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お父さんと話したこと…
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- 1 : 2015/11/14(土) 22:01:35 :
- ある日、私は丘の上でお父さんと話していた。
青空がとてもキレイな日。
「いいか、アニ。この世界には辛く、悲しく、苦しいことがたくさんあるんだ。
逃げだしたくなることもある。
でも一度決めたことは最後までやり遂げなければならないんだ。
わかるかい?」
アニ「…うん、わかるよ。」
「じゃあ、お父さんと約束だ。」
アニ「うん!」
お父さんがその時、私を抱きしめて言った。
「アニ、お前はもしかしたらこれからとても辛い任務を遂行しなければいけないかもしれない。
だが、辛くても、悲しくても泣いてはいけないぞ。」
お父さんの目はとても悲しそうな目をしていた。
…ヒュー
風が丘の上を駆ける。
なんとなく嫌な感じがした。
具体的は言い表せない。
けれど、なんだか風がなにかを運んできているみたいだ。さっきから急に風が吹きっぱなしだ。
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- 2 : 2015/11/14(土) 22:22:28 :
- 朝、私は話し声で目覚めた。
お父さんと誰かが玄関の方で話しているみたい。
嫌な予感しかしなかった。
昨日のお父さんとの話…
そっと部屋を出て物陰から話を聞いていた。
「何故アニなんですか⁉︎他にもたくさんいるはずじゃ…そんな危ない任務、アニには…」
「レオンハートさん、これは決定事項です。他にも2名、ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーもいます。出発は3日後です。明日、巨人化のテストを行います。では。」
「わかりました。」
巨人化…出発…テスト…
私は目の前が真っ暗になった。
その場に崩れ落ちた。
「…!アニ…」
お父さんが私の方に駆け寄ってくる。
「…聞いていたのか。」
アニ「うん。」
「なら話は早い。お前には任務がかせられた。とても遠くの北の方に人類が住む居住区域がある。とても高い壁に囲われているんだ。
お前がやることはライナーとベルトルトは3人でその壁を壊して、中の人類を滅ぼすことだ。」
壁の中の人類を…滅ぼす…
アニ「なんで、壁の中の人を殺すの⁉︎同じ人類でしょ?」
「…違うんだ、アニ。いいか?よく聞いてくれ。
壁の中に住んでいる人類はお父さん達やその仲間達のご先祖様を壁の中外に追い出して殺そうとした悪魔なんだ。
今まではこうやって村を作って気づかれないように生活をしていた。
だが、最近ここの存在に気づき初めたんだ。
殺すために外に追い出した人達が生きていたら、また殺しにくるだろう。だから、先にやらなくてはいけないんだ。
やらないとここはなくなってしまうんだ。
わかってくれるね?」
壁の外に追い出した…悪魔…
アニ「…わかった。やるよ。ここがなくなったら嫌だもん!」
「よし、それでこそお父さんの娘だ!
頑張ってこいよ?」
アニ「うん。」
「よし、今日は好きなものを作ってやろう。何がいい?」
アニ「えーっとねー、シチュー!」
「よし、楽しみにしておけよ!」
私はこの時、お父さんの悲しそうな目に気づくことができなかった…
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- 3 : 2015/11/14(土) 22:36:12 :
- 私たち3人は壁の前に立っていた。
約束したことを果たすため、拳を固めて胸をはって立っていた。
あの日、私たちは出発した。
私たちの敵がいる、壁へ。
出かける前に、お父さんが泣きながら私に話しかけてきた。
「アニ…すまなかった。俺が間違っていた。
今さら許してくれとはいわない。
ただ、これだけは約束してくれ。
生きて帰ってくると」
アニ「…行ってきます。」
アニ「(私には巨人化できて、ケガも回復させられる能力を持っているのになぜそんな心配をするのだろうか…?)」
「(俺があの時に巨人化の薬なんてうったから…それがなければあいつに任務を負わせることはなかったのに…すまない…)」
その後はとても辛かった。
何度も巨人に追い掛けられたし、思ったよりも壁はずっと遠い。
何日もかけてやっとこの壁にたどり着いた。
隣にいるライナーとベルトルトを見た。
無言で頷く。
手を噛み切る。
これから私たちは任務を果たす…
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- 4 : 2015/11/14(土) 22:52:40 :
<嫌あああぁぁぁぁぁー!
