってもほとんど機械だ。例として俺のドライバを見せてやる」


    ミカサ「この鉄製のグローブ?」


    アカネ「グローブじゃねぇ!親父が作った手甲だ」


    ミカサ(手甲…お父さんから聞いたことがある)


    アカネ「ただの鉄の塊にしか見えねぇが…」


    ボシュ!


    アカネ「炎が噴き出す。この特性と俺の格闘術(という名のケンカ)を組み合わせて戦ってるんだ」


    ミカサ「随分と使いこまれている…」


    アカネ「おう!イグナイトは俺の相棒だからな☆」


    ミカサ(この手甲をイグナイトと呼んでいるのか…。厨二くさ…)


    ミカサ「だとすると、私のドライバはこの立体軌動装置ということになる」


    アカネ「リッタイキド…?」


    ミカサ「私たちの世界では人間の天敵として巨人が存在する。ので、その巨人を討伐することが私たち兵士の義務」


    アカネ「お前兵士だったのか!カッケー‼︎」


    ミカサ「どうも…」

  41. 41 : : 2013/12/09(月) 21:28:30
    ○起源<オリジン>




    アカネ「この世界の源になってる炎・水・風・光・闇・無のそれぞれを司る精霊ってのがいるんだ。そいつがオリジン」


    ミカサ(無ってなんだ…)


    アカネ「パズドラともろ被りだと思ったら大間違いだぞ」


    ミカサ「え?」


    アカネ「こっちの話だ」



  42. 42 : : 2013/12/09(月) 21:29:17



    アカネ「こんなもんでいいか?」


    ミカサ「きっと疑問は残るだろうけど、今はエレン達を探したい」


    アカネ「誰だそれ?」


    ミカサ「まだ話していなかった…。なぜ私がここにいるのかを話そう」





    アカネ「そうか…飛ばされたのはお前だけじゃないんだな」


    ミカサ「ので、強制的にアカネに手伝ってもらう」←ボケ振り


    アカネ「いいぜ?」アッサリ


    ミカサ(いいんだ…)


    アカネ「俺はこれから炎の起源<オリジン>のトコにいくんだけどよ、このガーネットにそのエレンやアルミンがいなかったらお前も一緒に行かないか?」


    ミカサ「是非行こう。でもエレン達がいたらあなたをすぐに手放す」


    アカネ(なんなんだよコイツ…)

  43. 43 : : 2013/12/10(火) 19:25:51
    ーー柘榴塔ガーネット・3階ーー


    ミカサ「今更だが…」ザッザッ


    アカネ「?」ザッザッ


    ミカサ「私はタイムスリップをしたのか…」ザッザッ


    アカネ「お前らの住んでいた所ってなんだ?」ザッザッ


    ミカサ「850年、壁内」ジャキ


    アカネ「壁内…850年ってことは西暦か、やっぱりタイムスリップだな」バシッ


    ミカサ「エレンがはしゃいでいないか心配だ…」ドスッ


    アカネ(エレンって奴、相当子供だな…)ゴォッ


  44. 44 : : 2013/12/10(火) 20:09:45


    ーー柘榴塔ガーネット・5階最上階ーー


    結局エレンもアルミンも見つからなかった。とても残念だ…。


    ドラゴン「…」バサッバサッ


    ミカサ(これもまたディバインゲートの影響を受けて現れたのか…)


    アカネ「コイツは手強いから気をつけろよ」グッ


    ミカサ(あの扉のせいで私たちは…)


    アカネ「み、ミカサ…?」




    あの扉が私たち3人を引き剥がした。





    許せない。






    許せない。許せない。





    許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない


    ミカサ「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


    アカネ(なにこの女の子こわい)

