この作品は執筆を終了しています。
エレン「エピソードⅣ」 ミカサ「新たなる希望」 進撃×スター・ウォーズ
-
- 1 : 2015/11/11(水) 14:56:14 :
- 進撃×スター・ウォーズのコラボもいよいよ後半。エピソードⅣ、新たなる希望のスタートです。
この作品で漸く主要キャラが勢ぞろいしますw
前作「シスの復讐」から19年後のお話になります。
それでは、よろしくお願いします<m(__)m>
<主な登場人物>
エレン・イェーガー・・・・・・タトゥイーンの貧しい農場に暮らす青年。19歳。
ミカサ・アッカーマン・・・・・・反乱同盟軍の指導者の一人。19歳。
アルミン・アルレルト・・・・・・19年前のジェダイ粛清を生き残ったジェダイ・マスター。57歳。
ジャン・キルシュタイン・・・・・・荒くれ者の密輸業者。29歳。
チューバッカ・・・・・・ジャンの相棒のウーキー。
ベルトルト・フーバー・・・・・・エレンの幼馴染み。19歳。
ライナー・ブラウン・・・・・・エレンの一個上の幼馴染み。20歳。
フランツ・ラーズ・・・・・・エレンの叔父。厳格だが、エレンの将来を想っている。42歳。
ハンナ・ラーズ・・・・・・エレンの叔母。エレンとフランツの仲裁によく入る、心優しき女性。42歳。
ドット・ピクシス・・・・・・反乱同盟軍将軍。65歳。
ジェル・サネス・・・・・・帝国のグランド・モフにして、実質ナンバー2。64歳。
ダース・ヴェイダー・・・・・・銀河皇帝の密使にして、シスの暗黒卿。42歳。
-
- 2 : 2015/11/11(水) 14:58:19 :
遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・・・・
銀河共和国が崩壊し、ジェダイ・オーダーが壊滅してから19年余りが過ぎた頃・・・・・・
場所は銀河系の中枢から遥か彼方、アウター・リムの惑星、タトゥイーン。
その大気圏上空において、ミカサの外交船であるタンティブⅣが、帝国軍のスター・デストロイヤー<デヴァステーター>の追撃を受けていた。
http://www.starwars.jp/wiki/images/6/67/Devastatortantiveiv.jpg
緑のターボ・レーザーを放ちながら追撃してくるデヴァステーターから、赤のターボ・レーザーを放って必死に逃れようとするタンティブⅣ。
だが・・・・・・・・・・・・
ドゴォンッ!!
ターボ・レーザーの一撃が、タンティブⅣの主反応炉 を破壊した。
「ああ、狂気の沙汰だ!」
タンティブⅣの船内において金色のボディに銀色の右足を持つC-3POが叫んだ。
「主反応炉 を破壊されてしまっては・・・・・・お姫様も今度ばかりは・・・・・・。」
C-3POはため息をつき、相棒のR2-D2にこう話した。
R2も流石に心配そうな電子音を立てた。
-
- 3 : 2015/11/11(水) 14:59:32 :
速力の低下したタンティブⅣは、遂にデヴァステーターのトラクター・ビームに拿捕されてしまった。
目に見えない引力が、タンティブⅣをデヴァステーターのハンガー・ベイへと引き寄せていく。
帝国軍の侵入に備えて、タンティブⅣの乗組員たちが銃を手に、タンティブⅣの入り口へと慌ただしく移動し始めた。
ガコォン・・・・・・・・・・・・
「!! な、何です!?」
C-3POが間抜けな悲鳴を上げた。
タンティブⅣの外から不気味な音が響き、それから、船内は静寂に包まれる。
乗組員は、出入り口の扉の前で、静かにその時を待っていた・・・・・・。
ギュイイイ・・・・・・ドゴォンッ!!
