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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エレン「お前、何者だ?」ミカサ「……」~秘密~

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  1. 1 : : 2015/11/08(日) 23:48:49
    一話
    ミカサ「よろしくお願いします」エレン「」~出会い~

    http://www.ssnote.net/archives/40085

    続きものデス。

    頑張っていきます。
  2. 14 : : 2015/11/12(木) 22:12:43


    依頼者の妻の待ち合わせ時間の一時間前に集合したエレンとミカサ。

    一見、デートのように見えるが、尾行である。

    彼女は白いヒラヒラしたワンピースを来ていた。

    似合ってる。

    彼は思わず、見とれてしまった。


    エレン「・・・お前、お昼食って来たか」


    ミカサ「……ええ。外食の時間がなかったらと思って」


    その辺のことはしっかりしている。


    エレン「何処かで暇潰すか」


    ミカサ「行きましょう」


  3. 15 : : 2015/11/12(木) 22:17:50

    近くのコンビニでエレンはサンドイッチと雑誌を買った。

    おにぎりは手に海苔がつくのでやめた。

    一方彼女は、お茶を二本にアイスクリームを二個買っていた。


    ミカサ「はいどうぞ」


    二個買った分のそれぞれ一つを渡した。


    エレン「わ、悪い」


    女に奢って貰うのは男としてのプライドがちょっと傷ついた。

    ミカサはそんなことを彼が思ってるなんて知らずにアイスクリームをパクパクと食べた。


    いい暇潰しになったと思う。

    しばらくして、二人は再び待ち合わせ場所へ向かった。


  4. 17 : : 2015/11/14(土) 21:31:34
    あざす。嬉しいっす!





    エレン「時間まであと15分か」


    腕につけている時計を見て言った。


    ミカサ「……あの人、奥さんでは?」


    彼女が指差す方向を見ると、確かにターゲットはいた。

    心なしか、顔が笑っている。


    エレン「……予定より少し発見が早かったな。早いことに損はない。始めるか」


    二人は顔を見合わせて尾行を開始することにした。


    ・・・しかし。


    約束の時間になっても誰も来ない。

    五分、十分……流石に二十分経つとターゲットも心配になったのか、電話をかけ始めた。


    エレン「会話を聞くぞ。それとなく近づいてみる」


    ミカサ「わかった」


    二人はわざと腕を組んでターゲットの後ろのベンチに座った。
  5. 25 : : 2015/11/19(木) 23:51:30

    「……え?今日は無理…?」


    「つ、つけられている……!?一体、誰に?」


    エレン「気づかれたか逃げるぞ」


    ミカサ「ええ」


    サッと立ち上がり、ターゲットの女性が振り向く間も与えずその場を立ち去った。

    彼は少し悔しかった。

    自分はこんなにも、尾行が下手なのだろうか、と。


    エレン「ここまで来たら大丈夫だ」


    二人はターゲットが見え、尚、暗い所へ逃げ込んだ。

    都合のいい場所だが、とりあえず助かったので安堵の息を洩らした。


    ミカサ「……」


    エレン「やっぱアルミンに行かせりゃ良かった……」チッ


    ミカサ「……あの」


    エレン「んだよ」


    ミカサ「あの女性、酔ってませんか」


    エレン「はぁ?んなわけ……」


    顔は赤く、上機嫌だ。確かに酔っているようにも見える。


    エレン「酒の匂いはしなかった」


    だから否定したのだ。少量の酒であの様子はあまりない。


    ……麻薬?


    チラッと嫌な推理が頭をよぎった。

  6. 28 : : 2015/11/22(日) 18:14:38
    女性が動き出した。


    エレン「追うぞ」


    二人は距離を取って尾行をした。

    女性は妙に上機嫌で、何かを楽しみに待っているようだった。


    ミカサ「一体どこへ?」


    エレン「つけるしかないだろう」


  7. 30 : : 2015/11/30(月) 00:50:06
    女性が入っていったのは、ラブホテルだった。


    エレン「相手は男……密室で防音だからな……」


    ミカサ「乗り込みましょう」


    エレン「ん。まずはターゲットの部屋を確認しないとな」


    エレン「ちょっと待ってろ」


    すると彼は突然女性の方向へ歩き出した。

    一体、何をするのだ?