  45. 45 : : 2013/12/10(火) 20:17:01
    ミカサ「エレンを…」バシュッ


    ドラゴン「ゥ?」







    ミカサ「返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!」ギュイィィィイン ザシュゥ‼︎




    ドラゴン「ア"ア"ア"ア"ァァッァア"ア"ア"!!!」





    アカネ「」


  46. 46 : : 2013/12/10(火) 20:31:26

    ミカサ「」スタッ


    ドラゴン「ア"ア"ッォオ"オ"ァア"…」


    ミカサ「アルミンを…」バシュッ


    ミカサ「返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!」ギュルルルルルルルルルルズバババババ


    ドラゴン「ァァァァァァァァァァァア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!」


    ドラゴン「ア"ァァァ…」ドスーン


    アカネ「」


    ミカサ「…」


    ミカサ「さぁアカネ、オリジンの場所を案内して」


    アカネ「ハイ、了解ッス」


  47. 47 : : 2013/12/11(水) 20:08:25




    ーー赤帝楼閣スザクーー


    変わった建物だ…。まるで火事が起きているかのように紅い城…。


    アカネ「オリジンがいることもあって敵も強くなってるからな、じゃ入るぞ」


    ミカサ「…」


    ギィ


    私たちが楼閣へ入り、入り口の襖が閉じられた瞬間、










    ドォーン!!


    ミカサ「っ!」ググッ





    奥から高温の熱が噴き出した。
    それと同時に上方から炎の塊のようなものが降り注ぎ、



    ???「なーにしに来たんだトマト野郎ー!!」ゴゴゴゴゴ


    ミカサ「」



    彼女が現れた。
  48. 48 : : 2013/12/11(水) 20:10:54
    ファミ通Appにディバゲの相関図があるんですね…。これは設定壊れたな(確信)
  49. 49 : : 2013/12/11(水) 20:18:55
    アカネ「よう!イフちゃん!」


    イフリート「イフリートと呼べバーカ!!」ゴォゥ!!


    アカネ「うぉわっ!?っぶねぇじゃねーかこんにゃろう!」


    イフリート「てめーが精霊の名前を呼ばねーからだこの罰当たりが!!」


    アカネ「んだと!?」





    ガミガミワーワー





    ミカサ「あ、あの…アカネ…」


    アカネ イフリート「あ"!?」


    ミカサ「彼女は…誰?」


    アカネ「おぅ、そういや居たなお前」


    イフリート「ん、誰だ?コイツ」
  50. 50 : : 2013/12/11(水) 20:34:22
    アカネ「紹介するな。この二刀流っぽい奴がミカサだ」


    ミカサ「二刀流ではないけど…。ミカサ・アッカーマン、よろしく」


    イフリート「人間か?」


    アカネ「おう、コイツも別世界から飛ばされたんだとよ」


    イフリート「またか…。まぁ落ち着きのある女の子ってことで良しとするか」


    ミカサ(落ち着きのある女の子…///)


    イフリート「この前なんててめーが2人いるような感じになっててうっさかったからな!」


    アカネ「ナツのことを悪く言うなよ!お前みたいに身体から炎めちゃくちゃ出してたじゃねーか」

    ※この前にフェアリーテイルコラボがありました。



    イフリート「関係ねーよ!」


    ミカサ「あの…」


    アカネ「あ、悪いな。この元気のいい奴が!何を隠そう炎の起源<オリジン>!イフちゃん!」


    イフリート「イフリートと呼べっつってるだろーが…!」ワナワナ

  51. 51 : : 2013/12/11(水) 20:41:23
    彼女が…炎の起源<オリジン>…精霊イフリート…
    なんか…精霊には見えない…。


    ミカサ「精霊だからもっと神聖な格好をしているかと思っていた」


    イフリート「まぁ…私は炎そのものだしどんな格好もできるからな」


    アカネ「おーそういやそうだったな。イフちゃん着替えてみてくれよ」


    ミカサ「あなたはデリカシーを学んで」


    イフリート「私はいいぞ?ファッションショーもいいじゃねぇか。あとイフちゃんって呼ぶな」


    ミカサ(口が悪い割にしっかり女の子…ユミルみたい)