突然、白い扉が赤い火花を散らし、次の瞬間には大爆発した。
そして、煙の奥から、帝国軍のストーム・トルーパーの一隊が、レーザーを連射しながら突撃してきた。
赤いレーザーが飛び交い、銃撃戦が始まった。
※ストーム・トルーパー
http://www.starwars.jp/wiki/images/c/c0/501stLegion2.jpg
「うわッ!」
「ぐあッ!」
だが、特殊な訓練を受けたストーム・トルーパーたちに、外交船の乗組員たちはなすすべもなく撃ち殺されていく。
次から次へと進撃してくるストーム・トルーパーの勢いに負け、乗組員たちは後退を余儀なくされた。
その中を、R2-D2とC-3POは必死に逃げ惑っていた。
「R2? ミカサ姫はどこ行ったんだろう!? ってうわぁっ!!」
危うく顔面にレーザーが当たりそうになり、また間抜けな悲鳴を上げるC-3PO。
そんなことなどお構いなしにミカサを探し続けるR2。
二体のドロイドは、乗組員と帝国軍が銃撃戦を繰り広げている中をかいくぐって、脱出ポッドのある区画へと入っていった。
-
- 4 : 2015/11/11(水) 15:00:12 :
-
破壊された出入り口の周りには、撃ち殺された何体かのストーム・トルーパーと、この船の乗組員の遺体が転がっている。
するとそこに、鋼鉄の肺を持つ、2メートルを超す大男が入ってきた。
コー ホー
不気味な呼吸音を響かせるその男は、身長2メートルを超す、黒い仮面と装甲服に身を包んだ不気味な大男。
シスの暗黒卿、ダース・ヴェイダーはストーム・トルーパーを引き連れて、船内へと進撃してきた。
※ダース・ヴェイダー
https://thebestpictureproject.files.wordpress.com/2011/01/starwars3.jpg
この船の乗組員は、実際のところ、反乱同盟軍の兵士であった。
反乱同盟軍―――――――――――横暴な銀河帝国に対して、ハンジ・ゾエ、ナイル・アッカーマン、ガーム・ベル・イブリスが中心となって設立された反乱組織。
ナイルの娘であり、実質的な指導者の一人であるミカサ・アッカーマンは、R2に“とあるデータ”と“重要なメッセージ”を託した。
「R2-D2、君は一体どこにいるんだい!?」
R2が途中で置いてけぼりにしたC-3POが近づいてきたので、ミカサはメッセージを中断した。
ミカサは銃を手に取ると、別の区画へと身を潜めた。
R2は何事もなかったかのようにC-3POに近づいてきた。
「君は一体どこに行っていたんだ? ん? 待って! どこ行くの!?」
R2はC-3POの前を通り過ぎ、ミカサとは別の区画へと移動し始めた。
-
- 5 : 2015/11/12(木) 00:08:37 :
- ミカサはクロスオーバー物と登場が
どうしても遅くなるみたいですね
-
- 6 : 2015/11/12(木) 13:12:59 :
- >>5
コメントありがとうございます。
やっとミカサを登場させられて私もホッとしていますw
後半はミカサ抜きでは盛り上がりませんので、彼女には頑張ってもらいますw
-
- 7 : 2015/11/12(木) 13:13:31 :
-
タンティブⅣの船内は、ダース・ヴェイダー率いるストーム・トルーパーの一体に占拠されてしまった。
生き残った兵士たちも両手を頭の上に上げさせられ、銃を突きつけられて歩かされていた。
船内を捜索していたストーム・トルーパーの一人が、この船の艦長であるマルロを尋問していたヴェイダー卿の元へとやってきた。
「デス・スターの設計図はメイン・コンピューターの中にはありませんでした。」
「だから言っているだろう! この船は・・・・・・・・・・・・あがッ!」
すると、ヴェイダー卿はマルロの首を掴むと、ゆっくりと持ち上げた。
足が宙づり状態になり、マルロは両手を必死にヴェイダー卿の手を掴んだ。
「傍受したデス・スターの設計図をどこにやった?」
「こっ・・・・・・この、船は・・・・・・がい、こう使節の・・・・・・船、で・・・・・・・・・・・・」
「ならその特使はどこにいる!? 答えろッ!!」
「あっ、あがっ・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
次の瞬間、マルロの両腕はだらしなく下へと垂れ下がった。
ヴェイダー卿は勢いよくマルロの死体を放り投げると、あたりへ怒鳴り散らした。
「船内をくまなく探せッ! 乗組員は生きたまま俺の元に連れて来いッ!!」
他の反乱軍兵士たちは震え上がった。
気短なダース・ヴェイダーの逆鱗に触れること―――――――――それは即ち死を意味していた。
-
- 8 : 2015/11/12(木) 20:43:06 :
二体のストーム・トルーパーが、脱出ポッドのある区画に入ってきた。
銃を構え、慎重に捜索する二人の兵士。
すると突然、赤い閃光が飛んできた。
「ぐあっ!!」
「うわっ!!」
ミカサの銃が火を噴き、瞬く間に二体のストーム・トルーパーを駆逐した。
いざとなれば、ミカサは最前線で戦うだけの度量と強さを持ち合わせていた。
__________何とか、時間稼ぎを・・・・・・。
次から次へとやってる兵士たちを、ミカサは銃や素手でなぎ倒していく。
「し、至急おう・・・・・・ぐああぁッ!!」
通信をする暇さえ与えず、トルーパーたちは地面へと臥した。
だが・・・・・・
「!?」
___________喉が。
呼吸が・・・・・・
出来ない・・・・・・
