このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
Ellen・Yeager
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- 1 : 2015/12/02(水) 22:54:13 :
- ※毎日1スレか2スレ程度の亀更新です
ストーリーはおおかた決まっていますが細かい所等の修正なども多々あると思われますので毎日の更新の保証もいたせません
励みになるコメント等は筆者からさせてもらうととても嬉しいですが読者の読みやすさを考えて、増えすぎてしまった場合は非表示等の対応をとらせていただく場合がございますのでご承知ください
また読者の方からストーリーに関するご意見を頂きましても、それをssに反映させることは恐らくないと思うので、安価のような要望はご遠慮ください(特にカップリング等)
以上の事柄にご理解ご協力をいただける方々はこのままこの作品を楽しんでください
では、よろしくお願いします
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- 2 : 2015/12/02(水) 23:08:34 :
- 「くそっ!また負けた!」
「動きが直線的すぎるんだよ」
対人格闘訓練中の広場では104期の訓練生達が賑やかながらも緊張したような空気で訓練に取り組んでいるいつもの風景が広がっていた
「ちくしょう.....よしっ!もう一回頼むぜアニ!」
そしてこの少年エレン・イェーガーもまたいつもと同じ台詞で教えを請うのだ
「もう少し考えてから体を動かしなよ....あんたみたいな訓練馬鹿に付き合うこっちの身にもなってほしいもんだね」
この金髪で青眼の少女....アニ・レオンハートに
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- 3 : 2015/12/03(木) 17:32:53 :
- 「そんなこと言わずにもう一回頼..」
「そこまで!!今日の訓練は以上!速やかに食事を取って明日の訓練に備えるように!解散!」
教えを請うエレンの声は今日の訓練の終了を告げる教官の声に遮られてしまった
「残念だったね....じゃあ私はこれで...」
終了が告げられると同時にアニはくるりと背を向けてそう言った
「今日もありがとうなアニ!!また次も頼むぜ!」
エレンはアニの背中に感謝の言葉を投げかけた
「どうも」
そっけないその返事の中にもアニなりの気持ちが込められていることをエレンは知っていた
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- 5 : 2015/12/04(金) 17:54:49 :
- 「今日の座学は考えさせられることが多かったよ!!特に立体起動装置の仕組みなんかは....」
「アルミン....飯食おうぜ...」
訓練が終わり訓練生が束の間の休息を互いに楽しみながら食事を進めるこの食堂で
「アルミンは機械や情報の話になると夢中になってしまう....昔から変わらない」
まるでもう止まれないとでもいうかのような勢いで話し続ける金髪の少年とそれをたしなめるこの時代では珍しい艶やかな黒髪の少女...........アルミン・アルレルトとミカサ・アッカーマンと共にエレンは食事をとっていた
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- 6 : 2015/12/05(土) 22:00:37 :
- 「ごちそうさまっと」
そう言って腰をあげたのはエレンだった
「エレン随分早いね」
「あぁ、ちょっと約束があってな」
言いながらエレンはいそいそと食器をトレイに載せていた
「待って」
そう言ってエレンの腕を掴んだのはミカサだった
「なんだよミカサ」
「最近エレンは約束があるといって早く席を立つことが多い......一体誰と約束しているの?」
漆黒の瞳を近付けてミカサはエレンを問い詰めた
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- 7 : 2015/12/05(土) 22:51:01 :
- 「別にお前に言う義理はねーだろ」
エレンはうんざりしたようにそう言った
「言えないということはやましいことがあるということ」
「お前なぁ...いい加減にしねぇと...」
「はいストップストップ落ち着いてね2人とも」
2人の間にアルミンが入り込み、制して言った
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- 8 : 2015/12/05(土) 23:05:40 :
- 「ダメじゃないかミカサ、そんなにプライベートなことに深く突っ込んじゃ」
「それにエレンもそんなに強く当たらなくてもミカサが解ってくれることくらい解るでしょ」
しっかり2人それぞれの間違いを見つけて注意する所にアルミンの人柄が現れている
「ごめんなさいエレン。私は少し....冷静じゃなかった...」
自分が悪かったと思ったようでミカサが少ししょぼんとしながらエレンに謝った
「俺も悪かったよ...ゴメンなミカサ」
頭をかきながらエレンが言った
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- 9 : 2015/12/06(日) 21:18:43 :
- 「って結構時間経っちまったな俺そろそろいくわ」
「消灯時間までには寮に戻ってきてよエレン!」
「わーってるって」
そう言ってエレンは食器を片付けて食堂から出て行った
「でも...本当に誰と約束しているんだろう...」
食堂を出て行く親友の背中を見送りながら、アルミンはポツリと呟いた
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- 10 : 2015/12/10(木) 21:58:31 :
- ギシッという音を鳴らしてエレンは寝転んだ
「ふぅ........やっぱりここの景色はいいもんだな」
ミカサとアルミンと別れてやってきた場所は食堂から少し離れたところにある訓練道具用の倉庫の屋根の上だった
実際の所エレンには人との約束は無く、ここでのんびりと夜空を見上げているだけだった
(こうしていると色んなことを思い出すな....ここからの景色はなんとなく....家の屋根の上に似てるからか....)
(ただ少し1人になる時間が欲しくてミカサ達には嘘をついた。人との約束があると言えばついてこれないと思ったから...)
今日も1人で就寝前まで星を観ているだけの予定だった
なのに
「どうしてここにいるんだよ....アニ」
エレンが視界に捉えたのはさっきの自分と同じ慣れた手付きで屋根の上に登ってきたアニの姿だった
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- 11 : 2015/12/12(土) 21:54:18 :
- 「あんたこそ.....」
そう言ってエレンから人1人分程度の間を空けて腰掛けるアニの姿は初めてここに来たのでは無いことが解る位に手慣れていた
「ここ、俺しか知らないと思ってたんだけど」
「奇遇だね....私もだよ」
「こんなとこに何しに来たんだよ」
「あんたこそ....」
「それ...二回目だぞ」
そこからは特に取り留めの無い会話で間を繋いでいた
「ここの景色はさ...何となく俺の家の上からの景色に似てんだよ」
そんな時、初めの問答にエレンが答えた
「へぇ....そう..なんだ...」
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