  52. 52 : : 2013/12/11(水) 20:48:56
    イフリート「まずはこんなのはどうだ?」ボワッ


    アカネ「黒のジャケットに黒のフリルスカート…どこかで見たな」


    ミカサ(可愛い…)


    イフリート「一番簡単な格好はこんなだな」ボワッ


    アカネ「ジーンズに…上が包帯だけじゃねぇか…」


    ミカサ「その格好はさすがに危険すぎる」


    でも髪が以外と綺麗だった。


    イフリート「大丈夫だ。私、炎だから」


    アカネ「大丈夫じゃねぇと思うがな…」
  53. 53 : : 2013/12/11(水) 20:57:08
    イフリート「最後は…これで終わりだ」ボワッ


    アカネ「ブッ!?」


    ミカサ「」


    この時、イフリートはメイド服を着ていた。


    アカネも私もその以外さと可憐さに驚愕した。彼女もこれには自信があるのか誇らしげな顔をしていた。



    イフリート「フフフ…どうだ?」


    ミカサ (゚д゚)ポカーン


    アカネ「おっお前今すぐに着替えろ!」アセアセ


    イフリート「んだよ…。着替えろっつったのはお前だろうが…」ボワッ


    アカネ「よし、後でもう一回メイド服着ろ。写メで保存してやる」


    イフリート「さっさせるかバカ!///」


    ミカサ(私が完全に空気…)


  54. 54 : : 2013/12/12(木) 19:13:53




    ミカサ「イフリート、この楼閣を探索させてほしい」


    イフリート「あ?なんでだよ」


    アカネ「コイツの仲間2人も別世界から飛ばされたんだとよ」


    イフリート「ほぅ…」


    ミカサ(もう後は無いが…居てほしい)


    イフリート「だがここに冒険者なんて来なかったからな」


    ミカサ(そ…そんな…。)シュン


    イフリート「探索しても無駄だぞ。別の場所を探すんだな」


    ミカサ(ここが最後のチャンスなのに…)


    アカネ「…あーあ、ミカサの元気無くなったー」


    イフリート「本当のことなんだよ…!」ピキ


    どうしよう…もう希望は無いのだろうか…。このまま、また家族を失うのか。






    元の世界に帰ることも、壁の外の世界を探検することも、巨人を駆逐することもできなくなるのか。



    私の中でたくさんの負の感情が溢れ出した。


  55. 55 : : 2013/12/12(木) 19:51:06

    ミカサ「私は…」ポロッ


    アカネ「!」


    ミカサ「私はっこのまま…全て失うの?」ツー


    アカネ「…」


    イフリート「…」


    イフリート「…」ハァ


    イフリートはその場から離れた。アカネはそれを追わずに私を見つめていた。

  56. 56 : : 2013/12/12(木) 20:00:52

    アカネ「…」


    ミカサ「…」グスッ


    アカネ「…ミカサ」


    彼が口を開いた。


    アカネ「お前、諦めたのか?」


    ミカサ「…」


    アカネ「だったら俺はお前を殴る」


    アカネ「お前は壁の中で暮らしてきたからわからねぇかもしれないけどな、ここには壁なんて無いんだぞ」


    アカネ「行く道が無くなったから諦めるとかふざけんじゃねぇよ」


    ミカサ「…」


    アカネ「道なんて自分で作ればいい。いや、自分で作るべきなんだよ」


    ミカサ「…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    エレン『戦え!』


    エレン『戦わなければ、勝てない!』


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    アカネ「だからよ、すぐにそうやって自分のことを終わらせるのはやめてくれないか?」