突然、ミカサの喉がひとりでに絞まった。
まるで、見えない手に首を絞められているような感覚だった。
「ぐっ!」
そのままミカサは銃を取り落とした。
その銃を拾ったのは・・・・・・・・・・・・
「これまでだな、ミカサ姫。」
ダース・ヴェイダーが握った右手の拳を広げると、漸く絞まっていた喉が開いた。
激しく咳をして、ミカサは膝をついた。
膝をついたミカサを、暗黒卿は冷然と見下ろした。
「ゲホッ! ゲホッ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダース、ヴェイダー・・・・・・。あなたは、横暴だ。外交船を、攻撃するなんて。」
「下手な芝居は止めるんだな、ミカサ・アッカーマン。反乱軍のスパイから傍受したデス・スターの設計図はどこにある?」
「言っていることが分からない。私は外交任務で、帝国元老院の一員としてオルデランに―――――――「貴様は反乱軍の一員だ! この裏切り者がッ!」
ヴェイダーが激昂していると、周りにストーム・トルーパーたちが集まってきた。
「連れていけッ!!」
ヴェイダー卿がそう命ずると、ストーム・トルーパーはミカサを立たせ、錠をはめてスター・デストロイヤーへと連行していった。
-
- 9 : 2015/11/12(木) 20:44:46 :
「何やってるんだ、R2! そこは立ち入り禁止区域だぞ!」
R2はC-3POの言葉を無視し、脱出ポッドの入り口を開けると、頭だけ振り返って電子音を立てた。
「バカはそっちだろ! 誰かに見つかる前にこっちに来るんだ!」
R2にだけは強気に出るC-3POは反論した。
対して、R2は少し諦めたように電子音を立てた。
「極秘任務だって? 設計図って何だ!? 訳の分からないこと言ってないで戻るんだってうわあぁッ!!」
向こうから流れ弾が飛んできて、C-3POの近くで爆発した。
「嫌な予感がする。」
ぶつぶつと文句を言いながら、結局C-3POも脱出ポッドに乗った。
ボシュウッ!!
タンティブⅣから、脱出ポッドが一つ、宇宙空間に向かって放たれた。
その様子は、スター・デストロイヤーの砲台からも確認できた。
「!! 脱出ポッドが発射されました!!」
「待て! 生命反応がない・・・・・・・・・・・・誤射だろう。」
そのポッドは、しかし、生命反応がないことを理由に見過ごされた。
脱出ポッドの中から、R2と3POはスター・デストロイヤーに拿捕されたタンティブⅣを覗いていた。
「船がそんなに壊れているようには見えませんが・・・・・・・・・・・・ところでR2? このポッドは安全かい?」
不安そうにつぶやくC-3POに、R2は“多分”と電子音で呟いた。
小さな脱出ポッドは、まるで運命に引き寄せられるかのように、惑星タトゥイーンへと近づいていった。
第1話
始まり
-
- 10 : 2015/11/12(木) 20:46:21 :
-
「ヴェイダー卿。ここでミカサ姫を捕えるのはまずいのでは?」
「何だ?」
ミカサを連行したヴェイダー卿に、部下である帝国軍の士官が懸念を示した。
「元老院にこのことが知れたら、元老院は反乱軍支持に回りかねません。」
「ふん、反乱軍のスパイを追跡して彼女に辿り着いたのだ。俺が秘密基地の場所を吐かせる。」
ヴェイダーは部下の懸念を一蹴した。
「俺に考えがある。元老院には船の乗組員は全員死んだと伝えておけ。」
「はい、閣下。」
すると、もう一人の士官が入れ替わりで報告に訪れた。
「ヴェイダー卿。デス・スターの設計図はこの船にはありませんでした。送信された形跡もありません。ですが、生命反応がない脱出ポッドが一つ、射出されました。」
「ふん、小賢しい女だ、ミカサ・アッカーマン。」
ヴェイダー卿は鼻を鳴らした。
「と言いますと?」
「自らが囮になって、脱出ポッドに設計図を乗せて撃ち出す時間を稼いだのだ。」
「!! 何と。」
ヴェイダー卿は冷静になって、改めて部下に命じた。
「直ちに分遣隊を送ってポッドを回収しろ、司令官。邪魔するものは殺せッ! いいな?」
「はい、閣下!」
直ちに分遣隊を乗せたシャトルがタトゥイーンへと降下していく。
ヴェイダー卿とミカサを乗せたデヴァステーターは、タトゥイーンを離れていった。
-
- 11 : 2015/11/12(木) 20:53:11 :
-
- 12 : 2015/11/13(金) 01:00:33 :
「はぁ・・・・・・どうしてこんなことになってしまったんだろう。」
タンティブⅣの脱出ポッドは、大砂丘海 のど真ん中に墜落した。
脱出ポッドから出たR2とC-3POの周りに広がるのは、広大な砂漠の風景。
どこまで行っても砂、砂、砂・・・・・・・・・・・・
「私たちは一生苦しむように作られたんだろうね。砂が関節に入って気持ち悪いよ。それにしても、何と荒涼とした惑星なんでしょう?」
C-3POは泣きベソをかきながら、R2に呟いた。
するとR2、C-3POとは違う方向に進み始めた。
「待って、どこに行くんだい? そっちは岩が多いよ!」
C-3POが抗議すると、R2は電子音を立てた。
「何でそっちに街があるってわかるんだ? 屁理屈ばかり言うんじゃない!」
猶も電子音を立てるR2。
「何の任務だって? 君は一体何を言っているんだい?」
極秘任務やら設計図やら言うくせに、詳しいことは一切言おうとしないR2に、C-3POの堪忍袋の緒が切れた。
「もううんざりだ。行きたきゃ一人で行くんだね。どうせスクラップになってしまうよ。」
ガンッ!