    ミカサには疑問だった。


    彼はポケットから何かを取り出したかと思うと、女性の背中にこっそりと【それ】をつけた。


    ミカサ「……あれは?」


    エレン「小型盗聴器だ」


    なるほど、と彼女は納得した。


    ミカサ「……」


    エレン「……」


    ホテルのフロントで座っているカップルらしき二人組。

    端から見れば部屋に入ればいいのにと思うだろう。


    エレン「……302号か」


    ミカサ「三階……ね」


    エレン「俺らも入るぞ」


    ミカサ「え?」


    彼はさっさと手続きを済ませ、鍵を持ってきた。

  8. 31 : : 2015/11/30(月) 00:52:55

    ミカサ「え、あ、あの……//」カアア


    エレン「顔赤いぞ。熱あるのか?」


    ミカサ「えっ、いや違って……。」


    エレン「じゃあ部屋に入ったら休んどけ。俺は盗聴しとくから」


    そう言うと、彼はミカサの手を取り部屋へ向かった。

    もちろん、本来使用する時の目的で使うわけではないのだが、妙に意識させられるのだった。


  9. 32 : : 2015/11/30(月) 00:56:35


    305号室。


    十分盗聴できるし、ある程度離れた部屋を確保できた。


    エレン「よく聞こえるな……相手はまだ来てないか」


    ミカサ「……///」


    エレン「……にしてもこの部屋。ベッドのシーツ色赤すぎだろ。殺人でも起きた後かってんだ」


    ミカサ「はっ……えっ…うぅ…」


    一人奇声を発しているミカサを気味悪そうに見つめるエレン。

    その目線に彼女は気づいていない。


    『よお』


    エレン「!」


    ターゲットの相手が来たようだ。

  10. 33 : : 2015/11/30(月) 01:00:29
    エレン「……おい、来たぞ。静かにしとけよ」


    ミカサ「」コクリ


    律儀に黙って頷いた。


    『あの、あの……っ』


    『落ち着け。まずはシャワーを浴びてくる。お前は大人しく待ってろよ』


    低い声はそういい、ドアの開ける音がしたかと思えば急に静かになった。


    『ま、ま、待ちきれないですね……へへへっ』


    寒気がした。

    よく分からないがとてつもなく嫌な予感がした……。


  11. 34 : : 2015/11/30(月) 01:04:13


    エレン「チッ」


    ミカサ「……」トントン


    突然方を叩いてきた。


    エレン「あ?」


    彼女は冷蔵庫とお茶を交互に指差し、何かを伝えてきた。


    エレン「……は?」


    ミカサ「……」


    律儀に守っている。

    守っているだけである。

    だが、何故だろうか?