    私の頭の中にエレンの言葉が過る。

  57. 57 : : 2013/12/12(木) 20:08:39
    ミカサ「…!」


    ミカサ「…そうだ…。あなたの言うとおりだ。この世界はとても広い。そして道がたくさん作れる」


    ミカサ「アカネ、あなたのおかげで私は目を覚ました。ありがとう」




    その時はアカネの言うことがよく理解できなかった。
    でも私は彼の言葉を信じようと思った。














    彼が、私の家族と同じ目をしていたから。



    アカネ「ハハッそいつは良かった!」



  58. 58 : : 2013/12/13(金) 20:26:10







    イフリート「よー泣き飽きたか?」


    アカネ「てめー…雰囲気ぶち壊しやがって」


    イフリート「…」チラ


    ミカサ「…」


    イフリート(顔つきが変わったな…)
  59. 59 : : 2013/12/13(金) 20:39:03

    イフリート(おいアカネ)ズイッ


    アカネ(な…なんだよ)


    イフリート(…)ゴニョゴニョ


    アカネ「…」





    アカネ「おいミカサ」


    ミカサ「?」


    アカネ「付き合え」


    イフリート ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ


    ミカサ「嫌。私にはエレンがいる」


    アカネ「いや そうじゃなくてよ…」


    イフリート「wwwwwwwwwwww」


    アカネ「笑うな」


    アカネ「俺はもともとイフちゃんに用があっt


    イフリート「私の名前は?」


    コゲアカネ「…俺はもともとイフリートに用があってここに来たんだ。その用に付き合ってもらってもいいか?」


    ミカサ「(…もしかするとこの世界で生きていくために必要なものかもしれない)わかった、いいだろう」


    イフリート「…」ニヤリ


    アカネ「イフちゃん、悪い顔してるぞ」


  60. 60 : : 2013/12/13(金) 20:52:01


    ーー火想郷<アルカディア>ーー




    私は言われるがままに2人について来たが…なんだここは…。燃えるように暑い…。



    ミカサ「…ここは何?」


    イフリート「簡単に言うと、炎の郷だ」


    ミカサ(簡単すぎてわからない…)


    アカネ「俺の修行場みたいなもんだ。お前はそれ見てろ」


    ミカサ「見てるだけ?(なんのために修行を…?)」


    イフリート「なんなら乱入してもいいんだぞ?」


    ミカサ「いえ…遠慮しておく」


    アカネ「そうか…。イフリート」


    イフリート「おう、アカネ」


    ザッ
  61. 61 : : 2013/12/13(金) 21:13:14
    二人が名前を呼び合うと、覚悟を決めたかのような顔をして向き合った。



    アカネ「…」グッ


    イフリート「…」


    ミカサ「…?」




    そして次の瞬間、



    アカネ「いくぞ!」ダンッ!




    アカネがとてつもない速さでイフリートに突っ込んだ。


    アカネ「ラァ!」ブン





    イフリート「」ヒラ…


    イフリート「…!」ボォッ





    イフリートも無言でアカネの攻撃に対応する。
  62. 62 : : 2013/12/13(金) 21:18:35

    アカネ「ハッ!」グワッ


    イフリート「…」ブシュ


    アカネ「トォ!」ゴォッ


    イフリート「…!」バチィ


    ミカサ(すごい…!アカネのスキの無い攻撃も、イフリートの冷静さも…!)





    アカネの炎が強くなっていく。それに応えるようにイフリートの炎が眩しく大きくなる。


    …でも、それだけではない。なんなんだろう…この気持ちは…。


  63. 63 : : 2013/12/13(金) 21:27:20


    そうか、私もあの闘いに加わりたい。私はそう思っているのか。




    何故?






    闘争心?
    苛立ち?
    感情移入?




    いや、どれでもない。これは…







    ミカサ「…」ソワソワ




    イフリート「…」




    アカネ「余所見するな!」ブン



    バシッ!