C-3POはR2を蹴り飛ばすと、R2に背を向けて歩き出した。
「ふん、もう助けてやらないからね。」
ぷりぷり怒りながら歩いていくC-3POに、R2は電子音で呼びかけた。
だが・・・・・・
「もう冒険はたくさんだ!」
C-3POは捨て台詞を吐いてR2とは正反対の道へと進んでいった。
暫くして・・・・・・
「全く・・・・・・全部あのチビのせいだ。私を騙してこの道に行かせたな。全く・・・・・・。」
自分で行ったくせに、この言いぐさである。
C-3POは寂しさから、独り言を延々と呟いていた。
元々臆病でパニックになりやすいC-3POだが、R2がいないとき、彼はいよいよ不安定になった。
砂丘に横たわるクレイト・ドラゴンの巨大な遺骨のそばを通りかかった時、C-3POは遠くに何かを発見した。
「おや? あれは・・・・・・乗り物だ! 助かった!」
C-3POは大喜びで両手を上げ、合図を送った。
「こっちですッ! お願い! 助けてッ!!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
-
- 13 : 2015/11/13(金) 08:53:29 :
- 期待
-
- 14 : 2015/11/13(金) 15:20:42 :
- ありがとうございます!
明日また更新します!
-
- 15 : 2015/11/13(金) 22:08:51 :
- ん、レイア姫がミカサで・・・ソロがジャン・・・
ジャンミカか!?
-
- 16 : 2015/11/14(土) 08:36:07 :
- ミカサ『私はやっと気がつけた。貴方が好き!』
ジャン『…!! ふっ…知ってたぜ』
は原作でも期待w前からジャンにはスターウォーズのハンソロみたくなって欲しかったから更に期待ですw
-
- 18 : 2015/11/14(土) 17:43:01 :
-
R2-D2は、夕闇に包まれるジャンドランド荒地を一人彷徨っていた。
___________C-3POは大丈夫だろうか?
R2は、たとえ一人になっても任務を遂行する道を選んだのだが、やっぱり心細い・・・・・・。
寂しそうな電子音を立てながら、R2は荒地の渓谷の中を進んでいた。
パラパラ・・・・・・
___________!!
すると、渓谷の上から小石が落ちてくる音がした。
一瞬足を止め、あたりを見回すR2。
___________誰かいる!
R2がそう思った瞬間だった。
バシュウッ!
ウワアァアアァァオッ!!
突如岩の影からジャワと呼ばれるエイリアンが出現し、R2に向かってイオン・ブラスターを放った。
撃たれたR2は電流に包まれ・・・・・・
クウン・・・・・・
ガシャンと音を立てて前に倒れてしまった。
※ジャワ
http://www.starwars.jp/wiki/images/0/02/Jawa.jpg
R2が動作停止した後、岩の後ろから、一人、二人、三人・・・・・・大勢のジャワが出てきた。
ジャワ――――――――――――彼らはこの不毛の惑星に住む廃品業者である。
売り物なりそうなドロイドを見つけると、強硬手段を使ってドロイドを拉致する強盗としての側面もある彼らは、R2を数人がかりで持ち上げ、彼らの乗り物兼住まいであるサンドローラーへと運んでいった。