<お母さん!お母さん!お願いだから目を開けて⁉︎
<助けて!助け…
<嫌…やめて!….こっちへ来ないで!きゃぁぁぁ!
<グッ…痛い…いや…ぎゃぁぁぁぁ…
あちこちから悲鳴や叫び声が聞こえてくる。
これが地獄というものなのだろう。
1人の叫び声が耳に入った。
<お父さん!嫌だ…そんな…死なないで…私を1人にしないで!巨人が来ちゃうよ⁉︎早く!ねぇ!
ズキッ…
胸が痛む…
違う、こいつらは私たちを壁の外に追いやった敵なんだ…
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- 5 : 2015/11/14(土) 23:49:03 :
- 私たちは3人開拓地に行った後に訓練兵団に入った。
もうあれから5年か…
もうすぐで「決行の日」が来る。
でも、前より躊躇いがでてしまった。
これは大きな誤算だ。
人と仲良くなりすぎると後が辛いから、と思って仲良くしていなくてもやっぱり辛いや。
それに、好きな人もできてしまったのも大きな誤算だ…
ダメだ。こんな思いは取り払って任務に集中しなくちゃ…
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あんた…まさか、ミーナ…?
1人の死体を見つめる。
そんな訳…ないよ…ね
唯一友達と呼べる子だった。
そんな…
アニ「ごめんなさい…」
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- 6 : 2015/11/14(土) 23:53:24 :
- 所属兵団を決める日。
話し合った結果、私が憲兵団、ベルトルトとライナーが調査兵団ということになった。
本当なら皆で憲兵になるはずだったんだけど、予想外のことになってしまったから。
エレンが巨人化できる能力を持っていた。
エレンは私たちのこれからを大きく左右することとなるだろう。
私たちにはエレンが必要だ。
そのために見張り役として2人が調査兵団に入ることとなった。
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- 7 : 2015/11/15(日) 00:10:36 :
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「アニ、頼みがあるんだ。」
アルミンが話しかけてくる。
この前の壁外調査で女型の巨人が大方わたしだろう、という目星でもついたのだろう。
アルミンが言った「死に急ぎ野郎」に反応してしまったのは失敗だったね。
いつもの私をみていたアルミンの目じゃない。
エレンも私を疑いの目で見ている。
本当のことだからしようがないんだけど、少し悲しいや。
好きな人にこんな目で見られるなんてね。
私は巨人化する。
それに続くようにエレンも巨人化する。
お父さん、お父さんがあの時に言っていた言葉の本当の意味がやっとわかったよ。
『辛く、悲しく、苦しいことがあっても泣いてはいけない。』
私は今、とても辛い。苦しい。
愛している人と対峙して戦わなければいけないのだから。
エレンに格闘術を教えたのは失敗だったか、と思う反面少しよかったとも思う。
教えたからこそ、エレンも自分の身を守ることができるから。
…それしにてもどうしよう。
私はとても追い詰められている。このままじゃ私は不利だ。
…壁を登る。これしかない。
皆、本当にゴメン。
謝って許されることで無いし、すごく自分勝手なのはわかっているけれど、これが私の生き方なんだ。
…ザクッ
「アニ。落ちて。」
トンッ
ミカサ。あんたもやっぱり私をそういう目で見るのね。
このままだと私は捕まってしまう。
…これしかない。
お父さん、ごめんなさい。
私は故郷に帰れない。
でも、これが私の選んだ道だから。
情報を渡すくらいなら水晶に閉じこもるよ。
約束、守れなくてごめんなさい。
水晶の中からみた空はとても透き通っていて、かすみがすこしたなびいていた。
〜fin〜
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- 8 : 2023/07/09(日) 19:43:33 :
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http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
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2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
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36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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