    アカネ「!」


    イフリート「…」ググッ



    イフリートはアカネの鉄拳を素手で受け止めた。

  64. 64 : : 2013/12/13(金) 21:39:28


    イフリート「…やめだアカネ」


    アカネ「はぁ!?」


    イフリート「ミカサ。お前、こいつの修行を見ていてどんな気持ちになった?」パッ


    ミカサ「え?…」


    アカネ「おいイフちゃん!」


    イフリート「ちょっとお前は黙ってろ。それで、どうなんだ?」


    ミカサ「…私は…。よくわからない」


    イフリート「でも何かを感じたか?」


    ミカサ「…そうなのかもしれない」


    イフリート(思ったとおりだ)
  65. 65 : : 2013/12/13(金) 21:49:43

    イフリート「アカネ、今日はもう終わりな」


    アカネ「ふざけんなヴォケ!あんなん修行に入らねえよ!」


    イフリート「私にも考えがあってやってるんだ、わかってくれよ」


    アカネ「イヤダーモットヤリタイー!」


    ミカサ(子供か…)


    イフリート「そうか、ちょっと来いトマト野郎」グイッ


    ミカサ(終わった…)( -人-)


    アカネ「な、なんだよ!てかミカサはなんで合掌してるんだ!?」ズルズル


  66. 66 : : 2013/12/13(金) 21:50:25
    ヤヴァイ連投してもた…
  67. 67 : : 2013/12/13(金) 21:53:36
    ここら辺はちょっとマイナーかつ自分なりの解釈が含まれていますのでディバゲのイメージを崩したくない方は>>69まで飛ばすことをお勧めします。



    ズルズル


    アカネ「おい離せって!なんなんだよ一体!」


    イフリート「喚くな燃やすぞ」ゴゴゴゴゴ


    アカネ「すんませんでしたイフリート姐さま」orz





    アカネ「それで…どうしたんだ、いきなりやめるなんて」


    イフリート「あいつ、私たちを見て何かを感じたらしい」


    アカネ「だからなんだよ」


    イフリート「何を感じたかわかるか?」


    アカネ「さぁな、ミカサと会ったばっかだし」


    イフリート「考えろ馬鹿。私たちはその時何をしてた?」


    アカネ「修行だろ?」


    イフリート「もっと詳しくだ」


    アカネ「えっと…。


    俺がイフちゃんに突っ込んで、
    お前がそれをかわして炎でカウンターして、
    俺も負けじと炎を出して、」


    イフリート「もういい。要約すると私たちが炎をぶつけ合ったってことだ」


    イフリート「それに応じてミカサは何かを感じた…」


    アカネ「炎をぶつけ合って、何かを感じた…」
  68. 68 : : 2013/12/13(金) 21:54:06
    アカネ「…!」ハッ!


    アカネ「共鳴<リンク>か!」


    イフリート「やっとわかったかトマト野郎」


    アカネ「へー!ミカサにも炎の才能がな…。…ってお前は最初からわかってたんだな」


    イフリート「あぁ、あの顔つきは普通の人間じゃ出来ねぇだろうからな」


    アカネ「じゃあイフちゃんミカサの立体なんたらの改造してやれよ!」


    イフリート「してやってもいいが…。あいつ見た感じめちゃんこ筋肉質だぞ」


    アカネ「…マジカ」


    イフリート「」コク


    アカネ「でももったいねえよな、ミカサは炎のドライバを使えるんだろ?」


    イフリート「ミカサってのはそれすらもいらないってことだろ。んじゃ、話は終わりだ」


    アカネ「おう、すまねぇなイフちゃん」


    イフリート「あ、待ってくれアカネ!」


    アカネ「ん、どうした?」


    イフリート「お前、私のことイフちゃんって呼んだな?」ニコッ


    アカネ「」
  69. 69 : : 2013/12/13(金) 21:54:49

    ーー数分後ーー




    ミカサ「!」


    イフリート「待たせたな」


    ミカサ「構わない。アカネは…大丈夫?」


    コゲアカネ「…大丈夫に見えるか?」


    ミカサ「…」


    ミカサ「もっと大人になって」


    アカネ「いや、修行が潰されてダダこねてやられたってわけじゃねぇんだが…」


    ミカサ「そういえばあなたは何のために修行をしているの?」


    イフリート(やべっ)アセッ


    アカネ「…」


    イフリート「み、ミカサ、それはだな…」アタフタ


    アカネ「…ちょっと話すか」


    イフリート「おい…大丈夫か?」


    アカネ「問題ねぇよ」
  70. 70 : : 2013/12/13(金) 22:05:35
    アカネ「俺の親父は、ディバインゲートで常界に流れ着いた悪魔たちに殺戮されたんだ」