ジャワ達はこのサンドクローラーで砂漠を移動し、この星に住む水分農家にドロイドや機械の部品を売りつけて生計を立てていた。
※サンドクローラー
http://www.starwars.jp/wiki/images/9/9d/Sandcrawler2.jpg
やがてR2はこのサンドクローラーまでジャワ達によって運ばれた。
制御ボルトを取り付けられると、上部から降りてきた巨大な磁気式チューブに吸い込まれ、R2はドロイドやジャンク品がひしめくサンドクローラーの中へと放り込まれた。
「・・・・・・R2? 君なのかい?」
すると、弱々しい声でR2に声をかけてくる金色のドロイドが現れた。
その声に、動作を停止させていたR2は再び起動した。
「君だね! また会えて本当に良かった!」
その声の主――――――――C-3POはほっとした声を上げた。
___________お前もかいッ!!
R2は心のなかで、思わずつっこんだ。
こうして、R2とC-3POは、ジャワ達に仲良く捕まってしまったのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
-
- 19 : 2015/11/14(土) 18:03:40 :
-
翌日。
銀河帝国のサンド・トルーパーの部隊は、砂漠の真ん中に墜落した脱出ポッドを既に発見していた。
彼らはデューバックに乗り、砂漠の真ん中まで移動してくると、そこから降りて調査を開始した。
※サンド・トルーパー
http://www.starwars.jp/wiki/images/c/c9/Dewback.jpg
「脱出ポッドから足跡が続いている。誰かが乗っていたようだな。」
「見てください。これは、ドロイドのようです。」
サンド・トルーパーの一人がそう言うと、小さなドロイドの部品を拾った。
___________帝国軍は既に、逃亡した設計図の持ち主が、ドロイドであることを突き止めていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
さて、R2やC-3PO、他たくさんのドロイドや電子部品、ジャンク品を満載したサンドクローラーは、とある水分農家の近くまでやってきた。
「おや? 止まったみたいだぞ。起きるんだ!」
薄暗いサンドクローラーの中で動作を停止していたR2を起こすC-3PO。
すると、起こされて少し不機嫌になったR2にこんなことを呟いた。
「ああ、私たちはもうおしまいだ。私たちはきっと溶かされてしまうんだ。」
またしても不安に駆られて、C-3POは軽いパニックを起こしているようだった。
R2がぞんざいな返事をして無視を決め込んでいると、サンドクローラーのシャッターが開き始めた。
外の眩しい光が入ってくる。
その向こうから、ジャワたちがドロイドをせかすように、外へと追い立て始めた。
「う、撃たないで!」
C-3POは軽いパニックになりながら、せかせかと外へと出ていった。
R2も他のドロイドたちと一緒に並ばされていく。
すると、ドーム型の水分農家から、二人の人間が出てきた。
一人は40代の男で、白髪の混じった短髪の男だった。
そしてもう一人は、黒い髪に深緑の瞳を持った19歳の青年。
「エレ~ンッ!! エレ~ンッ!!」
家のほうから少年を呼ぶ声が聞こえてきた。
エレンはおばさんの声に反応して、地面を円形に掘り下げて作った住まいを見下ろした。
「何だよ、ハンナおばさん!?」
「フランツにボッチ語の翻訳機を買ってって伝えてちょうだい!」
「ああ! 分かった!」
エレン・イェーガー――――――――惑星タトゥイーンの貧しい水分農家に住む19歳の青年。
叔父であるフランツ、叔母であるハンナと共に、エレンは水分農家として慎ましい生活を送っていた。
-
- 20 : 2015/11/14(土) 20:38:17 :
「行くぞ、エレン!」
「今行くよ! フランツおじさん!」
フランツおじさんに連れられて、エレンはジャワの売るドロイドたちを見に行った。
「ふむ・・・・・・この赤いR2ユニットが良いな・・・・・・。」
フランツはゆっくりと品定めをし、購入するドロイドを決めていった。
そして、フランツはC-3POの前に来た。
「お前は礼儀作法とプロトコルをプログラムされたドロイドか。」
「ええ、プロトコルは私の第一機能です!」
「プロトコル・ドロイドに用はないな。」
顔をプイッと横に向けるフランツ。
すると、C-3POは何とか買ってもらおうとフランツに話しかけた。
「勿論そうでしょう。でも、私がプログラムされたのは―――――「私が欲しいのは水分凝結機の二進言語を理解できるドロイドだ。」
「私の最初の仕事はバイナリー・ロード・リフターのプログラムでした。凝結機も似たようなものです。」
「ほう・・・・・・では、ボッチ語はしゃべれるのか?」
「勿論です! 私は600万語の言語を自由自在に―――――「ああもういいぞ。こいつを貰おう。」
所々長話を遮りながら、フランツはドロイドの購入を決めた。
すると、フランツはエレンのほうを振り返って言った。
「エレン! この二体をガレージに連れていけ。夕飯前には綺麗にするんだ。」
「はぁ!? 俺これからトシ・ステーションに行くつもりなんだけど!?」
「お前の友達と無駄な時間を過ごすのは仕事が終わってからだ。いいな?」
「はぁ・・・・・・来いよ。そこの赤いのもだ。」
しぶしぶエレンはC-3POと、赤いR2ユニットを呼んだ。
二体のドロイドは、エレンの後をついて行く。
すると、後ろのほうで置いてけぼりにされるR2-D2が寂しそうな電子音を立てた。
後ろ髪を引かれる思いで、C-3POはエレンの後をついて行く。
すると・・・・・・
ボンッ!!