    この行為がとても愛しく感じるのは・・・


    エレン「……//」


    エレン「喋っていい、ちょっとぐらい」


    ミカサ「このお茶冷蔵庫に入れていい?」


    即答だったので思わず笑った。


  12. 35 : : 2015/11/30(月) 01:12:30

    『……ガチャ』


    エレン「!」


    音がし、盗聴に気を向かせた。


    『おう、待ったか』


    『ええとても。』


    『まぁこっちこいよ』


    エレン「……?」


    『主人が最近、嫉妬してるみたいです』


    『へっ、ざまあみろ』


    『あの……本当にいいのですか?あなたに頼りっきりで』


    『いいんだ。お前みたいに困ってる人妻の相談に乗るのが、俺の仕事だ』


    エレン「えっ……!?」


    展開が怪しくなってきた。


    『ほら、どれがいい?選べよ』


    『……!』


    『種類は揃えてある。なんなら使ってみるか?』


    『いいんですか?では……』


    エレン「俺には無理だ!!」


    突然大声を出したエレンにびっくりし、ミカサは飲んでいたお茶を少し溢した。


    エレン「刺激が……強すぎる。帰るぞ、浮気だ」


    ミカサ「えっ…?」


    エレン「早くしろよ!報告しに行くぞ」


    これ以上、見てられない。

    エレンはさっさと部屋を出ていった。


  13. 39 : : 2015/12/04(金) 07:21:20
    ミカサ「ちょ、ちょっと……!」


    ミカサは呼び止めた。

    普段、冷静な彼が浮気ごときであんなに混乱するとは思えない。


    エレン「何だよ早く報告しにいくぞ」


    ミカサ「焦って勝手に決めつけるのはよくない。もう少し様子を見ましょう」


    エレン「……じゃあお前がやれば?俺には無理だ。」


    ミカサ「……わかった…」


    小さく返事をした。

    流石に女一人を残す訳にはいかない。エレンは一旦落ち着き、ミカサと一緒に再び部屋へ戻った。


  14. 40 : : 2015/12/04(金) 07:33:26
    ◇◇◇


    今度は私が盗聴をした。

    彼はベッドの上で何か資料を整理しているようだった。


    『っ、これに決めました』


    話が進んだようだ。


    『本当にそれでいいんだな』


    『はい、使いやすかったですし。では……!』


    『夫にバレねぇように包装紙に包んで届けてやる。それまで待ってろ』


    『はい。なんたって_____』


    ミカサ「……!」


    そうか、そういうことだったんだ。

    だから彼女は頻繁に出掛けていたんだ。夫に業と不審感を抱かせるように。


    ミカサ「ねぇ」


    エレン「ん?」


    ミカサ「帰りましょう、真相は明らかになったから。決して悪い結果にはならないから」


    エレン「……え、マジかよ。じゃあ事件の真相は何だよ?」


    ミカサ「それは言えない。だって貴方、依頼者に話しそうだし」


    エレン「…… チッ。あっそ」


    私たちは目的を果たすとすぐに部屋を出た。

    帰りに少し買い物をして……いや、少しどころではないような気がする。


    でも、楽しい一日だった。尾行だったけどデートみたいに出来た。


    また、一緒にやりたいな。


  15. 42 : : 2015/12/05(土) 21:10:58



    帰り道、彼はミカサに聞いた。


    エレン「おい」


    ミカサ「はい?」


    エレン「お前、本当は何者なんだ」


    ミカサ「何者って……」


    エレン「俺並みの推理力を持つのははっきり言って普通じゃない。それに何か隠しているように見える」


    ミカサ「……」


    エレン「何者だ?」


    彼女は黙り込んだ。

    彼は思った。絶対、何か隠している。


    ミカサ「それは言えない……」


    エレン「……」


    そう言うとは、予想していた。だから言い返した。


    エレン「何も話してくれないのなら、お前とはもう会う気はない。付き合う気もない」


    エレン「俺はお前を分かりたいから交際しないと決めたんだ。教えてくれないのであれば、お前と会う必要はない」


    ミカサ「………」


    彼女なぐっと涙を堪えた。


    ミカサ「じゃあ、今夜。貴方の家へ言っていい?」


    エレン「……全て話してくれるのならな。事件のことも含めて」


    ミカサ「……わかった…」


    気まずい雰囲気の中、二人は別れた。
  16. 44 : : 2015/12/13(日) 14:13:13
    夜の20時。

    体が寒さを訴え、我慢できなくなった彼は暖房をつけた。

    父が、入居当初に買ってくれたものだ。これだけではない。

    冷蔵庫、洗濯機、テレビ……生活に必要な物は買ってくれた。

    ただ、部屋が狭いのでどれも小さめだ。


    エレン「……部屋だけど、マフラー着けるか」


    衣類が入った段ボールから、赤いマフラーを取り出した。

    母が、小さい頃に編んでくれた。クリスマスに貰って、嬉しくて嬉しくて今でも捨てられない。