    アカネ「だから俺はディバインゲートから生まれた統合世界をイグナイトで壊すことを決めたんだ。仇取りのつもりでな」


    ミカサ「そう…辛い思い出をすまない」


    アカネ「いやいいんだ。…『世界評議会』って知ってるか?」


    ミカサ「(そういえばエリカが…)聞いたことは…」


    アカネ「統合世界を正常化させるとか言われてるけどな…。あいつらの計画だった」


    ミカサ「え…?」


    アカネ「俺が統合世界を壊すためにイグナイトを強くさせてそれを利用するって魂胆だったんだよ」


    アカネ「それで俺は目標が変わった。統合世界を潰す前に、あいつらをぶっ潰すために強くなる。イフちゃんと一緒にな。親父のためにも…」


    イフリート(こんなシリアスな空気じゃつっこめねぇよ…)




    知らなかった…。エレンや私以外にもこんな思いをしていた人がいたなんて…


    しかも人間の手によって…。そんなの…惨すぎる…。






    アカネ「…まぁ巨人が相手のお前に言ってもわからないよな!ハハハ…」


    ミカサ「…あなたの気持ちは、よくわかる!」


    アカネ「え?」


    ミカサ「私も人さらいに両親を殺された。だから家族を失う辛さは私が1番わかっている」


    アカネ「ミカサ…」


    ミカサ「ので、私はあなたを応援しよう」


    アカネ「…ありがとな」



  71. 71 : : 2013/12/14(土) 13:02:41




    イフリート「ミカサ、お前はこれからどうするんだ?」


    ミカサ「私は…手当たり次第にエレン達を探す。少しでも手がかりがあればその場所へ行く」


    イフリート「そうか、じゃあ行くぞ」


    アカネ「頑張れよ!」


    ミカサ「ありがとう、では」









    ミカサ アカネ「…え?」






    イフリート「ん?だから行くぞって。さっき闇の起源<オリジン>と連絡取ったら一人いたみたいだから」


    アカネ「」


    ミカサ「」
  72. 72 : : 2013/12/14(土) 13:45:21

    アカネ「…ちょっと待てお前」


    ミカサ「いつから…?」


    イフリート「お前が泣いてたとき」


    ミカサ「」


    ミカサ「…なぜそれを黙っていたの?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


    アカネ(ミカサが般若面に…)カタカタ


    イフリート「お前について知りたいことがあったからだ。もう解決したからもういいけど」


    アカネ(それに屈しないイフちゃんもすげぇ)


    イフリート「でも問題はねえ。無事だって言ってたしな」


    ミカサ「そう…。だがもし万が一のことがあったら直ちにあなたを削ぐ」


    イフリート「」←悟った



    イフリート「あ、アカネ!今すぐに準備しろ!ミカサも早く家族に会いたいだろうからよ!」


    アカネ「完全に不利になったなお前」


  73. 73 : : 2013/12/14(土) 15:49:48


    ーー道中ーー


    アカネ「魔界<へリスティア>まで歩くのか…」


    イフリート「いや、シュラで待ち合わせることにした」


    ミカサ「シュラ?」


    アカネ「よりによってなんでそんなとこなんだ…」


    イフリート「火想郷<アルカディア>と死後郷<エリシュオン>から一番いい場所だからな。それに審判の日も終わって平和なんじゃね?」


    アカネ(不安しかねぇ…)


    ミカサ「よくわからないけど、急ごう。エレンに何かがあったらいけない」スタスタ


    アカネ「なぁ…ミカs


    ミカサ「何?」ギロッ


    アカネ「ナンデモナイッス」


    ミカサ「なら行こう」タッタッタッ


    イフリート「おっおい慌てるなって!」


    アカネ「待ってくれよ!」タッタッタッ
  74. 74 : : 2013/12/14(土) 16:24:39

    ーー白帝楼閣シュラーー


    ミカサ「ハァ…ハァ…エレンは…アルミンは何処?」


    アカネ「」チーン


    イフリート(精霊で良かったー…」


    アカネ「聞こえてるぞ」





    2人がここにいる…!また会える…!