突然、赤いR2ユニットが音を立てて止まってしまった。
-
- 21 : 2015/11/14(土) 20:38:46 :
「!! おじさん!」
「なんだ?」
エレンは代金を支払っているフランツを呼んだ。
「あのR2ユニット、壊れちまったぞ!?」
「!? どういうことだ? 不良品でも売りつけたのか?」
フランツはジャワに詰め寄り、ジャワは困ったような声を上げた。
すると、C-3POがエレンにそっと耳打ちをした。
「失礼ですが、あの青いR2ユニットはお買い得ですよ?」
「!! そうなのか!?」
エレンはそのままフランツに提案した。
「なあおじさん?」
「何だ?」
「あの青いのはどう?」
「・・・・・・・・・・・・まぁいいだろう。貰っていこう。」
おじさんの許可を貰い、エレンはR2を呼んだ。
R2は嬉しそうに、エレンの元へと進みだした。
「あのドロイドにはきっと満足されますよ。以前一緒に働いていたもので―――――「分かった。行こう。」
C-3POの話を遮り、エレンはガレージへと引っ込んでいった。
近づいてくるR2にC-3POが耳打ちをした。
「この恩を忘れるなよ。君のためにでしゃばるのはこれで最後だからね。」
___________こうしてエレンは、R2-D2とC-3POを購入した。
この時の彼は、まだ気が付いていなかった。
運命の環が、静かに、まわりだしたということに・・・・・・。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
-
- 22 : 2015/11/14(土) 23:45:00 :
「創造主に感謝します! オイル風呂はもう最高です!」
エレンはR2を布で磨きながら、汚れたC-3POを綺麗にするためにオイル風呂に入れた。
磨きながら、エレンは不満を口にした。
「不公平だよな・・・・・・ライナーとベルトルトはもう行っちまったっていうのに・・・・・・。」
___________エレンは幼馴染みであるライナーとベルトルトに約束をしていた。
いつか三人で宇宙に出て、一緒にスターファイターに乗ろう。
エレンは夢見がちな、19歳の青年であった。
ライナーは20歳、ベルトルトは19歳で同い年。
だが、彼ら二人が帝国のアカデミーに行ってしまったのに、エレンは未だ農場に留め置かれていた。
「あの、ご主人様?」
すると、風呂から出てきたC-3POがおずおずとエレンに尋ねてきた。
「私めに何か出来ることはありますでしょうか?」
「はぁ・・・・・・収穫時期を早めるか、ここから抜け出させてくれよ。」
「申し訳ありませんが、私にそのようなプログラムはございませんので。」
「だよなぁ・・・・・・。」
「申し訳ありません、ご主人様。」
「エレンでいいよ。」
「あ・・・・・・私はC-3PO、人間機械間通訳ドロイドです。そちらは相棒のR2-D2です。エレン様。」
「・・・・・・まぁよろしくな。」
エレンはため息をつき、考えるのを放棄して、一心不乱にR2を磨き始めた。
-
- 23 : 2015/11/14(土) 23:45:42 :
「それにしてもお前随分と汚れてんな。」
「様々なことがありましたので、今無事でいられるのが奇跡だと思えるくらいです。反乱にも関わってきましたので・・・・・・。」
「えっ!? それってもしかして帝国に対する反乱にか!?」
C-3POの言葉に、エレンが目を輝かせた。
「ええ。しかし、私は通訳ドロイドでして、そんなお話しするようなことはありません。それに、私は物語を話すのが苦手なものでして―――――「分かったよ、C-3PO。」
再びC-3POの言葉を遮り、エレンは手を休めることなくR2を磨き続けた。
「ん? おい、R2。ここに何かつまってんぞ?」
エレンはR2の機体に、何か薄いカードのようなものが差し込まれているのが見えた。
好奇心から、エレンはカードを引き抜こうとした。
すると、いきなりホログラム映像が映された。
自分と同じ年の位の歳と思われる女性が、一生懸命に何かを訴える映像だった。
『助けて、アルミン・アルレルト。あなたが、最後の希望。』
その幻影は、繰り返し何度も訴えた。
エレンは目を丸くして、R2に尋ねた。
「なぁ、何だよこれ!?」
エレンは目を輝かせ、R2を見つめている。
「R2! エレン様がお尋ねだ。これは何なのか答えなさい。」
3POも口うるさく言ってくるので、R2はしぶしぶといったようすで電子音を立てた。
「R2が言うには、古いデータが出ただけだそうです。」
C-3POが言葉を通訳する。
エレンはその映像にくぎ付けになっていた。
(・・・・・・・・・・・・綺麗な、人だな。)
何でだろう?