    コンコン


    玄関から、音が聞こえた。

    この音の主はわかっている。


    エレン「入れよ」


    ガチャ


    ミカサ「暖かい……」


    エレン「外なのに、そんなかっこうで来たのか」


    まだ12月とは言え、かなりの寒さのはずだ。

    防寒着は、頭のニット帽ぐらいか。


    ミカサ「こんなに、寒くなるとは思ってなくて・・・」


    両手に何かが沢山入った袋を提げている。重くはないのだろうか。


    エレン「ほら、何か淹れるからその辺座っとけ」


    ミカサ「は~い」


    本当に寒いようで、すぐに暖房の風が当たる場所へ行った。


    エレン「何がいい」


    彼は聞いた。


    ミカサ「こ、コーヒーで」


  17. 45 : : 2015/12/13(日) 14:26:31
    エレンは二人分のコーヒーを入れた。


    エレン「ほら」


    ミカサ「ありがとう……」


    彼女はコーヒーを一口飲み、ふぅ……と息を吐いた。


    エレン「……で、本題に移るか」


    ミカサ「……」


    エレン「まず、具体的な質問をさせてもらう」


    ミカサ「……あの」


    エレン「何だ」


    ミカサ「今から、私が話すことは全て真実。信じてほしい」


    覚悟を決めたような目だった。

    初めてあった日、見せたあの真っ直ぐな目。

    この眼差しに、ドキッとした。


    エレン「わかった」


    耐えられなくなり、思わず目をそらした。


    エレン「えーと…まず、お前のプロフィール」


    ミカサ「ミカサ・アッカーマン。二十歳。生年月日2/10」


    エレン「合コンの時に来なかった友達との関係は?」


    ミカサ「……バイト仲間」


    深い関係はないのだ。きっと数合わせに誘われただけだろう。


    エレン「家族は?」


    ミカサ「・・・」


    この質問に、ピクリと微かにだが反応した。


    ミカサ「……両親他界。従兄弟他界。祖父母他界」


    エレン「……!」


  18. 46 : : 2015/12/13(日) 14:36:41


    エレン「好物は」


    ミカサ「話のカテゴリ急に変わりすぎ」


    笑ったような気がした。


    エレン「悪いかよ」


    ミカサ「いいえ。好物はチョコレート。しょっちゅうは食べない」


    何かに集中できないときなどに食べるそうだ。

    それではもはや、薬ではないか。と、エレンは思った。


    エレン「お前の秘密は?」


    ミカサ「……その前に、貴方の秘密は?私ばっかり答えている」


    エレン「秘密……なi…」


    ミカサ「ベッドの下にあるものは?」


    エレン「」


    何故、何故知っているのだ?

    まさか、あの三日間のうちに全て見ていた……!?


    ミカサ「なんて、冗談」


    エレン「お、俺のことはいいんだよ。今日はお前だ」


    ミカサ「はい、私の秘密」


    ミカサ「実は私……化け物なの…」


    雰囲気が出るような言い方をしているが、エレンとしてはふざけてるとしか言いようがない。


    エレン「真面目に答えろよ」


    顔は、急に真剣になった。


    ミカサ「……本当」


    一方、彼女も真剣である。


    ミカサ「……なら、証拠見る?」


    エレン「おうよ」


  19. 47 : : 2015/12/13(日) 20:31:16


    ミカサ「……ごめんなさい。その前に、話をしよう」


    エレン「話?」


    ミカサ「ええ。」


    ミカサ「私の・・・事情?」


    エレン「俺に聞くな」(笑)


    ミカサ「まぁ、いいか」


    二人の目が合う。

    見つめ合う。綺麗な瞳がお互いの意識を捕らえる。


  20. 48 : : 2015/12/13(日) 20:33:30


    ミカサ「五年前の事件、知ってる?」


    ミカサ「一家心中した、家族の話」


    確かにあった。

    確か……ホワイトクリスマスの悲劇だったと思う。


    エレン「ああ」


    彼女は、語り出した。

    五年前の事件の真相を・・・


    続く

  21. 54 : : 2016/02/28(日) 22:36:54
    次スレ
    ミカサ「過去」~繋がり~
    http://www.ssnote.net/archives/43845
  22. 55 : : 2016/10/27(木) 20:07:12
    バーカ
  23. 56 : : 2016/12/12(月) 23:14:31
    >>55 おまえがバーカ

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著者情報
eremika1

MARIA

@eremika1

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不思議な二人【エレミカ】 シリーズ

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