    何処に、何処にいるの?


    一緒に帰って、一緒に巨人共を駆逐して、一緒に外の世界を探検しよう…!











    「おーいミカサー!」




    ミカサ「!」

  75. 75 : : 2013/12/14(土) 16:33:24





    振り返ると、


    私の家族が


    私の希望が


    私の好きな人がいた。









    ミカサ「エレン!」ダキッ


    エレン「うぉ!?ッハハ久しぶりに会った気がするzってイダダダダダダミカサいてぇよ!」ミシミシミシミシ


    ミカサ「良かった…。最悪なことにならなくて…本当に良かった…!」ポロポロ


    エレン「ミカサ…」


    エレン「俺は巨人を駆逐するまでくたばんねぇよ。だからもう泣くなよ、な?」ナデナデ


    ミカサ「うん…うん…!」ズビッ









    イフリート「イイハナシダナーってことで、一件落着だな!」


    アカネ「いいな…家族って…」


    イフリート「…」


    アカネ「き、気にしなくていいからな!?それにあいつら、家族と言うよりも恋人同士に見えるなwwww」


    イフリート「違いねえwwwwミカサは養子らしいからな、結婚の余地はあるぞww」


    アカネ「wwwwww

    …おい、あれって…」


    イフリート「ん?どうしt…」


  76. 76 : : 2013/12/14(土) 16:59:55


    エレン「そういえばアルミンはいねぇのか?」


    ミカサ「え…?私はてっきりエレンの方にいるかと思っていたけど…」




    私たちは3人でこの世界に流れこんだ。でも私たちの親友の姿が見当たらない。



    アルミンはどこ?






    正解を導き出す力を持っている彼はどこにいるの?




    私たちが途方に暮れていると



    エレン「…おいミカサ…なんだあれ…」


    ミカサ「エレン…?」




    エレンは血相を変えて私の後ろを見ていた。


    私はその方へ振り向くと…


    アカネ「ミカサ!」タッタッタッ









    楼閣の奥から鈍い足音と共に、白銀の機械が現れた。






    まるで獣のようなそれは、遠吠えのような機械音を唸り立てて立ちはだかった。






    ミカサ「何なの…これは…?」



    アカネ「ミカサ…これがーー」







    アカネ「ーー自立型ドライバだ」


    ーーTo be continued
  77. 77 : : 2013/12/14(土) 17:08:25
    書き終わったー!…って見返してみたらなにこの厨二作品(真顔)。
    まぁディバゲ自体が厨二っぽいししょうがないよね!←
    序盤の家はフレイムタンの家と思ってください。不自然な点も多いかもなぁ…。
    最後に、この作品を最後まで読んでいただきありがとうございました!!
  78. 78 : : 2013/12/14(土) 17:12:24
    そして、12月下旬にディバインゲート×進撃の巨人コラボがついに開始!
    ディバインゲートに興味を持った方、この作品をもっと楽しみたい方はApp store、Google playより是非ダウンロードしましょう!(宣伝乙
  79. 79 : : 2013/12/14(土) 17:31:46
    http://www.ssnote.net/archives/4912
    特に理由の無い続編できました!
  80. 80 : : 2013/12/14(土) 23:42:23
    ミカサばっかしかでてこんかったから
    なんかおもんない
  81. 81 : : 2013/12/15(日) 10:25:55
    >>80
    確かに偏ってますね…。
    訂正させていただきます

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著者情報
kawanonagare060

水無月

@kawanonagare060

この作品はシリーズ作品です

進撃の巨人×ディバインゲート シリーズ

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