初めて見るはずなのに、エレンはこの女性にどこかしら・・・・・・・・・・・・懐かしさといったようなものを覚えた。
その時のエレンにはまだ、どうしてかは分からなかった。
-
- 24 : 2015/11/14(土) 23:46:44 :
「R2。いったいこの人は誰なんだ?」
目を輝かせたまま、エレンは再びR2に尋ねた。
すると、C-3POがR2に替わって答え始めた。
「恐れながら、よく分からないのです、エレン様。最後に乗った宇宙船の乗客でした。地位の高いお方のようでした。その船の船長は―――――「この録画の続きはねぇのか?」
エレンは3POの言葉を遮ってR2に尋ねた。
「態度に気を付けるんだ、R2。今はエレン様が私たちのご主人様だ。」
C-3POにくぎを刺され、R2はまたもしぶしぶ電子音を立てた。
それをC-3POが再び通訳する。
「R2が言うには、自分はアルミン・アルレルトの所有物でして、これはアルミンに当てたプライベート・メッセージだそうです。私たちの前の主人はマルロ船長だったはずですが・・・・・・このR2ユニットは少しおかしくなっているみたいです。」
エレンは咄嗟に、アルレルトという名前に思い当たった。
「アルミン・アルレルト・・・・・・ベン・アルレルトじいさんのことかな?」
「失礼ながら、名前に聞き覚えが?」
「あぁ、大砂丘海 の端に住んでる変わり者の老人なんだ。宇宙についていろんなことを知ってんだぜ?」
親しみを込めて、エレンはそう答えた。
フランツおじさんはベンじいさんのことを嫌っていたが、エレン自身は嫌っておらず、むしろ様々な話をしてくれるベンじいさんのことが大好きだった。
よくフランツおじさんの目を盗んでは、ベンじいさんの元へと遊びに行ったのが懐かしい。
「なぁ、R2。この映像、全部見れねえのか?」
話を変えるように、エレンは再びR2に尋ねた。
R2はすぐに電子音を立て、C-3POが翻訳した。
「制御ボルトを外せばすべて再生できるとのことです。」
「そっか・・・・・・お前チビだから逃げることも出来ねぇだろうしな。良いぜ。」
そう言ってエレンはR2に取り付けられた制御ボルトを外した。
すると、R2がずっと映していた映像がフッと消えてしまった。
「なっ!? どういうことだよッ!? 映像を再生してくれよ!」
エレンが驚いた声を上げると、R2は電子音を立てた。
「“メッセージってなんのこと?”だってっ!?」
ガンッ!
話を聞いたC-3POが思わずR2の頭を叩いてツッコんだ。
「君のそのポンコツの胴体に入ったデータを見せるんだよ!」
すると、キッチンのほうからエレンを呼ぶ声が聞こえた。
「エレ~ンッ! ご飯出来たわよッ!」
「!! すぐ行くよ、ハンナおばさんッ!」
おばさんに呼ばれ、エレンは立ちあがった。
C-3POは申し訳なさそうにエレンに言った。
「申し訳ありません、エレン様。何とか映像を見られるようにいたしますので。」
「はぁ、しゃあねぇか・・・・・・何とかしといてくれよ。」
呟くように言って、エレンはガレージから出ていった。
「君は何でエレン様に映像を見せなかったんだ?」
エレンが出ていった後、C-3POはR2に詰るように言った。
R2は静かに電子音を立てた。
「ああ、嫌われただろうよ。私だって嫌いだね。」
C-3POはそう言って、プイッとR2に背を向けた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
-
- 25 : 2015/11/15(日) 00:05:40 :
- いつも思うんだが・・・
フランツとハンナはR2とC-3POのこと覚えてないのか?
期待
-
- 26 : 2015/11/15(日) 18:28:27 :
- 期待ありがとうございます!
同じだとは気付いてないのかなと思いますw
-
- 27 : 2015/11/15(日) 21:07:16 :
エレンが食卓に着くと、フランツは今日購入したドロイドたちの様子を聞いてきた。
「エレン、あのドロイドたちの様子はどうだ。」
「あのドロイドは盗品だよ、おじさん。」
エレンはブルー・ミルクを飲みながら、事も無げに答えた。
「どうしてそう思うんだ?」
「掃除してたら偶然ホログラム映像が出てきたんだ。アルミン・アルレルトって人が持ち主らしいんだ。知ってる?」
その名前を聞いた瞬間、フランツとハンナは一瞬顔を見合わせた。
「いや・・・・・・・・・・・・知らん。」
「ベンじいさんの知り合いかな? 苗字が同じだし。」
「あのエセ魔術師はただのいかれた老人だ、エレン。明日、アンカーヘッドに行ってドロイドの記憶を消してくるんだ。もう俺たちのドロイドだからな。」
「えっ、でも・・・・・・そのアルミンが探しに来たら?」
「来ることはない。もう既に死んでいる。」
「死んでる!?」
「お前の父さんと同じころに死んだからな。」
「!! 父さんの知り合いだったの!?」
__________エレンは本当の両親の顔を知らなかった。
いくらおじさんやおばさんに聞いても知らないの一点張りだったし、
なぜ自分がここにいるかも分かっていなかった。
「エレン・・・・・・その話はもう忘れろ。明日までにドロイドを使えるようにするんだ。」
「・・・・・・・・・・・・分かった。」
-
- 28 : 2015/11/15(日) 21:08:16 :
少し俯きがちに答えるエレン。
それからしばらくして、エレンは再び顔を上げた。
「おじさん・・・・・・あのドロイドたちはよく働くと思う。だから・・・・・・俺、ずっと約束したことを考えてたんだ。」
「・・・・・・。」
「あのドロイドたちが働くようになったら、俺、今年こそアカデミーに通いたいんだ。な、いいだろ?」
しばらくの沈黙が、ラーズ家の食卓を包んだ。
ややあって、エレンの問いかけに、フランツは渋い顔をして答えた。
「・・・・・・収穫前の来学期にか?」
「ああ、ドロイドがいるだろ?」
「収穫はお前の力が一番必要な時期だ。もう1シーズンだけ待つんだ、エレン。今年の収穫で人を雇えば、来年こそアカデミーへ行かせられる。今はまだ・・・・・・ダメだ。分かってくれ。」
そう言った瞬間に、エレンの表情が曇った。
「何だよ・・・・・・またもう1年かよ。」
「たったの1シーズンだ。」
「去年だっておんなじこと言ったじゃねえかよッ!!」
バンッ!
両手を拳で叩き、エレンは立ちあがった。
対してフランツも、厳しい声でエレンにまくしたてるように言った。
「いい加減にするんだ、エレン! 今の状況が分からないほど、お前はバカじゃないだろうッ!!」
「そうやっておじさんはずっと農家やってりゃいいだろ!」
「もう一度言ってみろッ! エレンッ!!」
「そうやって家畜みたいに生きてて、俺にはその方がよっぽどマヌケに見えるねッ!!」
「フランツッ! エレンッ! 止めなさいッ!!」
見かねたハンナが仲裁に入った。
激昂してしまったことに気が付き、フランツは少し冷静になった。
だが・・・・・・
「ちっ。」
振り上げた拳を降ろす場所を見失い、エレンはイスを蹴って食卓を出て行ってしまった。
「エレン! 何処に行くの!?」
「・・・・・・ドロイドを磨いてくる。他に行く場所なんてねぇだろ。」
そのままエレンは階段を昇っていった。
-
- 29 : 2015/11/15(日) 21:09:21 :
-
エレンの姿が見えなくなると、ハンナはフランツに話しかけた。
「・・・・・・・・・・・・フランツ、ダメよ。あの子の好奇心をここに引き留めておくことは出来ないわ。」
「分かっている・・・・・・もうあと一年だ。それは・・・・・・約束する。」
ハンナは事あるごとに衝突するエレンとフランツの仲を取り持ってきた。
そしてその度にエレンをかばい、フランツに訴えてきたのである。
「あの子には父親の魂が宿っているんだわ。」
「・・・・・・・・・・・・だから心配なんだ。」
階段を昇ってエレンは、夕闇に沈んでいく家の外に出た。
遥か彼方の地平線に、沈んでいく双子の太陽・・・・・・・・・・・・
ライナーも、ベルトルトも、もう行ってしまった。
どうして、俺は・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・クソッ。」
沈んでいく双子の夕日を見ながら、エレンは一言、呟いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
-
- 30 : 2015/11/16(月) 11:46:21 :
エレンはため息をつきながら、ガレージに戻ってきた。
すると、エレンはすぐ、あることに気が付いた。
__________ドロイドたちが・・・・・・いない?
んな訳ないかと思い直し、エレンは制御ボルトのスイッチを入れた。
「ひゃうッ!!」
軽い電流が流れ、C-3POが反応した。
「おい、スピーダーの後ろで何やってんだよ?」
「わ、私は止めたんです! でも、あいつが言うことを聞かなくて・・・・・・。」
「はぁ!?」
「任務とやらをずっと言い続けて・・・・・・。」
「やべぇぞ!!」
エレンはC-3POを引き連れ、ガレージから外に出た。
「あのR2ユニットは問題を起こしてばかりなんです。アストロメク・ドロイドは手に負えません。ときどき私にも彼らの論理が分からなくなって―――――「クソッ、どこにも見えねぇ! 制御ボルトを外すんじゃなかった!」
双眼鏡で探しても、あのチビの姿がどこにも見えない・・・・・・。
エレンは舌打ちをしてC-3POの話を遮った。
「エレン様、追わないのですか?」
「夜はサンド・ピープルが徘徊して危険だからな・・・・・・朝になったら探しに行く。」
すると、家の中からフランツおじさんの声が聞こえてきた。
「エレンッ! 電源を落とすぞッ!」
「2、3分したら行くよ!」
エレンはそう返事をすると、ため息をついた。
「全く・・・・・・世話の焼ける奴だ。」
「それがあいつの性分なんです、エレン様。」
「はぁ・・・・・・戻るぞ。」
エレンは静かに、C-3POと家の中へと戻って行く。
___________そして、いよいよ明日。
エレンの運命は、永遠に変わることとなる。
-
- 31 : 2015/11/16(月) 11:47:20 :
- 以上で第1話が終了になります。
第2話もよろしくお願いします<m(__)m>
-
- 32 : 2015/12/20(日) 09:26:24 :
- やばい、めちゃくちゃ面白いです!!!
これからも自分のぺ−スでどうか頑張ってくださいね!
支援です!
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
進撃×スター・ウォーズ ~新たなる希望~ シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場